(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181123
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】xHRPD用の通信伝送システムと方法
(51)【国際特許分類】
H04W 68/00 20090101AFI20170807BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20170807BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W48/16
【請求項の数】24
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-177617(P2015-177617)
(22)【出願日】2015年9月9日
(65)【公開番号】特開2016-134912(P2016-134912A)
(43)【公開日】2016年7月25日
【審査請求日】2015年9月9日
(31)【優先権主張番号】62/105,709
(32)【優先日】2015年1月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/790,545
(32)【優先日】2015年7月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー リー
(72)【発明者】
【氏名】王 國童
【審査官】
伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】
特表2015−526997(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/015995(WO,A1)
【文献】
特表2009−542103(JP,A)
【文献】
Upper Layer for cdma2000 Extended Cell High Rate Packet Data Air Interface Specification,3GPP2 C.S0098-300-0,3GPP2,2011年 1月,Version 1.0,p.3-37〜3-38
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の通信伝送システムであって、
複数の終端サービス用のページ応答を制御するように構成された基地局と、
前記基地局から、前記ページ応答を受信するように構成されたユーザ装置と、
を有し、
前記ユーザ装置は、前記基地局からの前記ページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度を取得し、
前記ページ応答は、複数の持続試験値を有し、前記持続試験値の各々は、各タイプの終端サービスに対応する、
通信伝送システム。
【請求項2】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の通信伝送システムであって、
複数の終端サービス用のページ応答を制御するように構成された基地局と、
前記基地局から、前記ページ応答を受信するように構成されたユーザ装置と、
を有し、
前記ユーザ装置は、前記基地局からの前記ページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度を取得し、
前記ページ応答は、1つの持続試験値を有し、前記持続試験値は、前記複数の終端サービスのすべてに対応する、
通信伝送システム。
【請求項3】
前記複数の持続試験値は、アクセスパラメータメッセージまたはページングメッセージで定義されることを特徴とする請求項1に記載の通信伝送システム。
【請求項4】
前記基地局は、アクセスパラメータメッセージを、セル中の全ユーザ装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の通信伝送システム。
【請求項5】
前記持続試験値は、アクセスパラメータメッセージで定義されることを特徴とする請求項2に記載の通信伝送システム。
【請求項6】
前記ページ応答は、ページ応答A持続を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信伝送システム。
【請求項7】
前記ページ応答A持続は、ページメッセージで定義され、前記ページ応答A持続に対応する手順が、アクセスチャネルMACプロトコルに加えられることを特徴とする請求項6に記載の通信伝送システム。
【請求項8】
前記基地局は、前記ページメッセージを前記ユーザ装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の通信伝送システム。
【請求項9】
ページ応答A持続値が0x01に設定され、前記ユーザ装置が、前記ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、前記ページメッセージが、前記ページ応答A持続値を有する場合、前記ユーザ装置は、前記ページ応答A持続値にしたがって、前記接続を構築することを特徴とする請求項7に記載の通信伝送システム。
【請求項10】
前記ページ応答A持続値が0x00に設定される場合、または、前記ユーザ装置が、前記ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、前記ページメッセージが、前記ページ応答A持続値を有さない場合、前記ユーザ装置は、サービスベースのアクセス制御(SBAC)にしたがって、前記接続を構築することを特徴とする請求項9に記載の通信伝送システム。
【請求項11】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の通信伝送方法であって、
