特許第6180589号(P6180589)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タキゲン製造株式会社の特許一覧

特許6180589マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具
<>
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000002
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000003
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000004
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000005
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000006
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000007
  • 特許6180589-マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6180589
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】マンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具
(51)【国際特許分類】
   E02D 29/14 20060101AFI20170807BHJP
【FI】
   E02D29/14 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-111300(P2016-111300)
(22)【出願日】2016年6月2日
【審査請求日】2016年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108708
【氏名又は名称】タキゲン製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078950
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 忠
(72)【発明者】
【氏名】小山 修
【審査官】 亀谷 英樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−055465(JP,A)
【文献】 特開2011−214335(JP,A)
【文献】 特開2005−061202(JP,A)
【文献】 特開2006−328795(JP,A)
【文献】 特開平02−088821(JP,A)
【文献】 特開2012−219478(JP,A)
【文献】 特開2004−346662(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 29/14
E02D 29/12
E03F 5/00−5/04
E03F 5/046−5/06
E03F 5/10
E03F 5/14−5/16
E05B 13/00
E05B 17/20
E05B 65/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開蓋操作具を掛けるためにマンホール蓋に形成される係合孔を塞ぐようにマンホール蓋に装着される閉塞具であって、
装着時に前記係合孔に挿入される下部の挿入部と、この挿入部の上端部に一体に形成され装着時に前記係合孔を塞ぐように前記マンホール蓋の上面に密着する傘部と、この傘部の下面に突設され装着時に前記係合孔に係合する位置決め突起とを具備する本体と、
前記本体を上下に貫通し軸周り回転自在に本体に保持されるねじ軸と、
前記ねじ軸に所定の摩擦抵抗をもって螺合され、ねじ軸と共にロック角度位置と非ロック角度位置との間を90°正逆回転自在で、ロック角度位置におけるねじ軸上の最上位置において前記マンホール蓋の下面に係合し、非ロック角度位置において前記係合孔を通過できるように軸線直交方向へ突出する締め付け突片と、この締め付け突片の反対側へ突出する逆転止め突片とを具備し、ねじ軸に対して下方へ抜け止めされるナット部材と、
前記ねじ軸の上端に係合する特異係合部を具備し、当該特異係合部をねじ軸に係合させてねじ軸を回転操作するための鍵部材と、を具備し、
前記本体の挿入部は、上部の円筒部と、この円筒部に連続して下方へ延出する長短一対の規制脚とを具備し、
前記ねじ軸の頭部は、上端部に前記鍵部材の特異係合部に係合する対応係合部を具備し、
前記長短一対の規制脚は、上方の一定の上下範囲において相対向し、両面間において前記ナット部材のをロック角度位置に拘束する回転拘束面を具備し、
前記長規制脚は、さらに、前記回転拘束面に下方へ連続し、正回転する前記ナット部材の締め付け突片を当接させてナット部材をロック角度位置に拘束する正回転規制面と、この正回転規制面に対して90°離れ、逆回転するナット部材の逆転止め突片を当接させてナット部材を非ロック角度位置に拘束する逆回転規制面とを具備し、
