特許第6175951号(P6175951)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6175951画像処理装置、情報処理装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6175951
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】画像処理装置、情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/42 20060101AFI20170731BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20170731BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20170731BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20170731BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20170731BHJP
【FI】
   B41J29/42 F
   B41J29/00 H
   B41J21/00 Z
   B41J29/38 Z
   G06F3/12 308
   G06F3/12 356
   G06F3/12 382
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-149686(P2013-149686)
(22)【出願日】2013年7月18日
(65)【公開番号】特開2015-20333(P2015-20333A)
(43)【公開日】2015年2月2日
【審査請求日】2016年6月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】本間 尚基
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−201761(JP,A)
【文献】 特開2007−246228(JP,A)
【文献】 特開2010−116241(JP,A)
【文献】 特開2001−060059(JP,A)
【文献】 特開2013−026714(JP,A)
【文献】 特開2003−296090(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/42
B41J 21/00
B41J 29/00
B41J 29/38
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表題情報を含む画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、
前記画像が形成された記録媒体を折り畳む折り畳み手段と、
前記画像の回転角度及び前記記録媒体の折り方の種類を入力する入力手段と、
前記画像の大きさ及び前記入力された回転角度に基づいて、前記記録媒体の大きさを決定する第1決定手段と、
前記折り畳み手段による折り条件を規定する複数の折り情報の中から、前記入力された折り方の種類及び前記決定された記録媒体の大きさに対応する折り情報を決定する第2決定手段と、
前記決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の前記記録媒体の状態であり、前記表題情報が表面に含まれるプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
記入力手段が前記回転角度及び前記折り方の種類の少なくともいずれか一方の変更指示を入力する場合には、前記プレビュー画像表示手段は、当該入力された変更指示に対応するプレビュー画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記プレビュー画像は、折り畳み途中の記録媒体の状態を示す第1プレビュー画像及び折り畳み後の記録媒体の状態を示す第2プレビュー画像を含み、
前記プレビュー画像の切り替え指示が入力される度に、前記プレビュー画像表示手段は、前記第1プレビュー画像及び前記第2プレビュー画像を交互に切り替えて表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記プレビュー画像は、折り畳み後の記録媒体の表側を表す第3プレビュー画像及び折り畳み後の記録媒体の裏側を表す第4プレビュー画像を含み、
前記プレビュー画像の反転指示が入力されると、前記プレビュー画像表示手段は、表示されるプレビュー画像を前記第3プレビュー画像から前記第4プレビュー画像へ切り替えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記プレビュー画像は、折り畳み後の記録媒体の表側を表す第3プレビュー画像及び折り畳み後の記録媒体の裏側を表す第4プレビュー画像を含み、
前記画像処理装置は、前記記録媒体上の表題情報の位置情報を予め設定する設定手段を備え、
前記設定手段で設定された位置情報を有する表題情報が前記第3プレビュー画像に含まれていない場合には、前記プレビュー画像表示手段は、前記第4プレビュー画像を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
