【課題を解決するための手段】
【0012】
グリブリドまたは他の薬剤の投与方法が開示される。本明細書中で開示される新規方法は、グリブリドまたは他の薬剤を、1時間より長い時間をかけて、および好ましくは何時間もの時間(例えば約72時間または約96時間または約120時間)をかけて、被験者へ投与する方法を含み、そして特に被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の静脈内投与方法を含む。本明細書中で開示される方法は、例えば急性脳卒中(虚血性および出血性)、外傷性脳損傷(TBI)、脊髄損傷(SCI)、心筋梗塞(MI)、ショック(出血性ショックを含む)、臓器虚血、および心室性不整脈のための処置を必要とする被験者を処置するために有用であり得る。標的とされたグリブリド血漿中レベルを、より迅速に、および信頼性高く達成および維持し得るので、これらおよび他の適応症において、静脈内グリブリドの使用が好ましい。本明細書中で開示される方法は、薬剤投与の開始後、グリブリドまたは他の薬剤の治療レベルの迅速な達成を提供し、そしてまた長時間、例えば約72時間または約96時間または約120時間にわたって、グリブリドまたは他の薬剤の治療レベルの維持を提供する。それに加えて、本明細書中で開示される方法は、薬剤治療レベルの迅速な達成、長時間の薬剤治療レベルの維持を提供し、そしてさらに過剰なレベルの薬剤を回避し、そしてそのために可能性のある薬剤副作用を回避する。
【0013】
グリブリドまたは他の薬剤を被験者へ投与する方法の実施形態は、グリブリドまたは他の薬剤のボーラスの静脈内投与、その後の(そのボーラス投与完了の実質的にすぐ後に、またはボーラス投与の完了後に少し時間をおいてのいずれかの)グリブリドまたは他の薬剤の持続注入を含む。グリブリドまたは他の薬剤を被験者へ投与する方法のさらなる実施形態は、グリブリドまたは他の薬剤の第1のボーラスの静脈内投与、その後の(そのボーラス投与完了の実質的にすぐ後に、またはそのボーラス投与完了後に少し時間をおいてのいずれかの)グリブリドまたは他の薬剤の持続注入、その後のグリブリドまたは他の薬剤の第2のボーラスを含む。さらなる実施形態において、第2の注入を第2のボーラスの後に行い得る。またさらなる実施形態において、複数のボーラス(blouses)および複数の注入を被験者に投与し得る。
【0014】
実施形態によっては、被験者へのグリブリドの投与は、被験者に対して1時間よりも長い時間に及ぶ;特定の実施形態において、被験者へのグリブリドの投与方法は、被験者へのグリブリドの静脈内投与方法であり、ここでその投与は1時間よりも長い時間に及ぶ。例えば、実施形態によっては、グリブリドまたは他の薬剤の投与は、約72時間よりも長い時間に及ぶ。他の実施形態において、グリブリドまたは他の薬剤の投与は、約10時間よりも長い時間、または約20時間よりも長い時間、または約30時間よりも長い時間、または約40時間よりも長い時間、または約50時間よりも長い時間、または約60時間よりも長い時間、または約70時間よりも長い時間に及ぶ。
【0015】
その投与方法は、被験者に対するボーラス注射でのグリブリドの投与を含み、ここでそのボーラス注射は、その患者に約3分以下の時間にわたって投与される;そしてここでそのボーラス投与の後にグリブリドの持続注入を行う。実施形態によっては、そのボーラスの実質的にすぐ後に持続注入を開始する(例えば、その持続注入を、そのボーラス投与の完了後、1時間未満、または30分未満、または10分未満、または5分未満、または3分未満、または2分未満、または1分未満で開始する)。
【0016】
さらなる実施形態において、その投与方法は、被験者に対するボーラス注射でのグリブリドの投与を含み、ここでそのボーラス注射は、その患者に約3分以下の時間にわたって投与される;そしてここでそのボーラス投与の後にグリブリドまたは他の薬剤の持続注入、およびグリブリドまたは他の薬剤の1またはそれより多くのさらなるボーラス注射が行われる。実施形態によっては、第2のボーラス注射を、その持続注入の完了の実質的にすぐ後に投与する(例えば、その第2のボーラス投与を、その持続注入の完了後、1時間未満、または30分未満、または10分未満、または5分未満、または3分未満、または2分未満、または1分未満で開始する)。第2の持続注入を、第2のボーラス注射の完了の実質的にすぐ後に開始し得るか、または第2の持続注入を、第1の持続注入の完了後、長期の期間の後に開始し得る。実施形態によっては、第3のボーラス注射を、第2の持続注入の完了後に開始し得、そしてその第2の持続注入の完了の実質的にすぐ後に開始し得る、またはその第2の持続注入の完了後、長期の期間の後に開始し得るかのいずれかである。同様に、第4、または第5、または他のさらなるボーラス注射、および/またはさらなる持続注入を、実質的にすぐ、または長期の期間の後、のいずれかで投与し得る。
