特許第6178598号(P6178598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6178598
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41F 21/10 20060101AFI20170731BHJP
   B41F 21/00 20060101ALI20170731BHJP
   B65H 5/12 20060101ALI20170731BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20170731BHJP
【FI】
   B41F21/10
   B41F21/00
   B65H5/12 A
   G03G15/00
【請求項の数】4
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-57676(P2013-57676)
(22)【出願日】2013年3月21日
(65)【公開番号】特開2013-240987(P2013-240987A)
(43)【公開日】2013年12月5日
【審査請求日】2016年3月17日
(31)【優先権主張番号】特願2012-98714(P2012-98714)
(32)【優先日】2012年4月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000184735
【氏名又は名称】株式会社小森コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】村上 聡
(72)【発明者】
【氏名】青木 孝暢
(72)【発明者】
【氏名】松山 真也
(72)【発明者】
【氏名】近藤 隼人
(72)【発明者】
【氏名】小川 直輝
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 相樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 靖博
【審査官】 亀田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2002−517016(JP,A)
【文献】 特表2002−517017(JP,A)
【文献】 米国特許第05016529(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 21/10
B41F 21/00
B65H 5/12
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを1枚ずつ供給するシート供給装置と、
前記シート供給装置から供給されるシートの一方の端部をくわえるくわえ爪装置を備え当該シートを搬送する第1の胴と、
前記第1の胴に搬送されるシートに対して処理を施す処理装置と、
シートを排出するシート排出装置と、
くわえ爪装置を有する複数の搬送装置を備え、前記第1の胴から受け取ったシートを前記複数の搬送装置のくわえ爪装置によって順次くわえ替えしながら搬送するとともに、シートの表裏を反転させて前記第1の胴へ供給するシート反転部とを備え、
前記搬送装置は、
前記くわえ爪装置によりシートの一方の端部をくわえて搬送する第2の胴と、
前記第2の胴により搬送されるシートの後端をくわえ爪装置によりくわえて受け取り、当該シートの後端を前記第1の胴の前記くわえ爪装置へ受け渡してくわえ替えを行う揺動自在に支持された反転スイング装置と
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記第1の胴からのシートの搬送先を前記シート排出装置または前記第2の胴に切替える搬送経路切替装置を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記搬送経路切替装置は、
前記第1の胴からシートをくわえて保持する上流側くわえ爪装置と、
移動自在に支持され前記上流側くわえ爪装置の爪を開閉させる上流側カムと、
前記上流側カムを移動させる上流側カム切替え装置と、
前記上流側くわえ爪装置からシートをくわえて保持する下流側くわえ爪装置と、
移動自在に支持され前記下流側くわえ爪装置の爪を開閉させる下流側カムと、
前記下流側カムを移動させる下流側カム切替え装置とを備え、
シートの片面に前記処理装置による処理を行わせる片面処理モードとシートの両面に前記処理装置による処理を行わせる両面処理モードとを選択する処理モード選択手段と、
前記処理モード選択手段に基づいて、上流側カム切替え装置及び下流側カム切替え装置を制御する制御装置とを備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記反転スイング装置は、前記第2の胴に近接して前記第2の胴により搬送されるシートの後端をくわえ爪装置によりくわえて受け取る受取位置と、前記第1の胴に近接して前記第1の胴のくわえ爪装置にシートの後端を受け渡してくわえ替えを行う受渡位置との間で揺動して往復するものであり、
前記反転スイング装置の前記くわえ爪装置は、前記反転スイング装置の揺動端部に設けられ、シートの端部をくわえた状態で反転スイング装置と一体に揺動するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートの表面を印刷した後に当該シートの裏面を印刷するシート反転機構を持った印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シートの表面を印刷した後に反転して裏面を印刷するためのシート反転機構を持った反転機構付枚葉輪転印刷機がある(例えば、特許文献1参照)。この反転機構付枚葉輪転印刷機は、隣接する印刷ユニットの間にシートを反転させることのできる反転ユニットを備え、片面印刷および両面印刷をすることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平03−080108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらかかる特許文献1の反転機構付枚葉輪転印刷機では、シートの表面を印刷する第1の印刷ユニットと、シートの裏面を印刷する第2の印刷ユニットとがそれぞれ独立して設けられているため、印刷機全体として占有スペースが大きくなり全体として大型化するという問題があった。
【0005】
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、シートの表面および裏面の両面を印刷可能な小型の印刷装置を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、シートを1枚ずつ供給するシート供給装置と、前記シート供給装置から供給されるシートの一方の端部をくわえるくわえ爪装置を備え当該シートを搬送する第1の胴と、前記第1の胴に搬送されるシートに対して処理を施す処理装置と、シートを排出するシート排出装置と、くわえ爪装置を有する複数の搬送装置を備え、前記第1の胴から受け取ったシートを前記複数の搬送装置のくわえ爪装置によって順次くわえ替えしながら搬送するとともに、シートの表裏を反転させて前記第1の胴へ供給するシート反転部とを備え、前記搬送装置は、前記くわえ爪装置によりシートの一方の端部をくわえて搬送する第2の胴と、前記第2の胴により搬送されるシートの後端をくわえ爪装置によりくわえて受け取り、当該シートの後端を前記第1の胴の前記くわえ爪装置へ受け渡してくわえ替えを行う揺動自在に支持された反転スイング装置とを備えるようにする。
【0007】
請求項2の発明においては、前記第1の胴からのシートの搬送先を前記シート排出装置または前記第2の胴に切替える搬送経路切替装置を備えるようにする。
【0008】
