(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示として図示する添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施するのに十分なように詳しく説明する。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されなければならない。後述する詳細な説明は、限定的な意味として取ろうとするのではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その請求項が主張するのと均等なすべての範囲とともに添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は様々な側面にわたって同一もしくは類似の機能を指し示す。
【0014】
以下、添付される図面を参照して本発明の実施形態によるタッチスクリーン130を含むタッチ入力装置100を説明する。本発明の実施形態によるロングタッチ及び圧力タッチの判別技術を詳しく見てみる前に、タッチ入力装置100に含まれるタッチスクリーン130について
図8ないし
図16を参照して詳しく見てみる。
【0015】
図8は、第1実施形態によるタッチスクリーンの構造図を例示する。
【0016】
図8に示されたように、タッチスクリーン130は、タッチ位置感知モジュール1000、前記タッチ位置感知モジュール1000の下部に配置されたタッチ圧力感知モジュール2000、前記タッチ圧力感知モジュール2000の下部に配置されたディスプレイモジュール3000、及び前記ディスプレイモジュール3000の下部に配置された基板4000を含んでもよい。例えば、タッチ位置感知モジュール1000及びタッチ圧力感知モジュール2000は、タッチ−感応表面(touch−sensitive surface)を備えた透明なパネルであってもよい。以下で、タッチ位置及び/又はタッチ圧力を感知するためのモジュール1000、2000、3000、5000は、統合的にタッチ感知モジュールと指称することができる。
【0017】
ディスプレイモジュール3000は、使用者が視覚的に内容を確認できるように画面をディスプレイすることができる。この時、ディスプレイモジュール3000に対するディスプレイは、ディスプレイドライバー(display driver)を介して遂行されてもよい。ディスプレイドライバー(図示せず)は、運営体制がディスプレイアダプタを管理又は制御するためのソフトウェアであって、装置ドライバーの一種である。
【0018】
図9aないし
図9dは、第1実施形態によるタッチ位置感知モジュールの構造図であり、
図16aないし
図16cは、実施形態によるタッチ位置感知モジュールに形成された電極の形態を示す構造図である。
【0019】
図9aに示されたように、実施形態によるタッチ位置感知モジュール1000は、一つの層に形成された第1電極1100を含んでもよい。この時、第1電極1100は、
図16aに示された形態のように複数の電極6100で構成されて、それぞれの電極6100に駆動信号が入力され、それぞれの電極から自己静電容量に関する情報を含む感知信号が出力されてもよい。使用者の指のような客体が第1電極1100に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極1100の自己静電容量が変わることになる。したがって、タッチ入力装置100は、タッチスクリーン130に使用者の指のような客体が近接することによって変わる第1電極1100の自己静電容量を測定してタッチ位置を検出することができる。
【0020】
図9bに示されたように、実施形態によるタッチ位置感知モジュール1000は、互いに異なる層に形成された第1電極1100及び第2電極1200を含んでもよい。
【0021】
この時、第1電極1100及び第2電極1200は、
図16bに示された形態のように、それぞれ複数の第1電極6200と複数の第2電極6300で構成され、それぞれ互いに交差するように配列されてもよく、第1電極6200又は第2電極6300の何れか一つに駆動信号が入力され、他の一つから相互静電容量に関する情報を含む感知信号が出力されてもよい。
図9bに示されたように、使用者の指のような客体が第1電極1100及び第2電極1200に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極1100と第2電極1200との間の相互静電容量が変わることになる。この場合、タッチ入力装置100は、タッチスクリーン130に使用者の指のような客体が近接することによって変わる第1電極1100と第2電極1200との間の相互静電容量を測定してタッチ位置を検出することができる。また、第1電極6200及び第2電極6300に駆動信号が入力され、それぞれの第1電極6200及び第2電極6300から自己静電容量に関する情報を含む感知信号が出力されてもよい。
図9cに示されたように、使用者の指のような客体が第1電極1100及び第2電極1200に近接する場合、指がグランド役割をして、第1電極1100及び第2電極1200それぞれの自己静電容量が変わることになる。この場合、タッチ入力装置100は、タッチスクリーン130に使用者の指のような客体が近接することによって変わる第1電極1100及び第2電極1200の自己静電容量を測定してタッチ位置を検出することができる。
【0022】
図9dに示されたように、実施形態によるタッチ位置感知モジュール1000は、一つの層に形成された第1電極1100及び前記第1電極1100が形成された層と同じ層に形成された第2電極1200を含んでもよい。
【0023】
この時、第1電極1100及び第2電極1200は、
図16cに示された形態のように、それぞれ複数の第1電極6400と複数の第2電極6500で構成され、複数の第1電極6400と複数の第2電極6500はそれぞれ互いに交差しないながらも、それぞれの第1電極6400が延びた方向と交差する方向にそれぞれの第2電極6500が連結されるように配列されてもよく、
図9dに示された第1電極6400又は第2電極6500を用いてタッチ位置を検出する原理は、
図9cを参照して説明されたことと同一なので省略する。
【0024】
図10aないし
図10fは、第1実施形態によるタッチ圧力感知モジュールの構造図であり、
図16aないし
図16dは、実施形態によるタッチ圧力感知モジュールに形成された電極の形態を示す構造図である。
【0025】
図10aないし
図10fに示されたように、第1実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、スペーサ層2400を含んでもよい。スペーサ層2400は、エアギャップ(air gap)で具現されてもよい。スペーサは、実施形態により衝撃吸収物質からなってもよく、また、実施形態により誘電物質(dielectric material)で満たされてもよい。
【0026】
図10aないし
図10dに示されたように、第1実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、基準電位層2500を含んでもよい。基準電位層2500は、任意の電位を有してもよい。例えば、基準電位層は、グランド(ground)電位を有するグランド層であってもよい。この時、基準電位層は、後述することになるタッチ圧力を感知するための第1電極2100が形成された2次元平面又は第2電極2200が形成された2次元平面と平行した平面を有してもよい。
