特許第6181126号(P6181126)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6181126ワークアウトセッション中のユーザーパフォーマンス指標の追跡
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181126
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】ワークアウトセッション中のユーザーパフォーマンス指標の追跡
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20170807BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   A63B71/06 Z
   A63B69/00 C
【請求項の数】19
【全頁数】43
(21)【出願番号】特願2015-182761(P2015-182761)
(22)【出願日】2015年9月16日
(62)【分割の表示】特願2013-554648(P2013-554648)の分割
【原出願日】2012年2月17日
(65)【公開番号】特開2016-27873(P2016-27873A)
(43)【公開日】2016年2月25日
【審査請求日】2015年9月25日
(31)【優先権主張番号】61/443,808
(32)【優先日】2011年2月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バロウズ,ブランドン,エス
(72)【発明者】
【氏名】エンゲルベルク,リチャード,ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ライス,ジョーダン エム
(72)【発明者】
【氏名】スウィート,ボブ
(72)【発明者】
【氏名】ウィースト,アーロン ビー
(72)【発明者】
【氏名】コンヴェイ,ウェイド
(72)【発明者】
【氏名】ルークーリー,ジョシュア エム
【審査官】 大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−048757(JP,A)
【文献】 特開2008−084158(JP,A)
【文献】 特開2002−177432(JP,A)
【文献】 特表2010−502368(JP,A)
【文献】 特表2009−525538(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/065886(WO,A1)
【文献】 特開平8−76926(JP,A)
【文献】 特開2006−308346(JP,A)
【文献】 米国特許第7030861(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 71/06
A63B 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触反応式ディスプレイと、
プロセッサと、
コンピュータ可読メモリーと、を有し、
前記コンピュータ可読メモリーは、前記プロセッサにより実行されると以下を実行する指令を含み、
センサーシステムから、ユーザーによる身体活動のパフォーマンスに関する活動データを受け取り、
前記接触反応式ディスプレイから、前記接触反応式ディスクプレイに身体パフォーマンスを入力する指の数を示す入力データを受け取り、
前記入力データを処理して、少なくとも一つの成果と前記ユーザーの身体活動の種類とを区別し、
前記活動データと前記入力データの少なくとも一部に基づいて複数のパフォーマンス指標を決定し、
前記複数のパフォーマンス指標のうちの一つ以上のパフォーマンス指標を含む身体トレーニングセッションデータを、前記ユーザーに提示する、ことを含む、モバイルコンピューティング装置。
【請求項2】
前記身体トレーニングセッションデータは、バスケットボールトレーニングデータと試みられたシュートのポイントを表す前記入力データとを含む、請求項1に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項3】
一本の指が1ポイントシュートを表す、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項4】
二本の指が2点シュートを表す、請求項3に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項5】
タップがシュート成功またはシュート失敗を表す、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項6】
前記身体データは重量分散データを含み、
前記コンピュータで実行される指令は実行されると前記プロセッサに、第一のユーザーの入力に先だって、前記ユーザーの第一重量分散を前記ユーザーによる前記身体活動の第一成果と関連付けさせる、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項7】
前記複数のパフォーマンス指標のうちの一つのパフォーマン指標は、前記ユーザーによる前記身体活動の複数の成功の成果の平均垂直跳躍を含む、請求項6に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項8】
前記活動データはさらに重量分散データを有し、
前記コンピュータで実行される指令は実行されると前記プロセッサに、
前記重量分散データの少なくとも一部に基づいて前記身体活動の成功成果をさせるための前記ユーザーへの活動推薦を発生させる、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項9】
コンピュータにより実行される指令は実行されると前記プロセッサに
(i)前記接触反応式ディスプレイの接触時間を決定し、
(ii)前記ユーザーにより最初に接触された前記接触反応式ディスプレイの第一領域が、最後に接触された前記接触反応式ディスプレイの第二領域と異なるか否かを決定し、
(iii)前記(i)および前記(ii)の決定に基づいてタップかスワイプかを区別する、請求項8に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項10】
第一方向のスワイプがシュート成功およびシュート失敗の一方を表す、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項11】
前記第一方向とは異なる第二方向のスワイプがシュート成功およびシュート失敗の他方を表す、請求項10に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項12】
前記コンピュータにより実行される指令が実行されると前記プロセッサに、成功シュートの数と失敗シュートの数とを計算させる、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項13】
前記コンピュータに実行される指令が実行されると前記プロセッサに、シュートタイプに基づいて成功シュートの数と失敗シュートの数を計算させる、請求項2に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項14】
前記コンピュータに実行される指令が実行されると前記プロセッサに、指で覆われる前記接触反応式ディスプレイの面積を決定し、1本の指の入力か、2本の指の入力か、3本の指の入力かを区別することにより前記入力データを処理する、請求項1に記載のモバイルコンピューティング装置。
【請求項15】
ユーザーにトレーニング情報を提供するコンピュータで実行される方法であって、前記方法は、
センサーシステムからユーザーによる身体活動のパフォーマンスに関する活動データを受け取り、
モバイルコンピューティング装置の接触反応式ディスプレイに身体トレーニングセッション情報を表示させ、
前記接触反応式ディスプレイに身体パフォーマンスデータを入力する指の数から前記接触反応式ディスプレイで入力データを受け取り、
前記入力データを処理し、少なくとも一つの成果と前記ユーザーによる身体活動の種類とを区別し、
前記モバイルコンピューティング装置のプロセッサで、受け取った前記入力データと前記活動データとに少なくとも基づいて複数のパフォーマンス指標を決定し、
前記身体トレーニングセッション情報は、前記複数のパフォーマンス指標のうちの一つ以上のパフォーマンス指標である、コンピュータで実行される方法。
【請求項16】
前記身体トレーニングセッション情報は、バスケットボールトレーニングデータと、前記ユーザーにより試みられたシュートのポイントを表す前記入力データと、を含む、請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項17】
1本の指の入力は1ポイントシュートを表す、請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項18】
2本の指の入力は2ポイントシュートを表す、請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項19】
タップはシュート成功とシュート失敗の一方を表し、スワイプはシュート成功とシュート失敗の他方を表す、請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願への相互参照】
【0001】
本出願は、2011年2月17日出願、「ワークアウトセッション中のユーザーパフォーマンス指標の追跡」という名称の米国仮特許特許番号第61/443,808号の利益および優先権を主張し、その内容をその全体についてあらゆる非制限的目的で明示的に参照し本書に組込む。
【背景技術】
【0002】
エクササイズおよびフィットネスは、人気が高まってきており、またこうした活動からの利益はよく知られている。様々なタイプの技術がフィットネスおよびその他の運動活動に組み込まれてきた。例えば、MP3またはその他のオーディオプレーヤー、ラジオ、携帯テレビ、DVDプレーヤー、またはその他のビデオゲーム装置、腕時計、GPSシステム、歩数計、携帯電話、ポケットベル、ビーパーなど、非常に多様な携帯用電子装置をフィットネス活動で使用できる。多くのフィットネス愛好者または運動選手が、自らを楽しませたり、パフォーマンスデータを供給したり、または他者との連絡を取り合ったりなどのために、エクササイズまたはトレーニングをするときに1つ以上のこれらの装置を使用している。こうしたユーザーはまた、自分の運動活動およびそれに関連した指標を記録することに関心を示してきた。したがって、運動成績情報を検出、保存および/または送信するために、様々なセンサーを使用しうる。ところが時々、運動成績情報は、空虚なものに表現されていたり、または全般的な運動活動に基づくものである。運動する人は、そのワークアウトに関する追加的情報の入手に関心を持つことがある。
【発明の概要】
【0003】
下記は、実施形態の例の基本的理解を提供するための態様の例の概要を提示する。この要約は広範囲にわたる概要ではない。重要または重大な要素の特定や、本発明の範囲の線引きを意図するものではない。以下の要約は、単に、下記に提供したさらに詳細な説明への前置きとして、一般的な形態での本発明の一部の概念を提示するものである。
【0004】
1つ以上の態様は、エクササイズセッション中のユーザーのパフォーマンス指標を追跡するための、システム、器具、コンピュータ読取可能媒体、および方法を描写するものである。
【0005】
一部の態様の例において、システム、器具、コンピュータ読取可能媒体、および方法は、ユーザー属性を指定する入力を処理する、ユーザー属性に基づきパフォーマンスゾーンを調節する、加速度計および力センサーのうち少なくとも1つにより生成されたデータを受信する、データがパフォーマンスゾーン内にあるかどうかを判断する、およびその判断を出力するように構成しうる。
【0006】
一部の態様の例において、ユーザーがある運動動作を行うときに、システム、器具、コンピュータ読取可能媒体、および方法は、センサー(例えば、加速度計、力センサー、温度センサー、心拍モニター、など)で生成されたデータを受信することと、そのデータと複数の競技スタイルの比較データとを比較して、そのデータと最もよく一致する特定の1つの競技スタイルを判断することとを含みうる。
【0007】
一部の態様の例において、システム、器具、コンピュータ読取可能媒体、および方法は、複数のエクササイズタスクの実行中の体重の分布を示す力センサーにより生成されたデータの受信と、エクササイズタスクの終了の成功を示す第一の入力の処理と、第一の入力に先行するある時点での第一の体重の分布とエクササイズタスクの終了の成功との関連付けと、エクササイズタスクの終了の失敗を示す第二の入力の処理と、第二の入力に先行するある時点での第二の体重の分布とエクササイズタスクの終了の失敗との関連付けとを含みうる。
【0008】
一部の態様の例において、システム、器具、コンピュータ読取可能媒体、および方法は、一連のイベントを行う第一のユーザーにより測定された加速および力測定データに対応するシグネチャームーブデータの受信と、その一連のイベントの実行を試みる第二のユーザーを監視することによる加速度計および力センサーのうち少なくとも1つからのプレーヤーデータの受信と、プレーヤーデータがシグネチャームーブデータとどの程度類似しているかを示す類似性指標の生成とを含みうる。
【0009】
一部の態様の例において、システム、器具、コンピュータ読取可能媒体、および方法は、加速度計および力センサーのうち少なくとも1つにより生成されたデータの受信と、そのデータをジャンプデータと比較してそのデータがジャンプと一貫していることを判断することと、離床時間、着地時間、および滞空時間を決定するためのデータの処理と、滞空時間に基づく垂直方向の跳躍の計算とを含みうる。
【0010】
その他の態様および機能については、本開示全体をとおして説明している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
実施形態の例を理解するために、ここで例示として、以下の添付図面に関連して説明する。
図1A図lAは、実施形態の例に基づく、パーソナルトレーニングシステムの例を図示する。
図1B図lBは、実施形態の例に基づく、パーソナルトレーニングシステムの例を図示する。
図2A図2Aは、実施形態の例に基づく、センサーシステムの実施形態の例を図示する。
図2B図2Bは、実施形態の例に基づく、センサーシステムの実施形態の例を図示する。
図3A図3Aは、実施形態の例に基づく、少なくとも1つのセンサーと相互作用するコンピュータの例を図示する。
図3B図3Bは、実施形態の例に基づく、少なくとも1つのセンサーと相互作用するコンピュータの例を図示する。
図4図4は、実施形態の例に基づく、靴に埋め込んだり、靴から取り外したりできるポッドセンサーの例を図示する。
図5図5は、実施形態の例に基づく、コンピュータ用のオンボディ構成の例を図示する。
図6図6は、実施形態の例に基づく、コンピュータ用の様々なオフボディ構成の例を図示する。
図7図7は、実施形態の例に基づく、コンピュータ用の様々なオフボディ構成の例を図示する。
図8図8は、実施形態の例に基づく、コンピュータディスプレイ画面により提示されるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)のディスプレイの例を図示する。
図9図9は、実施形態の例に基づく、ユーザー選択用のパフォーマンス指標の例を図示する。
図10図10は、実施形態の例に基づく、センサーの較正の例を図示する。
図11A図11Aは、実施形態の例に基づく、センサーの較正の例を図示する。
図11B図11Bは、実施形態の例に基づく、センサーの較正の例を図示する。
