(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
活性成分として治療上有効量の請求項1に記載された化合物又はその薬学的に許容しうる塩を、少なくとも1つの薬学的に許容しうる賦形剤、担体又は希釈剤と併せて、含む医薬組成物。
該Aβ関連の病理が、ダウン症候群、βアミロイド血管症、脳アミロイド血管症、遺伝性脳出血、認知障害に関連する障害、MCI(「軽度認知障害」)、アルツハイマー病、記憶喪失、アルツハイマー病に関連する注意欠陥症状、アルツハイマー病に関連する神経変性、混合型血管性起源の認知症、変性起源の認知症、初老期認知症、老年認知症、パーキンソン病に関連する認知症、進行性核上性麻痺又は皮質基底核変性症である、請求項3に記載された使用。
【実施例】
【0129】
以下、本発明の化合物の多数の非限定的な実施例を示す。
【0130】
中間体1
N−(6−ブロモクロマン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化25】
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6−ブロモクロマン−4−オン(5.0g、22mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.6g、22mmol)を乾燥THF(80mL)に溶解した。チタンエトキシド(10g、44mmol)を加えた。生成した混合物を、60℃で2日間加熱した。追加分のチタンエトキシド(1.0g、8.4mmol)を12時間後に加えた。混合物をヘプタンで混合し、シリカゲル上に蒸発させた。シリカ上のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜50%EtOAc)により表題化合物(6.0g、収率83%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.34 (s, 9 H) 3.26−3.32 (m, 1 H) 3.47−3.54 (m, 1 H) 4.28−4.40 (m, 2 H) 6.83 (d, 1 H) 7.46 (dd, 1 H) 8.06 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 330 [M+H]
+.
【0131】
中間体2
2−オキソプロパンチオアミド
【化26】
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2−メチル−テトラヒドロフラン(850mL)中のアセチルシアニド(140mL、1764.24mmol)の溶液に、硫化水素(Sigma−Aldrichレクチャーボトル)をバブリングさせながら、溶液を−10℃で撹拌した。15分後、硫化水素の添加を停止し、撹拌混合物に、2−メチル−テトラヒドロフラン(13mL)中のトリエチルアミン(1.230mL、8.82mmol)を30分かけてゆっくり加えた(発熱反応)。硫化水素の添加を、5℃で3時間、10℃で3時間、及び15℃で一夜継続した。窒素ガスを溶液に30分間バブリングさせ、続いて揮発性物質を蒸発させた。残留物にヘプタン(100mL)及びEtOAc(100mL)の混合物を加えた。固形物を濾過し(79g、収率43%)、濾液を、ヘプタン中の50%酢酸エチルで溶離するショートプラグシリカゲルクロマトグラフィー(short−plug silica gel Chromatography)によって精製して表題化合物79g(収率43%)を得た。GC−MSによれば両方の生成物(全158g、収率87%)には、妥当な純度の表題生成物が含まれていた:MS (ES+) m/z 104 [M+H]
+.
【0132】
中間体3
6−ブロモ−4'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−5'(1'H)−チオン
【化27】
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N−(6−ブロモクロマン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.0g、6.0mmol、中間体1)を、乾燥ジオキサン(2mL)に溶解し、ジオキサン中の4M HCl(15mL、60,00mmol)を加えた。白色沈殿が形成し始めた。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を乾燥Et
2O(50mL)で希釈し、真空濾過した。濾過ケークを乾燥Et
2O(50mL)で洗浄し、次いで直ちにNaHCO
3(水性)及びCH
2Cl
2中の振盪によって溶解した。有機相を乾燥(K
2CO
3)させ、蒸発させて6−ブロモクロマン−4−イミン(1.3g、5.7mmol)を得た。固形物を、2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、1.7g、17mmol、中間体2)と共に乾燥メタノール(5mL)に溶解し、生成した溶液を60℃で12時間加熱した。シリカ上の蒸発及びフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中のEtOAc)による精製により表題化合物(0.39g、収率21%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.18 (m, 1 H), 2.35 (m, 1 H), 2.42 (s, 3 H), 4.35−4.40 (m, 1 H), 4.60 (m, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 311 [M+H]
+.
【0133】
中間体4
6−ブロモ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化28】
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6−ブロモ−4'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−5'(1'H)チオン(0.10g、0.32mmol、中間体3)をMeOH(1mL)に溶解し、MeOH中の7Mアンモニア(4mL、28mmol)を加えた。溶液を密閉バイアル中、60℃で12時間加熱した。溶液を真空で蒸発させた。同じ方法で、7Mアンモニアを用いた処理を、もう1回繰り返した。真空蒸発により表題化合物(73mg、収率77%)を得、さらに精製することなく以下のステップに用いた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.11 (m, 2 H), 2.35 (s, 3 H), 4.53 (m, 2 H), 4.98 (br s, 2 H), 6.66 (m, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 7.22 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 294 [M+H]
+.
【0134】
中間体5
6'−ブロモ−4−メトキシ−スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インダン]−1'−オン方法A
ステップ1:6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン
【化29】
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カリウムtert−ブトキシド(7.50g、66.81mmol)を、氷浴中、冷却下でTHF(55mL)中の6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(11.75g、55.67mmol)及びメチルアクリレート(11.05mL、122.5mmol)に少しずつ加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。水(80mL)及びKOH(3.12g、55.7mmol)を加え、混合物を75℃、次いで60℃で一夜加熱した。混合物を0℃に冷却し、形成された沈殿を濾過し、真空で乾燥させて表題化合物(11.69g、収率72%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.83−1.92 (m, 2 H), 2.15−2.27 (m, 2 H), 2.40−2.50 (m, 2 H), 2.71 (dt, 2 H), 3.17 (s, 2 H), 7.39 (d, 1 H), 7.75 (dd, 1 H), 7.92 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 293 [M+H]
+.
【0135】
ステップ2:6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化30】
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6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体5ステップ1、6.1g、20.8mmol)をTHF(220mL)に溶解し、−65℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(0.354g、9.36mmol)を加え、冷浴を除去した。混合物を0℃に達するにまかせた(約30分)。水(10mL)を加え、ほとんどの有機溶媒を蒸発によって除去した。残留物をEtOAc(100mL)とNaCl水溶液(50mL)との間で分配した。有機相を乾燥(MgSO
4)させ、蒸発させて生成物を得、それを、6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン14.6gから出発して同様の方法で得られた、さらなる生成物と合わせた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ120g、勾配溶離:CH
2Cl
2からCH
2Cl
2/MeOH(90:10))によって精製して表題化合物13.6g(収率66%)を得た。得られた物質は、異性体1及び異性体2の80:20混合物で構成された。フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc勾配)によって異性体の分析サンプルを単離して以下を得た:
【0136】
異性体1:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン:
【化31】
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1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.20−1.43 (m, 4 H), 1.49−1.62 (m, 2 H), 1.79−1.89 (m, 2 H), 2.99 (s, 2 H), 3.39−3.50 (m, 1 H), 4.68 (d, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.76 (d, 1 H), 7.85 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 317 [M+Na]
+及び
【0137】
異性体2:(1s,4s)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン:
【化32】
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1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.07−1.20 (m, 2 H), 1.51−1.63 (m, 2 H), 1.65−1.76 (m, 2 H), 1.93 (td, 2 H), 2.98 (s, 2 H), 3.83 (d, 1 H), 4.45 (d, 1 H), 7.51−7.55 (m, 1 H), 7.76 (d, 1 H), 7.84 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 317 [M+Na]
+.
【0138】
ステップ3:6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化33】
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6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オンの異性体の混合物(中間体5ステップ2、12.7g、43.0mmol)を、N
2下でTHF(210mL)に溶解し、0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(5.79g、51.6mmol)を少しずつ加え、混合物を0℃で25分間撹拌した。ヨウ化メチル(4.30mL、68.8mmol)を加えた。冷浴を除去し、混合物を室温で撹拌した。追加のカリウムtert−ブトキシド(0.483g、4.30mmol)を、それぞれ2時間及び3時間後、2回加えてから、混合物を2時間撹拌した。水(100mL)を加え、生成した溶液をNaCl水溶液(200mL)とEtOAc(200mL)との間で分配した。水相を、追加分のEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥(MgSO
4)させ、蒸発させて以下の混合物(約80:20)12.5g(収率94%)を得た:
【0139】
異性体1:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン:
【化34】
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【0140】
及び異性体2:(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン:
【化35】
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1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6, 異性体1のシグナル) δ ppm 1.20−1.32 (m, 2 H), 1.40−1.48 (m, 2 H), 1.51−1.62 (m, 2 H), 1.97−2.07 (m, 2 H), 3.00 (s, 2 H), 3.15−3.23 (m, 1 H), 3.26 (s, 3 H), 7.56 (d, 1 H), 7.77 (d, 1 H), 7.86 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 309 [M+H]
+.
【0141】
方法B
ステップ1:6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン
【化36】
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2−メチル−テトラヒドロフラン(4L)中の6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(800g、3.79mol)及びメチルアクリレート(787mL、8.72mol)を28℃で撹拌した。30℃から43℃までの間の温度を保ちながら、トルエン中のカリウムtert−ペントキシド溶液(1.7M、2.68L、4.55mol)を滴加した。混合物を25℃で0.5時間撹拌した。水(4L)を加え、10分後KOH(383g、6.82mol)を加えた。混合物を還流に加熱し、4時間の間に有機溶媒を留去した。混合物を10℃に冷却し、形成された沈殿を濾過し、真空で乾燥させて表題化合物(837g、収率75%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.74−1.85 (m, 2 H), 1.94 (m, 2 H), 2.34 (m, 2 H), 2.52−2.60 (m, 2 H), 3.27 (s, 2 H), 7.60 (d, 1 H), 7.79−7.83 (m, 1 H), 7.89 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 293 [M+H]
+.
【0142】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化37】
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DCM(250mL)中の6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体5ステップ1、50.52g、172.3mmol)に、DCM(50mL)中のボランtert−ブチルアミン錯体(5.70g、65.49mmol)を、0℃でゆっくり入れた。40分後、濃HCl(20mL)、続いて20%NaCl(70mL)を入れた。混合物を室温に達するにまかせ、30分間撹拌した。相を分離し、水相にDCM(40mL)及びH
2O(10mL)を入れた。有機相を合わせ、濃縮し、真空下で一夜乾燥させて表題生成物(収率83%)及び他のジアステレオマー(1s,4s)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(17%)の混合物として表題生成物(52.4g、収率100%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, 両異性体のシグナル) δ ppm
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) ( ppm 1.39−1.50 (m, 3 H), 1.67−1.85 (m, 3 H) 2.05−2.12 (m, 2 H) 2.96 (s, 0.34 H), 2.98 (s, 1.68 H), 3.76 (m, 0.83 H), 4.04 (m, 0.17 H), 7.34 (m, 1 H) 7.70 (m, 1 H) 7.88 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 295 [M+H]
+.
【0143】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化38】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体5ステップ2、50.9g、172mmol)((1s,4s)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン17%を含有する)、ヨウ化メチル(18.33mL、293.1mmol)及び2−MeTHF(360mL)を、N
2下で30℃に加熱した。トルエン中のカリウムtert−ペントキシド溶液(トルエン中1.7M、203mL、344mmol)を30分かけて滴加した。混合物を室温に達するにまかせ、1時間撹拌した。水(250mL)を加え、10分撹拌した後、相を分離した。有機相を水(140mL)で洗浄し、濃縮し、真空乾燥させて固形物を得た。MeOH300mLを固形物に加え、混合物を還流に加熱した。水(30mL)を加え、続いて5分間還流させた。混合物をゆっくり室温に達するにまかせた。混合物を室温で一夜撹拌した。固形物を濾過して単一異性体(31g、収率58%)として表題化合物を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.38 (m, 2 H) 1.52 (m, 2 H) 1.77 (td, 2 H) 2.16 (m, 2 H) 2.98 (s, 2 H) 3.28 (m, 1 H) 3.40 (s, 3 H) 7.35 (d, 1 H) 7.70 (dd, 1 H) 7.88 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 309 [M+H]
+.
【0144】
方法C
ステップ1:6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン
【化39】
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メチルアクリレート(6.6L、73mol)を3等分(各2.2L、24.6mol)して、6−ブロモ−1−インダノン(8.00kg、37.9mol)、THF(16L)及びカリウムtert−ブトキシド(210g、1.87mol)の混合物に約20〜30℃で徐々に入れた。THF(0.39L)に溶解した追加のカリウムtert−ブトキシド(86g、0.77mol)を、初回分のメチルアクリレートの後に入れた。THF(0.39L)中に溶解したさらなるカリウムtert−ブトキシド(86g、0.77mol)を、第2回分のメチルアクリレートの後に入れた。次いで、さらなるTHF(21L)中のカリウムtert−ブトキシド(4.64kg、41.3mol)溶液を、約20〜30℃で徐々に入れた。溶媒(21.5L)を約65℃で留去し、次いで水(49L)及び50%水性KOH(2.3L、30mol)の混合物を、60℃より下で約10分かけて加えた。反応を60℃で約6時間保持し、次いで20℃に1時間冷却し、次いで20℃で約12時間保持した後、濾過した。固形物を水(8L)及びTHF(4L)の混合物で洗浄し、次いで乾燥させて表題化合物を得た。(7.47kg、NMRアッセイ92%w/wで、23.4mol、収率62%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.78−1.84 (m, 2 H), 1.95 (td, 2 H), 2.32−2.38 (m, 2 H), 2.51−2.59 (m, 2 H), 3.27 (s, 2 H), 7.60 (d, 1 H), 7.81 (m, 1 H), 7.89 (m, 1 H).
【0145】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化40】
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6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体5ステップ1、750g、2.56mol)及びプロパン−2−オール(9.855L)を還流に加熱し、粉砕したNaOH(100g、2.50mol)を、2つに分けて混合物に加えた。混合物を還流に2時間加熱した。溶媒5Lを真空蒸留によって除去した。トルエン(2L)を加え、溶媒2Lを真空蒸留によって除去した。トルエン(3L)、続いて2M HCl(1.278L、2.56mol)を、撹拌下の混合物に加えた。相を分離し、有機相を水(2.0L)で洗浄した。有機相を濃縮し、トルエン(2L)を加え、次いで混合物を濃縮した。2−メチル−テトラヒドロフラン(1L)を加え、次いで0.5Lの溶媒を真空蒸留によって除去し、生成した混合物を、次のステップにそのまま用いた。表題化合物は、7:3の比率(HPlC及び核磁気共鳴分析法によって確定された)のジアステレオマー(1s,4s)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オンを含む混合物であった:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3, 両異性体のシグナル) δ ppm 1.40−1.52 (m, 3 H), 1.70−1.84 (m, 3 H), 2.04−2.11 (m, 2 H), 2.97 (s, 0.62 H), 3.00 (s, 1.38 H), 3.73−3.81 (m, 0.7 H), 4.04 (m, 0.3 H), 7.31−7.38 (m, 1 H), 7.67−7.73 (m, 1 H), 7.89 (m, 1 H).
【0146】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化41】
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DCM(3.6L)に溶解したボランtert−ブチルアミン錯体(820g、9.4のmol)を、約0〜5℃で、約40分かけてDCM(41L)中の6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体5ステップ1、7.46kg、NMRアッセイ92%w/wで、23.4mol)のスラリーに入れた。約1時間後、NaCl溶液(2.68kg)、水(12.9L)及び37%塩酸(2.5L、31mol)を入れた。混合物を約15℃に温まらせ、層中に沈降後、相を分離した。(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体5ステップ2)を含有するDCM相を、メチルメタンスルホナート(2.59L、30.5mol)及びテトラブチルアンモニウムクロリド(130g、0.47mol)と共に反応器に戻した。次いで、水性50%NaOH(13L、229のmol)を、激しく撹拌された反応混合物に約20℃で約1時間かけて入れた。約16時間保持した後、水(19L)を加え、分離後、水相を捨てた。溶媒(34L)を大気圧で留去し、次いでEtOH(20L)を5等分して加えながら、さらに溶媒(20L)を留去した。EtOH(14L)を加え、溶液を25℃に冷却した。冷却中に40℃でサンプル(0.3L)を採取した。サンプルは、自発的に結晶化し、それを25℃で反応器に再び入れた。約40℃に再加熱した後、水(14L)を約20分かけて入れた。スラリーを約20℃に冷却し、16時間保持した後、濾過した。固形物を、水(4.8L)及びEtOH(6.4L)の混合物で洗浄し、次いで乾燥させて表題化合物(HPlC分析によって異性体2:(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン4.6%を含有する)(5.57kg、NMRアッセイ91%で、16.4mol、収率70%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.22−1.32 (m, 2 H), 1.41−1.48 (m, 2 H), 1.56 (td, 2 H), 1.99−2.07 (m, 2 H), 3.01 (s, 2 H), 3.16−3.23 (m, 1 H), 3.27 (s, 3 H), 7.56 (d, 1 H), 7.77 (d, 1 H), 7.86 (dd, 1 H).
【0147】
中間体10
6−ブロモ−2',3',5',6'−テトラヒドロスピロ[インデン−2,4'−ピラン]−1(3H)−オン
【化42】
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t−BuOH(35mL)中のカリウムtert−ブトキシド(3.94g、35.1mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、室温で15分かけて2−メチル−テトラヒドロフラン(350mL)中の6−ブロモ−1−インダノン(3.53g、16.73mmol)の溶液に滴加した。15分後、ビス(2−ブロモエチル)エーテル(2.102mL、16.73mmol)を加え、生成した混合物を室温で5時間撹拌した。カリウムtert−ブトキシド(0.938g、8.36mmol)を加え、混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を飽和水性NH
4Cl(150mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層をEtOAc(3×50mL)及びEt
2O(50mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。生成した残留物をDCMに溶かし、シリカゲル上に濃縮し、シリカゲルカラム上でヘプタン中の0〜40%EtOAcにより溶離して精製して表題化合物1.14g(収率24%)を得た;MS (ES+) m/z 281 [M+H]
+.
【0148】
中間体11
6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インダン]−1'−オン
【化43】
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DCM(10mL)中の6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体5方法Aステップ1、2g、6.82mmol)の溶液を、0℃でDCM(10mL)中の4−tert−ブチル−2,6−ジメチルフェニルサルファートリフルオリド(FLUOLEAD
TM)(3.24g、13.0mmol)及びEtOH(0.159mL、2.73mmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温に達するにまかせ、一夜撹拌した。反応混合物を、冷却した1M NaOH水溶液(5mL)に注ぎ、混合物を室温で60分間撹拌した。水相をDCMで2回抽出した。合わせた有機相を濃縮し、粗生成物をシリカカラム上で精製した(EtOAc/n−ヘプタン0〜20%の勾配)。2つのバッチを集めた。バッチ1から2.2gを得(HPlCによる純度、uv検出42%)、バッチ2から819mgを得た(HPlCによる純度、uv検出62%)。化合物を次のステップにそのまま用いた。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.57−1.66 (m, 2 H), 1.83−1.98 (m, 2 H), 2.00−2.08 (m, 2 H), 2.26−2.38 (m, 2 H), 3.01 (s, 2 H), 7.35 (d, 1 H), 7.72 (dd, 1 H), 7.89 (d, 1 H).
【0149】
中間体12
5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−オン
ステップ1:2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((トリメチルシリル)オキシ)アセトニトリル
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
THF(250mL)中の5−ブロモ−2−フルオロ−ベンズアルデヒド(30.45g、150mmol)の溶液に、DMAP(0.203g、1.73mmol)、続いてトリメチルシリルシアニド(18.24g、183.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで真空で濃縮して表題化合物45.8g(定量的収率)を得、それをさらに精製することなく、次のステップに直接用いた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 1.71 (m, 6 H), 2.31 (m, 2 H), 3.32 (m, 1 H), 3.41 (s, 3 H), 7.03 (d, J=9.20 Hz, 1 H), 7.36 (t, J=8.80, 2.00 Hz, 1 H), 7.77 (d, J=2.00 Hz, 1 H).
【0150】
ステップ2:(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(1−ヒドロキシ−4−メトキシシクロヘキシル)メタノン
【化45】
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LiHMDS(1.0M、165mL、165mmol)を、−78℃でアセトニトリル(250mL)中の2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((トリメチルシリル)オキシ)アセトニトリル(中間体12ステップ1、45.80g、150mmol)の溶液に滴加した。反応混合物を1.5時間撹拌し、THF(30mL)中の4−メトキシシクロヘキサノン(Lee, C. K.; Lee, I.−S. H.; Noland, W. E. Heterocycles, 2007, 71, 419−428)(20.3g、150mmol)の溶液をゆっくり加え、−78℃での撹拌を3時間継続した。1M水性HCl(300mL)を、−78℃で加え、混合物を室温にゆっくり温まるのにまかせ、一夜撹拌した。相を分離し、水層をEtOAc(2×500mL)で抽出した。合わせた抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して粗物質57gを得た。粗生成物(30g)の一部を、ヘキサン中のEtOAc中の0〜50%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物9.24gを得た。
【0151】
ステップ3:5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−オン
【化46】
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THF(10mL)中の(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)(1−ヒドロキシ−4メトキシシクロヘキシル)メタノン(中間体12ステップ2、1.05g、3.17mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(0.445g、3.80mmol)の混合物を、マイクロ波反応器中、70℃で30分間加熱した。溶媒を真空で除去し、残留物を、ヘキサン中の0〜15%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物388mg(収率39%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ ppm 1.71 (m, 6 H), 2.31 (m, 2 H), 3.32 (m, 1 H), 3.41 (s, 3 H), 7.03 (d, J=9.20 Hz, 1 H), 7.36 (t, J=8.80, 2.00 Hz, 1 H), 7.77 (d, J=2.00 Hz, 1 H); MS (ES+) m/z
312 [M+H]
+.
【0152】
中間体14
3−ブロモ−5−(プロパ−1−イニル)ピリジン
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下、3,5−ジブロモピリジン(30g、127mmol)、ヨウ化銅(I)(7.24g、38.0mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4.39g、3.80mmol)を、トルエン(120mL)中で混合した。1−(トリメチルシリル)−1−プロピン(26.36mL、164.5mmol)、トリエチルアミン(53.0mL、380mmol)及びテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(12.66mL、12.66mmol)を加えた。混合物を還流に加熱し、窒素下で一夜撹拌した。水(100mL)を反応混合物に加え、濾過し、相を分離した。有機相を1M水性HCl(100mL)で洗浄した。有機相を濃縮し、MeOH(200mL)に溶解し、濾過し、濃縮した。混合物をDCMに溶解し、シリカゲルを用いて蒸発乾固させ、次いでシリカゲルカラム(300g)に移した。生成物を、ヘプタン中のEtOAc(0〜5%)の勾配で溶離した。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、蒸発させて表題化合物(16.39g、収率66%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.08 (s, 3 H), 7.82 (t, 1 H), 8.52 (d, 1 H), 8.55 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z 197.0 [M+H]
+.
【0153】
中間体15
5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸
【化48】
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3−ブロモ−5−(プロパ−1−イニル)ピリジン(中間体14、25g、117mmol)、2−メチル−テトラヒドロフラン(60mL)、トルエン(200mL)及びトリイソプロピルボレート(33.2mL、140.78mmol)を混合した。混合物を−50℃に冷却した。冷やした混合物にn−BuLi(59.8mL、149.5mmol)を30分間滴加した。混合物を−50℃で60分間撹拌した。水性2M HCl(100mL)を加えた。次いで、混合物を室温に達するにまかせ、20分間撹拌した。有機物及び水相を分離した。有機相をNaOH(2M水性)(2×100mL)で抽出した。水相を合わせ、pHをpH5に調整した。生成物を2−メチル−THF(2×100mL)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して表題化合物(16.47g、収率87%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 2.11 (s, 3 H) 8.21 (br. s., 1 H) 8.53 (m, 2 H); MS (APCI+) m/z 162.2 [M+H]
+.
【0154】
中間体16
2−ブロモ−4−(プロパ−1−イニル)ピリジン
【化49】
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トルエン(85mL)中の2−ブロモ−4−ヨードピリジン(2g、7.04mmol)、ヨウ化銅(I)(0.080mL、2.11mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.407g、0.35mmol)の溶液に、1−(トリメチルシリル)−1−プロピン(1.054mL、7.04mmol)、トリエチルアミン(3.24mL、23.25mmol)及びテトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M、7.04mL、7.04mmol)を加え、生成した混合物をアルゴン雰囲気下、室温で一夜撹拌した。混合物を濃縮し、生成した残留物を、水(10mL)とDCM(10mL)との間で分配し、相分離器に注いだ。有機相を集め、水相をDCM(10mL)で1回抽出した。合わせた有機物を濃縮し、ヘプタン中の0%〜30%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(1.195g、収率87%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.11 (s, 3 H), 7.42 (dd, 1 H), 7.65 (s, 1 H), 8.35 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 196 [M+H]
+; MS (APCI+) m/z 196 [M+H]
+.
【0155】
中間体17
4−(プロパ−1−イニル)−2−(トリメチルスタンニル)ピリジン
【化50】
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2−ブロモ−4−(プロパ−1−イニル)ピリジン(中間体16、1.077g、5.49mmol)を、トルエン(30mL)に溶解し、1,1,1,2,2,2−ヘキサメチルジスタンナン(2.278mL、10.99mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.635g、0.55mmol)を加えた。反応物を、アルゴン雰囲気下、80℃で一夜撹拌した。混合物を室温に冷却し、珪藻土のパッドを通して濾過し、真空で濃縮した。トルエン(20mL)を加え、混合物を真空で濃縮して表題化合物を得、それを次のステップにそのまま用いた:MS (APCI+) m/z 282 [M+H]
+.
【0156】
中間体18
メチル5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピコリネ−ト
【化51】
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THF(30mL)中のブタ−2−イン−1−オール(0.635mL、8.49mmol)の溶液に、メチル5−ヒドロキシピコリネ−ト(1.3g、8.49mmol)、トリフェニルホスフィン(3.34g、12.73mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.507mL、12.73mmol)を0℃で加えた。次いで、反応混合物を室温に達するにまかせ、2日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、生成物を、ヘプタン/EtOAc勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物1.42g(収率82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.87 (t, 3 H), 4.00 (s, 3 H), 4.79 (q, 2 H), 7.41 (dd, 1 H), 8.11−8.20 (m, 1 H), 8.49 (d, 1 H).
【0157】
中間体19
5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピコリン酸
【化52】
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THF(15mL)中のメチル5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピコリネ−ト(中間体18、1.42g、6.92mmol)の溶液に、水(5mL)に溶解した水酸化リチウム(0.871g、20.76mmol)を、室温で反応混合物に加えた。撹拌3日後、反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。水をHCl水溶液(2M)で酸性にし、EtOAcで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して表題化合物0.60g(収率45%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.84 (t, 3 H), 4.87 (q, 2 H), 7.57 (dd, 1 H), 8.14 (d, 1 H), 8.34 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 192 [M+H]
+.
【0158】
中間体26
6−ブロモ−5',6'−ジヒドロ−4'H−スピロ[クロメン−2,3'−ピラン]−4(3H)−オン
【化53】
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トルエン(80mL)中の1−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(8.2g、38.13mmol)、ジヒドロ−ピラン−3−オン(4.96g、49.57mmol)及びピロリジン(4.12mL、49.57mmol)の溶液を、50℃で1時間撹拌した。温度を還流に高め、反応物を22時間還流させた。追加のジヒドロ−ピラン−3−オン(0.5g 5mmol)を加え、混合物をさらに24時間還流させた。混合物を室温に達するにまかせ、次いで水(50mL)、続いてEtOAc(100mL)を加えた。有機層を濃縮し、残留物を、ヘプタンからヘプタン中の40%EtOAcへの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(9g、収率79%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.57 (m, 1 H), 1.72 (ddd, 1 H), 1.96 (m, 1 H), 2.12 (m, 1 H), 2.71 (m, 2 H), 3.51 (d, 1 H), 3.58 (m, 1 H), 3.86 (m, 2 H), 6.96 (d, 1 H), 7.57 (dd, 5 H), 7.97 (d, 4 H); MS (ES+) m/z 297 [M+H]
+.
【0159】
中間体27
6−ブロモ−2−テトラヒドロピラン−3−イル−クロマン−4−オン
【化54】
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MeOH(125mL)中の1−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(18g、83.70mmol)、テトラヒドロ−2H−ピラン−3−カルバルデヒド(9.55g、83.70mmol)及びピロリジン(6.95mL、83.70mmol)の溶液を、還流に4.5時間加熱した。混合物を室温に達するにまかせ、濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)に溶解し、1M NaOH(80mL)、1M HCl(80mL)及びブライン(80mL)で順に洗浄した。有機相を濃縮し、残留物を、ヘプタン中の10%EtOAcからヘプタン中の40%EtOAcへの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(18g、収率69%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.50 (m, 3 H), 1.79 (m, 0.5 H), 1.94 (m, 1.5 H), 2.67 (m, 1 H), 2.86 (m, 1 H), 3.30 (m, 2 H), 3.78 (m, 1 H), 3.84 (m, 0.5 H), 4.04 (dd, 0.5 H), 4.44 (m, 1 H), 7.05 (dd, 1 H), 7.71 (m, 1 H), 7.79 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 311 [M+H]
+.
【0160】
中間体28
6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロピラン−4−イル)クロマン−4−オン
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(125mL)中の1−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン(13.5g、62.78mmol)、2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバルデヒド(9.40g、62.78mmol)及びピロリジン(5.22mL、62.78mmol)の溶液を、還流に3時間加熱した。混合物を室温に達するにまかせ、次いで濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)に溶解し、1M NaOH(60mL)、1M HCl(60mL)及びブライン(60mL)で順に洗浄した。有機相を濃縮し、残留物を、ヘプタン中の10%EtOAcからヘプタン中の40%EtOAcへの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(16.22g、収率76%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.15 (m, 6 H), 1.26 (m, 2 H), 1.52 (m, 1 H), 1.76 (m, 1 H), 2.12 (ddd, 1 H), 2.65 (m, 1 H), 2.83 (m, 1 H), 3.57 (m, 1 H), 3.66 (m, 1 H), 4.32 (ddd, 1 H), 7.05 (dd, 1 H), 7.70 (dd, 1 H), 7.78 (d, 1 H); MS (ES−) m/z 337 [M−H]
-.
【0161】
中間体29
2−オキソブタンチオアミド
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−テトラヒドロフラン(200mL)中のプロピオニルシアニド(25g、300.88mmol)の溶液に、硫化水素を−10℃で10分間バブリングした。硫化水素の添加を停止し、トリエチルアミン(0.419mL、3.01mmol、2−メチル−テトラヒドロフラン(4mL)中の溶液として)を、10分かけて滴加した。硫化水素の添加を−10℃で1.5時間継続した後、添加を停止し、フラスコを窒素で2.5時間フラッシュし、その間、反応混合物は室温に達するにまかせた。混合物を濃縮し、生成した残留物を、EtOAc:ヘプタン1:1に溶かし、シリカのショートプラグを通過させて表題化合物30.2g(収率86%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm
0.99 (t, 3 H), 2.93 (q, 2 H), 9.79 (br. s., 1 H), 10.20 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 118 [M+H]
+.
【0162】
中間体30
5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン
【化57】
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DMSO(0.9mL)中の6−ブロモ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(中間体4、115mg、0.39mmol)、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン(51mg、0.39mmol)、CuI(37mg、0.20mmol)及びK
2CO
3(162mg、1.17mmol)の混合物を、室温で15分間撹拌した。アンモニア(H
2O中30〜33%、0.37mL、5.86mmol)を加え、混合物を、110℃で3時間、マイクロ波照射にかけた。混合物をDMSO及び水で希釈し、珪藻土のパッドを通して濾過した。NaClを加え、水性混合物をEtOAc(5×35mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、蒸発させて粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ4g、溶離液:CHCl
3/(MeOH/NH
3)勾配)によって精製して表題化合物(59mg、収率65%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.76−1.92 (m, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 4.18−4.34 (m, 2 H), 4.45 (br. s., 2 H), 5.69 (d, 1 H), 6.35 (dd, 1 H), 6.45 (br. s., 2 H), 6.50 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 231 [M+H]
+.
【0163】
中間体31
1−ブロモ−3−(プロパ−1−イニル)ベンゼン
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(20mL)中の1−ブロモ−3−ヨードベンゼン(3.0g、10.6mmol)、ヨウ化銅(I)(0.61g、3.2mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.61g、0.53mmol)の溶液に、1−(トリメチルシリル)−1−プロピン(1.6mL、10.6mmol)、トリエチルアミン(4.9mL、35.0mmol)及びテトラヒドロフラン(10.6mL、10.6mmol)中のテトラブチルアンモニウムフルオリドの1M溶液を加えた。生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。混合物を水とEt
2Oとの間で分配し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、シリカのプラグを通して濾過し、ヘプタン(4×25mL)で溶離し、表題化合物(1.6g、収率80%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.05 (s, 3H), 7.30 (t, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.52−7.56 (m, 1H), 7.56−7.58 (m, 1H); MS (CI) m/z 195 [M+H]
+.
【0164】
中間32
2−クロロ−4−(プロパ−1−イニル)ピリジン
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモ−2−クロロピリジン(1.00g、5.20mmol)、1−(トリメチルシリル)−1−プロピン(0.846mL、5.72mmol)、ヨウ化銅(I)(99mg、0.52mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(90mg、0.08mmol)を、マイクロ波バイアル中のトルエン(14mL)に溶かした。テトラ−N−ブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M)(6mL、6.00mmol)を加え、反応容器を密封し、マイクロ波反応器中、100℃で20分間加熱した。冷却した後、珪藻土を通して混合物を濾過し、次いで真空で濃縮した。生成物を、ヘプタン中のEtOAc(0〜50%)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(530mg、収率67%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.11 (s, 3 H), 7.38 (dd, 1 H), 7.51 (s, 1 H), 8.37 (d, 1 H).; MS (ES+) m/z 152 [M+H]
+.
【0165】
中間体33
4−ブロモ−2−(プロパ−1−イニル)ピリジン
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモ−2−ヨードピリジン(1.42g、5.00mmol)から出発して、中間体32に記載したように表題化合物(0.560g、収率57%)を製造した:
1H NMR
(500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.08 (s, 3 H), 7.63 (dd, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 8.39 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 196 [M+H]
+.
【0166】
中間34
3−(プロパ−1−イニル)フェニルボロン酸
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、3.7mL、9.4mmol)を、アルゴン雰囲気下、−78℃で、テトラヒドロフラン(5mL)及びトルエン(15mL)中の1−ブロモ−3−(プロパ−1−イニル)ベンゼン(中間体31、1.66g、8.51mmol)及びトリイソプロピルボレート(2.2mL、9.4mmol)の溶液に滴加した。反応混合物を30分間撹拌してから室温に達するにまかせ、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、3M水性塩酸を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。混合物を、固形KOHの添加によって塩基性にした。2−メチル−テトラヒドロフランを撹拌下で加え、得られた固形物を濾過によって集め、表題化合物1.0g(収率75%)を得た
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.01 (s, 3 H), 6.92−7.03 (m, 1 H), 7.09−7.20
(m, 1 H), 7.55−7.79 (m, 2 H).
【0167】
中間体35
3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル
【化62】
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ジオキサン(5mL)中の4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(665mg、2.62mmol)、3−クロロ−5−ヨードベンゾニトリル(345mg、1.31mmol)、及び酢酸カリウム(386mg、3.93mmol)の懸濁液を、アルゴン流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(53.5mg、0.07mmol)を加え、混合物をN
2下、還流で4時間加熱した。混合物を冷却するにまかせ、次いで濾過した。濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を真空で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン/EtOAc勾配)によって精製し、表題化合物(69mg、収率20%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.30 (s, 12 H), 7.88 (dd, 1 H), 7.90−7.94 (m, 1 H), 8.19 (dd, 1 H); MS (CI) m/z 264 [M+H]
+.
注:生成物にはUV反応がなかったが、リンモリブデン酸及びCe(SO
4)
2を含有する可視化剤によってTlC上で視覚化した。
【0168】
中間体36
5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸
【化63】
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DMF(35mL)中の5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸(0.79g、5.00mmol)のスラリーに、2−ブチン−1−オール(3.74mL、50.0mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(2.24g、20.0mmol)を加えた。生成した混合物を65℃で一夜加熱した。反応混合物を2M HClで中和し、次いで真空下で濃縮した。粗物質の一部(400mg)を、0.5M NaOHとヘプタン及びEtOAcの1:1混合物との間で分配した。水相を、1M HClの添加によって弱酸性(pH3〜4)にした。得られた懸濁液にNaClを加えて混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、蒸発させて表題化合物0.11gを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.84 (t, 3 H), 5.06 (q, 2 H), 8.42 (d, 1 H), 8.82 (d, 1 H), 13.38 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 193 [M+H]
+.
【0169】
中間体37
1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)シクロブタンカルボニトリル
【化64】
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リチウムジイソプロピルアミド(3.34mL、6.68mmol)を、アルゴン雰囲気下、−78℃でTHF(20mL)中のシクロブタンカルボニトリル(0.417g、5.14mmol)の溶液に滴加した。反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いでTHF(8mL)中の4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−ヨードベンゼン(Caruso, A.; Tovar, J., D. J. Org. Chem. 2011, 76, 2227−2239.参照、2.51g、6.68mmol)の溶液をゆっくり滴加し、反応物を室温に達するにまかせた。混合物をさらに3時間撹拌し、次いで水でクエンチした。反応混合物を水とEtOAcとの間で分配し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン/酢酸エチル12:1)によって精製して表題化合物(1.71g、収率89%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.08−2.34 (m, 4 H), 2.47−2.58 (m, 2 H), 3.18−3.23 (m, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 8.03 (d, 1 H); GC MS (EI) m/z 375 M
+.
【0170】
中間体38
6'−ブロモスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化65】
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乾燥フラスコに入れた1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)シクロブタンカルボニトリル(中間体37、2.60g、6.91mmol)を、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(100mL)に溶解した。生成した混合物を−78℃に冷却し、次いでtert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、8.13mL、13.83mmol)を滴加した。反応物を−78℃で1.5時間撹拌し、次いで反応物をMeOH(0.5mL)、続いて水性塩酸(2M、10mL)でクエンチした。生成した溶液を濃縮して有機溶媒を除去し、次いでDCMと水との間で分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン/EtOAc2 0:1〜15:1〜10:1)によって精製して表題化合物(1.1g、収率63%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.97−2.13 (m, 3 H), 2.13−2.24 (m, 1 H), 2.45−2.60 (m, 2 H), 3.24 (s, 2 H), 7.31 (d, 1 H), 7.67 (dd, 1 H), 7.88 (d, 1 H); GC MS (EI) m/z 250 M
+.
【0171】
中間体39
6'−(シクロブチルメトキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン
【化66】
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THF(140mL)中の6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(3g、20.3mmol)の溶液に、シクロブチルメタノール(2.10mL、2
2.3mmol)、トリフェニルホスフィン(7.97g、30.4mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(5.98mL、30.4mmol)を加えた。混合物を45℃に加熱し、週末にかけて撹拌したままにした。粗生成物を、ヘプタン中の0〜10%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物2.56g(収率58%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.81−2.03 (m, 4 H), 2.11−2.20 (m, 2 H), 2.69−2.74 (m, 2 H), 2.78 (dt, 1 H), 3.04−3.12 (m, 2 H), 3.96 (d, 2 H), 7.17−7.22 (m, 2 H), 7.36 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 217 [M+H]
+.
【0172】
中間体40
(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化67】
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6'−(シクロブチルメトキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体39、2.35g、7.88mmol)を、テトラヒドロフラン(40mL)及びMeOH(3.19mL、78.76mmol)に溶解した。ボラン−トリメチルアミン錯体(1.26g、17.3mmol)を加え、混合物を室温で一夜撹拌した。クエン酸一水和物(23.2g、110mmol)を、一度にすべて加え、続いて水(2.84mL、157mmol)を滴加した。混合物を4時間撹拌した後、水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をNaHCO
3及びブラインで洗浄し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム(n−ヘプタン中の0〜50%EtOAcの勾配溶離)上で精製して表題化合物(1.84g、収率78%、(1s,4s)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン29%を含有する)を得た。化合物を、次のステップにそのまま用いた:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.10 (m, 少ない方の異性体), 1.2−1.4 (m, 4H), 1.57 (m, 2H), 1.71 (m, 少ない方の異性体), 1.75−1.95 (m, 6H), 2.07 (m, 2H), 2.71 (m, 1H), 2.92 (m, 2H), 3.44 (m, 1H), 3.84 (m, 少ない方の異性体), 3.98 (d, 2H), 4.42 (d, 少ない方の異性体), 4.66 (d, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.44 (m, 1H); MS (ES+) m/z 301.1 [M+H]
+.
【0173】
中間体41
3−ブロモ−5−クロロ−2−メチルピリジン
【化68】
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2,3−ジブロモ−5−クロロピリジン(1.3g、4.70mmol)、メチルボロン酸(0.30g、5.01mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.50g、0.70mmol)及びジオキサン(10mL)を加えた。K
2CO
3(2M水溶液、7.0mL、14.0mmol)を加え、反応物をN
2(g)雰囲気下に置いた。反応物を還流に5時間加熱した。反応を50℃で一夜撹拌し、次いでさらに1時間還流に加熱した。メチルボロン酸(0.14g、2.35mmol)を加え、反応物を4時間還流させて、室温に冷却するにまかせた。混合物を、シリカプラグを通して濾過した。EtOAc及び水を加え、相を分離した。有機相を、水でさらに2回洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 12g、DCM中0.1M NH
3を含有する0〜20%MeOH)によって精製した。純粋な生成物を含有する画分を貯め、濃縮し、表題化合物(123mg、収率13%)を得た:
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm 2.56 (s, 3 H), 8.29 (d, 1 H), 8.52 (d, 1 H); MS (CI) m/z 206 [M+H]
+.
【0174】
中間体42
ジエチル2−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)マロネ−ト
【化69】
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マロン酸ジエチル(0.87mL、5.7mmol)を、0℃でDMF(6mL)中のNaH(鉱油中55%、0.27g、6.2mmol)の懸濁液に滴加した。氷浴を除去し、混合物をN
2下、室温で20分間撹拌した。5−ブロモ−2,3−ジクロロピリジン(1.0g、4.4mmol)を加え、混合物を120℃で一夜撹拌した。混合物を冷却するにまかせ、次いでNaCl含有水とEtOAcとの間で分配した。有機相を乾燥(MgSO
4)させ、蒸発させて粗生成物を得、それを、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 25g、ヘプタン/EtOAc勾配)によって精製して未反応のマロン酸エステル残留物を含有する表題化合物(0.8g、2mmol、収率52%)を得た。MS (ES+) m/z 350 [M+H]
+.
【0175】
この物質の一部を、その後のステップにそのまま用いた。
中間体43
5−ブロモ−3−クロロ−2−メチルピリジン
【化70】
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純粋でないジエチル2−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)マロネ−ト(中間体42、0.41g、1.2mmol)及び水性濃HCl(3mL)の溶液を還流で3時間加熱した。揮発性物質を真空で除去し、残留物をアセトニトリルと共蒸発させた。残留固形物(カルボキシル基を1つ除去された酸)をジオキサン(4.5mL)に溶解し、還流で一夜加熱した。揮発性物質を真空で除去した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 4g、ヘプタン/EtOAc勾配)によって精製して表題化合物(0.12g、収率51%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.60 (s, 3 H), 7.82 (d, 1 H), 8.46 (d, 1 H); MS (CI) m/z 206 [M+H]
+.
