特許第6176258号(P6176258)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6176258ハロゲン置換へテロ環化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6176258
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】ハロゲン置換へテロ環化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 333/36 20060101AFI20170731BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 13/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/381 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 409/04 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4436 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/427 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20170731BHJP
【FI】
   C07D333/36CSP
   A61P37/02
   A61P29/00
   A61P25/00
   A61P13/00
   A61P35/00
   A61K31/381
   C07D409/04
   A61K31/4436
   C07D417/12
   A61K31/427
   C07D409/14
【請求項の数】28
【全頁数】239
(21)【出願番号】特願2014-554626(P2014-554626)
(86)(22)【出願日】2013年12月27日
(86)【国際出願番号】JP2013085277
(87)【国際公開番号】WO2014104372
(87)【国際公開日】20140703
【審査請求日】2016年9月27日
(31)【優先権主張番号】特願2012-286425(P2012-286425)
(32)【優先日】2012年12月28日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2013-97171(P2013-97171)
(32)【優先日】2013年5月2日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000000206
【氏名又は名称】宇部興産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 徳明
(72)【発明者】
【氏名】西田 洋
(72)【発明者】
【氏名】奥土 誠
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 雅章
(72)【発明者】
【氏名】河野 繁行
(72)【発明者】
【氏名】的山 正明
(72)【発明者】
【氏名】牛山 茂
(72)【発明者】
【氏名】岡成 栄治
(72)【発明者】
【氏名】松永 博文
(72)【発明者】
【氏名】西川 顕治
(72)【発明者】
【氏名】木村 富美夫
【審査官】 杉江 渉
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/078593(WO,A2)
【文献】 国際公開第2012/138797(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/138648(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/077882(WO,A2)
【文献】 国際公開第2005/012269(WO,A1)
【文献】 国際公開第01/60819(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
Aは、フェニル環、チオフェン環、又は、イソチアゾール環を示し、
は、同一、又は、異なって、ハロゲン原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
pは、0乃至5の整数を示し、
Vは、CR(式中、Rは、水素原子、アミノ基、ニトロ基、又は、C−Cアルコキシ基を示す)、又は、窒素原子を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
)で示される、化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項2】
一般式(Ia):
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
は、同一、又は、異なって、ハロゲン原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
pは、0乃至5の整数を示し、
Vは、CH、又は、窒素原子を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
)で示される請求項1記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項3】
一般式(Ia)において、
基:
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群より選択される請求項2記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項4】
一般式(Ia)において、
基:
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群より選択される請求項2記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項5】
(RS)−1−{4’−[5−ブロモ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4−[5−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
【請求項6】
一般式(I)において、
Vが、CR(式中、Rは、水素原子、アミノ基、ニトロ基、又は、C−Cアルコキシ基を示す)、又は、窒素原子を示す(但し、Aが、フェニル環を示すときは、Vは、CH、又は、窒素原子ではない)、請求項1記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項7】
一般式(Ib):
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
は、同一、又は、異なって、ハロゲン原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
pは、0乃至5の整数を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
)で示される請求項6記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項8】
一般式(Ib)において、
基:
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群より選択される請求項7記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項9】
一般式(Ib)において、
基:
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群より選択される請求項7記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項10】
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
からなる群より選択される請求項7記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項11】
一般式(I)において、
Vが、CR(式中、Rは、水素原子、又は、メトキシ基を示す)、又は、窒素原子を示し、
基:
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群より選択される請求項6記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項12】
一般式(I)において、
基:
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群より選択される請求項6記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項13】
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[(1−(イソチアゾ−ル−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(イソチアゾール−4−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
からなる群より選択される請求項11記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項14】
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項15】
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項16】
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項17】
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項18】
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項19】
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項20】
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項21】
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項22】
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項23】
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項24】
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項25】
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【請求項26】
請求項1乃至25のいずれかに記載された化合物、又は、その薬理上許容される塩を有効成分として含有するLPA受容体拮抗剤。
【請求項27】
請求項1乃至25のいずれかに記載された化合物、又は、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項28】
線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の治療もしくは予防のための、請求項27に記載された医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬として有用な新規α位ハロゲン置換チオフェン化合物、又は、その薬理上許容される塩に関する。本発明のα位ハロゲン置換チオフェン化合物は、リゾフォスファチジン酸(LPA)受容体拮抗作用を有することから、LPAにより引き起こされる疾患の予防、及び/又は、治療に有用である。
【背景技術】
【0002】
リゾフォスファチジン酸(LPA)は生体内に存在する生理活性リン脂質である。LPAは特異的なG蛋白共役受容体(LPA1,LPA2,LPA3,LPA4,LPA5,LPA6)に結合して細胞内にシグナルを伝達し、細胞の増殖、分化、生存、遊走、接着、浸潤、形態形成を調節している。また、LPAは、各種の臓器で線維化を伴う疾患に関与することが知られている。
【0003】
肝臓において、肝線維化の過程で重要な役割を示す星細胞の増殖や収縮、筋線維芽細胞の遊走をLPAが促進することが報告されている(非特許文献1,2,3を参照)。
腎臓において、腎線維症動物モデルである片側尿管結紮マウスでLPAの産生やLPA1の発現が亢進していること、LPA1欠損あるいはLPA受容体拮抗剤投与により腎線維化が抑制されることが報告されている(非特許文献4、5を参照)。
【0004】
肺において、特発性肺線維症患者の肺胞洗浄液中のLPA濃度が上昇していること、肺線維化の過程に重要な役割を持つ線維芽細胞にはLPA1が最も多く発現しており、LPAが線維芽細胞を遊走させることが報告されている。また肺線維症動物モデルであるブレオマイシン気管内投与マウスではLPA1欠損あるいはLPA受容体拮抗剤投与により線維化が抑制されることが報告されている(非特許文献6、7を参照)。
【0005】
皮膚において、強皮症モデルであるブレオマイシン皮下投与マウスではLPA1欠損あるいはLPA受容体拮抗剤投与により皮膚線維化が抑制されることが報告されている(非特許文献8を参照)。
【0006】
また、LPAは免疫・炎症性疾患に関与することも知られている。LPAはヒト単球系細胞の遊走を亢進すること、T細胞の増殖や浸潤に関与することが報告されている。またリウマチ患者の滑膜細胞はLPA受容体を発現しており、LPA刺激により遊走あるいはIL−6、IL−8を産生すること、これらの作用はLPA受容体拮抗剤により阻害されることが報告されている(非特許文献9,10,11を参照)。
【0007】
他にも、LPA及びLPA1が神経性疼痛の発現に関与すること(特許文献12を参照)、LPAが摘出尿道標本及び前立腺標本を収縮させ尿道内圧を上昇させることにより泌尿器系疾患に関与すること(特許文献1を参照)、LPAが癌細胞の浸潤を促進すること、卵巣癌細胞の増殖を促進すること、又は、前立腺癌細胞の増殖を促進することより、癌関連疾患に関与すること(非特許文献13,14,15を参照)が報告されている。
【0008】
これらのことから、LPA受容体(特にLPA1受容体)を拮抗する薬剤は、線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患などの予防、及び/又は、治療に有用であると考えられる。
【0009】
一方、LPA受容体拮抗作用を有する化合物としては、特許文献2乃至19、非特許文献7、8、16、及び、17に([1,1’−ビフェニル]−4−イル)酢酸誘導体が、また、特許文献17には(2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)酢酸誘導体が、特許文献19には3−クロロイソチアゾール誘導体が開示されているが、本発明化合物の開示はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】WO2002/062389号公報
【特許文献2】WO2010/077882号公報
【特許文献3】WO2010/077883号公報
【特許文献4】WO2010/141761号公報
【特許文献5】WO2010/141768号公報
【特許文献6】WO2011/017350号公報
【特許文献7】WO2011/041461号公報
【特許文献8】WO2011/041462号公報
【特許文献9】WO2011/041694号公報
【特許文献10】WO2011/041729号公報
【特許文献11】WO2011/091167号公報
【特許文献12】WO2011/159632号公報
【特許文献13】WO2011/159633号公報
【特許文献14】WO2011/159635号公報
【特許文献15】WO2012/078593号公報
【特許文献16】WO2012/078805号公報
【特許文献17】WO2012/138648号公報
【特許文献18】WO2012/138797号公報
【特許文献19】WO2013/025733号公報
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】Biochemical and Biophysical Research Communications,248(1998)436−440
【非特許文献2】Biochemical and Biophysical Research Communications,277(2000)72−78
【非特許文献3】Journal of Biomedical Science,10(2003)352−358
【非特許文献4】Journal of the American Society of Nephrology,18(2007)3110−3118
【非特許文献5】The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,336(2011)693−700
【非特許文献6】Nature Medicine,14(2008)45−54
【非特許文献7】British Journal of Pharmacology,160(2010)1699−1713
【非特許文献8】Arthritis & Rheumatism,63(2011)1405−1415
【非特許文献9】Journal of Biological Chemistry,270(1995)25549−25556
【非特許文献10】Biochimica et Biophysica Acta,1582(2002)168−174
【非特許文献11】Molecular Pharmacology,73(2008)587−600
【非特許文献12】Nature Medicine,10(2004)712−718
【非特許文献13】Biochemical and Biophysical Research Communications,193(1993)497−503
【非特許文献14】Biochemical Journal,309(1995)933−940
【非特許文献15】The Journal of Urology,163(2000)1027−1032
【非特許文献16】The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,336(2011)693−700
【非特許文献17】Journal of Medicinal Chemistry,55(2012)7920−7939
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明者等は、線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患などの優れた治療薬もしくは予防薬の開発を目指して、種々のハロゲン置換へテロ環化合物について研究を行い、特定の構造を有する新規なα位ハロゲン置換チオフェン化合物が優れたLPA受容体拮抗作用を持ち、医薬(特に線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の予防、及び/又は、治療)として有用であることを見出し、本発明を完成させた。
【0013】
本発明は、強力なLPA受容体拮抗作用を有し、特に線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の治療、及び/又は、予防薬(好ましくは治療薬)として有用な新規なα位ハロゲン置換チオフェン化合物、又は、その薬理上許容される塩を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、以下を提供する。
【0015】
(1)一般式(I):
【0016】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0017】
(式中、
Aは、フェニル環、チオフェン環、又は、イソチアゾール環を示し、
は、同一、又は、異なって、ハロゲン原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
pは、0乃至5の整数を示し、
Vは、CR(式中、Rは、水素原子、アミノ基、ニトロ基、又は、C−Cアルコキシ基を示す)、又は、窒素原子を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
)で示される化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0018】
(2)一般式(Ia):
【0019】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0020】
(式中、
は、同一、又は、異なって、ハロゲン原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
pは、0乃至5の整数を示し、
Vは、CH、又は、窒素原子を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
)で示される(1)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0021】
(3)一般式(Ia)において、
基:
【0022】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【0023】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0024】
からなる群より選択される(2)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0025】
(4)一般式(Ia)において、
基:
【0026】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【0027】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0028】
からなる群より選択される(2)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0029】
(5)
(RS)−1−{4’−[5−ブロモ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4−[5−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
からなる群より選択される(2)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0030】
(6)一般式(I)において、
Vが、CR(式中、Rは、水素原子、アミノ基、ニトロ基、又は、C−Cアルコキシ基を示す)、又は、窒素原子を示す(但し、Aが、フェニル環を示すときは、Vは、CH、又は、窒素原子ではない)、(1)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0031】
(7)一般式(Ib):
【0032】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0033】
(式中、
は、同一、又は、異なって、ハロゲン原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、又は、C−Cアルキル基を示し、
pは、0乃至5の整数を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
)で示される(6)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0034】
(8)一般式(Ib)において、
基:
【0035】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【0036】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
からなる群より選択される(7)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0038】
(9)一般式(Ib)において、
基:
【0039】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【0040】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0041】
からなる群より選択される(7)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0042】
(10)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
からなる群より選択される(7)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0043】
(11)一般式(I)において、
Vが、CR(式中、Rは、水素原子、又は、メトキシ基を示す)、又は、窒素原子を示し、
基:
【0044】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【0045】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
からなる群より選択される(6)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0047】
(12)一般式(I)において、
基:
【0048】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の基:
【0049】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
からなる群より選択される(6)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0051】
(13)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[(1−(イソチアゾ−ル−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(イソチアゾール−4−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
からなる群より選択される(11)記載の化合物、及び、その薬理上許容される塩。
【0052】
(14)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0053】
(15)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0054】
(16)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0055】
(17)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0056】
(18)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0057】
(19)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0058】
(20)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0059】
(21)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0060】
(22)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0061】
(23)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0062】
(24)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0063】
(25)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸、及び、その薬理上許容される塩。
【0064】
(26)(1)乃至(25)のいずれかに記載された化合物、又は、その薬理上許容される塩を有効成分として含有するLPA受容体拮抗剤。
【0065】
(27)(1)乃至(25)のいずれかに記載された化合物、又は、その薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【0066】
(28)線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の治療もしくは予防のための(27)に記載された医薬組成物。
【0067】
本発明の一般式(I)で表される化合物の具体例としては、例えば、下記表1〜3に示すような化合物を挙げることができる。なお、下記表1〜3中、Meはメチル基を示し、Etはエチル基を示し、n−Prはn−プロピル基を示し、iso−Prはイソプロピル基を示し、「ラセミ」、及び、「(R)−」は、下記の一般式(I)中の「*」を付した炭素原子の立体配置を示す:
【0068】
【化16】
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【0069】
【表1】
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【0070】
【表2】
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【0071】
【表3】
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【発明の効果】
【0072】
本発明の一般式(I)で表されるα位ハロゲン置換チオフェン化合物、及び、その薬理上許容される塩は、強力なLPA受容体拮抗作用を有すことより、医薬として、線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の治療薬、及び/又は、予防薬として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0073】
前記一般式(I)、(Ia)、及び(Ib)で示される化合物において、各置換基の好ましい形態を以下に示す。
【0074】
の示す「ハロゲン原子」、Xの示す「ハロゲン原子」はいずれも同一の意義を有し、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子である。
【0075】
Xの示す「ハロゲン原子」として好ましくは、フッ素原子、塩素原子、又は、臭素原子であり、より好ましくはフッ素原子、又は、塩素原子である。
【0076】
の示す「ハロゲン原子」として好ましくは、フッ素原子、又は、塩素原子である。
【0077】
の示す「C−Cアルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、又は、イソプロピル基の直鎖若しくは分岐状のC−Cアルキル基が挙げられる。
【0078】
の示す「C−Cアルキル基」として、好ましくはメチル基、又は、エチル基であり、より好ましくはメチル基である。
【0079】
は好ましくは、フッ素原子、塩素原子、又は、メチル基である。
【0080】
の示す「C−Cアルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、又は、1,2,2−トリメチルプロピル基等の直鎖若しくは分岐状のC−Cアルキル基が挙げられる。
【0081】
の示す「C−Cアルキル基」として、好ましくはC−Cアルキル基、より好ましくはエチル基である。
【0082】
は好ましくは水素原子、又は、エチル基であり、より好ましくは水素原子である。
【0083】
の示す「C−Cアルコキシ基」は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基の直鎖若しくは分岐状のC−Cアルコキシ基が挙げられる。
【0084】
の示す「C−Cアルコキシ基」として、好ましくはメトキシ基、又は、エトキシ基であり、より好ましくはメトキシ基である。
【0085】
Vは好ましくはCR(Rは水素原子、アミノ基、ニトロ基、又は、メトキシ基を示す)、又は、窒素原子、より好ましくはCR(Rは水素原子、又は、メトキシ基を示す)、又は、窒素原子、特に好ましくはCR(Rは水素原子、又は、メトキシ基を示す)である。
【0086】
pは好ましくは0乃至3、より好ましくは0乃至2である。
【0087】
Aは好ましくは以下の基:
【0088】
【化17】
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【0089】
、より好ましくは以下の基:
【0090】
【化18】
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【0091】
から選択される。
【0092】
Aの示す「フェニル環」は、p、及び、置換基Rと組合せて、例えば以下の基が挙げられ;
【0093】
【化19】
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(但し、Meはメチル基を示す。)
【0094】
、好ましくは以下の基が挙げられ:
【0095】
【化20】
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(但し、Meはメチル基を示す。)
【0096】
、より好ましくは以下の基が挙げられる:
【0097】
【化21】
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(但し、Meはメチル基を示す。)
【0098】
Aの示す「チオフェン環」、又は、「イソチアゾール環」は、p、及び、置換基Rと組合せて、例えば以下の基が挙げられ:
【0099】
【化22】
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(但し、Meはメチル基を示す。)
【0100】
、好ましくは以下の基が挙げられ:
【0101】
【化23】
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(但し、Meはメチル基を示す。)
【0102】
、より好ましくは以下の基が挙げられる:
【0103】
【化24】
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(但し、Meはメチル基を示す。)
【0104】
本発明の一般式(I)、(Ia)、及び(Ib)で表わされる化合物に光学異性体、幾何異性体、又は、回転異性体が存在する場合、それらの異性体も本発明の範囲に含まれ、また、プロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明の範囲に含まれる。
【0105】
一般式(I)中、基:
【0106】
【化25】
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【0107】
は、好ましくは以下の基である:
【0108】
【化26】
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【0109】
一般式(Ia)及び(Ib)中、基:
【0110】
【化27】
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【0111】
は、好ましくは以下の基である:
【0112】
【化28】
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【0113】
本発明の一般式(I)、(Ia)、及び(Ib)で表わされる化合物は、それぞれのRが水素原子である場合、塩基で処理し、薬理上許容される塩基性塩にしてもよい。そのような塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩若しくはマグネシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩等の無機塩;又は、トリエチルアミン塩若しくはグアニジン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
【0114】
また、Rがアミノ基、又は、Vが窒素原子の場合、酸で処理し、薬理上許容される酸性塩にしてもよい。そのような塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩若しくはリン酸塩等の無機酸塩;又は、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、安息香酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、グルタミン酸塩若しくはアスパラギン酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。
【0115】
更に、本発明の一般式(I)、(Ia)、及び(Ib)で表わされる化合物、又は、その薬理上許容される塩は、水和物若しくは溶媒和物として存在することができ、それらも本発明に包含される。
【0116】
本発明の式(I)で表される化合物は、構成する原子の一つまたは複数で非天然の比率の原子同位体を含むこともある。原子同位体としては、例えば、重水素(H)、トリチウム(H)、炭素−14(14C)、フッ素−18(18F)、硫黄−35(35S)、又は、ヨウ素−125(125I)などが挙げられる。これらの化合物は、治療又は予防剤、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、及び診断剤、例えば、インビボ画像診断剤として有用である。本発明の式(I)で表される化合物のすべての同位体変種は、放射性であるかどうかにかかわらず、本発明に包含される。
【0117】
本発明化合物の一般的な製造方法を以下に示す。尚、以下に示す製造法において、化合物中に所望の反応を阻害するか、あるいは副反応を受ける部分構造(例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボニル基、カルボキシル基、アミド基、又は、チオール基等)が存在する場合、それらの部分構造に保護基を導入して所望の反応を行い、その後に当該保護基を除去することによって目的物を得ることができる。それら保護基の導入反応および除去反応は有機合成化学で常用される方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis 第4版、T.W.Greene、P.G.M.Wuts著、John Wiley & Sons Inc.(2006年)等に記載の方法)に準じて実施できる。また、本発明化合物の個々の具体的な製造方法については、後述の実施例で詳細に説明する。
【0118】
【化29】
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【0119】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
【化32】
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【0122】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0123】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0125】
【化36】
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【0126】
(式中、A、R、R、V、X、pは前記と同意義を示す。Xは塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子を示す。L、及び、Mはカップリング反応に必要な置換基を示し、例えば、Lが塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又は、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等を示すときは、Mはボロン酸、ボロン酸エステル、トリアルキルスズ等を示し、Lがボロン酸、ボロン酸エステル、トリアルキルスズ等を示すときは、Mは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又は、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等を示す。Zはハロゲン基、又は、4−ニトロフェノキシ基等の脱離基を示す。)
【0127】
Xの種類によって合成ルートの選択は制限されるが、通常上記の工程1乃至8のいずれかによって本発明である一般式(I)の化合物を合成することができる。
【0128】
工程1、及び、工程2:化合物(1)と化合物(2)、あるいは、化合物(3)と化合物(4)とを、例えば、Tetrahedron,58(2002)9633−9695頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、カップリング触媒、リガンド、及び/又は、塩基存在下でそれぞれ反応させることにより、一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、又は、テトラヒドロフラン等のエーテル類;メタノール、又は、エタノール等のアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。好ましくは、1,4−ジオキサン/水の混合溶媒である。
カップリング触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II) ジクロリド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、又は、酢酸パラジウム(II)等のパラジウム触媒;ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II) ジクロリド等のニッケル触媒が挙げられる。
リガンドとしては、カップリング触媒自体に含まれる場合もあるが、トリフェニルホスフィン、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]、ジベンジリデンアセトン、トリフェニルアルシン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、又は、トリシクロヘキシルホスフィン等が挙げられる。
塩基としては、フッ化カリウム、又は、フッ化セシウム等のフッ化物塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、又は、炭酸タリウム等の炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、又は、水酸化タリウム等の金属水酸化物;燐酸カリウム等のリン酸塩;トリエチルアミン、又は、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基が挙げられる。好ましくは、炭酸ナトリウムである。
【0129】
工程3:一般式(I)のRがC−Cアルキル基である化合物の場合、一般式(I)の化合物を反応溶媒中、酸、又は、塩基存在下で加水分解反応させることにより、一般式(I’)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、メタノール、エタノール、又は、イソプロピルアルコール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;水;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。好ましくは、イソプロピルアルコール/水、又は、イソプロピルアルコール/テトラヒドロフラン/水の混合溶媒である。
酸、又は、塩基としては、塩酸、硫酸等の無機酸;酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、又は、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、又は、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸カリウム、又は、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩が挙げられ、好ましくは、塩基、より好ましくは、水酸化リチウム、又は、水酸化ナトリウムである。
【0130】
工程4:化合物(5)を、例えば、Journal of the American Chemical Society,94(1972)6203−6205頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、又は、無溶媒で化合物(6)、ジフェニルホスホリルアジド、及び、塩基を用い、クルチウス転位反応をさせて、一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類が挙げられる。好ましくは、トルエンである。
塩基としては、トリエチルアミン、又は、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類が挙げられ、好ましくは、トリエチルアミンである。
【0131】
工程5:化合物(7)を、例えば、Organic Synthesis,66(1988)132−137頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、又は、無溶媒、塩基の存在、又は、非存在下で化合物(6)、及び/又は、酸化剤を用い、ホフマン転位反応をさせて、一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;塩化メチレン、又は、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化アルキル類;クロロベンゼン、又は、1,2−ジクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素類;アセトニトリル、又は、プロピオニトリル等のニトリル類が挙げられる。好ましくは、トルエンである。
塩基としては、トリエチルアミン、又は、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類;ピリジン、2,6−ルチジン、又は、4−ピコリン等のピリジン類が挙げられる。好ましくは、ピリジンである。
酸化剤としては、[ビス(アセトキシ)ヨード]ベンゼン、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン、又は、ヨードシルベンゼン等の高原子価ヨウ素化合物が挙げられ、好ましくは[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼンである。
【0132】
工程6:化合物(8)に対して、例えば、Tetrahedron,64(2008)9733−9737頁、又は、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,21(2011)528−530頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、ハロゲン化剤を用いてハロゲン化することにより一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、塩化メチレン、又は、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化アルキル類;1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、又は、テトラヒドロフラン等のエーテル類;メタノール、又は、エタノール等のアルコール類;アセトニトリル、又は、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、又は、ヘプタン等の炭化水素類;酢酸、又は、トリフルオロ酢酸等の有機酸類;水;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミドである。
ハロゲン化剤としては、ヨウ素、N−ヨードスクシンイミド、臭素、N−ブロモスクシンイミド、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩素、N−クロロスクシンイミド、キセノンジフルオリド、N−フルオロジベンゼンスルホンアミド、又は、N−フルオロ−N’−(クロロメチル)トリエチレンジアミンビス(テトラフルオロボラート)等が挙げらる。
また、化合物(8)に対して、例えば、Tetrahedron Letters, 51(2010)4526−4529頁、又は、Journal of Medicinal Chemistry,54(2011)2687−2700頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、塩基を用いてアニオンとした後、ハロゲン化剤で処理し一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;ヘキサン、シクロヘキサン、又は、ヘプタン等の炭化水素類;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。
塩基としては、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、又は、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類;リチウムジイソプロピルアミド、又は、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド等のリチウムアミド類;臭化エチルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、及び、塩化フェニルマグネシウム等のグリニヤール試薬類;ジイソプロピルアミド塩化マグネシウム、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン塩化マグネシウム等のマグネシウムアミド類;リチウム1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン、カリウム1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン等のジシラザン塩基類が挙げられる。
ハロゲン化剤としては、ヨウ素、N−ヨードスクシンイミド、臭素、N−ブロモスクシンイミド、四臭化炭素、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩素、N−クロロスクシンイミド、四塩化炭素、キセノンジフルオリド、N−フルオロジベンゼンスルホンアミド、又は、N−フルオロ−N’−(クロロメチル)トリエチレンジアミンビス(テトラフルオロボラート)等が挙げらる。
【0133】
工程7:一般式(I’’)の化合物に対して、例えば、Angewandte Chemie − International Edition,49(2010)2215−2218頁等に記載の方法に準じて、ハロゲン基Xaを、反応溶媒中、ハロゲン−金属交換した後、ハロゲン化剤で処理することにより一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;n−ヘキサン、又は、シクロヘキサン等の炭化水素類;塩化メチレン等のハロゲン化アルキル類;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。
塩基としては、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、又は、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類;臭化エチルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、及び、塩化フェニルマグネシウム等のグリニヤール試薬類が挙げられる。
ハロゲン化剤としては、ヨウ素、N−ヨードスクシンイミド、臭素、N−ブロモスクシンイミド、四臭化炭素、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、塩素、N−クロロスクシンイミド、四塩化炭素、キセノンジフルオリド、N−フルオロジベンゼンスルホンアミド、又は、N−フルオロ−N’−(クロロメチル)トリエチレンジアミンビス(テトラフルオロボラート)等が挙げらる。
【0134】
工程8:化合物(9)と化合物(10)とを、例えば、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,11(2001)9−12頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、塩基存在、又は、非存在下で反応させることにより一般式(I)の化合物を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、酢酸エチル、又は、酢酸イソプロピル等の酢酸エステル類;塩化メチレン、又は、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;1,4−ジオキサン、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、又は、メチルイソブチルケトン等のケトン類;トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;アセトニトリル、又は、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;メタノール、エタノール、又は、イソプロピルアルコール等のアルコール類;水;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。
塩基としては、トリエチルアミン、又は、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基類;ピリジン、4−ピコリン、又は、2,6−ルチジン等のピリジン類;水酸化ナトリウム、又は、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、又は、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類が挙げられる。
【0135】
本発明化合物の合成中間体の一般的な製造方法を以下に示す。尚、以下に示す製造法において、化合物中に所望の反応を阻害するか、あるいは副反応を受ける部分構造(例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボニル基、カルボキシル基、アミド基、又は、チオール基等)が存在する場合、それらの部分構造に保護基を導入して所望の反応を行い、その後に当該保護基を除去することによって目的物を得ることができる。それら保護基の導入反応および除去反応は有機合成化学で常用される方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis 第4版、T.W.Greene、P.G.M.Wuts著、John Wiley & Sons Inc.(2006年)等に記載の方法)に準じて実施できる。また、本発明化合物の合成中間体の個々の具体的な製造方法については、後述の実施例で詳細に説明する。
また、以下の合成ルートにおける、A、R、R、V、X、X、p、L、M、Zは前記と同意義を示す。LはLと同意義を示す。
【0136】
【化37】
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【0137】
工程9:化合物(3)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(1)を合成することができる。
【0138】
【化38】
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【0139】
合工程10:化合物(12)と化合物(6)とを、工程4と同様にして反応させることにより、化合物(3)を合成することができる。
【0140】
【化39】
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【0141】
工程11:化合物(12)に対して、工程6と同様にして、化合物(13)を合成することができる。
【0142】
【化40】
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【0143】
工程12:化合物(13a)に対して、工程7と同様にして、化合物(13)を合成することができる。
【0144】
【化41】
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【0145】
工程13:化合物(14)と化合物(6)とを、工程5と同様にして反応させることにより、化合物(3)を合成することができる。
【0146】
【化42】
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【0147】
工程14:化合物(15)に対して、工程6と同様にして、化合物(14)を合成することができる。
【0148】
【化43】
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【0149】
工程15:化合物(14a)に対して、工程7と同様にして、化合物(14)を合成することができる。
【0150】
【化44】
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【0151】
工程16:化合物(16)と化合物(10)とを、工程8と同様にして反応させることにより、化合物(3)を合成することができる。
【0152】
【化45】
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【0153】
工程17:化合物(17)に対して、工程6と同様にして、化合物(16)を合成することができる。
【0154】
【化46】
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【0155】
工程18:化合物(16a)に対して、工程7と同様にして、化合物(16)を合成することができる。
【0156】
【化47】
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【0157】
工程19:化合物(18)に対して、工程6と同様にして、化合物(3)を合成することができる。
【0158】
【化48】
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【0159】
工程20:化合物(3a)に対して、工程7と同様にして、化合物(3)を合成することができる。
【0160】
【化49】
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【0161】
工程21:化合物(13)と化合物(6)とを、工程4と同様にして反応させることにより、化合物(18)を合成することができる。
【0162】
【化50】
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【0163】
工程22:化合物(15)と化合物(6)とを、工程5と同様にして反応させることにより、化合物(18)を合成することができる。
【0164】
【化51】
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【0165】
工程23:化合物(17)と化合物(10)とを、工程8と同様にして反応させることにより、化合物(18)を合成することができる。
【0166】
【化52】
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【0167】
工程24:化合物(19)と化合物(6)とを、工程4と同様にして反応させることにより、化合物(1)を合成することができる。
【0168】
【化53】
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【0169】
工程25:化合物(12)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(19)を合成することができる。
【0170】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
工程26:化合物(20)に対して、工程6と同様にして、化合物(19)を合成することができる。
【0172】
【化55】
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【0173】
工程27:化合物(19a)に対して、工程7と同様にして、化合物(19)を合成することができる。
【0174】
【化56】
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【0175】
工程28:化合物(13)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(20)を合成することができる。
【0176】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
工程29:化合物(21)と化合物(6)とを、工程5と同様にして反応させることにより、化合物(1)を合成することができる。
【0178】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
工程30:化合物(14)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(21)を合成することができる。
【0180】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
工程31:化合物(22)に対して、工程6と同様にして、化合物(21)を合成することができる。
【0182】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
工程32:化合物(21a)に対して、工程7と同様にして、化合物(21)を合成することができる。
【0184】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
工程33:化合物(15)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(22)を合成することができる。
【0186】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
工程34:化合物(23)と化合物(10)とを、工程8と同様にして反応させることにより、化合物(1)を合成することができる。
【0188】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
工程35:化合物(16)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(23)を合成することができる。
【0190】
【化64】
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【0191】
工程36:化合物(24)に対して、工程6と同様にして、化合物(23)を合成することができる。
【0192】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
工程37:化合物(23a)に対して、工程7と同様にして、化合物(23)を合成することができる。
【0194】
【化66】
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【0195】
工程38:化合物(17)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(24)を合成することができる。
【0196】
【化67】
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【0197】
工程39:化合物(25)に対して、工程6と同様にして、化合物(1)を合成することができる。
【0198】
【化68】
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【0199】
工程40:化合物(1a)に対して、工程7と同様にして、化合物(1)を合成することができる。
【0200】
【化69】
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【0201】
工程41:化合物(26)と化合物(11)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(25)を合成することができる。
【0202】
【化70】
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【0203】
工程42:化合物(13)と化合物(6)とを、工程4と同様にして反応させることにより、化合物(26)を合成することができる。
【0204】
【化71】
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【0205】
工程43:化合物(15)と化合物(6)とを、工程5と同様にして反応させることにより、化合物(26)を合成することができる。
【0206】
【化72】
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【0207】
工程44:化合物(17)と化合物(10)とを、工程8と同様にして反応させることにより、化合物(26)を合成することができる。
【0208】
【化73】
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【0209】
工程45:化合物(20)と化合物(6)とを、工程4と同様にして反応させることにより、化合物(25)を合成することができる。
【0210】
【化74】
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【0211】
工程46:化合物(22)と化合物(6)とを、工程5と同様にして反応させることにより、化合物(25)を合成することができる。
【0212】
【化75】
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【0213】
工程47:化合物(24)と化合物(10)とを、工程8と同様にして反応させることにより、化合物(25)を合成することができる。
【0214】
【化76】
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【0215】
工程48:化合物(28)を、例えば、Journal of the American Chemical Society,129(2007)、4595−4605頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、パラジウム触媒、リガンド、ボロン酸試薬、及び/又は、塩基存在下で反応させることにより、化合物(4)を合成することができる。Lは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、又は、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等を示し、Mは、ボロン酸、ボロン酸エステル等を示す。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、又は、テトラヒドロフラン等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類;トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。好ましくは、1,4−ジオキサンである。
