特許第6179166号(P6179166)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6179166地点表示システム、方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6179166
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】地点表示システム、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20170807BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20170807BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   G09B29/00 F
   G09B29/10 A
   G01C21/26 C
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-85795(P2013-85795)
(22)【出願日】2013年4月16日
(65)【公開番号】特開2014-209139(P2014-209139A)
(43)【公開日】2014年11月6日
【審査請求日】2015年12月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100167254
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 貴亨
(72)【発明者】
【氏名】世古 将伸
【審査官】 古川 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−292715(JP,A)
【文献】 特開2002−107155(JP,A)
【文献】 特開2007−139931(JP,A)
【文献】 特開2009−014486(JP,A)
【文献】 特開2012−225751(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0010650(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C21/00−21/36,23/00−25/00,
G09B23/00−29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の案内地点の位置を示す案内地点情報を取得する案内地点情報取得手段と、
前記案内地点を含む地図を基準視点から鳥瞰した鳥瞰図を表示するとともに、当該鳥瞰図における前記案内地点に対応する位置に当該案内地点を案内する案内アイコンを重畳して表示する表示手段と、
第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが所定基準以上接近していない場合、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、前記基準視点に近い方の前記案内地点の前記案内アイコンを他方の前記案内地点の前記案内アイコンよりも優先して表示するように設定し、
第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが前記所定基準以上接近している場合、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、予め設定された優先規則における優先順位が高い方の前記案内地点の前記案内アイコンを他方の前記案内地点の前記案内アイコンよりも優先して表示するように設定する優先設定手段と、
を備え、
前記優先設定手段は、実空間内における第1の前記案内地点と第2の前記案内地点との水平距離が閾値よりも大きい場合に、第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが前記所定基準以上接近していないと判定する、
地点表示システム。
【請求項2】
前記優先設定手段は、
第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとが前記鳥瞰図上にて重複する場合に、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、一方を他方よりも優先して表示するように設定する、
請求項1に記載の地点表示システム。
【請求項3】
前記表示手段は、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、優先する方の前記案内地点の前記案内アイコンを表示し、他方の前記案内地点の前記案内アイコンを表示しない、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の地点表示システム。
【請求項4】
案内地点情報取得手段が、複数の案内地点の位置を示す案内地点情報を取得する案内地点情報取得工程と、
表示手段が、前記案内地点を含む地図を基準視点から鳥瞰した鳥瞰図を表示するとともに、当該鳥瞰図における前記案内地点に対応する位置に当該案内地点を案内する案内アイコンを重畳して表示する表示工程と、
優先設定手段が、第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが所定基準以上接近していない場合、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、前記基準視点に近い方の前記案内地点の前記案内アイコンを他方の前記案内地点の前記案内アイコンよりも優先して表示するように設定し、
第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが前記所定基準以上接近している場合、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、予め設定された優先規則における優先順位が高い方の前記案内地点の前記案内アイコンを他方の前記案内地点の前記案内アイコンよりも優先して表示するように設定する優先設定工程と、
を含み、
前記優先設定手段は、実空間内における第1の前記案内地点と第2の前記案内地点との水平距離が閾値よりも大きい場合に、第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが前記所定基準以上接近していないと判定する、
地点表示方法。
【請求項5】
コンピュータを、
複数の案内地点の位置を示す案内地点情報を取得する案内地点情報取得手段、
前記案内地点を含む地図を基準視点から鳥瞰した鳥瞰図を表示するとともに、当該鳥瞰図における前記案内地点に対応する位置に当該案内地点を案内する案内アイコンを重畳して表示する表示手段、
