【実施例】
【0045】
以下、実施例、参考例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示した。また、植物エキスは有姿の配合量を示し、その他の成分は純分換算した配合量を示した。
【0046】
[実施例1〜37、比較例1〜16]
下記表に示す毛髪洗浄剤組成物(シャンプー)を以下の製造方法により、全量で1kg配合して調製した。
まず、(D)、(E)成分を1L真空乳化釜のベッセルに秤取した。次に、減圧状態で、80℃に加温してこれらを溶解した。溶解後、パドルを攪拌しながら、(B)成分、精製水、(C)成分、(A)成分、L−メントール、及びその他の成分の順に加え、十分に溶解した後、減圧状態で25℃まで冷却した。得られた組成物について下記方法に従って評価した。結果を表中に併記する。
【0047】
《評価方法及び評価基準》
<温感効果>
被験者10名により、試料6gを頭髪に塗布後、下記の評価基準により評価した。
[評価基準]
4点:非常にある
3点:ある
2点:ややある
1点:ない
更に、温感効果は被験者の官能評価の平均点から下記の判断基準で評価した。
[判断基準]
◎:3点以上4点以下
○:2点以上3点未満
△:1.5点以上2点未満
×:1点以上1.5点未満
【0048】
<泡量>
泡量は、被験者10名により、試料6gを頭髪に塗布して、泡立て後の泡量を下記の評価基準により評価した。
[評価基準]
5点:非常に多い
4点:多い
3点:やや多い
2点:少ない
1点:ほとんど泡立たない
泡量は上記評価結果の平均点から下記の判断基準で評価した。
[判断基準]
◎:4点以上5点以下
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:1点以上2点未満
【0049】
<泡質>
泡質は、被験者10名により、試料6gを頭髪に塗布し、洗髪後の泡質を下記の評価基準により評価した。
[評価基準]
5点:非常にきめ細かな泡である
4点:きめ細かな泡である
3点:きめ細かいが一部大きな泡がある
2点:大きい泡がある
1点:大きい泡がかなり多くある
更に、泡質は評価結果の平均点から下記の判断基準により評価した。
[判断基準]
◎:4点以上5点以下
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:1点以上2点未満
【0050】
<すすぎ時のきしみのなさ>
被験者10名により、試料6gを頭髪に塗布し、洗髪後、すすぎ時のきしみのなさを下記の評価基準により評価した。
[評価基準]
5点:全くきしまない
4点:きしまない
3点:ややきしまない
2点:きしむ
1点:非常にきしむ
更に、すすぎ時のきしみのなさは評価結果の平均点から下記の判断基準により評価した。
[判断基準]
◎:4点以上5点以下
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:1点以上2点未満
【0051】
<低温安定性>
50mLの透明ガラスバイアルに40mLの試料を充填して、−5℃の恒温槽に1ヵ月保存した後の外観安定性を目視評価した。
[評価基準]
◎:無色透明
○:ほとんど無色透明
△:わずかに白濁
×:白濁
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
*比較例10の1,3−ブチレングリコールの量は、植物エキス原料由来の1,3−ブチレングリコールを合算した配合量を示した。
【0058】
【表7】
【0059】
下記表に示す毛髪洗浄剤組成物(シャンプー)を以下の製造方法により、2Lの真空乳化釜を用いて全量で2kg配合し、調製した。得られた組成物について上記と同様に評価し、高温安定性を下記方法により評価した。結果を表中に併記する。
【0060】
<高温安定性>
50mLの透明ガラスバイアル瓶に40mLの試料を充填して、50℃の恒温槽に1ヵ月保存した後の外観安定性を目視評価した。
[評価基準]
◎:無色透明
○:ほとんど無色透明
△:わずかに白濁
×:白濁
【0061】
[実施例38(製造方法1)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0062】
[実施例39(製造方法2)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し5倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0063】
[実施例40(製造方法3)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し15倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0064】
[参考例1(製造方法4)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し等倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0065】
[参考例2(製造方法5)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し4倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0066】
[参考例3(製造方法6)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し16倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0067】
[参考例4(製造方法7)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し30倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0068】
[実施例41(製造方法8)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、95℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0069】
[参考例5(製造方法9)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、60℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0070】
[参考例6(製造方法10)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、80℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し3倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0071】
[実施例42(製造方法11)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し2倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0072】
[実施例43(製造方法12)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し4倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0073】
[参考例7(製造方法13)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し当倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0074】
[参考例8(製造方法14)]
工程1:(E)成分と(E)成分に対し10倍量の(D)成分を室温で均一になるまで混合分散した(混合物1)。
工程2:主配合槽に混合物1と(D)成分の残部を投入し、85℃に昇温し、60分間混合溶解した(混合物2)。
工程3:(B)成分と(B)成分に対し5倍量の(C)成分を混合溶解した後、(A)成分を混合溶解した(混合物3)。
工程4:混合物3、精製水を主配合槽(混合物2)に加え、(C)成分の残部と混合溶解した。
工程5:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0075】
[参考例9(製造方法15)]
工程1:(D)成分に(E)成分を加え、85℃に昇温して混合溶解した。
工程2:主配合槽に(B)成分、精製水、(C)成分、(A)成分の順に加え、混合溶解した。
工程3:25℃まで冷却後、その他の成分を混合溶解した。
【0076】
【表8】
【0077】
【表9】
【0078】
実施例及び比較例で使用した原料を下記表に示す。
【表10】