パラジウム触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II) ジクロリド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、又は、酢酸パラジウム(II)等が挙げられる。好ましくは、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物である。
リガンドとしては、カップリング触媒自体に含まれる場合もあるが、トリフェニルホスフィン、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]、ジベンジリデンアセトン、トリフェニルアルシン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、又は、トリシクロヘキシルホスフィン等が挙げられる。
ボロン酸試薬としては、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン等が挙げられる。
塩基としては、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等が挙げられる。
【0216】
また、Lが塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子を示す化合物(28)に対して、例えば、Angewandte Chemie − International Edition,45(2006)1404−1408頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、塩基を用いてハロゲン基Lを、ハロゲン−金属交換した後、ボロン酸試薬で処理し化合物(4)を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;ヘキサン、シクロヘキサン、又は、ヘプタン等の炭化水素類;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。
塩基としては、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、又は、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウム類;臭化エチルマグネシウム、塩化エチルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、及び、塩化フェニルマグネシウム等のグリニヤール試薬類が挙げられる。
ボロン酸試薬としては、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリイソプロピル、ホウ酸トリヘキサデシル、又は、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン等が挙げられる。
【0217】
【化77】
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【0218】
工程49:化合物(2)と化合物(27)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(28)を合成することができる。
【0219】
【化78】
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【0220】
工程50:化合物(19)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(5)を合成することができる。
【0221】
【化79】
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【0222】
工程51:化合物(12)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(5)を合成することができる。
【0223】
【化80】
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【0224】
工程52:化合物(29)に対して、工程6と同様にして、化合物(5)を合成することができる。
【0225】
【化81】
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【0226】
工程53:化合物(5a)に対して、工程7と同様にして、化合物(5)を合成することができる。
【0227】
【化82】
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【0228】
工程54:化合物(20)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(29)を合成することができる。
【0229】
【化83】
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【0230】
工程55:化合物(13)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(29)を合成することができる。
【0231】
【化84】
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【0232】
工程56:化合物(21)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(7)を合成することができる。
【0233】
【化85】
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【0234】
工程57:化合物(14)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(7)を合成することができる。
【0235】
【化86】
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【0236】
工程58:化合物(30)に対して、工程6と同様にして、化合物(7)を合成することができる。
【0237】
【化87】
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【0238】
工程59:化合物(7a)に対して、工程7と同様にして、化合物(7)を合成することができる。
【0239】
【化88】
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【0240】
工程60:化合物(22)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(30)を合成することができる。
【0241】
【化89】
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【0242】
工程61:化合物(15)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(30)を合成することができる。
【0243】
【化90】
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【0244】
工程62:化合物(25)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(8)を合成することができる。
【0245】
【化91】
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【0246】
工程63:化合物(26)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(8)を合成することができる。
【0247】
【化92】
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【0248】
工程64:化合物(29)と化合物(6)とを、工程4と同様にして反応させることにより、化合物(8)を合成することができる。
【0249】
【化93】
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【0250】
工程65:化合物(30)と化合物(6)とを、工程5と同様にして反応させることにより、化合物(8)を合成することができる。
【0251】
【化94】
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【0252】
工程66:化合物(31)と化合物(10)とを、工程8と同様にして反応させることにより、化合物(8)を合成することができる。
【0253】
【化95】
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工程67:化合物(24)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(31)を合成することができる。
【0254】
【化96】
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【0255】
工程68:化合物(17)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(31)を合成することができる。
【0256】
【化97】
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【0257】
工程69:化合物(23)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(9)を合成することができる。
【0258】
【化98】
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【0259】
工程70:化合物(14)と化合物(4)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(9)を合成することができる。
【0260】
【化99】
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【0261】
工程71:化合物(31)に対して、工程6と同様にして、化合物(9)を合成することができる。
【0262】
【化100】
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【0263】
工程72:化合物(9a)に対して、工程7と同様にして、化合物(9)を合成することができる。
【0264】
【化101】
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【0265】
工程73:化合物(6)を、例えば、Journal of Medicinal Chemistry,42(1999)941−946頁、又は、Journal of Organic Chemistry,60(1995)730−734頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、塩基の存在、又は、非存在下、カルボニル化合物と反応させて、化合物(10)を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;塩化メチレン、又は、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;n−ヘキサン、又は、シクロヘキサン等の炭化水素類;アセトニトリル、又は、プロピオニトリル等のニトリル類が挙げられる。
塩基としては、トリエチルアミン、又は、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン;ピリジン、2,6−ルチジン、又は、4−ピコリン等のピリジン類が挙げられる。
カルボニル化合物としては、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、ブロモギ酸ブロミド、カルボニルジイミダゾール、又は、クロロギ酸4−ニトロフェニル等が挙げられる。
【0266】
【化102】
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【0267】
工程74:化合物(32)を、例えば、Tetrahedron Letters,47(2006)5261−5264頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、還元剤で還元して、化合物(6)を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;n−ヘキサン、又は、シクロヘキサン等の炭化水素類;メタノール、エタノール、又は、イソプロピルアルコール等のアルコール類;水;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。
還元剤としては、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、又は、トリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素類;水素化リチウムアルミニウム、水素化ナトリウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、又は、トリメトキシ水素化リチウムアルミニウム等の水素化アルミニウム類が挙げられる。
【0268】
また、例えば、Journal of OrganicChemstry,56(1991)763−769頁等に記載の方法に準じて、(R)−、又は、(S)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2−オキサザボロリジン等を用いることにより、光学活性な化合物(6)を合成することができる。
【0269】
【化103】
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【0270】
工程75:化合物(33)を、例えば、Journal of Medicinal Chemistry,51(2008)282−297頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、メチル化剤でメチル化し、化合物(6)を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、又は、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;n−ヘキサン、又は、シクロヘキサン等の炭化水素類;又は、それらの混合溶媒が挙げられる。
メチル化剤としては、塩化メチルマグネシウム、臭化メチルマグネシウム、又は、ヨウ化メチルマグネシウム等のメチルグリニヤール試薬類;メチルリチウム、ジメチル亜鉛、又は、トリメチルアルミニウム等が挙げられる。
【0271】
また、例えば、Tetrahedron,55(1999),3605−3614頁、又は、Journal of the American Chemical Society,128(2006)4940−4941頁等に記載の方法に準じて、(2R)−、又は、(2S)−3−エキソ−(ジメチルアミノ)イソノルボルネノール、又は、(R,R)−、又は、(S,S)−6,6’−{(1E,1’E)−[シクロヘキサン−1,2−ジイルビス(アザニルイリデン)]ビス(メタニルイリデン)}ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェノール)と塩化クロム(I)との複合体等を用いることにより、光学活性な化合物(6)を合成することができる。
【0272】
【化104】
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【0273】
工程76:化合物(34)を、例えば、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,17(2007)4363−4368頁等に記載の方法に準じて、反応溶媒中、ジフェニルホスホリルアジド、及び、塩基を用い、クルチウス転位反応をさせて、化合物(7a)を合成することができる。
反応溶媒は、反応を阻害しなければ、特には限定されず、例えば、トルエン、又は、キシレン等の芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、又は、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド類が挙げられる。又は、メタノール、エタノール、tert−ブタノール、アリルアルコール、ベンジルアルコール、又は、2−トリメチルシリルエタノール等のアルコール類を、溶媒として、又は、溶媒に混合して用い、化合物(7a)のアミノ基が保護ざれた化合物を合成することができる。
塩基としては、トリエチルアミン、又は、ジイソプロピルエチルアミン等の有機アミン類が挙げられ、好ましくは、トリエチルアミンである。
【0274】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
工程77:化合物(35)に対して、工程6と同様にして、化合物(34)を合成することができる。
【0276】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
工程78:化合物(34a)に対して、工程7と同様にして、化合物(34)を合成することができる。
【0278】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
工程79:化合物(36)と化合物(15)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(35)を合成することができる。
【0280】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
工程80:化合物(36)に対して、工程48と同様にして、化合物(35)を合成することができる。
【0282】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
工程81:化合物(38)と化合物(2)とを、工程1と同様にして反応させることにより、化合物(37)を合成することができる。
【0284】
各反応において生成した目的化合物は、常法に従って反応混合物から得ることができる。例えば、反応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在する場合には、濾過により除去した後、水と混和しない酢酸エチル等の有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム、又は、無水硫酸ナトリウム等の乾燥剤で乾燥後、溶媒を留去することによって得られる。
【0285】
得られた目的化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶;再沈殿;又は、通常有機化合物の分離精製に慣用されている方法(例えば、シリカゲル、アルミナ等の担体を使用した吸着カラムクロマトグラフィー法;イオン交換クロマトグラフィー法;又は、シリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー法(好適には、高速液体クロマトグラフィー)である。);光学活性な分子を固定化、又は、シリカゲルにコーティングした充填材を用いた順相・逆相カラムクロマトグラフィー法(好適には、高速液体クロマトグラフィー)である。)を適宜組み合わせ、分離、精製することができる。
【0286】
本発明の一般式(I)で表される化合物、又は、その薬理上許容される塩を医薬として使用する場合には、それ自体(原末のままで)投与することができ、或いは適宜の薬理上許容される賦形剤、希釈剤等と混合して製造される、錠剤、カプセル剤、散剤、シロップ剤、顆粒剤、細粒剤、丸剤、縣濁剤、乳剤、経皮吸収剤、座剤、軟膏剤、ローション、吸入剤、又は、注射剤等の形態で、経口、又は、非経口(静脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、経皮投与、経気道投与、皮内投与、又は、皮下投与等)で投与することができる。
【0287】
これ等の製剤は、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、乳化剤、安定剤、矯味矯臭剤、又は、希釈剤等の添加剤を使用して、周知の方法で製造される。
【0288】
賦形剤は、例えば、有機系賦形剤、又は、無機系賦形剤が挙げられる。有機系賦形剤は、例えば、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、マンニトール若しくはソルビトール等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン若しくはデキストリン等のデンプン誘導体;結晶セルロース等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;又は、プルラン等が挙げられる。無機系賦形剤は、例えば、軽質無水珪酸;又は、硫酸カルシウム等の硫酸塩等が挙げられる。
【0289】
滑沢剤は、例えば、ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム若しくはステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーズワックス若しくはゲイロウ等のワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウム等の硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;D,L−ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム;無水珪酸若しくは珪酸水和物等の珪酸類;又は、上記の賦形剤におけるデンプン誘導体等が挙げられる。
【0290】
結合剤は、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、又は、上記の賦形剤で示された化合物等が挙げられる。
【0291】
崩壊剤は、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム若しくは内部架橋カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;架橋ポリビニルピロリドン;又は、カルボキシメチルスターチ若しくはカルボキシメチルスターチナトリウム等の化学修飾されたデンプン若しくはセルロース誘導体が挙げられる。
【0292】
乳化剤は、例えば、ベントナイト若しくはビーガム等のコロイド性粘土;ラウリル硫酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウム等の陽イオン界面活性剤;又は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル若しくはショ糖脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0293】
安定剤は、例えば、メチルパラベン若しくはプロピルパラベン等のパラヒドロキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール若しくはフェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール若しくはクレゾール等のフェノール類;チメロサール;無水酢酸;又は、ソルビン酸が挙げられる。
【0294】
矯味矯臭剤は、例えば、サッカリンナトリウム若しくはアスパラテーム等の甘味料;クエン酸、リンゴ酸若しくは酒石酸等の酸味料;又は、メントール、レモンエキス若しくはオレンジエキス等の香料等が挙げられる。
【0295】
希釈剤は、通常希釈剤として使用される化合物であり、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ショ糖、硫酸カルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶性セルロース、水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、デンプン、ポリビニルピロリドン、又は、これらの混合物等が挙げられる。
【0296】
本発明の一般式(I)で表される化合物、又は、その薬理上許容される塩の投与量は、患者の症状、年齢、体重等の条件により変化し得るが、経口投与の場合には、各々、1回当たり下限0.001mg/Kg(好ましくは0.01mg/Kg)、上限20mg/Kg(好ましくは10mg/Kg)を、非経口投与の場合には、各々、1回当たり下限0.0001mg/Kg(好ましくは0.0005mg/Kg)、上限10mg/Kg(好ましくは5mg/Kg)を、成人に対して1日当たり1乃至6回、症状に応じて投与することができる。
【実施例】
【0297】
以下に実施例(実施例1〜154)、参考例(参考例1〜56)及び試験例(試験例1〜7)を示して本発明を更に詳細に説明するが、これらの例示は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0298】
実施例及び参考例の物性におけるRf値は、薄層クロマトグラフィー(メルク社製、TLCプレートシリカゲル60F254(商品名))を用いて測定した値であり、括弧内の記載は展開溶媒(容量比)を表す。
【0299】
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおけるCOOHカラムとは、富士シリシア化学社製Chromatorex(登録商標)Q−PACK COOHシリカゲルプレパックドカラムを示す。
【0300】
同位体の存在によりマススペクトルの値が複数観測される場合は、m/zが最小のもののみ記載した。マススペクトルのイオン化モードのDUISとは、ESIとAPCIのミックスモードである。
【0301】
また、特記なき限り化学構造式中のMeはメチル基を、Etはエチル基を、tBuはtert−ブチル基を、Bnはベンジル基を、Bocはtert−ブトキシカルボニル基を表す。
【0302】
(実施例1)
(RS)−1−{4’−[5−ブロモ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−9)
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
参考例14と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル0.50g(0.91mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、80℃でN−ブロモスクシンイミド0.59g(3.3mmol)を少量ずつ分割添加し、同温度で6時間加熱撹拌した。反応終了後、トルエンを加えた混合溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し、トルエンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮し減圧乾燥することにより、標記化合物0.31g(0.49mmol、収率54%)を薄黄色油状物(一部固化)として得た。
マススペクトル(CI,m/z):623[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.18 (1H, brs), 7.71-7.67 (2H, m), 7.64-7.60 (2H, m), 7.56-7.52 (2H, m), 7.50-7.39 (4H, m), 7.38-7.34 (1H, m), 7.30 (1H, td, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.22 (1H, s), 5.99 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0304】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0305】
参考例31と同様にして合成した5−ブロモ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸6.5mg(0.014mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン0.0030ml(0.022mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.0035 ml(0.016mmol)を加えて、室温で5分間撹拌した。次いで、(RS)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(東京化成社製)0.090ml(0.73mmol)を加え、加熱還流条件で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜69:31(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物10.2mg(0.095mmol(純度57重量%)、収率69%)を黄色固体として得た。
【0306】
(実施例2)
(RS)−1−{4’−[5−ブロモ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−11)
【化111】
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【0307】
実施例1と同様にして合成した(RS)−(1−{4’−[5−ブロモ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル22.5mg(0.036mmol)のイソプロピルアルコール(1.8ml)溶液に、6N水酸化ナトリウム水溶液0.030ml(0.18mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で22時間撹拌した。反応終了後、1N塩酸0.18ml(0.18mmol)を加え減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液)、グラディエント(B液容量%):80%(0.00min.)−80%(0.80min.)−95%(7.00min.)−95%(12.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物7.1mg(0.012mmol、収率33%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):595[M]
H−NMRスペクトル(500MHz,DMSO−d,75℃)δ:12.54(1H, brs), 9.19 (1H, brs), 7.70-7.65 (2H, m), 7.60-7.56 (2H, m), 7.55-7.52 (2H, m), 7.51-7.44 (1H, m), 7.43-7.39 (3H, m), 7.39-7.34 (1H, m), 7.31 (1H, td, J = 7.6, 1.7 Hz), 7.22 (1H, s), 5.99 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.44 (2H, dd, J = 6.6, 3.6 Hz), 1.08 (2H, dd, J = 6.5, 3.6 Hz)。
【0308】
(実施例3)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−47)
【化112】
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【0309】
参考例14と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル0.11g(0.20mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、80℃でN−クロロスクシンイミド0.030g(0.25mmol)を少量ずつ分割添加し、同温度で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液にトルエン及び水を加えてトルエンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=88:12〜61:39(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮し減圧乾燥することにより、標記化合物0.11g(0.18mmol、収率93%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):579[M]
H−NMRスペクトル(500MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.19 (1H, brs), 7.71-7.67 (2H, m), 7.64-7.60 (2H, m), 7.57-7.53 (2H, m), 7.50-7.40 (4H, m), 7.38-7.34 (1H, m), 7.30 (1H, td, J = 7.6, 1.7 Hz), 7.13 (1H, s), 5.99 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0310】
(実施例4)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−51)
【化113】
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【0311】
実施例3と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル105.1mg(0.181mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、6N水酸化ナトリウム水溶液0.15ml(0.90mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で17時間撹拌した。反応終了後、1N塩酸0.90ml(0.90mmol)を加え減圧濃縮した。得られた残渣に水を加えて生じた固体を3回水洗後、アセトニトリルを加え超音波処理した後、固体を濾取し、減圧乾燥することにより、標記化合物60.3mg(0.11mmol、収率60%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):551[M]
H−NMRスペクトル(500MHz,DMSO−d,75℃)δ:12.08 (1H, brs), 9.22 (1H, brs), 7.73-7.68 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.59-7.54 (2H, m), 7.53-7.42 (4H, m), 7.42-7.36 (1H, m), 7.33 (1H, td, J = 7.6, 1.7 Hz), 7.15 (1H, s), 6.02 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.56-1.44 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz)。
【0312】
(実施例5)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−48)
【化114】
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【0313】
参考例32と同様にして合成した5−クロロ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸65.5mg(0.153mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.0030ml(0.022mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、ジフェニルホスホリルアジド0.039ml(0.18mmol)と(R)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(Shanghai AoBo Bio−pharm社製)0.030ml(0.21mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜69:31(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物を含む無色油状物88.3mgを得た。これを再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、標記化合物69mg(0.10mmol(純度87重量%)、収率68%)を無色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):579[M]
H−NMRスペクトル(500MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.19 (1H, brs), 7.71-7.67 (2H, m), 7.64-7.59 (2H, m), 7.58-7.53 (2H, m), 7.51-7.40 (4H, m), 7.39-7.34 (1H, m), 7.30 (1H, td, J = 7.6, 1.7 Hz), 7.14 (1H, s), 5.99 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 4.1 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0314】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0315】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル81mg(0.19mmol)、(R)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(Shanghai AoBo Bio−pharm社製)60mg(0.38mmol)、及び、ピリジン0.050ml(0.62mmol)のトルエン(3ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン104mg(0.24mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、Rf=0.2(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10(V/V))の画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.13g(0.16mmol(純度69重量%)、収率84%)を薄橙色油状物として得た。
【0316】
(実施例6)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−52)
【化115】
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【0317】
実施例5にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル0.13g(0.16mmol(純度69重量%))のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液0.20ml(0.80mmol)を加え、室温で64時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=75:25〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物48mg(0.088mmol、収率55%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):551[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.53 (1H, brs), 7.74-7.69 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.58-7.53 (2H, m), 7.49-7.29 (6H, m), 7.17 (1H, s), 5.97 (1H, q, J = 6.4 Hz), 1.54-1.42 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0318】
(実施例7)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−22)
【化116】
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【0319】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル200mg(0.47mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)0.090ml(0.75mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(5ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン230mg(0.54mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=87:13〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.20g(0.36mmol、収率78%)を薄黄色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):545[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.40 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.62 (2H, m), 7.57-7.52 (2H, m), 7.46-7.41 (2H, m), 7.41-7.25 (5H, m), 7.17 (1H, s), 5.73 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.56-1.39 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0320】
(実施例8)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−24)
【化117】
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【0321】
実施例7と同様にして合成した(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル199mg(0.364mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液0.50ml(2.0mmol)を加え、室温で67時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に4N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物120mg(0.23mmol、収率64%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):517[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.40 (1H, brs), 7.72-7.67 (2H, m), 7.64-7.60 (2H, m), 7.57-7.52 (2H, m), 7.45-7.41 (2H, m), 7.41-7.26 (5H, m), 7.17 (1H, s), 5.73 (1H, q, J = 6.4 Hz), 1.56-1.40 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 7.1, 2.9 Hz)。
【0322】
(実施例9)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−26)
【化118】
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【0323】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)、(R)−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(Apollo社製)72mg(0.51mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(3ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン199mg(0.46mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=87:13〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物195mg(0.30mmol(純度87重量%)、収率80%)を茶色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):563[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.47 (1H, brs), 7.74-7.69 (2H, m), 7.66-7.62 (2H, m), 7.59-7.32 (6H, m), 7.31-7.15 (3H, m), 5.93 (1H, q, J = 6.1 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.56-1.43 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0324】
(実施例10)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−28)
【化119】
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【0325】
実施例9にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル195mg(0.30mmol(純度87重量%))のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(4.0mmol)を加え、室温で44時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物101mg(0.19mmol、収率63%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):535[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.39 (1H, brs), 9.48 (1H, brs), 7.73-7.67 (2H, m), 7.64-7.59 (2H, m), 7.57-7.33 (6H, m), 7.29-7.14 (3H, m), 5.93 (1H, q, J = 6.1 Hz), 1.55-1.44 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 6.5, 3.9 Hz)。
【0326】
(実施例11)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−34)
【化120】
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【0327】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)、(R)−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(Apollo社製)89mg(0.64mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(3ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン195mg(0.45mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=87:13〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物180mg(0.32mmol、収率85%)を茶色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):563[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.46 (1H, brs), 7.74-7.69 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.58-7.52 (2H, m), 7.46-7.35 (3H, m), 7.28-7.08 (4H, m), 5.74 (1H, q, J = 6.1 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.55-1.41 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0328】
(実施例12)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−38)
【化121】
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【0329】
実施例11と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル180mg(0.32mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(4.0mmol)を加え、室温で42時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物115mg(0.21mmol、収率67%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):535[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.74-7.67 (2H, m), 7.65-7.59 (2H, m), 7.58-7.52 (2H, m), 7.48-7.35 (3H, m), 7.29-7.08 (4H, m), 5.74 (1H, q, J = 6.4 Hz), 1.54-1.41 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0330】
(実施例13)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−40)
【化122】
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【0331】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル162mg(0.38mmol)、(R)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(Acros Organics社製)68mg(0.49mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(3ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン210mg(0.49mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=87:13〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物187mg(0.33mmol、収率87%)を橙色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):563[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.40 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.62 (2H, m), 7.56-7.52 (2H, m), 7.46-7.34 (4H, m), 7.24-7.14 (3H, m), 5.73 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.55-1.40 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0332】
(実施例14)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−42)
【化123】
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【0333】
実施例13と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル167mg(0.30mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(2.0mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物93mg(0.17mmol、収率59%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):535[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 7.72-7.68 (2H, m), 7.64-7.59 (2H, m), 7.56-7.51 (2H, m), 7.47-7.35 (4H, m), 7.25-7.14 (3H, m), 5.73 (1H, q, J = 6.4 Hz), 1.55-1.40 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0334】
(実施例15)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−54)
【化124】
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【0335】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)、(R)−1−(4−クロロフェニル)エタノール(Aldrich社製)76mg(0.49mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(3ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン200mg(0.47mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物178mg(0.31mmol、収率82%)を橙色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):579[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.44 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.57-7.51 (2H, m), 7.50-7.30 (6H, m), 7.16 (1H, s), 5.72 (1H, q, J = 6.1 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.54-1.40 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0336】
(実施例16)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−56)
【化125】
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【0337】
実施例15と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル178mg(0.31mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(4.0mmol)を加え、室温で40時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物117mg(0.21mmol、収率69%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):551[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.43 (1H, brs), 7.72-7.67 (2H, m), 7.64-7.60 (2H, m), 7.56-7.50 (2H, m), 7.47-7.31 (6H, m), 7.17 (1H, s), 5.72 (1H, q, J = 6.1 Hz), 1.56-1.37 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 6.6, 4.0 Hz)。
【0338】
(実施例17)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−58)
【化126】
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【0339】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)、(R)−1−(o−トリル)エタノール(Enamine社製)91mg(0.67mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(3ml)溶液に窒素雰囲気下室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン195mg(0.45mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=87:13〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物177mg(0.32mmol、収率84%)を薄茶色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):559[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.40 (1H, brs), 7.73-7.68 (2H, m), 7.67-7.61 (2H, m), 7.56-7.50 (2H, m), 7.47-7.33 (3H, m), 7.28-7.12 (4H, m), 5.87 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.31 (3H, s), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.50-1.39 (3H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0340】
(実施例18)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−60)
【化127】
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【0341】
実施例17と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル177mg(0.32mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(4.0mmol)を加え、室温で44時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物119mg(0.22mmol、収率71%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):531[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 7.73-7.66 (2H, m), 7.65-7.59 (2H, m), 7.56-7.51 (2H, m), 7.46-7.33 (3H, m), 7.28-7.13 (4H, m), 5.87 (1H, q, J = 6.2 Hz), 2.31 (3H, s), 1.51-1.39 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz)。
【0342】
(実施例19)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−62)
【化128】
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【0343】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で、ピリジン0.10ml(1.2mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン204mg(0.47mmol)を加え、80℃で溶解するまで加熱撹拌した。次いで、(R)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)89mg(0.56mmol)を、80℃で撹拌しながら加え、同温度で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルを加え、0.5N塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物210mg(0.34mmol(純度94重量%)、収率90%)を茶色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.47 (1H, brs), 7.75-7.69 (2H, m), 7.67-7.61 (2H, m), 7.58-7.40 (5H, m), 7.30-7.22 (1H, m), 7.20-7.03 (2H, m), 5.89 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.60-1.42 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0344】
(実施例20)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−64)
【化129】
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【0345】
実施例19にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル210mg(0.34mmol(純度94重量%))のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液0.90ml(3.6mmol)を加え、室温で48時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルを加え、0.5N塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物147mg(0.27mmol、収率79%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):553[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.93 (1H, brs), 9.08 (1H, s), 7.70-7.64 (2H, m), 7.62-7.57 (2H, m), 7.55-7.50 (2H, m), 7.49-7.38 (3H, m), 7.17-7.10 (2H, m), 7.08-7.02 (1H, m), 5.90 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.53-1.45 (5H, m), 1.16 (2H, dd, J = 7.0, 3.6 Hz)。
【0346】
(実施例21)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−66)
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で、ピリジン0.10ml(1.2mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン202mg(0.47mmol)を加え、80℃で溶解するまで加熱撹拌した。次いで、(R)−1−(2,5−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)92mg(0.58mmol)を、80℃で撹拌しながら加え、同温度で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルを加え、0.5N塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物220mg(0.31mmol(純度83重量%)、収率83%)を茶色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.51 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.58-7.52 (2H, m), 7.46-7.41 (2H, m), 7.36-7.06 (4H, m), 5.88 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.57-1.44 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0348】
(実施例22)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−68)
【化131】
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【0349】
実施例21にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル220mg(0.31mmol(純度83重量%))のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液0.95ml(3.8mmol)を加え、室温で48時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルを加え、0.5N塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物107mg(0.19mmol、収率62%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):553[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.97 (1H, brs), 9.15 (1H, s), 7.70-7.64 (2H, m), 7.62-7.57 (2H, m), 7.56-7.50 (2H, m), 7.45-7.39 (2H, m), 7.26-7.11 (4H, m), 5.89 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.52-1.45 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0350】