図10aないし
図10dにおいては、タッチ圧力感知モジュール2000が基準電位層2500を含むものと説明したが、必ずしもこれに限定される訳ではなく、タッチ圧力感知モジュール2000が基準電位層2500を含まずに、タッチ圧力感知モジュール2000の下部に配置されたディスプレイモジュール3000又は基板4000が基準電位層の役割をすることができる。
【0027】
図10aに示されたように、実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、一つの層に形成された第1電極2100、前記第1電極2100が形成された層の下部に形成されたスペーサ層2400、及び前記スペーサ層2400の下部に形成された基準電位層2500を含んでもよい。
【0028】
この時、第1電極2100は、
図16aに示された形態のように、複数の電極6100で構成されて、それぞれの電極6100に駆動信号が入力され、それぞれの電極から自己静電容量に関する情報を含む感知信号が出力されてもよい。使用者の指又はスタイラスのような客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、
図10bに示されたように、第1電極2100が少なくともタッチ位置でたわむことになり、第1電極2100と基準電位層2500との間の距離dが変わることになって、これにより、第1電極2100の自己静電容量が変わることになる。したがって、タッチ入力装置100は、タッチスクリーン130に使用者の指又はスタイラスのような客体により、圧力が加えられることによって変わる第1電極2100の自己静電容量を測定してタッチ圧力を検出することができる。このように、第1電極2100が複数の電極6100で構成されているので、タッチスクリーン130に同時に入力されたマルチタッチそれぞれの圧力を検出することができる。また、マルチタッチそれぞれの圧力を検出する必要がない場合、タッチ位置とは関係なくタッチスクリーン130に加えられる全体的な圧力だけ検出すればよいので、タッチ圧力感知モジュール2000の第1電極2100は、
図16dに示された形態のように一つの電極6600で構成されてもよい。
【0029】
図10cに示されたように、実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、第1電極2100、第1電極2100が形成された層の下部に形成された第2電極2200、前記第2電極2200が形成された層の下部に形成されたスペーサ層2400、及び前記スペーサ層2400の下部に形成された基準電位層2500を含んでもよい。
【0030】
この時、第1電極2100及び第2電極2200は、
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよく、第1電極6200又は第2電極6300の何れか一つに駆動信号が入力され、他の一つから相互静電容量に関する情報を含む感知信号が出力されてもよい。タッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、
図10dに示されたように、第1電極2100及び第2電極2200が少なくともタッチ位置でたわむことになり、第1電極2100及び第2電極2200と基準電位層2500との間の距離dが変わることになり、これにより、第1電極2100と第2電極2200との間の相互静電容量が変わることになる。したがって、タッチ入力装置100は、タッチスクリーン130に圧力が加えられることによって変わる第1電極2100と第2電極2200との間の相互静電容量を測定してタッチ圧力を検出することができる。このように、第1電極2100及び第2電極2200がそれぞれ複数の第1電極6200及び複数の第2電極6300で構成されているので、タッチスクリーン130に同時に入力されたマルチタッチそれぞれの圧力を検出することができる。また、マルチタッチそれぞれの圧力を検出する必要がない場合、タッチ圧力感知モジュール2000の第1電極2100及び第2電極2200のうち少なくとも一つは、
図16dに示された形態のように一つの電極6600で構成されてもよい。
【0031】
この時、第1電極2100と第2電極2200が同一の層に形成された場合にも、
図10cで説明したことと同様に、タッチ圧力が感知されてもよい。ただし、第1電極2100及び第2電極2200は、
図16cに示された形態のように構成及び配列されてもよく、
図16dに示された形態のように一つの電極6600で構成されてもよい。
【0032】
図10eに示されたように、実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、一つの層に形成された第1電極2100、前記第1電極2100が形成された層の下部に形成されたスペーサ層2400、及び前記スペーサ層2400の下部層に形成された第2電極2200を含んでもよい。
【0033】
図10eにおいて第1電極2100と第2電極2200の構成及び動作は、
図10cを参照して説明したことと同一なので省略する。ただし、タッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、
図10fに示されたように、第1電極2100が少なくともタッチ位置でたわむことになり、第1電極2100と第2電極2200との間の距離dが変わることになって、これにより、第1電極2100と第2電極2200との間の相互静電容量が変わることになる。したがって、タッチ入力装置100は、第1電極2100と第2電極2200との間の相互静電容量を測定してタッチ圧力を検出することができる。
【0034】
図11に示されたように、第2実施形態によるタッチスクリーン130は、タッチ位置−圧力感知モジュール5000、前記タッチ位置−圧力感知モジュール5000の下部に配置されたディスプレイモジュール3000、及び前記ディスプレイモジュール3000の下部に配置された基板4000を含んでもよい。
【0035】
図8に示された実施形態と異なり、
図11に示された実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、タッチ位置を感知するための少なくとも一つの電極及びタッチ圧力を感知するための少なくとも一つの電極を含むが、前記電極のうち少なくとも一つの電極がタッチ位置及びタッチ圧力を感知するのに全て使用される。このようにタッチ位置を感知するための電極とタッチ圧力を感知するための電極を共有することにより、タッチ位置−圧力感知モジュールの製造単価が低くなり、全体的なタッチスクリーン130の厚さを低減させることができ、製造工程が単純になり得る。このようにタッチ位置を感知するための電極とタッチ圧力を感知するための電極とを共有する場合において、タッチ位置に対する情報を含む感知信号とタッチ圧力に対する情報を含む感知信号との区分が必要な場合、タッチ位置を感知するための駆動信号とタッチ圧力を感知するための駆動信号との周波数を別にしたり、タッチ位置を感知する時間区間とタッチ圧力を感知する時間区間とを別にしたりして、タッチ位置とタッチ圧力とを区分して感知することができる。