図12図12は、実施形態の例に基づく、セッションに関連した情報を提示するGUIのディスプレイの例を図示する。
図13図13は、実施形態の例に基づく、ユーザーにセッション中のそのパフォーマンス指標に関する情報を提供するGUIのディスプレイの例を図示する。
図14図14は、実施形態の例に基づく、ユーザーの仮想カード(vcard)に関する情報を提示するGUIのディスプレイの例を図示する。
図15図15は、実施形態の例に基づく、ユーザープロフィールを提示するGUIのユーザープロフィール ディスプレイの例を図示する。
図16図16は、実施形態の例に基づく、ユーザーに関する追加的情報を提示するさらに、ユーザープロフィール ディスプレイのさらなる例を図示する。
図17図17は、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標をユーザーに表示するためのGUIのディスプレイのさらなる例を図示する。
図18A図18Aは、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標をユーザーに表示するためのGUIのディスプレイのさらなる例を図示する。
図18B図18Bは、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標をユーザーに表示するためのGUIのディスプレイのさらなる例を図示する。
図19図19は、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標をユーザーに表示するためのGUIのディスプレイのさらなる例を図示する。
図20図20は、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標をユーザーに表示するためのGUIのディスプレイのさらなる例を図示する。
図21図21は、実施形態の例に基づく、フリースタイル ユーザー動作に関する情報を提供するGUIのフリースタイルディスプレイの例を図示する。
図22図22は、実施形態の例に基づく、ユーザー選択可能なトレーニングセッションを提示するトレーニングディスプレイの例を図示する。
図23図23は、実施形態の例に基づく、トレーニングセッションの例を図示する。
図24図24は、実施形態の例に基づく、トレーニングセッションの例を図示する。
図25図25は、実施形態の例に基づく、トレーニングセッションの例を図示する。
図26図26は、実施形態の例に基づく、トレーニングセッションの例を図示する。
図27図27は、実施形態の例に基づく、バスケットボールのシュートのトレーニングセッション用のGUI用のディスプレイ画面を図示する。
図28図8は、実施形態の例に基づく、バスケットボールのシュートのトレーニングセッション用のGUI用のディスプレイ画面を図示する。
図29図29は、実施形態の例に基づく、バスケットボールのシュートのトレーニングセッション用のGUI用のディスプレイ画面を図示する。
図30図30は、実施形態の例に基づく、バスケットボールのシュートのトレーニングセッション用のGUI用のディスプレイ画面を図示する。
図31図31は、実施形態の例に基づく、ユーザーにシュートのマイルストーンを知らせるGUIのディスプレイの例を図示する。
図32図32は、実施形態の例に基づく、ユーザーに対してプロの運動選手のシグネチャームーブを模倣する練習を実行するように求めるGUI用のシグネチャームーブ ディスプレイの例を図示する。
図33図33は、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標の比較のためにその他のユーザーおよび/またはプロの運動選手を検索するためのGUIのディスプレイの例を図示する。
図34図34は、実施形態の例に基づく、ユーザーのパフォーマンス指標をその他の個人と比較するためのディスプレイの例を図示する。
図35図35は、実施形態の例に基づく、ユーザーのパフォーマンス指標をその他の個人と比較するためのディスプレイの例を図示する。
図36図36は、実施形態の例に基づく、身体活動を行うユーザーの監視で得られた身体データがパフォーマンスゾーン内であるかどうかを判断する方法の例の流れ図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
下記の様々な実施形態の描写において、添付図面への言及がなされているが、これは本明細書の一部を形成し、またここで、開示内容を実施しうる様々な実施形態を例示として表示している。その他の実施形態を利用することができ、また本開示の範囲および精神から逸脱することなく構造的および機能的な改造をしうることが理解される。さらに、本開示内の見出しは、開示の態様を制限するものとして考慮されるべきでない。本開示の利益を享受する当業者は、実施形態の例が見出しの例に限定されるものでないことを理解するであろう。
I. パーソナルトレーニングシステムの例
A. 例示的なコンピューティング装置
【0013】
図lAは、実施形態の例に基づく、パーソナルトレーニングシステム100の例を図示する。例示のシステム100は、コンピュータ102などの1つ以上の電子装置を含みうる。コンピュータ102は、電話、音楽プレーヤー、タブレット、ネットブックまたは任意の携帯装置などの移動端末を備えうる。他の実施形態において、コンピュータ102は、セットトップボックス(STB)、デスクトップコンピュータ、デジタルビデオレコーダー(DVR)、コンピュータサーバー、および/またはその他任意の希望するコンピューティング装置を備えうる。ある一定の構成において、コンピュータ102は、例えば、Microsoft(登録商標) XBOX、Sony(登録商標) Playstation、および/またはNintendo(登録商標) Wiiゲーム用コンソールなどのゲーム用コンソールを備えうる。当業者は、これらは単なる例示目的でのコンソールの例であること、および本開示は何らかのコンソールまたは装置に限定するものではないことを理解するであろう。
【0014】
まず、図1Bを参照する。コンピュータ102は、コンピューティングユニット104を含むことがあり、これは少なくとも1つの処理ユニット106を備えうる。処理ユニット106は、例えば、マイクロプロセッサ装置など、ソフトウェア命令を実行するための任意のタイプの処理装置としうる。コンピュータ102は、メモリー108などの各種の一時的でないコンピュータ読取可能媒体を含みうる。メモリー108は、RAM110などのランダムアクセスメモリー(RAM)および/またはROM 112などの読取専用メモリー(ROM)、を含みうるが、これに限定されない。メモリー108は、電子的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリー(EEPROM)、フラッシュメモリーまたはその他のメモリー技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)またはその他の光ディスクストレージ、磁気ストレージ装置、または希望の情報を格納するために使用でき、およびコンピュータ102によりアクセス可能なその他任意の媒体のうちどれをも含みうる。
【0015】
処理ユニット106およびシステムメモリー108は、直接的または間接的のいずれかのかたちで、バス114または代替的な通信構造を通して、1つ以上の周辺装置に接続しうる。例えば、処理ユニット106またはシステムメモリー108は、ハードディスクドライブ116、着脱可能磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ118、およびフラッシュメモリーカードなどの追加的メモリーストレージに直接的または間接的に接続しうる。処理ユニット106およびシステムメモリー108はまた、1つ以上の入力装置120および1つ以上の出力装置122に直接的または間接的に接続しうる。出力装置122は、例えば、ディスプレイ装置136、テレビ、プリンター、ステレオ、またはスピーカーを含みうる。一部の実施形態において、1つ以上のディスプレイ装置を、眼鏡類に組み込みうる。眼鏡類に組み込んだディスプレイ装置は、ユーザーにフィードバックを供給しうる。1つ以上のディスプレイ装置を組み込んだ眼鏡類はまた、携帯用ディスプレイシステムのために供給しうる。入力装置120は、例えば、キーボード、タッチスクリーン、リモートコントロールパッド、ポインティングデバイス(マウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、またはジョイスティックなど)、スキャナー、カメラまたはマイクロホンを含みうる。これに関連して、入力装置120は、図1Aに示すとおり、ユーザー124などのユーザーの運動動作を感知、検出および/または測定するよう構成された1つ以上のセンサーを備えうる。
【0016】
再び、図1Aを見ると、画像取り込み装置126および/またはセンサー128は、ユーザー124の運動動作の検出および/または測定に利用しうる。一実施形態において、画像取り込み装置126またはセンサー128から獲得したデータは、画像取り込み装置126またはセンサー128から獲得したデータが動作パラメータと直接的に関係を持つように、運動動作を直接的に検出しうる。なおも、他の実施形態において、画像取り込み装置126またはセンサー128から獲得したデータは、動作を検出および/または測定するために、相互にまたはその他のセンサーと共に組み合わせて利用しうる。こうして、ある一定の測定は、2つ以上の装置から獲得されたデータの組み合わせにより判断しうる。画像取り込み装置126および/またはセンサー128は、または加速度計、ジャイロスコープ、場所確認装置(例えば、GPS)、光センサー、温度センサー(周囲温度および/または体温を含む)、心拍モニター、画像取り込みセンサー、湿気センサーおよび/またはその組み合わせを含むがそれに限定されない1つ以上のセンサーを含みうるか、またはそれと動作可能なかたちで接続されうる。例示のセンサー126、128の使用例は、「センサーの実例」という題のセクションI.Cに記載している。コンピュータ102はまた、ユーザーがグラフィカルユーザーインターフェースからの選択をするためにどこを指し示しているかを判断するために、タッチスクリーンまたは画像取り込み装置も使用しうる。1つ以上の実施形態は、1つ以上の有線技術および/または無線技術を単独で、または組み合わせで利用しうるが、ここで無線技術の例には、Bluetooth(登録商標)技術、Bluetooth(登録商標) Low Energy技術、および/またはANT技術が含まれる。
B. ネットワークの実例
【0017】
コンピュータ102、コンピューティングユニット104、および/またはその他任意の電子装置は、ネットワーク132などのネットワークとの通信用の、インターフェースの例130 (図1Bに表示)などの1つ以上のネットワークインターフェースに直接的または間接的に接続しうる。図1Bの例において、ネットワークインターフェース130は、コンピューティングユニット104からのデータおよび制御信号を、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、およびユーザーデータグラムプロトコル(UDP)などの1つ以上の通信プロトコルに従い、ネットワークメッセージに変換するよう構成された、ネットワークアダプターまたはネットワークインターフェースカード(NIC)を備えうる。これらのプロトコルは、本技術で周知であり、よって本明細書では詳しくは考察しない。インターフェース130は、例えば、無線トランシーバ、電源アダプタ、モデム、またはイーサネット接続を含む、任意の適切な接続エージェントを使用しうる。ところが、ネットワーク132は、インターネット、イントラネット、クラウド、LANなどの、任意のタイプまたはトポロジーの1つ以上の情報配信ネットワークのどれかを、単独または組み合わせで使用しうる。ネットワーク132は、ケーブル、ファイバー、サテライト、電話、携帯電話、無線などの1つ以上の任意のものとしうる。ネットワークは、本技術で周知であり、よって本明細書では詳しくは考察しない。ネットワーク132は、1つ以上の位置(例えば、学校、事業、家、消費者住居、ネットワークリソース、など)を、1つ以上のリモートサーバー134に、あるいはコンピュータ102と類似したまたは同一のものなどその他のコンピュータに接続する、1つ以上の有線または無線の通信チャンネルを持つなど、多様に構成しうる。実際に、システム100は、各構成要素の複数のインスタンス(例えば、複数のコンピュータ102、複数のディスプレイ136、など)を含みうる。
【0018】
コンピュータ102またはネットワーク132内のその他の電子装置が、携帯型であるかまたは固定位置にあるかどうかに関わらず、上記に具体的に列挙した入力、出力およびストレージ周辺装置に加えて、コンピューティング装置を、直接的に、またはネットワーク132を通してのいずれかで、入力、出力およびストレージの機能を果たしうるもの、あるいはそのいくつかの組み合わせを含めた各種のその他の周辺装置に接続しうることが理解されるべきである。一定の実施形態において、図1Aに示すとおり、単一の装置を1つ以上のコンポーネントに統合しうる。例えば、単一の装置は、コンピュータ102、画像取り込み装置126、センサー128、ディスプレイ136および/または追加的コンポーネントを含みうる。一実施形態において、センサー装置138は、ディスプレイ136、画像取り込み装置126、および1つ以上のセンサー128を有する移動端末を備えうる。なおも別の実施形態において、画像取り込み装置126、および/またはセンサー128は、例えば、ゲーム用または媒体システムを含む媒体装置に動作可能なように接続された周辺機器としうる。こうして、上記内容から、本開示は静止システムおよび方法に限定されないことは言うまでもない。むしろ、ある一定の実施形態は、ほとんどどんな位置にいるユーザー124により遂行しうる。
C. センサーの実例
【0019】
コンピュータ102および/またはその他の装置は、ユーザー124の少なくとも1つのフィットネスパラメータの検出および/または監視をするよう構成された1つ以上のセンサー126、128を備えうる。センサー126および/または128は、加速度計、ジャイロスコープ、場所確認装置(例えば、GPS)、光センサー、温度センサー(周囲温度および/または体温を含む)、睡眠パターンセンサー、心拍モニター、画像取り込みセンサー、湿気センサーおよび/またはその組み合わせを含みうるが、それに限定されない。ネットワーク132および/またはコンピュータ102は、例えば、ディスプレイ136、画像取り込み装置126(例えば、1つ以上のビデオカメラ)、およびセンサー128を含む、システム100の1つ以上の電子装置と通信しうるが、これは赤外線(IR)装置としうる。一実施形態において、センサー128は、IRトランシーバを備えうる。例えば、センサー126、および/または128は、波形をユーザー124の方向へを含めた環境に伝送して、「反射」を受信するか、または放出されたそれらの波形の変化を他の方法で検出しうる。さらに別の実施形態において、画像取り込み装置126および/またはセンサー128は、レーダー、超音波、および/または可聴の情報など、その他の無線信号の送信および/または受信をするよう構成しうる。当業者は、多数の異なるデータスペクトルに対応する信号が、様々な実施形態に従い利用しうることは簡単に理解できる。これに関連して、センサー126および/または128は、外部発生源(例えば、システム100以外)から放出された波形を検出しうる。例えば、センサー126および/または128は、ユーザー124および/または周囲環境から放出されている熱を検出しうる。こうして、画像取り込み装置126および/またはセンサー128は、1つ以上のサーマルイメージング装置を備えうる。一実施形態において、画像取り込み装置126および/またはセンサー128は、範囲の現象学を適用するよう構成されたIR装置を備えうる。非限定的な例として、範囲の現象学を適用するように構成された画像取り込み装置は、Flir Systems, Inc.(オレゴン州ポートランド)から市販されている。画像取り込み装置126およびセンサー128およびディスプレイ136が、コンピュータ102と直接的(無線または有線)通信しているように示されているが、当業者は、任意のものがネットワーク132と直接的に通信(無線または有線)しうることを理解するであろう。