(実施例23)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−70)
【化132】
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【0351】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で、ピリジン0.10ml(1.2mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン198mg(0.46mmol)を加え、80℃で溶解するまで加熱撹拌した。次いで、(R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)89mg(0.56mmol)を、80℃で撹拌しながら加え、同温度で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルを加え、混合溶液を0.5N塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物168mg(0.29mmol、収率77%)を茶色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.45 (1H, brs), 7.74-7.69 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.57-7.52 (2H, m), 7.51-7.37 (4H, m), 7.30-7.15 (2H, m), 5.72 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.55-1.40 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0352】
(実施例24)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−72)
【化133】
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【0353】
実施例23と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル168mg(0.29mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液0.725ml(2.9mmol)を加え、室温で48時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルを加え、0.5N塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物113mg(0.20mmol、収率71%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):553[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.98 (1H, brs), 9.08 (1H, s), 7.70-7.65 (2H, m), 7.62-7.57 (2H, m), 7.55-7.51 (2H, m), 7.44-7.40 (2H, m), 7.40-7.31 (2H, m), 7.21-7.16 (1H, m), 7.14 (1H, s), 5.72 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.49 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz), 1.45 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz)。
【0354】
(実施例25)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−74)
【化134】
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【0355】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル160mg(0.38mmol)、(R)−1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)103mg(0.59mmol)、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(3ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン195mg(0.45mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜69:31(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物206mg(0.34mmol、収率92%)を茶色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):597[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.53 (1H, brs), 7.76-7.70 (2H, m), 7.67-7.62 (2H, m), 7.61-7.52 (3H, m), 7.49-7.40 (3H, m), 7.38-7.26 (1H, m), 7.17 (1H, s), 5.94 (1H, q, J = 6.8 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.50-1.43 (3H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0356】
(実施例26)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−76)
【化135】
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【0357】
実施例25と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル206mg(0.34mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(4.0mmol)を加え、室温で64時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物129mg(0.23mmol、収率66%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):569[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.53 (1H, brs), 7.75-7.68 (2H, m), 7.66-7.51 (5H, m), 7.50-7.40 (3H, m), 7.37-7.25 (1H, m), 7.17 (1H, s), 5.94 (1H, q, J = 6.8 Hz), 1.53-1.43 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0358】
(実施例27)
(R)−1−{4−[5−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−194)
【化136】
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【0359】
参考例29と同様にして合成した1−{4−[5−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル202.5mg(0.474mmol)に脱水トルエン(2ml)を加え、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、脱水ピリジン0.80ml(9.9mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン249.0mg(0.579mmol)を順次加え、室温で10分間撹拌後、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)0.086ml(0.71mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=96:4〜75:25(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物252.0mg(0.368mmol(純度80重量%)、収率78%)を橙色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):546[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.56 (1H, brs), 8.75 (1H, dd, J = 2.4, 0.6 Hz), 8.08-8.04 (2H, m), 8.00 (1H, dd, J = 8.3, 0.6 Hz), 7.91 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.49-7.44 (2H, m), 7.40-7.17 (6H, m), 5.73 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.53-1.42 (3H, m), 1.53 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.26 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0360】
(実施例28)
(R)−1−{4−[5−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−196)
【化137】
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【0361】
実施例27にて合成した(R)−1−{4−[5−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル121.4mg(0.177mmol(純度80重量%))のエタノール(2.5ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸2.0mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液) グラディエント(B液容量%):70%(0.00min.)−70%(0.80min.)−90%(7.00min.)−90%(12.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物70.7mg(0.136mmol、収率77%)を薄黄色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):519[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.56 (1H, brs), 8.74 (1H, dd, J = 2.4, 0.6 Hz), 8.06-8.02 (2H, m), 7.99 (1H, dd, J = 8.3, 0.6 Hz), 7.90 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.48-7.43 (2H, m), 7.41-7.27 (5H, m), 7.25 (1H, s), 5.73 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.51-1.43 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.19 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0362】
(実施例29)
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−98)
【化138】
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【0363】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸200.3mg(0.488mmol)を加え、脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、トリエチルアミン0.082ml(0.59mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.127ml(0.590mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)0.090ml(0.73mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物228.5mg(0.431mmol、収率88%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):529[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:8.99 (1H, brs), 7.68-7.64 (2H, m), 7.63-7.59 (2H, m), 7.55-7.50 (2H, m), 7.43-7.39 (2H, m), 7.36-7.31 (4H, m), 7.31-7.24 (1H, m), 6.76 (1H, d, J = 2.8 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.47 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.21 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0364】
(実施例30)
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−100)
【化139】
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【0365】
実施例29と同様にして合成した(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル225.0mg(0.425mmol)のイソプロピルアルコール(6ml)溶液に、撹拌しながら、4N水酸化ナトリウム水溶液2.2ml(8.8mmol)を加え、室温で2日間撹拌後、更に40℃で8時間加熱撹拌した。反応終了後、氷冷下で2N塩酸4.4mlを加えて中和後、析出した固体を濾取した。得られた固体に酢酸エチルと塩化メチレンを加え、不溶物を濾過して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=53:47〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣にエタノール−水を加えて超音波処理後、析出した固体を濾取し、乾燥することにより、標記化合物83.7mg(0.167mmol、収率39%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):501[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:12.05 (1H, brs), 9.00 (1H, brs), 7.68-7.63(2H, m), 7.61-7.57 (2H, m), 7.54-7.50 (2H, m), 7.44-7.39 (2H, m), 7.36-7.32 (4H, m), 7.31-7.24 (1H, m), 6.76 (1H, d, J = 2.8 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.48 (2H, dd, J = 6.8, 3.7 Hz), 1.47 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.16 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0366】
(実施例31)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−102)
【化140】
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【0367】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸201.9mg(0.492mmol)を加え、脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、トリエチルアミン0.083ml(0.60mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.127 ml (0.590mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(Apollo社製)103.5mg(0.738mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜76:24(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物271.7mg(0.413mmol(純度83重量%)、収率84%)を無色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):547[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.06 (1H, brs), 7.69-7.64 (2H, m), 7.63-7.59 (2H, m), 7.55-7.51 (2H, m), 7.45-7.39 (3H, m), 7.37-7.30 (1H, m), 7.23-7.11 (2H, m), 6.75 (1H, d, J = 2.8 Hz), 5.94 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.49 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0368】
(実施例32)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−104)
【化141】
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【0369】
実施例31にて合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル253.9mg(0.386mmol(純度83重量%))のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、撹拌しながら、4N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(8.0mmol)を加え、室温で37時間撹拌した。反応終了後、氷冷下で、2N塩酸4.0mlを加えて中和後、酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣にエタノール−水を加えて超音波処理後、析出した固体を濾取し、乾燥することにより、標記化合物102.1mg(0.197mmol、収率51%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):519[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.99 (1H, brs), 9.06 (1H, brs), 7.68-7.63 (2H, m), 7.62-7.57 (2H, m), 7.54-7.49 (2H, m), 7.46-7.39 (3H, m), 7.37-7.30 (1H, m), 7.23-7.11 (2H, m), 6.75 (1H, d, J = 2.6 Hz), 5.94 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.49 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.49 (2H, dd, J = 6.9, 3.8 Hz), 1.16 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0370】
(実施例33)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−110)
【化142】
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【0371】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸197.9mg(0.482mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、トリエチルアミン0.082ml(0.59mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.126 ml (0.585mmol)を順次加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(Acros Organics社製)104.5mg(0.708mmol(純度95重量%))を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜84:16(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物199.3mg(0.364mmol、収率75%)を無色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):547[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.00 (1H, brs), 7.69-7.65 (2H, m), 7.63-7.58 (2H, m), 7.54-7.49 (2H, m), 7.44-7.34 (4H, m), 7.17-7.09 (2H, m), 6.76 (1H, d, J = 2.6 Hz), 5.73 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.21 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0372】
(実施例34)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−112)
【化143】
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【0373】
実施例33と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル195.7mg(0.357mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、撹拌しながら、4N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(8.0mmol)、及び、イソプロピルアルコール2mlを加えて、室温で12時間撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン0.5mlを加えて、室温で32時間撹拌した。反応終了後、氷冷下で2N塩酸4.0mlを加えて中和後、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣にエタノール−水を加えて超音波処理後、析出した固体を濾取し、乾燥することにより、標記化合物138mg(0.27mmol、収率76%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):519[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.36 (1H, brs), 9.39 (1H, brs), 7.73-7.67 (2H, m), 7.64-7.59 (2H, m), 7.55-7.50 (2H, m), 7.49-7.31 (4H, m), 7.24-7.15 (2H, m), 6.81 (1H, d, J = 1.9 Hz), 5.73 (1H, q, J = 6.3 Hz), 1.54-1.39 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0374】
(実施例35)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−118)
【化144】
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【0375】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸480.5mg(1.171mmol)に脱水トルエン(4ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン8ml、トリエチルアミン0.196ml(1.41mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.302ml(1.40mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(Shanghai AoBo Bio−pharm社製)0.233ml(1.75mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜74:26(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物584mg(0.873mmol(純度84重量%)、収率75%)を無色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):563[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.10 (1H, brs), 7.70-7.27 (12H, m), 6.76 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.00 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.47 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0376】
(実施例36)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−122)
【化145】
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【0377】
実施例35にて合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル580.0mg(0.867mmol(純度84重量%))のイソプロピルアルコール(6ml)溶液に、撹拌しながら4N水酸化ナトリウム水溶液3.0ml(12mmol)を加え、室温で7時間撹拌した。懸濁液に変化したので、更にイソプロピルアルコール(4ml)と4N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(8.0mmol)とを加え、40℃で9時間加熱撹拌した。反応終了後、氷冷下、2N塩酸(10.0ml)で中和後、析出した固体を濾取した。得られた固体に酢酸エチルと塩化メチレンを加え、不溶物を濾過後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=53:47〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣にエタノール−水を加えて超音波処理後、析出した固体を濾取し、乾燥することにより、標記化合物365mg(0.682mmol、収率79%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):535[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:12.35 (1H, brs), 9.50 (1H, brs), 7.74-7.30 (12H, m), 6.82 (1H, d, J = 2.5 Hz), 5.98 (1H, q, J = 6.7 Hz), 1.58-1.38 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 6.6, 3.8 Hz)。
【0378】
(実施例37)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−124)
【化146】
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【0379】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸202.5mg(0.493mmol)に脱水トルエンを加え、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、及び、トリエチルアミン0.10ml(0.72mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、ジフェニルホスホリルアジド0.12ml(0.56mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(4−クロロフェニル)エタノール(Aldrich社製)0.080ml(0.59mmol)を加え、70℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、冷却し飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=86:14〜59:41(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物584mg(0.873mmol(純度84重量%)、収率75%)を無色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):563[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.42 (1H, brs), 7.71-7.68 (2H, m), 7.65-7.62 (2H, m), 7.53-7.50 (2H, m), 7.49-7.26 (6H, m), 6.81 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.71 (1H, m), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.56-1.35 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0380】
(実施例38)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−126)
【化147】
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【0381】
実施例37にて合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル215.4mg(0.322mmol(純度84重量%))のイソプロピルアルコール(4ml)−テトラヒドロフラン(0.9ml)混合溶液に、撹拌しながら、4N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(8.0mmol)を加え、室温で14.5時間撹拌した。反応終了後、1N塩酸8.0mlを加えて中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣にエタノール−水を加えて超音波処理後、析出した固体を濾取、乾燥することにより、標記化合物133mg(0.25mmol、収率78%)を薄赤色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):535[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:12.01 (1H, brs), 9.03 (1H, brs), 7.68-7.63 (2H, m), 7.61-7.57 (2H, m), 7.53-7.49 (2H, m), 7.44-7.32 (6H, m), 6.76 (1H, d, J = 2.6 Hz), 5.72 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.48 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.45 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.15 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0382】
(実施例39)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−132)
【化148】
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参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸204mg(0.50mmol)のトルエン(4ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で、トリエチルアミン0.10ml(0.72mmol)、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.62mmol)を順次加え、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(o−トリル)エタノール(Enamine社製)80mg(0.59mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物194mg(0.36mmol、収率72%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):543[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.38 (1H, brs), 7.73-7.67 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.55-7.50 (2H, m), 7.47-7.30 (3H, m), 7.28-7.13 (3H, m), 6.80 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.87 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.31 (3H, s), 1.52 (2H, dd, J = 6.8, 4.1 Hz), 1.50-1.40 (3H, m), 1.24 (2H, dd, J = 6.9, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0383】
(実施例40)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−136)
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
実施例39と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル194mg(0.36mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で24時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物146mg(0.28mmol、収率79%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):515[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.36 (1H, brs), 9.38 (1H, brs), 7.72-7.66 (2H, m), 7.65-7.59 (2H, m), 7.56-7.49 (2H, m), 7.46-7.32 (3H, m), 7.29-7.13 (3H, m), 6.80 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.87 (1H, q, J = 6.6 Hz), 2.31 (3H, s), 1.50-1.40 (5H, m), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0385】
(実施例41)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−146)
【化150】
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【0386】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸203.7mg(0.496mmol)に脱水トルエンを加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、及び、トリエチルアミン0.110ml(0.79mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.61mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)99.3mg(0.628mmol)を加え、70℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜61:39(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物202mg(0.36mmol、収率72%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):565[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.06 (1H, brs), 7.69-7.64 (2H, m), 7.62-7.58 (2H, m), 7.55-7.50 (2H, m), 7.44-7.31 (4H, m), 7.21-7.15 (1H, m), 6.77 (1H, d, J = 2.8 Hz), 5.72 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.21 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0387】
(実施例42)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−148)
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
実施例41と同様にして合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル198.5mg(0.351mmol)のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.8ml(7.2mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸7.2mlを加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物122.5mg(0.23mmol、収率65%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):537[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.06 (1H, brs), 7.68-7.63 (2H, m), 7.61-7.56 (2H, m), 7.54-7.49 (2H, m), 7.44-7.31 (4H, m), 7.22-7.15 (1H, m), 6.77 (1H, d, J = 2.8 Hz), 5.72 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.51-1.42 (5H, m), 1.15 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0389】
(実施例43)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−138)
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸203.1mg(0.496mmol)に脱水トルエンを加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、及び、トリエチルアミン0.11ml(0.79mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。次いで、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.61mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)98.7mg(0.624mmol)を加え、70℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=84:16〜63:37(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物271mg(0.41mmol(純度86重量%)、収率83%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):565[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.45 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.57-7.40 (4H, m), 7.37-7.31 (1H, m), 7.30-7.22 (1H, m), 7.18-7.10 (1H, m), 6.81 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.89 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.58-1.43 (5H, m), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0391】
(実施例44)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−140)
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
実施例43にて合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル268.2mg(0.405mmol(純度86重量%))のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液2.37ml(9.48mmol)を加え、室温で68時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸(9.5ml)を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、減圧乾燥することにより、標記化合物148mg(0.28mmol、収率69%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):537[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.91 (1H, brs), 9.08 (1H, brs), 7.70-7.64 (2H, m), 7.62-7.57 (2H, m), 7.57-7.52 (2H, m), 7.45-7.40 (2H, m), 7.36-7.23 (4H, m), 5.73 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.52-1.43 (5H, m), 1.16 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0393】
(実施例45)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−150)
【化154】
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【0394】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸201.9mg(0.492mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、トリエチルアミン0.082ml(0.59mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.127 ml(0.590mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、(R)−1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)137.3mg(0.747mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜76:24(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物234mg(0.402mmol、収率82%)を無色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:9.10 (1H, brs), 7.70-7.66 (2H, m), 7.63-7.59 (2H, m), 7.55-7.48 (3H, m), 7.44-7.39 (2H, m), 7.35 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 7.22 (1H, td, J = 8.6, 2.6 Hz), 6.76 (1H, d, J = 2.6 Hz), 5.96 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.21 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0395】
(実施例46)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−152)
【化155】
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【0396】
実施例45と同様にして合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル230.4mg(0.396mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、撹拌しながら4N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(8.0mmol)を加え、室温で3日間撹拌した。反応終了後、氷冷下で、2N塩酸4.0mlを加えて中和後、更に水を加えて析出した固体を濾取し、減圧乾燥後、酢酸エチルに溶解して再度減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=68:32〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にエタノール−水を加えて超音波処理後、析出した固体を濾取し、乾燥することにより、標記化合物131mg(0.236mmol、収率60%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):553[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.98 (1H, brs), 9.11 (1H, brs), 7.69-7.64 (2H, m), 7.62-7.57 (2H, m), 7.55-7.48 (3H, m), 7.44-7.39 (2H, m), 7.35 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 7.22 (1H, td, J = 8.5, 2.6 Hz), 6.76 (1H, d, J = 2.8 Hz), 5.96 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.49 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz), 1.46 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.16 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz)。
【0397】
(実施例47)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−157)
【化156】
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【0398】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸200mg(0.49mmol)のトルエン(4ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温でトリエチルアミン0.10ml(0.72mmol)、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.61mmol)を順次加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(RS)−1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エタノール100mg(0.57mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物206mg(0.35mmol、収率72%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.69-7.64 (2H, m), 7.58-7.54 (2H, m), 7.47-7.42 (4H, m), 7.42-7.07 (4H, m), 6.80 (1H, brs), 6.06 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.65 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0399】
(実施例48)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−159)
【化157】
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【0400】
実施例47と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル206mg(0.35mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で26時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物109mg(0.20mmol、収率56%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):553[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.40 (1H, brs), 9.50 (1H, brs), 7.72-7.66 (2H, m), 7.64-7.59 (2H, m), 7.55-7.30 (7H, m), 6.81 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.88 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.53-1.44 (5H, m), 1.16 (2H, dd, J = 6.6, 3.8 Hz)。
【0401】
(実施例49)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−169)
【化158】
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【0402】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸208mg(0.51mmol)のトルエン(4ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温でトリエチルアミン0.11ml(0.75mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.61mmol)を順次加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例47と同様にして合成した(RS)−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エタノール110mg(0.63mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物277mg(0.39mmol(純度83重量%)、収率77%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):583[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.71-7.65 (2H, m), 7.59-7.54 (2H, m), 7.49-7.42 (4H, m), 7.23-7.08 (2H, m), 6.93 (1H, td, J = 9.9, 6.7 Hz), 6.81 (1H, brs), 6.04 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.65 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.55 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0403】
(実施例50)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−171)
【化159】
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【0404】
実施例49にて合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル277mg(0.39mmol(純度83重量%))のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で67時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物43mg(0.077mmol、収率20%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):555[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.41 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.72-7.66 (2H, m), 7.64-7.50 (6H, m), 7.45-7.39 (2H, m), 6.84 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.87 (1H, q, J = 6.2 Hz), 1.56-1.40 (5H, m), 1.16-1.10 (2H, m)。
【0405】
(実施例51)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−346)
【化160】
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【0406】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル2.0g(4.4mmol)、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)0.80g(6.6mmol)、及び、ピリジン1.2ml(15mmol)のトルエン(20ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン2.4g(5.6mmol)を加え、60℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.46g(4.0mmol(純度72重量%)、収率42%)を橙色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):575[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.39 (1H, brs), 7.40-7.26 (10H, m), 7.23-7.16 (2H, m), 7.10 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.75 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.73 (3H, s), 1.56-1.41 (5H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0407】
(実施例52)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−350)
【化161】
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【0408】
実施例51にて合成した(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル1.46g(4.0mmol(純度72重量%))のイソプロピルアルコール(30ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液8.0ml(16.0mmol)を加え、室温で110時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物588mg(1.07mmol、収率58%)を薄赤色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):546[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.34 (1H, brs), 9.40 (1H, brs), 7.45-7.25 (10H, m), 7.21-7.16 (2H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 5.75 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.73 (3H, s), 1.54-1.41 (5H, m), 1.18-1.12 (2H, m)。
【0409】
(実施例53)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−352)
【化162】
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【0410】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル103mg(0.23mmol)、(R)−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(Apollo社製)41mg(0.29mmol)、及び、ピリジン0.080ml(0.99mmol)のトルエン(4ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン120mg(0.28mmol)を加え、80℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物98mg(0.16mmol、収率73%)を橙色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):593[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.47 (1H, brs), 7.48-7.31 (7H, m), 7.24-7.16 (4H, m), 7.13-7.07 (1H, m), 5.95 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.75 (3H, s), 1.54-1.43 (5H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0411】
(実施例54)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−354)
【化163】
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【0412】
実施例53と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル98mg(0.16mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液0.80ml(1.6mmol)を加え、室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物53mg(0.093mmol、収率57%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):565[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.52-7.30 (7H, m), 7.25-7.15 (4H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.95 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.75 (3H, s), 1.58-1.41 (5H, m), 1.17-1.09 (2H, m)。
【0413】
(実施例55)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−356)
【化164】
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【0414】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.22mmol)、ピリジン0.18ml(2.2mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン113mg(0.26mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、アルゴン雰囲気下、室温で(R)−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)37mg(0.26mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて分液した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物91mg(0.15mmol、収率70%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):593[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.57-7.46 (3H, m), 7.44-7.38 (3H, m), 7.31 (1H, td, J = 8.0, 5.9 Hz), 7.16-7.10 (1H, m), 7.09-6.93 (4H, m), 6.81 (1H, brs), 5.86 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.80 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0415】
(実施例56)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−358)
【化165】
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【0416】
実施例55と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル86mg(0.15mmol)のイソプロピルアルコール(2ml)−テトラヒドロフラン(0.3ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。さらに2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物52mg(0.092mmol、収率64%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.33 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.59-7.44 (1H, m), 7.44-7.39 (1H, m), 7.39-7.31 (5H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.30-7.21 (1H, m), 7.20-7.15 (1H, m), 7.15-7.06 (1H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.91 (1H, q, J = 6.6 Hz), 3.75 (3H, s), 1.55-1.42 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.21-1.13 (2H, m)。
