(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、ソーラーシステムでは、雨水の水捌けを良くするために、隣り合うパネルユニット同士の間に隙間が確保されている場合がある。
【0011】
このようなメガソーラーシステムの受光面を特許文献2に開示されているソーラーパネル清掃装置を用いて清掃すると、以下のような不具合が生じ得る。つまり、特許文献2に開示されているソーラーパネル清掃装置は、超音波センサでパネルユニットの端を検知した際に、本体の同一方向への移動を停止し、次点の清掃ラインに沿って清掃できるように、本体の進行方向を直前の清掃ラインに沿った進行方向に対して90度又は180度異なる方向に変更するように構成されているため、端が検知された受光面を有するパネルユニット(端検知対象パネルユニット)に対して水捌け用の隙間を介して隣り合うパネルユニットにまで、本体を移動させて、そのパネルユニット(端検知対象パネルユニットに対して隙間を介して隣り合うパネルユニット)の受光面を清掃することができず、超音波センサによる検知情報のみに基づいて、隙間を介して隣り合う複数のパネルユニットの受光面全域を清掃することはできない。
【0012】
なお、パネルユニット同士の間に隙間を形成したソーラーシステムの全受光面を上述のソーラーパネル清掃装置を用いて清掃する場合、一のパネルユニットの受光面を清掃した後、手動または適宜のパネルユニット間移動機構によってソーラーパネル清掃装置を次の清掃対象となるパネルユニットにまで移動させてそのパネルユニットの受光面を清掃すれば、ソーラーシステムの全受光面を清掃することができる。
【0013】
しかしながら、ソーラーパネル清掃装置自体を手動で清掃処理済みのパネルユニットから清掃未処理のパネルユニットへ移動させる処理は労力を要し、現実的ではなく、また、専用のパネルユニット間移動機構を用いる構成を採用した場合には、その機構を用意する分だけコストが掛かる上に、構造の複雑化も招来する。このようなデメリットは、パネルユニットの枚数が多ければ多いほど顕著に現れる。
【0014】
本発明は、このような不具合に着目してなされたものであって、主たる目的は、パネルユニット同士の間に隙間が形成されているソーラーシステムの受光面全域を清掃可能なソーラーパネル清掃装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
すなわち本発明は、所定の隙間を隔てて複数配列したパネルユニットの受光面を任意に設定可能な清掃ラインに沿って移動しながら清掃可能なソーラーパネル清掃装置に関するものである。ここで、各パネルユニットは、少なくとも受光面を有するユニット化されたものである。
【0016】
そして、本発明に係るソーラーパネル清掃装置は、本体と、受光面上において本体を所定の進行方向に向かって自走させる自走手段と、本体に搭載され且つ受光面を清掃する清掃手段と、本体の進行方向においてソーラーパネル清掃装置の重心よりも前方の領域に配置され且つパネルユニットの端を検出可能な第1センサ及び第2センサと、これら第1センサ及び第2センサによるセンシング情報に基づき少なくとも自走手段による本体の移動を制御する制御部とを備え、第1センサを第2センサよりも前方に配置し且つ第1センサによる第1センシング位置と前記第2センサによる第2センシング位置との離間距離を前記隙間よりも大きく設定した構成を採用し、少なくとも、隙間を跨ぐ清掃ラインに沿って本体を移動させる過程において、第1センサ及び第2センサのセンシング情報に基づき、以下の条件下で制御部による本体の移動を制御している点に特徴を有している。
【0017】
すなわち、本発明に係るソーラーパネル清掃装置では、第1センサ及び第2センサのセンシング情報の組み合わせとして、第1センサ及び第2センサのセンシング情報がパネルユニットの存在を検出するパネルユニット検出情報である状態(第1検出状態)、第1センサのセンシング情報のセンシング情報がパネルユニット検出情報であって且つ第2センサのセンシング情報がパネルユニットの存在を検出しないパネルユニット非検出情報である状態(第2検出状態)、第1センサのセンシング情報のセンシング情報がパネルユニット非検出情報であって且つ第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報である状態(第3検出状態)、第1センサ及び第2センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報である状態(第4検出状態)、以上の4つに限定され、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の場合には、自走手段の作動状態を継続して本体をそれまでの進行方向と同一方向へ移動させるように制御する一方、第4検出状態の場合には、自走手段による本体のそれ以上同一方向への移動を停止する制御を制御部によって実行する。
【0018】
ここで、本発明のソーラーパネル清掃装置全体を1つのパネルユニット上に配置した場合、第1センサのセンシング位置(第1センシング位置)及び第2センサのセンシング位置(第2センシング位置)は何れもパネルユニット上にあり、各センサのセンシング情報は何れもパネルユニット検出情報(上述の第1検出状態)となる。そして、本発明のソーラーパネル清掃装置における本体を自走手段によって所定の方向に移動させると、清掃手段によってパネルユニットの受光面を清掃することができる。
【0019】
パネルユニット上において本体を所定方向に移動し続けると、第1センシング位置が、その時点で清掃しているパネルユニット(以下、「現清掃対象パネルユニット」と称す)の端を通過し、この時点で、第1センサのセンシング情報はパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる一方、第2センサのセンシング情報はパネル検出情報のままであり、上述の第3検出状態となる。この時点では、ソーラーパネル清掃装置の重心が現清掃対象パネルユニット上にあり、現清掃対象パネルユニットから落下することはない。したがって、この第3検出状態では、自走手段の作動状態を継続して本体をそれまでの進行方向と同一方向へ移動させても特に問題はない。
【0020】
そして、さらに本体をそれまでの進行方向へ移動させると、やがて第2センシング位置が現清掃対象パネルユニットの端を通過し、この時点で、第2センサのセンシング情報はパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる。
【0021】
本発明に係るソーラーパネル清掃装置は、所定の隙間を隔てて複数配列したパネルユニットの受光面を清掃可能なものであるため、第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる過程における第1センサのセンシング情報が、現清掃対象パネルユニットに対して、本体の進行方向において隙間を隔てて隣り合うパネルユニットが存在する第1パターンと、本体の進行方向において隙間を隔てて隣り合うパネルユニットが存在しない第2パターンとで異なる。つまり、第1パターンでは、第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる過程で第1センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報からパネルユニット検出情報に切り替わる。これは、本発明に係るソーラーパネル清掃装置において、第1センシング位置と第2センシング位置との離間距離をパネルユニット同士の隙間よりも大きく設定していることに起因する事象である。
【0022】