表題情報を含む画像を入力する入力装置と、前記画像を記録媒体上に形成する画像形成装置と、前記画像が形成された記録媒体を折り畳む折り畳み装置と、に接続される情報処理装置であって、
前記画像の回転角度及び前記記録媒体の折り方の種類を入力する入力手段と、
前記画像の大きさ及び前記入力された回転角度に基づいて、前記記録媒体の大きさを決定する第1決定手段と、
前記折り畳み装置による折り条件を規定する複数の折り情報の中から、前記入力された折り方の種類及び前記決定された記録媒体の大きさに対応する折り情報を決定する第2決定手段と、
前記決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の前記記録媒体の状態であり、前記表題情報が表面に含まれるプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
表題情報を含む画像を入力する入力装置と、前記画像を記録媒体上に形成する画像形成装置と、前記画像が形成された記録媒体を折り畳む折り畳み装置と、に接続されるコンピュータを、
前記画像の回転角度及び前記記録媒体の折り方の種類を入力する入力手段、
前記画像の大きさ及び前記入力された回転角度に基づいて、前記記録媒体の大きさを決定する第1決定手段、
前記折り畳み装置による折り条件を規定する複数の折り情報の中から、前記入力された折り方の種類及び前記決定された記録媒体の大きさに対応する折り情報を決定する第2決定手段、及び
前記決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の前記記録媒体の状態であり、前記表題情報が表面に含まれるプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、出力用紙の折り畳み手段を備える画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置では、ユーザは折畳設定手段5で、折畳条件を入力する。プリントキー16が押下されると、原稿画像の読取りが開始される。ADF(Auto Document Feeder)に載せられた原稿が読取手段1により読み取られ、原稿画像が画像記憶手段2に記憶される。折畳条件で設定された折り方と折り幅の通りに原稿画像が折り畳まれた場合に作られる折り目が計算される。プレビュー用の画像が作成され、液晶ディスプレイ8が、プレビュー画像と折り目を、折畳みサイズ単位ごとにプレビュー表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−201761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、記録媒体の折り畳み前に、折り畳み後の記録媒体に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる画像処理装置、情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1の画像処理装置は、表題情報を含む画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、前記画像が形成された記録媒体を折り畳む折り畳み手段と、前記画像の回転角度及び前記記録媒体の折り方の種類を入力する入力手段と、前記画像の大きさ及び前記入力された回転角度に基づいて、前記記録媒体の大きさを決定する第1決定手段と、前記折り畳み手段による折り条件を規定する複数の折り情報の中から、前記入力された折り方の種類及び前記決定された記録媒体の大きさに対応する折り情報を決定する第2決定手段と、前記決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の前記記録媒体の状態であり、前記表題情報が表面に含まれるプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2の画像処理装置は、請求項1記載の画像処理装置において、前記入力手段が前記回転角度及び前記折り方の種類の少なくともいずれか一方の変更指示を入力する場合には、前記プレビュー画像表示手段は、当該入力された変更指示に対応するプレビュー画像を表示することを特徴とする。
【0007】
請求項3の画像処理装置は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記プレビュー画像は、折り畳み途中の記録媒体の状態を示す第1プレビュー画像及び折り畳み後の記録媒体の状態を示す第2プレビュー画像を含み、前記プレビュー画像の切り替え指示が入力される度に、前記プレビュー画像表示手段は、前記第1プレビュー画像及び前記第2プレビュー画像を交互に切り替えて表示することを特徴とする。
【0008】
請求項4の画像処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記プレビュー画像は、折り畳み後の記録媒体の表側を表す第3プレビュー画像及び折り畳み後の記録媒体の裏側を表す第4プレビュー画像を含み、前記プレビュー画像の反転指示が入力されると、前記プレビュー画像表示手段は、表示されるプレビュー画像を前記第3プレビュー画像から前記第4プレビュー画像へ切り替えることを特徴とする。
【0009】
