(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6180017
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】バーコードリーダーをバギング側端部に有するチェックアウトスタンド
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20170807BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
G07G1/00 311E
G06K7/10
G07G1/00 301Z
G07G1/00 331Z
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-109821(P2013-109821)
(22)【出願日】2013年5月24日
(65)【公開番号】特開2013-246832(P2013-246832A)
(43)【公開日】2013年12月9日
【審査請求日】2016年4月4日
(31)【優先権主張番号】13/482,736
(32)【優先日】2012年5月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391007161
【氏名又は名称】エヌ・シー・アール・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ジェイ ハマー
【審査官】
森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭51−088147(JP,A)
【文献】
特開2000−194791(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0090583(US,A1)
【文献】
特開平06−251249(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0218201(US,A1)
【文献】
特開平05−303660(JP,A)
【文献】
特開平02−152812(JP,A)
【文献】
米国特許第06213395(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 5/00
G06K 7/10
A47F 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部及び第2端部を有するハウジングと、
アイテムを前記第1端部から前記第2端部へ運ぶためのコンベヤーと、
前記第2端部にあるバギングステーションと、
前記コンベヤーと前記バギングステーションとの間にあるベース部と、
前記ベース部上の第1タワー部と、
前記第1タワー部から間隙を挟んで離隔された前記ベース部上の第2タワー部とを備え、
前記ベース部並びに前記第1及び第2タワー部が、前記アイテムが前記バギングステーションに到達する前に前記アイテムを走査するためのバーコードリーダーを取り付けるためのものであり、
前記コンベヤーが、前記アイテムを前記第1端部から搬送するための第1区域と、前記アイテムを前記ベース部へ搬送するための第2区域とを有し、前記第1及び第2区域がコンベヤーベルトからなり、かつ前記第2区域のコンベヤーベルトが前記第1区域のコンベヤーベルトより狭いチェックアウトスタンド。
【請求項2】
前記第2区域が、前記第1区域から前記アイテムを搬送するためのコンベヤーベルトと、該コンベヤーベルトから前記ベース部に向けて下向きの勾配に配置された複数のローラーとからなる請求項1に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項3】
前記ベース部と前記第1及び第2タワー部とが前記バーコードリーダー用のU字型ハウジングを形成する請求項1又は2に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項4】
前記ベース部が第1バーコードリーダーモジュールを取り付けるためのものであり、前記第1タワー部が第2バーコードリーダーモジュールを取り付けるためのものであり、前記第2タワー部が第3バーコードリーダーモジュールを取り付けるためのものである請求項1又は2に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項5】
前記間隙の幅が、前記第2端部にいるオペレーターが2つの前記アイテムを前記バギングステーションに向けて前記間隙を並行に通すのに十分な大きさである請求項1又は2に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項6】
第1端部及び第2端部を有するハウジングと、
アイテムを前記第1端部から前記第2端部の向きに運ぶためのコンベヤーと、
前記第2端部にあるバギングステーションと、
店頭端末と、
