(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0011】
図において、10は、本実施の形態における画像形成装置であり、例えば、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等のような単機能機であってもよいし、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等の各種の機能を併せ持つ複合機、すなわち、MFP(Multi Function Printer)であってもよいし、インクジェット方式、電子写真方式、熱転写方式等の各種の画像形成方式を利用して、印刷用紙等の記録媒体に画像を形成することができるものであれば、いかなる種類のものであってもよい。ここでは、前記画像形成装置10が、MFPであるものとして説明する。
【0012】
前記画像形成装置10は、LAN(Local Area Network)、イントラネット、インターネット等の通信回線網であるネットワーク15を介して、外部装置である上位装置としてのホストコンピュータ11、12に接続され、該ホストコンピュータ11、12から画像情報としての印刷データを受信し、該印刷データを用紙等の記録媒体に印刷する。なお、前記ホストコンピュータ11、12は、例えば、CPU、MPU等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、通信インターフェイス等を備える一般的なパーソナルコンピュータであるが、画像形成装置10で記録媒体に印刷するための印刷データを作成する機能、及び、前記印刷データを画像形成装置10に送信する機能を有する装置であれば、いかなる種類のものであってもよい。
【0013】
ここで、前記画像形成装置10は、制御部20、記憶部30、通信部40、画像読取部50、画像形成部60、入力部70及び電源供給部80を有する。そして、前記制御部20、記憶部30、通信部40、画像読取部50、画像形成部60、入力部70及び電源供給部80は、内部通信回線としてのアドレス/データバス13を介して、相互に通信可能に接続されている。
【0014】
前記制御部20は、制御処理ユニットとしてのCPU21、及び、制御処理メモリとしてのプログラム用ROM23を備える。なお、前記CPU21は、計時手段としてのタイマ22を内蔵する。そして、CPU21は、画像形成装置10全体のシステム制御、画像情報の流れの管理等の総括的コントロールを行う。なお、前記タイマ22によって、前記CPU21は、所定時間を計測することができる。前記CPU21の制御プログラムデータは、プログラム用ROM23内に格納されている。
【0015】
また、前記記憶部30は、データ蓄積用メモリ31及び装置設定情報格納用メモリ32を備える。前記データ蓄積用メモリ31は、ホストコンピュータ11、12から受信した画像情報等の印刷データを格納する。また、前記装置設定情報格納用メモリ32は画像形成装置10の各部の動作に関する情報を格納する。そして、前記CPU21は、アドレス/データバス13を介して記憶部30にアクセスし、必要な情報の読み出し及び格納を行う。前記装置設定情報格納用メモリ32には、各電力供給モードヘ切り替えるための省電力モード移行の設定等、画像形成装置10の各種設定が格納される。なお、前記CPU21は、前記各電力供給モードへの切替の指示を電源制御部82に対して行う。
【0016】
さらに、前記通信部40は、ホストインターフェイス部41を備える。前記CPU21は、ホストインターフェイス部41を介して、ホストコンピュータ11、12と接続され、通信処理が可能となっている。なお、前記ホストインターフェイス部41は、イーサネット(R)、USB(Universal Serial Bus)2.0等の規格に適合したインターフェイスであり、前記規格に則って、ホストコンピュータ11、12から印刷データ等の情報を受信する。
【0017】
さらに、前記画像読取部50は、スキャナインターフェイス部51及びスキャナユニット52を備える。前記スキャナインターフェイス部51は、CPU21の指示に従って、スキャナユニット52から印刷データを転送したり、制御信号の送受信を行ったりするインターフェイス回路である。また、前記スキャナユニット52は、原稿を読み取り、印刷データに変換する。
【0018】
さらに、前記画像形成部60は、プリンタエンジンインターフェイス部61及びプリンタエンジン62を備える。前記プリンタエンジンインターフェイス部61は、CPU21の指示に従って、印刷データをプリンタエンジン62に転送したり、制御信号の送受信を行ったりするインターフェイス回路である。そして、前記プリンタエンジン62は、受信した印刷データに基づいて、印刷用紙等の記録媒体に印刷を行う。
【0019】
さらに、前記入力部70は、操作・表示部71を備え、該操作・表示部71は電源スイッチ72を内蔵する。前記操作・表示部71は、マンマシンインターフェイスであり、画像形成装置10がプリンタ、ファクシミリ機、複写機等として機能する際に、前記プリンタ、ファクシミリ機、複写機等の操作内容(動作指示)をCPU21に伝え、また、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等としての状態をCPU21から伝えられ、表示する。前記電源スイッチ72の状態は、電源制御部82に伝えられる。
【0020】
さらに、前記電源供給部80は、電力供給部としての電源部81及び電力制御部としての電源制御部82を備える。前記電源部81は、電源ケーブルとしてのACケーブル14を介して、図示されない外部電源からAC電流が給電される。例えば、家庭、事務所等に配設されたレセプタクル(コンセント)にACケーブル14の先端のプラグを嵌(かん)合することによって、外部電源に接続され、外部からの給電が行われる。そして、前記電源部81は、給電されたAC電流をDC電流に変換し、画像形成装置10内の各部に対して電力供給を行う。なお、前記電源部81は、画像形成装置10内の各部に対して電力供給を行う第1の電力供給モードと、電源制御部82のみに対して電力供給を行う第2の電力供給モードとを備える。前記第1の電力供給モードと第2の電力供給モードとの切替は、電源制御部82によって制御される。
【0021】
該電源制御部82は、電源制御ユニットとしての電源制御用CPU83を備え、該電源制御用CPU83は電力供給状態記憶部としての電源設定格納用メモリ84を内蔵する。前記電源制御用CPU83は、消費電力低減のために電力供給モードの切替を行う。また、前記電源設定格納用メモリ84は電源制御情報(電源ONフラグが1であるか0であるかの情報)を格納し、該電源制御情報に応じて電源部81が制御される。
【0022】
次に、前記構成の画像形成装置10の動作について説明する。まず、外部からの給電が行われている場合にオートパワーオフモードに移行する動作について説明する。
【0023】