そして、本発明に係るソーラーパネル清掃装置は、第1センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報であれば、第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報であってもパネルユニット非検出情報であっても、自走手段の作動状態を継続して本体をそれまでの進行方向と同一方向へ移動させるように制御することによって、本体を現清掃対象パネルユニットから、この現清掃対象パネルユニットに対して隙間を隔てて配置されている次のパネルユニット(以下「進行方向下流側パネルユニット」と称す)に移動させることができる。なお、本体を現清掃対象パネルユニット(このパネルユニットは、進行方向下流側パネルユニットとの関係においては「進行方向上流側パネルユニット」と捉えることができる)から進行方向下流側パネルユニットへ移動させる過程で、ソーラーパネル清掃装置の重心も現清掃対象パネルユニットから進行方向下流側パネルユニットへ移動し、ソーラーパネル清掃装置がパネルユニット同士の隙間に落下することはない。
【0023】
また、上述の第2パターンでは、第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる過程で、第1センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報からパネルユニット検出情報に切り替わることはない。したがって、第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わった時点で、第1センサ及び第2センサのセンシング情報が両方ともパネルユニット非検出情報(上述の第4検出状態)になり、本発明のソーラーパネル清掃装置は、自走手段による本体のそれ以上同一方向への移動を停止する制御を制御部により実行する。
【0024】
そして、本実施形態のソーラーパネル清掃装置は、装置全体の重心よりも本体の進行方向前方に第2センシング位置を設定しているため、本体の移動に伴って第1センサ及び第2センサのセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報になる時点で、装置全体の重心を現清掃対象パネルユニット(進行方向上流側パネルユニット)上に留まる。これにより、ソーラーパネル清掃装置の重心がパネルユニットから外れて落下する事態を防止することができる。
【0025】
このように、本発明に係るソーラーパネル清掃装置であれば、隙間を隔ててパネルユニットを配列したソーラーパネルを清掃する場合に、上述の配置条件を満たした第1センサのセンシング情報に基づいて、その時点における清掃対象のパネルユニット(現清掃対象パネルユニット)の端を検知することができるのみならず、第1センサ及び第2センサのセンシング情報に基づいて、その端を検知したパネルユニット(現清掃対象パネルユニット)が、ソーラーパネル清掃装置の進行方向において隙間を介して他のパネルユニットと隣り合っているパネルユニットであるか否かを区別することができ、現清掃対象パネルユニットが隙間を介して他のパネルユニットと隣り合っているパネルユニットである場合には、本体を現清掃対象パネルユニットから進行方向下流側のパネルユニットに移動させて、その進行方向下流側パネルユニットの受光面も清掃手段によって清掃することができる。
【0026】
一方、現清掃対象パネルユニットが、隙間を介して他のパネルユニットと隣り合っているパネルユニットではない場合、つまり、現清掃対象パネルユニットの端の外側に、本体の進行方向においてパネルユニット同士の隙間よりも大きい空間が存在する場合は、その現清掃対象パネルユニットの端が、パネルユニットの集合体であるアレイの端の位置に相当するパネルユニットの端であることがわかる。したがって、この場合には、ソーラーパネル清掃装置の本体のそれ以上同一方向への移動を停止し、これにより、パネルユニットの端から落下する事態を防止することができる。
【0027】
さらにはまた、本発明に係るソーラーパネル清掃装置は、所定の隙間を隔てずに複数配列したパネルユニットの受光面を清掃することも可能である。この場合、「隙間」が存在しないため、第1センサ及び第2センサのセンシング情報の組み合わせは、上述の第1検出状態(第1センサ及び第2センサのセンシング情報が何れもパネルユニット検出情報である状態)、第3検出状態(第1センサのセンシング情報のセンシング情報がパネルユニット非検出情報であって且つ第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報である状態)、及び第4検出状態(第1センサ及び第2センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報である状態)、以上の3つに限定され、第1検出状態及び第3検出状態の場合には、自走手段の作動状態を継続して本体をそれまでの進行方向と同一方向へ移動させるように制御する一方、第4検出状態の場合には、自走手段による本体のそれ以上同一方向への移動を停止する制御を実行することで、パネルユニットから落下する事態を回避しつつ、各パネルユニットの受光面を清掃することができる。
【0028】
本発明に係るソーラーパネル清掃装置では、第1センサのセンシング位置(第1センシング位置)は、当該ソーラーパネル清掃装置の重心よりも本体の進行方向前方の領域であれば特に限定されるものではないが、好適な第1センシング位置の設定箇所としては、本体のうち進行方向前端部を挙げることができる。この場合、第1センシング位置を、ソーラーパネル清掃装置の重心よりも本体の進行方向前方の領域であって且つソーラーパネル清掃装置の重心に近い位置に設定した場合と比較して、第1センシング位置に対する離間距離をパネルユニット同士の隙間よりも大きく設定することが要求される第2センシング位置の設定自由度が広がり、パネルユニット同士の隙間が比較的大きい場合であっても、その隙間に応じて第1センシング位置及び第2センシング位置の適切な相対離間距離を確保することが可能であるとともに、第2センシング位置をソーラーパネル清掃装置の重心からできる限り離れた位置に設定することが可能になり、これによって、第1センサ及び第2センサのセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報となった時点におけるソーラーパネル清掃装置の重心を、本体の進行方向においてパネルユニット(現清掃対象パネルユニット)の端よりもパネルユニットの中央側に近い位置に留めることができ、現清掃対象パネルユニット上におけるソーラーパネル清掃装置の姿勢を安定した姿勢にすることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、本体の進行方向においてソーラーパネル清掃装置の重心よりも前方の領域にパネルユニットの存在を検出可能な第1センサ及び第2センサを、パネルユニット同士の隙間よりも大きい離間距離で配置し、これら第1センサ及び第2センサによるセンシング情報に基づき自走手段による本体の移動を制御するように構成しているため、手作業又は専用の移載機構を必要とすることなく、隙間を介して隣り合う一方のパネルユニットから他方のパネルユニットへ本体を移動させることが可能であり、パネルユニット同士の間に隙間が形成されているソーラーシステムの受光面全域を清掃可能なソーラーパネル清掃装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0032】
本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1は、ソーラーパネルの受光面R上を移動しながら清掃可能なものである。ソーラーパネルは、例えばガラス面である受光面R、発電部及びフレーム(図示省略)等をユニット化したパネルユニットPを備え、
