(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181103
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】超高スループット無線システムのためのサウンディング・フィードバック・スキーム
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20170807BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20170807BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20170807BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20170807BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20170807BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04L27/26 114
H04W16/28 130
H04W24/10
H04W84/12
【請求項の数】31
【外国語出願】
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-95064(P2015-95064)
(22)【出願日】2015年5月7日
(62)【分割の表示】特願2013-528287(P2013-528287)の分割
【原出願日】2011年9月8日
(65)【公開番号】特開2015-208008(P2015-208008A)
(43)【公開日】2015年11月19日
【審査請求日】2015年6月4日
(31)【優先権主張番号】13/227,185
(32)【優先日】2011年9月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/380,812
(32)【優先日】2010年9月8日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】サミーア・ベルマニ
(72)【発明者】
【氏名】ラーフル・タンドラ
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・ファン・ゼルスト
(72)【発明者】
【氏名】ディディエー・ヨハネス・リチャルド・バン・ネー
(72)【発明者】
【氏名】ヘマンス・サンパス
(72)【発明者】
【氏名】ビンセント・ノウレス・ザ・フォース・ジョーンズ
【審査官】
吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/045910(WO,A2)
【文献】
特表2009−530898(JP,A)
【文献】
特表2007−517455(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0213013(US,A1)
【文献】
国際公開第2009/027931(WO,A2)
【文献】
今塩屋 竜太 Ryuta Imashioya,後方互換性を考慮したVHT無線LANの設計,電子情報通信学会2010年総合大会講演論文集 通信1 PROCEEDINGS OF THE 2010 IEICE GENERAL CONFERENCE,2010年 3月 2日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/0417
H04L 27/26
H04W 16/28
H04W 24/10
H04W 84/12
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
サウンディング・フィードバックのための要求を装置において受信することと、
フィードバックが単一ユーザ(SU)フィードバックに対応するか、または複数ユーザ(MU)フィードバックに対応するかを示すビットを備える、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックを送信するための統一された構成において、前記サウンディング・フィードバックを送信することと、
を備え、ここにおいて、
前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信され、
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、
方法。
【請求項2】
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、前記チャネルを表す行列の特異値分解(SVD)に関連付けられた固有ベクトル行列の1または複数の列を備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記サウンディング・フィードバックは、前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンに関連付けられたサブキャリアで送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、ガード帯域近傍のトーンまたはDCトーンのうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、パイロット・トーンを備えない、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記サブキャリアは、20MHz、40MHz、80MHz、または160MHzのチャネルの帯域幅に関連付けられている、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
パラメータNgは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信することが可能であれば、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)に関する情報、または、前記固有ベクトル行列のランクに関する情報、のうちの少なくとも1つを、前記統一された構成に含めること、をさらに備える請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記統一された構成の1または複数のフィールドへ、ヌル情報を埋めることをさらに備え、
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信できない場合、前記フィールドは、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)、または、前記固有ベクトル行列のランク、のうちの少なくとも1つに関連付けられている、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのはさらに、帯域端の周囲のトーン、または、DCトーンの周囲のトーンのうちの少なくとも1つにおいて、前記固有ベクトル行列の少なくとも1つの列を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記サウンディング・フィードバックを送信する前に、前記1または複数のビームフォーミング行列を周波数にわたって平滑化すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記1または複数の特異値は、前記チャネルを表す行列に関連付けられた固有値の行列の対角入力のサブセットを備え、
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送され、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記1または複数の特異値のおのおのは、Nv≧NgであるNv個のトーン毎に、通信のためにサンプルされる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
パラメータNvは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記圧縮方式で送信されるサウンディング・フィードバックは、前記Givenの回転角度の第1の角度を表すための5ビットと前記Givenの回転角度の第2の角度を表すための7ビット、前記第1の角度を表すための6ビットと前記第2の角度を表すための8ビット、または、前記第1の角度を表すための7ビットと前記第2の角度を表すための9ビット、のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記サウンディング・フィードバックは、無線通信規格のIEEE 802.11体系にしたがって送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
無線通信のための装置であって、
サウンディング・フィードバックのための要求を受信する手段と、
フィードバックが単一ユーザ(SU)フィードバックに対応するか、または複数ユーザ(MU)フィードバックに対応するかを示すビットを備える、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックを送信するための統一された構成において、前記サウンディング・フィードバックを送信する手段と、
を備え、ここにおいて、
前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信され、
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、
装置。
【請求項16】
