(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6178741
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20130101AFI20170731BHJP
G06F 3/0485 20130101ALI20170731BHJP
G06F 3/0484 20130101ALI20170731BHJP
【FI】
G06F3/0488 130
G06F3/0485
G06F3/0484 150
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-57571(P2014-57571)
(22)【出願日】2014年3月20日
(65)【公開番号】特開2015-88159(P2015-88159A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年6月20日
(31)【優先権主張番号】特願2013-196797(P2013-196797)
(32)【優先日】2013年9月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100184631
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 隆
(72)【発明者】
【氏名】新田 竜一
【審査官】
酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−523633(JP,A)
【文献】
特開2009−265929(JP,A)
【文献】
特開2003−140791(JP,A)
【文献】
特開2010−055454(JP,A)
【文献】
特開平06−289983(JP,A)
【文献】
特開2012−118588(JP,A)
【文献】
カー ロバートM、他,“II.携帯性も追求したペン入力用新OS:PenPoint ノート感覚で使えるユーザ・インタフェースを採用”,日経バイト,日本,日経BP社,1991年 4月 1日,第84号,pp.236-249
【文献】
Yang Li,"Gesture Search: A Tool for Fast Mobile Data Access",Proc. of the 23rd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology,米国,2010年10月 3日,pp.87-96
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0488
G06F 3/0484
G06F 3/0485
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を画面に表示可能なタッチパネルと、該タッチパネルに指を接触したまま移動させるスワイプ操作を検出する操作検出部と、該操作検出部にて検出されたスワイプ操作に応じてタッチパネルの表示を制御する表示制御部と、を備えた電子機器であって、
上記原稿画像は複数であり、
上記表示制御部は、上記複数の原稿画像を所定の順番に並べて表示するようになっていて、上記操作検出部が検出したスワイプ操作が、指を直線状に移動させる第1のスワイプ操作である場合には、指の移動する方向に画面をスクロールさせる第1の制御処理を実行する一方、上記操作検出部が検出したスワイプ操作が、上記第1のスワイプ操作とは異なる経路で指を移動させる第2のスワイプ操作である場合には、上記第1の制御処理とは異なる第2の制御処理を実行するように構成され、
上記第2のスワイプ操作は、指の移動経路の途中に閉ループが形成される操作であり、
上記第2の制御処理は、複数の異なる処理を含み、
上記表示制御部は、上記操作検出部が検出したスワイプ操作が上記第2のスワイプ操作である場合において、当該スワイプ操作の開始位置と終了位置とに応じて、上記第2の制御処理に含まれる複数の異なる処理のうち一の処理を実行するように構成され、
上記複数の異なる処理には、
上記第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置が共に原稿画像上にある場合に、該開始位置にある原稿画像と終了位置にある原稿画像とを入替える画像入替え処理と、
上記第2のスワイプ操作の終了位置が原稿画像の存在しない背景部分である場合に、当該スワイプ操作の開始位置にある原稿画像を削除する画像削除処理と、
上記第2のスワイプ操作の開始位置が原稿画像の存在しない背景部分である場合に、当該スワイプ操作の終了位置にある原稿画像と該原稿画像よりも順番が一つ前の原稿画像との間に白紙画像を挿入する白紙画像挿入処理と、
上記第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置が共に、原稿画像の存在しない背景部分である場合に、上記複数の原稿画像に対して何もしないノンアクション処理と、が含まれている、電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の電子機器において、
上記原稿画像は、画像読取装置によって読取った画像又は外部端末から受信した画像である、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の画像をタッチパネルにプレビュー表示させる画像形成装置や携帯端末等の電子機器は知られている。例えば、特許文献1に示す画像形成装置(電子機器の一例)では、ユーザーが、指をタッチパネルに触れたまま直線状に移動させるスワイプ操作を行うことで、複数の原稿画像の順序を変更可能になっている。