図1に示すように、このようなパネルユニットPを複数枚配列してソーラーシステムSの一部を構成するものである。複数のパネルユニットPを縦方向X・横方向Yにそれぞれ複数枚並べて配置したアレイ(パネルユニットPの集合体ともいえる)における受光面Rの総面積は、パネルユニットPの枚数やパネルユニットP単位の受光面Rの面積に依存する。
【0033】
本実施形態では、
図1に示すように、パネルユニットP同士の間に、雨水の水捌け用水路として機能する所定寸法の隙間Sを確保している。それぞれの隙間Sは、例えば30mm乃至100mm程度のものであるが、30mm未満の隙間や、100mmを超える隙間であっても構わない。各パネルユニットPは、受光面Rを所定方向に傾斜させた姿勢で配置されるものであってもよいし、受光面Rが水平な姿勢で配置されるものであってもよい。
図1では、説明の便宜上、縦方向Xに2枚、横方向Y(幅方向)に2枚、合計4枚のパネルユニットPを配列したパネルユニットPの集合体(アレイ)において、平面視略矩形状をなす受光面Rの面方向に対して直交する方向から見た受光面Rの配列状態を模式的に示している。
【0034】
図1に示すように、受光面Rの面方向に対して直交する方向から見た各パネルユニットPにおける端Eは、各パネルユニットPにおける受光面Rの端Eとみなすことができ、各受光面Rの端Eを形成する4つの直線部分(辺)は、全て他のパネルユニットPに接触していない点で共通である一方、隙間Sを介して他のパネルユニットPにおける受光面Rの端E(辺)と対向する部分と、隙間Sを介して他のパネルユニットPにおける受光面Rの端Eと対向しない部分とに区別することができ、後者の部分(隙間Sを介して他のパネルユニットPにおける受光面Rの端Eと対向しない部分)は、所定の隙間Sを隔てて複数配列された各受光面Rの集合体全体の端(アレイの端)を形成している部分である。なお、多数のパネルユニットPを並べて配列したメガソーラーシステムでは、受光面Rの全長が数百mに達する。
【0035】
本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、
図2及び
図3(
図2、
図3はそれぞれソーラーパネル清掃装置1の平面模式図、側面模式図である)に示すように、本体2と、本体2をパネルユニットPの受光面R上において自走させる自走手段3と、パネルユニットPの受光面Rを清掃可能な清掃手段4と、これら自走手段3及び清掃手段4の作動を制御する制御部5とを備えたものである。
【0036】
本実施形態では、自走手段3として、本体2の両側縁部近傍に設けた左右一対のクローラ31(無限軌道)を適用している。クローラ31を構成する複数の車輪32のうち1つの車輪32の回転軸33には距離検出手段としてのエンコーダ6を取り付けている(
図3参照)。クローラ31の各車輪32が正方向へ回転することで本体2を前進させることができ、クローラ31の各車輪32が逆方向へ回転することでする本体2を後退させることができる。また、左右一対のクローラ31の何れか一方を適宜作動させる片側駆動や、左右のクローラ31を同速度で互いに反対に回転させることによって車体の向きを変える超信地旋回等によって本体2の向きを変更することができる。以下の説明における「進行方向F」は、特に言及しない限り本体2が前進する際の進行方向Fを意味し、また、「前」は、「進行方向Fにおける前(先)」を意味する。
【0037】
また、清掃手段4は、本体2に形成した洗浄液タンク41内に貯留している洗浄液を受光面Rに噴射するノズル42と、洗浄液が噴射された受光面Rをブラッシングする回転ブラシ43と、ブラッシングされた受光面Rをワイピングするワイパ44とを備えている。本実施形態では、本体2の前端部近傍部分に、回転ブラシ43及びワイパ44を収容可能なブラシ収容部21を設け、ノズル42をブラシ収容部21の前端に取り付けている。本実施形態のソーラーパネル清掃装置1では、
図2に示すように、本体2に設けたブラシ収容部21の幅寸法(同図の矢印W方向の寸法)を、本体2における他の部分の幅寸法よりも大きく設定している。
【0038】
本体2には、自走手段3と及び清掃手段4を駆動するバッテリ20を搭載している。また、本体2には、方向ずれ検出手段としてのデジタルコンパス10や、絶対位置検出手段としてのGPS11(
図3参照)が搭載され、適宜の箇所に、パネルユニットPの受光面R上に現れているライン(セル同士の区画ライン)を検出可能なカメラや、本体2の傾斜角度を検出可能な傾斜センサ又は3軸の加速度センサを設けている(図示省略)。
【0039】
このようなソーラーパネル清掃装置1は、本体2を清掃経路の始点(第1清掃ラインL1の始点L1s)が配置されているパネルユニットPの受光面R上に載置した状態で、制御部5によってクローラ31の車輪32を正方向に回転させることで本体2を前進させることができる。また本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、制御部5によって清掃手段4を作動させる処理、具体的には、洗浄液タンク41から供給される洗浄液をノズル42によって受光面Rに噴射し、その洗浄液を利用して受光面Rを回転ブラシ43で清掃し、ワイパ44で受光面R上の洗浄液を拭い取る処理を実行することによって、受光面Rのうち回転ブラシ43が通過した部分を清掃することができる。ここで、回転ブラシ43の回転方向は、本体2の進行方向F(クローラ31の車輪32の回転方向)と逆方向に設定してもよいし、同一方向に設定してもよい。また、回転ブラシ43の回転方向を正方向と逆方向とに切替可能に設定することもできる。なお、特定の受光面Rまたは受光面R以外の所定の位置に、回転ブラシ43の交換や洗浄液タンク41への洗浄液の補給、或いはバッテリ20の充電等を行うステーション(図示省略)を設定してもよい。
【0040】
ところで、本実施形態が適用されるソーラーシステムSは、上述したようにパネルユニットP同士の間に隙間Sを形成している。したがって、このようなソーラーシステムSにおける各パネルユニットPの受光面R全てをソーラーパネル清掃装置1で清掃するためには、清掃経路に沿って自走手段3により前進する本体2が隙間Sを跨いでパネルユニットP同士の間を移動させるとともに、受光面Rの集合体全体の端(アレイの端)に到達した本体2がそれ以上同一方向へ前進して受光面R上から落下しないように自走手段3の作動を制御する必要がある。
【0041】
そこで、本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1は、本体2の進行方向Fにおいて装置1の重心Gよりも前方の領域に、パネルユニットPの存在を検出可能な第1センサ7及び第2センサ8を配置している。第1センサ7は、第2センサ8よりも前方に配置されている。本実施形態では、
図2に示すように、第1センサ7を本体2の前端部(具体的にはブラシ収容部21の前端)に取り付け、この第1センサ7によるセンシング位置(第1センシング位置71)と第2センサ8によるセンシング位置(第2センシング位置81)との離間距離(センシング間距離)を、パネルユニットP同士の隙間Sよりも大きく設定している。なお、パネルユニットP同士の隙間SがパネルユニットPの並ぶ縦方向Xと横方向Yで異なっている場合には、大きい方の隙間Sよりもセンシング間距離が大きくなるように設定している。
【0042】
本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、本体2の後端部にも、パネルユニットPの存在を検出可能な第3センサ9を取り付けている。本実施形態では、各センサ(第1センサ7、第2センサ8、第3センサ9)の中心部を各センサ7,8,9のセンシング位置(第1センシング位置71、第2センシング位置81、第3センシング位置91)としている(