図2は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置のオートパワーオフモードに移行する動作を示すフローチャートである。
【0024】
まず、電源部81に外部からの給電が行われ、電源制御部82のみに対して電力供給が行われている状態(第2の電力供給モード)では、電源制御用CPU83は、電源スイッチ72の状態を監視し、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断する。
【0025】
そして、オペレータが電源スイッチ72を操作してON(オン)にすると、電源制御用CPU83は、電源スイッチON制御を検出し、電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを1にセットする。該電源ONフラグは、画像形成装置10の電力供給オン状態又はオフ状態を示すフラグであって、1の場合には電力供給オン状態、すなわち、電源オンの状態であることを示し、0の場合には電力供給オフ状態、すなわち、電源オフの状態であることを示す。また、電源スイッチON制御を検出しない場合、電源制御用CPU83は、電源スイッチON制御を検出したか否かの判断を繰り返す。
【0026】
続いて、電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。具体的には、電源部81を制御し、画像形成装置10内の各部に対して電力供給を行わせる。
【0027】
続いて、CPU21は、装置初期設定を行う。具体的には、画像形成装置10内の周辺LSI(Large Scale Integrated Circuit)の初期設定及び各メモリの初期化を行う。また、CPU21は、プリンタエンジンインターフェイス部61を介して印刷準備制御を行い、その後、CPU21は、ホストインターフェイス部41を介してホストコンピュータ11、12との通信を可能とし、これにより画像形成装置10は待機状態となる。この状態が第1の電力供給モードである。
【0028】
続いて、CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行う。具体的には、タイマ22にオートパワーオフ移行時間計測タイマをセットして起動する。なお、オートパワーオフ移行時間は、電源スイッチ72がONにされてからの所定時間であって、例えば、該所定時間の間にオペレータが操作・表示部71を操作しなかったり、画像形成装置10の動作が行われなかったりした場合に、オートパワーオフモードに移行する時間であり、装置設定情報格納用メモリ32に格納されている。
【0029】
その後、電源制御用CPU83は、電源スイッチ72の状態を監視し、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。
【0030】
そして、オペレータが電源スイッチ72をOFF(オフ)にする操作をしない場合、電源制御用CPU83が電源スイッチOFF制御を検出しないと判断し、CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマを監視し、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになったか否かを判断する。
【0031】
ここで、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合、オートパワーオフ移行のための所定時間経過待ちとなり、電源制御用CPU83は、再び電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断して、以降の動作を繰り返す。
【0032】
また、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになった場合、CPU21は、電源オフにするために画像形成装置10の各部に対して電源オフ準備制御を行い、その後、電源制御用CPU83に対して、電源オフ制御指示を行う。
【0033】
なお、オペレータが電源スイッチ72を操作した場合、電源制御用CPU83は、電源スイッチOFF制御を検出したと判断し、その旨をCPU21に通知する。すると、該CPU21は、電源オフにするために画像形成装置10の各部に対して電源オフ準備制御を行い、その後、電源制御用CPU83に対して、電源オフ制御指示を行う。
【0034】
続いて、電源制御用CPU83は、電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを0にセットする。
【0035】
続いて、電源制御用CPU83は、オートパワーオフモードに移行するよう制御する。具体的には、画像形成装置10内の各部に対して電力供給を遮断するように電源部81を制御する。すると、該電源部81は、電源制御部82以外の画像形成装置10内の各部に対して電力供給を遮断する。これにより、第1の電力供給モードから、第2の電力供給モードに切り替えられる。
【0036】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 電源制御用CPU83は、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチON制御を検出した場合はステップS2に進み、電源スイッチON制御を検出しない場合は判断を繰り返し行う。
ステップS2 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを1にセットする。
ステップS3 電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。
ステップS4 CPU21は、装置初期設定を行う。
ステップS5 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行う。
ステップS6 電源制御用CPU83は、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチOFF制御を検出した場合はステップS8に進み、電源スイッチOFF制御を検出しない場合はステップS7に進む。
ステップS7 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになったか否かを判断する。オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになった場合はステップS8に進み、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS6に戻る。
ステップS8 CPU21は、電源オフ制御指示を行う。
ステップS9 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを0にセットする。
ステップS10 電源制御用CPU83は、オートパワーオフモードに移行するよう制御する。
【0037】