【0017】
さらなる実施形態において、グリブリドまたは他の薬剤の複数のボーラス注射を、間に入るグリブリドまたは他の薬剤の持続注入無しに、被験者に投与し得る。それに加えて、またさらなる実施形態において、グリブリドまたは他の薬剤の複数の持続注入を、間に入るグリブリドまたは他の薬剤のボーラス注射無しに、被験者に投与し得る。そのような複数のボーラス注射、または持続注入、またはその組み合わせを、前の注射もしくは注入の実質的にすぐ後に投与し得るか、または前の注射もしくは注入の後、長期間の後に投与し得る。
【0018】
持続注入は、長期間にわたるグリブリドまたは他の薬剤の投与を提供し、ここで長期間は、分で測定される(例えば2〜3(a few)分または数(several)分または多くの(many)分数)か、または時間で測定される(例えば2〜3時間または数時間または多くの時間数)か、または日で測定される(例えば2〜3日または数日または多くの日数)期間であり得る。
【0019】
本明細書中で開示された方法の実施形態において、グリブリドまたは他の薬剤の濃度は、持続注入によって投与される製剤におけるグリブリドまたは他の薬剤の濃度より、ボーラス注射によって投与される製剤においてより高い。
【0020】
出願人は、ヒト被験者におけるグリブリドの血中レベルが、典型的にはグリブリド投与の開始から数時間後(例えば、被験者へのグリブリドの持続注入がその後行われる、グリブリドのボーラス注射の開始後)にピークレベルに達することを本明細書中で開示する。
【0021】
特定の実施形態において、出願人は、グリブリド投与の開始から数時間後に起こる、グリブリド血漿中レベルの低下を克服するために適切な、3段階の投与レジメンを本明細書中で開示する。実施形態によっては、そのような3段階の投与レジメンは、以下のものを含む:
(a)ボーラス、その後の第2のボーラス、その後の持続注入
(b)ボーラス、その後の速度1でのA時間にわたる注入、その後の速度2での残りの投与期間にわたる注入、ここで速度1>速度2であり、そしてAは1〜20時間の範囲である。(「速度1」は、典型的には例えば1時間あたりのマイクログラム数(μg/hr)として測定される、グリブリドまたは他の薬剤の投与の第1の速度を指し、そして「速度2」は、第2の速度を指す。)
さらなる実施形態において、グリブリドまたは他の薬剤の投与は、投与レジメンの4つまたはそれより多くの段階によって提供され、ここで複数のボーラスおよび/または複数の注入速度を使用し得る。そのような実施形態において、投与の複数の速度および持続時間も提供される(例えば、速度1、速度2、速度3、速度4等;および期間A、B、C等)。
【0022】
例えば、速度1は、約15μg/hrと約200〜300μg/hrとの間(例えば約16.7μg/hrと250μg/hrとの間)で変動し得る、そして速度2は、約15μg/hrと約200〜300μg/hrとの間(例えば16.7と250μg/hrとの間)で変動し得る。例えば、期間Aは、約1から約10時間、または約1から約20時間まで変動し得る。被験者に送達されるグリブリドまたは他の薬剤の合計量は、ボーラス注射によって送達された量と持続注入の間に送達される量との合計である。持続注入の間に患者に投与されるグリブリドまたは他の薬剤の量は、速度に期間を掛けること(例えば速度1×期間A)によって計算される。実施形態によっては、1日投与量(24時間にわたる投与量、例えばグリブリド投与の最初の24時間の投与量)を、以下のように決定し得る:第1のボーラス+速度1×A+速度2×(24−A)。実施形態によっては、第1の24時間の投与量は、約6mg未満、または約5mg未満、または約4mg未満であり、そして好ましくは約3.5〜4mg未満、または約3.13mg未満、または約3mg未満であり得る。
【0023】
従って、実施形態によっては、1日あたりの被験者に投与されるグリブリドの合計量は、1日あたり、約10mg未満、またはより好ましくは約8mg未満、またはより好ましくは約6mg未満、およびまたさらにより好ましくは約5mg未満、またはさらにより好ましくは約4mg未満、またはさらにより好ましくは約3mg未満のグリブリドであることが好ましい。
【0024】