第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが所定基準以上接近していない場合、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、前記基準視点に近い方の前記案内地点の前記案内アイコンを他方の前記案内地点の前記案内アイコンよりも優先して表示するように設定し、
第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが前記所定基準以上接近している場合、第1の前記案内地点の前記案内アイコンと第2の前記案内地点の前記案内アイコンとのうち、予め設定された優先規則における優先順位が高い方の前記案内地点の前記案内アイコンを他方の前記案内地点の前記案内アイコンよりも優先して表示するように設定する優先設定手段、
として機能させ、
前記優先設定手段は、実空間内における第1の前記案内地点と第2の前記案内地点との水平距離が閾値よりも大きい場合に、第1の前記案内地点と第2の前記案内地点とが前記所定基準以上接近していないと判定する、
地点表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地点についての案内を表示する地点表示システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
視点から遠い順に複数のPOIをソートし、視点から遠い順にPOIアイコンを地図画像上にて描画する技術が知られている(特許文献1、参照)。特許文献1において、地図画像上において視点から遠いPOIアイコンは、後から描画されるPOIアイコン(視点から近いPOIアイコン)によって上書きされるため、視点に近いPOIアイコンが手前側に存在するように認識させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−139931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1において、車両の位置や使用者のスクロール操作に応じて視点の位置が変化すると、視点に近いPOIが切り替わる場合があった。すなわち、あるタイミングでは第1のPOIが第2のPOIよりも視点に近かったとしても、別のタイミングでは第2のPOIが第1のPOIよりも視点に近くなる場合が生じ得る。この場合、第1のPOIのPOIアイコンが第2のPOIのPOIアイコンに上書きされる状態と、第2のPOIのPOIアイコンが第1のPOIのPOIアイコンに上書きされる状態とが切り替わることとなる。従って、手前側に存在するPOIアイコンが切り替わり、ユーザが違和感を覚えるという問題があった。
【0005】
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、視点の位置が変化しても、優先して表示されるアイコンが切り替わらないようする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するため、本発明の地点表示システムは、複数の案内地点の位置を示す案内地点情報を取得する案内地点情報取得手段と、案内地点を含む地図を基準視点から鳥瞰した鳥瞰図を表示するとともに、当該鳥瞰図における案内地点に対応する位置に当該案内地点を案内する案内アイコンを重畳して表示する表示手段と、第1の案内地点と第2の案内地点とのうち、一方の案内地点の案内アイコンを他方の案内地点の案内アイコンよりも優先して表示するように設定する優先設定手段と、を含む。優先設定手段は、第1の案内地点と第2の案内地点とが所定基準以上接近していない場合、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとのうち、基準視点に近い方の案内地点の案内アイコンを他方の案内地点の案内アイコンよりも優先して表示するように設定する。一方、優先設定手段は、第1の案内地点と第2の案内地点とが所定基準以上接近している場合、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとのうち、予め設定された優先規則における優先順位が高い方の案内地点の案内アイコンを他方の案内地点の案内アイコンよりも優先して表示するように設定する。
【0007】
前記の構成において、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが所定基準以上接近していない場合には、基準視点に近い方の案内地点の案内アイコンを他方の案内地点の案内アイコンよりも優先して表示する。これにより、基準視点の位置に近い案内地点の案内アイコンを優先的に表示できる。例えば、車両の位置やユーザのスクロール操作に応じて基準視点の位置を設定する場合、車両に近い案内地点やユーザがスクロールさせた位置に近い案内地点ほど優先して案内アイコンを表示できる。第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが所定基準以上接近していない場合には、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが鳥瞰図上における遠い位置に表示されることとなる。従って、第1の案内地点と第2の案内地点とで基準視点に近い方の案内地点が切り替わったとしても、優先して表示される案内アイコンが互いに遠い位置にて切り替わるに過ぎないため、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。
【0008】
一方、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが所定基準以上接近している場合には、予め設定された優先規則に基づいて優先される方の案内地点の案内アイコンを他方の案内地点の案内アイコンよりも優先して表示する。これにより、第1の案内地点と第2の案内地点とで基準視点に近い方の案内地点が切り替わったとしても、優先して表示される案内アイコンが切り替わることを防止できる。第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが所定基準以上接近している場合には、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが鳥瞰図上における近い位置に表示されることとなるが、優先して表示される案内アイコンが互いに近い位置にて切り替わることを防止できる。従って、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。
【0009】