次に、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に、停電の復旧、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルへの嵌合等が行われたことにより、外部からの給電が再開された場合の動作について説明する。
【0038】
図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の遮断された外部からの給電が再開された場合の動作を示すフローチャートである。
【0039】
まず、画像形成装置10にAC電源供給が開始されたか否かを判断する。装置にAC電源供給が開始された場合、すなわち、外部からの給電が再開され、電源部81にAC電流が給電された場合、第2の電力供給モードになっているので、電源制御部82のみに電力供給が行われる。すると、電源制御用CPU83は、初期化される。また、装置にAC電源供給が開始されない場合、画像形成装置10にAC電源供給が開始されたか否かの判断を繰り返す。
【0040】
続いて、電源制御用CPU83は、電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグをチェックし、電源ONプラグが1であるか否かを判断する。
【0041】
そして、電源ONフラグが1の場合、電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。具体的には、電源部81を制御し、画像形成装置10内の各部に対して電力供給を行わせる。つまり、第2の電力供給モードから、第1の電力供給モードに切り替え、画像形成装置10を電力供給オン状態、すなわち、電源オンの状態にする。
【0042】
一方、電源ONフラグが1でない場合、つまり、電源ONフラグが0である場合、電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給停止制御を行う。具体的には、電源部81を制御し、画像形成装置10内の各部に対して電力供給を行わないようにさせる。つまり、第2の電力供給モードを維持し、画像形成装置10を電力供給オフ状態、すなわち、電源オフの状態のままにする。
【0043】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 画像形成装置10にAC電源供給が開始されたか否かを判断する。装置にAC電源供給が開始された場合はステップS22に進み、装置にAC電源供給が開始されない場合は判断を繰り返し行う。
ステップS22 電源制御用CPU83は、初期化される。
ステップS23 電源制御用CPU83は、電源ONプラグが1であるか否かを判断する。電源ONフラグが1である場合はステップS24に進み、電源ONフラグが1でない場合はステップS25に進む。
ステップS24 電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。
ステップS25 電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給停止制御を行う。
【0044】
このように、本実施の形態において、画像形成装置10は、オペレータが電源スイッチ72を操作してOFFにしたように、通常の電源オフ操作が行われた場合、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に外部からの給電が再開されても、電源オンの状態にならないが、オペレータが電源スイッチ72を操作してONにし、すなわち、通常の電源オン操作が行われて、画像形成装置10が使用中である場合には、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に外部からの給電が再開されると、自動的に電源オンの状態に復帰するので、オペレータが電源オン操作を行う必要がなく、オペレータの手間が省け、利便性が高い。
【0045】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0046】
図4は本発明の第2の実施の形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0047】
本実施の形態における画像形成装置10の通信部40は、図に示されるように、ホストインターフェイス部41に加えて、モデム・NCUインターフェイス部42、モデム43及びNCU(Network Control Unit)44を備える。なお、該NCU44は、通信回線網としての電話回線に接続されている。
【0048】
前記モデム43は、ITU−T勧告のV.34、V.17、V.29、V.27ter、V.8及びV.23に準拠したモデムであって、電話回線からNCU44を介して受信したファクシミリ伝送信号、及び、発信者情報信号を復調して、それらのデータを、アドレス/データバス13に出力する。また、前記モデム43は、アドレス/データバス13を介して与えられるファクシミリ送信データを変調し、ファクシミリ伝送信号に変換してNCU44を介して、電話回線へ出力する。
【0049】
前記NCU44は、電話回線へ接続するためのインターフェイスであって、電話回線の接続状態の検出、着信の検出、電話回線への信号の入出力等の電話回線制御が、モデム・NCUインターフェイス部42及びアドレス/データバス13を介して、CPU21によって行われる。
【0050】
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0051】
次に、本実施の形態における画像形成装置10の動作について説明する。ここでは、外部からの給電が行われている場合にオートパワーオフモードに移行する動作について説明する。
【0052】
図5は本発明の第2の実施の形態における画像形成装置のオートパワーオフモードに移行する動作を示すフローチャートである。
【0053】
なお、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断してから、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行うまでの動作、すなわち、
図5に示されるステップS31〜S35の動作については、前記第1の実施の形態において説明した
図2に示されるステップS1〜S5の動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0054】
CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行った後、電話回線が接続状態であるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、NCU44及びモデム・NCUインターフェイス42を介して検出される交換機からの電話回線の電圧に基づいて電話回線が接続状態であるか否かを判断する。
【0055】
