(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のデバイスであって、ここで、薬剤用量を計算するための手段が、薬剤用量を計算するため、身体活動強度の尺度をも使用するように構成されている、上記デバイス。
請求項1又は2に記載のデバイスであって、ここで、薬剤用量を計算するための手段が、薬剤用量を計算するために、身体活動の持続時間をも使用するように構成されている、上記デバイス。
請求項3に記載のデバイスであって、ここで、薬剤用量を計算するための手段が、薬剤用量を計算するために、時間に対して、身体活動強度を積分し、積分の結果を使用するように構成されている、上記デバイス。
請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイスであって、ここで、1つ又はそれ以上のセンサが歩数計を含み、身体活動の尺度が、所定の期間内に使用者が歩いた歩数である、上記デバイス。
請求項1〜7のいずれか一項に記載のデバイスであって、ここで、デバイスが、外部の、1つ又はそれ以上のセンサからの情報を受信するように構成された通信受信機を含む、上記デバイス。
請求項8に記載のデバイスであって、ここで、デバイスが、通信受信機を使用して受信した情報が、デバイスに登録された使用者に関わることを検証するように、及び、薬剤用量を計算するとき、検証された情報以外の情報を無視するように構成される、上記デバイス。
請求項8又は9に記載のデバイスであって、ここで、デバイスが、使用者の心拍数及び/又は血圧に関わる情報を受信するように、そして心拍数及び/又は血圧情報を処理することにより、身体活動の尺度を計算するように構成される、上記デバイス。
請求項8〜10のいずれかに記載のデバイスであって、ここで、デバイスが、外部の歩数計から、使用者が歩いた歩数に関わる情報を受信するように、そして歩数情報を処理することによって、身体活動の尺度を計算するように構成される、上記デバイス。
請求項8〜11のいずれかに記載のデバイスであって、ここで、デバイスが、外部エルゴメータから、使用者によって行われた仕事、又は、使用者によって加えられた力に関わる情報を受信するように、及び、行われた仕事、又は、力の情報を処理することにより、身体活動の尺度を計算するように構成される、上記デバイス。
【背景技術】
【0002】
糖尿病を患う人々は、内在するインスリン抵抗性に打ち勝つための、又は、彼らのグルコース代謝を正常化するための、インスリンが不足しているか又は十分なインスリンをつくることが不可能である。より好ましい血糖コントロールを実現するため、又は、ほとんど完全な血糖コントロールを取り戻すために、治療の進展についての情報を得るために、定期的血糖測定のための一連のルールに基づいている、基礎インスリン又はインスリングラルギン治療が使用される。これに対して、血糖レベルは、一日中変動することを考慮しないといけない。「完全なグルコースレベル」は、グルコースレベルが常時70〜130mg/dl又は3.9〜7.2mmol/lの範囲である、及び/又は、糖尿病でない人と区別ができないことを意味する。
【0003】
ほとんど全ての患者において、軽度から中程度の高血糖は、明確な症状をもたらさないので、高血糖又は低血糖の彼ら自身の症状認識に頼ることは、通常不満足であるので、これを達成するために、又は、かかる「完全な血糖コントロール」にできる限り近づくために、日中、一回、又は、数回、血糖値が測定される。
【0004】
インスリン療法には、長時間作用型の基礎インスリン又は長時間作用型の基礎インスリンの類似体である、インスリングラルギンが使用される。これらのインスリン又はインスリン類似体は、糖尿病患者の血糖レベルの管理に役立つように、毎日、一回又は2回、通常投与される。長時間作用型の基礎インスリン又はインスリングラルギンの利点は、それらは、24時間又はそれ以上の作用時間を有し、NPHインスリンよりも低いピークのプロファイルを有することである。
【0005】
良好な又は完全な血糖コントロールのために、基礎インスリン又はインスリングラルギンの用量は、達成されるべき血糖値に従って、各個人に対して、調整されなければならない。通常は、インスリン又はインスリングラルギンの用量は、特定の血糖値が、通常は、空腹時血糖(FBG)値が、目標範囲に到達するまで、ある期間にわたって、初期用量から、最終用量へと増やされる。実際には、かかる漸増(titration)は、医療関係者(HCPs)によって行うことができる。しかしながら、医療関係者によって、患者が、彼ら自身の漸増を行えるように、権限を与えられてもよい。かかる自己漸増は、第三者支援、又は、サービス、又は、仲介者の組合せからの介入によって、サポートできる。
【0006】
日常の使用においては、基礎インスリン又はインスリングラルギンは、通常、過少投与される。従って、初期投薬(dosing)と、完全な又はほぼ完全な血糖コントロールを達成するための最適投薬との間には、ギャップが残る。これによって、より良い漸増であれば、除去するのを助けるであろう、数多くの負の効果がもたらされる。例えば、患者が漸増されていないならば、彼等の血糖は下がらず、結果として、短期的には、彼等の具合は良くはならない。さらにその上、長期的には、彼等のHbA1c値(グリコヘモグロビン)は高いままであり、彼等の長期的健康は、悪化する。従って、患者は、彼等の処置は効いていないと感じるかもしれず、彼等は治療に関心をなくし、又は、処置を継続しなくなるかもしれない。
【0007】
ほとんどピークの無いプロファイルによって、基礎インスリン又はインスリングラルギンは、漸増するのが容易である。一方、医者が、漸増のために使用する一連の手法がある。一般的に、これらの手法は、目的とする空腹時血糖レベル(FBG)が達成されるまで、特定の期間内に特定の用量調整を示す。これらのアルゴリズムの各々は、例えば、前の週に、血糖値(BG値)が70mg/dl(低血糖)であったなら、用量は増やしてはならないという、特定のルールを伴っている。なおその上、医療関係者は、患者に適合する、異なったFBG目標を設定してもよい。
【0008】
特許文献1は、対象者(subject)に対する、血糖コントロールを可能にする、糖尿病制御システムを記述している。そこに記述されたシステムには、インスリン送達ユニット、グルコースセンサ、及び、制御ユニットが含まれる。制御ユニットは、グルコースセンサからのグルコース値の読み取り値を受信するプロセッサユニットを含み、今後の所定時間でのグルコース値を予測し、予測グルコース値を、所定のグルコース値範囲と比較し、予測グルコース値が、所定のグルコース値範囲外にあるときは、投与されるべき、インスリンの補正量(corrective amount)を決定する、アルゴリズムを実行する。グルコースユニットには、その補正量を送達ユニットに送信する、通信ユニットも含まれる。
【0009】
