特許第6181163号(P6181163)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181163
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】生物農薬および殺虫剤を含む組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 63/00 20060101AFI20170807BHJP
   A01P 7/02 20060101ALI20170807BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20170807BHJP
   A01N 43/713 20060101ALI20170807BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20170807BHJP
   A01N 43/653 20060101ALI20170807BHJP
   A01C 1/08 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   A01N63/00 F
   A01P7/02
   A01P7/04
   A01N43/713
   A01N43/40 101C
   A01N43/653 N
   A01C1/08
【請求項の数】13
【全頁数】98
(21)【出願番号】特願2015-514478(P2015-514478)
(86)(22)【出願日】2013年5月29日
(65)【公表番号】特表2015-518024(P2015-518024A)
(43)【公表日】2015年6月25日
(86)【国際出願番号】EP2013061039
(87)【国際公開番号】WO2013178666
(87)【国際公開日】20131205
【審査請求日】2016年5月27日
(31)【優先権主張番号】12169936.7
(32)【優先日】2012年5月30日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】12197139.4
(32)【優先日】2012年12月14日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】507203353
【氏名又は名称】バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ヘルベーゲ,アイク
(72)【発明者】
【氏名】アンデルシユ,ボルフラム
(72)【発明者】
【氏名】シユテンツエル,クラウス
(72)【発明者】
【氏名】シユプリンガー,ベルント
【審査官】 井上 千弥子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/128003(WO,A1)
【文献】 特表2012−502100(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/128297(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/139656(WO,A1)
【文献】 特表2015−501824(JP,A)
【文献】 特表2015−507616(JP,A)
【文献】 特表2013−544269(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
A01P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
草菌(Bacillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)、および枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30002(NRRL受託番号B−50421)からなる群から選択される少なくとも一つの生物農薬、
ならびにバチルス・ファーマス(Bacillus firmus)菌株CNCM I−1582、ルピラジフロン、−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドらなる群から選択される、少なくとも一つの殺虫剤(ただし、前記生物農薬と前記殺虫剤は同一ではない。)を含む組成物。
【請求項2】
前記殺虫剤が、ルピラジフロン、−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドらなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記殺虫剤が、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)菌株CNCM I−1582である請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
少なくとも一つの殺菌剤をさらに含み、ただし前記生物農薬と前記殺菌剤が同一ではない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記殺菌剤が、エルゴステロール生合成の阻害剤、複合体IまたはIIでの呼吸鎖の阻害剤、複合体IIIでの呼吸鎖の阻害薬剤、有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、宿主防御を誘発することができる化合物、アミノ酸および/またはタンパク質生合成の阻害剤、ATP産生の阻害剤、細胞壁合成の阻害剤、脂質および膜合成の阻害剤、メラニン生合成の阻害剤、核酸合成の阻害剤、シグナル伝達の阻害剤、脱共役剤として作用することができる化合物、例えば、ビナパクリル、ジノカップ、フェリムゾン、フルアジナム、メプチルジノカップ、そしてさらに別の化合物、例えば、ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン(capsimycin)、カルボン、キノメチオネート、ピリオフェノン(pyriofenone)(クラザフェノン(chlazafenone))、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロスルファミド、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチル硫酸塩、ジフェニルアミン、エコメイト、フェンピラザミン(fenpyrazamine)、フルメトベル、フルオルイミド、フルスルファミド、フルチアニル、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−カルシウム、ホセチル−ナトリウム、ヘキサクロロベンゼン、イルママイシン、メタスルホカルブ、イソチオシアン酸メチル、メトラフェノン、ミルディオマイシン、ナタマイシン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタル−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ(oxamocarb)、オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、ペンタクロロフェノールおよび塩、フェノトリン、リン酸およびそれの塩、プロパモカルブ−ホセチレート(propamocarb−fosetylate)、プロパノシン−ナトリウム(propanosine−sodium)、プロキナジド、ピリモルフ、(2E)−3−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−(モルホリン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン、(2Z)−3−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−(モルホリン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン、ピロールニトリン、テブフロキン、テクロフタラム、トルニファニド、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリラミド、2−メチルプロパン酸(3S,6S,7R,8R)−8−ベンジル−3−[({3−[(イソブチリルオキシ)メトキシ]−4−メトキシピリジン−2−イル}カルボニル)アミノ]−6−メチル−4,9−ジオキソ−1,5−ジオキソナン−7−イル、1−(4−{4−[(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[(5S)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−{4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン、1−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5S)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン、2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−{4−[4−(5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−1−イル}エタノン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、2−クロロ−5−[2−クロロ−1−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、2−フェニルフェノールおよび塩、3−(4,4,5−トリフルオロ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノロン、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチル−1,2−オキサゾリジン−3−イル]ピリジン、3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、
5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、5−クロロ−N′−フェニル−N′−(プロパ−2−イン−1−イル)チオフェン−2−スルホノヒドラジド、5−フルオロ−2−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン−4−アミン、5−フルオロ−2−[(4−メチルベンジル)オキシ]ピリミジン−4−アミン、5−メチル−6−オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロパ−2−エン酸エチル、N′−(4−{[3−(4−クロロベンジル)−1,2,4−チアジアゾール−5−イル]オキシ}−2,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキサミド、N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N′−{4−[(3−tert−ブチル−4−シアノ−1,2−チアゾール−5−イル)オキシ]−2−クロロ−5−メチルフェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド、ペンチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カーバメート、フェナジン−1−カルボン酸、キノリン−8−オール、キノリン−8−オールサルフェート(2:1)、tert−ブチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カーバメート、1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−[2′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4′−クロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2′,4′−ジクロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2′,5′−ジフルオロビフェニル−2−イル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、4−(ジフルオロメチル)−2−メチル−N−[4′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4′−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、5−フルオロ−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2−クロロ−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノン、N−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N2−(メチルスルホニル)バリンアミド、4−オキソ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、ブト−3−イン−1−イル{6−[({[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カーバメート、4−アミノ−5−フルオロピリミジン−2−オール、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸プロピルおよびオリザストロビンからなる群から選択される、請求項に記載の組成物。
【請求項6】
増量剤、溶媒、体、乳化剤、分散剤、凍結保護剤、増粘剤およびアジュバントからなる群から選択される少なくとも一つの補助剤をさらに含む、請求項1からのうちのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
請求項1からのうちのいずれか1項に記載の組成物で処理された種子。
【請求項8】
殺虫剤および/または殺菌剤としての請求項1からのうちのいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項9】
昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体によって引き起こされる植物および植物部分の全体的損傷ならびに収穫された果実もしくは野菜における損失を低減させるための請求項8に記載の使用。
【請求項10】
従来の植物もしくはトランスジェニック植物またはそれの種子を処理するための請求項8または9に記載の使用。
【請求項11】
草菌(Bacillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)、および枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30002(NRRL受託番号B−50421)からなる群から選択される少なくとも一つの生物農薬、
ならびに、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)菌株CNCM I−1582、フルピラジフロン、−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドらなる群から選択される、少なくとも一つの殺虫剤、
ならびに、さらに使用しても良い少なくとも一つの殺菌剤(ただし、前記生物農薬と前記殺虫剤、および前記生物農薬と前記さらに使用しても良い殺菌剤は同一ではない。)を、物、植物部分、収穫された果実、野菜および/または植物の成長場所に、同時にまたは順次に施用する段階を含む、昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体によって引き起こされる植物および植物部分の全体的損傷ならびに収穫された果実もしくは野菜における損失を低減する方法。
【請求項12】
前記殺虫剤が、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)菌株CNCM I−1582である請求項11に記載の方法。
【請求項13】
間的に分離された配置で、
草菌(Bacillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)、および枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30002(NRRL受託番号B−50421)からなる群から選択される少なくとも一つの生物農薬、
ならびに、バチルス・ファーマス(Bacillus firmus)菌株CNCM I−1582、ルピラジフロン、−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドらなる群から選択される、少なくとも一つの殺虫剤(ただし、前記生物農薬と前記殺虫剤は同一ではない。)を含むパーツのキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相乗的に有効な量で、特定の微生物および/または個々の菌株の全ての識別
特性を有するそれらの菌株の突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線虫および/また
は植物病原体に対して活性を示す個々の菌株によって産生される代謝物、ならびに少なく
とも一つの特異的殺虫剤から選択される少なくとも一つの生物農薬を含む組成物に関する
。さらに、本発明は、この組成物の使用ならびに植物および植物部分の全体的損傷を低減
する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
合成の殺虫剤または殺菌剤は、多くの場合で非特異的であることから、他の天然の有益
な生物を含む標的生物以外の生物に対して作用し得る。化学的性質のため、それらは有毒
かつ微生物で分解できないものであり得る。世界中の消費者において、特に食品における
残留化学物質に関連する潜在的な環境問題および健康問題に対する意識が高まってきてい
る。これにより、化学(すなわち合成)農薬の使用または少なくとも量を減らすことへの
消費者の圧力が強くなってきている。従って、有効な病害生物防除が可能でありながら、
食物連鎖上の要件を成し遂げる必要がある。
【0003】
合成の殺虫剤または殺菌剤の使用によって生じるさらに別の問題は、殺虫剤または殺菌
剤の繰り返しかつ独占的な施用によって、抵抗性微生物の選択が生じることが多いという
点である。通常、そのような菌株は、同じ作用機序を有する他の有効成分に対しても交差
抵抗性である。そこで、その活性化合物による病原体の有効な防除はそれ以上不可能とな
る。しかしながら、新たな作用機序を有する有効成分は、開発が困難であり、費用を要す
るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2009/037242A2
【特許文献2】WO2010/108973A2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
病原体群における抵抗性発現のリスクならびに環境上の懸念およびヒトの健康上の懸念
