特許第6177768号(P6177768)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6177768ベンズアミド誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6177768
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】ベンズアミド誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07C 317/32 20060101AFI20170731BHJP
   C07C 317/34 20060101ALI20170731BHJP
   C07C 323/42 20060101ALI20170731BHJP
   C07C 323/48 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/166 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/495 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 295/14 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 309/14 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 207/14 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/40 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/445 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 207/09 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 207/12 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/26 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 205/04 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 213/82 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 263/34 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 241/04 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 487/08 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20170731BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/16 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 295/18 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/34 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/58 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/46 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/5375 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 213/56 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4409 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4465 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/62 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/60 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4523 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4995 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 209/54 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/403 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/42 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/56 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/22 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 239/10 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/513 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 273/06 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/553 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 211/76 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/45 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/397 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 295/08 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4462 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 213/73 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/44 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/421 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 213/81 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/455 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4155 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 207/16 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 498/10 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 213/64 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/4412 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 213/71 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 231/14 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/415 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 471/10 20060101ALI20170731BHJP
   A61K 31/438 20060101ALI20170731BHJP
   C07D 207/335 20060101ALI20170731BHJP
【FI】
   C07C317/32CSP
   C07C317/34
   C07C323/42
   C07C323/48
   A61K31/166
   A61K31/495
   C07D295/14 A
   C07D309/14
   A61K31/496
   C07D207/14
   A61K31/40
   A61K31/445
   C07D207/09
   C07D207/12
   C07D211/26
   C07D205/04
   C07D213/82
   C07D263/34
   C07D401/12
   C07D403/04
   C07D241/04
   C07D487/08
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P29/00
   A61P35/04
   A61P43/00 105
   A61K31/16
   C07D295/18 A
   C07D295/14 Z
   C07D211/34
   C07D211/58
   C07D211/46
   A61K31/5377
   A61K31/5375
   A61K31/454
   C07D213/56
   A61K31/4409
   A61K31/4465
   C07D211/62
   C07D211/60
   A61K31/4545
   C07D405/12
   A61K31/4523
   A61K31/4995
   C07D209/54
   A61K31/403
   C07D211/42
   C07D211/56
   C07D211/22
   C07D239/10
   A61K31/513
   C07D273/06
   A61K31/553
   C07D211/76
   A61K31/45
   A61K31/397
   C07D295/08 A
   A61K31/4462
   C07D213/73
   A61K31/44
   A61K31/421
   C07D213/81
   A61K31/455
   A61K31/4155
   C07D207/16
   C07D498/10 S
   A61K31/5386
   C07D213/64
   A61K31/4412
   C07D213/71
   C07D231/14
   A61K31/415
   C07D471/10 101
   A61K31/438
   C07D207/335
【請求項の数】14
【全頁数】331
(21)【出願番号】特願2014-512632(P2014-512632)
(86)(22)【出願日】2013年4月24日
(86)【国際出願番号】JP2013062003
(87)【国際公開番号】WO2013161851
(87)【国際公開日】20131031
【審査請求日】2016年4月22日
(31)【優先権主張番号】特願2012-98953(P2012-98953)
(32)【優先日】2012年4月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003311
【氏名又は名称】中外製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100114889
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】村田 毅
(72)【発明者】
【氏名】新妻 諭
(72)【発明者】
【氏名】原 聡亮
(72)【発明者】
【氏名】河田 発夫
(72)【発明者】
【氏名】羽田 樹人
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 英輝
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩
(72)【発明者】
【氏名】中西 義人
【審査官】 笠原 暢子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−528992(JP,A)
【文献】 特開平05−255268(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00329020(EP,A1)
【文献】 A.A.Zubarev et al.,3-(Cyanopyridine-2(1H)-thiones and 3-cyano-2-(methylthio)pyridines in the synthesis of substituted 3,Russian Chemical Bulletin,2003年,Vol.52, No.4,p.978-983
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C
A61K
A61P
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)、
[この文献は図面を表示できません]
〔式中
Qは、CHまたはNHを示し;
A環は、下記式(1)または(2)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、シアノ基、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
および/またはAがNの場合には、Rは、水素原子であってもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルスルファニル基、C1−6アルキルスルフィニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルファニル基、C3−8シクロアルキルスルフィニル基、C6−10アリールスルホニル基、C6−10アリールスルファニル基、またはC6−10アリールスルフィニル基を示し;
B環は、下記式(3)乃至(9)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCHを示し;
CRを示し;
は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、シアノ基、ニトロ基、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、4〜10員芳香族複素環、3〜12員複素環またはC1−6アルキルスルファニル基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、またはC1−6アルキルスルファニル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
CRを、BはO、SまたはNRを示し;
は、水素原子、水酸基により置換されていてもよいC1−3アルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、OCOCH基または下記式(i)で表わされる基を示し
[この文献は図面を表示できません]
式(i)中、
Xは、−(CH−、−NH−、または−O−を示し、
Yは、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、4〜10員芳香族複素環、または−(NH(CH−を示し、該C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Zは水素原子、C1−6アルキル基、ジメチルアミノオキシド、−(CHNRaRb、−NRiCOCHRc、−(CHNRiCORc、−(CHORd、−(CHCORe、−(CHNRjSORk、−(CHSORk、−(CHCONRlRm、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族複素環、または3〜12員複素環を示し、該4〜10員芳香族複素環、および3〜12員複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
nは0、1、2、または3を示し、
mは0、1、2、または3を示し、
qは0、1、2、または3を示し、
rは0、1、2、または3を示し、
Ra、Rbは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、3〜12員複素環、または−SOCHを示し、該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、3〜12員複素環、およびC2−6アルキニル基は1〜5個のハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、−CONH、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、シアノ基、OCHPh、および/または3〜12員複素環により置換されていてもよく、
Rcは、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルキル基、水酸基、シアノ基、3〜12員複素環、4〜10員芳香族複素環、またはアミノ基を示し、該C1−6アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個の水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基により置換されていてもよく、
Rdは、水素原子またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、および/またはアミノ基で置換されていてもよく、
Reは、C1−6アルキル基、水酸基、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、および/またはアミノ基で置換されていてもよく、
Riは、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよく、
Rjは、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよく
Rkは、水素原子、C1−6アルキル基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、またはジC1−6アルキルアミノ基を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基で置換されていてもよく、
Rl、Rmは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、または3〜12員複素環を示し、該C1−6アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個のアミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基により置換されていてもよく、;
CRを示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基、または下記式(ii)で表わされる基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
は、−(CH−を示し、pは0、1、2、または3を示し
は、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
は、水素原子、C1−6アルキル基、水酸基、−NRfRg、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、該3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Rf、Rgは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、−COCH、−SOCHを示し;
はN、またはCRを示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、またはハロゲン原子を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい。〕
で表わされる化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
下記一般式(II)、
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、Q、R、R、R、R、R、R、B、Rの定義は、それぞれ請求項1と同義である〕
で表わされる、請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
QがCHである、請求項1または2に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
が水素原子、または、C1−3アルキル基を示し、該C1−3アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい請求項1〜3のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩
【請求項5】
が水素原子、塩素原子、C1−3アルキル基を示し、該C1−3アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい請求項1〜4のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩
【請求項6】
がハロゲン原子、C1−3アルキル基、C2−3アルケニル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、C2−3アルケニル基、またはC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
が、水素原子、または下記式(i)で表わされる基を示し
[この文献は図面を表示できません]
XはCHを示し、
Yはピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、3,3−ジメチルピペラジン、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、アザスピロ[2.4]ヘプタン、2−オキソー1,3ジアジナン、1,2,5−オキサジアゼパン、2−オキソピペリジン、アゼチジン、5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン、イミダゾールまたはベンゼンを示し、
Zは水素原子、−(CHNRaRb、−NHCOCHRc、−(CHNHCORc、−(CHORd、−(CHCORe、−(CHCONRlRm、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、またはテトラヒドロピランを示し、
mは0、1、2、または3を示し
Ra、Rbは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、または−SOCHを示し、該C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、−CONH、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、シアノ基、により置換されていてもよく、
Rcは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、4〜6員複素環、4〜6員芳香族複素環、またはアミノ基を示し、該C1−4アルキル基はそれぞれ独立に1〜2個のアミノ基、モノC1−2アルキルアミノ基、および/またはジC1−2アルキルアミノ基により置換されていてもよく、
Rdは、水素原子、またはC1−2アルキル基を示し、該C1−2アルキル基はアミノ基または水酸基で置換されていてもよい、
Reは、C1−2アルキル基または4〜6員複素環を示し、該C1−2アルキル基はアミノ基または水酸基で置換されていてもよく、
Rl、Rmは、同一又は異なって、水素原子、C1−3アルキル基、または4〜6員複素環を示し、該C1−3アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個のアミノ基、モノC1−3アルキルアミノ基、および/またはジC1−3アルキルアミノ基により置換されていてもよい;
請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項8】
はCRを示し、
は塩素原子、臭素原子、水素原子、シアノ基、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C2−3アルケニル基、C3−6シクロアルキル基、または下記式(ii)で表わされる基を示し、該C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C2−3アルケニル基、C3−6シクロアルキル基は1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
は、−(CH−を示し、pは0、または1を示し
は、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、または3,3−ジメチル
ピペラジンを示し、
は、水素原子、C1−3アルキル基、−NRfRg、ピロリジン、モルホリン、またはテトラヒドロピランを示し、該C1−3アルキル基は1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
Rf、Rgは同一又は異なって、水素原子、C1−3アルキル基、−COCH、−SOCHを示す
請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項9】
は水素原子を示す請求項1〜8のいずれかに記載の化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項10】
下記一般式(I)、
[この文献は図面を表示できません]
〔式中
Qは、CHまたはNHを示し;
A環は、下記式(1)または(2)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、シアノ基、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
および/またはAがNの場合には、Rは、水素原子であってもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルスルファニル基、C1−6アルキルスルフィニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルファニル基、C3−8シクロアルキルスルフィニル基、C6−10アリールスルホニル基、C6−10アリールスルファニル基、またはC6−10アリールスルフィニル基を示し;
B環は、下記式(3)乃至(9)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCHを示し;
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、シアノ基、ニトロ基、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、4〜10員芳香族複素環、3〜12員複素環またはC1−6アルキルスルファニル基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、またはC1−6アルキルスルファニル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを、BはO、SまたはNRを示し;
が、水素原子、または下記式(i)で表わされる基を示し
[この文献は図面を表示できません]
XはCHを示し、
Yはピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、3,3−ジメチルピペラジン、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、アザスピロ[2.4]ヘプタン、2−オキソー1,3ジアジナン、1,2,5−オキサジアゼパン、2−オキソピペリジン、アゼチジン、5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン、イミダゾールまたはベンゼンを示し、
Zは水素原子、−(CHNRaRb、−NHCOCHRc、−(CHNHCORc、−(CHORd、−(CHCORe、−(CHCONRlRm、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、またはテトラヒドロピランを示し、
mは0、1、2、または3を示し
Ra、Rbは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、または−SOCHを示し、該C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、−CONH、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、シアノ基、により置換されていてもよく、
Rcは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、4〜6員複素環、4〜6員芳香族複素環、またはアミノ基を示し、該C1−4アルキル基はそれぞれ独立に1〜2個のアミノ基、モノC1−2アルキルアミノ基、および/またはジC1−2アルキルアミノ基により置換されていてもよく、
Rdは、水素原子、またはC1−2アルキル基を示し、該C1−2アルキル基はアミノ基または水酸基で置換されていてもよい、
Reは、C1−2アルキル基または4〜6員複素環を示し、該C1−2アルキル基はアミノ基または水酸基で置換されていてもよく、
Rl、Rmは、同一又は異なって、水素原子、C1−3アルキル基、または4〜6員複素環を示し、該C1−3アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個のアミノ基、モノC1−3アルキルアミノ基、および/またはジC1−3アルキルアミノ基により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基、または下記式(ii)で表わされる基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
は、−(CH−を示し、pは0、1、2、または3を示し
は、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
は、水素原子、C1−6アルキル基、水酸基、−NRfRg、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、該3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Rf、Rgは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、−COCH、−SOCHを示し;
はN、またはCRを示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、またはハロゲン原子を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい。〕
で表わされる化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分として含有する、医薬。
【請求項12】
がん、および/またはがんの浸潤・転移の治療用である、請求項11記載の医薬。
【請求項13】
線維症、および/または炎症の治療用である、請求項11記載の医薬。
【請求項14】
下記一般式(I)
[この文献は図面を表示できません]
〔式中
Qは、CHまたはNHを示し;
A環は、下記式(1)または(2)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、シアノ基、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
および/またはAがNの場合には、Rは、水素原子であってもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルスルファニル基、C1−6アルキルスルフィニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルファニル基、C3−8シクロアルキルスルフィニル基、C6−10アリールスルホニル基、C6−10アリールスルファニル基、またはC6−10アリールスルフィニル基を示し;
B環は、下記式(3)乃至(9)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCHを示し;
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、シアノ基、ニトロ基、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、4〜10員芳香族複素環、3〜12員複素環またはC1−6アルキルスルファニル基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、またはC1−6アルキルスルファニル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを、BはO、SまたはNRを示し;
は、水素原子、水酸基により置換されていてもよいC1−3アルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、OCOCH基または下記式(i)で表わされる基を示し
[この文献は図面を表示できません]
式(i)中、
Xは、−(CH−、−NH−、または−O−を示し、
Yは、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、4〜10員芳香族複素環、または−(NH(CH−を示し、該C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Zは水素原子、C1−6アルキル基、ジメチルアミノオキシド、−(CHNRaRb、−NRiCOCHRc、−(CHNRiCORc、−(CHORd、−(CHCORe、−(CHNRjSORk、−(CHSORk、−(CHCONRlRm、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族複素環、または3〜12員複素環を示し、該4〜10員芳香族複素環、および3〜12員複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
nは0、1、2、または3を示し、
mは0、1、2、または3を示し、
qは0、1、2、または3を示し、
rは0、1、2、または3を示し、
Ra、Rbは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、3〜12員複素環、または−SOCHを示し、該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、3〜12員複素環、およびC2−6アルキニル基は1〜5個のハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、−CONH、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、シアノ基、OCHPh、および/または3〜12員複素環により置換されていてもよく、
Rcは、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルキル基、水酸基、シアノ基、3〜12員複素環、4〜10員芳香族複素環、またはアミノ基を示し、該C1−6アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個の水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基により置換されていてもよく、
Rdは、水素原子またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、および/またはアミノ基で置換されていてもよく、
Reは、C1−6アルキル基、水酸基、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、および/またはアミノ基で置換されていてもよく、
Riは、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよく、
Rjは、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよく
Rkは、水素原子、C1−6アルキル基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、またはジC1−6アルキルアミノ基を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基で置換されていてもよく、
Rl、Rmは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、または3〜12員複素環を示し、該C1−6アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個のアミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基により置換されていてもよく、;
はN、またはCRを示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基、または下記式(ii)で表わされる基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
は、−(CH−を示し、pは0、1、2、または3を示し
は、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
は、水素原子、C1−6アルキル基、水酸基、−NRfRg、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、該3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Rf、Rgは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、−COCH、−SOCHを示し;
はN、またはCRを示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、またはハロゲン原子を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい。〕
で表わされる化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分として含有する、
がん、および/またはがんの浸潤・転移の治療医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベンズアミド誘導体もしくはその塩またはそれらの溶媒和物に関する。さらに詳細には、本発明は、ベンズアミド誘導体に関連し、当該化合物を含む医薬、医薬組成物、DDR1阻害剤及び前記化合物を含有するがん、がん転移・浸潤、線維症または炎症を含む疾患の治療用医薬を提供する。また、本発明は、前記化合物またはその塩またはそれらの溶媒和物を有効量投与することを特徴とする前記疾患の治療方法、前記医薬組成物の製造のためのベンズアミド誘導体の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
Discoidin Domain Receptor1 (DDR1)は受容体型チロシンキナーゼの1つであり、DDR1はリガンドであるコラーゲンにより活性化されることで細胞内にシグナルを伝達し、細胞の浸潤・転移や生存を促進することが知られている(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3)。種々のがんにおいてDDR1の高発現および活性化が観察されることから、DDR1は細胞外マトリクスとがんの悪性化をつなぐ重要な因子であると考えられる。
例えば、臨床において、非小細胞肺癌、神経膠腫、乳癌などでDDR1の高発現が知られており(非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)、非小細胞肺癌および神経膠腫では高発現と予後不良との相関関係が報告されている。さらに、非小細胞肺癌および胆管癌ではDDR1のリン酸化亢進が認められており、その活性化が強く示唆される(非特許文献8、非特許文献9)。
一方、RNA干渉を用いた研究によって、DDR1が、肺癌細胞の骨転移に重要な役割を果たすこと(非特許文献5)、大腸癌や乳癌細胞の造腫瘍性やDNA傷害剤存在下での生存に寄与することが明らかとなっている(非特許文献10)。従って、DDR1阻害作用を有する化合物は癌治療に極めて有用である。
【0003】
また、DDR1のリガンドであるコラーゲンは線維組織に多分に存在し、DDR1の活性化を介した機能がさまざまな線維症に関与していることが報告されている。例えば、肝硬変患者の肝臓ではDDR1の発現が亢進している(非特許文献11)。DDR1を遺伝子欠損させたマウスでは、一側尿管結さつで誘導される腎臓の線維化が抑制され(非特許文献12)、また、ブレオマイシン誘導による肺線維症モデルの線維化が軽減されることが報告されている(非特許文献13)。以上のことから、DDR1阻害は臓器線維症の予防、および治療に極めて有用である。また、DDR1はリンパ球の遊走、マクロファージの遊走及び炎症機能を亢進させる(非特許文献14、非特許文献15)。例えば、DDR1欠損マウスでは動脈硬化モデルにおいてマクロファージの集積が抑制される(非特許文献15)。リンパ球やマクロファージは、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症などの炎症疾患でも集積、及び活性化されることが報告されている。したがって、DDR1阻害はこれら炎症を発端とする病気の予防、および治療においても極めて有用である。
【0004】
一方、DDR1阻害物質としては、マルチキナーゼ阻害剤の中にその作用の一つとしてDDR1の阻害作用を有する化合物の例が存在する。例えば、bcr−abl、c−kit、CSF1R、PDGFRαなどの阻害剤として3−ピリジルピリミジン構造を有するグリーベック(特許文献1、非特許文献16、非特許文献17)、bcr−abl、c−kit、PDGFRα、Lck、Lynなどの阻害剤として、3−ピリジルピリミジン構造を持つタシグナが報告されている(特許文献2、非特許文献16、非特許文献17)。その他、Srcファミリーなどの阻害剤として2−メチルピリミジン構造を持つスプリセル(特許文献3、非特許文献16、非特許文献17)、bcr−abl、PDGFRα、Lyn、ZAKなどの阻害剤としてビピリミジン−2−イルアミノ構造のINNO−406(特許文献4、非特許文献18)、Srcファミリーなどの阻害剤としてチエノ[3,2−b]ピリジン構造を持つLCB03−0110(非特許文献19)などが報告されている。
しかしながら、DDR1を選択的に阻害する化合物は知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許第564409号明細書
【特許文献2】国際公開第2004/005281号
【特許文献3】国際公開第2004/085388号
【特許文献4】国際公開第2005/063709号
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】FASEB J、第13巻、第S77−S82頁、1999年
【非特許文献2】Mol Cell、第1巻、第13−23頁、1997年
【非特許文献3】Cancer Metastasis Rev、電子版、2012年2月26日
【非特許文献4】Oncol Rep、第24巻、第311−319頁、2010年
【非特許文献5】Clin Cancer Res、第18巻、第969−980頁、2012年
【非特許文献6】Oncogene、第25巻、第5994−6002頁、2006年
【非特許文献7】Oncogene、第10巻、第569−575頁、1995年
【非特許文献8】Cell、第131巻、第1190−1203頁、2007年
【非特許文献9】PloS One、第6巻、e15640、2011年
【非特許文献10】J Biol Chem、第286巻、第17672−17681頁、2011年
【非特許文献11】Am J Pathol、第178巻、第1134−44頁、2011年
【非特許文献12】Am J Pathol.第179巻、第83−91頁、2011年
【非特許文献13】Am J Respir Crit Care Med、第174巻、第420−427頁、2006年
【非特許文献14】FASEB J、第15巻、第2724−2726頁、2001年
【非特許文献15】Circ Res、第102巻、第1202−1211頁、2008年
【非特許文献16】Blood、第110巻、第4055−4063頁、2007年
【非特許文献17】European Journal of Pharmacology 第599巻、第44−53頁、2008年
【非特許文献18】Leukemia、第22巻、第44−50頁、2010年
【非特許文献19】THE JOURNAL OF PHARMACOLOGY AND EXPERIMENTAL THERAPEUTICS 第340巻、第510−519頁、2012年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、Discoidin Domain Receptor1(DDR1)を選択的に阻害することができる低分子化合物を提供するとともに、DDR1の異常を伴う疾患、例えばがん、がん転移・浸潤、線維症、炎症に有効な医薬を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、具体的には以下を含む。
〔1〕
下記一般式(I)、
[この文献は図面を表示できません]
〔式中
Qは、CHまたはNHを示し;
A環は、下記式(1)または(2)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、シアノ基、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
および/またはAがNの場合には、Rは、水素原子であってもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを示し;
は、水素原子、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルスルファニル基、C1−6アルキルスルフィニル基、C3−8シクロアルキルスルホニル基、C3−8シクロアルキルスルファニル基、C3−8シクロアルキルスルフィニル基、C6−10アリールスルホニル基、C6−10アリールスルファニル基、またはC6−10アリールスルフィニル基を示し;
B環は、下記式(3)乃至(9)を表わし、
[この文献は図面を表示できません]
は、N、またはCHを示し;
は、N、またはCRを示し;
は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、シアノ基、ニトロ基、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、4〜10員芳香族複素環、3〜12員複素環またはC1−6アルキルスルファニル基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、またはC1−6アルキルスルファニル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく;
は、N、またはCRを、BはO、SまたはNRを示し;
は、水素原子、水酸基により置換されていてもよいC1−3アルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、OCOCH基または下記式(i)で表わされる基を示し
[この文献は図面を表示できません]
式(i)中、
Xは、−(CH−、−NH−、または−O−を示し、
Yは、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、4〜10員芳香族複素環、または−(NH(CH−を示し、該C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Zは水素原子、C1−6アルキル基、ジメチルアミノオキシド、−(CHNRaRb、−NRiCOCHRc、−(CHNRiCORc、−(CHORd、−(CHCORe、−(CHNRjSORk、−(CHSORk、−(CHCONRlRm、C3−8シクロアルキル基、4〜10員芳香族複素環、または3〜12員複素環を示し、該4〜10員芳香族複素環、および3〜12員複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
nは0、1、2、または3を示し、
mは0、1、2、または3を示し、
qは0、1、2、または3を示し、
rは0、1、2、または3を示し、
Ra、Rbは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C2−6アルキニル基、C3−8シクロアルキル基、3〜12員複素環、または−SOCHを示し、該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、3〜12員複素環、およびC2−6アルキニル基は1〜5個のハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、−CONH、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、シアノ基、OCHPh、および/または3〜12員複素環により置換されていてもよく、
Rcは、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルキル基、水酸基、シアノ基、3〜12員複素環、4〜10員芳香族複素環、またはアミノ基を示し、該C1−6アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個の水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基により置換されていてもよく、
Rdは、水素原子またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、および/またはアミノ基で置換されていてもよく、
Reは、C1−6アルキル基、水酸基、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、および/またはアミノ基で置換されていてもよく、
Riは、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよく、
Rjは、水素原子、またはC1−6アルキル基を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子で置換されていてもよく
Rkは、水素原子、C1−6アルキル基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、またはジC1−6アルキルアミノ基を示し、該C1−6アルキル基は1〜3個の水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基で置換されていてもよく、
Rl、Rmは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、または3〜12員複素環を示し、該C1−6アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個のアミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、および/またはジC1−6アルキルアミノ基により置換されていてもよく、;
はN、またはCRを示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基、または下記式(ii)で表わされる基を示し、該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C2−6アルケニル基、C3−8シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
は、−(CH−を示し、pは0、1、2、または3を示し
は、4〜10員芳香族環、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該4〜10員芳香族環、3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
は、水素原子、C1−6アルキル基、水酸基、−NRfRg、3〜12員複素環、または4〜10員芳香族複素環を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよく、該3〜12員複素環および4〜10員芳香族複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよく、
Rf、Rgは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、−COCH、−SOCHを示し;
はN、またはCRを示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、またはハロゲン原子を示し、該C1−6アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい。〕
で表わされる化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0009】
〔2〕
下記一般式(II)、
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、Q、R、R、R、R、R、R、B、Rの定義は、それぞれ〔1〕と同義である。〕
で表わされる、〔1〕に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0010】
〔3〕
QがCHである、〔1〕または〔2〕に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0011】
〔4〕
は、水素原子、または、C1−3アルキル基を示し、該C1−3アルキル基、およびC1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0012】
〔5〕
は、水素原子、塩素原子、C1−3アルキル基を示し、該C1−3アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。;
【0013】
〔6〕
がハロゲン原子、C1−3アルキル基、C2−3アルケニル基、またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、C2−3アルケニル基、C1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0014】
〔7〕
が、水素原子、または下記式(i)で表わされる基を示し
[この文献は図面を表示できません]
XはCHを示し、
Yはピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、3,3−ジメチルピペラジン、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、アザスピロ[2.4]ヘプタン、2−オキソ−1,3ジアジナン、1,2,5−オキサジアゼパン、2−オキソピペリジン、アゼチジン、5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン、イミダゾールまたはベンゼンを示し、
Zは水素原子、−(CHNRaRb、−NHCOCHRc、−(CHNHCORc、−(CHORd、−(CHCORe、−(CHCONRlRmピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、またはテトラヒドロピランを示し、
mは0、1、2、または3を示し
Ra、Rbは同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、または−SOCHを示し、該C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基は1〜5個のハロゲン原子、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、−CONH、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、シアノ基、により置換されていてもよく、
Rcは、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、4〜6員複素環、4〜6員芳香族複素環、またはアミノ基を示し、該C1−4アルキル基はそれぞれ独立に1〜2個のアミノ基、モノC1−2アルキルアミノ基、および/またはジC1−2アルキルアミノ基により置換されていてもよく、
Rdは、水素原子、またはC1−2アルキル基を示し、該C1−2アルキル基はアミノ基または水酸基で置換されていてもよい、
Reは、C1−2アルキル基または4〜6員複素環を示し、該C1−2アルキル基はアミノ基または水酸基で置換されていてもよく、
Rl、Rmは、同一又は異なって、水素原子、C1−3アルキル基、または4〜6員複素環を示し、該C1−3アルキル基はそれぞれ独立に1〜3個のアミノ基、モノC1−3アルキルアミノ基、および/またはジC1−3アルキルアミノ基により置換されていてもよい;
〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0015】
〔8〕
はCRを示し、
は塩素原子、臭素原子、水素原子、シアノ基、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C2−3アルケニル基、C3−6シクロアルキル基、または下記式(ii)で表わされる基を示し、該C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C2−3アルケニル基、C3−6シクロアルキル基は1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
は、−(CH−を示し、pは0、または1を示し
は、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、または3,3−ジメチルピペラジンを示し、
は、水素原子、C1−3アルキル基、−NRfRg、ピロリジン、モルホリン、またはテトラヒドロピランを示し、該C1−3アルキル基は1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもよく、
Rf、Rgは同一又は異なって、水素原子、C1−3アルキル基、−COCH、−SOCHを示す
〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0016】
〔9〕
は水素原子を示す〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0017】
〔10〕
〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物を有効成分として含有する、医薬。
【0018】
〔11〕
がんの予防用または治療用、および/またはがんの浸潤・転移の予防用または治療用である〔10〕記載の医薬。
【0019】
〔12〕
線維症、および/または炎症の予防用または治療用である〔10〕記載の医薬。
【0020】
〔13〕
〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物を含有する組成物の医薬的に有効な量を、がん、および/またはがんの浸潤・転移の治療を必要とする患者に投与することを含む、該疾患の治療方法。
【0021】
〔14〕
〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物を含有する組成物の医薬的に有効な量を、線維症、および/または炎症の治療を必要とする患者に投与することを含む、該疾患の治療方法。
【0022】
〔15〕
がん、および/またはがんの浸潤・転移の治療剤の製造のための、〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物の使用。
【0023】
〔16〕
線維症、および/または炎症の治療剤の製造のための、〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物の使用。
【0024】
〔17〕
がん、および/またはがんの浸潤・転移の治療における使用のための、〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【0025】
〔18〕
線維症、および/または炎症の治療における使用のための、〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物。
【発明の効果】
【0026】
本発明の化合物、その医薬的に許容される塩またはその溶媒和物は、Discoidin Domain Receptor1(DDR1)の選択的阻害効果を有する。本願の化合物はDDR1の異常を伴う疾患、例えばがん、がん転移・浸潤、線維症、炎症に対して薬効を示すことができることがあり、これまでの治療剤では充分に効果がなかった疾患について予防及び/または治療することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】化合物B−2による抗腫瘍効果を示すグラフである。
図2】化合物B−2による腫瘍内におけるDDR1リン酸化阻害効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、ベンズアミド誘導体およびその利用に関する。本発明者らは、前記式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を初めて合成し、該化合物またはその塩がDDR1阻害作用を有することを見出した。
【0029】
本明細書における「アルキル」は、脂肪族炭化水素から任意の水素原子を1個除いて誘導される1価の基であり、骨格中にヘテロ原子または不飽和炭素−炭素結合を含有せず、水素および炭素原子を含有するヒドロカルビルまたは炭化水素基構造の部分集合を有する。該アルキル基は直鎖状および分枝鎖状の構造を含む。アルキル基としては、好ましくは炭素原子数1〜6(C1−6、以下「Cp−q」とは炭素原子数がp〜q個であることを意味する。)のアルキル基、C1−5アルキル基、C1−4アルキル基、C1−3アルキル基などが挙げられる。
アルキルとしては、具体的には、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2,3−ジメチルプロピル基、3,3−ジメチルブチル基、ヘキシル基などが挙げられる。
【0030】
本明細書における「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合(2個の隣接SP2炭素原子)を有する1価の炭化水素基であり、直鎖状または分枝鎖状のものを含む。二重結合および置換分(存在する場合)の配置によって、二重結合の幾何学的形態は、エントゲーゲン(E)またはツザンメン(Z)、あるいはシスまたはトランス配置をとることができる。アルケニル基として、好ましくは、C2−6アルケニル基などが挙げられる。
【0031】
アルケニルとして、具体的には、たとえば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基(シス、トランスを含む)、3−ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基などが挙げられる。
【0032】
本明細書における「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合(2個の隣接SP炭素原子)を有する、1価の炭化水素基であり、直鎖状または分枝鎖状のものを含む。好ましくはCアルキニル基が挙げられる。
【0033】
アルキニルとしては具体的には、たとえば、エチニル基、1−プロピニル基、プロパルギル基、3−ブチニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基などが挙げられる。
【0034】
アルケニルまたはアルキニルには、それぞれ1個または2個以上の二重結合または三重結合を有することができる。
【0035】
本明細書における「シクロアルキル」は、飽和または部分的に飽和した環状の1価の脂肪族炭化水素基を意味し、単環、ビシクロ環、スピロ環を含む。シクロアルキルとして、好ましくは、Cシクロアルキル基などが挙げられる。シクロアルキル基としては具体的には、たとえば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などが挙げられる。
【0036】
本明細書における「アリール」は、1価の芳香族炭化水素環を意味し、好ましくはC6−10アリールなどが挙げられる。アリールとしては具体的には、たとえば、フェニル基、ナフチル基(たとえば、1−ナフチル基、2−ナフチル基)などが挙げられる。
【0037】
本明細書における「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味する。
【0038】
本明細書における「アルコキシ」は、前記定義の「アルキル」が結合したオキシ基であることを意味し、好ましくはC1−6アルコキシ基、C1−4アルコキシ基、C1−3アルコキシ基などが挙げられる。アルコキシとして、具体的には、たとえば、メトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などがあげられる。
【0039】
本明細書における「芳香族環」は、芳香族性の1価または2価の炭化水素環を意味する。芳香族環は、単環でも縮合環でもよい。環を構成する原子の数は好ましくは4〜10である(4〜10員芳香族環)。
芳香族環としては具体的には、たとえば、ベンゼン、ナフタレンなどが挙げられる。
【0040】
本明細書における「複素環」は、環を構成する原子中に好ましくは1〜5個のヘテロ原子を含有する、非芳香族の1価または2価の複素環を意味する。複素環は、環中に二重、および/または三重結合を有していてもよく、環中の炭素原子は酸化されてカルボニルを形成してもよく、単環、縮合環、スピロ環でもよい。環を構成する原子の数は好ましくは3〜12であり(3〜12員複素環)、さらに好ましくは4〜7である(4〜7員複素環)。
複素環としては具体的には、たとえば、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、オキセタン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロピリジン、チオモルホリン、ピラゾリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、オキサゾリジン、イソオキサゾリジン、チアゾリジン、イソチアゾリジン、チアジアゾリジン、アゼチジン、オキサゾリドン、ベンゾジオキサン、ベンゾオキサゾリン、ジオキソラン、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、アザスピロ[2.4]ヘプタン、2−オキソー1,3ジアジナン、1,2,5−オキサジアゼパン、2−オキソピペリジン、アゼチジン、5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、または1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカンなどが挙げられる。
【0041】
本明細書における「芳香族複素環」は、環を構成する原子中に好ましくは1〜5個のヘテロ原子を含有する芳香族性の1価または2価の複素環を意味する。芳香族複素環は、部分的に飽和されていてもよく、単環、縮合環(たとえば、単環芳香族複素環がベンゼン環または単環芳香族複素環と縮合した2環式芳香族複素環)、またはスピロ環でもよい。環を構成する原子の数は好ましくは4〜10である(4〜10員芳香族複素環)。
芳香族複素環としては具体的には、たとえば、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾオキサジアゾール、ベンゾイミダゾール、インドール、イソインドール、インダゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、キナゾリン、キノキサリン、インドリジン、イミダゾピリジンなどが挙げられる。
【0042】
本明細書における「ヘテロ原子」は、窒素原子(N)、酸素原子(O)または硫黄原子(S)を意味する。
【0043】
本明細書における「モノアルキルアミノ」は、前記定義の「アルキル」が1個結合したアミノ基であることを意味する。モノアルキルアミノとして、好ましくはモノC1−6アルキルアミノなどが挙げられる。
【0044】
本明細書における「ジアルキルアミノ」は、前記定義の「アルキル」が2個結合したアミノ基であることを意味し、該アルキルは同一でも異なってもよい。ジアルキルアミノとして、好ましくは、ジC1−6アルキルアミノなどが挙げられる。
【0045】
本明細書における「アルキルスルホニル」は、前記定義の「アルキル」が結合したスルホニル基(即ち、アルキル−SO−)であることを意味する。アルキルスルホニルとして、好ましくは、C1−6アルキルスルホニル、C1−3アルキルスルホニル、などが挙げられ、具体的には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニルなどがこれに含まれる。
【0046】
本明細書における「アルキルスルファニル」は、前記定義の「アルキル」が結合したスルファニル基(即ち、アルキル−S−)であることを意味する。アルキルスルファニルとして、好ましくは、C1−6アルキルスルファニル、C1−3アルキルスルファニル、などが挙げられ、具体的には、メチルスルファニル、エチルスルファニル、n−プロピルスルファニル、i−プロピルスルファニルなどがこれに含まれる。
【0047】
本明細書における「アルキルスルフィニル」は、前記定義の「アルキル」が結合したスルフィニル基(即ち、アルキル−SO−)であることを意味する。アルキルスルフィニルとして、好ましくは、C1−6アルキルスルフィニル、C1−3アルキルスルフィニル、などが挙げられ、具体的には、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、i−プロピルスルフィニルなどがこれに含まれる。
【0048】
本明細書における「アリールスルホニル」は、前記定義の「アリール」が結合したスルホニル基(即ち、アリール−SO−)であることを意味する。アリールスルホニルとして、好ましくは、C6−10アリールスルホニルが挙げられ、具体的には、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルなどがこれに含まれる。
【0049】
本明細書における「アリールスルファニル」は、前記定義の「アリール」が結合したスルファニル基(即ち、アリール−S−)であることを意味する。アリールスルファニルとして、好ましくは、C6−10アリールスルファニルが挙げられ、具体的には、フェニルスルファニル、1−ナフチルスルファニル、2−ナフチルスルファニルなどがこれに含まれる。
【0050】
本明細書における「アリールスルフィニル」は、前記定義の「アリール」が結合したスルフィニル基(即ち、アリール−SO−)であることを意味する。アリールスルフィニルとして、好ましくは、C6−10アリールスルフィニルが挙げられ、具体的には、フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニルなどがこれに含まれる。
【0051】
本明細書における「シクロアルキルスルホニル」は、前記定義の「シクロアルキル」が結合したスルホニル基(即ち、シクロアルキル−SO−)であることを意味する。シクロアルキルスルホニルとして、好ましくは、C3−8シクロアルキルスルホニルが挙げられ、具体的には、シクロペンチルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル、シクロヘプチルスルホニルなどがこれに含まれる。
【0052】
本明細書における「シクロアルキルスルファニル」は、前記定義の「シクロアルキル」が結合したスルファニル基(即ち、シクロアルキル−S−)であることを意味する。シクロアルキルスルファニルとして、好ましくは、C3−8シクロアルキルスルファニルが挙げられ、具体的には、シクロペンチルスルファニル、シクロヘキシルスルファニル、シクロヘプチルスルファニルなどがこれに含まれる。
【0053】
本明細書における「シクロアルキルスルフィニル」は、前記定義の「シクロアルキル」が結合したスルフィニル基(即ち、シクロアルキル−SO−)であることを意味する。シクロアルキルスルフィニルとして、好ましくは、C3−8シクロアルキルスルフィニルが挙げられ、具体的には、シクロペンチルスルフィニル、シクロヘキシルスルフィニル、シクロヘプチルスルフィニルなどがこれに含まれる。
【0054】
本発明に係る化合物はフリー体であっても、薬理学的に許容される塩であっても本発明に含まれる。このような「塩」としては、例えば、無機酸塩、有機酸塩、無機塩基塩、有機塩基塩、酸性または塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。
【0055】
無機酸塩の好ましい例としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などがあげられ、有機酸塩の好ましい例としては、例えば酢酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などがあげられる。
【0056】
無機塩基塩の好ましい例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩などがあげられ、有機塩基塩の好ましい例としては、例えばジエチルアミン塩、ジエタノールアミン塩、メグルミン塩、N,N−ジベンジルエチレンジアミン塩などがあげられる。
【0057】
酸性アミノ酸塩の好ましい例としては、例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などが挙げられ、塩基性アミノ酸塩の好ましい例としては、例えばアルギニン塩、リジン塩、オルニチン塩などがあげられる。
【0058】
本発明の化合物は大気中に放置しておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に含まれる。
さらに、本発明に係る化合物は、他のある種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があり、そのような溶媒和物も、本発明の塩に含まれる。
【0059】
本発明に係る化合物の構造上生ずる全ての異性体(幾何異性体、光学異性体、立体異性体、互変異性体等)および異性体混合物は、本発明に包含される。
【0060】
本発明に係る化合物には、結晶多形が存在することがあり、その全ての多形体は、本発明に包含される。
【0061】
本発明に係る化合物には、そのプロドラッグが含まれる。プロドラッグとは、化学的又は代謝的に分解し得る基を有し、生体に投与された後、元の化合物に復元して本来の薬効を示す本発明化合物の誘導体であり、共有結合によらない複合体及び塩を含む。
【0062】
本発明に係る化合物には、その分子内の1つ以上の原子が同位体で置換されたものが含まれる。本発明において同位体とは、原子番号(陽子数)が同じで,質量数(陽子と中性子の数の和)が異なる原子を意味する。本発明化合物に含まれる、同位体の置換対象となる原子の例としては、水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、リン原子、硫黄原子、フッ素原子、塩素原子などがあり、それらの同位体には、H、H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl等が含まれる。特に、Hや14Cのような、放射能を発して崩壊する放射性同位体は、医薬品あるいは化合物の体内組織分布試験等の際に有用である。安定同位体は、崩壊を起こさず、存在量がほとんど変わらず、放射能もないため、安全に使用することができる。本発明の化合物の同位体置換体は、合成で用いている試薬を、対応する同位体を含む試薬に置き換えることにより、常法に従って変換することができる。
【0063】
本発明の前記式(I)で表される化合物として、好適には、以下のとおりである。
【0064】
前記Qは、好ましくは、CHである。
【0065】
前記Aは、好ましくは、CRである。
【0066】
前記Rは、好ましくは、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、メチル基またはシアノ基であり、さらに好ましくは塩素原子である。
【0067】
前記Aは、好ましくは、CRである。
【0068】
前記Rは、好ましくは、水素原子である。
【0069】
前記Aは、好ましくは、CRである。
【0070】
前記Rは、好ましくは、水素原子、メチル基または塩素原子である。
【0071】
前記Rは、好ましくは、C2−4アルキルスルホニル基、C2−4アルキルスルファニル基、またはC2−4アルキルスルフィニル基であり、さらに好ましくはC2−4アルキルスルホニル基であり、より好ましくはエチルスルホニル基である。
【0072】
前記Bは、好ましくは、CHである。
【0073】
前記Bは、好ましくは、CRである。
【0074】
前記Rは、好ましくは、ハロゲン原子、C1−3アルキル基、C2−3アルケニル基またはC1−3アルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい。前記Rは、さらに好ましくはハロゲン原子、C1−3アルキル基、Cアルケニル基またはCアルコキシ基を示し、該C1−3アルキル基、Cアルコキシ基は1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもよい。前記Rは、特に好ましくはトリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、メチル基、エチル基、ビニル基、塩素原子、または臭素原子である。
【0075】
前記Bは、好ましくは、CRである。
【0076】
前記Bは、好ましくは、O、またはNRである。
【0077】
前記Rは、好ましくは、水素原子、または下記式(i)で表わされる基を示す。
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【0078】
前記Xは、好ましくは−(CH)n−であって、nが1または2を表わし、さらに好ましくはnが1である。
【0079】
前記Yは、好ましくは4〜6員複素環を示し、さらに好ましくはピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、3,3−ジメチルピペラジン、3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、アザスピロ[2.4]ヘプタン、2−オキソ−1,3ジアジナン、1,2,5−オキサジアゼパン、2−オキソピペリジン、アゼチジン、5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン、イミダゾールまたはベンゼンであり、より好ましくはピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、または3,3−ジメチルピペラジンである。
【0080】
前記Zは、好ましくは水素原子、C1−3アルキル基、−(CH−NRaRb、−NHCOCHRc、−(CHNHCORc、−(CHORd、−(CHCONRlRm、−(CHORd、−(CHCORe、または5〜6員複素環であって、mが0または1を表わす。さらに好ましくは、水素原子、−(CH−NRaRb、−NHCOCHRc、−(CHNHCORc、−CORe、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、またはテトラヒドロピランを表わす。
【0081】
前記Ra、Rbは、好ましくは同一又は異なって、水素原子、C1−3アルキル基、C4−6シクロアルキル基、または−SOCHを示し、該C1−3アルキル基、C4−6シクロアルキル基は1〜3個のハロゲン原子、水酸基、アミノ基、−CONH、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、シアノ基により置換されていてもよく、さらに好ましくは同一又は異なって、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、2−アミノエチル基、3−アミノプロピル基、2−メチルアミノエチル基または−SOCHを示す。
【0082】
前記Rcは、好ましくはC1−4アルキル基、C1−2アルコキシ基、4〜6員複素環、4〜6員芳香族複素環またはアミノ基を示し、該C1−4アルキル基はそれぞれ独立に1〜2個のアミノ基、モノC1−2アルキルアミノ基、および/またはジC1−2アルキルアミノ基により置換されていてもよく、さらに好ましくは、C1−2アルキル基、メトキシ基またはアミノ基を示し、該C1−2アルキル基はそれぞれ独立に1〜2個のアミノ基、モノC1−2アルキルアミノ基、および/またはジC1−2アルキルアミノ基により置換されていてもよい。
【0083】
Rdは、好ましくは水素原子またはC1−2アルキル基であり、該C1−2アルキル基はそれぞれ独立に1〜2個のアミノ基または水酸基により置換されていてもよくさらに好ましくは水素原子、メチル基、2−アミノエチル基、または2−ヒドロキシエチル基である。
【0084】
前記Reは、好ましくはC1−2アルキル基または4〜6員複素環を示し、該C1−2アルキル基は1〜3個のアミノ基で置換されていてもよく、さらに好ましくはC1−2アルキル基を示し、該C1−2アルキル基は1〜2個のアミノ基で置換されていてもよい。
【0085】
前記Bは、好ましくはCRである。
【0086】
前記Rは、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C2−3アルケニル基、C3−6シクロアルキル基または−X−Y−Zで表される基であり、さらに好ましくは、水素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、メチル基、エチル基、ビニル基、シクロプロピル基または−X−Y−Zで表される基である。
【0087】
前記Xは、好ましくは−(CH−であって、pが0または1を表わす。
【0088】
前記Yは、好ましくは5〜6員複素環を表わし、該5〜6員複素環は1〜5個のC1−6アルキル基により置換されていてもよい。さらに好ましくはピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、3,3−ジメチルピペラジンを表わす。
【0089】
前記Zは、好ましくは水素原子、C1−3アルキル基、−NRfRg、5〜6員複素環を示し、該C1−3アルキル基は1〜5個のハロゲン原子により置換されていてもよい。さらに好ましくは水素原子、C1−3アルキル基、−NRfRg、ピロリジン、モルホリン、またはテトラヒドロピランを示し、該C1−3アルキル基は1〜3個のハロゲン原子により置換されていてもよい。
【0090】
前記Rf、Rgは好ましくは、水素原子、C1−3アルキル基、−COCH、−SOCHを表わす。
【0091】
前記Bは、好ましくは、CRである。
【0092】
前記Rは、好ましくは、水素原子、フッ素原子であり、さらに好ましくは水素原子である。
【0093】
このような本発明の式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩は、Discoidin Domain Receptor1(DDR1)選択的阻害作用を有する化合物として有用であり、がんの予防および/または治療、がんの浸潤・転移の予防および/または治療、線維症、炎症の予防および/または治療に有用である。
【0094】
前記がんとしては例えば、白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病など)、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫など)、脳腫瘍、神経芽細胞腫、神経膠種、甲状腺癌、骨髄異形成症候群、頭頸部癌、食道癌、胃癌、大腸癌、結腸直腸癌、乳癌、卵巣癌、肺癌、膵臓癌、肝臓癌、胆嚢癌、皮膚癌、悪性黒色種、腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、子宮癌、精巣癌、前立腺癌が挙げられ、好ましくは非小細胞肺癌、膵癌、子宮内膜癌、脳腫瘍、胆管癌、大腸癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌が挙げられる。
【0095】
前記線維症、炎症としては例えば、肝線維症、腎線維症、肺線維症、強皮症/全身性硬化症、骨髄線維症、心内膜心筋線維症、肝炎(非アルコール性脂肪肝炎、アルコール性肝炎、薬剤性肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変)、糖尿病性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、巣状糸球体硬化症、IgA腎症、膜性腎症、L鎖沈着病、ループス腎炎、クリオグロブリン血症性腎炎、HIV関連腎炎、紫斑病性腎炎、膜性増殖性腎炎、管内増殖性腎炎、メサンギウム増殖性腎炎、半月体形成性腎炎、間質性腎炎、高血圧性腎硬化症、抗GBM腎炎(Goodpasture syndrome)、HCV、HBV関連腎症、ANCA腎炎、アルポート症候群、慢性膵炎、関節リウマチ、アテローム性動脈硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症などが挙げられる。
【0096】
本発明にかかる化合物もしくはその塩は、慣用されている方法により錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、被覆錠剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤等として製剤化することができる。製剤化には通常用いられる賦形剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤や、および必要により安定化剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤、pH調製剤、防腐剤、抗酸化剤などを使用することができ、一般に医薬品製剤の原料として用いられる成分を配合して常法により製剤化される。
【0097】
例えば、経口製剤を製造するには、本発明にかかる化合物またはその薬理学的に許容される塩と賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法により散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等とする。
【0098】
これらの成分としては例えば、大豆油、牛脂、合成グリセライド等の動植物油;流動パラフィン、スクワラン、固形パラフィン等の炭化水素;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油;セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;シリコン樹脂;シリコン油;ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等の界面活性剤;ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロースなどの水溶性高分子;エタノール、イソプロパノールなどの低級アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール;グルコース、ショ糖などの糖;無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウムなどの無機粉体、精製水などがあげられる。
【0099】
賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスターチ、白糖、ブドウ糖、マンニトール、ソルビット、結晶セルロース、二酸化ケイ素などが挙げられる。
【0100】
結合剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリプロピレングリコール・ポリオキシエチレン・ブロックポリマー、メグルミンなどが挙げられる。
【0101】
崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース・カルシウム等が挙げられる。
【0102】
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油等が挙げられる。
【0103】
着色剤としては医薬品に添加することが許可されているものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、芳香散、ハッカ油、竜脳、桂皮末等が用いられる。
【0104】
これらの錠剤・顆粒剤には糖衣、その他必要により適宜コーティングすることはもちろん差支えない。また、シロップ剤や注射用製剤等の液剤を製造する際には、本発明にかかる化合物またはその薬理学的に許容される塩にpH調整剤、溶解剤、等張化剤などと、必要に応じて溶解補助剤、安定化剤などを加えて、常法により製剤化する。
【0105】
外用剤を製造する際の方法は限定されず、常法により製造することができる。すなわち製剤化にあたり使用する基剤原料としては、医薬品、医薬部外品、化粧品等に通常使用される各種原料を用いることが可能である。使用する基剤原料として具体的には、例えば動植物油、鉱物油、エステル油、ワックス類、高級アルコール類、脂肪酸類、シリコン油、界面活性剤、リン脂質類、アルコール類、多価アルコール類、水溶性高分子類、粘土鉱物類、精製水などの原料が挙げられ、さらに必要に応じ、pH調整剤、抗酸化剤、キレート剤、防腐防黴剤、着色料、香料などを添加することができるが、本発明にかかる外用剤の基剤原料はこれらに限定されない。
【0106】
また、必要に応じて分化誘導作用を有する成分、血流促進剤、殺菌剤、消炎剤、細胞賦活剤、ビタミン類、アミノ酸、保湿剤、角質溶解剤等の成分を配合することもできる。なお上記基剤原料の添加量は、通常外用剤の製造にあたり設定される濃度になる量である。
【0107】
本発明にかかる化合物もしくはその塩またはそれらの溶媒和物を投与する場合、その形態は特に限定されず、通常用いられる方法により経口投与でも非経口投与でもよい。例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、トローチ剤、吸入剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、点眼剤、点鼻剤、点耳剤、パップ剤、ローション剤などの剤として製剤化し、投与することができる。
【0108】
本発明にかかる医薬の投与量は、症状の程度、年齢、性別、体重、投与形態・塩の種類、疾患の具体的な種類等に応じて適宜選ぶことができる。
【0109】
投与量は患者の、疾患の種類、症状の程度、患者の年齢、性差、薬剤に対する感受性差などにより著しく異なるが、通常成人として1日あたり、約0.03−1000mg、好ましくは0.1−500mg、さらに好ましくは0.1−100mgを1日1−数回に分けて投与する。注射剤の場合は、通常約1μg/kg−3000μg/kgであり、好ましくは約3μg/kg−1000μg/kgである。
【0110】
本発明にかかる化合物の製造においては、原料化合物・各種試薬は、塩や水和物あるいは溶媒和物を形成していてもよく、いずれも出発原料、使用する溶媒等により異なり、また反応を阻害しない限りにおいて特に限定されない。
【0111】
用いる溶媒についても、出発原料、試薬等により異なり、また反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定されないことは言うまでもない。
【0112】
種々の異性体(例えば幾何異性体、不斉炭素に基づく光学異性体、回転異性体、立体異性体、互変異性体、等)は、通常の分離手段、例えば再結晶、ジアステレオマー塩法、酵素分割法、種々のクロマトグラフィー(例えば薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、等)を用いることにより精製し、単離することができる。
【0113】
本発明にかかる化合物がフリー体として得られる場合、当該化合物が形成していてもよい塩またはそれらの溶媒和物の状態に常法に従って変換することができる。また、本発明にかかる化合物が当該化合物の塩または溶媒和物として得られる場合、当該化合物のフリー体に常法に従って変換することができる。
【0114】
本発明にかかる化合物の単離・精製は、抽出、濃縮、留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィーなどの通常の化学操作を適用して行うことができる。
【0115】
本明細書において引用された全ての先行技術文献は、参照として本明細書に組み入れられる。
【0116】
以下に、本発明の化合物の一般的製造方法および実施例を示す。
本発明の化合物は様々な方法によって合成することができるが、その一部を以下のスキームで説明する。スキームは例示であり、本発明は、明示された化学反応および条件だけに制限されない。以下のスキームでは、明解にするために一部の置換基が除外されていることがあるが、これらはスキームの開示の制限を意図するものではない。本発明の代表的化合物は、適切な中間体、公知の化合物、および、試薬を用いて合成することができる。
【0117】
以下の一般的製造方法および実施例において汎用される略号、化学式に対応する試薬や溶媒の名称を以下に記す。
AcOH 酢酸
AD mix Asymmetric Dihydroxylation Mix
AIBN アゾビスイソブチロニトリル
BINAP 2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル
Boc t−ブトキシカルボニル
BocO 二炭酸ジ−t−ブチル
BOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリスジメチルアミノホスホニウム塩またはその誘導体
BPO 過酸化ベンゾイル
9−BBN 9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
CPME シクロペンチルメチルエーテル
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCC N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMA ジメチルアセトアミド
DMAP N,N−ジメチル−4−アミノピリジン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMT−MM 4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド
DPPA ジフェニルリン酸アジド
dppf 1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EtOH エタノール
2−PrOH 2−プロパノール
EtOAc 酢酸エチル
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩
HBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(=リチウムヘキサメチルジシラジド
m−CPBA m−クロロ過安息香酸
NMP N−メチルピロリドン
NBS N−ブロモスクシンイミド
NCS N−クロロスクシンイミド
NIS N−ヨードスクシンイミド
nBupAd ジ(1−アダマンチル)−n−ブチルホスフィン
MeOH メタノール
S−Phos 2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',6'−ジメトキシビフェニル
TBME tert−ブチルメチルエーテル
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
WSCDI 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
X−Phos 2',4',6'−トリイソプロピル−2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル
【0118】
製造方法I
式(II)において、QがCH、Rがスルファニル基もしくはスルホニル基、RがHもしくはハロゲンの場合の骨格を構築する方法の一つである。
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【0119】
工程I−1
ハロベンゾニトリル誘導体I−aの炭素−硫黄結合生成によるスルファニル化工程である。当工程は、ハロベンゾニトリル誘導体I−aを塩基の存在下、PRに対応するアルキルチオールまたはアリールチオール試薬と反応させることで実施可能である。チオール試薬としては、メタンチオール、エタンチオール、n−プロピルチオール、i−プロピルチオールなどの非環状アルキルチオール、シクロペンチルチオールなどの環状アルキルチオール、フェニルチオールなどのアリールチオールを挙げることができる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいは、t−BuOK、LDA、LiHMDS、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、DBU等の有機塩基が挙げられる。好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムである。溶媒としては、DMF、DMA、DMSO、ジクロロメタン、THF、アセトニトリルおよび、それらの混合物を挙げることができ、好ましくは、DMFである。また、国際公開公報WO2009/131245に記載の方法のように、ハロベンゾニトリル誘導体I−aをPRに対応する金属アルキル/アリールチオラートとDMFなどの極性溶媒中、加熱下、反応させることでも実施可能である。さらに別法として、国際公開公報WO2006/038741に記載の方法のように、ハロベンゾニトリル誘導体I−aをPd触媒、Pd触媒配位子、塩基の存在下、1,4−ジオキサンなどの極性溶媒中、PRに対応する非環状アルキルチオールと加熱反応させることでも実施可能である。このとき、Pd触媒として好ましくはPd(dba)、Pd触媒配位子として好ましくはXantphos、塩基として好ましくはN,N−ジイソブチルエチルアミン、溶媒として好ましくは1,4−ジオキサンである。
【0120】
工程I−2
スルファニルベンゾニトリル誘導体I−bの還元工程である。当工程は、スルファニルベンゾニトリル誘導体I−bを還元剤と反応させることにより、ニトリル基を還元することで実施可能である。還元剤としては、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニム、セレクトリド、スーパーヒドリド、水素化ホウ素ナトリウム−ニッケルクロリドなどの金属還元剤、ボラン−THF錯体、ボラン−ジメチルスルフィド錯体などのホウ素還元剤などが挙げられる。好ましくは、水素化リチウムアルミニウム、ボラン−THF錯体である。溶媒としては、THF、ジメチルエーテル、ジメトキシエタンなどが挙げられる。好ましくは、THFである。
【0121】
工程I−3
アルデヒド誘導体I−dの炭素−硫黄結合生成によるスルファニル化工程である。当工程は、アルデヒド誘導体I−dをPRに対応する金属アルキル/アリールチオラートと加熱下、反応させることで実施可能であり、例えば、国際公開公報WO2009/131245に記載の方法を参考にすることができる。金属アルキル/アリールチオラートとしては、ナトリウムエタンチオラート、ナトリウムメタンチオラート、カリウムエタンチオラートなどを挙げることができる。溶媒としては、DMF、DMA、DMSO、ジクロロメタン、THF、アセトニトリルおよび、それらの混合物を挙げることができ、好ましくは、DMFである。加熱は、50℃〜90℃が好ましい。また、工程I−1に挙げた記載の方法のように、アルデヒド誘導体I−dをPRに対応するアルキルまたはアリールチオール試薬と反応させることでも実施可能である。さらに別法として、国際公開公報WO2006/038741に記載の方法のように、アルデヒド体I−dをPd触媒、Pd触媒配位子、塩基の存在下、1,4−ジオキサンなどの極性溶媒中、PRに対応する非環状アルキルチオールと加熱反応させることでも実施可能である。
【0122】
工程I−4
スルファニルベンゾアルデヒド誘導体I−eのオキシム化工程である。当工程は、塩基の存在下、アルデヒド体I−eをO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることで実施可能である。塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソブチルエチルアミン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジンなどが挙げられるが、好ましくはピリジンである。反応に用いる溶媒としては、ジクロロメタン、THF、アセトニトリル、CPMEなどが挙げられる。塩基としてピリジンを用いたときは、溶媒は用いずともよい。
【0123】
工程I−5
O−メチルオキシム誘導体I−fの還元工程である。当工程は、O−メチルオキシム誘導体I−fを加熱下、ホウ素試薬と反応させ、その後、酸処理することで、実施可能である。ホウ素試薬としては、ボラン−THF錯体、ボラン−ジメチルスルフィド錯体、テキシルボラン、9−BBNなどのホウ素還元剤などが挙げられるが、好ましくはボラン−THF錯体である。酸としては、塩酸溶液などが挙げられるが、好ましくは、塩酸水溶液である。溶媒としては、非プロトン性溶媒が挙げられ、好ましくはTHFである。加熱は、50℃から90℃の間で行うとよい。
【0124】
工程I−6
スルファニルベンジルアミン誘導体I−cのスルホキシド誘導体への変換工程である。当工程は、遊離の一級アミンをBoc基などで保護した後、mCPBA、tBuOOH、H、オキソン、過マンガン酸カリウムなどの過酸で酸化しスルホキシドへと変換し、塩酸処理することによりBoc基の脱保護を行うことで実施可能であり、国際公開公報WO2009/131245に記載の方法を参考にしている。保護基としては好ましくはBoc基、酸化剤としては、好ましくはmCPBAである。得られたスルホニルベンジルアミン誘導体I−gは、塩酸塩として単離することもできる。
【0125】
工程I−7
塩化スルホニル誘導体I−hのアルキル化工程である。当工程は、塩化スルホニル誘導体I−hを加熱下、還元剤を用いてスルフィナートへと系中にて変換し、その後、アルキル剤で処理することによりアルキル化を行うことで実施可能である。例えば、Bioorg.Med.Chem.13(2005)397-416の方法で実施可能である。スルフィナートへの還元剤としては好ましくは亜硫酸ナトリウムであり、アルキル剤としてはハロゲン化アルキルや2−ハロカルボン酸などが挙げられるが、好ましくはヨウ化エチルなどのヨウ化アルキルである。
【0126】
工程I−8
スルホニルトルエン誘導体I−iのブロモ化工程である(Wohl−Ziegler反応)。当工程は、スルホニルトルエン誘導体I−iを加熱下、触媒量のラジカル開始剤存在下、ブロモ化剤と反応させることで実施可能である。ブロモ化剤としては、NBSやN−ブロモイミドなどが挙げられるが、好ましくはNBSである。ラジカル開始剤としては、過酸化ベンゾイル、AIBNなどが挙げられるが、好ましくは過酸化ベンゾイルである。溶媒としては、四塩化炭素、ベンゼン、シクロヘキサン、アセトニトリルなどが挙げられるが、好ましくは四塩化炭素である。加熱温度は好ましくは80℃以上である。
【0127】
工程I−9
ベンジルブロミド誘導体I−jのアミノ化工程である。当工程は、ベンジルブロミド誘導体I−jをアミノ化剤と反応させることで実施可能である。アミノ化剤としては、アンモニア水、液体アンモニア、アンモニアガスなどが挙げられるが、好ましくはアンモニア水であり、溶媒としては、プロトン性アルコール溶媒、水、THF、およびそれらの混合溶媒などが挙げられるが、好ましくはエタノールである。
【0128】
工程I−10
ハロベンゼン誘導体I−kの炭素−硫黄結合生成によるスルファニル化工程である。当工程は、ハロベンゼン誘導体I−kをPRに対応する金属アルキル/アリールチオラートと加熱下、反応させることで実施可能であり、例えば、国際公開公報WO2009/131245に記載の方法を参考にすることができる。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−3と同様である。
【0129】
工程I−11
スルファニルトルエン誘導体I−lのスルホキシドへの酸化工程である。当工程は、スルファニルトルエン誘導体I−lを酸化剤と反応させることで実施可能である。酸化剤としては、mCPBA、tBuOOH、H、オキソン、過マンガン酸カリウムなどの過酸が挙げられるが、好ましくは2当量以上のmCPBAであり、溶媒としては、非プロトン性溶媒が挙げられるが、好ましくはジクロロメタン、酢酸エチルである。
【0130】
工程I−12
スルホニルトルエン誘導体I−mのブロモ化工程である(Wohl−Ziegler反応)。当工程は、スルホニルトルエン誘導体I−mを加熱下、触媒量のラジカル開始剤存在下、ブロモ化剤と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−8と同様である。
【0131】
工程I−13
ベンジルブロミド誘導体I−nのアミノ化工程である。当工程は、ベンジルブロミド誘導体I−nをアミノ化剤と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−9と同様である。
【0132】
工程I−14
スルファニルベンジルアミン誘導体I−cのアミド化工程である。当工程は、スルファニルベンジルアミン誘導体I−cを縮合剤および塩基存在下、対応するカルボン酸と反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。縮合剤としては、WSCDI、HBTU、HATU、BOP、DCC、DPPA、DMT−MMなどが挙げられるが、好ましくはWSCDI、HBTU、HATUであり、塩基としては3級アミンなどが挙げられるが好ましくはN,N−ジイソブチルエチルアミンである。上記の条件において、縮合補助剤としては、HOBT、HOOBTなどが挙げられるが、好ましくはHOBTであり、溶媒としては、非プロトン性溶媒が挙げられるが、好ましくはジクロロメタン、THF、DMFなどである。
【0133】
工程I−15
スルホニルベンジルアミン誘導体I−gのアミド化工程である。スルホニルベンジルアミン誘導体I−gを縮合剤および塩基存在下、対応するカルボン酸と反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0134】
製造方法II
式(II)において、QがCH、Rがスルフィニル基、RがHもしくはハロゲンの場合の骨格を構築する方法の一つである。
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【0135】
工程II−1
スルファニル誘導体II−aのスルフィニル化工程である。当工程は、スルファニル誘導体II−aを酸化剤と反応させることで実施可能であり、得られるスルファニル誘導体II−bはラセミ体である。酸化剤としては、mCPBA、tBuOOH、H、オキソン、過マンガン酸カリウムなどの過酸が挙げられるが、好ましくはmCPBAであり、好ましい試薬の当量は0.9〜1.0当量である。溶媒としては、非プロトン性溶媒が挙げられるが、好ましくはジクロロメタン、酢酸エチルである。
【0136】
製造方法III
式(II)において、QがNH、Rがスルファニル基もしくはスルホニル基、RがHの場合の骨格を構築する方法の一つである。
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【0137】
工程III−1
ベンゾチアゾール誘導体III−aの加水分解によるチアゾール環開裂工程である。当工程は、ベンゾチアゾール誘導体III−aを加熱下、無機塩基と反応させ、加水分解を行うことで実施可能である。例えば、J.Med.Chem.2002,45,2229−2239の方法で実施可能である。無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなどが挙げられるが、好ましくは水酸化ナトリウムである。溶媒としては、エチレングリコール、水、ジメトキシエタンおよび上記の混合溶媒などが挙げられるが、好ましくはエチレングリコールと水の混合溶媒である。加熱は、好ましくは100℃以上である。
【0138】
工程III−2
チオフェノール誘導体III−bのアルキル化工程である。当工程は、チオフェノール誘導体III−bを塩基および相間移動触媒存在下、PRに対応するアルキル化剤と反応させることで実施可能である。アルキル化剤としては、ヨウ化アルキル、臭化アルキル、アルキルトリフラート、アルキルメシラートなどが挙げられるが、好ましくはヨウ化エチルなどのヨウ化アルキルである。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム等の無機塩基、あるいは、DBU、t−BuOK、LDA、LiHMDS、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン等の有機塩基が挙げられる。好ましくは、炭酸セシウム、炭酸カリウム、DBUである。相間移動触媒としては、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウムなどが挙げられる。溶媒としては非プロトン性極性溶媒やエーテル系溶媒が挙げられるが、好ましくはDMF、THFである。
【0139】
工程III−3
ハロベンゼン誘導体III−cのスルファニル化工程である。当工程は、ハロベンゼン誘導体III−cをPRに対応する金属アルキル/アリールチオラートと加熱下、反応させることで実施可能であり、例えば、国際公開公報WO2009/131245に記載の方法を参考にすることができる。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−3と同様である。
【0140】
工程III−4
ハロニトロベンゼン誘導体III−dのスルファニル化工程である。当工程は、ハロニトロベンゼン誘導体III−dを塩基の存在下、PRに対応するアルキルチオールまたはアリールチオール試薬と反応させることで実施可能である。チオール試薬としては、メタンチオール、エタンチオール、n−プロピルチオール、i−プロピルチオールなどの非環状アルキルチオール、シクロペンチルチオールなどの環状アルキルチオール、フェニルチオールなどのアリールチオールを挙げることができる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいは、t−BuOK、LDA、LiHMDS、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、DBU等の有機塩基が挙げられる。好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムである。溶媒としては、DMF、DMA、DMSO、ジクロロメタン、THF、アセトニトリルおよび、それらの混合物を挙げることができ、好ましくは、DMFである。
【0141】
工程III−5
スルファニルニトロベンゼン誘導体III−eのアミノ化(還元)工程である。当工程は、スルファニルニトロベンゼン誘導体III−eを酸性条件下、金属還元剤と反応させることで実施可能である。例えば、特許(EP1065204)記載の方法を参考にすることができる。還元剤としては、鉄粉末、亜鉛粉末、すず試薬などが挙げられるが、好ましくは鉄粉末である。添加される酸としては、塩化アンモニウム、酢酸、塩酸などが挙げられるが、好ましくは塩化アンモニウムである。溶媒としては、プロトン性アルコール溶媒、水およびそれらの混合溶媒などが挙げられるが、好ましくはエタノールと水の混合溶媒である。
【0142】
工程III−6
スルファニルアニリン誘導体III−fのヒドラジニル化工程である。当工程は、スルファニルアニリン誘導体III−fを強酸性条件下、亜硝酸塩を用いてジアゾニウム塩へと変換した後(Griess反応)、これを単離することなく金属還元剤と反応させることにより、実施可能である。ジアゾニウム塩への変換に用いる亜硝酸塩は、好ましくは亜硝酸ナトリウムである。ジアゾニウム塩からフェニルヒドラジンへの還元に用いる金属還元剤は、好ましくは、塩化すず(II)である。溶媒としては、プロトン性酸性溶媒が挙げられるが、好ましくは、塩酸水溶液である。
【0143】
工程III−7
スルファニルフェニルヒドラジン誘導体III−gのアミド化工程である。当工程は、スルファニルフェニルヒドラジン誘導体III−gを対応するカルボン酸と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0144】
工程III−8
スルファニルケトヒドラジン誘導体III−hのスルホキシドへの酸化工程である。当工程は、スルファニルケトヒドラジン誘導体III−hを酸化剤と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−11と同様である。
【0145】
製造方法IV
式(II)において、QがCH、Rがスルホニル基、BがCH、RがXで表わされる場合の骨格を構築する方法の一つである。
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【0146】
工程IV−1
ブロモアニリン誘導体IV−aから安息香酸誘導体IV−bへの3段階変換工程である。当工程は、ブロモアニリン誘導体IV−aのアミノ基を塩基性条件下、ジBoc基により保護し、保護体を単離精製した後、引き続き、−78℃下にてn−ブチルリチウムで処理し、t−ブトキシカルボニル基を転位させ、さらに酸性条件下にて、エステルのt−Bu基とアミン保護基のBoc基を共に脱保護することにより実施可能である。SYNLETT 20(2005)3107-3108の方法を参考にした。ジBoc化の条件においては、好ましくは触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、溶媒としてはハロメタン系やエーテル系の非プロトン性溶媒が挙げられるが、好ましくはTHFである。t−ブトキシカルボニル基転位においては、溶媒としては強塩基性にて安定な非プロトン性溶媒が挙げられるが、好ましくはTHFである。t−Bu基とBoc基の脱保護においては、酸として塩酸、硫酸、TFAなどが挙げられるが、好ましくはTFAであり、溶媒としては、好ましくは、ジクロロメタンである。
【0147】
工程IV−2
安息香酸誘導体IV−bからビニル安息香酸エステル体IV−cへの2段階変換工程である。当工程は、塩基性条件下においてアルキル化剤によるエステル化を行い、単離精製した後、塩基、ビニル化試薬存在下、Pd触媒を用いた加熱反応を行うことで実施可能である。エステル化においては、アルキル化剤としてはハロアルキルが挙げられるが、好ましくはヨウ化アルキルである。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいは、t−BuOK、LDA、LiHMDS、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、DBU等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは炭酸カリウム、炭酸ナトリウムである。溶媒としては、非プロトン性極性溶媒やエーテル系溶媒などが挙げられるが、好ましくはDMFである。ビニル化においては、Pd触媒としては、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムに代表される0価のPd錯体が挙げられるが、好ましくは、酢酸パラジウム、配位子としてX−PhosやBuPAd2を用いたものである。ビニル化剤としては、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム、ビニルボロン酸、ビニルボロン酸エステルなどが挙げられるが、好ましくは、ビニルトリフルオロホウ酸カリウムである。塩基としては、好ましくは炭酸カリウム、炭酸セシウムである。溶媒においては、好ましくはトルエン−水の混合溶媒である。
【0148】
工程IV−3
ビニルベンゼン誘導体IV−cからベンズアルデヒド誘導体IV−dへの2段階変換工程である。当工程は、ビニルベンゼン誘導体IV−cをオスミウム試薬によるジヒドロキシル化を行い、単離精製した後、グリコール開裂を行うことで実施可能である。例えば、国際公開公報WO2010/065760に記載の方法などを参考にすることができる。ジヒドロキシル化においては、オスミウム試薬として四酸化オスミウム、AD−mixなどが挙げられるが、好ましくはAD−mix−αもしくはAD−mix−βである。溶媒としては、水溶性溶媒と水との混合溶媒が挙げられるが、好ましくはt−BuOHと水との混合溶媒である。グリコール開裂においては、酸化剤としてメタ過ヨウ素酸ナトリウム、四酢酸鉛などが挙げられるが、好ましくはメタ過ヨウ素酸ナトリウムである。溶媒としては、有機溶媒と水との混合溶媒か酢酸溶液などが挙げられるが、好ましくはTBMEと水との混合溶媒である。
【0149】
工程IV−4
アニリン誘導体IV−dからの脱アミノ化工程である。当工程は、アニリン誘導体IV−dを、酸性条件下、亜硝酸塩を用いてジアゾニウム塩へと変換した後(Griess反応)、これを単離することなく還元することにより、実施可能である。ジアゾニウム塩への変換に用いる亜硝酸塩は、好ましくは亜硝酸ナトリウムである。ジアゾニウム塩の還元における還元剤としては、好ましくは蟻酸であり、また、この蟻酸を溶媒としても用いることもできる。
【0150】
工程IV−5
ベンズアルデヒド誘導体IV−eからの還元的アミノ化によるC−N結合生成工程である。当工程は、ベンズアルデヒド誘導体IV−eを還元剤の存在下、Y1−Z1−Proに対応する一級もしくは二級アミンと反応させることで実施可能である。還元剤としては、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、2−ピコリン−ボランなどが挙げられるが、好ましくは水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムである。溶媒としては、ハロメタン系溶媒やエーテル系溶媒などが挙げられるが、好ましくはクロロホルム、ジクロロメタン、THFである。
【0151】
工程IV−6
安息香酸誘導体IV−fからのエステル化工程である。当工程は、安息香酸誘導体IV−fを塩基の存在下、アルキル化剤と反応させることで実施可能である。アルキル化剤としてはハロアルキルが挙げられるが、好ましくはヨウ化アルキルである。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいは、t−BuOK、LDA、LiHMDS、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、DBU等の有機塩基が挙げられるが、好ましくは炭酸カリウム、炭酸ナトリウムである。溶媒としては、非プロトン性極性溶媒が挙げられるが、好ましくはDMFである。
【0152】
工程IV−7
安息香酸エステル誘導体IV−gからのブロモ化工程である(Wohl−Ziegler反応)。当工程は、安息香酸エステル誘導体IV−gを加熱下、触媒量のラジカル開始剤存在下、ブロモ化剤と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−8と同様である。
【0153】
工程IV−8
臭化ベンジル誘導体IV−hからの置換反応によるC−N結合生成工程である。当工程は、臭化ベンジル誘導体IV−hを塩基の存在下、Y1−Z1−Proに対応する一級もしくは二級アミンと反応させることで実施可能である。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいは、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソブチルエチルアミン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジンt−BuOK、LDA、LiHMDS、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、DBUなどの有機塩基が挙げられるが、好ましくはトリエチルアミンや炭酸カリウムである。溶媒としては、ハロメタン系溶媒、エーテル系溶媒や非プロトン性極性溶媒などが挙げられるが、好ましくはジクロロメタン、THF、DMFである。
【0154】
工程IV−9
安息香酸誘導体IV−jからのエステル化工程である。当工程は、安息香酸誘導体IV−jを塩基の存在下、アルキル化剤と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−6と同様である。
【0155】
工程IV−10
ハロ安息香酸エステル誘導体IV−kからのSuzuki−Molanderカップリング反応によるC−C結合生成工程である。当工程は、ハロ安息香酸エステル誘導体IV−kを、パラジウム試薬、塩基の存在下、CH2−Y1−Z1−Proに対応するMolander試薬(カリウムトリフルオロボラート誘導体)と加熱反応させることで実施可能である。このとき必要に応じて、パラジウムリガンド用試薬を加える。例えば、Acc.Chem.Res.2007,40,275−286の方法で実施可能である。Pd試薬としては、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体などが代表として挙げられるが、好ましくは酢酸パラジウムである。パラジウムリガンド用試薬としては、X−Phos、S−Phos、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィンなどが挙げられるが、好ましくはX−Phos、S−Phos、nBuPAdである。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、りん酸三カリウムなどの無機塩基、あるいはトリエチルアミン、t−ブチルアミン、N,N−ジイソブチルエチルアミン、ピリジンなどの有機アミンが挙げられるが、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸セシウムである。溶媒としては、アルコール、トルエン、THFおよびそれらと水の混合溶媒が挙げられ、好ましくは、THFと水の混合溶媒、トルエン、トルエンと水の混合溶媒である。
【0156】
工程IV−11
安息香酸エステル誘導体IV−iからの鹸化(加水分解)工程である。当工程は、安息香酸エステル誘導体IV−iを無機塩基と反応させることで実施可能である。無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムなどが挙げられるが、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。溶媒としては、アルコール、水、およびそれらの混合溶媒などが挙げられるが、好ましくはエタノール水溶液、もしくはメタノール水溶液である。反応が遅い場合は、40℃から60℃にて加熱するとよい。
【0157】
工程IV−12
安息香酸誘導体IV−lからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸誘導体IV−lを縮合剤および塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0158】
工程IV−13
トルエン誘導体IV−nからのジブロモ化工程である(Wohl−Ziegler反応)。当工程は、トルエン誘導体IV−nを加熱下、触媒量のラジカル開始剤存在下、ブロモ化剤と反応させることで実施可能である。ブロモ化剤としては、NBSやN−ブロモイミドなどが挙げられるが、好ましくは2当量以上のNBSである。ラジカル開始剤としては、過酸化ベンゾイル、AIBNなどが挙げられるが、好ましくは過酸化ベンゾイルである。溶媒としては、四塩化炭素、ベンゼン、シクロヘキサン、アセトニトリルなどが挙げられるが、好ましくは四塩化炭素である。加熱温度は好ましくは80℃以上であり、加熱還流させるとよい。
【0159】
工程IV−14
ジブロモトルエン誘導体IV−oからのアルデヒド化工程である。当工程は、ジブロモトルエン誘導体IV−oを加熱下、硝酸銀と反応させることで実施可能である。例えば、J.Chem.Soc.(1939)781の方法で実施可能である。溶媒としては、水、水溶性溶媒、およびそれらの混合溶媒が挙げられるが、好ましくはアセトン水溶液である。加熱温度は好ましくは60℃である。
【0160】
工程IV−15
安息香酸アルデヒド誘導体IV−pからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸アルデヒド誘導体IV−pを塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0161】
工程IV−16
保護アミン誘導体IV−mからのアミン保護基の脱保護工程である。ここで言う保護基とは、主に、Boc基を指す。当工程は、保護アミン誘導体IV−mを強酸性条件下、反応させることで実施可能である。酸としては、TFA、塩酸、硫酸、メシル酸、ルイス酸などが挙げられるが、好ましくはTFA、塩酸である。溶媒としては、ジクロロメタン、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、水およびそれらの混合溶媒などが挙げられるが、好ましくは、ジクロロメタン、酢酸エチル、1,4−ジオキサンである。
【0162】
製造方法V
式(II)において、QがCH、Rがスルホニル基、BがCR、RがX、Rがハロゲンで表わされる場合の骨格を構築する方法の一つである。
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【0163】
工程V−1
ベンズアルデヒド誘導体IV−dのハロゲン化工程である。当工程は、ベンズアルデヒド誘導体IV−dを加熱下、ハロゲン化剤と反応させることで実施可能である。反応の進行が遅い場合は、酸や触媒量のラジカル開始剤を加えるとよい。ハロゲン化剤としては、N−ハロゲンコハク酸イミド、ハロ化スルフリル、酸性条件下や還元鉄粉存在下での塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられるが、好ましくは、N−ハロゲンコハク酸イミドである。溶媒としては、非プロトン性極性溶媒、ハロメタン系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール、水などが挙げられるが、好ましくはDMFである。
【0164】
工程V−2
アニリン誘導体V−aからの脱アミノ化工程である。当工程は、アニリン誘導体V−aを、酸性条件下、亜硝酸塩を用いてジアゾニウム塩へと変換した後(Griess反応)、これを単離することなく還元することにより、実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−4と同様である。
【0165】
工程V−3
安息香酸エステル誘導体V−bからの鹸化(加水分解)工程である。当工程は、安息香酸エステル誘導体V−bを無機塩基と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−11と同様である。
【0166】
工程V−4
安息香酸誘導体V−cからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸誘導体V−cを縮合剤および塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0167】
工程V−5
ベンズアルデヒド誘導体V−dからの還元的アミノ化によるC−N結合生成工程である。当工程は、ベンズアルデヒド誘導体V−dを還元剤の存在下、Y1−Z1−Proに対応する一級もしくは二級アミンと反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−5と同様である。
【0168】
工程V−6
ハロ安息香酸エステル誘導体V−fからのSuzuki−Molanderカップリング反応によるC−C結合生成工程である。当工程は、ハロ安息香酸エステル誘導体V−fを、パラジウム試薬、塩基の存在下、CH2−Y1−Z1−Proに対応するMolander試薬(カリウムトリフルオロボラート誘導体)と加熱反応させることで実施可能である。このとき必要に応じて、パラジウムリガンド用試薬を加える。例えば、Acc.Chem.Res.2007,40,275−286の方法で実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−10と同様である。
【0169】
工程V−7
安息香酸エステル誘導体V−gのハロゲン化工程である。当工程は、安息香酸エステル誘導体V−gをハロゲン化剤と反応させることで実施可能である。反応の進行が遅い場合は、加熱もしくは酸や触媒量のラジカル開始剤を加えるとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程V−1と同様である。
【0170】
工程V−8
アニリン誘導体V−hからの脱アミノ化工程である。当工程は、アニリン誘導体V−hを、酸性条件下、亜硝酸塩を用いてジアゾニウム塩へと変換した後(Griess反応)、これを単離することなく還元することにより、実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−4と同様である。
【0171】
工程V−9
安息香酸エステル誘導体V−iからの鹸化(加水分解)工程である。当工程は、安息香酸エステル誘導体V−iを無機塩基と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−11と同様である。
【0172】
工程V−10
安息香酸誘導体V−jからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸誘導体V−jを縮合剤および塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0173】
工程V−11
安息香酸誘導体V−kからのハロゲン化およびエステル化の2段階変換工程である。ハロゲン化工程は、安息香酸誘導体V−kをハロゲン化剤と反応させることで実施可能である。反応の進行が遅い場合は、加熱もしくは酸や触媒量のラジカル開始剤を加えるとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程V−1と同様である。エステル化工程は、上記のハロゲン化工程で得られたハロ安息香酸誘導体を酸性条件下、Alkに対応するアルコールと加熱反応させることにより実施可能である。アルコールとしては、低級アルコールなどが挙げられるが、好ましくは、メタノールである。酸としては、無機酸などが挙げられるが、好ましくは硫酸である。
【0174】
工程V−12
アニリン誘導体V−lからのヨウ素化工程である。当工程は、アニリン誘導体V−lを酸性条件下、亜硝酸塩を用いてジアゾニウム塩へと変換した後(Griess反応)、これを単離することなく、ヨウ化金属と反応させることにより(Sandmeyer反応)、実施可能である。ジアゾニウム塩への変換に用いる亜硝酸塩は、好ましくは亜硝酸ナトリウムである。酸としては、硫酸、塩酸、メシル酸などが挙げられるが、好ましくは硫酸である。このとき、溶媒としてはトリフルオロエタノール、DMF、アセトニトリルなどの極性溶媒が挙げられるが、好ましくはトリフルオロエタノールである。ヨウ化金属としては、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化リチウムが挙げられるが、好ましくはヨウ化カリウムである。
【0175】
工程V−13
ヨウ化ベンゼン誘導体V−mからのホルミル化および還元の2段階変換工程である。当工程は、ヨウ化ベンゼン誘導体V−mを有機金属試薬によるメタル化を行った後、ホルミル化剤と反応させ、ベンズアルデヒド誘導体ヘ変換した後、単離することなくヒドリド還元剤と反応させることにより、実施可能である。メタル化剤としては、グリニャール試薬やその他のアルキル金属などが挙げられるが、好ましくは臭化イソプロピルマグネシウムである。ホルミル化剤としては、N−ホルミルモルホリン、DMF、蟻酸メチル、N−メチル−N−ピリジン−2−イルホルムアミドなどが挙げられるが、好ましくはN−ホルミルモルホリンである。ヒドリド還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、セレクトリドなどが挙げられるが、好ましくは水素化ホウ素ナトリウムである。溶媒としては、エーテル系溶媒や芳香族系溶媒などが挙げられるが、好ましくはTHFである。
【0176】
工程V−14
安息香酸エステル誘導体V−nからの鹸化(加水分解)工程である。当工程は、安息香酸エステル誘導体V−nを無機塩基と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−11と同様である。
【0177】
工程V−15
安息香酸誘導体V−oからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸誘導体V−oを縮合剤および塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0178】
工程V−16
ベンジルアルコール誘導体V−pからの脱離基導入工程(ハロゲン化、もしくはスルホナート化)である。当工程は、ベンジルアルコール誘導体V−pをハロゲン化試薬、もしくはスルホナート化試薬と反応させることにより実施可能である。ハロゲン化試薬によるハロゲン化は、四臭化炭素、N−ブロモコハク酸イミド、ジブロモイソシアヌル酸などによるブロモ化が好ましく、さらに好ましくはトリフェニルホスフィン存在下、四臭化炭素と反応させるものである。スルホナート化試薬によるスルホナート化としては、メタンスルホニル化、p−トルエンスルホニル化、トリフラート化が挙げられるが、好ましくは、3級アミン存在下、塩化メタンスルホニルと反応させるメタンスルホニル化である。
【0179】
工程V−17
アミド誘導体V−qからの置換反応工程である。当工程は、アミド誘導体V−qを、Y1−Z1−Proに対応する一級もしくは二級アミンと反応させることで実施可能である。溶媒として好ましくは、非プロトン性極性溶媒、エーテル系溶媒、ハロメタン系溶媒などが挙げられるが、好ましくはDMFである。反応が遅い場合には、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの無機塩を加えたり、40℃から80℃にて加熱することが好ましい。
【0180】
工程V−18
保護アミン誘導体V−eからのアミン保護基の脱保護工程である。ここで言う保護基とは、主に、Boc基を指す。当工程は、保護アミン誘導体V−eを強酸性条件下、反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−16と同様である。
【0181】
製造方法VI
式(II)において、QがCH、Rがスルホニル基、BがCR、RがH、RがXで表わされる場合の骨格を構築する方法の一つである。
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【0182】
工程VI−1
安息香酸誘導体VI−aのエステル化工程である。当工程は、安息香酸誘導体VI−aを塩基の存在下、アルキル化剤と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−6と同様である。
【0183】
工程VI−2
ハロアリール誘導体VI−bのブッフバルト・ハートウィッグ反応によるC−N結合生成工程である。当工程は、ハロアリール誘導体VI−bを、パラジウム触媒、パラジウムリガンド用試薬、塩基の存在下、Y−Z−Proに対応する2級アミンと加熱反応させることで実施可能である。例えば、Organic Syntheses, Coll.Vol.10,p.423(2004);Vol. 78,p.23(2002)やSynlett 2006(9):1283の方法で実施可能である。パラジウム触媒としては、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム、(Pd[P(o−Tolyl)3]2)など様々なパラジウム触媒が挙げられるが、好ましくはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)である。パラジウムリガンド用試薬としては、BINAP、dppf、Xantophos、トリ(t−ブチル)ホスフィンなどこちらも様々なパラジウムリガンド用試薬が挙げられるが、好ましくはBINAPである。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシドなどが挙げられるが、好ましくは炭酸セシウムである。溶媒としては、好ましくはトルエンである。
【0184】
工程VI−3
安息香酸エステル誘導体VI−cからの鹸化(加水分解)工程である。当工程は、安息香酸エステル誘導体VI−cを無機塩基と反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−11と同様である。
【0185】
工程VI−4
安息香酸誘導体VI−dからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸誘導体VI−dを縮合剤および塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0186】
工程VI−5
保護アミン誘導体VI−eからのアミン保護基の脱保護工程である。ここで言う保護基とは、主に、Boc基を指す。当工程は、保護アミン誘導体VI−eを強酸性条件下、反応させることで実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程IV−16と同様である。
【0187】
工程VI−6
安息香酸誘導体VI−aからの縮合(アミド化)工程である。当工程は、安息香酸誘導体VI−aを縮合剤および塩基の存在下、対応するベンジルアミン誘導体I−gと反応させることで実施可能であり、必要に応じて縮合補助剤を添加するとよい。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程I−14と同様である。
【0188】
工程VI−7
ハロアリール誘導体VI−gのブッフバルト・ハートウィッグ反応によるC−N結合生成工程である。当工程は、ハロアリール誘導体VI−gを、パラジウム触媒、パラジウムリガンド用試薬、塩基の存在下、Y−Z−Proに対応する2級アミンと加熱反応させることで実施可能である。例えば、Organic Syntheses, Coll.Vol.10,p.423(2004);Vol. 78,p.23(2002)やSynlett 2006(9):1283の方法で実施可能である。当工程の反応試薬、溶媒などの選択条件は、工程VI−2と同様である。
【実施例】
【0189】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが,本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
NMR解析
Bruker社製ARX300(300MHz)、Bruker社製AVANCEIII600(600MHz)、JEOL社製JNM−GSX400(400MHz)、JEOL社製JNM−EX270(270MHz)、JEOL社製ECA−400(400MHz)、またはVarian社製400MR(400MHz)のいずれかを用いて行ない、NMRデータは、ppm(parts per million)(δ)で示し、サンプル溶媒からの重水素ロック信号を参照した。
【0190】
高速液体クロマトグラフィーを備えた質量スペクトルデータ(LC−MS)
Waters社製Acquity勾配超高速液体クロマトグラフィー付きマイクロマス(SQD)、Waters社製Acquity勾配超高速液体クロマトグラフィー付きSQD2マススペクトルメーター、Waters社製2525勾配高速液体クロマトグラフィー付きマイクロマス(ZQ)あるいは、Waters社製2524勾配高速液体クロマトグラフィー付きマイクロマス(SQD)を用いて得た。
高速液体クロマトグラフィーの条件は、下記表1のいずれかを用いた。
【0191】
【表1】
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【0192】
マイクロウェーブ反応
Biotage社製Initiatorによって、スナップキャップ反応バイアルを用いて行われた。最大出力のセッティングはマイクロウェーブによる温度上昇を避けるための、反応容器の空気冷却を含む。
【0193】
市販の試薬は更に精製することなく用いた。室温とは20〜25℃程度の範囲をいう。
全ての非水性反応は無水溶媒中実施した。減圧下濃縮あるいは溶媒留去は、ロータリーエバポレータを用いた。HPLC分取においては、目的物を単離後、必要に応じて中和処理を行いフリー体として得た。
化合物の調製において、好ましくない副反応が起こる可能性がある際は必要に応じ保護基により官能基を保護し、標的分子を調製した後、前記保護基は除去した。保護基の選択および脱着操作は、例えば、[Greene and Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis"(第4版,John Wiley & Sons 2007)]に記載の方法により実施した。
【0194】
[実施例1]
化合物a1
5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンゾニトリル
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5−クロロ−2−フルオロ−ベンゾニトリル(3.60g,23.1mmol)のDMF溶液(46ml)を0℃に冷却し、窒素雰囲気下炭酸カリウム(9.60g,69.4mmol)を加え、室温で5分間攪拌した。エタンチオール(2.05ml,27.8mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(4.57g,quant.)を無色固体として得た。
HPLC保持時間:2.47分(分析条件D)
H−NMR(400MHz,DMSO)δ:8.01(1H,d,J=2.2Hz),7.73(1H,dd,J=2.2,8.8Hz),7.58(1H,d,J=8.8Hz),3.14(2H,q,J=7.7Hz),1.27(t,J=7.7Hz).
【0195】
[実施例2]
化合物a2
5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジルアミン
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5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンゾニトリル(化合物a1,4.57g,23.1mmol)のTHF溶液(40ml)を0℃に冷却下、水素化アルミニウムリチウム(2.63g,69.4mmol)を加え、0℃で30分、続いて室温で1時間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却下、水を加えてセライトろ過した。ろ液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(4.00g,85%)を黄色油状物質として得た。
LCMS: m/z 202 [M+H]
HPLC保持時間:0.97分(分析条件D)
【0196】
[実施例3]
化合物A−1
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジルアミン(化合物a2、37.8mg,0.19mmol)、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(19.9mg,0.20mmol)、WSCDI(43.1mg,0.23mmol)のDCM懸濁液(2ml)に、HOBT(35.2mg,0.23mmol)を加え、20時間攪拌した。反応混合物にDCMを加えて水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(78.0mg,92%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 452 [M+H]
HPLC保持時間:1.06分(分析条件A)
【0197】
[実施例4]
化合物A−2
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物A−1,72.8mg,0.16mmol)のDCM溶液(2.5ml)に、m−CPBA(85.8mg,0.50mmol)を加え、20時間攪拌した。反応混合物にDCMを加えて水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(69.6mg,89%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 484 [M+H]
HPLC保持時間:0.94分(分析条件A)
【0198】
[実施例5]
化合物A−3
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物A−1と同様の条件で、5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジルアミン(化合物a2)と3−クロロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 424 [M+H]
HPLC保持時間:1.06分(分析条件A)
【0199】
[実施例6]
化合物A−4
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−2と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物A−3)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 456 [M+H]
HPLC保持時間:0.94分(分析条件A)
【0200】
[実施例7]
化合物a3
5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩
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化合物a3は特許(WO2009131245)記載の方法に従って5−クロロ−2−エチルスルファニル−ベンジルアミン(化合物a2)より合成した。
【0201】
[実施例8]
化合物A−5
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3、20.5mg,0.076mmol)、3−(トリフルオロメチル)安息香酸(18.0mg,0.095mmol)、WSCDI(18.9mg,0.099mmol)のDCM懸濁液(1.5ml)に、DIPEA(0.016ml,0.091mmol)を加え、20時間攪拌した。反応混合物にDCMを加えて水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(26.9mg,87%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 406 [M+H]
HPLC保持時間:0.83分(分析条件A)
【0202】
[実施例9〜実施例18]
化合物A−5と同様の条件で、以下の表2の化合物を対応するカルボン酸より合成した。ただし、化合物A−10の合成においては溶媒としてDMFを用いた。
【0203】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
[実施例19]
化合物A−14
4−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3、1.00g、3.7mmol)、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸(1.1g、4.1mmol)、WSCDI(1.06g、5.6mmol)、HOBT(0.75g、5.6mmol)のDMF溶液(18.5ml)に、DIPEA(1.90ml、11mmol)を加え、室温にて17時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/DCM/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.56g、87%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 484 [M+H]
HPLC保持時間:0.92分(分析条件A)
【0205】
[実施例20]
化合物a4
2−エチルスルファニル−5−フルオロ−フェニルアミン
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窒素雰囲気下、2−アミノ−4−フルオロ−ベンゼンチオール(1.13g,7.9mmol)、炭酸セシウム(3.09g,9.5mmol)、よう化テトラ−n−ブチルアンモニウム(3.21g,8.7mmol)のDMF懸濁液(10ml)に、よう化エチル(0.66ml,8.3mmol)を加え、2.5時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加えて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.19g,88%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 172 [M+H]
HPLC保持時間:2.35分(分析条件D)
【0206】
[実施例21]
化合物a5
(2−エチルスルファニル−5−フルオロ−フェニル)−ヒドラジン
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2−エチルスルファニル−5−フルオロ−フェニルアミン(化合物a4、300mg、1.8mmol)の水懸濁液(1.8ml)に濃塩酸(1.8ml)および亜硝酸ナトリウム(145mg、2.1mmol)を加え、氷冷下にて2時間撹拌した。この反応液に第二塩化スズ二水和物(909mg、4.0mmol)の濃塩酸溶液(1.8ml)を加え、氷冷下にて1時間撹拌した。5N水酸化ナトリウム水溶液(9ml)を加え、DCMで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物(299mg、91%)をピンク色油状物質として得た。

HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.33(1H,dd,J=8.2,6.6Hz),6.79(1H,dd,J=11.0,2.7Hz),6.48(1H,s),6.40(1H,td,J=8.2,2.7Hz),3.58(2H,brs),2.65(2H,q,J=7.3Hz),1.17(3H,t,J=7.3Hz).
【0207】
[実施例22]
化合物A−17
3−トリフルオロメチル−安息香酸N'−(2−エチルスルファニル−5−フルオロ−フェニル)−ヒドラジド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−1と同様の条件で、(2−エチルスルファニル−5−フルオロ−フェニル)−ヒドラジン(化合物a5)と3−トリフルオロメチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 359 [M+H]
HPLC保持時間:0.93分(分析条件A)
【0208】
[実施例23]
化合物A−18
3−トリフルオロメチル−安息香酸N'−(2−エタンスルホニル−5−フルオロ−フェニル)−ヒドラジド
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化合物A−2と同様の条件で、3−トリフルオロメチル−安息香酸 N'−(2−エチルスルファニル−5−フルオロ−フェニル)−ヒドラジド(化合物A−17)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 391 [M+H]
HPLC保持時間:0.82分(分析条件A)
【0209】
[実施例24]
化合物A−19
N−(2−エチルスルファニル−5−フルオロ−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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2,5−ジフルオロ−ベンゾニトリルより、化合物a1、a2、A−1と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、A−1の条件においては、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−トリフルオロメチル−安息香酸を用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 358 [M+H]
HPLC保持時間:0.95分(分析条件A)
【0210】
[実施例25]
化合物A−20
N−(2−エタンスルホニル−5−フルオロ−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物A−2と同様の条件で、N−(2−エチルスルファニル−5−フルオロ−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物A−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 390 [M+H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件A)
【0211】
[実施例26]
化合物a6
5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンズアルデヒド
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5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(546mg,2.7mmol)のDMF溶液(1.08ml)にナトリウムエタンチオラート(362mg,4.3mmol)を加え、60℃で攪拌した。1時間後、ナトリウムエタンチオラート(123mg,1.5mmol)を追加した。15分後、反応液を室温に戻し、1N塩酸水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(163mg,24%)を黄色の油状物質として得た。
HPLC保持時間:0.91分(分析条件A)
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:10.33(1H,s),7.95(1H,d,J=2.2Hz),7.62(1H,dd,J=2.2,8.4Hz),7.30(1H,d,J=8.4Hz),2.97(2H,q,J=7.5Hz),1.36(3H,t,J=7.5Hz).
【0212】
[実施例27]
化合物a7
5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンズアルデヒドO−メチル−オキシム
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5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンズアルデヒド(化合物a6,163mg,0.66mmol)のピリジン溶液(0.42ml)にヒドロキシルアミンメチルエーテル塩酸塩(61mg,0.73mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸水溶液で2回、続いて飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物の粗生成物を得た。
LCMS: m/z 274 [M+H]
HPLC保持時間:1.10分(分析条件A)
【0213】
[実施例28]
化合物a8
5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンジルアミン
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5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンズアルデヒドO−メチル−オキシム(化合物a7,182mg,0.66mmol)の粗生成物のTHF溶液にボラン−THF錯体の1mol/l THF溶液(1.66ml,1.7mmol)を加え、80℃で2.5時間攪拌した。反応混合液を0℃に冷却し、粉砕した氷と1N塩酸水溶液(3ml)を加えた後、90℃で1時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、水と酢酸エチルを加えて分液した。水層を5N水酸化ナトリウム水溶液を用いて塩基性にした後、ジクロロメタンで3回抽出した。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物の粗生成物を得た。
HPLC保持時間:0.48分(分析条件D)
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.48(1H,d,J=2.2Hz),7.33(1H,dd,J=2.2,8.4Hz),7.17(1H,d,J=8.4Hz),3.89(2H,s),2.93(2H,q,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5Hz).
【0214】
[実施例29]
化合物a9
(5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンジルアミン(化合物a8)の粗生成物のTHF溶液(2ml)にBocO(0.148ml、0.64mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(168mg、化合物a6からの3段階通算収率73%)を黄色の油状物質として得た。
【0215】
[実施例30]
化合物a10
(5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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(5−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物a9,168mg,0.49mmol)のジクロロメタン溶液(2.4ml)を0℃で冷却下、mCPBA(234mg,1.02mmol)を加えた後、室温に戻して4時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(180mg、収率98%)を黄色の油状物質として得た。
【0216】
[実施例31]
化合物a11
5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩
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(5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物a10,180mg,0.48mmol)に4N塩酸/酢酸エチル溶液(2.4ml)を加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、表題化合物(130mg,収率87%)を無色固体として得た。
【0217】
[実施例32]
化合物A−21
N−(5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a11、30.0mg、0.095mmol)、3−(トリフルオロメチル)安息香酸(19.9mg,0.11mmol)、HBTU(39.8mg,0.11mmol)のDCM溶液(1ml)を氷水浴で冷却下、DIPEA(0.050ml,0.29mmol)を加え、室温に戻して4.5時間攪拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(42.5mg,99%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 450 [M+H]
HPLC保持時間:0.87分(分析条件A)
【0218】
[実施例33]
化合物A−22
N−(5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a11)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 484 [M+H]
HPLC保持時間:0.96分(分析条件A)
【0219】
[実施例34]
化合物A−23
N−(5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−クロロ−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a11)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 500 [M+H]
HPLC保持時間:0.98分(分析条件A)
【0220】
[実施例35]
化合物A−24
N−(5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、5−ブロモ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a11)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−(トリフルオロメトキシ)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 466 [M+H]
HPLC保持時間:0.89分(分析条件A)
【0221】
[実施例36]
化合物A−25
N−(5−フルオロ−2−メチルスルファニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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2,5−ジフルオロ−ベンゾニトリルより、化合物a1、a2、A−1と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、a1の条件においてはエタンチオール、炭酸カリウムの代わりにナトリウムメタンチオラートを用いて90℃で行い、A−1の条件においては3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに、3−トリフルオロメチル−安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 344 [M+H]
HPLC保持時間:0.89分(分析条件A)
【0222】
[実施例37]
化合物A−26
N−(5−フルオロ−2−メタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物A−2と同様の条件で、N−(5−フルオロ−2−メチルスルファニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物A−25)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 376 [M+H]
HPLC保持時間:0.78分(分析条件A)
【0223】
[実施例38]
化合物b1
4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸(1.0g、3.7mmol)のDMF溶液(5ml)に、炭酸カリウム(1.5g、11.2mmol)、ヨウ化エチル(1.2g、7.4mmol)を加え、室温にて24時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.03g、94%)を茶色油状物質として得た。