【0176】
中間体44
3−クロロ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【化71】
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ジオキサン(5mL)中の4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.836g、3.29mmol)、5−ブロモ−3−クロロ−2−メチルピリジン(中間体43、0.34g、1.65mmol)及び酢酸カリウム(0.485g、4.94mmol)の懸濁液を、N
2(g)流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(0.067g、0.08mmol)を加え、混合物をN
2(g)下、還流に1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせ、次いで濾過した。濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を真空で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 40g、ヘプタン中の0〜80%EtOAcで勾配溶離)によって精製して表題化合物(0.44g、定量的収率)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.35 (s, 12 H), 2.65 (s, 3 H), 7.95−8.03 (m, 1 H), 8.69 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 172 [M+H]
+(ボロン酸に相当する質量).
【0177】
中間体45
3−ブロモ−4−メチル−5−(プロパ−1−イニル)ピリジン
【化72】
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3,5−ジブロモ−4−メチルピリジン(0.50g、2.0mmol)、1−(トリメチルシリル)−1−プロピン(0.35mL、2.4mmol)、ヨウ化銅(I)(0.11g、0.60mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.023g、0.02mmol)を、トルエン(2mL)中で混合した。混合物をアルゴン流によって数分間脱気した。テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M)(2.4mL、2.4mmol)を加え、反応物をN
2下、70℃で一夜加熱した。混合物を、飽和水性NaHCO
3を含有する水とEtOAcとの間で分配した。有機相を乾燥(MgSO
4)させ、蒸発させて粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 40g、ヘプタン/EtOAc勾配)によって精製して表題化合物(0.067g、収率16%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.15 (s, 3 H), 2.46 (s, 3 H), 8.48 (s, 1 H), 8.61 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 210 [M+H]
+.
【0178】
中間体46
(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化73】
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(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキ
サン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体40、異性体29%を含有する、1.84g、6.13mmol)を、不活性雰囲気下で2−MeTHF(17mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。ヨウ化メチル(0.498mL、7.96mmol)を加え、続いてカリウムtert−ブトキシド(0.962g、8.58mmol)を少しずつ添加した。生成した混合物を35℃で1時間撹拌した。カリウムtert−ブトキシド(0.962g、8.58mmol)を加え、撹拌を継続した。さらに30分後、追加分のカリウムtert−ブトキシド(0.103g、0.92mmol)を加え、撹拌を継続した。全4時間後、十分な変換が得られた。水(6mL)及びブライン(3mL)を加えた。相を分離し、有機層を乾燥させて濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラム(n−ヘプタン中の0〜50%EtOAcの勾配溶離)上で精製して表題化合物(1.480g、77%)を得た。生成物は、(1s,4s)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1(3'H)−オン29%を含有し、次のステップにそのまま用いた:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.11 (m, 少ない方の異性体), 1.26 (m, 2H), 1.40 (d, 1H), 1.57 (m, 2H), 1.75−1.95 (m, 5H), 2.0−2.1 (m, 3H), 2.71 (m, 1H), 2.95 (s, 3H), 2.95 (s, 少ない方の異性体), 3.19 (m, 1H), 3.24 (s, 少ない方の異性体), 3.26 (s, 3H), 3.45 (m, 少ない方の異性体), 3.99 (d, 2H), 7.07 (d, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.45 (m, 1H); MS (ES+) m/z 315.1 [M+H]
+.
【0179】
中間体47
6−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
【化74】
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THF(140mL)中の6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(3.0g、20.3mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(7.97g、30.4mmol)及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オール(1.963mL、22.27mmol)を加えた。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(5.98mL、30.4mmol)を滴加し、混合物を室温で一夜撹拌したままにした。出発物質が残っていたので、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(0.892mL、10.1mmol)を滴加し、撹拌を継続した。30分後、混合物を40℃に加熱し、1時間後、混合物を濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液としてヘプタン中の0〜12%EtOAc)によって精製して表題化合物(若干のジイソプロピルアゾジカルボキシレートを含有する)1.08g(収率22%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 2.65 (qt, 2 H), 2.71−2.77 (m, 2 H), 3.05−3.13 (m, 2 H), 4.23 (t, 2 H), 7.17−7.23 (m, 2 H), 7.40 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 245 [M+H]
+.
【0180】
中間体48
3−ブロモ−5−(ブタ−1−イニル)−ピリジン
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却した無水アセトニトリル中にブタ−1−イン(g)を5分間穏やかにバブリングさせた。生成した溶液は、1mL当たり約170mgのブタ−1−インを含有した。ブタ−1−イン(4.57mL、14.36mmol)の溶液及びジイソプロピルアミン(3.72mL、26.11mmol)を、アルゴン雰囲気下でアセトニトリル(15mL)中の3,5−ジブロモピリジン(3.09g、13.06mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.458g、0.65mmol)及びCuI(0.249g、1.31mmol)の混合物に順に加えた。生成した混合物を室温で一夜撹拌し、EtOAcで希釈し、シリカのショートプラグを通過させた。溶媒を蒸発させ、残留物をシリカ(ヘプタン中の0〜20%EtOAcの勾配溶離)上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物2.40g(収率87%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.17 (t, 4 H), 2.47 (q, 3 H), 8.11 (t, 1 H), 8.57 (d, 1 H), 8.65 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 210 [M+H]
+.
【0181】
中間体49
5−(ブタ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuLi(ヘキサン中2.5M、5.46mL、13.7mmol)を、−50℃で2−MeTHF(20mL)中の3−ブロモ−5−(ブタ−1−イニル)ピリジン(中間体48、2.39g、11.4mmol)及びトリイソプロピルボレート(3.15mL、13.65mmol)の溶液に滴加した。温度を−50℃から−40℃までの間に保ちながら、混合物を1.5時間撹拌した。混合物を冷浴から引き上げ、2M水性HCl(12mL、24mmol)を加え、続いて20分間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈した。水相のpHが約12になるまで、水性NaOH(2M)を加えた。相を分離し、有機相を希釈した水性NaOH及び水で抽出した。合わせた水相をEtOAcで洗浄し、濃HClの添加によってpH5に酸性化し、DCMで抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して表題化合物1.522g(収率76%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.11−1.37 (m, 3 H), 2.26−2.58 (m, 2 H), 7.46−10.34 (m, 3 H); MS (ES+) m/z 176 [M+H]
+.
【0182】
中間体50
3−ブロモ−5−メチルベンゾニトリル
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
1,3−ジブロモ−5−メチルベンゼン(1.0g、4.0mmol)、シアン化銅(0.179g、2.00mmol)、ピリジン(0.323mL、4.00mmol)及びDMF(15mL)の混合物を、マイクロ波反応器中、190℃で10時間加熱した。反応混合物を室温に冷却するにまかせ、H
2O(20mL)及びNH
3水溶液(25〜35%NH
3、10mL)の溶液に注ぎ、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Mg
2SO
4)させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc勾配溶離)によって精製して表題化合物(0.58g、収率74%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.39 (s, 3 H) 7.41 (s, 1 H) 7.58 (s, 1 H) 7.60 (s, 1 H); MS (EI) m/z 195 M
+.
【0183】
中間体51
1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)シクロプロパンカルボニトリル
【化78】
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シクロプロパンカルボニトリル(1.96mL、26.6mmol)及び4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−ヨードベンゼン(Caruso, A.; Tovar, J., D. J. Org. Chem. 2011, 76, 2227−2239参照)(4.0g、10.6mmol)から出発して、1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)シクロブタンカルボニトリル(中間体37)に記載されたとおり表題化合物(2.1g、収率55%)を製造した:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.02−1.07 (m, 2 H), 1.33−1.37 (m, 2 H), 2.98 (s, 2 H), 7.35 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H), 8.02 (d, 1 H); MS (CI) m/z 362 [M+H]
+.
【0184】
中間体52
6'−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化79】
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乾燥フラスコに1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)シクロプロパンカルボニトリル(中間体51、3.29g、9.09mmol)を入れ、アルゴン雰囲気下で乾燥THF(30mL)を加えた。生成した混合物を−78℃に冷却し、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、7.27mL、18.2mmol)を滴加した。溶液を室温に達するにまかせた。反応物を、MeOH(2mL)及びHCl(1M、5mL)でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出した。水相を飽和NaHCO
3で塩基性にし、EtOAcで2回抽出した。有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。HCl(1M、4mL)及びDCM(5mL)を加え、有機相を集めた。これを2回繰り返した。水相を飽和NaHCO
3で塩基性にし、DCMで抽出した。合わせた有機相を、相分離器を通して乾燥させ、蒸発乾固して表題化合物(1.1g、収率51%)を得た:MS (CI) m/z 237 [M+H]
+.
【0185】
中間体53
1−ブロモ−3−フルオロ−5−(メトキシメチル)ベンゼン
【化80】
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NaH(鉱油中の60%ディスパ−ジョン、245mg、6.12mmol)を、2−MeTHF(20mL)中の(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)メタノール(1.195g、5.83mmol)の溶液に加えた。ガス発生が終了した後、MeI(0.455mL、7.29mmol)を加え、生成した混合物を室温で16時間撹拌した。追加分のNaH(50mg、2.1mmol)及びMeI(0.10mL、1.6mmol)を加え、混合物を60℃に2時間加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、シリカ上でフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中の0〜15%EtOAcの勾配)によって精製して表題化合物0.810g(収率63%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 3.30 (s, 3 H), 4.38−4.46 (m, 2 H), 7.18 (m, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 7.44−7.50 (m, 1 H); MS (EI) m/z 218 M
+.
【0186】
中間体54
3−ブロモ−5−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリジン
【化81】
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2,2,2−トリフルオロエタノール(0.434g、4.34mmol)を、THF(10mL)中のNaH(0.198g、4.96mmol)の懸濁液に加えた。ガス発生が終了したときに、DMF中の(5−ブロモピリジン−3−イル)メチルメタンスルホナート(WO2007/076247参照;1.10g、4.13mmol)の溶液を加えた。生成した混合物を室温で2時間撹拌してから揮発性溶媒を蒸発させた。残っている溶液を水で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた抽出物をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を、ヘプタン中のEtOAcによる勾配溶離を用いるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物227mg(収率20%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.92 (q, 2 H), 4.70 (s, 2 H), 7.87 (m, 1 H), 8.50 (m, 1 H), 8.66 (d, 1 H); MS (EI) m/z 269 M
+.
【0187】
中間体55
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
【化82】
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丸底フラスコ中、3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(1.25mL、5.00mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.54g、10.0mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(288mg、0.35mmol)、及び酢酸カリウム(1.47g、15.0mmol)を、ジオキサン(15mL)中で混合した。雰囲気をアルゴンに交換し、混合物を110℃に1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、珪藻土を通して濾過し、濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、溶離液としてヘプタン/EtOAc(70/30)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(495mg、収率33%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.37 (s, 12 H), 7.98 (m, 1 H), 8.26 (s, 2 H); MS (ES+) m/z 297 [M+H]
+.
【0188】
中間体56
3−(ジフルオロメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル
【化83】
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4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(643mg、2.53mmol)、ジ−μ−メトキシビス(1,5−シクロオクタジエン)ジイリジウム(I)(50.4mg、0.08mmol)、及び4,4'−ジ−tert−ブチル−2,2'−ジピリジル(82mg、0.30mmol)を混合した。雰囲気をアルゴンに交換した。アルゴン雰囲気が維持しながら、ヘキサン(5mL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。ヘキサン(5mL)中の3−(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル(776mg、5.07mmol)の溶液を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、溶離液としてヘプタン/EtOAc(85/15)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物192mg(収率13%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.37 (s, 12 H), 6.68 (s, 1 H) 7.86−7.91 (m, 1 H) 8.14 (s, 1 H) 8.18−8.22 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 279 [M+H]
+.
【0189】
中間体57
3−クロロ−2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル
【化84】
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ジオキサン(15mL)中の5−ブロモ−3−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル(0.959g、4.09mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.08g、8.18mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.234g、0.29mmol)、及び酢酸カリウム(1.20g、12.3mmol)の懸濁液を、マイクロ波バイアル中に置いた。混合物をアルゴン流で数分間脱気し、次いで反応混合物をマイクロ波反応器中、110℃に1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、珪藻土を通して濾過し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、溶離液としてヘプタン/EtOAc(70/30)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(1.22g、定量的収率)を得た:GC MS (EI) m/z 282 M
+.
【0190】
中間体58
3−ブロモ−5−エチルベンゾニトリル
【化85】
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DMF(15mL)中の1,3−ジブロモ−5−エチルベンゼン(2.7g、10.2mmol)、シアン化銅(0.916g、10.2mmol)、ピリジン(1.65mL、20.5mmol)の混合物を、150℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を、H
2O(30mL)及びアンモニア(25%水溶液、20mL)の溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空で濃縮した。生成物を、n−ヘプタン中の0〜60%EtOAcの勾配溶離によるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した。GCMS (CI) m/z 210 [M+1]
+.
【0191】
中間体59
3−ブロモ−5−(メトキシメチル)ベンゾニトリル
【化86】
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MeOH(0.088mL、2.18mmol)を、DMF(2mL)中のNaH(45mg、1.13mmol)のスラリーに加えた。ガス発生が終了したときに、DMF(1mL)中の3−ブロモ−5−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(WO2009/100169参照;240mg、0.87mmol)溶液を加えた。飽和NH
4Cl水溶液を加えることによって反応物をクエンチした。混合物をトルエン(5mL)と水(3mL)との間で分配した。トルエン層を集め、水で洗浄し、Na
2SO
4を乾燥させ、真空で濃縮した。粗生成物を減圧で乾燥させ、次のステップに用いた:GCMS (CI) m/z 226 [M+H]
+.
【0192】
中間体60
6'−ブロモ−4−ヒドロキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化87】
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メチルマグネシウムクロリド(THF中3M、3.41mL、10.2mmol)を、−15℃及びAr下で、THF(4mL)中の6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間5方法Aステップ1、3g、10.2mmol)の溶液に加えた。反応物を室温に達するにまかせた。混合物を−15℃に冷却し、メチルマグネシウムクロリド(THF中3M、3.41mL、10.2mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、次いでDCMで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、真空で濃縮した。Chiralpak AD−Hカラム(20*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II System並びに50mL/分の流速の40%MeOH(0.1%のDEAを含む)及び60%CO
2か
らなる移動相を用いて、異性体生成物を分離して以下を得た:
【0193】
異性体1:保持時間3.9分の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(114mg、収率11%):
【化88】
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1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.17 (s, 3 H), 1.48 (m, 4 H), 1.60 (m, 4 H), 2.98
(s, 2 H), 4.39 (s, 1 H), 7.55 (d, 1 H), 7.75 (d, 1 H), 7.85 (dd, 1 H); MS (ES−) m/z 307 [M−H]
-、及び
【0194】
異性体2:保持時間9.4分の(1s,4s)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(164mg、収率16%):
【化89】
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1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.10 (d, 2 H), 1.14 (s, 3 H), 1.43 (td, 2 H), 1.56 (d, 2 H), 1.95 (td, 2 H), 2.97 (s, 2 H), 4.11 (s, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 7.76 (d, 1 H), 7.85 (dd, 1 H); MS (ES−) m/z 307 [M−H]
-.
【0195】
中間体61
(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化90】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体60、異性体1、0.114g、0.37mmol)及びヨウ化メチル(0.046mL、0.74mmol)を、THF(5mL)に溶解した。カリウムtert−ペントキシド(トルエン中1.7M、0.282mL、0.48mmol)を滴加し、混合物を30分間撹拌した。カリウムtert−ペントキシド(トルエン中1.7M、0.217mL、0.37mmol)を加え、混合物を15分間撹拌した。水(10mL)及びEtOAc(10mL)の混合物を加え、生成した混合物を10分間撹拌した。有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。表題化合物(119mg、収率87%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.19 (s, 3 H), 1.48 (br. s., 4 H), 1.53 (m, 4 H), 1.66 (m, 2 H), 1.83 (m, 2 H), 2.86 (s, 2 H), 3.17 (s, 3 H), 7.23 (d, 1 H), 7.59 (m, 1 H), 7.77 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 323 [M+H]
+.
【0196】
中間体62
6−(3−フルオロプロポキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
【化91】
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THF(140mL)中の6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(3.0g、20mmol)の溶液に、3−フルオロプロパン−1−オール(1.67mL、22.3mmol)、トリフェニルホスフィン(7.97g、30.4mmol)及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(5.98mL、30.4mmol)を加えた。混合物を室温で2日間撹拌した。さらに3−フルオロプロパノール(0.5mL)を加え、混合物を45℃に加熱した。2時間後、混合物を濃縮し、粗生成物を、溶離液としてヘプタン中の0〜20%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物3.42g(収率81%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 2.12−2.26 (m, 2 H), 2.68−2.76 (m, 2 H), 3.04−3.12 (m, 2 H), 4.14 (t, 2 H), 4.61 (t, 1 H), 4.70 (t, 1 H), 7.17−7.22 (m, 2 H), 7.38 (d, 1 H); MS (EI) m/z 208 M
+.
【0197】
中間体63
6'−(3−フルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン
【化92】
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2−MeTHF(15mL)中の6−(3−フルオロプロポキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(中間体62、3.42g、16.4mmol)及びメチルアクリレート(3.26mL、36.1mmol)の混合物を、0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(2.21g、19.71mmol)を少しずつ加えた。室温で1時間撹拌した後、水(22.5mL)及びKOH(0.921g、16.4mmol)を加え、混合物を還流で4.5時間加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせ、ブラインを加えた。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して表題化合物3.14g(収率66%)を得た。それをさらに精製することなく、次のステップに用いた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.82−1.91 (m, 2 H), 2.13−2.27 (m, 4 H), 2.41−2.52 (m, 2 H), 2.70 (dt, 2 H), 3.16 (s, 2 H), 4.11−4.17 (m, 2 H), 4.60 (t, 1 H), 4.72 (t, 1 H), 7.21−7.27 (m, 2 H), 7.39 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 291 [M+H]
+.
【0198】
中間体64
6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化93】
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6'−(3−フルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体63、3.14g、10.8mmol)を、テトラヒドロフラン(50mL)及びMeOH(4.38mL、108mmol)に溶解した。ボラン−トリメチルアミン錯体(1.74g、23.8mmol)を加え、生成した混合物を一夜撹拌した。クエン酸一水和物(31.8g、151mmol)を一度にすべて加え、続いて水(3.90mL、216mmol)を滴加した。混合物を3時間撹拌した後、水で希釈し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を、DCM中のMeOH(0〜10%)の勾配を用いるシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物1.94(収率61%)を得、それをさらに精製することなく、次のステップに用いた。MS (ES+) m/z 307 [M+H]
+.
【0199】
中間体65
6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化94】
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6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体64、1.94g、6.64mmol)を、アルゴン下でテトラヒドロフラン(35mL)に溶解し、0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド(2.23g、19.9mmol)を少しずつ加え、混合物を0℃で15分間撹拌した。ヨウ化メチル(0.83mL、13.3mmol)を加えた。冷浴を除去し、混合物を室温で一夜撹拌した。水(200mL)を加え、生成した溶液を、追加の水(200mL)とEtOAc(400mL)との間で分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を、ヘプタン中のEtOAc(0〜50%)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーを用いて単離して表題化合物0.611g(収率30%)を得た:MS (ES+) m/z 307 [M+H]
+.
【0200】
中間体66
6−イソブトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン
【化95】
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DMF(170mL)中の6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(5.0g、33.8mmol)の混合物に、K
2CO
3(9.33g、67.5mmol)及び1−ブロモ−2−メチルプロパン(5.50mL、50.6mmol)を加えた。生成した橙色混合物を室温で一夜撹拌し、次いで60℃に2日間加熱した。混合物を室温に冷却し、水を加え、混合物をEtOAc(×4)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。溶離液としてヘプタン中の0〜20%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物4.98g(収率72%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.03 (d, 6 H), 2.10 (dt, 1 H), 2.69−2.75 (m, 2 H), 3.04−3.11 (m, 2 H), 3.75 (d, 2 H), 7.17−7.22 (m, 2 H), 7.37 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 205 [M+H]
+.
【0201】
中間体67
6'−イソブトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジ
オン
【化96】
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6−イソブトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(中間体66、3.0g、14.7mmol)及びメチルアクリレート(2.92mL、32.3mmol)から出発して、中間体63に記載された方法を用いて表題化合物(3.02g、収率72%)を製造した:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.04 (m, 8 H) 1.86 (m, 2 H) 2.11 (dt, 1 H) 2.21 (m, 2 H) 2.47 (m, 3 H) 2.70 (m, 2 H) 3.15 (s, 2 H) 3.76 (m, 3 H) 7.20 (m, 1 H) 7.25 (m, 1 H) 7.38 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 287 [M+H]
+.
【0202】
中間体68
(1r,4r)−4−ヒドロキシ−6'−イソブトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化97】
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6'−イソブトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体67、3.02g、10.6mmol)及びボラン−トリメチルアミン錯体(1.69g、23.2mmol)から出発して、6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体64)に記載された方法を用いて、表題化合物(1.20g、収率40%、もう一方の異性体5%を含有する)を製造した。生成物を、溶離液としてヘプタン中の0〜100%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.03 (d, J = 6.82 Hz, 7 H), 1.38−1.52 (m, 5 H), 1.76−1.87 (m, 2 H), 2.02−2.16 (m, 4 H), 2.97 (s, 2 H), 3.70−3.82 (m, 4 H), 7.17 (d, J = 2.53 Hz, 1 H), 7.19−7.24 (m, 1 H), 7.34 (dd, J = 8.34, 0.51 Hz, 1 H); MS (ES+) m/z 289 [M+H]
+.
【0203】
中間体69
(1r,4r)−6'−イソブトキシ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化98】
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(1r,4r)−4−ヒドロキシ−6'−イソブトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体68、1.2g、4.16mmol)を、不活性雰囲気下で2−MeTHF(12mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。ヨウ化メチル(0.338mL、5.41mmol)を加え、続いてカリウムtert−ブトキシド(0.654g、5.83mmol)を少しずつ添加した。生成した混合物を35℃で1時間撹拌した。カリウムtert−ブトキシド(0.233g、2.08mmol)を加え、撹拌を継続した。さらに30分間後、追加分のカリウムtert−ブトキシド(0.070g、0.62mmol)を加え、撹拌を継続した。全4時間後、十分な変換が得られ、水(6mL)及びブライン(3mL)を加えた。相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して表題化合物1.23g(収率98%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.03 (d, 6 H) 1.38 (m, 2 H) 1.50 (dt, 2 H) 1.78 (m, 2 H) 2.09 (m, 1 H) 2.15 (m, 2 H) 2.96 (s, 2 H) 3.27 (m, 1 H) 3.41 (s, 3 H) 3.75 (d, 2 H) 7.17 (d, 1 H) 7.21 (m, 1 H) 7.34 (dd, 1 H). MS (ES+) m/z 303 [M+H]
+.
【0204】
中間体70
3−ブロモ−5−[(
2H
3)プロパ−1−イン−1−イル]ピリジン
【化99】
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n−BuLi(ヘキサン中2.5M、0.44mL、1.10mmol)を、Ar下及び0℃で、THF(2mL)中の3−ブロモ−5−エチニルピリジン(WO2005/094822参照、200mg、1.10mmol)の溶液に滴加した。混合物を1時間撹拌した。ヨードメタン−d3(0.56mL、1.32mmol)を0℃で加え、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物を、塩化アンモニウム溶液(水性飽和、2mL)でクエンチし、DCM(15mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を、n−ヘプタン中の0〜30%EtOAcの勾配溶離を用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(77mg、収率35%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.84 (t, 1 H), 8.53 (d, 1 H), 8.56 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 199 [M+H]
+.
【0205】
中間体71
6''−ブロモジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン]−1''(3''H)−オン
【化100】
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トルエン(100mL)中のエタン−1,2−ジオール(0.968mL、17.4mmol)、6'−ブロモスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体5方法Aステップ1、5.09g、17.4mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.165g、0.87mmol)を、還流に一夜加熱した。混合物を室温に冷却した後、分液ロ−トに移し、NaHCO
3(飽和水性)で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄した。形成された固形物を濾過し、濾液を濃縮した。濾液残留物をEtOAcに溶解し、水で洗浄した。さらに、形成された固形物を濾過によって集めた。この方法を、固形物が形成されなくなるまでさらに3回繰り返した。合わせた固形物を真空下で一夜乾燥させて表題化合物3.76gを得た。残っている有機相を濃縮して表題化合物1.9gを得た。固形物を合わせて表題化合物(5.66g、収率97%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.50 (dt, 2 H) 1.66−1.74 (m, 2 H) 1.92 (dt, 2 H) 2.06 (td, 2 H) 3.01 (s, 2 H) 3.97−4.03 (m, 4 H) 7.34 (d, 1 H) 7.70 (dd, 1 H) 7.89 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 337 [M+H]
+.
【0206】
中間体72
6'−ブロモ−4−[(
2H
3)メチルオキシ]スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化101】
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6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体5ステップ2、3g、10.2mmol)(異性体(1r,4r)及び(1s,4s)の比率64:36)を、不活性雰囲気下で2−MeTHF(30mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。ヨードメタン−d3(0.633mL、10.1mmol)を加え、続いてカリウムtert−ブトキシド(1.60g、14.2mmol)を少しずつ添加した。生成した混合物を室温で1時間撹拌した。カリウムtert−ブトキシド(0.456g、4.07mmol)を加え、撹拌を継続した。さらに30分後、カリウムtert−ブトキシド(0.342g、3.05mmol)を加え、撹拌を継続した。全4時間後、水及びブラインを加えた。相を分離し、有機層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。溶離液としてヘプタン中の0〜15%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して主要な異性体(1r,4r)及び少ない方の異性体(1s,4s)の混合物として表題化合物1.66g(収率52%)を得た。主要な異性体:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.20−1.28 (m, 1 H), 1.32−1.43 (m, 1 H), 1.48−1.64 (m, 3 H), 1.77 (td, 1 H), 2.00−2.11 (m, 1 H), 2.12−2.20 (m, 1 H), 2.98 (s, 2 H), 3.23−3.32 (m, 1 H), 7.31−7.38 (m, 1 H), 7.66−7.73 (m, 1 H), 7.87−7.90 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 312 [M+H]
+.
【0207】
中間体73
3−ブロモ−5−(ジフルオロメチル)ピリジン
【化102】
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5−ブロモニコチンアルデヒド(5.0g、26.9mmol)をDCM(25mL)に溶解した。雰囲気をアルゴンに交換し、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(4.29mL、32.3mmol)を加えた。反応混合物を21℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3 15mLでクエンチした。相を分離し、有機層を集め、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物を、溶離液としてヘプタン/EtOAc 90/10を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(3.66g、収率65%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 7.15 (t, 1 H) 8.32 (s, 1 H) 8.80 (s, 1 H) 8.91 (s, 1 H); MS (EI) m/z 207 M
+.
【0208】
中間体74
3−(ジフルオロメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
【化103】
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ジオキサン(70mL)中の4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(8.95g、35.2mmol)、3−ブロモ−5−(ジフルオロメチル)ピリジン(中間体73、3.67g、17.6mmol)、酢酸カリウム(5.19g、52.9mmol)の懸濁液を、アルゴン流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(0.179g、0.22mmol)を加え、混合物をN
2下、還流で4時間加熱した。混合物を冷却するにまかせ、濾過した。濾過ケークをEtOAcで洗浄し、濾液を真空で濃縮した。残留物を、n−ヘプタン中のEtOAcで勾配溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製した。若干の不純物をなお含有する表題化合物(2.0g)を、次のステップにそのまま用いた:MS (EI) m/z 207 M
+.
【0209】
中間体75
1−ブロモ−2−クロロ−3−(プロパ−1−イニル)ベンゼン
【化104】
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マイクロ波バイアルに1,3−ジブロモ−2−クロロベンゼン(780mg、2.89mmol)、トリメチル(プロパ−1−イニル)シラン(0.645mL、4.33mmol)、ヨウ化銅(28mg、0.14mmol)、PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(118mg、0.14mmol)、テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M、8.66mL、8.66mmol)、ジイソプロピルアミン(1.23mL、8.66mmol)及び無水DMF(5mL)を加えた。バイアルにふたをし、アルゴンでパ−ジし、混合物をマイクロ波反応器中、100℃で1時間照射した。混合物を水で希釈し、DCMで3回抽出し、相分離器を通して乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液として100%ヘプタン)によって精製して表題化合物146mg(収率22%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 2.13 (s, 3 H) 7.24 (t, J=7.88 Hz, 1 H) 7.53 (dd, J=7.57, 1.26 Hz, 1 H) 7.74 (dd, J=8.04, 1.42 Hz, 1 H); MS (CI) m/z 231 [M+H]
+.
【0210】
中間体76
4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化105】
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4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボン酸(5.00g、25.5mmol)をトルエン(100mL)に溶解し、硫酸(0.014mL、0.25mmol)を
加えた。反応混合物をディ−ン−スタ−ク条件下で16時間反応させた。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。溶液を、飽和水性NaHCO
3で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、真空で濃縮して表題化合物(5.64g、収率99%)を得た:
1H
NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96 (d, 1 H) 1.19−1.30 (m, 2 H) 1.38−1.50 (m,
3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.91−3.12 (m, 3 H) 3.20 (s, 3 H) 6.55 (br. s., 2 H) 6.89 (d, 1 H) 7.01−7.26 (m, 1 H) 7.43 (d, 1 H) 7.60 (dd, 1 H) 8.01 (d, 2 H) 8.22 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 449 [M+H]
+ 及び (ES−) m/z 447 [M−H]
-.
【0211】
中間体77
エチル1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化106】
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エチル4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(中間体76、1.492g、6.65mmol)をTHF(25mL)に溶解した。雰囲気をアルゴンに交換し、溶液を−78℃に冷却した。温度を−78℃に保ちながら、リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中1.8M)(4.07mL、7.32mmol)を加えた。溶液を−78℃で30分間を撹拌した。THF(25mL)中の4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−ヨードベンゼン(Caruso, A.; Tovar, J., D. J. Org. Chem. 2011, 76, 2227−2239.参照、2.50g、6.65mmol)を、シリンジで加えた。2時間撹拌しながら、混合物を室温に達するにまかせた。水(10mL)、続いてEtOAc(40mL)を反応混合物に加えた。相を分離した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン/EtOAc 95/5)によって精製して表題化合物(2.41g、収率69%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.22−1.27 (m, 3 H) 1.29−1.43 (m, 4 H) 1.82−1.90 (m, 2 H) 1.82−1.90 (m, 3 H) 1.97 (br. s., 2 H) 2.28−2.36 (m, 3 H) 3.01 (s, 3 H) 4.18 (q, 3 H) 6.91 (m, 1 H) 7.38 (m, 1 H) 7.99 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 520 [M+H]
+.
【0212】
中間体78
6'−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化107】
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エチル1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(中間体77、2.41g、4.64mmol)を、THF(40mL)に溶解した。雰囲気をアルゴンに交換し、溶液を−78℃に冷却した。イソプロピルマグネシウムクロリド−リチウムクロリド(THF中1.3M)(2.86mL、3.71mmol)を滴加した。反応混合物を、−78℃で15分間撹拌した。反応混合物を、30分間撹拌しながら、室温に温まるのにまかせた。反応混合物を、飽和NH4Clでクエンチした。ブラインを加え、相を分離した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。残留物を、分取クロマトグラフィー(XBridge C18(10μm、50×250mm)カラム、100mL/分の流速で15分かけて(95% MilliQ水中0.05M NH
4OAc及び5%MeCN)中の50〜100%MeCNの勾配)によって精製した。精製により表題化合物(0.849g、収率52%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.51−1.61 (m, 3 H) 1.75−1.84 (m, 2 H) 1.97 (m, 2 H) 2.18 (m, 2 H) 2.90 (s, 2 H) 7.29 (dd, 1 H) 7.69 (dd, 1 H) 7.84 (d, 1 H); MS (ES+) 346 [M+H]
+.
【0213】
中間体79
2−フルオロ−3−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル
【化108】
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2−フルオロ−3−メトキシベンゾニトリル(302mg、2.00mmol)、4,4'−ジ−tert−ブチル−2,2'−ジピリジル(8mg、0.03mmol)及びビス(ピナコラト)ジボロン(254mg、1.0mmol)を含有するフラスコをアルゴンでフラッシュし、次いでヘキサン(6mL)を入れた。次いで混合物を25℃で一夜撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を濃縮し、粗生成物を、シリカカラム(0〜50%EtOAc/n−ヘプタン)上で精製して表題化合物(362mg、HPlCによる純度73%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 7.63−7.55 (m, 2 H), 3.93 (s, 3 H), 1.31 (s, 12 H); MS (EI) m/z 277 M
+.
【0214】
中間体80
6'−ブロモ−4−エトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化109】
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異性体(中間体5ステップ2、10.4g、34.1mmol)の2:1混合物として6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン及びヨウ化エチル(3.6mL、44.3mmol)を、N
2下で2−MeTHF(100mL)に溶解した。内部温度を30℃より下に保ちながら、KOt−Bu(7.65g、68.2mmol)を少しずつ反応混合物に加えた。溶液を室温で一夜撹拌した。水(40mL)及びブライン(25mL)を加え、混合物を5分間さらに撹拌した。2層が形成されるまで、混合物をブライン及び2−Me−THFで希釈した。相を分離し、活性炭を有機層に加え、次いでそれを10分間撹拌した。珪藻土を加え、混合物をさらに5分間撹拌した。混合物を、シリカゲル及び珪藻土のプラグを通して濾過し、それをヘプタン/EtOAc7:3ですすいだ。濾液を濃縮した。濾過手順を繰り返し、表題化合物4.0g(収率36%)(異性体の2:1混合物として)を得た:
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.22 (t, 3 H), 1.32−1.45 (m, 2 H), 1.45−1.52 (m, 2 H), 1.77 (dt, 2 H), 2.07−2.16 (m, 2 H), 2.98 (s, 2 H), 3.30−3.40 (m, 1 H), 3.57 (q, 2 H), 7.34 (d, 1 H), 7.69 (dd, 1 H), 7.87 (d, 1 H).
【0215】
中間体81
6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン
【化110】
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6−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(中間体47、1.08g、4.42mmol)及びメチルアクリレート(878μL、9.73mmol)から出発して、中間体63に記載された方法を用いて表題化合物(854mg、収率58%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.82−1.92 (m, 2 H), 2.17−2.27 (m, 2 H), 2.42−2.53 (m, 2 H), 2.60−2.75 (m, 4 H), 3.14−3.20 (m, 2 H), 4.22−4.27 (m, 2 H), 7.19−7.22 (m, 1 H), 7.25 (dd,1 H), 7.41 (d, 1 H): MS (ES+) m/z 327 [M+H]
+.
【0216】
中間体82
(1r,4r)−4−ヒドロキシ−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化111】
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6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1',4(3'H)−ジオン(中間体81、689mg、2.11mmol)及びボラン−トリメチルアミン錯体(339mg、4.65mmol)から出発して、中間体64に記載された方法を用いて表題化合物(357mg、収率51%、もう一方の異性体16%を含有する)を製造した。生成物を、溶離液としてヘプタン中の0〜100%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.40−1.52 (m, 4 H), 1.82 (td, 2 H), 2.03−2.13 (m, 2 H), 2.65 (qt, 2 H), 2.99 (s, 2 H), 3.73−3.82 (m, 1 H), 4.23 (t, 2 H), 7.16−7.20 (m, 1 H), 7.22 (dd, 1 H), 7.38 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 329 [M+H]
+.
【0217】
中間体83((1r,4r)−4−メトキシ−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化112】
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(1r,4r)−4−ヒドロキシ−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体82、357mg、1.09mmol)を、不活性雰囲気下で2−MeTHF(7mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。ヨウ化メチル(88μL、1.41mmol)を加え、続いてカリウムtert−ブトキシド(171mg、1.52mmol)を少しずつ添加した。生成した混合物を室温で1時間撹拌した。いくらかアルコールが残ったので、さらにカリウムtert−ブトキシド(61mg、0.54mmol)を加え、撹拌を継続した。30分後、水及びブラインを加えた。相を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。溶離液としてヘプタン中の0〜25%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物201mg(収率54%)(もう一方の異性体11%を含有する)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.32−1.44 (m, 2 H), 1.51 (d, 2 H), 1.78 (td, 2 H), 2.12−2.21 (m, 2 H), 2.59−2.70 (m, 2 H), 2.97 (s, 2 H), 3.24−3.32 (m, 1 H), 3.41 (s, 3 H), 4.23 (t, 2 H), 7.16−7.23 (m, 2 H), 7.37 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 343 [M+H]
+.
【0218】
中間体84
3−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゾニトリル
【化113】
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MBS(1.729g、9.71mmol)を、アセトニトリル(25mL)中の2−フルオロ−3−メチルベンゾニトリル(1.25g、9.25mmol)の溶液に加えた。得られた混合物を還流させ、次いで安息香酸過酸化無水物(0.045g、0.18mmol)を加えた。反応混合物を一夜還流させ、次いで室温に冷却し、水を加えた。水相を捨て、有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、溶離液としてヘプタン中EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(1.39g、収率70%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 4.75 (s, 2 H) 7.43 (t, 1 H) 7.93 (t, 2 H); MS (EI) m/z 213 M
+.
【0219】
中間体85
2−フルオロ−3−(メトキシメチル)ベンゾニトリル
【化114】
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3−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゾニトリル(中間体84、1.39g、6.49mmol)をMeOH(10mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(1.238mL、6.49mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、次いで水とEtOAcとの間で分配した。有機層を分離し、次いで真空下で濃縮した。生成した残留物を、溶離液としてEtOAc/ヘプタンを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.900g、収率84%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 3.32 (s, 3 H) 4.52 (br. s, 2 H) 7.42 (t, 1 H) 7.77−7.84 (
m, 1 H) 7.86−7.92 (m, 1 H); MS (EI) m/z 166 M
+.
【0220】
中間体86
2−フルオロ−3−(メトキシメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル
【化115】
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4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.15g、4.53mmol)ジ−μ−メトキシビス(1,5−シクロオクタジエン)ジイリジウム(I)(45mg、0.07mmol)、及び4,4'−ジ−tert−ブチル−2、2′−ジピリジル(72.9mg、0.27mmol)を、反応フラスコに加えた。雰囲気をアルゴンに交換した。アルゴン雰囲気を維持しながら、ヘキサン(10mL)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌した。反応混合物の色は、赤くなった。ヘキサン(10mL)中の2−フルオロ−3−(メトキシメチル)ベンゾニトリル(中間体85、748mg、4.53mmol)の溶液を加え、混合物を2時間還流させた。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を集め、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、EtOAc/ヘプタン溶離液系を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物254mg(収率19%)を得た:MS (EI) m/z 291 M
+.
【0221】
中間体87
メチル4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化116】
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−78℃の乾燥THF中の4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(5.44g、29.2mmol)の溶液に、ボラン−メチルスルフィド錯体(19.0mL、38.0mmol)を20分かけて滴加した。混合物を3時間撹拌し、次いで室温にゆっくり達するにまかせた。反応物を水(20mL)でクエンチし、混合物をEtOAcで抽出した。有機相をブラインで1回洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して2つのジアステレオマーの混合物として表題化合物(4.80g、収率95%)を得た:MS (EI) m/z 172 M
+.
【0222】
中間体88
メチル4−ホルミルシクロヘキサンカルボキシレート
【化117】
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DCM中のメチル4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(中間体87、4.08g、23.7mmol)の溶液に、NaHCO
3(9.95g、118mmol)、続いてデス・マーティンペルヨ−ジナン(12.1g、28.4mmol)を加えた。混合物を、室温で2.5時間撹拌した。Et2O(60mL)、続いてNaHCO
3水溶液(1M、60mL)及びチオ硫酸ナトリウムの20%水性溶液(40mL)を加えた。生成した混合物を一夜撹拌した。相を分離し、水相をEt
2Oで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して表題化合物(4.0g、収率99%)を得た:MS (EI) m/z 170 M
+.
【0223】
中間体89
メチル4−(ジフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化118】
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メチル4−ホルミルシクロヘキサンカルボキシレート(中間体88、4.0g、23.5mmol)を乾燥DCM(80mL)に溶解した。ビ(2−メトキシエチル)アミノ−サルファートリフルオリド(3.42mL、25.9mmol)を20分かけて滴加した。反応混合物を1.5時間撹拌した。水(40mL)を滴加し、反応混合物を2分間撹拌した。相分離器を用いて有機相を水相から分離し、真空で蒸発させて表題化合物(4.28g、収率95%)を得た:MS (CI) m/z 193 [M+H]
+.
【0224】
中間体90
メチル1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)−4−(ジフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化119】
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メチル4−(ジフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(中間体89、2.46g、12.8mmol)をTHF(25mL)に溶解した。雰囲気をN
2(g)に交換し、溶液を−78℃に冷却した。温度を−78℃に保ちながら、リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中1.8M)(8.51mL、15.3mmol)を加えた。溶液を、−78℃で60分間撹拌した。THF(5.0mL)中の4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−ヨードベンゼン(Caruso, A.; Tovar, J., D. J. Org. Chem. 2011, 76, 2227−2239.参照、4.8g、12.8mmol)の溶液を、シリンジで加えた。反応物を、冷浴から除去し、2.5時間撹拌しながら、室温に達するにまかせた。水(30mL)、続いてDCM(30mL)を加えた。有機層を集め、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中の0〜100%EtOAc、SiO
2 220g)によって精製して表題化合物(3.29g、収率53%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.11−1.20 (m, 2 H), 1.39 (td, 2 H), 1.67−1.80 (m, 3 H), 2.30 (d, 2 H), 3.01 (s, 2 H), 3.70 (s, 3 H), 5.49 (d, 1 H), 6.89 (d, 1 H), 7.38 (dd, 1 H), 7.99 (d, 1 H), MS (CI) m/z 487 [M+H]+.
【0225】
中間体91
6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化120】
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メチル1−(4−ブロモ−2−ヨードベンジル)−4−(ジフルオロメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(中間体90、2.3g、4.72mmol)をTHF(30mL)に溶解した。雰囲気をN
2(g)に交換し、溶液を−20℃に冷却した。イソプロピルマグネシウムブロミド−リチウムクロリド(THF中1.3M、4.00mL、5.19mmol)を1時間かけて滴加した。反応混合物を−20℃で40分間撹拌した。反応混合物を冷浴から除去し、1.5時間撹拌しながら、室温に温まるのにまかせた。反応物を、室温で一夜撹拌し、次いで40℃で3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NH
4Clでクエンチした。生成した混合物を一夜撹拌した。有機層を集め、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中の0〜10%EtOAc)、続いて分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.562g、収率24%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.46−1.65 (m, 4 H), 1.75−1.96 (m, 5 H), 2.93 (s, 2 H), 6.00 (dt, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 7.83 (dd, 1 H).
【0226】
実施例1
6−(3,5−ジクロロフェニル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化121】
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6−ブロモ−5''−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(73mg、0.25mmol、中間体4)、3,5−ジクロロフェニルボロン酸(95mg、0.50mmol)及びK
2CO
3(83mg、0.60mmol)を、ジオキサン(2mL)中で混合し、窒素を5分間通過させて脱気した。次いで、(1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(10mg、0.01mmol)を加え、混合物を密閉バイアル中、100℃で一夜加熱した。(1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(10mg、0.01mmol)を加え、マイクロ波オーブン中、130℃で2×1時間加熱を継続した。分取HPlCによって精製して表題化合物(13mg、収率14%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.04−2.30 (m, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 4.50−4.69 (m, 2 H), 4.88 (br s, 2 H), 6.69 (s, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 7.22−7.35 (m, 4 H); MS (ES+) m/z 360 [M+H]
+.