【0417】
(実施例57)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−360)
【化166】
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【0418】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル150mg(0.33mmol)、及び、ピリジン0.30ml(3.7mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン187mg(0.44mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、アルゴン雰囲気下、室温で(R)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(Acros Organics社製)55mg(0.39mmol)を加えて、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物74mg(0.12mmol、収率38%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):593[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.56-7.46 (3H, m), 7.43-7.38 (3H, m), 7.37-7.31 (2H, m), 7.08-6.98 (3H, m), 6.94 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.77 (1H, s), 5.86 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.79 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0419】
(実施例58)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−362)
【化167】
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【0420】
実施例57と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル70mg(0.12mmol)のイソプロピルアルコール(2.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液0.60ml(1.2mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン2ml、及び、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、さらに室温で47時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物34mg(0.060mmol、収率51%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.33 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 7.45-7.30 (7H, m), 7.23-7.14 (4H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.5 Hz), 5.75 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.74 (3H, s), 1.50-1.41 (5H, m), 1.20-1.12 (2H, m)。
【0421】
(実施例59)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−364)
【化168】
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【0422】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル50mg(0.11mmol)、(R)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(Shanghai AoBo Bio−pharm社製)26mg(0.17mmol)、及び、ピリジン0.050ml(0.62mmol)のトルエン(2ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン70mg(0.16mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物43mg(0.046mmol(純度66重量%)、収率42%)を橙色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):609[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.53 (1H, brs), 7.57-7.29 (9H, m), 7.21-7.18 (2H, m), 7.11 (1H, dd, J = 7.9, 1.5 Hz), 6.00 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.77 (3H, s), 1.54-1.42 (5H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0423】
(実施例60)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−366)
【化169】
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【0424】
実施例59にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル43mg(0.043mmol(純度66重量%))のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液0.30ml(0.60mmol)を加え、室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物8.5mg(0.015mmol、収率35%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.53 (1H, brs), 7.56-7.30 (9H, m), 7.20-7.17 (2H, m), 7.11 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.00 (1H, q, J = 6.2 Hz), 3.77 (3H, s), 1.57-1.41 (5H, m), 1.20-1.12 (2H, m)。
【0425】
(実施例61)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−368)
【化170】
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【0426】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル50mg(0.11mmol)、(R)−1−(4−クロロフェニル)エタノール(Aldrich社製)25mg(0.16mmol)、及び、ピリジン0.050ml(0.62mmol)のトルエン(2ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン70mg(0.16mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物52mg(0.084mmol、収率77%)を橙色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):609[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.43 (1H, brs), 7.46-7.31 (9H, m), 7.20-7.16 (2H, m), 7.10 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.74 (3H, s), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.49-1.39 (3H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0427】
(実施例62)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−370)
【化171】
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【0428】
実施例61と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル51mg(0.084mmol)のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液0.30ml(0.60mmol)を加え、さらにテトラヒドロフラン1mlを加えて室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物9.6mg(0.016mmol、収率20%)を薄赤色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):581[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.43 (1H, brs), 7.45-7.30 (9H, m), 7.20-7.15 (2H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.74 (3H, s), 1.53-1.36 (5H, m), 1.17-1.00 (2H, m)。
【0429】
(実施例63)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−372)
【化172】
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【0430】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.22mmol)、(R)−1−(o−トリル)エタノール(Enamine社製)40mg(0.29mmol)、及び、ピリジン0.080ml(0.99mmol)のトルエン(4ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン120mg(0.28mmol)を加え、80℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物73mg(0.12mmol、収率56%)を橙色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):589[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.40 (1H, brs), 7.46-7.42 (2H, m), 7.41-7.30 (4H, m), 7.23-7.13 (5H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 5.89 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.74 (3H, s), 2.31 (3H, s), 1.51 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.44 (3H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0431】
(実施例64)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−374)
【化173】
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【0432】
実施例63と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル73mg(0.12mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液0.60ml(1.2mmol)を加え、室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物51mg(0.091mmol、収率74%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):561[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.33 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 7.44-7.29 (6H, m), 7.23-7.13 (5H, m), 7.08 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.89 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.74 (3H, s), 2.31 (3H, s), 1.51-1.37 (5H, m), 1.16-1.06 (2H, m)。
【0433】
(実施例65)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−390)
【化174】
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【0434】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.22mmol)、(R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)67mg(0.42mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(4ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン120mg(0.28mmol)を加え、80℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物69mg(0.11mmol、収率51%)を茶色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):611[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.45 (1H, brs), 7.50-7.31 (7H, m), 7.27-7.16 (3H, m), 7.10 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.75 (3H, s), 1.54-1.41 (5H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0435】
(実施例66)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−392)
【化175】
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【0436】
実施例65と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル69mg(0.11mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液0.60ml(1.2mmol)を加え、室温で22時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を少量のエタノールに溶解し、水を加えて固体を析出させて濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物22mg(0.037mmol、収率33%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):583[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.31 (1H, brs), 9.45 (1H, brs), 7.50-7.30 (7H, m), 7.27-7.16 (3H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.75 (3H, s), 1.56-1.36 (5H, m), 1.15-1.04 (2H, m)。
【0437】
(実施例67)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−384)
【化176】
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【0438】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.219mmol)、及び、ピリジン0.18ml(2.2mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン113mg(0.263mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、アルゴン雰囲気下、室温で(R)−1−(2,5−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)42mg(0.27mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物84mg(0.14mmol(純度65重量%)、収率63%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):611[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.54-7.47 (3H, m), 7.45-7.37 (3H, m), 7.07-6.88 (6H, m), 6.09 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.83 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0439】
(実施例68)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−388)
【化177】
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【0440】
実施例67にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル82mg(0.13mmol(純度65重量%))のイソプロピルアルコール(2ml)−テトラヒドロフラン(0.3ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で16.5時間撹拌した。さらに2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物18mg(0.031mmol、収率24%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):582[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.34 (1H, brs), 9.54 (1H, brs), 7.44-7.39 (2H, m), 7.39-7.34 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.32-7.21 (3H, m), 7.21 (1H, s), 7.18 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.10 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.91 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.76 (3H, s), 1.54-1.45 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.5, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0441】
(実施例69)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−376)
【化178】
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【0442】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル124mg(0.272mmol)、及び、ピリジン0.25ml(3.1mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン145mg(0.337mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、アルゴン雰囲気下、室温で(R)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)52mg(0.33mmol)を加えて、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物103mg(0.17mmol、収率62%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):611[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.60-7.47 (3H, m), 7.44-7.38 (3H, m), 7.37-7.30 (1H, m), 7.05 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.96 (1H, d, J = 1.5 Hz), 6.90-6.74 (3H, m), 6.07 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.58 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0443】
(実施例70)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−378)
【化179】
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【0444】
実施例69と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.163mmol)のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で18時間撹拌し、テトラヒドロフラン0.5mlを加えて、室温で更に43時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜40:60(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物16mg(0.027mmol、収率16%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):582[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.60-7.44 (1H, m), 7.44-7.39 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.30-7.21 (1H, m), 7.18 (1H, s), 7.17 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.15-7.06 (1H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.91 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.75 (3H, s), 1.54-1.43 (3H, m), 1.46 (2H, dd, J = 6.6, 3.8 Hz), 1.21-1.13 (2H, m)。
【0445】
(実施例71)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−397)
【化180】
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【0446】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル150mg(0.329mmol)、及び、ピリジン0.27ml(3.3mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン170mg(0.395mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、アルゴン雰囲気下、室温で(RS)−1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エタノール(Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,23(2013),4381−4387頁記載の方法に準じて合成した)70mg(0.40mmol)を加えて、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物182mg(0.30mmol、収率88%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):627[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.58-7.48 (3H, m), 7.45-7.38 (3H, m), 7.36-7.27 (1H, m), 7.14-7.04 (2H, m), 6.99-6.83 (3H, m), 6.16 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.83 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.54 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0447】
(実施例72)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−399)
【化181】
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【0448】
実施例71と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル180mg(0.286mmol)のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で89時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣にイソプロピルアルコール3ml、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、更にテトラヒドロフランを溶液が均一になるまで加えて、室温で67時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。ヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物35mg(0.058mmol、収率20%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):598[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.36 (1H, brs), 9.60 (1H, brs), 7.53 (1H, dd, J = 8.7, 5.3 Hz), 7.45-7.29 (6H, m), 7.27-7.15 (3H, m), 7.11 (1H, dd, J = 7.9, 1.5 Hz), 5.99-5.91 (1H, m), 3.77 (3H, s), 1.54-1.37 (5H, m), 1.22-1.05 (2H, m)。
【0449】
(実施例73)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−394)
【化182】
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【0450】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル150mg(0.329mmol)、及び、ピリジン0.30ml(3.7mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン170mg(0.395mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、アルゴン雰囲気下、室温で(R)−1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)69mg(0.344mmol)を加えて、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物178mg(0.22mmol(純度76重量%)、収率86%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):627[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.62-7.47 (3H, m), 7.45-7.35 (4H, m), 7.15-6.93 (4H, m), 6.84 (1H, brs), 6.18 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.82 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.55 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0451】
(実施例74)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−396)
【化183】
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【0452】
実施例73にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル177mg(0.215mmol(純度76重量%))のイソプロピルアルコール(3.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で41時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。ヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物40mg(0.067mmol、収率26%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):598[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.36 (1H, brs), 9.54 (1H, brs), 7.63-7.50 (1H, m), 7.46 (1H, dd, J = 8.8, 2.1 Hz), 7.44-7.39 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.32-7.23 (1H, m), 7.19 (1H, s), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.10 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.97 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.77 (3H, s), 1.51-1.43 (5H, m), 1.20-1.12 (2H, m)。
【0453】
(実施例75)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−411)
【化184】
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【0454】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル120mg(0.26mmol)、参考例48と同様にして合成した(RS)−1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノール70mg(0.45mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(5ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン140mg(0.33mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、Rf=0.2(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより茶色油状物57mgを得た。これをイソプロピルアルコール(3ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液0.50ml(1.0mmol)を加え、室温で44時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物32mg(0.055mmol、収率21%)を薄赤色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):579[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.32 (1H, brs), 9.49 (1H, brs), 7.43-7.39 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.34-7.30 (1H, m), 7.24-7.11 (4H, m), 7.09 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 7.02 (1H, td, J = 8.5, 2.7 Hz), 5.85 (1H, q, J = 6.1 Hz), 3.75 (3H, s), 2.27 (3H, s), 1.52-1.38 (5H, m), 1.20-1.13 (2H, m)。
【0455】
(実施例76)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−407)
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル120mg(0.26mmol)、参考例49と同様にして合成した(RS)−1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノール70mg(0.45mmol)、及び、ピリジン0.10ml(1.2mmol)のトルエン(5ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン140mg(0.33mmol)を加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、Rf=0.2(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより茶色油状物56mgを得た。これをイソプロピルアルコール(3ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液0.5ml(1.0mmol)を加え、室温で44時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物26mg(0.044mmol、収率17%)を薄赤色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):579[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.34 (1H, brs), 9.42 (1H, brs), 7.44-7.30 (6H, m), 7.20-7.14 (2H, m), 7.08 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 7.06-6.98 (2H, m), 5.86 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.75 (3H, s), 2.32 (3H, s), 1.52-1.38 (5H, m), 1.20-1.12 (2H, m)。
【0457】
(実施例77)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−488)
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
参考例25と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル155mg(0.329mmol)にトルエン(3ml)を加えて共沸脱水処理し、減圧乾燥後アルゴン雰囲気下にてトルエン3ml、ピリジン0.080ml(0.99mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン178mg(0.414mmol)を順次加えた。次いで、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)82mg(0.67mmol)を加えて、80℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=88:12〜45:55(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物146mg(0.247mmol、収率75%)を黄色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):590[M]
1H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.88 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.66 (1H, dd, J = 8.0, 1.9 Hz), 7.54 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.48-7.23 (10H, m), 6.72 (1H, brs), 5.84 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.10 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.62 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz) 。
【0459】
(実施例78)
(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−490)
【化187】
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【0460】
実施例77と同様にして合成した(R)−1−[4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル140mg(0.238mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液2ml(8mmol)を加え、室温で93時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=72:28〜25:75(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物67.6mg(0.120mmol、収率51%)を黄色固体として得た。
1H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.88 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.66 (1H, dd, J = 8.0, 1.9 Hz), 7.52 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.49-7.27 (10H, m), 6.76 (1H, brs), 5.84 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.71 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.35 (2H, dd, J = 7.3, 4.1 Hz) 。
【0461】
(実施例79)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−496)
【化188】
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【0462】
参考例25と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.212mmol)にトルエン(2ml)を加えて共沸脱水処理し、減圧乾燥後アルゴン雰囲気下にてトルエン2ml、ピリジン0.055ml(0.68mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン124mg(0.288mmol)を加えた。次いで、(R)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(Acros Organics社製)59mg(0.42mmol)を加えて、80℃で3.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=88:12〜45:55(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物71.3mg(0.064mmol(純度55重量%)、収率30%)を黄色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):608[M]
1H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.88 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.66 (1H, dd, J = 8.0, 1.9 Hz), 7.54 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.46-7.27 (7H, m), 7.09-7.00 (2H, m), 6.71 (1H, brs), 5.83 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.10 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.62 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.2 Hz) 。
【0463】
(実施例80)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−498)
【化189】
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【0464】
実施例79にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル70mg(0.063mmol(純度55重量%))のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1ml(4mmol)を加え、室温で94時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液)、グラディエント(B液容量%):70%(0.00min.)−90%(6.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物37mg(0.063mmol、収率 定量的)を黄色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):579[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.48 (1H, brs), 9.63 (1H, brs), 8.01 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.76 (1H, dd, J = 8.0, 1.9 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.47-7.37 (4H, m), 7.30-7.23 (3H, m), 7.22-7.14 (2H, m), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.55-1.42 (5H, m), 1.19-1.12 (2H, m) 。
【0465】
(実施例81)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−500)
【化190】
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【0466】
参考例25と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.212mmol)にトルエン(2ml)を加えて共沸脱水処理し、減圧乾燥後アルゴン雰囲気下にてトルエン(2ml)、ピリジン0.055ml(0.68mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン124mg(0.288mmol)を加えた。次いで、(R)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(Shanghai AoBo Bio−pharm社製)66mg(0.42mmol)を加え、80℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=88:12〜45:55(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物65.4mg(0.100mmol(純度95重量%)、収率47%)を黄色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):624[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.90 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.68 (1H, dd, J = 8.0, 1.8 Hz), 7.56 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.51-7.41 (4H, m), 7.38 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz), 7.35-7.23 (4H, m), 6.78 (1H, brs), 6.17 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.10 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.63 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0467】
(実施例82)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−502)
【化191】
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【0468】
実施例81にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル62.2mg(0.0947mmol(純度95重量%))のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1ml(4mmol)を加え、室温で95時間攪拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液) グラディエント(B液容量%):70%(0.00min.)−90%(6.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物28.6mg(0.048mmol、収率51%)を黄色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):595[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.49 (1H, brs), 9.75 (1H, brs), 8.03 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.78 (1H, dd, J = 8.1, 1.8 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.57-7.24 (9H, m), 5.98 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.56-1.40 (5H, m), 1.19-1.13 (2H, m)。
【0469】
(実施例83)
(R)−1−{2’−アミノ−4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−534)
【化192】
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【0470】
参考例56と同様にして合成した(R)−1−{2’−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸39.8mg(0.0629mmol)のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、4N塩化水素/1,4−ジオキサン溶液0.40ml(1.6mmol)を加え、室温で16.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水1mlを加えて減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液) グラディエント(B液容量%):70%(0.00−4.50min.)−90%(4.50−5.00min.))。目的物を含む画分を凍結乾燥することにより、標記化合物17.8mg(0.033mmol、収率53%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):533[M+1]
1H−NMRスペクトル(500MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.86 (1H, brs), 8.92 (1H, s), 7.44-7.24 (9H, m), 7.11 (1H, s), 7.02 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.86 (1H, d, J = 1.7 Hz), 6.77 (1H, dd, J = 7.8, 1.8 Hz), 5.75 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.75 (2H, br s), 1.50-1.45 (5H, m), 1.15-1.12 (2H, m)。
【0471】
(実施例84)
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−418)
【化193】
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【0472】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸105mg(0.238mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)33mg(0.27mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物98mg(0.18mmol、収率73%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):559[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.53-7.45 (2H, m), 7.43-7.24 (8H, m), 7.15 (1H, brs), 7.04 (1H, dd, J = 7.8, 1.8 Hz), 6.95 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.81 (1H, brs), 5.88 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.79 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.58 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0473】
(実施例85)
(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−420)
【化194】
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【0474】
実施例84と同様にして合成した(R)−1−[4’−(5−フルオロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル98mg(0.17mmol)のイソプロピルアルコール(3.0ml)−テトラヒドロフラン(0.5ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で42.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物69mg(0.13mmol、収率75%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):530[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.39 (1H, brs), 7.45-7.24 (10H, m), 7.18 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz), 6.83 (1H, d, J = 2.1 Hz), 5.75 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.73 (3H, s), 1.50-1.44 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 6.5, 3.8 Hz)。
【0475】
(実施例86)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−422)
【化195】
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【0476】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸72mg(0.16mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.045ml(0.32mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.045ml(0.21mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(2−フルオロフェニル)エタノール(Apollo社製)35mg(0.25mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物67mg(0.081mmol(純度73重量%、収率52%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):577[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.53-7.46 (2H, m), 7.43-7.33 (4H, m), 7.31-7.26 (1H, m), 7.18-7.10 (2H, m), 7.08-6.98 (2H, m), 6.97 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.84 (1H, brs), 6.13 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.60 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0477】
(実施例87)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−424)
【化196】
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【0478】
実施例86にて合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル64mg(0.081mmol(純度73重量%))のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で18.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物28mg(0.051mmol、収率62%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):548[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.53-7.28 (7H, m), 7.26-7.14 (3H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.9, 1.5 Hz), 6.83 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.95 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.75 (3H, s), 1.55-1.44 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz)。
【0479】
(実施例88)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−426)
【化197】
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【0480】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸72mg(0.16mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.045ml(0.21mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(3−フルオロフェニル)エタノール(Apollo社製)35mg(0.25mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物59mg(0.10mmol、収率62%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):577[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.53-7.47 (2H, m), 7.43-7.37 (3H, m), 7.35-7.27 (1H, m), 7.16-6.94 (6H, m), 6.83 (1H, brs), 5.86 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0481】
(実施例89)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−428)
【化198】
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【0482】
実施例88と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(3−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル56mg(0.097mmol)のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で20.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物29mg(0.053mmol、収率54%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):548[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.46 (1H, brs), 7.45-7.34 (5H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.24-7.16 (2H, m), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.15-7.08 (1H, m), 7.08 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 6.85 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.76 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.75 (3H, s), 1.52-1.41 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.5, 3.6 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0483】
(実施例90)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−430)
【化199】
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【0484】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸72mg(0.16mmol)のトルエン(4.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.045ml(0.21mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(Acros Organics社製)35mg(0.25mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物58mg(0.10mmol、収率71%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):577[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.47 (2H, m), 7.43-7.37 (3H, m), 7.37-7.31 (2H, m), 7.14 (1H, brs), 7.06-7.00 (3H, m), 6.94 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.79 (1H, brs), 5.86 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.79 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0485】
(実施例91)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−432)
【化200】
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【0486】
実施例90と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル56mg(0.097mmol)のイソプロピルアルコール(3.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で20.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物34mg(0.062mmol、収率63%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):548[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)12.37 (1H, brs), 9.39 (1H, brs), 7.46-7.33 (6H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.23-7.14 (3H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.83 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.75 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.73 (3H, s), 1.55-1.37 (5H, m), 1.21-1.13 (2H, m)。