ここで、案内地点とは、案内アイコンが対応付けられた地図上の地点であり、案内アイコンは案内地点の案内内容を表す画像であればよい。例えば、案内地点は、各種施設が設けられた地点であり、案内アイコンは各種施設についての情報を表す画像であってもよい。鳥瞰図とは、案内地点を含む地図を基準視点から鳥瞰した図であればよく、地図情報に基づいて描画された地図を鳥瞰した図であってもよい。また、鳥瞰図は、案内地点を含む地域を上空から撮影した写真であってもよい。なお、鳥瞰図であるため、基準視点の高さは地表よりも高い位置に設定される。鳥瞰図における案内地点に対応する位置とは、案内地点に存在する物体が鳥瞰図において投影される位置である。
【0010】
案内アイコンを優先して表示するとは、優先しない方の案内アイコンよりも、優先する方の案内アイコンを認識しやすく表示することを意味する。例えば、優先しない方の案内アイコン上に、優先する方の案内アイコンを重畳することにより、優先する方の案内アイコンが手前に見えるようにしてもよい。さらに、優先しない方の案内アイコンよりも、優先する方の案内アイコンの大きさ、彩度、コントラスト、非透明度等を大きくしてもよい。第1の案内地点と第2の案内地点とが所定基準以上接近している場合とは、例えば案内アイコン同士が鳥瞰図上において所定距離以内に表示される場合であってもよい。これにより、鳥瞰図上における所定距離以内の範囲において、優先して表示される案内アイコンが切り替わることを防止できる。予め設定された優先規則とは、基準視点の位置に非依存の規則であればよく、例えばユーザやメーカによって設定された規則であってもよい。
【0011】
また、優先設定手段は、第1の案内地点と第2の案内地点との水平距離が閾値よりも大きい場合に、第1の案内地点と第2の案内地点とが所定基準以上接近していないと判定してもよい。第1の案内地点と第2の案内地点とのうち、基準視点に近い案内地点が切り替わるタイミングは、基準視点から延びる視線方向の直線が、第1の案内地点と第2の案内地点とを結ぶ線分を垂直に二等分するタイミングである。このタイミングにおける鳥瞰図上の案内アイコン間の距離は、第1の案内地点と第2の案内地点との水平距離(直線距離)に対応する。すなわち、第1の案内地点と第2の案内地点との水平距離が十分に大きければ、基準視点に近い案内地点が切り替わるタイミングにおいて、案内アイコン間の距離が鳥瞰図において十分に大きく確保されると考えることができる。優先して表示する案内アイコンが切り替わる際に、鳥瞰図における案内アイコン間の距離が十分に大きければ、ユーザの違和感を覚えることはない。従って、第1の案内地点と第2の案内地点との水平距離が閾値よりも大きい場合に、基準視点に近い案内地点の案内アイコンを優先して表示することにより、仮に基準視点に近い案内地点が切り替わったとしても、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。閾値とは、案内アイコンの大きさに基づいて設定されてもよく、例えば案内アイコン同士が鳥瞰図上にて重複しない水平距離の下限値であってもよい。これにより、案内アイコン同士が鳥瞰図上にて重複する状態で優先して表示する案内アイコンが切り替わることを防止できる。
【0012】
さらに、優先設定手段は、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとが鳥瞰図上にて重複する場合に、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとのうち、一方を他方よりも優先して表示するように設定してもよい。
これにより、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとの一方が他方によって遮蔽される場合において、基準視点に近い方の案内地点の案内アイコン、または、優先規則における優先順位が高い方の案内地点の案内アイコンを、他方の案内地点の案内アイコンよりも優先して表示できる。
【0013】
さらに、表示手段は、第1の案内地点の案内アイコンと第2の案内地点の案内アイコンとのうち、優先する方の案内地点の案内アイコンを表示し、他方の案内地点の案内アイコンを表示しないようにしてもよい。すなわち、表示手段は、優先しない方の案内地点の案内アイコンを表示しないようにすることにより、優先する方の案内地点の案内アイコンを優先して表示してもよい。この場合、表示されていなかった案内アイコンが急に表示されたり、表示されていた案内アイコンが急に表示されなくなったりすることを防止できる。
【0014】
さらに、本発明のように案内アイコンを表示する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合や、複数の装置によって実現される場合、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合が想定可能であり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ナビゲーション装置のブロック図である。
図2図2Aは投影領域を説明する図、図2Bは基準視点を説明する図、図2Cは鳥瞰図である。
図3】地点表示処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ナビゲーション装置の構成:
(2)地点表示処理:
(3)他の実施形態:
【0017】
(1)ナビゲーション装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる地点表示システムとしてのナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、車両Vに備えられている。ナビゲーション装置10は、制御部20と記録媒体30とを備えている。制御部20は、CPUとRAMとROM等を備え、記録媒体30やROMに記憶されたプログラムを実行する。記録媒体30は、地図情報30aと案内地点情報30bとアイコンデータ30cと優先規則データ30dと位置変換テーブル30eとを記録する。地図情報30aは、道路の端点に対応するノードの位置を特定するためのノードデータと、ノード間の道路を示すリンクデータと、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点データ等を含んでいる。また、地図情報30aは、地上に存在する道路等の形状や地面の形状を表すポリゴンデータを含んでいる。制御部20は、ポリゴンデータに基づいて、地面や道路等の3次元形状で構成される地図を生成し、当該地図を所定の基準視点から鳥瞰した鳥瞰図を描画する。
【0018】