さらなる実施形態において、約125〜150μg、例えば約130μgのグリブリドのボーラスを、被験者に投与し、その後、約150〜175μg/hr、例えば約163μg/hrのグリブリドを、約6時間にわたって持続注入し、そして次いで約100〜125μg/hr、例えば約112μg/hrのグリブリドのさらなる持続注入を、約50〜75時間、例えば約72時間の合計投与期間に関しては約66時間にわたって投与する。従って、この実施形態において、1日目、2日目、および3日目のグリブリドの合計1日投与量は、約3〜4mg、2.5〜3mg、および2.5〜3mg;例えばそれぞれ約3mg、2.5mg、および2.5mg;またはそれぞれ約3.12mg、2.69mg、および2.69mgであり得る。
【0025】
またさらなる実施形態において、グリブリドまたは他の薬剤のボーラスを投与し、そしてそのボーラスの後にグリブリドまたは他の薬剤の持続注入を行い、そして次いでさらなるボーラスまたはさらなる複数のボーラスを投与し、それはグリブリドまたは他の薬剤の初期の血漿中レベルを、望ましいレベルまで上げるために有効である。例えば、本明細書中で開示された方法のそのような実施形態は、125〜150μg(例えば約130μg)のグリブリドのボーラス、その後に100〜125μg/hr(例えば約112μg/hr)のグリブリドの持続注入、加えて1、2、または3時間目に投与される125〜150μg(例えば約130μg)の第2のグリブリドのボーラスの投与を含む。実施形態によっては、さらなるボーラスも投与し得る。
【0026】
さらなる実施形態において、出願人は、以下のものを含む、被験者に対するグリブリドまたは他の薬剤の投与方法を本明細書中で開示する:(a)グリブリドまたは他の薬剤のボーラス投与;(b)グリブリドまたは他の薬剤の当該ボーラス投与後の、グリブリドまたは他の薬剤の第1の持続注入投与、ここで当該第1の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤を第1の投与速度で、第1の投与期間にわたって投与する;および(c)グリブリドまたは他の薬剤の当該第1の持続注入後の、グリブリドまたは他の薬剤の第2の持続注入投与、ここで当該第2の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤を、第2の投与速度で第2の投与期間にわたって投与する;それにより、当該被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドまたは他の薬剤を提供するために有効な、グリブリドまたは他の薬剤が被験者に投与される。このさらなる実施形態の特定の例において、そのボーラスは、約125〜150μg、例えば約130μgのグリブリドのボーラスであり、そしてそのボーラスの後に約150〜175μg/hr、例えば約163μg/hrのグリブリドの持続注入を約6時間にわたって行う;そして次いで約72時間のグリブリド投与の合計期間に関しては、約100〜125μg/hr、例えば約112μg/hrのグリブリドのさらなる持続注入を、約66時間にわたって被験者に投与する。従って、1日目、2日目、および3日目のグリブリドの合計1日投与量は、それぞれ約3mg、2.5mg、および2.5mgである;またはそれぞれ約3.12mg、2.69mg、および2.69mgである。
【0027】
グリブリドまたは他の薬剤の投与を、被験者の体重、または年齢、または性別、または身長、または体表面積、またはこれらのうち1つまたはそれより多くの組み合わせの関数として決定し得、そしてその速度およびボーラスを、1つまたはそれより多くのこれらの尺度または投与方法の関数として表し得る。
【0028】
本明細書中で開示された方法は、迅速に導入され、そして長期間(例えば約72時間までの間)維持される、かなり定常的な量のグリブリドを必要とする被験者を処置することに利点を提供する。例えば、被験者が脳卒中、または外傷性脳損傷もしくは脊髄損傷を患っている場合、治療レベルのグリブリドの迅速な達成が、成功裏の治療結果のために重要であり得る;それに加えて、そのような治療レベルの維持が、同様に成功裏の治療結果のために重要であり得る;しかし、その被験者にとって高すぎる持続したレベルのグリブリドを防止することも重要であり得る(例えば、低血糖、SUR2受容体に対するグリブリドの広範囲な作用、または他の合併症を回避するために)。本明細書中で開示される実験結果および方法は、グリブリドの治療レベルを迅速にかつ長期間にわたって達成および維持するための方法を提供し、そして過剰なレベルのグリブリドを回避するための方法を提供し、そしてそれゆえ、グリブリド処置を必要とする被験者に有用かつ有利な処置を提供する。そのような処置を必要とする被験者は、例えば急性脳卒中(虚血性および出血性)を患う被験者、外傷性脳損傷(TBI)を患う被験者、脊髄損傷(SCI)を患う被験者、心筋梗塞(MI)を患う被験者、ショック(出血性ショックを含む)を患う被験者、臓器虚血を患う被験者、および心室性不整脈を患う被験者を包含し得る。