請求項5の画像処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記プレビュー画像は、折り畳み後の記録媒体の表側を表す第3プレビュー画像及び折り畳み後の記録媒体の裏側を表す第4プレビュー画像を含み、前記画像処理装置は、前記記録媒体上の表題情報の位置情報を予め設定する設定手段を備え、前記設定手段で設定された位置情報を有する表題情報が前記第3プレビュー画像に含まれていない場合には、前記プレビュー画像表示手段は、前記第4プレビュー画像を表示することを特徴とする。
【0010】
請求項6の情報処理装置は、表題情報を含む画像を入力する入力装置と、前記画像を記録媒体上に形成する画像形成装置と、前記画像が形成された記録媒体を折り畳む折り畳み装置と、に接続される情報処理装置であって、前記画像の回転角度及び前記記録媒体の折り方の種類を入力する入力手段と、前記画像の大きさ及び前記入力された回転角度に基づいて、前記記録媒体の大きさを決定する第1決定手段と、前記折り畳み装置による折り条件を規定する複数の折り情報の中から、前記入力された折り方の種類及び前記決定された記録媒体の大きさに対応する折り情報を決定する第2決定手段と、前記決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の前記記録媒体の状態であり、前記表題情報が表面に含まれるプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項7のプログラムは、表題情報を含む画像を入力する入力装置と、前記画像を記録媒体上に形成する画像形成装置と、前記画像が形成された記録媒体を折り畳む折り畳み装置と、に接続されるコンピュータを、前記画像の回転角度及び前記記録媒体の折り方の種類を入力する入力手段、前記画像の大きさ及び前記入力された回転角度に基づいて、前記記録媒体の大きさを決定する第1決定手段、前記折り畳み装置による折り条件を規定する複数の折り情報の中から、前記入力された折り方の種類及び前記決定された記録媒体の大きさに対応する折り情報を決定する第2決定手段、前記決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の前記記録媒体の状態であり、前記表題情報が表面に含まれるプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、記録媒体の折り畳み前に、折り畳み後の記録媒体に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、画像の回転角度及び記憶用紙の折り方の種類の少なくともいずれか一方が変更した場合にも、折り畳み後の記録媒体に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、折り畳み途中及び折り畳み後の記録媒体に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、折り畳み後の記録媒体の裏側に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【0016】
請求項5の発明によれば、折り畳み後の記録媒体の裏側に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【0017】
請求項6の発明によれば、記録媒体の折り畳み前に、折り畳み後の記録媒体に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【0018】
請求項7の発明によれば、記録媒体の折り畳み前に、折り畳み後の記録媒体に含まれる表題情報の位置をユーザに確認させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る画像処理装置の構成を示す斜視図である。
図2】画像読取装置で読み取られる原稿の一例を示す図である。
図3】画像形成装置の構成を示す斜視図である。
図4】ファン折りの例を示す図である。
図5】クロス折りの例を示す図である。
図6】メインコントロール部のハードウエア構成を示すブロック図である。
図7】(A)〜(C)は、折り条件を規定する折り情報の例を示す図である。
図8】(A)〜(C)は、折り条件を規定する折り情報の例を示す図である。
図9】A0サイズの図面の例を示す図である。
図10】(A)は、図面の画像を時計回りに90度回転させて、図面が折り畳まれる工程を示す図である。(B)は、図面の画像を反時計回りに90度回転させて、図面が折り畳まれる工程を示す図である。
図11】メインコントロール部によって実行される処理を示すフローチャートである。
図12】(A)は、操作パネルに表示される、画像を選択するための画面の例を示す図である。(B)は、操作パネルに表示される、回転角度及び折り種類を選択するための画面の例を示す図である。
図13】(A)〜(F)は、操作パネルに表示されるプレビュー画面の例を示す図である。
図14】(A)及び(B)は、記録用紙の折り畳まれる工程を示す図である。
図15】メインコントロール部によって実行される処理の第1変形例を示すフローチャートである。
図16】メインコントロール部によって実行される処理の第2変形例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
(画像処理装置10の構成)
まず、本実施形態に係る画像処理装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す斜視図である。
【0022】
