特許第6179252号(P6179252)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社富士通ゼネラルの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6179252
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】脱臭機
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/00 20060101AFI20170807BHJP
   A61L 9/015 20060101ALI20170807BHJP
   F24F 7/00 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   A61L9/00 C
   A61L9/015
   F24F7/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-160854(P2013-160854)
(22)【出願日】2013年8月1日
(65)【公開番号】特開2015-29655(P2015-29655A)
(43)【公開日】2015年2月16日
【審査請求日】2016年3月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】中村 陽平
(72)【発明者】
【氏名】喜内 一彰
【審査官】 石川 麻紀子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−538819(JP,A)
【文献】 実開平04−099108(JP,U)
【文献】 特開平10−155890(JP,A)
【文献】 特開平03−146114(JP,A)
【文献】 特開平09−159198(JP,A)
【文献】 特開2012−042139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00
A61L 9/015
F24F 7/00
B01D 53/
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路内に空気中の臭気成分を除去するフィルタ部を備えた脱臭機であって、
前記フィルタ部は、脱臭触媒フィルタで構成され、
前記フィルタ部に隣接配置され、前記フィルタ部を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進する加熱ヒータを備え、
前記加熱ヒータは、前記フィルタ部を通過する空気の送風方向に対し直交方向に前記フィルタ部と隣接配置させ、前記フィルタ部と前記加熱ヒータとが前記送風方向に対し平行に配置され
前記空気吸込口から空気を吸い込み、前記送風路内を通って前記空気吹出口から排出する送風ファンに軸流ファンを用い、
前記加熱ヒータは、前記軸流ファンのハブの上流側に配置され、前記軸流ファンと前記加熱ヒータとの間に、前記加熱ヒータからの熱を遮断する遮熱板が設けられた
とを特徴とする脱臭機。
【請求項2】
前記送風路内に前記フィルタ部と前記加熱ヒータとを配置する際に、
前記フィルタ部は、前記送風路内における送風量の多い箇所に配置し、
前記加熱ヒータは、前記送風路内における送風量の少ない箇所に配置するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の脱臭機。
【請求項3】
前記遮熱板の上流側にオゾン発生器を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の脱臭機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱臭フィルタを加熱して臭気成分を分解しフィルタの再生処理を行う脱臭機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気中の臭気成分または有害成分を吸着する吸着剤が担持された回転可能な吸着板の一部を扇状のカバーで覆い、カバーで覆われた吸着板を発熱体で加熱することで、臭気成分または有害成分を脱離させ、吸着剤を再生すると共に、脱離した臭気成分または有害成分を触媒によって分解除去する空気浄化用触媒構造体がある(特許文献1参照)。
【0003】
また、空気を所定方向に流す筒体内の途中に、電気ヒータと、網目状触媒体と、臭気吸着フィルタとが層状に配され、空気が臭気吸着フィルタを通過する間に空気中の臭気が吸着され、電気ヒータおよび電気ヒータで加熱された網目状触媒体を空気が通ることで、臭気成分が触媒により熱分解されて脱臭を行う電気脱臭器がある(特許文献2参照)。この電気脱臭器は、臭気吸着フィルタの効果が少なくなると、電気脱臭器の筒体の上下方向を逆にし、電気ヒータで加熱された上昇気流によって臭気吸着フィルタを加熱することで、臭気吸着フィルタが再生される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−277365号公報