【0227】
実施例2
6−(5−クロロピリジン−3−イル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化122】
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6−ブロモ−5''−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(60mg、0.20mmol、中間体4)、5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(62mg、0.40mmol)及び2M K
2CO
3(水性、0.20mL、0.41mmol)をジオキサン(5mL)中で混合し、窒素を5分間通過させて脱気した。次いで、(1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(8mg、10μmol)を加えた。混合物をマイクロ波オーブン中、130℃で1時間加熱した。分取クロマトグラフィーHPlCによって精製して表題化合物(42mg、収率63%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.17 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 4.59 (m, 2 H), 5.04 (br s, 2 H), 6.73 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.70 (m, 1 H), 8.45 (m, 1 H), 8.55 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 327 [M+H]+.
【0228】
実施例3
6−(3,5−ジフルオロフェニル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化123】
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6−ブロモ−5''−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(中間体4、0.10g、0,34 mmol)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.11g、0,68 mmol)及び2M K
2CO
3(水性、0.34mL、0.69mmol)をジオキサン(3mL)中で混合し、窒素を5分間通過させて脱気した。次いで、(1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(14mg、20μmol)を加え、混合物をマイクロ波オーブン中、130℃で1時間加熱した。分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(17mg、収率15%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.25 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 4.57 (m, 2 H), 6.66−6.86 (m, 2 H), 6.89−7.05 (m, 3 H), 7.38 (d, 1 H), 8.1−9.0 (br m, 2 H); MS (ES+) m/z 328 [M+H]+.
【0229】
実施例4〜12
【化124】
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1,4−ジオキサン、EtOH及び水(2mL、v:v:v=4:1:1)の混合物中の6−ブロモ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(中間体4、0.20mmol、1.0当量)及び対応するボロン酸R
2−B(OH)
2(0.40mmol、2.0当量)の混合物に、窒素下でPd
2(dba)
3(0.02mmol、0.1当量)及びX−Phos(0.02mmol、0.1当量)、続いてNa
2CO
3(0.40mmol、2.0当量)を加えた。反応混合物を、90℃で一夜撹拌した。粗生成物を、分取TlCによって精製して表1のそれぞれの化合物を得た。
【0230】
【表1】
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【0231】
【表2】
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【0232】
実施例13a
N−(4'−アミノ−5'メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−6−イル)−5−クロロピコリンアミド
【化125】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(58mg、0.30mmol)を、DCM(1.5mL)中の5−クロロピリジン−2−カルボン酸(37mg、0.23mmol)の懸濁液に加えた。得られた溶液を10分間撹拌し、DMF(1.5mL)中の5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン(中間体30、54mg、0.23mmol)及び2M HCl(0.117mL、0.23mmol)の氷冷溶液に2分かけて滴加した。混合物を0℃で5分間撹拌した。揮発性物質を真空で除去し、残留物を分取クロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を合わせ、有機溶媒を真空で除去した。水性残留物を(飽和)NaHCO
3でアルカリ化し、次いでEtOAcで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、蒸発させて生成物を得、フラッシュクロマトグラフィー(4g、ヘプタン中の勾配溶離(EtOAc/MeOH/濃NH
3))によって精製し、表題化合物(27mg、収率31%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.92 (br. s., 2 H), 2.23 (s, 3 H), 4.23−4.54 (m, 2 H), 6.56 (br. s., 2 H), 6.80 (d, 1 H), 7.05 (br. s., 1 H), 7.54−7.72 (m, 1 H), 8.04−8.12 (m, 1 H), 8.13−8.23 (m, 1 H), 8.72 (br. s., 1 H), 10.41 (s, 1 H); HPlC, MS (APCI+) m/z 370 [M+H]
+.
【0233】
実施例13c
N−(4'−アミノ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−6−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド
【化126】
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5−(トリフルオロメチル)ピコリン酸(45mg、0.23mmol)及び5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン(中間体30、54mg、0.23mmol)から出発して、実施例13aに記載したように表題化合物(44mg、収率)を製造した:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.85−1.98 (m, 2 H), 2.24 (s, 3 H), 4.30−4.50 (m, 2 H), 6.56 (s, 2 H), 6.81 (d, 1 H), 7.02−7.10 (m, 1 H), 7.62−7.71 (m, 1 H), 8.28 (d, 1 H), 8.46 (dd, 1 H), 9.01−9.10 (m, 1 H), 10.57 (s, 1 H); MS (APCI+) m/z 404 [M+H]
+.
【0234】
実施例13d
N−(4'−アミノ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−6−イル)−5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピコリンアミド
【化127】
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5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピコリン酸(中間体19、45mg、0.24mmol)及び5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン(中間体30、54.7mg、0.24mmol)から出発して実施例13aに記載したように表題化合物(15mg、収率16%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.87 (t, 3 H), 2.03 (m, 1 H), 2.30 (m, 1 H), 2.39 (m, 3 H), 4.50 (m, 1 H), 4.62 (m, 1 H), 4.76 (m, 2 H), 6.92 (d, 1 H), 6.98 (m, 1 H), 7.41 (dd, 1 H), 7.49 (m, 1 H), 8.18 (d, 1 H), 8.28 (d, 1 H), 9.61 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 404 [M+H]
+.
【0235】
実施例13e
N−(4'−アミノ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−6−イル)−5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化128】
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5−(ブタ−2−イニルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(中間体36、58mg、0.30mmol)及び5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン(中間体30、63mg、0.27mmol)から出発して、実施例13aに記載したように表題化合物(28mg、収率24%)を製造した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ4g、勾配溶離(ヘプタン中のEtOAc/MeOH/濃NH
3(80/20/1))、続いて分取クロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を合わせ、蒸発させた。残留油を、EtOAc及びヘプタンで蒸発乾固した:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.85 (t, 3 H), 1.88−1.96 (m, 2 H), 2.23 (s, 3 H), 4.28−4.48 (m, 2 H), 5.07 (q, 2 H), 6.55 (s, 2 H), 6.79 (d, 1 H), 7.02−7.10 (m, 1 H), 7.55−7.64 (m, 1 H), 8.39 (d, 1 H), 8.84 (d, 1 H), 10.26 (s, 1 H); MS (APCI+) m/z 405 [M+H]
+.
【0236】
実施例13f
N−(4'−アミノ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−6−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボキサミド
【化129】
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5−メチルチオフェン−2−カルボン酸(32.1mg、0.23mmol)及び5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン(中間体30、52mg、0.23mmol)から出発して、実施例13aに記載したように表題化合物(45.5mg、収率57%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.91 (m, 2 H), 2.23 (s, 3 H), 2.47 (s, 3 H), 4.39 (m, 2 H), 6.55 (s, 2 H), 6.73 (d, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 6.86 (dd, 1 H), 7.50 (dd, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 9.86 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 355 [M+H]
+.
【0237】
実施例13i
N−(4'−アミノ−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−6−イル)−3,5−ジクロロピコリンアミド
【化130】
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3,5−ジクロルピコリン酸(45mg、0.23mmol)及び5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4',6−ジアミン(中間体30、54mg、0.23mmol)から出発して、実施例13aに記載したように表題化合物(59mg、収率62%)を製造した:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.82−2.01 (m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 4.29−4.49 (m, 2 H), 6.57 (s, 2 H), 6.75−6.85 (m, 2 H), 7.48−7.57 (m, 1 H), 8.41 (d, 1 H), 8.68 (d, 1 H), 10.39 (s, 1 H); MS (APCI+) m/z 404 [M+H]
+.
【0238】
実施例15
6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化131】
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【0239】
ステップ1:N−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化132】
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乾燥2−メチル−テトラヒドロフラン(7.5mL)中のチタンエトキシド(0.733mL、3.56mmol)、2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(0.411g、3.39mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間5ステップ2異性体1)(0.5g、1.69mmol)を、3日間還流させた。2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(0.411g、3.39mmol)、チタンエトキシド(0.733mL、3.56mmol)及び2−メチル−テトラヒドロフラン(3mL)を加え、混合物をさらに4日間還流させた。冷却された混合物を、MeOH(12.5mL)、NaHCO
3(水性飽和)(5mL)及びEtOAc(50mL)の混合物に加えた。生成したスラリーを90分間撹拌し、次いで珪藻土及びNa
2SO
4の混合物を通して濾過し、次いで真空下で濃縮した。CHCl
3/MeOH(40:1〜30:1〜20:1)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.398g、収率59%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.21−1.78 (m, 15 H), 1.83 (m, 2 H), 2.96−3.01 (m, 2 H), 3.44 (m, 1 H), 4.63−4.72 (m, 1 H), 7.50 (d, 1 H), 7.73−7.82 (m, 1 H), 8.51 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 398 [M+H]
+.
【0240】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化133】
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N
2(g)下、ジオキサン(10mL)中のN−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−ヒドロキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例15ステップ1)(2.21g、5.55mmol)に、HCl(1,4−ジオキサン中4M)(13.87mL、55.48mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。DCM及びEt
2Oを加えると、固形物が形成された。固形物を濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物をDCMに溶解した。NaHCO
3(飽和水性)を加え、混合物を相分離器に注いだ。有機相を集め、濃縮した。(1r,4r)−6'−ブロモ−1'−イミノ−1',3'−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−4−オール及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、1.55g、15.0mmol)を含有する残留物を、乾燥MeOH(25mL)に溶解し、N
2(g)下、60℃で一夜加熱した。形成された固形物を濾過した。濾液を濃縮した。n−ヘプタン中の0〜100%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(1.334g、収率63%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 1.05−1.32 (m, 4 H), 1.43 (m, 2 H), 1.70 m, 2 H), 2.26 (s, 3 H), 2.98 (d, 1 H), 3.06 (d, 1 H), 3.26 (m, 1 H), 4.58 (d,1 H), 6.97 (d,1 H), 7.35 (d,1 H), 7.51 (dd, 1 H), 12.34 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 379 [M+H]
+.
【0241】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化134】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−ヒドロキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例15ステップ2、500mg、1.32mmol)を乾燥MeCNと共に2回共蒸発させ、その後、乾燥MeCN(19mL)中に懸濁させ、ヨウ化第一銅(25.1mg、0.13mmol)を加え、生成した混合物を、アルゴン下、60℃で5分間加熱した。2−(フルオロスルホニル)ジフルオロ酢酸(0.217mL、1.98mmol)を流れに加え、反応混合物を60℃で加熱した。1時間後、さらに2−(フルオロスルホニル)ジフルオロ酢酸(0.217mL、1.98mmol)を加えた。さらに1時間加熱した後、水、Et
2O及びEtOAcを加えた。相を分離し、水相をEtOAcで1回抽出した。合わせた有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、濃縮した。(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオンを含有する残留物に、アンモニア(MeOH中7M)(18mL、126mmol)を加え、混合物を100℃で40分間マイクロ波処理した。混合物を濃縮し、アンモニア(MeOH中7M)(18mL、126mmol)中に再溶解し、100℃で40分間、再びマイクロ波処理した。混合物を濃縮し、CHCl
3/MeOH 30:1〜20:1の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(411mg、収率76%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.95−1.06 (m, 1 H), 1.35−1.54 (m, 5 H), 1.79 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.93 (d, 1 H), 3.04 (d, 1 H), 3.87 (m, 1 H), 6.61 (s, 2 H), 6.65 (m, 2 H), 7.26 (d, 1 H), 7.35 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 412 [M+H]
+.
【0242】
実施例19
6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
方法A
ステップ1:(N−(5'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−イ
ンデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド)
【化135】
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6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間5方法Aステップ3、異性体の混合物、1.14g、3.69mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.670g、5.53mmol)及びチタンエトキシド(1.519mL、7.37mmol)を、2−MeTHF(8mL)に溶解し、還流に26時間加熱した。反応物を、室温に冷却したままにした。EtOAc(80mL)及びNaHCO
3(飽和、15mL)を、撹拌下で加えた。次いで、混合物を、15分間撹拌することなく放置した。有機相を、濾過によって集め、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。n−ヘプタン中の0〜20%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより表題化合物(1.00g、収率66%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3CN, 主要な異性体のシグナル) δ ppm 0.85−0.91 (m, 1 H), 1.27 (s, 9 H), 1.25−1.86 (多重線, 5 H), 2.01−2.10 (m, 2 H), 3.02 (br. s, 2 H), 3.18−3.26 (m, 1 H), 3.31 (s, 3 H), 7.37 (d, 1 H), 7.67 (dd, 1 H), 8.59 (br. s., 1 H), MS (ES+)
m/z 413 [M+H]
+.
【0243】
ステップ2:6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化136】
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無水1,4−ジオキサン(25mL)中のN−(5'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例19ステップ1、異性体の混合物、2g、4.85mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン(12.12mL、48.50mmol)中の4M HClを加えた。直ちに白色沈殿が形成され、生成した濁った混合物を、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。Et
2O(30mL)を加え、固形物を濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物を、DCM(40mL)と飽和水性NaHCO
3(40mL)との間で分配した。相を分離し、有機層を濃縮した。粗表題化合物(1.41g)を、次のステップに直接用いた。MS (EI) m/z 307 M
+.
【0244】
ステップ3:6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化137】
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6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'
H)−イミン(実施例19ステップ2、1.41g、4.57mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、1.42g、13.7mmol)を乾燥MeOH(30mL)に溶解し、生成した溶液を窒素雰囲気下、60℃で加熱した。15時間後、反応物を室温に冷却するにまかせた。沈殿が形成され、それを濾過し、真空で乾燥させ、異性体の混合物として表題化合物(1.16g、収率64%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.18 (m, 4 H), 1.47 (m, 2 H), 1.87 (m, 2 H), 2.27 (m, 3 H), 3.03 (m, 3 H), 3.20 (s, 3 H), 6.98 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H); MS (APCI+) m/z 394 [M+H]
+.
【0245】
ステップ4:6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化138】
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6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例19ステップ3、0.936g、2.38mmol)を、アンモニア(MeOH中7M、10mL、70.00mmol)に溶かし、生成した混合物をアルゴンでバブリングし、次いでマイクロ波反応器中、120℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させた。アンモニア(MeOH、6mL、42mmol中7M)を加え、反応物をアルゴンでバブリングし、MWを用いて、再び、120℃で60分間加熱した。溶媒を蒸発させ、アンモニア(MeOH中7M、10mL、70mmol)を加えた。反応物をアルゴンでバブリングし、次いでMWを用いて120℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、アンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)を加え、再び、反応物を120℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、アンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)を加え、再び、反応物を120℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、アンモニア(MeOH中7M、20mL、140mmol)を加えた。MWを用いて、再び、反応物を120℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、生成した残留物を、DCM(60mL)及びブライン(×2)に溶かし、相分離器に注いだ。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて異性体の混合物として表題化合物(0.736g、収率82%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.09 (td, 1 H), 1.27−1.49 (m, 3 H), 1.62−1.74 (m, 2 H), 1.93−2.01 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 3.04−3.18 (m, 3 H), 3.34 (s, 3 H), 6.90 (d, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.38 (dd, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 376 [M+H]
+.
6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ4、80mg、0.21mmol)を、分取クロマトグラフィー(XBridge
(R) Prep C8 10μm OBD
TM 19×250mmカラム及びガ−ドカラム;XTerra
(R) Prep MS C8 10μm 19×10mmカ−トリッジを備えたWaters FractionLynx系。MilliQ水中の0.2%NH
3中の35〜70%MeOHの直線勾配を流速20mL/分で適用した)を用いて精製して以下を得た:
【0246】
異性体混合物1
(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(最初に溶離さ
れたもの、少ない方の異性体、2.0mg、収率2.5%):
【化139】
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1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.15−1.25 (m, 2 H), 1.36 (td, 1 H), 1.45−1.59 (m, 2 H), 1.63−1.74 (m, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 2.98−3.06 (dd, 2 H), 3.20 (s, 3 H), 3.32 (t, 1 H), 5.19−5.39 (m, 2 H), 6.75 (d, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
及び
【0247】
異性体混合物2
(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(2番目に溶離されたもの、主要な異性体、収率未決定):
【化140】
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1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.09 (td, 3.47 Hz, 1 H), 1.27−1.49 (m, 3 H), 1.62−1.74 (m, 2 H), 1.93−2.01 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 3.04−3.18 (m, 3 H), 3.34 (s, 3 H), 6.90 (d, 1 H), 7.20 (d1 H), 7.38 (dd, 1.73 Hz, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+
m/z 378 [M+H]
+.
【0248】
(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
異性体混合物2の異性体を、LuxC4;4.6*250mm;5μmカラムを備えたSFC Berger Multigram II、並びに流速50mL/分の15%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び85%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
【0249】
異性体1:保持時間6.1分の(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(9mg、収率11%):
【化141】
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1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.05 (dd, 1 H), 1.23 (dt, 2 H), 1.39 (d, 1 H), 1.49 (ddd, 2 H), 1.81−1.89 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.94−3.10 (m, 3 H), 3.23 (s, 3 H), 5.32 (br. s., 2 H), 6.75 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+ m/z 378 [M+H]
+;
及び
【0250】
異性体2:保持時間9.5分の(1r,1'S,4S)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(15mg、収率19%):
【化142】
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1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.00−1.09 (m, 1 H), 1.17−1.31 (m, 2 H), 1.39 (td, 1 H), 1.50 (ddd, 2 H), 1.86 (dt, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.94−3.10 (m, 3 H), 3.24 (s, 3 H), 5.32 (br. s., 2 H), 6.76 (d, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+ m/z 378 [M+H]
+.
【0251】
(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(主要)及び(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(少ない方)を含有する混合物1.7gを、以下の条件:カラム:XBridge C18;50*300mm;10μm、移動相:20分かけて0.1%水性NH
3中の20〜60%MeCN、流速:120mL/分を用いる分取クロマトグラフィーによって精製した。次いで、保持時間15分で得られた少ない方の異性体(上の異性体混合物1の同等物)を、以下の系:Berger Multigram II SFC系、カラム:ChiralCel OD−H;20*250mm;5μm、移動相:10%MeOH(0.1%DEAを含有する)/90%CO
2、流速:50mL/分を用いる分取SFCによってその異性体に分離して以下を得た:
6.5分保持時間の、未確定の絶対配置を有する異性体3(77mg、収率5%):
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.05−1.17 (m, 2 H), 1.24 (td, 1 H), 1.36−1.54 (m, 2 H), 1.57−1.74 (m, 3 H), 2.16 (s, 3 H), 2.85−3.07 (m, 2 H), 3.12 (s, 3 H), 3.29 (br. s., 1 H), 6.58 (s, 2 H), 6.63 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H);MS (APCI+) m/z 376 [M+H]
+、及び
保持時間12分の、未確定の絶対配置を有する異性体4(64mg、収率4%):
1H NMR
(400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.05−1.17 (m, 2 H), 1.24 (td, 1 H), 1.36−1.55 (m, 2 H), 1.57−1.74 (m, 3 H), 2.16 (s, 3 H), 2.85−3.06 (m, 2 H), 3.12 (s, 3 H), 3.29 (br. s., 1 H), 6.58 (s, 2 H), 6.63 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H); MS (APCI+) m/z 376 [M+H]
+.
【0252】
方法B
ステップ1:N−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化143】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体5方法Bステップ3、31g、100mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(15.8g、130mmol)、2−メチル−テトラヒドロフラン(200mL)及びチタンエトキシド(41.3mL、200mmol)を、100℃に加熱して74℃で共沸混合物を得た。共沸蒸留を8時間継続し、次いで混合物を一夜還流させた。共沸蒸留をさらに8時間継続し、次いで混合物を一夜還流させた。混合物を室温に冷却した。追加の2−MeTHFを加えて最初の濃度の混合物を得た。水(150mL)中の硫酸(11.14mL、200.5mmol)及びNa
2SO
4(35.6g、250mmol)の溶液を調製した。次いで、反応混合物を、酸性溶液の4/5体積に20分かけて加えた。相を分離し、有機相を、残っている酸性溶液、続いて水(75mL)中の酢酸アンモニウム(15.46g、200.5mmol)及び水(75mL)で洗浄した。有機相を濃縮し、真空で一夜乾燥させて表題化合物(40.8g、収率99%)を得た:MS (ES+) m/z 412 [M+H]
+.
【0253】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン塩酸塩
【化144】
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HCl(Et
2O中2M、99mL、197mmol)を、Et
2O(30mL)及びDCM(30mL)に溶解したN−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例19ステップ1、40.8g、98.9mmol)に5分かけて滴加した。混合物を60分間撹拌した後、それを濾過した。濾過ケークをEt
2Oで洗浄し、真空で乾燥させて表題化合物(31.3g、収率92%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.28 (m, 2 H) 1.70 (d, 2 H) 2.04 (m, 4 H) 3.17 (s, 2 H) 3.23 (m, 1 H) 3.28 (s, 3 H) 7.61 (d, 1 H) 8.04 (dd, 1 H) 8.81 (s, 1 H); MS (EI) m/z 307 M
+.
【0254】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2'−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化145】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン塩酸塩(実施例19ステップ2、95g、200mmol)(30%(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン塩酸塩を含有する)をDCM(600mL)と2M水性NaOH(400mL)との間で分配した。有機相を濃縮し、2−プロパノール(200mL)を加え、混合物を濃縮した。生成した(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン、オルトギ酸トリメチル(66mL、602mmol)及び2−プロパノール(300mL)を80℃に加熱した。温度を65℃より上に保ちながら、40分の間に2−プロパノール(250mL)中の2−オキソプロパンチオアミド(51.5g、500mmol)を加えた。反応物を、75℃で2時間撹拌した。混合物を約1/2体積に濃縮し、0℃で一夜放置した。固形物が形成され、それを濾過し、真空キャビネット中、40℃で3時間乾燥させて表題化合物(61.24g、収率78%、(1s,4s)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2'−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン14%を含有する)を得た:MS (EI) m/z 392 M
+.
【0255】
ステップ4:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化146】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例19ステップ3、22.7g、57.7mmol)及びアンモニア(MeOH中7M、180mL、1.26mol)を圧力反応器中に置き、74℃に一夜加熱した。残留物を室温に達するにまかせ、混合物を濃縮した。残留物を、2Mクエン酸(400mL)とEtOAc(400mL)との間で分配した。任意の不溶性物質を濾過し、未反応の出発物質であると決定された。有機相(org1)を真空で濃縮してさらなる未反応の出発物質を得た。水相にEtOAc(300mL)を加え、次いでpH約12まで50%NaOHを加え、混合物を10分間撹拌した。生成した有機相(org2)を保存した。org1からの残留物と、濾過した固形物とを合わせ、アンモニア(MeOH中7M、180mL、1.26mmol)中で懸濁し、圧力反応器中に置き、100℃で一夜加熱した。得られた溶液を真空で濃縮した。残留物を、2Mクエン酸(300mL)とEtOAc(300mL)との間で分配した。水相にEtOAc(300mL)を加え、次いでpH約12まで50%NaOHを加え、混合物を10分間撹拌した。有機相を、上のorg2と合わせた。活性炭を有機相に加え、混合物を30分間撹拌した後、珪藻土を通してそれを濾過した。有機相を濃縮し、真空下で一夜乾燥させて固形物を得た。固形物にジイソプロピルエーテル(125mL)を加え、混合物を一夜還流させた。混合物を室温に達するにまかせ、固形物を濾過して表題化合物(上の実施例19の異性体混合物2と同等物)(15g、収率69%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.93 (m, 1 H) 1.1−1.25 (m, 2 H) 1.35−1.45 (m, 3 H) 1.81 (br. d, 2 H) 2.16 (s, 3 H) 2.87−3.03 (m, 3 H) 3.18 (s, 3 H) 6.59 (br. s., 2 H), 6.64 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H); ES+) m/z 376 [M+H]
+.
【0256】
ステップ5:(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1',2''−インデン−1',2''イミダゾール]−4''−アミン
【化147】
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1L丸底フラスコに(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、61g、162mmol)、EtOH(99.5%、600mL)及び水(60mL)を加えて均一な混合物を得、それを70℃に加熱した。混合物を、高められた温度で30分間撹拌し、続いてD(+)−10−カンファースルホン酸(18.8g、81.0mmol)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌し、次いで2時間かけて20℃に達するにまかせ、続いて20℃で12時間撹拌した。混合物を濾過して固形物を得、それを真空オーブン中50℃で10時間乾燥させてD(+)−10−カンファースルホン塩(37g、収率37%)として表題化合物を得た。エナンチオマー比率を、Chiralpak AD−Hカラム(4.6*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Analytix系並びに流速3mL/分の10%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び90%CO
2からなる移動相における分析によって決定した。保持時間3.68分の第1のピーク(面積2.5%)は、(1r,1'S,4S)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン、異性体2の同等物に相当した。保持時間4.58分の第2のピーク(面積97.5%)は、表題化合物(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1',2''−インデン−1',2''イミダゾール]−4''−アミン、異性体1の同等物に相当した。塩から表題化合物の遊離は、ジクロロメタン(4mL)中に懸濁されたカンファースルホン酸塩(0.32g、0.53mmol)を、KOH(0.32g、5.7mmol)の水溶液(4mL)と共に室温で30分間撹拌することによって実施した。有機相を分離し、真空で濃縮してエナンチオマー過剰率95%(上で決定された)で定量的に表題化合物を得た。
【0257】
方法C
(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン塩酸塩
【化148】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体5ステップ3方法C、NMRアッセイ91%で19.20g、56.5mmol)を、チタン(IV)エトキシド(24mL、115mmol)及び2−メチル−テトラヒドロフラン(44mL)と共に約82℃で加熱することによって2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(8.90g、73.5mmol)と反応させた。それぞれ0.5時間、7.5時間及び8時間の加熱期間後、溶媒を3回に分けて(1回当たり約26mL)留去し、各蒸留が終了した後、追加の2−メチル−テトラヒドロフラン(1回当たり26mL、3回分)を加えた。追加分の溶媒(約26mL)を17.5時間後に留去した。反応混合物を室温に冷却し、DCM(52.5mL)で希釈し、次いでNa
2SO
4(17.9%w/w)、水(72.2%w/w)及び硫酸(9.9%w/w)から調製した溶液(92mL、113g)に約4分かけて徐々に加えた。DCM(52.5mL)を用いて反応フラスコ及び添加ロ−トを洗浄し、次いで処理フラスコに加えた。層を分離した後、有機相を、水(17.5mL)と、Na
2SO
4(17.9%w/w)、水(72.2%w/w)及び硫酸(9.9%w/w)から調製した溶液(18.5mL、23g)との混合物で洗浄した。混合物を、Na
2SO
4(8.75g)で約6時間撹拌した。スラリーを濾過し、濾過ケークをDCM(17.5mL)で洗浄した。合わせた濾液を、溶媒(約108mL)を留去することによって濃縮した。追加のDCM(52.5mL)を加え、同体積の溶媒(52.5mL)を留去した。乾燥溶液を約20℃に冷却し、DCM(17.5mL)及びEtOH(8.7mL)で希釈した。次いで、HCl(Et
2O中2M)(34mL、68mmol)を、約20分かけて徐々に加えた。生成したスラリーを約20℃で約45分間保持した後、濾過した。濾過ケークを、等体積のDCM及びEt
2Oから調製した溶液(1回当たり17.5mL、3回分)で洗浄し、次いで真空で乾燥させてもう一方の異性体約4%を含有する表題化合物を得た(NMRアッセイ88%w/wで17.41g、44.4mmol、収率79%)(NMRアッセイでは、残留DCM6.8%w/w及びアンモニウムクロリド2.9%w/wが検出された):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.30 (m, 2 H), 1.70 (d, 2 H), 1.98 (m, 2 H), 2.10 (m, 2 H), 3.17 (s, 2 H), 3.23 (m, 1 H), 3.29 (s, 3 H), 7.61 (d, 1 H), 8.04 (dd, 1 H), 8.75 (d, 1 H), 12.90 (br s, 2 H).
【0258】
実施例20a
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−プロパ−1−イン−1−イルピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化149】
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【0259】
方法A
5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、0.044g、0.27mmol)、(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Aステップ4、0.085g、0.23mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(9.29mg、0.01mmol)、K
2CO
3(2M水性、1.355mL、0.68mmol)及び2−メチル−テトラヒドロフラン(0.5mL)を混合し、MWを用いて100℃に2×30分間加熱した。2−メチル−テトラヒドロフラン(5mL)及びH
2O(5mL)を加え、層を分離した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、次いで濃縮した。粗物質をDCMに溶解し、H
2Oで洗浄した。相分離器を通して有機相を分離し、真空で乾燥させた。粗生成物を、分取クロマトグラフィーで精製した。溶媒を蒸発させ、H
2O相をDCMで抽出した。相分離器を通して有機相を分離し、乾燥させて表題化合物(0.033g、収率36%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.04−1.13 (m, 1 H), 1.23−1.35 (m, 2 H), 1.44 (td, 1 H), 1.50−1.58 (m, 2 H), 1.84−1.91 (m, 2 H), 2.07 (s, 3 H), 2.20 (s, 3 H), 3.00 (ddd, 1 H), 3.08 (d, 1 H), 3.16 (d, 1 H), 3.25 (s, 3 H), 5.25 (br. s., 2 H), 6.88 (d, 1 H), 7.39 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.85 (t, 1 H), 8.48 (d, 1 H), 8.64 (d, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+m/z 413 [M+H]
+.
【0260】
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−プロパ−1−イン−1−イル
ピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−プロパ−1−イン−1−イルピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例20a、0.144g、0.35mmol)を、分取クロマトグラフィー(SFC Berger Multigram II、カラム:ChiralCel OD−H;20*250mm;5μm、移動相:30%MeOH(0.1%DEAを含有する);70%CO
2、流量:50mL/分、注入総数:4)を用いて精製した。生成物を含有する画分を合わせ、MeOHを蒸発させて以下を得た:
【0261】
異性体1:保持時間2.5分の(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−プロパ−1−イン−1−イルピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(49mg、収率34%):
【化150】
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1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.07−1.17 (m, 1 H), 1.23−1.39 (m, 2 H), 1.47 (td, 1 H), 1.57 (ddq, 2 H), 1.86−1.94 (m, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 2.98−3.07 (m, 1 H), 3.11 (d, 1 H), 3.20 (d, 1 H), 3.28 (s, 3 H), 5.30 (br. s., 2 H), 6.91 (d, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.52 (dd, 1 H), 7.88 (t, 1 H), 8.51 (d, 1 H), 8.67 (d, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+ m/z 413.2 [M+H]
+;及び
【0262】
異性体2:保持時間6.6分の(1r,1'S,4S)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−プロパ−1−イン−1−イルピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン:(50mg、収率35%)
【化151】
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1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.02−1.13 (m, 1 H), 1.20−1.35 (m, 2 H), 1.44 (d, 1 H), 1.54 (ddd, 2 H), 1.84−1.91 (m, 2 H), 2.06 (s, 3 H), 2.20 (s, 3 H), 3.00 (tt, 1 H), 3.08 (d, 1 H), 3.16 (d, 1 H), 3.25 (s, 3 H), 5.26 (br. s., 2 H), 6.88 (d, 1 H), 7.39 (d, 1 H), 7.49 (dd, 1 H), 7.84 (t, 1 H), 8.48 (d, 1 H), 8.63 (d, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+ m/z 413.2 [M+H]
+.
【0263】
方法B
容器に(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、7.5g、19.9mmol)、5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、3.37g、20.9mmol)、2.0M水性K
2CO
3(29.9mL、59.8mmol)、及び2−メチル−テトラヒドロフラン(40mL)を入れた。容器を真空下でパ−ジし、雰囲気をアルゴンと交換した。ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(0.147g、0.50mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(0.267g、1.00mmol)を加え、内容物を還流に16時間加熱した。内容物を30℃に冷却し、相を分離した。水相を2−メチル−テトラヒドロフラン(2×10mL)で抽出し、次いで有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、活性炭(2.0g)で処理した。珪藻土上で混合物を濾過し、次いで2−メチル−テトラヒドロフラン(20mL)で洗浄した。濾液を約50mLの体積に濃縮し、次いで水(300μL)を加え、種物質を加えて結晶化を促進しながら内容物を激しく撹拌した。生成物が結晶し始め、混合物を室温で2時間、次いで氷浴中、0〜5℃で30分間撹拌した後、濾過した。濾過ケークを、冷2−メチル−テトラヒドロフラン10mlで洗浄し、次いで真空オーブン中、45℃で乾燥させてラセミ体の表題化合物(5.2g、12.6mmol、収率63%)を得た:MS (ES+) m/z 413 [M+H]
+.
【0264】
(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(異性体1)
【化152】
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【0265】
方法C
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−プロパ−1−イン−1−イルピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例20a方法B、4.85g、11.76mmol)及びEtOH(75mL)の溶液を、55℃で撹拌した。EtOH(20mL)中の(+)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸(2.271g、5.88mmol)の溶液を加え、撹拌を継続した。2分後、沈殿が形成し始めた。混合物を2時間撹拌した後、30℃にゆっくり冷却し、次いでさらに16時間撹拌した。加熱器を除去し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾過ケークを、冷却したEtOH(45mL)で洗浄した。固形物を真空オーブン中45℃で5時間乾燥させ、次いでその物質を容器に入れ、DCM(50mL)及び2.0MNaOH水溶液(20mL)を加えた。混合物を25℃で15分間撹拌した。相を分離し、水層をDCM10mLで抽出した。有機相を真空で濃縮して残留物を得、EtOH20mLを加えた。生成した溶液を室温で撹拌しながら、水(15mL)を容器にゆっくり加えた。沈殿がゆっくり形成し始め、生成した混合物を10分間撹拌した後、追加の水(20mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで濾過した。濾過ケークを水(15mL)で洗浄し、真空オーブン中、45℃で16時間乾燥させて表題化合物(1.78g、収率36%)を得た:MS (ES+) m/z 413 [M+H]
+. この物質は、上の実施例20a異性体1に対する同等物である。
【0266】
方法D
500mL丸底フラスコに、D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2'−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ5、25.4g、41.7mmol)、2M水性KOH(100mL)及び2−メチル−テトラヒドロフラン(150mL)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、その後、混合物を分液ロ−トに移し、沈降させた。相を分離し、有機相を2M水性K
2CO
3(100mL)で洗浄した。有機相を500mL丸底フラスコへ移し、続いて5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、6.72g、41.74mmol)、K
2CO
3(2.0M、62.6mL、125.21mmol)を加えた。溶液にArを5分間バブリングすることによって混合物を脱気した。次いで、混合物に、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(0.307g、1.04mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(0.560g、2.09mmol)を加え、続いて混合物を還流(80℃)で一夜加熱した。反応混合物を、室温に冷却するにまかせ、相を分離した。水相を2−Me−THF(2×100mL)で抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、活性炭で処理した。混合物を珪藻土上で濾過し、濾過ケークを2−Me−THF(2×20mL)で洗浄し、濾液を濃縮して17.7gを得、それを別の実施からの2.8gと合わせた。その物質を加温下で2−Me−THFに溶解し、シリカ(約500g)上に置いた。2−Me−THF/Et
3N(100:0−97.5:2.5)で溶離して生成物を得た。溶媒を蒸発させ、次いでEtOH(無水、250mL)と共蒸発させて(9.1g、収率53%)を得た。HCl塩を製造して生成物をさらに精製した。すなわち、生成物を、穏やかな加温下でCH
2Cl
2(125mL)に溶解し、Et
2O(100mL)中のEt
2O(約15mL)中のHClを加え、続いてEt
2O(約300mL)を添加し、沈殿を得、それを濾過し、Et
2Oで洗浄してHCl塩を得た。CH
2Cl
2及び2M水性NaOHを加え、相を分離した。有機相を濃縮し、次いでMeOHと共蒸発させた。形成された固形物を、真空キャビネット中、45℃で一夜乾燥させて表題化合物(7.4g、収率43%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (d, 1 H) 1.12−1.30 (m, 2 H) 1.37−1.51 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.09 (s, 3 H) 2.17 (s, 3 H) 2.89−3.12 (m, 3 H) 3.20 (s, 3 H) 6.54 (s, 2 H) 6.83 (s, 1 H) 7.40 (d, 1 H) 7.54 (d, 1 H) 7.90 (s, 1 H) 8.51 (d, 1 H) 8.67 (d, 1 H); HRMS−TOF (ES+) m/z 413.2338 [M+H]+ (計算値 413.2341); エナンチオマー純度 >99.5%; NMR 強度 97.8 ±0.6% (水を含まず).
【0267】
実施例20b
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[4−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化153】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、50mg、0.13mmol)、酢酸カリウム(26.1mg、0.27mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(37.1mg、0.15mmol)及びPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(5.43mg、6.64μmol)を、マイクロ波バイアル中のジオキサン(1mL)に溶かした。反応容器を密閉し、Biotage Initiator中、110℃で20分間加熱した。冷却した後、K
2CO
3(36.7mg、0.27mmol)、Pd(Ph
3P)
4(7.68mg、6.64μmol)及び水(0.300mL)、続いてジオキサン(0.5mL)中の2−クロロ−4−(プロパ−1−イニル)ピリジン(中間体32、22.16mg、0.15mmol)を加えた。反応容器を密閉し、Biotage Initiator中、110℃で30分間加熱した。冷却した後、混合物を濾過し、真空で濃縮した。生成物を、ヘプタン中のEtOAc(0〜100%)の勾配、次いでEtOAc:MeOH(9:1)を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(18mg、収率32%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.95 (m, 1 H), 1.12−1.31 (m, 2 H), 1.39−1.54 (m, 3 H), 1.77−1.87 (m, 2 H), 2.11 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 2.90−3.12 (m, 3 H), 3.20 (s, 3 H), 6.56 (m, 2 H), 7.25 (dd, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.78 (m, 1 H), 7.88 (m, 1 H), 8.55 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 413 [M+H]
+.
【0268】
実施例20c
5−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]ベンゼン−1,3−ジカルボニトリル
【化154】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、133mg、0.35mmol)、及び5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソフタロニトリル(L. Echegoyen, F. Diederich et al. Eur. J. Org. Chem. 2007, 4659−4673)(135mg、0.53mmol)から出発して、実施例20dに記載したように表題化合物(79mg、収率53%)を製造した:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90−1.04 (m, 1 H), 1.10−1.30 (m, 2 H), 1.34−1.52 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.86−3.13 (m, 3 H), 3.19 (s, 3 H), 6.54 (s, 2 H), 6.96 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.63 (dd, 1 H), 8.34−8.42 (m, 3 H); MS (APCI+) m/z 424 [M+H]
+.
【0269】
実施例20d
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロベンゾニトリル
【化155】
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方法A
ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3mg、10μmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(5mg、0.02mmol)、(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、71mg、0.19mmol)、3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体35、75mg、0.28mmol)、及び2M水性K
2CO
3(0.29mL、0.57mmol)を、ジオキサン(2mL)中で混合し、混合物をN
2(g)流によって数分間脱気した。反応混合物を還流で2時間加熱した。水及びEtOAcを加え、相を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。その物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ25g、EtOAcからEtOAc/MeOH/濃NH
3の混合物への勾配溶離液)によって精製した。得られた物質を、分取クロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を合わせ、有機溶媒を蒸発させた。残留物を1M水性NaOHとEtOAcとの間で分配した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、真空で濃縮して表題化合物(31mg、収率38%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90−1.03 (m, 1 H), 1.10−1.31 (m, 2 H), 1.34−1.53 (m, 3 H), 1.74−1.89 (m, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.87−3.14 (m, 3 H), 3.19 (s, 3 H), 6.55 (br. s., 2 H), 6.89 (s, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.58 (dd, 1 H), 7.95 (d, 2 H), 8.01 (s, 1 H); MS (APCI+) m/z 433 [M+H]
+.
【0270】
3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロベンゾニトリル(異性体1)
【化156】
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【0271】
方法B
(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19異性体1)から出発して、上の実施例20dに記載したように、表題化合物を、2つの別々のバッチ(143mg、0.38mmol及び48mg、0.13mmol)で製造した。フラッシュクロマトグラフィー及び分取クロマトグラフィーによって精製した後、生成物を、アセトニトリル及び水から凍結乾燥させた。得られた生成物を、真空、40℃でさらに乾燥させて単一エナンチオマー(127mg、収率58%)として表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.10−1.30 (m, 2 H), 1.34−1.51 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.88−3.13 (m, 3 H), 3.19 (s, 3 H), 6.55 (s, 2 H), 6.89 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.58 (dd, 1 H), 7.95 (dt, 2 H), 8.02 (t, 1 H); MS (APCI+) m/z 433 [M+H]
+.
【0272】
方法C
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、36.6g、60.1mmol)、2−メチル−テトラヒドロフラン(440mL)及び2M水性KOH(330mL)を30分間撹拌した。有機相を2M水性K
2CO
3(148mL)で洗浄した。3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体35、24.97g、62.5mmol)及び2M水性K
2CO
3(90mL、180.4mmol)を有機相に加えた。混合物を脱気した。ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(0.456g、1.50mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスフィニウム)プロパンスルホナート(0.832g、3.01mmol)を加え、続いてN
2(g)下で還流に加熱した。混合物を、還流温度で220分間撹拌した。混合物に、追加の3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(0.600g、1.50mmol)を加え、続いて、さらに140分間、N
2(g)下で還流させた。次いで、混合物を20℃に達するにまかせ、混合物を20℃で30分間撹拌した。混合物に、水(210mL)及び2−Me−THF(211mL)を加え、続いて10分間撹拌した。有機相をブライン(211mL)及び水(211mL)で洗浄した。有機相を数回蒸留し、追加の2−Me−THFを加えた。次いで、混合物を濃縮して固形物を得た。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2;MeOH中の2%NH
3、2%MeOH、96%DCM;Rf=0.35)によって精製して固形物として生成物を得た。固形物に99.5%EtOH(150mL)を加え、続いて混合物を減圧下で蒸留して固形物を得た。その手順を4回繰り返した。固形物に99.5%EtOH(270mL)を加えた。混合物を内部T=70℃に加熱した。混合物を2時間の間に45℃に冷却し、その間に結晶化が起こり、続いて45℃で6時間撹拌した。次いで、混合物を1時間の間に22℃に達するにまかせ、22℃で2時間撹拌した。混合物を5℃に冷却し、3時間撹拌し、続いて濾過して固形物を得、それを99.5%冷EtOH(70mL)で洗浄して固形物として生成物を得、それを真空オーブン中、50℃で20時間乾燥させて表題化合物(15.66g;収率60%)を得た。Chiralpak OD−Hカラム(4.6*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Analytix系並びに35%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び65%CO
2からなる移動相において測定したエナンチオマー過剰率は、99.5%であった。保持時間1.87分の第1のピーク(面積99.75%)は、表題化合物3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロベンゾニトリルに相当した。保持時間4.08分の第2のピーク(面積0.25%)は、3−[(1r,1'S,4S)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロベンゾニトリルに相当した:HRMS−TOF (ES+) m/z 433.1801 [M+H]+ (計算値: 433.1795); NMR 強度 90.0 ±0.2 %(残留溶媒エタノールが7.2±0.1%で検出された)。他の分析データ(NMR、MS、HPlC)は、その化合物について以前に記載されたものと一致した。
【0273】
実施例20e
(1r,4r)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化157】
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【0274】
方法A
ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.13mg、10.63μmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(5.71mg、0.02mmol)、(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19)(80mg、0.21mmol)及び5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(35.2mg、0.21mmol)を、バイアルに加えた。2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)及びK
2CO
3(2M水性)(0.319mL、0.64mmol)を加え、バイアルをAr(g)でフラッシュし、ふたをした。混合物をマイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。水を加え、残留物をEtOAc(×3)で抽出した。相分離器を用いて有機相を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、分取クロマトグラフィーで精製した。所望の画分を濃縮した。水及びDCMを加え、相を相分離器に注いだ。有機相を集め、真空で濃縮して表題化合物(32mg、収率37%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.98 (td, 1 H), 1.13−1.29 (m, 2 H), 1.37−1.50 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.91−2.98 (m, 1 H), 3.00 (d, 1 H), 3.09 (d, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 6.54 (br. s., 2 H), 6.85−6.90 (m, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 8.09 (t, 1 H), 8.56 (d, 1 H), 8.71 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 409 [M+H]
+.