図1に示すように、画像処理装置10は、原稿の画像を読み取る画像読取装置12と、画像読取装置12によって読み取られた原稿の画像に基づき記録用紙(記録媒体の一例)に画像を形成する画像形成装置14と、を備えている。さらに、画像処理装置10は、画像形成装置14によって画像が形成された記録用紙を折り畳む紙折り装置16と、画像読取装置12、画像形成装置14及び紙折り装置16を制御する制御装置15と、を備えている。画像処理装置10は、ネットワーク5を介して情報処理装置1(例えば、コンピュータ)に接続されている。画像読取装置12及び情報処理装置1は、例えば、画像を入力する第1入力手段及び入力装置として機能する。画像形成装置14は画像形成手段として機能する。紙折り装置16は折り畳み手段及び折り畳み装置として機能する。制御装置15は情報処理装置として機能する。
【0023】
なお、本実施形態の画像処理装置10は、比較的大型サイズの原稿及び記録用紙を処理可能(画像読取可能及び画像形成可能)となっている。すなわち、一般オフィスに設置されている画像形成装置が、通常はJIS規格でA3サイズが最大処理可能サイズであるのに対して、本実施形態の画像処理装置10は、A3サイズより大きいサイズ(例えば、A0、A1、A2サイズ等)も処理可能である。しかしながら、画像処理装置10が処理対象とする原稿及び記録用紙のサイズは、限定されるものではない。
【0024】
また、画像処理装置10は、図1における−X方向側が装置の前方側であり、この装置前方側からユーザがアクセスして、原稿のセットなどの作業を行う。
【0025】
(画像読取装置12)
画像読取装置12は、ラインセンサ(図示省略)を有する画像読取部18と、画像読取部18へ送り込む原稿をセットする原稿テーブル20と、原稿の位置合わせのための原稿ガイド22と、画像読取部18によって画像が読み取られた原稿が排出される原稿排出口24と、原稿排出口24から排出された原稿を装置前面側(−X方向側)へ案内するUターン排出ガイド26と、を備えている。
【0026】
この画像読取装置12では、ユーザによって原稿テーブル20に原稿がセットされると、原稿は画像読取部18へ搬送され、この搬送(副走査)と画像読取部18のラインセンサ(図示省略)による主走査とにより、当該原稿に記録された画像が読み取られる。
【0027】
画像読取装置12で画像が読み取られる原稿としては、例えば、図2に示す表題欄4を含む原稿2が用いられる。表題欄4含む原稿2としては、例えば、土木、建築、機械などの構造や設計等を示す図面がある。なお、表題欄4には、図面を特定するための名称や番号等の識別情報が記録されており、表題欄4は目次にもなり得るものである。表題欄4は表題情報として機能する。
【0028】
なお、画像読取装置12としては、画像読取部18が原稿に対して移動して原稿画像を読み取る構成であってもよく、原稿と画像読取部18とを相対移動させて原稿画像を読み取る構成であればよい。
【0029】
(画像形成装置14)
図3に示されるように、画像形成装置14は、記録媒体としての記録用紙を収容する複数の用紙収容部50、52、54と、記録用紙に画像を形成する画像形成部44と、画像が形成された記録用紙を排出する排出口40と、排出口40から排出された記録用紙が積載収容される収容部42と、を備えている。
【0030】
複数の用紙収容部50、52、54は、上下方向に沿って配置されている。上段の用紙収容部50及び中段の用紙収容部52は、ロール紙(芯材に円筒状に巻き付けられた記録用紙)を収容し、下段の用紙収容部54は、カット紙(予め指定されたサイズに切断された断片紙)を収容する。上段の用紙収容部50及び中段の用紙収容部52に収容されたロール紙は、予め指定されたサイズに裁断されて使用される。用紙収容部50、52、54では、ユーザが、把持部70に指を引っ掛けて、引き出し操作がなされるようになっている。
【0031】
上段の用紙収容部50、中段の用紙収容部52の右側には、それぞれトレイ操作パネル60、62が設けられている。トレイ操作パネル60、62は、それぞれ用紙収容部50、用紙収容部52に収容されている用紙の種類や残量を表示する。トレイ操作パネル60、62の下方には、本装置の主電源スイッチ66が設けられている。
【0032】
画像形成部44は、トナー画像が形成される感光体ドラム(図示省略)と、感光体ドラムから転写されたトナー画像を記録用紙に定着する定着部(図示省略)と、を有している。画像形成部44では、用紙収容部50、52、54のいずれかから送り出された記録用紙に対して、感光体ドラム(図示省略)から、トナー画像が転写され、感光体ドラムから転写されたトナー画像を定着部(図示省略)が記録用紙に定着する。なお、記録用紙がロール紙である場合は、当該ロール紙に対して画像が形成される前に、又は、画像が形成された後に、画像形成部44が予め指定されたサイズに裁断する。
【0033】
(紙折り装置16)
図1に示されるように、紙折り装置16は、記録用紙を折り畳む装置である。具体的には、紙折り装置16は、搬送方向と直交する方向に沿った折り(谷折り及び山折り)を行った後、搬送方向に沿った折り(谷折り及び山折り)を行う。また、折り畳まれた記録用紙は、収容部68に収容される。
【0034】
紙折り装置16では、複数の種類の折り方法が実施可能である。例えば、紙折り装置16は、図4に示すようなファン折りと、図5に示すような、ファン折りとは異なるクロス折りとを実施する。ファン折りは、とじしろを作る記録用紙の折り方であり、クロス折りは所定の幅(例えば、210mm幅又は297mm幅)で均等に記録用紙を折る折り方である。なお、紙折り装置16が実施可能な折り方法は、ファン折り及びクロス折りに限定されるものではない。図4及び図5における破線は谷折りを示し、実線は山折りを示す。図4及び図5における記録用紙内の斜線部は、記録用紙に形成された画像の表題欄を示す。
