【実施例】
【0045】
以下に実施例を示し、さらに詳しく本発明について例示説明する。もちろん、以下の例によって発明が限定されることはない。
【0046】
(実施例1)
窒素雰囲気下で、鉄を1質量%含有した炭素ターゲットをCO
2レーザーアブレーションすることで繊維状カーボンナノホーン集合体と球状カーボンナノホーン集合体を作製した(サンプル1)。実験の詳細を以下に示す。鉄を1質量%含有したグラファイトターゲットを、2rpmで回転させた。CO
2レーザーのエネルギー密度は、50kW/cm
2で連続的に照射し、チャンバー温度は室温であった。チャンバー内は、ガス流量を10L/minになるように調整した。圧力は933.254〜1266.559hPa(700〜950Torr)に制御した。また、比較サンプルとして、触媒を含有しない炭素ターゲットを使用してAr雰囲気下と窒素雰囲気下で、他の条件は同じでレーザーアブレーションしたサンプルも作製した(Ar:サンプル2、窒素:サンプル3)。
【0047】
図4は、サンプル1のSEM写真である。繊維状と球状の物質が観察される。繊維状の物質は、直径が30−100nm程度で、長さが数μm−数10μmである。球状の物質は、直径が30−200nm程度の範囲でほぼ均一なサイズのものが多くを占めていた。
図1、
図2、
図3、
図5は、生成物のTEM写真である。繊維状の物質は、
図1,2の観察結果から、直径1−5nm、長さが40−50nm程度の単層カーボンナノホーンが繊維状に集合していることが分かった。また、
図3、
図5a−5cの観察結果から、球状の物質は、種型、つぼみ型、ダリア型、ペタル−ダリア型のカーボンナノホーン集合体が混在していることが分かった。また黒い粒子をEDX(エネルギー分散型X線分光法)によって分析した結果が
図5dである。主に炭素と鉄が検出された。鉄の粒子は、集合体の中心部に多いが、中心から外れたところにも存在していた。
一方、サンプル2,3では、球状の物質が観察されたが、繊維状の物質は観察されなかった。
【0048】
図6は、サンプル1のXPS(X線光電子分光法)結果である。Fe2pスペクトルの位置から、鉄は、0価であることが分かり、炭化物、酸化物を形成していないことが分かった。
【0049】
サンプル1をエタノール中で超音波分散し、分散液を作製した。
図7は、得られた分散液を動的光散乱法により測定した溶液中での粒度分布である。100〜300nmと2000nm〜5000nmの領域のサイズ分布が確認される。SEM写真とTEM写真の結果から、前者は球状カーボンナノホーン集合体、後者は繊維状カーボンナノホーン集合体がエタノール中でほぼ単分散状態でいることが分かる。従って、繊維状カーボンナノホーン集合体は、高分散性を有することが分かった。
【0050】
サンプル1をエタノール中で超音波分散し、分散液を作製した。分散液をシリコン基板上に滴下し、乾燥させ薄膜を作製した。膜厚が1μmになるまで繰り返した。また、比較のため、サンプル2を同様の方法で作製した。プローバの探針を1列に4点配置し、外側の電極対に電流Iを流し、内側の電極対間の電圧Vを計測することで抵抗率測定を行った。得られたシート抵抗率は、サンプル1、2でそれぞれ1Ωcm、15Ωcmになった。この結果から、繊維状カーボンナノホーン集合体が含まれることで、導電性が向上することが分かった。
【0051】
(実施例2)
鉄を5質量%含有した炭素ターゲットを使用する以外は実施例1のサンプル1と同様にして繊維状カーボンナノホーン集合体と球状カーボンナノホーン集合体を作製した。得られた生成物をTEM観察、SEM観察を行ったところ、繊維状カーボンナノホーン集合体と球状カーボンナノホーン集合体が両方作製された。どちらのカーボンナノホーン集合体も種型、つぼみ型、ダリア型、ペタル−ダリア型が含まれていた。また繊維状構造と球状構造の比率は、実施例1のサンプル1より、僅かに多かった。
【0052】
(実施例3)
窒素雰囲気下で、鉄を5質量%含有した炭素ターゲットをCO
2レーザーアブレーションすることで繊維状カーボンナノホーン集合体と球状カーボンナノホーン集合体を作製した。この時、ターゲットは2rpmで回転させた。CO
2レーザーのエネルギー密度は、150kW/cm
2で連続的に照射し、チャンバー温度は室温であった。チャンバー内は、ガス流量を10L/minになるように調整した。圧力は933.254〜1266.559hPa(700〜950Torr)に制御した。得られた生成物をTEM観察、SEM観察を行ったところ、繊維状カーボンナノホーン集合体と球状カーボンナノホーン集合体が両方作製された。どちらのカーボンナノホーン集合体も種型、つぼみ型、ダリア型、ペタル−ダリア型が含まれていたが、ダリア型とペタル−ダリア型が多かった。また繊維状構造と球状構造の比率は、実施例1のサンプル1より僅かに多かった。
【0053】
(実施例4)
〔リチウムイオン電池〕
実施例4では、本発明であるカーボンナノホーン集合体をリチウムイオン電池の負極の導電材に使用した。黒鉛を92質量%とポリフッ化ビニリデン(PVDF)4質量%とサンプル1(導電剤)4質量%を混合し、さらにN−メチル−2−ピロリジノンを混ぜて十分に撹拌し、負極スラリーを調製した。負極スラリーを厚み10μmの銅箔に厚さ100μmで塗布した。その後、120℃で1時間乾燥させた後、ローラプレスにより電極を加圧成形した。さらに、この電極を2cm