前記店頭端末に連結されたバーコードリーダーとを備え、
前記コンベヤーが、前記アイテムを前記第1端部から搬送するための第1区域と、前記アイテムを前記ベース部へ搬送するための第2区域とを有し、前記第1及び第2区域がコンベヤーベルトからなり、かつ前記第2区域のコンベヤーベルトが前記第1区域のコンベヤーベルトより狭く、
前記バーコードリーダーが、前記コンベヤーの前記第2区域と前記バギングステーションとの間に設けられ、かつ前記バギングステーションに向けて並行に移動する複数の前記アイテムを走査するためのものであるチェックアウトスタンド。
【請求項7】
前記バーコードリーダーが、それぞれに走査用のアパーチャーを有する少なくとも2つの部分を有する請求項6に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項8】
前記バーコードリーダーが、水平な第1アパーチャーを有する第1部分と、第2アパーチャーを有する第2部分と、前記第2部分の前記第2アパーチャーに対向しかつ前記第2部分の前記第2アパーチャーから間隙をもって離隔された第3アパーチャーを有する第3部分とからなり、前記間隙の幅が、前記第2端部にいるオペレーターが複数の前記アイテムを前記バギングステーションに向けて前記間隙を並行に通すのに十分な大きさである請求項6に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項9】
前記バーコードリーダーがU字型をなし、前記第2部分の前記第2アパーチャーが垂直なアパーチャーであり、かつ前記第3部分の前記第3アパーチャーが垂直なアパーチャーである請求項8に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項10】
前記第1部分が第1バーコードリーダーモジュールからなり、前記第2部分が第2バーコードリーダーモジュールからなり、前記第3部分が第3バーコードリーダーモジュールからなる請求項8に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項11】
前記バーコードリーダー付近にアイテムセンサーを更に備え、前記店頭端末が、前記アイテムセンサーからの信号に応答して前記第2区域の前記コンベヤーベルトの速度を制御する請求項6に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項12】
前記店頭端末が、前記バーコードリーダーが1つの前記アイテム上のバーコードを首尾よく読み取った後に、前記コンベヤーの前記第2区域を始動させる請求項6に記載のチェックアウトスタンド。
【請求項13】
第1端部及び第2端部を有するハウジングと、アイテムを前記第1端部から前記第2端部の向きに運ぶためのコンベヤーと、前記第2端部にあるバギングステーションと、店頭端末と、前記店頭端末に連結されたバーコードリーダーとを備え、前記コンベヤーが、前記アイテムを前記第1端部から搬送するための第1区域と、前記アイテムを前記ベース部へ搬送するための第2区域とを有し、前記第1及び第2区域がコンベヤーベルトからなり、かつ前記第2区域のコンベヤーベルトが前記第1区域のコンベヤーベルトより狭く、前記バーコードリーダーが、前記コンベヤーの前記第2区域と前記バギングステーションとの間に設けられ、かつ前記バギングステーションに向けて並行に移動する複数の前記アイテムを走査するためのものであるチェックアウトスタンドでチェックアウトを行う方法であって、
アイテムを前記第1端部から前記第2端部にある前記バギングステーションに向けて前記コンベヤーにより運ぶ過程と、
前記バギングステーションでオペレーターが前記コンベヤーの前記第2区域から該バギングステーションに向けて並行に移動させる複数の前記アイテムを、前記バギングステーションと前記コンベヤーの前記第2区域との間でバーコードリーダーにより走査する過程と、
前記オペレーターによる前記アイテムの移動のために、前記アイテムを運ぶ前記コンベヤーの前記第2区域における速度を制御する過程とからなるチェックアウト方法。
【請求項14】
前記バーコードリーダーにより走査する過程が、第1の前記アイテムを前記バーコードリーダーの第1バーコードリーダーモジュールにより走査する過程と、第2の前記アイテムを前記バーコードリーダーの第2バーコードリーダーモジュールにより走査する過程とからなる請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チェックアウトシステム及び方法に関し、より詳細には、バーコードリーダーをバギング(袋詰め)側の端部に有するチェックアウトスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
