(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2係止用凸部は、前記外側体の周側壁から内方側の斜め上方に向けて延ばされ、前記第2係止用凸部と、前記外側体の周側壁との間に空隙が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛行ゴム風船。
前記外側体が、前記内側体に対して内側体の上面側から外嵌されて、前記内側体と前記外側体とが嵌合一体化されたものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛行ゴム風船。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の飛行ゴム風船において、中空部材に対する風船の取り付けは、略円柱形状の中空部材の周側壁にゴム風船の口部を外嵌状態に嵌着することにより行われている。即ち、従来の飛行ゴム風船では、中空部材の周側壁に突設された2条の互いに平行な環状突起の間の周溝内に、ゴム風船の口部が外嵌状態に嵌着されることによって、ゴム風船と中空部材とが互いに連結されている。
【0007】
このような構造でゴム風船と中空部材とが連結されているから、通常の使用状態では中空部材がゴム風船から離脱することはない。
【0008】
一方、最近、玩具は、小さな子供が誤飲できないような大きさのものであっても、この玩具が、小さな部品を一体化して構成されている場合には、この小さな部品が離脱したときに誤飲する可能性のある大きさである場合には、玩具に強い力(70N)が加わった場合でも小さな部品が離脱しないように強く連結一体化されていることが求められている(平成24年10月3日発行の改定玩具安全基準書ST−2012)。
【0009】
しかるに、上記従来の飛行ゴム風船では、中空部材の周側壁の周溝内にゴム風船の口部が外嵌された連結構造であるから、中空部材を離脱させる方向に強い力(70N)が加わると、中空部材(吹き口部材)が風船から離脱することが懸念される。
【0010】
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、強い力が加わっても中空部材(吹き口部材)が風船から離脱することがなく、且つ吹き口部材を構成する複数の部品同士も互いに離脱することのない飛行ゴム風船を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
【0012】
[1]ゴム風船本体と、
上面及び下面に開口部が設けられた中空部材からなる内側体と、
上面及び下面に開口部が設けられた中空部材からなる外側体とを備え、
前記内側体の周側壁に第1係止用凸部が外方に向けて突設され、前記内側体の周側壁における前記第1係止用凸部より上方側に抜脱抑止用突起部が外方に向けて突設され、
前記外側体の周側壁に第2係止用凸部が内方に向けて突設され、
前記内側体の周側壁に前記外側体の周側壁が外嵌状態に配置され、前記外側体の第2係止用凸部が、前記内側体の第1係止用凸部より下方に位置して、該第1係止用凸部と前記第2係止用凸部とが係合されると共に、前記外側体の周側壁の上端側縁部が、前記内側体の抜脱抑止用突起部より上方に位置して、該抜脱抑止用突起部と前記外側体の周側壁の上端側縁部とがゴム風船本体の一部を挟み着けて係合されることによって、前記内側体と前記外側体とが嵌合一体化され、
前記内側体の周側壁と前記外側体の周側壁との間における前記抜脱抑止用突起部より下方に受容空間が形成され、該受容空間内に前記ゴム風船本体の口部が収容され、かつ前記内側体の抜脱抑止用突起部と前記外側体の周側壁との隙間の間隔が前記ゴム風船本体の口部の外径よりも小さいことにより、前記ゴム風船本体の口部が抜脱しないものとなされていることを特徴とする飛行ゴム風船。
【0013】
[2]前記外側体の周側壁の上端側縁部の内径は、前記内側体の抜脱抑止用突起部の外径よりも小さく構成されている前項1に記載の飛行ゴム風船。
【0014】
[3]前記外側体の周側壁の上端側縁部は、前記外側体の周側壁の上端側から内方に向けて延ばされた上端側突出部で構成されている前項1または2に記載の飛行ゴム風船。
