(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電池交換アセンブリが、第1電池ベイ(820)から輸送手段に結合されている電池受け部(940)上へと第1電池(712)を摺動させ、輸送手段に結合されている電池受け部(940)から第2電池ベイ(840)上へと第2電池(712)を摺動させる
請求項1または2に記載のシステム。
輸送手段をプラットフォームに係止する少なくとも1本の係止アーム(814、816)をさらに含み、係止アーム(814、816)が、電源から輸送手段へと電力を供給する少なくとも1つの電力接点を含む請求項1に記載のシステム。
第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)内に保存されている1つ以上の電池を充電するために電力を供給する、第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)に結合されている電源をさらに含む請求項7に記載のシステム。
第1電池ドッキングステーションから輸送手段に結合されている電池受け部(940)上へと第1電池(712)を摺動させることが、第1電池台部(900)が第2電池(712)を収容している第2電池台部を変位させるように、第1電池ベイ(820)から電池受け部(940)内へと第1電池(712)を収容している第1電池台部を摺動させることを含む請求項9または10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明において、さまざまな実施形態の完全な理解をもたらすために数多くの特定の詳細を記載する。ただし、特定の詳細なしにさまざまな実施形態を実施可能であることは当業者により理解されるだろう。その他の場合、特定の実施形態をあいまいなものとしないように、よく知られている方法、手順、構成部品および要素を詳細には例示も説明もしていない。
【0008】
無人機(UAV)環境を参照しつつ、輸送手段装着プラットフォームの一実施形態を説明する。無人機(UAV)は、航空機に人間の操縦者が不在の状態で飛行可能な航空機である。無人機は、遠隔地から制御されてもよい。この遠隔地において、人間の操作者またはコンピュータにより実行されるプログラムは、無人機に対するコマンドを生成する。無人機はまた、無人機上のコンピュータまたはその他の制御装置上で走るプログラムを用いて制御されてもよい。
【0009】
無人機は、ある数の種々の目的のために用いられる。軍事および安全保障用途では、無人機は、例えば限定はされないが、偵察任務、攻撃任務および/またはその他適切な種類の任務を含む可能性のある任務を遂行するために用いられてもよい。無人機はまた、ある数の民間用途においても用いることができる。例えば限定はされないが、無人機は、測量、消火および/またはその他適切な種類の任務の遂行に用いられてもよい。
【0010】
無人機は、ある数の種々の大きさおよび形状であってもよい。無人機は、例えば、固定翼航空機、ヘリコプターおよび/または羽ばたき機の形態を取ってもよい。例えば限定はされないが、無人機は、飛行機、ヘリコプターまたは飛行可能なその他何らかの適切な種類の装置の形態を取ってもよい。無人機の大きさは、多種多様であってもよい。例えば、無人機は、無人機の種類によって、約数インチから約200フィートまでの翼幅を有していてもよい。
【0011】
より小型の無人機は、超小型飛行機と呼ばれる。これらの種類の航空輸送手段は、人間によって運搬されるよう構成されていてもよく、かつ、空中に超小型飛行機を投げることにより飛ばしてもよい。これらの種類の航空輸送手段が小型であることにより、これらの航空輸送手段が飛行を開始するために十分な速度を与えるこの種の飛ばし方が可能となる。これらの種類の輸送手段用のセンサー、モーター、電力供給装置および制御装置の小型化に起因して、無人機がいくぶん小型化してきている。
【0012】
輸送手段の小型化およびコスト低減により、これらの輸送手段を多数運転することが可能となる。例えば、超小型飛行機(MAV)は、より大型の無人機を1機または2機運転することと比較して、およそ分隊または小隊の大きさである数で運転可能である。この種の運転により、ある特定の領域に対して行うことのできる監視が強化される。この種の無人機はまた、高台、建物または別の地点に着陸してもよい。このようにして、超小型飛行機は、飛行を続ける必要なしにある特定の地点を監視可能である。超小型飛行機は、目的の領域が変われば、位置付けし直してもよい。
【0013】
例えば、超小型飛行機は、都市または町の建物に着陸してもよい。超小型飛行機は、都市におけるある特定の道路または建物を監視してもよい。ただし、超小型飛行機は、より大型の無人機と比較して、その小型であることにより制限がある。例えば、より大型の無人機と比較して、超小型飛行機では、処理能力およびデータ伝送距離がより限定されている可能性がある。さらに、より大型の無人機と比較して、これら超小型飛行機の航続距離は短い可能性がある。
【0014】
ここに説明するさまざまな実施形態は、無人機を含む自律輸送手段用の輸送手段ベースステーションを提供する。いくつかの実施形態において、ベースステーションは、ペイロードを運搬している少なくとも1つの輸送手段を支持する少なくとも1つのプラットフォームを規定するハウジングと、プラットフォーム上の所望の地点にペイロードを位置合わせする輸送手段ドッキングアセンブリと、輸送手段からペイロードを取り外し、ペイロードを新たなペイロードに交換するペイロード交換アセンブリとを含む。以下の図を参照しつつ、輸送手段ベースステーションおよび無人機の実施形態のさまざまな側面を説明する。
【0015】
図1を参照して、ある実施形態に係る無人機環境の図を描写する。無人機環境100は、無人機ベースステーション102、無人機ベースステーション104および無人機ベースステーション106を含む。
【0016】
図1で描写している実施例において、無人機ベースステーション102は、町112内の建物110の屋上108に位置している。無人機ベースステーション104は、輸送手段114に関連付けられている。第1構成要素は、第2構成要素に固定され、第2構成要素に接着され、第2構成要素に締め付けられ、かつ/または、その他何らかの適切な手法で第2構成要素と接続されることにより、第2構成要素に関連付けられていると考えられてもよい。第1構成要素はまた、第3構成要素により第2構成要素と接続されていてもよい。第1構成要素は、第2構成要素の一部および/または第2構成要素の延長として形成されることにより、第2構成要素に関連付けられていると考えられてもよい。
【0017】
無人機ベースステーション106は、電力線116上に位置している。無人機ベースステーション102、104および106は、ある数の種々の方法で配備されていてもよい。無人機ベースステーション102は、ヘリコプターにより屋上108に落下させてもよい。屋上108における無人機ベースステーション102の地点により、結果として、無人機ベースステーション102が見えにくくなる可能性がある。さらに、この地点により、無人機ベースステーション102と通信アレイとの間でより良好な見通し線がもたらされることがある。このようにして、無人機ベースステーション102が無人機と通信可能な範囲を拡大してもよい。
【0018】