1. 多目的電子装置
【0020】
ユーザー124は、感覚装置138、140、142、および/または144を含めた任意の数の電子装置を保持、携行、および/または着用しうる。一定の実施形態において、1つ以上の装置138、140、142、144は、フィットネスまたは運動の目的のために特に製造されていなくてもよい。実際に、本開示の態様は、運動データを収集、検出および/または測定する複数の装置(その一部はフィットネス装置ではない)からのデータの利用に関連する。一実施形態において、装置138は、Apple, Inc.(カリフォルニア州クパチーノ)から入手できるIPOD(登録商標)、IPAD(登録商標)、またはiPhone(登録商標)ブランドの装置、またはMicrosoft(ワシントン州レッドモンド)から入手できるZune(登録商標)またはMicrosoft(登録商標) Windows 装置を含めた、電話またはデジタル音楽プレーヤーなどの携帯用電子装置を備えうる。本技術で知られているとおり、デジタルメディアプレーヤーは、コンピュータ用の出力装置(例えば、音声ファイルから音楽を、または画像ファイルから画像を出力する)とストレージ装置の両方の役目を果たすことができる。一実施形態において、装置138は、コンピュータ102とすることができ、なおも他の実施形態において、コンピュータ102は装置138から完全に別個としうる。装置138がある一定の出力を供給するように構成されているかどうかに関わらず、感覚情報を受信するための入力装置としての役目を果たしうる。装置138、140、142、および/または144は、加速度計、ジャイロスコープ、場所確認装置(例えば、GPS)、光センサー、温度センサー(周囲温度および/または体温を含む)、心拍モニター、画像取り込みセンサー、湿気センサーおよび/またはその組み合わせを含むが、それに限定されない、1つ以上のセンサーを含みうる。一定の実施形態において、センサーは、画像取り込み装置126および/またはセンサー128(数ある中で特に)によって検出しうる反射材料など、受動的なものとしうる。一定の実施形態において、センサー144は、運動服などの衣料に統合しうる。例えば、ユーザー124は、1つ以上のオンボディセンサー144a-bを着用しうる。センサー144は、ユーザー124の衣服に組み込む、および/またはユーザー124の希望する身体の任意の位置に配置しうる。センサー144は、(例えば、無線で)コンピュータ102、センサー128、138、140、および142、および/またはカメラ126と通信しうる。対話型のゲーム用衣料の例は、米国特許 出願 第10/286,396号(2002年10月30日出願、米国特許 公報第2004/0087366号として公開)に記載があり、その内容をその全体についてあらゆる非制限的目的で参照し本書に組込む。一定の実施形態において、受動的感知表面は、画像取り込み装置126および/またはセンサー128により放出される赤外線光などの波形を反射しうる。一実施形態において、ユーザーの124衣料に位置する受動センサーは、波形を反射しうるガラスまたはその他の透明または半透明な表面でできた一般に球形の構造を備えうる。所定のクラスの衣料が、適切に着用したときユーザー124の身体の特定部分に近接した位置になるよう構成された特定のセンサーを有する、異なるクラスの衣料を利用しうる。例えば、ゴルフ衣料は、第一の構成で衣料に配置された1つ以上のセンサーを含みうるし、またさらにサッカー衣料は、第二の構成で衣料に配置された1つ以上のセンサーを含みうる。
【0021】
装置138-144、また任意の感覚装置を含めて本明細書で開示したその他任意の電子装置は、直接的かまたはネットワーク132などのネットワークを通してかのいずれかで相互に通信しうる。1つ以上の装置138-144間の通信は、コンピュータ102を介して発生しうる。例えば、2つ以上の装置138-144は、コンピュータ102のバス114に動作できるように接続された周辺機器としうる。さらに別の実施形態において、装置138などの第一の装置は、コンピュータ102などの第一のコンピュータや、装置142などの別の装置と通信しうるが、ただし装置142は、コンピュータ102と接続するようには構成しなくてもよいが、装置138と通信しうる。さらに、1つ以上の電子装置は、複数の通信経路を通して通信するように構成しうる。例えば、装置140は、第一の無線通信プロトコルを介して装置138と通信するよう、またさらに第二の無線通信プロトコルを通して、例えば、コンピュータ102などの異なる装置と通信するように構成しうる。無線プロトコルの例は、本開示の全体にわたり考察しており、また本技術で周知である。当業者は、その他の構成が可能であることを理解するであろう。
【0022】
実施形態の例の一部の実施は、非常に多様な機能が使用できるようにすることが意図された、デスクトップまたはラップトップのパーソナルコンピュータなどのコンピューティング装置を代替的にまたは追加的に採用しうる。これらのコンピューティング装置は、希望に応じて周辺装置または追加的コンポーネント任意の組み合わせを持ちうる。また、図1Bに示すコンポーネントを、サーバー134、その他のコンピュータ、器具などに含めうる。
2. 衣料/アクセサリーセンサーの実例
【0023】
一定の実施形態において、感覚装置138、140、142および/または144は、腕時計、アームバンド、リストバンド、ネックレス、シャツ、靴、またはこれに類するものを含めて、ユーザー124の衣料またはアクセサリー内に形成、または別の方法でそれらに関連させうる。靴取付け式および手首着用式の装置(それぞれ装置140および142)の例は、このすぐ後に説明しているが、これらは、単に実施形態の例であって、本開示はそのように限定されるべきではない。
i. 靴取付け式の装置
【0024】
一定の実施形態において、感覚装置140は、加速度計、位置感知コンポーネント(GPS、および/または力センサーシステムなど)を含むがこれに限定されない1つ以上のセンサーを含みうる履物を備えうる。図2Aは、実施形態の例に基づく、センサーシステム202の実施形態の一例を図示する。一定の実施形態において、システム202は、センサー組立品204を含みうる。組立品204は、例えば、加速度計、位置決定コンポーネント、および/または力センサーなどの1つ以上のセンサーを備えうる。図示した実施形態において、組立品204は、複数のセンサーを組み込むが、これは力感応抵抗(FSR)センサー206を含みうる。さらに他の実施形態において、その他のセンサーを利用しうる。ポート208は、靴のソール構造209内に位置しうる。ポート208は、電子モジュール210(これはハウジング211内としうる)およびFSRセンサー206をポート208に接続する複数のリード212と通信するよう、オプションとして供給しうる。モジュール210は、靴のソール構造内の壁または中空内に含めうる。ポート208およびモジュール210は、接続および通信のための補完的なインターフェース214、216を含む。
【0025】
一定の実施形態において、図2Aに示す少なくとも1つの力感応抵抗206は、第一および第二の電極または電気接点218、220と、電極218、220にまとめて電気的に接続する電極218、220間に配置された力感応抵抗材料222とを含みうる。圧力が力感応材料222にかかると、力感応材料222の抵抗率および/または電導率が変化し、これが電極218、220の間の電位を変化させる。抵抗の変化は、センサー216にかかる力を検出するセンサーシステム202により検出できる。力感応抵抗材料222は、様々な方法で圧力下でその抵抗を変化させうる。例えば、力感応材料222は、下記にさらに詳しく説明する量子トンネリング複合体に似た、材料が圧縮されたときに減少する内部抵抗を持ちうる。この材料をさらに圧縮するとさらに抵抗が減少して、定量的測定や、バイナリー(オン/オフ)測定が可能となる。一部の状況において、このタイプの力感応抵抗動作は、「体積ベースの抵抗」として説明されることがあり、またこの挙動を示す材料は、「スマート材料」と呼ばれることがある。別の例として、材料222は表面と表面の接触度合いを変化させることで抵抗を変化しうる。これは、圧縮されていない状態で表面抵抗を上昇させるマイクロプロジェクションを表面に対して使用することにより(ここでマイクロプロジェクションが圧縮されると表面抵抗は減少する)、または別の電極との表面と表面の接触を増大させるように変形できる柔軟性のある電極を使用することなどにより、達成できる。この表面抵抗は、材料222と電極218、220との間の抵抗、および/または複数層材料222の導電層(例えば、炭素/グラファイト)と力感応層(例えば、半導体)との間の表面抵抗としうる。圧縮が大きいほど、表面と表面の接触が大きくなり、その結果、抵抗が低くなり、定量的測定が可能となる。一部の状況において、このタイプの力感応抵抗動作は、「接触ベースの抵抗」として記載しうる。本明細書で定義するとおり、力感応抵抗材料222は、ドープまたはノンドープの半導体材料とするか、またはそれを含みうることが理解される。
【0026】
FSRセンサー206の電極218、220は、金属、炭素/グラファイトファイバーまたは複合体、その他の導電性複合体、導電性ポリマーまたは導電性材料を含むポリマー、導電性セラミックス、ドープ半導体、またはその他任意の導電性材料を含む、任意の導電性材料で形成できる。リード212は、溶接、ハンダ付け、ろう付け、接着による接合、ファスナー、またはその他任意の統合型または非統合型の接合方法を含む、適切な任意の方法により、電極218、220に接続できる。別の方法として、電極218、220および関連するリード212は、同じ材料の単一ピースで形成しうる。
【0027】
センサーシステム202のその他の実施形態は、異なる数量および/または構成のセンサーを含みえ、また一般に少なくとも1つのセンサーを含みうる。例えば、一実施形態において、システム202は、もっと大きな数のセンサーを含み、また別の実施形態において、システム202は、2個のセンサー(1個は靴の踵、もう1個は靴のつま先)、またはユーザーの足のすぐ近辺にある装置を含む。さらに、1つ以上のセンサー206は、Bluetoothおよび近距離無線通信NFC(Near-Field Communication)を含めた、既知の任意のタイプの有線または無線の通信を含む、異なる方法でポート214と通信しうる。一足の靴は、対のそれぞれの靴内にセンサーシステム202を付けて提供しうるが、対になったセンサーシステムは、協調的に動作しうるか、または互いに独立して動作しうること、またそれぞれの靴内のセンサーシステムは、互いに通信してもしなくてもよいことは理解される。センサーシステム202には、プロセッサによって実行されると、データ(例えば、ユーザーの足と、地面またはその他の接触表面との相互作用からの圧力データ)の収集および格納を制御する1つ以上のコンピュータ読取可能媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令を供給しうること、またこれらの実行可能命令は、センサー206、任意のモジュール、および/または図 の装置128、コンピュータ102、サーバー134および/またはネットワーク132などの外部装置の内部に格納および/またはそれらにより実行しうることが、さらに理解される。
ii. 手首着用式の装置
【0028】
図2Bに示すとおり、装置226(1Aに示す感覚装置142に類似したものかそのものとしうる) は、手首、腕、足首またはこれに類するところの周りなどに、ユーザー124が着用するように構成しうる。装置226は、ユーザー124の一日中の活動を含めた、ユーザーの運動動作の監視をしうる。これに関連して、装置組立品226は、ユーザー124のコンピュータ102との相互作用中に運動動作を検出することも、コンピュータ102とは独立して動作することもできる。例えば、一実施形態において、装置226は、ユーザーのコンピュータ102との近接度や相互作用とは関係なく活動を測定する一日中の活動モニターとしうる。装置226は、装置138および/または140などのネットワーク132および/またはその他の装置と直接的に通信しうる。他の実施形態において、装置226から得られた運動データは、どのエクササイズプログラムがユーザー124に提示されているかに関連する判断など、コンピュータ102により実行される判断に利用しうる。一実施形態において、装置226は、また、ユーザー124に関連した装置138などの携帯装置、またはフィットネスまたは健康関連の主題を専用としたサイトなどのリモートウェブサイトと無線で相互作用しうる。予め定めたどの時点かで、ユーザーは、装置226から別の位置へデータの転送を希望することがある。
【0029】
図2Bに示すとおり、装置226は、装置226の操作を補助する入力ボタン228などの入力機構を含みうる。入力ボタン228は、コントローラ230および/または図1Bに示すコンピュータ102に関連して考察した1つ以上の要素など、その他任意の電子コンポーネントに動作できるように接続しうる。コントローラ230は、埋め込み、またはその他の方法でのハウジング232の一部としうる。ハウジング232は、弾性のコンポーネントを含めた1つ以上の材料で形成することができ、ディスプレイ234などの1つ以上のディスプレイを備える。ディスプレイは、装置226の発光可能な部分を考慮しうる。ディスプレイ234は、例示的実施形態におけるLEDランプ234などの一連の個別発光要素または発光部材を含みうる。LEDランプは、アレイとして形成して、コントローラ230に動作できるように接続しうる。装置226は、インジケータシステム236を含みうるが、これはディスプレイ234全体の部分または構成要素も考慮しうる。インジケータシステム236は、ディスプレイ234(画素数235を有しうる)と連動して、またはディスプレイ234とは完全に別個に、動作し発光することができることが理解される。インジケータシステム236は、複数の追加的発光要素または発光部材238も含むことができ、これは例示的実施形態においてLEDランプの形態をとることもできる。一定の実施形態において、インジケータシステムは、発光部材238の一部を発光させて、1つ以上のゴールに向けた達成を表すなどで、ゴールの視覚的な表示を提供しうる。
【0030】
装置226がユーザ124の手首周りに位置して締め付け機構240がその後締め付け位置とされ、締め付け機構240が締め付け解除を可能としていてもよい。ユーザーは、希望に応じて装置226を常時着用できる。一実施形態において、締付け機構240は、コンピュータ102および/または装置138、140との動作上の相互作用のために、USBポートを含むがそれに限定されないインターフェースを備えうる。
【0031】
一定の実施形態において、装置226は、センサー組立品(図2Bでは非表示)を備えうる。センサー組立品は、複数の異なるセンサーを備えうる。実施形態の例において、センサー組立品は、加速度計(多軸加速度計の形態を含む)、心拍数センサー、位置決定センサー(GPSセンサーなど)、および/またはその他のセンサーを備えているか、またはそれらとの動作上の接続が許容される。装置142のセンサーから検出された動作またはパラメータは、各種の異なるパラメータ、指標または生理学的特性を含みうる(または形成するために使用されうる)が、これには速度・BR>A距離、所要歩数、カロリー、心拍数、汗の検出、労作、酸素消費量、および/または酸素動態を含むがこれに限定されない。こうしたパラメータはまた、ユーザーの活動に基づきユーザーが獲得した活動ポイントまたは通貨に関連して表現されうる。