前記ねじ軸の正回転に共回りする前記ナット部材を前記長規制脚の正回転規制面によりロック角度位置に拘束し、さらなるねじ軸の正回転により、ナット部材をロック角度位置において前記回転拘束面間で最上位まで上昇させて前記締め付け突片をマンホール蓋の下面に当接させるように構成されることを特徴とするマンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具。
【請求項2】
前記マンホール蓋の係合孔は、当該マンホール蓋の周縁部に形成される概略半円弧状の切欠部とマンホール枠体の内周との間に形成され、
前記傘部は、前記係合孔の周縁の上面に密着する概略半月状をなし、
前記位置決め突起は、前記マンホール枠体の内周に対面して前記ねじ軸回りの回転を規制する第1の位置決め面と、前記マンホール蓋の中心方向への移動を規制する第2の位置決め面とを具備することを特徴とする請求項1に記載のマンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電線・ケーブルなどを地中に敷設する共同溝等への進入口であるマンホールの蓋に装着され、蓋に設けられた開蓋操作具係合孔を通常時は使用できないように閉塞するための閉塞具に関する。
【背景技術】
【0002】
地下敷設管路などの点検修理のためにマンホールの蓋を開放する際には、マンホール蓋に設けられた係合孔に棒状手鍵のような開蓋操作具を挿入し、マンホール蓋を引き起こす。無権限者がマンホール蓋を開放できないようにする手段として、特許文献1に開示されたマンホール蓋の鍵孔用盲栓装置が知られている。
この装置は、本体とねじ軸と締め付けナットとで構成される。本体上部の円盤部の裏面には、マンホール蓋の上面部の位置決め用凹部に嵌合される位置決め用突起が設けられる。本体の下部は円筒状で、マンホール蓋の鍵孔に挿入される。本体には、中心部の上部から下部に連通する大径軸孔と小径軸孔が設けられる。本体の筒状部には、相対向する順回転時規制面と逆回転時規制面とを有する割り溝が設けられる。ねじ軸の上部は、本体の大径軸孔に相対回転自在に受け入れられる。ねじ軸の上端には、操作ハンドルの駆動用端部が係脱する受動用端部が設けられる。受動用端部の下部側には小径軸孔より大径の抜け止め用フランジが設けられる。抜け止め用フランジの下部側には、小径軸孔に嵌挿される雄螺子棒が設けられる。締め付けナットは、ねじ軸の雄螺子棒に螺合される。締め付けナットの上部には、鍵孔の逃げ孔部を通過できる固定用爪が張り出す。固定用爪は、マンホール蓋の下面部に接離する。ねじ軸を順回転させると、固定用爪が割溝の順回転時規制面に当接するまで締め付けナットがねじ軸と共回りし、当接後はねじ軸に沿って相対的に上昇し、また、逆回転させると、固定用爪が割溝の逆回転時規制面に当接するまでねじ軸と共回りし、当接後はねじ軸に沿って相対的に下降する。装置の下部をマンホール蓋の鍵孔に挿入し、特殊な操作ハンドルをねじ軸上端に係合させ、順方向に回転させることにより、締め付けナットを相対的に上昇させ、マンホール蓋の下面に当接させると、装置は鍵孔に対して抜け止めされる。ねじ軸を逆回転させれば、ナットが下降して装置を回転させることができるから、ナットの位置を鍵孔に適合させて装置を鍵孔から引き抜くことができる。操作ハンドルがなければねじ軸を順方向へも逆方向へも回転操作することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−205184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の装置は、マンホールへの装着状態において、ねじ軸が、操作ハンドルによらずに、何らかの外力で、わずかでも逆回転して緩むと、マンホール蓋との係合が外れ、予期せずに、ナットが逆回転時規制面に当接するまでねじ軸と共回りし、マンホールから抜けてしまうおそれがある。
本発明は、予期せずに、ねじ軸が緩んでも、容易にはマンホール蓋から抜け出ることのないマンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の閉塞具1は、マンホール蓋31の開蓋操作具の係合孔25に挿入される本体2と、本体2に保持されるねじ軸3と、ねじ軸3に螺合されるナット部材4と、ねじ軸3を回転操作するための鍵部材5とを具備する。本体2は、係合孔35に挿入される下部の挿入部6と、この挿入部6の上端部に一体に形成され装着時に係合孔35を塞ぐようにマンホール蓋31の上面に密着する傘部7と、この傘部7の下面に突設され装着時に係合孔35に係合する位置決め突起8とを具備する。ねじ軸3は、本体2を上下に貫通し軸周り回転自在に本体2に保持される。ナット部材4は、締め付け突片9と逆転止め突片10とを具備し、ねじ軸3に所定の摩擦抵抗をもって螺合され、摩擦抵抗により、ねじ軸3と共にロック角度位置と非ロック角度位置との間を90°正逆回転自在であり、ねじ軸3に対して下方へ抜け止めされる。締め付け突片9は、ロック角度位置におけるねじ軸3上の最上位置においてマンホール蓋31の下面に係合し、ロック角度位置において係合孔35を通過できるように、軸線直交方向へ突出する。