【特許文献2】特開昭63−127759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の空気浄化用触媒構造体は、回転可能な吸着板の一部が扇状のカバーで覆われ、そのカバーの発熱体で吸着板を加熱して吸着剤を再生すると共に、脱離した臭気成分または有害成分を触媒で分解除去するが、空気中の臭気成分または有害成分は吸着板のカバーから露出した部分でしか吸着できないため、発熱体自体が通風抵抗となり、効率良く臭気成分や有害成分を除去することができないという課題があった。
【0006】
また、上記特許文献2の電気脱臭器は、空気を所定方向に流す筒体内の途中に、電気ヒータと、網目状触媒体と、臭気吸着フィルタとが層状に配されているため、空気が網目状触媒体と臭気吸着フィルタを通る途中に電気ヒータの層も通ることから、電気ヒータの層が通風抵抗となり、脱臭効率が低下するという課題があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、脱臭触媒フィルタを加熱してフィルタの再生処理を行う加熱ヒータが脱臭触媒フィルタを効率良く加熱することができると共に、加熱ヒータが脱臭触媒フィルタの通風の妨げにならないように配置することで、高い脱臭効果が維持できる脱臭機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の脱臭機は、空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路内に空気中の臭気成分を除去するフィルタ部を備えた脱臭機であって、前記フィルタ部は、脱臭触媒フィルタで構成され、前記フィルタ部に隣接配置され、前記フィルタ部を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進する加熱ヒータを備え、前記加熱ヒータは、前記フィルタ部を通過する空気の送風方向に対し直交方向に前記フィルタ部と隣接配置させ、前記フィルタ部と前記加熱ヒータとが前記送風方向に対し平行に配置され、前記空気吸込口から空気を吸い込み、前記送風路内を通って前記空気吹出口から排出する送風ファンに軸流ファンを用い、前記加熱ヒータは、前記軸流ファンのハブの上流側に配置され、前記軸流ファンと前記加熱ヒータとの間に、前記加熱ヒータからの熱を遮断する遮熱板が設けられたことを特徴とする。
【0009】
また、このように構成された脱臭機にあって、前記送風路内に前記フィルタ部と前記加熱ヒータとを配置する際に、前記フィルタ部は、前記送風路内における送風量の多い箇所に配置し、前記加熱ヒータは、前記送風路内における送風量の少ない箇所に配置するようにしたことを特徴とする。
【0012】
また、このように構成された脱臭機にあって、前記遮熱板の上流側にオゾン発生器を配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の脱臭機によれば、空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路内に空気中の臭気成分を除去するフィルタ部を備え、そのフィルタ部が脱臭触媒フィルタで構成され、フィルタ部に隣接配置される加熱ヒータは、フィルタ部を通過する空気の送風方向に対し直交方向に隣接すると共に、フィルタ部と加熱ヒータとが送風方向に対し平行に配置されている。このように、加熱ヒータは、フィルタ部に対してフィルタ部を通過する空気の送風方向に対し直交方向にフィルタ部と隣接配置されるため、脱臭触媒フィルタを効率良く加熱することができると共に、フィルタ部と加熱ヒータとを送風方向に対し平行に配置することで、送風路内における通風抵抗を低減することができる。
【0014】
また、送風路内にフィルタ部と加熱ヒータとを配置する際に、フィルタ部は、送風路内における送風量の多い箇所に配置し、加熱ヒータは、送風路内における送風量の少ない箇所に配置するようにしたため、送風路内における通風抵抗を一層低減することができる。
【0015】
また、空気吸込口から空気を吸い込み、送風路内を通って空気吹出口から排出する送風ファンに軸流ファンを用い、加熱ヒータを軸流ファンのハブの上流側あるいは下流側に配置するようにしたため、軸流ファンのハブの上流側あるいは下流側は、それ以外の箇所に比べて送風量が少なく、加熱ヒータを配置しても通風の妨げにならないことから、送風路内における通風抵抗を低減することができる。
【0016】
また、加熱ヒータは、軸流ファンのハブの上流側に配置する場合に、軸流ファンと加熱ヒータとの間に、遮熱板を設けるようにしたため、加熱ヒータから出る熱で軸流ファンが加熱されるのを防止し、脱臭触媒フィルタを効率良く加熱することができる。
【0017】