【0032】
様々な例は、1つ以上の機能を実行するよう構成された電子回路を使用して実施しうる。例えば、一部の発明の実施形態で、スマートフォン、携帯装置、コンピュータ、サーバー、またはその他のコンピューティング機器などのコンピューティング装置は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して実施しうる。ただし、より一般的には、本発明の様々な例のコンポーネントは、ファームウェアまたはソフトウェアの命令を実行するプログラマブルコンピューティング装置を使用して、または目的の特定された電子回路と、プログラマブルコンピューティング装置上で実行されるファームウェアまたはソフトウェア命令とのなんらかの組み合わせにより、実施される。
II. 監視システム
【0033】
図3A-Bは、実施形態の例に基づく、少なくとも1つのセンサーと相互作用するコンピュータの例を図示する。図示した例において、コンピュータ102は、ユーザーが携行しうるスマートフォンとして実施しうる。センサーの例は、ユーザーの身体上に着用したり、身体外(オフボディ)に配置したりでき、また加速度計、分散型センサー、心拍モニター、温度センサー、などを含む上記で考察した任意のセンサーを含みうる。図3において、ポッドセンサー304および分散センサー306(例えば、1つ以上のFSR 206を持つ上記で考察したセンサーシステム202を含む)を示す。ポッドセンサー304は、加速度計、ジャイロスコープ、および/またはその他の感知技術を含みうる。いくつかの例において、ポッドセンサー304は、ユーザー動作には直接は関連しないデータの監視する少なくとも1つのセンサーとしうる。例えば、周囲センサーは、ユーザーが着用することも、またはユーザーの外側におくこともできる。周囲センサーは、温度センサー、コンパス、気圧計、湿度センサー、またはその他のタイプのセンサーを含みうる。その他のタイプのセンサーおよびユーザー動作を測定するよう構成されたセンサーの組み合わせも使用しうる。また、コンピュータ102は、1つ以上のセンサーを組み込みうる。
【0034】
ポッドセンサー304、分布センサー206、並びに他のタイプのセンサーは、相互に、およびコンピュータ102と通信するための無線トランシーバを含みうる。例えば、センサー304および306は、ネットワーク132と、ユーザーが着用するその他の装置(例えば、腕時計、アームバンド装置、など)と、第二のユーザーが着用するセンサーまたは装置と、外部装置などと直接的に通信しうる。一例において、左の靴内のセンサーは、右の靴内のセンサーと通信しうる。また、片方の靴は、互いにおよび/または靴のプロセッサと通信する複数のセンサーを含みうる。さらに、一足の靴は、その靴に関連する複数のセンサーからのデータを収集する単一のプロセッサ、およびセンサーデータをコンピュータ102、ネットワーク132、およびサーバー134のうち少なくとも1つに通信しうる単一のプロセッサに結合されたトランシーバを含みうる。別の例において、靴の1つ以上のセンサーは、コンピュータ102、ネットワーク132、およびサーバー134のうち少なくとも1つと通信するトランシーバと通信しうる。さらに、第一のユーザーと関連付けられたセンサーは、第二のユーザーと関連付けられたセンサーと通信しうる。例えば、第一のユーザーの靴内のセンサーは、第二のユーザーの靴内のセンサーと通信しうる。その他の形態もまた使用しうる。
【0035】
コンピュータ102は、センサーとデータを交換でき、またネットワーク132を介してセンサーから受信したデータを、サーバー134および/または別のコンピュータ102にも通信しうる。ユーザーは、コンピュータ102から音声情報を、1つ以上のセンサーから直接、サーバー134から、ネットワーク132から、その他の位置から、およびその組み合わせで受信するための、ヘッドホンまたはイヤーパッドを着用しうる。ヘッドホンは有線または無線としうる。例えば、分散センサー306は、ユーザーへの可聴出力のためにデータをヘッドホンに通信しうる。
【0036】
一例において、ユーザーは、それぞれ加速度計、力センサーまたはこれに類するものが装備された靴を着用して、コンピュータ102および/またはサーバー134が、それぞれの足またはその他の身体部分(例えば、脚、手、腕、個別の指または足指、人の足または脚の領域、腰、胸、肩、頭、眼)の個別の動作および指標を、単独で、または上記で図lA-1Bおよび2A-2Bに関連して説明したシステムと組み合わせて判断できるようにしうる。
【0037】
データの処理は、任意の方法で配分するか、または片方の靴のみで、コンピュータ102で、サーバー134で、またはその組み合わせで実施しうる。下記の説明において、コンピュータ102は、ある機能を実行するものとして説明しうる。サーバー134、コントローラ、別のコンピュータ、靴またはその他の衣料品内のプロセッサ、またはその他の装置を含めたその他の装置は、コンピュータ102の代わりに、またはそれに加えて機能を実行しうる。例えば、それぞれの靴の1つ以上のセンサー(またはその他の周辺センサー)は、1つ以上のセンサーによる未加工信号の出力のうち一部または全ての処理をするそれぞれのローカルコントローラと結合させることができる。コントローラの処理は、任意の時点で、より高い層のコンピューティング装置(例えば、コンピュータ102)のコマンドおよび制御を条件としうる。その高い層の装置は、処理済みのセンサー信号を、例えば、1つ以上のトランシーバを介して、その1つまたは複数のコントローラから受信して、さらに処理しうる。比較および計算は、上記のコンピューティング装置の一部または全てを含めて、追加的コンピューティング装置と共に、またはそれなしで、1つ以上のコンピューティング装置で行いうる。センサーは、希望の状態を感知して、未加工信号を生成し、未加工信号は、処理済みデータを供給するために処理される。処理済みデータは、次に現在のパフォーマンス指標(例えば、現在の移動速度など)を判断するために使用しうるが、その判断は、ユーザー入力(例えば、ジャンプした高さ) および/またはプログラミング(例えば、ユーザーが指示されたエクササイズをしたか、また、検出された場合、ユーザーの体験においてどのように定性化/定量化するか)に応じて変動しうる。
【0038】
一例において、センサー304および306は、測定データを処理および格納し、処理済みデータ(例えば、平均加速、最高速度、合計距離、など)を コンピュータ102および/またはサーバー134に転送しうる。センサー304および306はまた、処理のために未加工データをコンピュータ102および/またはサーバー134に送信しうる。未加工データは、例えば、加速度計により時間経過にともない測定した加速信号、圧力センサーにより時間経過にともない測定した圧力信号が含まれうる。運動活動の監視における複数センサーの衣料および複数のセンサーの例は、米国出願第12/483,824号(「センサーシステムを有する履物」、米国公報第2010/0063778 Al号として公開)および米国出願第12/483,828号、「センサーシステムを有する履物」、米国公報第2010/0063779 Al号として公開)に記載がある。上記の出願の内容の全体を参照し本書に組込む。特定の例において、運動選手は、例えば、力感応抵抗(FSR)センサーを利用した、1つ以上の力感知システムを有する靴302を着用しうるが、これは、図2Aに示すとおりで、また上記に記載した特許公報に記載がある。靴302は、ユーザーの足の異なる領域(例えば、かかと、足裏中央、つま先、など)での力を検出する複数のFSRセンサー206を持ちうる。コンピュータ102は、FSRセンサー206からのデータを処理して、ユーザーの足および/またはユーザーの両足間のバランスを判断しうる。例えば、コンピュータ102は、左の靴からのFSR 206による力測定値を、右の靴からのFSR 206による力測定値に対して比較し、バランスおよび/または体重の分布を判断しうる。
【0039】
図3Bは、コンピュータ102が少なくとも1つのセンサー処理システム308と相互作用してユーザー動作を検出する、別の例のデータフローダイアグラムである。センサー処理システム308は、コンピュータ102から物理的に分離して区別でき、また有線または無線の通信によりコンピュータ102と通信しうる。センサー処理システム308は、図示のとおりセンサー304、またその他のセンサー(例えば、センサー306)をセンサー304の代わりに、またはそれに追加して含みうる。図示した例において、センサーシステム308は、センサー304およびFSRセンサー206からのデータを受信し処理しうる。コンピュータ102は、ユーザーが実行を希望する活動セッションのタイプ(例えば、クロストレーニング、バスケットボール、ランニング、など)について ユーザーからの入力を受信しうる。代わりに、または追加的に、コンピュータ102は、ユーザーが実行する活動タイプを検出するか、または別の情報源から実行中の活動タイプについての情報を受信しうる。
【0040】
活動タイプに基づき、コンピュータ102は、1つ以上の予め定義したアクションテンプレートを識別し、サブスクリプションをセンサーシステム308に通信しうる。アクションテンプレートは、判断された活動タイプの実行時に、ユーザーが実行しうる動作またはアクションを識別するために使用しうる。例えば、あるアクションは、ユーザーが右のほうに1歩移動した後に、左に1歩移動したことの検出、またはユーザーが、手首を振りながらジャンプしたことの検出など、1つ以上のイベントのグループに対応しうる。したがって、異なる組の1つ以上のアクションテンプレートを、異なる活動タイプ用に定義しうる。例えば、バスケットボール用に定義された第一の組のアクションテンプレートは、ドリブル、バスケットボールのシュート、ボックスアウト、スラムダンク、全力走およびこれに類するものを含みうる。サッカー用に定義された第二の組のアクションテンプレートは、ボールを蹴ってシュート、ドリブル、スチール、ボールのヘディングおよびこれに類するものを含みうる。アクションテンプレートは、希望する任意のレベルの粒度に対応しうる。一部の例において、特定の活動のタイプは、50-60のテンプレートを含みうる。その他の例において、活動のタイプは、20-30のテンプレートに対応しうる。ある活動タイプについて必要に応じて任意の数のテンプレートを定義しうる。さらにその他の例において、テンプレートは、システムにより選択されるのではなく、ユーザーにより手動で選択されうる。
【0041】
センサーサブスクリプションにより、センサーシステム308がデータの受信元となるセンサーを選択させてもよい。センサー処理システム308は、特定の任意の時点で使用されるサブスクリプションを管理しうる。サブスクリプションのタイプは、1つ以上の力感応抵抗からの力感応抵抗データ、1つ以上の加速度計からの加速データ、複数のセンサーについての要約情報(例えば、加速 データの要約、1つ以上のセンサーについての力抵抗データの要約、など)、圧力マップ、平均化データ、重力調節センサーデータ、力感知抵抗派生データ、加速派生データ、およびこれに類するものおよび/またはその組み合わせを含みうる。いくつかの例において、単一のサブスクリプションは、複数のセンサーからのデータの要約に対応しうる。例えば、テンプレートが、ユーザーの足のつま先領域への力の移動を求めている場合、単一のサブスクリプションは、つま先領域にある全てのセンサーの力の要約に対応しうる。代替的にまたは追加的に、つま先の各力センサーについての力データは、別のサブスクリプションに対応しうる。
【0042】
例えば、センサーシステム308に4個の力感応抵抗センサーおよび加速度計が含まれる場合、サブスクリプションは、これら5個のセンサーのうちどれがセンサーデータの監視をするかを指定しうる。別の例において、サブスクリプションは、右の靴の加速度計からのセンサーデータを受信/監視し、左の靴の加速度計からは受信/監視しないよう指定しうる。さらに別の例において、サブスクリプションは、手首着用のセンサーからのデータの監視を含み、心拍数センサーからのデータは含まないようにしうる。サブスクリプションはまた、センサーシステムのイベント検出プロセスの感度を調節するためのセンサー閾値を指定しうる。こうして、一部の活動において、センサーシステム308は、第一の指定した閾値を上回る全ての力のピークを検出するよう命令しうる。その他の活動について、センサーシステム308は、第二の指定した閾値を上回る全ての力のピークを検出するよう命令しうる。異なるセンサーサブスクリプションの使用により、一部のセンサー読取値が特定の活動について必要でない場合に、センサーシステムの電力節約に役立ちうる。したがって、異なる活動および活動タイプでは、異なるセンサーサブスクリプションを使用しうる。
【0043】
センサー処理システム308は、様々な粒度のイベントを検出するために、未加工センサーデータの初期的な処理を実行するよう構成しうる。イベントの例は、着地またはジャンプの開始、ある時間中の最大加速、などを含みうる。センサーシステム308は、その後、様々なテンプレートと比較して、アクションが実施されたかどうかを判断するために、イベントをコンピュータ102に渡しうる。例えば、センサーシステム308は、1つ以上のイベントを識別して、BLUETOOTH(登録商標) Low Energy(BLE)パケット、またはその他のタイプのデータをコンピュータ102に無線で通信しうる。別の例において、センサーシステム308は、代わりにまたは追加的に未加工センサーデータを送信しうる。
【0044】
イベントおよび/または未加工センサーデータの受信の後、コンピュータ102は、反復、滞空時間、速度、距離およびこれに類するものなどの様々な活動指標の判断を含めた一致後処理を実行しうる。活動の分類は、任意の数およびタイプのセンサーから受信したデータ内で表現される様々なイベントおよびアクションを識別することにより実行しうる。したがって、活動の追跡および監視は、活動タイプ内の1つ以上の期待されるかまたは既知の動作が実行されたか、また指標がそれらの動作に関連するものであるかどうかの判断を含みうる。一例において、動作は、一連の1つ以上の低いレベルまたは粒度のイベントに対応しえ、また、予め定義したアクションテンプレートを使用して検出しうる。
【0045】
例えば、アクションテンプレートを使用して、コンピュータ102は、その活動中に期待される特定の活動または特定の動作を、いつユーザーが実施したかを自動的に検出しうる。ユーザーがバスケットボールをプレーしている場合、例えば、ユーザーが手首を軽く動かしながらジャンプをしたことが検出されると、それはユーザーがシュートをしたことを示しうる。別の例において、ユーザーがジャンプをするとき両足を外側に移動した後、ジャンプするとき両足を内側に移動したことが検出されると、それはユーザーがジャンピング・ジャック・エクササイズの繰り返しを1回実行したこととして登録されうる。特定の活動のタイプ、活動タイプ内のアクションまたは動作を識別するために、希望に応じて、各種のその他のテンプレートを定義しうる。
【0046】