無人機ベースステーション104は、輸送手段114に関連付けられている。輸送手段114に関連付けられることにより、無人機ベースステーション104は、周期的にまたは常に移動させられていてもよい。この種の配備により、無人機ベースステーション104の発見可能性が低減する可能性がある。さらに、無人機ベースステーション104に可動性を与えることにより、任務を遂行するための柔軟性がより高くなってもよい。これに加えて、無人機ベースステーション104は、輸送手段114から取り外され、地上にまたはその他何らかの適切な地点に設置されてもよい。
【0019】
無人機ベースステーション106は、ヘリコプターにより、パラシュート上から、または、その他何らかの適切な機構により落下させられることにより、電力線116上に配備されてもよい。無人機ベースステーション106は、電力線116上ではより見えにくい可能性がある。描写されているように、無人機118、120、122、124、126、128、130、132、134、136および138といった無人機は、無人機ベースステーション102、104および106から操縦されてもよい。
【0020】
これらの説明例において、無人機ベースステーション102、104および106は、基地を提供し、該基地から、種々の無人機が、データを送信し、命令を受信し、再充電し、保管され、かつ/または、その他の動作を行う。
【0021】
また、無人機は、ベースステーションからベースステーションへ移動してもよい。言い換えると、無人機ベースステーション102、104および106は、無人機の航続距離を延長するためのネットワークを提供してもよい。複数の無人機ベースステーションを有することで、1つの無人機ベースステーションが誤動作したり、必要な機能を示さない場合のバックアップを提供することもできる。
【0022】
描写されている本実施例で理解できるように、無人機ベースステーション102、104および106は、これらのベースステーションの探知を低減可能な地点に設置してもよい。これらの地点は、特定の本実施例において説明するもの以外のその他の地点を含んでいてもよい。例えば、無人機ベースステーション102、104および106は、木々の中、茂みの中および/またはその他適切な地点に設置されてもよい。
【0023】
無人機は、無人機環境100においてある数の種々の任務を遂行するために用いられてもよい。本説明例において、無人機は、望ましくない活動がないか監視してもよい。例えば、望ましくない活動は、車道140に簡易爆発物を設置することであってもよい。別の実施例において、無人機は、輸送手段または人間の移動を監視してもよい。さらに他の実施例では、無人機は、構造物の建築を監視するために用いられてもよい。
【0024】
ここで
図2を参照して、有利な実施形態に係る無人機ベースステーションのブロック図を描写する。無人機ベースステーション200は、
図1における無人機ベースステーション102、104および106の実施に用いられてもよい無人機ベースステーションの一例である。
【0025】
本説明例において、無人機ベースステーション200は、プラットフォーム202、電池システム204、発電システム206、ある数の充電ステーション208、制御装置210、センサーシステム212および/またはその他適切な構成要素を含む。
【0026】
プラットフォーム202は、1機以上の無人機214を保持するよう構成されている。言い換えると、ある数の無人機214は、プラットフォーム202内に設置され、かつ/または、プラットフォーム202内もしくはプラットフォーム202上に保管されていてもよい。例えば、プラットフォーム202は、ある数の無人機214が着陸可能なベイ216を有していてもよい。ベイ216は、プラットフォーム202の上側に開口を有する壁に囲まれたプラットフォーム202のある領域であってもよい。その他の有利な実施形態において、ベイ216は、プラットフォーム202の側に開口を有する壁および屋根を有していてもよい。無人機は、無人機がプラットフォーム202内へ進入するか、または、プラットフォーム202上に着陸すると、収容されると考えられる。
【0027】
また、プラットフォーム202は、ある数の無人機214がプラットフォーム202内に収容されているときに、ある数の無人機214を環境224から保護するよう構成されていてもよい。
【0028】
プラットフォーム202はまた、開位置220と閉位置222との間で移動するよう構成されている可動カバーシステム218を有していてもよい。可動カバーシステム218は、ベイ216を覆っていてもよい。可動カバーシステム218が開位置220にあるとき、ある数の無人機214は、プラットフォーム202から離陸し、かつ/または、プラットフォーム202内もしくはプラットフォーム202上に着陸してもよい。
【0029】
可動カバーシステム218が閉位置222にあるとき、プラットフォーム202のベイ216内に位置しているある数の無人機214は、環境224から保護されていてもよい。さらに、閉位置222はまた、無人機ベースステーション200においてある数の無人機214を輸送するための構成をも提供する。
【0030】
電池システム204および発電システム206は、無人機ベースステーション200およびある数の無人機214のための電気エネルギー226を供給する。電池システム204は、任意選択可能であり、かつ、発電システム206により生成された電気エネルギー226を保存する。発電システム206は、無人機ベースステーション200が位置している環境224から電気エネルギー226を生成する。
【0031】
ある数の充電ステーション208は、電池システム204と接続されている。充電ステーション208は、電気エネルギー226を用いてある数の無人機214用の電池を充電するよう構成されている。さらに、充電ステーション208は、無人機ベースステーション200において制御装置210およびセンサーシステム212に電気エネルギー226を供給する。
【0032】
いくつかの実施形態において、無人機214は、液体燃料無人機の形態を取ってもよい。これらの説明例において、充電ステーション208は、これらの液体燃料無人機に燃料補給するよう構成されている。例えば、無人機ベースステーション200は、液体燃料補給システム244を有していてもよい。液体燃料補給システム244は、液体燃料を収容している液体燃料タンク246を有する。液体燃料は、例えば、ガソリンまたはディーゼル燃料であってもよい。液体燃料補給システム244内のポンプ248は、液体燃料タンク246内の液体燃料をある数の充電ステーション208へ移送する。充電ステーション208は、液体燃料無人機へ液体燃料を供給するよう構成されていてもよい。
【0033】
これらの実施形態において、制御装置210は、液体燃料補給システム244からの液体燃料のポンプによる揚水を制御するよう構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、液体燃料補給システム244は、注射器注入システムを用いてある数の充電ステーション208における1機以上の無人機214へ液体燃料を送達してもよい。
【0034】