【0029】
グリブリドに加えて、他の薬剤を、本明細書中で開示された方法に従って被験者に投与し得ることが理解される。そのような他の薬剤の投与は、その他の薬剤が、本明細書中で開示されたような、グリブリドのものと同様の薬物動態学的プロファイルを有するか、またはグリブリドの薬物動態学的性質のいくつかを共有する場合、特に有利であり得る。
【0030】
出願人らは、ポリ塩化ビニル(PVC)と接触して置かれたグリブリド溶液においてはグリブリドの濃度が低下することを見出したので、出願人らは、グリブリド溶液がPVCと接触するのを避けることが好ましいことを見出した。出願人らは、PVCと接触して置かれたグリブリド溶液中におけるグリブリドの濃度のそのような低下を最小限にするための方法を発明し、そしてグリブリド溶液とPVCとの接触を回避するグリブリドの投与方法を発明した。例えば、出願人は、ポリエチレン製のバッグ、チュービング、およびフィルター、またはポリエチレンでコーティングされたバッグおよびチュービングの使用が、PVCを含むバッグ、チュービング、およびフィルターの使用よりも、グリブリド溶液の投与のために好ましいことを見出した。
【0031】
出願人らは、グリブリドの投与において、例えば、グリブリド治療溶液の、そのような治療溶液を必要とする患者への投与において使用する容器またはデバイスを調製する方法を本明細書中で開示し、本明細書中に提供する。容器、チューブ、および/またはフィルターの調製のような、容器またはデバイスを調製するそのような方法は、容器、チューブ、フィルターを、グリブリドフラッシング溶液と接触させることを含む。そのような方法は、例えば容器、チューブ、および/またはフィルターを、グリブリドの投与において使用する前に、当該グリブリドフラッシング溶液でフラッシングすることを含み得る;そのフラッシングは、少なくとも約50mL、または少なくとも約70mL、またはそれより多くのグリブリドフラッシング溶液でフラッシングすることを含み得る。グリブリドフラッシング溶液は、少なくとも約2μg/mLのグリブリド、または約2μg/mLから約8μg/mLのグリブリド、または約5から6μg/mLのグリブリド、またはより高い濃度のグリブリドのグリブリド濃度を有し得る。そのような方法は、当該グリブリド治療溶液と接触し得るポリ塩化ビニル(PVC)表面を有し得る、バッグ、チューブ、およびフィルターを包含する容器およびデバイスの使用を含む。
【0032】
出願人らは、グリブリド治療溶液を投与する方法を本明細書中で開示し、ここで容器、チューブ、および/またはフィルターを、当該グリブリド治療溶液の投与においてその容器、チューブ、またはフィルターを使用する前に、グリブリドフラッシング溶液に接触させる(例えばフラッシングする)。そのフラッシングは、少なくとも50mL、または約70mL、またはそれより多くのグリブリドフラッシング溶液によるフラッシングであり得る。そのグリブリドフラッシング溶液は、少なくとも約2μg/mL、または約2から約8μg/mL、またはそれより多くのグリブリドのグリブリド濃度を有し得る。グリブリド治療溶液の投与のために使用する容器、チューブ、および/またはフィルターの表面は、グリブリド治療溶液とPVCとの接触を回避するために、好ましくはポリ塩化ビニル(PVC)以外の1つまたはそれより多くの材料から、例えばポリエチレンから作製される。
【0033】
出願人らはさらに、グリブリド治療溶液の投与方法を提供し、ここで高濃度のグリブリド溶液(例えば少なくとも約10μg/mLのグリブリド)をろ過し、そして次いで希釈してグリブリド治療溶液(典型的にはその高濃度グリブリド溶液より低いグリブリド濃度の)を生じ、そして例えばポリエチレンのような、ポリ塩化ビニル(PVC)以外の1つまたはそれより多くの材料から作製された送達手段を用いてグリブリド治療溶液を投与する。高濃度グリブリド溶液は、約0.5mg/mLのグリブリドと約1mg/mLのグリブリドとの間のグリブリド濃度を有し得、そして少なくとも約1mg/mLのグリブリドのグリブリド濃度を有し得る。そのグリブリド治療溶液を、ろ過の後、および投与の前に保存し得る;実施形態によっては、そのろ過したグリブリド治療溶液を、当該グリブリド治療溶液と接触した内部表面を有する容器内で保存し、ここで当該容器の内部表面は、例えばポリエチレンのような、ポリ塩化ビニル(PVC)以外の1つまたはそれより多くの材料から作製されている。