のため、植物病害に対処する上で合成の殺虫剤および殺菌剤に代わるものを確認すること
に関心が持たれるようになってきた。生物農薬(BCA)の使用が一つの選択肢である。
しかしながら、ほとんどのBCAの有効性は、特には高い感染圧の場合には、従来の殺虫
剤および殺菌剤の場合と同じレベルではない。結果的に、公知の生物農薬、それらの突然
変異体およびそれらによって産生される代謝物は、特に低施用量において、完全に満足な
ものとは限らない。
【0006】
そこで、一部の領域で、上記要件を満足する上で少なくとも役立つ新たな代替の植物保
護剤を開発することが常に求められている。
【0007】
WO2009/037242A2は、2種類の特定の殺真菌性細菌株、すなわち枯草菌
(Bacillus subtilis)およびバチルス・プミルス(Bacillus
pumilus)のうちの一つ、ならびに植物病原性有害真菌を防除するための合成殺
菌剤の殺菌剤組成物に関するものである。しかしながら、昆虫の防除については全く言及
されていない。
【0008】
WO2010/108973A2には、少なくとも一つの殺真菌性生物農薬および少な
くとも一つの合成殺菌剤による異なる順次の処理ブロックを含む有害真菌の防除方法が記
載されている。結果的に、昆虫の防除については、この特許出願には言及がない。
【0009】
これを考慮して、本発明の目的は特に、昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体に
対する活性を示す組成物を提供することにあった。さらに、本発明の別の特定の目的は、
生物農薬および殺虫剤の施用量を減らし、それらの活性スペクトルを拡大することで、好
ましくは施用される活性化合物の合計量を減らして、昆虫、ダニ、線虫および/または植
物病原体に対する活性が向上した組成物を提供することにあった。特に、本発明のさらに
別の目的は、作物に施用した場合、作物における残留量が低くなることで、抵抗性形成の
リスクを低下させるが、それにも拘わらず効率的な病害抑制を行う組成物を提供すること
にあった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
従って、これらの目的は、少なくとも部分的に、下記で定義される本発明による組成物
によって解決されることが見出された。本発明による組成物は好ましくは上記のニーズを
満足するものである。驚くべきことに、同時または順次での本発明による組成物の植物、
植物部分、収穫された果物、野菜および/または植物の成長部位への施用によって、好ま
しくは、一方で菌株、それらの突然変異体および/または当該菌株によって産生されるそ
れらの代謝物で、そして他方で個々の殺虫剤で単独で可能なものより良好な昆虫、ダニ、
線虫および/または植物病原体の防除が可能となる(相乗的混合物)ことが発見された。
本発明による生物農薬および殺虫剤を施用することで、昆虫、ダニ、線虫および/または
植物病原体に対する活性が好ましくは優加法的に上昇する。
【0011】
結果として、本発明による組成物によって好ましくは、使用される活性化合物総量を減
らすことができることから、この組成物によって処理された作物は好ましくは作物におけ
る残留物量の減少を示す。従って、有害微生物の抵抗性形成のリスクが低下する。
【0012】
本発明は、相乗的に有効な量でバチルス・キチノスポルス(Bacillus chi
tinosporus)AQ746(NRRL受託番号B−21618)、バチルス・ミ
コイデス(Bacillus mycoides)AQ726(NRRL受託番号B−2
1664)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)(NRRL受託
番号B−30087)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)AQ
717(NRRL受託番号B−21662)、バチルス属AQ175(ATCC受託番号
55608)、バチルス属AQ177(ATCC受託番号55609)、バチルス属AQ
178(ATCC受託番号53522)、枯草菌(Bacillus subtilis
)AQ743(NRRL受託番号B−21665)、枯草菌(Bacillus sub
tilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)、枯草菌(Bacillu
s subtilis)AQ153(ATCC受託番号55614)、バチルス・チュー
リンゲンシス(Bacillus thuringiensis)BD#32(NRRL
受託番号B−21530)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thu
ringiensis)AQ52(NRRL受託番号B−21619)、ムスコドル・ア
ルブス(Muscodor albus)620(NRRL受託番号30547)、ムス
コドル・ロセウス(Muscodor roseus)A3−5(NRRL受託番号30
548)、ロドコックス・グロベルルス(Rhodococcus globerulu
s)AQ719(NRRL受託番号B−21663)、ストレプトミセス・ガルブス(S
treptomyces galbus)(NRRL受託番号30232)、ストレプト
ミセス属(NRRL受託番号B−30145)、バチルス・チューリンゲンシス(Bac
illus thuringiensis)亜種クルスタキ(kurstaki)BMP
123、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30002(NRRL受託
番号B−50421)、および枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30
004(NRRL受託番号B−50455)および/または個々の菌株の全ての識別特性
を有するこれらの菌株の突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線虫および/または植
物病原体に対する活性を示す個々の菌株によって産生される代謝物からなる群から選択さ
れる少なくとも一つの生物農薬、ならびに少なくとも一つの殺虫剤(ただし、前記生物農
薬と前記殺虫剤は同一ではない。)を含む組成物に関するものである。
【0013】
さらに本発明は、特定の生物農薬のうちの少なくとも一つおよび特定の殺虫剤の少なく
とも一つを含むパーツのキットに関する。本発明はさらに、植物および植物部分の全体的
損傷ならびに昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体によって生じる収穫された果物
もしくは植物の損失を減らすための前記組成物の使用に関するものである。
【0014】
さらに本発明は、植物および植物部分の全体的損傷ならびに昆虫、ダニ、線虫および/
または植物病原体によって生じる収穫された果物または野菜における損失を減らす方法を
提供する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
生物農薬
概して、「農薬性」とは、ある物質が植物病害生物の死亡率を高める能力またはその成
長速度を阻害する能力を意味する。その用語は本明細書において、物質が昆虫、ダニ、線
虫および/または植物病原体に対する活性を示す性質を説明するのに用いられる。本発明
の意味において、「病害生物」という用語は、昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原
体を含む。
【0016】
本明細書で使用される場合、「生物防除」は、第2の生物を使用することによる病原体
および/または昆虫および/またはコナダニおよび/または線虫の防除として定義される
。生物防除の既知の機序には、根の表面上の空間について真菌を殺すことによって根が腐
るのを抑制する腸内細菌などがある。抗生物質などの細菌毒素が病原体防除に使用されて
きた。その毒素を単離し、植物に直接施用することができるか、その細菌種を投与するこ
とで、それがその毒をイン・サイツで産生するようにすることができる。
【0017】
「代謝物」という用語は、農薬活性を有する化合物、物質または前記微生物の発酵の副
生成物を指す。
【0018】
「突然変異体」という用語は、親菌株の変異体ならびに親菌株によって発現される活性
より農薬活性が高い突然変異体または変異体を指す。「親菌株」は本明細書において、突
然変異前の原菌株と定義される。そのような突然変異体を得るため、親菌株を、N−メチ
ル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホンなどの化学物質で、
またはγ線、X線もしくはUV照射を用いる照射を行い、または当業者に公知の他の手段
によって処理することができる。
【0019】
「変異体」とは、この文で指定のNRRLまたはATCC寄託番号の全ての識別特性を
有する菌株であり、高厳密性の条件下でNRRLまたはATCC寄託番号のゲノムにハイ
ブリダイゼーションするゲノムを有するものとして識別することができる。
【0020】
「ハイブリダイゼーション」とは、1以上のポリヌクレオチドが反応して、ヌクレオチ
ド残基の塩基間における水素結合を介して安定化させる複合体を形成する反応を指す。水
素結合は、ワトソン・クリック塩基対形成によって、フーグスティーン結合によって、ま
たは他のいずれか配列特異的形態で生じ得る。その複合体は、二本鎖構造を形成する2本
の鎖、多重鎖複合体を形成する3本以上の鎖、単一の自己ハイブリダイゼーション鎖、ま
たはこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。背部リット形成反応は、異なる
「厳密性」の条件下で行うことができる。概して、低厳密性ハイブリダイゼーション反応
は、10×SSCまたは等価なイオン強度/温度の溶液中約40℃で行う。中等度厳密性
ハイブリダイゼーションは代表的には、6×SSC中約50℃で行い,高厳密性ハイブリ
ダイゼーション反応は通常、1×SSC中約60℃で行う。
【0021】
指定のNRRLまたはATCC寄託番号の変異体も、指定のNRRLまたはATCC寄
託番号のゲノムと85%強、より好ましくは90%強、またはより好ましくは95%強の
配列同一性であるゲノム配列を有する菌株と定義することができる。ポリヌクレオチドも
しくはポリヌクレオチド領域(またはポリペプチドもしくはポリペプチド領域)は、別の
配列に対してある一定のパーセント(例えば、80%、85%、90%、または95%)
の「配列同一性」を有しており、それは、アラインメントさせた場合に、塩基(またはア
ミノ酸)のそのパーセントが二つの配列を比較して同一であることを意味するものである
。このアラインメントおよび相同性もしくは配列同一性パーセントは、当業界で公知のソ
フトウェアプログラム、例えばCurrent Protocols in Molec
ular Biology (F. M. Ausubel et al., eds.
, 1987) Supplement 30, section 7. 7. 18、
表7.7.1に記載のものを用いて求めることができる。
【0022】
NRRLは、住所がNational Center for Agricultur
al Utilization Research, Agricultural Re
search service, U.S. Department of Agric
ulture, 1815North university Street, Per
oira, Illinois 61604 USAである特許手続きのための微生物寄
託の国際的承認に関するブダペスト条約下での微生物株寄託に関する国際寄託当局である
Agricultural Research Service Culture Co
llectionの略称である。
【0023】
ATCCは、住所がATCC Patent Depository, 10801
University Blvd., Manassas, VA 10110 USA
である特許手続きのための微生物寄託の国際的承認に関するブダペスト条約下での微生物
株寄託に関する国際寄託当局であるAmerican Type Culture Co
llectionの略称である。
【0024】
本発明で使用される生物農薬は、次のように当業界では公知である。
【0025】
バチルス・キチノスポルス(Bacillus chitinosporus)AQ7
46(NRRL受託番号B−21618)(以下において、B1と称される場合がある)
は、WO98/21966A2から公知である。それは線虫および昆虫に対して特異的に
活性であり、それの上清に非エンドトキシン非タンパク質性の活性代謝物を産生する。そ
の代謝物は、線虫およびゴキブリに対して活性であるが、ハエ類、トウモロコシネキリム
シまたはビートアワヨトウに対しては不活性である。
【0026】
バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)AQ726(NRRL
受託番号B−21664)(以下、B2と称される場合がある)およびそれの水溶性代謝
物は、トウモロコシネキリムシ幼虫およびアブラムシ類などの昆虫を殺すか発育阻止する
(WO99/09820A1)。
【0027】
WO00/58442A1に記載のように、バチルス・プミルス(Bacillus
pumilus)QST2808(NRRL受託番号B−30087)(以下、B3と称
される場合がある)は、イン・ビボで広い範囲の真菌性植物病害を阻害することができる
。さらに、この菌株とバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thurin
giensis)との組み合わせによって、後者の殺虫活性が高められる。この菌株の市
販製剤が、AgraQuest社(USA)から商標名SONATA(登録商標)および
BALLAD(登録商標)Plusで販売されている。
【0028】
バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)AQ717(NRRL寄託
番号B−21662)(以下、B4と称される場合がある)は、WO99/10477A
1から公知である。それは、トウモロコシネキリムシ、線虫およびビートアワヨトウに対
する農薬活性を示す代謝物を産生する。
【0029】
WO98/21967A1に記載の細菌菌株バチルス属AQ175(ATCC受託番号
55608)(以下、B5と称される場合がある)、バチルス属AQ177(ATCC受
託番号55609)(以下、B6と称される場合がある)およびバチルス属AQ178(
ATCC受託番号53522)(以下、B7と称される場合がある)は、地上の真菌感染
および細菌感染から植物を治療および保護する上で有効である。
【0030】
代謝物産生性菌株である枯草菌(Bacillus subtilis)AQ743(
NRRL受託番号B−21665)(以下、B8と称される場合がある)は、トウモロコ
シネキリムシ幼虫、ビートアワヨトウ幼虫、ハエ成虫および線虫を殺すか、発育阻止する
(WO99/09819参照)。
【0031】
枯草菌(Bacillus subtilis)AQ713(受託番号B−21661
)は、枯草菌(Bacillus subtilis)QST713(以下、B9と称さ
れる場合がある)とも称され、広い殺真菌活性および殺細菌活性を示し、トウモロコシネ
キリムシ活性も示す(WO98/50422A1)。この菌株の市販製剤が、AgraQ
uest社(米国)から商標名SERENADE(登録商標)Max、SERENADE
(登録商標)Soil、SERENADE(登録商標)Aso、SERENADE(登録
商標)CPBおよびRHAPSODY(登録商標)で入手可能である。
【0032】
WO98/21964A1に記載の枯草菌(Bacillus subtilis)A
Q153(ATCC受託番号55614)(以下、B10と称される場合がある)は、植
物病原性の細菌および真菌の増殖を阻害する上で有効である。
【0033】
バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)B
D#32(NRRL受託番号B−21530)(以下、B11と称される場合がある)は
、殺虫活性(US5,645,831A)を示す。それは、トウモロコシネキリムシを死
滅させる上で100%有効な非外毒素性の溶媒抽出可能な非タンパク質性代謝物を産生す
る。この細菌菌株によって産生される生物農薬は、トウモロコシネキリムシに対して活性
であるが、ハエ類に対しては不活性である。
【0034】
WO98/21965A1によれば、抗生物質産生性菌株バチルス・チューリンゲンシ
ス(Bacillus thuringiensis)AQ52(NRRL受託番号B−
21619)(以下、B12と称される場合がある)は、広い殺真菌活性および殺細菌活
性を示す。
【0035】
WO02/02082898A1には、真菌、細菌、昆虫、ダニおよび線虫に対して活
性を有する揮発性抗生物質の混合物を産生するモスコドル・アルブス(Moscodor
albus)QST20799(NRRL受託番号30547)とも称されるムスコド
ル・アルブス(Muscodor albus)620(以下、B13と称される場合が
ある)およびムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)A3−5(NR
RL受託番号30548)(以下、B14と称される場合がある)などの内生菌が記載さ
れている。
【0036】
ロドコックス・グロベルルス(Rhodococcus globerulus)AQ
719(NRRL受託番号B−21663)(以下、B15と称される場合がある)は、
トウモロコシネキリムシ類に対して農薬活性を示す代謝物を産生する(US6,027,
723A)。
【0037】
WO01/79480A2には、鱗翅目に対する殺虫活性を示すストレプトミセス・ガ
ルブス(Streptomyces galbus)(NRRL受託番号30232)の
菌株(以下、B16と称される場合がある)が記載されている。
【0038】
WO02/26041A2(NRRL受託番号B−30145)に記載のストレプトミ
セス属菌株(以下、B17と称される場合がある)は、アルテルナリア属、疫病菌、ボト
リチス、リゾクトイジア(Rhizoctoizia)およびスクレロティニア属などの
特定の植物病原体に対する抗真菌活性を示す。
【0039】
バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)亜
種クルスタキ(kurstaki)BMP123(以下、B18と称される場合がある)
の市販製剤が、AgraQuest社(米国)から商標名BARITONE(登録商標)
で入手可能である。それは殺虫活性を示し、シャクトリムシ、アワヨトウ幼虫および蛾な
どの鱗翅目昆虫に対して有効である。EPA登録番号62637−5−69592に従っ
て、BARITONE(登録商標)が流通している。
【0040】
枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30002(QST30002と
も称される)(NRRL受託番号B−50421、2010年10月5日寄託)(以下、
B19と称される場合がある)および枯草菌(Bacillus subtilis)A
Q30004(QST30004とも称される)(NRRL受託番号B−50455、2
010年10月5日寄託)(以下、B20と称される場合がある)菌株が、WO2012
/087980A1(参照によって本明細書に組み込まれる)から公知である。そこに記