これらの実施形態において、制御装置210は、ある数の無人機214からセンサーデータ236を受信するよう構成されていてもよい。また、制御装置210は、センサーデータ236から情報238を生成するよう構成されていてもよい。次いで、情報238は、遠隔地240へ送信されてもよい。遠隔地240は、無人機ベースステーション200から遠く離れた地点である。遠隔地は、任務計画システムまたは人間の操作者を含んでいてもよい。制御装置210はまた、任務242を有するある数の無人機214の各々をプログラミングするよう構成されていてもよい。任務242は、ある数の無人機214の各々に対して同じであっても異なっていてもよい。
【0035】
センサーシステム212は、環境224からセンサーデータ248を生成する。センサーデータ248は、遠隔地240へ送信されてもよく、または、ある数の無人機214へコマンド250を送信するために用いられてもよい。
【0036】
図2における無人機ベースステーション200の説明は、種々の有利な実施形態を実施可能な手法に対して物理的または構造上の限定を暗示することを意図しているのではない。説明したものに加えて、かつ/または、これに代えてその他の構成要素を用いてもよい。いくつかの有利な実施形態では、いくつかの構成要素が不要であることもある。また、いくつかの機能的構成要素を示すために、ブロックが提示されている。種々の実施形態において実施される際は、これらのブロックのうちの1つ以上を組み合わせ、かつ/または、種々のブロックに分割してもよい。
【0037】
例えば、いくつかの実施形態において、種々の形態のエネルギーを貯蔵装置に保存して、ある数の無人機214のための電気エネルギーに変換してもよい。これらの貯蔵装置は、電池システム204以外の装置とすることができる。これらの装置は、例えば限定はされないが、コンデンサ、フライホイール、圧縮空気装置および/またはその他適切なエネルギー貯蔵装置を含んでいてもよい。これらの装置のうちの1つ以上が充電ステーション208と接続されていてもよい。いくつかの実施形態において、ベースステーションは、輸送手段上の電池パック(またはその他のペイロード)を交換するシステムを含んでいてもよい。さらに、ベースステーションは、1つ以上の電池を再充電するアセンブリを含んでいてもよい。そのようなベースステーションの実施形態は、
図8Aおよび
図8Bを参照しつつ下で説明する。
【0038】
図3に注目して、ある実施形態に係るデータ処理システムのブロック図を描写する。データ処理システム300は、
図2における制御装置210に対する実施構成の一例である。本説明例において、データ処理システム300は、通信機構302を含み、該通信機構302は、プロセッサユニット304、メモリ306、固定記憶域308、通信ユニット310および入出力(I/O)ユニット312の間の通信を提供する。
【0039】
プロセッサユニット304は、メモリ306内に読み込まれてもよいソフトウェア用の命令を実行する役割を果たす。プロセッサユニット304は、特定の実施構成によって、1つ以上のプロセッサの組であっても、マルチプロセッサコアであってもよい。さらに、プロセッサユニット304は、単一のチップ上に主プロセッサが副プロセッサとともに存在する1つ以上の異種プロセッサシステムを用いて実施可能である。別の説明例として、プロセッサユニット304は、同種の複数のプロセッサを含む対称型マルチプロセッサシステムであってもよい。
【0040】
メモリ306および固定記憶域308は、記憶装置316の一例である。記憶装置は、例えば限定はされないが、データ、機能的形態のプログラムコード、および/または、一時的かつ/または永久的いずれかのその他適切な情報といった情報を保存することができるあらゆるハードウェアである。これらの実施例において、メモリ306は、例えば、ランダムアクセスメモリまたはその他あらゆる適切な揮発性もしくは不揮発性記憶装置であってもよい。
【0041】
固定記憶域308は、特定の実施構成によって、さまざまな形態を取ってもよい。例えば、固定記憶域308は、1つ以上の構成要素または装置を含んでもよい。例えば、固定記憶域308は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書き換え可能な光学ディスク、書き換え可能な磁気テープ、または、上記の何らかの組み合わせであってもよい。固定記憶域308により用いられる媒体は、着脱可能であってもよい。例えば、固定記憶域308用に着脱可能なハードドライブを用いてもよい。
【0042】
これらの実施例において、通信ユニット310は、その他のデータ処理システムまたは装置との通信を提供する。これらの実施例において、通信ユニット310は、ネットワークインタフェースカードである。通信ユニット310は、物理的通信回線と無線通信回線とのいずれかまたは両方の使用により通信を提供してもよい。
【0043】
通信ユニット310は、無線通信回線を提供するよう構成されている。これらの無線通信回線は、例えば限定はされないが、衛星通信回線、マイクロ波周波数通信回線、ラジオ周波数通信回線および/またはその他適切な種類の無線通信回線を含んでいてもよい。
【0044】
入出力ユニット312は、データ処理システム300と接続可能なその他の装置に対してデータを入力および出力可能とする。例えば、入出力ユニット312は、キーボード、マウス、および/または、その他何らかの適切な入力装置を介するユーザ入力に対する接続を提供してもよい。さらに、入出力ユニット312は、プリンタへの出力を送信してもよい。表示部314は、ユーザに対する情報を表示する機構を提供する。
【0045】
オペレーティングシステム、アプリケーションおよび/またはプログラムに対する命令は、記憶装置316内に位置していてもよく、該記憶装置316は、通信機構302を介してプロセッサユニット304と通信状態にある。これらの説明例において、命令は、固定記憶域308上で機能的形態にある。これらの命令は、メモリ306内に読み込まれて、プロセッサユニット304により実行されてもよい。種々の実施形態のプロセスは、メモリ306のようなメモリ内に位置していてもよいコンピュータにより実行される命令を用いてプロセッサユニット304により行われてもよい。
【0046】
これらの命令は、プロセッサユニット304内のプロセッサにより読取りおよび実行可能なプログラムコード、コンピュータ使用可能なプログラムコードまたはコンピュータ読取り可能なプログラムコードと呼ばれる。種々の実施形態において、プログラムコードは、メモリ306または固定記憶域308といった種々の物理的またはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体上で実現されてもよい。
【0047】
プログラムコード318は、選択的に着脱可能で、かつ、プロセッサユニット304による実行のためにデータ処理システム300上に読み込まれたり、これに転送されてもよいコンピュータ読み取り可能な媒体320上で機能的な形態で位置している。プログラムコード318およびコンピュータ読み取り可能な媒体320は、コンピュータプログラム製品322を形成する。一実施例において、コンピュータ読み取り可能な媒体320は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体324またはコンピュータ読み取り可能な信号媒体326であってもよい。
