(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、発明を実施するための形態について説明する。尚、以下の説明において、同一の又は類似する構成について共通の符号を付して説明を省略することがある。
【0028】
図1及び
図2に、本発明の一実施形態として説明する、無人飛行体の充電システム(以下、充電システム1と称する。)の構成を示している。充電システム1は、非接触給電(ワイヤレス給電とも称される。)により電力供給を受ける無人飛行体3と、非接触給電により無人飛行体3に電力を供給する充電ステーション2と、を含む。
図1は非接触給電により無人飛行体3に給電中の充電システム1の正面図、
図2は飛行可能な状態の無人飛行体3を正面斜め上方から眺めた斜視図である。
【0029】
無人飛行体3は、例えば、空撮映像の撮影や荷物の運搬等、様々な用途に用いられる。無人飛行体3は、例えば、マルチコプタ(バイコプタ(bicopter)トリコプタ(tricopter)、クアッドコプタ(quadcopter)、ヘキサコプタ(hexacopter)、オクトコプタ(octocopter)等)、ヘリコプタ、飛行機、飛行ロボット等である。無人飛行体3は、無線方式で遠隔操縦されるタイプのものであってもよいし、自律制御機構を備えて自律飛行するタイプのものであってもよい。本実施形態では、無人飛行体3は、無線方式で遠隔操縦されるタイプのクアッドコプタであるものとする。
【0030】
無人飛行体3は、その基本骨格(フレーム)として、台座部31と、台座部31から+y方向を基準として、夫々、45°、135°、225°、315°の角度で水平方向に延出する4つのアーム32と、台座部31の下方(−z方向)に延出して設けられる脚部33(後述の脚支柱331,水平脚332を含む。スキッドも称される。)とを備える。アーム32や脚部33は、例えば、筒状(円筒状、角筒状等)の部材やトラス状の部材を用いて構成される。これらは例えば、樹脂や金属等を素材として構成されている。
【0031】
台座部31は、上下方向(z軸方向)に複数段の板材を有する構造(本例では上下2段の板材)になっている。脚部33は、台座部31から夫々左右方向(±x軸方向)に開脚しつつ下方に所定長さで延出する2本の脚支柱331と、脚支柱331の下端に固定され水平(y軸方向)に所定長さ(例えば、無人飛行体3の前後方向(y軸方向)の長さ)で延出する水平脚332とを有する。水平脚332は、その長手方向(y軸方向)中央付近においてT字型の連結部材等を介して脚支柱331に連結されている。尚、水平脚332は、必須の構成ではなく、例えば、4つの脚支柱331によって脚部33が構成されている場合もある。
【0032】
台座部31の上段には、飛行制御装置250が設けられている。また台座部31の下段には、後述する受電装置20の一部、バッテリ260(蓄電装置)、後述する制御ユニット82等が設けられている。これらは、例えば、両面テープや面ファスナ等を用いて台座部31に固定されている。
【0033】
4つのアーム32の夫々の端部近傍には、その回転軸の方向を上下方向(z軸方向)に向けて動力モータ255(推力発生装置)が設けられている。各動力モータ255の回転軸にはプロペラ271(回転翼)が取り付けられている。尚、各動力モータ255には、後述するモータ制御装置254が接続されている。
【0034】
同図に示すように、台座部31の下方には、台座部31の下段と2本の脚支柱331とで囲まれる空間Sが形成されており、この空間Sには、無人飛行体3の積載物41が搭載されている。積載物41は、例えば、無人飛行体3が荷物の集配に用いられる場合は集配物であり、また例えば、無人飛行体3が空撮目的で用いられる場合は撮影機材(カメラ、ビデオカメラ、スタビライザ、ジンバル、振動緩衝体等)である。
【0035】
充電ステーション2は、扁平矩形状の筐体201を備える。筐体201は、上方に存在する構造物8に固定されている。構造物8は、移動式のもの(例えば、無人飛行体3の機材運搬車の室内の屋根等)であってもよいし、地上等に固定した固定式のものであってもよい。筐体201には、無人飛行体3に非接触給電による送電を行う送電装置10や機体検知センサ14が設けられている。機体検知センサ14の出力信号は、無人飛行体3が所定の位置に存在するか否かの判定に用いられる。
【0036】
筐体201の下面側には、送電装置10の構成要素であるスパイラル型の送電コイル111が設けられている。送電コイル111は、その送電面が水平になるように(送電コイル111の巻回軸の方向が鉛直になるように)設けられている。同図に示すように、送電コイル111の巻回軸上には無人飛行体3の吊り下げ構造を構成するフック7が設けられている。
【0037】
無人飛行体3には、送電装置10から非接触給電により送られてくる電力を受電する受電装置20が設けられている。受電装置20は、送電装置10の送電コイル111から送られてくる電力を受電する受電部を構成する受電コイル211や整流回路22等を含む。尚、以下では、一例として非接触給電は磁界共鳴方式(交流共鳴方式又は直流共鳴方式)であるものとするが、非接触給電の方式は必ずしも同方式に限定されない。例えば、充電システム1は「電磁誘導方式」や「マイクロ波方式」等の他の非接触給電の方式により実現することも可能である。
