(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記柵本体が倒れないように該柵本体の他方の主面の側において支持するように該柵本体に連結されている補助脚を備える、請求項1乃至7の何れかに記載の乳幼児通行規制用柵。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来の通行規制柵は、設置及び取り外しを行う度に、小径パイプを回転させて上辺部材及び下辺部材の長さを調整するという煩雑な操作を行う必要がある。したがって、上記従来の通行規制柵は、一時的に設置する用途には適さなかった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、長期的に設置する用途のみならず、一時的に設置する用途にも適する乳幼児通行規制用柵を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る乳幼児通行規制用柵は、鉛直方向に延びる柵本体と、前記柵本体の一方の主面の側において該柵本体の下端部に対応する高さで水平方向に延在する板状の踏部を含み、該踏部に作用する荷重を前記柵本体に伝達するとともに該記柵本体が倒れないように前記一方の主面の側において支持するように構成されている脚構造と、を備える。
【0008】
この構成によれば、乳幼児が柵本体に近づいた場合、乳幼児が踏部を踏むので、踏部に作用する乳幼児の荷重が、乳幼児が柵本体に加えた力によって発生する柵本体の下端部周りのモーメントに抗する。これにより、柵本体が倒れることが防止される。その結果、床への載置によって乳幼児通行規制用柵の設置を完了させることができる。したがって、乳幼児通行規制用柵の設置及び撤去を容易に行うことができる。
【0009】
前記脚構造は、前記柵本体の一方の主面の側において該柵本体の下端部に対応する高さで水平方向に延在する踏板と、該踏板に少なくとも一部が覆われ、該踏板に作用する荷重を前記柵本体に伝達するとともに該記柵本体が倒れないように前記一方の主面の側において支持するように該柵本体に連結されている脚とを含んでもよい。
【0010】
この構成によれば、踏板に作用する荷重が、柵本体に加えられた力によって発生する柵本体の下端部周りのモーメントに脚を介して抗するようにすることができる。
【0011】
前記脚は、前記水平方向に延びる姿勢と前記柵本体と平行に延びる姿勢との間で揺動可能であってもよい。
【0012】
この構成によれば、脚を柵本体と平行に伸びる姿勢に位置決めすることによって、乳幼児通行規制用柵が嵩張らないようにすることができる。
【0013】
前記踏板の少なくとも一部の周縁部は、該踏板の内側から外側に向かうに従って斜め下方に傾斜して延びていてもよい。
【0014】
この構成によれば、乳幼児が踏板の周縁部でつまずくことを防止することができる。
【0015】
前記踏板は、前記脚の全体を覆っていてもよい。
【0016】
この構成によれば、踏板に作用する荷重を確実に脚に伝達することができる。
【0017】
前記柵本体の少なくとも一方の側縁から前記柵本体の幅方向に伸長可能な伸長柵を備えていてもよい。
【0018】
この構成によれば、柵本体の幅寸法を設置場所に応じた寸法に変更できる。
【0019】
前記柵本体の高さ寸法は、55cm以上65cm以下であることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、大人は柵本体を跨いで通路を通行することができる。
【0021】
前記柵本体が倒れないように該柵本体の他方の主面の側において支持するように該柵本体に連結されている補助脚を備えていてもよい。
【0022】
この構成によれば、柵本体が柵本体の他方の主面の側に倒れることを防止することができる。
【0023】
前記柵本体は、該柵本体を介して該柵本体の一方の主面の側から他方の主面の側を視認可能に構成されていてもよい。
【0024】