そして、電話回線の電圧が検出されると、電話回線が接続状態であると判断し、CPU21は、電源制御用CPU83に電源フラグを1にするよう指示する。すると、電源制御用CPU83は電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを1にセットする。一方、電話回線の電圧が検出されないと、電話回線が接続状態でないと判断し、CPU21は、電源制御用CPU83に電源フラグを0にするよう指示する。すると、電源制御用CPU83は電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを0にセットする。
【0056】
続いて、電源制御用CPU83は、電源スイッチ72の状態を監視し、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。
【0057】
なお、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断してから、オートパワーオフモードに移行するよう制御するまでの動作、すなわち、
図5に示されるステップS39〜S43の動作については、前記第1の実施の形態において説明した
図2に示されるステップS6〜S10の動作と同様であるので、その説明を省略するが、本実施の形態においては、ステップS40においてオートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS36に戻るようになっている点が、前記第1の実施の形態と異なる。
【0058】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 電源制御用CPU83は、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチON制御を検出した場合はステップS32に進み、電源スイッチON制御を検出しない場合は判断を繰り返し行う。
ステップS32 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを1にセットする。
ステップS33 電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。
ステップS34 CPU21は、装置初期設定を行う。
ステップS35 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行う。
ステップS36 CPU21は、電話回線が接続状態であるか否かを判断する。電話回線が接続状態である場合はステップS37に進み、電話回線が接続状態でない場合はステップ38に進む。
ステップS37 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを1にセットする。
ステップS38 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを0にセットする。
ステップS39 電源制御用CPU83は、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチOFF制御を検出した場合はステップS41に進み、電源スイッチOFF制御を検出しない場合はステップS40に進む。
ステップS40 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになったか否かを判断する。オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになった場合はステップS41に進み、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS36に戻る。
ステップS41 CPU21は、電源オフ制御指示を行う。
ステップS42 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを0にセットする。
ステップS43 電源制御用CPU83は、オートパワーオフモードに移行するよう制御する。
【0059】
なお、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に、停電の復旧、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルへの嵌合等が行われたことにより、外部からの給電が再開された場合の動作については、前記第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0060】
このように、本実施の形態において、画像形成装置10は、電話回線に接続され、ファクシミリ機として使用中である場合、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に外部からの給電が再開されると、無人の環境下においても自動的に電源オンの状態に復帰するので、オペレータが電源オン操作を行う必要がなく、オペレータの手間が省け、利便性が高い。
【0061】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0062】
図6は本発明の第3の実施の形態における画像形成装置のオートパワーオフモードに移行する動作を示すフローチャートである。
【0063】
本実施の形態における画像形成装置10の構成は、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0064】
ここでは、本実施の形態における画像形成装置10の動作について説明するものとし、まず、外部からの給電が行われている場合にオートパワーオフモードに移行する動作について説明する。
【0065】
なお、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断してから、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行うまでの動作、すなわち、
図6に示されるステップS51〜S55の動作については、前記第1の実施の形態において説明した
図2に示されるステップS1〜S5の動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0066】
CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行った後、ネットワーク15が接続状態であるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、ホストインターフェイス部41を介して、ネットワーク15との接続状態を検出して判断する。
【0067】
そして、ネットワーク15が接続状態である場合、CPU21は、電源制御用CPU83に電源フラグを1にするよう指示する。すると、電源制御用CPU83は電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを1にセットする。一方、ネットワーク15が接続状態でない場合、CPU21は、電源制御用CPU83に電源フラグを0にするよう指示する。すると、電源制御用CPU83は電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを0にセットする。