小売業者は、トランザクション時間を短縮し、顧客のチェックアウト処理を手早く片付けることを望んでいる。従来のチェックアウトスタンドは一般に、多重アパーチャー・バーコードリーダーと該バーコードリーダーの片側もしくは両側に配置したコンベヤー、又は、片側にコンベヤーと反対側にバギングステーションを備える。オペレーターは、アイテムの流れに直交する向きにおいてバーコードリーダーと対向するので、腕を左右に動かして体の前を横切るようにアイテムを移動させ、バーコードリーダーを横切るようにしなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、チェックアウト処理をより手早く片付けられる新規な設計のチェックアウトスタンドを提供することが要求されている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の教示によれば、バーコードリーダーをバギング側の端部に有するチェックアウトスタンド及び関連するチェックアウト方法が提供される。
【0005】
本発明の或る実施例のチェックアウトスタンドは、第1端部及び第2端部を有するハウジングと、アイテムを前記第1端部から前記第2端部へ運ぶためのコンベヤーと、前記第2端部にあるバギングステーションと、前記コンベヤーと前記バギングステーションとの間にあるベース部と、前記ベース部上の第1タワー部と、前記第1タワー部から間隙を挟んで離隔された前記ベース部上の第2タワー部とを備える。前記ベース部並びに前記第1及び第2タワー部は、前記アイテムが前記バギングステーションに到達する前に前記アイテムを走査するためのバーコードリーダーを取り付けるためのものである。
【0006】
本発明の別の実施例によれば、チェックアウトスタンドのバギングステーションに向けて並行に移動する複数のアイテムを走査するために前記チェックアウトスタンドの端部での使用に適合しているバーコードリーダーは概ねU字型であり、水平アパーチャーを有する第1部分と、垂直アパーチャーを有する第2部分と、前記第2部分の前記垂直アパーチャーに対向し、かつ前記第2部分の前記垂直アパーチャから間隙をもって離隔された別の垂直アパーチャーを有する第3部分とを備える。この間隙の幅は、前記間隙に対向するオペレーターが複数のアイテムをバギングステーションに向けて前記間隙を並行に通すのに十分な大きさである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は本発明の実施例のチェックアウトスタンドを示す斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の別の実施例のチェックアウトスタンドを示す斜視図である。
【
図3】
図3は本発明の更に別の実施例のチェックアウトスタンドを示す斜視図である。
【
図4】
図4はバーコードリーダーのブロック図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例のバーコードリーダーを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、様々な構成要素及びその取り合わせや配置並びに様々な方法で具体的に実施することができる。添付図面は、単に具体的な実施例や変形例を示すためのものであり、本発明の技術的範囲を制限するものと解してはならない。
【0009】
図1乃至
図3を参照すると、本発明の実施例のチェックアウトスタンド10が示されている。チェックアウトスタンド10は、チェックアウトスタンド10及びその構成要素の動作を制御するためのコンピューター12を備える。この目的のため、コンピューター12は、トランザクション処理ソフトウエアを実行する。コンピューター12は、前記チェックアウトスタンドのハウジング28内に配置される。
【0010】
コンピューター12は、1つ又は複数のプロセッサー、メモリー、並びに、プログラム及びデータ記憶装置を有する。コンピューター12は、マイクロソフト(登録商標)などのオペレーティングシステム又は他のオペレーティングシステムを実行することができる。コンピューター12は、メモリーのようなコンピューター読み取り可能な媒体に記憶することかできる他のコンピューターソフトウエアを実行することができる。コンピューター12は、ネットワークを介して、店舗内サーバーを含む他のコンピューターに連結することができる。
【0011】
チェックアウトスタンド10は、アイテムをチェックアウトスタンド・ハウジング28の第1端部14からハウジング28の第2端部16まで搬送するコンベヤー20を備える。例えば、コンベヤー20は、別個に制御可能な2つの区域22,24を備えることができる。コンベヤー区域22は、或る速度でアイテムをコンベヤー区域24に搬送し、コンベヤー区域24は、別の速度でアイテムを端部16に搬送する。アイテムが端部16に接近すると、センサー26が前記アイテムを感知して信号をコンピューター12に送信し、それによってコンピューター12は、コンベヤー区域24を遅くしたり停止させることができる。別の実施例では、コンピューター12は、バーコードリーダー18がアイテムを走査した後に、コンベヤー区域24を始動させることができる。