【0036】
図12aないし
図12kは、第2実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュールの構造図である。
図12aないし
図12kに示されたように、第2実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、スペーサ層5400を含んでもよい。
【0037】
図12aないし
図12iに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、基準電位層5500を含んでもよい。基準電位層5500に対する説明は、
図10aないし
図10dを参照して説明したことと同一なので省略する。ただし、基準電位層は、後述することになるタッチ圧力を感知するための第1電極5100が形成された2次元平面、第2電極5200が形成された2次元平面又は第3電極5300が形成された2次元平面と平行した平面を有してもよい。
【0038】
図12aに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、一つの層に形成された第1電極5100、前記第1電極5100が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部に形成された基準電位層5500を含んでもよい。
【0039】
図12a及び
図12bの構成に対する説明は、
図10a及び
図10bを参照した説明と類似しており、以下ではその差異点のみを説明する。
図12bに示されたように、使用者の指のような客体が第1電極5100に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100の自己静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出でき、また、前記客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、第1電極5100と基準電位層5500との間の距離dが変わることになり、これにより、第1電極2100の自己静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。
【0040】
図12cに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、一つの層に形成された第1電極5100、前記第1電極5100が形成された層の下部層に形成された第2電極5200、前記第2電極5200が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部に形成された基準電位層5500を含んでもよい。
【0041】
図12cないし
図12fの構成に対する説明は、
図10c及び
図10dを参照した説明と類似しており、以下ではその差異点のみを説明する。この時、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16aに示された形態のように、それぞれ複数の電極6100で構成されてもよい。
図12dに示されたように、使用者の指のような客体が第1電極5100に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100の自己静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出でき、また、前記客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、第1電極5100及び第2電極5200と基準電位層5500との間の距離dが変わることになり、これにより、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。
【0042】
また、実施形態により第1電極5100及び第2電極5200は、
図16bに示された形態のように、それぞれ複数の第1電極6200と複数の第2電極6300で構成され、それぞれ互いに交差するように配列されてもよい。この時、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出でき、第2電極5200と基準電位層5500との間の距離dが変化に伴う第2電極5200の自己静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。また、実施形態により、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出でき、また、第1電極5100及び第2電極5200と基準電位層5500との間の距離dが変化に伴う第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。
【0043】
この時、第1電極5100と第2電極5200が同一の層に形成された場合にも、
図12c及び
図12dを参照して説明したことと同様に、タッチ位置及び圧力が感知されてもよい。ただし、
図12c及び
図12dにおいて、電極が
図16bのように構成されなければならない実施形態に対しては、第1電極5100及び第2電極5200が同一の層に形成される場合には、
図16cに示された形態のように第1電極5100及び第2電極5200が構成されてもよい。
【0044】
図12eに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、同一の層に形成された第1電極5100及び第2電極5200、前記第1電極5100及び第2電極5200が形成された層の下部層に形成された第3電極5300、前記第3電極5300が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部に形成された基準電位層5500を含んでもよい。
【0045】
この時、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16cに示された形態のように構成及び配列されてもよく、第1電極5100及び第3電極5300は、
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよい。
図12fに示されたように、使用者の指のような客体が第1電極5100及び第2電極5200に近接する場合、第1電極5100及び第2電極5200との間の相互静電容量が変わることになり、タッチ位置を検出することができ、また、前記客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、第1電極5100及び第3電極5300と基準電位層5500との間の距離dが変わることになり、これにより、第1電極5100と第3電極5300との間の相互静電容量が変わることになって、タッチ圧力を検出することができる。また、実施形態により第1電極5100と第3電極5300との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することができ、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。