特許文献2は、例えば、使用者へ送達されるべきインスリンの用量を計算する、血糖メータを開示している。測定された血糖レベル、使用者入力、及び、最近の血糖レベルに基づいて、用量を計算するためのアルゴリズムが使用される。計算された用量は、使用者に表示される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の文章は、本発明の種々の実施態様を記述する。例示目的のためだけに、多くの実施態様について、医療用デバイス又はシステム、及び、それぞれの方法と関連して、概要が述べられている。また、上述の、本発明の背景の部分において記された詳細説明は、インスリン治療又は他のホルモンを用いた治療の制約を、よりよく理解するように、意図されたに過ぎない。なおその上、本明細書に記述された漸増方法を、基礎的、予め混合された、及び、食事時のインスリンに適用することができる。以下において、術語インスリンは、他に記述がないならば、すべての種類のインスリン、及び、グラルギンに対して、使用される。
【0025】
図1は、本発明の好ましい実施態様による医療用デバイスの概略的ダイアグラムである。医療用デバイス100は、例えば、医療用デバイスの使用者の、血糖レベルを測定するように構成された、血糖測定ユニット110を含む。血糖測定ユニット110は、例えば、血糖測定ユニット110から受信した血糖値データを記憶ユニット130に、転送するように構成された受信ユニット120に接続される。あるいは、受信ユニットは、例えば、血糖値データなどの記憶データを記憶ユニット130から検索し、決定ユニット140にそれを転送してよい。あるいは、受信ユニット120は、血糖測定ユニット110から受信した血糖値データを、決定ユニット140に直接転送する。
【0026】
受信ユニット120は、さらになお、使用者入力ユニット150に接続される。使用者入力ユニット150は、医療用デバイス100の使用者からの入力を受信するように構成される。使用者入力データは、使用者入力ユニット150から、それを、決定ユニット140か、記憶ユニット130のどちらかに転送する、受信ユニット120に転送される。なおその上、医療用デバイス100は、受信ユニット120に接続されるディスプレイユニット160を含む。ディスプレイユニット160は、受信ユニット120から、表示されるべきデータを受信する。
【0027】
医療用デバイス100は、データを受信し、データを伝達するために、USBインターフェース、IRDAインターフェース、ブルーツゥースインターフェースなどのような、さらなるインターフェース170を、その上、含んでよい。インターフェース170は、受信ユニット120からデータを受信し、受信ユニット120にデータを転送するために、受信ユニット120に接続される。
【0028】
医療用デバイス100は、決定ユニット140に、センサ・データを提供するために、受信ユニット120に接続された、1つ又はそれ以上の活動センサ180を含む。活動センサ180は、使用者が歩いた歩数を表示するように構成された歩数計を含んでよい。活動センサ180は、センサ180、及び、従って医療用デバイス100の動きを示す出力信号を提供する加速度計、例えば、マイクロ加速度計を含んでよい。1つ又はそれ以上の活動センサ180は、替わりに、他の形式をとってもよい。1つ又はそれ以上のセンサによって、医療用デバイス100は、使用者の身体活動の尺度を得ることが可能である。
【0029】
上に概要を述べたように、医療用デバイス100は、血糖測定ユニット110を含む。好ましくは、血糖測定ユニット110は、個別の試験紙上の一滴の血液を試験することにより、例えば、使用者の血液中の血糖レベルを測定するように構成される。測定された血糖値は、次に、血糖値データに変換され、直ちに、又は、要求に応じて、受信ユニット120に転送される。あるいは、血糖測定ユニット110は、赤外線診断、又は、代替の非接触測定方法を通じて、例えば、使用者の血糖レベルを測定するように構成される。
【0030】
さらなる代替手段によると、血糖測定ユニット110は、医療用デバイス100の使用者の体内に埋め込まれ、有線接続、又は、無線接続によって、受信ユニット120にデータを転送する。好ましくは、かかる埋め込み型血糖測定ユニット110は、例えば、連続閉ループ制御が可能なバイオチップに基づいた、連続測定センサである。後者の場合においては、血糖測定ユニット110は、血糖測定値データを、インターフェース170を通じて、受信ユニット120に転送する。さらなる、代替手段によると、医療用デバイス100は、血糖値を測定する血糖測定ユニット110を含まないが、外部ユニットから、血糖値データを受信する。
【0031】
血糖の測定は、血糖測定ユニット110に個別の信号を送る、受信ユニット120によって、始動される。1つの好ましい代替手段によると、受信ユニット120は、使用者入力ユニット150を通じて、受信される使用者入力に基づいて作り出された始動信号を受信する。あるいは、始動信号は、タイマユニット、又は、決定ユニット140によって、自動的に作り出される。好ましくは、受信ユニット120は、例えば、マイクロプロセッサの入力ポート、及び、出力ポート、又は、いくつかの機能ユニット間のデータ処理を管理するバスシステムによって表される。これは、マイクロプロセッサ内で実現されるAdvanced Microprocessor Bus Architecture バスシステム、又は、マイクロプロセッサに接続された外部バスシステムのような、バスシステムを含む。受信ユニット120を通じて、要求に応じて、記憶ユニット130から読み出され、決定ユニット140へ、ディスプレイユニット160へ、又は、インターフェース170へ転送される。さらにその上、受信ユニット120は、始動信号又は制御信号のような信号を、例えば、血糖測定ユニット110、ディスプレイユニット160、又は、インターフェース170へ転送する。
【0032】
記憶ユニット130は、使用者入力ユニット150を通じて入力されたデータ、血糖測定ユニット110によって受信したデータ、決定ユニット140によって処理されたデータ及び/又はインターフェース170を通じて受信したデータを、記憶するように構成される。なおその上、記憶ユニット130は、記憶されたデータを、決定ユニット140、へ、ディスプレイユニット160へ及び/又はインターフェース170へ、提供するように構成される。記憶ユニット130は、半導体メモリとして実現される。あるいは、それは、決定ユニット140のハードディスクメモリ、又は、オンチップメモリとして実現される。
【0033】
決定ユニット140は、マイクロプロセッサ、又は、データ処理が可能な、他の機能ユニットである。使用者入力ユニット150は、1つ又はそれ以上の押しボタン又はあるいは、個別のソフトキーの機能がディスプレイユニット160上に表示される、いわゆるソフトキーとして、実現される。あるいは、使用者入力ユニット150は、キーボード、又は、タッチスクリーンである。あるいは、使用者入力ユニット150は、音声入力を通じて、データが入力できるように、音声入力を受信するためのマイクロホンを含む。