【0015】
[4]前記第2係止用凸部は、前記外側体の周側壁から内方側の斜め上方に向けて延ばされ、前記第2係止用凸部と、前記外側体の周側壁との間に空隙が形成されている前項1〜3のいずれか1項に記載の飛行ゴム風船。
【0016】
[5]前記外側体が、前記内側体に対して内側体の上面側から外嵌されて、前記内側体と前記外側体とが嵌合一体化されたものである前項1〜4のいずれか1項に記載の飛行ゴム風船。
【発明の効果】
【0017】
[1]の発明では、内側体の周側壁に外側体の周側壁が外嵌状態に配置され、外側体の第2係止用凸部が、内側体の第1係止用凸部より下方に位置して、第1係止用凸部と第2係止用凸部とが係合されると共に、外側体の周側壁の上端側縁部が、内側体の抜脱抑止用突起部より上方に位置して、抜脱抑止用突起部と外側体の周側壁の上端側縁部とがゴム風船本体の一部を挟み着けて係合されているので、内側体と外側体とが一体化された吹き口部材(中空部材)が構成される。即ち、吹き口部材を構成する内側体と外側体とが互いに離脱することはない。
【0018】
また、内側体の周側壁と外側体の周側壁との間における抜脱抑止用突起部より下方に形成された受容空間内にゴム風船本体の口部が収容され、かつ内側体の抜脱抑止用突起部と外側体の周側壁との隙間の間隔がゴム風船本体の口部の外径よりも小さいので、強い力が加わってもゴム風船本体の口部が抜脱しない。従って、強い力が加わっても吹き口部材(内側体と外側体の嵌合一体化物)がゴム風船本体から離脱することがない。
【0019】
ゴム風船本体内に空気を注入して膨らませた後、空中に手放すと、吹き口部材の開口部より空気が外に噴出し、この噴出力が推進力となってゴム風船が例えば略垂直方向に上昇していく。この時、風船本体内に充填された空気が吹き口部材内を抜けていく際にピーというような高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する。
【0020】
[2]の発明では、外側体の周側壁の上端側縁部の内径は、内側体の抜脱抑止用突起部の外径よりも小さく構成されているので、70Nよりもさらに強い力が加えられても、内側体に対して外側体の下方への離脱を十分に防止できる。
【0021】
[3]の発明では、外側体の周側壁の上端側縁部は、外側体の周側壁の上端側から内方に向けて延ばされた上端側突出部で構成されているから、内側体と外側体との一体化強度をさらに向上させることができる。
【0022】
[4]の発明では、第2係止用凸部と、外側体の周側壁との間に空隙が存在しているので、外側体を内側体に対して該内側体の上面側(ゴム風船本体側)から外嵌して一体化する操作を大きな力を要することなく容易に行うことができる。
【0023】
[5]の発明では、本発明が、上述した係合構造を採用しているので、外側体を内側体に対して該内側体の上面側(ゴム風船本体側)から外嵌することにより、外側体と内側体とを嵌合一体化することができる(
図9参照)。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の一実施形態に係る飛行ゴム風船を
図1、2に示す。この飛行ゴム風船1は、ゴム風船本体2と、上面及び下面に開口部が設けられた略円柱形状の中空部材からなる内側体20(
図4参照)と、上面及び下面に開口部が設けられた略円柱形状の中空部材からなる外側体30(
図3参照)とを備える。
【0026】
前記ゴム風船本体2は、
図1に示すように、略長尺状のゴム風船からなり、先端部が膨隆状に形成される一方、基端部に厚肉の口部2aが形成されている(
図2参照)。前記ゴム風船本体2の外周面には風船本体2の軸線Lを中心とする螺旋状の色模様9が付されている(
図1参照)。
【0027】
前記内側体20は、
図2、
図4に示すように、略円柱形状の中空部材からなり、その上壁21の中央部に開口部22が形成され、下壁28の中央部に開口部27が形成されている。
【0028】
前記内側体20の周側壁25の外面に第1係止用凸部24が外方に向けて突設されている。この第1係止用凸部24は、内側体20の周側壁25の外面において周方向に沿って延ばされた環状の凸条部である(