図4は、実施形態の例に基づく、靴に埋め込んで取り外すことができるポッドセンサー304の例を図示する。ポッドセンサー304は、壁アダプター402に挿入したとき再充電しうる充電池を含みうる。ポッドセンサー304は、有線または無線で充電しうる。例えば、ポッドセンサー304は、誘導的に充電しうる。一部の例において、ポッドセンサー304-1は、インターフェース(例えば、ユニバーサルシリアルバス)と共に構成して、ダウンロードおよび/またはデータ受信のためにコンピュータまたはその他の装置への挿入を許容するようにしうる。ポッドセンサーのインターフェースは、有線または無線の通信を提供しうる。例えば、ソフトウェアのアップデータは、コンピュータに接続した時にポッドセンサーにロードされうる。また、ポッドセンサーは、ソフトウェアのアップデータを無線で受信しうる。コンピュータ102(またはポートを有するその他の装置)に物理的に結合した時、ポッドセンサーを、充電し、コンピュータ102と通信しうる。
【0047】
図5は、実施形態の例に基づく、コンピュータ102用のオンボディ構成の例を図示する。コンピュータ102は、例えば、ユーザーの腕、脚、または胸などのユーザーの身体の希望の位置に着用するよう、またはその他の方法で衣料に組み込むように構成しうる。例えば、それぞれの衣料品は、その独自の組み込まれたコンピュータを持ちうる。コンピュータは、ユーザーが実行するか、またそうでなければ装備/ネットワーク接続されているかの状況に応じて駆動される小型軽量クライアントとしうる。コンピュータ102はまた、図6-7に示すとおり、ユーザーの身体から離して配置することもできる。
【0048】
図6-7は、実施形態の例に基づく、コンピュータ102用の様々なオフボディ構成の例を図示する。コンピュータ102は、ドッキングステーション602内に配置して、より大きな画面でのGUIのディスプレイおよびステレオシステムを通した音声の出力を許容しうる。その他の例と同様、コンピュータ102は、音声コマンド、直接のユーザー入力(例えば、キーボードを使用)によるか、リモートコントロールによる入力によるか、またはユーザーのコマンドを受信するその他の方法に応答しうる。その他のオフボディ構成は、ユーザーがエクササイズをする場所の近くの床またはテーブル上へのコンピュータ102の配置、ワークアウトバッグまたはその他の格納容器内でのコンピュータ102の保管、三脚マウント702へのコンピュータ102の配置、および壁マウント704へのコンピュータ102の配置を含みうる。その他のオフボディ構成もまた使用しうる。オフボディで着用するとき、ユーザーにリアルタイム更新を提供しうるヘッドホン、イヤーパッド、手首着用装置などをユーザーは着用しうる。ポッドセンサー304および/または分散センサー306は、範囲内にあるときに、オフボディ位置で、ユーザーが起動したとき定期的な時間間隔で、コンピュータ102と無線で通信することも、データを保存しておいて、範囲内にあるとき、または後の時間にユーザーが命令したときに、データをコンピュータ102にアップロードすることもできる。
【0049】
一例において、ユーザーは、コンピュータ102のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)と対話しうる。図8は、実施形態の例に基づく、コンピュータ102のディスプレイ画面により提示されたGUIのディスプレイの例を図示する。GUIのホームページディスプレイ802は、ユーザーに一般的情報を提供する、ユーザーが実行を意図しているのはどのタイプの身体活動セッションであるかを選択するようユーザーに求める、およびユーザーが前に完了したセッション(例えば、バスケットボールゲーム、ワークアウト、など)についての情報の検索を許容するために、ホームページを提示しうる。コンピュータ102のディスプレイ画面は、タッチセンシティブすることも、および/またはキーボードまたはその他の入力手段によるユーザー入力を受信しうるようにもできる。例えば、ユーザーは、ディスプレイ画面をタップするか、またはその他の入力を供給して、コンピュータ102が動作を実行するようにしうる。
【0050】
前のセッションに関する情報を得るために、ユーザーは、タップするか、またはそうでなければ最後に行ったセッションが含まれるフィールド804を選択して、コンピュータ102に、ホームページディスプレイ802を更新させて、少なくとも1つの前のセッションからのパフォーマンス指標(例えば、垂直方向の跳躍、合計滞空時間、活動ポイント、など) に表示させることができる。例えば、選択したフィールド804は図8に示すとおり拡張して、最後に行ったセッションの持続時間についての情報、ユーザーの垂直方向の最大跳躍、最後のセッション中にユーザーが空中にいた合計時間、および前のセッションで獲得した奨励ポイント(例えば、活動ポイント)を表示しうる。コンピュータ102は、センサー304および306またはその他の感知装置により感知したデータを処理することにより、パフォーマンス指標(例えば、速度、垂直方向の跳躍、など) を判断しうる。
【0051】
ホームページディスプレイ802は、フィールド806を選択することにより、ワークアウトまたは運動活動セッション(例えば、トラック・マイゲーム)中に、コンピュータ102が1つ以上のユーザーパフォーマンス指標を追跡することを希望するかどうか、またはフィールド808を選択することにより、運動スキル(例えば、レイズ・マイゲーム)を向上させるのにユーザーを支援するかのメッセージをユーザーに提示しうる。図9-21についてまず考察し、図22-31について後で考察する。
【0052】
図9は、実施形態の例に基づく、ユーザー選択用のパフォーマンス指標の例を図示する。一例において、ユーザーは、合計プレー時間、垂直方向の跳躍、距離、および燃焼したカロリーおよび/またはその他の指標の監視に関心があることがあり、またホームページディスプレイ802を使用して図9に示す希望の指標から選択することができる。パフォーマンス指標はまた、セッションで実行する運動活動のタイプに応じて変化しうる。例えば、ホームページディスプレイ802は、セッションの活動に応じて、ある一定のデフォルトのパフォーマンス指標の選択値を提示しうる。ユーザーは、入力を供給して、デフォルトのパフォーマンス指標の選択値を変更しうる。
【0053】
図9に示す以外のその他のパフォーマンス指標は、ジャンプの合計数、ある一定の高さを上回る垂直ジャンプの数(例えば、3インチ上回る)、全力走の数(例えば、一定のレートを超える速度で、ユーザー選択またはコンピュータ102による指定)、フェイクの数(例えば、方向の急な変更)、ジャンプリカバリ(例えば、2回のジャンプの間の最も短い時間)、作業量(例えば、平均パワー×ワークアウトセッションの長さの関数としうる)、作業量レベル(例えば、低、中、高)、合計歩数、単位時間あたりの歩数(例えば、毎分)、バーストの数(例えば、ユーザーが速度閾値を越えた回数)、バランス、体重の分布(例えば、ユーザーの左の靴でFSR 206により測定した体重を、ユーザーの右の靴でFSR 206内で測定した体重と比較、ならびに片方の靴でのFRS 206の量)、セッションの平均持続時間、合計セッション時間、エクササイズ毎の平均反復数、セッション毎に獲得した平均ポイント数、合計ポイント数、燃焼したカロリー数、またはその他のパフォーマンス指標を含みうる。追加的パフォーマンス指標も使用しうる。
【0054】
一例において、コンピュータ102は、それぞれのタイプのセッション(例えば、野球、サッカー、バスケットボール、など)についてどの指標を監視するかを示すようメッセージをユーザーに表示して、識別された指標をユーザープロフィールに保存しうる。コンピュータ102は、各セッションの開始時に希望する指標についてユーザーに尋ねるメッセージを表示しうる。さらに、コンピュータ102は、全てのパフォーマンス指標を追跡しうるが、選択した指標のみをGUIでユーザーに表示しうる。例えば、コンピュータ102は、ある一定の基本的指標(例えば、電池寿命を延長しうる、応答性を変化させる、データの過負荷を避けるなどに基づき)のみを監視しうる。ユーザーがGUIによって現在表示されている以外の指標の見直しを希望する場合、ユーザーは、希望の指標を入力することができ、コンピュータ102は、それにしたがってGUIを更新しうる。表示中の指標は、いつでも変更しうる。デフォルトの指標は、いったんセッションが再開されるか、または別のセッションが開始されると提示されうる。
【0055】
コンピュータ102が表示できるよりも多い指標を監視する場合、コンピュータ102は、後により低いレベルの監視状態に入り(例えば、リソースが消費され、それと共にユーザーへの警告が出されたとき)、基本的なものに落ちていき、最終的には監視されるメトリクスがなくなる。一例において、コンピュータ102は、ユーザーが別に構成しない限り/そうするまで、基本的な指標のみをユーザーに表示しうる。リソースに基づき、コンピュータ102は、基本的なパフォーマンス指標またはより少ない指標のみを提示するよう、表示する内容を減らしうる。センサーは、引き続きその他のパフォーマンス指標の監視ができ、これらのセンサーからのデータは、後で利用できるようになる(例えば、ウェブ体験によるなど)。
【0056】
セッションの開始時点で、コンピュータ102は靴のセンサーを較正しうる。図10-11は、実施形態の例に基づく、センサーの較正の例を図示する。較正には、コンピュータ102による、直接的または間接的にセンサー(例えば、センサー304および306)と通信する能力、センサーが適切に機能していること、センサーが適切な電池寿命を持つこと、およびベースラインデータを設定する能力の確認が関与しうる。例えば、コンピュータ102は、(例えば、無線信号を送信)ユーザーの靴に含まれるポッドセンサー304および分散センサー306と通信しうる。ポッドセンサーおよび分散センサーは、要求されたデータに返答しうる。較正はまた、その他の時点(例えば、セッション中、セッションの終了時、など)で発生しうる。
【0057】
較正中、GUIは、ディスプレイ1002A-Bに示すとおり、ポッドセンサー304および分散センサー306でベースラインデータ測定(例えば、加速、体重の分布、合計体重、など)をするために静止するよう求めるメッセージをユーザーに表示しうる。較正はまた、コンピュータ102がどちらの足がどのセンサーデータに関連付けられているかを判断できるように、足を個々に上げるようユーザーに求めうる。分散センサー306はまた、コンピュータ102が較正中に獲得する、例えば、靴のタイプ、色、サイズ、どちらの足か(例えば、左または右)などの、履物の情報で符号化しうる。コンピュータ102(またはサーバー134)は、センサー304および306からの返答を処理し、GUIを更新して、ユーザーに問題があれば問題と、それらの問題への対処方法(例えば、電池の交換など)、またはディスプレイ1002Cに示すとおり、較正に成功したかどうかを知らせうる。図11Aは例えば、ディスプレイ1102Aの左に示すフィールド1104は、電池寿命のディスプレイの例と、接続ステータス(例えば、接続済み、未接続)を含む。較正はまた、ポッド304の取り外しの検出など、ある一定のイベントで発生しうる。較正に基づき、ディスプレイ1102Bはユーザーについて体重の分布および残りの電池寿命を表示するゲージ1106を提示する。1つ以上のセンサーの較正の一部として、および/または別個の特徴または機能としてのいずれも、GUIは、実質的にリアルタイムでパフォーマンスデータを表示するように構成しうる(例えば、表示のためのデータの取り込み(および/または処理)および転送が許容されうる最高の速さで)。図11Bは、一実施形態に基づき実施しうるGUIの例を示す。図11Bに示すとおり、ディスプレイ1102Cは、選択可能なパラメータに関連して取り込まれた値を表示するための1つ以上の選択可能な活動パラメータを提供しうる。例えば、ジャンプ中の自分の垂直方向の高さに関連した値の閲覧を希望するユーザーは、「縦の」アイコン(アイコン1108を参照)を選択でき、さらに、その他のアイコンは、機敏さ(毎秒の歩数および/または毎秒の距離に関連した値を表示しうる)、圧力、および/またはその他任意の検出可能なパラメータを含みうるが、これに限定はされない。他の実施形態において、複数の異なるパラメータを同時表示用に選択しうる。なおさらなる実施形態において、パラメータの選択は要求されない。デフォルトのパラメータは、ユーザー入力が不在で表示されうる。パラメータに関連するデータは、ディスプレイ1102C上にリアルタイムで供給しうる。例えば、出力1110は、ユーザーが「24.6インチ」ジャンプしたことを示す。値は、値が24.6インチであることを示すグラフ112により表示されるなどのグラフで供給しうる。一定の実施形態において、出力1110および/または1112を通してなどの値の出力は、リアルタイムデータを示しえ、さらにその他の実施形態において、少なくとも1つの出力1110/1112は、歴史的値、希望のゴール値、および/または最大値もしくは最小値などその他の値を示しうる。例えば、グラフ1112は、ユーザーの現在(例えば、リアルタイム)の高さに応じて変動しうるが、出力1110は、ユーザーのセッション中の最高記録のジャンプ、またはこれまでの自己ベストを表示しうる。値または結果の出力は、物理的な目的および/またはアクションと関連付けうる。例えば、ユーザーが24インチから30インチの間などの第一の範囲内で垂直方向の高さをジャンプすると、自転車の上を飛び越えることができる(例えば、図11Bのディスプレイ1102Dを参照)との表示を受け取りうる。別の例として、ユーザーの毎秒の歩数に関連した値は、実際の動物の歩数と関連付けられて表示されうる。当業者は、その他の物理的目的を、異なる実施形態に従い利用しうることが理解しうる。
【0058】
コンピュータ102は、ユーザーにセッションを開始するように求めるメッセージを表示しうる。図12は、実施形態の例に基づく、セッションに関連する情報を表示するGUIのディスプレイの例を図示する。ディスプレイ1202Aは、初めに、ユーザーにコートにチェックインしてセッションを開始することを求めるメッセージを表示しうる。ユーザーはまた、セッションのタイプ(例えば、練習、ピックアップゲーム、リーグ、ハーフコートゲーム、フルコートゲーム、3対3、5対5、など)を入力しうる。ディスプレイ1202Bは、ユーザーに、セッションの持続時間について知らせ、またセッションを停止および/または終了することを求めるメッセージを表示しうる。ディスプレイ1202Cは、ユーザーの現在のパフォーマンス指標(例えば、最高位垂直、滞空時間、テンポ、など)を提示しうる。閲覧の目的で、ディスプレイ1202は、デフォルトまたはユーザー選択の統計を提示しうるが、スワイプまたはその他のゼスチャーで、スクロールが誘発されて、予め定めた数のグループ(例えば、縦長または横長の向きの画面に表示できるパフォーマンス指標に基づき、3もしくはその他の数)のパフォーマンス指標が順送りされるか、または別の方法でその他のパフォーマンス指標が表示されるようにしうる。
【0059】
コンピュータ102はまた、特定のイベントが識別されたときにディスプレイ1202を更新しうる。例えば、新記録(例えば、自己ベスト)が識別された場合(例えば、新しい垂直の最大跳躍)、コンピュータ1202は、表示を更新する(例えば、色、提示された情報、など)、振動させる、特定の記録を表示する音を鳴らす(例えば、特定の指標に対応した靴への配色の変更に基づく)、またはユーザー何らかの記録(例えば、任意の指標)に到達したことをユーザーに知らせることのうち、少なくとも1つをなしうる。ディスプレイ1202はまた、ある記録に達成したことを示すために選択するボタンをユーザーに提示しうる。ディスプレイ1202Bは、ユーザーに図13でさらに説明するとおり、自分のパフォーマンス指標(例えば、統計データをチェック)をチェックするように求めるメッセージを表示しうる。
【0060】