【0038】
同図に示すように、無人飛行体3の台座部31の上面には、上記の受電コイル211を内蔵する受電コイルユニット81が脱着可能に設けられている。また台座部31の下段には、上記の整流回路22等が実装された制御ユニット82が設けられている。この制御ユニット82には、更に後述する充電制御装置75が実装されている。受電コイルユニット81と制御ユニット82とは、配線ケーブル83を介して電気的に接続されている。尚、以下の説明において、受電コイルユニット81に、更に制御ユニット82及び充電制御装置75を含めたものを受電コイルユニット81と総称することがある。
【0039】
受電コイルユニット81は、スパイラル型の受電コイル211が収容されるケース811、ケース811を所定の高さ位置に支持する支持柱812、支持柱812の下端に設けられ、受電コイルユニット81を台座部31に固定するための固定部813を有する。受電コイル211は、支持柱812によって、台座部31の上面よりも高い位置(+z側)に設けられている。本実施形態の場合、台座部31は、さらに動力モータ255やプロペラ271よりも高い位置に設けられている。
図2に示すように、飛行時において、無人飛行体3は、台座部31の上面に各種センサ253の一つであるGPSアンテナが立設された状態となるが、このGPSアンテナのGPS信号の受信に影響を与えないように、受電コイル211は当該GPSアンテナよりも低い位置に設けることが好ましい。
【0040】
受電コイル211は、その受電面が水平方向を向くように(受電コイル211の巻回軸の方向が鉛直方向を向くように)設けられる。同図に示すように、受電コイル211の上部の巻回軸上には、無人飛行体3を前述したフック7に吊り下げるためのリング体815が設けられている。尚、無人飛行体3を前述したフック7に吊り下げた際、受電コイル211の受電面が水平になるように(受電コイル211の受電面と送電コイル111の送電面とが平行になるように)、受電コイルユニット81は、その受電コイル211の巻回軸が無人飛行体3の重心又は重心近傍を通るように無人飛行体3に設けることが好ましい。また本実施形態ではフック7を充電ステーション2側に設けているが、これとは逆に無人飛行体3側にフックを設け、充電ステーション2側に係止部(リング体等)を設けるようにしてもよい。また無人飛行体3の吊り下げ構造はこのようなフックと係止部(リング体等)を利用したものに必ずしも限定されない。また無人飛行体3をフック7に吊り下げた際、受電コイル211が送電コイル111の近い位置に配置されるよう、例えば、リング体815を、受電コイル211の上部ではなく、受電コイル211の中心に近い位置に設けてもよい(受電コイル211の中心付近に埋設する等)。
【0041】
図3(a)に充電ステーション2のハードウェア構成(ブロック図)を示している。同図に示すように、充電ステーション2は、送電装置10、機体検知センサ14、及び情報処理装置15を備える。
図3(b)に送電装置10の回路構成を示している。同図に示すように、送電装置10は、送電回路11、電力計測回路12、及び電源回路13を備える。送電回路11は、送電コイル111、容量素子112、及び制御回路113を含む。電力計測回路12は、電源回路13から送電回路11に供給される電力を計測する電圧計121及び電流計122を含む。電力計測回路12の計測値は情報処理装置15等に入力される。尚、送電コイル111は、非接触給電の伝送効率を向上させるべく、インダクタンスの調節が可能なものであってもよい。また容量素子112は、非接触給電の伝送効率を向上させるべく、静電容量の調節が可能なものであってもよい。
【0042】
電源回路13は、例えば、AC/DCコンバータやレギュレータ(スイッチング方式のレギュレータ、リニア方式のレギュレータ等)を含み、例えば、商用電源等から供給される電力を送電回路11や情報処理装置15に供給する。
【0043】
制御回路113は、送電回路11に供給する所定周波数の駆動電流を生成する。制御回路113は、例えば、ドライバ回路(ゲートドライバ、ハーフブリッジドライバ等)、高周波増幅器、整合回路(マッチング回路)を含む。
【0044】
図3(a)に戻り、機体検知センサ14の出力信号は、無人飛行体3が所定の位置に存在するか(例えば、送電コイル111の近傍に受電コイル211が存在し、送電コイル111の送電領域と受電コイル211の受電領域とが丁度対面した状態になっているか否か等)の判定に用いられる。機体検知センサ14は、例えば、充電ステーション2の所定位置に配設された一つ以上の光電式センサを用いて構成される。また機体検知センサ14は、例えば、感圧センサや測距センサ等を用いて構成される。また機体検知センサ14は、例えば、無人飛行体3をフック7に吊り下げた際のフック7に印加される荷重の変化を検知するためのセンサ(例えば、感圧センサ、歪みゲージ等)を用いて構成される。