載されているように、これらのBCAは、広い殺真菌活性および殺細菌活性を示す。B1
9およびB20は、swrA遺伝子において突然変異を有し、それによって集合能力が障
害され、野生型swrA遺伝子を含む菌株と比較して植物の健康促進が高められる。その
突然変異によって、これらのBCAは野生型菌株と比較してより堅牢なバイオフィルムを
形成するようになり、それによってそれの殺真菌活性および殺細菌活性が高まる。
【0041】
好ましい実施形態において、本発明の組成物は、生物農薬がバチルス・プミルス(Ba
cillus pumilus)(NRRL受託番号B−30087)および枯草菌(B
acillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)お
よび/または個々の菌株の全ての識別特性を有するこれら菌株の突然変異体、および/ま
たは昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体に対する活性を示す個々の菌株によって
産生される代謝物からなる群から選択されることを特徴とする。
【0042】
別の好ましい実施形態において、本発明の組成物は、生物農薬が、swrA遺伝子にお
いて突然変異を有し、それによって集合能力が障害され、野生型swrA遺伝子を含む菌
株と比較して植物の健康促進が高められる枯草菌(Bacillus subtilis
)AQ30002(QST30002とも称される)(NRRL受託番号B−50421
)、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30004(QST30004
とも称される)(NRRL受託番号B−50455、または枯草菌(Bacillus
subtilis)菌株、および/または個々の菌株の全ての識別特性を有するこれら菌
株の突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体に対する活
性を示す個々の菌株によって産生される代謝物からなる群から選択されることを特徴とす
る。
【0043】
別の好ましい実施形態において、本発明の組成物は、バチルス・キチノスポルス(Ba
cillus chitinosporus)AQ746(NRRL受託番号B−216
18)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)AQ726(N
RRL受託番号B−21664)、バチルス・プミルス(Bacillus pumil
us)(NRRL受託番号B−30087)、バチルス・プミルス(Bacillus
pumilus)AQ717(NRRL受託番号B−21662)、バチルス属AQ17
5(ATCC受託番号55608)、バチルス属AQ177(ATCC受託番号5560
9)、バチルス属AQ178(ATCC受託番号53522)、枯草菌(Bacillu
s subtilis)AQ743(NRRL受託番号B−21665)、枯草菌(Ba
cillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)、枯
草菌(Bacillus subtilis)AQ153(ATCC受託番号55614
)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)
BD#32(NRRL受託番号B−21530)、バチルス・チューリンゲンシス(Ba
cillus thuringiensis)AQ52(NRRL受託番号B−2161
9)、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)620(NRRL受託番
号30547)、ムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)A3−5(
NRRL受託番号30548)、ロドコックス・グロベルルス(Rhodococcus
globerulus)AQ719(NRRL受託番号B−21663)、ストレプト
ミセス・ガルブス(Streptomyces galbus)(NRRL受託番号30
232)、ストレプトミセス属(NRRL受託番号B−30145)、バチルス・チュー
リンゲンシス(Bacillus thuringiensis)亜種クルスタキ(ku
rstaki)BMP123、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30
002(NRRL受託番号B−50421)および枯草菌(Bacillus subt
ilis)AQ30004(NRRL受託番号B−50455)および/または個々の菌
株の全ての識別特性を有するこれら菌株の突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線虫
および/または植物病原体に対する活性を示す個々の菌株によって産生される代謝物から
なる群から選択される少なくとも二つの生物農薬の組み合わせを含む。
【0044】
本発明の1実施形態によれば、生物農薬は、個々の微生物の単離された純粋な培養物だ
けでなく、全肉汁培養液もしくは代謝物を含有する上清または菌株の全肉汁培養液から得
られた純粋な代謝物も含む。「全肉汁培養液」とは、細胞と培養液の両方を含む液体培地
を指す。「上清」は、肉汁で増殖した細胞を遠心、濾過、沈降または当業界で公知の他の
手段によって除去した場合に残る液体肉汁を指す。
【0045】
非病原性微生物によって産生される上記の代謝物には、抗生物質、酵素、シデロホアお
よび成長促進剤、例えばツヴィッターマイシン−A、カノサミン、ポリオキシン、α−ア
ミラーゼ、キチナーゼおよびペクチナーゼなどの酵素、植物ホルモンおよびそれの前駆体
、例えばオーキシン類、ジベレリン様物質、サイトカイニン様化合物、イツリン類、プリ
パスタチン類もしくはサーファクチン類などのリポタンパク質、例えばアグラスタチンA
、バシロマイシンD、バシリシン、ジフィシジン、マクロラクチン、フェンギシン、バシ
リシンおよびバシラエン(bacilaene)などがある。上記で挙げた好ましい代謝
物は、リポタンパク質、特にはバチルス・プミルス(Bacillus pumilus
)(NRRL受託番号B−30087)または枯草菌(Bacillus subtil
is)AQ713(NRRL受託番号B−21661)によって産生されるものである。
特別に好ましい代謝物は、イツリンA、サーファクチン、プリプスタチン(Plipst
atin)およびアグラスタチンAである。さらにより好ましい代謝物はアグラスタチン
Aである。
【0046】
本発明によれば、当該生物農薬は、活性状態もしくは休眠状態などのいずれの生理状態
でも利用もしくは使用することが可能である。
【0047】
殺虫剤
「殺虫剤」ならびに「殺虫性」という用語は、物質が昆虫の死亡率を高め、成長速度を
阻害する能力を指す。本明細書で使用される場合、「昆虫」という用語は、「昆虫」綱の
全ての生物を含む。「成虫前」昆虫という用語は、成虫段階前の生物形態を指し、例えば
卵、幼虫および若虫である。
【0048】
「殺線虫剤」および「殺線虫性」とは、物質が線虫の死亡率を高め、成長速度を阻害す
る能力を指す。概して、「線虫」という用語は、当該生物の卵、幼虫、若虫および成虫形
を含む。
【0049】
「殺ダニ剤」および「殺ダニ性」は、蛛形綱ダニ亜綱に属する外寄生生物の死亡率を高
め、成長速度を阻害する物質の能力を指す。
【0050】
「一般名」によって本明細書で特定される有効成分は公知であり、例えばPestic
ide Manual(「The Pesticide Manual」、14版、Br
itish Crop Protection Council 2006)に記載され
ているか、インターネットで検索することができる(例えば、http://www.a
lanwood.net/pesticides)。
【0051】
本発明の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの殺虫剤は、アミドフルメッ
ト(I234)、アザジラクチン(I235)、ベンクロチアズ(I236)、ベンゾキ
シメート(I237)、ビフェナゼート(I238)、ブロモプロピレート(I239)
、キノメチオナ−ト(I240)、氷晶石(I241)、ジコホル(I242)、ジフロ
ビダジン(I243)、フルエンスルホン(I244)、フルフェネリム(I245)、
フルフィプロール(I246)、フルオピラム(I247)、フフェノジド(I248)
、イミダクロチズ(I249)、イプロジオン(I250)、メペルフルスリン(I25
1)、ピリダリル(I252)、ピリフルキナゾン(I253)、テトラメチルフルスリ
ン(I254)およびヨードメタン(I255);さらに、バチルス・ファーマス(Ba
cillus firmus)(菌株CNCM I−1582、例えばVOTiVO(商
標名)、BioNemなど(これに限定されるものではない))(I256)または以下
の既知の活性化合物のうちの一つに基づく製品:3−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−ク
ロロ−6−[(1−シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−1−(3−クロ
ロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I257)(WO2
005/077934から公知)、4−{[(6−ブロモピリジン−3−イル)メチル]
(2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I258)(WO2007
/115644から公知)、4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル](2
,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I259)(WO200
7/115644から公知)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)
メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I260)(WO
2007/115644から公知)、4−{[(6−クロルピリジン−3−イル)メチル
](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I261)(WO200
7/115644から公知)、フルピラジフロン(I262)、4−{[(6−クロル−
5−フルオロピリジン−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オ
ン(I263)(WO2007/115643から公知)、4−{[(5,6−ジクロロ
ピリジン−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オ
ン(I264)(WO2007/115646から公知)、4−{[(6−クロロ−5−
フルオロピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)
−オン(I265)(WO2007/115643から公知)、4−{[(6−クロロピ
リジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I
266)(EP−A−0539588から公知)、4−{[(6−クロルピリジン−3−
イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I267)(EP−A−
0539588から公知)、{[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチ
ル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(I268)(WO2007/14
9134から公知)およびそれのジアステレオマー{[(1R)−1−(6−クロロピリ
ジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(
A)(I269)、および{[(1S)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル
](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(B)(I270)(WO
2007/149134からも公知)ならびにジアステレオマーであるジアステレオマー
Aの群と称される[(R)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフルオロ
メチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(A1)
(I271)および[(S)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオ
ロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(A2
)(I272)(WO2010/074747、WO2010/074751から公知)
、ジアステレオマーBの群と称される[(R)−メチル(オキシド){(1S)−1−[
6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]
シアナミド(B1)(I273)および[(S)−メチル(オキシド){(1R)−1−
[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン
]シアナミド(B2)(I274)(WO2010/074747、WO2010/07
4751からも公知)、および11−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−12
−ヒドロキシ−1,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデク−1
1−エン−10−オン(I275)(WO2006/089633から公知)、3−(4
′−フルオロ−2,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ
−1−アザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン(I276)(WO2008/0
67911から公知)、1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2
,4−トリアゾール−5−アミン(I277)(WO2006/043635から公知)
、アフィドピロペン(Afidopyropen)シクロプロパンカルボン酸[(3S,
4aR,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]
−6,12−ジヒドロキシ−4,12b−ジメチル−11−オキソ−9−(ピリジン−3
−イル)−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−2H
,11H−ベンゾ[f]ピラノ[4,3−b]クロメン−4−イル]メチル(I278)
(WO2008/066153から公知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−
N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(I279)(WO2006/056433か
ら公知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−メチルベンゼンスルホンアミ
ド(I280)(WO2006/100288から公知)、2−シアノ−3−(ジフルオ
ロメトキシ)−N−エチルベンゼンスルホンアミド(I281)(WO2005/035
486から公知)、4−(ジフルオロメトキシ)−N−エチル−N−メチル−1,2−ベ
ンゾチアゾール−3−アミン1,1−ジオキシド(I282)(WO2007/0574
07から公知)、N−[1−(2,3−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフ
ェニル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−アミン(I283)(
WO2008/104503から公知)、{1′−[(2E)−3−(4−クロロフェニ
ル)プロプ−2−エン−1−イル]−5−フルオロスピロ[インドール−3,4′−ピペ
リジン]−1(2H)−イル}(2−クロロピリジン−4−イル)メタノン(I284)
(WO2003/106457から公知)、3−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒ
ドロキシ−8−メトキシ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−2−オン(
I285)(WO2009/049851から公知)、炭酸3−(2,5−ジメチルフェ
ニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エン−
4−イルエチル(I286)(WO2009/049851から公知)、4−(ブト−2
−イン−1−イルオキシ)−6−(3,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−フル
オロピリミジン(I287)(WO2004/099160から公知)、(2,2,3,
3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,3−トリフルオロプロピル)
マロノニトリル(I288)(WO2005/063094から公知)、(2,2,3,
3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)(3,3,4,4,4−ペンタフルオロ
ブチル)マロノニトリル(I289)(WO2005/063094から公知)、8−[
2−(シクロプロピルメトキシ)−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−[6
−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オ
クタン(I290)(WO2007/040280から公知)、フロメトキン(I291
)、PF1364(CAS登録番号1204776−60−2)(I292)(JP20
10/018586から公知)、5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリ
フルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(I293)(WO2007/
075459から公知)、5−[5−(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(トリフ
ルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(I294)(WO2007/0
75459から公知)、4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロ
メチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−{