また、遮熱板の上流側にオゾン発生器を配置したため、脱臭効果のあるオゾン発生器を追加した場合でも、発生するオゾンの濃度が偏在しないように既存の遮熱板を用いてオゾンを拡散させることで、高い脱臭効果を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る脱臭機の外観斜視図である。
図2図2は、図1の脱臭機のA−A線断面図である。
図3図3は、図1の脱臭機のB−B線断面図である。
図4図4は、図1の脱臭機を図2のC−C線位置で輪切りにした横断面図である。
図5図5は、図1の脱臭機を図2のD−D線位置で輪切りにした横断面図である。
図6図6は、図1の脱臭機を図2のE−E線位置で輪切りにした横断面図である。
図7図7は、図1の脱臭機を図2のF−F線位置で輪切りにした横断面図である。
図8図8は、図1の脱臭機を図2のG−G線位置で輪切りにした横断面図である。
図9図9は、フィルタ部の形状を変えた実施例2に係るフィルタ部の構成例を示す横断面図である。
図10図10は、フィルタ部の形状を変えた実施例3に係るフィルタ部の構成例を示す横断面図である。
図11図11は、ヒータユニットの構成を示す分解斜視図である。
図12図12は、フィルタ保持部材にフィルタ部とヒータユニットとを組み込む位置を示す分解斜視図である。
図13図13は、図12のフィルタ保持部材にフィルタ部とヒータユニットを組み込んだ後の斜視図である。
図14図14は、バックケーシング側に図13のフィルタ保持部材を組み込んだ状態を示す斜視図である。
図15図15は、図14のバックケーシングのフィルタ保持部材の直下に挿入される基板ホルダと遮水板の一構成例を示す斜視図である。
図16図16は、遮熱板を斜め下方向から見た斜視図である。
図17-1】図17−1は、送風ファンユニットと防振ゴムの装着位置を示す斜視図である。
図17-2】図17−2は、送風ファンユニットに防振ゴムを装着した後の斜視図である。
図18図18は、ケーシングの外周部に集塵フィルタと側面パネルと取り付ける位置を示す分解斜視図である。
図19図19は、フィルタ保持部材を矩形状に変えた実施例4に係る構成例を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る脱臭機の実施の形態について図面を参照して説明する。ここでは、自動車のドリンクホルダに載置し、車内の臭気成分や有害成分を除去する車載用の小型脱臭機として説明するが、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る脱臭機の外観斜視図であり、図2は、図1の脱臭機のA−A線断面図であり、図3は、図1の脱臭機のB−B線断面図であり、図4は、図1の脱臭機を図2のC−C線位置で輪切りにした横断面図であり、図5は、図1の脱臭機を図2のD−D線位置で輪切りにした横断面図であり、図6は、図1の脱臭機を図2のE−E線位置で輪切りにした横断面図であり、図7は、図1の脱臭機を図2のF−F線位置で輪切りにした横断面図であり、図8は、図1の脱臭機を図2のG−G線位置で輪切りにした横断面図であり、図11は、ヒータユニットの構成を示す分解斜視図であり、図12は、フィルタ保持部材にフィルタ部とヒータユニットとを組み込む位置を示す分解斜視図であり、図13は、図12のフィルタ保持部材にフィルタ部とヒータユニットを組み込んだ後の斜視図であり、図14は、バックケーシング側に図13のフィルタ保持部材を組み込んだ状態を示す斜視図であり、図15は、図14のバックケーシングのフィルタ保持部材の直下に挿入される基板ホルダと遮水板の一構成例を示す斜視図であり、図16は、遮熱板を斜め下方向から見た斜視図であり、図17−1は、送風ファンユニットと防振ゴムの装着位置を示す斜視図であり、図17−2は、送風ファンユニットに防振ゴムを装着した後の斜視図であり、図18は、ケーシングの外周部に集塵フィルタと側面パネルと取り付ける位置を示す分解斜視図である。以下、図1図18を用いて、本実施形態の脱臭機の構成を説明する。
【0021】
脱臭機10は、図1に示すように、筐体の径が下から上に行くに従って膨らみを持たせた略円筒状をしており、筒の側面を覆う側面パネル22の上方には、ドットマトリックス状に多数の孔が形成され、この孔から車内の空気を吸い込む空気吸込口11を構成している。また、脱臭機10の筐体の天井面には、空気吸込口11から吸い込まれた空気を上方へ排出する放射状にスリットが形成された天面パネル20が配置され、空気吹出口12を構成している。さらに、天面パネル20の中央部には、円形の操作パネル21が形成されており、脱臭機10の運転操作を行うボタンと、運転状況を知らせるLEDランプ等が配置されている。また、脱臭機10の側面パネル22には、車のシガーソケットから12Vや24Vの車用バッテリーのDC電力供給を受けるDCケーブル31が出ている。
【0022】