【0045】
図4に、
図3(a)に示した情報処理装置15(コンピュータ)のハードウェア構成(ブロック図)を示している。同図に示すように、情報処理装置15は、プロセッサ151、記憶装置152、入力装置153、出力装置154、及び通信装置155を備える。これらはバス等の通信手段を介して通信可能に接続されている。
【0046】
プロセッサ151は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いて構成されている。記憶装置152は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、NVRAM(Non Volatile RAM)等である。プロセッサ151及び記憶装置152は、例えば、これらが一体としてパッケージングされたマイクロコンピュータ(マイコン)等として提供されるものであってもよい。
【0047】
入力装置153は、ユーザから情報や指示の入力を受け付けるインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。出力装置154は、ユーザに情報を提供するインタフェースであり、例えば、液晶パネル(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、スピーカ等である。
【0048】
通信装置155は、後述する無人飛行体3側の通信装置259や充電制御装置75の通信装置754と無線通信を行う。この無線通信は、例えば、2.4GHz帯の電波等を用いて行われる。
【0049】
図5に情報処理装置15が備える機能(ソフトウェア構成)を示している。同図に示すように、情報処理装置15は、操作入力受付部501、機体認識処理部502、機体有無検知部503、送電制御部504、消費電力監視部505、及び情報出力部506の各機能を備える。これらの機能は、例えば、プロセッサ151が、記憶装置152に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0050】
操作入力受付部501は、入力装置153を介してユーザから操作入力を受け付ける。操作入力受付部501は、例えば、ユーザが送電開始操作(給電許可操作)又は送電停止操作を行ったか否かを判定し、その結果を送電制御部504に通知する。
【0051】
機体認識処理部502は、無人飛行体3側から取得した認証情報(例えば、無人飛行体3ごとに固有の識別番号や登録番号等)に基づく認証処理を行う。上記認証情報は、例えば、通信装置155が、後述する充電制御装置75の通信装置754と無線通信することにより取得する。このように、機体認識処理部502が無人飛行体3の認証を行うことで、例えば、盗電防止や他社製品等の誤動作防止等を図ることができる。
【0052】
機体有無検知部503は、機体検知センサ14から入力される情報に基づき、無人飛行体3が所定の位置に存在するか否かを検知する。
【0053】
送電制御部504は、送電コイル111から送電する電力の大きさ(出力)や送電有無を制御する。送電制御部504は、例えば、操作入力受付部501からの通知(例えば、ユーザが送電開始操作や送電停止操作を行った旨の通知)に応じて送電コイル111からの送電有無を制御する。また送電制御部504は、例えば、機体有無検知部503の判定結果に基づき、送電コイル111からの送電有無を制御する。これらの制御は、例えば、送電制御部504が、制御回路113のドライバ回路のPWM制御におけるデューティ比、送電回路11と受電回路21の結合係数、容量素子112の静電容量、電源回路13から制御回路113への電力供給量、制御回路113から送電コイル111への電力供給量等の一つ以上を変化させることにより行われる。尚、送電制御部504は、非接触給電の伝送効率が向上するように送電コイル111のインダクタンスや容量素子112の静電容量を自動調節する機能を有していてもよい。送電制御部504は、例えば、送電回路11からの送電電力と、後述する充電制御装置75と無線通信することにより取得される受電装置20の受電電力との比に基づき、上記伝送効率を把握する。また送電制御部504は、例えば、電力計測回路12の計測値に基づき上記の伝送効率を把握する。
【0054】
消費電力監視部505は、電力計測回路12から得られる情報(電圧値、電流値)に基づき送電回路11の消費電力を随時監視する。情報出力部506は、出力装置154に様々な情報を出力する。
【0055】
図6に、無人飛行体3のハードウェア構成(ブロック図)を示している。同図に示すように、無人飛行体3は、受電装置20、充電制御装置75、バッテリ260、飛行制御装置250、及び推力発生装置270を備える。飛行制御装置250及び推力発生装置270は、バッテリ260から供給される電力によって動作する。充電制御装置75は、例えば、受電装置20から供給される電力によって動作する。
【0056】
飛行制御装置250は、制御回路251、受信機252、各種センサ253、出力装置258、通信装置259、及びバッテリ260を備える。