【0275】
(1r,1'R,4R)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(異性体1)
【化158】
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【0276】
方法B
ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(0.015g、0.05mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(0.014g、0.05mmol)、(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19異性体1、0.190g、0.50mmol)及び5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(0.100g、0.61mmol)を、バイアルに加えた。2−メチル−テトラヒドロフラン(3mL)及び炭酸カリウム(2M水性)(0.757mL、1.51mmol)を加え、バイアルをAr(g)でフラッシュし、ふたをした。混合物をマイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。水を加え、残留物をEtOAc(×3)で抽出した。有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 25g、DCM中のMeOH中の5%アイソクラチック0.1M NH
3)を用いて精製した。生成物を含有する画分を合わせ、溶媒を蒸発させて表題化合物(0.085g、収率41%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.06−1.21 (m, 1 H), 1.27−1.44 (m, 2 H), 1.44−1.56 (m, 1 H), 1.56−1.70 (m,
2 H), 1.96 (d, 2 H), 2.33 (s, 3 H), 3.09 (t, 1 H), 3.17 (d, 1 H), 3.26 (d, 1 H), 7.05 (s, 1 H), 7.50 (d, 1 H), 7.59 (d, 1 H), 8.03−8.09 (m, 1 H), 8.49 (s, 1 H), 8.65 (s, 1 H), MS (ES+) m/z 409 [M+H]
+.
【0277】
実施例20f
(1r,4r)−6'−(5−フルオロピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化159】
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5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(48mg、0.34mmol)及びプレ触媒13(下記参照)8.36mg、10.63μmol)を、マイクロ波バイアルに加えた。バイアルを密閉し、アルゴンで排気した(3回繰り返した)。脱気したTHF(0.5mL)に溶解した(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、80.0mg、0.21mmol)を、シリンジで加えた。脱気した0.5M K
3PO
4溶液(1.276mL、0.64mmol)を、シリンジで加えた。バイアルを、マイクロ波反応器中、120℃で15分間加熱した。THF(1.5mL)及びプレ触媒13(
図1)(8.36mg、10.63μmol)を加えた。反応物を排気し、アルゴンで再充填した。溶液を室温で約10分間撹拌し、次いでMWを用いて120℃で15分間加熱した。溶媒を蒸発させた。粗生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(34.5mg、収率41%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3CN) ppm 1.05−1.14 (m, 1 H), 1.23−1.35 (m, 2 H), 1.44 (td, 1 H), 1.50−1.57 (m, 2 H), 1.84−1.91 (m, 2 H), 2.20 (s, 3 H), 3.00 (tt, 1 H), 3.09 (d, 1 H), 3.17 (d, 1 H), 3.25 (s, 3 H), 5.27 (br. s., 2 H), 6.92 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H), 7.65−7.71 (m, 1 H), 8.40 (d, 1 H), 8.60 (t, 1 H), MS (MM−ES+APCI)+ m/z 393.2 [M+H]
+.
【化160】
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プレ触媒13の調製については、Kinzel, T.; Yong Zhang, Y.; Buchwald, S. L. J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 14073−14075を参照のこと。
【0278】
実施例20g
5−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−2−フルオロベンゾニトリル
【化161】
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【0279】
方法A:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、84mg、0.22mmol)及び3−シアノ−4−フルオロ
フェニルボロン酸(40.5mg、0.25mmol)から出発して、実施例20eに記載したように表題化合物(18mg、収率20%)を製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.13−1.28 (m, 2 H), 1.37−1.50 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.90−2.96 (m, 1 H), 2.98 (d, 1 H), 3.05−3.11 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 6.53 (br s, 2 H), 6.81−6.84 (m, 1 H), 7.40 (d, 1 H), 7.49−7.57 (m, 2 H), 7.89−7.95 (m, 1 H), 8.10 (dd, 1 H) MS (ES+) m/z 417 [M+H]
+.
【0280】
5−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−2−フルオロベンゾニトリル(異性体1)
【化162】
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方法B:D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、230mg、0.38mmol)及び3−シアノ−4−フルオロフェニルボロン酸(74.8mg、0.45mmol)から出発して、実施例83の手順を用いて表題化合物(34mg、収率20%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (m, 1 H), 1.21 (m, 2 H), 1.46 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 3.01 (m, 3 H), 3.20 (s, 3 H), 6.53 (br. s, 2 H), 6.83 (d, 1 H), 7.40 (d, 1 H), 7.53 (m, 2 H), 7.92 (m, 1 H), 8.10 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 417 [M+H]
+.
【0281】
実施例20h
(1r,4r)−6'−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化163】
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アルゴン雰囲気下、DMF(8mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、0.157g、0.42mmol)の溶液に、3,3−ジメチルブタ−1−イン(0.045g、0.54mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.048g、0.04mmol)及びトリエチルアミン(1.75mL、12.5mmol)を加えた。反応混合物を、室温で5分間撹拌した。ヨウ化第一銅(0.012g、0.06mmol)を加え、反応混合物を65℃で一夜撹拌した。反応混合物を室温に達するにまかせ、次いでブラインとEtOAcとの間で分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.047g、収率3
0%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.82−0.97 (m, 1 H), 1.24 (m, 11
H), 1.34−1.48 (m, 3 H), 1.81 (d, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.86−3.08 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 6.47 (s, 1 H), 6.54 (s, 2 H), 7.14 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
【0282】
(1r,4r)−6'−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−6'−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例20時間、0.047g、0.13mmol)の異性体を、Chiralpak OD−Hカラム(20*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II分取HPlC、並びに流速50mL/分の10%IPA(0.1%DEAを含有する)及び90%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
保持時間4.9分の未確定の絶対配置を有する異性体1(16mg、収率33%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.84−0.98 (m, 1 H), 1.24 (m, 11 H), 1.34−1.47 (m, 3 H), 1.81 (d, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.88−3.06 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 6.47 (s, 1 H), 6.54 (s, 2 H), 7.14 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+;及び
保持時間6.7分の未確定の絶対配置を有する異性体2(16.0mg、収率34%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.81−0.99 (m, 1 H), 1.24 (m, 11 H), 1.34−1.50 (m, 3 H), 1.81 (d, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.87−3.07 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 6.47 (s, 1 H), 6.54 (s, 2 H), 7.09−7.18 (m, 1 H), 7.23 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
【0283】
実施例20i
(1r,4r)−6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:(1r,4r)−6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン
【化164】
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CuI(46.8mg、0.25mmol)及びビ(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(43.1mg、0.06mmol)をマイクロ波バイアル中に計り込んだ。バイアルにふたをし、THF(4mL)中の6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体5方法Aステップ3、760mg、2.46mmol)の溶液を加え、バイアルをアルゴンでフラッシュし、続いてエチニルシクロプロパン(487mg、7.37mmol)及びトリエチルアミン(1.028mL、7.37mmol)を順に添加した。MWを用いて、反応混合物を100℃に1時間加熱した。CuI(56mg)、ビ(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(52mg)及びエチニルシクロプロパン(0.5mL)を加え、混合物を100℃に3時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、シリカのショートプラグに通過させ、さらにEtOAcで溶離した。溶出液を濃縮し、残留物をTHF(15mL)に溶解し、CuI(62mg)、ビ(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(54mg)及びCs
2CO
3(1708mg、5.24mmol)を含有するマイクロ波バイアルに加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、エチニルシクロプロパン(0.5mL)を加えた。生成した混合物を、MWを用いて100℃に90分間加熱した。CuI(60mg)、ビ(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(57mg)及びエチニルシクロプロパン(0.5mL)を加え、混合物を100℃に1時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、シリカのショートプラグを通過させ、濃縮した。残留物を、同じ反応の以前のバッチ(6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン243mgから出発)からの粗生成物と合わせた。合わせたバッチを、ヘプタン中の0〜30%EtOAcの勾配溶離を用いるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を分取クロマトグラフィーによってさらに精製して表題化合物498mg(収率52%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.78−0.84 (m, 2 H), 0.85−0.92 (m, 2 H), 1.29−1.54 (m, 5 H), 1.71−1.82 (m, 2 H), 2.10−2.20 (m, 2 H), 3.01 (s, 2 H), 3.21−3.32 (m, 1 H), 3.40 (s, 3 H), 7.36 (dd, 1 H), 7.58 (dd, 1 H), 7.71−7.77 (m, 1 H). MS (ES+) m/z 295 [M+H]
+.
【0284】
ステップ2:N−((1r,4r)−5'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化165】
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(1r,4r)−6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(実施例20iステップ1、494mg、1.68mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(366mg、3.02mmol)を、2−MeTHF(15mL)に溶解した。Ti(OEt)
4(0.704mL、3.36mmol)を加え、生成した混合物を80℃に70時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(85mL)で希釈した。水(3mL)を、激しい撹拌下で加え、次いで混合物を1時間、そのままにした。混合物を濾過し、溶媒を蒸発させ、残留物を、勾配溶離0〜70%EtOAc/ヘプタンを用いるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物470mg(収率70%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.83 (m, 2 H), 0.87 (m, 2 H), 1.29−1.91 (m, 16 H), 2.12 (m, 2 H), 3.00 (s, 2 H), 3.20−3.33 (m, 1 H), 3.40 (s, 3 H), 7.27 及び 7.29 (溶媒とオーバーラップするm, 2 H), 7.49 (dd, 1 H). MS (ES+) m/z 398 [M+H]
+.
【0285】
ステップ3:6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化166】
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ジオキサン中の4M HCl(1.5mL、6.00mmol)を、5℃で乾燥ジオキサン(5mL)中のN−(5'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシスピロ[シ
クロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例20iステップ2、470mg、1.18mmol)の溶液に加えた。反応混合物が室温になるのにまかせ、1時間撹拌し、次いで0℃で一夜保存し、次いで濃縮した。生成物(塩酸塩として)をDCMに溶解し、水性飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。表題化合物363mg(定量的収率)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.78−0.85 (m, 2 H), 0.85−0.91 (m, 2 H), 1.34−1.49 (m, 3 H), 1.54−1.63 (m, 2 H), 1.68−1.84 (m, 2 H), 2.08−2.19 (m, 2 H), 2.98 (s, 2 H), 3.23−3.33 (m, 1 H), 3.38−3.43 (m, 3 H), 7.27 (m, 2 H), 7.46 (dd, 1 H), 7.69 (br. s., 1 H). MS (ES+) m/z 294 [M+H]
+.
【0286】
ステップ4:(1r,4r)−6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化167】
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無水MeOH(10mL)中の6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例20iステップ3、360mg、1.23mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、380mg、3.68mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、60℃に18時間加熱した。混合物を濃縮し、MeOH中の7M溶液アンモニア(20mL、140mmol)を加えた。生成した混合物を、MWを用いて120℃に45分間加熱した。反応混合物を濃縮し、追加分のMeOH中の7Mアンモニア(20mL、140mmol)を残留物に加え、混合物を、MWを用いて120℃に45分間加熱した。濃縮、アンモニア添加及び加熱のこのサイクルをさらに2回繰り返した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCMに溶解し、シリカのプラグを通過させ、それをさらにDCM/EtOAc(約50:50)で溶離した。所望の生成物を含有する画分を濃縮し、残留物をHPlCによってさらに精製して表題化合物85mg(収率19%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.71−0.76 (m, 2 H), 0.79−0.85 (m, 2 H), 1.09 (td, 1 H), 1.26−1.42 (m, 3 H), 1.42−1.50 (m, 1 H), 1.60−1.71 (m, 2 H), 1.87−2.00 (m, 2 H), 2.27 (s, 3 H), 3.02−3.10 (m, 1 H), 3.10−3.19 (m, 2 H), 3.33 (s, 3 H), 6.76 (s, 1 H), 7.20 (d, 1 H),
7.24 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 362 [M+H]+, (ES−) m/z 360 [M−H]
-.
【0287】
(1r,4r)−6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−6'−(シクロプロピルエチニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例20iステップ4、65mg、0.18mmol)の異性体を、Chiralpak OD−H;20*250mm;5μmカラムを備えたSFC Berger Multigram II分取HPlC、並びに流速50mL/分の20%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び80%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
保持時間2.9分の未確定の絶対配置を有する異性体1(22mg、収率35%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.67 (m, 2 H), 0.83 (m, 2 H), 0.93 (br. s., 1 H), 1.18 (m, 2 H), 1.43 (m, 4 H), 1.80 (m, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.96 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 6.48 (s, 1 H), 6.53 (s, 2 H), 7.15 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H); MS (APCI+
) m/z 362 [M+H]
+.及び
保持時間4.0分の未確定の絶対配置を有する異性体2(22mg、収率35%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.67 (m, 2 H), 0.83 (m, 2 H), 0.93 (m, 1 H), 1.18 (m, 2 H), 1.42 (m, 4 H), 1.80 (m, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.97 (m, 3 H), 3.18 (s, 3
H), 6.48 (s, 1 H), 6.53 (s, 2 H), 7.15 (dd, 1 H), 7.23 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z
362 [M+H]
+.
【0288】
実施例20j
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−ブロモピリミジン−2−カルボキサミド
ステップ1:(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン
【化168】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、156mg、0.41mmol)、トランス−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(54.4mg、0.41mmol)、ヨウ化銅(I)(39.5mg、0.21mmol)及びK
2CO
3(172mg、1.24mmol)を、マイクロ波バイアル中の乾燥ジメチルスルホキシド(3mL)中で混合した。混合物を、アルゴン下、室温で30分間撹拌した。H
2O中の30〜33%アンモニア(0.389mL、6.22mmol)を加え、バイアルを密閉し、マイクロ波合成装置中、110℃で3時間加熱した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、ブライン(25mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。有機物を合わせ、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、DCM中の0%〜100%(0.1N NH3を含有するDCM中の10%MeOH)の勾配を用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(99mg、収率76%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.86 (td, 1 H), 1.07−1.25 (m, 2 H), 1.33−1.50 (m, 2 H), 1.79 (m, 2 H), 2.12 (s, 3 H), 2.80 (m, 2 H), 2.91 (m, 1 H), 3.18 (s, 3 H), 4.71 (s, 2 H), 5.82 (d, 1 H), 6.35 (dd, 1 H), 6.41 (s, 2 H), 6.89 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 313 [M+H]
+.
【0289】
ステップ2:N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−ブロモピリミジン−2−カルボキサミド
【化169】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(45.5mg、0.24mmol)を、DCM(0.5mL)中の5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸(44.4のmg、0.22mmol)の懸濁液に加えた。得られた溶液を5分間撹拌し、DMF(0.500mL)中の(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例20jステップ1、57mg、0.18mmol)及び2M
HCl(0.091mL、0.18mmol)の氷冷溶液に2分かけて滴加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで一夜、室温に達するにまかせた。溶媒を蒸発させた。粗物質を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(10mg、収率11%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.85−1.00 (m, 1 H), 1.08−1.31 (m, 2 H), 1.38−1.52 (m, 3 H), 1.77−1.87 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.87−3.06 (m, 3 H), 3.19 (s, 3 H), 6.50−6.60 (m, 2 H), 7.15−7.20 (m, 1 H), 7.22−7.29 (m, 1 H), 7.50−7.63 (m, 1 H), 9.18 (s, 2 H), 10.53−10.64 (m, 1 H). MS (ES+) m/z 497.1 [M+H]
+.
【0290】
実施例20k
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボキサミド
【化170】
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キサントホス(20.76mg、0.04mmol)、炭酸セシウム(156mg、0.48mmol)、酢酸パラジウム(II)(8.05mg、0.04mmol)及び5−(トリフルオロメチル)ピコリンアミド(79mg、0.42mmol)を、マイクロ波バイアルに加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュした。乾燥THF(1.4mL)中の6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Aステップ4、90mg、0.24mmol)の溶液を加えた。反応物を、MWを用いて150℃で1時間加熱した。キサントホス(20.76mg、0.04mmol)及び酢酸パラジウム(II)(8.05mg、0.04mmol)を加え、再び、反応物を150℃で1時間加熱した。キサントホス及びPd(OAc)
2を添加して加熱する同じ手順を、もう1回繰り返した。溶媒を蒸発させた。粗生成物をDCMに溶解した。混合物をブラインで抽出し、相分離器を通して濾過した。溶媒を蒸発させた。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 12g、DCM中のMeOH中の0〜10%0.1M NH
3)を用いて精製した。生成物を含有する画分を合わせ、溶媒を蒸発させた。生成物を、分取クロマトグラフィーを用いてさらに精製して表題化合物(10mg、収率9%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.09 (td, 1 H), 1.30−1.42 (m, 2 H), 1.52−1.62 (m, 1
H), 1.63−1.78 (m, 2 H), 1.91−2.01 (m, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 3.03−3.13 (m, 1 H), 3.13−3.24 (m, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 7.35 (d, 1 H), 7.54 (dd, 1 H), 8.15 (dd, 1 H), 8.37 (d, 1 H), 8.85 (s, 1 H), 9.87 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 486 [M+H]
+.
【0291】
実施例20n
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−6−クロロ−3−メチル−1−ベンゾフラン−2−カルボキサミド
【化171】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(45.5mg、0.24mmol)を、DCM(0.5mL)中の5−クロロ−3−メチルベンゾフラン−2−カルボン酸(46.1のmg、0.22mmol)の懸濁液に加えた。得られた溶液を5分間撹拌し、次いでDMF(0.500mL)中の(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例20jステップ1、57mg、0.18mmol)及び2M HCl(0.091mL、0.18mmol)氷冷溶液に2分かけて滴加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで一夜、室温に達するにまかせた。溶媒を蒸発させた。粗生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(7mg、収率8%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.86−0.97 (m, 1 H), 1.08−1.32 (m, 2 H), 1.41−1.51 (m, 3 H), 1.79−1.87 (m, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.54 (s, 3 H), 2.89−3.08 (m, 3 H), 3.21 (s, 3 H), 6.57 (br. s, 2 H), 7.15 (s, 1 H), 7.23−7.29 (m, 1 H), 7.51−7.55 (m, 1 H), 7.56−7.60 (m, 1 H), 7.66 (s, 1 H), 7.91 (d, 1 H), 10.28 (s, 1 H). MS (ES+) m/z 505.2 [M+H]
+.
【0292】
実施例20o
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−3,5−ジクロロピリジン−2−カルボキサミド
【化172】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(55.8mg、0.29mmol)を、DCM(0.5mL)中の3,5−ジクロルピコリン酸(43.0mg、0.22mmol)の懸濁液に加えた。得られた溶液を5分間撹拌し、DMF(0.5mL)中の4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例20jステップ1、70mg、0.22mmol)及び2M HCl(0.112mL、0.22mmol)氷冷溶液に2分かけて滴加した。混合物を0℃で60分間撹拌した。混合物を室温で2日間撹拌した後、混合物を濃縮し、DMSOで希釈し、分取クロマトグラフィーによって精製した。画分を貯め、DCM(×3)で抽出し、有機相を相分離器に通過させた。溶媒を除去して表題化合物(19.5mg、収率18%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.06 (td, J=13.56, 3.78 Hz, 1 H), 1.26−1.43 (m, 2 H), 1.56 (td, J=13.56, 3.15 Hz, 1 H), 1.61−1.73 (m, 2 H), 1.89−1.99 (m, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 3.03−3.10 (m, 1 H), 3.10−3.20 (m, 2 H), 3.33 (s, 3 H), 7.25 (d, J=1.89 Hz, 1 H), 7.31 (d, J=8.20 Hz, 1 H), 7.41 (d, J=8.20 Hz, 1 H), 7.87 (d, J=1.89 Hz, 1 H), 8.44 (d, J=2.21 Hz, 1 H), 9.66 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 486 [M+H]
+.
【0293】
実施例20q
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(37.5mg、0.20mmol)を、DCM(0.5mL)中の5−クロロピコリン酸(28.4mg、0.18mmol)の懸濁液に加えた。溶液を、室温で5分間撹拌し、次いでDMF(0.500mL)中の4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例20j、ステップ1、47mg、0.15mmol)及び2M HCl(0.075mL、0.15mmol)の氷冷溶液に2分かけて滴加した。混合物を0℃で2分間撹拌した。溶媒を蒸発させた。粗生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製した。純粋な生成物を含有する画分を集め、DCMで抽出し、相分離器を通して乾燥させ、蒸発させて表題化合物(31.5mg、収率46%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.04 (td, 1 H), 1.17−1.28 (m, 2 H), 1.45 (td, 1 H), 1.53 (d, 2 H), 1.83−1.89 (m, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 2.93−3.06 (m, 2 H), 3.06−3.18 (m, 1 H), 3.24 (s, 3 H), 5.27 (br. s., 2 H), 7.14 (d, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.99 (dd, 1 H), 8.15 (d, 1 H), 8.63 (d, 1 H), 9.80 (br. s., 1 H), MS (ES+) m/z 452 [M+H]
+.
【0294】
実施例20t
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(2−メチルプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−((1r,4r)−5'−イソブトキシ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化174】
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(1r,4r)−6'−イソブトキシ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体69、1.24g、4.10mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.895g、7.38mmol)を、2−メチル−テトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、チタン(IV)エトキシド(1.72mL、8.20mmol)を加えた。生成した混合物を還流に一夜加熱した。追加の2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.45g、3.7mmol)を加え、反応を継続した。一日後、混合物を室温に冷却するにまかせ、EtOAc(35mL)を加え、続いて激しい撹拌下、水(15mL)を滴加した。10分間撹拌した後、混合物を1時間静置した後、形成された固形物を濾過した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。溶離液としてヘプタン中の0〜20%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物1.036g(収率62%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.01−1.07 (m, 6 H), 1.31−1.36 (s, 9 H), 1.36−1.46 (m, 2 H), 1.52−1.67 (m, 4 H), 2.07−2.14 (m, 3 H), 2.96 (s, 2 H), 3.22−3.33 (m, 1 H), 3.38−3.42 (m, 3 H), 3.73−3.84 (m, 2 H), 7.10 (dd, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 7.75−8.03 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 406 [M+H]
+.
【0295】
ステップ2:(1r,4r)−6'−イソブトキシ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化175】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M、6.4mL、25.5mmol)を、無水1,4−ジオキサン(3mL)中のN−((1r,4r)−5'−イソブトキシ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例20t、ステップ1、1.036g、2.55mmol)の溶液に加えた。生成した混合物を、N
2下、室温で1時間撹拌した。混合物を1/3の体積に濃縮し、Et
2O(40mL)を加えた。形成された固形物を濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物を、DCMと飽和水性NaHCO
3との間で分配した。相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。生成物(635mg、収率82%)を、次のステップにそのまま直ちに用いた:MS (EI) m/z 301 M
+.
【0296】
ステップ3:(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(2−メチルプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化176】
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2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、652mg、6.32mmol)及び(1r,4r)−6'−イソブトキシ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例20t、ステップ2、635mg、2.11mmol)を乾燥MeOH(10mL)に溶解し、生成した溶液を窒素雰囲気下、60℃で一夜加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせ、溶媒を真空で蒸発させた。溶離液としてヘプタン中の0〜40%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物678mg(収率83%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
1.00 (d, 6 H), 1.12−1.48 (m, 5 H), 1.56−1.80 (m, 3 H), 2.01−2.09 (m, 1 H), 2.40 (s, 3 H), 3.06 (s, 2 H), 3.03−3.14 (m, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 3.63 (d, 2 H), 6.43 (d, 1 H), 6.86 (dd, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 8.69 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 387 [M+H]
+.
【0297】
ステップ4:(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(2−メチルプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(2−メチルプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例20tステップ3、678mg、1.75mmol)及びアンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)を、マイクロ波バイアル中で混合した。バイアルを密閉し、反応物をマイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した(一定の保持時間)。混合物を真空で濃縮し、残留物をアンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)に溶解し、マイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。これ(濃縮、アンモニアの添加及び加熱)を2回繰り返された(合計4回の実施)。溶媒の蒸発後、残留物を、EtOAcと2Mクエン酸との間で分配した。相を分離し、有機層を2Mクエン酸で抽出した。有機層を捨てると同時に、合わせた水相を、50%NaOH(水性)の添加によってpH12の塩基性にした。生成物をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を木炭で処理し、珪藻土を通して濾過した。フィルターパッドをEtOAcですすぎ、濾液を真空で濃縮して表題化合物432mg(収率67%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.89 (d, 1 H), 0.93 (d, 6 H), 1.08−1.26 (m, 2 H), 1.35−1.49 (m, 3 H), 1.80 (d, 2 H), 1.86−1.97 (m, 1 H), 2.15 (s, 3 H), 2.81−2.98 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 3.58 (dd, 2 H), 6.05 (d, 1 H), 6.50 (br. s., 2 H), 6.70 (dd, 1 H), 7.15 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 370 [M+H]
+.
【0298】
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(2−メチルプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(2−メチルプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体(実施例20tステップ4、376mg、1.02mmol)を、LuxC4(20*250mm;5μm)カラムを備えたSFC Berger Multigram II分取HPlC、並びに50mL/分の流速の30%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び70%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
保持時間2.6分の未確定の絶対配置を有する異性体1(128mg、収率34%):
1H
NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.89 (d, 1 H), 0.93 (d, 6 H), 1.08−1.27 (m, 2 H), 1.35−1.47 (m, 3 H), 1.80 (d, 2 H), 1.86−1.98 (m, 1 H), 2.14 (s, 3 H), 2.82−2.99 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 3.58 (dd, 2 H), 6.05 (d, 1 H), 6.50 (s, 2 H), 6.70 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 370 [M+H]
+; 及び
保持時間3.5分の未確定の絶対配置を有する異性体2(146mg、収率39%):
1H
NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.89 (d, 1 H), 0.93 (d, 6 H), 1.08−1.26 (m, 2 H), 1.35−1.47 (m, 3 H), 1.80 (d, 2 H), 1.87−1.98 (m, 1 H), 2.15 (s, 3 H), 2.81−2.98 (m, 3 H), 3.18 (s, 3 H), 3.58 (dd, 2 H), 6.05 (d, 1 H), 6.50 (s, 2 H), 6.70 (dd, 1 H), 7.14 (d, 1 H). MS (ES+) m/z 370 [M+H]
+.
【0299】
実施例20u
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−[(1r,1'E,4r)−4−メトキシ−6'−(3,3,3−トリフルオ
ロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化178】
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(1r,4r)−4−メトキシ−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体83、320mg、0.93mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(204mg、1.68mmol)を、2−メチル−テトラヒドロフラン(4mL)に溶解した。チタン(IV)エトキシド(0.391mL、1.87mmol)を加えた。生成した混合物を、週末にかけて還流で加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせ、EtOAc(10mL)を加え、続いて激しい撹拌下、水(5mL)を滴加した。10分撹拌した後、混合物を1時間静置させた後、形成された固形物を濾過した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。溶離液としてヘプタン中の0〜20%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により、表題化合物270mg(収率65%)(もう一方の異性体5%を含有する)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.32−1.35 (m, 9 H), 1.36−1.45 (m, 2 H), 1.52−1.57 (m, 1 H), 1.60−1.68 (m, 1 H), 1.72−2.07 (m, 2 H), 2.13 (d, 2 H), 2.63 (dt, 2 H), 2.97 (s, 2 H), 3.21−3.32 (m, 1 H), 3.40 (s, 3 H), 4.26 (td, 2 H), 7.11 (dd, 1 H), 7.29 (d, 1 H), 7.87−8.13 (m, 1 H); MS (ES+)
m/z 446 [M+H]
+.
【0300】
ステップ2:(1r,4r)−4−メトキシ−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化179】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M)(1.52mL、6.06mmol)を、無水1,4−ジオキサン(1mL)中のN−((1r,4r)−4−メトキシ−5'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例20uのステップ1、270mg、0.61mmol)の溶液に加えた。生成した混合物を、N
2下、室温で2時間撹拌した。混合物を約1/3の体積に濃縮し、Et
2O(40mL)を加えた。固形物が形成され、それを濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物をDCMと飽和水性NaHCO
3との間で分配した。相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。もう一方の異性体9%を含有する生成物(174mg、84%)を、直ちに次のステップにそのまま用いた:MS (ES+) m/z 342 [M+H]
+.
【0301】
ステップ3:(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化180】
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2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、158mg、1.53mmol)及び4−メトキシ−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例20u、ステップ2、174mg、0.51mmol)を乾燥MeOH(3mL)に溶解し、生成した橙色溶液を、窒素雰囲気下、60℃で一夜加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせ、溶媒をを真空で蒸発させた。溶離液としてヘプタン中の0〜30%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製してもう一方の異性体5%を含有する表題化合物175mg(収率81%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.15−1.24 (m, 1 H), 1.34−1.53 (m, 2 H), 1.56−1.69 (m, 2 H), 1.75 (dd, 1 H), 2.02 (dt, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 2.53−2.64 (m, 2 H), 3.08 (s, 2 H), 3.09−3.13 (m, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 4.12 (t, 2 H), 6.44 (s, 1 H), 6.87 (d, 1 H), 7.24 (d, 1 H), 8.84 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 387 [M+H]
+.
【0302】
ステップ4:(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例20uステップ3、175mg、0.41mmol)及びアンモニア(MeOH中7M、3mL、21mmol)を、マイクロ波バイアル中で混合した。バイアルを密閉し、反応物をマイクロ波反応器中、110℃で30分間加熱した。混合物を真空で濃縮し、残留物をアンモニア(MeOH中7M、3mL、21mmol)に溶解し、マイクロ波反応器中、110℃で30分間加熱した。この手順(濃縮、アンモニアの添加及び加熱)を2回繰り返した(合計4回の実施)。溶媒の蒸発後、残留物をEtOAcと2M水性クエン酸との間で分配した。相を分離し、有機層を2Mクエン酸で抽出した。有機層を捨てると同時に、合わせた水相を、50%水性NaOHの添加によってpH12の塩基性にした。生成物をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を木炭で処理し、珪藻土を通して濾過した。フィルターパッドをEtOAcですすぎ、濾液を真空で濃縮した。分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物64mg(収率38%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90 (td, 1 H), 1.08−1.27 (m, 2 H), 1.34−1.49 (m, 3 H), 1.80 (d, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.69 (tt, 2 H), 2.82−2.99 (m, 3 H), 3.15−3.22 (m, 3 H), 4.00−4.10 (m, 2 H), 6.08 (d, 1 H), 6.51 (br. s., 2 H), 6.75 (dd, 1 H), 7.18 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z 410 [M+H]
+.
【0303】
実施例20v
(1r,4r)−6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'
H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体65、611mg、1.99mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(435mg、3.59mmol)を、2−メチル−テトラヒドロフラン(40mL)に溶解した。チタン(IV)エトキシド(0.84mL、3.99mmol)を加え、生成した混合物を週末にかけて80℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(85mL)で希釈した。水(3mL)を、激しい撹拌下で加え、次いで混合物を1時間放置したままにした。混合物を濾過し、溶媒を蒸発させ、残留物を、ヘプタン中のEtOAc(0〜70%)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物244mg(収率30%)を得た:MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
【0304】
ステップ2:6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
HCl(1,4−ジオキサン中4M、1.489mL、5.96mmol)を、無水1,4−ジオキサン(25mL)中のN−(5'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例20v、ステップ1、244mg、0.60mmol)の溶液に加えた。白色沈殿が直ちに形成され、生成した濁った混合物を窒素雰囲気下で一夜撹拌した。混合物をNaHCO
3(水性)で希釈し、DCMで抽出した。MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。表題化合物204mg(定量的収率)を得、それを、なんら精製することなく次のステップに用いた:MS (ES+) m/z 306 [M+H]
+.
【0305】
ステップ3:6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'(3'H)−チオン
【化184】
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6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例20v、ステップ2、204mg、0.67mmol)、オルトギ酸トリメチル(0.193mL、1.76mmol)及び2−プロパノール(5mL)を、MWバイアルに加えた。バイアルを密閉し、混合物を60℃(油浴)で加熱した。MeOH(15mL)中の2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、138mg、1.34mmol)を加え、生成した混合物を60℃で一夜撹拌し、次いで真空で濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中の0〜50%EtOAc)を用いて単離して表題化合物(167mg、収率64%)を得た:MS (ES+) m/z 391 [M+H]
+.
【0306】
ステップ4:(1r,4r)−6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
6'−(3−フルオロプロポキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例20v、ステップ3、167mg、0.43mmol)を、マイクロ波バイアル中に置いた。アンモニア(MeOH中7M、2mL、14mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。混合物を濃縮し、アンモニア(MeOH中7M、2mL、14mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波反応器中、120℃で30分間加熱した。濃縮、アンモニアの添加及びMWによる120℃の加熱のサイクルを、5回繰り返した。混合物を真空で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて単離して表題化合物40mg(収率25%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.93 (td, J=13.40, 2.84 Hz, 1 H) 1.07−1.27 (m, 2 H) 1.31−1.48 (m, 3 H) 1.81 (d, J=9.46 Hz, 2 H) 1.95−2.10 (m, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.83−2.99 (m, 3 H) 3.18 (s, 3 H) 3.88−3.95 (m, 2 H) 4.51 (t, J=5.99 Hz, 1 H) 4.61 (t, J=5.99 Hz, 1 H) 6.14 (d, J=2.21 Hz, 1 H) 6.75 (dd, J=8.20, 2.52 Hz, 1 H) 7.17 (d, J=8.20 Hz, 1 H) MS (ES+) m/z 374 [M+H]
+.
【0307】
実施例20w
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロ−3−メチルピリジン−2−カルボキサミド
【化186】
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DCM/DMF/THF(2.0:2.0:0.5mL)の混合物中の5−クロロ−3−メチルピコリン酸(37.6mg、0.22mmol)のスラリーに、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(45.5mg、0.24mmol)を加えた。活性化された酸を含有する混合物を、アルゴン下で20分間撹拌した後、それを、DMF(2.0mL)中の(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例20j、ステップ1、57.0mg、0.18mmol)、塩酸(3M)(0.3mL、0.90mmol)及びトリエチルアミン(0.099mL、0.71mmol)の冷たい(0℃、外部温度)撹拌溶液に加えた。2時間後、上のように調製した追加分の活性化された酸を、0℃で加えた。混合物を0℃で5分間、次いで室温で1時間撹拌した後、温度を30℃に30分間高めた。反応物を、MeOH(1.5mL)の添加によってクエンチし、混合物を減圧で濃縮して粗生成物を得、それを分取クロマトグラフィーによって精製した。単離した物質を、MeOH(1.5mL)中の1.25M HClで処理して塩酸塩(15mg、収率18%)として表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.14 (m, 1 H), 1.28−1.44 (m, 3 H), 1.64−1.78 (m, 2 H), 1.96−2.10 (m, 2 H), 2.46 (s, 3 H), 2.77 (s, 3 H), 3.05−3.16 (m, 2 H), 3.22 (m, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 7.32−7.36 (m, 2 H), 7.62−7.66 (m, 2 H), 8.37 (d, 1 H), 10.05 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 466 [M+H]
+.
【0308】
実施例20x
N−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−フルオロピリジン−2−カルボキサミド
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(39.1mg、0.20mmol)を、DCM(0.5mL)中の5−フルオロピコリン酸(26.6mg、0.19mmol)の懸濁液に加えた。溶液を、室温で10分間撹拌し、次いでDMF(0.500mL)中の4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例20j、ステップ1、49mg、0.16mmol)及び2M HCl(0.078mL、0.16mmol)の氷冷溶液に滴加した。混合物を、0℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。粗生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製した。生成物を含有する画分を貯め、MeOHを蒸発させた。DCMを加え、有機相を抽出し、相分離器を通して乾燥させ、蒸発させて表題化合物(25mg、収率37%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 0.99−1.10 (m, 1 H), 1.18−1.27 (m, 2 H), 1.45 (td, 1 H), 1.50−1.57 (m, 2 H), 1.83−1.90 (m, 2 H), 2.20 (s, 3 H), 2.94−3.06 (m, 2 H), 3.06−3.15 (m, 1 H), 3.25 (s, 3 H), 5.29 (br. s., 2 H), 7.15 (d, 1 H), 7.28 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.72 (td, 1 H), 8.24 (dd, 1 H), 8.52 (d, 1 H), 9.78 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 436 [M+H]
+.
【0309】
実施例20y
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[2−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−4−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化188】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19、75mg、0.20mmol)、酢酸カリウム(39.1mg、0.40mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(55.7mg、0.22mmol)及びPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(8.14mg、9.97μmol)を、マイクロ波バイアル中のジオキサン(2mL)に溶かした。反応容器を密閉し、Biotage Initiator中、110℃で30分間、次いで120℃で15分間加熱した。冷却した後、K
2CO
3(55mg、0.40mmol)、Pd(Ph
3P)
4(11.5mg、9.97μmol)及び水(0.3mL)、続いてジオキサン(1mL)中の4−ブロモ−2−(プロパ−1−イニル)ピリジン(中間体33、39mg、0.20mmol)を加えた。反応容器を密閉し、Biotage Initiator中、110℃で30分間加熱した。冷却した後、混合物を濾過し、真空で濃縮した。生成物を、ヘプタン中のEtOAc(0〜100%)の勾配、次いでEtOAc:MeOH(9:1)を用いるフラッシュクロマトグラフィー、続いて分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(7mg、収率9%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96 (m, 1 H), 1.12−1.29 (m, 2 H), 1.39−1.50 (m, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 2.08 (s, 3 H), 2.18 (s, 3 H), 2.90−3.13 (m, 3 H), 3.20 (s, 3 H), 6.56 (s, 2 H), 6.89 (d, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.50 (dd, 1 H), 7.58 (d, 1 H), 7.62 (dd, 1 H), 8.49 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 413 [M+H]
+.
【0310】
実施例20z
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[3−(プロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化189】
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アルゴン下、ジオキサン(2mL)中のナトリウムテトラクロロパラデート(II)(2.9mg、9.70μmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(5.2mg、20.0μmol)、(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19、73mg、0.19mmol)及び3−(プロパ−1−イニル)フェニルボロン酸(中間体34、47mg、0.29mmol)の混合物を、還流で一夜加熱した。3−(プロパ−1−イニル)フェニルボロン酸(46.6mg、0.29mmol)を加え、加熱を4時間継続した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、溶媒を蒸発させた。残留物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物4.0mg(収率5%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.91−1.02 (m, 1 H), 1.10−1.32 (m, 2 H), 1.40−1.54 (m, 3 H), 1.84 (d, 2 H), 2.06 (s, 3 H), 2.18 (s, 3 H), 2.92−3.13 (m, 3 H), 3.21 (s, 3 H), 6.55 (s, 2 H), 6.75 (d, 1 H), 7.30−7.35 (m, 1 H), 7.35−7.42 (m, 2 H), 7.44−7.50 (m, 3 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 412 [M+H]
+.
【0311】
実施例20aa
(1r,4r)−6'−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化190】
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MeCN(3.5mL)及びDMF(0.5mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19、130mg、0.35mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下で4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(132mg、0.52mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(14.1mg、0.02mmol)及びKOAc(136mg、1.38mmol)の混合物に加えた。混合物を、MWを用いて120℃に30分間加熱した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(14.1mg、0.02mmol)及び3,5−ジブロモピリジン(123mg、0.52mmol)を加え、混合物を、MWを用いて120℃に30分間加熱した。3,5−ジブロモピリジン(123mg、0.52mmol)、KOAc(35mg、0.35mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(14.1mg、0.02mmol)及び水(100μL)を加え、混合物を120℃で30分間加熱した。3,5−ジブロモピリジン及び触媒の添加並びにその後の加熱のサイクルをもう1回行った。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、残留物を、EtOAc及びヘプタン(0〜100%)、次いでMeOH及びDCM(0〜5%)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。分取クロマトグラフィーによってさらに精製して表題化合物22mg(収率14%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.13−1.30 (m, 2 H), 1.36−1.52 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.91−2.98 (m, 1 H), 3.00 (d, 1 H), 3.09 (d, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 6.54 (s, 2 H), 6.86 (d, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.56 (dd, 1 H), 8.19 (t, 1 H), 8.64 (d, 1 H), 8.73 (d, 1 H). MS (ES+) m/z 453 [M+H]+ 及び (ES−) m/z 451 [M−H]
-.
【0312】
実施例25
6'−ブロモ−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4−アミン
ステップ1:N−(5−ブロモ−2',3',5',6'−テトラヒドロスピロ[インデン−2,4'−ピラン]−3(1H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化191】
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チタン(IV)エトキシド(2.119mL、10.14mmol)を、2−メチル−テトラヒドロフラン(12mL)中の6−ブロモ−2',3',5',6'−テトラヒドロスピロ[インデン−2,4'−ピラン]−1(3H)−オン(中間体10、1.14g、4.05mmol)及び2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(0.688g、5.68mmol)の溶液に加え、生成した混合物を70℃で一夜撹拌した。室温に冷却したときに、MeOH(1.5mL)、飽和水性NaHCO
3(5mL)及びEtOAc(10mL)を加えた。混合物を1時間撹拌し、次いで珪藻土を通して濾過した。濾過ケークをEtOAc(3×10mL)で洗浄した。合わせた有機物をブライン(30mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、ヘプタン中の0〜40%EtOAcで溶離するシリカゲルカラム上で精製して表題化合物545mg(収率35%)を得た;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 8.54 (br. s., 1 H), 7.80 (dd, 1 H), 7.51 (d, 1 H), 3.88 (dd, 2 H), 3.51 (m, 2 H), 3.14 (s, 2 H), 1.38 (m, 2 H), 1.24 (m, 11 H), MS (ES+) m/z 384 [M+H]
+.
【0313】
ステップ2:6−ブロモ−2',3',5',6'−テトラヒドロスピロ[インデン−2,4'−ピラン]−1(3H)−イミン
【化192】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M)(0.683mL、2.73mmol)を、無水1,4−ジオキサン(1mL)中のN−(5−ブロモ−2',3',5',6'−テトラヒドロスピロ[インデン−2,4'−ピラン]−3(1H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例25ステップ1、105mg、0.27mmol)の溶液に加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。Et
2O(3mL)を加え、沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄し、次いでDCM(5mL)及び飽和水性NaHCO
3(5mL)に溶解した。混合物を相分離器に注ぎ、有機層を集め、濃縮して表題化合物を得、それをさらに精製することなく、次のステップに用いた。
【0314】
ステップ3:6'−ブロモ−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4(3H)−チオン
【化193】
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6−ブロモ−2',3',5',6'−テトラヒドロスピロ[インデン−2,4'−ピラン]−1(3H)−イミン(実施例25ステップ2、235mg、0.84mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、173mg、1.68mmol)を無水MeOH
(5mL)に溶かし、生成した混合物を窒素雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。室温に冷却したときに、混合物を、ヘプタン中の0〜50%EtOAcで溶離するシリカゲルカラム上で濃縮し、精製して表題化合物385mg(収率95%)を得た;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 12.40 (br. s, 1 H), 7.53 (dd, 1 H), 7.36 (d, 1 H), 7.03 (d, 1 H), 3.71 (td, 2 H), 3.44 (m, 2 H), 3.15 (m, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 1.64 (s, 1 H), 1.55 (s, 1 H), 1.27 (m, 2 H); MS (ES+) m/z 365 [M+H]
+.