脱臭機10の内部は、図2図1のA−A線断面図)および図3図1のB−B線断面図)のように構成されている。脱臭機10の筒の内側は、図2に示すように、右側半分が半円筒状のバックケーシング23a、左側半分が半円筒状のフロントケーシング23bから成り、2つのケーシングを結合することで、筒状の筐体が形成される。このバックケーシング23a、フロントケーシング23bおよび上記の側面パネル22の材質としては、例えば、ポリカーボネート(PC)とABS樹脂の複合材などを用いることができる。
【0023】
筒内の下部には、基板ホルダ25が垂直方向に沿って配置され、その基板ホルダ25の両面を使って、脱臭機10の電力供給や制御を行うメイン基板26と、オゾン発生器としてのオゾナイザ18を動作させるオゾナイザ基板27とが垂直方向に設置されている。図2のE−E線位置で輪切りにした横断面図が図6であり、図2のF−F線位置で輪切りにした横断面図が図7であり、図2のG−G線位置で輪切りにした横断面図が図8である。このように、垂直方向に沿って配置された基板ホルダ25の両面を使い、メイン基板26とオゾナイザ基板27とに分けて配置したため、スペースを有効利用することができる。また、基板ホルダ25の上端部に水平方向に一体形成された遮水板24(図15参照)は、基板ホルダ25の蓋の役割を持っていて、基板ホルダ25に配置されるメイン基板26やオゾナイザ基板27を水や埃から保護することができる。
【0024】
メイン基板26には、図2に示すように、DCケーブル31から供給されるDC電力がDCプラグ30からDCジャック29を介して供給される。供給されるDC電力は、図3に示すように、脱臭機10の各部のコネクタ(表示コネクタ32a、ファンコネクタ33a、ヒータコネクタ34a、オゾナイザコネクタ35a)に振り分けられる。電力が振り分けられた各コネクタは、接続されたハーネスを介して各部に電力供給を行っている。表示コネクタ32aは、表示ハーネス32を介して操作パネル21の表示部211に電力を供給する。ファンコネクタ33aは、ファンモータハーネス33を介して送風ファン16aの図示しないファンモータに電力を供給する。ヒータコネクタ34aは、2本のヒータハーネス34を介してヒータユニット15の加熱ヒータ15aに電力を供給する。オゾナイザコネクタ35aは、メイン基板26からオゾナイザハーネス35を介して基板ホルダ25の反対側に設置されたオゾナイザ基板27に対し電力を供給している。
【0025】
オゾナイザ基板27には、図2に示すように、オゾナイザ18の放電に必要な高電圧を発生させるためのトランス28が設けられている。トランス28で昇圧された高電圧は、高圧ケーブル18aを介してオゾン発生器としてのオゾナイザ18に供給される。この高圧ケーブル18aは、高電圧を供給するため径の太いケーブルが使われる。このため、遮水板24には、高圧ケーブル18aの取りまわしに必要な範囲で一部を盛り上げてダクト状としたケーブルダクト24aが形成されている(図15参照)。
【0026】
次に、実施例1に係る脱臭機10の特徴的な構成であるフィルタ部14と加熱ヒータ15aを含むヒータユニット15の配置構造について説明する。上述した遮水板24の上部には、図2に示すように、空気中の臭気成分を除去するフィルタ部14と、そのフィルタ部14を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進する加熱ヒータ15aで構成されたヒータユニット15が配置されている。
【0027】
図5に示すように、フィルタ部14は、ここでは半円状の脱臭触媒フィルタ141を左右に配置して構成されている。脱臭触媒フィルタ141は、心材部分に蜂の巣(ハニカム)構造を取り入れて板状に形成した通気性を有するハニカムコアボードから成り、ここではアルミ合金で構成されていて、その表面に、酸化マンガンなどの金属酸化物やプラチナなどの貴金属の触媒が所定の厚さに形成(触媒層)されている。なお、吸着材としては、活性炭や各種セラミックス粉末などをさらに添加することが好ましい。さらには、抗菌剤や防かび剤などが添加されることも好ましい。ここで、脱臭触媒フィルタ141は、吸着した臭気成分の分解を、ハニカムコアボードに隣接配置されたヒータユニット15からの熱によって促進させる加熱再生構造としている。具体的には、アルミ合金で構成されるハニカムコアボードの側面、すなわち、図2に示すように、フィルタ部14である脱臭触媒フィルタ141を通過する空気の送風方向(矢印X方向)に対し、直交する方向にヒータユニット15を隣接させるよう構成している。これにより、ヒータユニット15からの熱がハニカムコアボードの側面からハニカムコアボード全体に伝わり、ハニカムコアボードを所定温度まで上昇させることができる。触媒は、ハニカムコアボードを介して加熱され、臭気成分の分解が促進される。
【0028】