【0487】
(実施例92)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−438)
【化201】
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【0488】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸72mg(0.16mmol)のトルエン(4.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.045ml(0.21mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(Shanghai AoBo Bio−pharm社製)35mg(0.22mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物84mg(0.061mmol(純度43重量%)、収率37%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):593[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.48 (2H, m), 7.43-7.17 (9H, m), 7.06 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.23 (1H, q, J = 6.7 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.82 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0489】
(実施例93)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−442)
【化202】
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【0490】
実施例92にて合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル80mg(0.058mmol(純度43重量%))のイソプロピルアルコール(3.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で23時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物13mg(0.023mmol、収率40%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.55 (1H, brs), 7.60-7.28 (9H, m), 7.18 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz), 6.84 (1H, d, J = 2.5 Hz), 6.00 (1H, q, J = 6.1 Hz), 3.77 (3H, s), 1.55-1.39 (5H, m), 1.21-1.10 (2H, m)。
【0491】
(実施例94)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−444)
【化203】
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【0492】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸106mg(0.241mmol)のトルエン(3.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(4−クロロフェニル)エタノール(Aldrich社製)55mg(0.35mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物116mg(0.20mmol、収率81%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):592[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.51-7.47 (2H, m), 7.42-7.38 (3H, m), 7.36-7.27 (4H, m), 7.13 (1H, brs), 7.04 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.94 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.80 (1H, brs), 5.84 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.79 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.56 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.2 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0493】
(実施例95)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−446)
【化204】
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【0494】
実施例94と同様にして合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル114mg(0.192mmol)のイソプロピルアルコール(2.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で15.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて超音波洗浄した後、減圧濃縮することにより、標記化合物62mg(0.11mmol、収率57%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.43 (1H, brs), 7.46-7.29 (9H, m), 7.16 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 7.9, 1.5 Hz), 6.83 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.6 Hz), 3.74 (3H, s), 1.52-1.39 (5H, m), 1.19-1.12 (2H, m)。
【0495】
(実施例96)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−448)
【化205】
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【0496】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸80mg(0.18mmol)のトルエン(4.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.050ml(0.23mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(o−トリル)エタノール(Enamine社製)30mg(0.22mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物81mg(0.13mmol(純度92重量%)、収率71%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):573[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.54-7.46 (2H, m), 7.43-7.33 (5H, m), 7.29-7.11 (3H, m), 7.04 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.95 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.82 (1H, brs), 6.09 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.80 (3H, s), 2.40 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.55-1.54 (3H, m), 1.24 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0497】
(実施例97)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−450)
【化206】
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【0498】
実施例96にて合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(o−トリル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル79mg(0.13mmol(純度92重量%))のイソプロピルアルコール(3ml)−テトラヒドロフラン(0.5ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物41mg(0.075mmol、収率60%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):544[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.33 (1H, brs), 9.40 (1H, brs), 7.44-7.34 (5H, m), 7.31 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.22-7.13 (4H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.82 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.90 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.74 (3H, s), 2.31 (3H, s), 1.50-1.40 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0499】
(実施例98)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(3,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−462)
【化207】
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【0500】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸73mg(0.17mmol)のトルエン(4.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.045ml(0.21mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)35mg(0.22mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、Rf=0.3(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより無色油状物66mgを得た。これをイソプロピルアルコール(3.0ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で21時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物32mg(0.056mmol、収率52%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):566[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.46 (1H, brs), 7.50-7.30 (7H, m), 7.27-7.15 (2H, m), 7.08 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.85 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.75 (3H, s), 1.52-1.40 (5H, m), 1.20-1.11 (2H, m) 。
【0501】
(実施例99)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−456)
【化208】
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【0502】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.227mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(2,5−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)43mg(0.27mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物101mg(0.12mmol(純度71重量%)、収率53%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):595[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.47 (2H, m), 7.43-7.35 (3H, m), 7.25-6.76 (7H, m), 6.09 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.83 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0503】
(実施例100)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−458)
【化209】
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【0504】
実施例99にて合成した(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,5−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル99mg(0.12mmol(純度71重量%))のイソプロピルアルコール(3.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で21.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンと酢酸エチルを加えて析出した固体を濾過することにより、標記化合物15mg(0.026mmol、収率22%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):566[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.51 (1H, brs), 7.44-7.38 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.30-7.18 (3H, m), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 6.85 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.91 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.76 (3H, s), 1.55-1.40 (5H, m), 1.20-1.08 (2H, m)。
【0505】
(実施例101)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2,4−ジフルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−454)
【化210】
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【0506】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.227mmol)のトルエン(3.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、(R)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)55mg(0.34mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、Rf=0.3(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより、無色油状物148mgを得た。これをイソプロピルアルコール(2.0ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加えて、室温で40.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物59mg(0.11mmol、収率44%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):566[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.47 (1H, brs), 7.51 (1H, brs), 7.43-7.37 (2H, m), 7.37-7.33 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.29-7.21 (1H, m), 7.16 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.15-7.08 (1H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.9, 1.5 Hz), 6.83 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.91 (1H, d, J = 6.3 Hz), 3.75 (3H, s), 1.57-1.38 (5H, m), 1.20-1.03 (2H, m)。
【0507】
(実施例102)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−467)
【化211】
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【0508】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.227mmol)のトルエン(2.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.073ml(0.34mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.1g)で乾燥させた(RS)−1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エタノール(Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,23(2013)4381−4387頁記載の方法に準じて合成した)50mg(0.29mmol)のトルエン(1.0ml)溶液を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物106mg(0.14mmol(純度75重量%)、収率60%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):610[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)7.54-7.48 (2H, m), 7.45-7.36 (4H, m), 7.36-7.28 (1H, m), 7.19-7.04 (2H, m), 7.00-6.85 (3H, m), 6.16 (1H, q, J = 6.8 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.84 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.54 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0509】
(実施例103)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−469)
【化212】
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【0510】
実施例102にて合成した(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−5−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル104mg(0.127mmol(純度75重量%))のイソプロピルアルコール(3.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加えた。次いで、テトラヒドロフランを反応混合液が均一になるまで加え、室温で15.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて、減圧濃縮することにより、標記化合物13mg(0.022mmol、収率17%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):582[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.41 (1H, brs), 9.59 (1H, brs), 7.52 (1H, dd, J = 8.8, 5.1 Hz), 7.45-7.38 (2H, m), 7.38-7.30 (4H, m), 7.23 (1H, td, J = 8.5, 3.1 Hz), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.87 (1H, d, J = 2.6 Hz), 5.95 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.77 (3H, s), 1.52-1.42 (5H, m), 1.20-1.12 (2H, m)。
【0511】
(実施例104)
(R)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−466)
【化213】
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【0512】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.227mmol)のトルエン(2.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.073ml(0.34mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.1g)で乾燥させた(R)−1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノール(Enamine社製)50mg(0.29mmol)のトルエン(1.0ml)溶液を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜72:30(V/V))に付し、Rf=0.3(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより無色油状物178mgを得た。これをイソプロピルアルコール(2.0ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で41時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより標記化合物40mg(0.068mmol、収率31%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):582[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.41 (1H, brs), 9.54 (1H, brs), 7.55 (1H, brs), 7.47 (1H, dd, J = 8.8, 2.4 Hz), 7.44-7.39 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.31-7.23 (1H, m), 7.17 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz), 6.84 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.97 (1H, q, J = 6.2 Hz), 3.77 (3H, s), 1.54-1.41 (5H, m), 1.20-1.11 (2H, m)。
【0513】
(実施例105)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−479)
【化214】
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【0514】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.227mmol)のトルエン(3.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例48と同様にして合成した(RS)−1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノール55mg(0.36mmol)を加え、70℃で4時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物134mg(0.20mmol(純度90重量%)、収率90%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):591[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.53-7.48 (2H, m), 7.44-7.37 (3H, m), 7.14-7.02 (4H, m), 6.96 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.92-6.79 (2H, m), 6.06-5.97 (1H, m), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.82 (3H, s), 2.35 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.51 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0515】
(実施例106)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−481)
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
実施例105にて合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル114mg(0.173mmol(純度90重量%))のイソプロピルアルコール(2.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.1ml(2.2mmol)を加え、室温で41.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物46mg(0.082mmol、収率47%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):562[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.49 (1H, brs), 7.43-7.38 (2H, m), 7.38-7.33 (2H, m), 7.31 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.24-7.11 (3H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 7.02 (1H, td, J = 8.5, 2.8 Hz), 6.84 (1H, d, J = 2.4 Hz), 5.85 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.75 (3H, s), 2.28 (3H, s), 1.50-1.38 (5H, m), 1.18-1.09 (2H, m)。
【0517】
(実施例107)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−475)
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.227mmol)のトルエン(3.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例49と同様にして合成した(RS)−1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノール55mg(0.36mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物124mg(0.21mmol、収率92%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):591[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.47 (2H, m), 7.42-7.37 (3H, m), 7.32 (1H, dd, J = 8.4, 5.9 Hz), 7.13 (1H, brs), 7.04 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.95 (1H, d, J = 1.5 Hz), 6.92-6.71 (3H, m), 6.03 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.80 (3H, s), 2.40 (3H, s), 1.63 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.53 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0519】
(実施例108)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−477)
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
実施例107と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル114mg(0.193mmol)のイソプロピルアルコール(2.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で42.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて、超音波洗浄した後減圧濃縮することにより、標記化合物58mg(0.10mmol、収率53%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):562[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.39 (1H, brs), 9.40 (1H, brs), 7.43-7.34 (5H, m), 7.31 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.16 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.09-6.98 (3H, m), 6.82 (1H, d, J = 2.3 Hz), 5.86 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.75 (3H, s), 2.32 (3H, s), 1.49-1.39 (5H, m), 1.18-1.12 (2H, m)。
【0521】
(実施例109)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−591)
【化218】
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【0522】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル198.7mg(0.467mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン3ml、脱水ピリジン0.115ml(1.43mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン245.0mg(0.570mmol)を加えて、室温で5分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(50mg)で乾燥させた、参考例50と同様にして合成した(RS)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール94.1mg(0.734mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液を加え、脱水トルエン(1ml)で洗いこんだ後、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、不溶物を濾過後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜88:12(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物216.1mg(0.391mmol、収率84%)を茶色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):550[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.33 (1H, brs), 7.76-7.70 (2H, m), 7.67-7.62 (2H, m), 7.59-7.50 (3H, m), 7.48-7.40 (3H, m), 7.19 (1H, s), 7.12 (1H, brs), 5.82 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.59-1.42 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0523】
(実施例110)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−595)
【化219】
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【0524】
実施例109と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル214.1mg(0.388mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)−イソプロピルアルコール(2ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を室温で加えて、4日間室温で撹拌した。反応終了後、1N塩酸(4ml)を加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=62:38〜10:90(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて超音波処理を行い、濃縮乾燥することにより、標記化合物145.6mg(0.278mmol、収率72%)を白色固体として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):522[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.40 (1H, brs), 9.33 (1H, brs), 7.75-7.68 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.58-7.51 (3H, m), 7.48-7.39 (3H, m), 7.19 (1H, s), 7.12 (1H, brs), 5.82 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.57-1.43 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0525】
(実施例111)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−592)
【化220】
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【0526】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル300mg(0.704mmol)、及び、ピリジン0.53ml(6.6mmol)のトルエン(6ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン340mg(0.791mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、窒素雰囲気下、室温で参考例53と同様にして合成した(R)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール105mg(0.819mmol)を加えて、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物306mg(0.55mmol、収率79%)を茶色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):550[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.69-7.63 (2H, m), 7.63-7.51 (3H, m), 7.48-7.40 (4H, m), 7.31 (1H, dd, J = 5.0, 2.9 Hz), 7.28-7.26 (1H, m), 7.11 (1H, dd, J = 5.0, 1.3 Hz), 6.72 (1H, s), 5.99 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.64 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.62 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0527】
(実施例112)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−596)
【化221】
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【0528】
実施例111と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル304mg(0.551mmol)のイソプロピルアルコール(4ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で42.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=70:30〜10:90(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサン(10ml)と酢酸エチル(3ml)を加えて析出した白色固体を濾過し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1(V/V))混合溶液で洗浄した。母液と洗浄液を減圧濃縮することにより、標記化合物65mg(0.55mmol、収率23%、光学純度92%ee)を白色固体として得た。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−H(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:メタノール/アセトニトリル/酢酸=90/10/0.1(V/V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :254nm
マススペクトル(DUIS,m/z):522[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.33 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.58-7.50 (3H, m), 7.48-7.37 (3H, m), 7.25-7.07 (2H, m), 5.82 (1H, q, J = 6.4 Hz), 1.56-1.44 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.19-1.16 (2H, m)。
【0529】
(実施例113)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−779)
【化222】
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【0530】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル300mg(0.658mmol)、及び、ピリジン0.532ml(6.58mmol)のトルエン(6.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン340mg(0.791mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例50と同様にして合成した(RS)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール105mg(0.819mmol)を加えて、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、Rf=0.3(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより薄黄色油状物199mgを得た。これにイソプロピルアルコール(4.0ml)、及び、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、更に、テトラヒドロフランを反応混合液が均一になるまで加え、室温で47時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物66mg(0.12mmol、収率35%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):552[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.41 (1H, brs), 9.35 (1H, brs), 7.52 (1H, dd, J = 4.8, 2.9 Hz), 7.45-7.39 (3H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.20 (1H, brs), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.14-7.10 (1H, m), 7.10 (1H, dd, J = 7.8, 1.7 Hz), 5.83 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.74 (3H, s), 1.55-1.46 (3H, m), 1.46 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.7, 3.9 Hz)。
【0531】
(実施例114)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−776)
【化223】
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【0532】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル499.7mg(1.096mmol)に脱水トルエン(5ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン10ml、脱水ピリジン0.442ml(5.49mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン577.0mg(1.342mmol)を順次加えて、室温で5分間撹拌後、参考例53と同様にして合成した(R)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール222.0mg(1.732mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=98:2〜78:22(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物438.9mg(0.754mmol、収率69%)を薄黄色泡状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):580[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.36 (1H, brs), 7.52 (1H, dd, J = 4.8, 2.9 Hz), 7.47-7.42 (3H, m), 7.39-7.35 (2H, m), 7.35 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.20 (1H, brs), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.14-7.09 (1H, m), 7.11 (1H, dd, J = 7.8, 1.7 Hz), 5.83 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.74 (3H, s), 1.55-1.45 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0533】
(実施例115)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−780)
【化224】
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【0534】
実施例114と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル435.9mg(0.749mmol)のテトラヒドロフラン(4ml)−イソプロピルアルコール(5ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液4.0ml(8.0mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン(2ml)を追加して、室温で24時間撹拌した。更に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)とイソプロピルアルコール(2ml)を追加して、室温で24時間撹拌後、40℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、氷冷下で、1N塩酸12mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=72:28〜10:90(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて超音波処理を行い、析出した固体を濾取し、ヘキサンで洗浄し、乾燥することにより、標記化合物280.9mg(0.507mmol、収率68%、光学純度85.2%ee)を白色固体として得た。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−H(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:メタノール/アセトニトリル/酢酸=90/10/0.1(V/V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :254nm
マススペクトル(DUIS,m/z):552[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.35 (1H, brs), 7.52 (1H, dd, J = 4.8, 2.9 Hz), 7.47-7.40 (3H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.20 (1H, brs), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.14-7.08 (1H, m), 7.10 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 5.83 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.74 (3H, s), 1.56-1.44 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0535】
(実施例116)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−601)
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル200.0mg(0.470mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン3ml、脱水ピリジン0.115ml(1.43mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン242.0mg(0.563mmol)を加えて、室温で5分間撹拌後、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(100mg)で乾燥させた、参考例39と同様にして合成した(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール100.4mg(0.706mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液を加え、脱水トルエン(1ml)で洗いこんだ後、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、冷却して、不溶物を濾過後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜88:12(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物229.7mg(0.406mmol、収率86%)を茶色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.34 (1H, brs), 7.75-7.69 (2H, m), 7.67-7.61 (2H, m), 7.58-7.52 (2H, m), 7.49-7.39 (3H, m), 7.18 (1H, s), 7.15 (1H, d, J = 1.8 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.17 (3H, s), 1.58-1.46 (3H, m), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0537】
(実施例117)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−605)
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
実施例116と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル226.7mg(0.400mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)−イソプロピルアルコール(2ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を室温で加えて、室温で4日間撹拌した。反応終了後、1N塩酸4mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=62:38〜10:90(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物154.1mg(0.286mmol、収率72%)を薄赤色固体として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):536[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.44 (1H, brs), 9.34 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.57-7.52 (2H, m), 7.48-7.39 (3H, m), 7.18 (1H, brs), 7.17-7.14 (1H, m), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 2.17 (3H, s), 1.58-1.45 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0539】
(実施例118)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−602)
【化227】
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【0540】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル550mg(1.29mmol)、ピリジン0.55ml(6.8mmol)のトルエン(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン670mg(1.56mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.3g)で乾燥させた、参考例54と同様にして合成した(R)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノ−ル220mg(1.55mmol)のトルエン溶液(1ml)を加え、70℃で2.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと2N塩酸を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物644mg(1.14mmol、収率88%)を橙色泡状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.34 (1H, brs), 7.75-7.69 (2H, m), 7.67-7.62 (2H, m), 7.58-7.52 (2H, m), 7.49-7.40 (3H, m), 7.21-7.12 (2H, m), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.17 (3H, s), 1.61-1.42 (3H, m), 1.52 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0541】
(実施例119)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−606)
【化228】
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【0542】
実施例118と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル644mg(1.14mmol)のイソプロピルアルコール(10ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液5.0ml(10mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。次いで、40℃で8時間攪拌し、更に室温で15時間攪拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサン10mlと酢酸エチル6mlを加えて析出した固体を濾過し、ヘキサン−酢酸エチル(5:3(V/V))混合溶液で洗浄した。母液と洗浄液を減圧濃縮し得られた残渣にアセトニトリル8ml、水4ml、及び、テトラヒドロフラン3mlを加えて、凍結乾燥することにより、標記化合物125mg(0.23mmol、収率20%、光学純度87%ee)を白色泡状物として得た。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−H(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:メタノール/アセトニトリル/酢酸=90/10/0.1(V/V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :254nm
マススペクトル(DUIS,m/z):536[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.34 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.60 (2H, m), 7.58-7.51 (2H, m), 7.48-7.38 (3H, m), 7.22-7.11 (2H, m), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 2.17 (3H, s), 1.61-1.46 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0543】
(実施例120)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−781)
【化229】
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【0544】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル101.8mg(0.223mmol)に脱水トルエン(1ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン1ml、脱水ピリジン0.090ml(1.1mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン117.0mg(0.272mmol)を順次加えて、室温で5分間撹拌後、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(50mg)で乾燥させた、参考例39と同様にして合成した(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール49.0mg(0.35mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液を加え、脱水トルエン(1ml)で洗いこんだ後、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、不溶物を濾過後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜84:16(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物57.2mg(0.096mmol、収率43%)を薄黄色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):594[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.35 (1H, brs), 7.47-7.41 (3H, m), 7.39-7.35 (2H, m), 7.34 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.19 (1H, brs), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.14 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 5.76 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.75 (3H, s), 2.16 (3H, brs), 1.62-1.40 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0545】
(実施例121)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−783)
【化230】
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【0546】
実施例120と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル55.8mg(0.400mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)−イソプロピルアルコール(2ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加えて、室温で3日間撹拌した。反応終了後、1N塩酸2mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液)、グラディエント(B液容量%):80%(0.00min.)−80%(0.80min.)−90%(7.00min.)−90%(12.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物36.9mg(0.065mmol、収率69%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):566[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.44 (1H, brs), 9.36 (1H, brs), 7.47-7.39 (3H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.19 (1H, s), 7.17 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.15 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.10 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.76 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.75 (3H, s), 2.16 (3H, brs), 1.57-1.43 (3H, m), 1.45 (2H, dd, J = 6.5, 3.8 Hz), 1.15 (2H, dd, J = 6.0, 3.8 Hz)。
【0547】
(実施例122)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−789)
【化231】
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【0548】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル150mg(0.22mmol)、ピリジン0.27ml(3.34mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン170mg(0.40mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.1g)で乾燥させた、参考例40と同様にして合成した(RS)−1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エタノール54mg(0.33mmol)のトルエン溶液(1ml)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物186mg(0.26mmol(純度86重量%)、収率79%)を薄黄色油状物として得た。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.58 (1H, brs), 7.52-7.46 (2H, m), 7.42-7.37 (3H, m), 7.28-7.25 (1H, m), 7.17-7.14 (1H, m), 7.05 (1H, dd, J = 7.7, 1.7 Hz), 6.96 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.80 (1H, brs), 5.98 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.66-1.60 (5H, m), 1.23 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0549】
(実施例123)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−791)
【化232】
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【0550】