【0034】
グリブリド溶液のような、本明細書中で議論され、そして限定されないが、グリブリド治療溶液、グリブリドフラッシング溶液、高濃度グリブリド溶液、および他の溶液を包含する溶液を、ろ過し得ること、そしてそのようなろ過は、好ましくは患者への投与に適切な無菌溶液を提供するために有効な滅菌ろ過であることが理解される。そのような滅菌ろ過としては、例えば滅菌0.2ミクロンフィルター、または滅菌ろ過溶液を提供するために使用するのに適切な他の滅菌フィルターを通したろ過が挙げられ得る。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、該方法は、
(a)グリブリドまたは他の薬剤の第1のボーラス投与;
(b)該第1のボーラス後のグリブリドまたは他の薬剤の第2のボーラス投与、および(c)グリブリドまたは他の薬剤の該第2のボーラス投与後のグリブリドまたは他の薬剤の持続注入投与
を包含し、それにより、被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドまたは他の薬剤を提供するのに有効なグリブリドまたは他の薬剤が該被験者に投与される、方法。
(項目2)
被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、該方法は、
(a)グリブリドまたは他の薬剤のボーラス投与;
(b)グリブリドまたは他の薬剤の該ボーラス投与後のグリブリドまたは他の薬剤の第1の持続注入投与であって、ここで、該第1の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤が、第1の投与速度で第1の期間にわたって投与される、投与;および
(c)グリブリドまたは他の薬剤の該第1の持続注入後のグリブリドまたは他の薬剤の第2の持続注入投与であって、ここで、該第2の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤が、第2の投与速度で第2の期間にわたって投与される、投与;
を包含し、それにより、被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドまたは他の薬剤を提供するのに有効なグリブリドまたは他の薬剤が該被験者に投与される、方法。
(項目3)
被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、該方法は、
(a)グリブリドまたは他の薬剤のボーラス投与;
(b)グリブリドまたは他の薬剤の該ボーラス投与後のグリブリドまたは他の薬剤の第1の持続注入投与であって、ここで、該第1の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤が、第1の投与速度で第1の期間にわたって投与される、投与;および
(c)グリブリドまたは他の薬剤の該第1の持続注入後のグリブリドまたは他の薬剤の第2の持続注入投与であって、ここで、該第2の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤が、第2の投与速度で第2の期間にわたって投与される、投与;
(d)グリブリドまたは他の薬剤の該第2の持続注入後のグリブリドまたは他の薬剤の第3の持続注入投与であって、ここで、該第3の持続注入において、グリブリドまたは他の薬剤が、第3の投与速度で第3の期間にわたって投与される、投与;
を包含し、それにより、被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドまたは他の薬剤を提供するのに有効なグリブリドまたは他の薬剤が該被験者に投与される、方法。
(項目4)
項目1、2または3のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、グリブリドまたは他の薬剤のさらなるボーラス投与をさらに包含する、方法。
(項目5)
項目1、2、3または4のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、グリブリドまたは他の薬剤のさらなる持続注入投与をさらに包含し、さらなる注入速度およびさらなる期間をさらに包含する、方法。
(項目6)
項目1、2、3、4または5のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、グリブリドまたは他の薬剤のさらなるボーラス投与、ならびにさらなる注入速度およびさらなる期間でのグリブリドまたは他の薬剤のさらなる持続注入投与をさらに包含する、方法。
