(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来から、製品の生産や加工に産業用ロボット等の生産システムが使用されている。生産システムは、複数のロボットの組み合わせで構成され、各ロボットが予め定められる手順で処理(組み立て、加工等)を実行し、製品を生産する。
【0003】
具体的には、生産システムは、同一の工程を同一手順で実行することで、同一の製品を複数個生産することが可能である。生産システムを使用して製品を複数個生産する場合、最適な処理の順序で各ロボットを制御(シーケンス制御)することで、生産効率を向上することができる。したがって、生産システムの各ロボットを制御する際には、効率の良い順序(シーケンス)で制御することが望まれている。
【0004】
現在、このようなシーケンス制御で利用されるシーケンスを生成するのに利用することが可能な汎用プランニングソフトウェアが開発されている(例えば、POPF A.J. Coles(非特許文献1参照))。
【0005】
シーケンスの生成に汎用プランニングソフトウェアを用いる場合、まず、生産システムと生産システムの状態を表す「モデル」を生成し(ステップ1)、次に、汎用プランニングソフトウェアを使用してモデルから、「プラン」を作成し、(ステップ2)、その後、作成されたプランを利用して「シーケンス」を生成する(ステップ3)。すなわち、汎用プランニングソフトウェアは、ステップ2の「プラン」を作成するために利用される。
【0006】
ここで「シーケンス」とは、装置が行う動作の順序を定めたものである。「プラン」とは生産システムのある状態を表す「開始ステータス」と、目標とする生産システムの状態の一部を決定したものである「終了ステータス」と、動作の集合が与えられた時に、開始ステータスから終了ステータスを満たす状態へ変化させるために必要な動作とその順序を定めたものである。また、非特許文献1のような汎用プランニングソフトウェアで得られた解のことを指す場合もある。同じ動作の列であっても、装置を動かす場合に用いる場合は「シーケンス」であり、ある開始ステータスから終了ステータスを満たす状態までの動作列を求めている場合に得られた場合は「プラン」と呼ばれる。
【0007】
ここで、効率的なシーケンスを生成するためにはステップ2において優れたプランを作成する必要がある。また、優れたプランを作成するためには、ステップ1において優れたモデルを生成し、適切な開始ステータスと終了ステータスを設定する必要がある。ステップ1でモデルを生成する際に、優れたモデルを生成し、適切な開始ステータスと終了ステータスを設定できれば、ステップ2の汎用プランニングソフトウェアを利用したプランの計画を、容易かつ短時間に実行することが可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の方法では、生産システムに新たな材料(ワーク)が投入された状態を開始ステータスとし、全ての製品の生産が完了したことを終了ステータスとしてプランを生成している。したがって、新たなワークが投入される度に、新たにシーケンスを生成し直す必要がある。また、従来の方法では、投入されたワーク数が多い程、作成するプランが長くなる。そのため、投入されるワークの数が多い程、プランの作成が困難になり、生成時間が長くなる。
【0011】
上記課題に鑑み、プランの作成に利用する汎用プランニングソフトウェアで容易に処理可能なデータ(プランニング用データ)を生成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、異なる複数の工程の処理を所定の順序で実行し、処理する順序が予め定められたワークの処理を実行する生産システムの構成を入力する第1入力部と、当該生産システムにおいて複数のワークの処理を実行する際、当該生産システムで同時に複数の工程の処理を実行して複数のワークを処理する一連の手順のうち、繰り返し実行される処理手順の開始の条件を特定する開始ステータスを入力する第2入力部と、前記第2入力部が入力した開始ステータスの各ワークの工程を前の順序のワークの工程として終了ステータスを生成し、入力した開始ステータス及び生成した終了ステータスをプランニング用データとする生成部とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