【0003】
ところで、原稿画像の数が多い場合、タッチパネル内に全ての原稿画像のプレビュー表示が収まりきらない場合がある。この場合にユーザーが各原稿画像を確認できるように、タッチパネルの画面をスクロールさせる技術が提案されている。例えば、特許文献2に示す画像形成装置(電子機器の一例)では、ユーザーがタッチパネル上で指を直線状にスワイプさせると、この指の移動方向に画面がスクロールするようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−48525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に示す電子機器に上記特許文献2に示す画面スクロール技術を適用した場合、次の問題が生じる。すなわち、例えばユーザーがタッチパネル上で指を直線状にスワイプさせた場合に、この操作が、原稿画像(画像)の順序変更を要求するものであるか、それとも画面のスクロールを要求するものであるかを区別できないという問題が生じる。これに対して、タッチパネルに対する指のタッチ速度やタッチ時間によってこの2つの要求を区別することが考えられる。しかし、タッチ時間やタッチ速度は、ユーザーの感覚に頼る部分が大きいため、誤操作が生じ易いという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像をタッチパネルに表示可能に構成された電子機器において、ユーザーの誤操作を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、画像をプレビュー表示可能なタッチパネルと、該タッチパネルに指を接触したまま移動させるスワイプ操作を検出する操作検出部と、該操作検出部にて検出されたスワイプ操作に応じてタッチパネルの表示を制御する表示制御部と、を備えている。
【0008】
そして、
上記原稿画像は複数であり、上記表示制御部は、
上記複数の原稿画像を所定の順番に並べて表示するようになっていて、上記操作検出部が検出したスワイプ操作が、指を直線状に移動させる第1のスワイプ操作である場合には、
指の移動する方向に画面をスクロールさせる第1の制御処理を実行する一方、上記操作検出部が検出したスワイプ操作が、上記第1のスワイプ操作とは異なる経路で指を移動させる第2のスワイプ操作である場合には、上記第1の制御処理とは異なる第2の制御処理を実行するように構成され
、上記第2のスワイプ操作は、指の移動経路の途中に閉ループが形成される操作であり、上記第2の制御処理は、複数の異なる処理を含み、上記表示制御部は、上記操作検出部が検出したスワイプ操作が上記第2のスワイプ操作である場合において、当該スワイプ操作の開始位置と終了位置とに応じて、上記第2の制御処理に含まれる複数の異なる処理のうち一の処理を実行するように構成され、上記複数の異なる処理には、上記第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置が共に原稿画像上にある場合に、該開始位置にある原稿画像と終了位置にある原稿画像とを入替える画像入替え処理と、上記第2のスワイプ操作の終了位置が原稿画像の存在しない背景部分である場合に、当該スワイプ操作の開始位置にある原稿画像を削除する画像削除処理と、上記第2のスワイプ操作の開始位置が原稿画像の存在しない背景部分である場合に、当該スワイプ操作の終了位置にある原稿画像と該原稿画像よりも順番が一つ前の原稿画像との間に白紙画像を挿入する白紙画像挿入処理と、上記第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置が共に、原稿画像の存在しない背景部分である場合に、上記複数の原稿画像に対して何もしないノンアクション処理と、が含まれている。
【0009】
この構成によれば、ユーザーは、直線状の第1のスワイプ操作と、該第1のスワイプ操作とは異なる第2のスワイプ操作とを使い分けることで、タッチパネルに表示された画像に対する制御処理を異ならせることができる。よって、例えば、直線状のスワイプ操作におけるタッチ速度やタッチ時間によって画像に対する制御処理を異ならせる場合に比べて、ユーザーの感覚に頼らずに、各制御処理を区別して実行することができる。よって、ユーザーの誤操作を確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像をタッチパネルに表示可能に構成された電子機器において、ユーザーの誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態における電子機器の一例である複写機を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、タッチパネルに表示された原稿画像を示す概略図である。
【
図3】
図3は、第2のスワイプ操作を示す模式図である。
【
図4】
図4は、第1スワイプ操作により実行される画面スクロール処理を示す図であって、上段は操作前の状態を示し、下段は操作後の状態を示している。
【
図5】
図5は、第2スワイプ操作により実行される各種の処理をまとめた表である。
【
図6】
図6は、第2スワイプ操作により実行される画像入替え処理を示す図であって、上段は操作前の状態を示し、下段は操作後の状態を示している。
【
図7】
図7は、第2スワイプ操作により実行される画像削除処理を示す図であって、上段は操作前の状態を示し、下段は操作後の状態を示している。
【
図8】