図4参照)。更に、前記内側体20の周側壁25の外面における第1係止用凸条部24より上方側の位置に抜脱抑止用突起部23が外方に向けて突設されている。この抜脱抑止用突起部23は、前記内側体20の周側壁25の外面において周方向に沿って延ばされた環状の突条部である(
図4参照)。この抜脱抑止用突条部23は、前記第1係止用凸条部24よりも径方向の外方に向けて突出している(
図2参照)。
【0029】
前記内側体20は、
図3に示すように、左右に(水平方向に)分割された第1分割片(第1半体)41と第2分割片(第2半体)42とから構成されている。前記第1分割片41の周側壁25の2つの分割面(第2分割片との当接面)45、46のうち一方の分割面(周側壁25における周方向の一端側の分割面)45に嵌合用突起(第1嵌合用突起)43が設けられ、他方の分割面(周側壁25における周方向の他端側の分割面)46に嵌合用凹部(第1嵌合用凹部)44が形成されている(
図3、6参照)。前記第1嵌合用突起43は、前記分割面45の長さ方向(高さ方向)の中央位置に形成され、前記第1嵌合用凹部44は、前記分割面46の長さ方向(高さ方向)の中央位置に形成されている(
図3、6参照)。また、前記第2分割片42の周側壁25の2つの分割面(第1分割片との当接面)45、46のうち一方の分割面(周側壁25における周方向の一端側の分割面)45に嵌合用突起(第2嵌合用突起)43が設けられ、他方の分割面(周側壁25における周方向の他端側の分割面)46に嵌合用凹部(第2嵌合用凹部)44が形成されている(
図6参照)。前記第2嵌合用突起43は、前記分割面45の長さ方向(高さ方向)の中央位置に形成され、前記第2嵌合用凹部44は、前記分割面46の長さ方向(高さ方向)の中央位置に形成されている(
図6参照)。即ち、本実施形態では、前記第1分割片41および第2分割片42として、
図6に示す同一部品が共通使用されている。前記第1分割片41および第2分割片42は、いずれも、合成樹脂の成形体からなる。前記第1分割片41の嵌合用突起43、前記第1分割片41の嵌合用凹部44、前記第2分割片42の嵌合用突起43および前記第2分割片42の嵌合用凹部44により固定手段が構成されている。前記固定手段は、内側体20を構成する第1分割片41と第2分割片42とが上下方向に互いに離脱(分離)することを阻止する。
【0030】
しかして、
図4、5に示すように、前記第1分割片41の分割面44、45と前記第2分割片42の分割面44、45とが略当接状態(分割面同士が接触している状態および分割面同士に僅かな隙間があっても分割面同士が接触しているに近い状態をも含む)に配置されて、第1分割片41の嵌合用突起43が、第2分割片42の嵌合用凹部44に嵌合され、第2分割片42の嵌合用突起43が、第1分割片41の嵌合用凹部44に嵌合されることによって、第1分割片41と第2分割片42とが一体化されて、前記内側体20が構成されている(
図4、5参照)。
【0031】
前記内側体20の周側壁25の内面に、回転用突起8、8が対向状態に突設されている(
図2〜6参照)。この回転用突起8、8は、いずれも内側体20の中空内部空間の中心位置から該回転用突起8を見た際に、
図2に示すように回転用突起8の右側面8aの上下方向の長さが左側面8bの上下方向の長さよりも大きくなっている。
【0032】
前記外側体30は、上端及び下端を全開口した略短筒体(略円柱形状の中空部材)からなり、上端に開口部32が形成され、下端に開口部37が形成されている(
図3、8参照)。前記外側体30は、合成樹脂の成形体である。
【0033】
前記外側体30の周側壁35は、短筒形状の周側壁本体部31と、該周側壁本体部31の上端側から内方の斜め上方に向けて延ばされた上端側突出部(上端縮径部)33と、を備えている(
図2、3、7、8参照)。
【0034】
前記外側体30の周側壁35の内面に第2係止用凸部34が内方に向けて突設されている(
図3、7、8参照)。本実施形態では、前記第2係止用凸部34が複数個設けられている。前記複数個の第2係止用凸部34は、互いに周方向に隣り合う。周方向に隣り合う第2係止用凸部34、34の間に隙間(空間)が確保されている(