【0057】
制御回路251は、プロセッサや記憶素子を含み、情報処理装置として機能する。制御回路251は、例えば、プロセッサや記憶素子が一体としてパッケージングされたマイクロコンピュータ(マイコン)として実現されるものであってもよい。
【0058】
各種センサ253は、例えば、3軸ジャイロセンサ(角速度センサ)、3軸加速度センサ、気圧センサ、磁気センサ、超音波センサ、GPS(Global Positioning System)信号の受信装置等である。3軸ジャイロセンサは、例えば、無人飛行体3の前後左右の傾きや回転の角速度を検出する。3軸加速度センサは、例えば、無人飛行体3の加速度(前後左右上下の各方向の加速度)を検出する。気圧センサは、例えば、無人飛行体3の高度や昇降速度を求めるための気圧を計測する。磁気センサは、例えば、飛行体の機軸が現在向いている方位を検出する。超音波センサは、例えば、無人飛行体3と地面、壁、障害物等との間の距離を検出する。尚、無人飛行体3は、必ずしも以上に例示した総てのセンサを備えていなくてもよい。
【0059】
受信機252は、遠隔操縦の送信機6から送られてくる無線信号を受信し、受信した無線信号の内容を制御回路251に入力する。
【0060】
出力装置258は、ユーザに情報を提供するインタフェースであり、例えば、LED、スピーカ等である。
【0061】
通信装置259は、例えば、充電ステーション2側の通信装置155と無線通信を行う。また通信装置259は、後述する充電制御装置75の通信装置754と有線通信又は無線通信を行う。
【0062】
バッテリ260は、例えば、リチウムポリマー二次電池、電気二重層キャパシタ(電気二重層コンデンサ)、リチウムイオン二次電池等である。バッテリ260の端子間電圧は制御回路251に入力される。制御回路251は、上記端子間電圧に基づきバッテリ260の残量を把握する。また制御回路251は、例えば、バッテリ260の現在の残量を示す情報を出力装置258から出力する。制御回路251、充電制御装置75、及び充電ステーション2が相互に通信し、これらの間で夫々が保有する情報を共有するようにしてもよい。
【0063】
推力発生装置270は、モータ制御装置254及び動力モータ255を備える。モータ制御装置254(ESC(Electronic Speed Controller)、アンプ等とも称される。)は、例えば、電気抵抗値の大きさ制御やPWM(Pulse Width Modulation)制御によって動力モータ255の回転を制御する。モータ制御装置254は、飛行のための推力を発生する。制御回路251は、各種センサ253から入力される情報に基づき、複数の動力モータ255の夫々の回転数を制御することにより、無人飛行体3の動作(姿勢(ピッチ、ロール、ヨー)、移動(前進、後退、左右移動、上昇、下降)等)を制御する。動力モータ255は、電動モータであり、例えば、ブラシレスモータである。
【0064】
図7に、
図6に示した制御回路251が備える機能(ソフトウェア構成)を示している。同図に示すように、制御回路251は、姿勢制御部801及び操舵制御部802を備える。これらの機能は、例えば、制御回路251のプロセッサが、制御回路251の記憶装置に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0065】
姿勢制御部801は、各種センサ253から入力される信号に応じて、モータ制御装置254(動力モータ255)を制御し、無人飛行体3の飛行姿勢を制御する。操舵制御部802は、受信機252から入力される信号に応じて、モータ制御装置254(動力モータ255)を制御し、無人飛行体3の動作を制御する。
【0066】
図8に受電装置20の構成を示している。同図に示すように、受電装置20は、磁界共鳴方式の非接触給電を行う受電回路21(受電コイル211及び容量素子212を含む。)、受電回路21が受電した電力を整流して負荷(飛行制御装置250、バッテリ260等)に供給する整流回路22、及び、負荷に供給される受電電力を計測し、計測した値を充電制御装置75に入力する電力計測回路24(電圧計241及び電流計242を含む。)を備える。受電コイル211は、インダクタンスの調節が可能なものであってもよい。また容量素子212は、静電容量の調節が可能なものであってもよい。
【0067】
同図に示すように、受電コイルユニット81には、受電回路21の受電コイル211や容量素子212が実装されている。また制御ユニット82には、整流回路22、電力計測回路24、及び充電制御装置75が実装されている。尚、容量素子212については、例えば、制御ユニット82に実装するようにしてもよい。
【0068】
図9に充電制御装置75のハードウェア構成(ブロック図)を示している。同図に示すように、充電制御装置75は、プロセッサ751、記憶装置752、充電制御回路753、及び通信装置754を備える。これらはバス等の通信手段を介して通信可能に接続されている。
【0069】