請求項3の発明において、前記搬送経路切替装置は、前記第1の胴からシートをくわえて保持する上流側くわえ爪装置と、移動自在に支持され前記上流側くわえ爪装置の爪を開閉させる上流側カムと、前記上流側カムを移動させる上流側カム切替え装置と、前記上流側くわえ爪装置からシートをくわえて保持する下流側くわえ爪装置と、移動自在に支持され前記下流側くわえ爪装置の爪を開閉させる下流側カムと、前記下流側カムを移動させる下流側カム切替え装置とを備え、シートの片面に前記処理装置による処理を行わせる片面処理モードとシートの両面に前記処理装置による処理を行わせる両面処理モードとを選択する処理モード選択手段と、前記処理モード選択手段に基づいて、上流側カム切替え装置及び下流側カム切替え装置を制御する制御装置とを備えるようにする。
請求項4の発明において、前記反転スイング装置は、前記第2の胴に近接して前記第2の胴により搬送されるシートの後端をくわえ爪装置によりくわえて受け取る受取位置と、前記第1の胴に近接して前記第1の胴のくわえ爪装置にシートの後端を受け渡してくわえ替えを行う受渡位置との間で揺動して往復するものであり、前記反転スイング装置の前記くわえ爪装置は、前記反転スイング装置の揺動端部に設けられ、シートの端部をくわえた状態で反転スイング装置と一体に揺動するようにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シートの搬送及び反転をくわえ爪装置のみでくわえ替えしながら行うことにより高い表裏見当精度を得ることができると共に、同一の第1の胴を使用してシートの表面と裏面に対して処理を施すことができるので、装置全体を大型化することなくシートの表面および裏面の両面を印刷可能な小型の印刷装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】デジタル印刷装置の全体構成を示す側面図である。
図2】反転スイング装置の構成を示す側面図である。
図3】搬送路切替カム機構の構成を示す側面図である。
図4】排紙側シートくわえ替え機構における第2の排紙側渡胴および紙取胴の構成を示す側面図である。
図5】給紙側シートくわえ替え機構における給紙側渡胴および印刷胴の構成を示す側面図である。
図6】反転前倍胴によるシートサイズに応じたくわえ替え機構の構成を示す側面図である。
図7】デジタル印刷装置の制御系の構成を示すブロック図である。
図8】デジタル印刷装置における印刷工程(1)を示す側面図である。
図9】デジタル印刷装置における印刷工程(2)を示す側面図である。
図10】デジタル印刷装置における印刷工程(3)を示す側面図である。
図11】デジタル印刷装置における印刷工程(4)を示す側面図である。
図12】デジタル印刷装置における印刷工程(5)を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
<デジタル印刷装置の構成>
図1に示すように、印刷装置としてのデジタル印刷装置1は、シート供給装置としての給紙装置2、処理部としてのデジタル印刷ユニット3及びシート排出装置としての排紙装置4を備える。
【0013】
給紙装置2には、複数のシートS1が積載された積載台21および、その積載台21の最上段のシートS1をフィーダボードFBへ搬送するサッカー装置23が設けられている。サッカー装置23は、第1吸23aおよび第2吸23bを備え、第1吸23aおよび第2吸23bが連続供給バルブ26および間欠供給バルブ27を介して負圧源25と接続されている。
【0014】
連続供給バルブ26および間欠供給バルブ27は、共に第1吸23aおよび第2吸23bの負圧源25からの吸引を断接するものであるが、後述するように吸引を断接するタイミングがそれぞれ異なっている。
【0015】
フィーダボードFBのシート搬送方向先端側には、デジタル印刷ユニット3のフレーム3aに揺動自在に支持され、シートS1の一方の端部である先端(くわえ側端部)をくわえて保持する図示しないくわえ爪装置を備えたスイング装置31fが配設されている。スイング装置31fには給紙側渡し胴32が対向して配置され、その給紙側渡し胴32がフレーム3aに回転自在に支持されている。
【0016】
給紙側渡し胴32には、スイング装置31fのくわえ爪装置により受け渡されるシートS1の先端をくわえた状態で保持するくわえ爪装置32aが設けられている。なおデジタル印刷ユニット3では、スイング装置31fおよび給紙側渡胴32により上流側シート搬送装置を構成している。
【0017】
給紙側渡し胴32には、スイング装置31fよりもシート搬送方向下流側に第1の胴としての印刷胴33が対接配置され、その印刷胴33がフレーム3aに回転自在に支持されている。印刷胴33は、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aからシートS1の先端を受け取って保持する印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cと、この印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cに対応して設けられシートS1を支持する支持面33d、33e、33fとを備え、本実施の形態においては、印刷胴くわえ爪装置と支持面との組が3組設けられた3倍胴として構成されており、その直径も給紙側渡し胴32の3倍の直径を有している。ここで、シートS1を保持する印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cは円周方向に互いに120度位相をずらした状態で設けられている。
【0018】
印刷胴33の支持面33d、33e、33fには多数の複数の吸引用孔が形成されており、その複数の吸引用孔が負圧源と接続されている。この印刷胴33の給紙側渡し胴32との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、当該印刷胴33の周面に対向して処理装置としてのインクジェットノズル部34が配置されている。
【0019】
インクジェットノズル部34には、互いに異なる色のインキがセットされた複数のインクジェットノズルヘッド34a〜34dが印刷胴33の周面に沿ってシート搬送方向に並設され、それぞれが印刷胴33の周面を指向している。インクジェットノズルヘッド34a〜34dは、印刷胴33の支持面33d、33e、33fに全面吸着されたシートS1との隙間が僅かな間隔となるよう印刷胴33に近接して配設されている。なお、印刷胴33、インクジェットノズル部34によりシート印刷装置を構成している。
【0020】
印刷胴33のインクジェットノズル部34よりもシート搬送方向下流側には、印刷胴33に対接配置され、シートS1に赤外線や紫外線などの光を照射して当該シートS1上に印刷されたインキを乾燥させる乾燥装置としてのインキ乾燥ランプ35が設けられている。ここで、乾燥とは熱エネルギーを与えてインキの水分を蒸発させることやインキを硬化させることを含むものであり、固化と言い換えることができる。
【0021】
印刷胴33には、インクジェットノズル部34よりもシート搬送方向下流側に、第1の排紙側渡し胴36が対接配置され、その第1の排紙側渡し胴36がフレーム3aに回転自在に支持されている。第1の排紙側渡し胴36には、印刷胴33により搬送されるシートS1の先端を印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cから受け取って保持するくわえ爪装置36aが設けられている。
【0022】
第1の排紙側渡し胴36の印刷胴33との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、第2の排紙側渡し胴37が第1の排紙側渡し胴36と対接配置され、その第2の排紙側渡し胴37がフレーム3aに回転自在に支持されている。第2の排紙側渡し胴37には、第1の排紙側渡し胴36により搬送されるシートS1の先端を受け取って保持するくわえ爪装置37aが設けられている。
【0023】