図3、7参照)。
【0035】
前記第2係止用凸部34は、前記外側体30の周側壁35の下端側から内方側の斜め上方に向けて延ばされた板状体からなり、この第2係止用凸部34と、外側体30の周側壁35との間に空隙36が形成されている(
図2、3、8参照)。
【0036】
前記外側体30の周側壁35の上端側縁部(上端側突出部)33の内径(周側壁35の上端側での最小開口径)Eは、前記内側体20の抜脱抑止用突起部23の外径Fよりも小さい(
図6、8参照)。
【0037】
しかして、前記内側体20の周側壁25における抜脱抑止用突起部23と第1係止用凸条部24の間の位置に、前記ゴム風船本体2の口部2aを上壁21側から外嵌状態に嵌着した後、前記内側体20に対して前記外側体30を上壁21側から外嵌し(
図9参照)、即ち内側体20の周側壁25に外側体30の周側壁35を外嵌状態に配置し、更に外側体30を上方から下方に向けて押し込めば、外側体30の第2係止用凸部34が内側体20の第1係止用凸部24より下方側に押し込まれて、第2係止用凸部34が第1係止用凸条部24に係合されると共に、外側体30の周側壁35の上端側縁部(上端側突出部)33が、内側体20の抜脱抑止用突起部23より上方に位置して該上端側縁部(上端側突出部)33と抜脱抑止用突起部23とがゴム風船本体2の一部を挟み込んで(ゴム風船本体2の口部の近傍部を介して)係合される(
図2参照)ので、内側体20と外側体30とが嵌合一体化され、こうして飛行ゴム風船1が得られる。この時、第2係止用凸部34と外側体30の周側壁35との間に空隙36があるので、外側体30を上方から下方に向けて押し込むことにより、第2係止用凸部34が第1係止用凸条部24を乗り越えて下方にいく際に、第2係止用凸部34が周側壁35に近づくように撓み変形するので(
図9参照)、内側体20と外側体30とを嵌合一体化する操作を大きな力を要することなく容易に行うことができる。しかして、内側体20に対して外側体30が外嵌された状態において(
図2参照)、外側体30の第2係止用凸部34が、内側体20の第1係止用凸部24より下方に位置して、第2係止用凸部34と第1係止用凸部24とが係合されていて、外側体30は内側体20に対してこれより上方への移動が阻止されると共に、外側体30の周側壁35の上端側縁部(上端側突出部)33が、内側体20の抜脱抑止用突起部23より上方に位置して該上端側縁部(上端側突出部)33と抜脱抑止用突起部23とがゴム風船本体2の一部を挟み込んで係合されているので、外側体30は内側体20に対してこれより下方への移動も阻止される。このような構造により内側体20と外側体30とが嵌合一体化されている(
図2参照)。
【0038】
なお、上記嵌合一体化された内側体20と外側体30とで、略円柱形状の中空の吹き口部材3が構成され(
図1参照)、前記吹き口部材3の上壁21の中央部に開口部22が形成され、前記吹き口部材3の下壁28の中央部に開口部27が形成されている(
図2参照)。
【0039】
前記飛行ゴム風船1では、内側体20の周側壁25と外側体30の周側壁35との間における抜脱抑止用突起部23と第1係止用凸条部24との間に受容空間26が形成されており、この受容空間26内にゴム風船本体2の口部2aが収容されている(
図2参照)。そして、内側体20の抜脱抑止用突起部23と外側体30の周側壁35との隙間が、ゴム風船本体の口部2aの外径よりも小さい(
図2に示すように抜脱抑止用突起部23と周側壁35との隙間は口部2aの縦断面の径(肉厚口部2aの厚さ)よりも小さい)ので、強い力が加わってもゴム風船本体の口部2aが前記吹き口部材(内側体と外側体の嵌合一体化物)3から抜脱しない(離脱しない)。即ち、強い力が加わっても吹き口部材(内側体と外側体の嵌合一体化物)3がゴム風船本体2から離脱することがない。前記構成の飛行ゴム風船1に対して、日本玩具協会の改定玩具安全基準書ST−2012(平成24年10月3日発行)の5.22.6.1に記載の引張試験一般手順に従って試験を行ったところ、70N(ニュートン)の強い力を加えても吹き口部材3はゴム風船本体2から離脱しなかったし、分解もなかった(組み付けられた第1分割片41と第2分割片42と外側体30とが離脱することもなかった)。また、前記構成の飛行ゴム風船1に対して、前記改定玩具安全基準書ST−2012の5.22.5に記載のトルク試験を行ったが、吹き口部材3はゴム風船本体2から離脱しなかったし、分解もなかった(組み付けられた第1分割片41と第2分割片42と外側体30とが離脱することもなかった)。