明は、第1入力部は、生産システムの構成として、少なくともワークの処理に必要な機器の種別と、当該機器を使用して処理を実行する時間と、当該機器が複数存在する場合、複数の機器を使用する順序を入力し、第2入力部は、複数のワークがそれぞれ位置する工程を入力することを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明は、異なる複数の工程の処理を所定の順序で実行し、処理する順序が予め定められたワークの処理を実行する生産システムの構成を入力する第1の入力ステップと、当該生産システムにおいて複数のワークの処理を実行する際、当該生産システムで同時に複数の工程の処理を実行して複数のワークを処理する一連の手順のうち、繰り返し実行される処理手順の開始の条件を特定する開始ステータスを入力する第2の入力ステップと、入力した開始ステータスの各ワークの工程を前の順序のワークの工程として終了ステータスを生成する生成ステップと、入力した開始ステータス及び生成した終了ステータスをプランニング用データとするステップとを有することを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の発明は、異なる複数の工程の処理を所定の順序で実行し、処理する順序が予め定められたワークの処理を実行する生産システムの構成を入力する第1の入力ステップと、当該生産システムにおいて複数のワークの処理を実行する際、当該生産システムで同時に複数の工程の処理を実行して複数のワークを処理する一連の手順のうち、繰り返し実行される処理手順の開始の条件を特定する開始ステータスを入力する第2の入力ステップと、前記第2の入力ステップで入力した開始ステータスの各ワークの工程を前の順序のワークの工程として終了ステータスを生成する生成ステップと、入力した開始ステータス及び生成した終了ステータスをプランニング用データとするステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、シーケンスの生成に利用する汎用プランニングソフトウェアで容易に処理可能なデータ(プランニング用データ)を生成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を用いて本発明に係るプランニング用データ生成装置、プランニング用データ生成方法及びプランニング用データ生成プログラムについて説明する。本発明に係るプランニング用データ生成装置、プランニング用データ生成方法及びプランニング用データ生成プログラムでは、シーケンス制御で利用するシーケンスを作成するための「プラン」を作成する汎用プランニングソフトウェアに提供する「モデル」、「開始ステータス」、「終了ステータス」を「プランニング用データ」として生成する。
【0019】
「モデル」とは、生産システムが有する装置の状態や、装置がどういった状態の場合に動作を行うことができるか、動作によって装置がどのように変化するか、といった装置に関する知識のことである。また、装置に関する知識を言語や数式などを用いて探索やシミュレータで扱いやすくしたものも「モデル」と呼ぶ。
【0020】
図1は、実施形態に係るプランニング用データ生成装置1が、生産システムである組み立てロボットシステム2を制御する制御装置3と接続され、この組み立てロボットシステム2に関する「モデル」をプランニング用データとして生成する一例である。また、
図1に示す例では、プランニング用データ生成装置1は、制御装置3の他、組み立てロボットシステム2のシーケンスを作成するためのプランを生成する汎用プランニングソフトウェアがインストールされるプランニング装置4と接続されている。プランニング装置4は、制御装置3と接続されており、プランニング装置4で生成されたプランは、制御装置3に送信される。制御装置3では、このプランを利用してシーケンスを生成し、組み立てロボットシステム2を制御することができる。
【0021】
以下では、
図2(a)に示す組み立てロボットシステム2を例として使用して説明する。組み立てロボットシステム2は、“ワーク搬入”操作で未加工ワーク置き場21に搬入されるワークを搬送装置22によって搬送し、装置A、装置B、装置C、装置Dを用いて加工(“工程1”、“工程2”、“工程3”、“工程4”、“工程5”、“工程6”、“工程7”、“工程8”、“工程9”)した後に完成品置き場23から“ワーク搬出”操作で装置外に搬出する装置である。