第2の排紙側渡し胴37の第1の排紙側渡し胴36との対接部分よりもシート搬送方向下流側には紙取胴38が対接配置され、その紙取胴38がフレーム3aに回転自在に支持されている。紙取胴38には、第2の排紙側渡し胴37により搬送されるシートS1の先端を受け取って保持するくわえ爪装置38aが設けられている。
【0024】
紙取胴38の下方には、シートS1を搬送するベルトコンベア状のデリバリーベルト40が配設されている。デリバリーベルト40のシート搬送方向先端側には、デジタル印刷ユニット3によりデジタル印刷処理の施されたシートS1を積載する積載台41が設けられている。なお、紙取胴38、デリバリーベルト40、積載台41により排紙装置4を構成し、紙取胴38およびデリバリーベルト40により搬送されるシートS1の経路がシート排出経路を構成する。
【0025】
第2の排紙側渡し胴37の紙取胴38との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、第2の胴としての反転前倍胴39が対向して配置され、その反転前倍胴39がフレーム3aに回転自在に支持されている。反転前倍胴39は、第2の排紙側渡し胴37の2倍の直径を有する2倍胴であり、第2の排紙側渡し胴37により搬送されるシートS1の先端を受け取って保持するくわえ爪装置39aが設けられている。
【0026】
反転前倍胴39の第2の排紙側渡し胴37との対接部分よりもシート搬送方向下流側には、図2に示されるように、シートS1の他方の端部としての後端(尻側端部)を受け取って保持するくわえ爪装置31btを備えた反転スイング装置31bが対向して配置されている。なお、第1の排紙側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、反転前倍胴39および反転スイング装置31bによりシート反転部が構成されており、第1の排紙側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、反転前倍胴39および反転スイング装置31bによりシートS1をくわえ爪装置により搬送する搬送装置が構成されている。
【0027】
<搬送経路切替装置>
第2の排紙側渡し胴37における上流側くわえ爪装置としてのくわえ爪装置37aは、後述する搬送路切替カム機構および上流側カム切替装置により、紙取胴38における下流側くわえ爪装置としてのくわえ爪装置38aと反転前倍胴39のくわえ爪装置39aとの間で選択的にシートS1を受け渡すように駆動される。また、紙取胴38のくわえ爪装置38aは、後述する搬送路切替カム機構および下流側カム切替装置により、第2の排紙側渡し胴37により搬送されるシートS1の先端を選択的に受け取るように駆動される。これらのくわえ爪装置37a、38a、上流側カム切替装置および下流側カム切替装置は、シートS1の搬送先を排紙装置4または反転スイング装置31bに切替える、すなわち、シートS1の搬送経路をシート排出経路またはシート反転経路に切替える搬送経路切替装置を構成する。
【0028】
<搬送路切替カム機構の構成>
図3に示すように、フレーム3aに回転自在に支持された軸70には、第2の排紙側渡し胴37のギア37dに噛合するギア71が固定され、この軸70には第1切替カム72と第2切替カム73が固定されている。第1切替カム72および第2切替カム73にはそれぞれ大径のカム面72a、73aおよび小径のカム面72b、73bが設けられている。
【0029】
<上流側カム切替装置の構成>
図4に示すように、第2の排紙側渡し胴37には、フレーム3aに取り付けられたカム部材37bが設けられている。カム部材37bは、第1の排紙側渡し胴36との対接部分近傍に配設されフレーム3aに固定された第1カム37b1及び反転前倍胴39との対接部分近傍に配設されフレーム3aに固定された第2カム37b2、並びにフレーム3aに移動自在に支持された上流側カムとしての第3カム37b3の3つの部分カムにより構成されている。
【0030】
第3カム37b3の基端部は回動軸37b4を介してフレーム3aに回動自在に支持され、当該第3カム37b3の遊端部には腕部37c4がピン37c3を介して連結される。腕部37c4には腕部37c5がピン37c2を介して連結されており、この腕部37c5には、フレーム3aに回動自在に支持されたシャフト37c1が固定されている。ここで、腕部37c4、腕部37c5、ピン37c2によりリンク37cが構成される。
【0031】
また、図3に示されるように、シャフト37c1にはレバー50が固定されており、このレバー50の一端部には第1切替カム72のカム面72a、72bに対接するカムフォロア51がピン52を介して回動自在に支持され、他端部にはピン53が固定されている。さらに、レバー50には一端部がフレーム3aに支持されたばね装置54の先端部がピン結合されている。このばね装置54はカムフォロア51をカム面72a、72bに押圧する方向にレバー50を付勢している。
【0032】
また、フレーム3aにはブラケット55を介して第1切替アクチュエータとしてのエアシリンダ56が設けられ、このエアシリンダ56のロッド56aの先端はレバー50のピン53に対向している。そして、レバー50の他端部側であって、ピン53を挟んでエアシリンダ56のロッド56aの反対側にはその先端がレバー50の端面に当接するストッパ57が設けられる。
【0033】
第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aにおいて(図4)、爪37a1の爪軸とカムフォロワ37a2とがレバー37a3により連結されており、当該カムフォロワ37a2が第1カム37b1および第2カム37b2および第3カム37b3の周面に対接される。なお、カムフォロア37a2には、図示しないトーションバー等の付勢手段によりこれらカム37b1、37b2、37b3の周面に対接させる方向の付勢力が付与されている。
【0034】
<下流側カム切替装置の構成>
紙取胴38には(図4)、フレーム3aに取り付けられたカム部材38bが設けられている。カム部材38bは、デリバリーベルト40との対向部分近傍に配設されフレーム3aに固定された第1カム38b1と、第2の排紙側渡し胴37との対接部分近傍に配設され紙取胴38の軸を中心に回動可能に支持された下流側カムとしての第2カム38b2とによって構成されている。
【0035】
第2カム38b2には、腕部38c4がピン38c3を介して連結されており、この腕部38c4には腕部38c5がピン38c2を介して連結されている。そして腕部38c5はフレームに回動自在に支持されたシャフト38c1に固定されている。ここで、腕部38c4、腕部38c5、ピン38c2によりリンク38cが構成される。
【0036】
また、図3に示されるように、シャフト38c1にはレバー80及びレバー81が固定されており、レバー80には第2切替カム73のカム面73a、73bに対接するカムフォロア82がピン83を介して回動自在に支持されると共に、一端部がフレーム3aに支持されたばね装置85の先端部がピン結合されている。このばね装置85はカムフォロア82をカム面73a、73bに押圧する方向にレバー80を付勢している。そして、レバー81にはピン84が固定されている。
【0037】
また、フレーム3aにはブラケット86を介して第2切替アクチュエータとしてのエアシリンダ87が設けられ、このエアシリンダ87のロッド87aの先端はレバー81のピン84に対向している。そして、レバー81の他端部側であって、ピン84を挟んでエアシリンダ87のロッド87aの反対側にはその先端がレバー81の端面に当接するストッパ88が設けられる。
【0038】
紙取胴38のくわえ爪装置38aにおいて(図4)、爪38a1の爪軸とカムフォロワ38a2とがレバー38a3により連結されており、当該カムフォロワ38a2が第1カム38b1および第2カム38b2の周面に対接される。なお、カムフォロア38a2には、図示しないトーションバー等の付勢手段によりこれらカム38b1、38b2の周面に対接させる方向の付勢力が付与されている。
【0039】
<給紙側シートくわえ替え機構>