案内地点情報30bは、複数の案内地点Gの位置を示すデータである。案内地点情報30bにおいて、案内地点Gのそれぞれについて、案内地点Gの位置と案内アイコンの識別符号と案内地点Gの属性とが記録されている。案内地点Gの位置は、地図座標系で表され、緯度と経度と標高との組み合わせによって表される。案内アイコンの識別符号とは、アイコンデータ30cに画像データとして記録されている案内アイコンを識別するための符号である。従って、制御部20は、案内地点Gの識別符号に基づいて、当該案内地点Gに対応する案内アイコンをアイコンデータ30cから取得できる。案内地点Gの属性とは、案内地点Gに設けられている施設の属性であり、例えば給油施設、駐車施設、店舗施設、娯楽施設、教育施設、駅等の交通施設等を区別する情報である。本実施形態において、案内地点Gとは、各種施設が設けられた地点である。案内アイコンは、各種施設の属性や各種施設の詳細な施設情報(例えば給油施設のブランド名)ごとに用意され、案内アイコンの種類ごとに固有の識別符号が対応付けられている。
【0019】
優先規則データ30dは、予め設定された優先規則を示すデータであり、優先規則は案内アイコンを優先して表示する優先順位を案内地点Gの属性ごとに規定する規則である。例えば、優先規則データ30dにおいて、給油施設、駐車施設、店舗施設、娯楽施設、教育施設、交通施設の属性の順に優先順位が規定されてもよい。本実施形態において、案内地点情報30bを作成する際に、優先規則データ30dも合わせて作成されていることとする。むろん、優先規則データ30dが示す優先規則をユーザが設定するための操作をナビゲーション装置10が受け付けてもよい。
【0020】
位置変換テーブル30eは、車両Vの現在位置と進行方位とを基準とした車両座標系の位置と、鳥瞰図における位置との対応関係を規定したテーブルである。図2Aは、車両座標系を説明する平面図である。車両座標系とは、車両Vの現在位置を原点とし、当該原点にて車長軸と車幅軸と標高軸とが直交する座標系である。車長軸は、車両Vの進行方位F(車長方向)における車両Vの現在位置に対する相対位置(水平方向)を表す軸である。車幅軸は、車両Vの進行方位Fの直交方向(車幅方向)における車両Vの現在位置に対する相対位置(水平方向)を表す軸である。標高軸(不図示)は、車両Vの現在位置の標高に対する相対的な高さ(鉛直方向)を表す軸である。
【0021】
鳥瞰図とは、水平方向の位置が車両Vの現在位置と一致し、かつ、鉛直方向の位置が車両Vの現在位置の標高から所定高さHだけ高い位置に設定された基準視点Sから、進行方位Fにおいて所定の俯角A(中央光軸の角度)で地面を鳥瞰した図である。図2Bは、基準視点Sを説明する模式図である。制御部20は、予め設定された中央光軸を基準とする視野角B(水平方向,垂直方向)および俯角Aと、基準視点Sの位置(車両Vの現在位置,高さH)と、車両の進行方位Fとに基づいて、鳥瞰図に像が投影される投影領域Tを特定する。視野角Bと俯角Aとは記録媒体30に記録されている。なお、制御部20は、ユーザの操作に基づいて視野角Bと俯角Aと高さHとを設定してもよい。さらに、制御部20は、ユーザによるスクロール操作を受け付け、当該スクロール操作に応じて基準視点Sの水平位置を設定してもよい。
【0022】
本実施形態において、鳥瞰図は矩形状の画像であり、地面が水平面である場合、図2Aに示すように投影領域Tは水平方向において台形状をなす。投影領域Tは、車両の進行方位Fに延びる直線に関して対称であり、車両Vの進行方位Fに直交する車幅軸方向の2本の辺(車両V側が短い)を有する。制御部20は、投影領域T内の地面や道路等の3次元形状で構成される地図を地図情報30aのポリゴンデータに基づいて生成し、当該地図を基準視点Sから鳥瞰した鳥瞰図を描画する。
【0023】
車両Vは、GPS受信部41と車速センサ42とジャイロセンサ43とディスプレイ45とを備えている。GPS受信部41は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両Vの現在位置を算出するための信号を制御部20に出力する。車速センサ42は、車両Vが備える車輪の回転速度に対応した信号を制御部20に出力する。ジャイロセンサ43は、車両Vに作用する角加速度に対応した信号を制御部20に出力する。そして、制御部20は、車速センサ42およびジャイロセンサ43から出力された信号に基づく自立航法情報と地図情報30aとに基づいて車両Vが存在し得る比較対象道路を複数設定し、GPS受信部41にて取得されたGPS信号の誤差円に基づいて比較対象道路を絞り込む。そして、制御部20は、絞り込まれた比較対象道路のうち、自立航法軌跡と形状が最も類似する道路を車両Vが走行している道路である走行道路として特定するマップマッチング処理を行い、当該マップマッチング処理によって特定された走行道路上において車両Vの現在位置を地図座標系にて特定する。さらに、制御部20は、ジャイロセンサ43の信号や現在位置の軌跡等に基づいて車両Vの現在の進行方位Fを特定する。ディスプレイ45は、鳥瞰図および他のナビゲーション画像を表示する表示装置である。
【0024】
制御部20は、地点表示プログラム21を実行する。地点表示プログラム21は、案内地点情報取得部21aと表示部21bと優先設定部21cとを含む。
案内地点情報取得部21aは、複数の案内地点Gの位置を示す案内地点情報30bを取得する機能を制御部20に実行させるモジュールである。案内地点情報取得部21aの機能により制御部20は、記録媒体30から案内地点情報30bを取得する。また、案内地点情報取得部21aの機能により制御部20は、予め設定された視野角Bと、基準視点Sの位置(車両Vの現在位置,高さH)と、車両の進行方位Fと、俯角Aとに基づいて、鳥瞰図に像が投影される投影領域Tを特定する。そして、制御部20は、水平方向において投影領域T内に存在する案内地点Gを案内地点情報30bから抽出する。
【0025】
表示部21bは、案内地点Gを含む地図を基準視点Sから鳥瞰した鳥瞰図を表示するとともに、当該鳥瞰図における案内地点Gに対応する位置に当該案内地点Gを案内する案内アイコンIを重畳して表示する機能を制御部20に実行させるモジュールである。表示部21bの機能により制御部20は、投影領域T内の地面や道路等の3次元形状で構成される地図を地図情報30aのポリゴンデータに基づいて生成し、当該地図を基準視点Sから鳥瞰した鳥瞰図を描画する。図2Cは鳥瞰図を示す図である。
【0026】