実施例122にて合成した(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル182mg(0.25mmol(純度86重量%))のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、更にテトラヒドロフランを反応混合液が均一になるまで加えた後、室温で67時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物22mg(0.037mmol、収率15%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):586[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.42 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 7.75-7.56 (2H, m), 7.46-7.39 (2H, m), 7.38-7.33 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.24-7.15 (1H, m), 7.18 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 5.76 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.77 (3H, s), 1.62-1.38 (5H, m), 1.20-1.07 (2H, m)。
【0551】
(実施例124)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[(1−(イソチアゾ−ル−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−621)
【化233】
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【0552】
参考例37と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸89mg(0.22mmol)、及び、ピリジン0.18ml(2.2mmol)のトルエン(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン115mg(0.267mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例51と同様にして合成した(RS)−1−(イソチアゾール−3−イル)エタノ−ル29mg(0.22mmol)を加え、70℃で2.0時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと2N塩酸を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。残渣をエタノールに溶解させた後、水を加えて析出した固体を濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物6.7mg(0.013mmol、収率5.7%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):523[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d6)δ:12.33 (1H, brs), 9.45 (1H, brs), 9.06 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.75-7.69 (2H, m), 7.67-7.60 (2H, m), 7.60-7.54 (2H, m), 7.47-7.40 (2H, m), 7.35 (1H, brs), 7.20 (1H, s), 5.88 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.62-1.51 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.7, 4.0 Hz)。
【0553】
(実施例125)
(RS)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(イソチアゾール−4−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−625)
【化234】
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【0554】
参考例37と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸105mg(0.27mmol)を脱水トルエンで共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、ピリジン0.22ml(2.7mmol)、及び、トルエン5mlを加えた後、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン137.5mg(0.32mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例41と同様にして合成した(RS)−1−(イソチアゾール−4−イル)エタノール45.1mg(0.35mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=75:25〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフランに溶解し、不溶物を濾過後、ジエチルエーテルを加えて析出した固体を濾取し、減圧乾燥することにより、標記化合物40mg(0.076mmol、収率29%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):525[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 8.97 (1H, brs), 8.60 (1H, brs), 7.73-7.68 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.56-7.51 (2H, m), 7.45-7.39 (2H, m), 7.20 (1H, s), 5.94 (1H, q, J = 5.9 Hz), 1.66-1.50 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.6, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.6, 3.8 Hz)。
【0555】
(実施例126)
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−691)
【化235】
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【0556】
参考例29と同様にして合成した1−{4−[5−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル202.5mg(0.474mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン3ml、脱水ピリジン0.38ml(4.7mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン255.0 mg(0.593mmol)を順次加えて、室温で20分間撹拌後、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(100mg)で乾燥させた、参考例50と同様にして合成した(RS)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール91.0mg(0.71mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液を加え、脱水トルエン(1ml)で洗いこんだ後、70℃で4時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物223.4mg(0.366mmol(純度91重量%)、収率77%)を橙色油状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):551[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.52 (1H, brs), 8.75 (1H, dd, J = 2.4, 0.8 Hz), 8.09-8.04 (2H, m), 8.02 (1H, dd, J = 8.4, 0.6 Hz), 7.92 (1H, dd, J = 8.3, 2.4 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 4.8, 3.0 Hz), 7.49-7.43 (3H, m), 7.27 (1H, brs), 7.16-7.08 (1H, m), 5.82 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.57-1.46 (3H, m), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.25 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0557】
(実施例127)
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−693)
【化236】
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【0558】
実施例126にて合成した(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル218.8mg(0.359mmol(純度91重量%))のイソプロピルアルコール(4.0ml)−テトラヒドロフラン(4.0ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で3日間撹拌後、35℃で6時間加熱撹拌した。反応終了後、1N塩酸(4.0ml)を加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液)グラディエント(B液容量%):70%(0.00min.)−70%(0.80min.)−90%(7.00min.)−90%(12.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物132.4mg(0.252mmol、収率70%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):525[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.44 (1H, brs), 9.50 (1H, brs), 8.75 (1H, dd, J = 2.4, 0.8 Hz), 8.06-8.02 (2H, m), 8.00 (1H, dd, J = 8.4, 0.8 Hz), 7.91 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 4.9, 3.0 Hz), 7.48-7.41 (3H, m), 7.27 (1H, brs), 7.12 (1H, d, J = 3.1 Hz), 5.82 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.59-1.44 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.5, 3.9 Hz)。
【0559】
(実施例128)
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−695)
【化237】
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【0560】
参考例29と同様にして合成した1−{4−[5−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル200.8mg(0.470mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン6ml、脱水ピリジン0.38ml(4.7mmol)、及び、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン265.0mg(0.616mmol)を加えて、室温で10分間撹拌後、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(100mg)で乾燥させた、参考例39と同様にして合成した(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール100.0mg(0.703mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液を加え、脱水トルエン(1ml)で洗いこんだ後、70℃で4時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物234.9mg(0.358mmol(純度86重量%)、収率76%)を橙色油状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):565[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.52 (1H, brs), 8.74 (1H, dd, J = 2.4, 0.8 Hz), 8.08-8.04 (2H, m), 8.02 (1H, dd, J = 8.4, 0.6 Hz), 7.91 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 7.50-7.41 (3H, m), 7.27 (1H, brs), 7.15 (1H, d, J = 2.1 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.18-2.13 (3H, m), 1.59-1.44 (3H, m), 1.52 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.25 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0561】
(実施例129)
(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−697)
【化238】
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【0562】
実施例128にて合成した(RS)−1−(4−{5−[5−クロロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]ピリジン−2−イル}フェニル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル230.3mg(0.351mmol(純度86重量%))のテトラヒドロフラン(2.0ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)とイソプロピルアルコール(4.0ml)を加え、室温で2日間撹拌した。反応終了後、1N塩酸4.0mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をXbridge Prep C18 OBD(商品名、日本ウォーターズ(株)製) 5.0μm 19×150mmのカラムを用いてHPLC分取精製を行った(溶出溶媒;0.1容量%蟻酸水溶液(A液)−0.1容量%蟻酸 アセトニトリル溶液(B液) グラディエント(B液容量%):70%(0.00min.)−70%(0.80min.)−90%(7.00min.)−90%(12.00min.))。目的物を含む画分に水を加えて凍結乾燥を行うことにより、標記化合物151.5mg(0.281mmol、収率80%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):539[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.42 (1H, brs), 9.51 (1H, brs), 8.74 (1H, dd, J = 2.4, 0.6 Hz), 8.06-8.02 (2H, m), 8.00 (1H, dd, J = 8.4, 0.6 Hz), 7.90 (1H, dd, J = 8.3, 2.4 Hz), 7.48-7.42 (3H, m), 7.26 (1H, s), 7.15 (1H, d, J = 2.1 Hz), 5.74 (1H, q, J = 6.4 Hz), 2.16 (3H, s), 1.57-1.45 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz)。
【0563】
(実施例130)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−635)
【化239】
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【0564】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸201.9mg(0.492mmol)に脱水トルエン(2ml)を加えて共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン4ml、トリエチルアミン0.081ml(0.58mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.126ml(0.590mmol)を順次加えて、室温で1時間撹拌した。次いで、参考例50と同様にして合成した(RS)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール94.0mg(0.73mmol)を加え、70℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し水と酢酸エチルを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜74:26(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物155.7mg(0.291mmol、収率59%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):534[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.29 (1H, brs), 7.73-7.69 (2H, m), 7.66-7.62 (2H, m), 7.57-7.51 (3H, m), 7.45-7.40 (3H, m), 7.15-7.09 (1H, m), 6.83 (1H, brs), 5.82 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.53-1.47 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0565】
(実施例131)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−639)
【化240】
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【0566】
実施例130と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル153.9mg(0.287mmol)のイソプロピルアルコール(5.0ml)溶液に、撹拌しながら2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で27時間撹拌した。反応終了後、1N塩酸4.0mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=72:28〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮し、得られた残渣に少量のエタノールと水を加え超音波処理を行い析出した固体を濾取し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物102.7mg(0.202mmol、収率70%)を白色固体として得た。
マススペクトル(ESI,m/z):506[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.36 (1H, brs), 9.30 (1H, brs), 7.74-7.67 (2H, m), 7.65-7.59 (2H, m), 7.56-7.51 (3H, m), 7.48-7.38 (3H, m), 7.17-7.07 (1H, m), 6.83 (1H, brs), 5.82 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.60-1.41 (5H, m), 1.17 (2H, dd, J = 7.0, 3.8 Hz)。
【0567】
(実施例132)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−636)
【化241】
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【0568】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸513.9mg(1.252mmol)に脱水トルエン(5ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン8ml、トリエチルアミン0.203ml(1.46mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.315ml (1.46mmol)を順次加えて、室温で50分撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(250mg)で乾燥させた、参考例53と同様にして合成した(R)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール249.5mg(1.946mmol)の脱水トルエン(1ml)溶液を加え、脱水トルエン(1ml)で洗いこんだ後、70℃で2.2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、不溶物を濾過して、水と酢酸エチルと少量の飽和食塩水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜74:26(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物648.3mg(1.210mmol、収率97%)を白色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):534[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.31 (1H, brs), 7.73-7.69 (2H, m), 7.66-7.62 (2H, m), 7.57-7.51 (3H, m), 7.46-7.40 (3H, m), 7.16-7.09 (1H, m), 6.84 (1H, brs), 5.82 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.58-1.45 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0569】
(実施例133)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−640)
【化242】
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【0570】
実施例132と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル645.3mg(1.205mmol)のテトラヒドロフラン(2.0ml)溶液に、撹拌しながらイソプロピルアルコール5.0mlを加え、次いで、2N水酸化ナトリウム水溶液6.0ml(12mmol)を加え、室温で27時間撹拌した。反応終了後、1N塩酸12mlを加えて中和した後、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=72:28〜10:90(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮し、得られた残渣にヘキサンを加え超音波処理を行い、析出した固体を濾取し、ヘキサンで洗浄し、乾燥することにより、標記化合物455.0mg(0.896mmol、収率74%、光学純度86.0%ee)を白色固体として得た。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−H(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:メタノール/アセトニトリル/酢酸=90/10/0.1(V/V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :254nm
マススペクトル(DUIS,m/z):506[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.32 (1H, brs), 7.72-7.68 (2H, m), 7.64-7.60 (2H, m), 7.56-7.51 (3H, m), 7.47-7.40 (3H, m), 7.17-7.08 (1H, m), 6.84 (1H, brs), 5.82 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.54-1.46 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0571】
(実施例134)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−811)
【化243】
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【0572】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸74mg(0.17mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.050ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例50と同様にして合成した(RS)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール40mg(0.28mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、Rf=0.3(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))付近の画分を減圧濃縮することにより、無色油状物を97mg得た。これをイソプロピルアルコール(3ml)に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて析出した固体を濾過し、ヘキサンで洗浄することにより標記化合物26mg(0.048mmol、収率27%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):538[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.31 (1H, brs), 7.52 (1H, dd, J = 5.0, 2.9 Hz), 7.46-7.39 (3H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.14-7.10 (1H, m), 7.08 (1H, dd, J = 8.0, 1.7 Hz), 6.84 (1H, d, J = 1.4 Hz), 5.84 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.74 (3H, s), 1.54-1.44 (3H, m), 1.46 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz)。
【0573】
(実施例135)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−645)
【化244】
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【0574】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸208mg(0.507mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.105ml(0.753mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.61mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例39と同様にして合成した(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール86mg(0.61mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物212mg(0.39mmol、収率76%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):549[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.68-7.61 (2H, m), 7.59-7.52 (2H, m), 7.47-7.40 (4H, m), 7.29-7.11 (2H, m), 6.94 (1H, dq, J = 3.3, 0.9 Hz), 6.75 (1H, brs), 5.93 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 2.25 (3H, d, J = 0.9 Hz), 1.64 (2H, dd, J = 7.2, 4.1 Hz), 1.62 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.2, 4.2 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0575】
(実施例136)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−649)
【化245】
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【0576】
実施例135と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル210mg(0.382mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で62時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣をエタノールに懸濁させて、水に注加して得られた固体を濾過し、水洗後、減圧乾燥することにより、標記化合物121mg(0.23mmol、収率60%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):520[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.37 (1H, brs), 9.33 (1H, s), 7.73-7.66 (2H, m), 7.65-7.58 (2H, m), 7.57-7.50 (2H, m), 7.49-7.37 (3H, m), 7.17-7.13 (1H, m), 6.83 (1H, brs), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 2.17 (3H, brs), 1.57-1.43 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.7, 3.9 Hz)。
【0577】
(実施例137)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−646)
【化246】
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【0578】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸456mg(1.11mmol)のトルエン(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.24ml(1.7mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.29ml(1.4mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.3g)で乾燥させた、参考例54と同様にして合成した(R)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール190mg(1.34mmol)のトルエン(1ml)溶液を加えて、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物570mg(1.04mmol、収率93%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):548[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.31 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.57-7.40 (5H, m), 7.17-7.13 (1H, m), 6.83 (1H, brs), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.17 (3H, brs), 1.60-1.43 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0579】
(実施例138)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−650)
【化247】
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【0580】
実施例137と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル565mg(1.03mmol)のイソプロピルアルコール(12ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液4.0ml(8.0mmol)を加え、室温で91時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。次いで、ヘキサン6ml、酢酸エチル12mlを加えて、50℃で加温した後、冷却して析出した固体を濾過し、ヘキサン−酢酸エチル(50:50(V/V))混合溶液で洗浄した。母液と洗浄液を減圧濃縮して、得られた残渣にアセトニトリル8ml、水4ml、及び、テトラヒドロフラン3mlを加えて、凍結乾燥することにより、標記化合物193mg(0.37mmol、収率36%、光学純度87%ee)を白色固体として得た。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−H(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:メタノール/アセトニトリル/酢酸=90/10/0.1(V/V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :254nm
マススペクトル(DUIS,m/z):520[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.33 (1H, brs), 7.73-7.67 (2H, m), 7.65-7.59 (2H, m), 7.57-7.50 (2H, m), 7.49-7.38 (3H, m), 7.19-7.12 (1H, m), 6.83 (1H, brs), 5.74 (1H, q, J = 6.4 Hz), 2.17 (3H, brs), 1.59-1.44 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0581】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0582】
実施例136と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸94.0mg(0.180mmol)を用いて、下記の分離条件で保持時間7.39分の画分を減圧濃縮後、水(5ml)とアセトニトリル(5ml)を加えて凍結乾燥することにより、白色泡状物38.0mg(0.0729mmol、回収率81%、光学純度100%ee)を得た。同様に、保持時間11.1分の画分より、白色泡状物39.1mg(0.0750mmol、回収率83%、光学純度99.7%ee)を得た。
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸標品との比較により、保持時間7.39分の画分をR体、11.1分の画分をS体と同定した。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−H(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:メタノール/アセトニトリル/酢酸=90/10/0.1(V/V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :305nm
【0583】
(実施例139)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−659)
【化248】
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【0584】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸208mg(0.507mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.105ml(0.753mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.130ml(0.61mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例52と同様にして合成した(RS)−1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エタノール86mg(0.61mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物146mg(0.27mmol、収率52%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):549[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.69-7.61 (2H, m), 7.59-7.50 (2H, m), 7.49-7.40 (4H, m), 7.16 (1H, brs), 7.05 (1H, d, J = 5.3 Hz), 6.99 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.70 (1H, brs), 5.97 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.64 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.56 (3H, d, J = 5.8 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0585】
(実施例140)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−661)
【化249】
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【0586】
実施例139と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル142mg(0.258mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で66時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣に塩化メチレン、メタノールを加えて析出した固体を濾過することにより、標記化合物76mg(0.15mmol、収率56%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):520[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.36 (1H, brs), 9.27 (1H, brs), 7.71-7.65 (2H, m), 7.65-7.59 (2H, m), 7.53-7.47 (2H, m), 7.46-7.39 (2H, m), 7.27 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.08-6.96 (1H, m), 6.84-6.76 (1H, m), 5.80 (1H, q, J = 6.6 Hz), 2.39 (3H, s), 1.53-1.39 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0587】
(実施例141)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−813)
【化250】
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【0588】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸74mg(0.17mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.040ml(0.29mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.050ml(0.28mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例39と同様にして合成した(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール40mg(0.28mmol)を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=93:7〜72:28(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物97mg(0.17mmol、収率 定量的)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):579[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.50-7.46 (2H, m), 7.42-7.35 (3H, m), 7.25-7.12 (2H, m), 7.04 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.96-6.90 (2H, m), 6.79 (1H, brs), 5.93 (1H, q, J = 6.6 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.80 (3H, s), 2.25 (3H, d, J = 0.9 Hz), 1.65-1.59 (5H, m), 1.28-1.21 (2H, m), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0589】
(実施例142)
(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−815)
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
実施例141と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル95mg(0.16mmol)のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で24時間攪拌した。次いで、テトラヒドロフランを反応混合液が均一になるまで加えて、更に室温で72時間攪拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物49mg(0.089mmol、収率54%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):550[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.35 (1H, brs), 9.33 (1H, brs), 7.44-7.39 (3H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.16 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.16-7.13 (1H, m), 7.08 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.84 (1H, brs), 5.76 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.75 (3H, s), 2.16 (3H, brs), 1.54-1.43 (3H, m), 1.46 (2H, dd, J = 6.5, 3.7 Hz), 1.18-1.11 (2H, m)。
【0591】
(実施例143)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−655)
【化252】
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【0592】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸208mg(0.51mmol)のトルエン(4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.11ml(0.75mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.13ml(0.61mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例40と同様にして合成した(RS)−1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エタノール86mg(0.53mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物159mg(0.18mmol、収率55%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):569[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.69-7.61 (2H, m), 7.58-7.51 (2H, m), 7.49-7.41 (4H, m), 7.29-7.26 (1H, m), 7.22-7.12 (2H, m), 6.76 (1H, brs), 5.97 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.64 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.62 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0593】
(実施例144)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−657)
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
実施例143と同様にして合成した(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル159mg(0.28mmol)のイソプロピルアルコール(5ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.5ml(3.0mmol)を加え、室温で67時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にエタノールを加えて懸濁させた溶液を水に加え、析出した固体を濾過し、水洗した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣を2N水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、酢酸エチルで洗浄した。水層を2N塩酸で酸性にした後、塩化メチレンで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンと塩化メチレンを加えて超音波処理を行った後、減圧濃縮することにより、標記化合物8mg(0.02mmol、収率6%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):540[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.33 (1H, brs), 9.36 (1H, brs), 7.73-7.68 (2H, m), 7.66-7.61 (4H, m), 7.57-7.52 (2H, m), 7.47-7.37 (2H, m), 6.82 (1H, brs), 5.75 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.60-1.46 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0595】
(実施例145)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−821)
【化254】
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【0596】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸140mg(0.32mmol)のトルエン(3ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、トリエチルアミン0.070ml(0.50mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.090ml(0.42mmol)を加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、参考例40と同様にして合成した(RS)−1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エタノール51mg(0.31mmol)を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと水を加えて有機層を分離した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物181mg(0.28mmol(純度93重量%)、収率87%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):599[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.47 (2H, m), 7.42-7.35 (3H, m), 7.29-7.24 (1H, m), 7.23-7.13 (2H, m), 7.05 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 6.96 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.82 (1H, brs), 5.98 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.66-1.60 (5H, m), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0597】
(実施例146)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−823)
【化255】
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【0598】
実施例145にて合成した(RS)−1−{4’−[3−({[1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)−5−フルオロチオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル179mg(0.28mmol(純度93重量%))のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液2.0ml(4.0mmol)を加え、室温で51時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物70mg(0.12mmol、収率44%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):570[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.40 (1H, brs), 7.74-7.57 (2H, m), 7.45-7.39 (2H, m), 7.39-7.34 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.17 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 7.8, 1.7 Hz), 6.84 (1H, brs), 5.77 (1H, q, J = 6.4 Hz), 3.77 (3H, s), 1.61-1.44 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.19-1.16 (2H, m)。
【0599】
(実施例147)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−628)
【化256】
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【0600】
参考例24と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.24mmol)、(R)−1−(チオフェン−2−イル)エタノール(Alfa Aeser社製)50mg(0.39mmol)、及び、ピリジン0.060ml(0.74mmol)のトルエン(2ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン130mg(0.30mmol)を加え、70℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物106mg(0.177mmol(純度92重量%)、収率75%)を茶色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):550[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.38 (1H, brs), 7.74-7.68 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.57-7.49 (3H, m), 7.46-7.40 (2H, m), 7.22-7.07 (2H, m), 7.04-6.98 (1H, m), 6.00 (1H, q, J = 6.3 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.66-1.53 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0601】
(実施例148)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−630)
【化257】
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【0602】
実施例147にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル106mg(0.177mmol(純度92重量%))のイソプロピルアルコール(1.5ml)−テトラヒドロフラン(0.5ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で13時間撹拌し、次いで、40℃で8時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=66:34〜20:80(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣に、アセトニトリル2ml、水1ml、及び、テトラヒドロフラン1mlを加えて溶解させた後、凍結乾燥することにより、標記化合物38mg(0.073mmol、収率41%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):522[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.40 (1H, brs), 9.38 (1H, brs), 7.74-7.66 (2H, m), 7.66-7.58 (2H, m), 7.58-7.48 (3H, m), 7.46-7.39 (2H, m), 7.22-7.07 (2H, m), 7.05-6.97 (1H, m), 6.00 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.71-1.52 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.6, 3.8 Hz)。
【0603】
(実施例149)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−806)
【化258】
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【0604】
参考例30と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル100mg(0.22mmol)、(R)−1−(チオフェン−2−イル)エタノール(Alfa Aeser社製)50mg(0.39mmol)、及び、ピリジン0.060ml(0.74mmol)のトルエン(2ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン120mg(0.28mmol)を加え、70℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物137mg(0.15mmol(純度65重量%)、収率69%)を茶色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):580[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.41 (1H, brs), 7.50 (1H, dd, J = 5.0, 0.9 Hz), 7.46-7.41 (2H, m), 7.39-7.31 (3H, m), 7.20-7.15 (2H, m), 7.13-7.07 (2H, m), 7.00 (1H, dd, J = 4.9, 3.6 Hz), 6.02 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.72 (3H, s), 1.64-1.53 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0605】
(実施例150)
(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−808)
【化259】
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【0606】
実施例149にて合成した(R)−1−{4’−[5−クロロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル137mg(0.15mmol(純度65重量%))のイソプロピルアルコール(1.5ml)−テトラヒドロフラン(0.5ml)混合溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.00ml(2.0mmol)を加え、室温で13時間撹拌し、次いで、40℃で8時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=66:34〜17:83(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にアセトニトリル2ml、水1ml、及び、テトラヒドロフラン1mlを加えて溶解させた後、凍結乾燥することにより、標記化合物38mg(0.069mmol、収率46%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):552[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.38 (1H, brs), 9.41 (1H, brs), 7.50 (1H, dd, J = 5.1, 0.9 Hz), 7.45-7.39 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.22-7.14 (2H, m), 7.13-7.07 (2H, m), 7.00 (1H, dd, J = 5.0, 3.7 Hz), 6.02 (1H, q, J = 6.3 Hz), 3.72 (3H, s), 1.63-1.52 (3H, m), 1.46 (2H, dd, J = 6.5, 3.8 Hz), 1.21-1.12 (2H, m)。
【0607】
(実施例151)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−672)
【化260】
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【0608】
参考例33と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸100mg(0.24mmol)に脱水トルエン(10ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン3ml、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.29mmol)を順次加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.1g)で乾燥させた(R)−1−(チオフェン−2−イル)エタノール(Alfa Aesar社製)50mg(0.39mmol)のトルエン(1ml)溶液を加え、70℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=87:13〜66:34(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物141mg(0.24mmol(純度92%)、収率 定量的)を無色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):534[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.37 (1H, brs), 7.73-7.67 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.56-7.50 (3H, m), 7.46-7.40 (2H, m), 7.15-7.09 (1H, m), 7.04-6.99 (1H, m), 6.81 (1H, brs), 6.01 (1H, q, J = 6.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.66-1.54 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0609】
(実施例152)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−674)
【化261】
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【0610】
実施例151にて合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル135mg(0.23mmol(純度92%))のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で41時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜17:83(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にアセトニトリル2ml、水1ml、及び、テトラヒドロフラン0.5mlを加えて溶解させた後、凍結乾燥することにより標記化合物71mg(0.14mmol、収率60%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):506[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.40 (1H, brs), 9.37 (1H, brs), 7.73-7.65 (2H, m), 7.64-7.59 (2H, m), 7.57-7.49 (3H, m), 7.46-7.37 (2H, m), 7.16-7.09 (1H, m), 7.05-6.99 (1H, m), 6.81 (1H, brs), 6.01 (1H, q, J = 6.4 Hz), 1.65-1.52 (3H, m), 1.48 (2H, dd, J = 6.7, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz)。