次に、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aと印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cとの間でシートS1のくわえ替えを行なわせる給紙側シートくわえ替え機構を説明する。
【0040】
<給紙側渡し胴のくわえ替え機構の構成>
図5に示すように、給紙側渡し胴32には、スイング装置31fと対向した位置に配設されフレーム3aに固定された第1カム32b1と、印刷胴33との対接部分近傍に配設され給紙側渡し胴32の軸を中心に回動可能に支持されたリング状の第2カム32b2とが設けられている。これら第1カム32b1および第2カム32b2によりカム部材32bが構成されている。
【0041】
第2カム32b2には、腕部32c4がピン32c3を介して連結されており、この腕部32c4には腕部32c5がピン32c2を介して連結されている。そして腕部32c5はフレーム3aに回動自在に支持されたシャフト32c1に固定されている。シャフト32c1には当該シャフト32c1を回動させる給紙側第1切替手段106(図7)が連結されている。
【0042】
給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aにおいて、爪32a1の爪軸とカムフォロワ32a2とがレバー32a3により連結されており、当該カムフォロワ32a2が第1カム32b1および第2カム38b2の周面に対接される。なお、カムフォロア32a2には、図示しないトーションバー等の付勢手段によりこれら第1カム32b1および第2カム32b2の周面に対接させる方向の付勢力が付与されている。
【0043】
<印刷胴のくわえ替え機構の構成>
印刷胴33には、反転スイング装置31bと対向する位置の近傍に配設され、フレーム3aに固定された第1カム33p1と、給紙側渡し胴32と対向する位置の近傍に配設され、フレーム3aに移動自在に支持された第2カム33p2とが設けられている。
【0044】
第2カム33p2の基端部は揺動軸33p3を介してフレーム3aに回動自在に支持され、第2カム33p2の遊端部には、腕部33n4がピン33n3を介して連結される。
【0045】
腕部33n4には腕部33n5がピン33n2を介して連結されており、この腕部33n5にはフレーム3aに回動自在に支持されたシャフト33n1が固定されている。シャフト33n1には当該シャフト33n1を回動させる給紙側第2切替手段107(図7)が連結されている。ここで、腕部33n4、腕部33n5、ピン33n2によりリンク33nが構成される。
【0046】
印刷胴33における印刷胴くわえ爪装置33aにおいて、爪33a1の爪軸とカムフォロワ33a2とがレバー33a3により連結されており、当該カムフォロワ33a2がカム部材33pの周面および第1カム33p1、第2カム33p2の周面に対接される。なお、カムフォロア33a2には、図示しないトーションバー等の付勢手段によりこれら第1カム33p1、第2カム33p2の周面に対接させる方向の付勢力が付与されている。
【0047】
<反転前倍胴のくわえ替え機構>
図6に示すように反転前倍胴39には、第2の排紙側渡し胴37と対向する位置の近傍に配設されフレーム3aに固定された固定カム39bと、フレーム3aに移動自在に支持された移動カム39dが設けられている。
【0048】
反転前倍胴39には、反転前倍胴39の軸を中心に回動可能に支持された半円板状のセグメントギア39cが設けられ、そのセグメントギア39cに移動カム39dが固定されている。セグメントギア39cの歯39clには、紙サイズ調整モータ108(図7)に連結されたピニオン39cpが噛合している。
【0049】
反転前倍胴39のくわえ爪装置39aにおいて、爪39a1の爪軸とカムフォロワ39a2とがレバー39a3により連結されており、当該カムフォロワ39a2が固定カム39bの周面および移動カム39dの周面に対接される。なお、カムフォロア39a2には、図示しないトーションバー等の付勢手段により、これら固定カム39b、移動カム39dの周面に対接させる方向の付勢力が付与されている。
【0050】
<制御系の構成>
次に、デジタル印刷装置1の制御系の構成について説明する。図7に示すように、CPU(Central Processing Unit)によって構成される制御装置100には、片面印刷モードまたは両面印刷モードを選択する処理モード選択手段としての印刷モード選択スイッチ101と、シートサイズ入力手段102と、位相検出装置としてのロータリエンコーダ103とが接続されるとともに、エアシリンダ56(図3)の動作を切替える電磁弁104と、エアシリンダ87(図3)の動作を切替える電磁弁105と、給紙側渡し胴32の第2カム32b2の位置を切替える給紙側第1切替手段106と、印刷胴33の第2カム33p2の位置を切替える給紙側第2切替手段107、紙サイズ調整モータ108、連続供給バルブ26および間欠供給バルブ27が接続されている。なお、エアシリンダ56(図3)および電磁弁104により上流側カム切替装置が構成され、エアシリンダ87(図3)および電磁弁105により下流側カム切替装置が構成される。
【0051】
<デジタル印刷装置の印刷動作>
このように構成されたデジタル印刷装置1の印刷動作について、片面印刷モードが選択された場合と、両面印刷モードが選択された場合とに分けて説明する。
【0052】
<片面印刷モードの印刷動作>
デジタル印刷装置1の運転に先立ち、作業者が印刷モード選択スイッチ101を操作して片面印刷モードを選択する。制御装置100は、印刷モード選択スイッチ101を介して選択された片面印刷モードに基づき連続供給バルブ26を作動させ、これにより第1吸23aおよび第2吸23bが積載台21のシートS1を吸着しフィーダボードFBへ供給する。
【0053】
連続供給バルブ26は、印刷胴33の1回転中に当該印刷胴33に設けられた印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cの数と同じ枚数のシートS1を供給するタイミング、換言すると、印刷胴33における各くわえ爪装置33a、33b、33cと給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aとが対向するタイミング(周期)ごとに第1吸23aおよび第2吸23bの負圧源25からの吸引が行なわれるように連続供給バルブ26が作動する。このように、印刷胴33の全ての印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cがシートS1をくわえるように当該シートS1を供給することを連続給紙と呼び、連続給紙における連続供給バルブ26の開閉周期を第1の周期と呼ぶ。連続供給バルブ26の作動により、サッカー装置23はシートS1を第1の周期でフィーダボードFBへ供給する。
【0054】
フィーダボードFBにより搬送されるシートS1は、その先端がスイング装置31fのくわえ爪装置によって保持された後に当該スイング装置31fの揺動により給紙側渡し胴32へ向かって搬送され、その給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aに当該シートS1の先端がくわえ替えされる。
【0055】
制御装置100は、片面印刷モードが選択されている場合、給紙側第1切替手段106を制御し給紙側渡し胴32の第2カム32b2を図5の実線で示されるくわえ替え位置に位置付けるとともに、給紙側第2切替手段107を制御し印刷胴33の第2カム33p2を図5の実線で示されるくわえ替え位置に位置付ける。なお、給紙側渡し胴32の第2カム32b2および印刷胴33の第2カム33p2のくわえ替え位置は、両胴32、33の爪32a1、33a1が対向する受け渡しタイミングで、両胴32、33のカムフォロア32a2、33a2が第2カム32b2、33p2と係合しこれを乗り越えて通過する位置である。