プロセッサ751は、例えば、CPUやMPUを用いて構成されている。記憶装置752は、プログラムやデータを記憶する装置であり、例えば、ROM、RAM、NVRAM等である。プロセッサ751及び記憶装置752は、例えば、これらが一体としてパッケージングされたマイクロコンピュータ(マイコン)等として提供されるものであってもよい。
【0070】
充電制御回路753は、バッテリ260の充電を効率よく行うため制御を行う充電制御回路、バッテリ260の端子間電圧の監視回路、各種保護回路等を含む。
【0071】
通信装置754は、充電ステーション2の通信装置155と無線通信を行う。また通信装置754は、飛行制御装置250の通信装置259と有線通信又は無線通信を行う。
【0072】
図10に充電制御装置75が備える機能(ソフトウェア構成)を示している。同図に示すように、充電制御装置75は、認証情報送信部781、受電電力監視部782、及び充電制御部783の各機能を備える。これらの機能は、例えば、プロセッサ751が、記憶装置752に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。尚、充電制御装置75が備える機能の全部又は一部を飛行制御装置250が実現する構成としてもよい。
【0073】
認証情報送信部781は、認証情報を記憶し、通信装置754を介して認証情報を充電ステーション2に送信する。
【0074】
受電電力監視部782は、受電装置20の電力計測回路24から入力される電圧又は電流の計測値に基づき受電電力を監視する。受電電力監視部782は、上記計測値(受電電力)を通信装置754を介して無線通信により充電ステーション2に随時通知する。尚、受電電力監視部782は、非接触給電の伝送効率が向上するように受電コイル211のインダクタンスや容量素子212の静電容量を自動調節する機能を有していてもよい。
【0075】
充電制御部783は、電力計測回路24から入力される電圧又は電流の計測値やバッテリ260の端子間電圧を監視しつつ受電電力をバッテリ260に効率よく供給してバッテリ260の充電を行う。充電制御部783は、例えば、CVCC(Constant Voltage. Constant Current)方式の制御を行いつつバッテリ260を充電する。また充電制御部783は、例えば、バッテリ260の端子間電圧や充電の進捗に関する情報等を充電ステーション2の情報処理装置15に随時通知する。また充電制御部783は、例えば、充電ステーション2の情報処理装置15から送られてくる指示に応じてバッテリ260の充電制御を行う。尚、充電制御部783が、充電ステーション2との間で通信によりバッテリ260に関する情報(充電最大容量、適正充電電圧、適正充電電流等)を共有し、これらの情報に基づき、充電制御部783又は充電ステーション2が、バッテリ260の充電制御や充電状態の監視等を行う構成としてもよい。
【0076】
<受電コイルユニット>
図11(a)〜(c)に受電コイルユニット81の構成を示している。
図11(a)は、受電コイルユニット81の斜視図であり、
図11(b)は、受電コイルユニット81の側面図であり、
図11(c)は、受電コイルユニット81を上方から眺めた平面図である。これらの図に示すように、受電コイルユニット81の外観は扁平略直方体状である。受電コイルユニット81の長手方向の長さは、例えば、水平脚332の長手方向の長さと同じ程度の長さに設定される。
【0077】
同図に示すように、受電コイルユニット81は、扁平略筒状のケース811と、ケース811の内部に収容されている受電コイル211、台座部31から鉛直方向に延出しケース811を所定の高さ位置に支持する支持柱812、支持柱812の上端に設けられたリング体815、支持柱812の長さを調節する調節機構8121、及び支持柱812の下端を台座部31の上面に固定する固定部813を有する。
【0078】
リング体815を送電ステーション2側のフック7に係止した状態では、リング体815、支持柱812、及び固定部813には、無人飛行体3の総重量が印加されるので、リング体815、支持柱812、固定部813、及び台座部31は、ネジ止めや一体成形等によって互いに強固に結合されている。
【0079】
ケース811は、樹脂等の絶縁性の素材を用いて構成されている。ケース811は、支持柱812の所定高さ位置に設けられた環状板8122の上に固定されている。空力特性の観点からすれば、ケース811は、流線型もしくは流線型に近い形状とすることが好ましい。
【0080】
受電コイル211は、支持柱812を中心として巻回されたスパイラル型であり、その巻回軸の方向が鉛直になるようにケース811の内部に配置されている。尚、ケース811の所定位置には受電回路21の容量素子212が実装されている。
【0081】
調節機構8121は、支持柱812の長さを調節するための機構である。ユーザは、調節機構8121を支持柱812の軸周りに回動させることで支持柱812の長手方向の長さを自在に伸縮させることができる。ユーザは、調節機構8121を操作することで、送電コイル111から電力を受電する際の伝送効率、台座部31に配置される各種装置との関係、非接触給電による給電時に生じる電磁ノイズの影響等を考慮しつつ、ケース811(受電コイル211)を適切な高さ位置に設定することができる。