【0034】
ディスプレイユニット160は、LCD、又は、LEDディスプレイを含む。好ましくは、ディスプレイは、例えば、実際に測定された血糖値を、使用者への別の指示と共に、表示できるように、多数の英数字を表示できる。あるいは、ディスプレイユニット160は、グラフ、又は、図形を表示するために、グラフィックディスプレイを含む。
【0035】
インターフェース170は、IRDA
(登録商標),ブルー
トゥース
(登録商標)、GSM
(登録商標)、UMTS,ZigBee
(登録商標)、又は、WI−FI
(登録商標)などのような、無線インターフェースである。あるいは、インターフェースは、データを受信し、送信するための、USBポート、シリアルポート、パラレルポート、ネットワークカードなどのような、有線インターフェースであってよい。インターフェース170を、代わりに、含めなくてもよい。
【0036】
別の代替手段によると、医療用デバイス100は、インターフェース170に加えて、チップカードリーダ、又は、チップカードリーダインターフェースを含む。チップカードリーダは、SIMカード、又は、情報付きチップカードのような、チップカードを読むように適合されている。このため、チップカードは、メモリを含み、ここに、対応するパラメータと共に選択されたアルゴリズム、並びに、血糖値及び投与された用量の履歴等が記憶される。従って、医療用デバイス100が欠陥を有する場合には、チップカードを通じて、医療用デバイス100から関連データを容易に除去し、新しい医療用デバイス100に伝送することができる。さらにその上、チップカードを、治療の履歴に関する情報を、例えば、HCPに伝えるために、使用することが可能である。
【0037】
SIMカードが、医療用デバイス100のチップカードリーダと共に、使用され、インターフェースユニット170が、その上、モバイル通信インターフェースである場合には、医療用デバイス100の基礎機能を、遠隔通信チャネルを通じて、SIMカードのプロバイダによって、ロック解除できる。これによって、その上、医療用デバイス100が、UMTS、又は、GSMのような、所定のチャネルを通じて、他の遠隔通信デバイスと通信できるという、可能性が提供される。SIMカード内に記憶された、IMSIとも呼ばれる、国際移動電話加入者識別番号を通じて、医療用デバイス100を、ネットワーク内部でそれ自身を識別し、従って、ネットワークを通じて、アドレスすることができる。かかる場合には、医療用デバイス100を、例えば、電話番号を有する、モバイル通信ユニットにアドレスすることにより、チェックする、遠隔制御する、更新する、モニタするなどが、容易にできる。
【0038】
なおその上、医療用デバイス100は、SMS、電子メールを通じて、又は、モバイルインターネット接続を通じて、データを送信できる。さらにその上、これにより、非常事態において、医療用デバイス100を探す可能性が提供される。
【0039】
BG測定ユニット110は、使用者からの体液試料のパラメータを、例えば、体液試料の化学的又は生物学的パラメータを、得るための手段を構成する。決定ユニット140は、使用者の身体活動の尺度を計算するための、1つ又はそれ以上のセンサ120によって提供される情報を使用するための手段、及び、少なくともある尺度は、測定されたパラメータと使用者の身体活動の尺度を使用して、薬剤用量を計算するための手段を構成する。決定ユニット140及びディスプレイユニット160は、計算された薬剤用量を使用者に表示するための手段を構成する。
【0040】
図2に示すように、医療用デバイス100は、多数の操作プロセスを行うことが可能である。スイッチを入れた後、医療用デバイス100は、医療用デバイス100の機能的コンポーネントを初期化するための初期化ステップ210を行う。この後、医療用デバイス100が可能である、別の操作モードが、ディスプレイステップ220において表示される。好ましくは、「BGの測定」、「インスリン用量の出力」、「事象を示す」、「履歴のレビュー」、及び/又は、「設定の変更」などのモードをステップ220において、表示できる。ステップ230において、使用者は、使用者入力ユニット150を通じて、表示された操作モードの1つを選択する。ステップ240において、選択された操作モードが実行される。
【0041】
操作プロセスの代替バージョンによると、ステップ220、及び、230を、特定操作モードが事前に選択されている場合は、省略が可能である。初期化210後に、使用者によって事前に選択されたか、特定の事象に従って自動的に選択される、事前に選択された操作モードの場合には、操作プロセスは、ステップ240と共に進み、事前に選択された、1つ又はそれ以上の操作モードを実行する。
【0042】
操作モード次第であるが、医療用デバイス100の使用者に、さらなる操作モードか又は操作プロセス終了かの選択肢を与えるために、ステップ220を有する、選択されたモードの実行の後、操作プロセスは続いてよい。後者の場合、医療用デバイス100は、自動的にスイッチが切られる。
【0043】
1つの特定の操作モードは、変更設定モードとも言われる、セットアップモードである。
図3は、好ましいセットアップ手順の概略的フローダイアグラムを示す。
【0044】
上に概要を述べたように、医療用デバイス100は、血糖レベルを測定するよう適合されている。なおその上、測定された血糖の履歴をレビューするように構成されている。好ましくは、医療用デバイス100は、近頃の血糖値データのみでなく、投与されたインスリン用量をも表示する。さらにその上、医療用デバイス100、及び、特に、決定ユニット140は、例えば、特定のパラメータに基づいて投与されるべきインスリン用量を決定する。なおその上、医療用デバイス100は、使用者入力150を通じて、又は、電子的にインターフェース170を通じて、特定の事象を表示するデータを受信するように構成される。好ましくはこれらの機能、又は、これらの機能の少なくともいくつかを、医療用デバイス100の使用者の必要に応じて、調整することができる。
図3は、投与されるべき用量を決定するため、医療用デバイス100の機能をカスタマイズするための、かかるセットアップ手順を示す。
【0045】
上に概要を述べたように、FBG値、及び、近頃投与された用量に基づいて、投与されるべき用量を決定する方法についての、多数のアルゴリズムが存在する。医療用デバイス100の機能性を最適化するため、