【0048】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体324は、例えば、固定記憶域308の一部であるドライブまたはその他の装置内へ挿入または設置されて、固定記憶域308の一部であるハードドライブのような記憶装置上へ転送される光学または磁気ディスクを含んでもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体324はまた、データ処理システム300と接続されているハードドライブ、サムドライブまたはフラッシュメモリといった固定記憶域の形態を取ってもよい。いくつかの場合において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体324は、データ処理システム300から取り外しできないこともある。
【0049】
あるいは、プログラムコード318は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体326を用いてデータ処理システム300へ転送されてもよい。コンピュータ読み取り可能な信号媒体326は、例えば、プログラムコード318を含む伝搬されたデータ信号であってもよい。例えば、コンピュータ読み取り可能な信号媒体326は、電磁気信号、光信号および/またはその他あらゆる適切な種類の信号であってもよい。これらの信号は、無線通信回線、光ファイバーケーブル、同軸ケーブル、電線および/またはその他あらゆる適切な種類の通信回線といった通信回線により伝送されてもよい。言い換えると、通信回線および/または接続は、本説明例において、物理的なものであっても、無線であってもよい。
【0050】
いくつかの実施形態において、プログラムコード318は、別の装置またはデータ処理システムからコンピュータ読み取り可能な信号媒体326を介して固定記憶域308へのネットワークによりダウンロードされて、データ処理システム300内で用いられてもよい。例えば、サーバデータ処理システムにおけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存されたプログラムコードは、サーバからデータ処理システム300へネットワークによりダウンロードされてもよい。プログラムコード318を提供するデータ処理システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータまたはプログラムコード318を保存および伝送可能なその他何らかの装置であってもよい。
【0051】
データ処理システム300に対して例示された種々の構成要素は、種々の実施形態を実施可能な手法に対するアーキテクチャの限定を提供することを意図しているのではない。種々の説明的な実施形態は、データ処理システム300に対して説明した構成要素に加えた、または、これに代えた構成要素を含むデータ処理システムにおいて実施されてもよい。
図3に示したその他の構成要素は、示されている説明例から変形させることができる。種々の実施形態は、プログラムコードを実行可能ないかなるハードウェア装置またはシステムを用いて実施されてもよい。一例として、データ処理システム300は、無機構成要素と一体化した有機構成要素を含んでもよく、かつ/または、人間以外の有機構成要素から全体が構成されていてもよい。例えば、記憶装置は、有機半導体から構成されていてもよい。
【0052】
別の実施例として、データ処理システム300における記憶装置は、データを保存可能なあらゆるハードウェア装置である。メモリ306、固定記憶域308およびコンピュータ読み取り可能な媒体320は、有形の記憶装置の例である。
【0053】
別の実施例において、バスシステムは、通信機構302の実施に用いられてもよく、かつ、システムバスまたは入出力バスといった1つ以上のバスから構成されていてもよい。もちろん、バスシステムは、バスシステムに取り付けられている種々の構成要素または装置間のデータの転送を可能とするあらゆる適切な種類のアーキテクチャを用いて実施されてもよい。また、通信ユニットは、モデムまたはネットワークアダプタのようなデータの送受信に用いられる1つ以上の装置を含んでもよい。さらに、メモリは、例えば、メモリ306、または、通信機構302内に存在してもよいインタフェースおよびメモリコントローラハブにおいて見られるようなキャッシュであってもよい。
【0054】
図4を参照して、有利な実施形態に係る発電システムのブロック図を描写する。発電システム400は、
図2における発電システム206に対する一実施構成の例である。これらの説明例において、発電システム400は、電気エネルギー401を生成する。
【0055】
発電システム400は、エネルギーハーベスティングシステム402を含んでいてもよい。エネルギーハーベスティングシステム402は、太陽光発電ユニット404、誘導発電ユニット406、風力発電ユニット408および/またはその他適切な種類のエネルギーハーベスティングユニットのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。発電システム400はまた、放射性同位元素熱電発電ユニット410、電力変換装置412および/またはその他適切な種類の発電装置、例えば、燃料電池、蓄電池、発電機または電気コンセントを含んでいてもよい。
【0056】
ここで用いられているように、「のうちの少なくとも1つ」という句は、項目の一覧とともに用いられる場合、列挙されている項目のうちの1つ以上の種々の組み合わせを用いてもよく、かつ、一覧の各項目のうちの1つしか必要でない可能性があるということを意味する。例えば、「項目A、項目Bおよび項目Cのうちの少なくとも1つ」は、例えば限定はされないが、項目Aまたは項目Aおよび項目Bを含んでもよい。この例はまた、項目A、項目Bおよび項目C、または、項目Bおよび項目Cを含んでもよい。その他の例では、「のうちの少なくとも1つ」は、例えば限定はされないが、項目Aのうちの2つ、項目Bのうちの1つおよび項目Cのうちの10個、項目Bのうちの4つおよび項目Cのうちの7個、ならびに、その他適切な組み合わせとしてもよい。
【0057】
太陽光発電ユニット404は、環境における太陽光またはその他の光に対する露出から電気エネルギー401を生成する。太陽光発電ユニット404は、太陽エネルギーセル416を含んでいてもよい。種々の説明例において、太陽エネルギーセル416は、光起電力セルの形態を取ってもよい。太陽エネルギーセル416は、例えば限定はされないが、
図2における可動カバーシステム218上に位置していてもよい。
【0058】
誘導発電ユニット406は、電力線におけるような交流電源が存在するとき、誘導的に発電する。この電力は、電気エネルギー401の供給に用いられてもよい。風力発電ユニット408は、環境内に存在していてもよい風から電気エネルギー401を生成するある数の風力タービンを含んでいてもよい。
【0059】
放射性同位元素熱電発電ユニット410は、崩壊する放射性物質から電気エネルギー401を生成する。放射性物質の崩壊は、放射性同位元素熱電発電ユニット410により電気エネルギー401の生成に用いられる熱を発生する。これらの実施例において、この放射性物質は、無人機ベースステーションにより運搬されている。
【0060】