H−NMR(300MHz,CDCl)δ:8.34(1H,d,J=1.9Hz),8.05(1H,dd,J=8.4,1.9Hz),7.82(1H,d,J=8.4Hz),4.44(2H,q,J=7.3Hz),1.43(3H,t,J=7.3Hz).
【0224】
[実施例39]
化合物b2
4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b1、1.03g、3.5mmol)、カリウム 4−トリフルオロボラトメチルピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.06g、3.5mmol)、酢酸パラジウム(40mg、0.17mmol)、X−phos(170mg、0.35mmol)、炭酸セシウム(3.39g、10.4mmol)のTHF/水(10/1)の混合溶媒(35mL)を、90℃にて終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(753mg、51%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 417 [M+H]
HPLC保持時間:2.10分(分析条件C)
【0225】
[実施例40]
化合物b3
4−(4−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物b2、753mg、1.8mmol)のEtOH(14.4ml)と水(3.6ml)の混合溶液に、水酸化カリウム(203mg、3.6mmol)を加え、30〜45℃にて6時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸水溶液を加えてpHが5から6になるまで中和した後、酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(652mg、93%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 389 [M+H]
HPLC保持時間:1.60分(分析条件C)
【0226】
[実施例41]
化合物b4
4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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A−14と同様の条件で、4−(4−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物b3)より、表題化合物を合成した。
【0227】
[実施例42]
化合物B−1
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物b4、650mg、1.1mmol)のDCM溶液(12ml)に、TFA(4ml)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(515mg、95%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 504 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0228】
[実施例43]
化合物B−2
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−1、65mg、0.13mmol)、パラホルムアルデヒド(16mg、0.52mmol)のギ酸懸濁溶液(1ml)を80℃にて1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水、飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)、続いて分取TLCで精製し、表題化合物(40mg、60%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0229】
[実施例44]
化合物B−3
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−1、65mg、0.13mmol)、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(82mg、0.39mmol)のTHF懸濁液(3.3ml)にアセトン(0.15ml、2.6mmol)を加え、50〜60℃にて3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水、飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)、続いてアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(46mg、66%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0230】
[実施例45]
化合物B−4
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−1、65mg、0.13mmol)、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(82mg、0.39mmol)のTHF懸濁液(3.3ml)にテトラヒドロ−ピラン−4−オン(50μl、0.52mmol)を加え、50〜60℃にて3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水、飽和食塩水でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)、続いて分取TLCで精製し、表題化合物(47mg、62%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 588 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0231】
[実施例46]
化合物B−5
4−[4−(2−アミノ−アセチル)−ピペラジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−1、83mg、0.16mmol)とtert−ブトキシカルボニルアミノ−酢酸(32mg、0.18mmol)のDMF溶液(1.6mL)に、HATU(63mg、0.16mmol)とDIPEA(29μL、0.16mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(2−{4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(99mg、91%)を無色泡状物質として得た。
(2−{4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(97mg、0.17mmol)のDCM溶液(1ml)に、TFA(0.5ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(54mg、66%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 561 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件A)
【0232】
[実施例47]
化合物b5
4−メチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で、4−メチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0233】
[実施例48]
化合物b6
4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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4−メチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b5、1.11g、4.8mmol)とNBS(936mg、5.3mmol)、70%過酸化ベンゾイル(165mg、0.48mmol)の四塩化炭素溶液(24ml)を85℃にて4時間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/ヘキサン)で精製し、表題化合物(900mg、60%)を無色固体として得た。

