特許第6178450号(P6178450)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6178450気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6178450
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル
(51)【国際特許分類】
   B23K 9/29 20060101AFI20170731BHJP
【FI】
   B23K9/29 L
   B23K9/29 E
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-50758(P2016-50758)
(22)【出願日】2016年3月15日
【審査請求日】2016年8月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】516077806
【氏名又は名称】林永盛
(73)【特許権者】
【識別番号】516077817
【氏名又は名称】郭水池
(74)【代理人】
【識別番号】100087918
【弁理士】
【氏名又は名称】久保田 耕平
(72)【発明者】
【氏名】林永盛
(72)【発明者】
【氏名】郭水池
【審査官】 奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−036693(JP,A)
【文献】 特開2009−106973(JP,A)
【文献】 特開2004−074285(JP,A)
【文献】 実開昭57−021483(JP,U)
【文献】 米国特許第9630271(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 9/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲がり管、絶縁シリンダ、ジョイントおよびフードを有する気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズルであって、
前記曲がり管下端は、下向けに、ノズルベースを延伸し、前記ノズルベース内部にはゲル質ライナーを設置し、前記ゲル質ライナー外部には、ばねを設置し、前記ばねの外径は、前記ノズルベースの内径より小さくし、前記ノズルベース上端には、外階縁と外螺紋を設置し、前記外階縁と前記外螺紋は、前記絶縁シリンダを鎖設し、前記ノズルベースは、前記外階縁と前記外螺紋の間に、スロットを設置し、前記スロット円周の径向き方向に、二個以上の流道口を設置し、前記ノズルベースの外階縁は、前記絶縁シリンダの連通孔を貫通して、密閉し、溶接ガスを、前記二個以上の流道口から前記絶縁シリンダに導入し、且つ、前記絶縁シリンダ内に、前記ノズルベースの外螺紋に固定される内螺紋を有し、前記ノズルベース下端は内螺紋を有し、前記内螺紋がノズルを固定し、
前記絶縁シリンダの上端の、前記ノズルベースの外階縁と前記外螺紋に対応する箇所に、前記連通孔と前記内螺紋を設置して、前記ノズルベースを設置するのに用い、前記絶縁シリンダは、前記連通孔下方に、エアチャンバを設置し、前記エアチャンバと前記内螺紋は対応し、前記エアチャンバは、水平面と引流内壁を有して、溶接ガスの気圧を均一、且つ、安定させるのに用い、前記絶縁シリンダ中間は内凹端面を設置し、前記引流内壁の水平面は、複数の引導気孔を設置して、溶接ガスを均一に分布するのに用い、前記絶縁シリンダ下端は外螺紋を設置し、前記外螺紋は、前記ジョイントを固定し、
前記ノズルの上端の、前記ノズルベースの内螺紋に対応する箇所に、外螺紋を設置し、前記外螺紋は、前記ノズルベースの内螺紋中に固定され、前記ノズル中間は外縁を有して、前記ノズルベース鎖固時の定位に用い、前記ノズル中心は排出口を設置し、前記排出口は溶接棒を挿入し、
前記ジョイントの上端の、前記絶縁シリンダの外螺紋に対応する箇所に、内螺紋を設置し、前記内螺紋は、前記絶縁シリンダの外螺紋中に固定され、前記ジョイント内部の、前記複数の引導気孔に対応する箇所に、円錐状の気体導入面を設置し、前記溶接ガスが、気体導入面に沿って、中心に収集され、前記ジョイント下端は、制限ガイドと内螺紋を設置し、前記内螺紋は前記フードを固定し、前記制限ガイドは、溶接ガスを前記フード中で制限し、
前記フードの上端の、前記ジョイントの内螺紋に対応する箇所に、前記外螺紋を設置し、前記外螺紋は、前記ジョイントの内螺紋中に固定され、前記フードにより、前記ノズルベースとノズルを被覆することを特徴とする気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル。
【請求項2】
前記ノズルの排出口上端に、錐孔を設置することを特徴とする請求項1に記載の気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル。
【請求項3】