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送される、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、前記チャネルを表す行列の特異値分解(SVD)に関連付けられた固有ベクトル行列の1または複数の列を備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記サウンディング・フィードバックは、前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンに関連付けられたサブキャリアで送信される、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、ガード帯域近傍のトーンまたはDCトーンのうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、パイロット・トーンを備えない、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記サブキャリアは、20MHz、40MHz、80MHz、または160MHzのチャネルの帯域幅に関連付けられている、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
パラメータNgは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信することが可能であれば、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)に関する情報、または、前記固有ベクトル行列のランクに関する情報、のうちの少なくとも1つを、前記統一された構成に含める手段、をさらに備える請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記統一された構成の1または複数のフィールドに、ヌル情報を埋める手段をさらに備え、
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信できない場合、前記フィールドは、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)、または、前記固有ベクトル行列のランク、のうちの少なくとも1つに関連付けられている、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのはさらに、帯域端の周囲のトーン、または、DCトーンの周囲のトーンのうちの少なくとも1つにおいて、前記固有ベクトル行列の少なくとも1つの列を備える、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記サウンディング・フィードバックを送信する前に、前記1または複数のビームフォーミング行列を周波数にわたって平滑化する手段、をさらに備える請求項15に記載の装置。
【請求項25】
前記1または複数の特異値は、前記チャネルを表す行列に関連付けられた固有値の行列の対角入力のサブセットを備え、
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送され、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記1または複数の特異値のおのおのは、Nv≧NgであるNv個のトーン毎に、通信のためにサンプルされる、請求項15に記載の装置。
【請求項26】
パラメータNvは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記圧縮方式で送信されるサウンディング・フィードバックは、前記Givenの回転角度の第1の角度を表すための5ビットと前記Givenの回転角度の第2の角度を表すための7ビット、前記第1の角度を表すための6ビットと前記第2の角度を表すための8ビット、または、前記第1の角度を表すための7ビットと前記第2の角度を表すための9ビット、のうちの少なくとも1つを備える、請求項15に記載の装置。
【請求項28】
前記サウンディング・フィードバックは、無線通信規格のIEEE 802.11体系にしたがって送信される、請求項15に記載の装置。
【請求項29】
無線通信のための装置であって、
サウンディング・フィードバックのための要求を受信するように構成された受信機と、
フィードバックが単一ユーザ(SU)フィードバックに対応するか、または複数ユーザ(MU)フィードバックに対応するかを示すビットを備える、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックを送信するための統一された構成において、前記サウンディング・フィードバックを送信するように構成された送信機と、
を備え、ここにおいて、
前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信され、
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、
装置。
【請求項30】
無線通信のための実行可能な命令群を含むコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記実行可能な命令群は、
サウンディング・フィードバックのための要求を装置において受信することと、
フィードバックが単一ユーザ(SU)フィードバックに対応するか、または複数ユーザ(MU)フィードバックに対応するかを示すビットを備える、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックを送信するための統一された構成において、前記サウンディング・フィードバックを送信することと、
のための命令を備え、ここにおいて、
前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信され、
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、
コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項31】
アクセス端末であって、
少なくとも1つのアンテナと、
サウンディング・フィードバックのための要求を、前記少なくとも1つのアンテナを介して受信するように構成された受信機と、
フィードバックが単一ユーザ(SU)フィードバックに対応するか、または複数ユーザ(MU)フィードバックに対応するかを示すビットを備える、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックを送信するための統一された構成において、前記サウンディング・フィードバックを送信するように構成された送信機と、
を備え、ここにおいて、
前記サウンディング・フィードバックは、前記アクセス端末に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信され、
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、
アクセス端末。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本特許出願は、本特許出願の譲受人に譲渡され本明細書において参照によって明確に組み込まれた2010年9月8日出願の「超高スループット無線システムのためのサウンディング・フィードバック・スキーム」(SOUNDING FEEDBACK SCHEMES FOR VERY HIGH THROUGHPUT WIRELESS SYSTEMS)と題された米国仮特許出願61/380,812号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示のある態様は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、超高スループット(VHT)無線システムにおいてサウンディング・フィードバックを送信するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムのために要求される帯域幅要件が増加する問題に対処するために、複数のユーザ端末が、チャネル・リソースを共有することによって、高データ・スループットを達成しながら、単一のアクセス・ポイント(AP)と通信することを可能にするための、異なるスキームが開発されている。複数入力複数出力(MIMO)技術は、次世代通信システムのためのポピュラーな技術として最近現れたこのような1つのアプローチを表す。MIMO技術は、例えば電気電子学会(IEEE)802.11規格のようないくつかの新興の無線通信規格に採用された。IEEE 802.11は、短距離通信(例えば、数10メートルから数100メートル)のためにIEEE 802.11委員会によって開発された無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)エア・インタフェース規格のセットを示す。
【0004】
MIMOシステムはデータ送信のために、複数(N
T個)の送信アンテナと複数(N
R個)の受信アンテナとを適用する。N
T個の送信アンテナおよびN
R個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるN
S個の独立チャネルへ分割される。ここでN
S≦min{N
T、N
R}である。N
S個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成される追加のディメンションが利用される場合、MIMOシステムは、(例えば、より高いスループット、および/または、より高い信頼性のような)向上されたパフォーマンスを与えうる。
【0005】
単一のAPと複数のユーザ局(STA)とを備える無線ネットワークでは、アップリンク方向とダウンリンク方向との両方において、複数のチャネルにおいて、異なるSTAへの同時送信が生じうる。このようなシステムには、多くのチャレンジがある。例えば、APは、例えばIEEE 801.11n/a/b/g規格またはIEEE 802.11ac規格のような異なる規格を用いて信号を送信しうる。受信機STAは、送信パケットのプリアンブルに含まれる情報に基づいて、信号の送信モードを検出することができうる。
【0006】
空間分割多元接続(SDMA)送信に基づくダウンリンク・マルチ・ユーザMIMO(MU−MIMO)システムは、APのアンテナ・アレイにおいてビームフォーミングを適用することによって、空間的に分離された複数のSTAに同時にサービス提供しうる。サポートされているSTAのおのおのから受信されるチャネル状態情報(CSI)に基づいて、APによって、複雑な送信プリコーディング重みが計算されうる。
【0007】