(項目7)
項目3、4、5または6のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、前記投与速度が、約15μg/hrと約300μg/hrとの間にある、方法。
(項目8)
項目3、4、5または6のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、前記期間が、約1時間〜約72時間の間にある、方法。
(項目9)
項目1〜8のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、投与中に投与されるグリブリドまたは他の薬剤の量が1日あたり約10mg未満である、方法。
(項目10)
項目1〜8のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、投与中に投与されるグリブリドまたは他の薬剤の量が1日あたり約6mg未満である、方法。
(項目11)
項目1〜8のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、投与中に投与されるグリブリドまたは他の薬剤の量が1日あたり約3.5mg未満である、方法。
(項目12)
項目1〜8のいずれかに記載の被験者へのグリブリドまたは他の薬剤の投与方法であって、投与中に投与されるグリブリドまたは他の薬剤の量が1日あたり約3mg未満である、方法。
(項目13)
項目2に記載の方法であって、前記第1の投与速度が、前記第2の投与速度よりも速い、方法。
(項目14)
項目2に記載の方法であって、前記第1の投与速度が、前記第2の投与速度よりも速く、前記第1の期間が、約1時間〜約10時間の間の期間である、方法。
(項目15)
項目13または14に記載の方法であって、前記第2の期間が、約1時間〜約10時間の間の期間である、方法。
(項目16)
項目2に記載の方法であって、前記ボーラス投与が、約125μg〜約150μgのグリブリドのボーラス投与を包含する、方法。
(項目17)
項目16に記載の方法であって、前記ボーラス投与の後に、約6時間の期間にわたって約150μg/hr〜約175μg/hrのグリブリドの持続注入が行われる、方法。
(項目18)
項目17に記載の方法であって、前記持続注入が、第1の持続注入であり、該第1の持続注入の後に、約100μg/hr〜約125μg/hrのグリブリドの第2の持続注入が行われる、方法。
(項目19)
項目18に記載の方法であって、前記第2の持続注入が、約66時間の期間にわたって投与されることにより、前記第1の持続注入の期間と該第2の持続注入の期間との合計が計約72時間となる、方法。
(項目20)
項目19に記載の方法であって、1日目、2日目および3日目のグリブリドの合計1日投与量が、それぞれ約3mg、2.5mgおよび2.5mgである、方法。
(項目21)
急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、処置の必要な被験者へのグリブリドの投与を包含し、該投与が、
(a)グリブリドの第1のボーラス投与;
(b)該第1のボーラス後のグリブリドの第2のボーラス投与、および
(c)グリブリドの該第2のボーラス投与後のグリブリドの持続注入投与
を包含し、それにより、処置の必要な被験者において急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置するのに有効な、被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドまたは他の薬剤を提供するのに有効な、グリブリドが該被験者に投与される、方法。
(項目22)
急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、処置の必要な被験者へのグリブリドの投与を包含し、該投与が、
(a)グリブリドのボーラス投与;
(b)グリブリドの該ボーラス投与後のグリブリドの第1の持続注入投与であって、ここで、該第1の持続注入において、グリブリドが、第1の投与速度で第1の期間にわたって投与される、投与;および(c)グリブリドの該第1の持続注入後のグリブリドの第2の持続注入投与であって、ここで、該第2の持続注入において、グリブリドが、第2の投与速度で第2の期間にわたって投与される、投与;