【0315】
ステップ4:6'−ブロモ−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4−アミン
【化194】
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6'−ブロモ−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4(3H)−チオン(実施例25ステップ3、415mg、1.14mmol)を、NH
3(MeOH中7M、13mL、91mmol)に溶かし、生成した混合物を、マイクロ波反応器中、120℃で2×1時間加熱した。混合物を濃縮し、生成した残留物をNH3(MeOH中7M、13mL、91mmol)に溶かし、次いで120℃で1時間再び加熱した。混合物を濃縮し、生成した残留物をDCM(10mL)及び飽和水性NaHCO
3(5mL)に溶かし、相分離器に注いだ。有機層を集め、DCM中の0〜10%(MeOH中の0.1M NH
3)で溶離するシリカゲルカラム上で濃縮し、精製して表題化合物295mg(収率75%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 7.36 (dd, 1 H), 7.27 (d, 1 H), 6.68 (d, 1 H), 6.65 (br. s, 1 H), 3.65 (m, 2 H), 3.46 (m, 1 H), 3.38 (m, 1 H), 3.15 (m, 1 H), 3.00 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 1.66 (td, 1 H), 1.19 (m, 3 H); MS (ES+) m/z 348[M+H]
+.
【0316】
実施例26a
6'−(3−クロロフェニル)−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4−アミン
【化195】
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6'−ブロモ−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4−アミン(実施例25、75mg、0.22mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(40.4mg、0.26mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(8.86mg、10.77μmol)、2M水性K
2CO
3(0.215mL、0.43mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)の混合物をバイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で15分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をブライン(3mL)で希釈し、DCM(3×3mL)で抽出した。合わせた有機物を濃縮し、生成した残留物を分取クロマトグラフィーによって精製した。表題化合物を含有する画分を貯め、溶媒を真空で除去し、生成した水性残留物を、DCM(3×3mL)で抽出した。合わせた有機物を相分離器に通過させ、濃縮した。生成した残留物をMeOH(2mL)に溶かし、真空オーブン中、40℃で週末にかけて乾燥させて表題化合物36mg(収率44%)を得た;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 7.55 (t, 1 H), 7.49 (m, 2 H), 7.39 (m, 3 H), 6.80 (d, 1 H), 6.61 (br. s, 1 H), 3.66 (m, 2 H), 3.48 (m, 1 H), 3.40 (td, 1 H), 3.22 (d, 1 H), 3.08 (d, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 1.72 (td, 1 H), 1.22 (m, 3 H); MS (ES+) m/z 380 [M+H]
+.
【0317】
実施例26c
6'−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4−アミン
【化196】
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6'−ブロモ−5−メチル−2'',3'',5'',6''−テトラヒドロ−3'H−ジスピロ[イミダゾール−2,1'−インデン−2',4''−ピラン]−4−アミン(実施例25、75mg、0.22mmol)及び3−クロロ−4−フルオロベンゼンボロン酸(45.1mg、0.26mmol)から出発して、実施例26aに記載したように、表題化合物を収率42%で合成した;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 7.72 (dd, 1 H), 7.52 (m, 2 H), 7.42 (m, 2 H), 6.80 (d, 1 H), 6.60 (br. s, 1 H), 3.66 (m, 2 H), 3.48 (t, 1 H), 3.40 (m, 1 H), 3.20 (m, 1 H), 3.07 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 1.71 (td, 1 H), 1.23 (m, 3 H), ; MS (ES+) m/z 398 [M+H]
+.
【0318】
実施例27
6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5'−ブロモ−4,4−ジフルオロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化197】
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6'−ブロモ−4,4−ジフルオロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体11、819mg、2.60mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(630mg、5.20mmol)及びチタンエトキシド(1.874mL、9.10mmol)を、2−MeTHF(9mL)に溶解し、MWを用いて120℃に1時間加熱した。EtOAc(20mL)及びNaHCO
3(水性、飽和、2mL)を撹拌下で加えた。混合物を撹拌することなく1時間放置したままにした。有機相を濾過によって集め、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。n−ヘプタン中の0〜50%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより表題化合物(340mg、収率31%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.25 (s, 9 H), 1.56−1.71 (m, 2 H), 2.10 (br. s., 6 H), 3.12 (s, 2 H), 7.49 (d, 1 H), 7.81 (dd, 1 H), 8.43−8.63 (m, 1 H). MS (ES+) m/z 418 [M+H]
+.
【0319】
ステップ2:6'−ブロモ−4,4−ジフルオロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化198】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M、3.38mL、13.51mmol)を、無水1,4−ジオキサン(4mL)中のN−(5'−ブロモ−4,4−ジフルオロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例27ステップ1、565mg、1.35mmol)の溶液に加えた。生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。Et
2O(2mL)を加え、沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物をDCM(8mL)と飽和水性NaHCO
3(8mL)との間で分配した。相を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。6'−ブロモ−4,4−ジフルオロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1(3'H)−イミン(418mg、収率99%)を得、それを次のステップに直接用いた。MS (ES+) m/z 314 [M+H]
+.
【0320】
ステップ3:6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化199】
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6'−ブロモ−4,4−ジフルオロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例27ステップ2、418mg、1.33mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、412mg、3.99mmol)を、乾燥MeOH(6mL)に溶解し、生成した溶液を、N
2(g)下、60℃で一夜加熱した。反応混合物を室温に冷却するにまかせ、形成された沈殿を濾過し、真空で乾燥させ、表題化合物(387mg、収率73%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ ppm 1.29−1.47 (m, 2 H), 1.49−1.62 (m, 2 H), 1.81−2.08 (m, 4 H), 2.28 (s, 3 H), 3.09 (d, 1 H), 3.15 (d, 1 H), 7.02 (d, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.53 (d, 1 H), 12.42 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 399.0 [M+H]
+.
【0321】
ステップ4:6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化200】
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アンモニア(MeOH中7M)(1.5mL、10.5mmol)中の6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデ
ン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例27ステップ3、57mg、0.14mmol)を、マイクロ波反応器中、100℃で40分間加熱した。混合物を濃縮し、アンモニア(MeOH中7M)(1.5mL、10.5mmol)中に再溶解し、MWを用いて100℃で40分間加熱した。混合物を濃縮した。CHCl
3/MeOH 40:1〜30:1〜20:1の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによる粗生成物の精製により表題化合物(21mg、収率39%)を得た:
1H NMR (500 MHz,
DMSO−d
6) δ ppm 1.15−1.29 (m, 1 H), 1.47 (m, 2 H), 1.61−1.73 (m, 1 H), 1.73−1.97 (m, 4 H), 2.18 (s, 3 H), 2.98 (d, 1 H), 3.08 (d, 1H), 6.67 (m, 3 H), 7.26
(d, 1 H), 7.37 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 382 [M+H]
+.
【0322】
実施例28c
6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化201】
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ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(7.70mg、0.03mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(7.02mg、0.03mmol)、6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例27、100mg、0.26mmol)及び5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(52.0mg、0.31mmol)を、マイクロ波バイアルに加え、2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)に溶解した。K
2CO
3(2M水性)(0.392mL、0.78mmol)を加え、バイアルをAr(g)でフラッシュし、ふたをした。混合物を、マイクロ波反応器中、100℃で45分間加熱した。追加のナトリウムテトラクロロパラデート(II)(7.70mg、0.03mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(7.02mg、0.03mmol)及び0.5当量の5−クロロピリジン−3−イルボロン酸を反応混合物に加え、それを90℃に1時間加熱した。水を加え、残留物をEtOAc(×3)で抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラム(SiO
2 4g、DCM中のMeOH9:1中の7M NH
3/DCM0〜100%)上で精製して表題化合物(41mg、収率38%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.23−1.32 (m, 1 H), 1.52 (br. s., 2 H), 1.72 (br. s., 1 H), 1.79−1.98 (m, 4 H), 2.19 (s, 3 H), 3.08 (d, 1 H), 3.16 (d, 1 H), 6.62 (br. s., 2 H), 6.90 (d, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.60 (dd, 1 H), 8.10 (t, 1 H), 8.57 (d, 1 H), 8.72 (d, 1 H). MS (APCI+) m/z 415.2 [M+H]
+.
【0323】
実施例28d
N−(4''−アミノ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル)−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
ステップ1:4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン
【化202】
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6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例27、116mg、0.30mmol)、トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン(40mg、0.30mmol)、ヨウ化銅(I)(29mg、0.15mmol)及びK
2CO
3(126mg、0.91mmol)を、マイクロ波バイアル中の乾燥ジメチルスルホキシド(3mL)中で混合した。混合物を、アルゴン下、室温で30分間撹拌した。アンモニア(H
2O中30〜33%)(0.285mL、4.55mmol)を加え、バイアルを密閉し、マイクロ波合成装置中、110℃で3時間加熱した。追加のヨウ化銅(I)(29mg、0.15mmol)及びトランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン(40mg、0.30mmol)を加え、次いで混合物を110℃に4時間加熱した。混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、真空で濃縮した。残留物を、シリカ(SiO
2 4g)のショートカラムに適用し、DCM中の0〜100%(MeOH及びDCM1:9中の7M NH
3)で溶離して表題化合物(46mg、収率48%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.17 (t, 1 H), 1.48 (br. s., 2 H), 1.64−1.96 (m, 5 H), 2.11−2.17 (m, 3 H), 2.83 (d, 1 H), 2.90 (d, 1 H), 4.75 (s, 2 H), 5.83 (d, 1 H), 6.37 (dd, 1 H), 6.50 (s, 2 H), 6.90 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 319.1 [M+H]
+.
【0324】
ステップ2:N−(4''−アミノ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル)−5−クロロピリジン−2−カルボキサミド
【化203】
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N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(36mg、0.19mmol)を、DCM(0.5mL)中の5−クロロピコリン酸(27mg、0.17mmol)の懸濁液に加えた。得られた橙色溶液を5分間撹拌し、次いでDMF(0.5mL)中の4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4'',6'−ジアミン(実施例28dステップ1、46mg、0.14mmol)及び2M水性HCl(0.072mL、0.14mmol)の氷冷溶液に2分かけて滴加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで一夜、室温に達するにまかせた。溶媒を蒸発させた。粗物質を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(11mg、収率17%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.23 (d, 1 H), 1.51 (d, 2 H), 1.66−1.98 (m, 5 H), 2.18 (s, 3 H), 2.99 (d, 1 H), 3.08 (d, 1 H), 6.63 (br. s., 1 H), 7.23−7.29 (m, 2 H), 7.62 (d, 1 H), 8.10 (d, 1 H), 8.18 (dd, 1 H), 8.74 (s, 1 H), 10.50 (s, 1 H); MS (APCI+) m/z 458.1 [M+H]
+.
【0325】
実施例28h
4,4−ジフルオロ−5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化204】
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6'−ブロモ−4,4−ジフルオロ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例27、100mg、0.26mmol)及び5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、50.5mg、0.31mmol)から出発して、実施例28cに記載したように表題化合物(26mg、収率24%)を製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.22−1.30 (m, 1 H), 1.51 (br. s., 2 H), 1.71 (br. s., 1 H), 1.78−1.97 (m, 4 H), 2.09 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H), 3.06 (d, 1 H), 3.15 (d, 1 H), 6.61 (s, 2 H), 6.85 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.56 (dd, 1 H), 7.91 (t, 1 H), 8.51 (d, 1 H), 8.67 (d, 1 H). MS (APCI+) m/z 419.2 [M+H]
+.
【0326】
実施例29
5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化205】
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メチルTHF(15mL)中の5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−オン(中間体12、2.8g、9.00mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.024g、16.20mmol)の混合物に、チタンエトキシド(3.71mL、18.00mmol)を加え、反応物を還流に加熱した。21時間後、反応物を室温に冷却するにまかせ、その後、それをEtOAc(150mL)で希釈した。水(12mL)を、激しい撹拌下で10分かけて滴加し、次いで混合物を、撹拌することなく1.5時間放置したままにした。固形物を濾過し、有機物を蒸発させた。粗生成物を、ヘプタン中の0%〜50%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物2.41g(収率65%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.33 (s, 9 H), 1.81 (m, 6 H), 2.12 (d, 2 H), 3.33 (m, 1 H), 3.42 (s, 3 H), 6.94 (d, 1 H), 7.59 (dd, 1 H), 8.53 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 415 [M+H]
+.
【0327】
ステップ2:5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−イミン
【化206】
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無水1,4−ジオキサン(40mL)中のN−(5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例29ステップ1、2g、4.83mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中の4M HCl(12.07mL、48.27mmol)を加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。Et
2O(30mL)を加え、沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄し、次いでDCM(40mL)と飽和水性NaHCO
3(40mL)との間で分配した。相を分離し、有機層を濃縮し、粗表題化合物1.37gを得、それを、次のステップに直ちに用いた:MS (EI) m/z 309 M
+.
【0328】
ステップ3:5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化207】
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5−ブロモ−4'−メトキシ−3H−スピロ[ベンゾフラン−2,1'−シクロヘキサン]−3−イミン(実施例29ステップ2、1.37g、4.41mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.909g、8.81mmol)を、乾燥MeOH(25mL)に溶解し、生成した橙色溶液を、窒素雰囲気下、60℃で一夜加熱した。追加の2−オキソプロパンチオアミド(400mg)を加え、撹拌を継続した。24時間後、混合物を室温に冷却するにまかせ、溶媒を蒸発させた。ヘプタン中の0〜100%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物373mg(収率21%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.35 (m, 1 H), 1.47 (m, 3 H), 1.87 (m, 2 H), 1.97 (m, 2 H), 2.29 (s, 3 H), 3.13 (s, 3 H), 4.11 (m, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 7.16 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 396 [M+H]
+.
【0329】
ステップ4:5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化208】
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5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例29ステップ3、365mg、0.92mmol)及びMeOH中の7Mアンモニア(10mL、70.00mmol)の混合物を、マイクロ波バイアル中に調製した。バイアルを密閉し、反応物をマイクロ波反応器中、120℃で30分間加熱した。混合物を濃縮し、残留物をMeOH中の7Mアンモニア(4mL)に溶解し、MWを用いて、もう1回、120℃で30分間加熱した。再び、混合物を濃縮し、MeOH中の7Mアンモニア(10mL、70.00mmol)を加え、混合物を120℃で加熱した。混合物を濃縮し、粗生成物をDCM中の20%MeOHに溶解し、シリカパッドを通して濾過し、DCM中の20%MeOHで溶離した。有機層を濃縮した後、残留物にDCMを加えた。形成された固形物を濾過し、DCMで洗浄し、表題化合物94mg(収率27%)を得た。母液を濃縮し、Et
2Oを加え、固形物を濾過し、乾燥させ、表題化合物の第2の収穫物(85mg、収率24%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.19 (d, 1 H), 1.43 (m, 3 H), 1.80 (d, 2 H), 1.95 (m, 2 H), 2.20 (s, 3 H), 3.07 (d, 1 H), 3.21 (s, 3 H), 6.68 (d, 1 H), 6.74 (br. s., 2 H), 6.87 (d, 1 H), 7.31 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 379 [M+H]
+.
【0330】
実施例30b
5'−(3−クロロフェニル)−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化209】
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3−クロロフェニルボロン酸(47.7のmg、0.31mmol)、5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例29、77mg、0.20mmol)及び(1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(8.37mg、10.18μmol)を、マイクロ波バイアル中に置き、乾燥ジオキサン(2mL)に溶解した。K
2CO
3の2M水溶液(0.204mL、0.41mmol)を加え、混合物を窒素ガスで脱気し、混合物をマイクロ波反応器中、120℃で20分間加熱した。混合物を、5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン10mg(0.03mmol)からの第2の反応物と合わせ、濃縮した。EtOAc(7mL)及びNaHCO
3の飽和水溶液(5mL)を加え、相を分離した。水相をEtOAc(5mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、分取クロマトグラフィーによって精製し、表題化合物38.5mg(収率41%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.21 (m, 1 H), 1.46 (m, 3 H), 1.82 (m, 2
H), 1.98 (m, 2 H), 2.21 (s, 3 H), 3.09 (m, 1 H), 3.22 (s, 3 H), 6.71 (br. s., 2
H), 6.85 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 7.32 (m, 1 H), 7.40 (s, 1 H), 7.47 (m, 1 H), 7.51 (m, 1 H), 7.54 (s, 1 H); MS (APCI+) m/z 410 [M+H]
+.
【0331】
実施例30d
5'−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化210】
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ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(2.294mg、7.80μmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(4.19mg、0.02mmol)、5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(25.8mg、0.16mmol)及び5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例29、59mg、0.16mmol)を、バイアルに加えた。2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)及び2M水性K
2CO
3(0.234mL、0.47mmol)を加え、溶液に窒素ガスをバブリングすることよって混合物を脱気した。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱し、粗混合物を、5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン20mg(0.05mmol)からの第2の反応物と合わせた。水(5mL)及びEtOAc(5mL)を加え、相を分離した。水相をEtOAc(5mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。DCM中、MeOH中の7M NH
3を1.2%含有するMeOHの0〜10%の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物36mg(収率56%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.22 (m, 1 H), 1.46 (m, 3 H), 1.81 (m, 2 H), 1.97 (m, 2 H), 2.21 (s, 3 H), 3.10 (m, 1 H), 3.22 (s, 3 H), 6.71 (br. s., 2 H), 7.01 (m, 2 H), 7.61 (dd, 1 H), 8.08 (t, 1 H), 8.51 (d, 1 H), 8.72 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z 411 [M+H]
+.
【0332】
実施例30e
4−メトキシ−5''−メチル−5'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化211】
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5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、57.4mg、0.36mmol)、(1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロパラジウム(II)(9.79mg、0.01mmol)、炭酸セシウム(233mg、0.71mmol)及び5'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチルジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1]ベンゾフラン−3',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例29、90mg、0.24mmol)を、DME:EtOH:水の6:3:1混合物(2mL)に溶解し、マイクロ波反応器中、150℃で15分間加熱した。混合物を濃縮し、残留物をEtOAc(7mL)と飽和水性NaHCO
3(5mL)との間で分配した。層を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。分取クロマトグラフィーによって粗生成物を精製して表題化合物41mg(収率42%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.22 (m, 1 H), 1.46 (m, 3 H), 1.81 (m, 2 H), 1.98 (m, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H), 3.10 (m, 1 H), 3.22 (s, 3 H), 6.70 (s, 2 H), 6.95 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 7.56 (d, 1 H), 7.91 (t, 1 H), 8.47 (d, 1 H), 8.67 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z 415 [M+H]
+.
【0333】
実施例45
6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,
4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン
ステップ1:N−(6−ブロモ−5',6'−ジヒドロ−4'H−スピロ[クロメン−2,3'−ピラン]−4(3H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化212】
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6−ブロモ−5',6'−ジヒドロ−4'H−スピロ[クロメン−2,3'−ピラン]−4(3H)−オン(中間体26、2.007g、6.75mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.228g、10.13mmol)及びチタンエトキシド(2.78mL、13.51mmol)を、メチルTHF(16mL)に溶解し、還流に19時間加熱した。反応物を室温に冷却したままにして、EtOAc(80mL)及びNaHCO
3(飽和、5mL)を撹拌下で加えられた。混合物を、1時間放置したままにした。有機相を、濾過によって集め、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中の0〜50%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の画分を蒸発させて、NMRによって決定された1:1の比率のジアステレオマー混合物として表題化合物を得た(2.63g、収率97%):
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 1.34 (s, 9H), 1.50−1.57 (m, 0.5H), 1.60−1.68 (m, 1H), 1.73 (m, 0.5H) 1.87−2.09 (m, 2H), 2.99 (d, 0.5H), 3.26 (d, 0.5H), 3.33 (d, 0.5H), 3.45−3.61 (m, 2H), 3.64 (d, 0.5H), 3.77−3.93 (m, 2H), 6.88−6.93 (m, 1H), 7.48 (dd, 1H), 7.98 (dd, 1H); MS (ES+) m/z 401.9 [M+H]
+.
【0334】
ステップ2:6−ブロモ−5',6'−ジヒドロ−4'H−スピロ[クロメン−2,3'−ピラン]−4(3H)−イミン
【化213】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M)(0.395mL、12.99mmol)を、無水1,4−ジオキサン(6mL)中のN−(6−ブロモ−5',6'−ジヒドロ−4'H−スピロ[クロメン−2,3'−ピラン]−4(3H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例45ステップ1、520mg、1.30mmol)の懸濁液に加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で2日間撹拌した。沈殿が形成された。沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄した。次いで、固形物を、DCM及び飽和水性NaHCO
3に溶解した。混合物を相分離器に注ぎ、有機層を集め、濃縮した。表題化合物を、さらになんら精製することなく、次のステップに直接用いた。
【0335】
ステップ3:6'−ブロモ−5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4(3H)−チオン
【化214】
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2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、289mg、2.80mmol)及び6−ブロモ−5',6'−ジヒドロ−4'H−スピロ[クロメン−2,3'−ピラン]−4(3H)−イミン(実施例45ステップ2、331.4mg、1.12mmol)を、アセトニトリル(3mL)に溶解し、MWを用いて、120℃に20分間加熱した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗生成物を、ヘプタン中の0〜50%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製したが、副生物と共に共溶出された。完全に純粋ではない生成物を、混合物として次のステップに用いた。
【0336】
ステップ4:6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン
【化215】
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6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4(3H)−チオン(実施例45ステップ3、319mg、0.84mmol)を、アンモニア(MeOH中7M、10mL、70.00mmol)に溶かし、生成した混合物を、マイクロ波反応器中、120℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、アンモニア(MeOH中7M、10mL、70.00mmol)を加え、MWを用いて、反応物を120℃で1時間加熱した。溶媒を蒸発させ、生成した残留物をDCM及び飽和NaHCO
3に溶かし、相分離器に注いだ。有機相を乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中の0〜100%EtOAcの勾配、続いてDCM中の1%NH
3入り0〜40%MeOHの勾配を用いてフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の画分を蒸発させて、NMRによって決定された1:1の比率のジアステレオマー混合物として表題化合物(130mg、収率43%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.41−1.49 (m), 1.76−1.89 (m), 1.89−1.95 (m), 1.95−2.06 (m), 2.21 (s), 2.23 (s), 3.16 (m), 3.41 (d), 3.51 (dd), 3.69 (dd), 3.92 (t), 4.07−4.12 (m), 6.45 (d), 6.47 (d), 6.57 (br. s.), 6.61 (br. s.), 6.82 (d), 7.25 (d), 7.26 (d); MS (ES+) m/z 366.0 [M+H]
+.
【0337】
6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミンの異性体の分離
6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン(実施例45ステップ4)のジアステレオマー混合物を、分取クロマトグラフィー(流速100mL/分で15分かけてA(95%MilliQ水中の0.05M NH4OAc及び5%MeCN)中の15〜55%B(100%MeCN)の勾配を適用するXBridge C18 10μm 50×250mmカラムを備えたGilson Prep.系)を用いて、分離(3回の別々の注入)して以下を得た:
未確定の絶対配置を有し、保持時間12.5分の異性体1(0.143g、収率11.5%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.54−1.61 (m, 1 H), 1.84 (ddd, 2 H), 1.96−2.06 (m, 1 H), 2.13−2.18 (m, 1 H), 2.36 (s, 3 H), 3.57 (ddd, 1 H), 3.70 (d, 1 H), 3.80−3.86 (m, 1 H), 4.03 (d, 1 H), 6.60 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 7.25 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 366.0 [M+H]
+.
未確定の絶対配置を有し、保持時間13.1分の異性体2(0.109g、収率9%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.52−1.60 (m, 1 H), 1.72 (br. s., 2 H), 1.86 (ddd, 1 H), 1.95−2.06 (m, 1 H), 2.20−2.26 (m, 1 H), 2.37 (s, 3 H), 3.57 (ddd, 1 H), 3.66 (d, 1 H), 3.80−3.86 (m, 1 H), 3.95 (d, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 7.25 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 366.0 [M+H]
+.
【0338】
実施例46a
6'−(3−クロロフェニル)−5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン
【化216】
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【0339】
異性体1
6'−ブロモ−5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン(実施例45異性体1、116mg、0.32mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(64.7mg、0.41mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(26.0mg、0.03mmol)、K
2CO
3(2M水性)(0.318mL、0.64mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)の混合物をマイクロ波バイアルに加えた。バイアルにふたをし、排気し、アルゴンを充填した。バイアルを、マイクロ波反応器中130℃で20分間加熱した。ブラインを加え、残留物をDCM(×3)で抽出し、相分離器で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、分取クロマトグラフィーによって精製した。所望の画分を濃縮した。水及びDCMを加え、層を分離した。有機相を相分離器で乾燥させ、濃縮して、未確定の配置を有する表題化合物の異性体1(38.5mg、収率30%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.44−1.53 (m, 1 H), 1.83−1.92 (m, 3 H), 2.01 (d, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 3.41−3.48 (m, 1 H), 3.56 (d, 1 H), 3.67−3.73 (m, 1 H), 3.99 (d, 1 H), 6.58 (s, 1 H), 6.62 (s, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 7.31−7.39 (m, 2 H), 7.39−7.47 (m, 3 H); MS (ES+) m/z 396 [M+H]
+.
【0340】
異性体2
6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン(実施例45異性体2、102mg、0.28mmol)を、実施例46a、異性体1に記載されたように処理して、未確定の配置を有する表題化合物の異性体2(52mg、収率46%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.45−1.51 (m, 1 H), 1.80−1.91 (m, 3 H), 2.04 (d, 1 H), 2.06−2.11 (m, 1 H), 2.25 (s, 3 H), 3.40−3.47 (m, 1 H), 3.54 (d, 1 H), 3.68−3.74 (m, 1 H), 3.94 (d, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 6.95 (d, 1 H), 7.32−7.36 (m, 1 H), 7.36−7.40 (m, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.43−7.47 (m, 2 H); MS (ES+) m/z 396 [M+H]
+.
【0341】
実施例46b
6'−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン
【化217】
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【0342】
異性体1
6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン(実施例45異性体1、77mg、0.21mmol)及び3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(47.9mg、0.27mmol)を、実施例46異性体1に記載された条件を用いて反応させて、未確定の配置を有する表題化合物の異性体1(33mg、収率38%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.44−1.52 (m, 1 H), 1.81−1.92 (m, 3 H), 1.97−2.05 (m, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 3.41−3.48 (m, 1 H), 3.56 (d, 1 H), 3.67−3.74 (m, 1 H), 3.98 (d, 1 H), 6.57 (s, 2 H), 6.60 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 7.38−7.46 (m, 3 H), 7.60 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 414 [M+H]
+.
【0343】
異性体2
6'−ブロモ5−メチル−5'',6''−ジヒドロ−4''H−ジスピロ[イミダゾール−2,4'−クロメン−2',3''−ピラン]−4−アミン(実施例45異性体2、77mg、0.21mmol)、及び3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(47.9mg、0.27mmol)を、実施例46異性体1に記載された条件を用いて反応させて、未確定の配置を有する表題化合物の異性体2(24mg、収率27%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.41−1.54 (m, 1 H), 1.78−1.92 (m, 3 H), 1.99−2.13 (m, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 3.40−3.47 (m, 1 H), 3.54 (d, 1 H), 3.68−3.74 (m, 1 H), 3.94 (d, 1 H), 6.53 (br. s, 2 H), 6.58 (d, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 7.39−7.46 (m, 3 H), 7.58−7.63 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 414 [M+H]
+.
【0344】
実施例47
6−ブロモ−5'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
ステップ1:N−(6−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)クロマン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化218】
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6−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)クロマン−4−オン(中間体27、1.5g、4.82mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.052g、8.68mmol)を、乾燥2−メチル−テトラヒドロフラン(12mL)に溶解した。ニートのチタンエトキシド(1.788mL、8.68mmol)を加えた。生成した混合物を、MWによって130℃で60分間加熱した。混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、反応混合物を激しく撹拌しながら、水(40mL)を滴加した。撹拌を15分間継続した。固形物をデカントし、混合物を、珪藻土のパッドを通して濾過した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、シリカ(約10g)のパッドを通して直接、真空濾過し、真空で濃縮して表題化合物(1.8g、収率90%)を得た。MS
(ES+) m/z 414 [M+H]
+.
【0345】
ステップ2:6−ブロモ−4'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−5'(1'H)−チオン
【化219】
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N−(6−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)クロマン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例47ステップ1、0.5g、1.21mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.373g、3.62mmol)を、乾燥マイクロ波バイアル中の乾燥アセトニトリル(4.0mL)に溶解した。バイアルを密閉し、MWを用いて130℃で20分間加熱した。溶媒を蒸発させて粗表題化合物を得、それを、次の反応に直接用いた。MS (ES+) m/z 395 [M+H]
+.
【0346】
ステップ3:6−ブロモ−5'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化220】
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6−ブロモ−4'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル')スピロ[
クロマン−4,2'−イミダゾール]−5'(1'H)−チオン(実施例47ステップ2、3.78g、9.56mmol)を、MeOH中の7Nアンモニア溶液(30.1mL、210mmol)に溶解し、MWを用いて100℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物をDCMに再溶解し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧で濃縮した。2つの異性体混合物を、0.05M水性酢酸アンモニウム中のアセトニトリルの勾配溶離によるX−Bridge C18(50×250mmカラム)を備えたGilson RP HPlC系を用いて分離して以下を得た:
保持時間13.75分の異性体混合物1(241mg、収率7%):MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+、及び
保持時間14.53分の異性体混合物2(206mg、収率6%):MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
【0347】
ステップ4:6−ブロモ−5'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミンの異性体の分離
実施例47ステップ3からの異性体混合物1中の異性体60mgを、ChiralCel OD−H;4.6*250mm;5μmカラム並びに流速3mL/分の10%MeOH(0.1%ジエチルアミンを含有する)及び90%CO
2からなる移動相を用いるキラルSFC上で分離して以下の未確定の絶対配置を有する立体異性体を得た:
保持時間7.63分の異性体1(13.7mg、収率11%):
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.48 (m, 2 H), 1.66 (m, 2 H), 1.83 (dt, 1 H), 1.98 (ddt, 1 H), 2.41 (s, 3 H), 2.48 (m, 1 H), 3.38 (m, 2 H), 3.92 (d, 1 H), 4.25 (m, 1 H), 4.33 (ddd, 1 H), 6.55 (d, 1 H), 6.79 (d, 1 H), 7.22 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
保持時間8.67分の異性体2(15.7mg、収率13%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.46 (m, 1 H), 1.53 (dd, 1 H), 1.67 (m, 2 H), 1.83 (dt, 1 H), 1.99 (dtd, 1 H), 2.44 (s, 3 H), 2.50 (m, 1 H), 3.38 (m, 2 H), 3.92 (d, 1 H), 4.25 (dd, 1 H), 4.32 (ddd, 1 H), 6.56 (d, 1 H), 6.79 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
保持時間10.60分の異性体3(7.6mg、収率6%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.46 (m, 1 H), 1.56 (dd, 1 H), 1.67 (m, 2 H), 1.83 (dt, 1 H), 1.97 (dtd, 1 H), 2.35 (s, 3 H), 2.40 (t, 1 H), 3.38 (m, 2 H), 3.93 (d, 1 H), 4.26 (dd, 1 H), 4.47 (ddd, 1 H), 6.72 (d, 1 H), 6.79 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
保持時間11.64分の異性体4(7.8mg、収率6.5%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.45 (m, 1 H), 1.55 (dd, 1 H), 1.67 (m, 2 H), 1.83 (dt, 1 H), 1.97 (dtd, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.40 (m, 1 H), 3.38 (m, 2 H), 3.93 (d, 1 H), 4.26 (dd, 1 H), 4.47 (ddd, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 6.79 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
【0348】
実施例47ステップ3からの異性体混合物2中の異性体60mgを、Chiralpak AD−H;20*250mm;5μmカラム;並びに流速50mL/分の15%IPA(0.1%ジエチルアミンを含有する)及び85%CO
2からなる移動相を用いてキラルSFC上で分離して、以下の未確定の絶対配置を有する立体異性体を得た:
保持時間5.49分の異性体5(14.2mg、収率11%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.44 (d, 1 H), 1.66 (m, 3 H), 1.98 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.57 (m, 1 H), 3.45 (m, 2 H), 3.92 (m, 2 H), 4.41 (m, 1 H), 6.57 (d, 1 H), 6.80 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
保持時間6.27分の異性体6(4.4mg、収率4%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ
ppm 1.49 (d, 1 H), 1.64 (m, 3 H), 1.97 (m, 2 H), 2.39 (s, 3 H), 2.48 (m, 1 H), 3.43 (m, 2 H), 3.93 (m, 2 H), 4.53 (ddd, 1 H), 6.74 (d, 1 H), 6.80 (m, 1 H), 7.25 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
保持時間7.17分の異性体7(14.3mg、収率12%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.44 (d, 1 H), 1.66 (m, 3 H), 1.99 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.57 (m, 1 H), 3.45 (m, 2 H), 3.93 (m, 2 H), 4.41 (m, 1 H), 6.57 (d, 1 H), 6.80 (d, 1 H), 7.24 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
保持時間8.98分の異性体8(4.5mg;収率4%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.43 (m, 1 H), 1.63 (m, 3 H), 1.94 (m, 1 H), 2.04 (m, 1 H), 2.31 (m, 3 H), 2.47 (t, 1 H), 3.43 (m, 2 H), 3.94 (m, 2 H), 4.53 (m, 1 H), 6.71 (d, 1 H), 6.78 (d, 1 H), 7.23 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 378 [M+H]
+.
【0349】
実施例48a
6−(3−クロロフェニル)−5'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化221】
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6−ブロモ−5'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(実施例47ステップ3、0.181g、0.48mmolからの異性体混合物1)、3−クロロフェニルボロン酸(0.112g、0.72mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.035g、0.04mmol)、K
2CO
3(2M水性)(0.479mL、0.96mmol)及び1,4−ジオキサン(4mL)の混合物を、バイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で15分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をブライン(3mL)で希釈し、DCM(3×3mL)で抽出した。合わせた有機物を濃縮し、生成した残留物をMeOH(1.5mL)に溶かし、濾過し、分取クロマトグラフィーによって精製した。立体異性体を、Phenomenex Lux C4;4.6*250mm;5μmカラム上のキラルSFC HPlC、並びに20%MeOH(0.1%ジエチルアミンを含有する)及び80%CO
2からなる移動相及び流速50mL/分を用いて分離して以下を得た:
【0350】
保持時間6.77分の異性体1 (2S,4R)−6−(3−クロロフェニル)−5'−メチル−2−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−2,3−ジヒドロスピロ[クロメン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン:
【化222】
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(23mg、収率12%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.70 (m, 4 H), 1.86 (m,
1 H), 2.02 (ddt, 1 H), 2.45 (s, 3 H), 2.57 (t, 1 H), 3.40 (m, 2 H), 3.94 (d, 1 H), 4.30 (dd, 1 H), 4.39 (ddd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 7.24 (m, 1 H)
, 7.29 (m, 2 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.39 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
保持時間7.85分の未確定の絶対配置を有する異性体2(19mg、収率10%):
1H
NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.69 (m, 4 H), 1.86 (m, 1 H), 2.02 (m, 1 H), 2.44 (s, 3 H), 2.57 (t, 1 H), 3.40 (m, 2 H), 3.94 (d, 1 H), 4.30 (dd, 1 H), 4.40 (ddd, 1 H), 6.59 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 7.24 (qd, 1 H), 7.28 (m, 2 H), 7.33 (dd, 1 H), 7.39 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+
保持時間10.03分の未確定の絶対配置を有する異性体3(12mg、収率6%):
1H
NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.68 (m, 4 H), 1.86 (m, 1 H), 2.01 (m, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.47 (t, 1 H), 3.40 (m, 2 H), 3.94 (m, 1 H), 4.31 (dd, 1 H), 4.54 (m, 1 H), 6.75 (d, 1 H), 6.98 (m, 1 H), 7.23 (m, 1 H), 7.30 (m, 2 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.40 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+
【0351】
保持時間11.65分の異性体4 (2R,4R)−6−(3−クロロフェニル)−5'−メチル−2−[(3s)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−1',2,3,3'−テトラヒドロスピロ[クロメン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン:
【化223】
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(10mg、収率5%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.69 (m, 4 H), 1.86 (d, 1
H), 2.01 (m, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.47 (t, 1 H), 3.40 (m, 2 H), 3.95 (d, 1 H), 4.31 (dd, 1 H), 4.54 (ddd, 1 H), 6.76 (d, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 7.23 (m, 1 H), 7.30 (m, 2 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.40 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
6−ブロモ−5'−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(実施例47ステップ3からの異性体混合物2、0.146g、0.39mmol)を、上記のように3−クロロフェニルボロン酸(0.091g、0.58mmol)と反応させた。異性体を、キラルHPlC方法を用いて分離した:
方法1:OD−H;20*250mm;5μmカラムを備えたSFC HPlC並びに流速50mL/分の15%(0.1%ジエチルアミンを含有するIPA/EtOH 50:50)及び85%CO2からなる移動相により以下を得た:
保持時間8.94分の未確定の絶対配置を有する異性体5(29mg、収率15%):
1H
NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.67 (m, 4 H), 2.02 (m, 2 H), 2.46 (s, 3 H), 2.65 (t, 1 H), 3.44 (td, 1 H), 3.52 (t, 1 H), 3.95 (m, 2 H), 4.46 (m, 1 H), 6.60 (d, 1 H), 6.99 (d, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.29 (d, 2 H), 7.35 (dd, 1 H), 7.39 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+. 及び
保持時間11.11分の未確定の絶対配置を有する異性体6(9mg、収率5%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.60 (m, 4 H), 1.98 (td, 1 H), 2.07 (d, 1 H), 2.36 (s, 3 H), 2.56 (t, 1 H), 3.43 (m, 1 H), 3.51 (t, 1 H), 3.96 (m, 2 H), 4.60 (dd, 1 H), 6.76 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.30 (m, 2 H), 7.36 (dd, 1 H), 7.41 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
また、異性体混合物1を、方法2:Phenomenex Lux C4;20*250mm;5μmカラムを備えたSFC HPlC、並びに流速50mL/分の20%MeOH(0.1%ジエチルアミンを含有する)及び80%CO
2からなる移動相を用いてさらに分離して以下を得た:
【0352】
保持時間6.64分の異性体7 (2R,4R)−6−(3−クロロフェニル)−5'−メチル−2−[(3R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−1',2,3,3'−テトラヒドロスピロ[クロメン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン:
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
(8mg、収率4%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.65 (m, 4 H), 1.98 (dd, 1 H), 2.08 (d, 1 H), 2.32 (s, 3 H), 2.55 (t, 1 H), 3.43 (td, 1 H), 3.51 (t, 1 H), 3.96 (m, 2 H), 4.61 (m, 1 H), 6.76 (d, 1 H), 6.97 (d, 1 H), 7.23 (m, 1 H), 7.30 (m, 2 H), 7.34 (dd, 1 H), 7.41 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+. 及び
【0353】
保持時間10.30分の異性体8 (2S,4R)−6−(3−クロロフェニル)−5'−メチル−2−[(3s)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル]−1',2,3,3'−テトラヒドロスピロ[クロメン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン:
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
(25mg、収率13%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.68 (m, 4 H), 2.01 (m,
2 H), 2.43 (s, 3 H), 2.64 (t, 1 H), 3.45 (td, 1 H), 3.52 (t, 1 H), 3.95 (m, 2 H), 4.47 (m, 1 H), 6.60 (d, 1 H), 6.98 (d, 1 H), 7.24 (m, 1 H), 7.28 (d, 2 H), 7.33 (dd, 1 H), 7.39 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
【0354】
実施例49
6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'−メチル−スピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
ステップ1:N−(6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)クロマン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化226】
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チタン(IV)エトキシド(6.18mL、29.48mmol)を、アルゴン下、乾
燥THF(150mL)中の6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)クロマン−4−オン(中間体28、4g、11.79mmol)の溶液に加えた。溶液を5分間撹拌した後、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.715g、14.15mmol)をひとかたまりで添加した。反応物を、加熱浴温度80℃で週末にかけて(約70時間)で還流させた。反応物を室温に冷却し、EtOAc(300mL)で希釈した。飽和NaHCO
3(150mL)を、激しい撹拌下で加えた。5分後、珪藻土を加え、混合物をさらに10分間撹拌した。珪藻土を通してスラリーを濾過し(EtOAcで洗浄し)、濾液を減圧で蒸発させた。シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン)によって精製して表題化合物(4.93g、収率95%)を得た:MS (ES+) m/z 442 [M+H]
+.
【0355】
ステップ2:6−ブロモ2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−5'(1'H)−チオン
【化227】
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乾燥DMF(15mL)中の2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、3.29g、31.94mmol)の溶液を、アルゴン下、乾燥マイクロ波バイアル中のN−(6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)クロマン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例49ステップ1、4.71g、10.65mmol)に加えた。バイアルを密閉し、120℃で30分間加熱した。生成物を単離せず、次の反応の溶液に直接用いた:MS (ES−) m/z 421 [M−H]
-.
【0356】
ステップ3:6−ブロモ2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化228】
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前のステップからの6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−5'(1'H)−チオン(実施例49ステップ2)を、マイクロ波バイアル中の乾燥DMF(4mL)に直接溶解した。MeOH中の7Mアンモニア(18mL、126mmol)を加えた。バイアルを密閉し、反応物をマイクロ波反応器中、100℃で60分間加熱した(一定の保持時間)。混合物を濃縮し、残留物をアンモニア(MeOH中7M、18mL、126mmol)に溶解し、マイクロ波反応器中、120℃で30分間加熱した。このサイクルを、さらに3回繰り返した。溶媒を蒸発させた後、残っている生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中0〜7%MeOH(NH
3))にかけて異性体の混合物(1.29g、2つのステップで収率30%)として表題化合物を得た:MS (ES+) m/z 406 [M+H]
+.
【0357】
ステップ4:6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミンの異性体の分離:
6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(実施例49ステップ3、1.28g、3.15mmol)を、X−Bridge C18(50×250mmカラム)を備えたGilson RP HPlC系を用いて0.05M水性酢酸アンモニウム中のアセトニトリルの勾配溶離により精製した。精製により異性体の2つの混合物を得た:
保持時間8.11分の異性体混合物1:(182mg、収率14%):MS (ES+) m/z 406
[M+H]
+.
保持時間8.68分の異性体混合物2:(608mg、収率47%):MS (ES+) m/z 406
[M+H]
+.
【0358】
実施例50
6−(3−クロロフェニル)−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン
【化229】
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6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(実施例49ステップ4からの異性体混合物1、0.08g、0.20mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(0.046g、0.30mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.015g、0.02mmol)、2M水性K
2CO
3溶液(0.197mL、0.39mmol)及び1,4−ジオキサン(1.5mL)を、バイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾液を濃縮し、生成物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物の異性体混合物1(30mg、収率35%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.28 (m, 7 H), 1.48 (m, 3 H), 1.64 (d, 1 H), 1.91 (t, 1 H), 2.11 (m, 1 H), 2.40 (s, 3 H), 2.51 (t, 1 H), 3.74 (td, 1 H), 3.85 (td, 1 H), 4.48 (dd, 1 H), 6.81 (d, 1 H), 7.01 (d, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.32 (d, 2 H), 7.40 (m, 2 H); MS (ES+) m/z 438 [M+H]
+.