【0082】
ケース811の所定箇所からは、ケース811内部の受電コイル211の2つの端子に繋がる配線ケーブル83が延出している。配線ケーブル83の他端は台座部31の下段に設けられている制御ユニット82に接続される。
【0083】
図12は、受電コイルユニット81、制御ユニット82、配線ケーブル83、及びバッテリ260の電気的な接続関係を説明する模式図である。同図に示すように、制御ユニット82には配線ケーブル83が接続されるとともに、充電ケーブル84を介してバッテリ260の充電端子が接続される。充電ケーブル84の途中には一対のコネクタ85a,85b(例えば、オスメスタイプのコネクタ。)が設けられている。制御ユニット82側の充電ケーブル84の端部に設けられているコネクタ85aとバッテリ260側の充電ケーブル84の端部に設けられているコネクタ85bとを連結することで、制御ユニット82とバッテリ260とを容易に電気的に接続することができる。
【0084】
ユーザは、例えば、既存の無人飛行体3に、受電コイルユニット81、制御ユニット82、及び配線ケーブル83を取り付け、続いて、コネクタ85aとコネクタ85bとを連結することで、既存の無人飛行体3を充電ステーション2から非接触給電が可能な状態にすることができる。また前述したように、制御ユニット82は、充電ステーション2と通信する機能を備えているので、充電ステーション2は、制御ユニット82と通信しつつ、非接触給電の受電状況や伝送効率の監視、バッテリ260の充電の制御や充電の進捗状況の確認等を行うことができる。また前述したように、制御ユニット82は、認証情報の送信機能を備えているので、充電ステーション2は、制御ユニット82から通知される認証情報に基づき無人飛行体3の認証を行うことができる。
【0085】
=処理例=
続いて、充電システム1において行われる処理について説明する。
【0086】
<送電制御処理>
図13は、充電ステーション2において行われる処理(以下、送電制御処理S1300と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに送電制御処理S1300について説明する。
【0087】
充電ステーション2の電源が投入されると、まず充電ステーション2の機体認識処理部502が無人飛行体3を認識することができるか否かの判定を行う。具体的には、機体認識処理部502は、無人飛行体3に搭載されている充電制御装置75から認証情報を受信し、受信した認証情報に基づく認証を行うことにより上記判定を行う(S1311:NO)。
【0088】
機体認識処理部502が無人飛行体3を認識(認証に成功)すると(S1311:YES)、続いて、充電ステーション2の機体有無検知部503が、無人飛行体3が所定の位置に存在するか否かを判定する(S1312)。機体有無検知部503が、無人飛行体3が所定の位置に存在すると判定した場合(S1312:YES)、処理はS1313に進む。機体有無検知部503が、無人飛行体3が所定の位置に存在しないと判定した場合(S1312:NO)、処理はS1311に戻る。尚、本実施形態の場合は無人飛行体3がフック7に吊り下げられていれば、機体有無検知部503は無人飛行体3が所定の位置に存在すると判定する。
【0089】
S1313では、充電ステーション2の操作入力受付部501が、ユーザが送電開始操作(給電許可操作)を行ったか否かを判定する(S1313:NO)。ユーザが送電開始操作を行ったと判定すると(S1313:YES)、その旨が送電制御部504に通知され、送電制御部504は非接触給電による送電を開始する(送電コイル111を通電する)(S1314)。
【0090】
尚、ユーザの送電開始操作を待たずに、機体有無検知部503が、無人飛行体3が現在、無人飛行体3が所定の位置に存在すると判定したことをもって(S1312:YES)自動的に送電制御部504が送電を開始するようにしてもよい。また非接触給電による給電時に発生するノイズの影響により飛行制御装置250が誤動作するのを防ぐべく、送電開始に先立ち、送電制御部504が、飛行制御装置250との通信を試み、飛行制御装置250が動作を停止していることを確認してから送電を開始するようにしてもよい。
【0091】
送電を開始した後、機体認識処理部502は、無人飛行体3を認識できているか否かをリアルタイムに監視する(S1315)。機体認識処理部502は、無人飛行体3を認識できなくなると(S1315:NO)、その旨を送電制御部504に通知し、これを受けて送電制御部504は送電を停止する(S1318)。その後、処理はS1311に戻る。
【0092】
また機体有無検知部503は、無人飛行体3が所定の位置に存在するか否かをリアルタイムに監視する(S1316)。機体有無検知部503は、無人飛行体3が所定の位置に存在しない場合(S1316:NO)、その旨を送電制御部504に通知し、これを受けて送電制御部504は送電を停止する(S1318)。その後、処理はS1311に戻る。