基地局が、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信する工程と、
前記ユーザ装置が、前記基地局から、前記ページ応答を受信する工程と、
前記ユーザ装置が、前記基地局からの前記ページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度を取得する工程と、
を有し、
前記ページ応答は複数の持続試験値を有し、前記持続試験値の各々は、各タイプの終端サービスに対応する、
通信伝送方法。
【請求項12】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の通信伝送方法であって、
基地局が、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信する工程と、
前記ユーザ装置が、前記基地局から、前記ページ応答を受信する工程と、
前記ユーザ装置が、前記基地局からの前記ページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度を取得する工程と、
を有し、
前記ページ応答は、1つの持続試験値を有し、前記持続試験値は、前記複数の終端サービスのすべてに対応する
通信伝送方法。
【請求項13】
前記複数の持続試験値は、アクセスパラメータメッセージまたはページングメッセージで定義されることを特徴とする請求項11に記載の通信伝送方法。
【請求項14】
前記基地局により、前記アクセスパラメータメッセージを、セル中の全ユーザ装置に放送する工程を更に有することを特徴とする請求項13に記載の通信伝送方法。
【請求項15】
前記持続試験値は、アクセスパラメータメッセージで定義されることを特徴とする請求項12に記載の通信伝送方法。
【請求項16】
前記ページ応答はページ応答A持続を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の通信伝送方法。
【請求項17】
前記ページ応答A持続は、ページメッセージで定義され、前記ページ応答A持続に対応する手順は、アクセスチャネルMACプロトコルに加えられることを特徴とする請求項16に記載の通信伝送方法。
【請求項18】
前記基地局により、前記ページメッセージを、前記ユーザ装置に送信する工程を更に有することを特徴とする請求項17に記載の通信伝送方法。
【請求項19】
ページ応答A持続値が0x01に設定され、前記ユーザ装置が、前記ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、前記ページメッセージが、前記ページ応答A持続値を有する場合、前記ユーザ装置は、前記ページ応答A持続値にしたがって、前記接続を構築することを特徴とする請求項17に記載の通信伝送方法。
【請求項20】
前記ページ応答A持続値が0x00に設定される場合、または、前記ユーザ装置が、前記ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、前記ページメッセージが、前記ページ応答A持続値を有さない場合、前記ユーザ装置は、サービスベースのアクセス制御(SBAC)にしたがって、前記接続を構築することを特徴とする請求項19に記載の通信伝送方法。
【請求項21】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の基地局であって、
ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信するように構成されたトランスミッタを有し、
前記ページ応答は、異なる終端サービスの優先度を示し、
前記ページ応答は複数の持続試験値を有し、前記持続試験値の各々は、各タイプの終端サービスに対応する、
基地局。
【請求項22】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の基地局であって、
ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信するように構成されたトランスミッタを有し、
前記ページ応答は、異なる終端サービスの優先度を示し、
前記ページ応答は、1つの持続試験値を有し、前記持続試験値は、前記複数の終端サービスのすべてに対応する、
基地局。
【請求項23】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の基地局の通信伝送方法であって、
ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信する工程を有し、
前記ページ応答は、異なる終端サービスの優先度を示し、
前記ページ応答は複数の持続試験値を有し、前記持続試験値の各々は、各タイプの終端サービスに対応する、
通信伝送方法。
【請求項24】
拡張セル高速パケットデータ(xHRPD)用の基地局の通信伝送方法であって、
ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信する工程を有し、
前記ページ応答は、異なる終端サービスの優先度を示し、
前記ページ応答は、1つの持続試験値を有し、前記持続試験値は、前記複数の終端サービスのすべてに対応する、
通信伝送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡張セル高速パケットデータ (xHRPD)用の通信伝送技術に関するものであって、特に、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信する通信伝送技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが幅広く応用されて、各種テレコミュニケーションサービス、たとえば、電話、ビデオ、データ、メッセージング、および、放送を提供している。一般の無線通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、バンド幅、送信電力)を共有することにより、マルチユーザとの通信をサポートすることができる、多元接続技術を利用する。このような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続 (FDMA)システム、直交周波数分割多元接続 (OFDMA)システム、単一キャリア周波数分割多元接続 (SC-FDMA)システム、および、時分割複信−同期符号分割多元接続 (TD-SCDMA)システムを含む。