2−オキソ−2−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]エチル}ベンズアミド
(I295)(WO2005/085216から公知)、4−{[(6−クロロピリジン
−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)
−オン(I296)、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](2,2−ジ
フルオロエチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(I297)、4
−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](エチル)アミノ}−1,3−オキサ
ゾール−2(5H)−オン(I298)、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メ
チル](メチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(I299)(す
べてWO2010/005692から公知)、ピフルブミドN−[4−(1,1,1,3
,3,3−ヘキサフルオロ−2−メトキシプロパン−2−イル)−3−イソブチルフェニ
ル]−N−イソブチリル−1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサ
ミド(I300)(WO2002/096882から公知)、2−[2−({[3−ブロ
モ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル
}アミノ)−5−クロロ−3−メチルベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メ
チル(I301)(WO2005/085216から公知)、2−[2−({[3−ブロ
モ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル
}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボン酸メ
チル(I302)(WO2005/085216から公知)、2−[2−({[3−ブロ
モ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル
}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メ
チル(I303)(WO2005/085216から公知)、2−[3,5−ジブロモ−
2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5
−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−ジエチルヒドラジンカルボン酸メ
チル(I304)(WO2005/085216から公知)、2−[3,5−ジブロモ−
2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5
−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボン酸メチル(
I305)(WO2005/085216から公知)、(5RS,7RS;5RS,7S
R)−1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒド
ロ−7−メチル−8−ニトロ−5−プロポキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン(I30
6)(WO2007/101369から公知)、2−{6−[2−(5−フルオロピリジ
ン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(I

07)(WO2010/006713から公知)、2−{6−[2−(ピリジン−3−イ
ル)−1,3−チアゾール−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(I308)(
WO2010/006713から公知)、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−
[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(ト
リフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5
−カルボキサミド(I309)(WO2010/069502から公知)、1−(3−ク
ロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル
)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]
メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I310)(WO2010/069
502から公知)、N−[2−(tert−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メ
チルフェニル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロ
メチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキ
サミド(I311)(WO2010/069502から公知)、N−[2−(tert−
ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン
−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]
メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I312)(WO2010/069
502から公知)、(1E)−N−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−N′
−シアノ−N−(2,2−ジフルオロエチル)エタンイミドアミド(I313)(WO2
008/009360から公知)、N−[2−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル)−4−クロロ−6−メチルフェニル]−3−ブロモ−1−(3−クロロピ
リジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I314)(CN102
057925から公知)、および2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−
(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ
)ベンゾイル]−2−エチル−1−メチルヒドラジンカルボン酸メチル(I315)(W
O2011/049233から公知)からなる群から選択される。
【0052】
本発明のより好ましい実施形態において、前記殺虫剤は、フロメトキン(I291)、
フルエンスルホン(I244)、フルオピラム(I247)、フルピラジフロン(I26
2)、ピフルブミド(I300)、ピリフルキナゾン(I253)、1−(3−クロロピ
リジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェ
ニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル
}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I309)(WO2010/069502
から公知)、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−
6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−
テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I310
)(WO2010/069502から公知)、1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[
(2,2,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメ
チル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(I277)、アフィドピロペン
(I278)からなる群から選択される。
【0053】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、前記少なくとも一つの殺虫剤は、フルピラジ
フロン(I262)、1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフル
オロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,
4−トリアゾール−5−アミン(I277)、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−
N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−
(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール
−5−カルボキサミド(I310)、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4
−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフ
ルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カ
ルボキサミド(I309)からなる群から選択される。
【0054】
好ましくは、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル
−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H
−テトラゾール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I30
9)(WO2010/069502から公知)および1−(3−クロロピリジン−2−イ
ル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{
[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラ
ゾール−5−カルボキサミド(I310)(WO2010/069502から公知)は混
合物で使用される。より好ましくは、この混合物はI310およびI309の合計に対し
て95%のI310(主異性体)および5%のI309(少量異性体)を含む。
【0055】
本発明の1実施形態において、前記殺虫剤、例えば種子処理で使用される殺虫剤は、バ
チルス・ファーマス(B. firmus)(I256)およびフルオピラム(I247
)からなる群から選択される。
【0056】
本発明の1実施形態において、前記組成物は、上記で定義の殺虫剤および生物農薬とは
異なる別の殺虫剤を含む。
【0057】
好ましくは、このさらに別の殺虫剤は、
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、例えば
カルバメート類、例えば、アラニカルブ(I1)、アルジカルブ(I2)、ベンジオカ
ルブ(I3)、ベンフラカルブ(I4)、ブトカルボキシム(I5)、ブトキシカルボキ
シム(I6)、カルバリル(I7)、カルボフラン(I8)、カルボスルファン(I9)
、エチオフェンカルブ(I10)、フェノブカルブ(I11)、ホルメタナート(I12
)、フラチオカルブ(I13)、イソプロカルブ(I14)、メチオカルブ(I15)、
メソミル(I16)、メトルカルブ(I17)、オキサミル(I18)、ピリミカーブ(
I19)、プロポキスル(I20)、チオジカルブ(I21)、チオファノックス(I2
2)、トリアザメート(I23)、トリメタカルブ(I24)、XMC(I25)、およ
びキシリルカルブ(I26);または
有機リン酸エステル類、例えばアセフェート(I27)、アザメチホス(I28)、ア
ジンホスエチル(I29)、アジンホスメチル(I30)、カズサホス(I31)、クロ
ルエトキシホス(I32)、クロルフェンビンホス(I33)、クロルメホス(I34)
、クロルピリホス(I35)、クロルピリホス−メチル(I36)、クマホス(I37)
、シアノホス(I38)、デメトン−S−メチル(I39)、ダイアジノン(I40)、
ジクロルボス/DDVP(I41)、ジクロトホス(I42)、ジメトエート(I43)
、ジメチルビンホス(I44)、ジスルホトン(I45)、EPN(I46)、エチオン
(I47)、エトプロホス(I48、ファンファー(I49)、フェナミホス(I50)
、フェニトロチオン(I51)、フェンチオン(I52)、ホスチアゼート(I53)、
ヘプテノホス(I54)、イミシアホス(I55)、イソフェンホス(I56)、O−(
メトキシアミノチオホスホルイル)サリチル酸イソプロピル(I57)、イソキサチオン
(I58)、マラチオン(I59)、メカルバム(I60)、メタミドホス(I61)、
メチダチオン(I62)、メビンホス(I63)、モノクロトホス(I64)、ナレド(
I65)、オメトエート(I66)、オキシデメトンメチル(I67)、パラチオン(I
68)、パラチオンメチル(I69)、フェントエート(I70)、ホラート(I71)
、ホサロン(I72)、ホスメット(I73)、ホスファミドン(I74)、ホキシム(
I75)、ピリミホス−メチル(I76)、プロフェノホス(I77)、プロペタンホス
(I78)、プロチオホス(I79)、ピラクロホス(I80)、ピリダフェンチオン(
I81)、キナルホス(I82)、スルホテップ(I83)、テブピリムホス(I84)
、テメホス(I85)、テルブホス(I86)、テトラクロルビンホス(I87)、チオ
メトン(I88)、トリアゾホス(I89)、トリクロルホン(I90)およびバミドチ
オン(I91);
(2)GABA−依存性塩化物チャンネル拮抗薬、例えば
シクロジエン有機系塩素化合物、例えばクロルデン(I92)およびエンドスルファン
(I93);または
フェニルピラゾール類(フィプロール類)、例えばエチプロール(I94)およびフィ
プロニル(I95);
(3)ナトリウムチャネル調節剤/電位依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えばピ
レスロイド類、例えばアクリナトリン(I96)、アレトリン(I97)、d−シス−ト
ランスアレトリン(I98)、d−トランスアレトリン(I99)、ビフェントリン(I
100)、ビオアレトリン(I101)、ビオアレトリンS−シクロペンテニル異性体(
I102)、ビオレスメトリン(I103)、シクロプロトリン(I104)、シフルト
リン(I105)、β−シフルトリン(I106)、シハロトリン(I107)、λ−シ
ハロトリン(I108)、γ−シハロトリン(I109)、シペルメトリン(I110)
、α−シペルメトリン(I111)、β−シペルメトリン(I112)、θ−シペルメト
リン(I113)、ζ−シペルメトリン(I114)、シフェノトリン[(1R)−トラ
ンス異性体](I115)、デルタメトリン(I116)、エンペントリン[(EZ)−
(1R)異性体)(I117)、エスフェンバレレート(I118)、エトフェンプロッ
クス(I119)、フェンプロパトリン(I120)、フェンバレレート(I121)、
フルシトリネート(I122)、フルメトリン(I123)、τ−フルバリネート(I1
24)、ハルフェンプロックス(I125)、イミプロトリン(I126)、カデトリン
(I127)、ペルメトリン(I128)、フェノトリン[(1R)−トランス異性体]
(I129)、プラレトリン(I130)、ピレトリン(除虫菊)(I131)、レスメ
トリン(I132)、シラフルオフェン(I133)、テフルトリン(I134)、テト
ラメトリン(I135)、テトラメトリン[(1R)異性体](I136)、トラロメト
リン(I137)およびトランスフルトリン(I138);またはDDT(I139);
またはメトキシクロル(I140);
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)作動薬、例えば
ネオニコチノイド類、例えばアセタミプリド(I141)、クロチアニジン(I142
)、ジノテフラン(I143)、イミダクロプリド(I144)、ニテンピラム(I14
5)、チアクロプリド(I146)およびチアメトキサム(I147);またはニコチン
(I148);またはスルホクサフロール(I149);
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック活性化剤、例え
ば、スピノシン類、例えばスピネトラム(I150)およびスピノサド(I151);
(6)塩化物チャンネル活性化剤、例えばアベルメクチン類/ミルベマイシン類、例え
ばアバメクチン(I152)、エマメクチンベンゾエート(I153)、レピメクチン(
I154)、およびミルベメクチン(I155);
(7)幼若ホルモン模倣剤、例えば幼若ホルモン類似体、例えば、ハイドロプレン(I
156)、キノプレン(I157)、およびメトプレン(I158);またはフェノキシ
カルブ(I159);またはピリプロキシフェン(I160);
(8)種々の非特異的(多部位)阻害薬、例えばハロゲン化アルキル、例えば臭化メチ
ル(I161)および他のハロゲン化アルキル;またはクロロピクリン(I162);ま
たはフッ化スルフリル(I163);またはホウ砂(I164);または吐酒石(I16
5);
(9)選択的摂食阻害薬、例えばピメトロジン(I166);またはフロニカミド(I
167);
(10)ダニ成長阻害薬、例えばクロフェンテジン(I168)、ヘキシチアゾクス(
I169)およびジフロビダジン(I170);またはエトキサゾール(I171);
(11)昆虫の消化管の細胞膜の微生物攪乱物質、例えば、バチルス・チューリンゲン
シス亜種イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subs
pecies israelensis)(I172)、バチルス・チューリンゲンシス
亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subspecie
s aizawai)(I173)、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ(B
acillus thuringiensis subspecies kurstak
i)(I174)、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス(Bacillu
s thuringiensis subspecies tenebrionis)(
I175)、およびBT作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、
Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry
3Bb、Cry34 Ab1/35Ab1 (I176);またはバチルス・スファエリ
クス(Bacillus sphaericus)(I177);
(12)ミトコンドリアATP合成酵素の阻害薬、例えばジアフェンチウロン(I17
8);または有機スズ系殺ダニ剤、例えばアゾシクロチン(I179)、シヘキサチン(
I180)、およびフェンブタチンオキシド(I181);またはプロパルギット(I1
82);またはテトラジホン(I183);
(13)プロトン勾配を遮断することにより作用する酸化的リン酸化の脱共役剤、例え
ばクロルフェナピル(I184)、DNOC(I185)およびスルフルラミド(I18
6);
(14)ニコチン作用性アセチルコリン受容体(nAChR)チャンネル遮断薬、例え
ばベンスルタップ(I187)、カルタップ塩酸塩(I188)、チオシクラム(I18
9)、およびチオスルタップ−ナトリウム(I190);
(15)キチン生合成阻害剤、0型、例えばビストリフルロン(I191)、クロルフ
ルアズロン(I192)、ジフルベンズロン(I193)、フルシクロクスロン(I19
4)、フルフェノクスロン(I195)、ヘキサフルムロン(I196)、ルフェヌロン
(I197)、ノバルロン(I198)、ノビフルムロン(I199)、テフルベンズロ
ン(I200)およびトリフルムロン(I201);
(16)キチン生合成阻害剤、1型、例えばブプロフェジン(I202);
(17)脱皮攪乱物質、例えばシロマジン(I203);
(18)エクジソン受容体作動薬、例えばクロマフェノジド(I204)、ハロフェノ
ジド(I205)、メトキシフェノジド(I206)およびテブフェノジド(I207)

(19)オクトパミン受容体作動薬、例えばアミトラズ(I208);
(20)ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害剤、例えばヒドラメチルノン(I2
09);またはアセキノシル(I210);またはフルアクリピリム(I211);
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害剤、例えばMETI系殺ダニ剤、例えば
フェナザキン(I212)、フェンピロキシメート(I213)、ピリミジフェン(I2
14)、ピリダベン(I215)、テブフェンピラド(I216)およびトルフェンピラ
ド(I217);またはロテノン(デリス)(I218);
(22)電圧依存性ナトリウムチャンネル遮断薬、例えばインドキサカルブ(I219
);またはメタフルミゾン(I220);
(23)アセチル−CoAカルボキシラーゼの阻害薬、例えばテトロン酸誘導体および
テトラミン酸誘導体、例えばスピロジクロフェン(I221)、スピロメシフェン(I2
22)およびスピロテトラマト(I223);
(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害剤、例えばホスフィン類、例えばリン
化アルミニウム(I224)、リン化カルシウム(I225)、ホスフィン(I226)
およびリン化亜鉛(I227);またはシアン化物(I228);
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害剤、例えばβ−ケトニトリル誘導体、
例えばシエノピラフェン(I229)およびシフルメトフェン(I230);
(28)リアノジン受容体調節剤、例えばジアミド系、例えばクロラントラニリプロー
ル(I231)、シアントラニリプロール(I232)およびフルベンジアミド(I23
3);
作用機序が未知もしくは未確定のさらなる有効成分、例えばアミドフルメット(I23
4)、アザジラクチン(I235)、ベンクロチアズ(I236)、ベンゾキシメート(
I237)、ビフェナゼート(I238)、ブロモプロピレート(I239)、キノメチ
オナ−ト(I240)、氷晶石(I241)、ジコホル(I242)、ジフロビダジン(
I243)、フルエンスルホン(I244)、フルフェネリム(I245)、フルフィプ
ロール(I246)、フルオピラム(I247)、フフェノジド(I248)、イミダク
ロチズ(I249)、イプロジオン(I250)、メペルフルスリン(I251)、ピリ
ダリル(I252)、ピリフルキナゾン(I253)、テトラメチルフルスリン(I25
4)、およびヨードメタン(I255);そしてさらに、バチルス・ファーマス(Bac
illus firmus)(特に菌株CNCM I−1582、例えばVOTiVO(
商標名)、BioNemなど(これに限定されるものではない))および以下の既知の活
性化合物に基づいた製剤:3−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−クロロ−6−[(1−シ
クロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル
)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I257)(WO2005/077934
から公知)、4−{[(6−ブロモピリジン−3−イル)メチル](2−フルオロエチル
)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I258)(WO2007/115644から公
知)、4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチ
ル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I259)(WO2007/115644から
公知)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオ
ロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I260)(WO2007/11564
4から公知)、4−{[(6−クロルピリジン−3−イル)メチル](2−フルオロエチ
ル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I261)(WO2007/115644から
公知)、フルピラジフロン(I262)、4−{[(6−クロル−5−フルオロピリジン
−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I263)(WO
2007/115643から公知)、4−{[(5,6−ジクロロピリジン−3−イル)
メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I264)(WO
2007/115646から公知)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3
−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I265)(
WO2007/115643から公知)、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メ
チル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I266)(EP−A−
0539588から公知)、4−{[(6−クロルピリジン−3−イル)メチル](メチ
ル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(I267)(EP−A−0539588から公
知)、{[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド−λ4−
スルファニリデン}シアナミド(I268)(WO2007/149134から公知)お
よびそれのジアステレオマー{[(1R)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチ
ル](メチル)オキシド−λ4−スルファニリデン}シアナミド(A)(I269)、お
よび{[(1S)−1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)オキシド
−λ4−スルファニリデン}シアナミド(B)(I270)(WO2007/14913
4からも公知)ならびにジアステレオマーであるジアステレオマーAの群と称される[(
R)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3
−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(A1)(I271)、および
[(S)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン
−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(A2)(I272)(W
O2010/074747、WO2010/074751から公知)、ジアステレオマー
Bの群と称される[(R)−メチル(オキシド){(1S)−1−[6−(トリフルオロ
メチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(B1)
(I273)、および[(S)−メチル(オキシド){(1R)−1−[6−(トリフル
オロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−λ4−スルファニリデン]シアナミド(B
2)(I274)(WO2010/074747、WO2010/074751からも公
知)、および11−(4−クロロ−2,6−ジメチルフェニル)−12−ヒドロキシ−1
,4−ジオキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデク−11−エン−10−
オン(I275)(WO2006/089633から公知)、3−(4′−フルオロ−2
,4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ−8−オキサ−1−アザスピロ
[4.5]デク−3−エン−2−オン(I276)(WO2008/067911から公
知)、1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2,2−トリフルオロエチル)ス
ルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−5−アミン(I277)(WO2006/043635から公知)、アフィドピロペ
ン シクロプロパンカルボン酸[(3S,4aR,12R,12aS,12bS)−3−
[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−6,12−ジヒドロキシ−4,12b−ジメ
チル−11−オキソ−9−(ピリジン−3−イル)−1,3,4,4a,5,6,6a,
12,12a,12b−デカヒドロ−2H,11H−ベンゾ[f]ピラノ[4,3−b]
クロメン−4−イル]メチル(I278)(WO2008/066153から公知)、2
−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(I
279)(WO2006/056433から公知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメト
キシ)−N−メチルベンゼンスルホンアミド(I280)(WO2006/100288
から公知)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−N−エチルベンゼンスルホンア
ミド(I281)(WO2005/035486から公知)、4−(ジフルオロメトキシ
)−N−エチル−N−メチル−1,2−ベンゾチアゾール−3−アミン1,1−ジオキシ
ド(I282)(WO2007/057407から公知)、N−[1−(2,3−ジメチ
ルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3
−チアゾール−2−アミン(I283)(WO2008/104503から公知)、{1
′−[(2E)−3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−エン−1−イル]−5−フル
オロスピロ[インドール−3,4′−ピペリジン]−1(2H)−イル}(2−クロロピ
リジン−4−イル)メタノン(I284)(WO2003/106457から公知)、3
−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,8−ジアザスピ
ロ[4.5]デク−3−エン−2−オン(I285)(WO2009/049851から
公知)、3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,8−ジア
ザスピロ[4.5]デク−3−エン−4−イルエチルカーボネート(I286)(WO2
009/049851から公知)、4−(ブト−2−イン−1−イルオキシ)−6−(3
,5−ジメチルピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン(I287)(WO2
004/099160から公知)、(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ
ペンチル)(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(I288)(WO2
005/063094から公知)、(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ
ペンチル)(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル)マロノニトリル(I289)
(WO2005/063094から公知)、8−[2−(シクロプロピルメトキシ)−4
−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−[6−(トリフルオロメチル)ピリダジン
−3−イル]−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(I290)(WO2007/
040280から公知)、フロメトキン(I291)、PF1364(CAS登録番号1
204776−60−2)(I292)(JP2010/018586から公知)、5−
[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ
−1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ベンゾニトリル(I293)(WO2007/075459から公知)、5−[5−
(2−クロロピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−
1,2−オキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル
)ベンゾニトリル(I294)(WO2007/075459から公知)、4−[5−(
3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2
−オキサゾール−3−イル]−2−メチル−N−{2−オキソ−2−[(2,2,2−ト
リフルオロエチル)アミノ]エチル}ベンズアミド(I295)(WO2005/085
216から公知)、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピ
ル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(I296)、4−{[(6−
クロロピリジン−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}−1,3−
オキサゾール−2(5H)−オン(I297)、4−{[(6−クロロピリジン−3−イ
ル)メチル](エチル)アミノ}−1,3−オキサゾール−2(5H)−オン(I298
)、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル](メチル)アミノ}−1,3−
オキサゾール−2(5H)−オン(I299)(すべてWO2010/005692から
公知)、ピフルブミドN−[4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メト
キシプロパン−2−イル)−3−イソブチルフェニル]−N−イソブチリル−1,3,5
−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(I300)(WO2002/0
96882から公知)、2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−
イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−クロロ−3−メチル
ベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メチル(I301)(WO2005/0
85216から公知)、2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−
イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチル
ベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボン酸メチル(I302)(WO2005/0
85216から公知)、2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−
イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチル
ベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボン酸メチル(I303)(WO2005/0
85216から公知)、2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−ク
ロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾ
イル]−1,2−ジエチルヒドラジンカルボン酸メチル(I304)(WO2005/0
85216から公知)、2−[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−ク
ロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾ
イル]−2−エチルヒドラジンカルボン酸メチル(I305)(WO2005/0852
16から公知)、(5RS,7RS;5RS,7SR)−1−(6−クロロ−3−ピリジ
ルメチル)−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロ−7−メチル−8−ニトロ−5−プ
ロポキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン(I306)(WO2007/101369か