電力変換装置412は、電力をある形態から別の形態へ変換する。例えば、電力変換装置412は、交流(AC)エネルギーを直流(DC)エネルギーに変換してもよい。電力変換装置412はまた、別の実施例として、交流エネルギーの周波数を変えてもよい。さらに別の実施例において、電力変換装置412は、電流の流れを変えてもよい。電力変換装置412は、電気コンセントのような電源が存在するときに用いられる。これらの説明例において、電力変換装置412は、エネルギーを無人機により用いられるための電気エネルギー401に変換する。
【0061】
ここで
図5を参照して、有利な実施形態に係るセンサーシステムのブロック図を描写する。センサーシステム500は、
図2におけるセンサーシステム212に対する一実施構成の例である。これらの説明例において、センサーシステム500は、センサーデータ501を生成する。本実施例において、センサーシステム500は、カメラシステム502と、全地球測位システムユニット504と、気象センサー506と、動き検出器508とを含む。
【0062】
カメラシステム502は、ある数のカメラ510を含んでいてもよい。カメラ510は、可視光カメラ512、赤外線カメラ514およびその他適切な種類のカメラのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。いくつかの有利な実施形態では、可視光カメラ512と赤外線カメラ514とがマルチスペクトルカメラの一部として組み合わせられる。
【0063】
カメラシステム502は、画像データ518の形態でセンサーデータ501を生成する。全地球測位システムユニット504は、センサーデータ501における位置情報520を生成する。位置情報520は、例えば、緯度、経度および高度を含んでいてもよい。また、全地球測位システムユニット504により、時刻情報522も生成されてもよい。
【0064】
気象センサー506は、気象条件の識別に用いてもよいセンサーデータ501における気象データ524を生成する。例えば、気象センサー506は、風速、圧力、風向き、湿度、気温についての情報および/またはその他適切な情報を生成してもよい。
【0065】
動き検出器508は、センサーデータ501における動きデータ526を生成する。動き検出器508により監視される領域において動きが検出されると、動き検出器508が動きデータ526を生成する。
【0066】
ここで
図6に注目して、有利な実施形態に係る充電ステーションのブロック図を描写する。充電ステーション600は、
図2におけるある数の充電ステーション208内のある充電ステーションに対する実施構成の一例である。
【0067】
充電ステーション600は、インダクティブ充電システム602とコンダクティブ充電システム604とのうちの少なくとも一方を含んでいてもよい。インダクティブ充電システム602は、磁界606を生成する。磁界606は、充電されている装置内に位置するコイルに別の磁界を生じさせてもよい。このようにして、インダクティブ充電システム602と装置との間の接触なしに充電されている装置内で電流を流してもよい。
【0068】
コンダクティブ充電システム604は、接点608を含む。接点608は、充電されている装置上の接点と物理的に接触して設置されていてもよい。この接触により、コンダクティブ充電システム604から充電ステーション600により充電されている装置へと電流610が流れる。このようにして、装置は、充電および/または再充電されて、追加の動作または任務を行ってもよい。
【0069】
ここで
図7に注目して、有利な実施形態に係る無人機のブロック図を描写する。無人機700は、
図2におけるある数の無人機214の一実施構成の例である。いくつかの実施形態において、該無人機は、有人機または航空輸送手段以外の輸送手段、例えば、車、トラック、戦車などの地上輸送手段を含んでいてもよい。
【0070】
本説明例において、無人機700は、ある数の形態を取っていてもよい。例えば、無人機700は、例えば限定はされないが、飛行機702、ヘリコプター704、羽ばたき機706またはその他何らかの適切な種類の航空機であってもよい。
【0071】
説明しているように、無人機700は、ボディー708、推進システム710、電池712、充電システム714、プロセッサユニット716、記憶装置718、無線通信装置720およびある数のセンサー722を含む。ボディー708は、無人機700の種々の構成部品を互いに関連付けることができる構造を提供する。例えば限定はされないが、ボディー708は、胴体であってもよい。さらに、ボディー708は、翼またはその他の種類の表面といった空気力学的表面を含んでいてもよい。
【0072】
推進システム710は、空中で無人機700を移動させるよう構成されている。推進システム710は、例えば限定はされないが、プロペラまたはその他の種類の羽根を回転させるよう構成されている電気モーターであってもよい。その他の有利な実施形態において、推進システム710は、無人機700が羽ばたき機706の形態を取っているとき、ボディー708上の翼を動かすよう構成されていてもよい。電池712は、無人機700用の電気エネルギーを供給する。
【0073】
充電システム714は、電池712と接続されており、かつ、電池712を充電ステーションにおいて再充電可能とする。充電システム714は、インダクティブ充電システムのためのインダクティブコイル、または、コンダクティブ充電システムのためのコンダクティブ接点を含んでいてもよい。いくつかの有利な実施形態において、充電システム714はまた、データの転送に用いられてもよい。一説明例として、充電システム714は、搬送周波数として変調された電荷をもたらしてもよい。この変調電荷は、電力の供給に加えてデータの転送を可能とする。
【0074】
別の説明例として、充電システム714におけるコンダクティブ接点を用いて、データを転送してもよい。その他の有利な実施形態において、マイクロ波またはレーザを用いる充電システム714により無線で電力を供給してもよい。
【0075】
プロセッサユニット716は、これらの説明例において、任務のためのある数のプログラムを走らせる。記憶装置718は、センサー722により生成されるセンサーデータ724を保存してもよい。また、記憶装置718は、プロセッサユニット716により実行または走らされる任務726を保存してもよい。任務726は、例えば限定はされないが、プログラム、目的物の識別および/またはその他適切な種類の情報であってもよい。
【0076】
無線通信装置720は、無人機700と
図2における無人機ベースステーション200または遠隔地240のような遠隔地との間の通信を提供するよう構成されている。これらの説明例において、ある数のセンサー722は、例えば、可視光カメラ728、赤外線光カメラ730、動き検出器732、および/または、プロセッサユニット716による処理のためのセンサーデータ724の生成に用いられるその他適切な種類のセンサーのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
【0077】
図2〜
図6における無人機ベースステーション200およびその構成要素ならびに
図7における無人機700の説明は、種々の有利な実施形態を実施可能な手法に対する物理的または構造上の限定を暗示することを意図しているのではない。説明したものに加えて、かつ/または、これに代えてその他の構成要素を用いてもよい。いくつかの有利な実施形態では、いくつかの構成要素が不要であることもある。また、いくつかの機能的構成要素を示すために、ブロックが提示されている。種々の有利な実施形態において実施される際は、これらのブロックのうちの1つ以上を組み合わせ、かつ/または、種々のブロックに分割してもよい。