図2参照)。後述する
図4乃至
図20では、第1センシング位置71及び第2センシング位置81の符号は省略しているものの、各センサ7,8の中心部に付した黒く塗りつぶした円によって第1センサ7のセンシング位置(第1センシング位置)及び第2センサ8のセンシング位置(第2センシング位置)を示している。
【0043】
本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、各センサ7,8,9を本体2の両側縁近傍にそれぞれ配置し、本体2の一方の側縁近傍に配置した各センサ7,8,9を結ぶ仮想直線、及び本体2の他方の側縁近傍に配置した各7,8,9を結ぶ仮想直線が、本体2の進行方向Fに略平行な直線となるように各センサ7,8,9の配置箇所を設定している(
図2参照)。
【0044】
各センサ(第1センサ7、第2センサ8、第3センサ9)のセンシング情報は、パネルユニットPの存在を検出しているパネルユニット検出情報と、パネルユニットPの存在を検出できないパネルユニット非検出情報の2種類に限定される。各センサ(第1センサ7、第2センサ8、第3センサ9)は、パネルユニットPの存在、特に受光面Rの存在を検出可能なものであればよく、本実施形態では光センサ(例えば赤外線センサ)を適用している。したがって、本実施形態において、各センサ7,8,9単位において、そのセンサが透光状態にあればその時点におけるセンシング情報はパネルユニット検出情報であり、センサが遮光状態にあればその時点におけるセンシング情報はパネルユニット非検出情報である。
【0045】
そして、本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1は、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報に基づき、制御部5による自走手段3の作動制御を実行している。ここで、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報の組み合わせとしては、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット検出情報である状態(第1検出状態)、第1センサ7のセンシング情報のセンシング情報がパネルユニット検出情報であって且つ第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット非検出情報である状態(第2検出状態)、第1センサ7のセンシング情報のセンシング情報がパネルユニット非検出情報であって且つ第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット検出情報である状態(第3検出状態)、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報である状態(第4検出状態)、以上の4つに限定される。
【0046】
本実施形態の制御部5は、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報に基づき、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の場合には、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向Fと同一方向へ移動(前進)させるように制御する一方、第4検出状態の場合には、自走手段3による本体2のそれ以上同一方向Fへの移動(前進)を停止する制御を実行する。また、本実施形態の制御部5は、第1検出状態、第2検出状態及び第3検出状態の場合に清掃手段4の作動状態を継続して受光面Rに対する清掃処理を実行する一方、第4検出状態の場合に清掃手段4の作動を停止する制御を実行する。
【0047】
次に、このようなソーラーパネル清掃装置1を用いてソーラーシステムSの受光面Rを清掃する処理及び作用について、
図1、
図4乃至
図20を参照しながら説明する。ここで、本体2が受光面R上を移動しながら受光面Rを清掃する清掃経路は予め設定しておくことができる。
図1では、縦横に2枚ずつ計4枚のパネルユニットPを配置したアレイにおいて、第1清掃ラインL1から順番に、第2清掃ラインL2、第3清掃ラインL3、第4清掃ラインL4、第5清掃ラインL5に沿って本体2を移動させながら各パネルユニットPの受光面Rを清掃する際の清掃経路を示している。具体的に、第1清掃ラインL1は、清掃経路の始点が設定されたパネルユニットP(
図1における紙面向かって左下のパネルユニットP)から、このパネルユニットPに対して隙間Sを隔てて縦方向Xに隣り合うパネルユニットP(同図における紙面向かって左上のパネルユニットP)に亘って延伸する直線状のラインである。また、第2清掃ラインL2は、第1清掃ラインL1の終点L1eを始点L2sとし、この始点L2sが設定されているパネルユニットPに対して隙間Sを隔てて横方向Yに隣り合うパネルユニットP(
図1における紙面向かって右上のパネルユニットP)に向かって延伸する直線状のラインであり、第3清掃ラインL3は、第2清掃ラインL2と平行であって且つ第2清掃ラインL2に重ならない直線状のライン(同図における第2清掃ラインL2よりも下側に設定したラインであって且つ紙面向かって右上のパネルユニットPから左上のパネルユニットPに向かうライン)である。また、第4清掃ラインL4は、第3清掃ラインL3と平行であって且つ第3清掃ラインL3よりも
図1における下側に設定した直線状のライン(同図における紙面向かって左下のパネルユニットPから紙面向かって右端の下側のパネルユニットPに向かうライン)であり、第5清掃ラインL5は、第4清掃ラインL4と平行であって且つ第4清掃ラインL4よりも
図1における下側に設定した直線状のライン(同図における紙面向かって右下のパネルユニットPから紙面向かって左下のパネルユニットPに向かうライン)であり、第5清掃ラインL5の終点L5eを第1清掃ラインL1の始点L1sと一致または略一致するように設定している。第5清掃ラインL5の終点L5eが清掃経路の終点である。なお、各パネルユニットPが受光面Rを所定方向に傾斜させた姿勢で配置されている場合、
図1に示す第1清掃ラインL1は、受光面Rの勾配を登る方向に設定された清掃ラインであり、第2清掃ラインL2から第5清掃ラインL5は、傾斜方向(
図1における矢印Y方向)に対して直交する方向(
図1における矢印X方向)に延伸し、第2清掃ラインL2が最も高い位置に設定された清掃ラインであり、第5清掃ラインL5が最も低い位置に設定された清掃ラインである。
【0048】
各清掃ライン(第1清掃ラインL1、第2清掃ラインL2、第3清掃ラインL3、第4清掃ラインL4、第5清掃ラインL5)は、隙間Sを跨いで複数のパネルユニットPに亘る領域に延伸するラインである。なお、
図1において、第2清掃ラインL2の終点L2eから第3清掃ラインL3の始点L3sへ移動する工程で本体2が辿るラインLAと、第3清掃ラインL3の終点L3eから第4清掃ラインL4の始点L4sへ移動する工程で本体2が辿るラインLBと、第4清掃ラインL4の終点L4eから第5清掃ラインL5の始点L5sへ移動する工程で本体2が辿るラインLCは、上述した各清掃ラインL1,L2,L3,L4,L5と共に清掃経路を形成するものであるが、清掃ライン同士を結ぶ中継ラインとして捉えることができ、本発明における「清掃ライン」とは区別されるものである。なお、
図1では、各清掃ラインL1,L2,L3,L4,L5を実線で示し、各中継ラインLA,LB,LCを1点鎖線で示している。
【0049】