【0003】
これらの多元接続技術は、各種電気通信標準に導入されて、異なるワイヤレス装置が、市、国、地方、さらには、世界レベルで通信できるようにする共通プロトコルを提供する。新興の電気通信標準の例は、ロングタームエボリューション (LTE)である。LTEは、第3世代(3G)移動体通信システムの標準化プロジェクト (3GPP)により公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム (UMTS)モバイル基準に対する一連の改善である。このほか、拡張セル高速パケットデータ (xHRPD)は、3GPP2によるHRPD規格のCDMA2000群に基づく。
【0004】
xHRPD Rev Aにおいて、サービスベースのアクセス制御(SBAC)が導入され、システムに、異なるタイプのサービスやアプリケーションに基づいて、アクセスを制御する能力を与える。しかし、SBACスキームは、モバイル起源のサービスだけに適用される。よって、現在のxHRPDドキュメントにおいて、どのように、複数の終端サービスで、アクセス制御を行うのかについての記述がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題を解決する通信伝送システムと方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施態様は、xHRPD用の通信伝送システムを提供する。通信伝送システムは、基地局とユーザ装置とを有する。基地局は、複数の終端サービス用のページ応答を制御するように構成されている。ユーザ装置は、基地局からページ応答を受信するように構成されている。本発明の実施態様において、ユーザ装置は、基地局からのページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度を得る。
【0007】
本発明の実施態様において、ページ応答は、複数の持続試験値を有してよく、複数の持続試験値の各々は、それぞれ、終端サービスの各種に対応し、複数の持続試験値は、アクセスパラメータメッセージまたはページングメッセージで定義される。
【0008】
本発明の実施態様において、ページ応答は1つの持続試験値を有してよく、持続試験値は、複数の終端サービスの全てに対応し、持続試験値は、アクセスパラメータメッセージで定義される。
【0009】
本発明の実施態様において、ページ応答は、ページ応答A持続を有してよく、ページ応答A持続は、ページメッセージで定義され、ページ応答A持続に対応する手順が、アクセスチャネルMACプロトコルに加えられる。
【0010】
本発明の実施態様において、ページ応答A持続値が 0x01に設定され、ユーザ装置が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を含む場合、ユーザ装置は、ページ応答A持続値にしたがって、接続を構築する。ページ応答A持続値が 0x00に設定される場合、または、ユーザ装置が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を含まない場合、ユーザ装置は、サービスベースのアクセス制御(SBAC)にしたがって、接続を構築する。
【0011】
本発明の実施態様は、xHRPD用の通信伝送方法を提供する。通信伝送方法は、基地局が、一ページを、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信する工程と、ユーザ装置が基地局からページを受信する工程と、を有する。通信伝送方法は、さらに、ユーザ装置が、基地局からのページにしたがって、異なる終端サービスの優先度を得るステップを有する。
【0012】
本発明の実施態様において、ページは、複数の持続試験値を有してよく、複数の持続試験値の各々は、それぞれ、終端サービスの各種に対応し、複数の持続試験値は、アクセスパラメータメッセージまたはページングメッセージで定義される。
【0013】
本発明の実施態様において、ページは、1つの持続試験値を有してよく、持続試験値は複数の終端サービスの全てに対応し、持続試験値は、アクセスパラメータメッセージで定義される。
【0014】
本発明の実施態様において、ページ応答は、ページ応答A持続を有してよく、ページ応答A持続は、ページメッセージで定義され、ページ応答A持続に対応する手順が、アクセスチャネルMACプロトコルに加えられる。
【0015】
本発明の実施態様において、ページ応答A持続値が 0x01に設定され、ユーザ装置が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を有する場合、ユーザ装置は、ページ応答A持続値にしたがって、接続を構築する。ページ応答A持続値が 0x00に設定される場合、または、ユーザ装置が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を有さない場合、ユーザ装置は、サービスベースのアクセス制御(SBAC)にしたがって、接続を構築する。
【0016】
本発明の実施態様は基地局を提供する。基地局はトランスミッタを有する。トランスミッタは、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信するように構成されており、ページ応答は、異なる終端サービスの優先度を示す。