【0056】
給紙側渡し胴32と印刷胴33との対接部分において、当該印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aのカムフォロワ33a2が第2カム33p2のカム面を乗り越えて通過する際にレバー33a3を介して爪33a1が開閉し、給紙側渡し胴32の爪32a1により保持されているシートS1の先端が印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの爪33a1によりくわえられる。この段階では、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aおよび印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの双方にシートS1の先端が保持された状態である。
【0057】
その直後、給紙側渡し胴32のカムフォロワ32a2が第2カム32b2のカム面と係合しこれを通過する際に、レバー32a3を介して爪32a1が開き当該爪32a1によるシートS1の保持が開放される。これにより、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aから印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aへのシートS1のくわえ替えが行なわれる。その後、カムフォロワ32a2が第2カム32b2のカム面を通過すると爪32a1が閉じる。
【0058】
印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aにより保持されたシートS1は、当該印刷胴33の回転とともに搬送されながら、印刷胴33とインクジェットノズル部34のインクジェットノズルヘッド34a〜34dとの間を通過する際、インクジェットノズルヘッド34a〜34dから吐出された微滴化状態のインクが付着することによりシートS1の表面(片面)にデジタル印刷処理が施される。
【0059】
デジタル印刷処理が施されたシートS1は、印刷胴33とインキ乾燥ランプ35との間を通過する際、当該インキ乾燥ランプ35からの光が照射されることにより乾燥または硬化され、第1の排紙側渡し胴36へ搬送される。図8に示すように、印刷胴33と第1の排紙側渡し胴36との対接部分において、シートS1の先端は、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aから第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aにくわえ替えされる。
【0060】
第1の排紙側渡し胴36と第2の排紙側渡し胴37との対接部分において、当該第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aのカムフォロワ37a2がカム部37bの第1カム37b1のカム面を通過する際に、レバー37a3を介して爪37a1が開閉し、第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aにより保持されているシートS1の先端が第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1によりくわえられる。その後、第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aが開いて当該くわえ爪装置36aによるシートS1の保持が開放される。これにより、第1の排紙側渡し胴36のくわえ爪装置36aから第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aへのシートSのくわえ替えが行なわれる。
【0061】
制御装置100は、片面印刷モードが選択されている場合、電磁弁104を制御しエアシリンダ56のロッド56aを伸長させる。エアシリンダ56のロッド56aが伸長することにより、当該ロッド56aの先端がレバー50のピン53に当接し、さらなるロッド56aの伸長によりピン53を介してレバー50をばね装置54の付勢力に抗して揺動させ当該レバー50をストッパ57に押圧させる。これによりレバー50は図3の実線で示される退避位置に位置付けられる。この退避位置においては、カムフォロア51は第1切替カム72のカム面72a、72bから僅かに離間しており、これらカム面72a、72bに当接することはない。
【0062】
レバー50の退避位置への搖動に伴いシャフト37c1が回動し、シャフト37c1の回動によりリンク37cの各腕部37c4、37c5が回動して第3カム37b3が図4に実線で示される作動位置に位置付けられる。
【0063】
これと同時に、制御装置100は、電磁弁105を制御しエアシリンダ87のロッド87aを伸長させる。エアシリンダ87のロッド87aが伸長することにより、当該ロッド87aの先端がレバー81のピン84に当接し、さらなるロッド87aの伸長によりピン84を介してレバー81をばね装置85の付勢力に抗して揺動させ当該レバー81をストッパ88に押圧させる。これによりレバー81は図3の実線で示される位置に位置付けられ、それに伴いシャフト38c1を介してレバー80が図3の実線で示される退避位置に位置付けられる。この退避位置においてカムフォロア82は第2切替カム73のカム面73a、73bから僅かに離間しており、これらカム面73a、73bに当接することはない。
【0064】
レバー80の退避位置への搖動に伴いシャフト38c1が回動し、シャフト38c1の回動によりリンク38cの各腕部38c4、38c5が回動して第2カム38b2が図4に実線で示される作動位置に位置付けられる。
【0065】
シートS1の先端を保持した第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aが紙取胴38との対接部分に到達すると、紙取胴38のくわえ爪装置38aのカムフォロワ38a2が第2カム38b2のカム面を通過して爪38a1が開閉し、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aにより保持されているシートSの先端が紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪38a1によりくわえられる。この段階では、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aおよび紙取胴38のくわえ爪装置38aの双方にシートS1の先端が保持された状態である。
【0066】
その直後、第2の排紙側渡し胴37のカムフォロワ37a2が実線位置に位置付けられた第3カム37b3のカム面を乗り越える際に、レバー37a3を介して爪37a1が開いてシートS1が当該爪37a1による保持から開放され、その後、カムフォロワ37a2が第3カム37b3のカム面を通過すると爪37a1がシートS1の無い状態で閉じる。これにより、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aから紙取胴38のくわえ爪装置38aへのシートSのくわえ替えが行なわれる。
【0067】
そして紙取胴38がシートS1の先端をくわえ爪装置38aにより保持しながら回転すると、当該紙取胴38のカムフォロワ38a2が第1カム38b1のカム面を乗り越える際に、レバー38a3を介して爪38a1が開いてシートS1が当該爪38a1による保持から開放され、デリバリーベルト40上に載せられる。その後、カムフォロワ38a2が第1カム38b1のカム面を通過する際に爪38a1がシートS1の無い状態で閉じる。これによりシートS1は紙取胴38からデリバリーベルト40へ搬送される。
【0068】
デリバリーベルト40上に載せられたシートS1はベルトの走行とともに搬送され、片面の表面にのみデジタル印刷処理の施されたシートS1が排紙部4の積載台41上に排出される。
【0069】