ら公知)、2−{6−[2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール
−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(I307)(WO2010/00671

から公知)、2−{6−[2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−5−イル
]ピリジン−2−イル}ピリミジン(I308)(WO2010/006713から公知
)、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メ
チルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾ
ール−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I309)(WO
2010/069502から公知)、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4
−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフ
ルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カ
ルボキサミド(I310)(WO2010/069502から公知)、N−[2−(te
rt−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピ
リジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾール−1−
イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I311)(WO2010/
069502から公知)、N−[2−(tert−ブチルカルバモイル)−4−シアノ−
6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフ
ルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カ
ルボキサミド(I312)(WO2010/069502から公知)、(1E)−N−[
(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−N′−シアノ−N−(2,2−ジフルオロ
エチル)エタンイミドアミド(I313)(WO2008/009360から公知)、N
−[2−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−クロロ−6−メ
チルフェニル]−3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾー
ル−5−カルボキサミド(I314)(CN102057925から公知)、および2−
[3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−
1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−2−エチル−1−メ
チルヒドラジンカルボン酸メチル(I315)(WO2011/049233から公知)

からなる群から選択される。
【0058】
本発明の好ましい実施形態において、前記殺虫剤は合成殺虫剤だえる。本明細書で使用
される場合、「合成」という用語は、生物農薬から得られていない化合物を定義するもの
である。特別には、合成殺虫剤または殺菌剤は本発明による生物農薬の代謝物ではない。
【0059】
本発明による組成物
本発明によれば、前記組成物は、相乗的に有効量で、バチルス・キチノスポルス(Ba
cillus chitinosporus)AQ746(NRRL受託番号B−216
18)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)AQ726(N
RRL受託番号B−21664)、バチルス・プミルス(Bacillus pumil
us)(NRRL受託番号B−30087)、バチルス・プミルス(Bacillus
pumilus)AQ717(NRRL受託番号B−21662)、バチルス属AQ17
5(ATCC受託番号55608)、バチルス属AQ177(ATCC受託番号5560
9)、バチルス属AQ178(ATCC受託番号53522)、枯草菌(Bacillu
s subtilis)AQ743(NRRL受託番号B−21665)、枯草菌(Ba
cillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−21661)、枯
草菌(Bacillus subtilis)AQ153(ATCC受託番号55614
)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)
BD#32(NRRL受託番号B−21530)、バチルス・チューリンゲンシス(Ba
cillus thuringiensis)AQ52(NRRL受託番号B−2161
9)、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)620(NRRL受託番
号30547)、ムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)A3−5(
NRRL受託番号30548)、ロドコックス・グロベルルス(Rhodococcus
globerulus)AQ719(NRRL受託番号B−21663)、ストレプト
ミセス・ガルブス(Streptomyces galbus)(NRRL受託番号30
232)、ストレプトミセス属(NRRL受託番号B−30145)、バチルス・チュー
リンゲンシス(Bacillus thuringiensis)亜種クルスタキ(ku
rstaki)BMP123、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30
002(NRRL受託番号B−50421)、および枯草菌(Bacillus sub
tilis)AQ30004(NRRL受託番号B−50455)および/または個々の
菌株の全ての識別特性を有するこれら菌株の突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線
虫および/または植物病原体に対する活性を示す個々の菌株によって産生される代謝物か
らなる群から選択される少なくとも一つの生物農薬、および少なくとも一つの殺虫剤(た
だし、前記生物農薬と前記殺虫剤は同一ではない。)を含むものである。
【0060】
本発明による「相乗的に有効量」は、生物農薬または殺虫剤のみの場合と比較して、昆
虫、ダニ、線虫および/または植物病原体に対して統計的に有意に有効性が高い生物農薬
および殺虫剤の組み合わせの量を表す。
【0061】
好ましい実施形態において、本発明による組成物は、次の組み合わせを含む。
【0062】
B1+I234、B1+I235、B1+I236、B1+I237、B1+I238
、B1+I239、B1+I240、B1+I241、B1+I242、B1+I243
、B1+I244、B1+I245、B1+I246、B1+I247、B1+I248
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B12+I234、B12+I235、B12+I236、B12+I237、B12
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2、B12+I243、B12+I244、B12+I245、B12+I246、B1
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B12+I265、B12+I266、B12+I267、B12+I268、B12+
I269、B12+I270、B12+I271、B12+I272、B12+I273
、B12+I274、B12+I275、B12+I276、B12+I277、B12
+I278、B12+I279、B12+I280、B12+I281、B12+I28
2、B12+I283、B12+I284、B12+I285、B12+I286、B1
2+I287、B12+I288、B12+I289、B12+I290、B12+I2
91、B12+I292、B12+I293、B12+I294、B12+I295、B
12+I296、B12+I297、B12+I298、B12+I299、B12+I
300、B12+I301、B12+I302、B12+I303、B12+I304、
B12+I305、B12+I306、B12+I307、B12+I308、B12+
I309、B12+I310、B12+I311、B12+I312、B12+I313
、B12+I314、B12+I315、
B13+I234、B13+I235、B13+I236、B13+I237、B13
+I238、B13+I239、B13+I240、B13+I241、B13+I24
2、B13+I243、B13+I244、B13+I245、B13+I246、B1
3+I247、B13+I248、B13+I249、B13+I250、B13+I2
51、B13+I252、B13+I253、B13+I254、B13+I255、B
13+I256、B13+I257、B13+I258、B13+I259、B13+I
260、B13+I261、B13+I262、B13+I263、B13+I264、
B13+I265、B13+I266、B13+I267、B13+I268、B13+
I269、B13+I270、B13+I271、B13+I272、B13+I273
、B13+I274、B13+I275、B13+I276、B13+I277、B13
+I278、B13+I279、B13+I280、B13+I281、B13+I28
2、B13+I283、B13+I284、B13+I285、B13+I286、B1
3+I287、B13+I288、B13+I289、B13+I290、B13+I2
91、B13+I292、B13+I293、B13+I294、B13+I295、B
13+I296、B13+I297、B13+I298、B13+I299、B13+I
300、B13+I301、B13+I302、B13+I303、B13+I304、
B13+I305、B13+I306、B13+I307、B13+I308、B13+
I309、B13+I310、B13+I311、B13+I312、B13+I313
、B13+I314、B13+I315、
B14+I234、B14+I235、B14+I236、B14+I237、B14
+I238、B14+I239、B14+I240、B14+I241、B14+I24
2、B14+I243、B14+I244、B14+I245、B14+I246、B1
4+I247、B14+I248、B14+I249、B14+I250、B14+I2
51、B14+I252、B14+I253、B14+I254、B14+I255、B
14+I256、B14+I257、B14+I258、B14+I259、B14+I
260、B14+I261、B14+I262、B14+I263、B14+I264、
B14+I265、B14+I266、B14+I267、B14+I268、B14+
I269、B14+I270、B14+I271、B14+I272、B14+I273
、B14+I274、B14+I275、B14+I276、B14+I277、B14
+I278、B14+I279、B14+I280、B14+I281、B14+I28
2、B14+I283、B14+I284、B14+I285、B14+I286、B1
4+I287、B14+I288、B14+I289、B14+I290、B14+I2
91、B14+I292、B14+I293、B14+I294、B14+I295、B
14+I296、B14+I297、B14+I298、B14+I299、B14+I
300、B14+I301、B14+I302、B14+I303、B14+I304、
B14+I305、B14+I306、B14+I307、B14+I308、B14+
I309、B14+I310、B14+I311、B14+I312、B14+I313
、B14+I314、B14+I315、
B15+I234、B15+I235、B15+I236、B15+I237、B15
+I238、B15+I239、B15+I240、B15+I241、B15+I24
2、B15+I243、B15+I244、B15+I245、B15+I246、B1
5+I247、B15+I248、B15+I249、B15+I250、B15+I2
51、B15+I252、B15+I253、B15+I254、B15+I255、B
15+I256、B15+I257、B15+I258、B15+I259、B15+I
260、B15+I261、B15+I262、B15+I263、B15+I264、
B15+I265、B15+I266、B15+I267、B15+I268、B15+
I269、B15+I270、B15+I271、B15+I272、B15+I273
、B15+I274、B15+I275、B15+I276、B15+I277、B15
+I278、B15+I279、B15+I280、B15+I281、B15+I28
2、B15+I283、B15+I284、B15+I285、B15+I286、B1
5+I287、B15+I288、B15+I289、B15+I290、B15+I2
91、B15+I292、B15+I293、B15+I294、B15+I295、B
15+I296、B15+I297、B15+I298、B15+I299、B15+I
300、B15+I301、B15+I302、B15+I303、B15+I304、
B15+I305、B15+I306、B15+I307、B15+I308、B15+
I309、B15+I310、B15+I311、B15+I312、B15+I313
、B15+I314、B15+I315、
B16+I234、B16+I235、B16+I236、B16+I237、B16
+I238、B16+I239、B16+I240、B16+I241、B16+I24
2、B16+I243、B16+I244、B16+I245、B16+I246、B1
6+I247、B16+I248、B16+I249、B16+I250、B16+I2
51、B16+I252、B16+I253、B16+I254、B16+I255、B
16+I256、B16+I257、B16+I258、B16+I259、B16+I
260、B16+I261、B16+I262、B16+I263、B16+I264、
B16+I265、B16+I266、B16+I267、B16+I268、B16+
I269、B16+I270、B16+I271、B16+I272、B16+I273
、B16+I274、B16+I275、B16+I276、B16+I277、B16
+I278、B16+I279、B16+I280、B16+I281、B16+I28
2、B16+I283、B16+I284、B16+I285、B16+I286、B1
6+I287、B16+I288、B16+I289、B16+I290、B16+I2
91、B16+I292、B16+I293、B16+I294、B16+I295、B
16+I296、B16+I297、B16+I298、B16+I299、B16+I
300、B16+I301、B16+I302、B16+I303、B16+I304、
B16+I305、B16+I306、B16+I307、B16+I308、B16+
I309、B16+I310、B16+I311、B16+I312、B16+I313
、B16+I314、B16+I315、
B17+I234、B17+I235、B17+I236、B17+I237、B17
+I238、B17+I239、B17+I240、B17+I241、B17+I24
2、B17+I243、B17+I244、B17+I245、B17+I246、B1
7+I247、B17+I248、B17+I249、B17+I250、B17+I2
51、B17+I252、B17+I253、B17+I254、B17+I255、B
17+I256、B17+I257、B17+I258、B17+I259、B17+I
260、B17+I261、B17+I262、B17+I263、B17+I264、
B17+I265、B17+I266、B17+I267、B17+I268、B17+
I269、B17+I270、B17+I271、B17+I272、B17+I273
、B17+I274、B17+I275、B17+I276、B17+I277、B17
+I278、B17+I279、B17+I280、B17+I281、B17+I28
2、B17+I283、B17+I284、B17+I285、B17+I286、B1
7+I287、B17+I288、B17+I289、B17+I290、B17+I2
91、B17+I292、B17+I293、B17+I294、B17+I295、B
17+I296、B17+I297、B17+I298、B17+I299、B17+I
300、B17+I301、B17+I302、B17+I303、B17+I304、
B17+I305、B17+I306、B17+I307、B17+I308、B17+
I309、B17+I310、B17+I311、B17+I312、B17+I313
、B17+I314、B17+I315、
B18+I234、B18+I235、B18+I236、B18+I237、B18
+I238、B18+I239、B18+I240、B18+I241、B18+I24
2、B18+I243、B18+I244、B18+I245、B18+I246、B1
8+I247、B18+I248、B18+I249、B18+I250、B18+I2
51、B18+I252、B18+I253、B18+I254、B18+I255、B
18+I256、B18+I257、B18+I258、B18+I259、B18+I
260、B18+I261、B18+I262、B18+I263、B18+I264、
B18+I265、B18+I266、B18+I267、B18+I268、B18+
I269、B18+I270、B18+I271、B18+I272、B18+I273
、B18+I274、B18+I275、B18+I276、B18+I277、B18
+I278、B18+I279、B18+I280、B18+I281、B18+I28
2、B18+I283、B18+I284、B18+I285、B18+I286、B1
8+I287、B18+I288、B18+I289、B18+I290、B18+I2
91、B18+I292、B18+I293、B18+I294、B18+I295、B
18+I296、B18+I297、B18+I298、B18+I299、B18+I
300、B18+I301、B18+I302、B18+I303、B18+I304、
B18+I305、B18+I306、B18+I307、B18+I308、B18+
I309、B18+I310、B18+I311、B18+I312、B18+I313
、B18+I314、B18+I315、
B19+I234、B19+I235、B19+I236、B19+I237、B19
+I238、B19+I239、B19+I240、B19+I241、B19+I24
2、B19+I243、B19+I244、B19+I245、B19+I246、B1
9+I247、B19+I248、B19+I249、B19+I250、B19+I2
51、B19+I252、B19+I253、B19+I254、B19+I255、B