図13は、実施形態の例に基づく、ユーザーにセッション中のそのパフォーマンス指標に関する情報を提供するGUIのディスプレイの例を図示する。ディスプレイ1302は、現在または前のセッションの長さに関する情報をフィールド1304に、ユーザーの様々なパフォーマンス指標(例えば、最高垂直、合計滞空時間、テンポ、など) をフィールド1308に、またそのセッション中に一緒にプレーしたユーザーが誰であるかをフィールド1310に提示しうる。例えば、第一のユーザーに関連するコンピュータ102、センサー304または306、またはその他の装置は、それぞれのコンピュータが、あるセッションに誰が参加したかを認識しうるように、第一のユーザーの識別子を第二のユーザーに関連するコンピュータ102、センサー304または306、またはその他の装置と交換しうる。
【0061】
コンピュータ102はまた、パフォーマンス指標を処理し、フィールド1306で指示されているとおり競技スタイルをユーザーに割り当てうる。フィールド1306は、ユーザーが連続して30分間とてもハッスルしたという判断に応答して、ユーザーは「ホット・ストリーク」であると表示しうる。フィールド1306の右のボックスは、代替的な競技スタイルを表示しうる。コンピュータ102は、その他のタイプの競技スタイルを識別しうる。例えば、コンピュータ102は、不活発の期間の後で爆発的なバーストが識別されたときに「サイレント・アサシン」競技スタイル、ユーザーがセッション中にあまり動作やジャンプを示さないときに「ボルテックス」競技スタイル、ユーザーが簡単な動作を大きなバーストやジャンプで絶え間なく行っているときに「コブラ」競技スタイル、ユーザーが速く、スタミナがあり、かつ高いピーク速度を持つときに、「トラック・スター」競技スタイル、およびユーザーが大きな垂直方向の跳躍および長い滞空時間を持つときに「スカイウォーカー」競技スタイルを割り当てうる。いくつかの例において、複数のスタイルをユーザーに割り当てて、別のセッションと比べて、個別のセッションに異なるスタイルを関連付けうる。単一のセッション用に複数のスタイルを割り当てて表示しうる。
【0062】
コンピュータ102は、ポッドセンサー304(例えば、加速度計データ)、分散センサー306(例えば、力データ)、またはその他のセンサーのうち少なくとも1つからのユーザーデータの受信に基づき、特定の競技スタイルを割り当てうる。コンピュータ102は、ユーザーデータを、複数の異なる競技スタイルについて競技スタイルデータと比較して、どの競技スタイルがそのデータと最もよく一致するかを判断しうる。例えば、コンピュータ102は、それぞれの競技スタイルについてパフォーマンス指標の閾値を設定しうる。一部の競技スタイルは、セッション中に少なくとも1回、ユーザーがある一定の高さをジャンプする、ある一定の速度で走る、ある一定量の時間だけプレーする、および/またはその他のタスクを実行することを求めうる。その他の競技スタイルは、ユーザーデータが、ユーザーがある一定の順序のイベント(例えば、ほとんど動作がなかった後、急速に加速をして少なくともある一定の最高速度にする)を実行したことを示すことを必要としうる。一部の競技スタイルは、ユーザーデータが、ユーザーが閾値をある一定量の時間だけ維持したことを示すことを必要としうる(例えば、ゲーム全体で閾値を上回る平均速度を維持)。
【0063】
一例において、競技スタイルは、ユーザーの身体の様々な位置に着用したセンサーを含めた一組のセンサーから得られたデータセットに基づき割り当てうる(例えば、「バンガー」競技スタイルを識別するための臀筋および/または上体の加速度計)。また、ユーザープロフィールデータなど(例えば、ユーザーの年齢、身長、性別など)その他の非活動データを、競技スタイルの判断に加えうる。例えば、一部の競技スタイルは、性別特異的または周囲条件に基づくことがある(例えば、ユーザーが雨、みぞれ、雪の中でプレーするため「ポストマン」スタイルであるなど)。
【0064】
ユーザーまたはユーザーグループは、指標および分析の組み合わせに基づき、その独自の競技スタイルを定義しうる。ユーザーまたはユーザーグループは、関連する指標および分析を変更することなく、競技スタイルの名称を変更しうる。競技スタイルは、自動的に更新されるようにしうる。例えば、パーソナルトレーニングシステム100は、定期的にシステム100により指定された競技スタイルを更新しうる。別の例において、システム100は、競技スタイルの名称が、特定の場所(例えば、州、市、コート)に関連付けられているとき、および競技スタイルが、別の場所では異なる名称で呼ばれるとき(例えば、名称を現地の言語と一致させる)、競技スタイルを自動的に更新しうる。
【0065】
図13において、ディスプレイ1302により、ユーザーはフィールド1312を選択することで、そのパフォーマンス指標を他のユーザーと共有、および/またはソーシャルネットワーキングウェブサイトに投稿することができる。ユーザーはまた、送信中のパフォーマンス指標に添えるメッセージの入力もしうる(例えば、「垂直方向の跳躍をチェック」)。コンピュータ102は、ユーザーの共有の要請に応答して、現在および/または前のセッションのパフォーマンス指標データ、およびメッセージを、サーバー134に配信しうる。サーバー134は、データおよび/またはメッセージをソーシャルネットワーキングウェブサイトに組み込んだり、および/またはデータ/メッセージをその他の希望するまたは全てのユーザーに配信したりしうる。
【0066】
図14は、実施形態の例に基づく、ユーザーの仮想カード(vcard)に関する情報を表示したGUIのディスプレイの例を図示する。vcardは、ユーザーの運動歴に関する情報を含みうる。vcardは、ユーザーのパフォーマンス指標、セッション、および個別のセッションでの賞ならびにパフォーマンス指標の平均に関するデータを含みうる。vcard統計ディスプレイ1402Aは、ユーザーが獲得したポイント数(例えば、活動ポイントまたは指標)、ならびにユーザーによるランニングの合計および/または最高の成績を示しうる。活動ポイントは、ユーザーにより行われる身体活動を示す統計としうる。サーバー134および/またはコンピュータ102は、ある一定の運動マイルストーンを達成すると、活動ポイントをユーザーに付与するようにしうる。vcardセッションディスプレイ1402Bは、ユーザーが完了した・BR>Vレーの合計時間数およびセッション数を示すことができ、また完了したセッションについての履歴情報を提供しうる。VCARDセッションディスプレイ1402Bはまた、ユーザーが各セッションでみせた競技スタイルや、セッションの長さおよびセッションの日付を示すことができる。VCARD賞ディスプレイ1402Cは、ユーザーがある期間にわたり獲得した賞を示しうる。例えば、サーバー134および/またはコンピュータ102は、セッション中にある合計量の滞空時間を獲得した後で、ユーザーにフライトクラブ賞を付与しうる。
【0067】
その他の賞の例は、特定のコートで1つ以上の最高の指標を持つユーザーへの「キング・オブ・ザ・コート」賞、1マイルの滞空時間でもらえる「フライヤー・マイル」賞(またはその他の時間および距離の量について)、プレーヤーが複数の国でのセッションに参加したときの「ワールドワイド・ウェズ」賞、少なくともある一定の最高速度または最速の第一のステップを持つ者への「アンクル・ブレーカー」賞、少なくともある一定の垂直方向の跳躍を持つユーザーのための「ジャンプ・キング」賞、ある一定数の日数を連続してまたはある一定数の異なるコートでプレーしたユーザーのための「24/7 バスケットボール選手」賞、ある一定数のライバルがユーザーをフォローしている場合の「アイスマン」賞、さらに多数のライバル(アイスマンと比較して)がユーザーをフォローしている場合の「ブラック・マンバ」賞、ある一定のパフォーマンス指標レベルを達成した若いプレーヤーのための「神童」賞、およびある一定のパフォーマンス指標レベルを達成した年配のプレーヤーのための「オールド・スクール」賞などが考えられる。その他のタイプの賞もまた付与しうる。
【0068】
図15は、実施形態の例に基づく、ユーザープロフィールを提示するGUIのユーザープロフィールディスプレイの例を図示する。ユーザープロフィール ディスプレイ1502は、身長、体重、および位置、競技スタイル(例えば、「サイレント・アサシン」)、ならびにその他の情報などのユーザーに関する情報を提示しうる。ユーザープロフィール ディスプレイ1502はまた、ユーザーの着用する靴の1つ以上のタイプも示しうる。ユーザープロフィール ディスプレイ1502は、ユーザーに関する情報の活動を提示でき、ユーザーは、他のユーザーとのその情報の共有を管理できる。例えば、ユーザーは、他のどのユーザーがユーザープロフィール情報を閲覧できるかを指定したり、あるいは全てのユーザーの情報を他のどのユーザーもアクセスできるようにすることができる。図16は、実施形態の例に基づく、ユーザープロフィール ディスプレイ1502に提示しうるユーザーに関する情報のさらなる例を図示する。
【0069】
図17-20は、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標をユーザーに表示するためのGUIのディスプレイのさらなる例を図示する。セッション中、セッションの終了時、またはその両方で、コンピュータ102は、ポッドセンサー304、分散センサー306、またはその他のセンサーのうち少なくとも1つと通信して、パフォーマンス指標を生成するためのデータを獲得しうる。データを取り込む際のGUIのディスプレイの例は、図17に示すとおりで、これには、ディスプレイ1702Aの最高垂直、ディスプレイ1702Bの合計滞空時間、ディスプレイ1702Cのテンポ統計、およびディスプレイ1702Dのポイントなどがある。スクロールバー1704は、センサーからコンピュータ102へのデータの転送の進捗状態を表す。
【0070】
図18Aは、実施形態の例に基づく、ユーザーの垂直方向の跳躍に関連する跳躍ディスプレイの例を図示する。コンピュータ102は、エクササイズセッション中のユーザーの垂直方向の跳躍に関する情報、ならびにセッション中にその跳躍がどの時点で発生したかを追跡しうる。コンピュータ102は、ユーザーの両足が地面を離れたときと、ユーザーの足のうち最初の方が次に地面に触れるときとの間の滞空時間の長さに基づき、ユーザーの垂直方向の跳躍を判断しうる。コンピュータ102は、ユーザーの両足が地面を離れた瞬間、および第一の足が次に地面に接した瞬間を判断するために、ポッドセンサー304からの加速度計データおよび/または分散センサー306からの力データを処理しうる。コンピュータ102はまた、ポッドセンサー304および分散センサー306からのユーザーデータを、ジャンプデータと比較して、単に足を地面から上げたり、または予め定めた時間だけバスケットボールのリム(またはその他の物体)にぶら下がったのではなく、ユーザーが実際にジャンプして着地したかを確認することができる。ジャンプデータは、実際にジャンプをした誰かについて、力プロフィールおよび/または加速プロフィールがどんなものであるかを示すために生成されたデータとしうる。コンピュータ102は、ユーザーデータをジャンプデータと比較するとき、類似性指標を使用しうる。ユーザーデータが、ジャンプデータと十分に類似していない場合、コンピュータ102は、ユーザーデータはジャンプではないと判断することがあり、またユーザーのパフォーマンス指標を判断する際のユーザーデータに含めないことがある(例えば、最高または平均の垂直方向の跳躍)。
【0071】
コンピュータ102は、ユーザーデータがジャンプについてであると判断した場合、コンピュータ102は、そのユーザーデータを処理して、垂直方向の跳躍、垂直方向の跳躍の時間、ユーザーの平均垂直方向の跳躍の高さの判断、ジャンプについての滞空時間の通算合計の維持、および/またはどちらの足が利き足であるかの判断、またその他の指標を判断しうる。コンピュータ102は、それぞれの靴に関連付けられている力データおよび/または加速度計データに基づき、利き足を特定しうる。力データおよび/または加速度計データは、コンピュータ102がそれぞれの靴のイベントを比較できるように、タイミング情報を含みうる。コンピュータ102は、ジャンプの前にどちらの足が最後に地面についていたかを判断するために、力データおよび/または加速度計データ、ならびにタイミング情報を処理しうる。コンピュータ102は、ユーザーがジャンプするとき最後に地面についていた方の足、および/またはユーザーの最大の垂直方向の跳躍に関連付けられた方の足に基づき、利き足を特定しうる。コンピュータ102はまた、ユーザーの最高5回の垂直方向の跳躍を含む跳躍ディスプレイ1802Aを提示し、どちらの足、または両足がジャンプの直前に最後に地面についていたかを描写しうる。跳躍ディスプレイ1802Aは、希望する任意の数の最高跳躍を表示しうるが、これはユーザーが指定してもよく、あるいはシステム100により設定されることもある。最高跳躍の数は、時間の量を基にしうる。例えば、跳躍ディスプレイ1802Aは、最高5回の跳躍を、セッションの時間全体にわたって、予め定めた最近の時間(分)数や合計セッション時間の割合での最高5回、またはセッションのタイプ(例えば、間に合わせのバスケットボールゲームと、組織されたゲームは異なる)に基づき提示しうる。跳躍ディスプレイ1802Aまたは1802Bはまた、セッションによる以外での経過時間について垂直方向の跳躍を表示しうるとともに、例えば、月、週、全時間、またはその他の時間範囲を含めうる。跳躍ディスプレイ1802Aまたは1802Bはまた、ジャンプの合計数、累積滞空時間の量、平均滞空時間、最高の垂直方向の跳躍に対応する滞空時間、またはジャンプに関連するその他の情報を提示しうる。コンピュータ102の向きによって、跳躍ディスプレイ1802Aおよび跳躍ディスプレイ1802Bのうちどちらが現在提示中であるかを制御しうる。例えば、ユーザーは、コンピュータ102(例えば、90度)回転させて、跳躍ディスプレイ1802A(例えば、縦長の向き)の提示から、跳躍ディスプレイ1802B(例えば、横長の向き)の提示に変更しうる。ユーザーは、コンピュータ102を逆方向に回転させて、跳躍ディスプレイ1802Bの提示から跳躍ディスプレイ1802Aの提示に変更しうる。同様に、コンピュータ102の回転は、本明細書に記載したその他の例におけるディスプレイ間の選択にも使用しうる。
【0072】
別の例において、跳躍ディスプレイ1802Bは、ユーザーのジャンプをセッション全体について経時的に表示しうると共に、それぞれのジャンプが発生した時点や、セッション中の各ジャンプについての垂直方向の高さを表示しうる。跳躍ディスプレイ1802Bはまた、前のセッションからの、またはセッション中に予め設定した、ユーザーの自己ベストの垂直方向の跳躍を表示しうる。一例において、自己ベストの線は、ステップ機能によるか、または既存の線を補完する新しいベストの新しい線(例えば、「新しいベスト」色)を追加して、新しいベストが発生したセッションについて線を表示するかによって、セッション中に変更することができる。コンピュータ102はまた、前の自己ベストの線(例えば、ある色での)を、新しい線(例えば、新しい自己ベスト色であり、これは自己ベストが発生したセッション中にのみ使用しうる)で置きかえることにより、跳躍ディスプレイ1802Bを更新しうる。さらに、色は、その他のユーザーと比較した能力を示すために、ユーザーの自己ベストが向上すると変化しうる(例えば、85%のその他のユーザーよりも高くジャンプしたとき)。
【0073】
跳躍ディスプレイ1802Bは、ユーザーがある行為(例えば、バスケットボールのダンク)を行うことが可能なときを示すパフォーマンスゾーン(例えば、ダンクゾーン)を含みうる。コンピュータ102は、ユーザーの身体属性(例えば、身長、腕の長さ、脚の長さ、胴の長さ、体長、など)に基づき、パフォーマンスゾーンをユーザーに合わせて調整しうる。例えば、ダンクゾーンは、背の高いユーザーよりも背の低いユーザーにとってより高い垂直方向の跳躍が必要とされうる。
【0074】