この構成によれば、柵本体の一方の主面の側に位置する乳幼児が柵本体の他方の主面の側を視認することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、以上に説明したように構成され、長期的に設置する用途のみならず、一時的に設置する用途にも適するという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0028】
なお、以下では全ての図面を通じて、同一又は相当する要素には同じ参照番号を付して、その重複する説明を省略する。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態に係る乳幼児通行規制用柵100の構成例を示す斜視図である。
図2は、乳幼児通行規制用柵100の仕切布10d,仕切布21d,仕切布26d及び踏板50を取り外した状態の構成例を示す斜視図である。
【0030】
図1及び
図2に示すように、乳幼児通行規制用柵100は、柵本体10と、伸長柵21,26と、主脚(脚)30と、補助脚40と、踏板50とを備える。以下では、乳幼児が位置する側、即ち、柵本体10の一方の主面A側からみて右側及び左側をそれぞれ右及び左という。
【0031】
柵本体10は、鉛直方向に延びて形成されている。本実施の形態において、柵本体10は、水平方向に延びる上部材10aと、上部材10aの下方に配設され、水平方向に延びる下部材10bと、上部材10a及び下部材10bを連結し、左側及び右側において鉛直方向に延びる一対の縦部材10cと、仕切布10dとを有する。柵本体10の高さ寸法は、55cm以上65cm以下であることが好ましい。55cm以上であると、乳幼児通行規制用柵100が設置された通路を乳幼児が通行することを好適に規制することができる。65cm以下であると、大人は、柵本体10を跨ぎ、乳幼児通行規制用柵100が設置された通路を通行することができる。
【0032】
上部材10a、下部材10b、及び一対の縦部材10cは、何れも筒体である。縦部材10cは、棒状であってもよい。上部材10a及び下部材10bの両端は、開口している。
【0033】
仕切布10dは、例えば、矩形のメッシュ13と、メッシュ13の上下左右の縁部に縫合して取り付けられている耳部14とを有する。メッシュ13及び耳部14は、柔軟な素材で構成されている。メッシュ13は、これを介して反対側を視認することができるように構成されている。上下左右の耳部14は、それぞれメッシュ13の上下左右の縁部に沿って延びる筒状(両端が開口した細長い袋状)に形成され、その中にそれぞれ上部材10a、下部材10b及び一対の縦部材10cが挿通されている。
【0034】
伸長柵は、柵本体10の少なくとも一方の側縁部から柵本体10の幅方向に伸長可能に設けられている。本実施の形態において、伸長柵は、柵本体10の左側の側縁部から柵本体10の左方向に伸長可能に構成されている左伸長柵21と、柵本体10の右側の側縁部から柵本体10の右方向に伸長可能に構成されている右伸長柵26とを有する。
【0035】
左伸長柵21は、柵本体10の上部材10aと同軸に配設されている上部材21aと、柵本体10の下部材10bと同軸に配設されている下部材21bと、上部材21a及び下部材21bの左側の端部を連結し、鉛直方向に延びる縦部材21cと、仕切布21dとを有する。そして、上部材21a及び下部材21bの右側の端部は、自由端に形成されている。
【0036】
上部材21a及び下部材21bは、その径が柵本体10の上部材10a及び下部材10bの径よりも小さく形成されている。そして、上部材26a及び下部材26bの自由端側の端部がそれぞれ上部材10a及び下部材10bの中に上部材10a及び下部材10bの左端の開口から挿入されている。したがって、上部材21a及び下部材21bが延びる方向に、これらを動かすことができる。
【0037】
仕切布21dは、矩形のメッシュ23と、メッシュ23の上下及びメッシュ23の外側(左側)の縁部に縫合して取り付けられている耳部24とを有する。メッシュ23及び耳部24は、柔軟な素材で構成されている。メッシュ23は、これを介して反対側を視認することができるように構成されている。耳部24は、それぞれメッシュ23の上下及び左側の縁部に沿って延びる筒状(両端が開口した細長い袋状)に形成され、その中にそれぞれ上部材21a、上部材21a及び縦部材21cが挿通されている。また、メッシュ23の内側(右側)の縁部は、仕切布10dの左側の耳部14に縫合して取り付けられている。