【0046】
図12gに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、一つの層に形成された第1電極5100、前記第1電極5100が形成された層の下部層に形成された第2電極5200、前記第2電極5200が形成された層と同じ層に形成された第3電極5300、前記第2電極5200及び第3電極5300が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部に形成された基準電位層5500を含んでもよい。
【0047】
この時、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16bに示された形態のように構成及び配列され、第2電極5200及び第3電極5300は、
図16cに示された形態のように構成及び配列されてもよい。
図12hの場合、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することができ、第2電極5200と第3電極5300との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。また、実施形態により、第1電極5100と第3電極5300との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することができ、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。
【0048】
図12iに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、一つの層に形成された第1電極5100、前記第1電極5100が形成された層の下部層に形成された第2電極5200、前記第2電極5200が形成された層の下部層に形成された第3電極5300、前記第3電極5300が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部に形成された基準電位層5500を含んでもよい。
【0049】
この時、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよく、第2電極5200及び第3電極5300もまた
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよい。この時、使用者の指のような客体が第1電極5100及び第2電極5200に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100及び第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することができ、また、前記客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、第2電極5200及び第3電極5300と基準電位層5500との間の距離dが変わることになり、これにより、第2電極5200と第3電極5300との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。また、実施形態により、使用者の指のような客体が第1電極5100及び第2電極5200に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100及び第2電極5200それぞれの自己静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することもできる。
【0050】
図12jに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、一つの層に形成された第1電極5100、前記第1電極5100が形成された層の下部層に形成された第2電極5200、前記第2電極5200が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部層に形成された第3電極5300を含んでもよい。
【0051】
この時、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよく、第3電極5300は、
図16aに示された形態のように構成されるか、又は、第2電極5200及び第3電極5300が
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよい。この時、使用者の指のような客体が第1電極5100及び第2電極5200に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100及び第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することができ、また、前記客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、第2電極5200と第3電極5300との間の距離dが変わることになり、これにより、第2電極5200と第3電極5300との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。また、実施形態により、使用者の指のような客体が第1電極5100及び第2電極5200に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100及び第2電極5200それぞれの自己静電容量の変化を通じてタッチ位置を検出することができる。
【0052】
図12kに示されたように、実施形態によるタッチ位置−圧力感知モジュール5000は、一つの層に形成された第1電極5100、前記第1電極5100が形成された層の下部に形成されたスペーサ層5400、及び前記スペーサ層5400の下部層に形成された第2電極5200を含んでもよい。
【0053】
この時、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16bに示された形態のように構成及び配列されてもよい。この時、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量が変化を通じてタッチ位置を検出することができ、また、前記客体によってタッチスクリーン130に圧力が加えられる場合、第1電極5100と第2電極5200との間の距離dが変わることになり、これにより、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。また、第1電極5100及び第2電極5200は、
図16aに示された形態のように構成及び配列されてもよい。この時、使用者の指のような客体が第1電極5100に近接する場合、指がグランドの役割をして、第1電極5100の自己静電容量が変わることになり、タッチ位置を検出することができ、第1電極5100と第2電極5200との間の相互静電容量の変化を通じてタッチ圧力を検出することができる。
【0054】
図13に示されたように、第3実施形態によるタッチスクリーン130は、タッチ位置感知モジュール1000、前記タッチ位置感知モジュール1000の下部に配置されたディスプレイモジュール3000、前記ディスプレイモジュール3000の下部に配置されたタッチ圧力感知モジュール2000、及び前記タッチ圧力感知モジュール2000の下部に配置された基板4000を含んでもよい。