19+I256、B19+I257、B19+I258、B19+I259、B19+I
260、B19+I261、B19+I262、B19+I263、B19+I264、
B19+I265、B19+I266、B19+I267、B19+I268、B19+
I269、B19+I270、B19+I271、B19+I272、B19+I273
、B19+I274、B19+I275、B19+I276、B19+I277、B19
+I278、B19+I279、B19+I280、B19+I281、B19+I28
2、B19+I283、B19+I284、B19+I285、B19+I286、B1
9+I287、B19+I288、B19+I289、B19+I290、B19+I2
91、B19+I292、B19+I293、B19+I294、B19+I295、B
19+I296、B19+I297、B19+I298、B19+I299、B19+I
300、B19+I301、B19+I302、B19+I303、B19+I304、
B19+I305、B19+I306、B19+I307、B19+I308、B19+
I309、B19+I310、B19+I311、B19+I312、B19+I313
、B19+I314、B19+I315、
B20+I234、B20+I235、B20+I236、B20+I237、B20
+I238、B20+I239、B20+I240、B20+I241、B20+I24
2、B20+I243、B20+I244、B20+I245、B20+I246、B2
0+I247、B20+I248、B20+I249、B20+I250、B20+I2
51、B20+I252、B20+I253、B20+I254、B20+I255、B
20+I256、B20+I257、B20+I258、B20+I259、B20+I
260、B20+I261、B20+I262、B20+I263、B20+I264、
B20+I265、B20+I266、B20+I267、B20+I268、B20+
I269、B20+I270、B20+I271、B20+I272、B20+I273
、B20+I274、B20+I275、B20+I276、B20+I277、B20
+I278、B20+I279、B20+I280、B20+I281、B20+I28
2、B20+I283、B20+I284、B20+I285、B20+I286、B2
0+I287、B20+I288、B20+I289、B20+I290、B20+I2
91、B20+I292、B20+I293、B20+I294、B20+I295、B
20+I296、B20+I297、B20+I298、B20+I299、B20+I
300、B20+I301、B20+I302、B20+I303、B20+I304、
B20+I305、B20+I306、B20+I307、B20+I308、B20+
I309、B20+I310、B20+I311、B20+I312、B20+I313
、B20+I314、B20+I315。
【0063】
好ましい実施形態において、本発明による組成物は、B1+I247、B3+I262
、B3+I309、B3+I310、B3+I247、B8+I256、B9+I247
、B9+I256、B9+I262、B9+I309、B9+I310、B9+I277
、B10+I256、B13+I262、B13+I309、B13+I310、B13
+I277およびB13+I247からなる群から選択される組み合わせを含まない。従
って、好ましい実施形態において、本発明による組成物は、次の組み合わせを含む。
【0064】
B1+I234、B1+I235、B1+I236、B1+I237、B1+I238
、B1+I239、B1+I240、B1+I241、B1+I242、B1+I243
、B1+I244、B1+I245、B1+I246、B1+I248、B1+I249
、B1+I250、B1+I251、B1+I252、B1+I253、B1+I254
、B1+I255、B1+I256、B1+I257、B1+I258、B1+I259
、B1+I260、B1+I261、B1+I262、B1+I263、B1+I264
、B1+I265、B1+I266、B1+I267、B1+I268、B1+I269
、B1+I270、B1+I271、B1+I272、B1+I273、B1+I274
、B1+I275、B1+I276、B1+I277、B1+I278、B1+I279
、B1+I280、B1+I281、B1+I282、B1+I283、B1+I284
、B1+I285、B1+I286、B1+I287、B1+I288、B1+I289
、B1+I290、B1+I291、B1+I292、B1+I293、B1+I294
、B1+I295、B1+I296、B1+I297、B1+I298、B1+I299
、B1+I300、B1+I301、B1+I302、B1+I303、B1+I304
、B1+I305、B1+I306、B1+I307、B1+I308、B1+I309
、B1+I310、B1+I311、B1+I312、B1+I313、B1+I314
、B1+I315、
B2+I234、B2+I235、B2+I236、B2+I237、B2+I238
、B2+I239、B2+I240、B2+I241、B2+I242、B2+I243
、B2+I244、B2+I245、B2+I246、B2+I247、B2+I248
、B2+I249、B2+I250、B2+I251、B2+I252、B2+I253
、B2+I254、B2+I255、B2+I256、B2+I257、B2+I258
、B2+I259、B2+I260、B2+I261、B2+I262、B2+I263
、B2+I264、B2+I265、B2+I266、B2+I267、B2+I268
、B2+I269、B2+I270、B2+I271、B2+I272、B2+I273
、B2+I274、B2+I275、B2+I276、B2+I277、B2+I278
、B2+I279、B2+I280、B2+I281、B2+I282、B2+I283
、B2+I284、B2+I285、B2+I286、B2+I287、B2+I288
、B2+I289、B2+I290、B2+I291、B2+I292、B2+I293
、B2+I294、B2+I295、B2+I296、B2+I297、B2+I298
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I309、B12+I310、B12+I311、B12+I312、B12+I313
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B13+I234、B13+I235、B13+I236、B13+I237、B13
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3+I248、B13+I249、B13+I250、B13+I251、B13+I2
52、B13+I253、B13+I254、B13+I255、B13+I256、B
13+I257、B13+I258、B13+I259、B13+I260、B13+I
261、B13+I263、B13+I264、B13+I265、B13+I266、
B13+I267、B13+I268、B13+I269、B13+I270、B13+
I271、B13+I272、B13+I273、B13+I274、B13+I275
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+I281、B13+I282、B13+I283、B13+I284、B13+I28
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3+I290、B13+I291、B13+I292、B13+I293、B13+I2
94、B13+I295、B13+I296、B13+I297、B13+I298、B
13+I299、B13+I300、B13+I301、B13+I302、B13+I
303、B13+I304、B13+I305、B13+I306、B13+I307、
B13+I308、B13+I311、B13+I312、B13+I313、B13+
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B14+I234、B14+I235、B14+I236、B14+I237、B14
+I238、B14+I239、B14+I240、B14+I241、B14+I24
2、B14+I243、B14+I244、B14+I245、B14+I246、B1
4+I247、B14+I248、B14+I249、B14+I250、B14+I2
51、B14+I252、B14+I253、B14+I254、B14+I255、B
14+I256、B14+I257、B14+I258、B14+I259、B14+I
260、B14+I261、B14+I262、B14+I263、B14+I264、
B14+I265、B14+I266、B14+I267、B14+I268、B14+
I269、B14+I270、B14+I271、B14+I272、B14+I273
、B14+I274、B14+I275、B14+I276、B14+I277、B14
+I278、B14+I279、B14+I280、B14+I281、B14+I28
2、B14+I283、B14+I284、B14+I285、B14+I286、B1
4+I287、B14+I288、B14+I289、B14+I290、B14+I2
91、B14+I292、B14+I293、B14+I294、B14+I295、B
14+I296、B14+I297、B14+I298、B14+I299、B14+I
300、B14+I301、B14+I302、B14+I303、B14+I304、
B14+I305、B14+I306、B14+I307、B14+I308、B14+
I309、B14+I310、B14+I311、B14+I312、B14+I313
、B14+I314、B14+I315、
B15+I234、B15+I235、B15+I236、B15+I237、B15
+I238、B15+I239、B15+I240、B15+I241、B15+I24
2、B15+I243、B15+I244、B15+I245、B15+I246、B1
5+I247、B15+I248、B15+I249、B15+I250、B15+I2
51、B15+I252、B15+I253、B15+I254、B15+I255、B
15+I256、B15+I257、B15+I258、B15+I259、B15+I
260、B15+I261、B15+I262、B15+I263、B15+I264、
B15+I265、B15+I266、B15+I267、B15+I268、B15+
I269、B15+I270、B15+I271、B15+I272、B15+I273
、B15+I274、B15+I275、B15+I276、B15+I277、B15
+I278、B15+I279、B15+I280、B15+I281、B15+I28
2、B15+I283、B15+I284、B15+I285、B15+I286、B1
5+I287、B15+I288、B15+I289、B15+I290、B15+I2
91、B15+I292、B15+I293、B15+I294、B15+I295、B
15+I296、B15+I297、B15+I298、B15+I299、B15+I
300、B15+I301、B15+I302、B15+I303、B15+I304、
B15+I305、B15+I306、B15+I307、B15+I308、B15+
I309、B15+I310、B15+I311、B15+I312、B15+I313
、B15+I314、B15+I315、
B16+I234、B16+I235、B16+I236、B16+I237、B16
+I238、B16+I239、B16+I240、B16+I241、B16+I24
2、B16+I243、B16+I244、B16+I245、B16+I246、B1
6+I247、B16+I248、B16+I249、B16+I250、B16+I2
51、B16+I252、B16+I253、B16+I254、B16+I255、B
16+I256、B16+I257、B16+I258、B16+I259、B16+I
260、B16+I261、B16+I262、B16+I263、B16+I264、
B16+I265、B16+I266、B16+I267、B16+I268、B16+
I269、B16+I270、B16+I271、B16+I272、B16+I273
、B16+I274、B16+I275、B16+I276、B16+I277、B16
+I278、B16+I279、B16+I280、B16+I281、B16+I28
2、B16+I283、B16+I284、B16+I285、B16+I286、B1
6+I287、B16+I288、B16+I289、B16+I290、B16+I2
91、B16+I292、B16+I293、B16+I294、B16+I295、B
16+I296、B16+I297、B16+I298、B16+I299、B16+I
300、B16+I301、B16+I302、B16+I303、B16+I304、
B16+I305、B16+I306、B16+I307、B16+I308、B16+
I309、B16+I310、B16+I311、B16+I312、B16+I313
、B16+I314、B16+I315、
B17+I234、B17+I235、B17+I236、B17+I237、B17
+I238、B17+I239、B17+I240、B17+I241、B17+I24
2、B17+I243、B17+I244、B17+I245、B17+I246、B1
7+I247、B17+I248、B17+I249、B17+I250、B17+I2
51、B17+I252、B17+I253、B17+I254、B17+I255、B
17+I256、B17+I257、B17+I258、B17+I259、B17+I
260、B17+I261、B17+I262、B17+I263、B17+I264、
B17+I265、B17+I266、B17+I267、B17+I268、B17+
I269、B17+I270、B17+I271、B17+I272、B17+I273
、B17+I274、B17+I275、B17+I276、B17+I277、B17
+I278、B17+I279、B17+I280、B17+I281、B17+I28
2、B17+I283、B17+I284、B17+I285、B17+I286、B1
7+I287、B17+I288、B17+I289、B17+I290、B17+I2
91、B17+I292、B17+I293、B17+I294、B17+I295、B
17+I296、B17+I297、B17+I298、B17+I299、B17+I
300、B17+I301、B17+I302、B17+I303、B17+I304、
B17+I305、B17+I306、B17+I307、B17+I308、B17+
I309、B17+I310、B17+I311、B17+I312、B17+I313
、B17+I314、B17+I315、
B18+I234、B18+I235、B18+I236、B18+I237、B18
+I238、B18+I239、B18+I240、B18+I241、B18+I24
2、B18+I243、B18+I244、B18+I245、B18+I246、B1
8+I247、B18+I248、B18+I249、B18+I250、B18+I2
51、B18+I252、B18+I253、B18+I254、B18+I255、B
18+I256、B18+I257、B18+I258、B18+I259、B18+I
260、B18+I261、B18+I262、B18+I263、B18+I264、
B18+I265、B18+I266、B18+I267、B18+I268、B18+
I269、B18+I270、B18+I271、B18+I272、B18+I273
、B18+I274、B18+I275、B18+I276、B18+I277、B18
+I278、B18+I279、B18+I280、B18+I281、B18+I28
2、B18+I283、B18+I284、B18+I285、B18+I286、B1
8+I287、B18+I288、B18+I289、B18+I290、B18+I2
91、B18+I292、B18+I293、B18+I294、B18+I295、B
18+I296、B18+I297、B18+I298、B18+I299、B18+I
300、B18+I301、B18+I302、B18+I303、B18+I304、
B18+I305、B18+I306、B18+I307、B18+I308、B18+
I309、B18+I310、B18+I311、B18+I312、B18+I313
、B18+I314、B18+I315、
B19+I234、B19+I235、B19+I236、B19+I237、B19
+I238、B19+I239、B19+I240、B19+I241、B19+I24
2、B19+I243、B19+I244、B19+I245、B19+I246、B1
9+I247、B19+I248、B19+I249、B19+I250、B19+I2
51、B19+I252、B19+I253、B19+I254、B19+I255、B
19+I256、B19+I257、B19+I258、B19+I259、B19+I
260、B19+I261、B19+I262、B19+I263、B19+I264、
B19+I265、B19+I266、B19+I267、B19+I268、B19+
I269、B19+I270、B19+I271、B19+I272、B19+I273
、B19+I274、B19+I275、B19+I276、B19+I277、B19
+I278、B19+I279、B19+I280、B19+I281、B19+I28
2、B19+I283、B19+I284、B19+I285、B19+I286、B1
9+I287、B19+I288、B19+I289、B19+I290、B19+I2
91、B19+I292、B19+I293、B19+I294、B19+I295、B
19+I296、B19+I297、B19+I298、B19+I299、B19+I
300、B19+I301、B19+I302、B19+I303、B19+I304、
B19+I305、B19+I306、B19+I307、B19+I308、B19+
I309、B19+I310、B19+I311、B19+I312、B19+I313
、B19+I314、B19+I315、
B20+I234、B20+I235、B20+I236、B20+I237、B20
+I238、B20+I239、B20+I240、B20+I241、B20+I24
2、B20+I243、B20+I244、B20+I245、B20+I246、B2
0+I247、B20+I248、B20+I249、B20+I250、B20+I2
51、B20+I252、B20+I253、B20+I254、B20+I255、B
20+I256、B20+I257、B20+I258、B20+I259、B20+I
260、B20+I261、B20+I262、B20+I263、B20+I264、
B20+I265、B20+I266、B20+I267、B20+I268、B20+
I269、B20+I270、B20+I271、B20+I272、B20+I273
、B20+I274、B20+I275、B20+I276、B20+I277、B20
+I278、B20+I279、B20+I280、B20+I281、B20+I28
2、B20+I283、B20+I284、B20+I285、B20+I286、B2
0+I287、B20+I288、B20+I289、B20+I290、B20+I2