表示部21bの機能により制御部20は、地図座標系における案内地点Gの位置を、車両Vの現在位置と進行方位Fとを基準とした車両座標系の位置に変換する。そして、制御部20は、車両座標系で表された案内地点Gの位置を位置変換テーブル30eによって変換することにより、案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置を取得する。また、表示部21bの機能により制御部20は、投影領域T内に存在する案内地点Gの識別符号に対応する案内アイコンIをアイコンデータ30cから取得する。そして、制御部20は、案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置に、案内アイコンIの下辺の中点が重畳されるように、案内アイコンIを鳥瞰図に重畳する。制御部20は、投影領域T内に存在する案内地点Gのそれぞれについて、案内アイコンIを鳥瞰図に重畳する。そして、表示部21bの機能により制御部20は、案内アイコンIが重畳された鳥瞰図をディスプレイ45に表示させる。本実施形態では、矩形状の案内アイコンIの外形は案内地点Gに拘わらず一定であるとともに、案内アイコンIの大きさは基準視点Sから案内地点Gまでの距離に拘わらず一定であることとする。図2Cに示すように、本実施形態では、矩形状の案内アイコンIを表示するため、案内アイコンIは車両Vに対して正面を向いている矩形状の平面を表すこととなる。なお、制御部20は、案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置に案内アイコンI内のいずれかの位置が重畳されればよく、案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置に案内アイコンIの重心が重畳されるように案内アイコンIを鳥瞰図に重畳してもよい。
【0027】
優先設定部21cは、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とのうち、一方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示するように設定する機能を制御部20に実行させるモジュールである。具体的に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが鳥瞰図上にて重複する場合に、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、一方を他方よりも優先して表示するように設定する。すなわち、制御部20は、投影領域T内に存在する案内地点Gのうち、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複する位置関係にある案内地点Gを、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2として抽出し、これらのうち一方の案内アイコンIを他方の案内アイコンIよりも優先して表示するように設定する。
【0028】
優先設定部21cの機能により制御部20は、投影領域T内に存在する各案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置を取得し、当該位置が下辺の中点の位置と一致するように案内アイコンIを鳥瞰図に重畳した場合の案内アイコンIの重畳領域を特定する。そして、制御部20は、案内アイコンIの重畳領域同士が重複する場合に、当該重畳領域同士が重複する2個の案内アイコンIのそれぞれに対応する案内地点Gを第1の案内地点G1と第2の案内地点G2として選択する。案内アイコンIの重畳領域同士が重複するとは、案内アイコンIの重畳領域の少なくとも一部が、他の案内アイコンIの重畳領域の少なくとも一部と重複することを意味する。なお、制御部20は、案内アイコンIの重畳領域のうち、外縁から所定距離内側の領域同士が重複する場合に、当該内側の領域同士が重複する2個の案内アイコンIに対応する案内地点Gを第1の案内地点G1と第2の案内地点G2として選択してもよい。
【0029】
優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2が所定基準以上接近していない場合、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、基準視点Sに近い方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示するように設定する。具体的に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが閾値LTよりも大きい場合に、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とが所定基準以上接近していないと判定する。制御部20は、第1の案内地点G1の位置と第2の案内地点G2の位置とを案内地点情報30bから取得し、これらの位置の水平方向におけるユークリッド距離が閾値LTよりも大きいか否かを判定する。閾値LTは記録媒体30に記録されており、案内アイコンIの横方向の幅に対応する実空間内の距離に設定されている。案内アイコンIの横方向の幅に対応する実空間内の距離の大きさは、鳥瞰図における案内アイコンIの位置に依存する(鳥瞰図の上方の案内アイコンIの方が実空間において幅が大きい)が、本実施形態では、鳥瞰図の重心に重畳された案内アイコンIの横方向の幅に対応する実空間内の距離を閾値LTとする。車両Vの現在位置に対する第1の案内地点G1と第2の案内地点G2の水平距離が大きいほど案内アイコンIの幅に対応する実空間内の距離が大きくなるため、制御部20は、当該水平距離が大きいほど閾値LTを大きく設定してもよい。
【0030】
優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の位置と車両Vの現在位置との水平方向におけるユークリッド距離と、第2の案内地点G2の位置と車両Vの現在位置との水平方向におけるユークリッド距離とを算出し、当該ユークリッド距離が小さい方の案内地点Gを優先して表示するように設定する。具体的に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、優先する方の案内地点Gの案内アイコンIを表示し、他方の案内地点Gの案内アイコンIを表示しないように設定する。従って、案内アイコンI同士が重複する関係にある場合、重複する関係にある案内アイコンIのうち、1個のみが表示されることとなる。
【0031】
一方、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2が所定基準以上接近している場合、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、予め設定された優先規則における優先順位が高い方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示するように設定する。本実施形態では、優先規則データ30dにおいて、給油施設、駐車施設、店舗施設、娯楽施設、教育施設、交通施設の属性の順に優先順位が規定されており、優先設定部21cの機能により制御部20は、当該優先順位が高い属性の案内地点Gの案内アイコンIを優先して表示するように設定する。なお、第1の案内地点G1の属性と第2の案内地点G2の属性とが同じである場合、制御部20は、車両Vの位置に非依存の他の規則に基づいて、優先する案内地点Gを設定すればよい。例えば、制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とのうち、登録時期が新しい案内地点Gや、経路探索において目的地として設定される頻度が高い属性の案内地点G等を優先して表示するように設定してもよい。