【0055】
図8及び
図11に示された実施形態によるタッチスクリーン130は、スペーサ層2400、5400を含むタッチ圧力感知モジュール2000、又は、タッチ位置−圧力感知モジュール5000がディスプレイモジュール3000の上部に配置されるため、ディスプレイモジュール3000の色の鮮明度、視認性、及び光の透過率が低下することがある。したがって、このような問題点が発生することを防止するために、タッチ位置感知モジュール1000とディスプレイモジュール2000をOCA(Optically Clear Adhesive)のような接着剤を使用して完全ラミネーション(lamination)させ、タッチ圧力感知モジュール2000をディスプレイモジュール3000の下部に配置することによって、前述した問題点を軽減及び解消することができる。また、ディスプレイモジュール3000と基板4000との間に既に形成されている間隙をタッチ圧力を感知するためのスペーサ層として使用することによって、全体的なタッチスクリーン130の厚さを減少させることができる。
【0056】
図13に示された実施形態のタッチ位置感知モジュール1000は、
図9aないし
図9dに示されたタッチ位置感知モジュールと同一である。
【0057】
図13に示された実施形態のタッチ圧力感知モジュール2000は、
図10aないし
図10fに示されたタッチ圧力感知モジュール、及び
図14aないし
図14bに示されたタッチ圧力感知モジュールであってもよい。
【0058】
図14aに示されたように、実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、基準電位層2500、前記基準電位層2500の下部に形成されたスペーサ層2400、及び前記スペーサ層2400の下部層に形成された第1電極2100を含んでもよい。
図14aの構成及び動作は、単に基準電位層2500と第1電極2100の相対的な位置が交替したことを除いて
図10a及び
図10bの構成及び動作と同一なので、以下重複する説明は省略する。
【0059】
図14bに示されたように、実施形態によるタッチ圧力感知モジュール2000は、基準電位層2500、前記グランドの下部に形成されたスペーサ層2400、前記スペーサ層2400の下部層に形成された第1電極2100、及び前記第1電極2100が形成された層の下部層に形成された第2電極2200を含んでもよい。
図14bの構成及び動作は、単に基準電位層2500と第1電極2100及び第2電極2200の相対的な位置が交替したことを除いて
図10c及び
図10dの構成及び動作と同一なので、以下重複する説明は省略する。この時、第1電極2100と第2電極2200が同一の層に形成された場合にも、
図10c及び
図10dで説明したことと同様にタッチ圧力が感知されてもよい。
【0060】
図13においては、タッチ位置感知モジュール1000の下部にディスプレイモジュール3000が配置されたものと説明したが、タッチ位置感知モジュール1000がディスプレイモジュール3000の内部に含まれた形態も可能である。また、
図13ではディスプレイモジュール3000の下部にタッチ圧力感知モジュール2000が配置されたものと説明したが、タッチ圧力感知モジュール2000の一部がディスプレイモジュール3000の内部に含まれた形態も可能である。具体的に、前記タッチ圧力感知モジュール2000の基準電位層2500がディスプレイモジュール3000の内部に配置され、前記ディスプレイモジュール3000の下部に電極2100、2200が形成されてもよい。このように基準電位層2500がディスプレイモジュール3000の内部に配置されれば、ディスプレイモジュール3000の内部に形成されている間隙をタッチ圧力を感知するためのスペーサ層として使用することによって、全体的なタッチスクリーン130の厚さを減少させることができる。この時、前記基板4000の上部に電極2100、2200が形成されてもよい。このように、電極2100、2200が基板4000の上部に形成されれば、ディスプレイモジュール300の内部に形成されている間隙だけでなく、ディスプレイモジュール3000と基板4000との間に形成されている間隙をタッチ圧力を感知するためのスペーサ層として使用することによって、タッチ圧力を感知する感度をもう少し高めることができる。
【0061】
図15aは、第4実施形態によるスクリーンの構造図を例示する。
図15aに示されたように、本発明の第4実施形態によるタッチスクリーン130は、ディスプレイモジュール3000内にタッチ位置感知モジュールとタッチ圧力感知モジュールのうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0062】
図15b及び15cは、それぞれ第4実施形態によるタッチスクリーンのタッチ圧力感知及びタッチ位置感知のための構造図である。
図15b及び
図15cでは、ディスプレイモジュール3000としてLCDパネルを例示する。
【0063】
LCDパネルの場合、ディスプレイモジュール3000は、TFT層3100及びカラーフィルター層3300(color filter layer)を含んでもよい。TFT層3100は、その真上に位置するTFT基板層3110を含む。カラーフィルター層3300は、その真下に位置するカラーフィルター基板層3200を含む。ディスプレイモジュール3000は、TFT層3100とカラーフィルター層3300との間に液晶層3600(liquid crystal layer)を含む。この時、TFT基板層3110は,液晶層3600を駆動するための電場(electric field)を生成するのに必要な電気的構成要素を含む。特に、TFT基板層3110は、データライン(data line)、ゲートライン(gate line)、TFT、共通(common)電極、及びピクセル電極などを含む多様な層からなってもよい。これらの電気的構成要素は、制御された電場を生成して液晶層3600に位置した液晶を配向させるように作動することができる。
【0064】
図15bに例示されたように、本発明のディスプレイモジュール3000は、カラーフィルター基板層3200に配置されたサブフォトスペーサ3500(sub−photo spacer)を含んでもよい。これらのサブフォトスペーサ3500は、ロー共通電極3410と隣接したガード遮蔽電極3420との間の境界点の上に配置されてもよい。この時、ITOのような伝導性物質層3510がサブフォトスペーサ3500上にパターニングされてもよい。ここで、フリンジ静電容量C1がロー共通電極3410と伝導性物質層3510との間に形成され、フリンジ静電容量C2がガード遮蔽電極3420と伝導性物質層3510との間に形成されてもよい。
【0065】
図15bに例示されたようなディスプレイモジュール3000がタッチ圧力感知モジュールとして動作する時、外部圧力によってサブフォトスペーサ3500とTFT基板層3110との間の距離が減少し、これによりロー共通電極3410とガード遮蔽電極3420との間の静電容量が減少することができる。したがって、