これら各清掃ラインL1,L2,L3,L4,L5及び各中継ラインLA,LB,LCからなる清掃経路に沿って本体2を移動させながら受光面Rを清掃するには、先ず作業者(オペレータ)が、洗浄液タンク41への洗浄液の補給及びバッテリ20の充電が完了しているソーラーパネル清掃装置1を、清掃経路の始点、すなわち、第1清掃ラインL1の始点L1sが設定されているパネルユニットP(
図1における紙面向かって左下のパネルユニットP)の受光面R上に載置する。この際、本体2の前進方向Fが第1清掃ラインL1の始点L1sから終点L1eに向かう方向と同一方向となる姿勢でソーラーパネル清掃装置1全体をパネルユニットP上に載置する。
【0050】
この状態において、第1センサ7及び第2センサ8はパネルユニットP上にあり、適宜のスイッチ操作やボタン操作等によってソーラーパネル清掃装置1の電源を入れると、この時点における第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報は何れもパネルユニット検出情報であることから、制御部5はこのセンシング情報(上述の第1検出状態)に基づき、自走手段3及び清掃手段4を作動させることになる。その結果、ソーラーパネル清掃装置1は、第1清掃ラインL1の始点L1sから終点L1eに向かって本体2を自走手段3によって進行方向Fに前進させながら、清掃手段4によって受光面Rを清掃することができる。
【0051】
ここで、
図4に示すように、本体2を第1清掃ラインL1の始点L1sから所定距離前進させた時点で、第1センサ7(第1センシング位置71)がその時点で清掃しているパネルユニットP(現清掃パネルユニットP)の端E(
図4に示す下側のパネルユニットPの上端E)に到達する。そして、
図5に示すように、第1センサ7が現清掃パネルユニットPの端Eを越えてパネルユニットP同士の隙間Sを通過し始めた時点で、第1センサ7のセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる。一方、第2センサ8(第2センシング位置81)は現清掃対象パネルユニットP上にあるため、第2センサ8のセンシング情報はパネルユニット検出情報のままである。このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(上述の第3検出情報)に基づき、制御部5は、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向と同一方向へ移動(前進)させる。
【0052】
本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、本体2をさらに前進させると、
図6に示すように、隙間Sを隔てて現清掃対象パネルユニットPに隣り合うパネルユニットP(進行方向下流側パネルユニットP)の端E(
図6に示す上側のパネルユニットPの下端E)に第1センサ7が到達し、この時点で、第1センサ7のセンシング情報がパネルユニット非検出情報からパネルユニット検出情報に切り替わる。この際、第1センシング位置71と第2センシング位置81の離間距離(本実施形態では第1センサ7と第2センサ8の中心同士の離間距離)を隙間Sよりも大きい寸法に設定していることにより、第2センシング位置81は、現清掃対象パネルユニットP上(このパネルユニットPは、進行方向下流側パネルユニットPとの関係において進行方向上流側パネルユニットPと捉えることができる)にあり、第2センシング情報はパネルユニット検出情報である。したがって、制御部5は、このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(上述の第1検出状態)に基づき、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向Fと同一方向へ移動(前進)させる。
【0053】
引き続いて、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、本体2を前進させると、
図7に示すように、第2センサ8(第2センシング位置81)が進行方向上流側パネルユニットPの端E(
図7に示す下側のパネルユニットPの上端E)を越えてパネルユニットP同士の隙間Sを通過し始めた時点で、第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる。一方、第1センサ7(第1センシング位置71)は進行方向下流側パネルユニットP上にあるため、第1センサ7のセンシング情報はパネルユニット検出情報のままである。このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(上述の第2検出状態)に基づき、制御部5は、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向Fと同一方向へ移動(前進)させる。
【0054】
さらに本体2が前進することによって、
図8に示すように、隙間Sを隔てて進行方向上流側パネルユニットPに隣り合うパネルユニットP(進行方向下流側パネルユニットP)の端E(
図8に示す上側のパネルユニットPの下端E)に第2センサ8が到達し、この時点で、第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット非検出情報からパネルユニット検出情報に切り替わる。この際、第1センシング位置71も進行方向下流側パネルユニットP上にあり、第1センシング情報はパネルユニット検出情報である。したがって、制御部5は、このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(第1検出状態)に基づき、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向Fと同一方向へ移動(前進)させる。そして、本体2を所定距離前進させた時点以降では、ソーラーパネル清掃装置1全体が、隙間Sを隔てて本体2の進行方向下流側のパネルユニットP上に移動した状態になる(
図9参照)。
【0055】
以上の処理手順を経て、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、隙間Sを介して隣り合う複数のパネルユニットPを1本の直線で結ぶ第1清掃ラインL1に沿って本体2を、第1清掃ラインL1の始点L1sが設定されているパネルユニットP(第1清掃ライン始点設定パネルユニットP)から、隙間Sを跨いで、第1清掃ラインL1の終点L1eが設定されているパネルユニットP(第1清掃ライン終点設定パネルユニットP)まで移動させることができ、第1清掃ラインL1上にある各パネルユニットPの受光面Rのうち少なくとも清掃手段4が通過する領域を清掃することができる。
【0056】
本実施形態のソーラーパネル清掃装置1では、
図10に示すように、第1清掃ラインL1の終点L1eまたは終点L1e近くにまで本体2を移動させると、
図11に示すように、第1センサ7がその時点における清掃対象のパネルユニットPであって且つ第1清掃ラインL1の終点L1eが設定されているパネルユニットPの端E(
図11に示す上側のパネルユニットPの上端E)に到達する。そして、第1センサ7が、第1清掃ライン終点設定パネルユニットPの端Eを越えた時点で、第1センサ7のセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる。一方、第2センサ8(第2センシング位置81)は、第1清掃ライン終点設定パネルユニットP上にあるため、第2センサ8のセンシング情報はパネルユニット検出情報のままである。したがって、このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(上述の第2検出状態)に基づき、制御部5は、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向Fと同一方向へ移動(前進)させる制御を実行する。