上と同じ手順を用いるが、6−ブロモ2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5'−メチルスピロ[クロマン−4,2'−イミダゾール]−4'−アミン(実施例49ステップ4からの異性体混合物2、0.102g、0.25mmol)から出発して、表題化合物の異性体混合物2(35mg、収率32%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.29 (m, 6 H), 1.50 (m, 3 H), 1.66 (d, 1 H), 1.90 (d, 1 H), 2.17 (m, 1 H), 2.51 (s, 3 H), 2.62 (m, 1 H), 3.74 (td, 1 H), 3.86 (dd, 1 H), 4.29 (dd, 1 H), 6.64 (d, 1 H), 7.03 (d, 1 H), 7.27 (m, 1 H), 7.32 (m, 2 H), 7.40 (m, 2 H), 8.18 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 438 [M+H]
+.
【0359】
実施例51
7'−ブロモ−5−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−4−アミン
【化230】
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【0360】
ステップ1:N−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化231】
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7−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−オン(5g、22.21mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(4.04g、33.32mmol)及びチタンエトキシド(9.15mL、44.43mmol)を2−MeTHF(50mL)に溶解し、還流に22時間加熱した。反応物を室温に冷却したままにし、EtOAc(20mL)、NaHCO
3(飽和、5mL)及び水を撹拌下で加えた。混合物を、撹拌することなく1時間放置したままにした。有機相を濾過によって集め、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して表題化合物(7.29g)を得、それを精製することなく、次のステップに用いた:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.34 (s, 9 H), 2.00−2.10 (m, 2 H), 2.77−2.86 (m, 2 H), 3.01−3.12 (m, 1 H), 3.28 (ddd, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 7.50 (dd, 1 H), 8.25 (d, 1 H), MS (ES+) m/z 328[M+H]
+.
【0361】
ステップ2:7−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イミン
【化232】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M)(6.75mL、222.07mmol)を、無水1,4−ジオキサン(50mL)中のN−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例51ステップ1、7.29g、22.2mmol)の懸濁液に加えた。生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。形成された沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄し。次いで、固形物をDCM及び飽和水性NaHCO
3に溶解した。混合物を相分離器に注ぎ、有機層を集め、濃縮した。生成物を、次のステップに直接用いた。
【0362】
ステップ3:7'−ブロモ−4−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−5(1H)−チオン
【化233】
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7−ブロモ−3,4−ジヒドロナフタレン−1(2H)−イミン(実施例51ステップ2、3g、13.39mmol)を、MeOH(70mL)及びTHF(10mL)に溶解した。2−オキソプロパンチオアミド(4.14g、40.16mmol、中間体2)を加えた。溶液を60℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却するにまかせ、形成された沈殿を濾過し、冷MeOHで洗浄し、真空で乾燥させた。母液を濃縮した。合わせた沈殿及び濃縮した母液を、その後の2種のフラッシュクロマトグラフィー(1:SiO
2 40g、DCM中のMeOH中の0〜30%0.2NH
3、2:SiO
2 80g、DCM中のMeOH中の0〜10%0.2M NH
3)を用いて精製して表題化合物(1.05g、収率25%)を得た。MS(ES+)m/z 309 [M+H]
+.
【0363】
ステップ4:7'−ブロモ−5−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−4−アミン
【化234】
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7'−ブロモ−4−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−5(1H)−チオン(実施例51ステップ3、1g、3.23mmol)を、アンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)に溶かし、生成した混合物を、マイクロ波反応器中、110℃で30分間加熱した。溶媒を蒸発させた。アンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)を加え、MWを用いて、再び反応物を110℃で30分間加熱した。溶媒を蒸発させた。アンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)を加え、MWを用いて、再び反応物を110℃で30分間加熱した。溶媒を蒸発させ、残留物をEtOAc(20mL)に溶解した。生成した混合物を、0.1Mクエン酸(2×10mL)で抽出した。有機層を捨てると同時に、50%NaOH(水性)の添加によって水相をpH12の塩基性にし、DCM(3×20mL)で抽出した。有機相を相分離器で乾燥させ、真空で濃縮して表題化合物(0.619g、収率65%)を得た。生成物20mgを、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 4g、MeOH中の0.1M NH
3中のDCM)を用いて精製して表題化合物(10mg)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.88−1.99 (m, 2 H), 2.07−2.16 (m, 1 H), 2.20 (dqd, 1 H), 2.31−2.37 (m, 3 H), 2.92 (t, 2 H), 6.68 (d, 1 H), 7.04 (d, 1 H), 7.25 (dd, 1 H);
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.84 (ddd, 1 H), 1.94 (ddd, 1 H), 2.03−2.12 (m, 1 H), 2.15 (dtd, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.91 (t, 2 H), 6.69 (d, 1 H), 7.11 (d, 1 H), 7.29 (dd, 1 H), MS (ES+) m/z 292 [M+H]
+.
【0364】
実施例52
7'−(5−クロロピリジン−3−イル)−5−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−4−アミン
【化235】
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ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.52mg、0.01mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(6.43mg、0.02mmol)、5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(51.6mg、0.31mmol)及び7'−ブロモ−5−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−4−アミン(実施例51ステップ4、70mg、0.24mmol)をバイアルに加えた。2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)及びK
2CO
3(2M水性)(0.359mL、0.72mmol)を加え、混合物をN
2(g)バブリングによって脱気した。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。EtOAc(5mL)及び水(5mL)を加え、相を分離した。水相をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 4g、DCM中の0.1M NH
3を含有する0〜10%MeOH)によって精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、表題化合物(26mg、収率33%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.85−1.94 (m, 1 H), 2.01 (ddd, 1 H), 2.08−2.17 (m, 1 H), 2.17−2.27 (m, 1 H), 2.35 (s, 3 H), 3.02 (t, 2 H), 6.84 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), 7.97 (t, 1 H), 8.48 (d, 1 H), 8.57 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 325 [M+H]
+.
【0365】
実施例53
5−メチル−7'−(5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イル)−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−4−アミン
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、66mg、0.33mmol)及び7'−ブロモ−5−メチル−3',4'−ジヒドロ−2'H−スピロ[イミダゾール−2,1'−ナフタレン]−4−アミン(実施例51、75mg、0.26mmol)から出発して、実施例52に記載したように表題化合物(19mg、収率22%)を製造した。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.86−1.93 (m, 1 H), 2.01 (ddd, 1 H), 2.08 (s, 3 H), 2.09−2.17 (m, 1 H), 2.17−2.26 (m, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 3.02 (t, 2 H), 6.80 (d, 1 H), 7.33 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 7.85 (t, 1 H), 8.44 (d, 1 H), 8.52 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 329 [M+H]
+.
【0366】
実施例54
6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5'−ブロモスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体38、1.1g、4.38mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.96g、7.88mmol)、及びチタンエトキシド(1.805mL、8.76mmol)を、メチルTHF(20mL)に溶解し、還流に一夜加熱した。反応物を室温に冷却するにまかせ、次いでそれをEtOAc(150mL)で希釈した。水(22mL)を、激しい撹拌下で10分かけて滴加し、次いで混合物を、撹拌することなく1.5時間放置したままにした。固形物を濾過し、有機物を蒸発させ、粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン/酢酸エチル8:1)によって精製して表題化合物(2.1g、収率77%)を得、次のステップにそのまま用いた:MS (ES+) m/z 354 [M+H]
+.
【0367】
ステップ2:6'−ブロモスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
塩酸(1,4−ジオキサン中4M、14.89mL、59.55mmol)を、無水1,4−ジオキサン(60mL)中のN−(5'−ブロモスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例54ステップ1、2.11g、5.96mmol)の溶液に加え、生成した混合物を、アルゴン雰囲気下で3時間撹拌した。Et
2O(4mL)を加え、沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄し、DCM(100mL)と飽和水性NaHCO
3(100mL)との間で分配した。相を分離し、有機層を濃縮して表題化合物を得、それをさらに精製することなく、そのまま用いた。
【0368】
ステップ3:6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例54ステップ2、1.49g、5.96mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、1.844g、17.88mmol)を、乾燥MeOH(12mL)に溶解し、生成した溶液を、アルゴン雰囲気下、60℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却するにまかせ、次いで濃縮して粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン/EtOAc 12:1〜10:1)によって精製して表題化合物(1.62g、収率81%)を得た:NMR:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.73−2.07 (m, 6 H), 2.42 (s, 3 H), 3.13−3.38 (m, 2 H), 7.10 (s, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.42−7.47 (m, 1 H), 9.15 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 337 [M+H]
+.
【0369】
ステップ4:6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例54ステップ3、1.62g、4.83mmol)及びアンモニア(MeOH中7M、15.2mL、106mmol)を、マイクロ波バイアル中で一緒に混合した。バイアルを密閉し、反応物をマイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。混合物を濃縮し、残留物をアンモニア(MeOH中7M、15.2mL、106mmol)に溶解し、もう1回、マイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。このサイクルを、さらに4回繰り返した。溶媒を蒸発させた後、粗物質を、2M水性塩酸で酸性化し、EtOAcで洗浄した。水相を、塩基性のpHに達するまで2M NaOHで処理し、次いでEtOAcで抽出した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。次いで、有機相を2Mクエン酸で酸性化した。水相を、塩基性のpHに達するまで、2M NaOHで処理し、次いでEtOAcで抽出した。表題化合物を含有する有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物をEtOAc中に溶解し、50%水性NaOHで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して表題化合物(1.0g、収率65%)を得た:NMR:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δppm 1.48−1.67 (m, 4 H), 1.73−1.86 (m, 1 H), 2.08−2.17 (m, 1 H), 2.19 (s, 3 H), 3.06−3.20 (m, 2 H), 6.65 (br. s., 2 H), 6.71 (d, 1 H), 7.26 (d, 1 H), 7.35 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 318 [M+H]
+.
【0370】
実施例55
6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(2.77mg、9.43μmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(5.06mg、0.02mmol)、5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(40.6mg、0.25mmol)及び6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例54、60mg、0.19mmol)を、バイアルに加えた。2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)及び2M水性K
2CO
3(0.283mL、0.57mmol)を加え、混合物をN
2(g)バブリングによって脱気した。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、90℃で30分間加熱した。EtOAc(5mL)及び水(5mL)を加え、相を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。DCM中、MeOH中の1.2%7M NH
3を含有する、0〜10%MeOHの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、表題化合物(収率77%)51mgを得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.62 (m, 4 H) 1.83 (d, 1 H) 2.16 (s, 1 H) 2.21 (s, 3 H) 3.23 (d, 2 H) 6.60 (s, 2 H) 6.94 (d, 1 H) 7.43 (d, 1 H) 7.58 (dd, 1 H) 8.10 (t, 1 H) 8.57 (d, 1 H) 8.71 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 351 [M+H]
+.
【0371】
実施例56
5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例54)(80mg、0.25mmol)及び5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、53mg、0.33mmol)から出発して、実施例55に記載した方法によって表題化合物(60mg、収率68%)を製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.59 (m, 4 H) 1.83 (d, 1 H) 2.09 (s, 3 H) 2.16 (d, 1 H) 2.21 (s, 3 H) 3.23 (m, 2 H) 6.60 (s, 2 H) 6.89 (d, 1 H) 7.41 (d, 1 H) 7.54 (dd, 1 H) 7.91 (t, 1 H) 8.52 (d, 1 H) 8.67 (d, 1 H). MS (ES+) m/z 355 [M+H]
+.
【0372】
実施例57
5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体(実施例56、47mg、0.13mmol)を、ChiralCel OD−H;20*250mm;5μmカラムを備えたSFC Berger Multigram II分取HPlC、並びに流速50mL/分の30%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び70%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
保持時間2.4分の未確定の絶対配置を有する異性体1(16mg、収率34%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.58 (m, 4 H), 1.83 (m, 1 H), 2.09 (s, 3 H), 2.16 (m, 1 H), 2.21 (s, 3 H), 3.23 (m, 2 H), 6.59 (m, 2 H), 6.89 (m, 1 H), 7.41 (m, 1
H), 7.55 (m, 1 H), 7.91 (m, 1 H), 8.52 (m, 1 H), 8.67 (m, 1 H); MS (APCI+) m/z 355 [M+H]
+; 及び
保持時間7.2分の未確定の絶対配置を有する異性体2(15mg、収率33%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.61 (br. s., 4 H), 1.82 (m, 1 H), 2.09 (s, 3 H), 2.16 (m, 1 H), 2.21 (s, 3 H), 3.23 (d, 2 H), 6.60 (s, 2 H), 6.89 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.91 (t, 1 H), 8.52 (d, 1 H), 8.67 (d, 1 H); MS (APCI+)
m/z 355 [M+H]
+.
【0373】
実施例58
6'−(シクロプロピルエチニル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1、2'−インデン−1'、2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化243】
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アルゴン下、DMF(10mL)中の6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例54、0.10g、0.31mmol)の溶液に、エチニルシクロプロパン(0.031g、0.47mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.036g、0.03mmol)及びトリエチルアミン(1.31mL、9.43mmol)を加えた。反応混合物を、室温で5分間撹拌した後、ヨウ化第一銅(8.98mg、0.05mmol)を添加した。反応混合物を65℃で一夜撹拌した。反応混合物を飽和水性NaHCO
3とEtOAcとの間で分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、それを分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.046g、収率48%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.60−0.73 (m, 2 H), 0.77−0.89 (m, 2 H), 1.46 (tt, 1 H), 1.50−1.65 (m, 4 H), 1.72−1.85 (m, 1 H), 2.08−2.16 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 3.07−3.23 (m, 2 H), 6.54 (d, 1 H), 6.60 (s, 2 H), 7.16 (dd, 1 H), 7.20−7.27 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 304 [M+H]
+.
【0374】
実施例59
6'−(3,3−ジメチルブタ−1−イン−1−イル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1、2'−インデン−1'、2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下、DMF(10mL)中の6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロブタン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例54、0.100g、0.31mmol)の溶液に、3,3−ジメチルブタ−1−イン(0.039g、0.47mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.036g、0.03mmol)及びトリエチルアミン(1.31mL、9.43mmol)を加えた。反応混合物を室温で5分間撹拌した後、ヨウ化第一銅(8.98mg、0.05mmol)を添加した。反応混合物を65℃で一夜撹拌し、次いで飽和水性NaHCO
3とEtOAcとの間で分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、それを分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.039g、収率38%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.24 (s, 9 H), 1.47−1.66 (m, 4 H), 1.73−1.84 (m, 1 H), 2.09−2.17 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 3.16 (d, 2 H), 6.53 (d, 1 H), 6.60 (s, 2 H), 7.14 (dd, 1 H), 7.24 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 320 [M+H]
+.
【0375】
実施例60
(1r,4r)−6'−(5−クロロ−6−メチルピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(287mg、1.13mmol)、(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19、213mg、0.57mmol)及び酢酸カリウム(167mg、1.70mmol)及びジオキサン(3mL)を加え、混合物をアルゴン(g)流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(32.4mg、0.04mmol)を加え、混合物をN
2雰囲気下で還流に1.5時間加熱した。4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(120mg、0.47mmol)を加え、反応物を還流に一夜加熱した。揮発性物質を真空で除去し、残留物((1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(MS(ES+)m/z 424[M+H]
+)80mgを、5−ブロモ−3−クロロ−2−メチルピリジン(中間体43、47mg、0.23mmol)、K
2CO
3(0.38mL、0.76mmol)及びジオキサン(2mL)と混合した。混合物を、アルゴン(g)流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2付加物(138mg、0.19mmol)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、140℃で30分間加熱した。EtOAcを加え、混合物をブライン及び水で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 12g、DCM中の0.1M NH
3を含有する0〜20%MeOH)によって精製した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。水相をDCMで抽出し、相分離器を用いて相を分離した。有機相を真空中で濃縮し、表題化合物(5mg、収率6%)を得た:
1H NMR (CD
3OD) δ ppm 1.11 (td, 1 H), 1.24−1.43 (m, 2 H), 1.49 (td, 1 H), 1.63 (td, 2 H), 1.90−2.00 (m, 2 H), 2.32 (s, 3 H), 2.61 (s, 3 H), 3.04−3.12 (m, 1 H), 3.15 (d, 1 H), 3.25 (d, 1 H), 3.33 (s, 3 H), 6.99 (d, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.55 (dd, 1 H), 7.99 (d, 1 H), 8.51 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 423 [M+H]
+.
【0376】
実施例61
(1r,1'R,4R)−6'−(5−クロロ−6−メチルピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化246】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−
4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、0.4g、0.66mmol)を、2−メチル−テトラヒドロフラン(5mL)に溶解した。水(3mL)中のKOH(0.4g、7.13mmol)を加えた。反応混合物を30分間撹拌した後、水相を除去し、残留物を2M K
2CO
3溶液(3mL)で洗浄した。水相を除去し、有機相をマイクロ波バイアルへ移した。3−クロロ−2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(中間体44、0.200g、0.79mmol)、続いてK
2CO
3(2.0M、0.986mL、1.97mmol)を加えた。Ar(g)を混合物にバブリングした。ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(9.67mg、0.03mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(0.018g、0.07mmol)を加え、バイアルを閉じ、MWを用いて100℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、水及び2−MeTHFを加え、水相を除去した。有機相をブライン及び水で洗浄し、真空で濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 40g、ヘプタン中の0〜100%EtOAcの勾配溶離)、続いてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 40g、DCM中の0〜10%MeOH(0.2M NH
3を含有する)の勾配溶離)を用いて精製して表題化合物(0.065g、収率23%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90−1.02 (m, 1 H), 1.09−1.31 (m, 2 H), 1.35−1.55 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.52−2.59 (m, 3 H), 2.89−3.03 (m, 2 H), 3.03−3.13 (m, 1 H), 3.19 (s, 3 H), 6.54 (br. s., 2 H), 6.84 (s, 1 H), 7.40 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 8.00 (s, 1 H), 8.58 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 423 [M+H]
+.
【0377】
実施例62
(1r,4r)−6'−(5−クロロ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
3−ブロモ−5−クロロ−2−メチルピリジン(中間体41、47mg、0.23mmol)、(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例60で製造、80mg、0.19mmol)、K
2CO
3(2M水溶液、0.38mL、0.76mmol)及びジオキサン(2mL)を加え、混合物をアルゴン流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2付加物(138mg、0.19mmol)を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、140℃で30分間加熱した。EtOAcを加え、反応物をブライン及び水で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 12g、DCM中の0.1M NH
3を含有する0〜20%MeOH)によって精製した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製した。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥させ、表題化合物(5mg、収率6%)を得た:
1H NMR (CD
3OD) δ ppm 1.07−1.19 (m, 1 H), 1.29−1.44 (m, 2 H), 1.49 (td, 1 H), 1.57−1.72 (m, 2 H), 1.92−2.00 (m, 2 H), 2.30 (s, 3 H), 2.37 (s, 3 H), 3.04−3.13 (m, 1 H), 3.17 (d, 1 H), 3.26 (d, 1 H), 3.34 (s, 3 H), 6.66−6.72 (m, 1 H), 7.26 (dd, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.60 (d, 1 H), 8.38 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 423 [M+H]
+.
【0378】
実施例63
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[4−メチル−5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(3mL)中の4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(160mg、0.63mmol)、3−ブロモ−4−メチル−5−(プロパ−1−イニル)ピリジン(中間体45、66mg、0.31mmol)及び酢酸カリウム(93mg、0.94mmol)の懸濁液を、アルゴン流で数分間脱気した。PdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(13mg、0.02mmol)を加え、混合物をN
2下、還流で4時間加熱した。混合物を冷却するにまかせ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残留物(80mg、4−メチル−3−(プロパ−1−イニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン)を、ジオキサン(3mL)中のナトリウムテトラクロロパラデート(II)(4mg、0.01mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(6mg、0.02mmol)、及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19、90mg、0.24mmol)と混合した。混合物をアルゴンの流で数分間脱気し、次いで還流で加熱した。反応混合物を冷却するにまかせ、溶媒を真空下で除去した。残留物を水とEtOAcとの間で分配した。
有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、蒸発させて粗生成物を得、それを、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 4g、ヘプタン−(EtOAc/MeOH/NH3 90:10:1)勾配によって精製した。得られた物質を、分取クロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を貯め、有機溶媒を真空で除去した。残留物を、1M NaOHとEtOAcとの間で分配した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、蒸発させて油性残留物を得、それを、アセトニトリルと共蒸発させることによって凝固させ、真空、40℃で乾燥させた後、表題化合物(15mg、収率15%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.98 (t, 1 H), 1.11−1.34 (m, 2 H), 1.34−1.57 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.13 (m, 9 H), 2.87−3.13 (m, 3 H), 3.20 (s, 3 H), 6.50 (d, 3 H), 7.18 (d, 1 H), 7.39 (d, 1 H), 8.16 (br. s., 1 H), 8.46 (br. s., 1 H); MS (APCI+) m/z 427 [M+H]
+.
【0379】
実施例64
(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
HCl(1,4−ジオキサン中4M、1.807mL、7.23mmol)を、無水1,4−ジオキサン(3mL)中のN−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例19方法Bステップ1、0.60g、1.45mmol)の溶液に加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。沈殿が形成された。Et
2O(15mL)を加え、固形物を濾過し、Et
2O(10mL)で洗浄した。固形物を、DCM(20mL)と飽和水性NaHCO
3(20mL)との間で分配した。相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(1.658g)を得、それを、MeOH(50mL)中の2−オキソブタンチオアミド(中間体29、1.891g、16.14mmol)と混合した。生成した混合物を、18時間還流させた。反応混合物を濃縮し、生成物を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(n−ヘプタン中の0〜50%EtOAcの勾配溶離)によって精製して表題化合物(1.8g、収率82%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.17 (td, 1 H), 1.33 (m, 6 H), 1.63 (m, 1 H), 1.75 (m, 1 H), 2.02 (m, 2 H), 2.80 (m, 2 H), 3.09 (m, 3 H), 3.35 (s, 3 H), 7.04 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H), 8.97 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 407 [M+H]
+.
【0380】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例64ステップ1、0.32g、0.80mmol)を、アンモニア(MeOH中7M溶液、7.04mL、49.31mmol)中に溶解し、混合物をマイクロ波オーブン中、90℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、アンモニア(MeOH中7M溶液、7.04mL、49.31mmol)に再溶解し、90℃で30分間加熱した。この手順をもう1回繰り返した。溶媒を真空で濃縮し、残留物をクエン酸(2M水溶液、10mL)とEtOAc(5mL)との間で分配した。ガス発生が終わるまで、水層を固形NaHCO
3で中和し、生成物をEtOAc(50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧で濃縮して表題化合物(0.168g、収率54%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.08 (td, 1 H), 1.38 (m, 6 H), 1.67 (m, 2 H), 1.96 (m, 2 H), 2.62 (m, 2 H), 3.06 (m, 1 H), 3.12 (m, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 6.87 (d, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.36 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 390 [M+H]
+.
【0381】
実施例65
(1r,4r)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−5''−エチル−4−メトキシ
−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例64、0.084g、0.22mmol)、5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(0.034g、0.22mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.016g、0.02mmol)、K
2CO
3(2M水溶液、0.215mL、0.43mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)の混合物をバイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。生成物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(46mg、収率51%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.38 (m, 6 H), 1.72 (m, 2 H), 2.03 (m, 2 H), 2.74 (q, 2 H), 3.11 (m, 1 H), 3.23 (d, 1 H), 3.30 (d, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 6.99 (s, 1 H), 7.50 (m, 2 H), 7.79 (t, 1 H), 8.35 (s, 1 H), 8.52 (d, 1 H), 8.63 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 423 [M+H]
+.
【0382】
実施例66
(1r,4r)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例65、39mg、0.09mmol)を、ChiralCel OD−Hカラム(4.6*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II系並びに流速50mL/分の25%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び75%CO
2からなる移動相を用いるキラルHPlC分離にかけて以下を得た:
保持時間3.2分の未確定の絶対配置を有する異性体1(15mg、収率39%):
1H NMR (600 MHz,) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.32 (t, 3 H), 1.42 (m, 3 H), 1.71 (t, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.63 (m, 2 H), 3.08 (m, 1 H), 3.24 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.90 (s, 1 H), 7.44 (s, 2 H), 7.78 (s, 1 H), 8.49 (m, 1 H), 8.62 (s, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 423 [M+H]
+. 及び
保持時間8.9分の未確定の絶対配置を有する異性体2(11mg、収率29%):
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.11 (m, 1 H) 1.32 (t, 3 H) 1.39 (m, 2 H) 1.50 (m, 1 H) 1.72 (t, 2 H) 1.97 (d, 2 H) 2.61 (dquin, 2 H) 3.08 (m, 1 H) 3.24 (m, 2 H) 3.35 (s, 3 H) 6.89 (s, 1 H) 7.43 (m, 2 H) 7.78 (s, 1 H) 8.49 (m, 1 H) 8.62 (s, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 423 [M+H]
+.
【0383】
実施例67
(1r,4r)−5''−エチル−4−メトキシ−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化252】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例64、84mg、0.22mmol)、及び5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、35mg、0.22mmol)から出発して、実施例65に記載した方法によって表題化合物(40mg、収率43%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.34 (t, 3 H), 1.41 (m, 3 H), 1.70 (dd, 1 H), 1.77 (d, 1 H), 2.05 (m, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.80 (q, 2 H), 3.11 (m, 1 H), 3.22 (d, 1 H), 3.30 (d, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 7.03 (s, 1 H), 7.46 (m, 1 H), 7.52 (m, 1 H), 7.79 (s, 1 H), 8.54 (m, 1 H), 8.64 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 427 [M+H]
+.
【0384】
実施例68
(1r,4r)−5''−エチル−4−メトキシ−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの異性体の分離
(1r,4r)−5''−エチル−4−メトキシ−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例67、29mg、0.07mmol)を、ChiralCel OD−Hカラム(4.6*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II系並びに流速50mL/分の25%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び75%CO
2からなる移動相を用いるキラルHPlC分離にかけて以下を得た:
保持時間3.4分の未確定の絶対配置を有する異性体1(11mg、収率39%):
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (m, 1 H), 1.32 (t, 3 H), 1.41 (m, 3 H), 1.72 (m, 2 H), 1.99 (br. s., 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.66 (m, 2 H), 3.09 (m, 1 H), 3.24 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.93 (s, 1 H), 7.44 (q, 2 H), 7.77 (s, 1 H), 8.53 (br. s., 1 H), 8.62 (br. s., 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 427 [M+H]
+. 及び
保持時間8.7分の未確定の絶対配置を有する異性体2(11mg、収率39%):
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.11 (m, 1 H), 1.32 (t, 3 H), 1.39 (m, 2 H), 1.49 (m, 1 H), 1.72 (m, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.61 (m, 2 H), 3.08 (m, 1 H), 3.23 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.89 (s, 1 H), 7.43 (m, 2 H), 7.77 (s, 1 H), 8.53 (s, 1 H), 8.61 (s, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 427 [M+H]
+.
【0385】
実施例69
5−[(1r,4r)−4''−アミノ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]ピリジン−3−カルボニトリル
【化253】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例64、80mg、0.20mmol)、及び5−シアノピリジン−3−イルボロン酸(0.030g、0.20mmol)から出発して、実施例65に記載した方法によって表題化合物(44mg、収率52%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.14 (td, 1 H), 1.37 (m, 6 H), 1.72 (m, 2 H), 2.04 (m, 2 H), 2.73 (q, 2 H), 3.10 (m, 1 H), 3.24 (d, 1 H), 3.31 (d, 1 H), 3.36 (s, 3 H), 7.00 (s, 1 H), 7.52 (m, 2 H), 8.06 (t, 1 H), 8.83 (d, 1 H), 8.95 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 414 [M+H]
+.
【0386】
実施例70
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]ベンゾニトリル
【化254】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例64、81mg、0.21mmol)、及び3−シアノフェニルボロン酸(30mg、0.21mmol)から出発して、実施例65に記載した方法によって表題化合物(73mg、収率85%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.13 (td, 1 H), 1.38 (m, 6 H), 1.72 (m, 2 H), 2.05 (m, 2 H), 2.76 (q, 2 H), 3.11 (m, 1 H), 3.22 (d, 1 H), 3.30 (d, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 7.00 (s, 1 H), 7.46 (m, 1 H), 7.52 (m, 2 H), 7.61 (d, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 7.78 (s, 1 H), 8.32 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 413 [M+H]
+.
【0387】
実施例71
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]ベンゾニトリルの異性体の分離
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−5''−エチル−4−メトキシ−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]ベンゾニトリル(実施例70、34mg、0.08mmol)を、ChiralCel OD−Hカラム(4.6*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II系並びに流速50mL/分の25%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び75%CO
2からなる移動相を用いるキラルHPlC分離にかけて以下を得た:
保持時間3.4分の未確定の絶対配置を有する異性体1(22mg、収率65%):
1H NMR (600 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.33 (t, 3 H), 1.42 (m, 3 H), 1.72 (m, 2 H), 1.98 (d, 2 H), 2.63 (m, 2 H), 3.08 (m, 1 H), 3.24 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.90 (s, 1 H), 7.43 (m, 2 H), 7.48 (t, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.73 (d, 1 H), 7.78 (s, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 413 [M+H]
+. 及び
保持時間11.6分の未確定の絶対配置を有する異性体2(19mg、収率56%):
1H
NMR (600 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.11 (m, 1 H), 1.32 (t, 3 H), 1.39 (m, 2 H), 1.48 (m, 2 H), 1.72 (t, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.62 (dquin, 2 H), 3.08 (m, 1 H), 3.23 (m, 2 H) 3.35 (s, 3 H), 6.89 (s, 1 H), 7.42 (s, 2 H), 7.47 (t, 1 H), 7.57 (d, 1 H), 7.72 (d, 1 H), 7.78 (s, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 413 [M+H]
+.
【0388】
実施例72
(1r,4r)−6'−[5−(ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化255】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、83mg、0.22mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(9.0mg、0.01mmol)、5−(ブタ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(60mg、0.34mmol)及びCs
2CO
3(144mg、0.44mmol)を、マイクロ波バイアル中に計り込んだ。DME、水及びEtOH(6:3:1)の混合物(5mL)を加え、バイアルをアルゴンでフラッシュした。生成した混合物を、マイクロ波反応器中、120℃に1時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、濾過した。溶媒を蒸発させ、残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物37mg(収率39%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.27 (t, 2 H), 1.29−1.44 (m, 2 H), 1.50 (td, 1 H), 1.65−1.77 (m, 2 H), 1.92−2.01 (m, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 2.45 (q, 2 H), 3.02−3.15 (m, 1 H), 3.17−3.28 (m, 2 H), 3.34 (s, 3 H), 6.90 (s, 1 H), 7.41 (s, 2 H), 7.78 (t, 1 H), 8.53 (d, 1 H), 8.61 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z 427 [M+H]
+.
【0389】
実施例73
(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4−オール
【化256】
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(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン
−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例20a異性体1、519mg、1.26mmol)を、1,2−ジクロロエタン(8mL)中の(メチルチオ)トリメチルシラン(1.249mL、8.81mmol)に加え、続いてヨウ化亜鉛(2.0g、6.29mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(697mg、1.89mmol)を加えた。懸濁液を60℃で2日間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を、水酸化バリウムの5%水溶液、次いで水で洗浄した。溶媒を蒸発させた後、残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中の0〜7%MeOH(NH
3を含有する))にかけて表題化合物(100mg、収率20%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.89−1.02 (m, 1 H) 1.13−1.35 (m, 2 H) 1.41 (br. s., 3 H) 1.66 (br. s., 2 H) 2.09 (s, 3 H) 2.17 (s, 3 H) 3.04 (dd, 2 H) 3.18−3.27 (m, 1 H) 4.55 (br. s, 1 H) 6.53 (br. s., 2 H) 6.82 (s, 1 H) 7.41 (d, 1 H) 7.53 (dd, 1 H) 7.90 (s, 1 H) 8.51 (d, 1 H) 8.66 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 399 [M+H]
+.
【0390】
実施例74
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メチルベンゾニトリル
【化257】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、414mg、1.10mmol)、酢酸カリウム(216mg、2.20mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(307mg、1.21mmol)及びPdCl
2(dppf)−ジクロロメタン付加物(44.9mg、0.06mmol)を、Biotage10〜20mLマイクロ波バイアル中のジオキサン(8mL)に溶かした。反応容器を密閉し、Biotage Initiator中、130℃で35+20分間加熱した。(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン混合物を含有する得られた混合物を、直接用いた。K
2CO
3(2M水性、2.20mL、4.41mmol)、Pd(Ph
3P)
4(63.7mg、0.06mmol)及びジオキサン(2mL)中の3−ブロモ−5−メチルベンゾニトリル(中間体50、216mg、1.10mmol)を加えた。反応容器を密閉し、Biotage Initiator中、130℃で20分間加熱した。冷却した後、容器のふたをはずし、混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題生成物の化合物(62mg、収率16%)を得た:
1H NMR (600 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H) 1.11−1.30 (m, 2 H) 1.35−1.52 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.39 (s, 3 H) 2.90−2.97 (m, 1 H) 2.97−3.11 (m, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 6.53 (br. s, 2 H) 6.82 (s, 1 H) 7.39 (d, 1 H) 7.52 (d, 1 H) 7.59 (s, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.77 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 413 [M+H]
+.
【0391】
実施例75
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−フ
ルオロベンゾニトリル
【化258】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、300mg、0.80mmol)、3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(145のmg、0.88mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(59.0mg、0.07mmol)、2M K
2CO
3水溶液(0.797mL、1.59mmol)及び1,4−ジオキサン(5mL)の混合物をバイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。室温に冷却したとき、混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾液を濃縮し、生成物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(190mg、収率57%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90−1.03 (m, 1 H) 1.11−1.31 (m, 2 H) 1.36−1.53 (m, 3 H) 1.82 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.88−2.98 (m, 1 H) 2.96−3.12 (m, 2 H) 3.19 (s, 3 H) 6.56 (br. s, 2 H) 6.90 (d, 1 H) 7.40 (d, 1 H) 7.58 (dd, 1 H) 7.73−7.84 (m, 2 H) 7.90 (t, 1 H); MS (ES+) m/z 417 [M+H]
+.
【0392】
実施例76
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−フルオロベンゾニトリルの異性体の分離
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−フルオロベンゾニトリル(実施例75、157mg、0.378mmol)をMeOH/DEAに溶解し、生成した溶液を、流量50mL/分の30%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び70%CO
2からなる移動相を用いるLuxC4(4.6*250mm;5μm)カラムを備えたSFC Berger Multigram II系に注入(2回の別々の注入)して以下を得た:
保持時間4.8分の未確定の絶対配置を有する異性体1(56mg、収率36%):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.88−1.05 (m, 1 H) 1.09−1.30 (m, 2 H) 1.35−1.52 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.88−2.98 (m, 1 H) 3.04 (q, 2 H) 3.19 (s, 3 H) 6.53 (br. s, 2 H) 6.90 (s, 1 H) 7.41 (d, 1 H) 7.59 (d, 1 H) 7.74−7.84 (m, 2 H) 7.90 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 417 [M+H]
+; 及び
保持時間13分の未確定の絶対配置を有する異性体2(56mg、収率36%):
1H NMR
(500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.92−1.06 (m, 1 H) 1.11−1.30 (m, 2 H) 1.36−1.56 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.89−2.97 (m, 1 H) 3.04 (q, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 6.53 (br. s., 2 H) 6.90 (s, 1 H) 7.41 (d, 1 H) 7.59 (d, 1 H) 7.73−7.83 (m, 2 H) 7.91 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 417 [M+H]
+.
【0393】
実施例77
6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5'−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン]−3'(1
'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化259】
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6'−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体52、1.41g、5.96mmol)から出発して、実施例19方法Aステップ1に記載したように表題化合物を定量的収率で製造した:MS (ES+) m/z 342 [M+H]
+.
【0394】
ステップ2:6'−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化260】
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N−(5'−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例77ステップ1、2.0g、5.88mmol)から出発して、実施例19方法Aステップ2に記載したように表題化合物(0.61g、収率44%)を製造した:MS (ES+) m/z 236 [M+H]
+.
【0395】
ステップ3:6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化261】
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6'−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例77ステップ2、0.61g、2.54mmol)から出発して、実施例19の方法Aステップ3に記載したように表題化合物(0.51g、収率63%)を製造した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.55−0.62 (m, 1 H), 0.64−0.73 (m, 2 H), 0.79−0.87 (m, 1 H), 2.39 (s, 3 H), 2.91 (d, 1 H), 3.36 (d, 1 H), 7.09 (d, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.48 (dd, 1 H), MS (ES+) m/z 321 [M+H]
+.
【0396】
ステップ4
6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化262】
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6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例77ステップ3、0.51g、1.59mmol)から出発して、実施例19方法Aステップ4に記載したように表題化合物(0.33g、収率68%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 0.23 (ddd, 1 H), 0.42−0.57 (m, 1 H), 0.65 (dt, 1 H), 0.79 (ddd, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 2.87 (d, 1 H), 3.42 (d, 1 H), 6.90 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.37 (dd, 1 H), MS (ES+) m/z 304 [M+H]
+.
【0397】
実施例78
3−(4''−アミノ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル)−5−クロロベンゾニトリル
【化263】
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6'−ブロモ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロプロパン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例77、0.10g、0.33mmol)、3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体35、0.121g、0.46mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.048g、0.07mmol)、2M水性K
2CO
3(0.493mL、0.99mmol)及びTHF(1mL)を、マイクロ波バイアルに加えた。混合物にN
2(g)をバブリングすることによって混合物を脱気した。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、130℃で30分間加熱した。[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.048g、0.07mmol)を加え、混合物にN
2(g)をバブリングすることによって混合物を脱気した。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、130℃で30分間加熱した。残留物をEtOAc中に溶解し、混合物を1.0M HCl(2×10mL)で抽出した。有機層を捨てると同時に、1M NaOH(水性)の添加によって水相をpH12の塩基性にした。塩基性の水相をDCM(2×20mL)で抽出した。相分離器を通して有機相を乾燥させ、真空で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中、MeOH中の0〜10%0.1M NH
3、SiO
2 25gカラム)によって精製した。生成物を、第2のフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中の0〜100%EtOAc、SiO
2 25gカラム)、続いて分取クロマトグラフィーによって精製した。純粋な生成物を含有する画分を合わせ、濃縮した。DCMを加え、有機相を集め、相分離器を通して乾燥させ、真空で濃縮し、表題化合物(10mg、0.028mmol、収率8%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 0.14−0.23 (m, 1 H), 0.50−0.58 (m, 1 H), 0.62−0.70 (m, 1 H), 0.80 (ddd, 1 H), 2.30 (s, 3 H), 2.96 (d, 1 H), 3.49 (d, 1 H), 7.02−7.08 (m, 1 H), 7.47 (d, 1 H), 7.59 (dd, 1 H), 7.73 (s, 1 H), 7.88 (s, 2 H); MS (MM−ES+ APCI)+ m/z 361 [M+H]
+.
【0398】
実施例79
(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−カルボニトリル
ステップ1:tert−ブチル[(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−イル]カルバメート
【化264】
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二炭酸ジ−tert−ブチル(87mg、0.40mmol)を、DMF(5mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、100mg、0.27mmol)の撹拌溶液に加えた。反応物を、室温で一夜撹拌した。次いで、混合物を水(10mL)とEtOAc(10mL)との間で分配した。有機相をブライン(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して表題化合物(112mg、収率88%)を得た:MS (ES−) m/z 474 [M−H]
-. tBuOC(O)−基の位置は、的確には確定されなかった。
【0399】
ステップ2:(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−カルボニトリル
【化265】
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無水DMF(2.1mL)中のtert−ブチル[(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−イル]カルバメート(実施例79ステップ1、112mg、0.24mmol)、シアン化亜鉛(33mg、0.28mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14mg、0.01mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、170℃で60分間照射し、次いで室温で一夜放置した。混合物を濃NH
3(10mL)で希釈し、DCM(2×10mL)で抽出し、相分離器カラムを通して乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(5mg、収率6%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.16 (m, 1 H) 1.34 (m, 3 H) 1.66 (m, 2 H) 2.04 (m, 2 H) 2.45 (s, 3 H) 2.66 (s, 2 H) 3.04−3.15 (m, 1 H) 3.35 (s, 3 H) 7.17 (s, 1 H) 7.48 (d, J=7.88 Hz, 1 H) 7.63 (d, J=7.57 Hz, 1 H) 8.23 (br. s., 1 H) MS (ES+) m/z 323 [M+H]
+.
【0400】
実施例80
(1r,4r)−4−メトキシ−6'−[3−(メトキシメチル)フェニル]−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化266】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ4方法B、183mg、0.49mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(20mg、0.02mmol)及びCs
2CO
3(317mg、0.97mmol)を、マイクロ波バイアル中に置いた。DME、水及びEtOHの6:3:1混合物(5mL)中の3−(メトキシメチル)フェニルボロン酸(105mg、0.63mmol)の溶液を加え、チューブにふたをし、アルゴンでフラッシュした。混合物を、マイクロ波反応器中、120℃に1時間加熱した。反応混合物を、珪藻土及びMgSO
4のプラグを通して濾過した。溶媒を蒸発させ、残留物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物54mg(収率26%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.94
(td, 1 H), 1.12−1.31 (m, 2 H), 1.43−1.52 (m, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.91−3.01 (m, 2 H), 3.05−3.11 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 3.30 (s, 3 H), 4.45
(s, 2 H), 6.56 (s, 2 H), 6.75 (d, 1 H), 7.25 (m, 1 H), 7.35−7.40 (m, 2 H), 7.40−7.44 (m, 2 H), 7.44−7.47 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 418 [M+H]
+.
【0401】
実施例81
(1r,4r)−6'−[3−フルオロ−5−(メトキシメチル)フェニル]−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化267】
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1−ブロモ−3−フルオロ−5−(メトキシメチル)ベンゼン(中間体53、139mg、0.63mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(177mg、0.70mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(26mg、0.03mmol)及び酢酸カリウム(187mg、1.90mmol)を、マイクロ波バイアル中に計り込んだ。2−MeTHF(2mL)を加え、バイアルをアルゴンでフラッシュした。混合物を、マイクロ波反応器中、100℃に30分間加熱した。この反応混合物から、ジオキサン中の推定0.3M溶液として、形成された2−(3−フルオロ−5−(メトキシメチル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.945mL、0.28mmol)を溶かした。溶液を、マイクロ波チューブ中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、82mg、0.22mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(mg、0.02mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)プロパン−1−スルホン酸(13mg、0.05mmol)、K
2CO
3(0.33mL、0.65mmol)及びジオキサン(2mL)の混合物に加えた。チューブをアルゴンでフラッシュし、混合物をマイクロ波反応器中、120℃に2時間加熱した。反応混合物をEtOAcと水との間で分配した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。それを活性炭で5分間処理し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をHPlCによって精製して表題化合物19mg(収率20%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.94 (m, 1 H), 1.12−1.30 (m, 2 H), 1.40−1.51 (m, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.91−3.02 (m, 2 H), 3.05−3.11 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 3.31 (s, 3 H), 4.46 (s, 2 H), 6.56 (br. s., 2 H), 6.79 (s, 1 H), 7.07 (d, 1 H), 7.23−7.30 (m, 2 H), 7.38 (d, 1 H), 7.47−7.51 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 436 [M+H]
+.