H−NMR(300MHz,CDCl)δ:8.31(1H,d,J=1.5Hz),8.21(1H,dd,J=8.0,1.5Hz),7.68(1H,d,J=8.0Hz),4.65(2H,s),4.42(2H,q,J=7.1Hz),1.41(3H,t,J=7.1Hz).
【0234】
[実施例49]
化合物b7
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6、450mg、1.4mmol)のDCM溶液(7ml)に(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(404mg、2.2mmol)とTEA(605μl、4.3mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(590mg、98%)を粘性油状物質として得た。

H−NMR(300MHz,CDCl)δ:8.29(1H,s),8.18(1H,d,J=8.2Hz),7.86(1H,d,J=8.2Hz),4.83(1H,brs),4.41(2H,q,J=7.2Hz),4.14−4.24(1H,m),3.82(2H,s),2.80−2.87(1H,m),2.65−2.70(1H,m),2.54−2.58(1H,m),2.22−2.41(2H,m),1.57−1.61(1H,m),1.44(9H,s),1.41(3H,t,J=7.2Hz).
【0235】
[実施例50]
化合物b8
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b7、192mg、0.46mmol)のEtOH溶液(2ml)に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.9ml)を加え、40〜65℃にて1時間攪拌した。反応混合物に1N塩酸水溶液(0.9ml)を加えて中和した後、溶媒を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物を得た。
【0236】
[実施例51]
化合物b9
{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b8)より、表題化合物を合成した。
【0237】
[実施例52]
化合物B−6
4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物b9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 504 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件A)
【0238】
[実施例53]
化合物B−7
4−((R)−3−アセチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−6、50mg、0.10mmol)のDCM溶液(1ml)に塩化アセチル(8.5μl、0.12mmol)とTEA(27.7μl、0.20mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、続いて分取TLC(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(39mg、72%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件A)
【0239】
[実施例54]
化合物B−8
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0240】
[実施例55]
化合物B−9
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メタンスルホニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−6、60mg、0.12mmol)、TEA(17μl、0.12mmol)のDCM溶液(2ml)に、メシル酸クロリド(10μl、0.13mmol)を氷冷下にて加え、室温にて8時間攪拌した。反応液をDCMで希釈し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/DCM)で精製し、表題化合物(49mg、82%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 582 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0241】
[実施例56]
化合物B−10
{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸メチルエステル
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4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−6、55mg、0.11mmol)のDCM溶液(1ml)にクロロギ酸メチル(10μl、0.12mmol)およびTEA(30μl、0.22mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣を分取TLC(メタノール/DCM)で精製し、表題化合物(37mg,60%)を淡黄色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 562 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0242】
[実施例57]
化合物B−11
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−4−((R)−3−ウレイド−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−6、80mg、0.16mmol)のDCM溶液(0.8ml)に酢酸(0.8ml)を加え、0℃に冷却した。シアン酸ナトリウム(20.6mg、0.32mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣を分取TLC(メタノール/DCM)で精製し、表題化合物(40.1mg、46%)を淡無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 547 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件A)
【0243】
[実施例58]
化合物B−12
4−[(R)−3−(2−アミノ−アセチルアミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−5と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 561 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0244】
[実施例59]
化合物b10
4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b7と同様の条件で、4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)とメチル−(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0245】
[実施例60]
化合物b11
4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b10)より、表題化合物を合成した。
【0246】
[実施例61]
化合物b12
{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、DMFの代わりにDCMを用い、4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b11)より、表題化合物を合成した。
【0247】
[実施例62]
化合物B−13
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物b12)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0248】
[実施例63]
化合物b13
4−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物B−1と同様の条件で、4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b10)より、表題化合物を合成した。
【0249】
[実施例64]
化合物b14
4−[(R)−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物B−9と同様の条件で、4−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b13)より、表題化合物を合成した。
【0250】
[実施例65]
化合物b15
4−[(R)−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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化合物b3と同様の条件で、4−[(R)−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b14)より、表題化合物を合成した。
【0251】
[実施例66]
化合物B−14
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[(R)−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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A−14と同様の条件で、4−[(R)−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0252】
[実施例67]
化合物B−15
4−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、化合物b7、b8、b9、B−6と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b8の条件においては水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用いた。

LCMS: m/z 504 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件A)
【0253】
[実施例68]
化合物B−16
4−((S)−3−アセチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0254】
[実施例69]
化合物B−17
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0255】
[実施例70]
化合物B−18
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メタンスルホニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 582 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0256】
[実施例71]
化合物B−19
4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、化合物b7、b8、b9、B−6と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b8の条件においては水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用いた。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0257】
[実施例72]
化合物B−20
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0258】
[実施例73]
化合物B−21
4−((R)−3−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0259】
[実施例74]
化合物B−22
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0260】
[実施例75]
化合物B−23
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−4−((R)−3−ウレイド−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−11と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 561 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0261】
[実施例76]
化合物B−24
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)とメチル−(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、化合物b7、b8、b9、B−6と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b9の条件においては、DMFの代わりにDCMを用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0262】
[実施例77]
化合物b16
4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b7と同様の条件で、4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(S)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0263】
[実施例78]
化合物B−25
4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b16)より、化合物b8、b9、B−6と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、b9の条件においては、DMFの代わりにDCMを用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0264】
[実施例79]
化合物B−26
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−25)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0265】
[実施例80]
化合物B−27
4−((S)−3−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−25)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0266】
[実施例81]
化合物B−28
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−9と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−25)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0267】
[実施例82]
化合物B−29
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−4−((S)−3−ウレイド−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−11と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−25)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 561 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0268】
[実施例83〜実施例88]
化合物B−5と同様の条件で、以下の表3の化合物を4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−25)と対応するアミノ酸を用いて合成した。
【0269】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
[実施例89]
化合物B−33
4−[(S)−3−(2−アミノ−2−メチル−プロピオニルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−2−メチル−プロピオン酸(38mg、0.12mmol)とHATU(52mg、0.14mmol)のDMF溶液(1ml)を5分攪拌後、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−25、65mg、0.11mmol)とDIPEA(55μl、0.32mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(1−{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペリジン−3−イルカルバモイル}−1−メチル−エチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(60mg、70%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 825 [M+H]
HPLC保持時間:3.17分(分析条件C)
【0271】
(1−{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペリジン−3−イルカルバモイル}−1−メチル−エチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(60mg、0.073mmol)のDCM溶液(0.73ml)にピペリジン(0.14ml、0.14mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(25mg、57%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 603 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0272】
[実施例90]
化合物b17
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−安息香酸 エチルエステル(化合物b16、625mg、1.5mmol)のTHF溶液(5.2ml)に、氷冷下にて60%水素化ナトリウム鉱油混合物(oil dispersion)(195mg、4.9mmol)を加え、さらにヨウ化メチル(0.3ml、4.9mmol)を加えた。反応液を室温にて一晩攪拌したのち、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物を粗生成物として得た。
【0273】
[実施例91]
化合物b18
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b1と同様の条件で、4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b17)粗生成物より、表題化合物を合成した。
【0274】
[実施例92]
化合物B−37
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b18)より、化合物b8、b9、B−6と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、b9の条件においては、DMFの代わりにDCMを用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0275】
[実施例93]
化合物b19
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b7と同様の条件で、4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(R)−1−ピロリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0276】
[実施例94]
化合物B−38
4−((S)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b19)より、化合物b3、b4、B−1と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b4の条件においては、DMFのかわりにDCMを用いて反応を行った。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.39分(分析条件A)
【0277】
[実施例95]
化合物B−39
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−38)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件A)
【0278】
[実施例96]
化合物B−40
4−[(S)−3−(アセチルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、4−((S)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−38)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0279】
[実施例97]
化合物B−41
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[(R)−3−(メタンスルホニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((S)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−38)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0280】
[実施例98]
化合物b20
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b19)より、表題化合物を合成した。なお、反応は室温で実施した。

LCMS: m/z 403 [M+H]
HPLC保持時間:1.35分(分析条件E)
【0281】
[実施例99]
化合物b21
4−{(R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b20、92mg、0.23mmol)のTHF溶液に、氷冷下にて60%水素化ナトリウム鉱油混合物(oil dispersion)(36.5mg、0.91mmol)を加え、室温にて0.5時間攪拌した。ヨウ化メチル(57.8μl、0.93mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物を粗生成物として得た。
【0282】
[実施例100]
化合物b22
{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イルメチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、DMFの代わりにDCMを用い、4−{(R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b21)より、表題化合物を合成した。
【0283】
[実施例101]
化合物B−42
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メチルアミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イルメチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物b22)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.40分(分析条件A)
【0284】
[実施例102]
化合物b23
4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b7と同様の条件で、4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(S)−1−ピロリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0285】
[実施例103]
化合物B−43
4−((R)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b23)より、化合物b3、b4、B−1と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし化合物b4の条件においては、DMFの代わりにDCMを用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.40分(分析条件A)
【0286】
[実施例104]
化合物B−44
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−43)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件A)
【0287】
[実施例105]
化合物B−45
4−[(R)−3−(アセチルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、4−((R)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−43)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件A)
【0288】
[実施例106]
化合物B−46
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[(S)−3−(メタンスルホニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((R)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−43)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0289】
[実施例107]
化合物b24
4−{(S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b21と同様の条件で、4−[(R)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b23)より、表題化合物を粗生成物として得た。
【0290】
[実施例108]
化合物b25
4−{(S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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化合物b3と同様の条件で、4−{(S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b24)の粗生成物より、表題化合物を得た。
【0291】
[実施例109]
化合物b26
{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イルメチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−{(S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b25)より、表題化合物を合成した。
【0292】
[実施例110]
化合物B−47
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メチルアミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イルメチル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物b26)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件A)
【0293】
[実施例111]
化合物B−48
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(R)−ピロリジン−3−オールより、化合物b7、b8、b9と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b8の条件においては、水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用いた。

LCMS: m/z 505 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0294】
[実施例112]
化合物B−49
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)と(R)−3−メトキシ−ピロリジンより、化合物b7、b8、b9と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b8の条件においては、水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用いた。

LCMS: m/z 519 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0295】
[実施例113]
化合物B−50
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピロリジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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4−ブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b6)とピロリジンより、化合物b7、b8、b9と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物b8の条件においては、水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウムを用いた。

LCMS: m/z 489 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0296】
[実施例114]
化合物b27
2−アミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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2−ブロモ−5−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェニルアミン(26.8g、98mmol)、DMAP(2.39g、20mmol)のTHF懸濁液(500ml)にBocO(53.3ml、240mmol)を加え、室温にて2.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、4−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−ブロモ−2−クロロ−1−トリフルオロメチルベンゼン(45.9g、99%)を無色固体として得た。

HPLC保持時間:1.12分(分析条件A)
1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.92(1H,s),7.40(1H,s),1.43(18H,s).
【0297】
4−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−ブロモ−2−クロロ−1−トリフルオロメチルベンゼン(20.5g、43mmol)のTHF溶液(430ml)に、−78℃にて1.57M n−BuLiヘキサン溶液(33ml、52mmol)を10分かけて加えた後、1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(200ml)を加えてから室温まで昇温し、酢酸エチル(400ml)を加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸tert−ブチルエステル(13.9g、82%)を無色固体として得た。

HPLC保持時間:1.29分(分析条件A)
1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:10.55(1H,s),8.72(1H,s),8.22(1H,s),1.62(9H,s),1.55(9H,s).
【0298】
2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸tert−ブチルエステル(13.9g、35mmol)のDCM溶液(350ml)にトリフルオロ酢酸(88ml)を加え、室温にて15時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して2−アミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸を粗生成物として得た。
LCMS: m/z 240 [M+H]
HPLC保持時間:0.71分(分析条件A)
【0299】
上で得られた2−アミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸粗生成物のDMF溶液(176ml)に、炭酸カリウム(19.4g、141mmol)およびヨウ化エチル(4.22ml、53mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水(170ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、2−アミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(5.89g、63%)を黄色固体として得た。
LCMS: m/z 268 [M+H]
HPLC保持時間:0.93分(分析条件A)
【0300】
[実施例115]
化合物b28
2−アミノ−5−トリフルオロメチル−4−ビニル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
2−アミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b27、9.00g、34mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(6.31g、47mmol)、BuPAd2(1.21g、3.4mmol)、酢酸パラジウム(378mg、1.7mmol)および炭酸カリウム(13.9g、100mmol)のトルエン懸濁液(336ml)に蒸留水(112ml)を加え、アルゴン雰囲気下90℃にて18時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(7.93g、91%)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 260 [M+H]
HPLC保持時間:0.94分(分析条件A)
【0301】
[実施例116]
化合物b29
2−アミノ−4−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
AD−mix−α(61.3g)のt−BuOH/水混合液(140ml/140ml)を、室温にて5分間撹拌した。この反応液に2−アミノ−5−トリフルオロメチル−4−ビニル−安息香酸エチルエステル(化合物b28、14.4g、56mmol)のt−BuOH/水混合液(140ml/140ml)を加え、室温にて0.5時間撹拌した。反応混合物に亜硝酸ナトリウム(35.1g)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた固体をDCMで洗浄し、表題化合物(12.9g、79%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 294 [M+H]
HPLC保持時間:0.63分(分析条件A)
【0302】
[実施例117]
化合物b30
2−アミノ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
2−アミノ−4−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b29、16.0g、54mmol)のTBME溶液(546ml)に、水(273ml)、過ヨウ素酸ナトリウム(16.4g、76mmol)を加え、室温にて7時間撹拌した。反応混合物にTBMEを加えて飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物(14.1g、99%)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 262 [M+H]
HPLC保持時間:0.87分(分析条件A)
【0303】
[実施例118]
化合物b31
4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
2−アミノ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b30、1.00g、3.83mmol)のギ酸溶液(12mL)に、氷冷下にて亜硝酸ナトリウム(2.6g、38.3mmol)を加え、氷冷下にて30分攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(650mg、71%)を得た。

1H−NMR(300MHz,CDCl)δ:10.44(1H,s),8.44(1H,s),8.34(1H,d,J=8.2Hz),8.20(1H,d,J=8.2Hz),4.46(2H,q,J=7.1Hz),1.44(3H,t,J=7.1Hz).
【0304】
[実施例119]
化合物b32
4−[(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b31、200mg、0.81mmol)のTHF溶液(8ml)に(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(488mg、2.4mmol)および水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(516mg、2.4mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(265mg、76%)を油状物質として得た。

1H−NMR(300MHz,CDCl)δ:8.29(1H,s),8.18(1H,d,J=8.2Hz),7.85(1H,d,J=8.2Hz),4.83(1H,brs),4.41(2H,q,J=7.2Hz),4.11(1H,d,J=14.8Hz),3.63(1H,d,J=14.8Hz),3.37−3.26(1H,m),3.14−3.06(1H,m),2.95−2.89(1H,m),2.82−2.72(1H,m),2.23−2.14(1H,m),1.99−1.89(1H,m),1.78−1.62(3H,m),1.44(9H,s),1.41(3H,t,J=7.2Hz).
【0305】
[実施例120]
化合物b33
4−[(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、4−[(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b32)より、表題化合物を合成した。
【0306】
[実施例121]
化合物b34
{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−2−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、4−[(S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b33)より、表題化合物を合成した。
【0307】
[実施例122]
化合物B−51
4−((S)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−2−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物b34)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0308】
[実施例123〜実施例125]
化合物b32、b33、b34、B−51と同様の条件で、以下の表4の化合物を4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b31)と対応する環状アミンを用いて合成した。
【0309】
【表4】
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【0310】
[実施例126]
化合物B−52
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−2−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−51)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0311】
[実施例127]
化合物B−55
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−2−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−2−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−54)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0312】
[実施例128]
化合物b35
4−ジブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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4−メチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸(1.00g、4.9mmol)のCCl4溶液(20ml)にNBS(2.18g、12mmol)とBPO/HO(79.1mg、0.24mmol)を加え、24時間加熱還流した。反応混合物にヘキサンを加えて0.5N水酸化ナトリウム水溶液で抽出した。これに0.5N塩酸水溶液を加えて酢酸イソプロピル、シクロペンチルメチルエーテルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物(1.78g、100%)を淡黄色の紛体として得た。

LCMS: m/z 359 [M−H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件A)
【0313】
[実施例129]
化合物b36
4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−安息香酸
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4−ジブロモメチル−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b35、1.74g、4.8mmol)のアセトン溶液(35ml)に硝酸銀(2.04g、12mmol)の水溶液(7ml)を加え、60℃にて26時間攪拌した。これに硝酸銀(407mg、2.4mmol)の水溶液(1ml)を加えさらに60℃にて16時間攪拌した。反応混合液に酢酸イソプロピルと1N塩酸水溶液を加えて固体を濾去した。ろ液を酢酸イソプロピルで2回抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物を粗生成物として得た。
【0314】
[実施例130]
化合物b37
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物A−14と同様の条件で、4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物b36)の粗生成物より、表題化合物を合成した。
【0315】
[実施例131]
化合物b38
{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペリジン−3−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物b32と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物b37)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用い、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに(R)−1−ピペリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いて行った。
【0316】
[実施例132]
化合物B−57
4−((S)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペリジン−3−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物b38、267mg、0.42mmol)の酢酸エチル溶液(1ml)に4N塩酸/酢酸エチル溶液(3ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/酢酸エチル)で精製し、表題化合物(186mg,83%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件A)
【0317】
[実施例133]
化合物B−58
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−57)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件A)
【0318】
[実施例134]
化合物B−59
4−[(S)−3−(アセチルアミノ−メチル)−ピペリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、DCMの代わりにDMFを用い、4−((S)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−57)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 574 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0319】
[実施例135]
化合物B−60
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[(R)−3−(メタンスルホニルアミノ−メチル)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、DCMの代わりにDMFを用い、4−((S)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−57)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 610 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0320】
[実施例136]
化合物B−61
4−{(S)−3−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−5と同様の条件で、TFA/DCMの代わりに塩酸/酢酸エチルを用い、4−((S)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−57)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 589 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0321】
[実施例137〜実施例139]
化合物b38、B−57と同様の条件で、以下の表5の化合物をN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ホルミル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物b37)と対応する環状アミンを用いて合成した。
【0322】
【表5】
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【0323】
[実施例140]
化合物B−64
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−63)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0324】
[実施例141]
化合物B−65
4−[(R)−3−(アセチルアミノ−メチル)−ピペリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、DCMの代わりにDMFを用い、4−((R)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−63)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 574 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0325】
[実施例142]
化合物B−66
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[(S)−3−(メタンスルホニルアミノ−メチル)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、DCMの代わりにDMFを用い、4−((R)−3−アミノメチル−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物B−63)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 610 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0326】
[実施例143]
化合物c1
4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で、4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0327】
[実施例144]
化合物c2
4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b2と同様の条件で、4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c1)より、表題化合物を合成した。
【0328】
[実施例145]
化合物c3
4−(4−カルボキシ−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b3と同様の条件で、4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物c2)より、表題化合物を合成した。
【0329】
[実施例146]
化合物c4
4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−(4−カルボキシ−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物c3)より、表題化合物を合成した。
【0330】
[実施例147]
化合物C−1
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物c4)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 520 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0331】
[実施例148]
化合物C−2
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0332】
[実施例149]
化合物C−3
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−3と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 562 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0333】
[実施例150]
化合物C−4
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−4と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 604 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0334】
[実施例151]
(R)−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピロリジン−1−イル}メチル)トリフルオロホウ酸カリウム
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(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.00g、5.37mmol)のTHF溶液(20ml)にカリウム(ブロモメチル)トリフルオロボラート(1.13g、5.64mmol)を加え、17時間還流した。室温に冷却後、減圧濃縮したのちアセトン(50ml)と炭酸カリウム(742mg、5.37mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これをセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮して表題化合物を粗生成物として得た。
【0335】
[実施例152]
(S)−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピロリジン−1−イル}メチル)トリフルオロホウ酸カリウム
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(R)−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピロリジン−1−イル}メチル)トリフルオロホウ酸カリウムと同様の条件で、(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いて合成した。
【0336】
[実施例153]
化合物C−5
4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c1)と(R)−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピロリジン−1−イル}メチル)トリフルオロホウ酸カリウムより、化合物c2、c3、c4、C−1と同様の条件で、表題化合物を合成した。ただし、化合物c2の条件においては、X−Phosの代わりにS−Phosを用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 520 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件A)
【0337】
[実施例154]
化合物C−6
4−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物c2、c3、c4、C−1と同様の条件で、4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c1)と(S)−({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピロリジン−1−イル}メチル)トリフルオロホウ酸カリウムより、表題化合物を合成した。ただし、化合物c2の条件においては、X−Phosの代わりにS−Phosを用いて反応を行なった。

LCMS: m/z 520 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件A)
【0338】
[実施例155]
化合物c5
3−トリフルオロメトキシ−4−ビニル−安息香酸エチルエステル
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4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c1、1g、3.7mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(1.5g、11mmol)、酢酸パラジウム(167mg、0.74mmol)、2',6'−ジメトキシ−2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(611mg、1.5mmol)および炭酸セシウム(3.64g、11mmol)のTHF(8mL)/水(4mL)混合液を、90℃にて18時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/ヘキサン)で精製し、表題化合物(935mg、97%)を油状物質として得た。
HPLC保持時間:3.13分(分析条件E)
【0339】
[実施例156]
化合物c6
4−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
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AD−mix−α(アルドリッチ社製)(330mg)のt−ブチルアルコール(1mL)/水(1mL)混合液に、3−トリフルオロメトキシ−4−ビニル−安息香酸エチルエステル(化合物c5、55mg、0.21mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液に亜硫酸ナトリウム(211mg)を加え、さらに1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(56.7mg、92%)を無色固体として得た。

HPLC保持時間:1.77分(分析条件E)
【0340】
[実施例157]
化合物c7
4−ホルミル−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
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化合物b30と同様の条件で、4−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c6)より、表題化合物を合成した。
【0341】
[実施例158]
化合物c8
4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
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化合物b32と同様の条件で、4−ホルミル−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c7)より、表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに(S)−1−ピペリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いて行った。
【0342】
[実施例159]
化合物c9
4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b3と同様の条件で、4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c8)より、表題化合物を合成した。
【0343】
[実施例160]
化合物c10
{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、DMFの代わりにDCMを用い、4−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸(化合物c9)より、表題化合物を合成した。
【0344】
[実施例161]
化合物C−7
4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物c10)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件A)
【0345】
[実施例162]
化合物C−8
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 562 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0346】
[実施例163]
化合物C−9
4−((S)−3−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 576 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0347】
[実施例164]
化合物C−10
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 612 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0348】
[実施例165]
化合物C−11
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−4−((S)−3−ウレイド−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−11と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 577 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0349】
[実施例166]
化合物C−12
4−[(S)−3−(2−アミノ−アセチルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−5と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物C−7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 591 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件A)
【0350】
[実施例167]
化合物c11
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b32と同様の条件で、溶媒としてDCMを用い、4−ホルミル−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c7)とメチル−(S)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0351】
[実施例168]
化合物c12
4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c11)より、表題化合物を合成した。ただし、室温でおこなった。
【0352】
[実施例169]
化合物c13
{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸(化合物c12)より、表題化合物を合成した。
【0353】
[実施例170]
化合物C−13
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(S)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物c13)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0354】
[実施例171]
化合物c14
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
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化合物b32と同様の条件で、4−ホルミル−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c7)と(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0355】
[実施例172]
化合物c15
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c14)より、表題化合物を合成した。ただし、室温でおこなった。
【0356】
[実施例173]
化合物c16
{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、DMFの代わりにDCMを用い、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸(化合物c15)より、表題化合物を合成した。
【0357】
[実施例174]
化合物C−14
4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物c16)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件A)
【0358】
[実施例175]
化合物C−15
4−((S)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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4−ホルミル−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c7)と(R)−1−ピロリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、化合物c14、c15、c16、C−14と同様の条件で、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件A)
【0359】
[実施例176]
化合物C−16
4−((R)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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4−ホルミル−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物c7)と(S)−1−ピロリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、化合物c14、c15、c16、C−14と同様の条件で、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.40分(分析条件A)
【0360】
[実施例177]
化合物d1
4−(5−アミノ−4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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2−アミノ−4−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b27、1.07g、4.0mmol)、(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)メチルトリフルオロホウ酸カリウム(1.71g、5.6mmol)、酢酸パラジウム(44.9mg、0.2mmol)、X−Phos(191mg、0.4mmol)および炭酸セシウム(3.91g、12mmol)のTHF(40mL)と水(20mL)の混合液を、90℃にて3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.49g、86%)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 432 [M+H]
HPLC保持時間:0.75分(分析条件A)
【0361】
[実施例178]
化合物d2
4−(3−アミノ−2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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4−(5−アミノ−4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物d1、4.62g、11mmol)のDMF溶液(90ml)にNCS(1.71g、13mmol)を加え、65℃にて3時間攪拌した。反応混合物に水を加えてヘキサン/酢酸エチル=1/1で抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(2.70g、54%)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 466 [M+H]
HPLC保持時間:1.01分(分析条件A)
【0362】
[実施例179]
化合物d3
4−(2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b31と同様の条件で、4−(3−アミノ−2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物d2)より、表題化合物を合成した。
【0363】
[実施例180]
化合物d4
4−(4−カルボキシ−2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b8と同様の条件で、4−(2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物d3)より、表題化合物を合成した。
【0364】
[実施例181]
化合物d5
4−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−5と同様の条件で、4−(4−カルボキシ−2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物d4)より、表題化合物を合成した。
【0365】
[実施例182]
化合物D−1
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、4−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物d5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 538 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件A)
【0366】
[実施例183]
化合物D−2
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 552 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件A)
【0367】
[実施例184]
化合物D−3
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.60分(分析条件A)
【0368】
[実施例185]
化合物D−4
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−4と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 622 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件A)
【0369】
[実施例186]
化合物d6
2−アミノ−3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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2−アミノ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b30、3.63g、14mmol)のDMF溶液(42mL)にNCS(3.71g、14mmol)を加え、70℃にて0.5時間攪拌した。水(40mL)を加えた後、TBMEで抽出し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(3.47g、85%)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 296 [M+H]
HPLC保持時間:0.89分(分析条件A)
【0370】
[実施例187]
化合物d7
3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物d6)より、表題化合物を合成した。
【0371】
[実施例188]
化合物d8
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物d7)と(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0372】
[実施例189]
化合物d9
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物d8)より、表題化合物を合成した。
【0373】
[実施例190]
化合物d10
{(R)−1−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物d9)より、表題化合物を合成した。
【0374】
[実施例191]
化合物D−5
4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物d10)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 538 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0375】
[実施例192]
化合物D−6
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 566 [M+H]
HPLC保持時間:0.57分(分析条件A)
【0376】
[実施例193]
化合物D−7
4−((R)−3−アセチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0377】
[実施例194]
化合物D−8
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メタンスルホニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−9と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−5)より、表題化合物を合成した。ただし室温の代わりに0℃にて反応を行なった。

LCMS: m/z 616 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0378】
[実施例195]
化合物D−9
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−4−((R)−3−ウレイド−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−11と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 581 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0379】
[実施例196〜実施例202]
化合物d8、d9、d10、D−5と同様の条件で、以下の表6の化合物を3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物d7)と対応するアミンより合成した。ただし、D−11の合成においてd8の条件は溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0380】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
[実施例203]
化合物D−12
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件A)
【0382】
[実施例204]
化合物D−13
4−((R)−3−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 594 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0383】
[実施例205]
化合物D−14
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−9と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 630 [M+H]
HPLC保持時間:0.64分(分析条件A)
【0384】
[実施例206]
化合物D−15
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−4−((R)−3−ウレイド−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−11と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 595 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0385】
[実施例207]
化合物D−16
4−[(R)−3−(2−アミノ−アセチルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−5と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 609 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件A)
【0386】
[実施例208]
化合物D−19
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件A)
【0387】
[実施例209]
化合物D−20
4−((S)−3−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 594 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0388】
[実施例210]
化合物D−21
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−9と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 630 [M+H]
HPLC保持時間:0.64分(分析条件A)
【0389】
[実施例211]
化合物D−22
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−4−((S)−3−ウレイド−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−11と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 595 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0390】
[実施例212]
化合物D−23
4−[(S)−3−(3−アミノ−プロピオニルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−5と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)と3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 623 [M+H]
HPLC保持時間:0.45分(分析条件A)
【0391】
[実施例213]
化合物D−24
4−[(S)−3−(2−アミノ−2−メチル−プロピオニルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−33と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 637 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件A)
【0392】
[実施例214]
化合物D−25
4−[(S)−3−(2−アミノ−アセチルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−5と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 609 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件A)
【0393】
[実施例215]
化合物e1
2−アミノ−3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸 エチルエステル
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2−アミノ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物b30、300mg、1.15mmol)のDMF溶液(3mL)にNBS(639mg、2.29mmol)を加え、50℃にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(342mg、87%)を得た。
LCMS: m/z 340 [M+H]
HPLC保持時間:0.87分(分析条件A)
【0394】
[実施例216]
化合物e2
3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物e1)より、表題化合物を合成した。
【0395】
[実施例217]
化合物e3
3−ブロモ−4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b32と同様の条件で、3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物e2)と(R)−1−ピロリジン−3−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0396】
[実施例218]
化合物e4
3−ブロモ−4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメチル−安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−ブロモ−4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物e3)より、表題化合物を合成した。
【0397】
[実施例219]
化合物e5
{(S)−1−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、3−ブロモ−4−[(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物e4)より、表題化合物を合成した。
【0398】
[実施例220]
化合物E−1
4−((S)−3−アミノメチル−ピロリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(S)−1−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピロリジン−3−イルメチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物e5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件A)
【0399】
[実施例221〜実施例223]
化合物e3、e4、e5、E−1と同様の条件で、以下の表7の化合物を3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物e2)から対応する環状アミンを用いて合成した。
【0400】
【表7】
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【0401】
[実施例224]
化合物e6
3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物e2)より、表題化合物を合成した。
【0402】
[実施例225]
化合物e7
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物A−14と同様の条件で、3−ブロモ−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−安息香酸(化合物e6)より、表題化合物を合成した。
【0403】
[実施例226]
化合物e8
{(R)−1−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物b32と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物e7)と(R)−ピペリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として、THFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0404】
[実施例227]
化合物E−5
4−((R)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、{(R)−1−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメチル−ベンジル]−ピペリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物e8)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件A)
【0405】
[実施例228〜実施例230]
化合物e8、E−5と同様の条件で、以下の表8の化合物を3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ホルミル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物e7)から対応する環状アミンを用いて合成した。
【0406】
【表8】
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【0407】
[実施例231]
化合物f1
4−ブロモ−2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸
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2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸(25.3g、0.10mol)の濃硫酸(75ml)溶液を80℃に加温し、NBS(18g、0.10mol)を15分おき3回に分けて加えた。80℃にて2時間攪拌した後、NBS(9.0g、0.050mol)と濃硫酸(25ml)を加え、80℃にてさらに3時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した後、氷水に加えて固体をろ取した。これをHO、メタノールで洗浄した後、HO/メタノール=5/1(120ml)を加えて0℃にて30分攪拌した。固体をろ取し、HO/メタノール=5/1で洗浄して乾燥し、表題化合物を粗生成物として得た。
【0408】
[実施例232]
化合物f2
4−ブロモ−2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で、4−ブロモ−2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸(化合物f1)より表題化合物を合成した。
【0409】
[実施例233]
化合物f3
4−(4−エトキシカルボニル−5−ニトロ−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b2と同様の条件で、4−ブロモ−2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f2)より表題化合物を合成した。
【0410】
[実施例234]
化合物f4
4−(5−アミノ−4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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4−(4−エトキシカルボニル−5−ニトロ−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f3、1.2g、2.5mol)と鉄(702mg、13mmol)の2−PrOH懸濁液(12mL)に飽和塩化アンモニウム水溶液(12mL)を加え、100℃にて1.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(760mg、68%)を黄色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 448 [M+H]
HPLC保持時間:2.16分(分析条件C)
【0411】
[実施例235]
化合物f5
4−(3−アミノ−2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物d2と同様の条件で、4−(5−アミノ−4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f4)より表題化合物を合成した。
【0412】
[実施例236]
化合物f6
4−(2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b31と同様の条件で、4−(3−アミノ−2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f5)より表題化合物を合成した。
【0413】
[実施例237]
化合物f7
4−(4−カルボキシ−2−クロロ−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b3と同様の条件で、4−(2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f6)より表題化合物を合成した。
【0414】
[実施例238]
化合物f8
4−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、4−(4−カルボキシ−2−クロロ−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f7)より、表題化合物を合成した。
【0415】
[実施例239]
化合物F−1
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、4−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f8)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 554 [M+H]
HPLC保持時間:1.52分(分析条件D)
【0416】
[実施例240]
化合物F−2
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 568 [M+H]
HPLC保持時間:1.55分(分析条件D)
【0417】
[実施例241]
化合物F−3
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:1.65分(分析条件D)
【0418】
[実施例242]
化合物F−4
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 638 [M+H]
HPLC保持時間:1.58分(分析条件D)
【0419】
[実施例243]
化合物f9
4−(3−アミノ−2−ブロモ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
4−(5−アミノ−4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f4、880mg、2.0mmol)と鉄(549mg、9.8mmol)のクロロホルム懸濁液に、臭素(505μL、9.8mmol)を加え、60℃にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をDCM(10mL)に溶解し、BocO(430mg、2.0mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(195mg、19%)を油状物質として得た。

LCMS: m/z 526 [M+H]
HPLC保持時間:2.26分(分析条件C)
【0420】
[実施例244]
化合物F−5
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
4−(3−アミノ−2−ブロモ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物f9)より、化合物f6、f7、f8、F−1と同様の条件で、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 598 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0421】
[実施例245]
化合物f10
2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−4−ビニル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b28と同様の条件で、4−ブロモ−2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f2)より、表題化合物を合成した。
【0422】
[実施例246]
化合物f11
2−アミノ−5−トリフルオロメトキシ−4−ビニル−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
2−ニトロ−5−トリフルオロメトキシ−4−ビニル−安息香酸エチルエステル(化合物f10、156mg、0.51mmol)の2−PrOH溶液(1.5mL)に飽和塩化アンモニウム水溶液(1.5mL)と粉末亜鉛(167mg、2.6mmol)を加え、80℃にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/ヘキサン)で精製し、表題化合物(140mg、quant.)を茶色固体として得た。