2に打ち抜いて、負極を作製した。得られた負極と、正極としてのLi箔と、電解液と、セパレータとを用いてリチウムイオン二次電池(試験セル)を作製した(サンプルA1)。電解液は、LiPF
6をエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネート(体積比3:7)の混合溶媒に1M/Lの濃度で溶解させて調製した。セパレータとしては、30μmのポリエチレン製多孔質フィルムを用いた。導電材としてサンプル2と3を使用し、同様の方法で電池を作製した(サンプルB1、サンプルC1)。
【0054】
作製したリチウムイオン電池について以下のようにして充放電特性を調べた。まず、二次電池を充放電試験機にセットし、電圧が0Vに達するまで0.1mA/cm
2の定電流で充電を行い、0Vの状態で電流を減少させて充電を行った。そして、電流値が50μA/cm
2になった時点で充電を終了した。放電は、0.1mA/cm
2の定電流で行い、セル電圧が1.5Vに達した時点で終了し、放電容量を求めた。得られた放電容量は、サンプル1、2、3ともおよそ380mAh/gであった。また、0.1C、2C、5C、10Cで充電容量を測定することで、レート特性評価した(Cレート:1時間で所定の電圧まで放電することを1C)。表1から分かるように、サンプル1を負極の導電材に使用することで、充電レート特性が向上することが分かった。これは、繊維状カーボンナノホーン集合体と高分散性の球状カーボンナノホーン集合体が含まれることで、良好な導電パスが形成され、電池の内部抵抗が下がったためと考えられる。
【0055】
【表1】
【0056】
(実施例5)
〔リチウムイオン電池〕
実施例5では、本発明に係るカーボンナノホーン集合体をリチウムイオン電池の正極の導電材に使用した。正極材料としてNCM523(Unicore Japan(KTX10))、バインダとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)、導電材としてサンプル1を、92:4:4(重量比)となるように混合し、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを使ってペーストを調製した。得られたペーストを集電体用のAl箔に厚さ70μmで塗布した。その後、120℃で1時間乾燥させた後、ローラプレスにより電極を加圧成形した。2cm
2に打ち抜き正極とした。対極は、黒鉛を使用した。電解液は体積比で4:6のエチレンカーボネートとジメチルカーボネートにLiPF
6を1M/Lで混合した。セパレータは、30μmのポリエチレン製多孔質フィルムを用いて、評価用のリチウムイオン二次電池セルを作製した(サンプルA2)。サンプル2、サンプル3を導電材として使用し、他の条件はサンプル1を使用した場合と同じにして比較サンプルを作製した(サンプルB2、サンプルC2)。得られたセルを充放電試験機にセットし、電圧4.3V−2.5Vの領域で充放電を行った。得られた放電容量は、サンプルA2、B2、C2ともおよそ170mAh/gであった。また、0.1C、2C、5C、10Cで充電容量を測定することで、レート特性評価した。表2から分かるように、サンプル1を正極の導電材に使用することで、放電レート特性が向上することが分かった。これは、サンプル1には繊維状カーボンナノホーン集合体と高分散性の球状カーボンナノホーン集合体が含まれることで良好な導電パスが形成され、電池の内部抵抗が下がったためと考えられる。また、サンプル2とサンプル3は、大きな違いがなかった。
【0057】
【表2】
【0058】
(実施例6)
〔燃料電池〕
実施例1で作製したサンプル1,2,3の触媒活性を電気化学的手法による酸素還元反応により評価した。測定は回転電極を利用した標準的な3極式セルで行った。作用極の回転電極上に、サンプル1、2、3の粉末とフッ素樹脂共重合体溶液(「ナフィオン(Nafion)」の登録商標、デユポン社製)と水を分散させた溶液を作製し、回転電極上に添加することでサンプルを固定した。参照電極はAg/AgClを使用し、対極は白金を使用した。電解質溶液は、0.1MのKOHを用いた。アルカリ溶液中であるので、電位窓を0V〜−0.8Vまでで使用した。電極の回転速度は、1500rpmで行った。電解質溶液を十分に酸素の過飽和にし、0.05mV/sで走査し、電流を測定した。結果を表3に示す。サンプル1は、−0.4Vで電流密度が大きく変化し、触媒活性が高いことが分かった。また、窒素雰囲気下で作製した方が、触媒活性が高いことも分かった。ここで、酸化電流を正とするため還元電流は負である。
【0059】
【表3】
【0060】
(実施例7)
〔燃料電池〕