【0017】
本発明の実施態様は、xHRPD用の基地局の通信伝送方法を提供する。通信伝送方法は、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信するステップを有し、ページ応答は、異なる終端サービスの優先度を示す。
【0018】
この発明のその他の態様、特徴は、方法およびシステムの具体的な実施形態以下の詳しい記載から、当業者において明らかになるだろう。
【発明の効果】
【0019】
ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施態様による通信伝送システム100を示す図である。
【
図2】本発明の一実施態様による通信伝送方法200のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次の説明は、本発明を実施する最良に検討した態様である。この説明は、本発明の一般的な原理を示す目的のためになさており、制限した意味にとられるべきない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して好適に決定される。
【0022】
図1は、本発明の一実施態様による通信伝送システム100を示す図である。通信伝送システム100は、拡張セル高速パケットデータ (xHRPD) 技術に適用される。
図1に示されるように、通信伝送システム100は、基地局110とユーザ装置120とを有する。
図1は、本発明に関連する要素だけが示される簡潔なブロック図である。しかしながら、本発明は、
図1に示されるものに限定されない。本発明の実施態様において、メモリバッファ(図示せず)は、データと信号を保存するように構成される。
【0023】
基地局110は、端末と通信するのに用いられる固定局、または、アクセスネットワークであってよく、アクセスポイント、Node B、強化された基地局、eNodeB (eNB)、またはある他の術語とも称される。本発明の実施態様において、基地局110は、複数の終端サービス用のページ応答を制御するように構成されている。本発明の実施態様において、基地局110はトランスミッタ (図示しない)を有してよく、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置120に送信する。
【0024】
ユーザ装置120に関連する各種実施態様をここで記述する。無線端末は、音声および/またはデータ接続性をユーザに提供する装置のことである。ユーザ装置120は、ラップトップ型コンピュータまたはデスクトップコンピュータのような計算装置に接続されるか、または、それは、電子手帳 (PDA)のような内蔵機器である。このほか、ユーザ装置120は、システム、サブキャリアユニット、サブキャリアステーション、移動局、モバイル、遠隔ステーション、アクセスポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、または、ユーザデバイスと称される。ユーザ装置120は、サブキャリアステーション、ワイヤレス装置、携帯電話、PCS電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル (SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ (WLL) ステーション、無線接続能力を有する携帯端末、または、無線モデムに接続される別の処理デバイスである。
【0025】
本発明の実施態様において、基地局110が、複数の終端サービス (または、アプリケーション)をユーザ装置120に提供する必要があるとき、基地局110は、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置120に送信する。本発明の実施態様において、複数の終端サービスは、音声サービス、ショートメッセージサービス、救急サービス、パケットデータサービス等を有してよい。本発明の実施態様において、ページ応答は、異なる終端サービスの優先度に関連する情報を有する。よって、ユーザ装置120が、基地局110からページ応答を受信するとき、ユーザ装置120は、基地局110からのページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度に関連する情報を得る。
【0026】
本発明の実施態様において、ページ応答は、複数の持続試験値から成り、複数の持続試験値の各々は、それぞれ、終端サービスの各種に対応する。すなわち、各終端サービスがその特定の持続試験値を有する。本発明の実施態様において、複数の持続試験値は、アクセスパラメータメッセージまたはページングメッセージで定義される。基地局は、アクセスパラメータメッセージを、セル中の全ユーザ装置に放送することができる。すなわち、セルの全ユーザ装置は、アクセスパラメータメッセージから、異なる終端サービスに対応する同じ持続試験値を得る。
【0027】
本発明の別の実施態様において、ページ応答は、たったひとつの持続試験値から成り、持続試験値は複数の終端サービスのすべてに対応する。つまり、複数の終端サービスのすべては同じ持続試験値に対応する。本発明の実施態様において、持続試験値は、アクセスパラメータメッセージで定義される。
【0028】
本発明の別の実施態様において、ページ応答は、パラメータページ応答A持続から成る。現在のxHRPDドキュメントにおいて、パラメータページ応答A持続はページメッセージで定義される。しかしながら、現在のxHRPDドキュメントに、パラメータページ応答A持続をどのように使用するかを示すテキストがない。本発明の実施態様において、パラメータページ応答A持続はページメッセージで定義され、パラメータページ応答A持続に対応する関連する手順がアクセスチャネルメディアアクセス制御(MAC)プロトコルに加えられて、ページ応答A持続を処理する。本発明の実施態様において、基地局110は、ページメッセージを、ユーザ装置120に送信する。すなわち、異なるユーザ装置にとって、複数の終端サービス用のパラメータページ応答A持続の設定は異ってよい。