1H−NMR(300MHz,CDCl)δ:7.73(1H,s),6.86(1H,dd,J=17.7,11.2Hz),6.82(1H,s),5.81(1H,d,J=17.7Hz),5.76(2H,brs),5.45(1H,d,J=11.2Hz),4.34(2H,q,J=7.1Hz),1.39(3H,t,J=7.1Hz).
【0423】
[実施例247]
化合物f12
2−アミノ−4−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b29と同様の条件で、2−アミノ−5−トリフルオロメトキシ−4−ビニル−安息香酸エチルエステル(化合物f11)より、表題化合物を合成した。
【0424】
[実施例248]
化合物f13
2−アミノ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b30と同様の条件で、2−アミノ−4−(1,2−ジヒドロキシ−エチル)−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f12)より、表題化合物を合成した。
【0425】
[実施例249]
化合物f14
2−アミノ−3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物d6と同様の条件で、2−アミノ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f13)より、表題化合物を合成した。
【0426】
[実施例250]
化合物f15
3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f14)より、表題化合物を合成した。
【0427】
[実施例251]
化合物f16
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f15)と(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより表題化合物を合成した。
【0428】
[実施例252]
化合物f17
4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f16)より、表題化合物を合成した。
【0429】
[実施例253]
化合物f18
{(R)−1−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸(化合物f17)より、表題化合物を合成した。
【0430】
[実施例254]
化合物F−6
4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物f18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 554 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0431】
[実施例255〜実施例259]
3−クロロ−4−ホルミル−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物f15)と対応するアミンより、化合物f16、f17、f18、F−6と同様の条件で以下の表9の化合物を合成した。ただし、化合物F−7とF−8の合成においては、化合物f16の条件において溶媒としてクロロホルムを、化合物F−9、F−15、F−16の合成においては化合物f16の条件において溶媒としてDCMを、F−16の合成においては化合物f18の条件において溶媒としてDCMを用いた。
【0432】
【表9】
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【0433】
[実施例260]
化合物F−10
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件A)
【0434】
[実施例261]
化合物F−12
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 646 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件A)
【0435】
[実施例262]
化合物B−11と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−9)より、化合物F−11と化合物F−13を合成した。
【0436】
化合物F−11
4−((S)−3−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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LCMS: m/z 610 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0437】
化合物F−13
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−4−((S)−3−ウレイド−ピペリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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LCMS: m/z 611 [M+H]
HPLC保持時間: 0.52分(分析条件A)
【0438】
[実施例263]
化合物F−14
4−[(S)−3−(2−アミノ−アセチルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−5と同様の条件で、4−((S)−3−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物F−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 625 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0439】
[実施例264]
化合物g1
3−ブロモ−4−メチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で、3−ブロモ−4−メチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0440】
[実施例265]
化合物g2
3−ブロモ−4−ブロモメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b6と同様の条件で、3−ブロモ−4−メチル−安息香酸エチルエステル(化合物g1)より、表題化合物を合成した。
【0441】
[実施例266]
化合物g3
4−(2−ブロモ−4−エトキシカルボニル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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3−ブロモ−4−(ブロモメチル)安息香酸エチル(化合物g2、2.28g、7.08mmol)のTHF溶液にピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.6g、14.3mmol)を加え、75℃にて3時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却した後、水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水で3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.2g、40%)を得た。

LCMS: m/z 427 [M+H]
HPLC保持時間:1.13分(分析条件E)
【0442】
[実施例267]
化合物g4
4−(2−ブロモ−4−カルボキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b3と同様の条件で、4−(2−ブロモ−4−エトキシカルボニル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物g3)より、表題化合物を合成した。
【0443】
[実施例268]
化合物g5
4−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−(2−ブロモ−4−カルボキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物g4)より、表題化合物を合成した。
【0444】
[実施例269]
化合物G−1
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物g5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 514 [M+H]
HPLC保持時間:1.18分(分析条件D)
【0445】
[実施例270]
化合物G−2
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 528 [M+H]
HPLC保持時間:1.28分(分析条件D)
【0446】
[実施例271]
化合物G−3
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−3と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 556 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0447】
[実施例272]
化合物G−4
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
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化合物B−4と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 598 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0448】
[実施例273]
化合物g6
3−ブロモ−4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−安息香酸エチルエステル
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化合物b7と同様の条件で、3−ブロモ−4−ブロモメチル−安息香酸エチルエステル(化合物g2)と(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0449】
[実施例274]
化合物g7
3−ブロモ−4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−安息香酸
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3−ブロモ−4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−安息香酸エチルエステル(化合物g6、1.24g、2.9mmol)のEtOH(14.5ml)溶液に、6N水酸化ナトリウム水溶液(3ml)を加え、室温にて終夜攪拌した。反応混合物に塩酸水溶液を加えて中和した後、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を集め、これを飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物を得た。
【0450】
[実施例275]
化合物g8
{(R)−1−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−1と同様の条件で、3−ブロモ−4−((R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−安息香酸(粗製体化合物g7)より、表題化合物を合成した。
【0451】
[実施例276]
化合物G−5
4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、{(R)−1−[2−ブロモ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−ベンジル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物g8)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 514 [M+H]
HPLC保持時間:0.39分(分析条件A)
【0452】
[実施例277]
化合物G−6
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−ベンズアミド(化合物G−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 542 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0453】
[実施例278]
化合物G−7
4−((R)−3−アセチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−ベンズアミド(化合物G−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 556 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件A)
【0454】
[実施例279]
化合物G−8
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メタンスルホニルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、4−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−ベンズアミド(化合物G−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 592 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0455】
[実施例280]
化合物G−9
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物g6、g7、g8、G−5と同様の条件で、3−ブロモ−4−ブロモメチル−安息香酸エチルエステル(化合物g2)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物g6の条件においては、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに、メチル−(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いて反応を行った。

LCMS: m/z 528 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件A)
【0456】
[実施例281]
化合物G−10
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[(R)−3−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−ピロリジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((R)−3−メチルアミノ−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンズアミド(化合物G−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 606 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0457】
[実施例282]
化合物G−11
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物g2、g3、g4、g5、G−1と同様の条件で、3−クロロ−4−メチル−安息香酸エチルエステルより、表題化合物を合成した。ただし、化合物g4の条件においては、水酸化カリウムの代わりに6N水酸化ナトリウム水溶液を用い、室温にて反応を行った。

LCMS: m/z 470 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件A)
【0458】
[実施例283]
化合物G−12
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 484 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0459】
[実施例284]
化合物G−13
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 512 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0460】
[実施例285]
化合物G−14
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 554 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0461】
[実施例286]
化合物G−15
3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物g2、g3、g4、g5、G−1と同様の条件で、3,5−ジブロモ−4−メチル−安息香酸メチルエステルより、表題化合物を合成した。ただし、化合物g4の条件においては、水酸化カリウムの代わりに6N水酸化ナトリウム水溶液を用い、室温にて反応を行った。

LCMS: m/z 592 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0462】
[実施例287]
化合物G−16
3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 606 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0463】
[実施例288]
化合物G−17
3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 634 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0464】
[実施例289]
化合物G−18
3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件で、3,5−ジブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物G−15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 676 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0465】
[実施例290]
化合物h1
3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b1と同様の条件で3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0466】
[実施例291]
化合物h2
4−(3−エトキシカルボニル−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b2と同様の条件で3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物h1)より、表題化合物を合成した。
【0467】
[実施例292]
化合物h3
4−(3−カルボキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b3と同様の条件で4−(3−エトキシカルボニル−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物h2)より、表題化合物を合成した。
【0468】
[実施例293]
化合物h4
4−[3−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で4−(3−カルボキシ−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物h3)より、表題化合物を合成した。
【0469】
[実施例294]
化合物H−1
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で4−[3−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンジル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物h4)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 520 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0470】
[実施例295]
化合物H−2
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件でN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物H−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0471】
[実施例296]
化合物H−3
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件でN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物H−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 562 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0472】
[実施例297]
化合物H−4
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件でN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物H−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 604 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0473】
[実施例298]
化合物H−5
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物H−1、60mg、0.12mmol)のDMF溶液(1mL)にヨウ化エチル(11μL、0.14mmol)と炭酸カリウム(48mg、0.35mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(56.9mg、90%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0474】
[実施例299]
化合物H−6
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物h1、h2、h3、h4、H−1と同様の条件で3−ブロモ−5−トリフルオロメチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 504 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0475】
[実施例300]
化合物H−7
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件でN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物H−6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0476】
[実施例301]
化合物H−8
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−3と同様の条件でN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物H−6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0477】
[実施例302]
化合物H−9
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−4と同様の条件でN−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物H−6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 588 [M+H]
HPLC保持時間:1.52分(分析条件D)
【0478】
[実施例303]
化合物h5
3−ブロモ−5−ブロモメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b6と同様の条件で3−ブロモ−5−メチル−安息香酸エチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0479】
[実施例304]
化合物h6
4−(3−ブロモ−5−エトキシカルボニル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物g3と同様の条件で3−ブロモ−5−ブロモメチル−安息香酸エチルエステル(化合物h5)とピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0480】
[実施例305]
化合物h7
4−(3−ブロモ−5−カルボキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物g7と同様の条件で4−(3−ブロモ−5−エトキシカルボニル−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物h6)より、表題化合物を合成した。
【0481】
[実施例306]
化合物H−10
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
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化合物h4、H−1と同様の条件で4−(3−ブロモ−5−カルボキシ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物h7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 514 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0482】
[実施例307]
化合物H−11
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物H−10)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 528 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0483】
[実施例308]
化合物H−12
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−3と同様の条件で3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物H−10)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 556 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0484】
[実施例309]
化合物H−13
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
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化合物B−4と同様の条件で3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物H−10)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 598 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0485】
[実施例310]
化合物h8
3−クロロ−5−メチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で3−クロロ−5−メチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0486】
[実施例311]
化合物h9
3−ブロモメチル−5−クロロ−安息香酸エチルエステル
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化合物b6と同様の条件で3−クロロ−5−メチル−安息香酸エチルエステル(化合物h8)より、表題化合物を合成した。
【0487】
[実施例312]
化合物h10
4−(3−カルボキシ−5−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物h6、h7と同様の条件で3−ブロモメチル−5−クロロ−安息香酸エチルエステル(化合物h9)より、表題化合物を合成した。
【0488】
[実施例313]
化合物H−14
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド
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化合物h4、H−1と同様の条件で4−(3−カルボキシ−5−クロロ−ベンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物h10)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 470 [M+H]
HPLC保持時間:1.25分(分析条件D)
【0489】
[実施例314]
化合物H−15
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物H−14)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 484 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0490】
[実施例315]
化合物H−16
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド
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化合物B−3と同様の条件で3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物H−14)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 512 [M+H]
HPLC保持時間:1.35分(分析条件D)
【0491】
[実施例316]
化合物H−17
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イルメチル]−ベンズアミド
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化合物B−4と同様の条件で3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イルメチル−ベンズアミド(化合物H−14)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 554 [M+H]
HPLC保持時間:1.35分(分析条件D)
【0492】
[実施例317]
化合物i1
3,5−ジブロモ−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で、3,5−ジブロモ−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0493】
[実施例318]
化合物i2
4−(3−ブロモ−5−エトキシカルボニル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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3,5−ジブロモ−安息香酸エチルエステル(化合物i1、1.5g、4.9mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(907mg、4.9mmol)、炭酸セシウム(4.76g、15mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(504mg、0.49mmol)およびBINAP(606mg、0.97mmol)のトルエン混合液(25mL)を、80℃にて一晩攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.05g、52%)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 413 [M+H]
HPLC保持時間:3.25分(分析条件C)
【0494】
[実施例319]
化合物i3
4−(3−ブロモ−5−カルボキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物g7と同様の条件で、4−(3−ブロモ−5−エトキシカルボニル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物i2)より、表題化合物を合成した。
【0495】
[実施例320]
化合物i4
4−[3−ブロモ−5−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−(3−ブロモ−5−カルボキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物i3)より、表題化合物を合成した。
【0496】
[実施例321]
化合物I−1
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[3−ブロモ−5−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物i4)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 500 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0497】
[実施例322]
化合物I−2
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イル−ベンズアミド(化合物I−1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 514 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0498】
[実施例323]
化合物I−3
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イル−ベンズアミド(化合物I−1)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として、THFの代わりに1,4−ジオキサンを用い、85℃に加熱して反応を行った。

LCMS: m/z 542 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0499】
[実施例324]
化合物I−4
3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件で、3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−ピペラジン−1−イル−ベンズアミド(化合物I−1)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として、THFの代わりに1,4−ジオキサンを用い、85℃に加熱して反応を行った。

LCMS: m/z 584 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0500】
[実施例325]
化合物I−5
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物i1、i2、i3、i4、I−1と同様の条件で、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 490 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0501】
[実施例326]
化合物I−6
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物I−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 504 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0502】
[実施例327]
化合物I−7
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物I−5)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として、THFの代わりに1,4−ジオキサンを用い、85℃に加熱して反応を行った。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0503】
[実施例328]
化合物I−8
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物I−5)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として、THFの代わりに1,4−ジオキサンを用い、85℃に加熱して反応を行った。

LCMS: m/z 574 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0504】
[実施例329]
化合物i5
3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b1と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0505】
[実施例330]
化合物i6
4−(3−エトキシカルボニル−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物i2と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i5)より、表題化合物を合成した。
【0506】
[実施例331]
化合物i7
4−(3−カルボキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b3と同様の条件で、4−(3−エトキシカルボニル−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物i6)より、表題化合物を合成した。
【0507】
[実施例332]
化合物i8
4−[3−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−5−トリフルオロメトキシ−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、4−(3−カルボキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物i7)より、表題化合物を合成した。
【0508】
[実施例333]
化合物I−9
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、4−[3−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−5−トリフルオロメトキシ−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物i8)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 506 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0509】
[実施例334]
化合物I−10
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 520 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0510】
[実施例335]
化合物I−11
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0511】
[実施例336]
化合物I−12
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−[4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピペラジン−1−イル]−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−4と同様の条件で、N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−9)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 590 [M+H]
HPLC保持時間:0.57分(分析条件A)
【0512】
[実施例337]
化合物i9
3−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物i2と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i5)より、表題化合物を合成した。ただし、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの代わりに、(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いて行った。
【0513】
[実施例338]
化合物i10
3−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物g7と同様の条件で、3−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i9)より、表題化合物を合成した。
【0514】
[実施例339]
化合物i11
{(S)−1−[3−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−5−トリフルオロメトキシ−フェニル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、3−((S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピロリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸(化合物i10)より、表題化合物を合成した。
【0515】
[実施例340]
化合物I−13
3−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、{(S)−1−[3−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−5−トリフルオロメトキシ−フェニル]−ピロリジン−3−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物i11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 506 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0516】
[実施例341]
化合物I−14
3−((S)−3−アセチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、3−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−13)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.77分(分析条件A)
【0517】
[実施例342]
化合物I−15
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−((S)−3−メタンスルホニルアミノ−ピロリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−9と同様の条件で、3−((S)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−13)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 584 [M+H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件A)
【0518】
[実施例343]
化合物I−16
3−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物i9、i10、i11、I−13と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i5)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物i9の条件においては、(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに、(R)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いた。

LCMS: m/z 506 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0519】
[実施例344]
化合物I−17
3−((R)−3−アセチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−7と同様の条件で、3−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−16)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.77分(分析条件A)
【0520】
[実施例345]
化合物I−18
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−((R)−3−メタンスルホニルアミノ−ピロリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、3−((R)−3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−16)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 584 [M+H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件A)
【0521】
[実施例346]
化合物I−19
3−(4−アミノ−ピペリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物i9、i10、i11、I−13と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i5)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物i9の条件においては、(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに、ピペリジン−4−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルを用いた。

LCMS: m/z 520 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0522】
[実施例347]
化合物I−20
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、3−(4−アミノ−ピペリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−19)より、表題化合物を合成した。ただし、蟻酸の代わりに、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムを用い、溶媒として1,2−ジクロロエタンを使用した。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0523】
[実施例348]
化合物I−21
3−(4−アセチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−7と同様の条件で、3−(4−アミノ−ピペリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 562 [M+H]
HPLC保持時間:0.76分(分析条件A)
【0524】
[実施例349]
化合物I−22
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−メタンスルホニルアミノ−ピペリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−9と同様の条件で、3−(4−アミノ−ピペリジン−1−イル)−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物I−19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 598 [M+H]
HPLC保持時間:0.80分(分析条件A)
【0525】
[実施例350]
化合物I−23
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(3,3−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物i9、i10、i11、I−13と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i5)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物i9の条件においては、(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに、2,2−ジメチル−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを用いた。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.57分(分析条件A)
【0526】
[実施例351]
化合物I−24
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−3−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物i9、i10、i11と同様の条件で、3−ブロモ−5−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステル(化合物i5)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物i9の条件においては、(S)−ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに4−ヒドロキシ−ピペリジン、化合物i10の条件においては、6N水酸化ナトリウム水溶液の代わりに1N水酸化ナトリウム水溶液、化合物i11の条件においては、溶媒としてDMFの代わりにDCMをそれぞれ用いて行った。

LCMS: m/z 521 [M+H]
HPLC保持時間:0.78分(分析条件A)
【0527】
[実施例352〜実施例355]
化合物i2と同様の条件で、以下の表10の化合物を3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物A−10)と対応する環状アミンを用いて合成した。
【0528】
【表10】
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【0529】
[実施例356]
化合物j1
4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル
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化合物b1と同様の条件で、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0530】
[実施例357]
化合物j2
4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物i2と同様の条件で、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステル(化合物j1)より、表題化合物を合成した。
【0531】
[実施例358]
化合物j3
4−(4−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物g7と同様の条件で、4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j2)より、表題化合物を合成した。
【0532】
[実施例359]
化合物j4
4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−(4−カルボキシ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j3)より、表題化合物を合成した。
【0533】
[実施例360]
化合物J−1
N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j4)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 490 [M+H]
HPLC保持時間:1.42分(分析条件D)
【0534】
[実施例361]
化合物j5
4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物i2と同様の条件で、4−クロロ−3−トリフルオロメトキシ−安息香酸エチルエステルより、表題化合物を合成した。
【0535】
[実施例362]
化合物j6
4−(2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物d2と同様の条件で、4−(4−エトキシカルボニル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j5)より、表題化合物を合成した。
【0536】
[実施例363]
化合物j7
4−(4−カルボキシ−2−クロロ−6−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物b3と同様の条件で、4−(2−クロロ−4−エトキシカルボニル−6−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j6)より、表題化合物を合成した。
【0537】
[実施例364]
化合物j8
4−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメトキシ−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
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化合物A−14と同様の条件で、4−(4−カルボキシ−2−クロロ−6−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j7)より、表題化合物を合成した。
【0538】
[実施例365]
化合物J−2
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[2−クロロ−4−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルカルバモイル)−6−トリフルオロメトキシ−フェニル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物j8)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 540 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0539】
[実施例366]
化合物J−3
3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−5−トリフルオロメトキシ−ベンズアミド(化合物J−2)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 554 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0540】
[実施例367]
化合物bb1
4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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4−(ブロモメチル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物b6,30.0mg,0.096mmol)、(3−アミノフェニル)ボロン酸(18.5mg,0.135mmol)、炭酸カリウム(40.0mg,0.289mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11.1mg,9.64μmol)の1,2−ジメトキシエタン/水(2/1)の混合溶媒懸濁液(0.9ml)を70℃にて2時間攪拌した。反応混合液に水と酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(20.0mg,64%)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 324 [M+H]
HPLC保持時間:0.80分(分析条件F)
【0541】
[実施例368]
化合物bb2
4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物bb1)より、表題化合物を合成した。
【0542】
[実施例369]
化合物BB−1
4−[(3−アミノフェニル)メチル]−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物bb2)を用いた。

LCMS: m/z 511 [M+H]
HPLC保持時間:0.76分(分析条件F)
【0543】
[実施例370]
化合物BB−2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピリジン−4−イルメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物bb1、bb2、BB−1と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物b6)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物bb1の条件においては、(3−アミノフェニル)ボロン酸の代わりに4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを用い、化合物BB−1の条件においては、4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物bb2)の代わりに4−(ピリジン−4−イルメチル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 497 [M+H]
HPLC保持時間:0.57分(分析条件F)
【0544】
[実施例371]
化合物bb3
4−[[4−エトキシカルボニル−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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化合物bb1と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物b6)より、表題化合物を合成した。ただし、(3−アミノフェニル)ボロン酸の代わりに、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。
【0545】
[実施例372]
化合物bb4
4−[[4−エトキシカルボニル−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
4−[[4−エトキシカルボニル−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物bb3,34.0mg,82.2μmol)のMeOH溶液(1ml)に10%パラジウム−活性炭素(10mg)を加え、水素雰囲気下室温にて16時間攪拌した。反応混合液にDCMを加え、メンブランフィルターで濾過後、濾液を減圧濃縮し、表題化合物(31.0mg,91%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 416 [M+H]
HPLC保持時間:1.10分(分析条件F)
【0546】
[実施例373]
化合物bb5
4−[[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、4−[[4−エトキシカルボニル−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物bb4)より、表題化合物を合成した。
【0547】
[実施例374]
化合物bb6
4−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−[[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物bb5)を用いた。
【0548】
[実施例375]
化合物BB−3
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペリジン−4−イルメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、4−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物bb6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 503 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件F)
【0549】
[実施例376]
化合物BB−4
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペリジン−4−イルメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物BB−3)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 517 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件F)
【0550】
[実施例377]
化合物bb7
1,5−ジクロロ−2−エタンスルホニル−3−メチル−ベンゼン
[この文献は図面を表示できません]
亜硫酸ナトリウム(534mg、4.24mmol)、炭酸水素ナトリウム(712mg、8.48mmol)の水溶液(5ml)に塩化2,4−ジクロロ−6−メチル−ベンゼンスルホニル(1.00g、3.90mmol)を加え75℃にて1時間攪拌した。これにヨードエタン(1.98ml、19.0mmol)を加えて100℃にて11時間攪拌した。ヨードエタン(0.988ml、9.60mmol)を加え、100℃にてさらに3時間攪拌した。反応液にDCMを加えて抽出し、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(664mg,68%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 253 [M+H]
HPLC保持時間:0.79分(分析条件D)
【0551】
[実施例378]
化合物bb8
1−(ブロモメチル)−3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルベンゼン
[この文献は図面を表示できません]
化合物b6と同様の条件で、1,5−ジクロロ−2−エタンスルホニル−3−メチル−ベンゼン(化合物bb7)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として四塩化炭素の代わりにアセトニトリルを用いた。
【0552】
[実施例379]
化合物bb9
(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン
[この文献は図面を表示できません]
(1−(ブロモメチル)−3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルベンゼン(化合物bb8、140mg、0.422mmol)のEtOH溶液(2ml)に、氷冷下25%アンモニウム水溶液(4ml)を加え、室温に戻して30分撹拌した。さらに、反応懸濁液にTHF(2ml)を加えて反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製した。得られた混合物をさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン、続いてメタノール/ジクロロメタン)で精製し、表題化合物(81.9mg,72%)を淡黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 268 [M+H]
HPLC保持時間:0.36分(分析条件A)
【0553】
[実施例380]
化合物bb10
4−[[4−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン(化合物bb9、12.3mg、45.8μmol)、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3、20.1mg、47.1μmol)、HATU(21.4mg、56.3μmol)のDMF溶液(0.5ml)にDIPEA(18.0μl、0.101mmol)を加え、窒素雰囲気下室温にて30分撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(20.2mg,69%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 638 [M+H]
HPLC保持時間:1.84分(分析条件D)
【0554】
[実施例381]
化合物bb11
N−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−57と同様の条件で、4−[[4−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物bb10)より、表題化合物を合成した。
【0555】
[実施例382]
化合物BB−5
N−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−2と同様の条件で、N−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物bb11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 552 [M+H]
HPLC保持時間:1.53分(分析条件D)
【0556】
[実施例383]
化合物BB−6
N−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メ
チルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10、bb11と同様の条件で、(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン(化合物bb9)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物bb10の条件で4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b17)を用いた。

LCMS: m/z 566 [M+H]
HPLC保持時間:1.33分(分析条件D)
【0557】
[実施例384]
化合物DD−1
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−1H−ピロール−2−カルボキサミド
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4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18,30.0mg,0.054mmol)、ピロール−2−カルボン酸(7.24mg,0.065mmol)およびDIPEA(27.0μl,0.163mmol)のDCM溶液(1ml)を氷水浴中0℃に冷却してHBTU(24.7mg,0.065mmol)を加えた後、室温にて16時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮後、得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(22.0mg、収率62%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 645 [M+H]
HPLC保持時間:0.64分(分析条件F)
【0558】
[実施例385〜実施例387、実施例402〜実施例404]
化合物DD−1と同様の条件で、以下の表11の化合物を4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)と、対応するカルボン酸を用いて合成した。
【0559】
【表11】
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【0560】
[実施例388]
化合物dd1
(2S)−2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]カルバモイル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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化合物DD−1と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに(2S)−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピロリジン−2−カルボン酸を用いた。
【0561】
[実施例389]
化合物DD−5
(2S)−N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]ピロリジン−2−カルボキサミド
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化合物B−1と同様の条件で、(2S)−2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]カルバモイル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物dd1)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 649 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件F)
【0562】
[実施例390〜実施例401]
化合物dd1、DD−5と同様の条件で、以下の表12の化合物を4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)と、対応するカルボン酸を用いて合成した。
【0563】
【表12】
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【0564】
[実施例405]
化合物DD−21
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(プロパン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−3と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてTHFの代わりにメタノールを用いた。

LCMS: m/z 594 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件F)
【0565】
[実施例406]
4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18,50.0mg,0.091mmol)およびDIPEA(47.0μl,0.272mmol)のクロロホルム溶液(1ml)に3−ブロモプロピン(16.0μl,0.181mmol)を加えた後、室温にて16時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮後、得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、化合物DD−22(17.5mg,32%)、化合物DD−23(7.1mg,12%)をそれぞれ黄色固体として得た。
【0566】
化合物DD−22
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(プロパ−2−イニルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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LCMS: m/z 590 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件F)
【0567】
化合物DD−23
4−[[(3S)−3−[ビス(プロパ−2−イニル)アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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LCMS: m/z 628 [M+H]
HPLC保持時間:0.67分(分析条件F)
【0568】
[実施例407]
化合物DD−24
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(シアノメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物DD−22および化合物DD−23と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。ただし、3−ブロモプロピンの代わりに2−ヨードアセトニトリルを用いた。

LCMS: m/z 591 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件F)
【0569】
[実施例408]
化合物DD−22および化合物DD−23と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、化合物DD−25と化合物DD−26を合成した。ただし、3−ブロモプロピンの代わりにブロモアセトアミドを用いた。
【0570】
化合物DD−25
4−[[(3S)−3−[(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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LCMS: m/z 609 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件F)
【0571】
化合物DD−26
4−[[(3S)−3−[ビス(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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LCMS: m/z 666 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件F)
【0572】
[実施例409]
化合物dd2
N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物H−5と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。ただし、ヨードエタンの代わりに(2−ブロモエチル)カルバミン酸tert−ブチルを用いた。
【0573】
[実施例410]
化合物DD−27
4−[[(3S)−3−(2−アミノエチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd2)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 595 [M+H]
HPLC保持時間:0.45分(分析条件F)
【0574】
[実施例411]
化合物DD−28
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(オキセタン−3−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18、35mg、0.063mmol)、3−オキセタノン(6μl、0.095mmol)のクロロホルム懸濁溶液(1ml)に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(20mg、0.095mmol)を加え、室温にて攪拌した。20時間後、3−オキセタノン(6μl、0.095mmol)と水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(25mg、0.118mmol)を追加し、室温にてさらに4時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(19mg,49%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 608 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件F)
【0575】
[実施例412]
化合物DD−29
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(2,2−ジフルオロエチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18、55.0mg、0.100mmol)およびDIPEA(21.0μl、0.119mmol)のTHF溶液(1ml)にトリフルオロメタンスルホン酸2,2−ジフルオロエチル(25.6mg,0.119mmol)を加え、70℃にて1時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(51.0mg、83%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 616 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件F)
【0576】
[実施例413]
化合物dd3
N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−メチルアミノ]−2−オキソエチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物DD−1と同様の条件で、3−クロロ−N−(5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジル)−4−((S)−3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−5−トリフルオロメチル−ベンズアミド(化合物D−26)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]酢酸を用いた。
【0577】
[実施例414]
化合物DD−30
4−[[(3S)−3−[(2−アミノアセチル)−メチルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−57と同様の条件で、N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−メチルアミノ]−2−オキソエチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd3)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 623 [M+H]
HPLC保持時間:0.45分(分析条件F)
【0578】
[実施例415]
化合物dd4
4−アミノ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物d6と同様の条件で、4−アミノ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0579】
[実施例416]
化合物dd5
4−アミノ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
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4−アミノ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd4,216g,901mmol)のMeOH溶液(1.08L)に、硫酸(48ml)を室温で加え、加熱還流下13時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却後、リン酸三カリウム(191g,901mmol)水溶液(2.59L)を加え、pHを9に調整した。析出物を濾取、水洗後、減圧下乾燥し、表題化合物(216g,95%)を淡橙色固体として得た。

H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:7.99(1H,d,J=2.0Hz),7.89(1H,d,J=2.0Hz),6.62(2H,brs),3.81(3H,s).
【0580】
[実施例417]
化合物dd6
3−クロロ−4−ヨード−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
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4−アミノ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd5,216g,853mmol)のトリフルオロエタノール溶液(1.73L)に、硫酸(91ml)を室温で加え、−5℃に冷却後、亜硝酸ナトリウム(64.7g,938mmol)水溶液(324ml)を24分かけて加え30分攪拌した。同温でヨウ化カリウム(149g,895mmol)水溶液(324ml)を30分かけて加え、0℃で90分攪拌した後、チオ硫酸ナトリウム(215g,1.71mol)水溶液(2.16L)を25分かけて加えた。反応混合液を20℃まで昇温し、析出物を濾取、エタノール/水混合溶液(1:1、2.16L)で洗浄後、減圧下乾燥し表題化合物(205g,66%)を淡褐色固体として得た。

H−NMR(400MHz,DMSO―d)δ:8.26(1H,d,J=1.8Hz),8.03(1H,d,J=1.8Hz),3.90(3H,s).
【0581】
[実施例418]
化合物dd7
3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
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3−クロロ−4−ヨード−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd6,500mg,1.37mmol)のTHF溶液(2.7ml)を氷水浴下0℃に冷却し、0.74Mイソプロピルマグネシウムブロミド/THF溶液(2.23ml,1.65mmol)を滴下し、同温で20分間攪拌した。N−ホルミルモルホリン(0.277ml,2.74mmol)を加えた後、室温で2時間攪拌した。反応混合液を再度氷水浴下0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(78.0mg,2.06mmol)を加え、同温で20分攪拌した後、さらに水素化ホウ素ナトリウム(40.0mg,1.06mmol)を追加し、同温で10分攪拌した。反応混合液に1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(223mg、60%)を橙色油状物質として得た。

LCMS: m/z 269 [M+H]
HPLC保持時間:0.68分(分析条件F)
【0582】
[実施例419]
化合物dd8
3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd7)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてエタノールの代わりにメタノールを用いた。
【0583】
[実施例420]
化合物dd9
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd8)を用いた。
【0584】
[実施例421]
化合物dd10
メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル
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3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd9,383mg,0.814mmol)、トリエチルアミン(0.340ml,2.44mmol)のDCM溶液(4ml)を氷水浴中0℃に冷却下、塩化メタンスルホニル(0.082ml,1.06mmol)を加え、同じ温度で1時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(305mg、68%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.80分(分析条件F)
【0585】
[実施例422]
化合物dd11
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−エチルカルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10,30.0mg,0.055mmol)のDMF溶液(0.5ml)にN−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(37.5mg,0.164mmol)を加え、50℃で1時間攪拌した。反応混合液にN−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(6.0mg,0.0263mmol)を追加し同温で1時間攪拌した後、さらにN−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(6.0mg,0.0263mmol)を追加し同温で1時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(39.0mg、quant.)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 680 [M+H]
HPLC保持時間:0.83分(分析条件F)
【0586】
[実施例423]
化合物DD−31
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(エチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−エチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物dd11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件F)
【0587】
[実施例424]
化合物DD−32
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd11、DD−31と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物dd11の条件においてはN−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボン酸tert−ブチルを用い、トリエチルアミンを添加して行った。

LCMS: m/z 550 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件F)
【0588】
[実施例425]
化合物DD−33
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]ピリジン−2−カルボキサミド
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化合物dd11と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[(3S)−ピペリジン−3−イル]ピリジン−2−カルボキサミド二塩酸塩を用い、炭酸カリウムを添加して行った。

LCMS: m/z 657 [M+H]
HPLC保持時間:0.76分(分析条件F)
【0589】
[実施例426、実施例432、実施例436〜実施例437]
化合物dd11、DD−31と同様の条件で、以下の表13の化合物をメタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)と、対応するアミンを用いて合成した。
【0590】
【表13】
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【0591】
[実施例427]
化合物dd12
N−[[(2R)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物b7と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[[(2R)−ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル、TEAの代わりにDIPEAをそれぞれ用いた。
【0592】
[実施例428]
化合物DD−35
4−[[(2R)−2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[[(2R)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd12)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 566 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0593】
[実施例429]
化合物dd13
N−[3−[[(2R)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−2−イル]メチルアミノ]−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物DD−1と同様の条件で、4−[[(2R)−2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−35)より、表題化合物を合成した。ただし、1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸を用い、HBTUの代わりにHATUを用いた。
【0594】
[実施例430]
化合物DD−36
4−[[(2R)−2−[(3−アミノプロパノイルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[3−[[(2R)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−2−イル]メチルアミノ]−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd13)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 637 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件F)
【0595】
[実施例431]
化合物DD−37
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(2R)−2−(メチルアミノメチル)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物dd12、DD−35と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物dd12の条件においてはN−[[(2R)−ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[[(2R)−ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.60分(分析条件F)
【0596】
[実施例433]
化合物dd14
N−[2−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]オキシエチル]カルバミン酸ベンジル
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化合物dd11と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−[(3S)−ピペリジン−3−イル]オキシエチル]カルバミン酸ベンジルを用いた。
【0597】
[実施例434]
化合物DD−39
4−[[(3S)−3−(2−アミノエトキシ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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N−[2−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]オキシエチル]カルバミン酸ベンジル(化合物dd14、23.0mg、0.0310mmol)に25%臭化水素/酢酸溶液(1ml)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応混合物に5N水酸化ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした後、水層をDCMで3回抽出した。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、溶媒を減圧濃縮して得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(9.50mg,50%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件F)
【0598】
[実施例435]
化合物DD−40
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(2−ヒドロキシエトキシ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物dd11と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに2−[(3S)−ピペリジン−3−イル]オキシエタノールを用い、炭酸カリウムを添加して行った。

LCMS: m/z 597 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件F)
【0599】
[実施例438]
化合物dd15
N−[3−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]アミノ]プロピル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物H−5と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。ただし、ヨードエタンの代わりに(3−ブロモプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを用いた。
【0600】
[実施例439]
化合物DD−43
4−[[(3S)−3−(3−アミノプロピルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[3−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]アミノ]プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 609 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件F)
【0601】
[実施例440]
化合物DD−44
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3R)−3−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd11と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]プロパン−1−オールを用いた。

LCMS: m/z 595 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件F)
【0602】
[実施例441]
化合物DD−45
4−[(3−アミノプロピルアミノ)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物dd11と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに1,3−プロパンジアミンを用い、温度は室温で行った。

LCMS: m/z 526 [M+H]
HPLC保持時間:0.38分(分析条件F)
【0603】
[実施例442]
化合物DD−46
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(2−オキソ−1,3−ジアジナン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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4−[(3−アミノプロピルアミノ)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−45,15.0mg,28.0μmol)、DIPEA(7.5μl)のDCM溶液(20ml)を0度に冷却し、クロロギ酸4−ニトロフェニル(5.90mg,29.0μmol)のDCM溶液(8ml)を加え、1時間攪拌した。DIPEA(7.5μl)を加え、0度で1.5時間、室温で3時間、過熱還流下1時間攪拌した。反応混合液を0度に冷却し、クロロギ酸4−ニトロフェニル(1.90mg,9.00μmol)のDCM溶液(1ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液にDMF(20ml)を加えた後、DCMを減圧濃縮により留去し、DIPEA(7.5μl)を加え、室温で45分、60度で40分攪拌した。反応混合液を室温まで冷却した後、減圧濃縮して得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(9.50mg,60%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 552 [M+H]
HPLC保持時間:0.71分(分析条件F)
【0604】
[実施例443]
化合物DD−47
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[3−[3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノ]プロピルアミノ]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd11と同様の条件で、メタンスルホン酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル(化合物dd10)より、表題化合物を合成した。ただし、N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN'−(3−アミノプロピル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミンを用い、温度は室温で行った。