図8は、第2スワイプ操作により実行される白紙画像挿入処理を示す図であって、上段は操作前の状態を示し、下段は操作後の状態を示している。
【
図9】
図9は、第2スワイプ操作により実行されるノンアクション処理を示す図であって、上段は操作前の状態を示し、下段は操作後の状態を示している。
【
図10】
図10は、
参考形態における第2スワイプ操作の一例を示す模式図である。
【
図11】
図11は、参考形態における第2スワイプ操作の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0013】
《実施形態1》
図1は、実施形態1における電子機器の一例としての複写機10を示すブロック図である。上記複写機10は、操作表示部11、画像読取部12、画像データ記憶部13、画像処理部14、給紙カセット部15、画像形成部16、及びコントローラー21を備えている。
【0014】
操作表示部11は、液晶式のタッチパネル11aを有している。タッチパネル11aは、該パネル11aに対する指の接触位置を検出して、その検出信号をコントローラー21に出力する。コントローラー21は、後述するように、タッチパネル11aからの検出信号を基に、タッチパネル11
a上におけるユーザーの指の移動経路を検出する。
【0015】
画像読取部12は、コントローラー21からの指令を受けて、プラテンガラス上に載置された原稿用紙の画像(原稿画像)をラインセンサにより読取って画像データに変換する。画像読取部12は、該変換後の画像データを画像データ記憶部13に出力する。
【0016】
画像データ記憶部13は、例えば半導体メモリー又はハードディスクなどにより構成されている。画像データ記憶部13には、画像読取部12にてスキャンした原稿画像データが記憶される。画像データ記憶部13は、コントローラー21からの指令を受けて画像データを記憶したり、該記憶した画像データを読み出して画像処理部1
4に出力したり、コントローラー21に出力したりする。
【0017】
画像処理部14は、コントローラー21からの指令を受けて、画像データ記憶部13から入力される画像データに対して各種の画像処理を施すとともに、上記タッチパネル11aにて選択された用紙サイズに応じて画像データのサイズを調整(拡大又は縮小)する。画像処理部14は、サイズ調整後の画像データを画像形成部16に出力する。
【0018】
給紙カセット部15は、用紙が収容される第1〜第3カセット15a〜15cを有している。各カセット15a〜15cにはそれぞれ、異なるサイズの記録用紙が補充可能に収容される。
【0019】
画像形成部16は、記録用紙を所定の搬送経路に沿って搬送するための搬送機構と、該搬送経路に設けられたプリントエンジン(感光ドラム、帯電器、現像装置、及び定着ローラーなど)とを有している。画像形成部16は、コントローラー21からの指令を受けて、給紙ローラーによって給紙カセット部15から搬送経路へと用紙を供給する。そして、画像形成部16は画像処理部14から入力された画像データに基づく画像を、上記プリントエンジンによって用紙に転写して定着させ、その後、当該用紙を排出ローラーにより排出トレイへと排出する。
【0020】
コントローラー21は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピューターからなる。コントローラー21は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、複写機10の動作制御やタッチパネル11aの表示制御を実行する。
【0021】
具体的には、コントローラー21は、画像読取部12にて読取った原稿画像を画像データ記憶部13より読み出してタッチパネル11aにプレビュー表示させる。コントローラー21は、原稿画像が複数存在する場合には、複数の原稿画像をタッチパネル11aに収まる範囲で表示する。このとき、コントローラー21は、複数の原稿画像のそれぞれに対してページ情報及び裏表情報を付与して、この付与したページ情報及び裏表情報に基づいて、各画像を所定の順番(例えばページ順で且つ表裏交互の順番)で並べる(
図2参照)。
【0022】
コントローラー21は、タッチパネル11aからの検出信号を基に、複数の原稿画像の表示を制御する。具体的には、コントローラー21は、タッチパネル11aからの検出信号を基に、ユーザーがスワイプ操作を実行したか否かを検出する。ここで、スワイプ操作とは、指をタッチパネル11aに接触させたまま移動させる操作である。
【0023】
そして、コントローラー21は、上記スワイプ操作を検出した場合には、このスワイプ操作が、第1及び第2のスワイプ操作のいずれに該当するかを判定する。ここで、第1のスワイプ操作とは、指の移動経路が直線状をなすスワイプ操作であり、第2のスワイプ操作とは、
図3に示すように、指の移動経路の途中に閉ループが形成されるようなスワイプ操作である。
【0024】
コントローラー21は、第1のスワイプ操作を検出した場合には、第1の制御処理として、画面スクロール処理を実行する。
図4に示すように、上記画面スクロール処理では、指の移動する向きに画面をスクロールさせる。
【0025】
一方、コントローラー21は、上記第2のスワイプ操作を検出した場合には、第2の制御処理を実行する。この第2の制御処理は、画像入替え処理と画像削除処理と白紙画像挿入処理とノンアクション処理とを含んでいる。コントローラー21は、第2のスワイプ操作の開始位置と終了位置とに応じて、これら4つの処理のうちいずれか一つを実行する。
【0026】