逆転止め突片10は、締め付け突片9の反対側へ突出する。鍵部材5は、ねじ軸3の上端に係合する特異係合部12を具備し、当該特異係合部12をねじ軸3に係合させてねじ軸3を回転操作することができる。本体2の挿入部6は、上部の円筒部16と、この円筒部16に連続して下方へ延出する長短一対の規制脚17,18とを具備する。ねじ軸3の頭部19は、上端部に鍵部材5の特異係合部12に係合する対応係合部13を具備する。長短一対の規制脚17,18は、上方の一定の上下範囲において相対向し、両面間においてナット部材4の締め付け突片9をロック角度位置に拘束する回転拘束面21,22を具備する。長規制脚17は、さらに、回転拘束面21の下方へ連続し、正回転するナット部材4の締め付け突片9を当接させてナット部材4をロック角度位置に拘束する正回転規制面23と、この正回転規制面23に対して90°離れ、逆回転するナット部材4の逆転止め突片10を当接させてナット部材4を非ロック角度位置に拘束する逆回転規制面24とを具備する。ねじ軸3の正回転に共回りするナット部材4を長規制脚17の正回転規制面23によりロック角度位置に拘束し、さらなるねじ軸3の正回転により、ナット部材4をロック角度位置において回転拘束面21,22間で最上位まで上昇させて締め付け突片9をマンホール蓋31の下面に当接させるように構成される。
【発明の効果】
【0006】
本発明の閉塞具1においては、ナット部材4が、ロック角度位置において回転拘束面21,22間を最上位、すなわちマンホール蓋31の下面に当接する位置まで上昇し、その位置で回転拘束面21,22間に拘束されるので、ねじ軸3がわずかに緩んでも、ナット部材4が回転せず、したがって不用意に係合孔35から抜けるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る閉塞具の正面図であり、(A)はナット部材が非ロック角度位置で最下位にある状態、(B)はロック角度位置にあって上下中間位置にある状態を示す。る。
図2図1の閉塞具の右側面図である。
図3】ナット部材がロック角度位置にある閉塞具の平面図である。
図4図1の閉塞具の底面図であり、(A)はナット部材が非ロック角度位置にある状態、(B)はロック角度位置にある状態を示す。
図5図3におけるV−V断面図である。
図6図1の閉塞具を装着するマンホール蓋の一部の平面図であり、(A)は閉塞具を装着前、(B)は装着後の状態を示す。
図7図1の閉塞具の正面図であり、(A)は蓋への挿入時固定前、(B)はナット部材の上昇途上、(C)は固定後の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図6(A)に示すように、本発明に係る閉塞具1を装着するマンホール蓋31は、その周縁部に形成される概略半円弧状の切欠部32とマンホール枠体33の内周34との間に形成される概略半月型の係合孔35を具備する。係合孔35は、図示しない開蓋操作具をそこへ差し込んで、マンホール蓋31をこじ上げるためのものである。閉塞具1は、無権限者がマンホール蓋31を取り外しできないように、開蓋操作具の係合孔35を閉塞(図6(B))するために、マンホール蓋31に装着される。
【0009】
図1,2に示すように、閉塞具1は、係合孔35に挿入される本体2と、本体2に保持されるねじ軸3と、ねじ軸3に螺合されるナット部材4と、ねじ軸3を回転操作するための鍵部材5(図5)とを具備する。
【0010】
本体2は、係合孔35に挿入される(図7)下部の挿入部6と、この挿入部の上端部に一体に形成され、装着時に係合孔35を塞ぐようにマンホール蓋31の上面に密着する概略半月型の傘部7と、この傘部7の下面に突設され装着時に係合孔35に係合する位置決め突起8とを具備する。
【0011】
図4に示すように、位置決め突起8は、マンホール枠体33の内周に対面してねじ軸3周りの回転を規制する第1の位置決め面25と、マンホール蓋31の中心方向への移動を規制する第2の位置決め面26とを具備する。
【0012】
図5に示すように、ねじ軸3は、上端の頭部19と、その下方のねじ部20とを具備し、本体2を上下に貫通し、軸周り回転自在に本体2に保持される。ねじ軸3は、鍵部材5によって回転操作される。
【0013】
鍵部材5は、下端に特異係合部12を具備し、当該特異係合部12をねじ軸3の頭部19に形成された対応係合部13に係合させてねじ軸3を回転操作することができる。
【0014】
ナット部材4は、締め付け突片9と逆転止め突片10とを具備し、ねじ軸3に螺合され、下方へ抜け止めされる。ナット部材4は、下端部に形成されるスリット11から下の部分が軸線方向に上方へわずかに圧搾変形され、ねじピッチがそれより上方とわずかに異なり、それによって、ねじ軸3に対して所定の摩擦抵抗をもって螺合する。この摩擦抵抗により、ナット部材4は、ねじ軸3と共に、図4(B)に示すロック角度位置と、図4(A)に示す非ロック角度位置との間を90°正逆回転自在である。
【0015】
締め付け突片9は、軸線直交方向へ突出しており、ロック角度位置におけるねじ軸3上の最上位置(図7(C))においてマンホール蓋31の下面に係合し、非ロック角度位置において係合孔35を通過できる。逆転止め突片10は、締め付け突片9の反対側へ突出する。