また、フィルタ部14とヒータユニット15は、図2に示すように、ハニカムコアボードで構成されたフィルタ部14内を通る送風方向(矢印X方向)に対し平行に配置されている。これにより、本実施の形態に係る脱臭機10は、送風路13内の通風が加熱ヒータ15aを含むヒータユニット15によって妨げられる面積割合が少なくなり、通風抵抗を低減することができる。
【0029】
図5に示すように、フィルタ部14は、ここでは半円状の脱臭触媒フィルタ141を左右に配置して構成されている。フィルタ部14とヒータユニット15の配置構造は、図5に示すように、通風抵抗の少ないハニカムコアボードから成るフィルタ部14の面積が80%以上あって、通風抵抗となるヒータユニット15の面積を20%以下に抑えることができる。このように、実施例1の脱臭機10は、従来例と比べると、ヒータユニット15による通風抵抗を大幅に低減することができる。さらに、ヒータユニット15とフィルタ部14のハニカムコアボードとは、脱臭触媒フィルタ141を通過する空気の送風方向に対し直交方向に隣接配置されているため(図2図3および図5参照)、ヒータユニット15の両側面をフィルタ部14と接触することで、フィルタ部14とヒータユニット15の接触面積を大きくとることができ、ヒータユニット15からの熱を効率良くハニカムコアボード全体に伝熱することができる。特に、図5に示すフィルタ部14の配置構造では、ヒータユニット15がフィルタ部14の中央に位置しているため、ヒータユニット15からの熱が放射状に伝わることで、2つのフィルタ部14全体を満遍なく加熱することができる。プロペラファンを用いると、ヒータユニット15に風が当たらないので、ヒータユニット15が風で冷やされることがなく、ヒータユニット15の熱が無駄なくフィルタ部14に伝熱される。
【0030】
図11は、ヒータユニットの構成を示す分解斜視図であって、加熱ヒータ15aにPTCヒータ(Positive Temperature Coefficient:正温度係数)を用いている。このPTCヒータは、温度が上がるにつれて電気抵抗値が上がる特性を利用して自己の温度を制御する素子であるため、これまでヒータ温度を検出していたサーミスタが不要になることから、コストを低減することができる。PTCヒータから成る加熱ヒータ15aの両側面には、アルミナ板からなる伝熱板15bを貼り付けることにより、ハニカムコアボードからなるフィルタ部14との接触面積を広くして、伝熱効果を高めることができる。加熱ヒータ15aの下からは、ヒータ端子15cが伸び、図3に示すヒータハーネス34を介してヒータコネクタ34aに接続されている。
【0031】
このように構成されたヒータユニット15は、図12に示すように、伸縮性のあるシリコンゴムを用いて構成されたフィルタ保持部材19の中央部の径方向に配置されたヒータホルダ19cの間に挿入される。また、ハニカムコアボードからなる半円状の2つの脱臭触媒フィルタ141に分割されたフィルタ部14は、フィルタ保持部材19の保持枠19aを撓ませてそれぞれ挿入する。そして、保持枠19aの上端部と下端部には、図12に示すように、挿入されたフィルタ部14の上下位置を保持するための保持位置規定リブ19bが形成されている。このため、フィルタ保持部材19の保持枠19aに挿入されたフィルタ部14は、図13に示すように、保持位置規定リブ19bによって上下位置がずれることなく保持することができる。フィルタ保持部材19に挿入された2つのフィルタ部14は、ヒータユニット15の伝熱板15bを間に挟んで隣接し、フィルタ保持部材19のシリコンゴムの伸縮性により、フィルタ部14とヒータユニット15の密着性が一層高まることから、伝熱効率が高まると共に、フィルタ部14とヒータユニット15とを確実に保持できる。また、フィルタ保持部材19は、シリコンゴムの断熱効果と絶縁効果により、ヒータユニット15の加熱時における熱がフィルタ部14を介して筐体側へ逃げないため、フィルタ部14を効率良く加熱できると共に、フィルタ保持部材19の周辺を通る他の配線も特に絶縁処理を施す必要が無くなる。
【0032】
図13のフィルタ保持部材19に保持されたフィルタ部14とヒータユニット15は、図14に示すように、フィルタ保持部材19をバックケーシング23aの装着位置に水平方向に挿入して装着する。バックケーシング23aのフィルタ保持部材19の下側には、図15に示すような、メイン基板26とオゾナイザ基板27を保持する基板ホルダ25と基板ホルダ25の上部側に一体形成された遮水板24が装着される。遮水板24の一方端には、ハーネスを束ねて這わせることで固定し、振動によるハーネスの断線等を防ぐ切込み24bが形成されている。切込み24bは、図2に示す表示ハーネス32、ファンモータハーネス33、ヒータハーネス34を束ねて這わすことで、基板側に受け渡している。この切込み24bを経由して基板側に受け渡された各ハーネスは、図3に示すように、全てのハーネスを一旦下に垂らし、それより高い位置にあるコネクタに接続するよう配線している。このような配線方法を採用する理由は、仮にハーネスを伝って遮水板24を越えて基板ホルダ25側に水滴が入り込んだとしても、ハーネスの垂れた部分で水滴が止まり、直接基板に水が進入しないようにするためである。