図15bにおいて、伝導性物質層3510が基準電位層の役割を行い、ロー共通電極3410とガード遮蔽電極3420との間の静電容量の変化を感知することによって、タッチ圧力を感知することができる。
【0066】
図15cは、LCDパネルが、ディスプレイモジュール3000がタッチ位置感知モジュールとして用いられる場合の構造を例示する。
図15cでは、共通電極3730の配列を例示する。この時、タッチ位置を検出するために、これらの共通電極3730は第1領域3710と第2領域3720とにグループ付けすることができる。したがって、例えば一つの第1領域3710に含まれた共通電極3730は、
図16cの第1電極6400に対応して機能するように操作されてもよく、また、一つの第2領域3720に含まれた共通電極3730は、
図16cの第2電極6500に対応して機能するように操作されてもよい。すなわち、LCDパネルを動作させるための電気的な構成である共通電極3730をタッチ位置を検出するのに利用するために共通電極3730はグルーピングされてもよく、このようなグルーピングは、構造的な構成と共に動作操作によって達成され得る。
【0067】
以上で詳しく見たように、
図15に例示されたようなディスプレイモジュール3000は、ディスプレイモジュール3000の電気的構成要素を本来の目的どおりに動作するようにすることによって、ディスプレイモジュール3000として機能することができる。また、ディスプレイモジュール3000は、ディスプレイモジュール3000の電気的構成要素の少なくとも一部をタッチ圧力感知のために動作するようにすることによって、タッチ圧力感知モジュールとして機能することができる。また、ディスプレイモジュール3000は、ディスプレイモジュール3000の電気的構成要素の少なくとも一部をタッチ位置感知のために動作するようにすることによって、タッチ位置感知モジュールとして機能することができる。この時、それぞれの動作モード(mode)は、時分割で動作することができる。すなわち、第1時間区間にディスプレイモジュール3000はディスプレイモジュールとして作動し、第2時間区間に圧力感知モジュールとして、及び/又は第3時間区間に位置感知モジュールとして機能することができる。
【0068】
図15b及び
図15cにおいては、単に説明のためにタッチ圧力及び位置感知のためのそれぞれの構造に対して例示するだけであり、ディスプレイモジュール3000のディスプレイ動作のための電気的構成要素を操作することによって、ディスプレイモジュール3000がタッチ圧力及び/又はタッチ位置感知のために用いることができる場合ならば、第4実施形態に含まれてもよい。
【0069】
図1は、本発明の実施形態によるタッチ入力装置100の構造図である。本発明の実施形態による装置100は、制御器110、タッチスクリーン130、及びプロセッサ140を含んでもよい。
【0070】
タッチスクリーン130に対するタッチを通じてタッチ入力装置100に対する入力(input)を行うことができる。本発明の実施形態によるタッチ入力装置100は、ノートブック(notebook)コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、及びスマートフォン(smart phone)のような携帯用電子装置であってもよい。また、本発明の実施形態によるタッチ入力装置100は、デスクトップ(desktop)コンピュータ、スマートテレビ(smart television)のような非移動式電子装置であってもよい。
【0071】
本発明の実施形態によるタッチスクリーン130は、使用者が指のような客体でスクリーンを接触(タッチ)することにより、使用者がコンピューティングシステムを操作することができるようにする。一般的に、タッチスクリーン130はパネル上の接触を認識し、コンピューティングシステムは、このような接触を解釈することによって、これに従い演算を行うことができる。
【0072】
本発明の実施形態によるプロセッサ140は、タッチスクリーン130に対するタッチの際、タッチスクリーン130に対するタッチの有無及びタッチの位置を検出することができる。また、プロセッサ140は、タッチスクリーン130に対するタッチの際、タッチにより発生する静電容量の変化量を測定することができる。
【0073】
具体的に、プロセッサ140は、タッチスクリーン130のタッチ位置感知モジュール1000、又はタッチ位置−圧力感知モジュール5000を通じてタッチスクリーン130に対する客体10の近接による静電容量の変化量を測定し、測定された静電容量の変化量からタッチ位置を算出することができる。また、実施形態により、プロセッサ140は、タッチスクリーン130のタッチ位置/圧力を感知することができるディスプレイモジュール3000を通じて、前述したタッチ位置を算出することができる。
【0074】
また、タッチの際のタッチ圧力により、前記静電容量の変化量の大きさが変わり得る。したがって、タッチスクリーン130に対するタッチの際、プロセッサ140はタッチ圧力による静電容量の変化量の大きさを測定することができる。ここで、タッチ圧力が小さいほど静電容量の変化量は小さくてもよく、タッチ圧力が大きいほど静電容量の変化量は大きくてもよい。
【0075】
具体的に、プロセッサ140は、タッチスクリーン130のタッチ圧力感知モジュール2000、タッチ位置−圧力感知モジュール5000又はタッチ圧力を感知できるディスプレイモジュール3000を通じてタッチスクリーン130に加えられる客体10の圧力による静電容量の変化量を測定し、測定された静電容量の変化量からタッチ圧力の大きさを算出することができる。
【0076】
タッチスクリーン130にタッチされる客体10により発生する静電容量の変化量は、複数の感知セルそれぞれの静電容量の変化量の合計で測定することができる。例えば、
図2aに示されたように、客体10によってタッチスクリーン130に入力されたタッチが、一般的なタッチの場合の静電容量の変化量の合計は90である。また、
図2bに示されたように、客体10によってタッチスクリーン130に入力されたタッチが、圧力が加えられたタッチである場合の静電容量の変化量の合計は570(=90+70+70+70+70+50+50+50+50)である。
【0077】
また、本発明の実施形態によるプロセッサ140は、タッチスクリーン130に対して直接的にタッチしないが、タッチスクリーン130において静電容量の変化を引き起こす程度に指のような客体が十分に近くタッチスクリーン130に近接したホバーリング(hovering)を認識することもできる。
【0078】
例えば、タッチスクリーン130の表面から客体が約2cm以内に位置する場合に、プロセッサ140はタッチスクリーン130のタッチ位置感知モジュール1000、タッチ位置−圧力感知モジュール5000又はディスプレイモジュール3000を通じてタッチスクリーン130に対する客体10の近接による静電容量の変化量を測定し、測定された静電容量の変化量から前記客体存在の有無とともに客体の位置を算出することができる。客体の動きがタッチスクリーン130に対するホバーリングと認識されるために、ホバーリングによりタッチスクリーン130で発生する静電容量の変化量が、一般的なタッチスクリーン130で発生する静電容量の変化量の誤差より大きいことが好ましい。
【0079】