【0012】
或る実施態様において、コンベヤー区域22は、ベルトと、該ベルトを動かすための1つ又は複数のモーターとを有し、コンベヤー区域24は、複数のローラー34を有し、これらのローラーは、コンベヤー区域22から端部16まで下向きに傾斜する搬送面を形成するように、それぞれ後のものが前のものより低く取り付けられる。支払機がコンベヤー区域24の下側に設置される(
図1)。
【0013】
別の実施態様において、コンベヤー区域22、24は、ベルト30、32と、ベルト30、32を動かすための1つ又は複数のモーターとを備える。移行ストリップ38をベルト32とバーコードリーダー18との間に配置することができ、そこからベルト32はチェックアウトスタンド・ハウジング28に入る。支払機がチェックアウトスタンド・ハウジング28の一方の側部から突出して、コンベヤー区域24のためのスペースを提供している(
図2)。
【0014】
更に別の実施態様では、コンベヤー区域24がベルト32とローラー34との組み合わせを備える。この構成において、コンベヤー区域24は、図示するようにコンベヤー区域22よりも狭く、支払機80をチェックアウトスタンド・ハウジング28の側面と実質的に同一平面にしている。転換器46によって、アイテムの流れをコンベヤー区域22からコンベヤー区域24に向けている。チェックアウトスタンド・ハウジング28の一方の側部56にあるガード36によって、アイテムがコンベヤー区域24から落ちる可能性を最小にしている(
図3)。
【0015】
バーコードリーダー18が、チェックアウトスタンド・ハウジング28の第2端部16に配置されている。バーコードリーダー18には、あらゆる種類のバーコードリーダーを含むことができる。例えば、バーコードリーダー18は、バーコードに照射するためのレーザービームの走査パターンを生成するレーザー光を指向させるために、1つ又は複数のレーザーと、ミラー付きスピナーと、コレクターと、検知器と、複数のパターンミラーとを有する光学式バーコードリーダーを備えることができる。別の実施例として、バーコードリーダー18は、バーコードを含むイメージをキャプチャーするために、カメラのようなイメージング装置を備えることができる。別の実施例において、バーコードリーダー18は、光学式バーコードリーダーとイメージング装置とを組み合わせたものを備えることができる。
【0016】
バーコードリーダー18は、1つ又は複数の方向からバーコードを読み取ることができる。例えば、バーコードリーダー18は、同様にコンベヤー12の区域24と概ね同一平面をなし得る概ね水平なアパーチャーを備えることができる。このアパーチャーから、バーコードリーダー18は、アイテムの底面にあるバーコード、及び場合によっては、アイテムの上面を除いて、アイテムの他の面にあるバーコードを読み取ることができる。
【0017】
別の実施例として、バーコードリーダー18は、概ね垂直なアパーチャーを備えることができる。このアパーチャーから、バーコードリーダー18は、その面に対面するアイテムの面にあるバーコード、及び場合によっては、前記アパーチャーとは反対側の面を除いて、アイテムの他の側面にあるバーコードを読み取ることができる。
【0018】
また、他のアパーチャーの配向及び読み取り方向や、アパーチャーの配向及び読み取り方向の様々な組み合わせが考えられる。例えば、バーコードリーダー18は、略水平なアパーチャーと略垂直なアパーチャーとを組み合わせたものを備えて、アイテムのバーコードを読み取る確率を高めることができる。
図1の実施例の構成において、バーコードリーダー18は、概ね水平な読み取りアパーチャー40と、反対側の概ね垂直なアパーチャー42,44とを備える。
【0019】
1つの実施態様において、バーコードリーダー18は、商品の重量を図るために計量プレート50を有する一体型の秤を備えることができる(
図1)。この目的のため、例えば、秤50は、本願出願人に譲渡された米国特許第8,113,431号明細書に記載されているような計量プレートの各角部の下面にロードセルを備える。この米国特許明細書の記載事項は、これを引用することによって本願明細書中に記載されているものとする。計量プレート50は、同様にコンベヤー12の区域24と概ね同一平面をなす略水平なアパーチャーを備えることができる。別の実施例では、秤50は、別個にチェックアウトスタンド・ハウジング28に取り付けることができる(
図2及び
図3)。
【0020】
また、タッチスクリーン60として統合されたオペレーター用のディスプレー兼入力デバイスが、チェックアウトスタンド・ハウジング28の端部16に配置されている。オペレーター用タッチスクリーン60は、コンピューター12からのトランザクション画面を表示し、かつトランザクション中のオペレーターの選択を記録する。チェックアウトスタンド10を支援サービスオペレーション用に構成した場合、チェックアウトスタンド10は客用のディスプレー62を備える。
【0021】