【0033】
フィルタ部14とヒータユニット15を保持するフィルタ保持部材19と送風ファンユニット16との間には、図2および図3に示すように、ヒータユニット15から発生する熱が直接送風ファンユニット16に当たらないようにするため、熱を遮断する機能を持った遮熱板17を配置する。遮熱板17の材質としては、硬くて、耐衝撃性があり、熱に強い耐熱ポリカーボネート(PC)などを用いているが、これに限定されない。
【0034】
また、実施例1に係る脱臭機10は、脱臭機能を有するオゾン発生器を備えている。オゾン発生器としてのオゾナイザ18は、図2または図3に示すように、脱臭触媒フィルタ141を通過する空気の送風方向(X方向)から見て遮熱板17の上流側にオゾナイザ18を配置するようにする。これは、オゾナイザ18が発生した高濃度のオゾンをそのまま空気吹出口12から車内へ放出すると、放出されるオゾンのオゾン濃度に偏りが生じる場合がある。このため、オゾナイザ18は、遮熱板17の上流側に配置し、発生したオゾンを遮熱板17に当てることで、オゾンを拡散させてオゾンによる脱臭を確実に行いながら下流に流れる間に希釈され、オゾンを所定の放出濃度に保つようにするものである。つまり、遮熱板17をオゾンの拡散板として利用するものである。オゾナイザ18を遮熱板17の上流側に配置する手段としては、図16に示す遮熱板17にオゾナイザ18を固定するオゾナイザホルダ17aを使い、図2に示すように、オゾナイザ18を遮熱板17の上流側に固定する。その際、オゾナイザ18の先端部は、図2に示すように、ヒータユニット15の直上を避けて固定する。これにより、オゾナイザ18は、ヒータユニット15から発生する熱の影響を排除することができる。
【0035】
また、遮熱板17には、図2および図16に示すように、アームの先端部にケーブルホルダ17bが取付けられている。このケーブルホルダ17bは、操作パネル21からの表示ハーネス32と送風ファン16からのファンモータハーネス33をバックケーシング23aの内側を引き回す際に、ハーネスを束ねて固定することにより、ハーネスの振動を抑えて振動によるハーネスの断線等を防ぐことができる。
【0036】
遮熱板17の材質は、オゾンの拡散板としての機能を兼用する場合、耐オゾン性が求められるため、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、低密度ポリエチレン(LDPE)、架橋ポリエチレン(XLPE)などが用いられる。特に、耐熱性と耐オゾン性とを兼ねた材質としては、耐熱ポリカーボネート(PC)やポリプロピレン(PP)が好ましい。なお、遮熱板17の材質はこれらに限定されない。
【0037】
遮熱板17の下流側には、図2に示すように、送風ファンユニット16が配置されている。ここでは、送風ファン16aとして、プロペラ形の羽根によって軸方向に風を送る軸流ファンが用いられ、図示しないファンモータが送風路13の中央に位置するハブ16bに内蔵されている。これを図1の脱臭機10を図2のC−C線位置で輪切りにした図4の横断面図で見ると、中央のハブ16b部分は風を通さないため、その周囲の送風ファン16aの部分を風が通る。このため、ハブ16b自体が通風抵抗となり、ハブ16bの上流側に対応する部分では送風量が少なく、ファンが回転するハブ16bの周囲の部分で送風量が多くなる。これを図5のフィルタ部14とヒータユニット15との配置で見ると、送風量の多いハブ16bの外周部にハニカムコアボードから成る通風抵抗の少ないフィルタ部14が配置され、送風量の少ないハブ16b付近の中央部に通風抵抗となるヒータユニット15が配置されていることがわかる。従って、図5のフィルタ部14とヒータユニット15の配置は、軸流ファンを採用した場合に、通風抵抗を低減できる配置と言える。プロペラファンを用いると、ヒータユニット15に風が当たらないので、ヒータユニット15が風で冷やされることがなく、ヒータユニット15の熱が無駄なくフィルタ部14に伝熱される。
【0038】
また、送風ファン16aに軸流ファンを用いた場合は、ハブ16b付近の中央部であればその上流側あるいは下流側に関わらず、送風量が少なくなるため、通風抵抗となるヒータユニット15をハブ16b付近の中央部の上流側あるいは下流側の何れに配置する場合であっても、通風抵抗を低減することができる。
【0039】
実施例1に係る軸流ファンを用いた送風ファンユニット16は、図3に示すように、ハブ16bにファンモータが内蔵されていて、プロペラ形の送風ファン16aを回転させて軸方向に送風する。送風ファンユニット16による風は、図3に示す送風路13に沿って流れる。フィルタ部14より下の空気吸込口11から吸い込まれた空気は、矢印X方向に流れ、ハニカムコアボードから成るフィルタ部14を通ることで臭気成分や有害成分を除去され、上方の送風路13へ抜ける。フィルタ部14と送風ファンユニット16の間の空気吸込口11から吸い込まれた空気は、矢印Y方向に流れ、遮熱板17で拡散されたオゾンを希釈しながら送風ファンユニット16を通って、空気吹出口12から吹き出される。
