(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6179063
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】剣道用竹刀袋
(51)【国際特許分類】
A63B 69/02 20060101AFI20170807BHJP
【FI】
A63B69/02 Z
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-32459(P2016-32459)
(22)【出願日】2016年2月5日
(65)【公開番号】特開2017-140338(P2017-140338A)
(43)【公開日】2017年8月17日
【審査請求日】2016年7月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】513269251
【氏名又は名称】山口 正人
(72)【発明者】
【氏名】山口 正人
【審査官】
山本 一
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3109124(JP,U)
【文献】
実開平02−088681(JP,U)
【文献】
実開昭55−087270(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/02
A63B 60/56
B65D 30/22
B65D 85/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
竹刀の直径と長さに合わせた円筒状の筒からなるコンパートメントを複数有し、コンパートメント全体を袋で包んだ構造の竹刀持ち運び用の袋であって、当該円筒状の筒が竹刀を一本一本包むことができることを特徴とする竹刀持ち運び用の袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、竹刀を持ち運びする時に用いる袋に関する。さまざまな長さの違う種類を使う剣道家において、竹刀袋にいれて持ち運びする際に、竹刀の収納・取り出しの不便さから解放し、また持ち運びの際に生じる竹刀の傷みを防ぐものである。
【背景技術】
【0002】
剣道競技において、競技に用いる竹刀によって、一刀者と二刀者の2種類に分類される。一刀者は約120cmの竹刀を用いて競技する。一方、二刀者は、小刀約62cmと大刀約114cmの二本を競技で使用する。従来の竹刀袋は剣道一刀を行うものに対して想定されており、二刀者が使うことは想定されていなかった。二刀者が多数の竹刀を持ち運ぶためには、多本数の竹刀が入る竹刀袋を購入し、すべてを一緒に収納するしかなかった。しかし、二種類の竹刀、小刀は約62cmであるのに対して、大刀は約114cmと長さに偏りがあり、間口が一つの竹刀袋に入れると、小刀を取り出すために逆さにしてすべてを出してからという手間をかけざるを得なかった。また、多本数が入る竹刀袋では、中のスペースが広いことから、移動中に小刀が動き、持ちにくい不便さが伴っていた。同時に移動中に竹刀が傷つくことを避けることができなかった。二刀者の人口増加に伴って専用の竹刀袋を作る必要性に迫られた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
稽古や試合などで移動が多く、竹刀を持ち運ぶ必要のある剣道家にとって、安全に竹刀を持ち運び、かつ取り出す際に準備に時間がかからないことは重要な問題である。これまで、竹刀袋は一刀者が使うことを想定されてきた。一刀者は約120cmの竹刀を必要数に応じて本数を増減して準備すれば良い。しかし、二刀者は大刀(約114cm)、小刀(約62cm)、一般竹刀(約120cm)など長さの違う竹刀の種類が多く、専用の竹刀袋がないと、取り出すだけで準備に時間がかかる。二刀者は競技人口が少なかったことから、これまで対策がとられておらず、ほとんど作成されてこなかった。一刀用の多本数入る竹刀袋を使えば、当面の急場はしのげるのだが、次のような欠点があった。
(イ)小刀が取り出しにくい。
(ロ)移動中に位置がずれて、付属部(柄等)が傷む。
(ハ)安定性に欠き、背負いにくく、持ちにくい。
本発明は、以上のような取り組みの欠点を踏まえ、二刀者用の竹刀袋を開発する必要性から、新たな使い勝手の良い竹刀袋の構築を目指すものである。
【0004】
円筒状の筒を竹刀の直径に合わせ、これを組み合わせた構成の竹刀袋を作ることで、これらの課題は解決できる。例えば、大刀2本小刀1本用の竹刀袋を作ると想定する。竹刀の直径に合うよう、円筒状の長い筒を二本用意する。次に、小刀の直径と長さに合わせた円筒上の筒を一本用意する。長い二本の円筒状の筒を同一平面状に二つ並べ、固定させる。これらの上に積み重ねるように短い円筒状の筒を固定させる。本発明は、円筒状の筒を組み合わせることにより、それぞれの竹刀を区画(コンパートメント)化し、長さの違う様々な竹刀に対応できる竹刀袋である。そして筒の区分を固定化することにより移動中の竹刀同士の接触を避けることができ、竹刀の傷みを防ぐことができる。
【0005】
(イ)小刀の収納、取り出しが平易になる。
(ロ)移動中の竹刀同士の接触がなくなり、傷みが少なくなる。
(ハ)区画同士が固定化することにより、クッション素材を敷いたり、持ち手をつけたりさらに使いやすく応用できる。
【発明を実施するための形態】
【0006】
この発明の竹刀袋の上部の紐で絞る部位を、
図1と
図2に示す。
(イ)
図1における袋本体(1)は細長の長方形である。
(ロ)袋本体の内部に竹刀を入れるコンパートメントを示した図を
図2とする。
(ハ)
図2において折り返し部分(6)より長い竹刀を挿入できるように大刀コンパートメント(7)を施す。同様に、折り返し部分(9)より短い竹刀をに挿入できるように小刀コンパートメント(10)を施す。
(ニ)
図2において、折り返し部(6)(9)により折り返し、紐(5)(8)にて縛り、固定することができる。実際の竹刀袋はコンパーメント全体を袋で包んだ構造になる。
(ホ)袋を取り外して、各コンパーメントのみわかりやすく示した図が
図3、
図4になる。筒状のコンパートメントを組み合わせたシンプルな構造であるが、上に重ねる小刀コンパートメント(10)(11)(13)が、下に並べた大刀コンパートメント(7)(12)(14)の間に来るように留意する。
(ヘ)折り返し部(6)(9)を縛ったあとの形を
図1(2)(3)に示す。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、小刀コンパートメント(10)(11)(13)への小刀の収納、取り出しが平易になり、同時に移動中の竹刀同士の接触がなくなり、傷みが少なくなる。
【0008】
「他の実施形態」
この発明の実施形態では、大刀コンパートメントは
図3(12)では3つ、
図4(14)では2つ、小刀コンパートメントは
図3(11)では2つ、
図4(13)では1つであったが、本数を増減しても良い。一刀者用に全て大刀用コンパートメントとしても良い。また、この発明の実施形態では、紐(2)(3)(5)(8)を用いて固定したが、他の実施形態では、ジッパーを用いて収納しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】
図1の内部の各コンパートメントを可視化したもの(大刀もしくは一般竹刀3本・小刀2本収納用)
【
図4】
図3の大刀もしくは一般竹刀2本・小刀1本収納用
【符号の説明】
(1)袋本体、(2)(3)(5)(8)紐、(4)鍔いれ部分(7)(12)(14)大刀コンパートメント、(10)(11)(13)小刀コンパートメント、(6)(9)折り返し