実施例7では、本発明であるカーボンナノホーン集合体を燃料電池の触媒担持体として使用した。1gの塩化白金酸水和物を70℃の水に溶かし、亜硫酸ナトリウムを2g加えて攪拌する。水酸化ナトリウムによりpHを5程度に制御後、実施例1で作製したサンプル1をおよそ1.5g加える。30%過酸化水素水を50ml加え、pHが5になるように調整する。その後室温にして、遠心分離によりPt触媒を担持したサンプル1を分離し、100℃で乾燥する。その後、水素電還元する。Pt担持したサンプル1を、酸素中での熱重量分析することで担持率が20%であることを確認した(Pt担持サンプル1)。また、比較のために通常のサンプル2、サンプル3にPtを同様の手法で担持し(Pt担持サンプル2、Pt担持サンプル3)、熱重量分析によって担持率が20%であることを確認した。Pt触媒の触媒活性を電気化学的手法によるメタノール酸化反応により評価した。測定は標準的な3極式セルで行った。作用極は、カーボンシートに触媒を塗布して作製し、参照電極はAg/AgClを使用し、対極は白金を使用した。電解質液は、1MのCH
3OHと0.5MのH
2SO
4となるよう調製した。そのときの0.5Vvs.RHEでの比活性(A/g-Pt)を表4に示す。この場合、3種類の触媒を比較すると、本発明によるサンプル1に担持されたPt触媒は、サンプル2、サンプル3に担持されたPt触媒よりもメタノール酸化の比活性が増加していることが分かった。また、窒素が含んだ場合は、窒素なしに比べ触媒活性が向上していた。
【0061】
【表4】
【0062】
(実施例8)
〔アクチュエータ〕
実施例8では、本発明に係るカーボンナノホーン集合体を電気化学アクチュエータの電極材料として使用した。実施例1で作製したサンプル1(50mg)、ポリフッ化ビニリデン(ヘキサフルオロプロピレン)(PVDF−HFP)(80mg)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラボレート(EMI−BF
4、イオン液体)(120mg)をジメチルアセトアミド(DMAC)に混ぜ、超音波分散させることで電極液を作製した。得られた電極液を3cm×3cmの型に入れ、溶媒を乾燥させて、電極層を得た。EMI−BF
4(100mg)、PVDF−HFP(100mg)をメチルペンタノンとプロピオンカーボネートに溶かし、加熱、撹拌することで電解質液を作製した。得られた電解質液を3cm×3cmの型に入れ、溶媒を乾燥させて、電解質層を得た。電解質層を電極層ではさみ、ホットプレスすることで、三層構造のアクチュエータ素子を作製した(サンプルA3)。実施例1で作製したサンプル2、3も同様の条件で三層構造のアクチュエータ素子を作製した(サンプルB3、サンプルC3)。電圧をかけると電解質層内のイオンが移動することで変形する。サンプルA3、サンプルB3、サンプルC3を比較すると、サンプルA3の変形量が一番大きく、サンプルB3とサンプルC3はほぼ同じであった。従って、繊維状カーボンナノホーン集合体と球状カーボンナノホーン集合体が混在している方が、特性が優れることが分かった。また、単層CNTとサンプル2を混ぜて作製した電極(サンプルD3)の変形量は、サンプル2のみを使用したサンプルB3よりは大きいが、サンプルA3よりは小さかった。
【0063】
(実施例9)
実施例9では、本発明に係るカーボンナノホーン集合体を電気化学アクチュエータの電極材料として使用した。実施例1で作製したサンプル1を空気中で酸化処理することで、開孔した。開孔処理は、空気中で1℃/minの昇温速度で450℃まで加熱し、サンプル4を作製した。得られた試料は、カーボンナノホーンの内部空間を利用できるため、サンプル1、2、3のおよそ3倍の比表面積になった。サンプル4を使用して、実施例8と同様の条件で、三層構造のアクチュエータ素子を作製した(サンプルD3)。電圧による変形量は、サンプルD3がサンプルA3に比べ大きくなった。これは、開孔処理により比表面積が大きくなったためである。
【0064】
(実施例10)
〔電気二重層キャパシタ〕
実施例10では、本発明であるカーボンナノホーン集合体を電気二重層キャパシタの電極材料として使用した。実施例1で作製したサンプル1を90質量%、PVDFを10質量%になるように混合し、さらにN−メチル−2−ピロリジノンを混ぜ十分に攪拌し、ペーストを作製した。得られたペーストを集電体に厚さ約50μmで塗布した(正極、負極)。その後、120℃で10分間乾燥させた後、ロールプレスにより電極を加圧成形した。さらに、この電極を60℃で24時間真空乾燥し、直径12mmの円形に打ち抜いた。電解液はイオン液体(EMI−BF
4)、セパレータはガラスフィルタを用いて、コインセルを作製した(サンプルA4)。
また、実施例1で作製したサンプル2、サンプル3、及び実施例9で作製したサンプル4を用いて、サンプル1と同様の条件でコインセルを作製した(サンプルB4、サンプルC4、サンプルD4)。
セル(サンプルA4〜D4)を充放電試験機にセットし、電圧が0Vから3.0Vまで定電流で充電と放電を行った。レート特性(急速充放電性)は、上記と同様の電圧の範囲において1、20、40 A/gで放電特性を評価した。低レートでの容量はサンプルD4が最も大きく比表面積に依存して決まることが分かった。高レートでは、サンプルA4、サンプルD4が放電速度の増加による容量減少が小さかった。従って、繊維状カーボンナノホーンを含むことで、電極内部での抵抗が減少することが分かった。