【0038】
したがって、左伸長柵21は、この縦部材21cが柵本体10の左側の縦部材10cと隣接するように位置させた収縮位置と、収縮位置から仕切布21dが張られるまで左方(外側)に柵本体10に対して相対的に移動させた拡開位置との間を移動可能に構成されている。なお、仕切布21dは、左伸長柵21が収縮位置に位置する状態において、縦部材21cと左側の縦部材10cとの間に圧縮され、しわが寄った形態となる。
【0039】
右伸長柵26は、柵本体10の上部材10aと同軸に配設されている上部材26aと、柵本体10の下部材10bと同軸に配設されている下部材26bと、上部材26a及び下部材26bの右側の端部を連結し、鉛直方向に延びる縦部材26cと、仕切布26dとを有する。そして、上部材21a及び下部材21bの左側の端部は、自由端に形成されている。
【0040】
上部材26a及び下部材26bの径は、柵本体10の上部材10a及び下部材10bの径よりも小さく形成されている。そして、上部材26a及び下部材26bの自由端側の端部がそれぞれ上部材10a及び下部材10bの中に上部材10a及び下部材10bの左端の開口を介して挿入されている。したがって、上部材26a及び下部材26bは、これらが延びる方向に動かすことができる。
【0041】
仕切布26dは、矩形のメッシュ28と、メッシュ28の上下及びメッシュ28の外側(右側)の縁部に縫合して取り付けられている耳部29とを有する。メッシュ28及び耳部29は、柔軟な素材で構成されている。メッシュ28は、これを介して反対側を視認することができるように構成されている。耳部29は、それぞれメッシュ28の上下及び右側の縁部に沿って延びる筒状(両端が開口した細長い袋状)に形成され、その中にそれぞれ上部材26a、上部材26a及び縦部材26cが挿通されている。また、メッシュ28の内側(左側)の縁部は、仕切布10dの右側の耳部14に縫合して取り付けられている。
【0042】
したがって、右伸長柵26は、この縦部材26cが柵本体10の右側の縦部材10cと隣接するように、位置させた収縮位置と、収縮位置から仕切布26dが張られるまで右方(外側)に柵本体10に対して相対的に移動させた拡開位置との間を移動可能に構成されている。なお、仕切布26dは、右伸長柵26が収縮位置に位置する状態において、縦部材26cと右側の縦部材10cとの間に圧縮され、しわが寄った形態となる。
なお、上記実施の形態において、柵本体10,左伸長柵21,右伸長柵26は、それぞれメッシュ13,メッシュ23,メッシュ28を備え、これらを介して反対側を視認できるように構成されているが、これに限られるものではない。
【0043】
そして、左伸長柵21及び右伸長柵26を収縮位置に位置させた状態における、柵本体10、左伸長柵21及び右伸長柵26の全体の幅は、65cm以上75cm以下になるように構成されることが好ましい。このように構成すると、約75cm〜100cmの有効幅を有する一般的な住宅の廊下に乳幼児通行規制用柵100を設置し、乳幼児が乳幼児通行規制用柵100の側縁と廊下の壁との間をすり抜けることを好適に規制することができる。
【0044】
更に、本実施の形態において、乳幼児通行規制用柵100は、左伸長柵21及び右伸長柵26の柵本体10に対する相対的な位置の固定及び解除が可能な伸長柵固定機構60を有している。伸長柵固定機構60は、周知の固定具で構成することができるのでこれ以上の説明を省略する。
【0045】
図3は、乳幼児通行規制用柵100の踏板50を外して主脚30及び補助脚40を跳ね上げた状態の構成例を示す斜視図である。
【0046】
図1に示すように、主脚30は、柵本体10が倒れないように柵本体10の一方の主面Aの側において柵本体10を支持する。
【0047】