複数のSTAのうちのSTAとAPとの間のチャネルは、STAの環境における物体の動きによって引き起こされるモード変動によって、または、STAの移動によって経時的に変動しうるので、CSIは、APが、この特定のSTAへ正確にビームフォーミングするために、定期的に更新される必要がありうる。各STAのCSIフィードバックの要求レートは、APとそのSTAとの間のチャネルのコヒーレントな時間に依存しうる。不十分なフィードバック・レートは、不正確なビームフォーミングによって、逆に、パフォーマンスに悪影響を与えうる。一方、過度なフィードバック・レートは、貴重な媒体時間を浪費しながら、さらなる利益は最小しか得られない。
【0008】
空間的に分離された複数のユーザから構成されるシナリオでは、チャネル・コヒーレンス時間、すなわち、適切なCSIフィードバック・レートは、ユーザ間で、空間的に変動しうることが予期されうる。さらに、例えば、変動するチャネル条件、および、ユーザの移動のようなさまざまな要因によって、適切なCSIフィードバック・レートはまた、ユーザのおのおのについて一時的に変動しうる。例えば、(高解像度テレビ(HDTV)またはセット・トップ・ボックスのような)いくつかのSTAは、固定的でありうる一方、(ハンドヘルド・デバイスのような)その他のものは、動きうる。さらに、STAのサブセットは、蛍光効果からの高いドップラを受けうる。最後に、異なる散乱体が、異なる速度で移動し、STAの別のサブセットに影響を与えうるので、いくつかのSTAへのマルチ・パスは、他のものよりもより多くのドップラを有しうる。
【0009】
したがって、CSIフィードバックの単一レートが、無線システム内でサポートされているすべてのSTAのために利用されている場合、不十分なフィードバック・レートを持つSTAのための不正確なビームフォーミングによって、および/または、不必要に高いフィードバック・レートを持つSTAのための過度なフィードバック・オーバヘッドによって、システム・パフォーマンスが悪化しうる。
【0010】
従来のスキームでは、移動または一時的なチャネル変動の観点から、最悪ケースのユーザのものと一致したレートでCSIフィードバックが生じる。さまざまなチャネル条件を経験するSTAからなるSDMAシステムの場合、すべてのSTAのために、どの単一のCSIフィードバック・レートも適切ではない。最悪ケースのユーザに提供することは、比較的変化のないチャネル条件にあるSTAに対して、高い動的なチャネルにおけるレートと同じレートでCSIをフィードバックさせることによって、チャネル・リソースを不必要に浪費させることになるだろう。
【0011】
例えば、イボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO)データ・レート制御チャネル(DRC)の場合、「チャネル状態」情報は、受信されたパイロット信号対干渉および雑音比(SINR)を反映している。そして、次の送信のためのレート選択を容易にするために、STAによって送信される。この情報は、すべてのユーザのために固定レートで、恐らくは、最悪ケースの予測される移動状態に関連付けられたチャネル変動を追跡するのに十分なレートで更新される。このチャネル状態フィードバックのレートは、静止したユーザに対しては不必要に高くなりうる。しかしながら、この場合、DRCは、最小のオーバヘッドを提供するように設計されている。SDMAシステムにおけるCSIは、APにおける複雑なビームフォーミングをサポートするために使用されているので、このフィードバックを、EV−DO設計で達成される程度に圧縮または簡素化することは可能ではないことがありうる。
【0012】
別の例として、送信ビームフォーミングをサポートする電気電子学会(IEEE)802.11n規格の場合、CSIが送信されるレートは指定されておらず、実装問題と考えられる。対照的に、IEEE 802.11ac(超高スループット(VHT))規格における複数のSDMAユーザのためのCSIフィードバックの潜在的に高いオーバヘッドによって、および、粗悪なSTAによるCSIフィードバック・メカニズムの潜在的な悪態によって標準的な仕様におけるCSIフィードバックのためのプロトコルを指定することが所望されうる。
【発明の概要】
【0013】
本開示のある態様は、無線通信のための方法を提供する。この方法は一般に、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を、装置において生成することと、ここで、サウンディング・フィードバックは、装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、サウンディング・フィードバックをチャネルで送信することと、を含む。
【0014】
本開示のある態様は、無線通信のための装置を提供する。この装置は一般に、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成する手段と、ここで、サウンディング・フィードバックは、装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、サウンディング・フィードバックをチャネルで送信する手段と、を含む。
【0015】
本開示のある態様は、無線通信のための装置を提供する。この装置は一般に、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成するように構成された回路と、ここで、サウンディング・フィードバックは、装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、サウンディング・フィードバックをチャネルで送信するように構成された送信機と、を含む。
【0016】
本開示のある態様は、無線通信のために実行可能な命令群を含むコンピュータ読取可能な媒体を提供する。これら実行可能な命令群は一般に、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を、装置において生成することと、ここで、サウンディング・フィードバックは、装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、サウンディング・フィードバックをチャネルで送信することと、のための命令群を含む。
【0017】
ある態様は、アクセス端末を提供する。このアクセス端末は一般に、少なくとも1つのアンテナと、単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成するように構成された回路と、ここで、サウンディング・フィードバックは、アクセス端末に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、少なくとも1つのアンテナによって、チャネルを介してサウンディング・フィードバックを送信するように構成された送信機と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の前述した特徴が、より詳細に理解される方式で、簡潔に要約された具体的な記載が、態様に対する参照によってなされている。そして、それらの幾つかは、添付図面で例示されている。
【0019】
しかしながら、この記載は、その他の等しく有効な態様に対しても適合するので、添付図面は、本開示のある典型的な態様のみを示していることや、この範囲を限定するものとしては考慮されないことが注目されるべきである。
【
図1】
図1は、本開示のある態様にしたがう無線通信ネットワークを例示する。
【
図2】
図2は、本開示のある態様にしたがうアクセス・ポイントおよびユーザ端末の例のブロック図を例示する。
【
図3】
図3は、本開示のある態様にしたがう無線デバイスの例のブロック図を例示する。
【
図4】
図4は、本開示のある態様にしたがって、サウンディング・フィードバックが、20MHzおよび40MHzのチャネル帯域幅のために送信されるキャリアの例を例示する。
【
図5】
図5は、本開示のある態様にしたがって、サウンディング・フィードバックが、80/160MHzのチャネル帯域幅のために送信されるキャリアの例を例示する。
【
図6】
図6は、本開示のある態様にしたがって、サウンディング・フィードバックが、20MHzのチャネル帯域幅のために送信されるキャリアの別の例を例示する。
【
図7】
図7は、本開示のある態様にしたがって、サウンディング・フィードバックが、40MHzのチャネル帯域幅のために送信されるキャリアの別の例を例示する。
【
図8】
図8は、本開示のある態様にしたがって、サウンディング・フィードバックが、80/160MHzのチャネル帯域幅のために送信されるキャリアの例を例示する。
【
図9】
図9は、本開示のある態様にしたがって、ユーザ局(STA)からサウンディング・フィードバックを送信するための動作の例を例示する。
【
図9A】
図9Aは、
図9の動作の例を実行することができる構成要素の例を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示のさまざまな態様は、添付図面を参照して以下により十分に記載される。しかしながら、本開示は、異なる多くの形態で具体化され、本開示を通じて示されたどのような具体的な構成または機能にも限定されるとは解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が十分で完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝達できるように提供される。本明細書における教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲は、独立して実施されようが、あるいは、本開示の任意の他の態様と組み合わされようが、本明細書で示された開示の態様をカバーすることが意図されていることを認識すべきである。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を用いて装置が実施され、方法が実現されうる。さらに、本開示の範囲は、別の構成、機能、または、本明細書に記載された開示のさまざまな態様またはそれ以外の態様が追加された構成および機能を用いて実現される装置または方法をカバーすることが意図されている。本明細書で示された開示のあらゆる態様は、特許請求の範囲の1または複数の要素によって具体化されうる。
【0021】