パフォーマンスゾーンは、値の範囲、最小値、または最大値に対応しうる。1つ以上の値が、ユーザーが特定の行為を行うことができるユーザーの運動成績が期待される時に関連しうる。例えば、パフォーマンスゾーンは、ユーザーがバスケットボールのダンクシュートをできる最低垂直方向の跳躍としうる。ユーザーは、実際にその行為(例えば、ダンクシュート)をする必要はなく、その代わりに、パフォーマンスゾーンはコンピュータ102が計算した、ユーザーがその行為をすることができる時を示しうる。
【0075】
1つ以上のセッションから得られたセンサーデータに基づき、コンピュータ102は、ユーザーがパフォーマンスゾーンを達成できるように助ける推奨を提供しうる。例えば、ユーザーによる跳躍に関連付けられたセンサーデータのコンピュータ102による分析は、ダンクゾーンに入る、または自己ベストを向上させる能力を高めるための、ユーザーへのより多くのフィードバックを可能としうる。例えば、コンピュータ102は、センサーデータを処理し、ある一定の身体部分を調整してユーザーの跳躍能力を増大させるようユーザーに推奨しうる。別の例において、コンピュータ102は、ユーザーが、上体の加速を高めることにより、前方の足のより大きな加速または後方の足のより大きな圧力を得るよう推奨しうる。
【0076】
パフォーマンスゾーンは、希望する任意の運動動作について設定しうる。パフォーマンスゾーンの例は、分散センサー306により測定される最少量の圧力、最大量の圧力、特定の範囲または圧力内で減少する圧力に対応しうる。その他のパフォーマンスゾーンの例は、センサー306により測定される加速の最小量、最大量の圧力、特定の範囲または圧力内で減少する圧力に対応しうる。また、パフォーマンスゾーンは、異なる測定値または一連の測定値の組み合わせに基づくものとしうる。例えば、パフォーマンスゾーンは、少なくともある一定量の加速、それに続く少なくともある一定量の滞空時間、それに続く少なくともある一定量の測定圧力を指定しうる。
【0077】
体操において、例えば、加速および身体の回転を監視しうる。例えば、体操選手にとって、段違い平行棒から降りる最中に特定量の身体回転をすることが望ましいことがある。体操選手の回転が速すぎたり遅すぎる場合、その選手はその身体が着地時に適切な位置になるようにすることができないことがある。パフォーマンスゾーンは、最小および最大の回転加速を指定する「スピンゾーン」とすることができ、コンピュータ102は、回転しすぎや回転不足について監視して、降りる際にパフォーマンスゾーン内にいるかどうかについてのフィードバックを体操選手に提供しうる。コンピュータ102は、ユーザーによる回転を増大または減少させるよう、降りる際の加速の量を調整するために、ある一定の身体部分を調節するよう推奨を提供しうる。パフォーマンスゾーンは、その他のスポーツ(例えば、陸上競技、ゴルフ、など)についても設定しうる。
【0078】
コンピュータ102は、ユーザーから受信したフィードバックに基づき、パフォーマンスゾーンを調節しうる。一例において、コンピュータ102は、垂直方向の跳躍について、ユーザーがその行為(例えば、バスケットボールのダンクシュート)を実行できたことを示すユーザーからの入力を受信することができ、 またコンピュータ102は、ユーザーのフィードバックに基づき、ユーザーがパフォーマンスゾーンに入るために必要とされる垂直方向の跳躍の最小値を調節しうる。コンピュータ102は、パフォーマンスゾーン内にいることについて、またユーザーがパフォーマンスゾーン内でその成績を維持した時間の量について、1点以上の活動ポイントをユーザーに付与しうる。コンピュータ102はまた、パフォーマンスゾーン内にいる間に、ユーザーが燃焼するカロリー量を決定しうる。
【0079】
コンピュータ102は、エクササイズセッションの期間についてユーザーが得た活動ポイントの率を示す情報を提示しうる。図18Bは、実施形態の例に基づく、活動ポイントディスプレイ1804の例を図示する。コンピュータ102は、エクササイズセッション中に、活動ポイントを決定してユーザーに付与しうる。そうするために、コンピュータ102は、測定したユーザーの成績を任意の数の指標と比較して、活動ポイントを付与しうる。例えば、コンピュータ102は、予め定めた距離を走ることについて、予め定めた数の活動ポイントを付与しうる。図18Bに示すように、活動ポイントディスプレイ1804の線1806は、エクササイズセッション中の様々な時点でユーザーが活動ポイントを獲得する率を表し、線1806は、ユーザーが活動ポイントを獲得してきた全時間での平均率を表し、線1808は、特定のセッション中にユーザーが活動ポイントを獲得した平均率を表し、線1812は、活動ポイントの獲得について全時間での最高率を表しうる。一例において、線1806は、毎分、またはその他の時間間隔(例えば、毎ミリ秒、毎秒、毎10秒、毎30秒、など)で何点の活動ポイントをユーザーが獲得しているかを表しうる。活動ポイントディスプレイ1804はまた、その他の指標(平均など)を示す線などの印を提示しうるが、これには、予め定めた数の前のセッション(例えば、最新の3セッション)中に獲得した活動ポイントの平均率が含まれるがこれに限定されない。さらに、線は異なる色にしうる。新しい通算ベストが達成されると、活動ポイントディスプレイ1804は点滅したり、あるいはその他の方法でその達成を示す表示を提示しうる。
【0080】
コンピュータ102は、ユーザーが行った活動や、エクササイズセッション中にユーザーが特定のカテゴリー内にいた時間のパーセント値を分類し、活動ポイントディスプレイ1804でこの情報をユーザーに提示しうる。例えば、活動ポイントディスプレイ1804は、セッション中の、ユーザーが活動していない時間のパーセント値、ユーザーが横方向に移動した時間のパーセント値、ユーザーが歩いていた時間のパーセント値、ユーザーが走っていた時間のパーセント値、ユーザーが全力走をしていた時間のパーセント値、およびユーザーがジャンプをしていた時間のパーセント値などを表示できる活動ポイントディスプレイ1804に示すものに代わる、またはそれに加えたその他のカテゴリーもまた提示しうる。さらに、活動ポイントディスプレイ1804は、これらのそれぞれの統計について、時間のパーセント値ではなく、累積時間量を表示しうる。コンピュータ102は、ユーザーが各カテゴリー中に獲得した活動ポイントの量、およびエクササイズセッション中に獲得した活動ポイントの合計量を決定し、こうした情報を活動ポイントディスプレイ1804を経由して提示しうる。一例において、コンピュータ102は、ユーザーがウォーキング中に25活動ポイント、ウォーキング中に75活動ポイント、および短距離走中に150活動ポイントを獲得して、合計250活動ポイントを獲得したことを判断しうる。コンピュータ102はまた、活動ポイントの決定の代わりに、またはそれに加えて、それぞれのカテゴリーカロリー燃焼率を決定しうる。
【0081】
コンピュータ102はまた、ユーザーのハッスルおよびテンポの測定値に基づき、パフォーマンス指標データを表示しうる。図19は、実施形態の例に基づく、ハッスルディスプレイ1902A-Bおよびテンポディスプレイ1904A-Bの例を図示する。ハッスルディスプレイ1902Aは、セッション中のある期間にわたるユーザーのハッスル、またその他のパフォーマンス指標を提示しうる。例えば、コンピュータ102は、セッション中のジャンプ、全力走、フェイク、およびジャンプリカバリ(例えば、連続ジャンプ間の最小時間)の通算合計を含む様々なパフォーマンス指標を追跡することができ、またハッスルは、これらの指標の関数としうる。ハッスルディスプレイ1902Bに関連して、コンピュータ102は、ハッスルを3つのカテゴリーである低、中および高に分けることができる。ハッスルについてより多くのまたは少ないカテゴリーを定義しうる。ハッスルディスプレイ1902Bはまた、セッション全体にわたっての平均ハッスルレベルを示す線1906を提示しうる。
【0082】
テンポディスプレイ1904Aに関連して、コンピュータ102は、セッション中のユーザーのテンポに関する情報を提示しうる。テンポは、ユーザーによる時間間隔当たりの所要歩数のレート(例えば、毎分の歩数)に基づくものとしうる。カテゴリーは、歩数レートの範囲により定義しうる。例えば、ウォーキングは、毎分1〜30歩として、ジョギングは毎分31〜50歩として、ランニングは毎分51〜70歩として、および短距離走は毎分71歩以上として定義しうる。テンポディスプレイ1904Bに関連して、コンピュータ102は、セッション中にユーザーが各カテゴリー内にどれくらい頻繁にいたかを示しうる。例えば、テンポディスプレイ1904Bは、ユーザーが各カテゴリーにいた時間のパーセント値(例えば、12%の全力走)を示しうる。テンポディスプレイ1904は、ユーザーの最も早い毎秒の、またはその他任意の時間間隔での歩数(例えば、4.1歩/秒)、合計歩数、合計全力走数、などを示しうる。
【0083】
コンピュータ102はまた、ユーザーにワークアウト中に獲得した活動ポイント、および獲得した合計活動ポイントについて通知しうる。図20は、実施形態の例に基づく、セッション中に獲得したポイントについてユーザーに通知するGUIの活動ポイントディスプレイの例を図示する。コンピュータ102は、ユーザーにポイントを付与するために、ワークアウト セッション中に取ったデータを処理しうる。ポイントは、異なるスポーツおよびワークアウト セッションを越えたユーザーの活動を追跡しうる。ポイントディスプレイ2002A-Bは、ユーザーが日付範囲、ワークアウト セッション、またはその他の範囲に獲得したポイントを判断できるようにしうる。
【0084】
コンピュータ102はまた、ユーザー定義の動作を追跡しうる。図21は、実施形態の例に基づく、フリースタイル ユーザー動作に関する情報を提供するGUIのフリースタイルディスプレイの例を図示する。フリースタイル ディスプレイ2102Aにおいて、コンピュータ102は、ユーザーに追跡のための動作の開始を求めるメッセージを表示しうる。ユーザーは、希望する任意のタイプの動作を実行しうるが、今後これを「フリースタイル」動作と表記する。フリースタイル ディスプレイ2102Bにおいて、コンピュータ102は、ユーザーの垂直方向の跳躍、滞空時間、およびフリースタイル動作中にジャンプに使用した足を表示しうる。フリースタイル ディスプレイ2102Bは、システム100によって、ユーザーによって、またはその両方によって関連性があるとみなされたパフォーマンス指標を表示しうる。例えば、パフォーマンス指標は、ディスプレイ2102Bに示すとおり垂直方向の跳躍、滞空時間、足とすることも、ディスプレイ2102Cに示すとおり体重の分布とすることも、または両方をユーザーが切り替えるものとすることもできる。フリースタイル ディスプレイ2102Cにおいて、コンピュータ102は、分散センサー306により測定した体重の分布を表示しうる。ユーザーはまた、ユーザーの体重の分布が、移動または跳躍をするユーザーの準備状況にどのように影響を及ぼしてきたかを判断するために、ある期間にわたる体重の分布を見直しうる。ユーザーは、例えば、ディスプレイ2102A-Cの間で移動するためにディスプレイを横切って指をスライドしうる。
【0085】
セッション中のユーザーの成績の監視に加えて、コンピュータ102はその運動スキルの向上においてユーザーを支援しうる。図22は、実施形態の例に基づく、ユーザー選択可能なトレーニングセッションを提示するトレーニングディスプレイ2202A-Bの例を図示する。トレーニングセッションは、ユーザーの運動能力を改善するようデザインされた一連の動作をする際にユーザーを導きうる。トレーニングセッションの例は、シュート練習、オール・アラウンド・ザ・ワールドゲーム、ブザー・ビーターゲーム、プロプレーヤーゲーム、基本ゲーム、エア・タイムゲーム、連続クロスオーバーゲーム、フリースローバランスゲーム、シグネチャームーブゲーム、プロ・バトルゲーム、およびホースゲームを含みうる。これらのトレーニングセッションはさらに図23-26で説明する。例えば、コンピュータ102は、ユーザーが図に示すトレーニングセッション間でスクロールし選択できるタッチスクリーンを持ちうる。23-26で説明する。
【0086】
図27-30は、実施形態の例に基づく、バスケットボールのシュートのトレーニングセッション用のGUI用のディスプレイ画面を図示する。図27において、トレーニングディスプレイ2702は、ユーザーに最後のセッション(例えば、フリースローのシュート率、スリー・ポインター、およびジャンプシュート)についての情報を提示し、ユーザーに新しいセッションを開始するよう求めるメッセージを表示しうる。コンピュータ102は、圧力感応式のディスプレイ画面上のタッチを監視して、成功および失敗を追跡しうる。そうするために、コンピュータ102は、何本の指が使用されたかを監視して、バスケットボールのシュートを区別しうる。例えば、図28に示すとおり、バスケットボールで3点シュートを示すために3本の指が使用され、2点シュートを示すために2本の指が使用され、およびフリースローを示すために1本の指が使用されうる。1本以上の指でディスプレイ画面をタップする操作は、成功したシュートを示し、また1本以上の指をディスプレイ画面の一部を横切ってスワイプする操作は、失敗を示しうる。その他の例において、コンピュータ102のディスプレイ画面を1本以上の指で下方向にスワイプする操作は、成功を表示し、また1本以上の指で上方向にスワイプする操作は、失敗を示しうる。
【0087】
コンピュータ102は、ユーザー入力を処理して使用した指の数、ならびにタップとスワイプの区別を判断しうる。コンピュータ102は、ディスプレイ画面のタップおよび/またはスワイプをするときに指で覆われたディスプレイ画面の面積を判断して、1本、2本、または3本の指の区別をしうる。コンピュータ102はまた、タッチの持続時間、および当初ユーザーが触れていたディスプレイ画面の領域が、タッチの終了時のディスプレイ画面の領域と異なるかどうかを判断して、タップとスワイプの区別をしうる。セッションの終了時、図29に示すとおり、トレーニングディスプレイ2702は、成功および失敗に関する情報をユーザーに表示しうる。 トレーニングディスプレイ2702は、シュートのタイプ別の成功/失敗、ならびに全てのシュートタイプについての合計を表示しうる。例えば、トレーニングディスプレイ2702Aは、フリースローについての成功および失敗を表示しえ、およびトレーニングディスプレイ2702Bは、ジャンプシュートについての成功および失敗を表示しうる。トレーニングディスプレイ2702Bは、2点および3点のバスケットボールのシュートを集計し、成功および失敗をまとめて表示することも、別個のディスプレイにシュートの各タイプ別に成功および失敗を提示することもできる。
【0088】
図30は、実施形態の例に基づく、ユーザーにシュート練習セッションに関する情報を提供するGUIのディスプレイの例を図示する。シュート要約ディスプレイ3002Aは、ユーザーが全てのシュートまたは特定のシュートタイプを選択できるようにして、成功したシュートのパーセント値(例えば、55.6%)、何回のシュートが連続して成功したか、および成功についてユーザーの垂直方向の跳躍の「スイートスポット」に関する情報を受信しうる。スイートスポットは、ユーザーのシュートのパーセント値(例えば、成功したシュートのパーセント値)が予め定めた量(例えば、50%)を超える垂直方向の跳躍を示しうる。コンピュータ102は、ポッドセンサー304から、および/または分散センサー306からのデータを処理し、ユーザーに成功および失敗に関する情報をGUIを経由して提供しうる。この情報は、概して、ユーザーにジャンプの高さがどのようにそのシュートの成績に影響するかを伝える、成功および失敗についての垂直方向の跳躍を含みうる。シュート要約ディスプレイ3002Bは、ジャンプするときにシュートの一部としてどちらの足が使用されたかを、垂直方向の跳躍の高さとともに、またシュートが成功したか失敗したかを、ユーザーに知らせうる。シュート要約ディスプレイ3002Cは、ユーザーに3点シュートの成功および失敗についての情報を提供しうる。