【0068】
続いて、電源制御用CPU83は、電源スイッチ72の状態を監視し、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。
【0069】
なお、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断してから、オートパワーオフモードに移行するよう制御するまでの動作、すなわち、
図6に示されるステップS59〜S63の動作については、前記第1の実施の形態において説明した
図2に示されるステップS6〜S10の動作と同様であるので、その説明を省略するが、本実施の形態においては、ステップS60においてオートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS56に戻るようになっている点が、前記第1の実施の形態と異なる。
【0070】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS51 電源制御用CPU83は、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチON制御を検出した場合はステップS52に進み、電源スイッチON制御を検出しない場合は判断を繰り返し行う。
ステップS52 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを1にセットする。
ステップS53 電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。
ステップS54 CPU21は、装置初期設定を行う。
ステップS55 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行う。
ステップS56 CPU21は、ネットワーク15が接続状態であるか否かを判断する。ネットワーク15が接続状態である場合はステップS57に進み、ネットワーク15が接続状態でない場合はステップS58に進む。
ステップS57 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを1にセットする。
ステップS58 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを0にセットする。
ステップS59 電源制御用CPU83は、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチOFF制御を検出した場合はステップS61に進み、電源スイッチOFF制御を検出しない場合はステップS60に進む。
ステップS60 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになったか否かを判断する。オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになった場合はステップS61に進み、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS56に戻る。
ステップS61 CPU21は、電源オフ制御指示を行う。
ステップS62 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを0にセットする。
ステップS63 電源制御用CPU83は、オートパワーオフモードに移行するよう制御する。
【0071】
なお、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に、停電の復旧、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルへの嵌合等が行われたことにより、外部からの給電が再開された場合の動作については、前記第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0072】
このように、本実施の形態において、画像形成装置10は、ネットワーク15に接続され、使用中である場合、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に外部からの給電が再開されると、無人の環境下においても自動的に電源オンの状態に復帰するので、オペレータが電源オン操作を行う必要がなく、オペレータの手間が省け、利便性が高い。
【0073】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。また、前記第1〜第3の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
【0074】
図7は本発明の第4の実施の形態における画像形成装置の自動電源ONモードを設定する動作を示すフローチャートである。
【0075】
本実施の形態における画像形成装置10の構成は、前記第1の実施の形態と同様であるが、装置設定情報格納用メモリ32内に自動オンモード、すなわち、自動電源ONモード設定内容を示す情報(自動電源ONモードフラグが1であるか0であるかの情報)も格納される。そして、自動電源ONモード設定は、オペレータが操作・表示部71の設定スイッチを操作することによって行われ、自動電源ONモード設定がなされたか否かの情報は、操作・表示部71及びアドレス/データバス13を介して、CPU21が認識し、該CPU21が、アドレス/データバス13を介して、装置設定情報格納用メモリ32内に自動電源ONモードフラグとして格納する。なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0076】
次に、本実施の形態における画像形成装置10の動作について説明する。まず、自動電源ONモードを設定する動作について説明する。
【0077】
まず、オペレータが操作・表示部71を操作して自動電源ONモード設定を行うと、CPU21は、前記自動電源ONモード設定の設定内容を、操作・表示部71を介して、認識し、自動電源ONモード設定がされたか否かを判断する。
【0078】
そして、自動電源ONモード設定がされた、すなわち、ON設定であると判断すると、CPU21は、装置設定情報格納用メモリ32内に格納されている自動電源ONモードフラグを1にセットする。
【0079】
一方、自動電源ONモード設定がされていない、すなわち、OFF設定であると判断すると、CPU21は、装置設定情報格納用メモリ32内に格納されている自動電源ONモードフラグを0にセットする。
【0080】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS71 自動電源ONモード設定がされたか否かを判断する。自動電源ONモード設定がされた場合はステップS72に進み、自動電源ONモード設定がされていない場合はステップS73に進む。