【0402】
実施例82
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−{5−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピリジン−3−イル}−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化268】
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3−ブロモ−5−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)ピリジン(中間体54、222mg、0.82mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、149mg、0.40mmol)から出発して、実施例81に記載したように表題化合物(37mg、収率19%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.91−1.01 (m, 1 H), 1.13−1.31 (m, 2 H), 1.44−1.52 (m, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.90−3.04 (m, 2 H), 3.05−3.14 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 4.16 (q, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 6.56 (s, 2 H), 6.80−6.85 (m, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.50−7.56 (m, 1 H), 7.83−7.90 (m, 1 H), 8.48−8.52 (m, 1 H), 8.70 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 487 [M+H]
+.
【0403】
実施例83
(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(5−メチルピリジン−3−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化269】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、130mg、0.21mmol)を、2−メチル−テトラヒドロフラン(3mL)で処理した。KOH水溶液(1M、3mL)を加え、混合物を1時間撹拌した。水相を除去し、懸濁液をK
2CO
3水溶液(2M、3mL)で洗浄した。相を分離し、有機層を、マイクロ波バイアル中の(5−メチル−3−ピリジニル)−ボロン酸(40.5mg、0.30mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(8.80mg、0.03mmol)、及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(16.05mg、0.06mmol)の混合物に加えた。K
2CO
3(2.0M、0.320mL、0.64mmol)を加え、バイアルを閉じ、雰囲気をアルゴンに交換した。反応混合物を、マイクロ波照射によって100℃に30分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(18mg、収率19%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96 (td, 1 H) 1.12−1.29 (m, 2 H) 1.41−1.52 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 2.89−2.98 (m, 1 H) 3.04 (q, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 6.55 (br. s., 2 H) 6.80 (s, 1 H) 7.40 (d, 1 H) 7.50 (dd, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 8.35 (s, 1 H) 8.52 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 389 [M+H]
+.
【0404】
実施例84
(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化270】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、130mg、0.21mmol)、及び5−トリフルオロメチル−ピリジン−3−ボロン酸(56.5mg、0.30mmol)から出発して、実施例83に記載したように表題化合物(35mg 収率32%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.87−1.06 (m, 1 H) 1.11−1.31 (m, 2 H) 1.38−1.54 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.96 (m, 1 H) 3.06 (q, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 6.55 (br. s, 2 H) 6.93 (d, 1 H) 7.45 (d, 1 H) 7.63 (dd, 1 H) 8.28 (s, 1 H) 8.91 (d, 1 H) 9.05 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 443 [M+H]
+.
【0405】
実施例85
3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
【化271】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、130mg、0.21mmol)及び3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(中間体55、70mg、0.23mmol)から出発して、実施例83に記載したように表題化合物(34mg、収率34%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (br. s., 1 H) 1.12−1.29 (m, 2 H) 1.40−1.50 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.91−3.13 (m, 3 H) 3.20 (s, 3 H) 6.55 (br. s., 2 H) 6.94 (s, 1 H) 7.44 (m, 1 H) 7.64 (m, 1 H) 8.14 (s, 1 H) 8.27 (s, 1 H) 8.35 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 467 [M+H]
+.
【0406】
実施例86
3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、130mg、0.21mmol)及び3−(ジフルオロメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体56、71.5mg、0.26mmol)から出発して、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(50mg、収率49%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96 (d, 1 H) 1.19−1.30 (m, 2 H) 1.38−1.50 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 2.91−3.12 (m, 3 H) 3.20 (s, 3 H) 6.55 (br. s., 2 H) 6.89 (d, 1 H) 7.01−7.26 (m, 1 H) 7.43 (d, 1 H) 7.60 (dd, 1 H) 8.01 (d, 2 H) 8.22 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 449 [M+H]+ and (ES−) m/z 447 [M−H]
-.
【0407】
実施例87
5−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−2−フルオロ−3−メトキシベンゾニトリル
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、0.150g、0.25mmol)及び2−フルオロ−3−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体79、0.082g、0.30mmol)から出発して、反応時間が1時間であることを除いて、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(13mg、収率12%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.22 (m, 2 H), 1.43 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.95 (m, 2 H), 3.08 (d, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 3.97 (s, 3 H), 6.53 (s, 2 H), 6.84 (d, 1 H), 7.40 (d, 1 H), 7.54 (m, 2 H), 7.58 (dd, 1 H); MS (APCI+) m/z 447.2 [M+H]
+.
【0408】
実施例88
(1r,1'R,4R)−6'−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、153mg、0.25mmol)及び3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(48mg、0.30mmol)から出発して、反応温度が120℃であることを除いて、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(49mg、収率48%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.0 (td, 1 H), 1.1−1.3 (m, 2 H), 1.4−1.5 (m, 3 H), 1.8 (m, 2 H), 2.2 (s, 3 H), 2.9−3.0 (m, 2 H), 3.0−3.1 (m, 1 H), 3.2 (s, 3 H), 6.5 (s, 2 H), 6.8 (s, 1 H), 7.1−7.2 (m, 1 H), 7.2−7.3 (m, 2 H), 7.4 (d, 1 H), 7.5−7.6 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
【0409】
実施例89
(1r,1'R,4R)−6'−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化275】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、153mg、0.25mmol)及び2−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(76mg、0.30mmol)から出発して、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(49mg、収率47%)を製造した:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.94 (td, 1 H), 1.10−1.33 (m, 2 H), 1.39−1.54 (m, 3 H), 1.83 (m, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.90−3.03 (m, 2 H), 3.04−3.13 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 3.84 (s, 3 H), 6.55 (s, 2 H), 6.64 (s, 1 H), 6.89 (td, 1 H), 7.08−7.19 (m, 2 H), 7.31 (m, 1 H), 7.38 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 422 [M+H]+.
【0410】
実施例90
(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−フェニル−3'H−ジスピロ
[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化276】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、149mg、0.24mmol)及びフェニルボロン酸(30+6mg、0.24+0.05mmol)から出発して、反応時間が30+15分であることを除いて、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(41mg、収率44%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.95 (td, 1 H) 1.12−1.30 (m, 2 H) 1.43−1.51 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.16 (s, 3 H) 2.91−2.96 (m, 1 H) 2.96−3.00 (m, 1 H) 3.06−3.10 (m, 1 H) 3.20 (s, 3 H) 6.54 (br. s., 2 H) 6.75 (d, 1 H) 7.28−7.33 (m, 1 H) 7.35−7.47 (m, 4 H) 7.47−7.52 (m, 2 H); MS (ES+) m/z 374 [M+H]
+.
【0411】
実施例91
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリル
【化277】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、87mg、0.23mmol)、3−シアノ−5−メトキシフェニルボロン酸(45mg、0.25mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(17mg、0.02mmol)、K
2CO
3(2M水溶液、0.231mL、0.46mmol)及び1,4−ジオキサン(2mL)の混合物を、バイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空で濃縮した。生成物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(37mg、収率37%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (m, 1 H), 1.22 (m, 2 H), 1.44 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.99 (m, 3 H), 3.19 (s, 3 H), 3.85 (s, 3 H), 6.83 (d, 1 H), 7.37 (m, 3 H), 7.54 (m, 2 H), 8.18 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 430 [M+H]
+.
【0412】
実施例92
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリルの異性体の分離
実施例91からの3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル
−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリルのラセミ混合物(19mg、0.04mmol)を、ChiralCel OD−Hカラム(4.6*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II系並びに流量50mL/分の25%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び75%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
【0413】
異性体1:保持時間3.5分の3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリル(2mg 収率10%):
【化278】
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1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.04 (td, 1 H), 1.29 (m, 2 H), 1.42 (td, 1 H), 1.63 (m, 2 H), 1.89 (d, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 3.01 (m, 1 H), 3.14 (m, 2 H), 3.27 (s, 3 H), 3.78 (s, 3 H), 6.80 (s, 1 H), 6.98 (s, 1 H), 7.16 (m, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.33 (s, 2 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 429 [M+H]
+;及び
【0414】
異性体2:保持時間9.5分の3−[(1r,1'S,4S)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリル(1mg、収率5%):
【化279】
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1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.05 (m, 1 H), 1.29 (m, 3 H), 1.43 (m, 1 H), 1.63
(m, 2 H), 1.89 (d, 2 H), 2.25 (s, 3 H), 3.00 (m, 1 H), 3.14 (m, 2 H), 3.27 (s, 3 H), 3.78 (s, 3 H), 6.80 (s, 1 H), 6.98 (s, 1 H), 7.16 (s, 1 H), 7.29 (s, 1 H),
7.33 (s, 2 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 429 [M+H]
+.
【0415】
実施例92
異性体1(別法)
3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリル
【化280】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、151mg、0.25mmol)及び3−シアノ−5−メトキシフェニルボロン酸(44mg、0.25mmol)から出発して、反応時間が30+30分であることを除いて、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(26mg、収率24%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.16 (td, 1 H), 1.42 (m, 3 H), 1.74 (m, 2 H), 2.02 (m, 2 H), 2.39 (s, 3 H), 3.11 (m, 1 H), 3.25 (q, 2 H), 3.37 (s, 3 H), 3.88 (s, 3 H), 6.93 (s, 1 H), 7.09 (s, 1 H), 7.26 (m, 1 H), 7.39 (s, 1 H), 7.46 (m, 2 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 429 [M+H]
+.
【0416】
実施例93
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−ブロモベンゾニトリル
【化281】
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ジオキサン(2mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、120mg、0.32mmol)、酢酸カリウム(63mg、0.64mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(89mg、0.35mmol)及びPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(13mg、0.02mmol)の混合物を、バイアル中で混合し、マイクロ波反応器中、130℃で35分間加熱した。lCMSによって(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの形成が観察された(MS (ES+) m/z 342, 425 [M+H]
+、ボロン酸エステル及び加水分解されたボロン酸の両方に相当する質量が検出された)。得られた混合物を、そのまま用いた。ジオキサン(1mL)中のK
2CO
3(2M水溶液、0.319mL、0.64mmol)、Pd(Ph3P)4(18mg、0.02mmol)及び3,5−ジブロモベンゾニトリル(125mg、0.48mmol)を、(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンを含有する上の混合物に加えた。反応容器を密閉し、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して生成物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(45mg、収率30%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (m, 1 H), 1.21 (m, 2 H), 1.44 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.94 (m, 1 H), 3.00 (d, 1 H), 3.09 (d, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 6.56 (br. s., 1 H), 6.88 (d, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.58 (dd, 1 H), 8.07 (m, 3 H); MS (ES+) m/z 477 [M+H]
+.
【0417】
実施例94
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−ブロモベンゾニトリルの異性体の分離
実施例93からの3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−ブロモベンゾニトリルのラセミ混合物(60mg、0.13mmol)を、ChiralCel OD−Hカラム(20*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II系並びに流量50mL/分の35%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び65%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た
保持時間2.0分の未確定の絶対配置を有する異性体1(13mg、収率22%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.37 (m, 2 H), 1.50 (m, 1 H), 1.70 (m, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 3.08 (m, 1 H), 3.22 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.87 (m, 1 H), 7.41 (m, 2 H), 7.70 (dt, 2 H), 7.87 (t, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 477 [M+H]
+; 及び
保持時間4.9分の未確定の絶対配置を有する異性体2(15mg、収率25%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.38 (m, 2 H), 1.51 (td, 1 H), 1.70 (m, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 3.09 (t, 1 H), 3.23 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.87 (s, 1 H), 7.41 (m, 2 H), 7.70 (m, 2 H), 7.87 (t, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 477 [M+H]
+.
【0418】
実施例95
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−エチルベンゾニトリル
【化282】
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3−ブロモ−5−エチルベンゾニトリル(中間体58、0.124g、0.59mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン)(実施例19方法Bステップ4、200mg、0.53mmol)から出発して、実施例93に記載したように表題化合物(38mg、収率17%)を製造した:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.14 (td, 1 H) 1.27 (t, 3 H) 1.36 (m, 3 H) 1.71 (m, 2 H) 2.00 (m, 2 H) 2.39 (s, 3 H) 2.72 (q, 2 H) 3.10 (m, 1 H) 3.23 (m, 2 H) 3.35 (s, 3 H) 6.95 (m, 1 H) 7.45 (m, 3 H) 7.54 (s, 1 H) 7.59 (m, 1 H) 8.49 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 427 [M+H]
+.
【0419】
実施例96
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−(メトキシメチル)ベンゾニトリル
【化283】
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3−ブロモ−5−(メトキシメチル)ベンゾニトリル(中間体59、66mg、0.29mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン)(実施例19方法Bステップ4、109mg、0.29mmol)から出発して、実施例93に記載したように表題化合物(52mg、収率40%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.15 (td, 1 H), 1.39 (m, 3 H), 1.72 (m, 2 H), 2.02 (m, 2 H), 2.43 (s, 3 H), 3.10 (m, 1 H), 3.20 (d, 1 H), 3.28 (d, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 3.44 (s, 3 H), 4.52 (s, 2 H), 6.99 (s, 1 H), 7.48 (m, 2 H), 7.58 (s, 1 H), 7.69 (d, 2 H), 8.41 (br. s., 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 443 [M+H]
+.
【0420】
実施例97
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−(メトキシメチル)ベンゾニトリルの異性体の分離
実施例96(40mg、0.09mmol)からラセミ混合物を、ChiralCel OD−Hカラム(20*250mm;5μm)を備えたSFC Berger Multigram II系並びに流速50mL/分の30%MeOH(0.1%DEAを含有する)及び70%CO
2からなる移動相を用いて分離して以下を得た:
保持時間2.5分の未確定の絶対配置を有する異性体1(14mg、収率35%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.37 (m, 2 H), 1.51 (td, 1 H), 1.72 (td, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 3.09 (m, 1 H), 3.23 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 3.43 (s, 3 H), 4.50 (s, 2 H), 6.91 (s, 1 H), 7.43 (m, 2 H), 7.54 (s, 1 H), 7.70 (s, 2 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 443 [M+H]
+; 及び
保持時間7.5分の未確定の絶対配置を有する異性体2(13mg、収率33%):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.38 (m, 2 H), 1.51 (m, 1 H), 1.72 (m, 2 H), 1.97 (d, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 3.09 (m, 1 H), 3.23 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 3.43 (s, 3 H), 4.50 (s, 2 H), 6.91 (s, 1 H), 7.43 (m, 2 H), 7.54 (s, 1 H), 7.70 (s, 2 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 443 [M+H]
+.
【0421】
実施例98
(1r,1'R,4R)−6'−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、150mg、0.25mmol)及び2−フルオロ−5−メトキシフェニルボロン酸(42+21mg、0.25mmol)から出発して、反応時間が30+30分であることを除いて、実施例83に記載した手順に従って表題化合物を製造した。生成した物質を、D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン80mg(0.13mmol)を用いて出発する同一反応の実施からの生成物と合わせ、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物38mg(収率24%%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.94 (m, 1 H) 1.21 (m, 2 H) 1.47 (m, 3 H) 1.83 (m, 2 H) 2.15 (s, 3 H) 2.94 (m, 1 H) 3.04 (m, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 3.76 (s, 3 H) 6.54 (s, 2 H) 6.67 (s, 1 H) 6.88 (m, 2 H) 7.17 (t, 1 H) 7.36 (m, 2 H); MS (ES+) m/z 422 [M+H]
+.
【0422】
実施例99
(1r,1'R,4R)−6'−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、230mg、0.38mmol)及び2,5−ジフルオロフェニルボロン酸(87mg、0.56mmol)から出発して、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(24.4mg、16%の収率)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.94 (m, 1 H) 1.21 (m, 2 H) 1.46 (m, 3 H) 1.83 (m, 2 H) 2.15 (s, 3 H) 2.94 (m, 1 H) 3.05 (dd, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 6.54 (s, 2 H) 6.70 (s, 1 H) 7.20 (m, 1 H) 7.29 (m, 2 H) 7.38 (d, 2 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
【0423】
実施例100
5−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−3−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、150mg、0.25mmol)及び3−クロロ−2−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体57、90mg、0.32mmol)から出発して、実施例83に記載した手順に従って表題化合物(22mg、収率20%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.07−1.17 (m, 1 H), 1.29−1.44 (m, 3 H), 1.50 (br. s., 2 H), 1.65−1.75 (m, 4 H), 1.98 (d, , 2 H), 2.36 (s, 3 H), 3.04−3.13 (m, 1 H), 3.23 (d, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.85 (d, 1 H), 7.35−7.39 (m, 1 H), 7.41−7.45 (m, 1 H), 7.63 (dd, 1 H), 7.77 (dd, 2.36 Hz, 1 H) ; MS
(ES+) m/z 451 [M+H]
+.
【0424】
実施例101
(1r,1'R,4R)−6'−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化287】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、150mg、0.40mmol)を、2−MeTHF(2mL)及びKOH水溶液(水3mL中のKOH0.4g)で処理した。反応物を30分間撹拌した後、水相を除去し、残っている懸濁液を2M Na
2CO
3水溶液(3mL)で洗浄した。水溶液を除去し、有機相をマイクロ波バイアルに移した。2,3−ジフルオロフェニルボロン酸(126mg、0.80mmol)、続いてNa
2CO
3(598μL、1.20mmol)を加えた。溶液にアルゴンをバブリングすることによって溶液を脱気した。1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリド(16.4mg、0.02mmol)を加え、反応物をマイクロ波反応器中、120℃で30分間照射した。水/EtOAcを加え、相を分離した。有機相をブライン及び水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで真空下で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(61mg、収率60%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.14 (d, 1 H) 1.42 (d, 3 H) 1.67−1.81 (m, 2 H) 1.94−2.12 (m, 2 H) 2.41 (s, 3 H) 3.11 (m, 1 H) 3.16 20 (m, 1 H) 3.29 (m, 1 H) 3.36 (s, 3 H) 6.97 (s, 1 H) 7.06−7.15 (m, 3 H) 7.44 (m, 1 H) 7.50 (m, 1 H) 8.35 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 410 [M+H]
+.
【0425】
実施例102
3−[(1r,1'R,4R)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−4−フルオロベンゾニトリル
【化288】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、150mg、0.40mmol)及び5−シアノ−2−フルオロフェニルボロン酸(131mg、0.80mmol)から出発して、実施例101に記載した手順を用いて表題化合物(20mg、収率19%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.15 (td, 1 H) 1.31−1.47 (m, 3 H) 1.67−1.79 (m, 2 H) 1.95−2.11 (m, 2 H) 2.43 (s, 3 H) 3.12 (m, 1 H) 3.22
(m, 1 H) 3.30 (m, 1 H) 3.36 (s, 3 H) 6.95 (s, 1 H) 7.23 (dd, 1 H) 7.41−7.52 (m, 2 H) 7.61 (ddd, 1 H) 7.70 (dd, 1 H) 8.38 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 417 [M+H]
+.
【0426】
実施例103
(1r,1'R,4R)−6'−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化289】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、155mg、0.25mmol)及び2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(48.3mg、0.31mmol)から出発して、実施例83に記載した手順に従って、表題化合物(56mg、収率53%)を製造した。表題化合物を、CHCl
3/MeOHから再結晶させた:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.95 (m, 1 H), 1.12−1.32 (m, 2 H), 1.39−1.55 (m, 3 H), 1.84 (d, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.91−3.01 (m, 2 H), 3.11 (d, 1 H), 3.21 (s, 3 H), 6.55 (s, 2 H), 6.65 (s, 1 H), 7.14 (td, 1 H), 7.26−7.35 (m, 2 H), 7.40 (d, 1 H), 7.45 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 410.1 [M+H]
+.
【0427】
実施例104
(1r,1'R,4R)−6'−(2,3−ジクロロフェニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化290】
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D(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、150mg、0.40mmol)及び2,3−ジクロロフェニルボロン酸(114mg、0.60mmol)から出発して、実施例101に記載した手順を用いて表題化合物(19mg、収率11%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.01 (m, 1 H) 1.13−1.34 (m, 2 H) 1.41 (t, 1 H) 1.49 (d, 2 H) 1.84 (d, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.95 (m, 1 H) 3.03 (m, 1 H) 3.12 (m, 1 H) 3.20 (s, 3 H) 6.61 (s, 1 H) 7.25 (dd, 2 H) 7.35−7.41 (m, 2 H) 7.61 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 442 [M+H]
+.
【0428】
実施例105
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化291】
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3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(54mg、0.33mmol)を、乾燥2−メチル−テトラヒドロフラン(2mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例15ステップ3、90mg、0.22mmol)に加えた。K
2CO
3(2.0M水性、0.327mL、0.65mmol)を加えた。混合物にAr(g)をバブリング(1分)することによって混合物を脱気した。次いで、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.2mg、10.92μmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(5.9mg、0.02mmol)を加え、混合物を100℃で40分間マイクロ波処理した。3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(54mg、0.33mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.2mg、10.92μmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(5.9mg、0.02mmol)を加え、混合物を120℃で1時間マイクロ波処理した。水、2−メチル−テトラヒドロフラン及びEtOAcを混合物に加え、相を分離した。有機相をブライン及び水で1回洗浄した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。CHCl
3/MeOH(30:1〜20:1)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィー、続いて分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(13mg、収率13%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.05 (m, 1 H), 1.37−1.58 (m, 5 H), 1.81 (d, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 3.03 (d, 1 H), 3.12 (d, 1 H), 3.88 (m, 1 H), 6.56 (s, 2 H), 6.66 (t, 1 H), 6.91 (s, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.60 (dd, 1 H), 7.79 (m, 2 H), 7.91 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 453.0 [M+H]
+.
【0429】
実施例106
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−メトキシベンゾニトリル
【化292】
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3−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(139+139mg、0.54+0.54mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例15ステップ3、184mg、0.45mmol)から出発して、実施例105に記載した手順を用いて表題化合物(45mg、収率22%)を製造した。反応混合物を、マイクロ波反応器中、100℃で40分、続いて120℃で合計3時間運転した。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.04 (m, 1 H), 1.38−1.58 (m, 5 H), 1.81 (m, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 3.02 (d, 1 H), 3.12 (d, 1 H), 3.81−3.93 (m, 4 H), 6.56 (s, 2 H), 6.66 (t, 1 H), 6.83 (d, 1 H), 7.33−7.43 (m, 3 H), 7.50−7.59 (m, 2 H); MS (ES+) m/z 465.1 [M+H]
+.
【0430】
実施例107
(1r,4r)−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−6'−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化293】
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3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(99+99mg、0.36+0.36mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例15ステップ3、100mg、0.24mmol)から出発して、実施例105に記載した手順を用いて表題化合物(68.5mg、収率59%)を製造した。反応物を、マイクロ波反応器中、120℃で40+30分間加熱した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96−1.11 (m, 1 H), 1.39−1.47 (m, 1 H), 1.47−1.60 (m, 4 H), 1.82 (m, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 3.05 (d, 1 H), 3.14 (d, 1 H), 3.89 (m, 1 H), 6.58 (br. s., 2 H), 6.66 (t, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 7.46 (d, 1 H), 7.64 (dd, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 8.91 (s, 1 H), 9.05 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 479.1 [M+H]
+.
【0431】
実施例108
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−クロロベンゾニトリル
【化294】
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3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体35、96mg、0.36mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例15ステップ3、100mg、0.24mmol)から出発して、実施例105に記載した手順を用いて表題化合物(20mg、収率17%)を製造した。反応物を、マイクロ波反応器中、120℃で40+30+30分間加熱した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.05 (m, 1 H), 1.38−1.57 (m, 5 H), 1.81 (m, 2 H), 2.19 (s, 3 H), 3.03 (d, 1 H), 3.12 (d, 1 H), 3.88 (m, 1 H), 6.56 (s, 2 H), 6.66 (t, 1 H), 6.90 (s, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.59 (dd, 1 H), 7.95 (m, 2 H), 8.02 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 469.1 [M+H]
+.
【0432】
実施例109
(1r,4r)−4−(ジフルオロメトキシ)−6'−(3,5−ジフルオロフェニル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3,5−ジフルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(62+34+34mg、0.26+0.14+0.14mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例15ステップ3、97mg、0.24mmol)から出発して、実施例105に記載した手順を用いて表題化合物を製造した。反応物を、マイクロ波反応器中、120℃で、それぞれ30+30+20分間、加熱した。XBridge C18;21*250mm;5μmカラム及び流速20mL/分の移動相として40〜80%MeCN/0.1%水性NH
3を用いる分取クロマトグラフィー(2回の別々の注入)によって精製して保持時間12.4分の表題化合物を得た。所望の画分を貯め、アセトニトリルを蒸発させ、残っている水相をDCMで抽出した。有機層を水で洗浄し、濃縮し、真空、45℃で一夜乾燥させて表題化合物(44.5mg、収率42%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d6) δ ppm 0.98−1.08 (m, 1 H) 1.40−1.46 (m, 1 H) 1.46−1.56 (m, 4 H) 1.77−1.85 (m, 2 H) 2.18
(s, 3 H) 3.01 (d, 1 H) 3.11 (d, 1 H) 3.84−3.93 (m, 1 H) 6.56 (s, 2 H) 6.83 (s,
1 H) 7.17 (tt, 1 H) 7.27 (d, 2 H) 7.39 (d, 1 H) 7.52−7.57 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 446.0 [M+H]
+.
【0433】
実施例110
5−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−2−フルオロ−3−メトキシベンゾニトリル
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロ−3メトキシ5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体79、89+30mg、0.32+011mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例15ステップ3、88mg、0.21mmol)から出発して、実施例105に記載した手順を用いて表題化合物(22mg、収率21%)を製造した。反応混合物を、MWを用いて120℃で30+30+15分間加熱した。XBridge C18;4.6*250mm;5μmカラム及び流速20mL/分の移動相として30〜70%MeCN/0.1%水性NH
3を用いる分取クロマトグラフィー(3回の別々の注入)によって精製して保持時間16.2分の表題化合物を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.98−1.08 (m, 1 H) 1.40−1.55 (m, 5 H) 1.76−1.86 (m, 2 H) 2.18 (s, 3 H) 3.02 (d, 1 H) 3.11 (d, 1 H) 3.83−3.93 (m, 1 H) 3.97 (s, 3 H) 6.56 (s, 2 H) 6.66 (t, 1 H) 6.85 (s, 1 H) 7.41 (d, 1 H) 7.53−7.57 (m, 2 H) 7.58 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 483.0 [M+H]
+.
【0434】
実施例111
(1r,4r)−4−メトキシ−4,5−ジメチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−[(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化297】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体61、0.613g、1.90mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.919g、7.59mmol)及びチタン(IV)エトキシド(2.163mL、10.43mmol)を、2−MeTHF(6mL)に溶解し、還流で6日間加熱した。反応物を室温に冷却するにまかせ、その後、それをEtOAc(30mL)で希釈した。水(20mL)を、激しい撹拌下で加え、得られた混合物を10分間撹拌した。珪藻土を加え、混合物を、撹拌することなく1時間放置したままにした。混合物を、珪藻土のパッドを通して濾過した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮して粗表題化合物(0.7g、収率87%)を得、さらに精製することなく、次のステップに用いた。MS (ES+) m/z 428 [M+H]
+.
【0435】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化298】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M、1.9mL、7.60mmol)を、無水1,4−ジオキサン(4mL)中のN−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−メトキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.648g、1.52mmol、実施例111ステップ1)の溶液に加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。沈殿が形成された。Et
2O(5mL)を加え、固形物を濾過し、Et
2O(5mL)で洗浄した。固形物を、DCM(20mL)と飽和水性NaHCO
3(20mL)との間で分配した。相を分離し、有機層を、Na
2SO
4を乾燥させ、真空で濃縮して粗表題化合物を得、それを、次のステップに直接用いた:GCMS (CI) m/z 322 [M+H]
+.
【0436】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4,5−ジメチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化299】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4−メチルスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(0.515g、1.60mmol、実施例111ステップ2)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.495g、4.79mmol)を、MeOH(6mL)に溶解し、18時間還流させた。反応物を濃縮し、残留物をDCM(10mL)に溶解した。有機層を水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液をシリカゲルパッドに通過させ、DCM(副生成物の除去)及びDCM:MeOH(9:1)(生成物を溶離するため)を用いて溶離した。生成物溶液を濃縮して表題化合物(0.536g、収率82%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.16 (s, 3 H), 1.35 (m, 3 H), 1.60 (m, 8 H), 2.40 (s, 3 H), 3.08 (s, 2 H), 3.23 (s, 3 H), 7.06 (d, 1 H), 7.20 (d, 1 H), 7.45 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 407 [M+H]
+.
【0437】
ステップ4:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4,5−ジメチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化300】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4,5−ジメチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(0.535g、1.31mmol実施例111ステップ3)を、アンモニア(MeOH中7M、16.89mL、118.2mmol)に溶解し、混合物を、マイクロ波を用いて90℃で60分間加熱した。混合物を濃縮し、アンモニア(MeOH中7M、18.76ml、131.3mmol)に溶解し、それをマイクロ波で再び90℃に30分間加熱した。この手順(濃縮及びマイクロ波反応器中のアンモニア処理)を、さらに1回繰り返した。混合物を濃縮し、生成物を、DCM(MeOH中の6%7N NH
3を含有する)中の0〜6%MeOHの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (s, 3 H), 1.56 (m, 8 H), 2.32 (s, 3 H), 3.11 (d, 2 H), 3.22 (s, 3 H), 6.84 (d, 1 H), 7.17 (d, 1 H), 7.33 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 392 [M+H]
+.
【0438】
ステップ5:(1r,4r)−4−メトキシ−4,5−ジメチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化301】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−4,5−ジメチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例111、ステップ4、84mg、0.22mmol)、5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、45mg、0.28mmol)、[1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(17.7mg、0.02mmol)、K
2CO
3(2M水溶液、0.215mL、0.43mmol)及び1,4−ジオキサン(1mL)の混合物を、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。室温に冷却したときに、混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(53mg、収率58%)を得た:
1H NMR (CDCl
3) δ ppm 1.15 (s, 3 H), 1.29 (d, 1 H), 1.65 (m, 7 H), 2.10 (s, 3 H), 2.39 (s, 3 H), 3.20 (m, 1 H), 3.24 (s, 3 H), 3.27 (m, 1 H), 6.94 (d, 1 H), 7.45 (m, 2 H), 7.78 (t, 1 H), 8.55 (d, 1 H), 8.62 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 427 [M+H]
+.
【0439】
実施例112
(1r,4r)−6'−(シクロブチルエチニル)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化302】
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DMF(10mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、0.168g、0.45mmol)、K
2CO
3(0.093g、0.67mmol)、ヨウ化銅(I)(5.10mg、0.03mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.031g、0.03mmol)の混合物に、(シクロブチルエチニル)トリメチルシラン(0.102g、0.67mmol)(Kozhushkov, S. I.; Wagner−Gillen, K.; Khlebnikov A. F.; de Meijere, A. Synthesis 2010 (23), 3967−3973参照)を加えた。反応混合物の雰囲気をアルゴンに交換し、混合物を70℃に一夜加熱した。反応物を室温に達するにまかせた。EtOAc及びブラインを加えた。有機相はMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(73mg、収率44%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.28 (d, 1 H), 1.49 (d, 2 H), 1.70−1.83 (m, 3 H), 2.10−2.21 (m, 3 H), 2.21−2.31 (m, 1 H), 2.41 (td, 2 H), 2.50 (s, 3 H), 2.55−2.65 (m, 2 H), 3.23−3.42 (m, 3 H), 3.50−3.59 (m, 4 H), 6.85 (s, 1 H), 6.88 (s, 2 H), 7.51 (dd, 1 H), 7.59 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 376 [M+H]
+.
【0440】
実施例113
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3−メチルブタ−1−イン−1−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化303】
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アルゴン下、DMF(8mL)中の(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、0.153g、0.41mmol)の溶液に、3−メチルブタ−1−イン(0.028g、0.41mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.047g、0.04mmol)及びトリエチルアミン(1.70mL、12.2mmol)を加えた。反応混合物を、室温で5分間撹拌し、次いでヨウ化第一銅(0.012g、0.06mmol)を加え、反応混合物を65℃で18時間加熱した。反応混合物をブラインとEtOAcとの間で分配した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(0.035g、収率24%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.87−0.98 (m, 1 H), 1.09−1.26 (m, 8 H), 1.35−1.48 (m, 3 H), 1.81 (d, 2 H), 2.15 (s, 3 H), 2.73 (dt, 1 H), 2.88−3.08 (m, 3 H), 3.18 (s, 3H), 6.49 (s, 1 H), 6.54 (s, 2 H), 7.15 (dd, 1 H), 7.24 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 364 [M+H]
+.
【0441】
実施例114
(1r,1'R,4R)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−{5−[(
2H
3)プロパ−1−イン−1−イル]ピリジン−3−イル}−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化304】
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2−MeTHF(3mL)中のD(+)−10−カンファースルホン酸塩として(1r,1'R,4R)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19ステップ5、135mg、0.22mmol)の溶液をKOH(1M水性、3.5mL)で処理した。混合物を30分間撹拌し、有機層を分離し、水で洗浄し、Na2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を1,4−ジオキサン(2mL)に溶解し、ビス(ピナコラト)ジボロン(62mg、0.24mmol)、酢酸カリウム(44mg、0.44mmol)及びPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(9mg、0.01mmol)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波を用いて130℃で40分間加熱した。冷却した後、容器のふたをはずし、ジオキサン(1mL)中のK
2CO
3(2M水性、0.22mL、0.44mmol)、Pd(Ph
3P)
4(13mg、0.01mmol)及び3−ブロモ−5−[(
2H
3)プロパ−1−イン−1−イル]ピリジン(中間体70、53mg、0.27mmol)を加えた。反応容器を密閉し、マイクロ波を用いて130℃で20分間加熱した。混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィー(XBridgeカラム19×250mm、5μm、流速15mL/分の0.1%水性アンモニア中の20〜60%MeCNの移動相を用いる)によって精製して表題化合物を得た(15mg、収率16%、保持時間14分):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.37 (m, 2 H), 1.50 (m, 1 H), 1.72 (m, 2 H), 1.98 (m, 2 H), 2.34 (s, 3 H), 3.09 (m, 1 H), 3.23 (m, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 6.92 (s, 1 H), 7.43 (s, 2 H), 7.77 (t, 1 H), 8.54 (d, 1 H), 8.62 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 416 [M+H]
+.
【0442】
実施例115
3−(4''−アミノ−5''−メチル−4−オキソジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1H]インデン−1'(3'H),2''−[2H]イミダゾール]−6'−イル)−5−フルオロベンゾニトリル
ステップ1:N−(6''−ブロモジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン]−1''(3''H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化305】
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6''−ブロモジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン]−1''(3''H)−オン(中間体71、320mg、0.95mmol)、2
−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(173mg、1.42mmol)及びチタンエトキシド(0.391mL、1.90mmol)を2−MeTHF(5mL)に溶解し、還流に一夜加熱した。反応を停止し、室温に冷却させた。EtOAc及び水を撹拌下で加えた。混合物を2時間静置したままにした。有機相を濾過によって集め、相分離器を用いて乾燥させ、真空で濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中の0〜30%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物(290mg、収率69%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.35 (s, 9 H) 1.48−1.54 (m, 1 H) 1.61 (dd, 1 H) 1.67−1.77 (m, 2 H) 1.81−1.90 (m, 2 H) 2.10 (br. s., 2 H) 2.95−3.05 (m, 2 H) 3.95−4.02 (m, 4 H) 7.25 (s, 1 H) 7.60 (dd, 1 H) 8.62 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 440.0 [M+H]
+.
【0443】
ステップ2:6'−ブロモ−1'−イミノ−1',3'−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−4−オン
【化306】
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N
2(g)下、1,4−ジオキサン(2mL)中のN−(6''−ブロモジスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン]−1''(3''H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例115、ステップ1、288mg、0.65mmol)に、HCl(1,4−ジオキサン中4M、1.635mL、6.54mmol)を加えた。混合物を、室温で一夜撹拌し、次いで濃縮した。粗生成物を、DCMに溶解し、NaHCO
3(飽和水性)で洗浄した。水相をDCMで抽出した。合わせた有機物を、相分離器を用いて乾燥させ、濃縮して表題化合物(220mg、定量的収率)を得、それを、次のステップに直接用いた:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.13−1.24 (m, 2 H) 1.25−1.35 (m, 2 H) 1.66−1.75 (m, 2 H) 1.83−1.93 (m, 2 H) 2.86 (s, 2 H) 5.83 (s, 1 H) 7.40 (d, 1 H) 7.64 (dd, 1 H) 7.69 (d, 1 H) ; MS (ES+) m/z 292 [M+H]
+.
【0444】
ステップ3:6'−ブロモ−4''−メチル−5''−チオキソ−1'',5''−ジヒドロ−3'H,4H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4−オン
【化307】
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2−プロパノール(25mL)中の6'−ブロモ−1'−イミノ−1',3'−ジヒドロスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−4−オン(実施例115、ステップ2、2.37g、8.11mmol)及びオルトギ酸トリメチル(2.5mL、22.8mmol)を80℃に加熱した。2−プロパノール(10mL)に溶解した2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、1.673g、16.2mmol)を加えた。混合物を80℃で一夜加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせた後、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中の0〜100%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。所望の画分を濃縮して表題化合物(0.563g、収率18%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.69 (ddd, 1 H), 1.74−1.81 (m, 1 H), 1.90−1.96 (m, 1 H), 2.00−2.05 (m, 1 H), 2.40 (s, 4 H), 2.42−2.55 (m, 3 H), 3.25−3.35 (m, 2 H), 7.11 (d, 1 H), 7.26 (br. s., 1 H), 7.50 (dd, 1 H), 8.67 (br. s., 1 H); MS (ES+) m/z 377 [M+H]
+.
【0445】
ステップ4:6''−ブロモ−5'''−メチル−3''H−トリスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン−1'',2'''−イミダゾール]−4'''(3'''H)−チオン
【化308】
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トルエン(8mL)中のエタン−1,2−ジオール(0.074mL、1.33mmol)、6'−ブロモ−4''−メチル−5''−チオキソ−1'',5''−ジヒドロ−3'H,4H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4−オン(実施例115ステップ3、0.5g、1.33mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.013g、0.07mmol)を還流に一夜加熱した。混合物を室温に冷却し、次いでNaHCO
3(飽和水性)で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して表題化合物(0.506g、収率91%)を得た:MS [ES+] m/z 423 [M+H]
+.
【0446】
ステップ5:6''−ブロモ−5'''−メチル−3''H−トリスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン−1'',2'''−イミダゾール]−4'''−アミン
【化309】
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6''−ブロモ−5'''−メチル−3''H−トリスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン−1'',2'''−イミダゾール]−4'''(3'''H)−チオン(実施例115ステップ4、0.5g、1.19mmol)をアンモニア(MeOH中7M、15mL、105mmol)に溶かし、生成した混合物を、マイクロ波反応器中、110℃で30分間加熱した。溶媒を真空で蒸発させ、同じ手順(アンモニアの添加、加熱及び蒸発)を3回繰り返した。溶媒を蒸発させて表題化合物(0.568g、定量的収率)を得、それをさらに精製することなく用いた。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.35−1.49 (m, 2 H), 1.61 (d, 2 H), 1.69−1.81 (m, 2 H), 2.33 (s, 3 H), 3.14 (s, 2 H), 3.87−3.98 (m, 4 H), 6.88 (d, 1 H), 7.19 (d, 1 H), 7.35 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 404 [M+H]
+.
【0447】
ステップ6:4''−アミノ−6'−ブロモ−5''−メチル−3'H,4H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4−オン
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
6''−ブロモ−5'''−メチル−3''H−トリスピロ[1,3−ジオキソラン−2,1'−シクロヘキサン−4',2''−インデン−1'',2'''−イミダゾール]−4'''−アミン(実施例115ステップ5、0.568g、1.40mmol)を、HCl(MeOH中1.25M、15mL、18.8mmol)及び水(5mL)に溶解した。混合物を、60℃で1.5時間、次いで80℃で3時間撹拌した。EtOAcを加え、水相を抽出した。水相を捨てた。クエン酸水溶液(0.1M)を有機相に加え、相を分離した。有機相をクエン酸(0.1M水性)でさらに1回抽出した。合わせたクエン酸相を、1M NaOHで塩基性にし、DCMで2回抽出した。合わせた有機相を、相分離器で乾燥させ、真空で蒸発乾固した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 24g、DCM中の0〜20%(MeOH中の0.1M NH
3)の勾配溶離)によって精製して表題化合物(0.116g、収率23%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.24 (t, 1 H), 1.55 (td, 1 H), 1.88 (dd, 2 H), 2.15−2.30 (m, 2 H), 2.30−2.38 (m, 3 H), 2.42−2.60 (m, 2 H), 3.27 (s, 1 H), 3.33−3.41 (m, 1 H), 6.88 (d, 1 H), 7.31 (d, 1 H), 7.42 (dd, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 360.0 [M+H]
+.
【0448】
ステップ7:3−(4''−アミノ−5''−メチル−4−オキソジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−[1H]インデン−1'(3'H),2''−[2H]イミダゾール]−6'−イル)−5−フルオロベンゾニトリル
【化311】
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4''−アミノ−6'−ブロモ−5''−メチル−3'H,4H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4−オン(実施例115ステップ6、92mg、0.26mmol)、3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(42mg、0.26mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(6.8mg、0.03mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.8mg、0.01mmol)、2−MeTHF(2mL)及びK
2CO
3(2M水性、0.383mL、0.77mmol)を、マイクロ波バイアルに加えた。バイアルを密閉し、MW中、100℃で30分間加熱した。EtOAc及び水を加え、有機相を集め、相分離器を通して乾燥させ、真空で蒸発乾固した。粗生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(39mg、収率38%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.45 (td, 1 H), 1.67−1.78 (m, 2 H), 1.78−1.90 (m, 1 H), 2.08 (d, 1 H), 2.14−2.23 (m, 4 H), 2.34−2.48 (m, 2 H), 3.20−3.32 (m, 2 H), 6.61 (br. s., 2 H), 6.94 (s, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.63 (d, 1 H), 7.74−7.87 (m, 2 H), 7.93 (s, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 401 [M+H]
+.
【0449】
実施例116
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化312】
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3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(98mg、0.38mmol)及び(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、130mg、0.35mmol)を用いて実施例81に記載した手順と類似の手順に従った。生成物を、DCM中の0〜10%0.2Mメタノール性アンモニアの勾配溶離を用いるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物65mg(収率44%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90−1.01 (m, 1 H), 1.13−1.33 (m, 2 H), 1.46−1.54 (m, 3 H), 1.84 (m, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H), 2.91−3.03 (m, 2 H), 3.05−3.12 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 6.56 (br. s.,
2 H), 6.81 (s, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.47−7.53 (m, 1 H), 7.93−7.98 (m, 1 H), 8.31 (m, 1 H), 11.31 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 428 [M+H]
+.
【0450】
実施例117
(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:(1r,4r)−N−{6'−ブロモ−4−[(
2H
3)メチルオキシ]スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イリデン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化313】
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6'−ブロモ−4−[(
2H
3)メチルオキシ]スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体72、1.66g、5.32mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.20g、9.57mmol)及びチタンエトキシド(2.19mL、10.6mmol)を、2−MeTHF(12mL)に溶解し、週末にかけて還流に加熱した。混合物を室温に冷却するにまかせ、その後、それをEtOAc(20mL)で希釈した。水(15mL)を、激しい撹拌下で滴加した。10分後、混合物を、撹拌することなく1時間静置したままにした。固形物を濾過し、有機層を濃縮した。溶離液としてヘプタン中の0〜25%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、主要な(1r,4r)及び少ない方の(1s,4s)異性体の混合物として表題化合物1.44g(収率65%)を得た。主要な異性体(1r,4r):
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 1.31−1.36 (m, 9 H), 1.38 (m, 1 H), 1.52−1.68 (m, 4 H), 1.96−2.07 (m, 1 H), 2.13 (dt, 2 H), 2.97 (d, 2 H), 3.20−3.33 (m, 1 H), 7.22−7.26 (m, 1 H), 7.61 (dd, 1 H), 8.46−8.71 (m, 1 H). MS (ES+) m/z 415 [M+H]
+.