【0032】
以上説明した本実施形態の構成において、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが所定基準以上接近していない場合には、基準視点Sに近い方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示する。これにより、基準視点Sの位置に近い案内地点Gの案内アイコンIを優先的に表示できる。従って、車両Vの現在位置に近い案内地点Gほど優先して案内アイコンIを表示できる。第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが所定基準以上接近していない場合には、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが鳥瞰図上における互いに遠い位置に表示されることとなる。従って、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とで基準視点Sに近い方の案内地点が切り替わったとしても、優先して表示される案内アイコンIが互いに遠い位置にて切り替わるに過ぎないため、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。例えば、図2C(一点鎖線枠W1内)において、第1の案内地点G1Aの案内アイコンI(実線)と第2の案内地点G2Aの案内アイコンI(破線)とのうち、車両Vに近い方の第1の案内地点G1Aの案内アイコンIが表示され、他方の第2の案内地点G2Aの案内アイコンIが表示されていない。
【0033】
一方、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが所定基準以上接近している場合には、予め設定された優先規則に基づいて優先される方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示する。これにより、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とで基準視点Sに近い方の案内地点Gが切り替わったとしても、優先して表示される案内アイコンIが切り替わることを防止できる。第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが所定基準以上接近している場合には、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが鳥瞰図上における互いに近い位置に表示されることとなるが、優先して表示される案内アイコンIが互いに近い位置にて切り替わることを防止できる。従って、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。例えば、図2C(二点鎖線枠W2内)において、属性が店舗施設である第1の案内地点G1Bの案内アイコンI(破線)と、属性が給油施設である第2の案内地点G2Bの案内アイコンI(実線)とのうち、属性の優先順位が高い方の第2の案内地点G2Bの案内アイコンIが表示され、他方の第1の案内地点G1Bの案内アイコンIが表示されていない。
【0034】
ここで、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とのうち、基準視点Sに近い案内地点Gが切り替わるタイミングは、基準視点Sから延びる視線方向(進行方位F)の直線が、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とを結ぶ線分を垂直に二等分するタイミングである。このタイミングにおける鳥瞰図上の案内アイコンI間の距離は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lに対応する。図2Aに示すように、投影領域Tにおいて、車両Vの進行方位Fに対応する車長軸が、第1の案内地点G1(白丸)と第2の案内地点G2(白丸)とを結ぶ線分(太線)の垂直二等分線を構成するタイミングにおいて、車両Vの現在位置(基準視点Sの位置)に近い案内地点Gが切り替わることとなる。従って、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが十分に大きければ、基準視点Sに近い案内地点が切り替わるタイミングにおいて案内アイコンI(破線)間の距離(双方とも表示するとした場合)が鳥瞰図において十分に大きく確保されると考えることができる。優先して表示する案内アイコンIが切り替わる際に、鳥瞰図における案内アイコンI間の距離が十分に大きければ、ユーザが違和感を覚えることはない。従って、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが閾値LTよりも大きい場合に、基準視点Sに近い案内地点Gの案内アイコンIを優先して表示することにより、仮に基準視点Sに近い案内地点Gが切り替わったとしても、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。
【0035】
本実施形態において、閾値LTは、案内アイコンIの横方向の幅に対応するため、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複しない水平距離Lの下限値に相当する。これにより、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複する状態で優先して表示する案内アイコンIが切り替わることを防止できる。第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが閾値LT以下であることは、図2Aに示すように基準視点Sに近い案内地点Gが切り替わるタイミングにおいて、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複することを意味する。しかし、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが閾値LT以下である場合には、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とのうち、優先順位が高い方の案内アイコンIが常に優先して表示されるため、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複する状態で、優先して表示される案内アイコンIが切り替わることを防止できる。例えば、図2C(二点鎖線枠W2内)の第2の案内地点G2Bと第1の案内地点G1Bと基準視点Sとが図2Aに示す位置関係になるように車両Vが移動したとしても、第2の案内地点G2Bの案内アイコンI(実線)を優先して表示し続けることができる。ただし、閾値LTは、案内アイコンI間の距離が鳥瞰図において十分に大きく確保される距離であればよく、案内アイコンIの横方向の幅に対応する実空間内の距離の2倍等の距離であってもよい。