ステップS72 自動電源ONモードフラグを1にセットする。
ステップS73 自動電源ONモードフラグを0にセットする。
【0081】
次に、外部からの給電が行われている場合にオートパワーオフモードに移行する動作について説明する。
【0082】
図8は本発明の第4の実施の形態における画像形成装置のオートパワーオフモードに移行する動作を示すフローチャートである。
【0083】
なお、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断してから、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行うまでの動作、すなわち、
図8に示されるステップS81〜S85の動作については、前記第1の実施の形態において説明した
図2に示されるステップS1〜S5の動作と同様であるので、その説明を省略する。
【0084】
CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行った後、インターフェイス接続状態であるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、ホストインターフェイス部41を介して、ネットワーク15との接続状態を検出して判断する。
【0085】
そして、ネットワーク15が接続状態である場合、インターフェイス接続状態であると判断し、CPU21は、装置設定情報格納用メモリ32内に格納されている電源ONフラグをチェックし、自動電源ONモードフラグが1であるか否かを判断する。
【0086】
ここで、自動電源ONモードフラグが1の場合、CPU21は、電源制御用CPU83に指示して、電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを1にセットさせる。一方、自動電源ONモードフラグが1でない場合、すなわち、自動電源ONモードフラグが0の場合、CPU21は、電源制御用CPU83に指示して、電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを0にセットさせる。また、インターフェイス接続状態でないと判断した場合も、CPU21は、電源制御用CPU83に指示して、電源設定格納用メモリ84内に格納されている電源ONフラグを0にセットさせる。
【0087】
続いて、電源制御用CPU83は、電源スイッチ72の状態を監視し、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。
【0088】
なお、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断してから、オートパワーオフモードに移行するよう制御するまでの動作、すなわち、
図8に示されるステップS90〜S94の動作については、前記第1の実施の形態において説明した
図2に示されるステップS6〜S10の動作と同様であるので、その説明を省略するが、本実施の形態においては、ステップS91においてオートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS86に戻るようになっている点が、前記第1の実施の形態と異なる。
【0089】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS81 電源制御用CPU83は、電源スイッチON制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチON制御を検出した場合はステップS82に進み、電源スイッチON制御を検出しない場合は判断を繰り返し行う。
ステップS82 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを1にセットする。
ステップS83 電源制御用CPU83は、装置内各部に電源供給制御を行う。
ステップS84 CPU21は、装置初期設定を行う。
ステップS85 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマ起動を行う。
ステップS86 CPU21は、インターフェイス接続状態であるか否かを判断する。インターフェイス接続状態である場合はステップS87に進み、インターフェイス接続状態でない場合はステップS89に進む。
ステップS87 CPU21は、自動電源ONモードフラグが1であるか否かを判断する。自動電源ONモードフラグが1である場合はステップS88に進み、自動電源ONモードフラグが1でない場合はステップS89に進む。
ステップS88 CPU21は、電源ONフラグを1にセットさせる。
ステップS89 CPU21は、電源ONフラグを0にセットさせる。
ステップS90 電源制御用CPU83は、電源スイッチOFF制御を検出したか否かを判断する。電源スイッチOFF制御を検出した場合はステップS92に進み、電源スイッチOFF制御を検出しない場合はステップS91に進む。
ステップS91 CPU21は、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになったか否かを判断する。オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになった場合はステップS92に進み、オートパワーオフ移行時間計測タイマがタイムアウトになっていない場合はステップS86に戻る。
ステップS92 CPU21は、電源オフ制御指示を行う。
ステップS93 電源制御用CPU83は、電源ONフラグを0にセットする。
ステップS94 電源制御用CPU83は、オートパワーオフモードに移行するよう制御する。
【0090】
なお、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に、停電の復旧、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルへの嵌合等が行われたことにより、外部からの給電が再開された場合の動作については、前記第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0091】
このように、本実施の形態において、画像形成装置10は、停電、ACケーブル14の先端のプラグのレセプタクルからの抜取り等の原因によって外部からの給電が遮断された後に外部からの給電が再開されたときに、自動的に電源オンの状態に復帰するか否かを、オペレータが任意に選択して設定することができるので、利便性が更に高くなる。
【0092】
なお、前記第1〜第4の実施の形態においては、画像形成装置10が複合機である場合について説明したが、画像形成装置10は、プリンタ、ファクシミリ機、複写機等のように、画像を形成する機能を有する装置であれば、いかなる装置であってもよい。
【0093】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。