「典型的である」という単語は「例、事例、あるいは実例として役立つ」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書において「典型的」と記載されるいかなる態様も、他の態様よりも好適であるとか、有利であると必ずしも解釈される必要はない。
【0022】
本明細書では、特定の態様が記載されているが、これら態様の多くの変形および置換が、本開示の範囲内にある。好適な態様のいくつかの利点および長所が述べられているが、本開示の範囲は、特定の利点、使用、および目的に限定されることは意図されていない。むしろ、本開示の態様は、このうちのいくつかが図面における例示によって、および、以下の好適な態様の記載によって例示されている異なる無線技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに広く適用可能であることが意図されている。詳細な記載および図面は、限定ではない開示の単なる例示であり、本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【0023】
(典型的な無線通信システム)
本明細書に記載された技術は、シングル・キャリア送信に基づく通信システムを含む、さまざまなブロードバンド無線通信システムのために使用されうる。本明細書で開示された態様は、例えば、ミリ・メートル波信号を含む超広帯域(UMB)信号を適用するシステムに有利でありうる。しかしながら、他の符号化信号が同様の利点から利益を得るので、本開示は、このようなシステムに限定されるとは意図されていない。
【0024】
本明細書に記載された教示は、さまざまな有線装置または無線装置(例えば、ノード)へ組み込まれうる(例えば、これら内で実行されるか、これらによって実施される)いくつかの態様では、ノードは、無線ノードを備える。このような無線ノードは、例えば、有線または無線による通信リンクによる(例えば、インターネットまたはセルラ・ネットワークのような広域ネットワークのような)ネットワークへの、または、ネットワークのための接続を提供しうる。いくつかの態様では、本明細書における教示したがって実施される無線ノードは、アクセス・ポイントまたはアクセス端末を備えうる。
【0025】
アクセス・ポイント(“AP”)は、ノードB、ラジオ・ネットワーク・コントローラ(“RNC”)、eノードB、基地局コントローラ(“BSC”)、基地トランシーバ局(“BTS”)、基地局(“BS”)、トランシーバ機能(“TF”)、ラジオ・ルータ、ラジオ・トランシーバ、基本サービス・セット(“BSS”)、拡張サービス・セット(“ESS”)、ラジオ基地局(“RBS”)、または、その他いくつかの用語として知られているか、備えているか、または実現されうる。いくつかの実装では、アクセス・ポイントは、セット・トップ・ボックス・キオスク、メディア・センタ、または、無線媒体または有線媒体を介して通信するように構成されたその他任意の適切なデバイスを備えうる。
【0026】
例えば、アクセス端末(“AT”)は、アクセス端末、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、ユーザ機器、ユーザ局、またはその他いくつかの用語として知られているか、備えているか、または実現されうる。いくつかの実施において、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(“SIP”)電話、無線ローカル・ループ(“WLL”)局、携帯情報端末(“PDA”)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、局(“STA”)、あるいは無線モデムに接続されたその他いくつかの適切な処理デバイスを備えうる。したがって、本明細書で教示された1または複数の態様は、電話(例えば、セルラ電話またはスマート・フォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブル・コンピューティング・デバイス(例えば、情報携帯端末)、タブレット、エンタティメント・デバイス(例えば、音楽またはビデオ・デバイス、または衛星ラジオ)、テレビ・ディスプレイ、フリップ・カム、セキュリティ・ビデオカメラ、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)、全地球測位システム・デバイス、あるいは無線媒体または有線媒体によって通信するように構成されたその他任意の適切なデバイスに組み入れられうる。
【0027】
図1は、アクセス・ポイントおよびユーザ端末を備えた多元接続MIMOシステム100を例示する。簡略のために、
図1には、1つのアクセス・ポイント110だけしか示されていない。アクセス・ポイント(AP)は、一般に、ユーザ端末と通信する固定局であり、基地局、またはその他いくつかの用語でも称されうる。ユーザ端末は、据置式または移動式であり、移動局、局(STA)、クライアント、無線デバイス、またはその他いくつかの用語でも称されうる。ユーザ端末は、例えばセルラ電話、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルド・デバイス、無線モデム、ラップトップ・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ等のような無線デバイスでありうる。
【0028】
アクセス・ポイント110は、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、所与の瞬間において、1または複数のユーザ端末120と通信しうる。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、アクセス・ポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、ユーザ端末からアクセス・ポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピア・トゥ・ピアを通信しうる。システム・コントローラ130は、アクセス・ポイントに接続しており、アクセス・ポイントのための調整および制御を与える。
【0029】
システム100は、ダウンリンクおよびアップリンクにおけるデータ送信のために複数の送信アンテナおよび複数の受信アンテナを適用する。アクセス・ポイント110は、N
ap個のアンテナを装備しており、ダウンリンク送信のための複数の入力(MI)と、アップリンク送信のための複数の出力(MO)とを示す。N
u個の選択されたユーザ端末120のセットは、集合的に、ダウンリンク送信のための複数の出力と、アップリンク送信のための複数の入力とを示す。ある場合では、N
u個のユーザ端末のためのデータ・シンボル・ストリームが、ある手段によって、符号、周波数、または時間で多重化されていない場合、N
ap≧N
u≧1を有することが所望されうる。データ・シンボル・ストリームが、CDMAで異なる符号チャネルを用いて、OFDMでサブ帯域の別のセットを用いて、等で多重化されうるのであれば、N
uは、N
apよりも大きくなりうる。選択された各ユーザ端末は、ユーザ特有データをアクセス・ポイントへ送信するか、および/または、ユーザ特有データをアクセス・ポイントから受信する。一般に、選択されたユーザ端末はそれぞれ、1または複数のアンテナ(つまり、N
ut≧1)を装備しうる。N
u個の選択されたユーザ端末は、同じまたは異なる数のアンテナを有しうる。
【0030】
MIMOシステム100は、時分割デュプレクス(TDD)システムまたは周波数分割デュプレクス(FDD)システムをサポートしうる。TDDシステムの場合、ダウンリンクおよびアップリンクは、同じ周波数帯域を共有する。FDDシステムの場合、ダウンリンクおよびアップリンクは、異なる周波数帯を使用する。MIMOシステム100はさらに、送信のために単一のキャリアまたは複数のキャリアを利用しうる。ユーザ端末はそれぞれ、(例えば、コスト・ダウンを維持するために)単一アンテナを、あるいは、(例えば、追加コストが支援されうる場合)複数アンテナを装備しうる。MIMOシステム100は、60GHz帯域で動作する高速無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を表しうる。
【0031】
図2は、MIMOシステム100におけるアクセス・ポイント110と2つのユーザ端末120m,120xのブロック図を示す。アクセス・ポイント110は、N
ap個のアンテナ224a乃至224apを装備している。ユーザ端末120mは、N
ut,m個のアンテナ252ma乃至252muを装備し、ユーザ端末120xは、N
ut,x個のアンテナ252xa乃至252xuを装備している。アクセス・ポイント110は、ダウンリンクのための送信エンティティ、およびアップリンクのための受信エンティティである。ユーザ端末120はそれぞれ、アップリンクのための送信エンティティ、およびダウンリンクのための受信エンティティである。本明細書で使用されるように、「送信エンティティ」は、周波数チャネルを介してデータを送信することが可能な、独立して動作する装置またはデバイスであり、「受信エンティティ」は、周波数チャネルを介してデータを受信することが可能な、独立して動作する装置またはデバイスである。後述する説明では、添字“dn”は、ダウンリンクを示し、添字“up”は、アップリンクを示し、N
up個のユーザ端末が、アップリンクにおける同時通信のために選択され、N
dn個のユーザ端末が、ダウンリンクにおける同時通信のために選択され、N
upは、N
dnと等しい場合も、等しくない場合もあり、N
upおよびN
dnは、固定値であることも、各スケジューリング・インタバルについて変動する場合もありうる。ビーム・ステアリングまたはその他のある空間処理技術が、アクセス・ポイントおよびユーザ端末において使用されうる。
【0032】
アップリンクでは、アップリンク送信のために選択された各ユーザ端末120において、TXデータ・プロセッサ288が、データ・ソース286からトラフィック・データを、コントローラ280から制御データを受け取る。TXデータ・プロセッサ288は、ユーザ端末のために選択されたレートに関連付けられた符号化スキームおよび変調スキームに基づいて、ユーザ端末のためのトラフィック・データ{d
up,m}を処理(例えば、符号化、インタリーブ、および変調)し、データ・シンボル・ストリーム{s