図3に示すセットアップ手順は、使用者の血糖の最適血糖コントロールのため、適切なアルゴリズムを選択するためのステップ310を提供する。ステップ310においては、所定のアルゴリズムが選択されるか、又は、新しいアルゴリズムが規定されるかのどちらかである。ステップ320において、選択された、所定の又は新たに規定されたアルゴリズムが、選択されたアルゴリズムとして、記憶又はフラッグ又はポインタのなどの識別子を付けて、記憶又はマーク付けされる。好ましくは、さらなるステップ330において、選択されたアルゴリズムは、さらに、個人化される。個人化ステップ330において、選択されたアルゴリズムの特定パラメータを、さらに、医療用デバイス100の使用者の必要性、及び、要求に関連して、規定する、又は、選択することができる。
【0046】
ステップ310〜330の詳細は、さらに、以下に詳しく説明される。
【0047】
図4は、投与されるべき用量を決定するためのアルゴリズムをセットアップするための、代替の方法を示す。この代替のセットアップ手順は、個人化されるべきより、少ない選択肢を提供し、従って、事前に定義された、より多くのパラメータを提供する。その上、医療用デバイス100の使用者の必要と要求に対して、投与されるべき用量を決定するための機能を適用するために、数個のパラメータだけは、調整しなければならない。代替の設定手順において、
図4に示すように、代わりのセットアップ手順において、使用者が使用する、初期の用量、又は、現時点の用量が、ステップ410において、入力、及び、記憶される。好ましくは、使用者標的の漸増が開始される、初期の用量は、10〜20単位の範囲内で開始される。あるいは、他の場合には、より少ない又はより多い値が使用される。医療用デバイス100の使用者が、適切な血糖コントロールを得るための特定の用量を既に使用している場合には、この用量、又は、別の種類のインスリンに等価の用量が、現時点の用量と同様にステップ410において選択される。後者の場合、好ましくは、他の種類のインスリンに等価の用量よりも、より低い用量として、初期用量が設定される、安全な進め方が取られる。
【0048】
ステップ420において、適切なアルゴリズムが選択され、アルゴリズムは、次に、ステップ430において、記憶される。すでに概要を述べたように、選択されたアルゴリズムを記憶することは、必ずしも、選択されたアルゴリズムが、記憶ユニット130内に追加的に記憶されることを必要とはしない。その代わりに、選択されたアルゴリズムは、選択されたアルゴリズムに関連して、記憶ユニット130内に記憶される、ポインタ、又は、フラッグのような識別子を用いて、識別されてよい。
【0049】
投与されるべき用量を決定するためのプロセスを個人化するための、さらなる構成選択肢が、WO2010/089307に記述されているように、提供されてよく、それの
図5、及び関連した記述が、参照することによって、本明細書に組み込まれている。
【0050】
図5は、本発明の好ましい実施態様による、医療用デバイス100の、さらなる概略的ダイアグラムを示す。特に、
図5は、本発明の好ましい実施態様による、医療用デバイス100のハウジング、及び、ディスプレイの詳細を示す。医療用デバイス100は、ハウジング610の上側内に、ディスプレイユニット160が取り付けられているハウジング610を含む。ディスプレイユニット160の隣に、ハウジング610は、ソフトキー620及びナビゲーションキー630が取り付けられているセクションを示す。ソフトキー620は、ディスプレイのすぐ隣に、好ましくは、ディスプレイの下左、及び、下右側に、取り付けられる。従って、ディスプレイは、ソフトキー620に、実際に割り当てられた機能を示すことができる。好ましくは、ソフトキーは、ディスプレイユニット160に並んで取り付けられた、ボタンである。このソフトキーは、ちょうどその時、ディスプレイ上、それの近くに示された文書によって決まる機能を行う。
【0051】
ナビゲーションキー630は、ディスプレイユニット160内に表示されたメニュ選択をスクロールするために使用される。好ましくは、キー630の上部分を押すことにより、メニュ選択をスクロールアップし、キー630の下部分を押すことにより、メニュ選択の下側部分へスクロールすることができる。これに対応して、キー630の左部分を押すことにより、左側上のメニュ選択にスクロールし、キー630の右部分を押すとき、メニュ選択の右側部分にスクロールできる。キー630の中央を押すことにより、選択されたメニュ選択を選ぶことができる。あるいは、ナビゲーションのため、ナビゲーションパッド、又は、タッチスクリーンが使用される。
【0052】
好ましくは、医療用デバイス100は、音による警報、又は、音声などの音響信号を出力するための音響モジュールに接続された、スピーカ640を含む。さらにその上、医療用デバイス100は、音声入力、音声認識のための、又は、ネットワーク接続を通じて通信するための、マイクロホン650をも含む。
【0053】
図6は、ステップ310において、
図3に示すように、アルゴリズムを選択するための、操作手順のステップを表わす、フローダイアグラムを示す。もしも、アルゴリズム選択手順のステップ710において、所定のアルゴリズムを選択することが決定されるならば、所定のアルゴリズムが選択されるステップ720に進められる。所定のアルゴリズムを選択しないで、新しいアルゴリズムを規定することが決定される場合には、方法は、ステップ730と共に進む。ステップ720は、同様に、低FBGルール、低血糖ルール、及び、さらなる治療介入ルールも含む。新しいアルゴリズムを規定するサブステップが、
図9に関して、さらに詳細に説明される。
【0054】
アルゴリズムの選択と個人化のさらなる詳細が、
図8、及び、9に関連して、関連の記述と共に、参照によって、本明細書に組み込まれている、WO2010/089307に記述されている。
【0055】
医療用デバイス100は、使用者の身体活動をモニタリングするように構成される。これは、1つ又はそれ以上の活動センサ180の出力を解析し、代表的データを記憶ユニット130内に記憶する、決定ユニット140によって達成される。
【0056】
医療用デバイス100により、使用者のすべての活動のモニタリングを確実に行うために、医療用デバイス100は、連続的に機能しているか、又は、代わりに、活動が生じたときに、スリープモードから目覚めることができるかのいずれかである。これは、特に、ジャイロスコープ、又は、加速度計センサの場合、1つ又はそれ以上の活動センサ180自体を、使用して達成することができる。デバイスの動きが検出されたとき、スリープモードからの、医療用デバイス100の覚醒は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータなどに使用されている動きの検出に反応して覚醒するのと類似な、なんらかの好適な方法で、行うことができる。
【0057】
決定ユニット140は、活動が検出されたとき、長時間の、身体活動の強度を特定する情報を、記憶ユニット130内に記憶するように構成される。
【0058】
図7に関しては、1つ又はそれ以上の活動センサ180の出力に基づいて、決定ユニット140によって、記憶ユニット130内に記憶されたデータが示されている。ここで、時間が横軸上に示され、活動の強度が、縦軸上に示される。