<両面印刷モードの印刷動作>
一方、作業者が印刷モード選択スイッチ101を操作して両面印刷モードを選択すると共に、シートS1のサイズをシートサイズ入力手段102に入力する。制御装置100は、印刷モード選択スイッチ101で選択された両面印刷モードに基づき間欠供給バルブ26を作動させ、これにより第1吸23aおよび第2吸23bが積載台21のシートS1を吸着しフィーダボードFBへ供給する。
【0070】
間欠供給バルブ27は、連続供給のタイミングに対して1枚おきのタイミングでシートS1を供給するタイミング、換言すると、印刷胴33における各印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cと給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aとが対向するタイミング(周期)で、第1吸23aおよび第2吸23bの負圧源25からの吸引と吸引停止とが交互に生ずるように制御される。これは、連続供給の周期の2倍の周期である。このように、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cがひとつおきにシートS1をくわえるように当該シートS1を供給することを間欠給紙と呼び、間欠給紙における間欠供給バルブ27の開閉周期を第2の周期と呼ぶ。間欠供給バルブ27の作動により、サッカー装置23はシートS1を第2の周期でフィーダボードFBへ供給する。
【0071】
フィーダボードFBにより搬送されるシートS1は、片面印刷モードが選択されていた場合と同様に、スイング装置31fを介して給紙側渡し胴32に受け渡される。なお、シートS1は第2の周期で供給されてくるため、給紙側渡し胴32は1回転おきにシートS1をくわえて搬送することになる。
【0072】
制御装置100は、両面印刷モードが選択されている場合、給紙側第1切替手段106を制御し、給紙側渡し胴32の第2カム32b2を当該給紙側渡し胴32の1回転ごとに図5の実線で示されるくわえ替え位置と破線で示される退避位置とに交互に位置付けるとともに、給紙側第2切替手段107を制御し、給紙側渡し胴32の第2カム32b2と同じタイミングで印刷胴33の第2カム33p2を図5の実線で示されるくわえ替え位置と破線で示される退避位置とに交互に位置付ける。制御装置100は、これら給紙側第1切替手段106、給紙側第2切替手段107による第2カム32b2、33p2の位置の切替をロータリエンコーダ103からの位相信号に基づいて行う。
【0073】
これにより、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aがシートS1をくわえているタイミング(第2の周期)で給紙側渡し胴32および印刷胴33の第2カム32b2、33p2がくわえ替え位置に位置付けられ、くわえ爪装置32aがシートS1をくわえていないタイミングでは給紙側渡し胴32および印刷胴33の第2カム32b2、33p2は退避位置に位置付けられる。なお、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの第2カム32b2の退避位置は、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの爪32a1が印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの爪33a1と対向する受け渡しタイミングよりも前に、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aのカムフォロア32a2が第2カム32b2と係合しこれを乗り越えて通過する位置であり、印刷胴33の第2カム33p2の退避位置は印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aのカムフォロア33a2が第2カム33p2とは接触せずに通過する位置である。
【0074】
給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aがシートS1をくわえているときには、片面印刷モードと同様に、くわえ替え位置に位置付けられた第2カム32b2、33p2のカム面を給紙側渡し胴32および印刷胴33のカムフォロア32a2、33a2が乗り越えて通過することにより両胴の爪32a1、33a1が開閉し、シートS1が給紙側渡し胴32から印刷胴33にくわえ替えされる。
【0075】
一方、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aがシートS1をくわえていないときには、当該くわえ爪装置32aのカムフォロア32a2が、退避位置に位置付けられた第2カム32b2と係合することにより、受け渡しタイミングよりも前のタイミングで爪32a1が開き、当該爪32a1が開いたまま印刷胴33の爪33a1と対向し通過する。また、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aのカムフォロア33a2は第2カム33p2と接触することがないため、爪33a1は閉じたまま給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの爪32b1と対向し通過する。すなわち、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの爪32a1は開いたままの状態で且つ印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置32aの爪33a1は閉じたままの状態で両胴の対接箇所を通過するのである。
【0076】
印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aにより保持されたシートS1は、片面印刷モードが選択されていた場合と同様に、インクジェットノズル部34のインクジェットノズルヘッド34a〜34dを通過する際に当該シートS1の表面にデジタル印刷処理が施された後、インキ乾燥ランプ35により乾燥または硬化され、第1の排紙側渡し胴36を介して第2の排紙側渡し胴37へ搬送される。
【0077】
制御装置100は、両面印刷モードが選択されている場合、電磁弁104を制御しエアシリンダ56のロッド56aを退縮させる。エアシリンダ56のロッド56aが退縮することにより、当該ロッド56aの先端がレバー50のピン53から離間し、レバー50がばね装置54の付勢力により揺動してレバー50がストッパ57から離間するので、カムフォロア51がばね装置54の付勢力により第1切替カム72のカム面72a、72bに押圧される。
【0078】
同時に、制御装置100は、電磁弁105を制御しエアシリンダ87のロッド87aを退縮させる。エアシリンダ87のロッド87aが退縮することにより、当該ロッド87aの先端がレバー81のピン84から離間し、レバー81およびレバー80がばね装置85の付勢力により一体となって揺動してレバー81がストッパ88から離間するので、カムフォロア82がばね装置85の付勢力により第2切替カム73のカム面73a、73bに押圧される。
【0079】
第1切替カム72及び第2切替カム73は第2の排紙側渡し胴37の回転によりギア37d、ギア71、軸70を介して回転する。カムフォロア51が第1切替カム72のカム面72a、72bに押圧された状態で当該第1切替カム72が回転することにより、レバー50は第1切替カム72のカム面72a、72bに従って揺動しシャフト37c1が回動する。シャフト37c1の回動により、リンク37cの各腕部37c4、37c5が回動して第3カム37b3が図4に実線で示される作動位置と破線で示される退避位置とに交互に位置付けられる。なお、第2の排紙側渡し胴37の第3カム37b3の作動位置は当該第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1と紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪38a1とが対向する受け渡しタイミングで第2の排紙側渡し胴37のカムフォロア37a2が第3カム37b3と係合してこれを乗り越えて通過する位置であり、退避位置は第2の排紙側渡し胴37のカムフォロア37a2が第3カム37b3とは接触せずに通過する位置である。