up,m}を提供する。TX空間プロセッサ290は、データ・シンボル・ストリーム{s
up,m}について空間処理を実行し、N
ut,m個のアンテナのためにN
ut,m個の送信シンボル・ストリームを提供する。各送信機ユニット(TMTR)254は、それぞれの送信シンボル・ストリームを受信して処理(例えば、アナログ変換、増幅、フィルタ、および周波数アップコンバート)し、アップリンク信号を生成する。N
ut,m個の送信機ユニット254は、N
ut,m個のアンテナ252からアクセス・ポイント110へ送信のために、N
ut,m個のアップリンク信号を提供する。
【0033】
N
up個のユーザ端末は、アップリンクにおける同時送信のためにスケジュールされうる。これらユーザ端末の各々は、データ・シンボル・ストリームについて空間処理を実行し、送信シンボル・ストリームのセットを、アップリンクで、アクセス・ポイントへ送信する。
【0034】
アクセス・ポイント110では、N
ap個のアンテナ224a乃至224apが、アップリンクで送信しているN
up個すべてのユーザ端末から、アップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、受信した信号を、それぞれの受信機ユニット(RCVR)222に提供する。各受信機ユニット222は、送信機ユニット254によって実行されるものに対して相補的な処理を実行し、受信したシンボル・ストリームを提供する。RX空間プロセッサ240は、N
ap個の受信機ユニット222から受信したN
ap個のシンボル・ストリームについて受信機空間処理を実行し、復元されたN
ap個のアップリンク・データ・シンボル・ストリームを提供する。受信機空間処理は、チャネル相関行列変換(CCMI)、最小平均平方誤差(MMSE)、連続干渉除去(SIC)、またはその他いくつかの技術にしたがって実行される。復元された各アップリンク・データ・シンボル・ストリーム{s
um,m}は、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータ・シンボル・ストリーム{s
um,m}の推定値である。RXデータ・プロセッサ242は、復号されたデータを取得するために、そのストリームのために使用されたレートにしたがって、復元された各アップリンク・データ・シンボル・ストリーム{s
up,m}を処理(例えば、復調、デインタリーブ、および復号)する。各ユーザ端末の復号されたデータは、格納のためにデータ・シンク244へ提供され、および/または、さらなる処理のためにコントローラ230へ提供されうる。
【0035】
ダウンリンクでは、アクセス・ポイント110において、TXデータ・プロセッサ210は、ダウンリンク送信のためにスケジュールされたN
dn個のユーザ端末のためのトラフィック・データをデータ・ソース208から、制御データをコントローラ230から、そして、恐らくはその他のデータをスケジューラ234から受信する。さまざまなタイプのデータが、異なる伝送チャネルで送信されうる。TXデータ・プロセッサ210は、そのユーザ端末のために選択されたレートに基づいて、各ユーザ端末のためのトラフィック・データを処理(例えば、符号化、インタリーブ、および変調)する。TXデータ・プロセッサ210は、N
dn個のユーザ端末のためにN
dn個のダウンリンク・データ・シンボル・ストリームを提供する。TX空間プロセッサ220は、N
dn個のダウンリンク・データ・シンボル・ストリームについて空間処理を実行し、N
ap個のアンテナのために、N
ap個の送信シンボルを提供する。各送信機ユニット(TMTR)222はそれぞれ、ダウンリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボル・ストリームを受信して処理する。N
ap個の送信機ユニット222は、N
ap個のアンテナ224からユーザ端末への送信のため、N
ap個のダウンリンク信号を提供する。
【0036】
各ユーザ端末120では、N
ut,m個のアンテナ252が、アクセス・ポイント110からN
ap個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット(RCVR)254は、関連するアンテナ252からの受信信号を処理し、受信シンボル・ストリームを提供する。RX空間プロセッサ260は、N
ut,m個の受信機ユニット254からのN
ut,m個の受信シンボル・ストリームについて受信機空間処理を実行し、ユーザ端末のために復元されたダウンリンク・データ・シンボル・ストリーム{s
dn,m}を提供する。受信機空間処理は、CCMI、MMSE、またはその他いくつかの技術にしたがって実行される。RXデータ・プロセッサ270は、ユーザ端末のために復号されたデータを取得するために、復元されたダウンリンク・データ・シンボル・ストリームを処理(例えば、復調、デインタリーブ、および復号)する。
【0037】
各ユーザ端末120では、N
ut,m個のアンテナ252が、アクセス・ポイント110からN
ap個のダウンリンク信号を受信する。各受信機ユニット(RCVR)254は、関連するアンテナ252からの受信信号を処理し、受信シンボル・ストリームを提供する。RX空間プロセッサ260は、N
ut,m個の受信ユニット254からのN
ut,m個の受信シンボル・ストリームについて受信機空間処理を実行し、ユーザ端末のために復元されたダウンリンク・データ・シンボル・ストリーム{s
dn,m}を提供する。受信機空間処理は、CCMI、MMSE、またはその他いくつかの技術にしたがって実行される。RXデータ・プロセッサ270は、ユーザ端末のために復号されたデータを取得するために、復元されたダウンリンク・データ・シンボル・ストリームを処理(例えば、復調、デインタリーブ、および復号)する。
【0038】
本開示のある態様によれば、IEEE 802.11ac(超高スループット(VHT))無線通信規格のための統一されたサウンディング・フィードバック・メカニズムがサポートされうる。このメカニズムは、単一ユーザ(SU)とマルチ・ユーザ(MU)との両方のフィードバックのために効率的に動作しうる。本開示で提案されているメカニズムは、単一の受信機ステート・マシン、単一のサウンディング・フレーム交換、(例えば、ユーザ端末(単数または複数)120からの)サウンディング・フィードバックを要求しているアクセス・ポイント(例えば、アクセス・ポイント110)からの単一のヌル・データ・パケット(NDP)送信、および、統一されたフィードバック構成となりうる。
【0039】
図3は、システム100内で適用されうる無線デバイス302内で利用されうるさまざまな構成要素を例示する。無線デバイス302は、本明細書で説明されるさまざまな方法を実施するために構成され得るデバイスの例である。無線デバイス302は、アクセス・ポイント110またはユーザ端末120でありうる。
【0040】
無線デバイス302は、無線デバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含みうる。このプロセッサ304は、中央制御装置(CPU)とも称されうる。読取専用メモリ(ROM)とランダム・アクセス・メモリ(RAM)との両方を含みうるメモリ306が、プロセッサ304に命令およびデータを提供する。メモリ306の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をも含みうる。プロセッサ304は、通常、メモリ306に格納されたプログラム命令に基づいて、論理演算および算術演算を実行する。本明細書で説明される方法を実施するために、メモリ306内の命令が実行可能とされうる。
【0041】
無線デバイス302は、無線デバイス302と遠隔位置との間でのデータの送信および受信を可能にする送信機310および受信機312を含みうるハウジング308をも含みうる。送信機310および受信機312は、トランシーバ314に結合されうる。複数の送信アンテナ316が、ハウジング308に接続され、トランシーバ314に電気的に接続されている。無線デバイス302はまた、(図示しない)複数の送信機、複数の受信機、および複数のトランシーバを含みうる。
【0042】
無線デバイス302は、トランシーバ314によって受信された信号を検出し、そのレベルを定量化する目的で使用される信号検出器318をも含みうる。信号検出器318は、合計エネルギ、シンボル毎のサブキャリア毎のエネルギ、電力スペクトル密度、およびその他の信号のような信号を検出しうる。無線デバイス302は、信号を処理する際に使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)320をも含みうる。
【0043】
無線デバイス302のさまざまな構成要素を、データ・バスに加えて電力バス、制御信号バス、およびステータス信号バスを含むことができるバス・システム322によってともに結合することができる。
【0044】
本開示のある態様は、SUとMUとの両方のフィードバックのために効率的に動作しうる、VHT無線通信システムのための統一されたサウンディング・フィードバック・メカニズムをサポートする。本開示は、単一の受信機ステート・マシン、単一のサウンディング・フレーム交換、(例えば、無線デバイス302のようなユーザ端末からの)サウンディング・フィードバックを要求しているアクセス・ポイント(例えば、無線デバイス302)からの単一のNDP送信、および、統一されたフィードバック構成となりうるメカニズムを提案する。
【0045】
(VHTシステムのためのサウンディング・フィードバックの送信)
本開示のある態様は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)システムにおいて、ユーザ局(STA)からサウンディング・フィードバックを送信することをサポートする。このフィードバックは、ある数のビームフォーミング行列と、STAに関連付けられた無線チャネルのある数の特異値とを備えうる。さらに、サウンディング・フィードバックは、このフィードバックが、SUフィードバックに対応するか、またはMUフィードバックに対応するかを示すためのビットを備えうる。
【0046】
フィードバックされているビームフォーミング行列は、V行列(すなわち、固有値ベクトル行列)の1または複数の列を備えうる。V行列は、無線チャネルを表す行列の特異値分解(SVD)に基づきうる。本開示の1つの態様では、行列Vは、無線チャネルの正しい固有ベクトルの行列を備えうる。態様では、ビームフォーミング行列は、N