【0093】
また操作入力受付部501は、ユーザが送電停止操作を行ったか否か(S1317)をリアルタイムに監視する。操作入力受付部501は、ユーザが送電停止操作を行ったと判定すると(S1317:YES)、その旨を送電制御部504に通知し、これを受けて送電制御部504は送電を停止する(S1318)。その後、処理はS1311に戻る。
【0094】
<充電制御処理>
図14は、非接触給電により受電した電力によるバッテリ260の充電に際して無人飛行体3に取り付けられている充電制御装置75が行う処理(以下、充電制御処理S1400と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに充電制御処理S1400について説明する。
【0095】
まず充電制御装置75の充電制御部783は、充電ステーション2から充電開始指示を受信したか否かを判定する(S1411)。充電制御装置75が充電開始指示を受信したと判定した場合(S1411:YES)、処理はS1412に進む。
【0096】
S1412では、充電制御装置75の充電制御部783は、受電電力監視部782から通知される情報に基づき、非接触給電による受電装置20の受電状態が充電可能な状態か否かを判定する。例えば、充電制御部783は、電力計測回路24の電圧計241(又は電流計242)により計測される電圧値(又は電流値)が予め設定された電圧閾値(又は電流閾値)を超えているか否か(飛行に必要な電力を受電できているか否か)を判定することにより、受電状態が充電可能な状態か否かを判定する。充電制御部783が、受電装置20の受電状態が充電可能な状態であると判定した場合(S1412:YES)、処理はS1414に進む。充電制御部783が、受電装置20の受電状態が充電可能な状態でないと判定した場合(S1412:NO)、処理はS1411に戻る。
【0097】
S1414では、充電制御装置75の充電制御部783が、受電装置20が受電した電力によるバッテリ260の充電を開始する。
【0098】
充電を開始すると、充電制御部783は、バッテリ260の端子間電圧や充電量(バッテリ260に流れ込んだ電流量)等を監視することにより、バッテリ260が満充電になったか否かを監視する。(S1415)。充電制御部783は、バッテリ260が満充電になったと判定すると(S1415:YES)、バッテリ260への電流供給を停止する(S1419)。その後、処理はS1411に戻る。充電制御部783が、バッテリ260が満充電になっていないと判定した場合(S1415:NO)、処理はS1416に進む。
【0099】
S1416では、充電制御部783は、S1412と同様の方法で非接触給電による受電装置20の受電状態が充電可能な状態か否かを判定する。充電制御部783が、受電装置20の受電状態が充電可能な状態であると判定した場合(S1416:YES)、処理はS1417に進む。受電装置20の受電状態が充電可能な状態でないと判定した場合(S1416:NO)、充電制御部783は、バッテリ260への電流供給を停止する(S1419)。その後、処理はS1411に戻る。
【0100】
S1417では、充電制御部783は、充電制御装置75から通知される情報等に基づき、何らかの異常を検知したか否かを判定する。異常を検知していない場合(S1417:YES)、処理はS1418に進む。何らかの異常を検知した場合(S1417:YES)、充電制御部783は、バッテリ260への電流供給を停止する(S1419)。その後、処理はS1411に戻る。
【0101】
S1418では、充電制御部783は、充電ステーション2から充電停止指示を受信したか否かを判定する(S1418)。充電制御装置75が充電停止指示を受信していないと判定した場合(S1418:NO)、処理はS1415に戻る。充電制御装置75が充電停止指示を受信したと判定した場合(S1418:YES)、充電制御部783は、バッテリ260への電流供給を停止する(S1419)。その後、処理はS1411に戻る。
【0102】
以上に説明したように、無人飛行体3に、非接触給電により電力を受電する受電コイル211を、台座部31よりも高い位置になるように設けたので、台座部31の下方に積載物が配置される空間Sを確保することができる。また受電コイル211を台座部31よりも高い位置に設けたため、機体の金属部分等によって遮られることなく無人飛行体3の上方に送電コイル111を近接させて効率よく給電を行うことができる。また飛行制御装置250から離れた位置に受電コイル211を設けることができ、給電時の電磁ノイズが飛行制御装置250に与える影響を抑えることができる。
【0103】