【0089】
シュート要約ディスプレイ3002は、バランスのとれた何回のシュートが成功し、およびバランスのくずれた何回のシュートが成功したかを示すことで、そのバランスがどのようにシュートに影響するかについてユーザーに統計情報を提供しうる。コンピュータ102は、ユーザーがシュートをしているときに、分散センサー306により測定された体重の分布に基づき、バランスを判断しうる。体重がユーザーの両足間で比較的平均して分布されている場合(すなわち、ある一定の閾値内で)、コンピュータ102は、シュートをバランスがとれたものとして識別しうる。体重がユーザーの両足間で比較的平均して分布してはいないとき(すなわち、ある一定の閾値外)、コンピュータ102はシュートをバランスがとれていないものとして識別しうる。シュート要約ディスプレイ3002Cはまた、ユーザーに、そのバランス、およびバランスのとれていない体重の分布の問題を矯正するヒントに関するフィードバックを提供しうる。例えば、フィールド3004は、ユーザーの体重のバランスが取れていたときに何本のシュートが打たれたかを示し、フィールド3006は、ユーザーの体重がオフバランスの時に何本のシュートが打たれたかを示しうる。
【0090】
一例において、コンピュータ102は、力センサーにより生成されたデータを受信し処理して、エクササイズタスク(例えば、バスケットボールにおけるジャンプシュート)の実行中の体重の分布を判断しうる。コンピュータ102は、エクササイズタスクが首尾よく完了したこと(例えば、成功)を示すユーザー入力を処理しうる。コンピュータ102は、エクササイズタスクが首尾よく完了したことを示すユーザー入力の前の時点で検出した体重の分布を関連付けうる。例えば、コンピュータ102は、センサーデータを処理して動作がバスケットボールのシュートに一致するかを識別し、ジャンプシュート中にユーザーがジャンプするときの離昇、離昇の前の時間、着地、および着地後の時間の検出から始めて、体重の分布を判断しうる。コンピュータ102は、これらの時間について体重の分布を監視しうる。その後の時点(例えば、第二のまたはその後のジャンプシュート)で、コンピュータ102は、エクササイズタスクがうまく完了しなかったこと(例えば、失敗)を示す追加的ユーザー入力を処理しうる。コンピュータ102は、ユーザー入力の前の時点で検出した体重の分布を、エクササイズタスクがうまく完了しなかったことに関連付けうる。エクササイズセッションの後またはその最中、コンピュータ102は、ユーザーに体重の分布に関する情報およびその分布がそのエクササイズタスクを完了するユーザーの能力にどのように影響するかについての情報を提示しうる。
【0091】
GUIはまた、ユーザーにバスケットボールのシュートに励むインセンティブを提供しうる。図31は、実施形態の例に基づく、ユーザーにシュートのマイルストーンを知らせるGUIのディスプレイの例を図示する。マイルストーンディスプレイ3102は、1つ以上のシュートの閾値およびユーザーが成功したシュートの回数についてユーザーに通知しうる。例えば、マイルストーンディスプレイ3102は、ユーザーが108回シュートに成功して、ユーザーがアマチュアステータスに達したこと、および次のステータスレベルを達成するにはさらに392回のシュートを成功させる必要があることを示しうる。
【0092】
ユーザーのスキルを高めるための練習の一部として、コンピュータ102は、ユーザーに、プロの運動選手が使用しているものと類似した動作を行うよう求めるメッセージを表示しうる。図32は、実施形態の例に基づく、ユーザーに対してプロの運動選手のシグネチャームーブを模倣する練習を実行するように求めるGUI用のシグネチャームーブ ディスプレイの例を図示する。プロの運動選手のシグネチャームーブに加えて、ユーザーは、シグネチャムーブを作成してその他のユーザーと共有しうる。
【0093】
一例において、ユーザーは、検索クエリをシグネチャームーブ ディスプレイ3202Aに入力して、希望のプロの運動選手の検索を開始しうる。コンピュータ102は、その検索クエリをサーバー134に転送でき、それがクエリ結果で返信されうる。サーバー134はまた、コンピュータ102にユーザーが検索クエリを入力する前に表示する、推奨されるシグネチャームーブを提供しうる。シグネチャームーブ ディスプレイ3202Aに示すとおり、コンピュータ102はユーザー選択のための異なるシグネチャームーブを表示しうる。特定の動作を選択すると、シグネチャームーブ ディスプレイ3202Bは、シグネチャームーブのビデオを提示し、およびその動作についてプロのパフォーマンス指標を提供しうる。コンピュータ102は例えば、ユーザーの選択に応答してサーバー134にシグネチャームーブのデータについてクエリを発し、シグネチャームーブ ディスプレイ3202Bを生成しうる。シグネチャームーブデータは、シグネチャームーブを行うプロの運動選手のポッドセンサー304および分散センサー306からのデータを含みうる。ユーザーは、シグネチャームーブの模倣を試みることができ、コンピュータ102は、ユーザーデータを処理して、模倣の正確さを示しうる。
【0094】
シグネチャームーブの試みが完了した後、コンピュータ102は、ユーザーにその動作をどの程度うまく模倣したかを通知しうる。一致を識別するために、コンピュータ102は、ポッドセンサー304および/または分散センサー306から得られたデータを、シグネチャームーブ データと比較して、2者が類似しているかを判断しうる。コンピュータ102は、シグネチャームーブを完了するのにユーザーがどれくらいかかったか、ユーザーの垂直方向の跳躍、ユーザーの滞空時間、ユーザーのテンポ、またはその他の情報を監視し、このデータをプロの運動選手からの対応するデータと比較しうる。コンピュータ102はまた、シグネチャームーブ ディスプレイ3202Cに示すとおり、ユーザーがどの程度正確にプロの運動選手のシグネチャームーブを模倣したかを示しうる。正確さは、それぞれのパフォーマンス指標がプロのものとどの程度類似しているかの組み合わせに基づくものとしうる。コンピュータ102は、ある一定の指標を他よりも高く重み付けすることも、あるいはそれぞれの指標を平等に重み付けすることもできる。例えば、シグネチャームーブ データは、3つの異なる指標に関する情報を提供でき、またユーザーのデータを3つの指標のそれぞれと比較しうる。コンピュータ102は、ユーザーのパフォーマンス指標のプロの指標に対する比を判断しえ、またその比が閾値を超えているか(例えば、80%を超える)どうかを識別しうる。正確さは、その他の方法でも判断しうる。
【0095】
一例において、コンピュータ102は、一連のエクササイズタスク(例えば、バスケットボールでカットのあとにダンクシュート)を実行する第一のユーザー(例えば、プロの運動選手)により測定された加速および力測定データに対応するシグネチャームーブ データを受信しうる。コンピュータ102は、同一順序のエクササイズタスクの実行を試みる第二のユーザーを監視することにより、センサー304および306のうち少なくとも1つにより生成されたユーザーデータを受信し処理しうる。コンピュータ102は、次にユーザーデータがそのシグネチャームーブ データとどの程度類似しているかを示す類似性指標を生成しうる。
【0096】
コンピュータ102はまた、ユーザーに、ソーシャルネットワークの一部として比較するために、その他のユーザーおよび/またはプロの運動選手からのパフォーマンス指標に関するデータを提供しうる。図33は、実施形態の例に基づく、パフォーマンス指標の比較のためにその他のユーザーおよび/またはプロの運動選手を検索するためのGUIのディスプレイの例を図示する。コンピュータ102は、サーバー134と通信して、ディスプレイ3302Aに示すとおりプロの運動選手またはユーザーの友達を識別しうる。各個人は、固有の識別子と関連付けうる。例えば、ユーザーは、左側のGUIディスプレイに示すとおり、友達またはプロを追加するよう選択しうる。ユーザーが、友達/プロを追加することにするとき、ユーザーは、検索クエリをコンピュータ102に入力して、サーバー134への通信をしうるが、これが、ディスプレイ3302Bに示すとおり、検索クエリに一致する人物および/またはプロの運動選手を応答しうる。ユーザーは、ユーザープロフィールを確立し、ディスプレイ3302Cに示すとおり、コンピュータ102が自動的にこれらの個人を読み込みうるように、その友達および/またはお気に入りのプロの運動選手を識別しうる。
【0097】
コンピュータ102は、友達との共有および/またはソーシャルネットワーキングウェブサイトへの投稿のためのデータを提示しうる。図34において、例えば、ディスプレイ3402Aは、ポイント、最高垂直、合計滞空時間、および最高テンポを含む、共有のための情報を提供する。ディスプレイ3402Bは、例えば、ユーザーおよび識別された友達のパフォーマンス指標の横並べの比較を提示する。一例において、サーバー134は、各ユーザーについてのパフォーマンス指標データを保存しうるし、およびそのデータを要請に応じてその他のユーザーのコンピュータ102と通信しうる。
【0098】
図35は、実施形態の例に基づく、ユーザーのパフォーマンス指標をその他の個人と比較するためのディスプレイの例を図示する。例えば、ディスプレイ3502Aは、ユーザーのパフォーマンス指標を、友達、選択したプロの運動選手、またはプロの運動選手を含めたその他全てのユーザーと比較するためのリーダーボードを提供しうる。リーダーボードの例は、最高垂直、最高テンポ、合計滞空時間、合計ゲームプレー数、獲得した賞合計、またはその他のパフォーマンス指標についてのものとしうる。ディスプレイ3502Bは、ユーザーが、そのパフォーマンス指標が、パフォーマンスゾーン(例えば、ダンクゾーン)内にいるか、いないかを示す個人を閲覧できるようにする。コンピュータ102はまた、ユーザーがそのパフォーマンス指標を特定グループ(例えば、友達)と、または全てのユーザーと比較できるようにしうる。上記の考察は、主としてバスケットボールに関連して提供したが、上の例は、その他のチームスポーツや個人スポーツにも適用されうる。
【0099】
図36は、実施形態の例に基づく、身体活動を行うユーザーの監視で得られた身体データがパフォーマンスゾーン内であるかどうかを判断する方法の例の流れ図を図示する。図36の方法は、例えば、コンピュータ102、サーバー134、分散コンピューティングシステム、クラウド コンピュータ、その他の装置、およびその組み合わせなどの、コンピュータにより実施しうる。図36で示す手順の順序は、並べ替えもでき、追加的手順を含めることができ、一部の手順を除去することができ、一部の手順を1回以上の反復することができる。方法はブロック3602で開始しうる。
【0100】
ブロック3602において、方法は、ユーザー属性を指定する入力の処理を含みうる。一例において、コンピュータ102は、ユーザーに1つ以上のユーザー属性に関する入力を求めるメッセージを表示しうる。ユーザー属性の例は、身長、体重、腕の長さ、胴の長さ、脚の長さ、 ウィングスパン、などを含みうる。一例において、ユーザーはその体長を指定しうる。体長は、ユーザーが、反対の足を床に付けたまま、一方の手をどの程度高く達することができるかの測定値としうる。
【0101】
ブロック3604において、方法は、ユーザー属性に基づくパフォーマンスゾーンの調節を含みうる。一例において、コンピュータ102は、ユーザー身長、腕の長さ、胴の長さ、および脚の長さのうち1つ以上に基づき、バスケットボールのダンクシュートをするために、どの程度高くユーザーはジャンプする必要があるかに関連してパフォーマンスゾーンを調節しうる。背の高いユーザーについては、パフォーマンスゾーンは、背の低いユーザーがダンクシュー
トをしたりバスケットボールのリムに達するために要求される最低ジャンプ高さと比較して、バスケットボールをダンクシュートするのに低めの最低ジャンプ高さを指定しうる。
【0102】
ブロック3606において、方法は、センサーで生成されたデータの受信を含みうる。一例において、コンピュータ102は、ユーザーが1回以上のジャンプを実行するエクササイズセッション中、センサー304および306のうち少なくとも1つからのデータを受信しうる。上記に考察したとおり、データは、未加工信号のままにすることも、またはコンピュータ102に送信する前にデータをセンサーにより処理することもできる。
【0103】
ブロック3608において、方法は、データがパフォーマンスゾーン内であるかを判断するを含みうる。一例において、コンピュータ102は、センサー206および304のうち少なくとも1つから受信したデータを処理して、ユーザーにより実行された任意のジャンプがユーザーの属性に合わせて調節されたパフォーマンスゾーンの最低ジャンプ高さを満足またそれを越えるかどうかを判断しうる。例えば、コンピュータ102は、ユーザー属性に基づき、ユーザーがバスケットボールをダンクシュートするために最低垂直方向の跳躍30インチが要求されることを判断しうる。コンピュータ102は、センサー304および306のうち少なくとも1つから受信したデータを処理して、ユーザーが実行した任意のジャンプが30インチに達するかまたは越えていないかを判断しうる。垂直方向の跳躍の高さを判断するために、コンピュータ102は、加速度計および力センサーのうち少なくとも1つにより生成されたデータを処理し、またそのデータをジャンプデータと比較して、そのデータがジャンプと一致しているかを判定しうる(例えば、椅子に腰掛けているユーザーは、単に地面から予め定めた時間だけ足を離しているのではない)。コンピュータ102は、比較に応答して、加速度計および力センサーのうち少なくとも1つにより生成されたデータを処理し、離床時間、着地時間、および滞空時間を判断しうる。コンピュータ102は、滞空時間に基づき垂直方向の跳躍を計算しうる。
【0104】
ブロック3610において、方法は、判断の出力を含みうる。一例において、コンピュータ102は、ユーザーがパフォーマンスゾーン内にいたかについての判断を出力する。出力は、可聴式および視覚式のうち少なくとも1つとしうる。コンピュータ102は、ユーザーがパフォーマンスゾーン内にいることが検出されるとすぐに出力を提供しうるか、またはいくらか後の時点(例えば、ワークアウトの後)で判断を出力しうる。方法は、これで終了しうるか、または前の任意の手順に戻りうる。
【0105】
本明細書に記載した態様に従い、その他の様々な機能および装置を使用しうる。追加的または代替的な機能もまた、装置および/またはそれに関連したアプリケーションに組み込みうる。結論
【0106】
本発明は、本発明の実施について現時点で好ましい態様を含む特定の例に関連して説明してきたが、当業者は、上述のシステムおよび方法について数多くの変形や置換えがあることを認識するであろう。例えば、本発明の様々な態様は、本発明から逸脱することなく、本発明の態様の異なる組み合わせおよび様々な異なる下位の組み合わせで使用でき、単一のシステムまたは方法でまとめて使用することもできる。一例において、本明細書で説明したソフトウェアおよびアプリケーションは、コンピュータ読取可能媒体に格納したコンピュータ読取可能命令として埋め込むことができる。また、上述のさまざまな要素、コンポーネント、および/またはステップは、本発明から逸脱することなく、変更、順序の変更、省略ができ、および/または追加的要素、コンポーネント、および/またはステップの追加ができる。こうして、発明は広く解釈されるべきである。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36