【0057】
さらに、本体2を前進させると、
図12に示すように、やがて第2センサ8(第2センシング位置81)が、第1清掃ライン終点設定パネルユニットPの端E付近に到達し、
図13に示すように、その端Eを越えた時点で、第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わる。この際、第1センサ7(第1センシング位置71)も第1清掃ライン終点設定パネルユニットP上にないため、第1センサ7のセンシング情報もパネルユニット非検出情報である。このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(上述の第4検出状態)に基づき、制御部5は、自走手段3による本体2のそれ以上同一方向Fへの移動(前進)を停止する制御を実行する。ここで、
図13に示すように、第2センサ8が第1清掃ライン終点設定パネルユニットPの端Eを越えた時点において、ソーラーパネル清掃装置1の重心Gは第1清掃ライン終点設定パネルユニットP上にあるため、ソーラーパネル清掃装置1が終点設定パネルユニットP上から落下することはない。
【0058】
このように、本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1は、隙間Sを隔てて並ぶ複数のパネルユニットPの受光面Rを辿る清掃ラインに沿って本体2を移動させる際に、本体2が通過するパネルユニットPの端Eが、パネルユニットP同士の隙間Sに臨む端であるか否かを、第1センセ7及び第2センサ8のセンシング情報に基づいて判別することが可能であり、本体2が通過するパネルユニットPの端Eが、パネルユニットP同士の隙間Sに臨む端であると判別した場合には、本体2の前進移動を継続し、隙間Sを跨いで本体2の進行方向Fに沿った上流側のパネルユニットPから進行方向下流側のパネルユニットPへ本体2を移動させる処理(隙間通過処理)を実行する。一方、本体2が通過するパネルユニットPの端Eが、パネルユニットP同士の隙間Sに臨む端ではないと判別した場合には、自走手段3による本体2のそれ以上同一方向Fへの移動(前進)を停止させる処理(前進停止処理)を実行する。また、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報となった時点で清掃手段4の作動も制御部5によって停止させるように構成している。清掃手段4を再度作動させるタイミングは、第1センサ7又は第2センサ8のセンシング情報の少なくとも何れか一方がパネルユニット非検出情報からパネルユニット検出情報に切り替わった時点、或いは第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット検出情報になった時点など、適宜に設定することができる。
【0059】
そして、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1では、前進停止処理に引き続いて、
図14に示すように、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット検出情報となる時点まで自走手段3によって本体2を後退(
図14に示す矢印B方向へ移動)させる。その結果、ソーラーパネル清掃装置1全体または略全体が、第1ライン終点設定パネルユニットP上に移動する。なお、本実施形態では、クローラ31を構成する車輪32を逆方向に回転させることで、本体2を後退移動可能に構成している。
【0060】
引き続いて、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、次の清掃ライン(
図1に示す第2清掃ラインL2)に沿って本体2を移動させながら清掃処理を実行すべく、左右のクローラ31を片側駆動や超信地旋回等によって、本体2の向き(前進方向F)を第2清掃ラインL2の始点L2sから終点L2eに向かう方向に方向転換する。本実施形態では、第1清掃ラインL1に沿った清掃処理終了時点(例えば
図14に示す時点)における本体2を略90度(具体的には本体2の進行方向Aに対して時計回りに略90度)回転させる方向転換処理を行うことで、本体2の向き(前進方向F)を第2清掃ラインL2の始点L2sから終点L2eに向かう方向に一致させることができる。
【0061】
そして、この状態において、第1センサ7及び第2センサ8は第2清掃ラインL2の始点L2sが設定されたパネルユニットP上にあり、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報は何れもパネルユニット検出情報であることから、制御部5はこのセンシング情報(上述の第1検出状態)に基づき、自走手段3及び清掃手段4を作動させることになる。第2清掃ラインL2の始点L2sから終点L2eに向かう過程で、本体2がパネルユニットP間の隙間Sを通過することになるが、この際に上述した隙間通過処理を実行することによって、ソーラーパネル清掃装置1を進行方向上流側パネルユニットP(
図1における紙面向かって左上のパネルユニットP)から進行方向下流側パネルユニットP(同図における紙面向かって右上のパネルユニットP)へスムーズに移動させることができる。また、ソーラーパネル清掃装置1が第2清掃ラインL2の終点L2eまたは終点L2e近くにまで移動させた場合に、上述した前進停止処理を実行することによって、ソーラーパネル清掃装置1が終点設定パネルユニットP上から転落する事態を防止することができる。
【0062】
また、前進停止処理に引き続いて、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、本体2を後退させた後、次の清掃ラインである第3清掃ラインL3の始点L3sまで本体2を移動させ、その始点L3sから終点L3eに向かって本体2を移動させながら清掃手段4によって受光面Rを清掃する。第3清掃ラインL3に沿った本体2の移動過程で、隙間通過処理及び前進停止処理を実行することによって、隙間Sを隔てて並ぶパネルユニットP同士間をスムーズに移動することができるとともに、清掃ライン終点設定パネルユニットPから転落する事態を防止することができる。
【0063】
このような処理手順を、第4清掃ラインL4及び第5清掃ラインL5に沿った本体2の移動中にも経ることで、所定の隙間Sを隔てて並ぶパネルユニットPの全ての受光面Rを清掃手段4によって清掃することができる。
【0064】
なお、本実施形態では、
図1に示すように、第1清掃ラインL1と第2清掃ラインL2は直角または略直角の関係にある一方で、第2清掃ラインL2、第3清掃ラインL3、第4清掃ラインL4及び第5清掃ラインL5は、
図1における矢印X方向(パネルユニットPの縦列方向X)における位置が異なるものの、
図1における矢印Y方向(パネルユニットPの横列方向Y)に延伸し、相互に平行な関係にある。このような位置関係に設定された各清掃ラインL2,L3,L4,L5は、
図1に示す上述した中継ラインLA,LB,LCによって接続されている。これら各中継ラインLA,LB,LCは、パネルユニットPの縦列方向Xに延伸するものであり、清掃処理を完了した清掃ラインから中継ラインを経由して次の清掃ラインへ移動させて、その清掃ラインに沿った清掃処理を実行する直前までの処理は、以下の清掃ライン間移動処理となる。
【0065】