また、バギングステーション70が、アイテムのバーコードの読み取り後にオペレーターによってアイテムが置かれるチェックアウトスタンド・ハウジング28の端部16に配置されている。バギングステーション70は、棚72とバッグラック74とを備えることができる。棚72とバッグラック74は、アイテムを走査しかつ袋詰めする際にオペレーターがけがをする可能性が最小になるように構成される。例えば、棚72とバッグラック74は、縁を丸くしかつ/又はパッドを設けることができる。
【0022】
支払機80は、チェックアウトスタンド・ハウジング28の客側側部58に配置されている。支払機80は、現金引出し機、又は貨幣及び硬貨のアクセプターとディスペンサーとの組み合わせを備えることができる。1つの実施態様において、支援サービス及びセルフサービスの両オペレーションについて、貨幣還流機82と硬貨ディスペンサー84とを備える。また、支払機80は、レシートを印刷するためのプリンター86と、カードリーダーのような他の一体型支払い用周辺装置とを備えることができる。
【0023】
1つ又は複数の支払用周辺装置90を代わりに又は追加して、支払機80に隣接してチェックアウトスタンド・ハウジング28に別個に取り付けることができる。1つの実施態様において、支払用周辺装置90には、カードリーダー92及び署名パッド94が含まれる。
【0024】
チェックアウトスタンド10は更に、チェックアウトスタンド10が支援サービスのオペレーションを利用可能であることを客に知らせるために、かつ/又は、特にセルフチェックアウトのオペレーションの際に、補助を必要とする様々なトランザクション状態をサービス係や店員に知らせるためにライトポスト100を備えることができる。
【0025】
実施例の支援サービスモードのオペレーションにおいて、客はチェックアウトスタンド・ハウジング28の客側側部58に近付いて、アイテムをショッピングカートからコンベヤー20の端部14付近に載せる。次に、客は支払機80に移動し、ショッピングカートを支払機80の向こう側へリングステーション70付近に移動させる。端部16に居るオペレーターが、タッチスクリーン60を用いてトランザクションを開始する。コンピューター12がコンベヤー20を作動させる。コンベヤー20は前記アイテムを端部16へ搬送し、そこで前記オペレーターが両手を用いてアイテムを掴み、前記アイテムを動かしてバーコードリーダー18を通過させ、かつそれらをバギングステーション70で袋に入れる。コンピューター12は、バーコードリーダー18がバーコードを首尾よく読み取ったことという指示をバーコードリーダー18から受け取ると、コンベヤー20を始動させることができる。最後のアイテムが走査されて袋に入れられた後、前記オペレーターは、客が支払いを行うことを選択する。客は、支払機80を用いて支払いをしかつレシートを受け取る。客が支払いを済ませている間、前記オペレーターは袋を客のショッピングカートに入れることができる。前記オペレーターは次の客に備えて待機する。
【0026】
実施例のセルフサービスモードのオペレーションにおいて、客はチェックアウトスタンド・ハウジング28の客側側部58に近付いて、アイテムをショッピングカートからコンベヤー20の端部14付近に載せる。次に客は、ショッピングカートをバギングステーション70近くに動かし、かつ端部16に移動し、そこでタッチスクリーン60を用いてトランザクションを開始することができる。コンピューター12がコンベヤー20を作動させる。コンベヤー12が前記アイテムを端部16に搬送し、そこで客は両手を用いて前記アイテムを掴み、それらを動かしてバーコードリーダー18を通過させ、かつバギングステーション70で袋に入れる。コンピューター12は、バーコードリーダー18がバーコードを首尾よく読み取ったという指示をバーコードリーダー18から受け取ると、コンベヤー12を始動させることができる。最後のアイテムを走査しかつ袋に入れた後、客は袋を客のショッピングカートに入れることができる。ここで、客は支払いを行うことを選択し、次に支払い機80に移動して支払いをしかつレシートを受け取る。トランザクション処理ソフトウエアは、次の客に備えて待機する。
【0027】
図5を参照すると、実施例のバーコードリーダー18は、ハウジング28に連結された対向するタワー部112、114及びベース部110に取り付けられている。ベース部110は概ね矩形形状をなし、コンベヤー12及びバーコードリーダー18のアパーチャー40と概ね同一平面をなす概ね矩形の面を備える。移行ストリップ38が、ベース部110とコンベヤー12とが出会う位置でそれらの表面を覆っている。バーコードリーダー18に秤50を装着した場合、前記秤の計量プレートはベース部上に置かれ、コンベヤー12と概ね同一平面にすることができる。
【0028】