【0029】
本発明の実施態様において、ページ応答A持続値が 0x01に設定され (すなわち、ユーザ装置120がページ応答A持続をサポートし)、ユーザ装置120が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を有する場合、ユーザ装置120は、ページ応答A持続値にしたがって、接続を構築してよい。
【0030】
本発明の実施態様において、ページ応答A持続値が0x00に設定される (すなわち、ユーザ装置120がページ応答A持続をサポートしない)場合、または、ユーザ装置120が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を有しない場合、ユーザ装置120は、サービスベースのアクセス制御(SBAC)にしたがって、接続を構築してよい。
【0031】
図2は、本発明の一実施態様による通信伝送方法を示すフローチャート200である。通信伝送方法は通信伝送システム100に適用される。まず、ステップS210において、基地局110は、ページ応答を、複数の終端サービスの為にユーザ装置120に送信する。ステップS220において、ユーザ装置120は、基地局110から、ページ応答を受信する。ステップS230において、ユーザ装置120は、ページ応答にしたがって、異なる終端サービスの優先度を得る。
【0032】
本発明の実施態様において、通信伝送方法200において、ページ応答は複数の持続試験値から成り、複数の持続試験値の各々は、それぞれ、終端サービスの各種に対応する。本発明の実施態様において、複数の持続試験値は、アクセスパラメータメッセージ、または、ページングメッセージで定義される。
【0033】
本発明の別の実施態様において、通信伝送方法200において、ページ応答は、1つの持続試験値から成り、持続試験値は複数の終端サービスのすべてに対応する。本発明の実施態様において、持続試験値はアクセスパラメータメッセージで定義される。
【0034】
本発明の別の実施態様において、通信伝送方法200において、ページ応答は、ページ応答A持続から成り、ページ応答A持続は、ページメッセージで定義され、ページ応答A持続に対応する手順は、アクセスチャネルMACプロトコルに加えられる。
【0035】
ページ応答A持続値が0x01に設定され (すなわち、ユーザ装置120がページ応答A持続をサポートし)、ユーザ装置120 が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を有する場合、ユーザ装置120は、ページ応答A持続値にしたがって、接続を構築してよい。ページ応答A持続値が 0x00 に設定される(すなわち、ユーザ装置120がページ応答A持続をサポートしない)場合、または、ユーザ装置120が、ページ応答に対応して、接続を初期化しており、かつ、ページメッセージがページ応答A持続値を含まない場合、ユーザ装置120は、サービスベースのアクセス制御(SBAC)にしたがって、接続を構築してよい。
【0036】
本発明の通信伝送方法において、ユーザ装置は、基地局により送信されるページ応答にしたがって、複数の終端サービス (たとえば、異なる終端サービスの優先度)に関連する情報を得る。
【0037】
ここで開示される態様に関連して記述される方法のステップは、直接、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、または、その組み合わせで具現化されてよい。ソフトウェアモジュール (たとえば、実行可能命令と関連データとを有する)と別のデータとは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または、この技術分野において知られたその他の形式のコンピュータ読み取り可能ストレージ媒体のようなデータメモリに存在してよい。サンプルストレージ媒体は、たとえば、コンピュータ/プロセッサ (ここでは、便宜上、 “プロセッサ”と称する) のような機械に結合されてよく、プロセッサは、ストレージ媒体から、情報(たとえば、コード)を読み取ったり、書き込んだりする。サンプルストレージ媒体はプロセッサに一体化されてよい。プロセッサ とストレージ媒体とはASIC中に存在してよい。ASICはユーザ装置に存在してよい。あるいは、プロセッサとストレージ媒体とは、個別部品として、ユーザ装置に存在してよい。さらに、いくつかの態様において、 任意の適当なコンピュータプログラム製品は、本発明のひとつ以上の態様に関連するコードを有するコンピュータ読み取り可能媒体から成ってよい。いくつかの態様において、コンピュータソフトウェア製品は、パッケージ材料から成ってよい。
【0038】
明細書中の"一実施態様" というのは、実施態様に関連して記述される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくともひとつの実施態様に含まれることを意味するが、それらが、各実施態様中に存在することを意味するものではない。よって、この明細書中の"一実施態様" というフレーズは、必ずしも、本発明の同じ実施態様を言及しているわけではない。
【0039】
上記の段落は、多くの態様を記述する。明らかに、本発明の教示は、多くの方法によって成し遂げられ、開示された実施態様中の任意の特定の配置や機能は、代表的条件のみを表す。当業者なら、本発明の態様すべてが、独立して、または、組み込んで適用されることが理解できるだろう。
【0040】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0041】
100 通信伝送システム
110 基地局
120 ユーザ装置