【0611】
(実施例153)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(化合物番号I−838)
【化262】
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【0612】
参考例34と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸102mg(0.23mmol)に脱水トルエン(10ml)を加えて、共沸脱水処理した後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、脱水トルエン3ml、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.060ml(0.28mmol)を順次加えて、室温で30分間撹拌した。次いで、モレキュラーシーブ 4A(粉末)(商品名、ナカライテスク(株)製)(0.1g)で乾燥させた(R)−1−(チオフェン−2−イル)エタノール(Alfa Aesar社製)45mg(0.35mmol)のトルエン(1ml)溶液を加え、70℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜75:25(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物107mg(0.19mmol、収率82%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):564[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:9.40 (1H, brs), 7.50 (1H, dd, J = 5.0, 1.0 Hz), 7.46-7.41 (2H, m), 7.39-7.34 (2H, m), 7.32 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.16 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.14-7.09 (1H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.9, 1.6 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 5.0, 3.6 Hz), 6.82 (1H, brs), 6.02 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.72 (3H, s), 1.65-1.53 (3H, m), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0613】
(実施例154)
(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸(化合物番号I−840)
【化263】
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【0614】
実施例153と同様にして合成した(R)−1−{4’−[5−フルオロ−3−({[1−(チオフェン−2−イル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル105mg(0.19mmol)のイソプロピルアルコール(3ml)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(2.0mmol)を加え、室温で50時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(COOHカラム、溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜17:83(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にアセトニトリル3ml、水1.5ml、及び、テトラヒドロフラン1mlを加えて溶解させた後、凍結乾燥することにより、標記化合物15mg(0.028mmol、収率15%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):536[M−1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.31 (1H, brs), 9.40 (1H, brs), 7.50 (1H, dd, J = 5.1, 1.1 Hz), 7.45-7.39 (2H, m), 7.39-7.33 (2H, m), 7.31 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.16 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.14-7.09 (1H, m), 7.07 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 5.0, 3.6 Hz), 6.82 (1H, brs), 6.02 (1H, q, J = 6.5 Hz), 3.72 (3H, s), 1.66-1.53 (3H, m), 1.47 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.17 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz)。
【0615】
[参考例]
(参考例1)
(RS)−1−(2−クロロフェニル)エチル (2−ブロモチオフェン−3−イル)カーバメート
【化264】
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【0616】
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸(Aldrich社製)4.44g(21.4mmol)のトルエン(5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、室温で撹拌しながらトリエチルアミン4.61ml(33.1mmol)を滴下し、同温度で5分間撹拌した。次いで、(RS)−1−(2−クロロフェニル)エタノール(東京化成社製)3.4ml(24mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド5.30ml(24.7mmol)を加え、加熱還流条件で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加えトルエンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜75:25(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物6.80g(18.9mmol、収率88%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):359[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:8.97 (1H, brs), 7.55 (1H, dd, J = 7.7, 1.6 Hz), 7.50 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz), 7.38 (1H, td, J = 7.5, 1.4 Hz), 7.32 (1H, td, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.10 (1H, d, J = 5.9 Hz), 6.05 (1H, q, J = 6.5 Hz), 1.52 (3H, d, J = 6.5 Hz)。
【0617】
(参考例2)
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル
【化265】
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【0618】
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸(Aldrich社製)5.80g(28.0mmol)とN,N−ジメチルアミノピリジン−4−アミン0.86g(7.0mmol)の塩化メチレン(112ml)溶液に、氷冷下で、ベンジルアルコール4.4ml(42mmol)、及び、トリエチルアミン4.7ml(34mmol)を加え、次いで、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩6.45g(33.6mmol)を加え、室温で13時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を水に注加し、有機層を分離した。得られた有機層を、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜78:22(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物7.44g(25.0mmol、収率89%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):296[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.68 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.49-7.44 (2H, m), 7.43-7.32 (4H, m), 5.32 (2H, s)。
【0619】
(参考例3)
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化266】
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【0620】
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸(Aldrich社製)15g(72mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド0.60ml(7.8mmol)の塩化メチレン(70ml)溶液に、窒素雰囲気下、室温で撹拌しながら塩化オキザリル7.6ml(87mmol)を滴下し、同温度でで15時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮して、得られた残渣にtert−ブタノール(70ml)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン65ml(372mmol)、及び、N,N−ジメチルアミノピリジン−4−アミン0.90g(7.4mmol)を順次加え、窒素雰囲気下、80℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、残渣に水を加えてトルエンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物12g(32mmol、(純度71重量%)、収率45%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):262[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.32 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.18 (1H, d, J = 5.8 Hz), 1.59 (9H, s)。
【0621】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0622】
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸(Aldrich社製)1.005g(4.85mmol)のピリジン(9.6ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷下で撹拌しながら塩化p−トルエンスルホニル1.80g(9.70mmol)を少量ずつ分割添加し、次いで、tert−ブタノール0.46ml(4.8mmol)を加え、氷冷下で2時間撹拌した。更に室温で1時間撹拌した後、tert−ブタノール0.47ml(5.0mmol)を加え、室温で27時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、飽和食塩水で洗浄した。更に、5重量%硫酸水素カリウム水溶液で洗浄し、再度飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜94:6(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.22g(4.64mmol)、収率96%)を薄黄色油状物として得た。
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.63 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.28 (1H, d, J = 5.8 Hz), 1.53 (9H, s)。
【0623】
(参考例4)
2−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキサミド
【化267】
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【0624】
2−ブロモチオフェン−3−カルボキサミド(WO10/036497号公報に準じて合成した)493mg(2.39mmol)と、4−クロロ−3−ニトロフェニルボロン酸645mg(3.20mmol)の1,4−ジオキサン溶液(7ml)を脱気し、炭酸ナトリウム1.26g(11.9mmol)を水2mlに懸濁させたものを加え、次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.196g(0.240mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、95℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=63:37〜42:58(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物382mg(1.35mmol、収率57%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):283[M+1]
1H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.08 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.73 (1H, dd, J = 8.3, 2.2 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.43 (1H, d, J = 5.3 Hz), 7.34 (1H, d, J = 5.3 Hz), 5.63 (2H, brs)。
【0625】
(参考例5)
4−ブロモ−1−ヨード−2−メトキシベンゼン
【化268】
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【0626】
4−ブロモ−2−メトキシアニリン(東京化成社製)2.0g(9.0mmol)の酢酸(15ml)−濃塩酸(1ml)混合溶液に、氷冷下で撹拌しながら亜硝酸ナトリウム0.75g(11mmol)を内温が10℃を超えないように添加後、室温で30分間撹拌した。次いで、反応混合液をヨウ化カリウム1.0g(30mmol)の48重量%臭化水素酸水溶液(30ml)溶液に、室温で撹拌しながら滴下し、同温度で1時間撹拌した。反応終了後、炭酸ナトリウム水溶液と塩化メチレンの混合液に反応混合液を少しずつ加え、水層の塩基性を確認した後、混合溶液から塩化メチレンで抽出した。有機層を10重量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜91:9(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.2g(7.2mmol、収率73%)を橙色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):312[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.61 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.94 (1H, d, J = 2.1 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8.2, 2.1 Hz), 3.88 (3H, s)。
【0627】
(参考例6)
5−ブロモ−2−ヨード安息香酸 tert−ブチルエステル
【化269】
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【0628】
5−ブロモ−2−ヨード安息香酸(Aldrich社製)2.0g(6.1mmol)、及び、N,N−ジメチルアミノピリジン−4−アミン0.10g(0.82mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、窒素雰囲気下、撹拌しながらニ炭酸ジtert−ブチル2.8ml(12mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合溶液から酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.5g(2.9mmol(純度74重量%)、収率35%)を無色油状物として得た。
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.80-7.77 (2H, m), 7.23 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 1.62 (9H, s)。
【0629】
(参考例7)
1−[4−(5−ブロモピリジン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化270】
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【0630】
炭酸ナトリウム2.17g(20.5mmol)のトルエン(20ml)−水(20ml)−エタノール(5ml)溶液に、アルゴンガスを通気して脱気処理し、次いで、5−ブロモ−2−ヨードピリジン(Aldrich社製)4.28g(15.1mmol)と1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)4.33g(13.7mmol)、及び、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.56g(0.69mmol)を加えた。一旦減圧し、アルゴン雰囲気下に置換後、100℃で11.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜90:10(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.58g(7.45mmol、収率54%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):345[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:8.78 (1H, dd, J = 2.4, 0.5 Hz), 8.12 (1H, dd, J = 8.5, 2.4 Hz), 8.04-7.98 (2H, m), 7.95 (1H, dd, J = 8.6, 0.6 Hz), 7.47-7.42 (2H, m), 4.04 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.10 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0631】
(参考例8)
1−(4’−ブロモ−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化271】
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【0632】
参考例5と同様にして合成した4−ブロモ−1−ヨード−2−メトキシベンゼン1.2g(3.8mmol)、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)1.1g(3.5mmol)、及び、炭酸ナトリウム1.1g(10mmol)の1,4−ジオキサン(15ml)−水(10ml)溶液を脱気して窒素置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.10g(0.12mmol)を加え、窒素雰囲気下、80℃で1.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=94:6〜75:25(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.72g(1.9mmol、収率55%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):374[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.45-7.41 (2H, m), 7.39-7.35 (2H, m), 7.19 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.15 (1H, dd, J = 8.0, 1.8 Hz), 7.10 (1H, d, J = 1.8 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.61 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0633】
(参考例9)
1−(4’−クロロ−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化272】
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【0634】
1−ブロモ−4−クロロ−2−メトキシベンゼン(東京化成社製)2.0g(9.0mmol)、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)2.6g(8.2mmol)、及び、炭酸ナトリウム2.7g(25mmol)の1,4−ジオキサン(20ml)−水(20ml)溶液を脱気して窒素置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.21g(0.25mmol)を加え、窒素雰囲気下、80℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、Rf=0.5(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10(V/V))の画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.46g(7.4mmol、収率90%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):330[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.45-7.41 (2H, m), 7.39-7.35 (2H, m), 7.25 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 8.2, 2.0 Hz), 6.96 (1H, d, J = 2.0 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81 (3H, s), 1.61 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.22 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0635】
(参考例10)
4−ブロモ−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化273】
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【0636】
参考例6にて合成した5−ブロモ−2−ヨード安息香酸 tert−ブチルエステル1.5g(2.9mmol(純度74重量%))、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)0.85g(2.7mmol)、及び、炭酸ナトリウム(0.85g、8.0mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)−水(5ml)溶液を脱気して窒素置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.050g(0.061mmol)を加え、窒素雰囲気下、80℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=94:6〜75:25(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.89g(2.0mmol、収率69%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):444[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.89 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.59 (1H, dd, J = 8.3, 2.1 Hz), 7.38-7.34 (2H, m), 7.24-7.18 (3H, m), 4.11 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.63 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.24 (9H, s), 1.19 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.18 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0637】
(参考例11)
1−{4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化274】
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【0638】
参考例7と同様にして合成した1−[4−(5−ブロモピリジン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル2.50g(7.22mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)2.2g(8.7mmol)、及び、酢酸カリウム1.5g(15mmol)に1,4−ジオキサン20mlを加えて、ドライアイス−アセトンバスで凍結脱気後、アルゴン雰囲気下に置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド 塩化メチレン付加物466mg(0.571mmol)を加えて、減圧脱気操作し、アルゴン雰囲気下に置換後、90℃で7時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して酢酸エチルと水を加えて、セライト545(商品名)で不溶物を濾過し分液した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮し、得られた残渣にヘキサンを加え、析出した固体を濾取し、標記化合物2.14g(7.22mmol、収率75%)を茶色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):393[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:8.85 (1H, dd, J = 1.8, 0.9 Hz), 8.07-8.04 (2H, m), 8.07 (1H, dd, J = 8.0, 1.8 Hz), 7.97 (1H, dd, J = 8.0, 0.9 Hz), 7.48-7.43 (2H, m), 4.04 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.33 (12H, s), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.10 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0639】
(参考例12)
1−[2’−メトキシ−4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化275】
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【0640】
参考例8と同様にして合成した1−(4’−ブロモ−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル0.72g(1.9mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)0.60g(2.4mmol)、及び、酢酸カリウム0.30g(3.1mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)溶液を脱気して窒素置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.10g(0.12mmol)を加え、窒素雰囲気下、加熱還流条件で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、トルエンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=92:8〜79:21(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.81g(1.9mmol、収率 定量的)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):422[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.46 (3H, m), 7.40-7.33 (4H, m), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.86 (3H, s), 1.60 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.36 (12H, s), 1.22 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0641】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0642】
参考例9と同様にして合成した1−(4’−クロロ−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル2.46g(7.43mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)2.43g(9.57mmol)、及び、酢酸カリウム1.1g(11mmol)の1,4−ジオキサン(30ml)溶液を脱気して窒素置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.30g(0.37mmol)、及び、トリシクロヘキシルホスフィン0.30g(1.1mmol)を加え、窒素雰囲気下、加熱還流条件で24時間撹拌した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.15g(0.18mmol)、及び、トリシクロヘキシルホスフィン0.15g(0.54mmol)を追加し、窒素雰囲気下、加熱還流条件で5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を室温まで冷却し、トルエンを加えて不溶物を濾過した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=92:8〜79:21(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮し、残渣にヘキサンを加えて濾取、固体をヘキサン洗浄することにより、標記化合物1.89g(4.5mmol、収率60%)を白色固体として得た。
【0643】
(参考例13)
4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化276】
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【0644】
参考例10と同様にして合成した4−ブロモ−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル0.88g(2.0mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)0.60g(2.4mmol)、及び、酢酸カリウム0.30g(3.1mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)溶液を脱気して窒素置換した。次いで、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.080g(0.098mmol)を加え、窒素雰囲気下、加熱還流条件で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、トルエンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=92:8〜79:21(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.94g(1.9mmol、収率81%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):492[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.19 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.89 (1H, dd, J = 7.6, 1.3 Hz), 7.39-7.32 (3H, m), 7.28-7.24 (2H, m), 4.11 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.36 (12H, s), 1.23 (9H, s), 1.21-1.15 (5H, m)。
【0645】
(参考例14)
(RS)−1−{4’−[3−({[1−(2−クロロフェニル)エトキシ]カルボニル}アミノ)チオフェン−2−イル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化277】
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【0646】
参考例1と同様にして合成した(RS)−1−(2−クロロフェニル)エチル (2−ブロモチオフェン−3−イル)カーバメート2.5g(7.0mmol)、及び、1−[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)3.1g(8.4mmol)の1,2−ジメトキシエタン(70ml)溶液に、窒素ガスを通気して脱気しながら、室温で炭酸カリウム2.90g(21.0mmol)、及び、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) ジクロリド 塩化メチレン付加物0.23g(0.28mmol)を添加し、アルゴン雰囲気下、加熱還流条件で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=96:4〜71:29(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.0g(3.7mmol、収率52%)を得た。
マススペクトル(EI,m/z):545[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:8.94 (1H, brs), 7.70-7.65 (2H, m), 7.64-7.56 (4H, m), 7.50-7.39 (5H, m), 7.35 (1H, td, J = 7.5, 1.4 Hz), 7.29 (1H, td, J = 7.6, 1.8 Hz), 7.10 (1H, d, J=5.4 Hz), 6.00 (1H, q, J=6.5 Hz), 4.06 (2H, q, J=7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J=7.0, 4.1 Hz), 1.46 (3H, d, J=6.5 Hz), 1.22 (2H, dd, J=7.0, 4.0 Hz), 1.13 (3H, t, J=7.1 Hz)。
【0647】
(参考例15)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル
【化278】
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【0648】
1−[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)5.01g(12.8mmol)、参考例2と同様にして合成した2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル3.2g(11mmol)、及び、炭酸カリウム3.7g(27mmol)の1,4−ジオキサン(177ml)−水(35ml)溶液にアルゴンを通気して脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)1.8g(1.6mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、80℃で1時間、次いで100℃で20分間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、トルエン150ml及び水50mlを加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜71:29(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた固体に塩化メチレンを加えて溶解し、ヘキサンを加えた後徐々に減圧濃縮して析出した固体を濾取することにより、標記化合物3.25g(6.7mmol、収率63%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):483[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.70-7.62 (5H, m), 7.57-7.53 (2H, m), 7.52 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.47-7.43 (2H, m), 7.33-7.21 (5H, m), 5.20 (2H, s), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.25 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0649】
(参考例16)
1−[4’−(3−カルバモイルチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化279】
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【0650】
1−[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)8.0g(20mmol)、2−ブロモチオフェン−3−カルボキサミド(WO10/036497号公報に準じて合成した)3.5g(17mmol)、及び、炭酸ナトリウム5.4g(51mmol)の1,4−ジオキサン(75ml)−水(25ml)溶液を脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)1.0g(0.87mmol)を加え、窒素雰囲気下、90℃で14.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=50:50〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた固体に少量の酢酸エチルを加えてスラリー状にして濾過、固体を少量の酢酸エチルで洗浄することにより、標記化合物4.8g(12mmol、収率72%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):391[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.69-7.65 (2H, m), 7.62-7.54 (4H, m), 7.51 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.46-7.42 (2H, m), 7.29 (1H, d, J = 5.3 Hz), 5.51 (2H, brs), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.65 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0651】
(参考例17)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化280】
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【0652】
1−[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)0.80g(2.0mmol)、参考例3と同様にして合成した2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル0.50g(1.9mmol)、及び、炭酸ナトリウム0.61g(5.8mmol)の1,4−ジオキサン(15ml)−水(5ml)溶液を脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.10g(0.089mmol)を加え、窒素雰囲気下、90℃で14.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、Rf=0.41(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10(V/V))の画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.58g(1.3mmol、収率68%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):448[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.64-7.60 (2H, m), 7.59-7.55 (2H, m), 7.55-7.51 (2H, m), 7.48 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.45-7.41 (2H, m), 7.23 (1H, d, J = 5.3 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.64 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.38 (9H, s), 1.23 (2H, dd, J = 7.2, 4.1 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0653】
(参考例18)
1−[4’−(3−カルバモイルチオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化281】
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【0654】
参考例4と同様にして合成した2−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)チオフェン−3−カルボキサミド376mg(1.33mmol)、及び、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)632mg(2.00mmol)の1,4−ジオキサン溶液(6ml)を脱気し、次いで、酢酸パラジウム16.0mg(0.150mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン164mg(0.585mmol)、炭酸ナトリウム705mg(6.65mmol)、及び、水2mlを加え、アルゴン雰囲気下、95℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=63:37〜42:58(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物508mg(1.16mmol、収率88%)を黄色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):437[M+1]
1H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.03 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.82 (1H, dd, J = 8.0, 1.9 Hz), 7.53 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.45-7.41 (3H, m), 7.38 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.33-7.29 (2H, m), 5.63 (2H, br s), 4.10 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.62 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0655】
(参考例19)
4−(3−カルバモイルチオフェン−2−イル)−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化282】
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【0656】
参考例13と同様にして合成した4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル0.94g(1.9mmol)、2−ブロモチオフェン−3−カルボキサミド(WO10/036497号公報に準じて合成した)0.41g(2.0mmol)、及び、炭酸ナトリウム0.63g(5.9mmol)の1,4−ジオキサン(10ml)−水(5ml)溶液を凍結脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.114g(0.099mmol)を加え、窒素雰囲気下、90℃で16.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:80〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.90g(1.8mmol、収率95%)を灰色泡状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):491[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.92 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.66 (1H, dd, J = 7.9, 2.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 5.3 Hz), 7.43-7.37 (3H, m), 7.32 (1H, d, J = 5.3 Hz), 7.30-7.26 (2H, m), 5.51 (2H, brs), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.64 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.24 (9H, s), 1.23-1.16 (5H, m)。
【0657】
(参考例20)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化283】
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【0658】
参考例12と同様にして合成したエチル1−[2’−メトキシ−4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル3.81g(9.02mmol)、及び、参考例3にて合成した2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル2.7g(7.3mmol(純度71重量%))の1,4−ジオキサン(23ml)−水(23ml)に、炭酸ナトリウム2.96g(27.9mmol)を加えて脱気した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)540mg(0.467mmol)を加えて、90℃で7時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加えて生じた不溶物を濾過で除去し、ヘキサン−酢酸エチル(1:2(V/V))混合溶液で洗浄後、母液と洗浄液を合わせて減圧濃縮した。次いで、酢酸エチルに溶解し、溶液が白濁するまでヘキサンを加えて析出した固体を濾過し、ヘキサンで洗浄することにより、標記化合物3.09g(5.55mmol(純度86重量%)、収率61%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):478[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.53-7.48 (2H, m), 7.47 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.41-7.36 (2H, m), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.23 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.12 (1H, dd, J = 7.7, 1.6 Hz), 7.07 (1H, d, J = 1.6 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.83 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.40 (9H, s), 1.23 (2H, dd, J = 6.8, 3.8 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0659】
(参考例21)
2−ブロモ−5−クロロチオフェン−3−カルボキサミド
【化284】
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【0660】
2−ブロモチオフェン−3−カルボキサミド(WO10/036497号公報に準じて合成した)4.48g(21.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、撹拌しながらN−クロロスクシンイミド8.70g(65.2mmol)を加え、60℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、氷浴下で、水50mlと酢酸エチル100ml加えた後、撹拌しながら亜硫酸水素ナトリウム6.80g(65.3mmol)を加えた。室温で15分間撹拌後、水を加えて分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を半分程度濃縮した。得られた懸濁液にヘキサンを加えて超音波処理した後、固体を濾取し、ヘキサンで洗浄し乾燥することにより標記化合物3.64g(15.1mmol、収率70%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):240[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.75 (1H, brs), 7.58 (1H, brs), 7.33 (1H, s)。
【0661】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0662】
2−ブロモチオフェン−3−カルボン酸(Aldrich社製)1.0g(4.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(16ml)溶液に、窒素雰囲気下、撹拌しながらN−クロロスクシンイミド0.90g(6.7mmol)を室温で加え、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷して水を加え、さらに2N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣の塩化メチレン(15ml)溶液に、窒素雰囲気下、0℃で撹拌しながら塩化オキザリル0.80ml(9.1mmol)を滴下し、室温まで昇温して30分間撹拌した。次いで、撹拌しながら、室温で28重量%アンモニア水3.7ml(48mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=69:31〜48:52(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.62g(2.6mmol、収率53%)を白色固体として得た。
【0663】
(参考例22)
5−ブロモ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル
【化285】
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【0664】
参考例15と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル1.01g(2.09mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、80℃で加熱撹拌しながらN−ブロモスクシンイミド613mg(3.44mmol)を添加し、同温度で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水に注加して、トルエンで2回抽出した。有機層を合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣にトルエン、ヘキサンを順次加え超音波洗浄を行い、沈殿を濾取し、減圧乾燥することにより、標記化合物1.04g(1.86mmol、収率89%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):561[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.70-7.62 (4H, m), 7.61 (1H, s), 7.57-7.53 (2H, m), 7.47-7.43 (2H, m), 7.33-7.22 (5H, m), 5.19 (2H, s), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.25 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0665】
(参考例23)
5−クロロ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル
【化286】
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【0666】
参考例15と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル160mg(0.33mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、80℃で加熱撹拌しながら、N−クロロスクシンイミド100mg(0.76mmol)を添加し、同温度で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水に注加して、トルエンで2回抽出した。有機層を合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=91:9〜64:36(V/V))に付して目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物150mg(0.29mmol、収率87%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):517[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.70-7.66 (2H, m), 7.66-7.61 (2H, m), 7.58-7.53 (2H, m), 7.52 (1H, s), 7.47-7.43 (2H, m), 7.33-7.22 (5H, m), 5.19 (2H, s), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.25 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0667】
(参考例24)
1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化287】
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【0668】
参考例16と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイルチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル2.8g(7.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml溶液に、窒素雰囲気下、室温で撹拌しながらN−クロロスクシンイミド1.2g(9.0mmol)を加え、室温で14時間撹拌し、次いで、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加え、トルエンで抽出した。有機層を10重量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加えて濾取することにより、標記化合物2.4g(5.6mmol、収率77%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):425[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.69-7.65 (2H, m), 7.58-7.53 (4H, m), 7.46-7.42 (2H, m), 7.33 (1H, s), 5.44 (2H, brs), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.65 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0669】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0670】
参考例21と同様に合成した2−ブロモ−5−クロロチオフェン−3−カルボキサミド485.6mg(2.02mmol)、1−[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル(WO12/078593号公報に記載の方法に準じて合成した)876.5mg(2.234mmol)、及び、炭酸ナトリウム657.7mg(6.21mmol)の1,4−ジオキサン(15ml)−水(5ml)溶液を、ドライアイス−アセトンバスで凍結脱気を行い、アルゴン雰囲気下に置換した。更に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)230mg(0.199mmol)を加えて、90℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却して、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=64:36〜43:57(V/V))に付して目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサン−酢酸エチル(2:1(V/V))の溶液を加え、析出した固体を濾取し、減圧乾燥することにより、標記化合物705.0mg(1.655mmol、収率82%)を白色固体として得た。
【0671】
(参考例25)
1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロピルカルボン酸 エチルエステル
【化288】
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【0672】
参考例18と同様にして合成した1−[4’−(3−カルバモイルチオフェン−2−イル)−2’−ニトロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル195mg(0.447mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を、アルゴン雰囲気下、80℃で加熱撹拌しながら、N−クロロスクシンイミド56.0mg(0.419mmol)を加えて、同温度で1時間加熱撹拌した。更に、N−クロロスクシンイミド29.4mg(0.220mmol)を追加して、1時間20分加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷して水に注加し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=65:35〜44:56(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物166mg(0.352mmol、収率79%)を黄色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):470[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.98 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.77 (1H, dd, J = 8.0, 1.9 Hz), 7.54 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.46-7.41 (2H, m), 7.32-7.28 (2H, m), 7.23 (1H, s), 5.58 (2H, brs), 4.09 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.62 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.18 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0673】
(参考例26)
4−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化289】
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【0674】
参考例19と同様にして合成した4−(3−カルバモイルチオフェン−2−イル)−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル0.88g(1.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、80℃で加熱撹拌しながら、N−クロロスクシンイミド160mg(1.20mmol)を加えて同温度で40分間加熱撹拌し、更にN−クロロスクシンイミド142mg(1.06mmol)を追加して、同温度で30分間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷して水に注加し、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=75:25〜37:63(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.66g(1.3mmol、収率70%)を黄色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):525[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:7.77 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.41-7.22 (8H, m), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.22 (9H, s), 1.19 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz) 。
【0675】
(参考例27)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化290】
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【0676】