図5は、第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置と、コントローラー21により実行される処理との関係をまとめた表である。
【0027】
同図に示すように、コントローラー21は、第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置が共に、タッチパネル11aにおける原稿画像が位置する部分(以下、原稿画像部分という)である場合には、画像入替え処理を実行する。
図6に示すように、この画像入替え処理では、第2のスワイプ操作の開始位置にある原稿画像(図では1ページの表面画像)と終了位置にある原稿画像(図では2ページの表面画像)とを入替える。
【0028】
コントローラー21は、第2のスワイプ操作の開始位置が原稿画像部分で且つ終了位置が原稿画像の存在しない背景部分である場合には、画像削除処理を実行する。
図7に示すように、この画像削除処理では、第2のスワイプ操作の開始位置にある原稿画像(図では1ページの表面画像)を削除するとともに、削除した原稿画像よりも順番が後の画像(1ページの裏面画像以降の画像)を繰り上げる。
【0029】
コントローラー21は、第2のスワイプ操作の開始位置が背景部分で且つ終了位置が原稿画像部分である場合には、白紙画像挿入処理を実行する。
図8に示すように、この白紙画像挿入処理では、第2のスワイプ操作の終了位置にある原稿画像(図では2ページの表面画像)と該原稿画像よりも順番が1つ前の原稿画像(図では1ページの裏面画像)との間に白紙画像を挿入する。
【0030】
コントローラー21は、第2のスワイプ操作の開始位置及び終了位置が共に背景部分である場合には、ノンアクション処理を実行する。
図9に示すように、このノンアクション処理は、タッチパネル11aに表示された原稿画像に対して何もしない処理である。
【0031】
以上説明したように、上記コントローラー21は、第1のスワイプ操作(直線状のスワイプ操作)を検出した場合には、第1の制御処理として画面スクロール処理を実行する一方、第2のスワイプ操作(ループ経路を含むスワイプ操作)を検出した場合には、第2の制御処理を実行するように構成されている。
【0032】
したがって、ユーザーは、直線状の第1のスワイプ操作と、ループ経路を含む第2のスワイプ操作とを使い分けることで、プレビュー表示された原稿画像に対する制御処理を異ならせることができる。よって、例えば、直線状のスワイプ操作におけるタッチ速度やタッチ時間によって原稿画像に対する制御処理を異ならせるようにした場合に比べて、ユーザーの感覚に頼らずに、各制御処理を区別して実行することができる。よって、ユーザーの誤操作を確実に防止することができる。
【0033】
しかも、上記第2のスワイプ操作は、指の移動経路の途中に閉ループが形成されるような操作とされている。したがって、ユーザーは、指の自然な動きによって第2のスワイプ操作を実行することができる。
【0034】
さらに上記実施形態では、コントローラー21は、第2のスワイプ操作の開始位置と終了位置とに応じて、複数の異なる処理(画像入替え処理、画像削除処理、白紙画像挿入処理、及びノンアクション処理)を区別して実行するように構成されている。
【0035】
したがって、タッチパネル11aに各処理を実行するための実行ボタンを設けたりしなくても、ユーザーがスワイプ操作の開始位置及び終了位置を変化させるだけで、各処理を容易に区別して実行することができる。
【0036】
《他の実施形態》
上記実施形態では、電子機器の一例として複写機10について説明したが、電子機器は、これに限らず、例えばプリンター、スキャナ装置、複合機、又は携帯端末等であってもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、電子機器のタッチパネル11aに表示される画像は、画像読取部12により読取った原稿画像とされているが、これに限ったものではなく、インターネット上からダウンロードした画像や外部端末から受信した画像であってもよい。
【0038】
《
参考形態》
上記実施形態では、第1の制御処理は画面スクロール処理とされているが、これに限ったものではなく、例えばノンアクション処理であってもよい。これによれば、コントローラー21は、第1のスワイプ操作(直線状のスワイプ操作)を検出したとしても原稿画像に対し何もせず、ループ経路を含む第2のスワイプ操作を検出した場合にのみ、原稿画像に対して各種処理を実行する。したがって、ユーザーが誤ってタッチパネル11aに触れる等した場合に、ユーザーの意図に反して原稿画像に対して各種の処理が実行されるのを防止することができる。よって、ユーザーの誤操作を防止することが可能となる。尚、この場合、第2の制御処理がノンアクション処理でないことは言うまでもない。
【0039】
上記実施形態では、第2のスワイプ操作は、指の移動経路の途中にループ経路を含むような操作とされているが、これに限ったものではなく、例えば、図10に示すように指をV字状に移動させる操作であってもよいし、図11に示すように、指を円弧状に移動させる操作であってもよい。すなわち、第2のスワイプ操作は、指を直線状に移動させる第1のスワイプ操作と異なる経路で指を移動させる操作であれば、如何なる操作であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上説明したように、本発明は、タッチパネルを有する電子機器について有用であり、特に、画像をタッチパネル上にプレビュー表示可能な電子機器に有用である。
【符号の説明】
【0041】
10 複写機(電子機器)
11a タッチパネル
21 コントローラー(操作検出部、表示制御部)