図7に示す期間は、これは単なる例示であるが、ある日の午後6時から、次の日の午後6時までである。
図7は、記憶ユニット130内に記憶されたデータのグラフ表示である。それは、比較的低強度の活動の第1の期間71が、午後7時〜午後8時に生じたことを示す。この第1の期間71は、休息から、ある活動強度へ、漸次の増加を示し、活動強度が、比較的速やかにゼロへと減少するまで、ある時間、同一を維持する。活動71の期間は、例えば、使用者が散歩していることを表しているかもしれない。
【0059】
活動の第2の期間72が、午前6時の後すぐに開始されるのを示している。ここで、比較的低強度の活動の、比較的短い期間に、比較的高強度の活動期間が続く。休息から低強度への移行は、比較的速く、低強度の活動から高強度の活動への移行も、比較的速い。比較的高い活動強度の部分の間、強度は漸次、最大値へと上がり、次に、活動が概略午前8時に、比較的急速に停止される前に、漸次、再び下降する。活動の第2の期間72は、例えば、使用者がジムへ歩き、次に、ある強度の運動を、例えば、トレッドミル上を走り又はエアロバイクを使用しているのを、示しているかもしれない。
【0060】
第3の活動期間73は、正午ころ生じている。これは、
図7に、比較的短期間であると示されている。
【0061】
第3の活動期間73が終了したすぐ後、第4の活動期間74が始まる。これは、休息から、比較的徐々に、比較的中間の強度レベルに増えることを示し、ここで、強度は、強度が比較的急速に休息に落ちる前に、ほぼ2時間の間、変動する。第4の活動期間74は、使用者が、例えば、坂を歩く、自転車に長く乗る、又は、乗馬をすることを示しているかも知れない。
【0062】
決定ユニット140は、なんらかの適切な方法で使用者が行う活動強度を決定してよい。加速度計又はマイクロ加速度計を含む、1つ又はそれ以上の活動センサ180の場合、活動強度は、長時間の加速度計の出力を積分することにより、決定ユニット140によって導かれる。加速度計180の出力は、何十秒かの期間、例えば、30秒、又は、1分、積分されてよい。
【0063】
心拍検出装置を含む1つ又はそれ以上活動センサ180の場合、活動の強度は、彼等の休息時心拍数より上の、使用者の心拍数の上昇として、単純に記録されてよく、又は、あるより高機能の計算を使用して提供されてもよい。血圧センサ180のための、活動強度の尺度の提供を、同様の方法で行うことができる。活動センサ180として血圧検出デバイスと併せて、心拍数モニタを使用することにより、使用者によって行われる活動強度のより信頼性が高い表示を提供することができる。
【0064】
1つ又はそれ以上の活動センサ180を構成する歩数計の場合において、活動強度は、使用者の歩数から導かれてよい。ここで、少ない歩数は、歩行を表し、それゆえ、決定ユニット140によって、比較的低強度の活動として、解釈されてよい。中くらいの歩数は、使用者のゆっくりとしたジョギングを示してよく、決定ユニット140によって、中尺度強度活動と推測されてよい。数多い歩数は、使用者の速いジョギング、又は、ランニングを示してよく、決定ユニット140は、それらから、比較的高強度の活動を推測してよい。
【0065】
決定ユニット140は、複数の連続した期間の各々における、活動強度レベルを決定し、関連した期間の表示と共に、強度情報を、記憶ユニット130内に記録するように構成される。例えば、決定ユニットは、何十秒、30秒、1分、又は、2分の期間の活動強度を決定し、記憶ユニット130内に結果データを記録してよい。決定ユニット140が使用する時間間隔が、小さければ小さいほど、活動強度モニタリングの解像度が高く、使用者活動のデータをより忠実に表す。しかし、比較的短いモニタリング期間は、記憶ユニット130内に記憶されるデータがより大量になることとなる。従って、比較的短いモニタリング期間によって、記憶ユニット30が、より大きいメモリを持つことが要求される。逆に、間隔がより長くなれば、より小さい記憶ユニット130の使用が可能となる。
【0066】
上に概要を述べたように、医療用デバイス100は、血糖レベルを、好ましくは、使用者の血中で測定するための機能をも提供する。医療用デバイス100は、使用者によって行われる身体活動を測定するための機能をも提供する。血糖値ともよばれる、血糖レベルの測定、及び、身体活動の尺度は、
図8に示すように、用量決定手順と同時に行われる。
【0067】
血糖測定手順は、医療用デバイス100が、漸増モードにあるか、そうでないかの検出で開始される。この検出は、ステップ1010におい実行される。医療用デバイス100が、漸増モードにあるか、そうでないかは、好ましくは、記憶ユニット130内に記憶されたパラメータを通じて、自動的に検出されるか、又は、決定ユニット140によって決定される。好ましくは、かかるパラメータは、漸増間隔、又は、一日の所定の時刻である。パラメータが、漸増間隔であり、例えば、漸増間隔が3日間である場合には、医療用デバイス100は、もしも、最後の漸増が3日前であったなら、医療用デバイス100は自動的に漸増モードである。あるいは、もしも、漸増がFBG値に基づくならば、漸増は、午前中に実行され、医療用デバイス100は毎朝、漸増モードである。別の代替手段によると、医療用デバイス100は、漸増間隔、及び、一日の所定の時刻のような、双方のパラメータの組合せに基づいた漸増モードに、自動的に、切り替えられる。かかる場合には、医療用デバイス100は、もしも、漸増間隔が過ぎてしまい、一日の所定の時刻が、漸増が通常行われるときであるならば、自動的に、漸増モードに切り替えられる。
【0068】
あるいは、もしも、FBG値が測定されていないなら、用量の推奨は、以前のFBG値に基づき、及び、以前測定された、又は、記録された、他の血糖値に基づいて、与えられる。好ましくは、この機能が生かされている限り、実際のFBG値が入手できないとしても、用量ガイダンスは与えられる。別の代替手段によると、医療用デバイス100は、使用者入力ユニット150からの使用者入力を通じて、又は、インターフェース170からの入力を通じて、手動で、漸増モードに切り替えられる。
【0069】
医療用デバイス100が漸増モードでない場合には、血糖測定手順は、血糖値が測定されるステップ1020に進む。この血糖測定ステップ1020は、血糖値が決定され、記憶ユニット130に転送される血糖値データに転換され、測定が行われたときを表わす、時刻及び日付と共に記憶されることを含む。場合により、使用者は、この血糖値データを、FBG値データ又は他の血糖値データとして登録してもよい。
【0070】