以上で詳しく見たように、プロセッサ140は、タッチスクリーン130で発生する静電容量の変化量を検出して、タッチがあったかどうか、タッチの位置/タッチ圧力の大きさを算出し、及び/又はタッチに対する静電容量の変化量を測定することができる。
【0080】
プロセッサ140は、測定された静電容量の変化量、そして前記測定された静電容量の変化量から算出されたタッチ位置及びタッチ圧力の大きさのうち少なくとも何れか一つを制御器110に伝送する。この時、制御器110は、プロセッサ140から伝送された静電容量の変化量を用いてタッチ時間を計算することができる。発明の実施形態により、制御器110は応用プロセッサ(application processor)であってもよい。応用プロセッサは、携帯用電子装置において命令解釈、演算、及び制御などの機能を行うことができる処理装置である。
【0081】
例えば、制御器110は、静電容量の変化量が第1所定値以上に維持される時間を測定することによって、客体がタッチスクリーン130にタッチされた時間を計算することができる。静電容量の変化量が第1所定値未満である場合には、一般的にタッチ入力装置100において誤差範囲として有効なタッチとして認識されないこともある。例えば、
図3aには、静電容量の変化量が第1所定値以上に維持される有効なタッチ時間が8t(1tないし9t)であるものが示される。この時、
図3aで有効なタッチは、ホバーリングを含んでもよい。
【0082】
また、タッチスクリーン130に対する直接的なタッチの時間は、制御器110が、静電容量の変化量が前記第2所定値を超過して維持される時間を測定することによって計算することができる。例えば、静電容量の変化量が第1所定値以上及び第2所定値未満であるときは、ホバーリングタッチ区間であってもよい。実施形態により、ホバーリングを除いた直接的なタッチ時間を測定する必要がある場合に、制御器110は、静電容量の変化量が第2所定値以上である時間区間のみを測定することにより、直接タッチ時間を計算することができる。例えば、
図3bにおいて、直接タッチ時間は、2t(2tないし4t)であることが分かる。
【0083】
以上で詳しく見てみたように、タッチ圧力を検出することができるタッチ入力装置100において、タッチ圧力は、その大きさのレベルによってタッチ入力装置100に対する互いに異なる入力として認識されてもよい。例えば、第1タッチ圧力でタッチスクリーン130をタッチする場合、タッチ入力装置100は第1動作を実行するように設定されてもよく、第2タッチ圧力でタッチスクリーン130をタッチする場合、タッチ入力装置100は第2動作を実行するように設定されてもよい。
【0084】
これと同様に、タッチ時間を検出することができるタッチ入力装置100において、タッチ時間の長さによってタッチ入力装置100に対する互いに異なる入力として認識されてもよい。例えば、第1タッチ時間でタッチスクリーン130をタッチする場合、タッチ入力装置100は第3動作を実行するように設定されてもよく、第2タッチ時間でタッチスクリーン130をタッチする場合、タッチ入力装置100は第4動作を実行するように設定されてもよい。
【0085】
本明細書において、タッチ入力装置100に対する基本的なタッチ入力は、タップタッチ(tap touch)と指称することができる。タップタッチがタッチ入力装置100に入力される場合、タップタッチによる設定動作が実行されてもよい。タップタッチに比べて相対的に大きい圧力を有するタッチを圧力タッチと指称することができ、圧力タッチがタッチ入力装置100に入力される場合に圧力タッチによる設定動作が実行されてもよい。この時、圧力タッチの大きさレベルによって多様な動作が設定されてもよいことは自明である。
【0086】
これと同様に、タップタッチに比べて相対的に長い時間を有するタッチをロングタッチ(long touch)と指称することができ、ロングタッチがタッチ入力装置100に入力される場合にロングタッチによる設定動作が実行されてもよい。この時、ロングタッチの時間の長さによって多様な動作が設定されてもよいことは自明である。
【0087】
この時、タップタッチと圧力タッチの判断基準とタップタッチとロングタッチの判断基準とによって圧力タッチとロングタッチを判断する時、オーバーラップする部分が発生することがある。例えば、所定のタッチがタップタッチよりも大きい圧力を有する場合、圧力タッチと認識されることがありながらも、該当タッチがタップタッチよりも長い時間タッチされる場合、ロングタッチとも認識されることがある。
【0088】
図4a及び
図4bは、それぞれロングタッチと圧力タッチが混同され得る場合のロングタッチと圧力タッチのグラフを例示する。
図4aに例示されたように、第1時間T1以上タッチが維持される場合、タッチ入力装置100に対するタッチはロングタッチと認識され得る。したがって、第1時間T1以上タッチが維持されることが確認されれば、第1時間T1の地点で該当ロングタッチに対する動作Aをタッチ入力装置100が実行することができる。
【0089】
タッチスクリーン130に対するタッチの圧力が第1圧力F1以上である場合、圧力タッチと認識され得る。この時、
図4bに例示されたように、使用者は圧力タッチを遂行するために、タッチスクリーン130に対するタッチの圧力を徐々に増加させることができる。しかし、第1時間T1の地点でタッチの時間がロングタッチの基準を満たすので、該当タッチは、圧力タッチと認識される前にロングタッチと認識されて、第1時間T1の地点でロングタッチに対する動作Aを実行することができる。
【0090】
したがって、このような問題点を解消するために、本発明の実施形態においては、圧力タッチとロングタッチとを明確に区別することができる方法、アルゴリズム及び装置を提示する。
【0091】
図5は、本発明の実施形態によるロングタッチと圧力タッチの判別方法によって区別されるタッチの種類を示すグラフである。
図5において、タップタッチはa、ロングタッチはb、圧力タッチはc及びdで例示されている。タッチ時間が第1時間T1より短くてタッチ圧力が第1圧力F1より小さいタッチは、タップタッチaに設定することができる。第1圧力F1より小さい圧力で第1時間T1以上維持されるタッチは、ロングタッチbに設定することができる。最後に、第1時間T1以内に第1圧力F1以上の圧力を有するタッチは圧力タッチc及びdに設定することができる。この時、圧力タッチは、必ず第1時間T1の間タッチが維持される必要はないが、第1時間T1以内に第1圧力F1より大きい圧力を有する区間を要求することができる。
【0092】
本発明の実施形態において、タップタッチなのか、ロングタッチなのか、又は圧力タッチなのかに対するタッチの種類の判別は、第1時間T1に成すことができる。第1時間T1にタッチの種類が判別されれば、該当タッチの種類による動作をそれぞれ実行することができる。各タッチの種類による動作は、該当動作は実行するために必要な条件をさらに満たす必要があってもよい。タッチの種類を判別する基準時間である第1時間T1は、タッチ入力装置100の感度、タッチ入力装置100が目標とする反応速度、達成しようとするタッチの種類の判別誤差率、使用者の使用利便性など多様な事項を考慮して決定されてもよい。
【0093】