図2(b)を例とすると、「モデル」は、「“ワーク4”がワークとして扱われること」、「“ワーク4”は“装置A”の上にあること」、「“ワーク1”には“工程9”を行うことが可能であること」等といったことをまとめたものである。
【0022】
図2(a)に示す組み立てロボットシステム2では、各工程を実施するには、その前の工程まで完了したワークが必要であり、(工程4を行うには工程3まで完了したワークが必要。)かつ、その工程まで完了したワークが次工程以降まで進んでいる必要がある(工程4を行うには、工程4まで完了したワークはすべて工程5も完了していないといけない。)とする。
【0023】
また、ここでいう「工程」とは、「ワークを装置Aから装置Bまで移動させること」、「装置Aにおいてワークに穴を開ける処理を施すこと」、「装置Cでワークに塗料を塗ること」などが例として挙げられる。
【0024】
図2(a)を用いて「シーケンス」の説明を行う。
図2に示した例で装置上にワークが無い状態から1個のワークを加工する場合、たとえば表1のようなシーケンスを用いることが可能である。つまり、動作開始直後に15秒かけて“ワーク搬入”を行い、開始から15秒後に工程1を10秒かけて行い、開始から25秒後に”工程2”を10秒かけて行い、開始から35秒後に”工程3”を10秒かけて行い、開始から45秒後に”工程4”を10秒かけて行い、開始から55秒後に”工程5”を15秒かけて行い、開始から70秒後に”工程6”を10秒かけて行い、開始から80秒後に”工程7”を15秒かけて行い、開始から95秒後に”工程8”を35秒かけて行い、開始から130秒後に”工程9”を25秒かけて行い、開始から155秒後に”ワーク搬出”を10秒かけて行う。
【0026】
図2(a)を用いて「プラン」の説明を行う。
図2(a)に示した例で装置上にワークが無い状態から1個のワークを加工する場合のシーケンスを得たい場合、「開始ステータス」を装置上にワークが無い状態とする。また、「終了ステータス」をワークが工程9まで加工され、搬出された状態とする。
【0027】
「モデル」と「開始ステータス」、「終了ステータス」を設定するとたとえば表1のような「プラン」が得られる。つまり、動作開始直後に15秒かけて“ワーク搬入”を行い、開始から15秒後に工程1を10秒かけて行い、開始から25秒後に”工程2”を10秒かけて行い、開始から35秒後に”工程3”を10秒かけて行い、開始から45秒後に”工程4”を10秒かけて行い、開始から55秒後に”工程5”を15秒かけて行い、開始から70秒後に”工程6”を10秒かけて行い、開始から80秒後に”工程7”を15秒かけて行い、開始から95秒後に”工程8”を35秒かけて行い、開始から130秒後に”工程9”を25秒かけて行い、開始から155秒後に”ワーク搬出”を10秒かけて行う。
【0028】
開始ステータスである装置上にワーク無い状態から表1の順序どおりにモデルを変化させると、最後の動作である“ワーク搬出”を実行した後の状態が、終了ステータスを満たす状態になっていることがわかる。
【0029】
〈プランニング用データ生成装置〉
例えば、
図1に示すように、プランニング用データ生成装置1は、第1入力部101、第2入力部102、生成部103及び出力部104を有している。このプランニング用データ生成装置1は、中央処理装置(CPU)10、記憶装置11、通信インタフェース(通信I/F)12、キーボードやマウス等の入力装置13、ディスプレイ等の出力装置14を有する情報処理装置である。記憶装置11には、プランニング用データ生成プログラムPが記憶されており、このプランニング用データ生成プログラムPが実行されることで、CPU10が第1入力部101、第2入力部102、生成部103及び出力部104として処理を実行する。
【0030】
第1入力部101は、組み立てロボットシステム2の構成に関する構成データを入力し、入力した構成データを生成部103に出力する。
図1に示す例では、記憶装置11に構成データD1が記憶されている。したがって、第1入力部101は、プランニング用データの生成のタイミングで、記憶装置11からこの構成データD1を読み出すことで、構成データを入力する。
【0031】