【0035】
記録用紙のサイズは、図4及び図5に示されるように、例えば、A0縦、A1縦、A2縦、A3縦、A1横、A2横、A3横がある。なお、「縦」とは、記録用紙の長手方向が搬送方向に沿った状態で記録用紙が搬送される場合を示す。この場合、記録用紙の搬送方向に沿った長さが、搬送方向に直交する長さよりも長い。また、「横」とは、記録用紙の短手方向が搬送方向に沿った状態で記録用紙が搬送される場合を示す。この場合、記録用紙の搬送方向に沿った長さが、搬送方向に直交する長さよりも短い。
【0036】
(制御装置15)
制御装置15は、図1に示されるように、原稿の読み取りの開始、終了を指示する操作部を備えた原稿操作パネル28と、画像処理に関する詳細情報を入力及び報知するタッチパネル型の操作パネル30と、電源を投入又は遮断するための電源スイッチ34と、後述するメインコントロール部200を収容するキャビネット36と、メインコントロール部200に接続されユーザーが操作するデバイス(CD、DVDドライブ等)を収容する操作制御部38と、を備えている。メインコントロール部200では、画像処理装置10全体を一括制御する。操作パネル30は、例えば、第2入力手段、プレビュー画像表示手段及び設定手段として機能する。
【0037】
(メインコントロール部200)
図6は、メインコントロール部200のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0038】
図6に示されるように、メインコントロール部200は、CPU204、RAM206、ROM208、I/O(入出力部)210、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス212を有している。I/O210には、UI制御回路214を介して原稿操作パネル28及び操作パネル30が接続されている。また、I/O210には、操作制御部38及びハードディスク(HD)218が接続されている。CPU204は、ROM208やHD218等に記録されているプログラムに基づいて動作し、メインコントロール部200の機能を実現する。I/O210には、タイマ回路220及び通信回線I/F222が接続されている。さらに、I/O210には、画像読取装置12、画像形成装置14及び紙折り装置16が接続されている。通信回線I/F222はネットワーク5を介して情報処理装置1が接続されている。
【0039】
HD218は、画像読取装置12で読み取られた原稿の画像や情報処理装置1から送信される画像を保存する。CPU204は、例えば、第1決定手段、第2決定手段、及び判別手段として機能する。
【0040】
図7及び図8は、折り条件を規定する折り情報の例を示す図である。
【0041】
図7(A)は、記録用紙の搬送方向が記録用紙の長手方向が平行であり、ファン折り且つ第1折りが実行される場合の折り情報を示す。図7(B)は、記録用紙の搬送方向が記録用紙の長手方向と平行であり、ファン折り且つ第2折りが実行される場合の折り情報を示す。第1折りとは、記録用紙の搬送方向に対して直角に記録用紙を折る折り方である。第2折りとは、第1折りを行った後に、記録用紙の搬送方向に対して平行に記録用紙を折る折り方である。図7(C)は、記録用紙の搬送方向が記録用紙の短手方向が平行であり、ファン折り且つ第1折りが実行される場合の折り情報を示す。図8(A)は、記録用紙の搬送方向が記録用紙の短手方向と平行であり、ファン折り且つ第2折りが実行される場合の折り情報を示す。図8(B)は、記録用紙の搬送方向が記録用紙の長手方向と平行であり、クロス折り且つ第1折りが実行される場合の折り情報を示す。図8(C)は、記録用紙の搬送方向が記録用紙の長手方向と平行であり、クロス折り且つ第2折りが実行される場合の折り情報を示す。
【0042】
折り情報は、HD218又はROM208に保存されている。折り情報は、用紙サイズと、用紙サイズの一辺の長さである折り全長と、折り回数と、記録用紙が折られる位置間の長さを示す折り長さと、谷折り又は山折りを示す折り方向とを含む。記録用紙の搬送方向が記録用紙の長手方向である場合には、折り全長は記録用紙の長手方向の一辺の長さである。記録用紙の搬送方向が記録用紙の短手方向である場合には、折り全長は記録用紙の短手方向の一辺の長さである。
【0043】
ところで、A0サイズのような大きな記録用紙をA4サイズに折り畳む場合、折り方が複雑で、表題欄が表にくるような折り方を指示するのが容易ではない。
【0044】
例えば、図9に示すように、A0サイズの図面72では、ISO規格により、表題欄74は図面72の右下に配置される。A0サイズ(841mm×1189mm)の図面72を出力する画像形成装置14は、841mm幅のロール紙を1189mmの長さで切断する。そして、画像形成装置14は、図面72の画像を90度回転して、図面72の長手方向がロール紙の搬送方向と平行な状態で、画像形成を行う。ここで、紙折り装置16を使用して、出力されるロール紙をファン折りする場合、図面72の画像の回転方向により、折り畳み後のロール紙の状態が異なる。例えば、図面72の画像を時計回りに90度回転させた場合には、図10(A)に示すように、表題欄74が表向きになる。一方、図面72の画像を反時計回りに90度回転させた場合には、図10(B)に示すように、表題欄74は、折り畳まれた図面72の内側に入ってしまう。この場合、ユーザは、簡単に表題欄74を確認することができない。表題欄を表向きにするためには、ユーザは出力されたロール紙を折り直す必要がある。