【0040】
車載用の脱臭機10に軸流ファンを搭載する場合は、軸流ファンに振動が直接伝わらないようにする必要がある。このため、図14に示すバックケーシング23aの装着位置である切欠き孔23cに送風ファンユニット16を装着する場合は、図17−1に示す防振ゴム16cを四隅に装着し、図17−2の状態として、図18に示すように、送風ファンユニット16の四隅の突起部16dをバックケーシング23aとフロントケーシング23bの切欠き孔23cから突き出して固定する。このように、送風ファンユニット16とバックケーシング23aおよびフロントケーシング23bの間には、防振ゴム16cを介在させているため、脱臭機10に振動が加わったとしても、送風ファンユニット16に伝わる振動を減衰され、振動による軸流ファンへの影響を低減することができる。防振ゴム16cの材質としては、ここではクロロプレンゴム(CR)を用いて実施したが、必ずしもこれに限定されない。
【0041】
このようにして組上げられた脱臭機10のバックケーシング23aとフロントケーシング23bの外周部は、図18に示すように、防塵フィルタ37で覆い、さらにその外側を側面パネル22で覆って固定する。そして、脱臭機10の天井面には、図1に示すような天面パネル20を装着して完成する。
【0042】
このように、実施例1の脱臭機10は、ハニカムコアボードから成る脱臭触媒フィルタ141で構成されたフィルタ部14に対して、フィルタ部14を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進する加熱ヒータ15aを、フィルタ部14を通過する空気の送風方向に対し直交方向に隣接配置させることから、接触面積が増加し、フィルタ部14を効率良く加熱できる。さらに、フィルタ部14と加熱ヒータ15aとが送風方向に対して平行になるように配置したため、フィルタ部14の通風抵抗が低下することで、高い脱臭効果が得られるようになった。
【0043】
また、実施例1では、脱臭触媒フィルタ141から成るフィルタ部14とオゾナイザ18の両方を使用して脱臭処理を行っているため、高い脱臭性能を得ることができる。特に、オゾンを空間内に一定濃度で放出することにより、オゾンの臭いによって悪臭を打ち消すマスキング効果と、臭の元となる臭気成分を酸化作用によって分解する効果とにより強力な脱臭効果が得られる。
【実施例2】
【0044】
図9は、フィルタ部の形状を変えた実施例2に係るフィルタ部の構成例を示す横断面図である。実施例2に係るフィルタ部140とヒータユニット150の配置構造は、図9に示すように、フィルタ保持部材190の中央に配置したヒータユニット150以外の部分を全て通風抵抗の少ないハニカムコアボードから成るフィルタ部140で埋めるように配置している。すなわち、フィルタ部140は、図9に示すように、円弧状の側面14011と段差面140121を有する側面14012を備えた脱臭触媒フィルタ1401で矩形状のヒータユニット150を両側から挟み込むように脱臭触媒フィルタ1401を配置すると共に、PTCヒータの両側面に貼り付けるアルミナ板から成る伝熱板150bを側面14012と当接することで、伝熱板150bを介してPTCヒータの熱がハニカムコアボードから成るフィルタ部140に伝わって、効率良く全体を所定温度まで加熱することができる。
【0045】
実施例2の場合は、図5に示す実施例1のフィルタ部の構成と異なり、ヒータユニットを保持するためのヒータホルダ19cが無いことから、フィルタ部140の面積を90%以上にすることができ、通風抵抗となるヒータユニット150の面積を10%以下に抑えることができる。このため、ヒータユニット150からフィルタ部14への伝熱効率を低下させることなく、さらに通風抵抗を改善することが可能となり、より高い脱臭効果を得ることができる。
【実施例3】
【0046】
図10は、フィルタ部の形状を変えた実施例3に係るフィルタ部の構成例を示す横断面図である。実施例3に係る脱臭触媒フィルタ1431から成るフィルタ部143とヒータユニット151の配置構造は、図10に示すように、フィルタ部143を保持するシリコンゴムから成るフィルタ保持部材191の保持枠191aと、円盤状の脱臭触媒フィルタ1431との間の隙間に環状のヒータユニット151を配置したものである。すなわち、ハニカムコアボードから成る脱臭触媒フィルタ1431は、図10に示すように、分割せずに円盤状に構成され、フィルタ保持部材191の保持枠191aとの間に配置された環状のヒータユニット151が加熱されると、フィルタ部141の外周部から中央に向かって熱が伝わり、効率良く全体を所定の温度まで加熱することができる。特に、フィルタ保持部材191の保持枠191aに断熱性を有するシリコンゴムを用いているため、外周部から熱が逃げにくい。