前記絶縁シリンダは、プラスチック等の絶縁材質であることを特徴とする請求項1に記載の気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズルに関するものであり、さらに詳しくは、溶接ガスを均圧するトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来のトーチヘッドノズルの溶接図一である。空気吸入口1は、延長ロッド2を接続し、空気吸入口1は、延長ロッド2内部で、吸気管3を延伸して、二酸化炭素ガスを導入することができる。吸気管3はクリップ4を接続し、クリップ4は溶接棒7を挿入する。延長ロッド2外部は外管5を接続し、外管5と吸気管3の間は適当なギャップが保持されるとともに、吸気管3外部に、複数の排気口6を設置して、溶接ガスが、複数の排気口6から外管5と吸気管3間のギャップ中に拡散して、最後に、外管5から噴出する。
【0003】
図2は、従来のトーチヘッドノズルの溶接図二である。実際の操作応用時、少なくとも以下のいくつかの克服しなければならない問題と欠点が存在するし、改善することが要求されてきた。
1.溶接ガスが、複数の排気口6から外管5と吸気管3の間のギャップに拡散する時、溶接ガスが横向けに噴出して、外管5内壁に衝突する際、乱流を形成して、溶接ガスの圧力が均一にならず、不安定で、フラックスが燃焼時に生成する溶接ガス保護溶接部が、鉄スラリーを完全に覆うことができず、溶接点が不完全で、外観が悪くなり、さらに安全性も懸念される。
2.溶接ガスが不安定なとき、溶接ガスと溶接棒の損耗が生じる。
3.スラグが外管5から噴入して詰まりやすく,溶接ガスの気流が円滑でない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の課題は、トーチヘッドノズルの気体均圧配向構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討を重ねたところ、後述のように、曲がり管、絶縁シリンダ、ジョイントおよびフードを有するトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造に着目し、かかる知見に基いて本発明に想到するに至った。
【0006】
すなわち、本発明の目的は、曲がり管、絶縁シリンダ、ノズル、ジョイント、および、フードを設置し、曲がり管の下端はノズルベースを設置し、ノズルベースの上端は、絶縁シリンダを螺設し、ノズルベースの下端は、ノズルを螺設する。絶縁シリンダは、連通孔下方に、エアチャンバを設置し、エアチャンバは、水平面と引流内壁を有して、溶接ガスの気圧を均一、且つ、安定させるのに用いる。絶縁シリンダ中間は、内凹端面を有する。引流内壁の水平面は、複数の引導気孔を設置し、溶接ガスを均一に分布させるのに用いて、溶接ガスが、二個以上の流道口から絶縁シリンダに導入され、溶接ガスは、曲がり管からノズルベース内部に進入し、ノズルベースの二個以上の流道口を経て、絶縁シリンダのエアチャンバに入り、内壁の引流内壁を利用して、溶接ガスを均圧して、絶縁シリンダの複数の引導気孔から、均一に噴出させ、さらに、気体導入面に沿って中心に収集する。制限ガイドにより、溶接ガスをフード中で制限し、最後に、フードから噴出させ、溶接ガス保護溶接部を用いて、酸化と汚染を防止する。同時に、溶接ガスの安定を確保し、溶接点に美観と安全な溶接を与える気体均圧配向構造を備えたトーチノズルヘッドを提供することにある。
かくして、本発明の要旨は、次の通りである。
(1)曲がり管、絶縁シリンダ、ジョイントおよびフードを有する気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズルであって、
前記曲がり管下端は、下向けに、ノズルベースを延伸し、前記ノズルベース内部にはゲル質ライナーを設置し、前記ゲル質ライナー外部には、ばねを設置し、前記ばねの外径は、前記ノズルベースの内径より小さくし、前記ノズルベース上端には、外階縁と外螺紋を設置し、前記外階縁と前記外螺紋は、前記絶縁シリンダを鎖設し、前記ノズルベースは、前記外階縁と前記外螺紋の間に、スロットを設置し、前記スロット円周の径向き方向に、二個以上の流道口を設置し、前記ノズルベースの外階縁は、前記絶縁シリンダの連通孔を貫通して、密閉し、溶接ガスを、前記二個以上の流道口から前記絶縁シリンダに導入し、且つ、前記絶縁シリンダ内に、前記ノズルベースの外螺紋に固定される内螺紋を有し、前記ノズルベース下端は内螺紋を有し、前記内螺紋がノズルを固定し、
前記絶縁シリンダの上端の、前記ノズルベースの外階縁と前記外螺紋に対応する箇所に、前記連通孔と前記内螺紋を設置して、前記ノズルベースを設置するのに用い、前記絶縁シリンダは、前記連通孔下方に、エアチャンバを設置し、前記エアチャンバと前記内螺紋は対応し、前記エアチャンバは、水平面と引流内壁を有して、溶接ガスの気圧を均一、且つ、安定させるのに用い、前記絶縁シリンダ中間は内凹端面を設置し、前記引流内壁の水平面は、複数の引導気孔を設置して、溶接ガスを均一に分布するのに用い、前記絶縁シリンダ下端は外螺紋を設置し、前記外螺紋は、前記ジョイントを固定し、