【0036】
さらに、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが鳥瞰図上にて重複する場合に、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、一方を他方よりも優先して表示するように設定する。これにより、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとの一方が他方によって遮蔽される場合において、一方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示できる。上述のように、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが閾値LT以下であることは、図2Aに示すように基準視点Sに近い案内地点Gが切り替わるタイミングにおいて、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複することを意味する。従って、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが鳥瞰図上にて重複した状態を保ったまま基準視点Sに近い案内地点Gが切り替わる場合に、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とのうち、優先順位が高い方の案内アイコンIが常に優先して表示されることとなる。図2C(一点鎖線枠W1内)の第2の案内地点G2Aと第1の案内地点G1Aと基準視点Sとが図2Aに示す位置関係になるように車両Vが移動したタイミングでは、第1の案内地点G1Aの案内アイコンI(実線)と第2の案内地点G2Aの案内アイコンI(破線)とが鳥瞰図上にて重複しなくなる。従って、第1の案内地点G1Aの案内アイコンIと第2の案内地点G2Aの案内アイコンIとのうち、車両Vに近い方の案内地点Gの案内アイコンIを優先して表示するように切り替えても、ユーザが違和感を覚えることを防止できる。
【0037】
さらに、本実施形態では、優先設定部21cの機能により制御部20は、優先しない方の案内地点Gの案内アイコンIを表示しない構成を採用するため、表示されていなかった案内アイコンIが急に表示されたり、表示されていた案内アイコンIが急に表示されなくなったりすることを防止できる。
【0038】
(2)地点表示処理:
図3は、地点表示処理のフローチャートである。地点表示処理は、所定の時間周期または走行距離周期ごとに実行される処理である。まず、案内地点情報取得部21aの機能により制御部20は、車両Vの現在位置と進行方位Fと案内地点情報30bとを取得する(ステップS100)。次に、案内地点情報取得部21aの機能により制御部20は、投影領域T内の案内地点Gを抽出し、当該抽出した案内地点Gを車両Vから近い順にソートする(ステップS105)。具体的に、制御部20は、予め設定された視野角Bと、基準視点Sの位置(車両Vの現在位置,高さH)と、車両の進行方位Fと、俯角Aとに基づいて、鳥瞰図に像が投影される投影領域Tを特定する。そして、制御部20は、各案内地点Gの位置を車両座標系の位置に変換するとともに、水平方向において投影領域T内に存在する案内地点Gを案内地点情報30bから抽出する。さらに、車両Vの現在位置と各案内地点Gとの間における水平方向のユークリッド距離を算出し、当該ユークリッド距離が小さい順に案内地点Gをソートすることにより、案内地点Gのリスト(不図示)を作成する。
【0039】
次に、優先設定部21cの機能により制御部20は、車両Vから近い順に案内地点Gを第1の案内地点G1として選択する(ステップS110)。すなわち、制御部20は、ステップS105において上位にソートされた順に案内地点Gを1個選択し、当該選択した案内地点Gを第1の案内地点G1とする。さらに、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと案内アイコンIが鳥瞰図上にて重複する他の案内地点Gが存在するか否かを判定する(ステップS115)。すなわち、制御部20は、投影領域T内の各案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置を取得し、当該位置が下辺の中点の位置と一致するように案内アイコンIを鳥瞰図に重畳した場合の案内アイコンIの重畳領域を特定する。そして、制御部20は、第1の案内地点G1として選択された案内地点Gの案内アイコンIの重畳領域と案内アイコンIの重畳領域が重複する他の案内地点Gが存在するか否かを判定する。
【0040】
第1の案内地点G1の案内アイコンIと案内アイコンIが鳥瞰図上にて重複する他の案内地点Gが存在すると判定した場合(ステップS115:Y)、第1の案内地点G1の案内アイコンIと案内アイコンIが鳥瞰図上にて重複する他の案内地点Gのうち、車両V(基準視点S)に最も近い案内地点Gを第2の案内地点G2として選択する(ステップS120)。すなわち、優先設定部21cの機能により制御部20は、案内アイコンI同士が鳥瞰図上にて重複することとなる一対の案内地点Gを、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2として選択する。
【0041】
次に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2が所定基準以上接近しているか否かを判定する(ステップS125)。具体的に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2との水平距離Lが閾値LTよりも大きい場合に、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とが所定基準以上接近していないと判定する。第1の案内地点G1と第2の案内地点G2が所定基準以上接近していると判定しなかった場合(ステップS125:N)、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、基準視点Sに近い方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示するように設定する。
【0042】
具体的に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とのうち、水平方向における車両Vの現在位置とのユークリッド距離が小さい方の案内地点Gを優先して表示するように設定する。より具体的に、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、優先しない方の案内地点Gの案内アイコンIを表示しないように、当該案内地点Gを案内地点Gのリストから削除する。一方、制御部20は、優先する方の案内地点Gの案内アイコンIを表示するように、当該案内地点Gを案内地点Gのリストから削除しない。