また無人飛行体3に、受電コイル211の上方に配置された送電コイル111の近傍に吊り下げるための吊り下げ構造(フック7)を設けたので、無人飛行体3を吊り下げ構造(フック7)に吊り下げるだけで受電コイル211を送電コイル111に対して適切な状態で近接させることができ、容易に非接触給電を行うことができる。とくに吊り下げ構造に吊り下げるだけで送電コイル111と受電コイル211の位置関係が定まる(フック7の湾曲部の最下点(力学的な安定点)にリング体815が位置決めされる)ため、送電コイル111と受電コイル211との間の距離の調整や設定が不要となり、迅速かつ容易に充電を開始することができる。また例えば、車両内等の限られた空間で充電を行う場合、その天井面等に送電コイル111を設けることで、無人飛行体3を吊り下げ構造(フック7)に吊り下げるだけで容易に非接触給電を行うことが可能であり、車内の床スペースを有効に利用することができる。
【0104】
また無人飛行体3に、受電コイル211が受電した電力を整流する整流回路22と、整流回路22により整流された電力によりバッテリ260の充電を行う充電制御装置75とを設けたので、ユーザは、バッテリ260の充電に際し整流回路22や充電制御装置75を別途準備することなく、受電コイル211が受電した電力を利用してバッテリ260を充電することができる。
【0105】
また受電コイル211を、動力モータ255やプロペラ271等の推力発生装置よりも高い位置に設けたので、推力発生装置から離れた安全な位置に受電コイルを設けることができる。
【0106】
また整流回路22、及び充電制御装置75を更に備えた受電コイルユニット81を用いることで、無人飛行体3に、非接触給電により電力を受電し受電した電力によりバッテリ260を充電する仕組みを容易に実現することができる。
【0107】
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0108】
以上の実施形態では、無人飛行体3に非接触給電により電力を供給する構成を示したが、受電部を無人飛行体3の上部に配置するという発明概念は、無人飛行体3に接触給電により電力を供給する構成にも共通して適用可能である。その場合には受電用の電気コネクタ等が受電部を構成することになる。
【0109】
また以上の実施形態では、受電コイルユニット81に設ける受電コイル211はスパイラル型であるものとして説明したが、受電コイル211の態様は必ずしも限定されない。例えば、受電コイル211としてヘリカル型のコイルを用いてもよい。尚、ヘリカル型のコイルを用いた場合、例えば、送電コイル111と受電コイル211を、送電コイル111のヘリカル型のコイルの巻回軸と受電コイル211の巻回軸とが同軸になるように配置して充電を行う。
【0110】
また以上の実施形態では、例えば、ユーザが手動で無人飛行体3のリング体815をフック7に引っ掛けることを想定しているが、無人飛行体3が自律的に充電ステーション2に近づいてフック7に連結(リング体815をフック7に係止)するようにしてもよい。ここで例えば、無人飛行体3を地上に設けられた送電コイル111の上に自律的に着陸させるようにした場合は送電コイル111の送電面と受電コイル211の受電面とがずれてしまう可能性があるが、上記のように無人飛行体3が自律的に充電ステーション2に近づいてフック7に連結するようにした場合は、送電コイル111の送電面と受電コイル211の受電面を精度よく確実に対面させることができる。
【0111】
また以上の実施形態では、ユーザが手動で無人飛行体3のリング体815をフック7に掛けることを想定しているが、無人飛行体3が自律的に充電ステーション2に近づいて自動的に連結機構(機械的なもの、電磁石を利用したもの等)を介して充電ステーション2と連結(送電コイル111の送電領域と受電コイル211の受電領域とが対面した状態で連結)する構成としてもよい。
【0112】
また上記の各構成、機能部、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0113】
上記の各図において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも実装上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。例えば、実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0114】
以上に説明した充電システム1における各種機能部の配置形態は一例に過ぎない。各種機能部の配置形態は、充電システム1が備えるハードウェアやソフトウェアの性能、処理効率、通信効率等の観点から最適な配置形態に変更し得る。
無人飛行体(3)の性能や機能等に与える影響を抑えつつ無人飛行体3に非接触給電により電力を受電する仕組みを実現する。飛行制御装置(250)が設けられる台座部(31)、台座部(31)から周方向に所定長さで延出し、推力発生装置(255)が設けられる複数のアーム、飛行制御装置(250)又は推力発生装置(255)に電力を供給する蓄電装置(バッテリ(260))、台座部(31)の下方に積載物(41)を搭載するための空間(S)を確保しつつ、台座部(31)の下方に延出して設けられる脚支柱(331)を備える無人飛行体(3)に、台座部(31)よりも高い位置に設けられ、非接触給電により蓄電装置に供給する電力を受電する受電コイル(211)を設ける。