【0080】
また、カムフォロア82が第2切替カム73のカム面73a、73bに押圧された状態で当該第2切替カム73が回転することにより、レバー80、81は第2切替カム73のカム面73a、73bに従って揺動するので、その結果シャフト38c1が回動する。シャフト38c1の回動により、リンク38cの各腕部38c4、38c5が回動して第2カム38b2が図4に実線で示される作動位置と破線で示される退避位置とに交互に位置付けられる。なお、紙取胴38の第2カム38b2の作動位置は当該紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪38a1と第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1とが対向する受け渡しタイミングで紙取胴38のくわえ爪装置38aのカムフォロア38a2が第2カム38b2と係合してこれを乗り越えて通過する位置であり、退避位置は受け渡しタイミングよりも後に紙取胴38のくわえ爪装置38aのカムフォロア38a2が第2カム38b2と係合してこれを乗り越えて通過する位置である。
【0081】
第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aが片面に印刷の施されたシートS1をくわえているときには、レバー50のカムフォロア51が第1切替カム72のカム面72bと対接しており、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aのカムフォロワ37a2は、退避位置に位置付けられた第3カム37b3とは接触せずに通過する。これにより、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1は閉じたままのシートS1を保持した状態で第2の排紙側渡し胴37と紙取胴38との対接部分を通過する。
【0082】
一方、紙取胴38のくわえ爪装置38aのカムフォロワ38a2は、退避位置に位置付けられた第2カム38b2によりシートS1の受け渡しタイミングよりも後に第2カム38b2のカム面と係合してこれを乗り越えて通過するため、当該紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪38a1が第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1と対向するときに、紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪38a1は開いたままの状態で通過する。
【0083】
これにより、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1により先端が保持されたシートS1は、紙取胴38のくわえ爪装置38aの爪38a1にくわえ替えされることなく、第2の排紙側渡し胴37の回転とともに反転前倍胴39へ搬送される。
【0084】
図6及び図10に示すように、第2の排紙側渡し胴37と反転前倍胴39との対接部分において、当該反転前倍胴39のくわえ爪装置39aのカムフォロワ39a2が固定カム39bのカム面を乗り越えて通過する際に、レバー39a3を介して爪39a1が開閉し、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aの爪37a1により保持されているシートS1の先端が反転前倍胴39のくわえ爪装置39aの爪39a1によりくわえられる。
【0085】
その直後、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aのカムフォロワ37a2が第2カム37b2のカム面と係合しこれを通過する際に、レバー37a3を介して爪37a1が開いて当該爪37a1によるシートS1の保持が開放される。これにより、第2の排紙側渡し胴37のくわえ爪装置37aから反転前倍胴39のくわえ爪装置39aへのシートS1のくわえ替えが行なわれる。その後、カムフォロワ37a2が第2カム37b2のカム面を通過すると爪37a1が閉じる。
【0086】
図6及び図11に示すように、反転前倍胴39のくわえ爪装置39aにより保持された状態で、反転前倍胴39の回転とともに搬送されるシートS1は、反転前倍胴39の回転とともに搬送され、反転スイング装置31bの破線で示される受取位置にシートS1の他方の端部としての後端(尻側端部)が対向したときに、当該反転スイング装置31bのくわえ爪装置31bt(図4)により当該シートS1の後端(尻側端部)が保持される。
【0087】
このとき同時に、反転前倍胴39のくわえ爪装置39aのカムフォロワ39a2は、図6中実線位置に位置付けられた移動カム39dのカム面と係合しこれを通過する。これによりレバー39a3を介して爪39a1が開き、くわえ爪装置39aの爪39a1に保持されたシートS1の一方の端部としての先端(くわえ側端部)が開放される。これにより反転前倍胴39のくわえ爪装置39aから反転スイング装置31bのくわえ爪装置31btへシートS1のくわえ替えが行われる。
【0088】
なお、制御装置100は、両面印刷モードが選択されている場合、デジタル印刷装置1の運転に先立ち、シートサイズ入力手段102に入力されたシートS1のサイズ(シート搬送方向長さ)に基づき、紙サイズ調整モータ108を制御し、ピニオンギア39cpを介してセグメントギア39cを実線位置から2点鎖線位置へ移動させることにより、セグメントギア39cの移動に伴って移動カム39dについても実線位置から2点鎖線位置へ移動させる。これにより、反転スイング装置31bの受取位置にシートS1の後端(尻側端部)が対向して当該くわえ爪装置31btがその尻側端部を保持するときに、反転前倍胴39のくわえ爪装置39aのカムフォロワ39a2が移動カム39dと係合する位置に、当該移動カム39dが位置付けられる。
【0089】
図12に示すように、反転スイング装置31bの破線で示す受取位置から実線で示す受渡位置への揺動動作によりシートS1は尻側端部が先頭となって印刷胴33へ搬送される。印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aのカムフォロワ33a2が第1カム33p1のカム面と係合しこれを通過する際にレバー33a3を介して爪33a1が開閉し、反転スイング装置31bのくわえ爪装置31btにより保持されているシートS1の尻側端部が印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの爪33a1によりくわえられる。その後、反転スイング装置31bのくわえ爪装置31btがシートS1のくわえ側端部の保持を開放することにより、反転スイング装置31bのくわえ爪装置31btから印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの爪33a1にシートS1の尻側端部がくわえ替えされる。その際、シートS1のデジタル印刷が施された表面が印刷胴33の周面(支持面33d、33e、33f)と対向し、シートS1の裏面が外側を向いた状態で当該印刷胴33に保持され、シートS1の表裏が反転される。
【0090】
ここで、反転スイング装置31bによりシートS1が印刷胴33へ再度受け渡されるタイミングは、サッカー装置23が間欠供給バルブ27によりシートS1を1枚おきに間欠給紙しているため、給紙側渡し胴32から搬送される新規なシートS1を保持しない印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cと対向するタイミングであり、給紙側渡し胴32から搬送される新規なシートS1と裏面印刷のために反転スイング装置31bから搬送される表裏反転状態のシートS1とが干渉してしまうことがない。