タワー部112はベース部110の一方の端部に取り付けられ、バーコードリーダー18のアパーチャー42と概ね同一平面をなす面を有する。タワー部114は前記ベース部の他方の端部に取り付けられ、アパーチャー44と概ね同一平面をなす面を有する。前記バーコードリーダーのアパーチャー42、44及び関連する前記タワー部の前記面は、アパーチャー40及びそれに関連する前記ベース部の面と概ね直交している。バーコードリーダー18のアパーチャー42、44は互いに向き合っている。バーコードリーダー18は概ねU字型をなし、各アパーチャー40〜44に関して複数の異なる方向からバーコードを読み取ることができる。別の構成も考えられる。例えば、アパーチャー42、44は同じ角度又は異なる角度で傾けることができる。
【0029】
図4を参照すると、バーコードリーダー18は本質的に、1つ又は複数の部分が他の部分から独立して機能するモジュラー型にすることができる。別の実施例では、バーコードリーダー18は、コンピューター12に接続された単一の統合型バーコードリーダーをベース部110及びタワー部112、114内に備えることができる。
【0030】
図示される実施例では、ベース部110及びタワー部112、114のそれぞれが、他から独立してバーコードを読み取る機能を有する個別のバーコードリーダーモジュールを備えるが、それらはいずれも自分がキャプチャーしたあらゆるバーコード情報をコンピューター12に提供する。トランザクション処理ソフトウエア130は、走査の際にベース部110及びタワー部112、114内の1つ又は複数の前記バーコードリーダーモジュールからバーコード情報を受け取り、どのバーコード情報を受け付けるかを決定する。例えば、トランザクション処理ソフトウエア130は、ベース部110及び一方のタワー部112又は114内のバーコードリーダーモジュールが、いつ同じアイテムからバーコードを走査していたかを決定する処理を実行する。
【0031】
ある実施例の構成において、各部分110〜114は、複数のバーコードリーダーモジュールを備えることができる。例えば、ベース部110自体が、独立して機能する複数のバーコードリーダーモジュール140、142、144を備え、それらはそれぞれ別個にコンピューター12に連結され、それぞれアパーチャー40内のそれぞれのアパーチャー部分150、152、154に関連する複数の方向からバーコードを読み取ることができる(
図5)。実施例の構成は、底部、前方側及び後方側からの走査のために3つのNCR社製バーコードリーダー・モデル7884を設けたチェックアウトカウンター内のベース部110と、前記ベース部に連結され、それぞれに上面、前方側及び後方側からの走査のために1つのNCR社製バーコードリーダー・モデル7884を設けたタワー部112、114とを備える。
【0032】
チェックアウトスタンド10の構成によって、アイテムの流れの向きにアイテムを走査するために、一方の手を体から離れるように、それと並行に反対の手を体に向けて動かすように、両手を用いることが容易になり、両手を体の前で左右に動かす場合に対して、有利である。この並行に走査する動作によって、左右に動かして走査する場合の制限が克服される。
【0033】
タワー部112とタワー部114間の間隙の大きさは、オペレーターが2つのアイテム120、124を1つずつ片方ずつの手で通過させるのに十分な幅であり、従来の横向きに走査する構成のバーコードリーダーよりも幅が比較的広い。実施例のチェックアウトスタンドの構成では、タワー部112、114間の距離が約46cm(約18インチ)である。
【0034】
バーコードリーダー18は、オペレーターがそのようにすることを選択した場合には、前記間隙を並行に移動する両アイテムのバーコードを同時に読み取ることができる。別の実施例では、オペレーターは、1つのアイテムを走査しかつ袋詰めしながら、走査すべき別のアイテムを持ち上げ、更に前記アイテムをバギングステーション70に向けて並行な進路に沿って動かすことを含む交互走査方式を用いることができる。
【0035】
更に、チェックアウトスタンド10の構成によって、走査と袋詰めを別個の動作で行うことと比較して、単一の動作で走査と袋詰めとを行うことが容易になる。また、上述した走査の動作によって、オペレーターが体を回転させたり横に曲げたりすることなく、アイテムを袋に入れることが可能である。
端部16の位置から、オペレーターは簡単に近くにあるショッピングカートの底を見ることができ、その結果万引きや窃盗を減らすことができる。
【0036】
或る経時実験では、チェックアウトスタンド10を用いた走査、袋詰め、ショッピングカートへの積み込みに掛かった時間は、従来形態のチェックアウトスタンドを用いた場合に必要な時間の約半分であった。
以上、本発明をその特定の好適な実施例に関連して詳細に説明したが、本発明はその技術的範囲内において様々な変形、変更を加えて実施することができる。
【符号の説明】
【0037】
10 チェックアウトスタンド
14 第1端部
16 第2端部
18 バーコードリーダー
20 コンベヤー
28 ハウジング
70 バギングステーション
110 ベース部
112 第1タワー部
114 第2タワー部
120,124 アイテム