医療用デバイス100が漸増モードである場合には、血糖測定手順は、測定が、FBG測定か又は他の血糖測定かを検出するステップ1030に進む。好ましくは、血糖測定が、FBG測定であるかどうかを、自動的に検出する。好ましくは、この検出は、一日の所定の時刻に基づく。FBG測定が、通常、午前中に行われる場合には、医療用デバイスは、もしも、血糖測定手順が午前中の時間に行われるならば、自動的にFBG測定モードに切り替えられる。あるいは、FBG測定モードは、他のパラメータを通じて検出されるか又は使用者入力を通じて規定される。後者の場合、使用者には、個別のモードを選択することが要求される。医療用デバイスが、FBG測定モードでない場合には、血糖測定手順は、ステップ1020に進む。医療用デバイス100が、FBG測定モードである場合には、FBG測定モードは、投与されるべき用量を決定するためのステップ1040に進む。
【0071】
投与されるべき用量の決定が、FBG値の測定に基づかれる場合には、血糖測定手順は、身体活動計算ステップ1035に進む。
【0072】
ステップ1035では、使用者の身体活動の尺度が計算される。
図8のステップ1035は、1つ又はそれ以上の活動センサ180によって提供されるデータに基づいて、決定ユニット140によって提供された記憶ユニット130からのデータを読み取る決定ユニット140を含む。ステップ1035は、これらの計算に関連の無いデータを無視することを含んでよい。例えば、それは、使用者に要求されるインスリン用量には重要でない、かなり古いデータを無視することを含んでよい。それは、同様に、一番後のインスリン投与より以前のときに関わるデータを無視してもよい、なぜならば、その身体活動は、使用者の投薬療法に、既に受け入れられたと見なされてよいからである。
【0073】
ステップ1035は、何らかの適切な方法で、無視されないデータを処理することを含む。例えば、1035は、活動強度と時間の積の合計を、単に計算することを含み、又は、言い換えれば、
図7のグラフの下側の面積を計算することを含んでよい。これは達成が容易であるが、結果として生じる身体活動の尺度は、より高度な計算により提供された尺度よりも、有用性が低いかもしれない。
【0074】
あるいは、ステップ1035は、活動強度と時間との積を合計し、しかし、より大きな強度の活動により大きい位重要性を与えるように、積の重み付けを含んでよい。例えば、ランニングのような、高強度の活動は、記憶ユニット130内に記憶されたデータによって、提供された活動強度の、単独の表示から生じるよりも大きな貢献を、それらがもたらすように、重み付けられてよい。
【0075】
あるいは、又は、加えて、より大きい重み付けは、ごく最近の運動に与えられてよい。例えば、
図7の例を使用すると、ステップ1035によってもたらされる尺度は、これらの期間の活動のグラフの下側の面積を考慮しても、第4の期間の活動74によって、第2の期間の活動72と比較して、より大きな貢献を組み込むように、第4の期間の活動74は、重み付けられてよい。
【0076】
身体活動の単独の尺度を作り出すステップ1035の代わりに、それが、複数の尺度をもたらしてよい。例えば、第2の期間の活動72に対して第1の尺度を、第3の期間の活動73に対して第2の尺度を、及び、第4の期間の活動74に対して第3の尺度をもたらしてよい。別々の尺度は、身体活動の尺度、及び、活動がおこなわれた時刻の表示を含んでよい。第4の期間の活動74などの、長期間の活動に対して、これは、開始時刻、終了時刻、又は、中心の時刻を表してよい。
【0077】
身体活動の尺度が計算された後、操作は、用量決定ステップ1040に進む。用量決定ステップ1040において、投与されるべき用量が、提示される。ステップ1040で、用量決定が、ステップ1035によって提供された身体活動の尺度を使用して行われる。使用者の健康に最も役立つ、インスリン用量を計算するため、使用者の身体活動情報を、用量決定に組み入れる方法は、当業者には十分理解されていると思われるので、正確なアルゴリズムは、本明細書には記述されていない。使用者には、提示用量を維持すべきか、又は、別の値に変更すべきかが、問われてよい。
【0078】
上に、既に示されているように、もしも、何らかの理由で、それが忘れられたか、又は、省かれたので、FBG測定が遂行されないならば、例えば、もしも、数多くの測定後に、1回の測定のみ遂行されなかったならば、及び、もしも、数多くの測定が、低血糖又は高血糖の何らかのレベルを示さなかったならば、それにもかかわらず、用量ガイダンスが与えられてよい。投与されるべき用量のための用量の推奨値は、1つの、以前のFBG値、又は、複数の、以前のFBG値に基づいて、及び、以前測定された、又は、記録された、他の血糖値に基づいて与えられてよい。
【0079】
用量決定ステップ1040のサブステップが、
図9により詳細に示されている。
【0080】
図9は、用量決定の手順のサブステップを示すフローダイアグラムである。ステップ1110において、血糖レベルが測定され、対応する血糖値が決定される。好ましくは、個別の血糖値データは、血糖測定が実行された時の、時刻と日付けと共に、記憶ユニット130内に記憶される。血糖測定がFBG測定であるとき、記憶値は、自動的に、FBG測定値とマーク付けされる。
【0081】
ステップ1120において、測定された血糖値は、好ましくは、測定が実行された時の、時刻と日付けと共に、ディスプレイユニット160上に表示される。その上、血糖値がFBG値であると、ディスプレイユニット160上に、同様に表示される。さらにその上、血糖値は、mg/dl又はnmol/lの単位で表示される。
【0082】
特定の、所定時間間隔後に自動的に、又は、使用者入力に従ってかのどちらかで、低血糖チェックを行うために、用量決定手順はステップ1130に進む。これらの低血糖チェックは、さらに、以下に、より詳細に説明される。ステップ1130において実行された低血糖チェックが、悪い結果ではない場合には、用量決定手順は、ステップ1140に進む。ステップ1140において、選択されたアルゴリズムが、投与されるべき用量を決定するために実行される。投与されるべき用量が、ステップ1140において決定されたとき、ガイダンスが、ステップ1150において表示される。好ましくは、このガイダンスは、個別の投与された用量と共に、直近のFBG値と実際のFBG値についての情報を含む。なお、その上、表示されたガイダンスは、投与されるべき、実際の用量についての情報を含む。表示されたガイダンスは、
図10と共に、さらに以下の文脈において、より詳細に説明される。ステップ1140において、投与された用量が、使用者により容認される場合には、決定された測定が実行された時の、時刻と日付けと関連して、用量が、記憶ユニット130内に記憶される。医療用デバイス100が、用量セッティングユニット、及び、用量送達ユニットを含む場合、決定された用量を表わすデータが、用量セッティングユニットに送信される。あるいは、投与されるべき用量を表わすデータは、外部の用量セッティング設定ユニット、及び、用量送達ユニットに送信される。
【0083】
低血糖チェック手順のサブステップが、