【0078】
例えば、いくつかの実施形態において、無人機ベースステーション200は、可動カバーシステム218を含んでいなくてもよい。その代わりに、ベイ216は、可動部品なしで環境224からの保護を提供するよう構成されていてもよい。例えば、ベイ216は、ある数の無人機214を環境224から保護するよう構成された開口を有するプラットフォーム202内の空洞であってもよい。また、いくつかの実施形態において、無人機700は、無線通信装置720を有していなくてもよい。その代わりに、有線接点を用いて、無人機700がプラットフォーム202上に着陸するときに、無人機700から無人機ベースステーション200へとデータを転送してもよい。
【0079】
いくつかの実施形態において、輸送手段ベースステーション800は、輸送手段から電源、例えば、電池を自動的に取り外し、かつ/または、交換するためのアセンブリを含むよう適合されていてもよい。ここに説明する実施形態において、(1つまたは複数の)電源は、輸送手段上の電池受け部に選択可能に取り付けることができるモジュール式の台部900を含んでいてもよい。さらに、輸送手段ベースステーション800は、輸送手段から取り外された電池を再充電するよう適合されていてもよい。
【0080】
自動化電池保守のための輸送手段ベースステーション800の一実施形態は、
図8A〜
図8Cにおいて理解可能である。改良クワッドローターのような輸送手段は、傾斜着陸板812を含むプラットフォーム810上に設置されてもよく、かつ、1本以上の係止アーム814によりしっかりと下方に係止される。いくつかの実施形態において、プラットフォーム810の傾斜着陸板812は、重力により輸送手段がプラットフォーム上の所定の地点に位置付けられるように起伏がつけられている。輸送手段ベースステーション800は、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840を有する。いくつかの実施形態において、電池ベイ820、840が存在し、これらの各々は、単一の電池を運搬および再充電できる4つの電池レセプタクルを有する回転ドラムを含む。輸送手段ベースステーション800は、人間の操作者の介入を必要とせずに電池を自動的に取替えて充電できる能力を提供する。
【0081】
図8A〜
図8Cおよび
図9A〜
図9Cは、展開された電池保守システムの3つのハードウェア構成要素、すなわち、電池台部(
図9A)、電池受け部(
図9B)および二重ドラム取替えステーション(
図8A〜
図8C)の模式図である。以下のセクションにおいて、これらの構成要素の各々をさらに詳細に取り上げる。
【0082】
電池の迅速な取替えを可能とするために、電池台部900は、
図9Aに示すように設計されてきた。台部900は、電池を収容可能な矩形角柱形フレーム920である。電力接点は、T字形レール912の両側の湾曲した銅製帯状片910を通じて設けられる。ギアラック914は、台部の底面に内臓されており、これにより、プラットフォーム800に見受けられるピニオンギアと噛合したときに直線運動が可能となる。
【0083】
図9Bは、実施形態にかかる電池受け部の模式図である。
図9Bを参照して、いくつかの実施形態において、電池受け部940は、輸送手段に据え付けられていてもよい基部944を有するフレーム942を含む。フレームは、
図9Cにおいて説明するように、電池台部を電池受け部に固定するために電池台部上のT字形レール912とかみ合う経路946を規定している。
【0084】
いくつかの実施形態において、電池取替え/充電プロセスは、搭載されているマイクロコントローラとコンピュータとの組み合わせを介して制御されてもよい。ステーション800は、ベイ内のベイピニオンモーターを制御するために各ドラムに対して1つ、両ドラムの充電プロセスを監視および制御するために充電ユニットに対して2つ、ならびに、内部および外部通信を管理し、かつ、中央モーター、係止アーム814および両ドラム回転を制御する1つの中央ユニットの合計5つのマイクロコントローラを含む。
【0085】
中央の着陸プラットフォーム810は、2つの電池ベイ820と840との間に置かれており、該電池ベイの各々は、回転ドラムとして実施されている。ドラムは、適切に同心上に位置合わせするために共通の金属軸の回りを回転する。2つのステッピングモーターは、着陸プラットフォーム810および電池受け部とのドラムの精密制御位置合わせのために用いられる。二重ドラム構造により、放電電池の除去と充電済み電池の装着とを同時に行うことが可能となる。
【0086】
各電池ベイ820、840は、プリント配線基板(PCB)およびマイクロコントローラを含む。レセプタクルの内外への電池台部の直線運動は、ギアラック914にはめ込まれたピニオンモーターにより実現される。ベイの内側への台部の適切な設置のフィードバックは、各ベイに据え付けられたスイッチによりもたらされる。これらのスイッチから得られたフィードバックは、電池が正しく位置付けられたときに、ピニオンモーターを止めるために用いてもよい。これに加えて、電池を連続して充電し、かつ、電池電圧レベルを測定するために、電気的接続が設けられる。
【0087】
中央部分は、
図8Cに示すように、傾斜着陸板812を収容している。電池受け部940の4本の脚部は、クワッドローターをその適切なx、yおよびz位置に支持する4つのドッキング点と一致する。これに加えて、サーボモーターにより駆動される銅製の上面を有する2本の独立した係止アーム814、816が、着陸したクワッドローターを把持し、その適切な位置合わせが確実に行われるようにし、クワッドローターをステーションにしっかりと係止し、電池交換の際にクワッドローターに陸電を供給する。着陸板の2つの端部上の2つの赤外線エミッタ/検出器センサーは、クワッドローターの下に電池台部が適切に位置合わせされると起動される。このフィードバックはまた、電池の取替え中に生じる可能性のあるピニオンモーター故障の検出にも用いられる。
【0088】
輸送手段ベースステーションの例のさまざまな構造的構成要素を説明してきたが、そのようなベースステーションを用いる方法をここで説明する。いくつかの実施形態において、ここに説明する輸送手段ベースステーションは、輸送手段上の電池を交換する方法を実施するために用いられてもよく、これを
図10を参照しつつ説明する。
【0089】
使用において、ハウジングのプラットフォーム上に輸送手段を位置付ける(動作1010)。UAVまたはMAVのような飛行輸送手段の場合、該飛行輸送手段は、プラットフォーム上に直接着陸させてもよい。あるいは、該飛行輸送手段は、別の場所に着陸させて、プラットフォーム上に手作業で位置付けられてもよい。地上輸送手段の場合、該輸送手段は、プラットフォーム上へ直接運転されても、プラットフォーム付近で運転され、次いで、プラットフォーム上に手作業で位置付けられてもよい。
【0090】
輸送手段がプラットフォーム上に位置付けられると、位置合わせアセンブリを起動して、プラットフォーム上で輸送手段を位置合わせしてもよい。
図8A〜