構成データD1は、いわゆる組み立てロボットシステム2の構成を表すモデルであり、例えば、ワークの加工に必要な機器の種別と、当該機器を使用する加工時間と、複数の機器を使用する順序とを含むデータである。具体的には、組み立てロボットシステムが有する「アームA」、「マシンA」、「マシンB」等の機器の識別子や、「ワーク搬入」「工程1」といった動作の識別子、「工程1はマシンA上で行われる」、「工程2には10秒の時間が必要である」等の動作の実行に必要な条件等を含むデータである。この構成データD1は、例えば、予め入力装置13や通信I/F12を介して記憶装置11に記憶されている。なお、組み立てロボットシステム2で改造等を行うことにより構成が変更した場合には、構成データD1も更新される。なお、記憶装置11に構成データD1が予め記憶されていない場合、第1入力部101は、プランニング用データの生成のタイミングで、制御装置3等から構成データを入力してもよい。
【0032】
第2入力部102は、組み立てロボットシステム2の定常シーケンスを作成するためのプランの作成に利用する開始ステータスを入力し、入力した開始ステータスを生成部103に出力する。この開始ステータスは、汎用プランニングソフトウェアを利用してまたは、オペレータによって予め生成されたものである。
【0033】
ここで、「定常シーケンス」とは、 同一の手順を用いて同一の製品を作成することが可能なシステムのシーケンスであり、シーケンスを実行することで1個以上の製品が完成し、シーケンスを繰り返し実行し続けることが可能である、という条件を満たすシーケンスである。
【0034】
定常シーケンスを求めるためのプランの作成における「開始ステータス」は、システム設計時に人手もしくは加工途中のワークの状態をランダムに複数選んで定めるものとする。
【0035】
例えば、第2入力部102は、プランニング用データを生成するタイミングで、入力装置13を介してこの開始ステータスを入力される。
図2(b)は、開始ステータスの一例を示している。
図2(b)では、ワーク1の工程が「8/9」(全9工程あるうちの8工程目まで終了)、ワーク2の工程が「7/9」(7工程目まで終了)、ワーク3の工程が「5/9」(5工程目まで終了)、ワーク4の工程が「2/9」(2工程目まで終了)、ワーク5の工程が「0/9」(未着手状態)の状態である。
【0036】
生成部103は、第1入力部101から構成データを入力し、第2入力部102から開始ステータスを入力すると、この構成データの組み立てロボットシステムにおいて、開始ステータスで開始する定常シーケンスの終了の条件を特定する終了ステータスを生成する。「終了ステータス」は、開始ステータスで投入されたワークを加工し、新たなワークを投入すると、再び定常シーケンスを実行できるようになる状態を設定する。
【0037】
具体的には、加工や組み立て等の処理が行われるワークには処理が行われる順序(番号)を定めることができ、生成部103は、開始ステータスで各工程に対応付けられている各ワークについて、前の順序のワークに対応付けられている工程に移行させることで、終了ステータスを生成することができる。
【0038】
また、生成部103は、入力した開始ステータス及び生成した終了ステータスと、構成データの内容をプランニング用データとして決定し、出力部104に出力する。
【0039】
終了ステータスを、複数のワークが工程の終了した順番で並んでいる場合に、各ワークに関する終了ステータスをひとつ前のワークの開始ステータスと一致することと定めることで、作成されるプランをもとにしたシーケンスは定常シーケンスとなる。
【0040】
具体的には、ワーク5に関する終了ステータスを開始ステータスのワーク4のステータスとする。同様にワーク4に関する終了ステータスを開始ステータスのワーク3のステータスとする。同様にワーク3に関する終了ステータスを開始ステータスのワーク2のステータスとする。同様にワーク2に関する終了ステータスを開始ステータスのワーク1のステータスとする。最後にワーク1に関する終了ステータスを全工程が終了したステータスとする。
【0041】
このように終了ステータスを定めると、開始ステータスから終了ステータスを満たす状態までのプランの中で、全工程が終了したワークが1つだけ作られることがわかる。
【0042】
図3(a)に終了ステータスの一例を示す。具体的には、