【0045】
本実施の形態では、このような問題を解消するために、操作パネル30が折り畳み後の記録用紙をプレビュー画像で表示し、記録用紙の折り畳み前に、折り畳み後の記録用紙に含まれる表題欄の位置をユーザに確認させる。
【0046】
図11は、メインコントロール部200によって実行される処理を示すフローチャートである。
【0047】
まず、CPU204は、操作パネル30からUI制御回路214及びI/O210を介して画像(例えば図面データ)の選択指示を入力する(ステップS1)。例えば、図12(A)は操作パネル30に表示される、画像を選択するための画面の例を示す。図12(A)では、「image0001.tif」の画像301が選択されている。
【0048】
次に、CPU204は、操作パネル30からUI制御回路214及びI/O210を介して回転角度の指示を入力する(ステップS2)。次に、CPU204は、操作パネル30からUI制御回路214及びI/O210を介して折り種類の指示を入力する(ステップS3)。図12(B)は、操作パネル30に表示される、回転角度及び折り種類を選択するための画面の例を示す。図12(B)では、ボタン群302が画像の回転角度の指示を入力するためのボタンであり、ボタン群303が折り種類の指示を入力するためのボタンである。
【0049】
CPU204は、ステップS1で選択された画像のサイズと、ステップS2で入力された回転角度とに基づいて、当該画像が印刷される記録用紙のサイズを決定する(ステップS4)。CPU204は、ステップS4で決定されたサイズの記録用紙が画像形成装置14にあるか否かを判別する(ステップS5)。具体的には、CPU204は、ステップS4で決定されたサイズの記録用紙が画像形成装置14にあるか否かを画像形成装置14に問い合わせ、画像形成装置14からの応答に基づいてステップS4で決定されたサイズの記録用紙が画像形成装置14にあるか否かを判別する。
【0050】
ステップS4で決定されたサイズの記録用紙が画像形成装置14にない場合には(ステップS5でNO)、CPU204は、対応するサイズの記録用紙が画像形成装置14にない旨の情報を操作パネル30に表示する(ステップS6)。
【0051】
ステップS4で決定されたサイズの記録用紙が画像形成装置14にある場合には(ステップS5でYES)、CPU204は、HD218に格納されている折り条件を規定する折り情報の中から、ステップS3で入力された折り種類とステップS4で決定された記録用紙のサイズとに対応する折り情報を決定する(ステップS7)。
【0052】
CPU204は、ステップS7で決定された折り情報に基づいて、ステップS1で選択された画像からプレビュー画像を作成する(ステップS8)。作成されるプレビュー画像は、図4に示すような、折り畳み途中の記録用紙の状態を示すプレビュー画像Xと折り畳みが完成した後の記録用紙の状態を示すプレビュー画像Yとを含む。プレビュー画像Xとプレビュー画像Yは互いに関連付けされている。従って、プレビュー画像Xが表示され且つプレビュー画像の変更指示が入力されると、プレビュー画像Yが表示される。プレビュー画像Yが表示され且つプレビュー画像の変更指示が入力されると、プレビュー画像Xが表示される。
【0053】
CPU204は、ステップS8で作成されたプレビュー画像を操作パネル30に表示し(ステップS9)、ステップS2に戻る。尚、ステップS9で操作パネル30に表示されるプレビュー画像は、例えば、図4に示すような、折り畳みが完成した後の記録用紙の状態を示すプレビュー画像Yである。
【0054】
また、プレビュー画像を操作パネル30に表示した(ステップS9)後、操作パネル30で回転角度や折り種類を再入力し(即ち、変更し)(ステップS2及びS3)、変更された回転角度や折り種類に応じたプレビュー画像を操作パネル30に表示する(ステップS9)ので、ユーザはプレビュー画像を見ながら、回転角度や折り種類を変更できる。
【0055】
図13(A)〜(F)は、操作パネル30に表示されるプレビュー画面の例を示す図である。
【0056】
図13(A)に示すように、プレビュー画面は、ボタン群302、ボタン群303及びプレビュー画像表示領域304を含む。ボタン群302は、画像の回転角度を入力するための「0度」ボタン302a、「90度」ボタン302b、「180度」ボタン302c、及び「270度」ボタン302dを有する。ボタン群303は、折り種類を入力するための「ファン折り」ボタン303a、「クロス折り」ボタン303b、「特殊折り1」ボタン303c及び「特殊折り2」ボタン303dを有する。図13(A)のプレビュー画像表示領域304は、折り畳みが完成した後の記録用紙の状態を示すプレビュー画像Yを表示している。尚、図13(A)〜(F)において、プレビュー画像X及びY内のハッチ部分が表題欄を示している。
【0057】