本実施の形態において、主脚30は、柵本体10の下部材10bの左右の端部からそれぞれ柵本体10の一方の主面Aと直交する水平方向に延びる一対の側部材30aと、側部材30aの先端部を連結する先部材30bとを有する。一対の側部材30a及び先部材30bは、何れも筒体である。
【0048】
そして、
図2及び
図3に示すように、主脚30の左右一対の側部材30aの基端部と柵本体10の両端部とは、下部材10bと平行に伸びる回動軸L周りを揺動可能に連結されている。また、主脚30が水平方向に延びる(主脚30が柵本体10と直交して延びる)設置姿勢よりも主脚30の先端が柵本体10から離れる方向に揺動することを規制する図示しない規制部が設けられている。このように、主脚30は、設置姿勢(
図1参照)と、設置姿勢から主脚30の先端部を柵本体10に近づけ、主脚30と柵本体10とが互いに平行に延びる折畳姿勢(
図3参照)との間で揺動可能に構成されている。
【0049】
更に、主脚30は、一対の側部材30aにそれぞれ設けられ、主脚30を設置姿勢に保持するロック機構31を有する。ロック機構31は、
図2に示すように、係止ピン31aと、受け部31bとを有する。係止ピン31aは、側部材30aに嵌められて設けられた環状体であり、側部材30aに案内されて側部材30aが延びる方向に摺動するように構成されている。受け部31bは、柵本体10の下端部に固着されており、係止ピン31aの主面A側の端部が押し込まれることによって係合するように構成されている。そして、主脚30を設置姿勢に位置決めし、係止ピン31aを受け部31bに押し込んで係合させることによって、ロック機構31は、主脚30を設置姿勢に保持する。また、係止ピン31aを受け部31bから引き抜き、その係合が解除されることによって、主脚30は、揺動可能となる。
【0050】
補助脚40は、柵本体10が他方の主面の側に倒れないように柵本体10の他方の主面Bの側において柵本体10を支持する。その他の補助脚40の構成は、主脚30の構成と大略同一に構成されているので、これ以上の説明を省略する。
【0051】
そして、
図3に示すように、主脚30及び補助脚40をそれぞれ折畳姿勢にすると、乳幼児通行規制用柵100が嵩張らない。
【0052】
踏板(踏部)50は、
図1に示すように、本体の一方の主面の側において該柵本体の下端部に対応する高さで水平方向に延在する矩形の板状体である。
【0053】
本実施の形態において、踏板50は、主脚30の全体を覆うように形成され、主脚30と着脱自在に係合している。ている。したがって、踏板50に作用する荷重は、主脚30を介して確実に柵本体10に伝達される。なお、上記主脚30及び踏板50が脚構造を構成する。
【0054】
なお、本実施の形態において、踏板50は、主脚30のほぼ全体を覆うように形成されているがこれに限られるものではなく、少なくとも一部が覆うように形成されていればよい。また、踏板50を補助脚40に設けてもよい。
【0055】
そして、柵本体10と対向する縁部を除く、踏板50の左側及び右側の縁部、並びに踏板50の先端側の縁部は、その上面が踏板50の内側から外側に向かうに従って斜め下方に傾斜して延びるスロープ50aとなっている。これによって、乳幼児が踏板50に乗るときに踏板50の周縁部につまづくことを防止できる。なお、本実施の形態においては、主脚30及び踏板50が踏板50に作用する荷重を柵本体10に伝達するとともに柵本体10を倒れないように一方の主面Aの側において支持する脚構造を構成するがこれに限られるものではない。例えばこれに代えて、主脚30及び踏板50を一体的に構成したものを脚構造としてもよい。
【0056】
[使用例]
次に、乳幼児通行規制用柵100の使用例を説明する。
【0057】
(廊下に設置する場合における使用例)
乳幼児通行規制用柵100を廊下に設置する場合における乳幼児通行規制用柵100の使用例について述べる。
【0058】
図4は、乳幼児通行規制用柵100を廊下に設置した状態における乳幼児通行規制用柵100の使用例を示す図である。
【0059】
まず、主脚30及び補助脚40を設置姿勢に位置決めし、係止ピン31aを受け部31bに押し込んで係合させ、主脚30及び補助脚40を固定する(
図1参照)。
【0060】
次に、踏板50を主脚30に係合させて取り付ける。