図8Cにおいて描写されている実施形態において、1つ以上の係止アーム814を起動して、プラットフォーム上で輸送手段を位置付け、かつ、固定してもよい。いくつかの実施形態において、係止アーム814は、輸送手段がプラットフォーム上にドッキングされたとき、輸送手段に電力を供給するために電源と結合されており、その結果、電池入れ替えプロセス中に輸送手段が連続的に電力供給される(動作1015)。
【0091】
動作1020において、第1電池ドッキングステーションを輸送手段と結合されている電池受け部と位置合わせし、動作1025において、第2電池ドッキングステーションを電池受け部と位置合わせする。
図8A〜
図8Cにおいて描写した実施形態において、充電済み電池が受け部と位置合わせされるように、第1電池ベイを前方へ移動させてもよく、かつ、空のドッキングステーションが受け部と位置合わせされるように、第2電池ベイを前方へ移動させてもよい。
【0092】
動作1030において、第1電池ベイ内のドッキングステーションから受け部内へと電池を摺動させる。
図9A〜
図9Cを参照しつつ説明したように電池が電池台部内に収容されている実施形態において、電池交換アセンブリは、第1電池ベイから電池受け部における位置内へ電池台部を摺動させる。第1電池ベイからの電池台部は、電池受け部内の電池台部を変位させ、これにより、台部において固定されていた電池を第2電池ベイにおける台部の外へ、かつ、空の電池ドッキングステーション内へ摺動させる(動作1035)。
【0093】
図および本文では、一側面において、輸送手段が位置付けられていてもよいプラットフォームと、プラットフォームの第1の側に位置している第1電池ベイ820と、輸送手段から電池712を取り除き、電池712を新たな電池712と交換する電池交換アセンブリと、輸送手段がプラットフォーム上に位置付けられている間に輸送手段に電力を供給するよう適合されている電源と、を含む輸送手段ベースステーションが開示されている。一変形例において、輸送手段ベースステーションは、第1の側とは反対のプラットフォームの第2の側に位置している第2電池ベイ840をさらに含む。別の変形例において、輸送手段ベースステーションは、電池交換アセンブリが、第1電池ベイ820から輸送手段に結合されている電池受け部940上へと電池712を摺動させ、輸送手段に結合されている電池受け部940から第2電池ベイ840上へと電池712を摺動させることを含む。さらに別の変形例において、輸送手段ベースステーションは、重力により輸送手段がプラットフォーム上の所定の地点に位置付けられるようにプラットフォームに起伏が付いていることを含む。
【0094】
一例において、輸送手段ベースステーションは、輸送手段をプラットフォームに係止する少なくとも1本の係止アーム814、816をさらに含み、該少なくとも1本の係止アーム814、816は、電源から輸送手段へと電力を供給する少なくとも1つの電力接点を含む。別の例において、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840は、各々が、電池712を収容するための回転ドラムを含む。
【0095】
一側面において、輸送手段に据え付け可能な基部944および基部944に結合されている経路を有する第1フレーム942を含む電池受け部940と、1つ以上の電池を保持することができる第2フレーム942、第2フレーム942上に据え付けられており、かつ、電池受け部フレーム942の基部944に結合されている経路にはめ込まれるよう適合されているレール912を含む電池台部900と、輸送手段を位置付けてもよいプラットフォーム、プラットフォームの第1の側に位置している第1電池ベイ820、第1の側とは反対のプラットフォームの第2の側に位置している第2電池ベイ840、輸送手段から電池712を取り除き、電池712を新たな電池712と交換する電池交換アセンブリ、および、輸送手段をプラットフォーム上に位置付けている間に輸送手段に電力を供給するよう適合されている電源を含む輸送手段ベースステーションと、を含むシステムが開示されている。
【0096】
一変形例において、該システムは、電池台部900が、レール上に少なくとも1つの電気接点を含み、かつ、経路が、電池台部900が電池受け部940にはめ込まれているときにレール912上の電気接点と結合するよう位置決めされている電気接点を含むことを含む。別の変形例において、該システムは、電池交換アセンブリが、第1電池ベイ820から輸送手段に結合されている電池受け部940上へと第1電池712を摺動させ、輸送手段に結合されている電池受け部940から第2電池ベイ840上へと第2電池712を摺動させることを含む。さらに別の変形例において、該システムは、電池交換アセンブリが、第1電池ベイ820から電池受け部940内へと第1電池712を収容する第1電池台部900を駆動し、かつ、第1電池台部900が、第2電池台部900を変位させることを含む。
【0097】
一例において、該システムは、第1電池712が電池受け部940から切断される前に、第2電池712が輸送手段に電力を供給することを含む。別の例において、該システムは、輸送手段をプラットフォームに係止する少なくとも1本の係止アーム814、816をさらに含み、係止アーム814、816が、電源から輸送手段へと電力を供給する少なくとも1つの電力接点を含む。さらに別の例において、該システムは、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840は、各々が、複数の電池を保持することができる回転ドラムを含むことを含む。さらに別の例において、該システムは、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840内に保存されている1つ以上の電池を充電するために電力を供給する、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840に結合されている電源をさらに含む。
【0098】
一側面において、輸送手段ベースステーションのプラットフォーム上に輸送手段を位置付けること、輸送手段が輸送手段ベースステーション上に位置付けられている間に輸送手段に連続的に電力を供給すること、充電済み電池712を含む第1電池ベイ820を輸送手段に結合されている電池受け部940の第1の側に位置合わせすること、空の第2電池ベイ840を第1の側と反対の電池受け部940の第2の側に位置合わせすること、第1電池ベイ820から輸送手段に結合されている電池受け部940上へと第1電池712を摺動させること、および、輸送手段に結合されている電池受け部940から第2電池ベイ840上へと第2電池712を摺動させること、を含む、輸送手段上の電池712を交換する方法を開示する。
【0099】
一変形例において、該方法には、第1電池ドッキングステーションから輸送手段に結合されている電池受け部940上へと第1電池712を摺動させることが、第1電池台部900が第2電池712を収容している第2電池712台部を変位させるように、第1電池ベイ820から電池受け部940内へと第1電池を収容している第1電池台部を摺動させることを含むことが挙げられる。別の変形例において、該方法は、第1電池712を電池受け部940から切断する前に、第2電池712が輸送手段に電力を供給することを含む。
【0100】