図13(A)のプレビュー画面において、プレビュー画像の変更指示が入力されると(例えば、プレビュー画像表示領域304のプレビュー画像をタップする)、CPU204は、操作パネル30に折り畳み途中の記録用紙の状態を示すプレビュー画像Xを表示する。具体的には、図13(B)に示すように、プレビュー画像表示領域304が、プレビュー画像Xを表示する。逆に、図13(B)のプレビュー画面において、プレビュー画像の変更指示が入力されると、CPU204は、操作パネル30に折り畳みが完成した後の記録用紙の状態を示すプレビュー画像Yを表示する。具体的には、図13(A)に示すように、プレビュー画像表示領域304が、プレビュー画像Yを表示する。プレビュー画像の変更指示は、プレビュー画像のタップ、プレビュー画像のピンチアウト又はピンチオープン、若しくはプレビュー画像のドラッグである。
【0058】
図13(A)のプレビュー画面において、「180度」ボタン302cが押下されると(即ち、画像の回転角度を変更する指示が入力される)、図13(C)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、画像が180度回転された場合のプレビュー画像Yを表示する。逆に、図13(C)のプレビュー画面において、「0度」ボタン302aが押下されると、図13(A)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、画像が回転されない場合のプレビュー画像Yを表示する。
【0059】
図13(C)のプレビュー画面において、プレビュー画像の変更指示が入力されると、又は図13(B)のプレビュー画面において、「180度」ボタン302cが押下されると、図13(D)に示すように、プレビュー画像表示領域304が、画像が180度回転された場合のプレビュー画像Xを表示する。
【0060】
図13(D)のプレビュー画面において、「0度」ボタン302aが押下されると、図13(B)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、画像が回転されない場合のプレビュー画像Xを表示する。図13(D)のプレビュー画面において、プレビュー画像の変更指示が入力されると、図13(C)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、画像が180度回転された場合のプレビュー画像Yを表示する。
【0061】
図13(C)のプレビュー画面において、「クロス折り」ボタン303bが押下されると、図13(E)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、記録用紙がクロス折りされた場合のプレビュー画像Yを表示する。逆に、図13(E)のプレビュー画面において、「ファン折り」ボタン303aが押下されると、図13(C)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、記録用紙がファン折りされた場合のプレビュー画像Yを表示する。
【0062】
図13(E)のプレビュー画面において、プレビュー画像の変更指示が入力されると、又は図13(D)のプレビュー画面において、「クロス折り」ボタン303bが押下されると、図13(F)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、記録用紙がクロス折りされた場合のプレビュー画像Xを表示する。
【0063】
図13(F)のプレビュー画面において、「ファン折り」ボタン303aが押下されると、図13(D)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、記録用紙がファン折りされた場合のプレビュー画像Xを表示する。図13(F)のプレビュー画面において、プレビュー画像の変更指示が入力されると、図13(E)に示すように、プレビュー画像表示領域304は、記録用紙がクロス折りされた場合のプレビュー画像Yを表示する。
【0064】
図14(A)及び(B)は、記録用紙の折り畳まれる工程を示す図である。図15は、メインコントロール部200によって実行される処理の第1変形例を示すフローチャートである。図15の処理は、例えば図11のステップS8及びステップS9の代わりに実行される。
【0065】
記録用紙上の表題欄の位置によって、記録用紙が折り畳まれた後に、表題欄が折り畳み後の記録用紙の表側になく、折り畳み後の記録用紙の裏側にある場合がある。このような場合、ユーザは折り畳み後の記録用紙を反転させれば、表題欄を確認できる。
【0066】
例えば、図14(A)に示すように、A1サイズの記録用紙75において、表題欄76が記録用紙75の右下に配置されていると、表題欄76は折り畳み後の記録用紙75の表側に現れる。一方、図14(B)に示すように、A1サイズの記録用紙75において、表題欄76が記録用紙75の左上に配置されていると、表題欄76は折り畳み後の記録用紙75の表側に現れない(状態Z参照)。この場合、折り畳み後の記録用紙75を反転させれば、表題欄76が現れる(状態Z1参照)。
【0067】
そこで、図15に示すように、CPU204は、図11のステップS7で決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像だけでなく、折り畳み後の記録用紙の裏側を表すプレビュー画像を作成する(ステップS11)。つまり、CPU204は、図14(B)の状態Zのプレビュー画像だけでなく、状態Z1のプレビュー画像も作成する。
【0068】
そして、CPU204は、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像を操作パネル30に表示する(ステップS12)。
【0069】