参考例17と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル4.50g(10.0mmol)の脱水テトラヒドロフラン(60ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、ドライアイス−アセトンバスで−70℃以下に冷却しながら、1.09Mリチウムジイソプロピルアミド テトラヒドロフラン−ヘキサン溶液(関東化学社製)11ml(12.0mmol)を、5分間かけて滴下し、同温度で30分間撹拌した。次いで、−65℃以下に冷却しながら、N−フルオロジベンゼンスルホンアミド4.75g(15.1mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液を、5分間かけて滴下し、同温度で30分間撹拌した。次いで、徐々に昇温し、−45℃で飽和塩化アンモニウム水溶液40mlを加えて反応を停止し、室温まで昇温し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣に塩化メチレンを加え、不溶物を濾過後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜79:21(V/V))に付して目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物2.23g(4.78mmol、収率48%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):467[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.78-7.72 (2H, m), 7.68-7.63 (2H, m), 7.56-7.50 (2H, m), 7.46-7.41 (2H, m), 7.03 (1H, d, J = 2.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.31 (9H, s), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0677】
(参考例28)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル
【化291】
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【0678】
参考例20にて合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル2.88g(5.17mmol(純度86重量%))のテトラヒドロフラン(37ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃で撹拌しながら、1.1Mリチウムジイソプロピルアミド/テトラヒドロフラン溶液6.56ml(7.22mmol)を滴下し、同温度で30分間撹拌した。次いで、N−フルオロベンゼンスルホンイミド2.85g(9.04mmol)のテトラヒドロフラン(9.5ml)溶液を滴下し、同温度で30分間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて、有機層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:ジクロロエタン=100:0〜30:70(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加えて加温溶解させた後、超音波処理を行い、析出した固体を濾取し、ヘキサン洗浄することにより、標記化合物496mg(1.00mmol、収率20%)を白色固体として得た。
マススペクトル(DUIS,m/z):497[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.52-7.46 (2H, m), 7.41-7.36 (2H, m), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 7.03 (1H, d, J = 1.5 Hz), 6.84 (1H, d, J = 2.3 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.82 (3H, s), 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.37 (9H, s), 1.23 (2H, dd, J = 6.5, 3.5 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
【0679】
(参考例29)
1− {4−[5−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化292】
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【0680】
参考例21と同様にして合成した2−ブロモ−5−クロロチオフェン−3−カルボキサミド481.9mg(2.004mmol)、参考例11と同様にして合成した1−{4−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル]フェニル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル866.6mg(2.203mmol)、及び、炭酸ナトリウム656mg(6.19mmol)の1,4−ジオキサン(15ml)−水(5ml)溶液を、ドライアイス−アセトンバスで凍結脱気してアルゴン雰囲気下に置換した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)230mg(0.199mmol)を加え、90℃で6時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を冷却し、酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=65:35〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮して得られた固体をヘキサン−酢酸エチル(2:1(V/V))混合溶液で洗浄し、減圧乾燥することにより、標記化合物633.8mg(1.485mmol、収率74%)を薄黄色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):426[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:8.73 (1H, dd, J = 2.3, 0.8 Hz), 8.09-8.04 (2H, m), 8.02 (1H, dd, J = 8.4, 0.8 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 8.3, 2.3 Hz), 7.82 (1H, brs), 7.51 (1H, brs), 7.48-7.45 (2H, m), 7.44 (1H, s), 4.05 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.26 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0681】
(参考例30)
1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−2’−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化293】
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【0682】
参考例12と同様にして合成した1−[2’−メトキシ−4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル2.0g(4.7mmol)、参考例21と同様にして合成した2−ブロモ−5−クロロチオフェン−3−カルボキサミド1.25g(5.2mmol)、及び、炭酸ナトリウム1.5g(14mmol)の1,4−ジオキサン(30ml)−水(10ml)溶液を脱気し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.30g(0.26mmol)を加え、窒素雰囲気下、90℃で4.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加えて固体を濾取し、少量の酢酸エチルで洗浄することにより、標記化合物1.53g(3.4mmol、収率71%)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):455[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.73 (1H, brs), 7.50 (1H, brs), 7.48-7.43 (2H, m), 7.39-7.33 (3H, m), 7.32 (1H, s), 7.25 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.13 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.79 (3H, s), 1.51 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.12 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0683】
(参考例31)
5−ブロモ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸
【化294】
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【0684】
参考例22と同様にして合成した5−ブロモ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル29.5mg(0.053mmol)の塩化メチレン20ml溶液に、アルゴン雰囲気下、ドライアイス−アセトンバスにより冷却し、1M三臭化ホウ素/塩化メチレン溶液0.0060ml(0.060mmol)を滴下した。滴下後、アセトンバスを外し、室温へ徐々に昇温しながら、2時間撹拌した。次いで、再度ドライアイス−アセトンバスにより冷却し、1M三臭化ホウ素/塩化メチレン溶液を0.025ml(0.25mmol)を滴下し、反応混合液を冷蔵庫(4℃)で2日間保管した。次いで、アルゴン雰囲気下、氷水バスにより冷却し、三臭化ホウ素/塩化メチレン溶液を0.025ml(0.25mmol)を滴下し、氷水バスを外し徐々に昇温しながら、15分間撹拌した。反応混合液を水に注加し、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜0:100(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮し、得られた残渣を再度リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.018g(0.038mmol、収率73%)を白色固体として得た。
マススペクトル(ESI+,m/z):471[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.29 (1H, brs), 7.75-7.69 (2H, m), 7.68-7.63 (2H, m), 7.61-7.55 (2H, m), 7.50 (1H, s), 7.46-7.41 (2H, m), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.51 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0685】
(参考例32)
5−クロロ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸
【化295】
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【0686】
参考例23と同様にして合成した5−クロロ−2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}チオフェン−3−カルボン酸 ベンジルエステル145mg(0.28mmol)の塩化メチレン(1ml)溶液を、アルゴン雰囲気下、ドライアイス−アセトンバスにより冷却し、1M三臭化ホウ素/塩化メチレン溶液0.38ml(0.38mmol)を滴下し、1時間撹拌した。その後バスを氷水バスに変更し1.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を氷水に注加し、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣にヘキサンを加え固体を濾取し、減圧乾燥することにより、標記化合物0.072g(0.28mmol、収率60%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):427[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.97 (1H, brs), 7.75-7.70 (2H, m), 7.68-7.64 (2H, m), 7.60-7.56 (2H, m), 7.46-7.41 (3H, m), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0687】
(参考例33)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸
【化296】
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【0688】
参考例27と同様にして合成した2−{4‘−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル2.18g(4.67mmol)の塩化メチレン20ml溶液に、アルゴン雰囲気下、氷冷下で撹拌しながらトリフルオロ酢酸5.0ml(65mmol)を加えた。同温度で1時間撹拌後、更に室温で2時間撹拌した。反応終了後、減圧濃縮した後、残渣をジエチルエーテル、ヘキサンで順次洗浄することにより、標記化合物1.87g(4.56mmol、収率98%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):411[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.92 (1H, s), 7.74-7.70 (2H, m), 7.68-7.64 (2H, m), 7.60-7.55 (2H, m), 7.46-7.41 (2H, m), 7.05 (1H, d, J = 2.4 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.24 (2H, dd, J = 7.0, 4.1 Hz), 1.11 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0689】
(参考例34)
2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸
【化297】
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【0690】
参考例28と同様にして合成した2−{4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−2−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}−5−フルオロチオフェン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル491mg(0.989mmol)の塩化メチレン(4.4ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でトリフルオロ酢酸1.1ml(14mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、塩化メチレンを加えて減圧濃縮した。その後ヘキサンを加えて減圧濃縮することにより、標記化合物436mg(0.99mmol、収率 定量的)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):440[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.53-7.48 (2H, m), 7.40-7.37 (2H, m), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.13-7.10 (1H, m), 6.94 (1H, d, J = 2.3 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.82 (3H, s) , 1.62 (2H, dd, J = 6.9, 3.9 Hz), 1.23 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.20 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0691】
(参考例35)
4−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸
【化298】
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【0692】
参考例26と同様にして合成した4−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸 tert−ブチルエステル180mg(0.342mmol)の塩化メチレン(4ml)溶液に、トリフルオロ酢酸0.5ml(6.5mmol)を加えて、室温で3.25時間撹拌し、更に、トリフルオロ酢酸0.5ml(6.5mmol)を追加して、室温で2.25時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、ヘキサンを加えて生じた固体を濾取し、ヘキサンで洗浄後減圧乾燥することにより、標記化合物155mg(0.330mmol、収率96%)を白色固体として得た。
マススペクトル(CI,m/z):469[M]
1H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:7.80 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 8.0, 2.1 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.38-7.28 (5H, m), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.21 (2H, dd, J = 7.0, 4.0 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.0 Hz)。
【0693】
(参考例36)
1−{2’−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化299】
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【0694】
参考例35と同様にして合成した4−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−4’−[1−(エトキシカルボニル)シクロプロピル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸150mg(0.319mmol)をトルエン(2ml)で共沸脱水処理し、減圧乾燥後、アルゴン雰囲気下にて、tert−ブタノール2ml、トリエチルアミン0.050ml(0.36mmol)、及び、ジフェニルホスホリルアジド0.090ml(0.42mmol)を加えて、80℃で3.5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜46:54(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物113mg(0.209mmol、収率65%)を白色泡状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):540[M]
1H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:7.99 (1H, brs), 7.58 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.41-7.24 (9H, m), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.51 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.29 (9H, s), 1.19 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0695】
(参考例37)
1−[4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル]シクロプロパンカルボン酸
【化300】
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【0696】
参考例24と同様にして合成した1−(4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル150mg(0.35mmol)のエタノール(4ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1.0ml(4.0mmol)を加え、50℃で2時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷して2N塩酸で中和し、固体を濾取することにより、標記化合物140mg(0.35mmol、収率 定量的)を白色固体として得た。
マススペクトル(EI,m/z):397[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:12.28 (1H, brs), 7.75 (1H, brs), 7.73-7.68 (2H, m), 7.65-7.60 (2H, m), 7.59-7.54 (2H, m), 7.47 (1H, brs), 7.45-7.40 (2H, m), 7.32 (1H, s), 1.48 (2H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz), 1.18 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0697】
(参考例38)
4−メチルチオフェン−3−カルボアルデヒド
【化301】
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【0698】
3−ブロモ−4−メチルチオフェン(東京化成社製)2.65g(15.0mmol)のジエチルエーテル(50ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃で1.6M n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液11ml(18mmol)を滴下し、同温度で30分間撹拌した。次いで、−30℃〜−20℃で30分間撹拌した後、−30℃〜−20℃でN,N−ジメチルホルムアミド2.4ml(31mmol)を滴下し、室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜95:5(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物270mg(1.39mmol(純度65重量%)、収率9%)を薄黄色油状物として得た。更に、未精製画分を減圧濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:10〜90:10(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物675mg(5.35mmol、収率36%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):126[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:9.99 (1H, d, J = 0.8 Hz), 8.06 (1H, d, J = 3.3 Hz), 6.97-6.96 (1H, m), 2.49 (3H, d, J = 1.0 Hz)。
【0699】
(参考例39)
(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール
【化302】
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【0700】
参考例38にて合成した4−メチルチオフェン−3−カルボアルデヒド270mg(1.39mmol(純度65重量%))のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で0.99M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液2.4ml(2.4mmol)を滴下後、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。同様の反応を別途行った。参考例38にて合成した4−メチルチオフェン−3−カルボアルデヒド672mg(5.33mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で0.99M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液8.0ml(7.9mmol)を滴下後、室温で2時間撹拌し、反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。これら二つの反応で得られた有機層を合わせて水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物688mg(4.84mmol、収率72%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):142[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.22-7.20 (1H, m), 6.92 (1H, dq, J = 3.3, 0.9 Hz), 4.92 (1H, qdd, J = 6.4, 4.6, 0.9 Hz), 2.27 (3H, d, J = 0.9 Hz), 1.67 (1H, d, J = 4.6 Hz), 1.53 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0701】
(参考例40)
(RS)−1−(4−クロロチオフェン−3−イル)エタノール
【化303】
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【0702】
4−クロロチオフェン−3−カルボアルデヒド(Enamine社製)400mg(2.73mmol)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で0.99M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液3.0ml(3.0mmol)を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を減圧濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物340mg(2.09mmol、収率77%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):162[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.30 (1H, dd, J = 3.5, 0.8 Hz), 7.15 (1H, d, J = 3.6 Hz), 5.00 (1H, qdd, J= 6.5, 4.1, 0.8 Hz), 2.00 (1H, d, J = 4.1 Hz), 1.54 (3H, d, J = 6.5 Hz)。
【0703】
(参考例41)
(RS)−1−(イソチアゾール−4−イル)エタノール
【化304】
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【0704】
イソチアゾール−4−カルボアルデヒド977mg(8.64mmol)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、撹拌しながら0.99M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液9.6ml(9.5mmol)を、−78℃で滴下し、室温まで昇温して2.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、混合溶液に食塩を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=63:37〜37:63(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.0g(8.0mmol、収率93%)を薄黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):129[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:8.76 (1H, d, J = 0.6 Hz), 8.53 (1H, s), 5.35 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.94-4.86 (1H, m), 1.40 (3H, d, J = 6.5 Hz)。
【0705】
(参考例42)
1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノン
【化305】
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【0706】
参考例39と同様にして合成した(RS)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノール850mg(5.98mmol)の塩化メチレン(30ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、クロロクロム酸ピリジニウム2.53g(11.7mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応混合液をシリカゲルを用いて濾過した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物739mg(5.27mmol、収率88%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):141[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.99 (1H, d, J = 3.1 Hz), 6.91 (1H, dq, J = 3.1, 1.0 Hz), 2.53 (3H, s), 2.46 (3H, d, J = 1.0 Hz)。
【0707】
また、標記化合物は、次のようにしても合成した。
【0708】
3−ブロモ−4−メチルチオフェン(東京化成社製)1.0g(5.3mmol)のジエチルエーテル(23ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で1.6M n−ブチルリチウムヘキサン溶液4.0ml(6.4mmol)を、−78℃で滴下し、−78℃で15分間撹拌した。次いでN−メトキシ−N−メチルアセトアミド0.70ml(6.9mmol)のジエチルエーテル(1ml)溶液を−78℃で滴下し、−78℃で15分間撹拌した後、室温で23時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物552mg(3.94mmol、収率75%)を薄黄色油状物として得た。
【0709】
(参考例43)
N−メトキシ−N−メチルイソチアゾール−3−カルボキサミド
【化306】
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【0710】
イソチアゾール−3−カルボン酸(Apollo Scientific社製)500mg(3.87mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩415mg(4.25mmol)及び、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物30mg(0.196mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、ジイソプロピルアミン2.7ml(15.46mmol)、及び、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド1.49g(7.77mmol)を加えて、室温で21時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物598mg(3.47mmol、収率90%)を無色油状物として得た
マススペクトル(EI,m/z):172[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.68 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.69 (1H, d, J = 4.0 Hz), 3.81 (3H, s), 3.47 (3H, brs)。
【0711】
(参考例44)
N−メトキシ−N,2−ジメチルチオフェン−3−カルボキサミド
【化307】
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【0712】
2−メチルチオフェン−3−カルボン酸(Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,21(2011),5417−5422頁記載の方法に準じて合成した)1.67g(11.8mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液に、アルゴン雰囲気下で、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.26g(12.9mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物90mg(0.59mmol)、ジイソプロピルアミン8.2ml(47mmol)及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド4.50g(23.5mmol)を加えて、室温で18時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加えて塩化メチレンで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.85g(9.99mmol、収率85%)を無色油状物として得た
マススペクトル(EI,m/z):185[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.12 (1H, d, J = 5.3 Hz), 7.02 (1H, d, J = 5.4 Hz), 3.56 (3H, s), 3.32 (3H, s), 2.57 (3H, s)。
【0713】
(参考例45)
1−(イソチアゾール−3−イル)エタノン
【化308】
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【0714】
参考例43と同様にして合成したN−メトキシ−N−メチルイソチアゾール−3−カルボキサミド598mg(3.47mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で3.0M塩化メチルマグネシウム/テトラヒドロ溶液11.5ml(34.5mmol)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物86mg(0.68mmol、収率19%)を黄色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):128[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.66 (1H, d, J = 4.8 Hz), 7.82 (1H, d, J = 4.6 Hz), 2.71 (3H, s)。
【0715】
(参考例46)
1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エタノン
【化309】
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【0716】
参考例44と同様にして合成したN−メトキシ−N,2−ジメチルチオフェン−3−カルボキサミド1.85g(9.99mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で3.0M塩化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液5.1ml(15mmol)を滴下し、室温で22.5時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物744mg(5.31mmol、収率53%)を黄色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):140[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.35 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.01 (1H, d, J = 5.4 Hz), 2.74 (3H, s), 2.51 (3H, s)。
【0717】
(参考例47)
(RS)−1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エタノール
【化310】
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【0718】
1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エタノン(東京化成社製)1.0g(5.7mmol)のエタノール(25ml)溶液に、撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウム0.25g(6.6mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、水を加えて混合溶液から酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜76:24(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.0g(5.7mmol、収率 定量的)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):176[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.39-7.31 (1H, m), 6.89 (1H, td, J = 9.8, 6.4 Hz), 5.19-5.12 (1H, m), 1.87 (1H, d, J = 4.1 Hz), 1.48 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0719】
(参考例48)
(RS)−1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノール
【化311】
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【0720】
1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノン(Alfa Aeser社製)1.0g(6.6mmol)のエタノール(25ml)溶液に、撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウム0.30g(7.9mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、Rf=0.34(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=80:20(V/V))の画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.0g(6.6mmol、収率 定量的)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):154[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.24 (1H, dd, J = 10.2, 2.8 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 8.3, 5.8 Hz), 6.85 (1H, td, J = 8.3, 2.8 Hz), 5.13-5.05 (1H, m), 2.28 (3H, s), 1.74 (1H, d, J = 3.4 Hz), 1.44 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0721】
(参考例49)
(RS)−1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノール
【化312】
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【0722】
1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)エタノン(Matrix Scientific社製)1.0g(6.6mmol)のエタノール(25ml)溶液に、撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウム0.30g(7.9mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液を減圧濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜69:31(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物0.96g(6.2mmol、収率95%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):154[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.47 (1H, dd, J = 8.5, 6.0 Hz), 6.91 (1H, td, J = 8.5, 2.7 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 9.7, 2.7 Hz), 5.10 (1H, qd, J = 6.4, 3.5 Hz), 2.34 (3H, s), 1.68 (1H, d, J = 3.5 Hz), 1.45 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0723】
(参考例50)
(RS)−1−(チオフェン−3−イル)エタノール
【化313】
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【0724】
1−(チオフェン−3−イル)エタノン(東京化成社製)1.014g(8.04mmol)のエタノール(80ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウム353.0mg(8.58mmol)を加え、室温で30分間撹拌後、水素化ホウ素ナトリウム175.0mg(4.63mmol)追加して、更に室温で3.5時間撹拌した。反応混合液を減圧濃縮し、残渣に水と酢酸エチルを加えて酢酸エチルで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜50:50(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.025g(8.00mmol、収率99.5%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):128[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.43 (1H, dd, J = 5.0, 2.9 Hz), 7.25 (1H, ddd, J = 2.9, 1.2, 1.1 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 5.0, 1.2 Hz), 5.11 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.79-4.72 (1H, m), 1.34 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0725】
(参考例51)
(RS)−1−(イソチアゾール−3−イル)エタノ−ル
【化314】
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【0726】
参考例45と同様にして合成した1−(イソチアゾール−3−イル)エタノン86mg(0.68mmol)のエタノ−ル(2ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で水素化ホウ素ナトリウム52mg(1.4mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物30mg(0.23mmol、収率35%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(CI,m/z):130[M+1]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:8.65 (1H, d, J = 4.6 Hz), 7.22 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.06 (1H, q, J = 6.2 Hz), 2.85 (1H, s), 1.58 (3H, d, J = 6.7 Hz)。
【0727】
(参考例52)
(RS)−1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エタノ−ル
【化315】
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【0728】
参考例46と同様にして合成した1−(2−メチルチオフェン−3−イル)エタノン740mg(5.28mmol)のエタノール(10ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で水素化ホウ素ナトリウム200mg(5.29mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。更に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム200mg(5.29mmol)を追加し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10〜60:40(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物613mg(4.31mmol、収率82%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):142[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.05-7.04 (2H, m), 5.00 (1H, qd, J = 6.4, 3.5 Hz), 2.44 (3H, s), 1.64 (1H, d, J = 3.5 Hz), 1.48 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0729】
(参考例53)
(R)−1−(チオフェン−3−イル)エタノ−ル
【化316】
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【0730】
Journal of Organic Chemistry, 72(2007) 1639−1644頁記載の方法に準じ、モレキュラシーブス 4A 1/16(商品名、和光純薬工業(株)製)で乾燥した1−(チオフェン−3−イル)エタノン(Aldrich社製)2.023g(16.03mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で撹拌しながら(S)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2−オキサザボロリジン(Aldrich社製)0.446g(1.61mmol)を加えた。次いで、ドライアイス−エタノールバスで−30℃付近に調整し、撹拌しながら0.9Mボラン−テトラヒドロフラン錯体(東京化成社製)19.0ml(17.1mmol)を1時間かけて滴下し、−30℃付近で1時間撹拌した。反応終了後、水50mlを加え、次いで、酢酸エチル100mlと1N塩酸5mlを加えて分液した。得られた有機層を飽和食塩水50mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜74:26(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物1.81g(14.1mmol、収率88%、光学純度82.9%ee)を無色油状物として得た。
光学純度分析条件
カラム:CHIRALCEL OJ−RH(商品名、(株)ダイセル製)
サイズ:0.46cmI.D.×25cmL.
移動相:0.03容量%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル=75/25(V/V)
流速 :1.0mL/min.
温度 :40℃
波長 :254nm
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d)δ:7.44 (1H, dd, J = 5.0, 3.0 Hz), 7.25 (1H, ddd, J = 3.0, 1.2, 0.9 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 5.0, 1.2 Hz), 5.11 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.80-4.71 (1H, m), 1.34 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0731】
(参考例54)
(R)−1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノ−ル
【化317】
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【0732】
(S)−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−1,3,2−オキサザボロリジン(Aldrich社製)78mg(0.28mmol)のテトラヒドロフラン(1.0ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−30℃〜−27℃で0.9Mボラン−テトラヒドロフラン錯体3.4ml(3.1mmol)を滴下し、−30℃〜−27℃で30分間撹拌した。次いで、参考例42と同様にして合成した1−(4−メチルチオフェン−3−イル)エタノン406mg(2.90mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を、−30℃〜−27℃で滴下し、−30℃〜−27℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に水、1N塩酸を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=95:5〜70:30(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物387mg(2.72mmol、収率94%)を無色油状物として得た。
マススペクトル(EI,m/z):142[M]
H−NMRスペクトル(400MHz,CDCl)δ:7.23-7.21 (1H, m), 6.92 (1H, dq, J = 3.1, 0.9 Hz), 4.92 (1H, qdd, J = 6.4, 4.8, 0.8 Hz), 2.27 (3H, d, J = 0.9 Hz), 1.63 (1H, d, J = 4.6 Hz), 1.53 (3H, d, J = 6.4 Hz)。
【0733】
(参考例55)
(R)−1−{2’−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル
【化318】
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【0734】
参考例36と同様にして合成した1−{2’−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4’−(3−カルバモイル−5−クロロチオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル109mg(0.201mmol)をトルエン2mlで共沸脱水処理し、減圧乾燥した。アルゴン雰囲気下、トルエン2ml、ピリジン0.050ml(0.62mmol)、及び、(R)−1−フェニルエタノール(東京化成社製)46mg(0.38mmol)を加え、次いで、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン110mg(0.258mmol)を加えて、80℃で5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応混合液を放冷してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=67:33〜55:45(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物136mg(0.173mmol(純度84重量%)、収率86%)を黄色油状物として得た。
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:8.95 (1H, brs), 7.94 (1H, brs), 7.60 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.43-7.22 (11H, m), 7.12 (1H, s), 5.74 (1H, q, J = 6.5 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 1.52 (2H, dd, J = 6.9, 4.0 Hz), 1.48 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.30 (9H, s), 1.19 (2H, dd, J = 7.1, 4.1 Hz), 1.13 (3H, t, J = 7.1 Hz)。
【0735】
(参考例56)
(R)−1−{2’−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸
【化319】
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【0736】
参考例55にて合成した(R)−1−{2’−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4’−(5−クロロ−3−{[(1−フェニルエトキシ)カルボニル]アミノ}チオフェン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル}シクロプロパンカルボン酸 エチルエステル129mg(0.164mmol(純度84重量%))のイソプロピルアルコール(2ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液1ml(4mmol)を加え、室温で68時間撹拌した。反応終了後、反応混合液に1N塩酸を加えて酸性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=60:40〜39:61(V/V))に付し、目的物を含む画分を減圧濃縮することにより、標記化合物70.2mg(0.111mmol、収率68%)を白色固体として得た。
H−NMRスペクトル(400MHz,DMSO−d,75℃)δ:11.99 (1H, brs), 8.96 (1H, brs), 7.93 (1H, brs), 7.61 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.42-7.37 (2H, m), 7.36-7.23 (9H, m), 7.12 (1H, s), 5.74 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.50-1.47 (2H, m), 1.48 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.30 (9H, s), 1.13 (2H, dd, J = 6.8, 4.0 Hz)。
【0737】
[試験例1]
LPA1受容体GTPγS結合試験
ヒトLPA1受容体を発現させたRH7777細胞の膜画分(A324、ChanTest社製)5μgを反応緩衝液(20mM HEPES、100mM NaCl、10mM MgCl、10μM GDP、5μgサポニン、0.2%BSA、0.1nM[35S]GTPγS(NEG030X、Perkin Elmer社製)、pH7.4)に懸濁した後、濃度を変えてDMSOに溶解した試験化合物をそれぞれ加えた。30℃で15分間プレインキュベートした後、LPA(L7260、Sigma社製、終濃度100nM)を加えて30℃で30分間インキュベートした。セルハーベスター(M30、Brandel社製)を使用して膜画分をガラス繊維ろ紙(GF/B、Whatman社製)に回収し、10mMリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄した。液体シンチレーションアナライザー(2900TR、Packard社製)を使用して膜画分の放射活性を測定し、LPA1受容体と[35S]GTPγSの結合を50%阻害する試験化合物濃度(IC50)を、EXSAS(バージョン7.6.0、アームシステックス社製)を使用した非線形回帰分析にて求めた。
【0738】
本試験において本発明の化合物は優れた活性を示し、例えば化合物番号I−11、I−24、I−28、I−38、I−42、I−51、I−52、I−56、I−60、I−76、I−100、I−104、I−112、I−122、I−126、I−140、及び、I−152のIC50値は200nM以下であった。
【0739】
[試験例2]
細胞遊走試験
細胞遊走試験はChemo−Tx(登録商標)(116−8、Neuroprobe社製)を使用して行った。A2058ヒトメラノーマ細胞(European Collection of Cell Cultureから入手)を無血清EMEM培地で24時間培養した後、0.1%BSAを含むDMEM培地に再懸濁し、細胞懸濁液とした。濃度を変えてDMSOに溶解した試験化合物を、それぞれ細胞懸濁液に加えて37℃で15分間培養した(最終DMSO濃度0.5%)。0.1%BSAを含むDMEM培地に溶解したLPA(終濃度100nM)をChemo−Tx96穴プレートに加え、0.001%Fibronectinにて両面をコートしたChemo−Txフィルターをプレートに乗せた。培養した細胞懸濁液(細胞数25000個)をフィルター上面に加えて、更に37℃で3時間培養した後、フィルター上面の細胞を除去した。フィルターを取り出して乾燥させた後、DiffQuik染色液(16920、Sysmex社製)を使用して、フィルターの下面に遊走した細胞を染色した。フィルターの吸光度(570nm)を測定し、LPAの細胞遊走活性を50%阻害する試験化合物濃度(IC50)を、EXSAS(バージョン7.6.0、アームシステックス社製)を使用した非線形回帰分析にて求めた。
【0740】
本試験において本発明の化合物は優れた活性を示し、例えば化合物番号I−24、I−28、I−38、I−42、I−51、I−52、I−56、I−60、I−64、I−68、I−72、I−76、I−100、I−104、I−112、I−122、I−126、I−136、I−140、I−148、I−152、I−171、I−196、I−350、I−354、I−358、I−362、I−366、I−370、I−374、I−378、I−388、I−396、I−420、I−424、I−428、I−432、I−442、I−446、I−450、I−454、I−458、I−466、I−469、I−477、I−481、I−490、I−498、I−502,I−534、I−595、I−596、I−605、I−606、I−621、I−625、I−630、I−639、I−640、I−649、I−650、I−657、I−674、I−779、I−780、I−783、I−791、I−808、I−811、I−815、I−823、及び、I−840のIC50値は200nM以下であった。
【0741】
[試験例3]
マウスLPA誘発ヒスタミン遊離試験
マウスLPA誘発ヒスタミン遊離試験はSwaneyらの方法(The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,336(2011)693−700頁)に準じて行った。試験化合物は0.5%メチルセルロース溶液(133−14255、Wako製)に懸濁し、雄性CD1マウス(体重30〜40g、日本チャールス・リバー社供給)に10mL/kgの用量で経口投与した。投与4時間後に0.1%BSAを含むPBSに溶解したLPA(857130P、Avanti社製)を尾静脈から投与(マウス当り300μg)した。ただちにマウスをイソフルランを用いて麻酔し、LPA投与から2分後に静脈から血液を採取した。血液はEDTAを含む試験管に移し、4℃で2,000×g、10分間遠心分離して血漿を得た。
血漿中のヒスタミン濃度はEIAキット(62HTMPEB、Cisbio Bioassays社製)で測定した。
試験化合物を投与したマウスの血漿中ヒスタミン濃度から、0.5%メチルセルロース溶液投与群に対する抑制率(%)を個体ごとに算出し、抑制率80%以上を示す個体の割合を有効率(%)として表わした。
【0742】
本試験において本発明の化合物は優れた活性を示し、10mg/kgの投与で、例えば化合物番号I−24、I−28、I−38、I−42、I−52、I−56、I−60、I−64、I−68、I−100、I−104、I−112、I−122、I−126、I−136、I−152、I−196、I−350、I−354、I−358、I−362、I−366、I−370、I−374、I−378、I−388、I−420、I−424、I−428、I−432、I−442、I−450、I−458、I−596、I−606、I−639、I−640、I−649、I−650、I−657、I−780、及び、I−811の有効率は50%以上であった。
【0743】
[試験例4]
ブレオマイシン誘発肺線維症モデル
マウスに塩酸ブレオマイシン(日本化薬社製)を投与して肺線維症モデルを作製した。試験化合物はブレオマイシン投与開始日より毎日経口投与した。ブレオマイシン処置後3日−42日目にイソフルラン麻酔下にて肺胞洗浄液(BALF)または肺を採取した。BALFは800×g、10分間遠心分離し、上清を得た。上清はDC protein assay kit(500−0114、Biorad社製)を用いて蛋白質量を測定し、Sircol solble collagen assay kit(S111、Biocolor社製)を用いてコラーゲン量を測定した。更に、上清中の炎症、線維化に関わるバイオマーカーをELISA法を用いて測定した。肺は湿重量を測定した後、組織中のヒドロキシプロリン量をWoessnerの方法(Archives of Biochemistry and Biophysics,93(1961)440−447頁)を改変して測定した。肺の一部は10%中性緩衝ホルマリンにて固定し、病理組織学的変化を観察した。結果は、EXSAS(バージョン7.6.0、アームシステックス社製)を使用して統計学的解析を行った。
【0744】
[試験例5]
片側尿管結紮(UUO)腎線維症モデル
マウスをイソフルランにて麻酔した後、腹部を切開した。左側尿管を絹糸にて結紮し、UUOモデルを作製した。試験化合物はUUO作製日より毎日経口投与した。UUO作製後、8、14または21日目に、腎臓を摘出し、湿重量を測定した。腎臓の一部からRNAを抽出し、線維化のマーカー遺伝子の発現量を定量PCR法にて測定した。また、腎組織中のヒドロキシプロリン量またはコラーゲン量を測定した。結果は、EXSASを使用して統計学的解析を行った。
【0745】
[試験例6]
四塩化炭素(CCl)誘発肝線維症モデル
マウスに、希釈したCCl(035−01273、和光純薬社製)を週に2回投与して線維症モデルを作製した。試験化合物はCCl投与開始日より毎日経口投与した。CCl投与開始後3日−28日目にイソフルラン麻酔下にて肝臓を採取し、湿重量を測定した。肝臓の一部からRNAを抽出し、線維化のマーカー遺伝子の発現を定量PCR法にて測定した。更に肝組織中のヒドロキシプロリン量またはコラーゲン量を測定した。肝臓の一部は10%中性緩衝ホルマリンにて固定し、病理組織学的変化を観察した。結果は、EXSASを使用して統計学的解析を行った。
【0746】
[試験例7]
非アルコール性肝炎(NASH)モデル
ラットにメチオニン・コリン欠乏(MCD)食を負荷し、NASHモデルを作製した。ラットに通常食あるいはMCD食を20週間自由摂取させた。試験化合物はMCD食負荷開始日から毎日経口投与した。20週間飼育後、イソフルラン麻酔下にて肝臓を採取し、湿重量を測定した。肝臓の一部からRNAを抽出し、線維化のマーカー遺伝子の発現を定量PCR法にて測定した。更に肝組織中のヒドロキシプロリン量またはコラーゲン量を測定した。肝臓の一部は10%中性緩衝ホルマリンにて固定し、病理組織学的変化を観察した。結果は、EXSASを使用して統計学的解析を行った。
【0747】
前記試験例1〜3の結果より、本発明のα位ハロゲン置換チオフェン化合物は、LPA受容体拮抗作用を有し、特に線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の治療、及び/又は、予防薬(好ましくは治療薬)として有用である。
【産業上の利用可能性】
【0748】
本発明の一般式(I)で表されるα位ハロゲン置換チオフェン化合物及びその薬理上許容される塩は、強力なLPA受容体拮抗作用を有し、医薬(線維化を伴う疾患、免疫・炎症性疾患、中枢・末梢神経系疾患、泌尿器系疾患、癌関連疾患の治療薬、及び/又は、予防薬)として有用である。