図6は、本発明の実施形態によるロングタッチと圧力タッチの判別方法に対するフローチャートを例示する。本発明の実施形態によるロングタッチと圧力タッチの判別方法は、制御器110を通じて実行されてもよく、実施形態によりプロセッサ140など他の構成で実施されても構わない。
【0094】
まず、制御器110は、プロセッサ140から伝達される静電容量の変化量及び/又は静電容量の変化量によるタッチ情報からタッチスクリーン130に対するタッチがあったかどうかを判断する(S100)。ここで、タッチ情報は、タッチの有無、タッチ位置及び/又はタッチ圧力を含んでもよい。この時、タッチがないと判断されれば、いかなる動作も実行されず(S110)、再びタッチがあったかどうかを判断する段階(S100)に戻ることができる。S100段階でタッチがある場合には、該当タッチが第1時間T1以内に第1圧力F1以上の圧力を有する区間があるかどうかを判断する(S200)。S200段階でタッチが第1時間T1以内に第1圧力F1以上の圧力を有する区間があると判断されれば、該当タッチは圧力タッチに区分することができる(S210)。例えば、
図5において、c及びdを圧力タッチに区分することができる。これにより、制御器110は、タッチ入力装置100が圧力タッチによる動作を実行するようにして、タッチの種類の判別は終了することができる(S300)。
【0095】
S200段階でタッチが第1時間T1以内に第1圧力F1以上の圧力を有する区間がないと判断されれば、制御器110は、第1時間T1の前にタッチが解除されたかどうかを判断する(S220)。S220段階で第1時間T1の前にタッチが解除されたと判断されれば、該当タッチはタップタッチに区分することができる(S221)。例えば、
図5において、第1時間T1の前にタッチが解除されながら第1時間T1の前に第1圧力F1以上に圧力が大きくならないaをタップタッチに区分することができる。これにより、制御器110は、タッチ入力装置100がタップタッチによる動作を実行するようにして、タッチの種類の判別は終了することができる(S300)。
【0096】
S220段階で第1時間T1の前にタッチが解除されなかったと判断されれば、該当タッチはロングタッチに区分することができる(S222)。例えば、
図5において、第1時間T1の前にタッチが解除されずに第1時間T1の前に第1圧力F1以上に圧力が大きくならないbをロングタッチに区分することができる。これにより、制御器110は、タッチ入力装置100がロングタッチによる動作を実行するようにして、タッチの種類の判別は終了することができる(S300)。
【0097】
この時、圧力タッチ、タップタッチ及び/又はロングタッチに分類された後、該当タッチの種類による動作は、タッチ入力装置100において設定された追加の条件を満たす場合に実行されるように設定することができる。
【0098】
本発明の実施形態によるタッチスクリーン130を含むタッチ入力装置100は、メモリ120をさらに含んでもよい。メモリ120は、前記第1時間T1、第1圧力F1、前記タッチの種類により設定された動作を格納していてもよい。本発明の実施形態による制御器110は、メモリ120を参照して前記判別アルゴリズムを遂行することができる。
【0099】
以上で詳しく見てみたような判別アルゴリズムを遂行できるタッチ入力装置100の使用者が、ロングタッチと混同されないように圧力タッチを遂行するために、使用者は、第1時間T1以内に第1圧力F1以上の圧力を有するようにタッチを遂行する必要がある。しかし、使用者の年齢、身体条件、状況などによって判断基準になる第1圧力F1の大きさが適切でないこともある。例えば、壮健な男性の場合、第1圧力F1が自身の手の力に比べて小さく、使用者がロングタッチをしようとする場合にも、力の調節に失敗して圧力タッチと認識されることがある。または、力が小さい子供の場合、第1圧力F1が自身の手の力に比べて非常に大きく、使用者が圧力タッチをしようとする場合にも、第1圧力F1以上でタッチをすることができずにロングタッチと認識されることもある。
【0100】
本発明の実施形態では、このような問題点を解消するために、圧力タッチの判断基準となる第1圧力F1の大きさを調節して設定することができる。例えば、本発明の実施形態によるタッチ入力装置100において、メモリ120には第1圧力F1がデフォルト(default)値に設定されていることもあり、使用者は必要に応じて第1圧力F1値を変更して設定することができる。
【0101】
図7a及び
図7bは、本発明の実施形態によるタッチ入力装置において、ロングタッチと圧力タッチの判別基準を調節する方法を例示する。
【0102】
図7aに例示されたように、第1圧力F1の設定のための画面がタッチスクリーン130にディスプレイすることができる。
図7aに示された例において、使用者は自身が所望する第1圧力F1を設定するために、「22」と表示されたタッチ入力領域を押すことができる。この時、使用者のタッチ圧力の大きさに応じて、ムービングサークル20がバー212上を動くことができる。使用者は、自身が所望する圧力レベルに到達する時までタッチ入力領域22を押すことができ、自身が所望する圧力レベルを第1圧力F1に設定するために、該当圧力レベルでタッチ入力領域22に対して押すことを所定の時間ホールド(hold)した後、解除することができる。これにより、該当圧力に第1圧力F1を設定することができる。これは単に例示に過ぎず、使用者は多様な方法でタッチ入力装置100において第1圧力F1を設定することができ、このような設定内容はメモリ120に格納することができる。
【0103】
本発明の実施形態により、タッチスクリーン130の画面を分割して、各分割画面毎にそれぞれ異なる第1圧力F1を設定することができる。
図7bにおいて、タッチスクリーン130の画面は4つに分割され、各分割画面1、2、3、4毎に第1圧力F1を設定する場合が例示される。例えば、第1圧力F1を設定しようとする分割画面を選択した後、ムービングサークル20を所望する第1圧力F1のレベル位置まで動かすことによって、該当分割画面の第1圧力F1を設定することができる。このような設定過程は、残りの分割画面に対しても同様に設定することができる。この時、複数の分割画面1、2、3、4のうち複数個又は全体分割画面が選択され、同時に同様に第1圧力F1を設定することができる。この時、分割画面の選択は、選択しようとする分割画面をタッチすることによって実行することができる。その後、ムービングサークル20を動かして第1圧力F1の大きさを設定することができる。
【0104】
図7bに示されたタッチスクリーン130の分割画面に対する第1圧力F1の設定は、単に例示に過ぎず、多様な具現方法によってタッチスクリーン130の分割画面に対して第1圧力F1を設定することができる。分割画面それぞれに対する第1圧力F1の設定は、
図7aを参照して説明された方法によって成されてもよい。
【0105】
以上において、実施形態を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特徴を外れない範囲で、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る相違点は、添付の特許請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。