前記ノズルの上端の、前記ノズルベースの内螺紋に対応する箇所に、外螺紋を設置し、前記外螺紋は、前記ノズルベースの内螺紋中に固定され、前記ノズル中間は外縁を有して、前記ノズルベース鎖固時の定位に用い、前記ノズル中心は排出口を設置し、前記排出口は溶接棒を挿入し、
前記ジョイントの上端の、前記絶縁シリンダの外螺紋に対応する箇所に、内螺紋を設置し、前記内螺紋は、前記絶縁シリンダの外螺紋中に固定され、前記ジョイント内部の、前記複数の引導気孔に対応する箇所に、円錐状の気体導入面を設置し、前記溶接ガスが、気体導入面に沿って、中心に収集され、前記ジョイント下端は、制限ガイドと内螺紋を設置し、前記内螺紋は前記フードを固定し、前記制限ガイドは、溶接ガスを前記フード中で制限し、
前記フードの上端の、前記ジョイントの内螺紋に対応する箇所に、前記外螺紋を設置し、前記外螺紋は、前記ジョイントの内螺紋中に固定され、前記フードにより、前記ノズルベースとノズルを被覆することを特徴とする気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル。
(2)前記ノズルの排出口上端に、錐孔を設置することを特徴とする前記(1)に記載の気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル。
(3)前記絶縁シリンダは、プラスチック等の絶縁材質であることを特徴とする前記(1)に記載の気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズル。
【0007】
本発明による気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズルは、曲がり管、絶縁シリンダ、ノズル、ジョイント、および、フードを設置し、曲がり管の下端はノズルベースを設置し、ノズルベースの上端は、絶縁シリンダを螺設し、ノズルベースの下端は、ノズルを螺設する。絶縁シリンダは、連通孔下方に、エアチャンバを設置し、エアチャンバは、水平面と引流内壁を有して、溶接ガスの気圧を均一、且つ、安定させるのに用いる。絶縁シリンダ中間は、内凹端面を有する。引流内壁の水平面は、複数の引導気孔を設置し、溶接ガスを均一に分布させるのに用いて、溶接ガスが、二個以上の流道口から絶縁シリンダに導入され、溶接ガスは、曲がり管からノズルベース内部に進入し、ノズルベースの二個以上の流道口を経て、絶縁シリンダのエアチャンバに入り、内壁の引流内壁を利用して、溶接ガスを均圧して、絶縁シリンダの複数の引導気孔から、均一に噴出させ、さらに、気体導入面に沿って中心に収集する。制限ガイドにより、溶接ガスをフード中で制限し、最後に、フードから噴出させ、溶接ガス保護溶接部を用いて、酸化と汚染を防止する。同時に、溶接ガスの安定を確保し、溶接点に美観と安全な溶接を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、前記の通りの構成からなり、前記の本発明の課題を解決することができ、溶接ガス圧力の安定性を確保すると共に、溶接点の美観が優れ、安全な溶接を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】従来の溶接図一である。
図2】従来の溶接図二である。
図3】本発明の一実施形態に係るトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の使用状態図である。
図4】本発明の一実施形態に係るトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の立体組み合わせ断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の立体分解とE部の断面図である。
図6】本発明の一実施形態に係るトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の組み合せ断面図である。
図7図6のB-Bの断面図である。
図8】本発明の一実施形態に係るトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の溶接図である。
図9図8のT-Tの断面図である。
図10】本発明の一実施形態に係るトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の溶接完成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、添付の図面に関連して以下の本発明の三種の実施形態の詳細な説明を考慮すれば、より完全に理解し正しく認識することができる。
【0011】
図3から図7に示されるように、トーチヘッドノズルの気体均圧配向構造は、曲がり管10、絶縁シリンダ20、ノズル30、ジョイント40、および、フード50を有する。
【0012】