図12と関連して、関係する記述と共に、参照として、本明細書に組み込まれている、WO2010/089307に記述されている。
【0084】
図8に示された、血糖測定手順の別バージョンが、
図13と関連して、関係する記述と共に、参照として、本明細書に組み込まれている、WO2010/089307に記述されている。
【0085】
図10は、ステップ1150と共に、文脈において説明されているように、操作モードのための医療用デバイス100のディスプレイを示す、概略的ダイアグラムである。ディスプレイユニット160は、使用者のためのガイダンスを表示する。好ましくは、これは、投与されるべき用量である。
図10に示すように、医療用デバイス100の使用者が、ステップ1140において決定された用量を容認できる、又は、それを変更できるように、機能「確認」、及び、「変更」が、ソフトキー620に割り当てられている。あるいは、決定用量が表示されるのみでなく、以前投与された用量が、対応する測定されたFBG値と共に、表示される。従って、医療用デバイス100の使用者は、決定され、表示された用量を容認するか、しないかを決定するための、別の情報を有する。さらにその上、アルゴリズムと、使用者のために、選択され、個人化されたパラメータとに基づいて決定された用量を、使用者が容易に識別できるように、使用者名前などの、個人用情報が、ディスプレイユニット160に表示される。
【0086】
医療用デバイス100が、有線、又は、無線インターフェースを通じて、外部用量設定ユニットに接続されている場合には、使用者は、投与されるべき用量のため、表示されたユニットに対応するデータを、用量設定ユニットに送信するべきかどうか、求められる。使用者が送信を確認する場合には、表示された用量に対応する個別データが、用量設定ユニットに送信される。
【0087】
あるいは、ディスプレイユニット160に表示されたすべての情報が、音声モジュールを通じて出力される。音声モジュールを通じての出力は、使用者入力によって開始される。あるいは、音声モジュールを通じての出力は、セットアップ設定メニュにおいて、使用者選択に基づいて自動的に行われる。さらなる、代替のバージョンによると、ディスプレイ上に表示された情報は、例えば、ブルーツゥースを通じて、ヘッドセットに送信される。
【0088】
図11は、本発明のさらなる、好ましい実施態様による、医療用デバイス100を示す概略的ダイアグラムである。医療用デバイス100は、血糖測定ユニット110、受信ユニット120、記憶ユニット130及び決定ユニット140を含む。その上、医療用デバイス100は、
図1において、既に、示したように、使用者入力ユニット150及びディスプレイユニット160を含む。その上、
図11に示す医療用デバイス100は、別の内部及び外部コンポーネントと、好ましくは無線で通信が可能なトランシーバユニット1910を含む。なおその上、医療用デバイス100は、トランシーバユニット1910と通信が可能な、さらなるトランシーバユニット1920を含む。トランシーバユニット1920は、トランシーバユニット1920から受信した信号によって、投与されるべき用量を設定するために、用量設定ユニット1930に接続される。用量設定ユニットは、さらになお、用量送達ユニット1940に接続されている。好ましくは、トランシーバユニット1920、用量設定ユニット1930及び用量送達ユニット1940は、
図11に示された、他のコンポーネントとは離れている、機能的、及び、構造的ユニットを形成する。好ましくは、トランシーバユニット1920、用量設定ユニット1930及び用量送達ユニット1940は、決定ユニット140によって決定された用量を送達するため、用量が設定されるべき、トランシーバユニット1910から信号を受信する、インスリンペン、インスリンポンプ又は吸入器デバイスを形成する。もしも、トランシーバユニット1920が、用量設定のため、個別信号を受信したら、用量設定ユニット1930は、受信した信号によって、用量を設定するために個別の用量設定メカニズムを起動させる。投与されるべき用量の送達は、医療用デバイス100の使用者によって手動で起動されるか、又は、自動的に起動される。インスリンペンの場合、起動は、好ましくは、使用者によって手動よって行われる。インスリンポンプの場合、起動は、好ましくは、自動的に行われる。好ましい代替手段によると、用量送達ユニット1940は、設定された用量が順調に送達されたという信号を、トランシーバユニット1920に転送する。その結果、トランシーバユニット1920は、設定された用量の順調な送達についての個別信号を、トランシーバユニット1910に送信する。従って、設定された用量の順調な送達は、決定ユニット140によって、プロトコールとされ、記憶ユニット130内に記憶することができる。
【0089】
血糖測定ユニット110が、例えば、埋め込まれている連続センサであり、用量送達ユニット1940がインスリンポンプの場合、自動送達システムが供される。この全自動送達システムが、用量増加の場合に、使用者確認を求める場合には、半閉鎖ループ制御が供される。
【0090】
上述の実施態様において、1つ又はそれ以上の活動センサ180が、医療用デバイス100内部に組み込まれる。代替の実施態様において、それらの内の1つが
図12を参照してここに記述され、1つ又はそれ以上の身体活動センサ180が、医療用デバイス100に対して外部にあるデバイス1300内部に組み込まれる。
【0091】
外部デバイス1300は、医療用デバイス100のトランシーバユニット1910と通信操作が可能であるトランシーバユニット1301を含む。トランシーバユニット1301は、
図11のトランシーバユニット1920に関連して上述されたように、いかなる適切な形態であってもよい。
【0092】
外部デバイス1300は、また、情報処理ユニット1302を含む。1つ又はそれ以上の活動センサ180の出力は、情報処理ユニット1302に接続される。情報処理ユニット1302は、身体活動センサ180によって提供されたデータを解析し、トランシーバユニット1301によって、医療用デバイス100に送信するために、使用者の活動を示す情報を提供するように構成される。これにより、トランシーバユニット1301によって送信される必要があるデータを少なくし、また、医療用デバイス100の決定ユニット140による必要な処理を減らす。情報処理ユニット1302は、例えば、
図7を参照して記述されているのと同様の方法で、使用者によって行われる活動の強度と時刻を表示するように構成されてよい。
【0093】
外部デバイス1300は、例えば、スポーツ腕時計の形態であってよい。これは、1つ又はそれ以上の身体活動センサ180の1つとして、加速度計を含んでよい。スポーツ時計1300は、その上、身体活動センサ180の1つとして、心拍数モニタを含んでよい。
【0094】