清掃ライン間移動処理は、第2清掃ラインL2の終点L2eから第3清掃ラインL3の始点L3sまで本体2を移動させる場合を例にすると、先ず、第2清掃ラインL2に沿った清掃処理終了時点における本体2を、その時点における進行方向に対して時計回りに略90度回転させ、次いで、本体2を中継ラインLAに沿って第3清掃ラインL3の始点L3sまで直進移動させ、さらにその時点における進行方向に対して時計回りに略90度回転させる処理である。なお、第3清掃ラインL3の終点L3eから第4清掃ラインL4の始点L4sまで本体2を移動させる場合に、本体2を略90度回転させる方向はその時点における進行方向に対して反時計回り方向となる。このような清掃ライン間移動処理中、制御部5は、清掃手段4を作動させる制御を実行することが好ましいが、清掃手段4の作動を停止する制御を実行してもよい。
【0066】
本実施形態では、各中継ラインLA,LB,LCに沿った本体2の移動のうち、第3清掃ラインL3の終点L3eと第4清掃ラインL4の始点L4sを結ぶ中継ラインLBに沿った本体2の移動は、隙間Sを跨いで、第3清掃ラインL3の終点L3eが設定されたパネルユニットPから、第4清掃ラインL4の始点L4sが設定されたパネルユニットPへの移動になる。本実施形態のソーラーパネル清掃装置1では、清掃ライン間移動処理として、隙間Sを検出するまでの移動距離に応じて次のパネルユニットPに移動するか否かを判断するように構成しているが、予め設定されている移動距離(中継ラインの始点(直前の清掃ラインの終点に相当)から中継ラインの終点(次の清掃ラインの始点に相当)までの直線距離)に応じた分だけ本体2を画一的に前進させる処理を採用した場合であっても、中継ラインがパネルユニットP同士の隙間Sを通過するラインであっても問題なく本体2を次の清掃ラインの始点まで移動させることができる。もちろん、各中継ラインに沿った本体2の移動処理時(清掃ライン間移動処理時)に、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報に基づいて制御部5が自走手段3の作動を制御するように構成することで、ソーラーパネル清掃装置1がパネルユニットP上から落下する事態を防止することができる。
【0067】
また、清掃経路に沿って本体2を移動させる過程で、本体2の進行方向Fが、本来辿るべき各清掃ラインL1,L2,L3,L4,L5に対して平行ではなく斜めになる場合がある。このような斜行状態であっても、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1によれば、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報に基づいて制御部5が自走手段3による本体2の移動を適切に制御することができる。つまり、パネルユニットPの受光面R上において前進する本体2が斜行状態でパネルユニットの端Eに到達した場合、
図15に示すように、第1センサ7が隙間S上にあり、第2センサ8が進行方向上流側のパネルユニットP上にあれば、第1センサ7のセンシング情報はパネルユニット非検出情報であり、第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット検出情報であり、このようなセンシング情報(上述の第3検出状態)に基づき、このような第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報(上述の第2検出状態)に基づき、制御部5は、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向と同一方向へ移動(前進)させる。さらに本体2が前進することによって、ソーラーパネル清掃装置1は、
図16に示す状態、つまり第1センシング位置が進行方向下流側のパネルユニットPの受光面R上にあり、第2センシング位置が進行方向上流側のパネルユニットPの受光面R上にある状態から、
図17に示す状態、つまり第1センシング位置が進行方向下流側のパネルユニットPの受光面R上にあり、第2センシング位置が隙間Sに到達している状態を経て、
図18に示す状態、つまり第1センシング位置及び第2センシング位置が何れも進行方向下流側のパネルユニットPの受光面R上にある状態へと変わり、隙間Sを通過して進行方向下流側のパネルユニットPへと移動する。この間、センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報となる時点がないため、制御部5によって自走手段3の作動を停止することはない。
【0068】
なお、本実施形態のソーラーパネル清掃装置1は、複数(図示例では2つ)の第1センサを本体2の幅方向Wに相互に離間させた位置に設けている。したがって、本体2が斜行状態でパネルユニットの端Eに近付いた場合、何れか1つの第1センサ7がパネルユニット非検出状態となり、他の第1センサ7がパネルユニット検出状態となる場合が想定される。この場合、制御部5は、第2センサ8のセンシング情報によって、自走手段3の作動状態を継続するか、自走手段3の作動を停止するかを決定する。すなわち、
図19に示す状態、つまり、何れか1つの第1センサ7がパネルユニット非検出状態であり、他の第1センサ7がパネルユニット検出状態であり、且つ全ての第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット検出情報である場合には、自走手段3の作動状態を継続して本体2を前進させる。一方、
図20に示す状態、つまり、何れか1つの第1センサ7がパネルユニット非検出状態であり、他の第1センサ7がパネルユニット検出状態であり、且つ複数の第2センサ8のうち少なくとも1つの第2センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報である場合には、自走手段3の作動を停止して本体2の前進移動を停止させる。このような制御を実行することによって、ソーラーパネル清掃装置1が隙間Sを通過する処理に支障を来すことなく、ソーラーパネル清掃装置1がパネルユニットPの端Eから転落する事態を防止することができる。なお、本体2の斜行が原因で自走手段3の作動を停止して本体2の前進移動を停止させた場合には、その前進停止処理の後に、上述したパネルユニットPの受光面R上に現れているライン(セル同士の区画ライン)を検出可能なカメラ等を利用して、本体2の進行方向が清掃ラインの延伸方向に一致するように本体2の向きを補正する処理(向き補正処理)を実行する。この向き補正処理は、前進停止処理に引き続いて本体2を一度後退させた後に行ってもよいし、前進停止処理の直後に行うようにしてもよい。
【0069】
以上に述べたように、本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1は、パネルユニットPの存在を検出可能な第1センサ7及び第2センサ8を、ソーラーパネル清掃装置1の重心Gよりも前方の領域に設け、第1センサ7のセンシング位置71と第2センサ8のセンシング位置81との離間距離をパネルユニットP同士の隙間Sよりも大きい値に設定したことよって、本体2のうち少なくとも第1センサ7のセンシング位置がパネルユニットPの端Eを越えた時点以降において、これら第1センサ7のセンシング情報と第2センサ8のセンシング情報とに基づいて、その端EがパネルユニットP同士の隙間Sに臨む端であるか否かを判別することができる。すなわち、第1センサ7のセンシング位置がパネルユニットPの端Eを越えた時点以降において、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報になるという条件を満たさない限り、そのパネルユニットPの端Eが隙間Sに臨む端であると判別することができ、自走手段3による本体2の前進移動を継続することによって、本体2を進行方向上流側のパネルユニットPから隙間Sを通過させて進行方向下流側のパネルユニットPへ移動させることができる。一方、第1センサ7のセンシング位置がパネルユニットPの端Eを越えた時点以降において、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報になるという条件を満たした場合には、そのパネルユニットPの端Eが隙間Sに臨まない端であり、パネルユニットPの集合体であるアレイにおける端であると判別することができ、自走手段3による本体2の前進移動を停止することによって、パネルユニットP上から転落することを回避できる。