LCMS: m/z 611 [M+H]
HPLC保持時間:0.34分(分析条件F)
【0605】
[実施例444]
化合物DD−48
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−2−オキソ−1,3−ジアジナン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−46と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[3−[3−(ジメチルアミノ)プロピルアミノ]プロピルアミノ]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−47)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 637 [M+H]
HPLC保持時間:0.57分(分析条件F)
【0606】
[実施例445]
化合物dd16
4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd9,165mg,0.351mmol)、四臭化炭素(175mg,0.526mmol)のTHF溶液(2ml)にトリフェニルホスフィン(138mg,0.526mmol)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(152mg、81%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.95分(分析条件F)
【0607】
[実施例446]
化合物dd17
N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16,30.0mg,56.0μmol)、炭酸カリウム(23.3mg,0.169mmol)のDMF溶液(0.5ml)にN−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル(25.9mg,84.0μmol)を加え、50℃にて2時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(39.0mg、91%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 759 [M+H]
HPLC保持時間:0.78分(分析条件F)
【0608】
[実施例447]
化合物DD−49
4−[[(3S)−3−(2−アミノエチルスルホニルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd17)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 661 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件F)
【0609】
[実施例448]
化合物DD−50
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−[2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd17と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より表題化合物を合成した。ただし、N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに2−(ジメチルアミノ)−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]エタンスルホンアミドを用いた。

LCMS: m/z 687 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件F)
【0610】
[実施例449]
化合物dd18
N−[2−[(3R)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
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化合物dd17と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より表題化合物を合成した。ただし、N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−[(3R)−ピペリジン−3−イル]エチル]カルバミン酸ベンジルを用いた。
【0611】
[実施例450]
化合物DD−51
4−[[(3R)−3−(2−アミノエチル)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−39と同様の条件で、N−[2−[(3R)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(化合物dd18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件F)
【0612】
[実施例451]
化合物dd19
5−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1,2,5−オキサジアゼパン−2−カルボン酸tert−ブチル
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化合物g3と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より表題化合物を合成した。ただし、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに1,2,5−オキサジアゼパン−2−カルボン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにDMFを用いた。
【0613】
[実施例452]
化合物DD−52
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(1,2,5−オキサジアゼパン−5−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、5−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−1,2,5−オキサジアゼパン−2−カルボン酸tert−ブチル(化合物dd19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 554 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件F)
【0614】
[実施例453]
化合物dd20
(2S)−5−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]−2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ペンタン酸tert−ブチル
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化合物g3と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より表題化合物を合成した。ただし、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに(2S)−5−アミノ−2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ペンタン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにDMFを用いて行った。
【0615】
[実施例454]
化合物DD−53
4−[[(3S)−3−アミノ−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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(2S)−5−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチルアミノ]−2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ペンタン酸tert−ブチル(化合物dd20,29.8mg,40.0μmol)の2,2,2−トリフルオロエタノール溶液(750μl)に、36%塩酸水溶液(149μl)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液を2,2,2−トリフルオロエタノール(2ml)およびトルエン(5ml)で希釈した後、減圧濃縮した。得られた残渣をトルエン(5ml、2回)を用いた共沸蒸留により乾燥させ、(S)−2−アミノ−5−((2−クロロ−4−((5−クロロ−2−(エチルスルホニル)ベンジル)カルバモイル)−6−(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ペンタン酸二塩酸塩の粗生成物(32.8mg)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 584 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件F)
【0616】
上記で得られた(S)−2−アミノ−5−((2−クロロ−4−((5−クロロ−2−(エチルスルホニル)ベンジル)カルバモイル)−6−(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)ペンタン酸二塩酸塩の粗生成物(32.8mg)のDMF溶液(2ml)に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスファニウムヘキサフルオロリン酸塩(35.7mg,0.080mmol)、DIPEA(35μl)を順次加え、室温で30分攪拌した。反応溶液に水(100μl)を加えた後、溶媒を減圧濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)およびアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(9.9mg,44%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 566 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件F)
【0617】
[実施例455]
化合物dd21
N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物dd17と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より表題化合物を合成した。ただし、N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。
【0618】
[実施例456]
化合物DD−54
(3S)−N−(2−アミノエチル)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボキサミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd21)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 623 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件F)
【0619】
[実施例457]
化合物dd22
3−クロロ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物d7)より、表題化合物を合成した。ただし、1N水酸化ナトリウム水溶液の代わりに5N水酸化ナトリウム水溶液を用いた。
【0620】
[実施例458]
化合物dd23
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物bb10と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd22)を用い、溶媒としてDMFの代わりにアセトニトリルを用いて行った。
【0621】
[実施例459]
化合物dd24
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd23)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[[(2S)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。また、反応温度は0℃で行った。
【0622】
[実施例460]
化合物DD−55
4−[[(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd24)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 538 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件F)
【0623】
[実施例461]
化合物DD−56
4−[[(3R)−3−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物dd24、DD−55と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd23)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物dd24の条件においてN−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 566 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件F)
【0624】
[実施例462]
化合物dd25
3−クロロ−4−[[3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物d7)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[[(2S)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(アゼチジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにDCMを用いた。
【0625】
[実施例463]
化合物dd26
3−クロロ−4−[[3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−4−[[3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物dd25)より、表題化合物を合成した。
【0626】
[実施例464]
化合物dd27
N−[1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アゼチジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物bb10と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−4−[[3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd26)を用いた。
【0627】
[実施例465]
化合物DD−57
4−[(3−アミノアゼチジン−1−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アゼチジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd27)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 524 [M+H]
HPLC保持時間:1.10分(分析条件D)
【0628】
[実施例466]
化合物DD−58
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[3−(メチルスルファモイルアミノ)アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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4−[(3−アミノアゼチジン−1−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−57,28.9mg、0.0496mmol)、N−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−スルホンアミド(15.3mg、0.0849mmol)のアセトニトリル溶液(1ml)にTEA(23μl、0.166mmol)を加え、65−80℃にて1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し表題化合物(20.0mg,65%)を無色固体として得た。ただし、N−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−スルホンアミドは、特許(WO2009080638)記載の方法に従って合成した。

LCMS: m/z 617 [M+H]
HPLC保持時間:1.48分(分析条件D)
【0629】
[実施例467]
化合物DD−59
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[3−(ジメチルスルファモイルアミノ)アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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4−[(3−アミノアゼチジン−1−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−57,39.7mg、0.0603mmol)のDMF溶液(0.5ml)に、氷冷下、塩化N,N−ジメチルスルファモイル(17.3mg、0.121mmol)およびTEA(34.0μl、0.241mmol)を加え、窒素雰囲気下室温に戻して2.5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し表題化合物(22.6mg,59%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 631 [M+H]
HPLC保持時間:1.45分(分析条件D)
【0630】
[実施例468]
化合物dd28
N−[[1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アゼチジン−3−イル]スルファモイル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物DD−58と同様の条件で、4−[(3−アミノアゼチジン−1−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−57)より、表題化合物を合成した。ただし、N−メチル−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−スルホンアミドの代わりにN−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[4−(ジメチルアザニウミリデン)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イルスルホニル]アザニドを用いた。
ただし、N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[4−(ジメチルアザニウミリデン)−1,4−ジヒドロピリジン−1−イルスルホニル]アザニドは、文献(Organic Letters、第3巻、第2241−2243頁、2001年)記載の方法に従って合成した。
【0631】
[実施例469]
化合物DD−60
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[3−(スルファモイルアミノ)アゼチジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[[1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アゼチジン−3−イル]スルファモイル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd28)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 603 [M+H]
HPLC保持時間:1.32分(分析条件D)
【0632】
[実施例470]
化合物dd29
3−クロロ−4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物d7)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[[(2S)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0633】
[実施例471]
化合物dd30
3−クロロ−4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物dd29)より、表題化合物を合成した。
【0634】
[実施例472]
化合物dd31
N−[1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd30)を用い、溶媒としてDMFの代わりにDCMを用いた。
【0635】
[実施例473]
化合物DD−61
4−[(4−アミノピペリジン−1−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd31)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 552 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件F)
【0636】
[実施例474]
化合物dd32
N−[2−[4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物DD−1と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]酢酸を用い、HBTUの代わりにHATUを用いて行った。
【0637】
[実施例475]
化合物DD−62
4−[[4−(2−アミノアセチル)ピペラジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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N−[2−[4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−2−オキソエチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物dd32,61mg,0.088mmol)のDCM溶液(0.9ml)に、4N塩酸/1,4−ジオキサン溶液(0.9ml)を加え、室温で30分攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(35mg,67%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 595 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件F)
【0638】
[実施例476]
化合物DD−63
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[4−(2−ヒドロキシアセチル)ピペラジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物DD−1と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに2−ヒドロキシ酢酸を用い、HBTUの代わりにHATUを用いて行った。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.68分(分析条件F)
【0639】
[実施例477]
化合物DD−64
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物H−5と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、ヨードエタンの代わりに2−ブロモエタノールを用いた。また、トリエチルアミンを添加して行った。

LCMS: m/z 582 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件F)
【0640】
[実施例478]
化合物dd33
3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物d7)より、表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに、N−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。
【0641】
[実施例479]
化合物dd34
3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物dd33)より、表題化合物を合成した。
【0642】
[実施例480]
化合物dd35
5−クロロ−2−プロピルスルファニルベンゾニトリル
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化合物a1と同様の条件で、5−クロロ−2−フルオロベンゾニトリルより、表題化合物を合成した。ただし、エタンチオールの代わりにプロパン−1−チオールを用いた。
【0643】
[実施例481]
化合物dd36
(5−クロロ−2−プロピルスルファニルフェニル)メタンアミン
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化合物a2と同様の条件で、5−クロロ−2−プロピルスルファニルベンゾニトリル(化合物dd35)より、表題化合物を合成した。
【0644】
[実施例482]
化合物dd37
(5−クロロ−2−プロピルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩
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化合物a3と同様の条件で、(5−クロロ−2−プロピルスルファニルフェニル)メタンアミン(化合物dd36)より、表題化合物を合成した。
【0645】
[実施例483]
化合物dd38
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−プロピルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−プロピルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物dd37)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸の代わりに、3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。
【0646】
[実施例484]
化合物DD−65
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−プロピルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−プロピルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物dd38)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件F)
【0647】
[実施例485]
化合物dd39
(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メタンアミン
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化合物dd35、dd36と同様の条件で、5−クロロ−2−フルオロベンゾニトリルより、表題化合物を合成した。ただし、化合物dd35の条件においては、プロパン−1−チオールの代わりにベンゼンチオールを用いた。
【0648】
[実施例486]
化合物dd40
[2−(ベンゼンスルホニル)−5−クロロフェニル]メタンアミン塩酸塩
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化合物a9、a10、a11と同様の条件で、(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メタンアミン(化合物dd39)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物a9の条件においては、トリエチルアミンを添加して行った。
【0649】
[実施例487]
化合物DD−66
N−[[2−(ベンゼンスルホニル)−5−クロロフェニル]メチル]−3−クロロ−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd38、DD−65と同様の条件で、[2−(ベンゼンスルホニル)−5−クロロフェニル]メタンアミン塩酸塩(化合物dd40)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 614 [M+H]
HPLC保持時間:0.61分(分析条件F)
【0650】
[実施例488]
化合物DD−67
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−プロパン−2−イルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物dd35、dd36、dd37、dd38、DD−65と同様の条件で、5−クロロ−2−フルオロベンゾニトリルより、表題化合物を合成した。ただし、dd35の条件においては、プロパン−1−チオールの代わりにプロパン−2−チオールを用いた。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.60分(分析条件F)
【0651】
[実施例489]
化合物dd41
トリフルオロメタンスルホン酸(4−クロロ−2−ホルミル−6−メトキシフェニル)
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5−クロロ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(403mg、2.16mmol)のピリジン溶液(7ml)にトリフルオロメタンスルホン酸トリフルオロメチルスルホニル(688mg、2.44mmol)を加え、窒素雰囲気下氷冷下にて30分撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られ残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し表題化合物(648mg,94%)を淡黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 319 [M+H]
HPLC保持時間:0.87分(分析条件A)
【0652】
[実施例490]
化合物dd42
5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシベンズアルデヒド
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トリフルオロメタンスルホン酸(4−クロロ−2−ホルミル−6−メトキシフェニル)(化合物dd41、319mg、0.709mmol)の1,4−ジオキサン溶液(2.5ml)にトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(66.8mg、0.0729mmol)、(5−ジフェニルホスファニル−9,9−ジメチルキサンテン−4−イル)−ジフェニルホスファン(83.9mg、0.145mmol)、DIPEA(0.362ml、2.13mmol)およびエタンチオール(0.210ml、2.84mmol)を加え、100℃にて15分撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し表題化合物(135mg,83%)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 231 [M+H]
HPLC保持時間:2.64分(分析条件D)
【0653】
[実施例491]
化合物dd43
(E)−1−(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシフェニル)−N−メトキシメタンイミン
[この文献は図面を表示できません]
化合物a7と同様の条件で、5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシベンズアルデヒド(化合物dd42)より、表題化合物を合成した。
【0654】
[実施例492]
化合物dd44
(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシフェニル)メタンアミン
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化合物a8と同様の条件で、(E)−1−(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシフェニル)−N−メトキシメタンイミン(化合物dd43)より、表題化合物を合成した。
【0655】
[実施例493]
化合物dd45
(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メタンアミン塩酸塩
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(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシフェニル)メタンアミン(化合物dd44、105mg、0.452mmol)、TEA(94.0μl,0.678mmol)のTHF溶液(1.5ml)にBocO(121mg、0.553mmol)を加え、窒素雰囲気下室温にて30分撹拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮してN−[(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチルの粗生成物(182mg)を灰色固体として得た。
得られたN−[(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メトキシフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチルの粗生成物(148mg)のEtOAc溶液(1.5ml)に、氷冷下m−CPBA(233mg、0.876mmol)を加え、窒素雰囲気下室温に戻して30分撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮してN−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチルの粗生成物を得た。
上記で得られたN−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチルの粗生成物のMeOH/EtOAc溶液(60μl/0.75ml)に4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.760ml、3.04mmol)を加え、60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した固体を酢酸エチルで洗浄し、表題化合物(99.8mg、90%)を無色個体として得た。

LCMS: m/z 264 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件D)
【0656】
[実施例494]
化合物dd46
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物dd45)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに、3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。
【0657】
[実施例495]
化合物DD−68
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−57と同様の条件で、(N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物dd46)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:1.43分(分析条件D)
【0658】
[実施例496]
化合物dd47
2−ヨード−4,5−ジメチルアニリン
[この文献は図面を表示できません]
3,4−ジメチルアニリン(893mg、7.37mmol)および炭酸水素ナトリウム(683mg、8.14mmol)のMeOH/水の混合溶液(7ml/7ml)にヨウ素(2.06g、8.11mmol)を10回に分けて加え、窒素雰囲気下室温にて1時間撹拌した。反応混合物に水を加えてジクロロメタンで抽出した後、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.54g,85%)を茶色固体として得た。

LCMS: m/z 248 [M+H]
HPLC保持時間:1.91分(分析条件D)
【0659】
[実施例497]
化合物dd48
2−アミノ−4,5−ジメチルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
2−ヨード−4,5−ジメチルアニリン(化合物dd46、1.53g、6.21mmol)のDMF溶液(20ml)にシアン化銅(I)(1.24g、12.4mmol)を加え、150−160℃にて1.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、10%アンモニア水溶液(30ml)およびDCM(30ml)を加え、不溶物をセライト濾過で濾去し、DCMで洗浄した。濾液の有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し表題化合物(796mg,88%)を茶色固体として得た。

LCMS: m/z 147 [M+H]
HPLC保持時間:0.66分(分析条件A)
【0660】
[実施例498]
化合物dd49
2−ヨード−4,5−ジメチルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
2−アミノ−4,5−ジメチルベンゾニトリル(化合物dd48、682mg、4.67mmol)の2,2,2−トリフルオロエタノール/TFA溶液(27ml/2.7ml)に、水(2ml)に溶解させた亜硝酸ナトリウム(392mg、5.68mmol)を加え、窒素雰囲気下室温にて撹拌した。20分後、ヨウ化カリウム(2.30g、13.9mmol)を加え、さらに1.5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し表題化合物(694mg,58%)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 258 [M+H]
HPLC保持時間:0.85分(分析条件A)
【0661】
[実施例499]
化合物dd50
2−エチルスルファニル−4,5−ジメチルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd42と同様の条件で、2−ヨード−4,5−ジメチルベンゾニトリル(化合物dd49)より、表題化合物を合成した。
【0662】
[実施例500]
化合物dd51
(2−エチルスルファニル−4,5−ジメチルフェニル)メタンアミン
[この文献は図面を表示できません]
化合物a2と同様の条件で、2−エチルスルファニル−4,5−ジメチルベンゾニトリル(化合物dd50)より、表題化合物を合成した。
【0663】
[実施例501]
化合物DD−69
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メトキシフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd44、dd45、dd46、DD−68と同様の条件で、(2−エチルスルファニル−4,5−ジメチルフェニル)メタンアミン(化合物dd51)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:1.51分(分析条件D)
【0664】
[実施例502]
化合物DD−70
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−4−メチルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd41、dd42、dd43、dd44、dd45、dd46、DD−68と同様の条件で、5−クロロ−2−ヒドロキシ−4−メチルベンズアルデヒドより、表題化合物を合成した。ただし、dd42の条件においては、温度は80℃で行った。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件A)
【0665】
[実施例503]
化合物dd52
4−(ブロモメチル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd16と同様の条件で、3−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd7)より、表題化合物を合成した。
【0666】
[実施例504]
化合物dd53
4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb1と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd52)より、表題化合物を合成した。
【0667】
[実施例505]
化合物dd54
4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd53)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてエタノールの代わりにメタノールを用いた。
【0668】
[実施例506]
化合物DD−71
4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに、4−[(3−アミノフェニル)メチル]−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd54)を用いた。

LCMS: m/z 545 [M+H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件F)
【0669】
[実施例507]
化合物dd55
4−[[2−クロロ−4−メトキシカルボニル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb1と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物dd52)より、表題化合物を合成した。ただし、(3−アミノフェニル)ボロン酸の代わりに、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。
【0670】
[実施例508]
化合物dd56
4−[[2−クロロ−4−メトキシカルボニル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb4と同様の条件で、4−[[2−クロロ−4−メトキシカルボニル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物dd55)より、表題化合物を合成した。
【0671】
[実施例509]
化合物dd57
3−クロロ−4−[[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、4−[[2−クロロ−4−メトキシカルボニル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物dd56)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてエタノールの代わりにメタノールを用いた。
【0672】
[実施例510]
化合物dd58
4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに、3−クロロ−4−[[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd57)を用いた。
【0673】
[実施例511]
化合物DD−72
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペリジン−4−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物dd58)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 537 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件F)
【0674】
[実施例512]
化合物ee1
4−[[2−ブロモ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b32と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物e7)より表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0675】
[実施例513]
化合物EE−1
3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−57と同様の条件で、4−[[2−ブロモ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物ee1)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 582 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0676】
[実施例514]
化合物b32と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物e7)より化合物EE−2とEE−3を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりに1−メチルピペラジンを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0677】
化合物EE−2
3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0678】
化合物EE−3
3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ヒドロキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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LCMS: m/z 514 [M+H]
HPLC保持時間:0.73分(分析条件A)
【0679】
[実施例515]
化合物EE−4
4−[[(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物ee1、EE−1と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物e7)より表題化合物を合成した。ただし、化合物ee1の条件において、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりにN−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 582 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0680】
[実施例516]
化合物EE−5
3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物ee1、EE−1と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物e7)より表題化合物を合成した。ただし、化合物ee1の条件において、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件A)
【0681】
[実施例517]
化合物ee2
N−[2−[[(3S)−1−[[2−ブロモ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]アミノ]−2−オキソエチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物DD−1と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−3)より表題化合物を合成した。ただし、1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]酢酸を用い、縮合剤としてHBTUの代わりにHATUを用いた。
【0682】
[実施例518]
化合物EE−6
4−[[(3S)−3−[(2−アミノアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[2−[[(3S)−1−[[2−ブロモ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]アミノ]−2−オキソエチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物ee2)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 653 [M+H]
HPLC保持時間:0.45分(分析条件A)
【0683】
[実施例519]
化合物EE−7
3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−[[2−(メチルアミノ)アセチル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物ee2、EE−6と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−3)より表題化合物を合成した。ただし、化合物ee2の条件において、2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]酢酸の代わりに2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]酢酸を用いた。

LCMS: m/z 667 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件A)
【0684】
[実施例520]
化合物EE−8
4−[[(3S)−3−(3−アミノプロパノイルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物ee2、EE−6と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−3)より表題化合物を合成した。ただし、化合物ee2の条件において、2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]酢酸の代わりに3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸を用いた。

LCMS: m/z 667 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件A)
【0685】
[実施例521]
化合物gg1
N−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)アセトアミド
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3−クロロ−4−メチルアニリン(5.0g,35.3mmol)、ピリジン(4.3ml,53.0mmol)のEtOAc溶液(35ml)を0度に冷却し、無水酢酸(5.0ml,53.0mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合液に酢酸エチルを加え、1N 塩酸水溶液で4回洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮してN−(3−クロロ−4−メチルフェニル)アセトアミドの粗生成物を得た。得られた粗生成物の酢酸溶液(35ml)を0度に冷却し、臭素(3.4ml,67.1mmol)の酢酸溶液(3.4ml)を加え、室温で20時間攪拌した。反応混合液にDCMを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた固体をDCMとn−ヘキサンの混合溶媒から再結晶させ、表題化合物(7.9g,85%,2工程)を無色固体として得た。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.40(1H,s),7.49(1H,brs),7.39(1H,s),2.31(3H,s),2.23(3H,s).
【0686】
[実施例522]
化合物gg2
2−アセトアミド−4−クロロ−5−メチル安息香酸
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N−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)アセトアミド(化合物gg1,7.90g,30.1mmol)のTHF溶液(150ml)を−78度に冷却し、窒素雰囲気下1.6M n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(41.4ml,66.2mmol)を加え、30分攪拌した。反応混合液に二酸化炭素ガスを通気させた後、室温で15時間攪拌した。反応溶液にDCMを加え、1N 塩酸水溶液を加え酸性にした後、有機層を分離した。有機層を減圧濃縮して得られた固体をDCMで洗浄し、表題化合物(2.55g,37%)を淡褐色固体として得た。

LCMS: m/z 228 [M+H]
HPLC保持時間:1.28分(分析条件E)
【0687】
[実施例523]
化合物gg3
2−アミノ−4−クロロ−5−メチル安息香酸
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2−アセトアミド−4−クロロ−5−メチル安息香酸(化合物gg2,2.55g,11.2mmol)の水溶液(12ml)に、水酸化ナトリウム(2.24g,56.0mmol)を加え、加熱還流下15時間攪拌した。反応混合液を室温まで冷却した後、35%塩酸水溶液で溶液のpHを4から5に調整した。析出した固体を濾取した後、水で洗浄し、表題化合物(1.89g,91%)を黄色固体として得た。

1H−NMR(400MHz、DMSO−d)δ:7.63(1H,s),6.83(1H,s),2.17(3H,s).
【0688】
[実施例524]
化合物gg4
2−アミノ−4−クロロ−5−メチル安息香酸エチル
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化合物b1と同様の条件で、2−アミノ−4−クロロ−5−メチル安息香酸(化合物gg3)より、表題化合物を合成した。
【0689】
[実施例525]
化合物gg5
2−アミノ−4−ホルミル−5−メチル安息香酸エチル
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化合物b28、b29、b30と同様の条件で、2−アミノ−4−クロロ−5−メチル安息香酸エチル(化合物gg4)より、表題化合物を合成した。ただし、AD−mix−αの代わりにAD−mix−βを用いた。
【0690】
[実施例526]
化合物gg6
2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−メチル安息香酸エチル
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2−アミノ−4−ホルミル−5−メチル安息香酸エチル(化合物gg5,1.32g,6.22mmol)のトルエン溶液(62ml)にエタン−1,2−ジオール(1.73ml,31.1mmol)、4−メチルベンゼンスルホン酸(118mg,0.62mmol)を加え、120度で15時間攪拌した。反応混合液を室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え溶液を塩基性に調整した。得られた水溶液をEtOAcで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.25g,80%)を淡褐色固体として得た。

LCMS: m/z 252 [M+H]
HPLC保持時間:1.42分(分析条件E)
【0691】
[実施例527]
化合物gg7
2−アミノ−3−クロロ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−メチル安息香酸エチル
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化合物d6と同様の条件で、2−アミノ−4−クロロ−5−メチル安息香酸エチル(化合物gg6)より、表題化合物を合成した。
【0692】
[実施例528]
化合物gg8
3−クロロ−4−ホルミル−5−メチル安息香酸エチル
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化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−3−クロロ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−メチル安息香酸エチル(化合物gg7)より、表題化合物を合成した。
【0693】
[実施例529]
化合物gg9
3−クロロ−5−メチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−メチル安息香酸エチル(化合物gg8)より、表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。また、温度は0度で行った。
【0694】
[実施例530]
化合物gg10
3−クロロ−5−メチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−5−メチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル(化合物gg9)より、表題化合物を合成した。
【0695】
[実施例531]
化合物gg11
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−メチルフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸の代わりに3−クロロ−5−メチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg10)を用いた。
【0696】
[実施例532]
化合物GG−1
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−メチル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−メチルフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物gg11)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 512 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件F)
【0697】
[実施例533]
化合物gg12
2−アミノ−4−メチル安息香酸エチル
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化合物b1と同様の条件で、2−アミノ−4−メチル安息香酸より、表題化合物を合成した。
【0698】
[実施例534]
化合物gg13
2−アミノ−5−ブロモ−4−メチル安息香酸エチル
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化合物d6と同様の条件で、2−アミノ−4−メチル安息香酸エチル(化合物gg12)より、表題化合物を合成した。ただし、NCSの代わりにNBSを用いた。また、温度は室温で行った。
【0699】
[実施例535]
化合物gg14
2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−メチル安息香酸エチル
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2−アミノ−5−ブロモ−4−メチル安息香酸エチル(化合物gg13,13.1g,50.8mmol)のTHF溶液(250ml)に4−ジメチルアミノピリジン(1.24g,10.2mmol)を加え0度に冷却した後、二炭酸ジ−tert−ブチル(26.6g,121.8mmol)を加え、室温で40時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(21.2g,91%)を無色固体として得た。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:8.18(1H,s),7.05(1H,s),4.31(2H,q,J=7.2Hz),2.43(3H,s),1.39(18H,s),1.35(3H,t,J=7.2Hz).
【0700】
[実施例536]
化合物gg15
2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−(ジブロモメチル)安息香酸エチル
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化合物b35と同様の条件で、2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−メチル安息香酸エチル(化合物gg14)より、表題化合物を合成した。
【0701】
[実施例537]
化合物gg16
2−アミノ−5−ブロモ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−(ジブロモメチル)安息香酸エチル(化合物gg15,20.3g,32.9mmol)の水/アセトン混合溶液(330ml,1:2)に硝酸銀(I)(27.9g,164mmol)を加え、65度で1時間攪拌した後、反応混合液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮し粗生成物として2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−ホルミル安息香酸エチルと2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−5−ブロモ−4−ホルミル安息香酸エチルの混合物(15.4g)を淡黄色固体として得た。得られた粗生成物のトルエン溶液(330ml)に、エチレングリコール(0.9ml,161mmol)、パラトルエンスルホン酸(627mg、3.29mmol)を加え、加熱還流下で15時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え塩基性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(3.50g,34%)を黄色固体として得た。

1H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:8.03(1H,s),6.93(1H,s),5.98(1H,s),5.78(2H,brs),4.33(2H,q,J=7.1Hz),4.05−4.15(4H,m),1.39(3H,t,J=7.1Hz).
【0702】
[実施例538]
化合物gg17
2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−エテニル安息香酸エチル
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2−アミノ−5−ブロモ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)安息香酸エチル(化合物gg16,1.00g,3.16mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(145mg,0.160mmol)、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィン(97.0mg,0.320mmol)のアセトニトリル溶液(32ml)に、トリn−ブチル(エテニル)スズ(1.11ml,3.80mmol)を加え、90度で15時間攪拌した。反応混合液を室温まで冷却しEtOAcを加え、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(615mg,74%)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 264 [M+H]
HPLC保持時間:1.59分(分析条件E)
【0703】
[実施例539]
化合物gg18
2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−エチル安息香酸エチル
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化合物bb4と同様の条件で、2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−エテニル安息香酸エチル(化合物gg17)をより、表題化合物を合成した。
【0704】
[実施例540]
化合物gg19
2−アミノ−5−エチル−4−ホルミル安息香酸エチル
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2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−エチル安息香酸エチル(化合物gg18,480mg,1.81mmol)にN−メチルピロリドン/水/硫酸の混合液(18ml、10:1:1)を加え、室温で30分攪拌した。反応混合液を水で希釈した後、EtOAcで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(370mg,92%)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 222 [M+H]
HPLC保持時間:1.67分(分析条件E)
【0705】
[実施例541]
化合物gg20
2−アミノ−3−クロロ−5−エチル−4−ホルミル安息香酸エチル
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化合物d6と同様の条件で、2−アミノ−5−エチル−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg19)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は室温で行った。
【0706】
[実施例542]
化合物gg21
3−クロロ−5−エチル−4−ホルミル安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−3−クロロ−5−エチル−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg20)より、表題化合物を合成した。
【0707】
[実施例543]
化合物gg22
3−クロロ−5−エチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−5−エチル−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg21)より、表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒はTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0708】
[実施例544]
化合物gg23
3−クロロ−5−エチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−5−エチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg22)より、表題化合物を合成した。
【0709】
[実施例545]
化合物gg24
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−エチルフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸の代わりに3−クロロ−5−エチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg23)を用いた。
【0710】
[実施例546]
化合物GG−2
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−エチル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−エチルフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物gg24)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 526 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件F)
【0711】
[実施例547]
化合物gg25
2−アミノ−5−ブロモ−4−ホルミル安息香酸エチル
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2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−(ジブロモメチル)安息香酸エチル(化合物gg15,7.00g,11.4mmol)の水/アセトン混合溶液(112ml,1:2)に硝酸銀(I)(9.7g,56.8mmol)を加え、65度で1時間攪拌した後、反応混合液をEtOAcで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮し粗生成物として2−[ビス[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]−5−ブロモ−4−ホルミル安息香酸エチルと2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−5−ブロモ−4−ホルミル安息香酸エチルの混合物(3.53g)を淡褐色固体として得た。得られた粗生成物のDCM溶液(94ml)に、4M 塩酸/1,4−ジオキサン溶液(9.4ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え塩基性にした後、EtOAcで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた固体をDCMとn−ヘキサンの混合溶媒から再結晶させ、表題化合物(1.37g,51%,2工程)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 272 [M+H]
HPLC保持時間:1.79分(分析条件E)
【0712】
[実施例548]
化合物gg26
2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロ−4−ホルミル安息香酸エチル
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化合物d6と同様の条件で、2−アミノ−5−ブロモ−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg25)より、表題化合物を合成した。また、温度は室温で行った。
【0713】
[実施例549]
化合物gg27
3−ブロモ−5−クロロ−4−ホルミル安息香酸エチル
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化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロ−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg26)より、表題化合物を合成した。
【0714】
[実施例550]
化合物gg28
3−クロロ−5−エテニル−4−ホルミル安息香酸エチル
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化合物gg17と同様の条件で、3−ブロモ−5−クロロ−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg27)より、表題化合物を合成した。
【0715】
[実施例551]
化合物gg29
3−クロロ−5−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−5−エテニル−4−ホルミル安息香酸エチル(化合物gg28)より、表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0716】
[実施例552]
化合物gg30
3−クロロ−5−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−5−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル(化合物gg29)より、表題化合物を合成した。
【0717】
[実施例553]
化合物gg31
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−エテニルフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸の代わりに3−クロロ−5−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg30)を用いた。
【0718】
[実施例554]
化合物GG−3
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−エテニル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−エテニルフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物gg31)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 524 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件F)
【0719】
[実施例555]
化合物gg32
N−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メトキシフェニル)アセトアミド
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化合物gg1と同様の条件で、3−クロロ−4−メトキシアニリンより、表題化合物を合成した。
【0720】
[実施例556]
化合物gg33
2−アセトアミド−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸
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化合物gg2と同様の条件で、N−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メトキシフェニル)アセトアミド(化合物gg32)より、表題化合物を合成した。
【0721】
[実施例557]
化合物gg34
2−アミノ−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸
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化合物gg3と同様の条件で、2−アセトアミド−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸(化合物gg33)より、表題化合物を合成した。
【0722】
[実施例558]
化合物gg35
2−アミノ−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸エチル
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化合物b1と同様の条件で、2−アミノ−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸(化合物gg34)より、表題化合物を合成した。
【0723】
[実施例559]
化合物gg36
2−アミノ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル
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化合物b28、b29、b30と同様の条件で、2−アミノ−4−クロロ−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg35)より、表題化合物を合成した。ただし、b29の条件においてAD−mix−αの代わりにAD−mix−βを用いた。
【0724】
[実施例560]
化合物gg37
2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−メトキシ安息香酸エチル
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化合物gg6と同様の条件で、2−アミノ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg36)より、表題化合物を合成した。
【0725】
[実施例561]
化合物gg38
2−アミノ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル
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化合物gg19と同様の条件で、2−アミノ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg37)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は40度でおこなった。
【0726】
[実施例562]
化合物gg39
2−アミノ−3−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル
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化合物d6と同様の条件で、2−アミノ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg38)より、表題化合物を合成した。
【0727】
[実施例563]
化合物gg40
3−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル
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化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−3−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg39)より、表題化合物を合成した。
【0728】
[実施例564]
化合物gg41
3−クロロ−5−メトキシ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg40)より、表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0729】
[実施例565]
化合物gg42
3−クロロ−5−メトキシ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−5−メトキシ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸エチル(化合物gg41)より、表題化合物を合成した。
【0730】
[実施例566]
化合物gg43
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−メトキシフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸の代わりに3−クロロ−5−メトキシ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg42)を用い、溶媒としてDMFの代わりにDCMを用いた。
【0731】
[実施例567]
化合物GG−4
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−メトキシ−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−メトキシフェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物gg43)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 528 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件F)
【0732】
[実施例568]
化合物gg44
3−クロロ−5−メトキシ−4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]安息香酸
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化合物gg41、gg42と同様の条件で、3−クロロ−4−ホルミル−5−メトキシ安息香酸エチル(化合物gg40)より、表題化合物を合成した。ただし、gg41の条件においてN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。
【0733】
[実施例569]
化合物GG−5
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−メトキシ−4−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物gg43、GG−4と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、gg43の条件において3−クロロ−5−メトキシ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg42)の代わりに3−クロロ−5−メトキシ−4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]安息香酸(化合物gg44)を用いた。