その後、操作パネル30にプレビュー画像の反転指示が入力された場合に(ステップS13でYES)、CPU204は、反転されたプレビュー画像(つまり、折り畳み後の記録用紙の裏側を表すプレビュー画像)を操作パネル30に表示する(ステップS14)。プレビュー画像の反転指示は、例えば、プレビュー画像のタップ、プレビュー画像のピンチアウト又はピンチオープン、若しくはプレビュー画像のドラッグである。
【0070】
尚、操作パネル30にプレビュー画像の反転指示が入力される度に、CPU204は、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像及び折り畳み後の記録用紙の裏側を表すプレビュー画像を交互に切り替えて、操作パネル30に表示してもよい。
【0071】
図16は、メインコントロール部200によって実行される処理の第2変形例を示すフローチャートである。図16の処理は、例えば図11のステップS8とステップS9との間で実行される。
【0072】
ユーザは操作パネル30を使って記録用紙上の表題欄の位置情報を予め設定する(ステップS21)。CPU204は、設定された表題欄の位置情報に基づいて、表題欄が、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像に含まれるか否かを判別する(ステップS22)。そして、表題欄が、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像に含まれる場合には(ステップS22でYES)、CPU204は、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像を操作パネル30に表示する(ステップS23)。
【0073】
一方、表題欄が、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像に含まれない場合には(ステップS22でNO)、CPU204は、折り畳み後の記録用紙の裏側を表すプレビュー画像を操作パネル30に表示する(ステップS24)。
【0074】
図16の処理では、プレビュー画像の反転指示が入力されなくても、自動的に反転されたプレビュー画像が表示されるので、画像処理装置の操作性が向上する。
【0075】
なお、表題欄が、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像に含まれる場合には(ステップS22でYES)、CPU204は、プレビュー画像を操作パネル30に表示せず、表題欄が、折り畳み後の記録用紙の表側を表すプレビュー画像に含まれない場合にのみ(ステップS22でNO)、CPU204は、プレビュー画像を操作パネル30に表示してもよい。この場合、表題欄が、折り畳み後の記録用紙の表側にない場合だけ、プレビュー画像が表示されるので(つまり、問題がある場合だけプレビュー画像が表示される)、折り畳みの生産性が向上する。
【0076】
上記実施の形態では、図13(A)〜(F)に示すように、プレビュー画面を操作パネル30に表示したが、例えば、情報処理装置1のモニタに表示してもよい。この場合、プレビュー画像の表示並びに回転角度及び折り種類の設定は、情報処理装置1の操作パネル(ドライバー)で実行される。
【0077】
また、上記実施の形態では、HD218が画像を蓄積し、CPU204は、蓄積された画像の中から選択された1つの画像のプレビュー画像を作成し、操作パネル30にプレビュー画像を表示している。例えば、コピー時に、CPU204は、画像読取装置12で読み取られた画像のプレビュー画像を作成して、操作パネル30にプレビュー画像を表示してもよい。
【0078】
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像処理装置10は、表題欄を含む画像の回転角度及び記録用紙の折り方の種類を入力する操作パネル30と、当該画像の大きさ及び入力された回転角度に基づいて、記録用紙の大きさを決定し、折り条件を規定する複数の折り情報の中から、入力された折り方の種類及び上記決定された記録用紙の大きさに対応する折り情報を決定するCPU204とを有し、操作パネル30は、決定された折り情報に基づいて、折り畳み後の記録用紙の状態であり、表題欄が表面に含まれるプレビュー画像を表示する。よって、画像処理装置10は、記録用紙の折り畳み前に、折り畳み後の記録用紙に含まれる表題欄の位置をユーザに確認させる。
【0079】
制御装置15の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体を、制御装置15に供給し、CPU204が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、又はSDカードなどがある。また、CPU204が、制御装置15の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
【0080】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 画像処理装置
12 画像読取装置
14 画像形成装置
15 制御装置
16 紙折り装置
30 操作パネル
38 操作制御部
200 メインコントロール部
204 CPU
206 RAM
208 ROM
210 I/O
218 ハードディスク(HD)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16