【0091】
印刷胴33の回転に伴い、片面印刷済のシートS1を受取った印刷胴くわえ爪装置33aは、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aと対向するが、その際、サッカー装置23の間欠給紙により給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aにはシートS1は保持されていない。そして、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aのカムフォロワ32a2は退避位置に位置付けられた第2カム32b2により、シートS1の受け渡しタイミングよりも前に第2カム32b2のカム面と係合しこれを乗り越えて通過するため、当該給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの爪32a1が、シートS1を保持した印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの爪33a1と対向するときに、給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの爪32a1は開いたままの状態で通過する。
【0092】
そして、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの第2カム33p2は退避位置に位置付けられているため、印刷胴くわえ爪装置33aのカムフォロワ33a2は第2カム33p2と当接することなく通過し、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33aの爪33a1は閉じたまま給紙側渡し胴32のくわえ爪装置32aの爪32a1と対向し通過する。これにより、サッカー装置23の間欠給紙によりシートS1が供給されないタイミングで、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cが片面印刷済のシートS1を保持して給紙側渡し胴32との対接箇所を通過する。
【0093】
このようにして、印刷胴33の印刷胴くわえ爪装置33a、33b、33cには、サッカー装置23からの新規のシートS1と反転スイング装置31bからの片面印刷済のシートS1とが交互に保持して搬送され、インクジェットノズル部34へ搬送される。
【0094】
ここで、制御装置100は、ロータリエンコーダ103の出力に基づいて片面印刷済の表裏反転したシートS1に対しては裏面用の印刷を施し、サッカー装置23からの新規のシートS1に対しては表面用の印刷を施すようにインクジェットノズル部34の各インクジェットノズルヘッド34a〜34dを制御する。これにより、インクジェットノズルヘッド34a〜34dは、印刷胴33に交互に保持された新規なシートS1と表裏反転したシートS1に対応して表面用の印刷と裏面用の印刷を交互に行う。
【0095】
その後、裏面に印刷が施されたシートS1は、片面印刷モードの場合と同様に、第1の排出側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、紙取胴38を順次介してデリバリーベルト40から排紙部4の積載台41へ排出される。
【0096】
このようにデジタル印刷装置1は、同じ印刷胴33及び同じインクジェットノズル部34によりシートS1の表面および裏面にデジタル印刷処理を施すことができるので、裏面印刷処理用の印刷胴及びインクジェットノズル部を別個設ける場合に比べ、省スペース化を図りながら、効率良くシートS1の両面印刷処理を施すことができる。
【0097】
またデジタル印刷装置1は、給紙側渡し胴32、印刷胴33、第1の排紙側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、反転前倍胴39及び反転スイング装置31bへ順次シートS1を受け渡す際、各カムのカム面を介して各くわえ爪装置によりくわえられた状態を常時維持しながらシートS1を搬送しているので、シートS1の表面又は裏面に対しても当該シートS1のシート搬送方向や幅方向に対する高い見当精度を得ることができ、シートS1に対する印刷品質を向上することができる。
【0098】
さらにデジタル印刷ユニット3では、給紙側渡し胴32、印刷胴33、第2の排紙側渡し胴37及び紙取胴38における各カムのカム面を介して各くわえ爪装置の開閉動作を機械的に実行するようにしたことにより、シートS1のくわえ替え動作を確実に行うことができる。
【0099】
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、印刷胴33及びインクジェットノズル部34によりシートS1に対してデジタル印刷処理を行う印刷装置としてのデジタル印刷機1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、オフセット印刷処理、検査処理、箔転写処理、型押し処理等の各種処理をシートS1に対して行う印刷装置に適用するようにしても良い。
【0100】
また、上述した実施の形態においては、印刷胴33の後に、第1の排紙側渡し胴36、第2の排紙側渡し胴37、紙取胴38または反転前倍胴39、反転スイング装置31bを用いてシートS1を排出または反転するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、印刷胴33に反転前倍胴39を対接させるとともに、当該反転前倍胴39の下方にデリバリーベルト40を配設し、印刷胴33から反転前倍胴39へシートS1を直接受け渡して当該シートS1をデリバリーベルト40へ搬送したり、反転前倍胴39に保持されたシートS1を反転スイング装置31bにより反転して印刷胴33に供給するような必要最小限の構成を用いるようにしてもよい。
【0101】
さらに、上述した実施の形態においては、印刷胴として3倍胴でなる印刷胴33を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2倍胴或いは4倍胴以上でなる印刷胴を用いるようにしても良い。
【符号の説明】
【0102】
1…デジタル印刷装置、2…給紙装置(シート供給装置)、3…デジタル印刷ユニット、4…排紙装置(シート排出装置)、21、41…積載台、23…サッカー装置、25…負圧源、26…連続供給バルブ、27…間欠供給バルブ、31b…反転スイング装置、31f…スイング装置、32…給紙側渡し胴、33…印刷胴(第1の胴)、34…インクジェットノズル部(処理装置)、35…インキ乾燥ランプ、36…第1の排紙側渡し胴、37…第2の排紙側渡し胴(第2の排出側渡し胴)、38…紙取胴、39…反転前倍胴(第2の胴)、40…デリバリーベルト、50…レバー、51、82…カムフォロワ、52、53、83、84…ピン、54、85…バネ装置、55…ブラケット、56、87…エアシリンダ、57、88…ストッパ、70…軸、71…ギア、72…第1切替カム、73…第2切替カム、80、81…レバー、82…カムフォロア、86…ブラケット、100…制御部(制御装置)、101…印刷モード選択スイッチ(処理モード選択手段)、102…シートサイズ入力手段、103…ロータリエンコーダ、104、105…電磁弁、106…給紙側第1切替手段、107…給紙側第2切替手段、108…紙サイズ調整モータ、FB…フィーダボード、S1…シート。
図1
図2
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図4
図5
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図7
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図10
図11
図12