【0016】
図5に示すように、本体2は、ねじ軸3の頭部19を受ける上端の座繰り部14と、ねじ部を貫通させる下部の小径軸孔部15とを具備する。
【0017】
本体の挿入部6は、上部の円筒部16と、この円筒部16に連続して下方へ延出する長短一対の規制脚17,18とを具備する。
【0018】
図4に示すように、長短一対の規制脚17,18は、相対向する回転拘束面21,22を具備し、さらに長規制脚17は、回転拘束面21の下方へ連続する正回転規制面23と、その反対側の逆回転規制面24とを具備する。
【0019】
長短一対の規制脚17,18は、回転拘束面21,22間においてナット部材4の締め付け突片9をロック角度位置に拘束する。図2に示すように、長規制脚17は、短規制脚18より下方へ長く延出しており、回転拘束面21の下方へ連続する正回転規制面23を具備する。正回転規制面23は、ねじ軸3と共に正回転(ねじを締める方向の回転)するナット部材4の締め付け突片10を当接させてナット部材4をロック角度位置に拘束する。図4に示すように、この正回転規制面23に対して90°離れた反対側に、逆回転規制面24が形成される。図1(A),図4(A)に示すように、逆回転規制面24は、ねじ軸3と共に逆回転するナット部材4の逆転止め突片10を当接させることにより、ナット部材4を非ロック角度位置に拘束する。
【0020】
すなわち、図7に示すように、ねじ軸3の正回転に共回りするナット部材4は、長規制脚17の正回転規制面23に当接することよりロック角度位置に拘束され(図1(B),図4(B))、供回りが停止する。ねじ軸3のさらなる正回転により、ナット部材4との間に相対回転が生じ、それによりナット部材4は、ロック角度位置において回転拘束面21,22間を上昇する。ナット部材4が、最上位まで上昇すると、締め付け突片9がマンホール蓋31の下面に当接し、本体の傘部7との間でマンホール蓋31を締め付ける(図7(C))。
【0021】
閉塞具1をマンホール蓋31に取り付ける場合には、ねじ軸3を緩めて、突片8,9を短規制脚18の下方位置に置き、逆転止め突片10を長規制脚17の逆回転規制面23に当接させた図4(A)の非ロック角度位置において、マンホール枠体33の内周34に第1の位置決め面25を対面させると共に、マンホール蓋31の切欠部32の周面に第2の位置決め面26を対面させるように位置決めして、ナット部材4、ねじ軸3の下部及び本体2の挿入部6を係合孔35に挿入し、傘部7で係合孔25を塞ぐ。この状態で、鍵部材5により、ねじ軸3を正回転させると、ナット部材4は、ねじ部の摩擦抵抗により、ねじ軸3と共にと90°回転して、正回転規制面23に当接し、ロック角度位置に至る。これにより、正回転方向に拘束されるので、これ以上、ねじ軸3と共回りすることができず、正回転規制面23、回転拘束面21と順次摺り合いながら上昇し、回転拘束面21,22間において最上位置に到達すると、締め付け突片9がマンホール蓋31の下面に当接し、締め付け突片9と傘部7との間でマンホール蓋31を挟持する。これにより、閉塞具1がマンホール蓋31に固定され、係合孔35に開蓋操作具を挿入することができないから、マンホール蓋35を取り外すことができない。何らかの外力によりねじ軸3がわずかに緩んでも、ナット部材4は、回転拘束面21,22間にあって、ロック角度位置に拘束されるから、締め付け突片9により、係合孔35からの抜け出しが阻止される。
【符号の説明】
【0022】
1 閉塞具
2 本体
3 ねじ軸
4 ナット部材
5 鍵部材
6 挿入部
7 傘部
8 位置決め突起
9 締め付け突片
10 逆転止め突片
11 スリット
12 特異係合部
13 対応係合部
14 座繰り部
15 軸孔部
16 円筒部
17 長規制脚
18 短規制脚
19 頭部
20 ねじ部
21 回転拘束面
22 回転拘束面
23 正回転規制面
24 逆回転規制面
25 第1の位置決め面
26 第2の位置決め面
31 マンホール蓋
32 切欠部
33 マンホール枠体
34 内周
35 係合孔
【要約】
【課題】ねじ軸が緩んでも、容易にはマンホール蓋から抜け出ることのないマンホール蓋の開蓋操作具係合孔の閉塞具を提供する。
【解決手段】閉塞具1は、係合孔25に挿入される本体2、これを上下に貫通して保持されるねじ軸3、これに螺合するナット部材4、ねじ軸3を回転操作する鍵部材5を具備する。本体2は、下部の挿入部6、係合孔35を塞ぐ上部の傘部7、その下面の位置決め突起8を具備する。ナット部材4は、締め付け突片9と逆転止め突片10を具備し、ねじ軸3に所定の摩擦抵抗で螺合される。締め付け突片9が回転拘束面21,22間にあってナット部材4が最上位置に達すると、締め付け突片9が傘部7との間でマンホール蓋31を挟持する。ねじ軸3が緩んでも、ナット部材4は、回転拘束面21,22でロック角度位置に拘束されるから、締め付け突片9により、係合孔35からの抜け出しが阻止される。
【選択図】図7
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7