他の実施態様において(図には示されていないが)、外部デバイス1300は、1つの種類の身体活動センサ180を含み、医療用デバイス100は、別の種類の身体活動センサ180を含む。例えば、外部デバイス1300は、心拍数モニタ180を含んでよく、医療用デバイス100は、加速度計180を含んでよい。かかる実施態様において、情報処理ユニット1302は、外部デバイス1300内の心拍数モニタ180の出力を処理し、トランシーバユニット1301を通じて、医療用デバイス100へ、指標となる情報を提供する。決定ユニット140は、次に、医療用デバイス100内の加速度計180によって提供された、加速度計情報と組み合わせて、この情報を処理し、記憶ユニット130内に記憶するため、使用者によって行われた、活動の指標となるデータを作成する。
【0095】
外部デバイス1300は、代わりに、運動器具、例えば、トレッドミル又はエアロバイクの形態であってよい。身体活動センサ180及び外部デバイス1300の情報処理ユニット1302は、使用者によって行われた仕事、及び/又は、時々刻々での体力の形式での出力情報を、次に、提供してよい。かかる情報を、使用者によって行われた活動レベルを、より綿密に表示するため、決定ユニット140が、使用できる。身体活動センサ180、及び、外部デバイス1300の情報処理ユニット1302を、この場合は、エルゴメータとして、記述できる。
【0096】
外部デバイス1300は、代わりに、活動センサ180として、歩数計を含んでよい。この場合、情報処理ユニット1302により要求される処理は、比較的、少ない。
【0097】
外部デバイス1300は、活動が生じる時に、医療用デバイス100に、活動情報を提供してよく、又は、それは、活動期間の最後に、又は、使用者入力に対応して、一定期間ごとに伝達され得る。トランシーバユニット1301又はトランシーバユニット1910が有線ユニット、例えば、USBモジュールである場合には、情報は、トランシーバユニット1301、1910が、物理的に連結されているときのみ、伝達される。
【0098】
医療用デバイス100は、外部デバイス1300から受信された情報が、デバイスに登録された使用者に関わることを検証するように構成される。医療用デバイス100は、薬剤用量を計算するとき、検証された情報以外の情報を無視するように構成される。
【0099】
図8の用量決定ステップ1040において、使用者の身体活動についての情報を使用するに加えて、この情報を、使用者に及び/又はHCPに提供できる。例えば、医療用デバイス100は、その当日使用者によって終えた活動量が、ディスプレイユニット160上に示されるように構成されてよい。これは、絶対レベルで示されてよく、又は、使用者の目標に対する割合として示されてもよい。例えば、医療用デバイス100は、使用者がその当日、彼等の目標活動の80%を達成したということを、第2の活動期間72の後、ユニット160上に表示してよい。第4の活動期間74の後、決定ユニット140は、ディスプレイユニット160上に、使用者が、その日の、彼等の目標の活動の145%を達成したと示してよい。目標の達成には、例えば、笑顔のアイコンなどの、褒美を添えてもよい。
【0100】
使用者の身体活動を表示するデータは、インスリン用量、投与の時刻などの、他の情報と共に、HCPのデバイス又はコンピュータに通信されてよい。好ましくは、アルゴリズム又は用量調整プロファイルは、テンプレート及びパラメータなどの、いくつかのコンポーネントに基づく。好ましくは、アルゴリズムは、1つ又はそれ以上のテンプレート、及び、1つ又はそれ以上のパラメータのセットから成る。
図13は、本発明の好ましい実施態様によるテンプレートと、パラメータ、及び、パラメータセットとの関係を示す、概略的ダイアグラムである。
【0101】
好ましくは、医療用デバイス100は、既に、事前に定義された、一連のテンプレート2710を含む。各テンプレート2710は、一意的にテンプレートを特定するIDを含む。なおその上、各テンプレートは、1つ又はそれ以上のパラメータ2720、及び/又は、1つ又はそれ以上のパラメータセットを含む。これらのパラメータは、一意的識別子を通じて、同様に、特定される。好ましくは、テンプレートIDとパラメータIDとパラメータセットIDの間の関係は記憶される。
【0102】
さらにその上、異なったテンプレートが、アルゴリズムの、異なったセクションに対して提供される。好ましくは、アルゴリズムを開始するため、アルゴリズムの別の局面のため、アルゴリズムを終わらせるため、低FBGルールのため、低血糖ルールのため、及び、治療介入ルールのために、特定のテンプレートが提供される。特定の、1つ又はそれ以上を選択することを通じて、異なったテンプレートを構成することにより、低FBGルール、低血糖ルール及び別の治療介入ルールと共に、アルゴリズムのスタートアップ、アルゴリズムの異なった局面、アルゴリズムの停止を含む、新しいアルゴリズムを作ることができる。なおその上、個人化のため、使用者によって入力されるべき値を要請するため、使用者がマークしなければならない、多数のチェックボックスを表示するなどのために、特有のパラメータが選択される必要がある、一連のパラメータを表示するような、所定の働きをテンプレートは含む。その結果、アルゴリズムを初期化するためのアルゴリズムは、用量の開始時の値、若しくは、現在の値が選択される、ドロップダウンメニュを含むか、又は、手動で値を入力するように、使用者に要請を提示する。アルゴリズムの異なった局面のためのテンプレートは、ドロップダウンメニュ、又は、用量間隔毎に行われる、漸増間隔、及び、用量増加の手動入力のための要請を含む。
【0103】
好ましくは、パラメータ、及び、パラメータセットは、特定の初期用量値、特定の第1の用量増加ステップ、用量増加のための、特定の第1の時間間隔、特定の第1の目標血糖値、特定の第2の用量増加ステップ、用量増加のための、特定の第2の時間間隔、特定の第2の目標血糖値など、特定の低血糖閾値、特定の低血糖用量減少ステップ、特定の低血糖症血糖閾値、特定の低血糖症血糖用量減少ステップなどを規定する。
【0104】
ルールのためのテンプレートは、特定事象が起こった場合に実行される、ルール、及び、行動のリストを含む。
【0105】
当然のことながら、上述の実施態様は、単なる例示であり、本発明の範囲を制約するものではない。他の変化、及び、変更は、本出願を読み取れば、当業者には明白であろう。例えば、本発明は、血糖測定器、及び、インスリンの用量計算に関して記述したが、本明細書が教える内容は、プラズマ、涙、又は、唾液などの他の体液のパラメータの測定、及び、他の薬剤の用量計算に応用可能である。さらにその上、本出願の開示は、当然のことながら、本明細書に明確に、若しくは、暗に開示されているいかなる新しい機能、又は、いかなる機能の新しい組合せ、又は、それらの、及び、本出願の、若しくは、それらから導き出されたいかなる応用の実行の間の一般化を含み、かかる機能、及び/又は、かかる機能の組み合わせを包含するように、新規請求項を作成してよい。