を包含し、それにより、処置の必要な被験者において急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置するのに有効な、被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドを提供するのに有効な、グリブリドが該被験者に投与される、方法。
(項目23)
急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、処置の必要な被験者へのグリブリドの投与を包含し、該投与が、
(a)グリブリドのボーラス投与;
(b)グリブリドの該ボーラス投与後のグリブリドの第1の持続注入投与であって、ここで、該第1の持続注入において、グリブリドが、第1の投与速度で第1の期間にわたって投与される、投与;および
(c)グリブリドの該第1の持続注入後のグリブリドの第2の持続注入投与であって、ここで、該第2の持続注入において、グリブリドが、第2の投与速度で第2の期間にわたって投与される、投与;
(d)グリブリドの該第2の持続注入後のグリブリドの第3の持続注入投与であって、ここで、該第3の持続注入において、グリブリドが、第3の投与速度で第3の期間にわたって投与される、投与;
を包含し、それにより、処置の必要な被験者において急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置するのに有効な、被験者の血中に所望の期間にわたって実質的に定常レベルのグリブリドを提供するのに有効な、グリブリドが該被験者に投与される、方法。
(項目24)
項目21、22または23のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、グリブリドのさらなるボーラス投与をさらに包含する、方法。
(項目25)
項目21、22または23のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、グリブリドのさらなる持続注入投与をさらに包含し、さらなる注入速度およびさらなる期間をさらに包含する、方法。
(項目26)
項目21〜25のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、グリブリドまたは他の薬剤のさらなるボーラス投与、ならびにさらなる注入速度およびさらなる期間でのグリブリドのさらなる持続注入投与の両方をさらに包含する、方法。
(項目27)
項目21〜26のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、前記投与速度が、約15μg/hrと約300μg/hrとの間にある、方法。
(項目28)
項目21〜27のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、前記期間が、約1時間〜約72時間の間にある、方法。
(項目29)
項目21〜28のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、投与中に投与されるグリブリドの量が1日あたり約10mg未満である、方法。
(項目30)
項目21〜29のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、投与中に投与されるグリブリドの量が1日あたり約6mg未満である、方法。
(項目31)
項目21〜30のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、投与中に投与されるグリブリドの量が1日あたり約3.5mg未満である、方法。
(項目32)
項目21〜31のいずれかに記載の、急性脳卒中、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心筋梗塞、ショック、臓器虚血または心室性不整脈を処置する方法であって、投与中に投与されるグリブリドの量が1日あたり約3mg未満である、方法。
(項目33)
項目22に記載の方法であって、前記第1の投与速度が、前記第2の投与速度よりも速い、方法。
(項目34)
項目22に記載の方法であって、前記第1の投与速度が、前記第2の投与速度よりも速く、前記第1の期間が、約1時間〜約10時間の間の期間である、方法。
(項目35)
項目33または34に記載の方法であって、前記第2の期間が、約1時間〜約10時間の間の期間である、方法。
(項目36)
項目22に記載の方法であって、前記ボーラス投与が、約125μg〜約150μgのグリブリドのボーラス投与を包含する、方法。
(項目37)