g(N
g≧1)個のトーン毎にサンプルされ、恐らくは、例えばパイロット・トーンのような選択されたいくつかのトーンを除外しつつ、ガード帯域近傍のトーンおよびDCトーンを含んでいる。例えば20MHz、40MHz、80MHzおよび160MHzのチャネル帯域幅のような異なるチャネル帯域幅のために、異なるトーン数が考慮されうる。
【0047】
本開示の1つの態様では、パラメータN
gは、チャネルの周波数選択性にしたがって選択されうる。N
g(N
g≧1)個のトーン毎にサンプルされるビームフォーミング行列は、フォードバックの送信前に、周波数にわたって平滑化されうる。
【0048】
サウンディング・フィードバックで送信される特異値(固有値)は、無線チャネルの固有値の行列の対角入力のサブセットを備えうる。これらの特異値は、N
v個のトーン毎にサンプルされうる。ここで、N
v≧N
gである。本開示の1つの態様では、パラメータN
vは、チャネルの周波数選択性にしたがって選択されうる。
【0049】
本開示のある態様の場合、サウンディング・フィードバックのビームフォーミング行列は、Givenの回転角度ψ、φを用いた圧縮方式で送信されうる(これら角度の名称は、IEEE 802.11n仕様で使用されているものと同じである)。これら角度のビット幅は、サウンディング・フィードバックがMUフィードバックであるかSUフィードバックであるかに依存して変化しうる。本開示の1つの態様では、MU−MIMOフィードバックの場合、角度ψについて5ビットの分解能が使用され、角度φについて7ビットの分解能が使用されうる。別の態様では、MU−MIMOフィードバックの場合、角度ψについて6ビットの分解能が使用され、角度φについて8ビットの分解能が使用されうる。さらに別の態様では、MU−MIMOフィードバックの場合、角度ψについて7ビットの分解能が使用され、角度φについて9ビットの分解能が使用されうる。
【0050】
MU−MIMOダウンリンク送信を受信することが可能なSTAは、サウンディング・フィードバックに、特異値と、例えば、行列Vのフィードバックのための最低ランク、トーン毎の信号対雑音比(SNR)等のような追加情報とを含むことが要求されうる。一方、MU−MIMOダウンリンク送信を受信することが可能ではないSTAは、サウンディング・フィードバックの追加フィールドのいくつか(例えば、特異値、行列Vのランク、およびトーン毎のSNRに関する情報等に関連付けられたフィールド)に、ヌルを埋めることができうる。
【0051】
本開示のある態様の場合、サウンディング・フィードバックの一部として行列Vが送信されるトーンは、
図4−8において与えられるように、20MHz、40MHz、および80/160MHzのチャネル帯域幅のためのトーン・インデクスを備えうる。
図4−8におけるパラメータN
sは、サウンディング・フィードバックが送信されうるトーンの数を示す。
【0052】
本開示の1つの態様では、サウンディング・フィードバックで送信されるビームフォーミング行列は、V行列の1または複数の列を備え、N
g(N
g≧1)個のトーン毎にサンプルされうる。さらに、ビームフォーミング行列は、帯域端の周囲の少数のトーンと、DCの周囲の少数のトーンとのうちの少なくとも1つにおけるV行列の1または複数の列を備えうる。これは、
図6−8に例示される。
【0053】
図9は、本開示のある態様にしたがって、ユーザ局(STA)(例えば、アクセス端末)からサウンディング・フィードバックを送信するための動作900の例を例示する。902では、STAは、単一ユーザ(SU)通信およびマルチ・ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成しうる。サウンディング・フィードバックは、STAに関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備えうる。904では、STAは、サウンディング・フィードバックを、チャネルで送信しうる。1または複数のビームフォーミング行列は、ダウンリンク送信のビームフォーミングのためのサウンディング・フィードバックを受信するアクセス・ポイントにおいて利用されうる。本開示の態様では、1または複数の特異値が、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送されうる。
【0054】
前述した方法のさまざまな動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の適切な手段によって実行されうる。これら手段は、限定される訳ではないが、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサを含むさまざまなハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含みうる。一般に、図面に例示された動作が存在する場合、これら動作は、同じ符番を付された対応するミーンズ・プラス・ファンクション構成要素を有しうる。例えば、
図9に例示される動作900は、
図9Aに例示される手段900Aに対応する。
【0055】
例えば、生成する手段は、例えば、ユーザ端末120の
図2からのTXデータ・プロセッサ288、または、無線デバイス302の
図3からのプロセッサ304のような特定用途向け集積回路を備えうる。送信する手段は、例えば、ユーザ端末120の
図2からの送信機254、または、無線デバイス302の
図3からの送信機310のような送信機を備えうる。含める手段は、例えばTXデータ・プロセッサ228またはプロセッサ304のような特定用途向け集積回路を備えうる。埋める手段は、例えばTXデータ・プロセッサ288またはプロセッサ304のような特定用途向け集積回路を備えうる。平滑化する手段は、例えばTXデータ・プロセッサ288またはプロセッサ304のような特定用途向け集積回路を備えうる。
【0056】
本明細書で使用される場合、用語「決定すること」は、さまざまな動作を含む。例えば、「決定すること」は、計算、コンピューティング、処理、導出、調査、ルックアップ(例えば、テーブル、データベース、または他のデータ構造内のルックアップ)、確認等を行うことを含みうる。また、「決定すること」は、受信(例えば、情報の受信)、アクセス(例えば、メモリ内のデータへのアクセス)等を行うことを含みうる。また、「決定すること」は、解決、選択、選定、確立等を行うことを含みうる。
【0057】
本明細書に記載されるように、アイテムのリストのうちの「少なくとも1つ」と称する文言は、単数を含むこれらアイテムのうちの任意の組み合わせを称する。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーすることが意図されている。
【0058】
本開示に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ信号(FPGA)もしくはその他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、ディスクリート・ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせを用いて実施または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代替案では、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステート・マシンでありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0059】
本開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、またはこの2つの組合せによって実施することができる。ソフトウェア・モジュールは、当該技術分野において周知のすべての形式の記憶媒体に常駐しうる。使用されうる記憶媒体のいくつかの例は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROMなどを含む。ソフトウェア・モジュールは、単一の命令または複数の命令を備えることができ、複数の異なるコード・セグメント上で、異なるプログラムの間で、および複数の記憶媒体にわたって分散されうる。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込めるように、プロセッサに結合されうる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。
【0060】
本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1または複数のステップまたは動作を備える。方法ステップおよび/または動作は、特許請求の範囲のスコープから逸脱せずに相互に置換されうる。言い換えると、ステップまたは動作の特定の順序が指定されていない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲のスコープから逸脱せずに変更されうる。
【0061】
記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれら任意の組み合わせによって実現されうる。ハードウェアで実現される場合、ハードウェア構成の例は、無線ノード内の処理システムを備えうる。処理システムは、バス・アーキテクチャを用いて実現されうる。バスは、全体的な設計制約および処理システムの特定の用途に依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バスは、プロセッサ、機械読取可能な媒体、およびバス・インタフェースを含む回路をともにリンクしうる。バス・インタフェースは、とりわけ、ネットワーク・アダプタを、バスを介して、処理システムへ接続するために使用されうる。ネットワーク・アダプタは、物理レイヤの信号処理機能を実現するために使用されうる。ユーザ端末120(
図1を参照)の場合には、ユーザ・インタフェース(例えば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティック等)も、バスに接続されうる。バスはさらに、例えば、タイミング・ソース、周辺機器、電圧制御装置、および電力管理回路等のようなその他さまざまな回路をリンクしうる。これらは、当該技術分野で良く知られているので、さらなる説明はしない。