【0065】
【表5】
【0066】
(付記1):
長さが1μm以上の繊維状の炭素構造体であって、その表面に複数の突起を有し、
前記突起は単層カーボンナノホーンである、繊維状のカーボンナノホーン集合体。
(付記2):
直径が30nm〜200nmであり、長さが1μm〜100μmであることを特徴とする付記1に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体。
(付記3):
前記単層カーボンナノホーンは、直径が1nm〜5nm、長さが30nm〜100nmであり、先端がホーン状であることを特徴とする付記1又は2に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体。
(付記4):
前記繊維状の炭素構造体の内部に触媒金属が取込まれていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体。
(付記5):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体と、複数の単層カーボンナノホーンが球状に繋がった球状のカーボンナノホーン集合体と、を含むカーボンナノホーン集合体混合物。
(付記6):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物を電極材料に使用したリチウムイオン二次電池。
(付記7):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物を触媒又は触媒担持体に使用した燃料電池。
(付記8):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物を電極に使用した電気化学アクチュエータ。
(付記9):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物を電極に使用した電気二重層キャパシタ。
(付記10):
長さが1μm以上の炭素構造体であって、その表面に複数の突起を有し、前記突起は単層カーボンナノホーンである、繊維状のカーボンナノホーン集合体の製造方法であって、
触媒含有炭素ターゲットを配置した容器内を、不活性ガス、窒素ガス、または、混合雰囲気にし、
前記容器内で前記触媒含有炭素ターゲットを回転させながらレーザーアブレーションにより触媒含有炭素ターゲットを蒸発させ、
前記触媒含有炭素ターゲットが蒸発する過程でガス流量を一定に制御する、繊維状のカーボンナノホーン集合体の製造方法。
(付記11):
長さが1μm以上の炭素構造体であって、その表面に複数の突起を有し、前記突起は単層カーボンナノホーンである、繊維状のカーボンナノホーン集合体の製造方法であって、
触媒含有炭素ターゲットを配置した容器内を、不活性ガス、窒素ガス、または、混合雰囲気にし、
前記容器内で前記触媒含有炭素ターゲットを回転させながらレーザーアブレーションにより触媒含有炭素ターゲットを蒸発させ、
前記触媒含有炭素ターゲットが蒸発する過程でガス流量を一定に制御し、繊維状のカーボンナノホーン集合体と複数の単層カーボンナノホーンが球状に繋がった球状のカーボンナノホーン集合体とを含むカーボンナノホーン集合体混合物を得、
前記カーボンナノホーン集合体混合物から、前記繊維状のカーボンナノホーン集合体を単離する、カーボンナノホーン集合体の製造方法。
(付記12):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物に、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー、グラフェン、カーボンブラック、フラーレン、黒鉛、非晶質炭素の1種類、または、複数が混在していることを特徴とするナノカーボン複合体。
(付記13):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物、もしくは付記
12に記載のナノカーボン複合体を含む電極材料。
(付記14):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物、もしくは付記
12に記載のナノカーボン複合体と、リチウムイオン電池用活物質とを含む電極材料。
(付記15):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物を使用した触媒。
(付記16):
付記1〜4のいずれか1項に記載の繊維状のカーボンナノホーン集合体もしくは付記5に記載のカーボンナノホーン集合体混合物を使用した触媒担持体。
【0067】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる
この出願は、2015年3月16日に出願された日本出願特願2015−052185及び2015年6月22日に出願された日本出願特願2015−124577を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。