【0043】
第1の案内地点G1と第2の案内地点G2が所定基準以上接近していると判定した場合(ステップS125:Y)、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、予め設定された優先規則における優先順位が高い方の案内地点Gの案内アイコンIを他方の案内地点Gの案内アイコンIよりも優先して表示するように設定する(ステップS135)。本実施形態では、優先規則データ30dにおいて、給油施設、店舗施設、娯楽施設、教育施設、交通施設の属性の順に優先順位が規定されており、優先設定部21cの機能により制御部20は、当該優先順位が高い属性の案内アイコンIを優先して表示するように設定する。ステップS130と同様に、制御部20は、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、優先しない方の案内地点Gを案内地点Gのリストから削除し、優先する方の案内地点Gを案内地点Gのリストから削除しない。
【0044】
以上のように、ステップS130,S135において、第1の案内地点G1または第2の案内地点G2を案内地点Gのリストから削除すると、制御部20は、ステップS140を実行する。すなわち、優先設定部21cの機能により制御部20は、第1の案内地点G1を案内地点Gのリストから削除したか否かを判定する(ステップS140)。第1の案内地点G1を案内地点Gのリストから削除したと判定しなかった場合(ステップS140:N)、優先設定部21cの機能により制御部20は、ステップS115に戻り、現在の第1の案内地点G1についての処理を継続する。
【0045】
一方、第1の案内地点G1を案内地点Gのリストから削除したと判定した場合(ステップS140:Y)、優先設定部21cの機能により制御部20は、案内地点Gのリストにおいて削除されていない案内地点Gのすべてを第1の案内地点G1として選択したか否かを判定する(ステップS145)。そして、案内地点Gのリストにおいて削除されていない案内地点Gのすべてを第1の案内地点G1として選択したと判定しなかった場合(ステップS145:N)、制御部20は、ステップS110に戻り、次に車両Vに近い案内地点Gを第1の案内地点G1として選択する。
【0046】
案内地点Gのリストにおいて削除されていない案内地点Gのすべてを第1の案内地点G1として選択したと判定した場合、表示部21bの機能により制御部20は、鳥瞰図を描画し、案内地点Gのリストにおいて削除されていない案内地点Gの案内アイコンIを鳥瞰図に重畳する(ステップS150)。表示部21bの機能により制御部20は、投影領域Tを基準視点Sから鳥瞰した場合の鳥瞰図を地図情報30aのポリゴンデータに基づいて描画し、案内地点Gのリストにおいて削除されていない案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置を特定する。また、表示部21bの機能により制御部20は、投影領域T内に存在する案内地点Gに対応付けられている識別符号に対応する案内アイコンIをアイコンデータ30cから取得する。そして、制御部20は、案内地点Gのリストにおいて削除されていない案内地点Gの位置に対応する鳥瞰図内の位置に、案内アイコンIの下辺の中点が重畳されるように、案内アイコンIを鳥瞰図に重畳する。以上のようにして、案内アイコンIを鳥瞰図に重畳すると、表示部21bの機能により制御部20は、鳥瞰図をディスプレイ45に表示させる(ステップS155)。
【0047】
(3)他の実施形態:
案内地点Gとは、案内アイコンIが対応付けられた地図上の地点であればよく、案内アイコンIは案内地点Gの案内内容を表す画像であればよい。例えば、案内地点Gは、道路上において交通規制が設けられた地点や渋滞が存在する地点であってもよく、案内アイコンIは交通規制の内容や渋滞度を示す画像であってもよい。鳥瞰図とは、案内地点Gを含む地図を基準視点Sから鳥瞰した図であればよく、案内地点Gを含む地域を上空から撮影した写真であってもよい。
【0048】
ここで、案内アイコンIを優先して表示するとは、優先しない方の案内アイコンIよりも、優先する方の案内アイコンIを認識しやすく表示することを意味する。例えば、優先しない方の案内アイコンI上に、優先する方の案内アイコンIを重畳することにより、優先する方の案内アイコンIが手前に見えるようにしてもよい。さらに、優先しない方の案内アイコンIよりも、優先する方の案内アイコンIの大きさ、彩度、コントラスト、非透明度等を大きくしてもよい。予め設定された優先規則とは、基準視点Sの位置に非依存の規則であればよく、例えばユーザによって設定された規則であってもよい。
【0049】
優先設定部21cの機能により制御部20は、必ずしも第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとが鳥瞰図上にて重複する場合に、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、一方を他方よりも優先して表示するように設定しなくてもよい。例えば、制御部20は、第1の案内地点G1と第2の案内地点G2とが類似する場合(例えば、同一属性の施設に対応する場合等)に、第1の案内地点G1の案内アイコンIと第2の案内地点G2の案内アイコンIとのうち、一方を他方よりも優先して表示するように設定してもよい。これにより、類似する案内内容を示す案内アイコンIが重複して表示されることを防止できる。
【0050】
前記実施形態では、車両Vの現在位置に応じて基準視点Sが設定される場合を例に挙げて本発明の処理を説明したが、ユーザのスクロール操作に応じて基準視点Sが設定される場合においても同様に本発明の処理を実行できる。むろん、予め探索された走行予定経路上を基準視点Sが移動する場合においても同様に本発明の処理を実行できる。
【符号の説明】
【0051】
10…ナビゲーション装置、20…制御部、21…地点表示プログラム、21a…案内地点情報取得部、21b…表示部、21c…優先設定部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…案内地点情報、30c…アイコンデータ、30d…優先規則データ、30e…位置変換テーブル、41…GPS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、45…ディスプレイ、A…俯角、F…進行方位、G…案内地点、I…案内アイコン、L…水平距離、LT…閾値、S…基準視点、T…投影領域、V…車両。
図1
図2
図3