LCMS: m/z 500 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件F)
【0734】
[実施例570]
化合物GG−6
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−メトキシ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−メトキシ−4−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミド(化合物GG−5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 514 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件F)
【0735】
[実施例571]
化合物K−1
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シアノ−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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(S)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−(エチルスルホニル)ベンジル)−4−((3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−8,73.1mg,0.120mmol)のDMF溶液(1.0ml)に、シアン化銅(I)(12.9mg,0.144mmol)を室温で加え、マイクロ波照射下130度から150度で30分間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合液に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM)で精製し、表題化合物(39.7mg,60%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 557 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0736】
[実施例572]
化合物K−2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシ−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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(S)−3−ブロモ−N−(5−クロロ−2−(エチルスルホニル)ベンジル)−4−((3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−8,104mg,0.171mmol)のMeOH溶液(16ml)に、ナトリウムメトキシド(41.5mg,0.768mmol)を室温で加え、マイクロ波照射下110度から130度で30分間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合液に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(84.4mg,88%)を無色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 562 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件A)
【0737】
[実施例573]
化合物K−3
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シアノ−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物K−1と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物EE−1)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 529 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0738】
[実施例574]
化合物K−4
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシ−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物K−2と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物EE−1)より表題化合物を合成した。ただし、ヨウ化銅を添加して行った。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件A)
【0739】
[実施例575]
化合物K−5
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シアノ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物K−1と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物EE−2)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 543 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0740】
[実施例576]
化合物K−6
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物K−2と同様の条件で、3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物EE−2)より表題化合物を合成した。ただし、ヨウ化銅を添加して行った。

LCMS: m/z 548 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0741】
[実施例577]
化合物K−7
4−[[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物K−2と同様の条件で、4−[[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−2)より表題化合物を合成した。ただし、ヨウ化銅を添加して行った。

LCMS: m/z 534 [M+H]
HPLC保持時間:1.08分(分析条件D)
【0742】
[実施例578]
化合物k1
2−アミノ−4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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2−アミノ−3−ブロモ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物e1,600mg,1.76mmol)のトルエン(6.0ml)および水(2.0ml)の混合溶液に、トリフルオロ(メチル)ホウ酸カリウム(430mg,3.53mmol)、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(63.3mg,0.176mmol)、炭酸カリウム(731mg,5.29mmol)、酢酸(II)パラジウム(19.8mg,0.0880mmol)を室温で加え、90度で15時間攪拌した。室温まで冷却後、反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(203mg,42%)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 276 [M+H]
HPLC保持時間:0.87分(分析条件A)
【0743】
[実施例579]
化合物k2
4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物b31と同様の条件で、2−アミノ−4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k1)より表題化合物を合成した。
【0744】
[実施例580]
化合物k3
4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k2)より表題化合物を合成した。
【0745】
[実施例581]
化合物k4
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物k3)を用いた。
【0746】
[実施例582]
化合物k5
N−[(3S)−1−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b32と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物k4)より表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチルカルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0747】
[実施例583]
化合物K−8
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メチル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−57と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−メチル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物k5)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件A)
【0748】
[実施例584]
化合物K−9
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メチル−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物k5、K−8と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物k4)より表題化合物を合成した。ただし、化合物k5の条件において、N−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 518 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0749】
[実施例585]
化合物K−10
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メチル−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メチル−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物K−9)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 532 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0750】
[実施例586]
化合物k6
3−ブロモ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−ブロモ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物e2)より表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0751】
[実施例587]
化合物k7
3−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物k1と同様の条件で、3−ブロモ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k6)より表題化合物を合成した。ただし、トリフルオロ(メチル)ホウ酸カリウムの代わりにトリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウムを用いた。
【0752】
[実施例588]
化合物k8
3−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、3−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k7)より表題化合物を合成した。
【0753】
[実施例589]
化合物k9
N−[(3S)−1−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−エテニル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物k8)を用いた。
【0754】
[実施例590]
化合物K−11
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−エテニル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−エテニル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物k9)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 558 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0755】
[実施例591]
化合物k10
3−エチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物bb4と同様の条件で、3−エテニル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k7)より表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてメタノールの代わりに酢酸エチルを用いた。
【0756】
[実施例592]
化合物K−12
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−エチル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物k8、k9、K−11と同様の条件で、3−エチル−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k10)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 560 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0757】
[実施例593]
化合物k11
2−アミノ−3−シクロプロピル−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル
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化合物k1と同様の条件で、2−アミノ−3−ブロモ−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物e1)より表題化合物を合成した。ただし、トリフルオロ(メチル)ホウ酸カリウムの代わりにシクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウムを用いた。
【0758】
[実施例594]
化合物k12
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物k2、k3、k4と同様の条件で、2−アミノ−3−シクロプロピル−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(化合物k11)より表題化合物を合成した。
【0759】
[実施例595]
化合物k13
4−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−シクロプロピル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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化合物b32と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物k12)より表題化合物を合成した。ただし、(S)−1−ピロリジン−2−イルメチル−カルバミン酸tert−ブチルの代わりにピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0760】
[実施例596]
化合物K−13
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−シクロプロピル−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物k13)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 544 [M+H]
HPLC保持時間:0.58分(分析条件A)
【0761】
[実施例597]
化合物K−14
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−2と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物K−13)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 558 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件A)
【0762】
[実施例598]
化合物K−15
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物k13、K−13と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−シクロプロピル−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物k12)より表題化合物を合成した。ただし、化合物k13の条件においては、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 572 [M+H]
HPLC保持時間:0.61分(分析条件A)
【0763】
[実施例599]
化合物l1
4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸
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4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(50.0mg,0.227mmol)にピリジン塩酸塩(262mg,2.27mmol)を加え、160℃で8時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した後、10%くえん酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製し、表題化合物(46.0mg,98%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 205 [M−H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件F)
【0764】
[実施例600]
化合物L−1
酢酸[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]
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4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物l1,46.0mg,0.223mmol)の酢酸溶液(1ml)に塩化スルフリル(54.0μl,0.670mmol)を加え、60℃で16時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をDCM(2.2ml)に溶解させ、氷水浴中0℃に冷却下5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3,75.0mg,0.278mmol)、DIPEA(0.106ml,0.642mmol)およびHBTU(97.0mg,0.257mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(26.0mg、23%)を黄色固体として得た。

LCMS: m/z 498 [M+H]
HPLC保持時間:0.88分(分析条件F)
【0765】
[実施例601]
化合物 l2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物l1)を用いた。
【0766】
[実施例602]
化合物 l3
4−[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
[この文献は図面を表示できません]
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物l2,30.0mg,0.071mmol)のTHF溶液(1ml)に4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(21.5mg,0.107mmol)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(21.0μl,0.107mmol)およびトリフェニルホスフィン(28.0mg,0.107mmol)を加え、室温で攪拌した。1時間後、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(21.5mg,0.107mmol)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(21.0μl,0.107mmol)およびトリフェニルホスフィン(28.0mg,0.107mmol)を追加し、50℃にて18時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(43.0mg、quant.)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 605 [M+H]
HPLC保持時間:0.97分(分析条件F)
【0767】
[実施例603]
化合物 L−2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ピペリジン−4−イルオキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、4−[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物l3)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 505 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件F)
【0768】
[実施例604]
化合物 L−3
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[(3R)−ピペリジン−3−イル]オキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物l3、L−2と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物l2)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物l3の条件においては、4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに(3S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 505 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件F)
【0769】
[実施例605]
化合物m1
5−ヨード−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン
[この文献は図面を表示できません]
3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(1.50g,9.25mmol)の酢酸溶液(15ml)を0℃に冷却し、NIS(2.08g,9.25mmol)を加え、室温まで昇温後20時間攪拌した。その後、NIS(1.04g,4.62mmol)を室温で追加し70時間攪拌した。反応混合液に水を加え、沈殿物を濾過した後、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、10%炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄し、表題化合物(2.36g,89%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 289 [M+H]
HPLC保持時間:0.70分(分析条件A)
【0770】
[実施例606]
化合物m2
6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル
[この文献は図面を表示できません]
5−ヨード−3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(化合物m1,1.29g,4.49mmol)のDMF溶液(13ml)に、シアン化銅(I)(805mg,8.99mmol)を加え、130−150℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、不溶物をセライト濾過で留去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製し、表題化合物(840mg,quant.)を淡褐色固体として得た。

LCMS: m/z 188 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0771】
[実施例607]
化合物m3
6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボン酸メチル
[この文献は図面を表示できません]
6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボニトリル(化合物m2,840mg,4.49mmol)のMeOH溶液(10ml)に、硫酸(1ml)を室温で加え、マイクロ波を照射し140−150℃で30分間攪拌した。室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、反応混合液に酢酸エチルを加えた。水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ジクロロメタン)で精製し、表題化合物(483mg,49%)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 221 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0772】
[実施例608]
化合物m4
6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボン酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボン酸メチル(化合物m3)より、表題化合物を合成した。
【0773】
[実施例609]
化合物M−1
6−アミノ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに6−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルボン酸(化合物m4)を用いた。

LCMS: m/z 422 [M+H]
HPLC保持時間:0.64分(分析条件A)
【0774】
[実施例610]
化合物M−2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−オキサゾール−4−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−5と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−オキサゾール−4−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 411 [M+H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件A)
【0775】
[実施例611]
化合物N−1
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 407 [M+H]
HPLC保持時間:0.78分(分析条件A)
【0776】
[実施例612]
化合物N−2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 407 [M+H]
HPLC保持時間:0.73分(分析条件A)
【0777】
[実施例613]
化合物N−3
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 407 [M+H]
HPLC保持時間:0.81分(分析条件A)
【0778】
[実施例614]
化合物N−4
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−1−フェニル−5−ピロール−1−イルピラゾール−4−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに1−フェニル−5−ピロール−1−イルピラゾール−4−カルボン酸を用い、溶媒としてジクロロメタンの代わりにDMFを用いた。

LCMS: m/z 469 [M+H]
HPLC保持時間:0.83分(分析条件F)
【0779】
[実施例615]
化合物N−5
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 474 [M+H]
HPLC保持時間:0.93分(分析条件F)
【0780】
[実施例616]
化合物N−6
4−アミノ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−アミノ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 421 [M+H]
HPLC保持時間:0.73分(分析条件F)
【0781】
[実施例617]
化合物n1
2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメチル)アニリン
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化合物a4と同様の条件で、2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオール塩酸塩より、表題化合物を合成した。
【0782】
[実施例618]
化合物n2
[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ヒドラジン
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化合物a5と同様の条件で、2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメチル)アニリン(化合物n1)より、表題化合物を合成した。
【0783】
[実施例619]
化合物n3
3−クロロ−N'−[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
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化合物A−1と同様の条件で、[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]ヒドラジン(化合物n2)より、表題化合物を合成した。ただし、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。
【0784】
[実施例620]
化合物N−7
3−クロロ−N'−[2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
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化合物A−2と同様の条件で、3−クロロ−N'−[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド(化合物n3)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 475 [M+H]
HPLC保持時間:0.97分(分析条件F)
【0785】
[実施例621]
化合物n4
5−エトキシ−2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール
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化合物a4と同様の条件で、2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−オールより、表題化合物を合成した。
【0786】
[実施例622]
化合物n5
2−アミノ−4−エトキシベンゼンチオール
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5−エトキシ−2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール(化合物n4,858mg,4.44mmol)に、窒素雰囲気下30%wt水酸化ナトリウム水溶液(13ml)とエチレングリコール(13ml)を室温で加え、この反応懸濁混合液を加熱還流下5.5時間撹拌した。室温まで冷却後、ジエチルエーテルで3回洗浄し(20mlx3)、水層を0℃に冷却した後、36%塩酸水溶液を加えてpH2もしくは3にしジエチルエーテルにて抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水、水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物を粗生成物として得た。

1H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:7.28(1H,d,J=7.9Hz),6.24−6.29(2H,m),4.29(2H,brs),3.97(2H,q,J=6.9Hz),2.76(1H,s),1.38(3H,t,J=6.9Hz).
【0787】
[実施例623]
化合物N−8
3−クロロ−N'−(5−エトキシ−2−エチルスルホニルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
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化合物n1、n2、n3、N−7と同様の条件で、2−アミノ−4−エトキシベンゼンチオール(化合物n5)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 451 [M+H]
HPLC保持時間:0.93分(分析条件F)
【0788】
[実施例624]
化合物n6
N−[(3R)−1−[[4−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピロリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物bb10と同様の条件で、(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン(化合物bb9)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに4−[[(3R)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピロリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b11)を用いた。
【0789】
[実施例625]
化合物N−9
N−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3R)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(3R)−1−[[4−[(3,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピロリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物n6)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 552 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0790】
[実施例626]
化合物n7
4−クロロ−2−ヨード−6−メチルアニリン
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4−クロロ−2−メチルアニリン(1.69g、12.0mmol)のDMF溶液(27ml)に、NIS(2.95g、13.1mmol)を加え、窒素雰囲気下室温にて1.5時間撹拌した。NIS(738mg、3.28mmol)を加えさらに1.5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し表題化合物(1.51g,47%)を淡茶色固体として得た。

LCMS: m/z 268 [M+H]
HPLC保持時間:2.68分(分析条件D)
【0791】
[実施例627]
化合物n8
2−アミノ−5−クロロ−3−メチルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd48と同様の条件で、4−クロロ−2−ヨード−6−メチルアニリン(化合物n7)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は140−150℃で行った。
【0792】
[実施例628]
化合物n9
5−クロロ−2−ヨード−3−メチルベンゾニトリル
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化合物dd49と同様の条件で、2−アミノ−5−クロロ−3−メチルベンゾニトリル(化合物n8)より、表題化合物を合成した。
【0793】
[実施例629]
化合物n10
5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メチルベンゾニトリル
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化合物dd42と同様の条件で、5−クロロ−2−ヨード−3−メチルベンゾニトリル(化合物n9)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は80℃で行った。
【0794】
[実施例630]
化合物n11
(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メチルフェニル)メタンアミン2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
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水素化アルミニウムリチウム(27.5mg、0.579mmol)のTHF溶液(4.5ml)に、氷冷下、5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メチルベンゾニトリル(化合物n10、95.4mg、0.450mmol)のTHF溶液(2ml)を加え、窒素雰囲気下室温に戻して5時間撹拌した。氷冷下、水素化アルミニウムリチウム(35.8mg、0.754mmol)をさらに加え、窒素雰囲気下室温に戻して2.5時間撹拌した。氷冷下、反応懸濁液に、水(25μl)、5N水酸化ナトリウム水溶液(25μl)、THF(600μl)、および水(60μl)を加え30分撹拌した後、不溶物をセライト濾過で濾去し、THFで洗浄した。濾液を減圧濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(69.3mg,47%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 216 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件F)
【0795】
[実施例631]
化合物n12
(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メチルフェニル)メタンアミン塩酸塩
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd45と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルファニル−3−メチルフェニル)メタンアミン2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(化合物n11)より、表題化合物を合成した。
【0796】
[実施例632]
化合物N−10
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メチルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物n6、N−9と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メチルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物n12)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物n6の条件においては、4−[[(3R)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピロリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b11)の代わりに、4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b17)を用いた。

LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件F)
【0797】
[実施例633]
化合物N−11
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メチルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物n6、N−9と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニル−3−メチルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物n12)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物n6の条件においては、4−[[(3R)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピロリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b11)の代わりに、3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.60分(分析条件F)
【0798】
[実施例634]
化合物n13
N−[3−[4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−1と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、1H−ピロール−2−カルボン酸の代わりに3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸を、HBTUの代わりにHATUを用いた。
【0799】
[実施例635]
化合物N−12
4−[[4−(3−アミノプロパノイル)ピペラジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−62と同様の条件で、N−[3−[4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]−3−オキソプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物n13)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 609 [M+H]
HPLC保持時間:0.48分(分析条件A)
【0800】
[実施例636]
化合物N−13
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[4−(ピペリジン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物n13、N−12と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物n13の条件において3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸の代わりに1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 649 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0801】
[実施例637]
化合物N−14
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[4−[(3R)−ピロリジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物n13、N−12と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物n13の条件において3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸の代わりに(3R)−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピロリジン−3−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 635 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件A)
【0802】
[実施例638]
化合物n14
N−[2−[4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物H−5と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(ピペラジン−1−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−1)より、表題化合物を合成した。ただし、ヨウ化エチルの代わりにN−(2−ブロモエチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、TEAを添加して行った。
【0803】
[実施例639]
化合物N−15
4−[[4−(2−アミノエチル)ピペラジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[2−[4−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペラジン−1−イル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物n14)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 581 [M+H]
HPLC保持時間:0.44分(分析条件F)
【0804】
[実施例640]
化合物N−16
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルスルファモイルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−58と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−55)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 631 [M+H]
HPLC保持時間:0.53分(分析条件F)
【0805】
[実施例641]
化合物N−17
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(プロパン−2−イルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−3と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−55)より、表題化合物を合成した。ただし、反応溶媒としてTHFの代わりにMeOHを用いた。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件F)
【0806】
[実施例642]
化合物N−18
3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3R)−3−(メチルスルファモイルアミノ)ピロリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−58と同様の条件で、4−[[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]メチル]−3−ブロモ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物E−2)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 675 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件F)
【0807】
[実施例643]
化合物N−19
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(シクロブチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物DD−28と同様の条件で、4−[[(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物D−18)より、表題化合物を合成した。ただし、3−オキセタノンの代わりにシクロブタノンを用いた。

LCMS: m/z 606 [M+H]
HPLC保持時間:0.61分(分析条件F)
【0808】
[実施例644]
化合物n15
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−[2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物dd17と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−メチル−N−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル−[(3S)−ピペリジン−3−イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。
【0809】
[実施例645]
化合物N−20
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−[2−(メチルアミノ)エチルアミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−[2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物n15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 609 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件F)
【0810】
[実施例646]
化合物N−21
4−[[(3S)−3−(3−アミノプロピル)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物n15、N−20と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物n15の条件において、N−メチル−N−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル−[(3S)−ピペリジン−3−イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]プロピル]カルバミン酸tert−ブチルを用いた。

LCMS: m/z 594 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件F)
【0811】
[実施例647]
化合物n16
5−クロロ−2−シクロペンチルスルファニルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物a1と同様の条件で、5−クロロ−2−フルオロベンゾニトリルより、表題化合物を合成した。ただし、エタンチオールの代わりにシクロペンタンチオールを用いた。
【0812】
[実施例648]
化合物n17
(5−クロロ−2−シクロペンチルスルファニルフェニル)メタンアミン
[この文献は図面を表示できません]
化合物a2と同様の条件で、5−クロロ−2−シクロペンチルスルファニルベンゾニトリル(化合物n16)より、表題化合物を合成した。
【0813】
[実施例649]
化合物n18
(5−クロロ−2−シクロペンチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩
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化合物a3と同様の条件で、(5−クロロ−2−シクロペンチルスルファニルフェニル)メタンアミン(化合物n17)より、表題化合物を合成した。
【0814】
[実施例650]
化合物n19
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−シクロペンチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−シクロペンチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物n18)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−トリフルオロメチル−安息香酸の代わりに3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。
【0815】
[実施例651]
化合物N−22
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−シクロペンチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−シクロペンチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物n19)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 606 [M+H]
HPLC保持時間:0.64分(分析条件F)
【0816】
[実施例652]
化合物B−2と同様の条件で、4−[(4−アミノピペリジン−1−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物DD−61)より、化合物N−23およびN−24を合成した。
【0817】
化合物N−23
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−[[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件A)
【0818】
化合物N−24
1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミンオキシド
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LCMS: m/z 596 [M+H]
HPLC保持時間:0.49分(分析条件A)
【0819】
[実施例653]
化合物n20
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸エチル
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化合物b32と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−ホルミル−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd23)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[[(2S)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに(3S)−ピペリジン−3−カルボン酸エチルを用い、溶媒としてTHFの代わりにクロロホルムを用いた。
【0820】
[実施例654]
化合物N−25
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸
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化合物b8と同様の条件で、(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸エチル(化合物n20)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 581 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件F)
【0821】
[実施例655]
化合物N−26
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−N,N−ジメチルピペリジン−3−カルボキサミド
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(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸(化合物N−25,60mg,0.102mmol)、HATU(51mg,0.134mmol)のアセトニトリル溶液(1ml)に、N,N−ジメチルアミン(57μl,0.114mmol)、DIPEA(36μl,0.206mmol)を加え、室温で30分攪拌した。反応混合液を減圧濃縮して得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(49mg,79%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 608 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件F)
【0822】
[実施例656]
化合物N−27
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−N−メチルピペリジン−3−カルボキサミド
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化合物N−26と同様の条件で、(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸(化合物N−25)より、表題化合物を合成した。ただし、N,N−ジメチルアミンの代わりにメタンアミン塩酸塩を用いた。

LCMS: m/z 594 [M+H]
HPLC保持時間:0.52分(分析条件F)
【0823】
[実施例657]
化合物N−28
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ピペリジン−3−カルボキサミド
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化合物N−26と同様の条件で、(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸(化合物N−25)より、表題化合物を合成した。ただし、N,N−ジメチルアミンの代わりにN',N'−ジメチルエタン−1,2−ジアミンを用いた。

LCMS: m/z 651 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件F)
【0824】
[実施例658]
化合物n21
4−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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化合物N−26と同様の条件で、(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸(化合物N−25)より、表題化合物を合成した。ただし、N,N−ジメチルアミンの代わりに4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。
【0825】
[実施例659]
化合物N−29
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−N−ピペリジン−4−イルピペリジン−3−カルボキサミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物n21)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 663 [M+H]
HPLC保持時間:0.42分(分析条件F)
【0826】
[実施例660]
化合物o1
5−クロロ−2−エチルスルファニルアニリン
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化合物a4と同様の条件で、2−アミノ−4−クロロベンゼンチオールより、表題化合物を合成した。
【0827】
[実施例661]
化合物o2
5−クロロ−2−エチルスルホニルアニリン
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化合物A−2と同様の条件で、5−クロロ−2−エチルスルファニルアニリン(化合物o1)より、表題化合物を合成した。
【0828】
[実施例662]
化合物o3
(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)ヒドラジン
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化合物a5と同様の条件で、5−クロロ−2−エチルスルホニルアニリン(化合物o2)より、表題化合物を合成した。
【0829】
[実施例663]
化合物O−1
N'−(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)−2−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−オキサゾール−4−カルボヒドラジド
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化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)ヒドラジン(化合物o3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに2−フェニル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−オキサゾール−4−カルボン酸を用いた。

LCMS: m/z 474 [M+H]
HPLC保持時間:0.96分(分析条件F)
【0830】
[実施例664]
化合物o4
1,2−ジクロロ−4−エチルスルファニル−5−ニトロベンゼン
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化合物a1と同様の条件で、1,2−ジクロロ−4−フルオロ−5−ニトロベンゼンより、表題化合物を合成した。ただし、炭酸カリウムの代わりにトリエチルアミンを用いた。
【0831】
[実施例665]
化合物o5
4,5−ジクロロ−2−エチルスルファニルアニリン
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化合物f4と同様の条件で、1,2−ジクロロ−4−エチルスルファニル−5−ニトロベンゼン(化合物o4)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒として2−プロパノールの代わりにエタノールを用い、温度は80℃でおこなった。
【0832】
[実施例666]
化合物o6
(4,5−ジクロロ−2−エチルスルファニルフェニル)ヒドラジン
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化合物a5と同様の条件で、4,5−ジクロロ−2−エチルスルファニルアニリン(化合物o5)より、表題化合物を合成した。
【0833】
[実施例667]
化合物o7
3−クロロ−N'−(4,5−ジクロロ−2−エチルスルファニルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
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化合物A−1と同様の条件で、(4,5−ジクロロ−2−エチルスルファニルフェニル)ヒドラジン(化合物o6)より、表題化合物を合成した。ただし、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。
【0834】
[実施例668]
化合物O−2
3−クロロ−N'−(4,5−ジクロロ−2−エチルスルホニルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−2と同様の条件で、3−クロロ−N'−(4,5−ジクロロ−2−エチルスルファニルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド(化合物o7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 475 [M+H]
HPLC保持時間:0.97分(分析条件F)
【0835】
[実施例669]
化合物o8
3−アミノ−4−エチルスルファニルベンゾニトリル
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3−アミノ−4−クロロベンゾニトリル(1.96g、12.85mmol)のDMF溶液(12ml)に、ナトリウムエタンチオラート(1.62g、19.27mmol)を加え、マイクロ波反応装置を用いて80℃で50分間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却した後、EtOAc(250ml)で希釈した。得られた溶液を13%食塩水(100ml,3回)で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後減圧濃縮し、得られた残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(2.13g,93%)を淡黄色固体として得た。

LCMS: m/z 179 [M+H]
HPLC保持時間:2.00分(分析条件D)
【0836】
[実施例670]
化合物O−3
3−クロロ−N'−(5−シアノ−2−エチルスルホニルフェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド
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化合物o6,o7,O−2と同様の条件で、3−アミノ−4−エチルスルファニルベンゾニトリル(化合物o8)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物O−2の反応条件においては、THFを添加しておこなった。

LCMS: m/z 432 [M+H]
HPLC保持時間:0.85分(分析条件F)
【0837】
[実施例671]
化合物o9
4−エチルスルファニル−3−メチルベンゾニトリル
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化合物a1と同様の条件で、4−フルオロ−3−メチルベンゾニトリルより、表題化合物を合成した。
【0838】
[実施例672]
化合物o10
4−エチルスルホニル−3−メチルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−2と同様の条件で、4−エチルスルファニル−3−メチルベンゾニトリル(化合物o9)
より、表題化合物を合成した。
【0839】
[実施例673]
化合物o11
3−(ブロモメチル)−4−エチルスルホニルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b6と同様の条件で、4−エチルスルホニル−3−メチルベンゾニトリル(化合物o10)より、表題化合物を合成した。
【0840】
[実施例674]
化合物o12
3−(アミノメチル)−4−エチルスルホニルベンゾニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb9と同様の条件で、3−(ブロモメチル)−4−エチルスルホニルベンゾニトリル(化合物o11)より、表題化合物を合成した。
【0841】
[実施例675]
化合物O−4
3−クロロ−N−[(5−シアノ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物bb10と同様の条件で、3−(アミノメチル)−4−エチルスルホニルベンゾニトリル(化合物o12)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 431 [M+H]
HPLC保持時間:0.84分(分析条件F)
【0842】
[実施例676]
化合物o13
N−[(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル
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(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メタンアミン(化合物dd39、435mg、1.74mmol)のTHF溶液(17ml)にBocO(454mg、2.08mmol)およびTEA(483μl,3.48mmol)を加え、室温にて30分撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合物(510mg,84%)を得た。

H−NMR(300MHz,CDCl)δ:7.17−7.42(8H,m),4.91(1H,brs),4.39(2H,d,J=4.5Hz),1.44(9H,s).
【0843】
[実施例677]
化合物o14
(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メタンアミン塩酸塩
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物o13)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は40℃
でおこなった。
【0844】
[実施例678]
化合物O−5
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物o14)より、表題化合物を合成した。ただし、4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。

LCMS: m/z 456 [M+H]
HPLC保持時間:1.09分(分析条件F)
【0845】
[実施例679]
化合物O−6
N−[[2−(ベンゼンスルフィニル)−5−クロロフェニル]メチル]−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−フェニルスルファニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物O−5、47mg、0.10mmol)のEtOAc溶液(2ml)に、氷冷下m−CPBA(6.9mg、0.031mmol)を加え、2時間後さらにm−CPBA(6.9mg、0.031mmol)を加えた。2時間後もう一度m−CPBA(8.1mg、0.036mmol)を加え氷冷下にて2時間撹拌した。反応混合物をアミノシリカゲルに通した後減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(28mg,59%)を得た。

LCMS: m/z 472 [M+H]
HPLC保持時間:0.92分(分析条件F)
【0846】
[実施例680]
化合物o15
N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]エチル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物N−26と同様の条件で、(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボン酸(化合物N−25)より、表題化合物を合成した。ただし、N,N−ジメチルアミンの代わりにN−(2−アミノエチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルを用いた。
【0847】
[実施例681]
化合物O−7
(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−3−カルボキサミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[2−[[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]エチル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
(化合物o15)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 637 [M+H]
HPLC保持時間:0.41分(分析条件F)
【0848】
[実施例682]
化合物o16
4−[(2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物g3と同様の条件で、(4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より、表題化合物を合成した。ただし、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナンを用い、DIPEAを添加した。また、溶媒はTHFの代わりにDMFを用いた。
【0849】
[実施例683]
化合物O−8
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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4−[(2−ベンズヒドリル−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−イル)メチル]−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物o16、18mg、0.025mmol)のDCM溶液(2ml)に、クロロぎ酸1‐クロロエチル(3.2μl、0.029mol)を加え、室温で27時間攪拌した。更に反応溶液にクロロぎ酸1‐クロロエチル(1.6μl、0.015mol)を加え、室温で22時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をメタノール(2ml)で希釈した。得られた溶液を加熱還流下1時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製し、表題化合物(9mg,66%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.57分(分析条件F)
【0850】
[実施例684]
化合物P−1
N'−(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)−2−メチル−6−オキソ−1H−ピリジン−4−カルボヒドラジド
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化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)ヒドラジン(化合物o3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに2−メチル−6−オキソ−1H−ピリジン−4−カルボン酸を用いた。
LCMS: m/z 370 [M+H]
HPLC保持時間:0.50分(分析条件A)
【0851】
[実施例685]
化合物p1
5−ヨード−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−2−オン
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化合物n7と同様の条件で、3−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−2−オンより、表題化合物を合成した。ただし、炭酸カリウムを添加して行った。
【0852】
[実施例686]
化合物p2
6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボニトリル
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化合物m2と同様の条件で、5−ヨード−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−2−オン(化合物p1)より、表題化合物を合成した。
【0853】
[実施例687]
化合物p3
6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボン酸メチル
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化合物m3と同様の条件で、6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボニトリル(化合物p2)より、表題化合物を合成した。
【0854】
[実施例688]
化合物p4
6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボン酸
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化合物b8と同様の条件で、6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボン酸メチル(化合物p3)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてEtOHの代わりに、MeOHを用いた。
【0855】
[実施例689]
化合物P−2
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボキサミド
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化合物bb10と同様の条件で、5−クロロ−2−エタンスルホニル−ベンジルアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに6−オキソ−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピリジン−3−カルボン酸(化合物p4)を用いた。
LCMS: m/z 423 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件A)
【0856】
[実施例690]
化合物p5
N−[(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル
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化合物o15と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メタンアミン(化合物a2)より、表題化合物を合成した。
【0857】
[実施例691]
化合物p6
(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メタンアミン塩酸塩
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化合物B−57と同様の条件で、(N−[(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物p5)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は40℃で行った。
【0858】
[実施例692]
化合物p7
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物p6)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。
【0859】
[実施例693]
化合物P−3
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルフィニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物O−6と同様の条件で、3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルファニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物p7)より、表題化合物を合成した。
LCMS: m/z 424 [M+H]
HPLC保持時間:0.82分(分析条件F)
【0860】
[実施例694]
化合物p8
3−エチルスルファニルピリジン−4−カルボニトリル
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化合物a6と同様の条件で、3−クロロピリジン−4−カルボニトリルより、表題化合物を合成した。ただし、炭酸カリウムを添加し、温度は室温で行った。
【0861】
[実施例695]
化合物p9
(3−エチルスルファニルピリジン−4−イル)メタンアミン
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3−エチルスルファニルピリジン−4−カルボニトリル(化合物p8、82mg、0.5mmol)のメタノール溶液(10ml)に2Mアンモニアメタノール溶液(1ml)および50%ラネーニッケル懸濁水溶液(1ml)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。不溶物をセライト濾過により除去し、メタノールで洗浄した。濾液および洗浄液をあわせ、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し表題化合物(66mg,80%)を黄色油状物質として得た。
1H−NMR(300MHz,CDCl)δ:8.51(1H,s),8.43(1H,d,J=3.6Hz),7.32(1H,d,J=3.6Hz),3.95(2H,s),2.99(2H,q,J=5.4Hz),1.34(3H,t,J=5.4Hz).
【0862】
[実施例696]
化合物p10
3−クロロ−N−[(3−エチルスルファニルピリジン−4−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物bb10と同様の条件で、(3−エチルスルファニルピリジン−4−イル)メタンアミン(化合物p9)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いた。
【0863】
[実施例697]
化合物P−4
3−クロロ−N−[(3−エチルスルファニルピリジン−4−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物A−2と同様の条件で、3−クロロ−N−[(3−エチルスルファニルピリジン−4−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物p10)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてDCMの代わりにEtOAcを用い、温度は−20度から0度で行った。
LCMS: m/z 407 [M+H]
HPLC保持時間:0.74分(分析条件F)
【0864】
[実施例698]
化合物p11
2−エチルスルファニル−5−メチルベンゾニトリル
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化合物a1と同様の条件で、2−フルオロ−5−メチルベンゾニトリルより、表題化合物を合成した。
【0865】
[実施例699]
化合物p12
(2−エチルスルファニル−5−メチルフェニル)メタンアミン
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化合物a2と同様の条件で、2−エチルスルファニル−5−メチルベンゾニトリル(化合物p11)より、表題化合物を合成した。
【0866】
[実施例700]
化合物p13
(2−エチルスルホニル−5−メチルフェニル)メタンアミン塩酸塩
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化合物dd45と同様の条件で、(2−エチルスルファニル−5−メチルフェニル)メタンアミン(化合物p12)より、表題化合物を合成した。
【0867】
[実施例701]
化合物p14
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(2−エチルスルホニル−5−メチルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物bb10と同様の条件で、(2−エチルスルホニル−5−メチルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物p13)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。
【0868】
[実施例702]
化合物P−5
3−クロロ−N−[(2−エチルスルホニル−5−メチルフェニル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(2−エチルスルホニル−5−メチルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物p14)より、表題化合物を合成した。
LCMS: m/z 546 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件F)
【0869】
[実施例703]
化合物P−6
N'−(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボヒドラジド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)ヒドラジン(化合物o3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いた。
LCMS: m/z 397 [M+H]
HPLC保持時間:0.65分(分析条件F)
【0870】
[実施例704]
化合物P−8
N'−(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)−2−エチル−4−メチル−1,3−オキサゾール−5−カルボヒドラジド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)ヒドラジン(化合物o3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに2−エチル−4−メチル−1,3−オキサゾール−5−カルボン酸を用いた。
LCMS: m/z 372 [M+H]
HPLC保持時間:0.69分(分析条件F)
【0871】
[実施例705]
化合物p15
2−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボン酸tert−ブチル
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化合物dd17と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より、表題化合物を合成した。ただし、N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボン酸tert−ブチル、炭酸カリウムの代わりにDIPEAをそれぞれ用い、温度は80℃で行った。
【0872】
[実施例706]
化合物P−9
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、2−[[2−クロロ−4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボン酸tert−ブチル(化合物p15)より、表題化合物を合成した。
LCMS: m/z 580 [M+H]
HPLC保持時間:0.45分(分析条件F)
【0873】
[実施例707]
化合物P−10
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−4−(1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−8−イルメチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物p15、P−9と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物dd16)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物p15の条件においては、5−オキサ−2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いた。
LCMS: m/z 606 [M+H]
HPLC保持時間:0.59分(分析条件F)
【0874】
[実施例708]
化合物p16
1−エチルスルホニルピロール−2−カルボニトリル
[この文献は図面を表示できません]
1H−ピロール−2−カルボニトリル(500mg,5.43mmol)およびTEA(1.51ml,10.9mmol)のTHF(5ml)とDCM(5ml)の混合溶液に、塩化エタンスルホニル(0.98g,7.60mmol)を加え、3時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液を加えてDCMで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(694mg,69%)を無色油状物として得た。
LCMS: m/z 185 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0875】
[実施例709]
化合物p17
N−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
1−エチルスルホニルピロール−2−カルボニトリル(化合物p16,686mg,3.72mmol)、BocO(1.71ml,7.44mmol)および塩化ニッケル(II)六水和物(221mg,0.93mmol)のメタノール溶液(15ml)を0℃に冷却下、水素化ホウ素ナトリウム(1.13g,29.8mmol)を5分割して5分おきに加え、0℃のまま1時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(629mg,59%)を無色固体として得た。
LCMS: m/z 172 [M−Boc−NH
HPLC保持時間:0.72分(分析条件A)
【0876】
[実施例710]
化合物p18
N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物p6、p7と同様の条件で、N−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物p17)より、表題化合物を合成した。ただし、p6の条件においては、温度は室温で行い、p7の条件においては、3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに、3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。
【0877】
[実施例711]
化合物P−11
3−クロロ−N−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミ
[この文献は図面を表示できません]
化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[2−クロロ−4−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチルカルバモイル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物p18)より、表題化合物を合成した。
LCMS: m/z 521 [M+H]
HPLC保持時間:0.55分(分析条件A)
【0878】
[実施例712]
化合物p19
3−ブロモ−5−クロロ−4−メチル安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物f9と同様の条件で、3−クロロ−4−メチル安息香酸より、表題化合物を合成した。ただし、クロロホルムは用いずに未希釈で行った。
【0879】
[実施例713]
化合物p20
3−ブロモ−5−クロロ−4−メチル安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b1と同様の条件で、3−ブロモ−5−クロロ−4−メチル安息香酸(化合物p19)より、表題化合物を合成した。
【0880】
[実施例714]
化合物p21
3−クロロ−5−シアノ−4−メチル安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物K−1と同様の条件で、3−ブロモ−5−クロロ−4−メチル安息香酸エチル(化合物p20)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてDMFの代わりにNMPを用い、温度は200℃で行った。
【0881】
[実施例715]
化合物p22
4−(ブロモメチル)−3−クロロ−5−シアノ安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物b6と同様の条件で、3−クロロ−5−シアノ−4−メチル安息香酸エチル(化合物p21)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は75℃で行った。
【0882】
[実施例716]
化合物p23
3−クロロ−5−シアノ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]安息香酸エチル
[この文献は図面を表示できません]
化合物g3と同様の条件で、4−(ブロモメチル)−3−クロロ−5−シアノ安息香酸エチル(化合物p22)より、表題化合物を合成した。ただし、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、1−メチルピペラジンを用いた。
【0883】
[実施例717]
化合物p24
3−クロロ−5−シアノ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]安息香酸
[この文献は図面を表示できません]
化合物b8と同様の条件で、3−クロロ−5−シアノ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]安息香酸エチル(化合物p23)より、表題化合物を合成した。
【0884】
[実施例718]
化合物P−12
3−クロロ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−5−シアノ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物bb10と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、カルボン酸として4−[[4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペラジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b3)の代わりに3−クロロ−5−シアノ−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]安息香酸(化合物p24)を用いた。
LCMS: m/z 509 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件A)
【0885】
[実施例719]
化合物q1
4−クロロピリジン−3−カルボニトリル
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロピリジン−3−アミン(1.29g、10.0mmol)のエタノール溶液(10ml)に48%テトラフルオロホウ酸水溶液(10ml)を0度で加えた。得られた混合溶液に、亜硝酸ナトリウム(725mg、10.5mmol)の水溶液(10ml)を同温で加え、同温にて30分間撹拌した。析出物を濾取し、エタノールで洗浄した後、得られた褐色固体(1.94g)をアセトニトリル(10ml)に溶解した。得られた溶液にシアン化ナトリウム(980mg、20.0mmol)およびシアン化銅(I)(896mg、10.0mmol)の水(10ml)およびアセトニトリル(1ml)混合溶液を0度で加え、室温まで徐々に昇温させながら10時間撹拌した。反応混合物を0度に冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え5分間攪拌した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し表題化合物(605mg,44%)を淡黄色固体として得た。