【0062】
プロセッサは、バスの管理、および、機械読取可能な媒体に格納されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。プロセッサは、1または複数の汎用プロセッサおよび/または特別目的プロセッサを用いて実現されうる。例は、マイクロ・プロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、および、ソフトウェアを実行することができるその他の回路、を含みうる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マクロコード、ハードウェア記述言語、あるいはその他で称されようとも、命令群、データ、あるいは、これらの任意の組み合わせを意味するように広く解釈されるものとする。機械読取可能な媒体は、例によれば、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、フラッシュ・メモリ、ROM(リード・オンリー・メモリ)、PROM(プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハード・ドライブ、またはその他任意の適切な記憶媒体、あるいはこれら任意の組み合わせを含みうる。機械読取可能な媒体は、コンピュータ・プログラム製品内に組み込まれうる。コンピュータ・プログラム製品は、パッケージング・マテリアルを備えうる。
【0063】
ハードウェアによる実施では、機械読取可能な媒体は、プロセッサとは別の処理システムの一部でありうる。しかしながら、当業者であれば容易に理解するであろうが、機械読取可能な媒体またはその任意の部分は、処理システムの外部にありうる。例によれば、機械読取可能な媒体は、伝送路、データによって変調されたキャリア波、および/または、無線ノードから分離したコンピュータ製品を含みうる。これらすべては、バス・インタフェースを介してプロセッサによってアクセスされうる。あるいは、または、それに加えて、機械読取可能な媒体またはこれら任意の部分は、キャッシュおよび/または汎用レジスタ・ファイルによくあるように、プロセッサへ統合されうる。
【0064】
処理システムは、プロセッサ機能を提供する1または複数のマイクロ・プロセッサと、機械読取可能な媒体のうちの少なくとも一部を提供する外部メモリとを備える汎用処理システムとして構成されうる。これらすべては、外部バス・アーキテクチャによって、他の支援回路とリンクされている。あるいは、処理システムは、プロセッサ、バス・インタフェース、アクセス端末の場合におけるユーザ・インタフェース、支援回路、および、単一チップに統合された機械読取可能な媒体のうちの少なくとも一部を備えるASIC(特定用途向け集積回路)で実現されうるか、または、1または複数のFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)、PLD(プログラマブル・ロジック・デバイス)、コントローラ、ステート・マシン、ゲート・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または、その他任意の適切な回路、または、本開示によって説明されたさまざまな機能を実行しうる回路の任意の組み合わせで実現されうる。当業者であれば、システム全体に課せられる全体的な設計制約および特定のアプリケーションに依存して、処理システムのために、記載された機能をどうやって最良に実施するかを認識するだろう。
【0065】
機械読取可能な媒体は、多くのソフトウェア・モジュールを備えうる。ソフトウェア・モジュールは、プロセッサによって実行された場合、処理システムに対して、さまざまな機能を実行させるための命令群を含む。ソフトウェア・モジュールは、送信モジュールおよび受信モジュールを含みうる。ソフトウェア・モジュールはそれぞれ、単一のストレージ・デバイス内に存在するか、または、複数のストレージ・デバイスにわたって分散されうる。例によれば、ソフトウェア・モジュールは、トリガ・イベントが生じると、ハード・ドライブからRAMへロードされうる。ソフトウェア・モジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を増加させるために、命令のうちのいくつかをキャッシュにロードしうる。その後、プロセッサによる実行のために、1または複数のキャッシュ・ラインが、汎用レジスタ・ファイルへロードされうる。以下に示すソフトウェア・モジュールの機能を参照する場合、このような機能は、このソフトウェア・モジュールからの命令群を実行するときに、プロセッサによって実施されることが理解されるだろう。
【0066】
ソフトウェアで実施される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能な媒体上に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ・プログラムを1つの場所から別の場所へ転送することを容易にする任意の媒体を含む通信媒体とコンピュータ記憶媒体との両方を含んでいる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされる利用可能な任意の媒体でありうる。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線(IR)、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含んでいる。ここで、diskは通常、データを磁気的に再生する一方、discは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ読取可能な媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体(例えば、具体的な媒体)を備えうる。さらに、別の態様の場合、コンピュータ読取可能な媒体は、一時的なコンピュータ読取可能な媒体(例えば、信号)を備えうる。前述した組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0067】
したがって、ある態様は、本明細書に記載された動作を実行するためのコンピュータ・プログラム製品を備えうる。例えば、このようなコンピュータ・プログラム製品は、格納された(および/またはエンコードされた)命令群を有するコンピュータ読取可能な媒体を備える。これら命令群は、本明細書において記載された動作を実行するために、1または複数のプロセッサによって実行されることが可能である。ある態様の場合、コンピュータ・プログラム製品は、パッケージング・マテリアルを含みうる。
【0068】
さらに、本明細書で説明された方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段を、適宜、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードし、かつ/または他の形式で入手することができることを了解されたい。例えば、このようなデバイスは、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合されうる。代替案では、本明細書に記載されたさまざまな方法は、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクト・ディスク(CD)またはフロッピー・ディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供され、ユーザ端末および/または基地局は、記憶手段をデバイスに結合するか提供するときにさまざまな方法を取得しうる。さらに、本明細書で説明された方法および技法をデバイスに提供するために、その他任意の適切な技法が利用されうる。
【0069】
特許請求の範囲は、前述した正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。さまざまな修正、変更、および変形が、特許請求の範囲の範囲から逸脱せずに、前述した方法および装置の構成、動作、および詳細において実施されうる。
【0070】
前述したものは、本開示の態様に向けられているが、これら開示のその他およびさらなる態様が、本願の基本的な範囲から逸脱することなく考案され、この範囲は、以下に示す特許請求の範囲によって決定される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
無線通信のための方法であって、
単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を、装置において生成することと、ここで、前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、
前記サウンディング・フィードバックを前記チャネルで送信することと、を備える方法。
[C2]
前記統一された構成は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかを示すインジケーションを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送される、C1に記載の方法。
[C4]
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、前記チャネルを表す行列の特異値分解(SVD)に関連付けられた固有ベクトル行列の1または複数の列を備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記サウンディング・フィードバックは、前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンに関連付けられたサブキャリアで送信される、C1に記載の方法。
[C5]
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、ガード帯域近傍のトーンまたはDCトーンのうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、パイロット・トーンを備えない、C4に記載の方法。