曲がり管10下端は、下向けにノズルベース11を延伸し、ノズルベース11内部はゲル質ライナー88を設置する。ゲル質ライナー88外部は、ばねSを設置し、ばねSの外径は、ノズルベース11の内径より少し小さい。ノズルベース11上端は、外階縁12と外螺紋13を設置する。外階縁12と外螺紋13は、絶縁シリンダ20を鎖設するのに用いられる。ノズルベース11は、外階縁12と外螺紋13の間に、スロット14を有し、スロット14円周の径向き方向に、二個以上の流道口15を設置して、溶接気体が、二個以上の流道口15から絶縁シリンダ20に導入される。ノズルベース11下端は、内螺紋16を設置し、内螺紋16はノズル30を固定する。
【0013】
絶縁シリンダ20上端の、ノズルベース11の外階縁12と外螺紋13に対応する箇所に、連通孔82と内螺紋83を設置して、ノズルベース11に鎖設するのに用い、絶縁シリンダ20の、連通孔82と内螺紋22の間の、上述の二個以上の流道口15に対応する箇所に、エアチャンバ23を設置する。エアチャンバ23は、水平面85と引流内壁86を有して、溶接ガスの気圧を均一、且つ、安定させるのに用いる。絶縁シリンダ20中間は、内凹端面24を設置し、内凹端面24の表面の、エアチャンバ23の水平面85に対応する箇所に、複数の引導気孔25を設置して、溶接ガスを均一に分布するのに用いる。絶縁シリンダ20下端は、外螺紋26を有し、外螺紋26は、ジョイント40を固定する。
【0014】
ノズル30上端の、ノズルベース11の内螺紋16に対応する箇所に、外螺紋31を有し、外螺紋31は、ノズルベース11の内螺紋16中に固定される。ノズル30中間は外縁32を設置し、ノズルベース11鎖固時の定位に用いる。ノズル30中心は、排出口33を設置し、排出口33は溶接棒60を挿入する。排出口33上端は錐孔34を有する。
【0015】
ジョイント40上端の、絶縁シリンダ20の外螺紋26に対応する箇所に、内螺紋41を設置し、内螺紋41は、絶縁シリンダ20の外螺紋26中に固定される。ジョイント40内部の、上述の複数の引導気孔25に対応する箇所に、円錐状の気体導入面42を設置して、溶接ガスを、気体導入面42に沿って、中心に収集する。ジョイント40下端は、制限ガイド84と内螺紋43を設置する。内螺紋43はフード50を固定する。制限ガイド84は、溶接ガスをフード50中に制限することができる。
【0016】
フード50上端の、ジョイント40の内螺紋43に対応する箇所に、外螺紋51を設置し、外螺紋51は、ジョイント40の内螺紋43中に固定され、フード50により、上述のノズルベース11とノズル30を被覆する。
【0017】
上述の各素子構造により構成される本発明のトーチヘッドノズルの気体均圧配向構造の実際の操作応用は、以下のようである。
【0018】
図8から図10に示されるように、溶接ガスは、曲がり管10からノズルベース11内部に注入され、ノズルベース11の二個以上の流道口15を経て、絶縁シリンダ20のエアチャンバ23に入り、内壁の引流内壁86を利用して、溶接ガスを均圧し、圧力を安定させ、絶縁シリンダ20の複数の引導気孔25により均一に噴出させ、さらに、気体導入面42に沿って中心に収集する。制限ガイド84により、溶接ガスをフード50中に制限し、最後に、フード50から噴出させ、溶接ガス保護溶接部を利用し、酸化と汚染を防止する。同時に、溶接ガスの安定を確保し、溶接点に美観と安全な溶接を提供する。
【0019】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。
【符号の説明】
【0020】
従来
1空気吸入口
2延長ロッド
3吸気管
4クリップ
5外管
6排気口
7溶接棒

本発明
10曲がり管
11ノズルベース
12外階縁
13外螺紋
14スロット
15流道口
16内螺紋
20絶縁シリンダ
23エアチャンバ
24内凹端面
25引導気孔
26外螺紋
30ノズル
31外螺紋
32外縁
33排出口
34錐孔
40ジョイント
41内螺紋
42気体導入面
43内螺紋
50フード
51外螺紋
60溶接棒
82連通孔
83内螺紋
84制限ガイド
85水平面
86引流内壁
88ゲル質ライナー
S ばね
【要約】
【課題】気体均圧配向構造を備えたトーチヘッドノズルを提供する。
【解決手段】気体均圧配向構造は、曲がり管の下端にノズルベースを設置し、ノズルベースの上端は絶縁シリンダを螺設し、ノズルベースの下端はノズルを螺設し、ノズルベース上端に、スロットを設置し、その円周の径向き方向に流道口を設置して、溶接ガスを流道口から絶縁シリンダに導入する。絶縁シリンダにエアチャンバを設置する。エアチャンバは、水平面と引流内壁を設置して、溶接ガスの気圧を均一、且つ安定させるのに用いる。絶縁シリンダ中間は、内凹端面のエアチャンバの水平面に、複数の引導気孔を設置して、溶接ガスを均一に分布させるのに用いて、曲がり管からノズルベース内部に進入し、流道口を経てエアチャンバに入り、内壁の引流内壁を利用して、溶接ガスを均圧して、引導気孔から、均一に噴出させることを特徴とする。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10