【0040】
上記構成の飛行ゴム風船1のゴム風船本体2内に吹き口部材3の開口部27から空気を注入して膨らませた後、空中に手放すと吹き口部材3の下壁28の開口部27より空気が外に噴出し、この噴出力が推進力となってゴム風船1が略垂直方向に上昇していく。この時、前述したように回転用突起8の右側面8aの上下方向の長さが左側面8bの上下方向の長さよりも大きくなっているので、吹き口部材3の中空空間内を空気が上から下方に向けて流れる際に、回転用突起8の周囲では、右側面8a側が左側面8b側よりも負圧になり、従って
図5において短い点線矢印で示すように回転用突起8を負圧側(右側面側)に移動させる力が作用するものとなるので、吹き口部材3に対して図中長い実線矢印で示すような方向に回転力が生じ、ひいてはゴム風船本体2にその軸線Lを中心とする回転力が付与され、ゴム風船1は回転しながら飛行する(
図5における長い実線矢印方向に回転する)。このように回転しながら飛行するという斬新な形態で飛行するものとなるので、一層目立つと共に興趣性もより向上させることができる。更に、ゴム風船本体2の回転に伴って螺旋状模様9も動いて刻々と変化するので、回転していることを目立たせることができると共に、より美麗なものとなし得て興趣性を一層向上させることができる。かつ、ゴム風船本体2内に充填された空気が吹き口部材3内を通過する際にその少なくとも一部が吹き口部材3内を還流(対流)するので、高い吹鳴音を発生しながら空中を飛行する。
【0041】
なお、上記実施形態では、第2係止用凸部34を6個設けた構成としているが、その数は特に限定されるものではなく、例えば、1〜5個としても良いし、或いは7個以上としても良い。
【0042】
また、上記実施形態では、第2係止用凸部34と外側体30の周側壁35との間に空隙36を設けた構成を採用しているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、空隙を備えていない構成を採用してもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、隣り合う第2係止用凸部34、34の間に隙間(空間)が設けられていたが、例えばこのような隙間のない構成(外側体30の周側壁35の内面において周方向に沿って延ばされた環状の係止用凸条部)を採用することもできる。
【0044】
また、上記実施形態では、回転用突起8は、右側面8aの上下方向の長さが左側面8bの上下方向の長さよりも大きくなるように構成されているが、これとは逆に、左側面8bの上下方向の長さが右側面8aの上下方向の長さよりも大きくなるように構成しても良いことは言うまでもない(この場合、飛行ゴム風船1が回転する向きは逆になる)。
【0045】
また、前記実施形態では、回転用突起8を2個設けた構成としているが、その数は特に限定されるものではなく、1個としても良いし、或いは3個以上としても良い。
【0046】
中でも、前記回転用突起8は複数個設けられて、これら複数個の回転用突起のいずれにおいても、その左右両側面8a、8bのうち同じ側の側面の上下方向の長さが、他方側の側面の上下方向の長さよりも大きくなるように構成されているのが好ましい。このような構成を採用することで、ゴム風船本体2により強い回転力を付与することができる。
【0047】
なお、前記実施形態では、回転用突起8を設けた構成としているが、このような回転用突起8を設けない構成としてもよい。
【0048】
また、前記実施形態では、内側体20は、左右に分割された第1分割片41と第2分割片42とから構成されているが、特にこのような形態に限定されるものではなく、例えば、上下に分割された構成等を採用してもよい。