【0047】
実施例3の場合は、円盤状の脱臭触媒フィルタ1431を全てハニカムコアボードで構成したため、バックケーシング23aとフロントケーシング23bで構成される筒状の送風路内の送風量が送風路の内壁側よりも中央側が多くなるような脱臭機に用いられることが好ましく、この場合には、通風抵抗が低減し、高い脱臭効果を得ることができる。
【実施例4】
【0048】
上記各実施例では、脱臭機10の筐体形状が円筒状で、筒状の送風路に合わせて、フィルタ部が円形の場合の例をあげて説明したが、フィルタ部は必ずしも円形である必要はない。例えば、図19は、フィルタ保持部材を矩形状に変えた実施例4に係る構成例を示す分解斜視図である。実施例4では、脱臭機の送風路の断面が矩形状の場合に、図19に示すように、伸縮性のあるシリコンゴムを用いて構成されたフィルタ保持部材192の保持枠192aを矩形状に形成する。保持枠192aの中央部には、2つのヒータホルダ192cを所定間隔空けて配置し、その間にPTCヒータから成る加熱ヒータ152aをアルミナ板から成る伝熱板15bでは挟み込んだヒータユニット152を挿入する。そして、ハニカムコアボードからなる2つの矩形状のフィルタ部142(脱臭触媒フィルタ1421)は、フィルタ保持部材192の保持枠192aを撓ませて、ヒータユニット152を挟むように挿入する。また、保持枠192aの上端部と下端部には、図19に示すように、挿入されたフィルタ部142の上下位置を保持するための保持位置規定リブ192bが形成されている。このため、フィルタ部142は、フィルタ保持部材192によって上下方向に位置ずれすることなく、確実に保持することができる。
【0049】
このように、実施例4に示す矩形状のフィルタ保持部材192は、2つに分割されたフィルタ部142と、その間にヒータユニット152を挟んだ状態で送風路13内に保持可能であり、保持枠192aが弾性を有するシリコンゴムで構成されているため、分割されたフィルタ部142とヒータユニット152とを密着させることが可能となり、ヒータユニット152の熱をフィルタ部142に伝える伝熱効率を高くすることができる。また、実施例4の場合も、フィルタ部142に対してフィルタを通過する空気の送風方向に対し、直交する方向にヒータユニット152を隣接するように配置したため、接触面積が増加し、ヒータユニット152からの熱をハニカムコアボードから成るフィルタ部142全体へ効率良く伝えることが可能となる。そして触媒は、ハニカムコアボードを介して加熱されるため、臭気成分の分解が促進することができる。
【0050】
さらに、フィルタ部142とヒータユニット152は、図19に示すように、ハニカムコアボードで構成されたフィルタ部142内を通る送風方向に対して平行に配置されているため、ヒータユニット152などによる通風抵抗が少なくできることから、高い脱臭効果が得られる。
【符号の説明】
【0051】
10 脱臭機
11 空気吸込口
12 空気吹出口
13 送風路
14 フィルタ部(脱臭触媒フィルタ)
140 フィルタ部
1401 脱臭触媒フィルタ
14011 円弧状の側面
14012 側面
140121 段差面
141 脱臭触媒フィルタ
143 フィルタ部
1431 脱臭触媒フィルタ
15 ヒータユニット
15a 加熱ヒータ
15b 伝熱板
15c ヒータ端子
150 ヒータユニット
150b 伝熱板
151 ヒータユニット
152 ヒータユニット
152a 加熱ヒータ
152b 伝熱板
152c ヒータ端子
16 送風ファンユニット
16a 送風ファン(軸流ファン)
16b ハブ
16c 防振ゴム
16d 突起部
17 遮熱板
17a オゾナイザホルダ
17b ケーブルホルダ
17c 遮熱板ホルダ
18 オゾナイザ(オゾン発生器)
18a 高圧ケーブル
19 フィルタ保持部材
190 フィルタ保持部材
191 フィルタ保持部材
192 フィルタ保持部材
19a 保持枠
191a 保持枠
192a 保持枠
19b 保持位置規定リブ
192b 保持位置規定リブ
19c ヒータホルダ
192c ヒータホルダ
20 天面パネル
21 操作パネル
211 表示部
22 側面パネル
23a バックケーシング
23b フロントケーシング
23c 切欠き孔
24 遮水板
24a ケーブルダクト
24b ケーブルホルダ
25 基板ホルダ
26 メイン基板
27 オゾナイザ基板
28 トランス
29 DCジャック
30 DCプラグ
31 DCケーブル
32 表示ハーネス
32a 表示コネクタ
33 ファンモータハーネス
33a ファンコネクタ
34 ヒータハーネス
34a ヒータコネクタ
35 オゾナイザハーネス
35a オゾナイザコネクタ
36 CPU
37 集塵フィルタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17-1】
図17-2】
図18
図19