図3(a)に示す一例は、ワーク1の工程が「9/9」で搬出されており、ワーク2の工程が「8/9」、ワーク3の工程が「7/9」、ワーク4の工程が「5/9」、ワーク5の工程が「2/9」の状態である。ここで、
図3(b)に示すように、未加工のワーク6を工程「0/9」に追加した場合には、
図2(b)の開始ステータスと同等の状態に戻ることができる。
【0043】
したがって、例えば、
図2(b)に示す開始ステータスと
図3(a)に示す終了ステータスと、装置の状態や動作を表すモデルを合わせてプランニング用データが決定される。
【0044】
出力部104は、生成部103から入力したプランニング用データをプランニング装置4に送信する。
【0045】
〈プランニング用データ生成方法〉
続いて、
図4に示すフローチャートを用いて、プランニング用データ生成装置1を利用して実行されるプランニング用データ生成方法について説明する。このプランニング用データ生成方法は、例えば、入力装置13を介して操作されたタイミングで開始される。
【0046】
まず、第1入力部101が、組み立てロボットシステム2の構成データD1を入力すると、この構成データD1を生成部103に出力する(S1)。また、第2入力部102が、開始ステータスを入力すると、この開始ステータスを生成部103に出力する(S2)。
【0047】
構成データ及び開始ステータスを入力すると、生成部103は、構成データ及び開始ステータスから終了ステータスを生成する(S3)。また、生成部103は、第2入力部102から入力した開始ステータス及びステップS3で生成した終了ステータスと、構成データの内容を含むデータをプランニング用データとして決定し、出力部104に出力する(S4)。
【0048】
プランニング用データを入力した出力部104は、このプランニング用データをプランニング装置4に出力する(S5)。
【0049】
例えば、プランニング装置4では、所定の定常シーケンスを基準にするプランニング用データから、組み立てロボットシステム2を制御する際のシーケンスの生成に利用されるプランを生成する。プランは、例えば、表2に一例を示すように、各工程についてその所要時間、開始時刻、対象とするワークが含まれるデータとして表される。また、その後、このプランにより、
図5(a)に一例を示すようなシーケンスが生成される。また、このシーケンスの状態に至るまでも汎用プランニングソフトウェアを使用して、または、オペレータの手動により生成することができる。その後、
図5(a)に示したように生成されたシーケンスを繰り返して実行することで、シーケンス制御を実現することができる。
【0051】
ここで、プランニング装置4における処理は、プランを作成するのに必要な動作が多いほどプランを生成する処理時間も長くなる。従来から利用されていたシーケンスの生成方法では、複数のワークの投入から複数の製品の生産の完了までの全工程についてのプランを生成していた。具体的には、
図5(a)と同様に11の工程で処理を実行する組み立てロボットシステムの場合であっても、ワークの投入から製品の完成までの全工程についてのプランは、
図5(b)に一例を示すように
図5(a)と比較して長くなる。したがって、プランの生成が複雑となり、生成時間が長くなる。
【0052】
例えば、ワーク4個を同時に加工する組み立てロボットシステムにおいて、5個の製品を生産するシーケンスを生成する場合、
図6(b)に示すように、従来の方法では、20の工程の開始時刻を設定する必要がある。これに対し、
図6(a)に示すように、実施形態に係るプランニング用データ生成装置で生成されるプランニング用データを使用する場合、4の工程の開始時刻を設定すればよく、シーケンスの生成が容易になり、生成時間を短くすることができる。
【0053】
したがって、定常シーケンスの開始ステータス及び終了ステータスをプランニング用データとしてプランニング装置4に提供することで、プランニング装置4における処理を短縮することができる。
【0054】
上述したように、本発明に係るプランニング用データ生成装置では、定常シーケンスを求めるための開始ステータス及び終了ステータスを用いてプランニング用データを生成するため、プラン作成の処理を容易にすることができるとともに、処理時間を短縮することができる。
【0055】
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。