1H−NMR(300MHz,CDCl)δ:8.87(1H,s),8.72(1H,d,J=3.9Hz),7.51(1H,d,J=3.9Hz).
【0886】
[実施例720]
化合物q2
4−エチルスルファニルピリジン−3−カルボニトリル
[この文献は図面を表示できません]
化合物a1と同様の条件で、4−クロロピリジン−3−カルボニトリル(化合物q1)より、表題化合物を合成した。ただし、エタンチオールの代わりにナトリウムエタンチオラートを用いた。
【0887】
[実施例721]
化合物q3
(4−エチルスルファニルピリジン−3−イル)メタンアミン
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化合物p9と同様の条件で、4−エチルスルファニルピリジン−3−カルボニトリル(化合物q2)より、表題化合物を合成した。ただし、温度は50度でおこなった。
【0888】
[実施例722]
化合物q4
3−クロロ−N−[(4−エチルスルファニルピリジン−3−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、(4−エチルスルファニルピリジン−3−イル)メタンアミン(化合物q3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用い、溶媒としてジクロロメタンを用いた。
【0889】
[実施例723]
化合物Q−2
3−クロロ−N−[(4−エチルスルホニルピリジン−3−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
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化合物A−2と同様の条件で、3−クロロ−N−[(4−エチルスルファニルピリジン−3−イル)メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物q4)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてEtOAcを用い、温度は0度でおこなった。

LCMS: m/z 407 [M+H]
HPLC保持時間:0.75分(分析条件F)
【0890】
[実施例724]
化合物q5
(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メタンアミン塩酸塩
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物p17)より、表題化合物を合成した。
【0891】
[実施例725]
化合物Q−9
N−[(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
[この文献は図面を表示できません]
化合物A−14と同様の条件で、(1−エチルスルホニルピロール−2−イル)メタンアミン塩酸塩(化合物q5)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−(トリフルオロメチル)安息香酸を用い、溶媒としてジクロロメタンを用いた。

LCMS: m/z 361 [M+H]
HPLC保持時間:0.80分(分析条件A)
【0892】
[実施例726]
化合物q6
4−アミノ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシベンズアミド
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化合物A−21と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メタンアミン塩酸塩(化合物a3)より、表題化合物を合成した。ただし、3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−アミノ−3−メトキシ安息香酸を用いた。
【0893】
[実施例727]
化合物q7
4−[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−メトキシアニリノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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4−アミノ−N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシベンズアミド(化合物q6,30.0mg,0.078mmol)、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(23.4mg,0.118mmol)のクロロホルム溶液(1ml)に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(49.8mg,0.235mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応温度を50度に昇温し、さらに2時間攪拌した。4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(23.4mg,0.118mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(49.8mg,0.235mmol)を加え、さらに16時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(28.0mg、63%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 566 [M+H]
HPLC保持時間:0.89分(分析条件F)
【0894】
[実施例728]
化合物Q−10
N−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチル]−3−メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルアミノ)ベンズアミド
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化合物B−1と同様の条件で、4−[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)メチルカルバモイル]−2−メトキシアニリノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物q7)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 466 [M+H]
HPLC保持時間:0.47分(分析条件F)
【0895】
[実施例729]
化合物q8
4−アミノ−3−メトキシ安息香酸メチル
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化合物dd5と同様の条件で、4−アミノ−3−メトキシ安息香酸より、表題化合物を合成した。ただし、温度は65度でおこなった。
【0896】
[実施例730]
化合物q9
4−(2−メトキシ−4−メトキシカルボニルアニリノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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化合物q7と同様の条件で、4−アミノ−3−メトキシ安息香酸メチル(化合物q8)より、表題化合物を合成した。
【0897】
[実施例731]
化合物q10
3−メトキシ−4−[[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]アミノ]安息香酸
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化合物b8と同様の条件で、4−(2−メトキシ−4−メトキシカルボニルアニリノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物q9)より、表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてメタノールを用いた。
【0898】
[実施例732]
化合物q11
4−[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルアニリノ)カルバモイル]−2−メトキシアニリノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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化合物A−14と同様の条件で、(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)ヒドラジン(化合物o3)より、表題化合物を合成した。ただし、4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに3−メトキシ−4−[[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]アミノ]安息香酸(化合物q10)を用いた。
【0899】
[実施例733]
化合物Q−11
N'−(5−クロロ−2−エチルスルホニルフェニル)−3−メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルアミノ)ベンゾヒドラジド塩酸塩
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4−[4−[(5−クロロ−2−エチルスルホニルアニリノ)カルバモイル]−2−メトキシアニリノ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物q11,35.9mg,0.063mmol)のDCM溶液(0.6ml)にTFA(0.4ml)を加え、室温で攪拌した。1時間後、反応混合液を減圧濃縮して得られた残渣を分取HPLC(水/アセトニトリル、0.05%TFA)で精製した。目的物を含むフラクションを集めて減圧濃縮後、得られた残渣にEtOH、1N塩酸水溶液を加えて溶解させ、再度減圧濃縮することにより、表題化合物(20.0mg、63%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 467 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件F)
【0900】
[実施例734]
化合物q12
1−ヨード−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン
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2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(1.11g、4.98mmol)、35%塩酸水溶液(7.2ml)および水(7.2ml)の混合物に、氷冷下、氷(8g)と亜硝酸ナトリウム(378mg、5.48mmol)を加え20分撹拌した後、酢酸(5ml)を加え、室温にて20分撹拌した。氷冷下、亜硝酸ナトリウム(80.7mg、1.17mmol)を加え、20分撹拌した後、水(1.5ml)に溶解させたヨウ化カリウム(1.22g、7.38mmol)を加え30分撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(1.07g,65%)を橙色油状物として得た。

LCMS: m/z 334 [M+H]
HPLC保持時間:0.90分(分析条件F)
【0901】
[実施例735]
化合物q13
1−エチルスルファニル−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン
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化合物dd42と同様の条件で、1−ヨード−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(化合物q12)より表題化合物を合成した。ただし、反応は80度で行った。
【0902】
[実施例736]
化合物q14
1−エチルスルホニル−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン
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化合物A−2と同様の条件で、1−エチルスルファニル−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(化合物q13)より表題化合物を合成した。ただし、溶媒としてジクロロメタンの代わりに酢酸エチルを用いた。
【0903】
[実施例737]
化合物q15
2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)アニリン
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化合物f11と同様の条件で、1−エチルスルホニル−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(化合物q14)より表題化合物を合成した。ただし、溶媒として飽和塩化アンモニウム水溶液および2−プロパノールの混合溶媒の代わりに酢酸およびメタノールの混合溶媒を用い、反応温度を室温で行った。
【0904】
[実施例738]
化合物q16
[2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ヒドラジン
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化合物a5と同様の条件で、2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)アニリン(化合物q15)より表題化合物を合成した。
【0905】
[実施例739]
化合物q17
N−[(3S)−1−[[4−[[2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)アニリノ]カルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物A−1と同様の条件で、[2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ヒドラジン(化合物q16)より表題化合物を合成した。ただし、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸の代わりに4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b17)を用いた。
【0906】
[実施例740]
化合物Q−12
N'−[2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド塩酸塩
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化合物B−57と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[4−[[2−エチルスルホニル−5−(トリフルオロメトキシ)アニリノ]カルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物q17)より表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 583 [M+H]
HPLC保持時間:0.56分(分析条件F)
【0907】
[実施例741]
化合物q18
N−[(3S)−1−[[4−[[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメトキシ)アニリノ]カルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル
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化合物q15、q16、q17と同様の条件で、(1−エチルスルファニル−2−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(化合物q13)より、表題化合物を合成した。
【0908】
[実施例742]
化合物Q−13
N'−[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩
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化合物B−1と同様の条件で、N−[(3S)−1−[[4−[[2−エチルスルファニル−5−(トリフルオロメトキシ)アニリノ]カルバモイル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピペリジン−3−イル]−N−メチルカルバミン酸tert−ブチル(化合物q18)より、表題化合物を合成した。

LCMS: m/z 551 [M+H]
HPLC保持時間:0.62分(分析条件F)
【0909】
[実施例743]
化合物q19
1,4−ジクロロ−2−メトキシ−5−ニトロベンゼン
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1,4−ジクロロ−2−メトキシベンゼン(1.01g、5.73mmol)と硫酸(0.235ml)の混合物に、氷冷下、硫酸(0.520ml)および硝酸(0.520ml)を加え4時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン)で精製し、表題化合物(331mg,26%)を橙色固体として得た。

LCMS: m/z 222 [M+H]
HPLC保持時間:0.83分(分析条件F)
【0910】
[実施例744]
化合物q20
1−クロロ−4−エチルスルファニル−2−メトキシ−5−ニトロベンゼン
[この文献は図面を表示できません]
化合物a1と同様の条件で、1,4−ジクロロ−2−メトキシ−5−ニトロベンゼン(化合物q19)より、表題化合物を合成した。
【0911】
[実施例745]
化合物Q−14
3−クロロ−N'−(5−クロロ−2−エチルスルホニル−4−メトキシフェニル)−4−[[(3S)−3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾヒドラジド塩酸塩
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化合物q14、q15、q16、q17、Q−12と同様の条件で、1−クロロ−4−エチルスルファニル−2−メトキシ−5−ニトロベンゼン(化合物q20)より、表題化合物を合成した。ただし、化合物q17の条件で、4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物b17)の代わりに3−クロロ−4−[[(3S)−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−イル]メチル]−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物dd34)を用いた。

LCMS: m/z 597 [M+H]
HPLC保持時間:0.54分(分析条件F)
【0912】
[実施例746]
アミン1
N−メチル−N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル
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N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(302mg、1.46mmol)、トリエチルアミン(0.815ml、5.85mmol)のDCM溶液(3mL)を0度に冷却した後、クロロギ酸ベンジル(0.272ml、1.91mmol)のDCM溶液(1.5ml)を5分間かけて滴下し、0度で2時間半攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(2R)−2−[[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(410mg,81%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 335 [M+H]
HPLC保持時間:0.83分(分析条件A)
【0913】
(2R)−2−[[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(407mg,1.22mmol)、ヨウ化メチル(0.379ml,6.09mmol)のDMF溶液(2.4ml)を0度に冷却し、水素化ナトリウム(>61%油性、96.5mg、2.45mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(2R)−2−[[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(414mg,97%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 349 [M+H]
HPLC保持時間:0.90分(分析条件A)
【0914】
(2R)−2−[[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]メチル]ピロリジン−1−カルボン酸ベンジル(410mg,1.18mmol)のMeOH溶液(4.1ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(43.5mg)を加え、水素雰囲気下室温で15時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して表題化合物(253mg,quant.)を無色油状物質として得た。

1H−NMR(270MHz,CDCl)δ:2.73−3.51(5H,m),2.91(3H,s),1.26−1.99(4H,m),1.46(9H,s).
【0915】
[実施例747]
アミン2
N−メチル−N−[[(2S)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
N−メチル−N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(アミン1)と同様の条件で、N−[[(2S)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルより表題化合物を合成した。

1H−NMR(270MHz,CDCl)δ:2.76−3.46(5H,m),2.91(3H,s),1.26−1.97(4H,m),1.46(9H,s).
【0916】
[実施例748]
アミン3
N−メチル−N−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
N−メチル−N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(アミン1)と同様の条件で、N−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルより表題化合物を合成した。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.74−3.28(4H,m),2.85(3H,s),2.50−2.63(1H,m),2.23−2.41(1H,m),1.36−1.86(4H,m),1.45(9H,s),1.00−1.19(1H,m).
【0917】
[実施例749]
アミン4
N−メチル−N−[[(3R)−ピペリジン−3−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
N−メチル−N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(アミン1)と同様の条件で、N−[[(3R)−ピペリジン−3−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルより表題化合物を合成した。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.67−3.31(4H,m),2.84(3H,s),2.48−2.64(1H,m),2.22−2.40(1H,m),1.31−1.92(4H,m),1.45(9H,s),0.97−1.20(1H,m).
【0918】
[実施例750]
アミン5
N−エチル−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
[この文献は図面を表示できません]
N−メチル−N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(アミン1)と同様の条件で、N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルより表題化合物を合成した。ただし、N−アルキル化工程において、ヨウ化メチルの代わりにヨウ化エチルを用いた。

1H−NMR(400MHz,CDCl,60度)δ:3.08−3.83(5H,m),2.87−2.98(1H,m),2.50−2.62(1H,m),1.59−1.93(4H,m),1.46(9H,s),1.10(3H,t,J=7.04Hz).
【0919】
[実施例751]
アミン6
N−メチル−N−[[(2R)−ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル
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N−メチル−N−[[(2R)−ピロリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチル(アミン1)と同様の条件で、N−[[(2R)−ピペリジン−2−イル]メチル]カルバミン酸tert−ブチルより表題化合物を合成した。

1H−NMR(400MHz,CDCl,60oC)δ:3.14−3.20(1H,m),3.03−3.13(2H,m),2.89(3H,s),2.71−2.80(1H,m),2.57−2.65(1H,m),1.75−1.82(1H,m),1.54−1.64(2H,m),1.46(9H,s),1.26−1.48(3H,m).
【0920】
[実施例752]
アミン7
N−[2−[(3S)−ピペリジン−3−イル]オキシエチル]カルバミン酸ベンジル
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(3S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100mg,0.497mmol)のTHF溶液(0.5ml)を0度に冷却し、水素化ナトリウム(>60%油性、23.0mg、0.600mmol)を加え、10分間攪拌した。水素化ナトリウム(>60%油性、24.0mg、0.626mmol)、2−ブロモエタンアミン臭素酸塩(122mg、0.596mmol)を加え、室温で3日間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して(3S)−3−(2−アミノエトキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの粗生成物(124mg)を黄色油状物質として得た。
(3S)−3−(2−アミノエトキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの粗生成物(124mg)、炭酸水素ナトリウム(99.0mg、1.18mmol)のエタノール/水混合溶液(1/1、2ml)にクロロギ酸ベンジル(0.140ml、0.827mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して(3S)−3−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エトキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの粗生成物(178mg)を黄色油状物質として得た。
(3S)−3−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エトキシ]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの粗生成物(178mg)に4N塩酸/酢酸エチル溶液を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層を1N水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にした後、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して表題化合物(23mg、3段階収率16%)を黄色油状物質として得た。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:7.27−7.40(5H,m),5.53−5.65(1H,m),5.10(2H,s),3.29−3.61(4H,m),2.65−3.05(5H,m),1.69−1.86(2H,m),1.51−1.63(1H,m),1.37−1.49(1H,m).
【0921】
[実施例753]
アミン8
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
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アミン9
N−(2−フェニルメトキシエチル)−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
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【0922】
N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(100mg、0.499mmol)、トリエチルアミン(0.104ml、0.749mmol)のDCM溶液(2.5ml)を0度に冷却し、クロロギ酸ベンジル(0.101ml、0.599mmol)を加え、1時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(159mg,95%)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 335 [M+H]
HPLC保持時間:0.82分(分析条件F)
【0923】
(3S)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(150mg,0.449mmol)のDMF溶液(0.9ml)を0度に冷却し、水素化ナトリウム(>60%油性、26.9mg、0.673mmol)を加え、15分間攪拌した。2−ブロモエトキシメチルベンゼン(0.213ml、1.35mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。水素化ナトリウム(>60%油性、27mg、0.675mmol)を加え、さらに2時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒で抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル−(2−フェニルメトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(123mg,58%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 469 [M+H]
HPLC保持時間:1.05分(分析条件F)
【0924】
(3S)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル−(2−フェニルメトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(123mg,0.262mmol)のMeOH溶液(1ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(20mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮してアミン8とアミン9の混合物(80mg)の粗生成物を黄色油状物質として得た。
【0925】
[実施例754]
アミン10
3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]プロパン−1−オール
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(3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg,0.929mmol)、トリエチルアミン(0.646ml、4.64mmol)のDCM溶液(3ml)を0度に冷却し、三酸化イオウ−ピリジン錯体(482mg、2.79mmol)のDMSO溶液(1.5ml)を滴下し、0度で1時間攪拌した。反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して、(3S)−3−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの粗生成物(200mg)を黄色油状物質として得た。
(3S)−3−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの粗生成物(198mg)のトルエン溶液(4ml)に(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(466mg、1.39mmol)を加え、90度で16時間攪拌した。反応混合液を室温に戻した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3R)−3−[(E)−3−メトキシ−3−オキソプロパ−1−エニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(242mg、2段階収率97%)を無色油状物質として得た。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:6.85(1H,dd,J=7.1,15.9Hz),5.86(1H,dd,J=1.8,15.9Hz),3.95−4.04(1H,m),3.87−3.95(1H,m),3.73(3H,s),2.76−2.86(1H,m),2.65−2.75(1H,m),2.27−2.39(1H,m),1.83−1.93(1H,m),1.62−1.73(1H,m),1.28−1.56(2H,m),1.45(9H,s).
【0926】
(3R)−3−[(E)−3−メトキシ−3−オキソプロパ−1−エニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(242mg、0.899mmol)のMeOH溶液(4ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(25mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して(3R)−3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(222mg、91%)を無色油状物質として得た。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.82−3.95(2H,m),3.66(3H,s),2.73−2.83(1H,m),2.44−2.54(1H,m),2.31−2.38(2H,m),1.76−1.86(1H,m),1.34−1.73(5H,m),1.45(9H,s),1.01−1.15(1H,m).
【0927】
水素化リチウムアルミニウム(31.9mg、0.840mmol)のTHF懸濁液(0.8ml)を0度に冷却し、(3R)−3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(152mg、0.560mmol)のTHF溶液(2mL)を滴下した後、0度で1時間攪拌した。反応混合液に水、1N水酸化ナトリウム水溶液を順に加え、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3R)−3−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(115mg、84%)を無色油状物質として得た。

1H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.85−3.96(2H,m),3.61−3.68(2H,m),2.74−2.83(1H,m),2.45−2.53(1H,m),1.80−1.87(1H,m),1.54−1.68(3H,m),1.36−1.50(2H,m),1.45(9H,s),1.19−1.36(2H,m),1.03−1.14(1H,m).
【0928】
(3R)−3−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31.0mg、0.127mmol)のDCM溶液(0.6ml)にTFA(0.4ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、表題化合物のTFA塩の粗生成物(143mg)を黄色油状物質として得た。この粗生成物をMeOHに溶解し、陰イオン交換樹脂(バイオタージ・ジャパン社製、MP−Carbonate)を用いてTFAを除去した。溶離液を減圧濃縮し、表題化合物の粗生成物(20mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 144 [M+H]
【0929】
[実施例755]
アミン11
N−[2−[(3R)−ピペリジン−3−イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
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(3R)−3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(70.0mg、0.258mmol)のMeOH溶液(2ml)に1N水酸化ナトリウム水溶液(0.516ml)を加え、室温で0.5時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を1N塩酸水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して、(3−[(3R)−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−3−イル]プロパン酸の粗生成物(66.1mg)を無色固体として得た。
(3−[(3R)−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−3−イル]プロパン酸の粗生成物(66.0mg)、トリエチルアミン(53.0μl、0.385mmol)のトルエン溶液(1.3ml)にジフェニルホスホリルアジド(77.0μl、0.359mmol)を加え、85度で1時間攪拌した。ベンジルアルコール(53.0μl、0.513mmol)を加え、85度でさらに16時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3R)−3−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(84.0mg)を無色固体として得た。
(3R)−3−[2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(84.0mg)のDCM溶液(0.6ml)にTFA(0.4ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して、表題化合物の粗生成物(43.0mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 263 [M+H]
HPLC保持時間:0.40分(分析条件F)
【0930】
[実施例756]
アミン12
N−[3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]プロピル]カルバミン酸tert−ブチル
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(3R)−3−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(85mg、0.349mmol)、トリフェニルホスフィン(137mg、0.524mmol)、フタルイミド(77.0mg、0.524mmol)のTHF溶液(1.7ml)にアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.104ml、0.524mmol)を加え、室温で1時間半攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[3−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)プロピル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(126mg、97%)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 373 [M+H]
HPLC保持時間:0.94分(分析条件F)
【0931】
(3S)−3−[3−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)プロピル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(126mg、0.338mmol)のDCM溶液(1.2ml)にTFA(0.8ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して、2−[3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]プロピル]イソインドール−1,3−ジオンの粗生成物(78.0mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 273 [M+H]
HPLC保持時間:0.40分(分析条件F)
【0932】
2−[3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]プロピル]イソインドール−1,3−ジオンの粗生成物(78.0mg)、トリエチルアミン(60.0μl、0.429mmol)のDCM溶液(1.4ml)を0度に冷却し、クロロギ酸ベンジル(58.0μl、0.343mmol)を加え、0度で1時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[3−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)プロピル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(65.0mg、2段階収率42%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 407 [M+H]
HPLC保持時間:0.93分(分析条件F)
【0933】
(3S)−3−[3−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)プロピル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(65.0mg、0.160mmol)のEtOH溶液(1.6ml)にヒドラジン一水和物(80.0mg、1.60mmol)を加え、60度で1時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して、(3S)−3−(3−アミノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(78.0mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 277 [M+H]
HPLC保持時間:0.46分(分析条件F)
【0934】
(3S)−3−(3−アミノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(44.2mg)、炭酸水素ナトリウム(53.8mg、0.640mmol)のエタノール/水の混合溶液(1/1、1ml)にBocO(69.8mg、0.320mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合液を約半分まで減圧濃縮した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロピル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(39.0mg、2段階収率65%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 377 [M+H]
HPLC保持時間:0.92分(分析条件F)
【0935】
(3S)−3−[3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロピル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(39.0mg、0.104mmol)のMeOH溶液(2ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(10mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物(23.0mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 243 [M+H]
【0936】
[実施例757]
アミン13
N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−イル]スルファモイル]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
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(3S)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(364mg、1.09mmol)のDCM溶液(3ml)にTFA(2ml)を加えて室温で1時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(302mg)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 235 [M+H]
HPLC保持時間:0.38分(分析条件F)
【0937】
(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(100mg)、DIPEA(0.149ml、0.854mmol)のDCM溶液(2ml)に2−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)エタンスルホニルクロリド(140mg、0.512mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[2−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(213mg)を黄色泡状物質として得た。

LCMS: m/z 472 [M+H]
HPLC保持時間:0.75分(分析条件F)
【0938】
(3S)−3−[2−(1,3−ジオキソイソインドール−2−イル)エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(201mg、0.427mmol)のEtOH溶液(3ml)にヒドラジン一水和物(214mg、4.27mmol)を加え、60度で1時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧濃縮し、得られた残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して、(3S)−3−(2−アミノエチルスルホニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(168mg)を得た。

LCMS: m/z 342 [M+H]
HPLC保持時間:0.43分(分析条件F)
【0939】
(3S)−3−(2−アミノエチルスルホニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(146mg)、炭酸水素ナトリウム(143mg、1.71mmol)のエタノール/水の混合溶液(1/1、2ml)にBocO(186mg、0.854mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合液を約半分まで減圧濃縮した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(166mg、2段階収率88%)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 442 [M+H]
HPLC保持時間:0.76分(分析条件F)
【0940】
(3S)−3−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(92.0mg、0.208mmol)のMeOH溶液(2ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(10mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物(65mg)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 308 [M+H]
【0941】
[実施例758]
アミン14
2−(ジメチルアミノ)−N−[(3S)−ピペリジン−3−イル]エタンスルホンアミド
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(3S)−3−(2−アミノエチルスルホニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(50.0mg、0.146mmol)のギ酸溶液(1ml)にパラホルムアルデヒド(17.6mg、0.586mmol)を加え、80度で4時間攪拌した。パラホルムアルデヒド(17.6mg、0.586mmol)を追加し、80度でさらに2時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解させた。このものを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製し、(3S)−3−[2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(27.7mg、51%)を茶色油状物質として得た。

LCMS: m/z 370 [M+H]
HPLC保持時間:0.45分(分析条件F)
【0942】
(3S)−3−[2−(ジメチルアミノ)エチルスルホニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(27.0mg、0.0731mmol)のMeOH溶液(2ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(15mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物(21mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 236 [M+H]
【0943】
[実施例759]
アミン15
N−メチル−N−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル−[(3S)−ピペリジン−3−イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
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(3S)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(487mg,1.46mmol)のDCM溶液(6ml)にTFA(4ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解させ、分液した有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物を得た。

LCMS: m/z 235 [M+H]
HPLC保持時間:0.37分(分析条件F)
【0944】
N−メチル−N−(2−オキソエチル)カルバミン酸 tert−ブチルは、文献(Bioorganic and Medicinal Chemistry、第12巻、第5147−5160頁、2004年)記載の方法に従って、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバミン酸tert−ブチルより合成した。
(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(107mg)とN−メチル−N−(2−オキソエチル)カルバミン酸tert−ブチル(59.3mg、0.343mmol)のクロロホルム溶液(2.1ml)を0度に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(145mg、0.685mmol)を加え、0度で攪拌した。30分後、N−メチル−N−(2−オキソエチル)カルバミン酸tert−ブチル(6.0mg、0.035mmol)を加え、0度でさらに30分間攪拌した。反応混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去後、減圧濃縮して(3S)−3−[2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]エチルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(169mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 392 [M+H]
HPLC保持時間:0.51分(分析条件F)
【0945】
(3S)−3−[2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]エチルアミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの粗生成物(169mg)、トリエチルアミン(0.180ml、1.30mmol)のTHF溶液(2.2ml)にBocO(188mg、0.863mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]エチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(139mg,2段階収率62%)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 492 [M+H]
HPLC保持時間:1.04分(分析条件F)
【0946】
(3S)−3−[2−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]エチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(112mg,0.228mmol)のMeOH溶液(2.2ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(20.0mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物(112mg)を黄色油状物質として得た。

LCMS: m/z 358 [M+H]
【0947】
[実施例760]
アミン16
N−[2−[[(3S)−ピペリジン−3−カルボニル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert−ブチル
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(3S)−1−フェニルメトキシカルボニルピペリジン−3−カルボン酸(72.0mg、0.273mmol)、N−(2−アミノエチル)カルバミン酸tert−ブチル(52.6mg、0.328mmol)、HBTU(124mg、0.328mmol)のDCM溶液(1.3ml)を0度に冷却し、DIPEA(0.136ml、0.820mmol)を加えて室温で2時間攪拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、(3S)−3−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]エチルカルバモイル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(81.0mg,73%)を無色油状物質として得た。

LCMS: m/z 406 [M+H]
HPLC保持時間:0.71分(分析条件F)
【0948】
(3S)−3−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]エチルカルバモイル]ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(81.0mg,0.200mmol)のMeOH溶液(2.2ml)にアルゴン雰囲気下10%パラジウム−炭素(15.0mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間攪拌した。反応混合液をセライトろ過した後、ろ液を減圧濃縮して表題化合物の粗生成物(58.0mg)を無色固体として得た。

LCMS: m/z 272 [M+H]
【0949】
薬理学的試験
1.DDR1結合活性の測定
DDR1結合活性は、LanthaScreen(登録商標) Eu Kinase Binding Assay(ライフテクノロジーズ社製)により測定した。DDR1とLanthaScreen(登録商標) Eu−anti−GST抗体の混合物に、被検化合物とAlexa Fluor(登録商標) 647標識Kinase Tracer 178(ライフテクノロジーズ社製)を添加し、室温で1時間反応させた後、蛍光共鳴エネルギー移動を測定した。被検化合物を含まない対照群に対する阻害率より50%阻害濃度(IC50値)を算出した。
【0950】
2.Path−Hunter DDR1 functional アッセイ
DDR1およびSHC1を過剰発現させたヒト骨肉腫細胞株U2OS(DiscoveRX社製)を培地(MEM Eagle Medium Life Technologies Corporation社製)に10%牛胎児血清、抗生物質(500μg/mL Geneticin(G418) Life Technologies Corporation社製、250μg/mL Hygromycin)を加えた培地で、10000 cells/100μLとなるよう細胞懸濁液を調製した。この細胞懸濁液を96穴プレートに加え、37℃、5%炭酸ガスインキュベーターで1時間培養後、細胞がプレートに接着していることを確認したのち、培地を取り除いた。被験化合物をジメチルスルホキシドにて系列希釈後、Cell Planting 16 Reagent(DiscoveRX社製) 50μLに添加し、96穴プレートに分注した。37℃、5%炭酸ガスインキュベーターで1時間培養後、100μg/mL 組織培養用コラーゲン(Collagen Type I−C 新田ゼラチン社製)を50μL分注し、37℃、5%炭酸ガスインキュベーターで24時間培養した。培養したプレートを常温に戻し、調製したPath−Hunter Detection Kit(DiscoveRX社製) 25μLをプレートに分注し、遮光し、常温で2時間培養した。蛍光プレートリーダーで1sec/wellで測定した。被験化合物無添加の対照に対する被験化合物添加時の値より、被験化合物の50%阻害濃度(IC50値)を算出した。
結果を表14〜24に記す。
【0951】
【表14】
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【0952】
【表15】
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【0953】
【表16】
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【0954】
【表17】
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【0955】
【表18】
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【0956】
【表19】
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【0957】
【表20】
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【0958】
【表21】
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【0959】
【表22】
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【0960】
【表23】
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【0961】
【表24】
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【0962】
3.抗腫瘍効果の測定
本発明の化合物群の代表例に関し、抗腫瘍効果を測定した。
抗腫瘍効果は、BALB/c ヌードマウス(日本チャールズ・リバー社製)の側腹部皮下にヒト子宮体癌細胞株MFE−280(DSMZ社製)を移植した担癌マウスを用いて行った。
購入したヌードマウスは1週間の検疫期間の後、およそ1X10個のMFE−280細胞を側腹部皮下に移植した。腫瘍の大きさをノギスにより測定し、腫瘍体積を算出した(腫瘍体積=長径X短径/2(mm))。腫瘍体積がおよそ200mmになった時点でのマウスを当該実験に供した。
被検化合物は投与溶液に懸濁し、0.4mLを経口で1日1回毎日投与した。抗腫瘍効果は、投与開始日から11日後における薬剤処理群と投与溶液投与対照群の腫瘍増殖との比較により腫瘍増殖阻害として算出した。
腫瘍体積増殖阻害(TGI)=(1−薬剤処理群の腫瘍体積増殖/対照群の腫瘍体積増殖)X100 (%)
【0963】
結果を表25および図1に示す。
【0964】
【表25】
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【0965】
4.腫瘍内におけるDDR1リン酸化阻害の測定
MFE−280腫瘍内における被検化合物のDDR1阻害を、ウェスタンブロット法を用いて測定した。
最終投与4時間後の腫瘍を均質化・可溶化し、SDS−PAGEを行った後、PVDFメンブレンに転写した。ブロッキング後、リン酸化Y796−DDR1抗体(Sigma−Aldrich社製)、DDR1抗体(Santa Cruz Biotechnology社製)およびActin抗体(Santa Cruz Biotechnology社製)で処理した。1次抗体を洗浄後、HRP標識二次抗体を処理し、洗浄後、ECL PlusまたはECL (GEヘルスケア社製)を用いた化学発光法によってシグナルを検出した。結果を図2に示す。
【0966】
これらの結果より、本発明化合物の高いDDR1阻害活性と抗腫瘍効果を有することが認められた。
【産業上の利用可能性】
【0967】
本発明により、DDR1阻害作用を有する化合物が提供される。また、本発明によりがんの予防および/または治療、がんの浸潤・転移の予防および/または治療、線維症、炎症の予防および/または治療のための医薬が提供される。
図1
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図2
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