【0070】
さらにはまた、本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1は、所定の隙間Sを隔てずに複数配列したパネルユニットPの受光面Rを清掃することも可能である。この場合、パネルユニットP同士の間に隙間Sは存在しないため、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報の組み合わせは、上述の第1検出状態(第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット検出情報である状態)、第3検出状態(第1センサ7のセンシング情報のセンシング情報がパネルユニット非検出情報であって且つ第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット検出情報である状態)、及び第4検出状態(第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報がパネルユニット非検出情報である状態)、以上の3つに限定され、第1検出状態及び第3検出状態の場合には、自走手段3の作動状態を継続して本体2をそれまでの進行方向Fと同一方向へ移動させるように制御する一方、第4検出状態の場合には、自走手段3による本体2のそれ以上同一方向への移動を停止する制御を実行することで、アレイの端の位置に相当するパネルユニットPの端Eから落下する事態を回避しつつ、各パネルユニットPの受光面Rを清掃することができる。
【0071】
特に、本実施形態に係るソーラーパネル清掃装置1では、第1センサ7のセンシング位置(第1センシング位置71)を、本体2の前端部に設定しているため、第1センシング位置71を、ソーラーパネル清掃装置1の重心Gよりも本体2の進行方向Fにおける前方の領域であって且つソーラーパネル清掃装置1の重心Gに近い位置に設定した場合と比較して、第1センシング位置71に対する離間距離をパネルユニットP同士の隙間Sよりも大きく設定することが要求される第2センシング位置81の設定自由度が広がり、パネルユニットP同士の隙間Sが比較的大きい場合であっても、その隙間Sに応じて第1センシング位置71及び第2センシング位置81の適切な相対離間距離を確保することが可能であるとともに、第2センシング位置81をソーラーパネル清掃装置1の重心Gからできる限り離れた位置に設定することが可能になり、これによって、第1センサ7及び第2センサ8のセンシング情報が何れもパネルユニット非検出情報となった時点におけるソーラーパネル清掃装置1の重心Gを、本体2の進行方向FにおいてパネルユニットP(進行方向上流側のパネルユニットP)の端EよりもパネルユニットPの中央側に近い位置に留めることができ、パネルユニットP上におけるソーラーパネル清掃装置1の姿勢を安定した姿勢にすることができる。
【0072】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、第1センサ及び第2センサをそれぞれ本体に2つずつ設けた態様を例示したが、第1センサ及び第2センサをそれぞれ本体に1つずつ設ける態様や、3つ以上ずつ設ける態様、或いは、第1センサの数と第2センサの数を異ならせる態様を採用することも可能である。
【0073】
また、第1センサや第2センサとして、光センサ以外のセンサ(例えばアルミ用の近接センサ(渦電流センサ)、超音波センサ等を適用することもできる。また、第1センサや第2センサとして、CCD等のカメラによる撮像画像に基づいてパネルユニットの存在を検出可能に構成されたものや、メカニカルなスイッチを適用することも可能である。
【0074】
本発明のソーラーパネル清掃装置では、第1センサのセンシング位置と第2センサのセンシング位置の相対位置を変更可能に構成することも可能である。この場合、パネルユニット同士の隙間の大きさに応じて第1センシング位置と第2センシング位置の相対位置を調整・変更することができ、好適である。
【0075】
また、第1センサのセンシング位置や第2センサのセンシング位置は、各センサにおける任意の位置であればよく、例えば、第1センサのセンシング位置(第1センシング位置)を本体の前端部ではない位置に設定しても構わない。
【0076】
また、ソーラーパネル清掃装置の重心の位置も適宜設定することができる。なお、洗浄液を搭載するタイプのソーラーパネル清掃装置であれば、洗浄液の残量に応じて装置の重点も漸次変更する可能性があるが、その場合においても、重心の移動範囲は予め特定しておき、その重心移動範囲に対して第1センサ及び第2センサの位置を上述の条件を満たすように設定すればよい。
【0077】
第3センサを設けていないソーラーパネル清掃装置であってもよい。なお、センサの数が増えれば、「隙間」か「受光面の端」であるかの判別(検出)をより確実に行うことが可能である。
【0078】
さらにはまた、本体が前進する工程において、第1センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わった時点を基準点とし、基準点に対する本体の前進距離(対基準点前進距離)をエンコーダ(上述の実施形態であれば車輪32に設けたエンコーダ6)で計測し、対基準点前進距離が予め設定した基準距離(パネル同士の隙間の寸法と同じ値)に達する前に、第1センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報からパネルユニット検出情報に切り替わった場合には、それらセンシング情報及び対基準点前進距離に基づいて、パネルユニット同士の隙間を通過していることを特定する一方で、対基準点前進距離が予め設定した基準距離(パネル同士の隙間の寸法と同じ値)に達する前に、第2センサのセンシング情報がパネルユニット検出情報からパネルユニット非検出情報に切り替わった場合や、対基準点前進距離が予め設定した基準距離(パネル同士の隙間の寸法と同じ値)に達した時点において第1センサのセンシング情報がパネルユニット非検出情報のままである場合には、それらセンシング情報及び対基準点前進距離に基づいて、アレイの端の位置に相当するパネルユニットの端を通過していることを特定し、前進停止処理(それに続いて後退処理及び向き補正処理)を行うように構成すればよい。
【0079】
清掃経路は、上述の清掃ラインL1,L2,L3,L4,L5及び中継ラインLA,LB,LCからなるもの限定されず、適宜設定されるものである。例えば、アレイ全体でみて外周側から内周側へ清掃する角形の渦巻き状に設定した清掃経路を挙げることができる。なお、中継ラインを有さず、直線状の清掃ラインの組み合わせのみからなる清掃経路を設定してもよい。
【0080】
自走手段や清掃手段の具体的な構成もまた上述の実施形態で例示したものに限られず、適宜のものを採用することができる。
【0081】
また、ソーラーパネルシステムが、複数のアレイを有するものである場合、本発明のソーラーパネル清掃装置は、少なくとも1つのアレイを形成する受光面全域を自走しながら清掃可能なものであるが、適宜の移載機構や手作業によって、清掃済みのアレイから次のアレイへ移動させることで、その移動先のアレイの受光面全域も自走しながら清掃可能である。
【0082】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。