項目36に記載の方法であって、前記ボーラス投与の後に、約6時間の期間にわたって約150μg/hr〜約175μg/hrのグリブリドの持続注入が行われる、方法。
(項目38)
項目37に記載の方法であって、前記持続注入が、第1の持続注入であり、該第1の持続注入の後に、約100μg/hr〜約125μg/hrのグリブリドの第2の持続注入が行われる、方法。
(項目39)
項目38に記載の方法であって、前記第2の持続注入が、約66時間の期間にわたって投与されることにより、前記第1の持続注入の期間と該第2の持続注入の期間との合計が計約72時間となる、方法。
(項目40)
項目39に記載の方法であって、1日目、2日目および3日目のグリブリドの合計1日投与量が、それぞれ約3mg、2.5mgおよび2.5mgである、方法。
(項目41)
グリブリド治療溶液の投与において使用するための容器、チューブ、および/またはフィルターを調製する方法であって、該容器、チューブ、またはフィルターとグリブリドフラッシング溶液とを接触させる工程を包含する、方法。
(項目42)
項目41に記載の方法であって、前記接触させる工程が、前記容器、チューブ、および/またはフィルターを前記グリブリドフラッシング溶液でフラッシングすることを包含する、方法。
(項目43)
項目42に記載の方法であって、前記フラッシングすることが、少なくとも50mLの前記グリブリドフラッシング溶液でフラッシングすることを包含する、方法。
(項目44)
項目41または42に記載の方法であって、前記グリブリドフラッシング溶液が少なくとも約2μg/mLグリブリドのグリブリド濃度を有する、方法。
(項目45)
項目41〜44のいずれかに記載の方法であって、前記容器、チューブ、またはフィルターが、前記グリブリド治療溶液と接触し得るポリ塩化ビニル(PVC)表面を備える、方法。
(項目46)
グリブリド治療溶液の投与方法であって、該グリブリド治療溶液の投与が、容器、チューブ、および/またはフィルターの使用を包含し、該方法が、該グリブリド治療溶液の投与前に該容器、チューブ、および/またはフィルターをグリブリドフラッシング溶液と接触させる工程を包含する、方法。
(項目47)
項目46に記載の方法であって、前記接触させる工程が、前記容器、チューブ、および/またはフィルターを前記グリブリドフラッシング溶液でフラッシングすることを包含する、方法。
(項目48)
項目47に記載の方法であって、前記フラッシングすることが、少なくとも約50mLの前記グリブリドフラッシング溶液でフラッシングすることを包含する、方法。
(項目49)
項目46または47に記載の方法であって、前記グリブリドフラッシング溶液が、少なくとも約2μg/mLグリブリドのグリブリド濃度を有する、方法。
(項目50)
グリブリド治療溶液の投与方法であって、該グリブリド治療溶液と、該グリブリド治療溶液の投与のための容器、チューブ、および/またはフィルターの表面との接触を包含し、該容器、チューブ、および/またはフィルターの該表面は、ポリ塩化ビニル(PVC)以外の1つまたはそれより多くの材料から作製されており、それにより、該グリブリド治療溶液の該投与は、該グリブリド治療溶液とPVCとの接触を含まない、方法。
(項目51)
項目50に記載の方法であって、前記容器、チューブ、および/またはフィルターの前記表面がポリエチレンを含む、方法。
(項目52)
グリブリド治療溶液の投与方法であって、少なくとも約10μg/mLグリブリドのグリブリド濃度を有する高濃度グリブリド溶液を濾過する工程、該高濃度グリブリド溶液を希釈してグリブリド治療溶液を提供する工程、およびポリ塩化ビニル(PVC)以外の1以上の材料から作製された送達手段を使用して該グリブリド治療溶液を投与する工程を包含する、方法。
(項目53)
項目52に記載の方法であって、前記送達手段が、前記グリブリド治療溶液と接触させるための管腔内部表面を有するチュービングを備え、該管腔内部表面がポリエチレン表面である、方法。
(項目54)
項目52に記載の方法であって、前記投与が、前記グリブリド治療溶液と接触する内部表面を有する容器内での該グリブリド治療溶液の保存を包含し、該容器内部表面が、ポリ塩化ビニル(PVC)以外の1以上の材料から作製されている、方法。
(項目55)
項目54に記載の方法であって、前記容器内部表面が、ポリエチレンを含む、方法。
(項目56)
項目52に記載の方法であって、前記高濃度グリブリド溶液が、約0.5mg/mLグリブリドと約1mg/mLグリブリドとの間のグリブリド濃度を有する、方法。
(項目57)
項目52に記載の方法であって、前記高濃度グリブリド溶液が、少なくとも約1mg/mLグリブリドのグリブリド濃度を有する、方法。