[C6]
前記サブキャリアは、20MHz、40MHz、80MHz、または160MHzのチャネルの帯域幅に関連付けられている、C4に記載の方法。
[C7]
パラメータNgは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、C4に記載の方法。
[C8]
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信することが可能であれば、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)に関する情報、または、前記固有ベクトル行列のランクに関する情報、のうちの少なくとも1つを、前記統一された構成に含めること、をさらに備えるC4に記載の方法。
[C9]
前記統一された構成の1または複数のフィールドへ、ヌル情報を埋めることをさらに備え、
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信できない場合、前記フィールドは、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)、または、固有ベクトル行列のランク、のうちの少なくとも1つに関連付けられている、C4に記載の方法。
[C10]
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのはさらに、帯域端の周囲のトーン、または、DCトーンの周囲のトーンのうちの少なくとも1つにおいて、前記固有ベクトル行列の少なくとも1つの列を備える、C4に記載の方法。
[C11]
前記サウンディング・フィードバックを送信する前に、前記1または複数のビームフォーミング行列を周波数にわたって平滑化すること、さらに備えるC1に記載の方法。
[C12]
前記1または複数の特異値は、前記チャネルを表す行列に関連付けられた固有値の行列の対角入力のサブセットを備え、
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送され、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記1または複数の特異値は、Nv≧NgであるNv個のトーン毎に、通信のためにサンプルされる、C1に記載の方法。
[C13]
パラメータNvは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、C12に記載の方法。
[C14]
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信される、C1に記載の方法。
[C15]
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、C14に記載の方法。
[C16]
前記圧縮方法で送信されるサウンディング・フィードバックは、前記Givenの回転角度の第1の角度を表すための5ビットと前記Givenの回転角度の第2の角度を表すための7ビット、前記第1の角度を表すための6ビットと前記第2の角度を表すための8ビット、または、前記第1の角度を表すための7ビットと前記第2の角度を表すための9ビット、のうちの少なくとも1つを備える、C14に記載の方法。
[C17]
前記サウンディング・フィードバックは、無線通信規格のIEEE 802.11体系にしたがって送信される、C1に記載の方法。
[C18]
無線通信のための装置であって、
単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成する手段と、ここで、前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、
前記サウンディング・フィードバックを前記チャネルで送信する手段と、を備える装置。
[C19]
前記統一された構成は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかを示すインジケーションを備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送される、C18に記載の装置。
[C21]
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、前記チャネルを表す行列の特異値分解(SVD)に関連付けられた固有ベクトル行列の1または複数の列を備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記サウンディング・フィードバックは、前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンに関連付けられたサブキャリアで送信される、C18に記載の装置。
[C22]
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、ガード帯域近傍のトーンまたはDCトーンのうちの少なくとも1つを備え、
前記1または複数のビームフォーミング行列がサンプルされるトーンは、パイロット・トーンを備えない、C21に記載の装置。
[C23]
前記サブキャリアは、20MHz、40MHz、80MHz、または160MHzのチャネルの帯域幅に関連付けられている、C21に記載の装置。
[C24]
パラメータNgは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、C21に記載の装置。
[C25]
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信することが可能であれば、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)に関する情報、または、前記固有ベクトル行列のランクに関する情報、のうちの少なくとも1つを、前記統一された構成に含める手段、をさらに備えるC21に記載の装置。
[C26]
前記統一された構成の1または複数のフィールドに、ヌル情報を埋める手段をさらに備え、
前記装置が、マルチ・ユーザ複数入力複数出力(MU−MIMO)ダウンリンク送信を受信できない場合、前記フィールドは、前記固有ベクトル行列がサンプルされるすべてのサブキャリアについて、前記1または複数のビームフォーミング行列の各列に関連付けられた信号対雑音比(SNR)、または、固有ベクトル行列のランク、のうちの少なくとも1つに関連付けられている、C21に記載の装置。
[C27]
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのはさらに、帯域端の周囲のトーン、または、DCトーンの周囲のトーンのうちの少なくとも1つにおいて、前記固有ベクトル行列の少なくとも1つの列を備える、C21に記載の装置。
[C28]
前記サウンディング・フィードバックを送信する前に、前記1または複数のビームフォーミング行列を周波数にわたって平滑化する手段、をさらに備えるC18に記載の装置。
[C29]
前記1または複数の特異値は、前記チャネルを表す行列に関連付けられた固有値の行列の対角入力のサブセットを備え、
前記1または複数の特異値は、空間−時間ストリーム毎の信号対雑音比(SNR)で伝送され、
前記1または複数のビームフォーミング行列のおのおのは、Ng≧1であるNg個のトーン毎に、通信のためにサンプルされ、
前記1または複数の特異値は、Nv≧NgであるNv個のトーン毎に、通信のためにサンプルされる、C18に記載の装置。
[C30]
パラメータNvは、前記チャネルの周波数選択性にしたがって選択される、C29に記載の装置。
[C31]
前記1または複数のビームフォーミング行列は、Givenの回転角度を用いた圧縮方式で、前記サウンディング・フィードバックで送信される、C18に記載の装置。
[C32]
前記Givenの回転角度を表すために使用されるビット数は、前記サウンディング・フィードバックが、前記SU通信に関連付けられているか、または、前記MU通信に関連付けられているかに依存する、C31に記載の装置。
[C33]
前記圧縮方法で送信されるサウンディング・フィードバックは、前記Givenの回転角度の第1の角度を表すための5ビットと前記Givenの回転角度の第2の角度を表すための7ビット、前記第1の角度を表すための6ビットと前記第2の角度を表すための8ビット、または、前記第1の角度を表すための7ビットと前記第2の角度を表すための9ビット、のうちの少なくとも1つを備える、C31に記載の装置。
[C34]
前記サウンディング・フィードバックは、無線通信規格のIEEE 802.11体系にしたがって送信される、C18に記載の装置。
[C35]
無線通信のための装置であって、
単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成するように構成された回路と、ここで、前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、
前記サウンディング・フィードバックを前記チャネルで送信するように構成された送信機と、を備える装置。
[C36]
無線通信のための実行可能な命令群を含むコンピュータ読取可能な媒体であって、
前記実行可能な命令群は、
単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を、装置において生成することと、ここで、前記サウンディング・フィードバックは、前記装置に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、
前記サウンディング・フィードバックを前記チャネルで送信することと、のための命令群を備える、コンピュータ読取可能な媒体。
[C37]
アクセス端末であって、
少なくとも1つのアンテナと、
単一ユーザ(SU)通信および複数ユーザ(MU)通信のためのサウンディング・フィードバックのための統一された構成を生成するように構成された回路と、ここで、前記サウンディング・フィードバックは、前記アクセス端末に関連付けられたチャネルの1または複数の特異値、または、1または複数のビームフォーミング行列のうちの少なくとも1つを備える、
前記少なくとも1つのアンテナによって、前記チャネルを介して前記サウンディング・フィードバックを送信するように構成された送信機と、を備えるアクセス端末。