【0061】
次に、廊下の通路が延びる方向と直交する方向に柵本体10が延びると共に、乳幼児が位置する側に主脚30及び踏板50が位置するように、乳幼児通行規制用柵100を設置する。この状態において、左伸長柵21及び右伸長柵26と廊下の壁との間の間隙が広い場合は、左伸長柵21及び右伸長柵26を収縮位置から拡開位置に向かって引き出す。そして、伸長柵固定機構60により、左伸長柵21及び右伸長柵26を固定する。
【0062】
このように設置した乳幼児通行規制用柵100の柵本体10に乳幼児が近づくと、
図4に示すように、乳幼児は、先ず踏板50の上に位置する。これによって、踏板50に荷重が作用すると共に、この荷重は、主脚30を介して柵本体10に伝達される。
【0063】
そして、乳幼児が柵本体10を押したり、引いたり、揺さぶったりすると、下部材10bの軸線周りのモーメントが発生する。しかし、踏板50に作用する荷重がこのモーメントに抗する。したがって、柵本体10が倒れることを防止することができ、また、乳幼児通行規制用柵100が設置された場所から動くことを防止することができる。
【0064】
そして、メッシュ13,メッシュ23,メッシュ28は、これらを介して反対側を視認することができるように構成されているので、柵本体10の一方の主面A側に位置する乳幼児が、他方の主面B側に位置する親を視認することができ、乳幼児に安心感を与えることができる。
【0065】
(部屋等の開口部に設置する場合における使用例)
また、乳幼児通行規制用柵100は、部屋等の開口部に設置することもできる。以下、この場合における乳幼児通行規制用柵100の使用例について述べる。
【0066】
図5は、乳幼児通行規制用柵100を部屋の開口部に設置した状態における乳幼児通行規制用柵100の使用例を示す図である。
【0067】
まず、主脚30を設置姿勢に位置決めし係止ピン31aを受け部31bに押し込んで係合させ、主脚30を固定する。また、補助脚40を折畳姿勢に位置決めする。
【0068】
次に、左伸長柵21及び右伸長柵26を引き出し、拡開位置に位置させる。そして、伸長柵固定機構60により、左伸長柵21及び右伸長柵26を固定する。
【0069】
次に、左伸長柵21及び右伸長柵26の他方の主面Bが部屋の開口部Oの周縁部に当接するように、乳幼児通行規制用柵100を開口部Oの周縁部に立て掛けるように設置する。
【0070】
このように設置した乳幼児通行規制用柵100の踏板50の上に乳幼児が近づくと、乳幼児は、先ず踏板50の上に位置する。これによって、踏板50に荷重が作用すると共に、この荷重は、主脚30を介して柵本体10に伝達される。
【0071】
そして、乳幼児が柵本体10を押したり、引いたり、揺さぶったりすると、下部材10bの軸線周りのモーメントが発生する。しかし、踏板50に作用する荷重がこのモーメントに抗する。また、開口部Oの周縁部が柵本体10を支持する。したがって、柵本体10が倒れることを防止することができ、また、乳幼児通行規制用柵100が設置された場所から動くことを防止することができる。
【0072】
以上のように、本実施の形態の乳幼児通行規制用柵100は、柵本体10の一方の主面Aの側において柵本体10の下端部に対応する高さで水平方向に延在する板状の踏板50を備えており、踏板50に作用する荷重が柵本体10に伝達されるので、踏板50に作用する荷重が、柵本体10に加えられた力によって発生する柵本体10の下部材10bの軸線周りのモーメントに抗するようにすることができる。これによって、柵本体10が倒れることを防止することができ、また、乳幼児通行規制用柵100が設置された場所から動くことを防止することができる。したがって、乳幼児通行規制用柵100の床への載置によって設置を完了させることができる。また、乳幼児通行規制用柵100を撤去したり移設したりするときは、乳幼児通行規制用柵100を持ち上げて移動させればよい。
【0073】
なお、上記実施の形態において、伸張柵21、26を省略してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。