【0451】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−[(
2H
3)メチルオキシ]スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化314】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M、8.67mL、34.7mmol)を、無水1,4−ジオキサン(5mL)中のN−{6'−ブロモ−4−[(
2H
3)メチルオキシ]スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イリデン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例117ステップ1、1.44g、3.47mmol)の溶液に加えた。白色沈殿が直ちに形成され、生成した濁った混合物を、アルゴン雰囲気下、室温で45分間撹拌した。Et
2O(30mL)を加え、固形物を濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物を、DCMと飽和水性NaHCO
3との間で分配した。相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して異性体(1r,4r)(主要な)及び(1s,4s)(少ない方の混合物として表題化合物999mg(収率93%)を得た。それを次のステップに直接用いた。MS (ES+) m/z 311 [M+H]
+.
【0452】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化315】
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6'−ブロモ−4−[(
2H
3)メチルオキシ]スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例117ステップ2、0.999g、3.21mmol)及び2−プロパノール(10mL)中のオルトギ酸トリメチル(1.06mL、9.63mmol)を80℃に加熱した。2−プロパノール(6mL)に溶解した2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.828g、8.02mmol)を、約10分かけて滴加し、生成した橙色混合物を、N
2下、80℃で撹拌した。3時間後、混合物を、約1/2の体積に濃縮し、4℃で一夜放置した。形成された固形物を濾過し、冷MeOHで洗浄し、真空で乾燥させ、異性体((1r,4r)及び(1s,4s)の83:27)の混合物として表題化合物0.701g(収率55%)を得た。母液を濃縮し、粗生成物を、ヘプタン中の0〜40%EtOAcの勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して異性体((1r,4r)及び(1s,4s)の94:6)の混合物として、さらに表題化合物0.181g(収率14%)を得た。主要な異性体(1r,4r):
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 1.16−1.32 (m, 4 H), 1.47 (dd, 2 H), 1.81−1.92 (m, 2 H), 2.23−2.29 (m, 3 H), 2.95−3.09 (m, 3 H), 6.98 (d, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.51 (dd, 1 H), 12.35 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 396 [M+H]
+.
【0453】
ステップ4:(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(2H3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化316】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例117ステップ3、0.701g、1.77mmol)及びアンモニア(MeOH中7M、12mL、84mmol)を、マイクロ波バイアル中で混合した。バイアルを密閉し、反応物をマイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した(一定の保持時間)。混合物を濃縮し、残留物を新たなアンモニア(MeOH中7M、12mL、84mmol)に溶解し、マイクロ波反応器中、再び100℃で30分間加熱した。この、濃縮、アンモニアの添加及び加熱を、もう1回繰り返した(合計3回の実施)。溶媒を蒸発させた後、残留物を、EtOAcと2Mクエン酸との間で分配した。相を分離し、有機層を2Mクエン酸で抽出した。有機層を捨てると同時に、合わせた水相を、50%NaOH(水性)の添加によってpH12の塩基性にし、EtOAc×2で抽出した。合わせた有機層を木炭で処理し、珪藻土を通して濾過した。フィルターパッドをEtOAcですすぎ、有機相を濃縮し、異性体((1r,4r)及び(1s,4s)75:25)の混合物として表題化合物0.521g(収率78%)を得た。XBridge C18(150*19mm;5μm)カラムを備えたWaters FractionLynx分取HPlC、並びに流速20mL/分及び45℃の温度で18分かけて0.1M水性NH
4OAc中の5〜40%MeCNからなる移動相を用いて(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(2H3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミンの純粋なサンプルを得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 0.88−0.98 (m, 1 H), 1.09−1.26 (m, 2 H), 1.35−1.46 (m, 3 H), 1.81 (d, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.86−3.04 (m, 3 H), 6.59 (br. s., 2 H), 6.65 (s, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H). MS (ES+) m/z 379 [M+H]
+.
【0454】
実施例118
3−{(1r,4r)−4''−アミノ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル}−5−フルオロベンゾニトリル
【化317】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例117、0.100g、0.26mmol)、3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(65mg、0.40mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.8mg、0.01mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(7.1mg、0.03mmol)を、マイクロ波バイアル中に置いた。2−MeTHF(2mL)、続いてK
2CO
3(2.0M、0.395mL、0.79mmol)を加え、混合物を脱気した。次いで、混合物を、マイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。水及びEtOAcを加え、相を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、分取クロマトグラフィー、続いてEtOAc中の5%MeOH(0.1M NH
3を含有する)の勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物40mg(収率37%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 0.94−1.03 (m, 1 H), 1.13−1.28 (m, 2 H), 1.36−1.50 (m, 3 H), 1.82 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.90−2.98 (m, 1 H), 2.98−3.11 (m, 2 H), 6.53 (s, 2 H), 6.90 (s, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.59 (dd, 1 H), 7.79 (dd, 2 H), 7.91 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 420 [M+H]
+.
【0455】
実施例119
(1r,4r)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化318】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例117、0.100g、0.26mmol)及び5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(0.054g、0.34mmol)から出発して、実施例118に記載した方法を用いて表題化合物(23mg、収率21%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 0.93−1.02 (m, 1 H), 1.13−1.29 (m, 2 H), 1.40−1.50 (m, 3 H), 1.80−1.85 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.91−2.98 (m, 1 H), 2.98−3.13 (m, 2 H), 6.54 (s, 2 H), 6.87 (d, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 8.09 (t, 1 H), 8.56 (d, 1 H), 8.71 (d, 1 H). MS (ES+) m/z 412 [M+H]
+.
【0456】
実施例120
(1r,4r)−6'−[5−(ジフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化319】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、400mg、1.06mmol)を、MWバイアル中の2−MeTHF(3mL)に溶解した。3−(ジフルオロメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(中間体74、184mg、0.72mmol)、続いてK
2CO
3(2.0M水性)(1.595mL、3.19mmol)を加えた。次いで、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(44mg、0.15mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(80mg、0.30mmol)を加え、系を閉じ、MW反応器中、100℃で30分間運転した。水及び2−MeTHFを加えた。水相を排除した。有機相をブライン及び水で1回洗浄した。有機相を真空中で濃縮し、生成物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物7mg(収率1.5%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96 (m, 1 H) 1.12−1.31 (m, 2 H) 1.38−1.55 (m, 3 H) 1.83 (d, 2 H) 2.17 (s, 3 H) 2.91−2.99 (m, 1 H) 3.05 (q, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 6.56 (br. s, 2 H) 6.87 (s, 1 H) 7.18 (t, 1 H) 7.44 (d, 1 H) 7.59 (dd, 1 H) 8.09 (s, 1 H) 8.73 (s, 1 H) 8.92 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 425 [M+H]
+.
【0457】
実施例121
(1r,4r)−4−メトキシ−5''−メチル−6'−(3−メチル−1H−インドール−5−イル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化320】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、110mg、0.29mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(82mg、0.32mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(11.9mg、0.01mmol)及び酢酸カリウム(86mg、0.88mmol)をマイクロ波バイアル中に置いた。2−MeTHF(5mL)を加え、バイアルを排気し、アルゴンで再び満たした。混合物を、マイクロ波装置中、100℃に30分間加熱した。生成した混合物に、5−ブロモ−3−メチル−1H−インドール(74mg、0.35mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(4.3mg、0.01mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)プロパン−1−スルホン酸(7.8mg、0.03mmol)及び2M水性K
2CO
3(0.438mL、0.88mmol)を加えた。バイアルを排気し、アルゴンで再び満たした。反応混合物を、マイクロ波反応器中、120℃に30分間加熱した。反応混合物をEtOAc及びDCMで希釈し、水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、DCM中の0〜10%(MeOH中の0.2Mアンモニア)の勾配溶離を用いるシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して表題化合物56mg(収率44%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.94 (m, 1 H), 1.12−1.32 (m, 2 H), 1.49 (m, 3 H), 1.84 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H), 2.90−3.01 (m, 2 H), 3.03−3.12 (m, 1 H), 3.20 (s, 3 H), 6.55 (s, 2 H), 6.77 (s, 1 H), 7.11 (s, 1 H), 7.20 (m, 1 H), 7.30−7.38 (m, 2 H), 7.46 (m, 1 H), 7.54 (s, 1 H), 10.75 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 427 [M+H]
+.
【0458】
実施例122
(1r,4r)−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化321】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例117、0.100g、0.26mmol)、5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、55mg、0.34mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.88mg、0.01mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(7.07mg、0.03mmol)をマイクロ波バイアル中に置いた。2−MeTHF(2mL)、続いて水性K
2CO
3(2.0M、0.395mL、0.79mmol)を加えた。混合物を脱気し、雰囲気をアルゴンに交換し、混合物をマイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。反応混合物を室温に達するにまかせ、EtOAc及びブラインを加えた。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を、分取クロマトグラフィー(XBridge C18(150×19mm、5μm)カラム及び流速20mL/分、45℃で18分かけて50mM水性NH
4OAc中の10〜40%MeCNの勾配)によって精製して表題化合物(55mg、収率50%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90−1.04 (m, 1 H), 1.11−1.31 (m, 2 H), 1.37−1.55 (m, 3 H), 1.83 (d, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 2.89−3.14 (m, 3 H), 6.53 (br. s., 2 H), 6.83 (s, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.54 (d, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.51 (s, 1 H), 8.67 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 416 [M+H]
+.
【0459】
実施例123
(1r,4r)−6'−[2−クロロ−3−(プロパ−1−イン−1−イル)フェニル]−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化322】
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マイクロ波バイアル中、(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、0.218g、0.58mmol)、4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.162g、0.64mmol)、1,1'−ビ(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウムジクロリド(24mg、0.03mmol)及び酢酸カリウム(0.114g、1.16mmol)を、ジオキサン(7mL)に溶解し、マイクロ波反応器中、130℃で40分間照射した。混合物に、K
2CO
3(2M水性、0.578mL、1.16mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(33mg、0.03mmol)及びジオキサン(2mL)中の1−ブロモ−2−クロロ−3−(プロパ−1−イニル)ベンゼン(中間体75、146mg、0.64mmol)の溶液を加えた。バイアルを密閉し、マイクロ波反応器中、130℃で20分間加熱した。冷却した後、混合物をDCMで希釈し、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて単離して表題化合物25mg(収率10%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.15 (td, J=13.40, 2.84 Hz, 1 H) 1.30−1.47 (m, 3 H) 1.67−1.75 (m, 1 H) 1.79 (d, J=8.51 Hz, 1 H) 1.96−2.10 (m, 2 H) 2.12 (s, 3 H) 2.42 (s, 3 H) 3.11 (br. s., 1 H) 3.20 (m, 1 H) 3.29 (m, 1 H) 3.35 (s, 3 H) 6.87 (s, 1 H) 7.18 (q, J=7.99 Hz, 2 H) 7.35−7.44 (m, 3 H) 8.33 (br. s., 2 H); MS (ES+) m/z 446 [M+H]
+.
【0460】
実施例124
6'−ブロモ−5''−メチル−4−(トリフルオロメチル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5'−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥2−MeTHF(30mL)中のチタンエトキシド(2.03mL、9.85mmol)、2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(0.895g、7.39mmol)及び6'−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体78、1.71g、4.93mmol)を100℃に加熱して74℃で共沸混合物を得た。共沸蒸留を5時間継続し、次いで混合物を2日間還流させた。混合物を室温に冷却した。水(10mL)及びEtOAc(20mL)を、連続撹拌下で加え、その間に固形物が形成された。反応混合物を、室温で2時間撹拌し、次いで形成された固形物を、1時間沈降したままにした。混合物を濾過し、固形物をEtOAcで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、残留物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液ヘプタン/EtOAc 65/35)によって精製して表題化合物(400mg、収率18%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.34−1.37 (m, 9 H) 1.56 (s, 4 H) 1.73−1.82 (m, 2 H) 2.13 (br. s., 5 H) 2.89 (d, 2 H) 7.22 (d, 1 H) 7.60 (dd, 1 H) 8.53 (d, 1 H); MS (ES+) 451 [M+H]
+.
【0461】
ステップ2:6'−ブロモ−5''−メチル−4−(トリフルオロメチル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
N−(5'−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例124ステップ1、400mg、0.89mmol)を、ジオキサン(10mL)に溶解した。雰囲気をアルゴンに交換した。塩酸(ジオキサン中4M)(2.22mL、8.88mmol)を加えた。反応混合物を21℃で2.5時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をDCM(約4〜6mL)に溶解した。Et
2O(14mL)を加え、固形物を濾過し、Et
2Oで洗浄した。固形物を、DCM(10mL)と飽和水性NaHCO
3(8mL)との間で分配した。相を分離し、有機層を真空で濃縮した。得られた固形物(340mg)、オルトギ酸トリメチル(0.292mL、2.67mmol)、及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.307mL、1.78mmol)を、i−PrOH(20mL)中で80℃に10分間加熱し、次いで2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、183mg、1.78mmol)を加えた。反応混合物を6時間還流させた。混合物を室温に冷却し、真空で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液ヘプタン/EtOAc 80/20)によって精製して表題化合物(40mg、収率10%)を得た:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.37−1.50 (m, 6 H) 1.66−1.83 (m, 6 H) 1.89−2.04 (m, 4 H) 2.07−2.22 (m, 2 H) 2.44 (s, 4 H) 3.00 (d, 2 H) 7.01 (d, 1 H) 7.18 (d, 1 H) 7.45 (dd, 1 H) 9.04−9.13 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 433 [M+H]+ and (ES−) m/z 431 [M−H]
-.
【0462】
ステップ3:6'−ブロモ−5''−メチル−4−(トリフルオロメチル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化325】
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6'−ブロモ−5''−メチル−4−(トリフルオロメチル)−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例124ステップ2、40mg、0.09mmol)を、マイクロ波バイアル中のアンモニア(MeOH中7M)(2mL、14.0mmol)に溶解した。バイアルにふたをし、マイクロ波反応器中、110℃に30分間加熱した。溶液を濃縮し、残留物を、アンモニア(MeOH中7M)(2mL、14.0mmol)に溶解し、マイクロ波反応器中、110℃に加熱した。すべての出発物質が生成物(に変換されるまで、このサイクル(濃縮、アンモニアの添加及び加熱)を繰り返した(6回)。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(8mg、収率21%)を得た:
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.19−1.38 (m, 4 H) 1.42−1.59 (m, 3 H) 1.84−1.92 (m, 1 H) 1.98 (m, 1 H) 2.20 (s, 3 H) 2.76−2.94 (m, 2 H) 6.55−6.62 (m, 3 H) 7.22 (m, 1 H) 7.34 (m, 1 H); MS (APCI+) 416 [M+H]
+.
【0463】
実施例125
3−{(1r,4r)−4''−アミノ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル}−5−クロロベンゾニトリル
【化326】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−5''−メチル−4−[(
2H
3)メチルオキシ]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例117、0.100g、0.26mmol)及び3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体35、0.114g、0.29mmol)から出発して、実施例118に記載した方法を用いて表題化合物(40mg、収率35%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 0.91−1.04 (m, 1 H), 1.11−1.30 (m, 2 H), 1.35−1.51 (m, 3 H), 1.82 (d, 2 H), 2.18 (s, 3 H), 2.90−2.96 (m, 1 H), 2.96−3.12 (m, 2 H), 6.54 (br. s., 2 H), 6.89 (s, 1 H), 7.41 (d, 1 H), 7.58 (dd, 1 H), 7.95 (d, 2 H), 8.01 (s, 1 H). MS (APCI+) m/z 436 [M+H]
+.
【0464】
実施例126
(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−((1r,4r)−5'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化327】
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(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体46、1.48g、4.71mmol)及び2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.027g、8.47mmol)を、2−MeTHF(17mL)に溶解し、チタン(IV)エトキシド(1.97mL、9.41mmol)を加えた。生成した混合物を還流に一夜加熱した。2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.560g、4.62mmol)を加え、反応物を6時間還流させた。追加の2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.560g、4.62mmol)及びチタン(IV)エトキシド(1mL、4.79mmol)を加え、混合物を一夜還流させた。追加の2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.560g、4.62mmol)及びチタン(IV)エトキシド(1mL、4.79mmol)を加え、反応が転化率80%に達する時間まで、混合物を一夜還流させた。EtOAc(10mL)及び飽和水性NaHCO
3(2mL)を撹拌下で加えた。混合物を、1時間静置したままにした。有機相を、珪藻土を通した濾過によって集め、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラム(n−ヘプタン中の0〜100%EtOAcの勾配溶離)上で精製して(1s,4s)異性体30%を含有する表題化合物(1.12g、収率57%)を得た。それを、次のステップにそのまま用いた:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.26 (m, 11 H), 1.50 (m, 3 H), 1.87 (m, 5 H), 2.06 (m, 4 H), 2.73 (m, 1 H), 2.96 (m, 2 H), 3.17 (m, 1 H), 3.26 (s, 3 H), 3.95 (d, 2 H), 7.22 (m, 1 H), 7.40 (m, 1 H), 7.83 (m, 1 H); MS (ES+) m/z 418.2 [M+H]
+.
【0465】
ステップ2:(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化328】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M)(6.70mL、26.8mmol)を、無水1,4−ジオキサン(8mL)中のN−((1r,4r)−5'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例126ステップ1、1.12g、2.68mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。DCM(20mL)及び飽和水性NaHCO
3(15mL)を反応混合物に加えた。相を分離し、有機層を濃縮して表題化合物(0.840g、定量的収率)を得、それを、次のステップに直接用いた:MS (ES+) m/z 314.15 [M+H]
+.
【0466】
ステップ3:(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化329】
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(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例126ステップ2、0.84g、2.68mmol)及び2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.829g、8.04mmol)を乾燥MeOH(12mL)に溶解し、生成した橙色溶液をN
2(g)下、60℃で一夜加熱した。追加の2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.829g、8.04mmol)を反応混合物に加え、それを60℃に6時間加熱したが、所望の生成物は、混合物中になかった。反応混合物を濃縮し、溶媒を2−プロパノール(12mL)に変え、オルトギ酸トリメチル(0.880mL、8.04mmol)を加えた。反応混合物を、80℃に約2日間加熱した(転化率20%)。混合物を濃縮し、残留物をEtOAcに溶解し、次いで水で洗浄した。有機相を濃縮し、残留物を、シリカゲルカラム(n−ヘプタン中の0〜100%EtOAc)上で精製して表題化合物(0.140g、収率13%)を得た。生成物は、(1s,4s)異性体15%を含有し、次のステップにそのまま用いた:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.09 (m, 1 H) 1.24 (m, 3 H) 1.49 (m, 2 H) 1.85 (m, 6 H) 2.03 (m, 2 H) 2.26 (s, 3 H) 2.64 (dt, 1 H) 2.97 (m, 3 H) 3.20 (s, 3 H) 3.85 (m, 2 H) 6.30 (d, 1 H) 6.87 (dd, 1 H) 7.23 (d, 1 H) 12.29 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 399.1 [M+H]
+.
【0467】
ステップ4:(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化330】
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(1r,4r)−6'−(シクロブチルメトキシ)−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例126ステップ3、140mg、0.35mmol)及びアンモニア(MeOH中7M)(1.5mL、10.5mmol)を、100℃で40分間マイクロ波処理した。混合物を濃縮し、次いでアンモニア(MeOH中7M)(1.5mL、10.5mmol)に再溶解した。混合物を、110℃で40分間マイクロ波処理した。この手順(濃縮、アンモニアに溶解及び加熱)を4回繰り返した。粗生成物を、シリカゲルカラム(SiO
2 4g、DCM中の0〜100%(MeOH/DCM 1:9中の7MNH
3)の勾配溶離)続いて分取クロマトグラフィーで精製して表題化合物(44.0mg、収率28%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.90 (t, 1 H) 1.17 (m, 2 H) 1.41 (m, 3 H) 1.82 (m, 9 H) 2.01 (m, 2 H) 2.14 (s, 3 H) 2.62 (m, 1 H) 2.90 (m, 3 H) 3.18 (s, 3 H) 3.78 (m, 2 H) 6.05 (s, 1 H) 6.46 (br. s, 2 H) 6.70 (d, 1 H) 7.14 (d, 1 H); MS (APCI+) m/z 382.2 [M+H]
+.
【0468】
実施例127
5−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−2−フルオロ−3−(メトキシメチル)ベンゾニトリル
【化331】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−メトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例19方法Bステップ4、328mg、0.87mmol)を、2−MeTHF(5mL)に溶解した。2−フルオロ−3−(メトキシメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体86、254mg、0.87mmol)、続いてK
2CO
3(2.0M水性)(1.3mL、2.61mmol)を上の溶液に加えた。ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(35.9mg、0.12mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(65.5mg、0.24mmol)を加え、MWバイアルを閉じ、マイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。混合物を分離ロ−トに移し、水及び2−MeTHFを加えた。水相を排除した。有機相をブライン及び水で1回洗浄した。有機相を真空中で濃縮し、生成物を分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物(23mg、収率5%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.12 (td, 1 H), 1.31−1.45 (m, 2 H), 1.45−1.56 (m, 1 H), 1.71 (t, 2 H), 1.98 (d, 2 H), 2.36 (s, 3 H), 3.04−3.15 (m, 1 H), 3.22 (q, 2 H), 3.35 (s, 3 H), 3.45 (s, 3 H), 4.56 (s, 2 H), 6.89 (s, 1 H), 7.36−7.45 (m, 2 H), 7.65 (d, 1 H), 7.81 (d, 1 H); (ES+) m/z 461 [M+H]
+.
【0469】
実施例128
6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−(5'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化332】
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チタンエトキシド(0.893mL、4.33mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.315g、2.60mmol)及び6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(中間体91、0.713g、2.17mmol)を、2−MeTHF(5mL)に溶解し、90℃に一夜加熱した。2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.315g、2.60mmol)及びチタンエトキシド(0.893mL、4.33mmol)を加え、反応物を7時間還流させた。追加分の試薬を加え、混合物を一夜還流させた。反応物を室温に達するにまかせ、EtOAc(50mL)を加え、続いてNaHCO
3(10mL)を滴加した。混合物を、室温で2時間撹拌した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 40g、ヘプタン中の0〜40%EtOAc)を用いて精製して表題化合物(564mg、収率60%)を得た:MS (ES+) m/z 432 [M+H]
+.
【0470】
ステップ2:6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
HCl(1,4−ジオキサン中4M)(3.26mL、13.0mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中のN−(5'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例128ステップ1、0.564g、1.30mmol)の懸濁液に加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で一夜撹拌した。形成された沈殿を濾過し、Et
2Oで洗浄した。次いで固形物をDCM及び飽和水性NaHCO
3に溶解した。混合物を相分離器に注ぎ、有機層を集め、濃縮して表題化合物を得、それを、次のステップにそのまま用いた:MS (CI) m/z 328 [M+H]
+.
【0471】
ステップ3:6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ
[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例128ステップ2、0.310g、0.94mmol)、オルトギ酸トリメチル(0.209mL、1.89mmol)及び2−プロパノール(4mL)を80℃に加熱した。2−プロパノール(1mL)中の2−オキソプロパンチオアミド(中間体2、0.244g、2.36mmol)を加え、混合物を3.5時間加熱した。混合物を濃縮し、次いでMeOHを加えた。反応物を週末にかけて冷蔵庫に放置したままにした。溶媒を蒸発させ、粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2 40g、ヘプタン中の0〜100%EtOAc)を用いて精製して表題化合物(300mg、収率77%)を得た:MS (ES+) m/z 413 [M+H]
+.
【0472】
ステップ4:6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例128ステップ3、0.3g、0.73mmol)を、アンモニア(MeOH中7M)(6.22mL、43.6mmol)に溶かし、生成した混合物をマイクロ波反応器中、110℃で30分間加熱した。溶媒を蒸発させた。同量のアンモニアを加え、混合物を加熱し、濃縮した(5回)。粗物質をEtOAcに溶解した。クエン酸水溶液(0.1M)を加え、相を分離した。クエン酸相を、1M NaOHで塩基性にし、DCMで2回抽出した。合わせたDCM抽出物を濃縮して表題化合物(0.120g、収率42%)を得た。生成物20mgを、分取クロマトグラフィーによって精製して表題化合物11mgを得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.19−1.31 (m, 3 H), 1.34−1.48 (m, 3 H), 1.66−1.82 (m, 2 H), 1.90 (d, 1 H), 2.20 (s, 3 H), 2.80−2.95 (m, 2 H), 5.53−5.97 (m, 1 H), 6.53 (s, 2 H), 6.59 (s, 1 H), 7.21 (d, 1 H), 7.33 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 396 [M+H]
+.
【0473】
実施例129
6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−(ジフルオロメチル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例128、0.1g、0.25mmol)、5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(0.048g、0.30mmol)、3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(6.77mg、0.03mmol)、ナトリウムテトラクロロパラデート(II)(3.71mg、0.01mmol)、2−MeTHF(2mL)及び水性K
2CO
3(2.0M、0.379mL、0.76mmol)を、マイクロ波バイアルに加えた。バイアルを密閉し、排気し、Ar(g)で再び満たし、次いでマイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。同量のPd触媒、リガンド及びボロン酸エステルを加え、バイアルは密閉し、排気し、Ar(g)で再び満たした。バイアルを、マイクロ波反応器中、100℃で30分間加熱した。EtOAc及び水を加え、有機相を抽出し、相分離器を通して乾燥させ、蒸発乾固した。粗生成物を、分取クロマトグラフィーを用いて精製して表題化合物(12mg、収率11%)を得た:
1H NMR (500 MHz, CD
3CN) δ ppm 1.24−1.41 (m, 4 H), 1.45−1.54 (m, 3 H), 1.71−1.86 (m, 1 H), 2.00 (dt, 1 H), 2.24 (s, 3 H), 2.98 (d, 1 H), 3.07 (d, 1 H), 5.32 (br. s., 2 H), 5.64 (d, 1 H), 6.86 (d, 1 H), 7.38 (d, 1 H), 7.50 (dd, 1 H), 7.93 (t, 1 H), 8.49 (d, 1 H), 8.65 (d, 1 H); MS (MM−ES+APCI)+ m/z 429 [M+H]
+.
【0474】
実施例130
(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
ステップ1:N−[(1r,1'E,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
6'−ブロモ−4−エトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−オン(異性体の2:1混合物として中間体80、3.7g、11.4mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.77g、22.9mmol)及びチタンエトキシド(8.26mL、40.1mmol)を、2−MeTHF(30mL)に溶解し、還流に48時間加熱した。反応物を、冷却したままにした。EtOAc(100mL)及びNaHCO
3(水性飽和、30mL)を、撹拌下で加えた。混合物を、1時間静置させた。有機相を濾過によって集め、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。n−ヘプタン中の0〜20%EtOAcを用いるフラッシュクロマトグラフィー(2回)により表題化合物(1.48g、収率30%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 1.10 (t, 3 H) 1.24 (s, 9 H) 1.30 (m, 2 H) 1.44−1.57 (m, 2 H) 1.66 (br. s, 2 H) 1.99 (d, 2 H) 3.01 (s, 2 H) 3.23−3.32 (m, 1 H) 3.48 (q, 2 H) 7.48 (d, 1 H) 7.78 (d, 1 H) 8.53 (br. s, 1 H); MS (ES+) m/z 426 [M+H]
+.
【0475】
ステップ2:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン
【化338】
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HCl(1,4−ジオキサン中4M)(12.7mL、50.9mmol)を、無水1,4−ジオキサン(25mL)中のN−((1r,4r)−5'−ブロモ−4−メトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−3'(1'H)−イリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例130ステップ1、2.17g、5.09mmol)の溶液に加え、生成した混合物を、窒素雰囲気下、室温で90分間撹拌した。白色沈殿が形成された。Et
2O(30mL)を加え、固形物を濾過し、Et
2O(10mL)で洗浄した。固形物を、DCM(20mL)と飽和水性NaHCO
3(20mL)との間で分配した。相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物(1.2g、収率73%)を、次のステップに直接用いた:MS (EI) m/z 322 M
+.
【0476】
ステップ3:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン
【化339】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン]−1'(3'H)−イミン(実施例130ステップ2、1.2g、3.72mmol)及び2−オキソブタンチオアミド(中間体2、1.15g、11.2mmol)を、MeOH(80mL)に溶解し、60℃で一夜加熱した。反応物を濃縮し、得られた生成物を、次のステップにそのまま用いた:MS (ES+) m/z 407 [M+H]
+.
【0477】
ステップ4:(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化340】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''(3''H)−チオン(実施例130ステップ3)を、アンモニア(MeOH中7M)(18mL、126mmol)に溶解し、マイクロ波バイアル中に置いた。バイアルを密閉し、反応物を、マイクロ波反応器中、120℃で30分間加熱した。混合物を濃縮し、残留物をアンモニア(MeOH中7M)(18mL、126mmol)に溶解し、もう1回、マイクロ波反応器中、120℃で30分間加熱した。この手順(濃縮、アンモニアの添加及び加熱)を、さらに3回繰り返した。溶媒を蒸発させた後、残留物を、溶離液としてDCM中の0〜7%MeOH(NH
3を含有する)を用いるフラッシュクロマトグラフィー、続いて分取クロマトグラフィーによる精製にかけ、表題化合物(600mg、2ステップで収率41%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.87−0.98 (m, 1 H), 1.06 (t, 3 H), 1.11−1.32 (m, 2 H), 1.35−1.48 (m, 3 H), 1.78 (dt, 2 H), 2.16 (s, 3 H), 2.90 (d, 1 H), 2.97−3.08 (m, 2 H), 3.39 (q, 2 H), 6.58 (br. s, 2 H), 6.64 (d, 1 H), 7.25 (d, 1 H), 7.34 (dd, 1 H); MS (ES+) m/z 390 [M+H]
+.
【0478】
実施例131
(1r,4r)−4−エトキシ−5''−メチル−6'−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化341】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例130、100mg、0.26mmol)を、2−MeTHF(5mL)に溶解し、5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イルボロン酸(73.4mg、0.38mmol)、続いてK
2CO
3(2.0M水性、0.384mL、0.77mmol)を、上の溶液に加えた。次いでナトリウムテトラクロロパラデート(II)(10.5mg、0.04mmol)及び3−(ジ−tert−ブチルホスホニウム)プロパンスルホナート(19mg、0.07mmol)を加え、系を閉じ(MWバイアル)、マイクロ波反応器中、100℃で30分間運転した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を集め、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物を分取クロマトグラフィーによって精製し、表題化合物25mg(収率21%)を得た:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.07 (t, 3 H), 1.14−1.34 (m, 2 H), 1.37−1.51 (m, 3 H), 1.81 (dt, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.96−3.18 (m, 3 H), 3.41 (q, 2 H), 6.55 (br. s, 2 H), 6.93 (d, 1 H), 7.45 (d, 1 H), 7.63 (dd, 1 H), 8.28 (s, 1 H), 8.91 (s, 1 H), 9.05 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 457 [M+H]
+.
【0479】
実施例132
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−フルオロベンゾニトリル
【化342】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例130、0.86mg、0.22mmol)及び3−シアノ−5−フルオロフェニルボロン酸(44mg、0.26mmol)から出発して、実施例131に記載した方法を用いて表題化合物(9mg、収率9%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.91 (m, 1 H), 1.00 (t, 3 H), 1.06−1.27 (m, 2 H), 1.27−1.43 (m, 3 H), 1.67−1.82 (m, 2 H), 2.11 (s, 3 H), 2.88−3.07 (m, 3 H), 3.34 (q, 2 H), 6.46 (s, 2 H), 6.83 (s, 1 H), 7.34 (d, 1 H), 7.52 (dd, 1 H), 7.65−7.80 (m, 2 H), 7.84 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 431 [M+H]
+.
【0480】
実施例133
(1r,4r)−6'−(5−クロロピリジン−3−イル)−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化343】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例130、88mg、0.23mmol)及び5−クロロピリジン−3−イルボロン酸(53.2mg、0.34mmol)から出発して、反応時間が30分であり、かつ生成物を分取クロマトグラフィーによって精製したことを除いて、実施例26aに記載した方法を用いて表題化合物(34mg、収率36%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.06 (t, 3 H), 1.13−1.32 (m, 2 H), 1.35−1.49 (m, 3 H), 1.74−1.86 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.96−3.14 (m, 3 H), 3.40 (q, 2 H), 6.53 (br. s, 2 H), 6.87 (d, 1 H), 7.42 (d, 1 H), 7.57 (dd, 1 H), 8.08 (t, 1 H), 8.56 (d, 1 H), 8.70 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 423 [M+H]
+.
【0481】
実施例134
3−[(1r,4r)−4''−アミノ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−6'−イル]−5−(ジフルオロメチル)ベンゾニトリル
【化344】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例130、88mg、0.23mmol)及び3−(ジフルオロメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(中間体56、88mg、0.23mmol)から出発して、反応物を30分間加熱し、かつ生成物を分取クロマトグラフィーによって精製したことを除いて、実施例26aに記載した方法を用いて表題化合物(50mg、収率48%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.96 (m, 1 H), 1.07 (t, 3 H), 1.14−1.33 (m, 2 H), 1.40−1.50 (m, 3 H), 1.80 (m, 2 H), 2.17 (s, 3 H), 2.96−3.14 (m, 3 H), 3.41 (q, 2 H), 6.55 (br. s, 2 H), 6.90 (s, 1 H), 7.13 (t, 1 H), 7.43 (d, 1 H), 7.60 (dd, 1 H), 8.01 (d, 2 H), 8.22 (s, 1 H); MS (ES+) m/z 463 [M+H]
+.
【0482】
実施例135
(1r,4r)−4−エトキシ−5''−メチル−6'−[5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン
【化345】
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(1r,4r)−6'−ブロモ−4−エトキシ−5''−メチル−3'H−ジスピロ[シクロヘキサン−1,2'−インデン−1',2''−イミダゾール]−4''−アミン(実施例130、113mg、0.29mmol)及び5−(プロパ−1−イニル)ピリジン−3−イルボロン酸(中間体15、56mg、0.35mmol)から出発して、反応物を30分間加熱して生成物を分取クロマトグラフィーによって精製したことを除いて、実施例26aに記載したように表題化合物(50mg、収率40%)を製造した:
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 0.97 (td, 1 H), 1.06 (t, 3 H), 1.13−1.33 (m, 2 H), 1.35−1.51 (m, 3 H), 1.80 (dd, 2 H), 2.09 (s, 3 H), 2.17 (s, 3 H), 2.94−3.13 (m, 3 H), 3.41 (q, 2 H), 6.53 (br. s., 2 H), 6.83 (s, 1 H), 7.40 (d, 1 H), 7.54 (dd, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 8.51 (d, 1 H), 8.67 (d, 1 H); MS (ES+) m/z 427 [M+H]
+.
【0483】
バイオアッセイ
以下の方法を用いて、化合物の活性レベルを試験した。
TR−FRETアッセイ
TR−FRETに用いたβ−セクレターゼ酵素を、以下のように調製した:
ヒトβ−セクレターゼの可溶性部分のcDNA(AA1−AA460)を、ASP2−Fc10−1−IRES−GFP−neoK哺乳動物発現ベクタ−を用いてクローン化した。遺伝子を、IgG1(親和性標識)のFcドメインに融合し、HEK293細胞中に安定にクローン化した。精製したsBACE−Fcを、Tris緩衝液pH9.2中、−80℃で保存し、それは純度40%を有した。
【0484】
酵素(切断型)を、反応緩衝液(NaAcetate、chaps、トリトンx−100、EDTA pH4.5)中、6μg/mL(ストック1.3mg/mL)に希釈し、基質(Europium)CEVNLDAEFK(Qsy7)を200nM(ストック120μM)に希釈した。すべての液体取扱いには、ロボット系Biomek FX及びVelocity 11を用い、ロボット系に入れるまで酵素及び基質溶液を氷上に保った。酵素(9μl)をプレートに加え、次いでジメチルスルホキシド中の化合物1μlを加え、混合し、10分間プレインキュベートした。次いで基質(10μl)を加え、混合し、反応を室温で15分間進めた。停止液(7μl、NaAcetate、pH9)の添加により反応を停止した。生成物の蛍光を、励起波長340nm及び発光波長615nmを用いてVictor IIプレートリーダー上で測定した。アッセイは、Costar384ウェル丸底低容積の非結合性表面プレート(Corning #3676)中で実施した。酵素の最終濃度は、2.7μg/mlであり、基質の最終濃度は、100nM(Km約250nM)であった。試験化合物の代わりに、ジメチルスルホキシド対照により100%活性レベルを定義し、酵素がないウェル(反応緩衝液と置き換えた)により0%活性を定義した。また、対照阻害剤を、用量反応アッセイに用い、約150nMのIC50を有した。
【0485】
希釈TR−FRETアッセイ
50倍少ない酵素及び暗所中、室温で6.5時間の長さの反応時間を用いた他は、TR−FRETアッセイについて上に記載した条件の希釈TR−FRETアッセイで、高い親和性を有する化合物をさらに試験した。
【0486】
sAPPβ放出アッセイ
SH−SY5Y細胞を、Glutamax、10%FCS及び1%非必須アミノ酸を含むDMEM/F−12中で培養し、バイアル当たり7.5〜9.5×10
6細胞の濃度、−140℃で低温保存して保存した。細胞を解凍し、Glutamax、10%FCS及び1%非必須アミノ酸を含むDMEM/F−12中約10000細胞/ウェルの濃度で、384ウェル組織培養処理プレートに、100μl細胞懸濁液/ウェルを播種した。次いで、細胞プレートを、37℃、5%CO
2で7〜24時間インキュベートした。細胞培地を除去し、続いてGlutamax、10%FCS、1%非必須アミノ酸及び1%PeStを含むDMEM/F−12中、1%DMSOの最終濃度に希釈された化合物30μlを添加した。化合物を、細胞と共に37℃、5%CO
2で17時間(一夜)インキュベートした。sAPPβ放出の検出には、Meso Scale Discovery(MSD)プレートを用いた。MSDsAPPβプレートを、Tris洗浄緩衝液(40μL/ウェル)中の1%BSA中、室温で1時間振盪してブロックし、Tris洗浄緩衝液(40μL/ウェル)で1回洗浄した。培地20μLを、プレブロックして洗浄したMSDsAPPβマイクロプレートに移し、細胞プレートをATPアッセイにさらに用いて細胞毒性を測定した。MSDプレートを、室温で2時間振盪してインキュベートし、培地を捨てた。ウェル当たり10μL検出抗体(1nM)を加え、続いて室温で2時間振盪してインキュベーションし、次いで捨てた。ウェル当たりRead Buffer40μLを加え、プレートをSECTOR Imager中で読み取った。
【0487】
ATPアッセイ
sAPPβ放出アッセイに示したように、sAPPβ検出のための細胞プレートからの培地20μLを移した後、プレートを用い、全細胞ATPを測定する、Cambrex BioScienceからのViaLight
TM Plus細胞増殖/細胞毒性キットを用いて細胞毒性を分析した。アッセイは、製造元のプロトコールに従って実施した。簡潔には、ウェル当たり細胞溶解試薬10μlを加えた。プレートを室温で10分間インキュベートした。再構成ViaLight
TM P
lus ATP試薬25μLを添加した2分後、Wallac Victor2 1420マルチラベルカウンターにおいて発光を測定した。Tox閾値は、対照の75%より下のシグナルである。
【0488】
結果
本発明の化合物の典型的なIC
50値は、約0.1〜約100,000nMの範囲にある。例示した最終化合物の生物学的データを、下の表2に示す。
【0489】
【表3】
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【0490】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
【表6】
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【0493】
BACE1タンパク質と共に共結晶化した実施例化合物のX線結晶構造測定
タンパク質発現、精製及び結晶化
ヒトBACE、CID1328 14〜453を、以前に公開されたプロトコール(Patel, S., Vuillard, L., Cleasby, A., Murray, C.W., Yon, J. J Mol Biol 2004, 343, 407)に従って、クローン化し、発現し、再び折り畳み、活性化し、精製した。タンパク質緩衝液を、20mM Tris pH8.5、150mM NaClに交換し、3.5mg/mLに濃縮した。濃縮したタンパク質を、室温で11%PEG6kのストック、100mM 酢酸NapH5.0と1:1混合し、シード添加と組み合わせた蒸気拡散技術を用いて結晶化させた。結晶を、10mMの実施例化合物、10%DMSO、18%PEG6000、90mM酢酸Na pH4.85、18mM Tris pH8.5及び135mM NaClと共に24時間浸漬し、凍結防止剤として20%グリセロールを用いて液体窒素中で瞬間凍結させた。
【0494】
データ収集及び精密化
実施例48異性体1、実施例48異性体7又は実施例48異性体8の浸漬した結晶のX線回折データを、European Synchrotron Radiation FacilityビームラインID23−1及びID29、Grenoble Franceで1.35〜1.45Åの分解能まで集めた。実施例20d異性体1の化合物データを、Rigaku FR−E+ SuperBright回転陽極及びHTCイメ−ジングプレートにおいて1.80Åの分解能まで集めた。すべてのデータに、MOSFLM(Leslie, A.G.W. Joint CCP4+ESF−EAMCB Newsletter on Protein Crystallography 1992, 26, 27)によりインデックスを付け、統合し、格子定数(cell dimensions)約[48,76,105]の空間群P212121におけるSCALA(Collaborative Computational Project 4, 1994)を用いて測定し、非対称単位当たり1モノマーを有するMatthews係数2.2Å3/Daを得た。実施例48異性体1、実施例48異性体7及び実施例48異性体8の構造は、Refmac5(Murshudov, G.N., Vagin, A.A., Dodson, E. J. Acta Crystallogr., Sect. D 1997, 53, 240)を用いて、公開された1FKN構造に基づいて以前に決定されたBACE−1構造の剛体精密化(rigid body refinement)によって決定した(Hong, L., Koelsch, G., Lin, X., Wu, S., Terzyan, S., Ghosh, A.K., Zhang, X.C., Tang, J. Science 2000, 290, 5489, 150−153)。最初のモデルを、オオバン(Coot)の再建モデルの別のサイクル(Emsley, P., Cowtan, K. Acta Crystallogr., Sect. D 2004, 60, 2126)並びにRefmac5及びAutoBusterにおける精密化(Bricogne, G., Blanc, E., Brandl, M., Flensburg, C., Keller, P., Paciorek, W., Roversi, P., Sharff, A., Smart, O., Vonrhein, C., Womack, T. Global Phasing Ltd, Cambridge, UK 2010)によってさらに精密化した。BACE活性部位の近くの強力な5〜15シグマFo−Fc密度は、結合した化合物の位置を示した。実施例48の異性体の拘束(restraints)を、Writedict(Wlodek S., Skillman A.G., Nicholls A., Acta Crystallogr., Sect. D 2006, 62, 741−749)によって生成し、Flynn(Wlodek S., Skillman A.G., Nicholls A., Acta Crystallogr., Sect. D 2006, 62, 741−749)によって用いて、精密化されたオミットマップ(refined omit maps)に基づいて目的化合物の絶対配置を決定した。BACE−阻害剤複合体の最終的な精密化を、Refmac5及びAutoBusterにおいて実施した。実施例20d異性体1、実施例48異性体1、実施例48異性体7及び実施例48異性体8の生成した2Fo−Fcマップを、
図1〜4に参照することができる。十分なデータ収集及び精密化統計を、表3に見いだすことができる。
【0495】
【表7】
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