さらに別の変形例において、該方法は、輸送手段が輸送手段ベースステーション上に位置付けられている間に輸送手段に連続的に電力を供給することが、輸送手段を係止する少なくとも1本の係止アーム814、816をプラットフォームに結合させることを含み、係止アーム814、816が輸送手段に電力を供給する少なくとも1つの電力接点を含むことを含む。一例において、該方法は、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840は、各々が、複数の電池を保持することができる回転ドラムを含み、かつ、第1電池ベイ820および第2電池ベイ840を電池受け部940と位置合わせするために回転ドラムを回転させることを含む。
【0101】
したがって、ここに説明したのは、輸送手段装着ステーションおよび輸送手段装着ステーションを用いるための関連した方法の例示的な実施形態である。いくつかの実施形態において、該輸送手段装着ステーションは、ペイロードを運搬している輸送手段を位置付けてもよい少なくとも1つのプラットフォームを規定するハウジングを含む。輸送手段ドッキングアセンブリは、プラットフォーム上の輸送手段をドッキングおよび固定する。電池交換アセンブリは、輸送手段からペイロードを取り除き、新たなペイロードと交換する。
【0102】
明細書における「一実施形態」または「いくつかの実施形態」への言及は、該実施形態との関連において説明する特定の特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施構成に含まれていることを意味する。明細書中のさまざまな箇所における「一実施形態において」という句の登場は、すべてが同じ実施形態に言及していても、していなくてもよい。
【0103】
実施形態は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明してきたが、クレームされている主題は、説明した特定の特徴または行為に限定されてはならないことは理解されたい。むしろ、クレームされている主題を実施する形態の実例として特定の特徴および行為が開示されている。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
輸送手段に据え付け可能な基部(944)および基部(944)に結合されている経路を有する第1フレーム(942)
を含む電池受け部(940)と、
1つ以上の電池を保持することができる第2フレーム(942)、
第2フレーム(942)上に据え付けられており、かつ、電池受け部フレーム(942)の基部(944)に結合されている経路にはめ込まれるよう適合されているレール(912)
を含む電池台部(900)と、
輸送手段を位置付けてもよいプラットフォーム、
プラットフォームの第1の側に位置している第1電池ベイ(820)、
第1の側とは反対のプラットフォームの第2の側に位置している第2電池ベイ(840)、
輸送手段から電池(712)を取り除き、電池(712)を新たな電池(712)と交換する電池交換アセンブリ、および、
輸送手段をプラットフォーム上に位置付けている間に輸送手段に電力を供給するよう適合されている電源
を含む輸送手段ベースステーションと、
を含むシステム。
(態様2)
電池台部(900)が、レール上に少なくとも1つの電気接点を含み、かつ、
経路(946)が、電池台部(900)が電池受け部(940)にはめ込まれているときにレール(912)上の電気接点と結合するよう位置決めされている電気接点を含む
態様1に記載のシステム。
(態様3)
電池交換アセンブリが、第1電池ベイ(820)から輸送手段に結合されている電池受け部(940)上へと第1電池(712)を摺動させ、輸送手段に結合されている電池受け部(940)から第2電池ベイ(840)上へと第2電池(712)を摺動させる
態様1または態様2のいずれか一項に記載のシステム。
(態様4)
電池交換アセンブリが、第1電池ベイ(820)から電池受け部(940)内へと第1電池(712)を収容する第1電池台部(900)を駆動し、かつ、
第1電池台部(900)が、第2電池台部(900)を変位させる
態様3に記載のシステム。
(態様5)
第1電池(712)が電池受け部(940)から切断される前に、第2電池(712)が輸送手段に電力を供給する態様4に記載のシステム。
(態様6)
輸送手段をプラットフォームに係止する少なくとも1本の係止アーム(814、816)をさらに含み、係止アーム(814、816)が、電源から輸送手段へと電力を供給する少なくとも1つの電力接点を含む態様1に記載のシステム。
(態様7)
第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)は、各々が、複数の電池を保持することができる回転ドラムを含む
態様1に記載のシステム。
(態様8)
第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)内に保存されている1つ以上の電池を充電するために電力を供給する、第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)に結合されている電源をさらに含む態様7に記載のシステム。
(態様9)
輸送手段上の電池(712)を交換する方法であって、
輸送手段ベースステーションのプラットフォーム上に輸送手段を位置付けること、
輸送手段が輸送手段ベースステーション上に位置付けられている間に輸送手段に連続的に電力を供給すること、
充電済み電池(712)を含む第1電池ベイ(820)を輸送手段に結合されている電池受け部(940)の第1の側に位置合わせすること、
空の第2電池ベイ(840)を第1の側と反対の電池受け部(940)の第2の側に位置合わせすること、
第1電池ベイ(820)から輸送手段に結合されている電池受け部(940)上へと第1電池(712)を摺動させること、および、
輸送手段に結合されている電池受け部(940)から第2電池ベイ(840)上へと第2電池(712)を摺動させること、
を含む方法。
(態様10)
第1電池ドッキングステーションから輸送手段に結合されている電池受け部(940)上へと第1電池(712)を摺動させることが、第1電池台部(900)が第2電池(712)を収容している第2電池台部を変位させるように、第1電池ベイ(820)から電池受け部(940)内へと第1電池(712)を収容している第1電池台部を摺動させることを含む態様9に記載の方法。
(態様11)
第1電池(712)を電池受け部(940)から切断する前に、第2電池(712)が輸送手段に電力を供給する態様10に記載の方法。
(態様12)
輸送手段が輸送手段ベースステーション上に位置付けられている間に輸送手段に連続的に電力を供給することが、輸送手段を係止する少なくとも1本の係止アーム(814、816)をプラットフォームに結合させることを含み、係止アーム(814、816)が輸送手段に電力を供給する少なくとも1つの電力接点を含む態様9から態様11のいずれか一項に記載の方法。
(態様13)
第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)は、各々が、複数の電池を保持することができる回転ドラムを含み、かつ、第1電池ベイ(820)および第2電池ベイ(840)を電池受け部(940)と位置合わせするために回転ドラムを回転させる態様9から態様12のいずれか一項に記載の方法。