91、B20+I292、B20+I293、B20+I294、B20+I295、B
20+I296、B20+I297、B20+I298、B20+I299、B20+I
300、B20+I301、B20+I302、B20+I303、B20+I304、
B20+I305、B20+I306、B20+I307、B20+I308、B20+
I309、B20+I310、B20+I311、B20+I312、B20+I313
、B20+I314、B20+I315。
【0065】
最も好ましくは、本発明による組成物は、
B1+I244、B1+I253、B1+I262、B1+I272、B1+I277
、B1+I278、B1+I291、B1+I300、B1+I309、B1+I310

B2+I244、B2+I247、B2+I253、B2+I262、B2+I272
、B2+I277、B2+I278、B2+I291、B2+I300、B2+I309
、B2+I310、
B3+I244、B3+I253、B3+I272、B3+I278、B3+I291
、B3+I300、
B4+I244、B4+I247、B4+I253、B4+I262、B4+I272
、B4+I277、B4+I278、B4+I291、B4+I300、B4+I309
、B4+I310、
B5+I244、B5+I247、B5+I253、B5+I262、B5+I272
、B5+I277、B5+I278、B5+I291、B5+I300、B5+I309
、B5+I310、
B6+I244、B6+I247、B6+I253、B6+I262、B6+I272
、B6+I277、B6+I278、B6+I291、B6+I300、B6+I309
、B6+I310、
B7+I244、B7+I247、B7+I253、B7+I262、B7+I272
、B7+I277、B7+I278、B7+I291、B7+I300、B7+I309
、B7+I310、
B8+I244、B8+I247、B8+I253、B8+I262、B8+I272
、B8+I277、B8+I278、B8+I291、B8+I300、B8+I309
、B8+I310、
B9+I244、B9+I253、B9+I272、B9+I278、B9+I291
、B9+I300、
B10+I244、B10+I247、B10+I253、B10+I262、B10
+I272、B10+I277、B10+I278、B10+I291、B10+I30
0、B10+I309、B10+I310、
B11+I244、B11+I247、B11+I253、B11+I262、B11
+I272、B11+I277、B11+I278、B11+I291、B11+I30
0、B11+I309、B11+I310、
B12+I244、B12+I247、B12+I253、B12+I262、B12
+I272、B12+I277、B12+I278、B12+I291、B12+I30
0、B12+I309、B12+I310、
B13+I244、B13+I253、B13+I272、B13+I278、B13
+I291、B13+I300,
B14+I244、B14+I247、B14+I253、B14+I262、B14
+I272、B14+I277、B14+I278、B14+I291、B14+I30
0、B14+I309、B14+I310、
B15+I244、B15+I247、B15+I253、B15+I262、B15
+I272、B15+I277、B15+I278、B15+I291、B15+I30
0、B15+I309、B15+I310,
B16+I244、B16+I247、B16+I253、B16+I262、B16
+I272、B16+I277、B16+I278、B16+I291、B16+I30
0、B16+I309、B16+I310、
B17+I244、B17+I247、B17+I253、B17+I262、B17
+I272、B17+I277、B17+I278、B17+I291、B17+I30
0、B17+I309およびB17+I310、
B18+I244、B18+I247、B18+I253、B18+I262、B18
+I272、B18+I277、B18+I278、B18+I291、B18+I30
0、B18+I309およびB18+I310,
B19+I244、B19+I247、B19+I253、B19+I262、B19
+I272、B19+I277、B19+I278、B19+I291、B19+I30
0、B19+I309、B19+I310,
B20+I244、B20+I247、B20+I253、B20+I262、B20
+I272、B20+I277、B20+I278、B20+I291、B20+I30
0、B20+I309およびB20+I310
からなる組み合わせの群から選択される。
【0066】
さらに好ましくは、本発明による組成物は、
B1+I262、B1+I277、B1+I309、B1+I310、B2+I262
、B2+I277、B2+I309、B2+I310、B4+I262、B4+I277
、B4+I309、B4+I310、B5+I262、B5+I277、B5+I309
、B5+I310、B6+I262、B6+I277、B6+I309、B6+I310
、B7+I262B7+I277、B7+I309、B7+I310、B8+I262、
B8+I277、B8+I309、B8+I310、B10+I262、B10+I27
7、B10+I309、B10+I310、B11+I262、B11+I277、B1
1+I309、B11+I310、B12+I262、B12+I277、B12+I3
09、B12+I310、B14+I262、B14+I277B14+I309、B1
4+I310、B15+I262、B15+I277、B15+I309、B15+I3
10、B16+I262、B16+I277、B16+I309、B16+I310、B
17+I262、B17+I277、B17+I309、B17+I310、B18+I
262、B18+I277、B18+I309およびB18+I310、B19+I26
2、B19+I277、B19+I309、B19+I310、B20+I262、B2
0+I277、B20+I309およびB20+I310からなる組み合わせの群から選
択される。
【0067】
この実施形態において、I309および/またはI310について言及する場合、上記
のI309およびI310の混合物が好ましい。
【0068】
さらに好ましくは、本発明による組成物は、
B19+I262、B16+I262、B16+I277、B19+I277、B16
+I309+I310、B19+I309+I310からなる組み合わせの群から選択さ
れる。
【0069】
この実施形態において、I309+I310について言及する場合、好ましくは詳細に
上述したこれら殺虫剤の混合物を用いる。
【0070】
本発明の好ましい実施形態では、前記組成物はさらに、少なくとも一つの殺菌剤を含む
が、ただし生物農薬と殺菌剤は同一ではない。
【0071】
殺菌剤
概して、「殺真菌性(殺菌性)」とは、物質が真菌の死亡率を高め、増殖速度を阻害す
る能力を意味する。
【0072】
「真菌」または「真菌類」という用語は、クロロフィルを持たない非常に多様な有核の
有芽胞子性生物を含むものである。真菌の例には、酵母類、カビ類、白カビ類、さび菌類
、およびキノコ類がある。
【0073】
好ましくは、前記殺菌剤は、本発明による生物農薬に対して殺菌活性を持たないように
選択する。
【0074】
本発明の1実施形態によれば、好ましい殺菌剤は、
(1)エルゴステロール生合成の阻害剤、例えば、(F.1)アルジモルフ(1704
−28−5)、(F.2)アザコナゾール(60207−31−0)、(F3)ビテルタ
ノール(55179−31−2)、(F4)ブロムコナゾール(116255−48−2
)、(F5)シプロコナゾール(113096−99−4)、(F6)ジクロブトラゾー
ル(75736−33−3)、(F7)ジフェノコナゾール(119446−68−3)
、(F8)ジニコナゾール(83657−24−3)、(F9)ジニコナゾール−M(8
3657−18−5)、(F10)ドデモルフ(1593−77−7)、(F11)酢酸
ドデモルフ(31717−87−0)、(F12)エポキシコナゾール(106325−
08−0)、(F13)エタコナゾール(60207−93−4)、(F14)フェナリ
モール(60168−88−9)、(F15)フェンブコナゾール(114369−43
−6)、(F16)フェンヘキサミド(126833−17−8)、(F17)フェンプ
ロピジン(67306−00−7)、(F18)フェンプロピモルフ(67306−03
−0)、(F19)フルキンコナゾール(136426−54−5)、(F20)フルル
プリミドール(56425−91−3)、(F21)フルシラゾール(85509−19
−9)、(F22)フルトリアホール(76674−21−0)、(F23)フルコナゾ
ール(112839−33−5)、(F24)フルコナゾール−シス(112839−3
2−4)、(F25)ヘキサコナゾール(79983−71−4)、(F26)イマザリ
ル(60534−80−7)、(F27)硫酸イマザリル(58594−72−2)、(
F28)イミベンコナゾール(86598−92−7)、(F29)イプコナゾール(1
25225−28−7)、(F30)メトコナゾール(125116−23−6)、(F
31)ミクロブタニル(88671−89−0)、(F32)ナフチフィン(65472
−88−0)、(F33)ヌアリモール(63284−71−9)、(F34)オキシポ
コナゾール(174212−12−5)、(F35)パクロブトラゾール(76738−
62−0)、(F36)ペフラゾエート(101903−30−4)、(F37)ペンコ
ナゾール(66246−88−6)、(F38)ピペラリン(3478−94−2)、(
F39)プロクロラズ(67747−09−5)、(F40)プロピコナゾール(602
07−90−1)、(F41)プロチオコナゾール(178928−70−6)、(F4
2)ピリブチカルブ(88678−67−5)、(F43)ピリフェノックス(8828
3−41−4)、(F44)キンコナゾール(103970−75−8)、(F45)シ
メコナゾール(149508−90−7)、(F46)スピロキサミン(118134−
30−8)、(F47)テブコナゾール(107534−96−3)、(F48)テルビ
ナフィン(91161−71−6)、(F49)テトラコナゾール(112281−77
−3)、(F50)トリアジメホン(43121−43−3)、(F51)トリアジメノ
ール(89482−17−7)、(F52)トリデモルフ(81412−43−3)、(
F53)トリフルミゾール(68694−11−1)、(F54)トリホリン(2664
4−46−2)、(F55)トリチコナゾール(131983−72−7)、(F56)
ウニコナゾール(83657−22−1)、(F57)ウニコナゾール−p(83657
−17−4)、(F58)ビニコナゾール(77174−66−4)、(F59)ボリコ
ナゾール(137234−62−9)、(F60)1−(4−クロロフェニル)−2−(
1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール(129586−32
−9)、(F61)1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−
イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル(110323−95−0)、(F
62)N′−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル
)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、(F63)N
−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−
(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、(F64)O−[1
−(4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]−1H−イミダゾ
ール−1−カルボチオエート(111226−71−2)、
(2)複合体IまたはIIでの呼吸鎖の阻害剤、例えば、(F65)ビキサフェン(5
81809−46−3)、(F66)ボスカリド(188425−85−6)、(F67
)カルボキシン(5234−68−4)、(F68)ジフルメトリム(130339−0
7−0)、(F69)フェンフラム(24691−80−3)、(F70)フルオピラム
(658066−35−4)、(F71)フルトラニル(66332−96−5)、(F
72)フルキサピロキサド(fluxapyroxad)(907204−31−3)、
(F73)フラメトピル(123572−88−3)、(F74)フルメシクロックス(
60568−05−0)、(F75)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合物(1
RS,4SR,9RS)とアンチ−エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9SR)
の混合物)(881685−58−1)、(F76)イソピラザム(アンチ−エピマー性
ラセミ化合物1RS,4SR,9SR)、(F77)イソピラザム(アンチ−エピマー性
エナンチオマー1R,4S,9S)、(F78)イソピラザム(アンチ−エピマー性エナ
ンチオマー1S,4R,9R)、(F79)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合
物1RS,4SR,9RS)、(F80)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマ
ー1R,4S,9R)、(F81)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマー1S
,4R,9S)、(F82)メプロニル(55814−41−0)、(F83)オキシカ
ルボキシン(5259−88−1)、(F84)ペンフルフェン(494793−67−
8)、(F85)ペンチオピラド(183675−82−3)、(F86)セダキサン(
874967−67−6)、(F87)チフルザミド(130000−40−7)、(F
88)1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]
−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F89)3
−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F90)3−(ジフル
オロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプ
ロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F91
)N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]−3−
(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(1092
400−95−7)、(F92)5,8−ジフルオロ−N−[2−(2−フルオロ−4−
{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}フェニル)エチル]キナ
ゾリン−4−アミン(1210070−84−0)、(F93)ベンゾビンジフルピル、
(F94)N−[(1S,4R)−9−(ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチ
ル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F95)N−[(1R,4S)−9−(
ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,4−メタノナフタレン−5−
イル]−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ド、(F96)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(1,1,3−トリメチル
−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサ
ミド、(F97)1,3,5−トリメチル−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F9
8)1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−(1,3,3−トリメチル−2,3
−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(
F99)1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−[(1S)−1,3,3−トリ
メチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カル
ボキサミド、(F100)1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−[(1R)−
1,3,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル]−1H−ピラ
ゾール−4−カルボキサミド、(F101)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N
−[(3S)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル
]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F102)3−(ジフルオロメチル)−
1−メチル−N−[(3R)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F103)1,3,5−
トリメチル−N−[(3R)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F104)1,3,5−
トリメチル−N−[(3S)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イン
デン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
(3)複合体IIIでの呼吸鎖の阻害薬剤、例えば、(F105)アメトクトラジン(
865318−97−4)、(F106)アミスルブロム(348635−87−0)、
(F107)アゾキシストロビン(131860−33−8)、(F108)シアゾファ
ミド(120116−88−3)、(F109)クメトキシストロビン(coumeth
oxystrobin)(850881−30−0)、(F110)クモストロビン(c
oumoxystrobin)(850881−70−8)、(F111)ジモキシスト
ロビン(141600−52−4)、(F112)エネストロブリン(enestrob
urin)(238410−11−2)、(F113)ファモキサドン(131807−
57−3)、(F114)フェンアミドン(161326−34−7)、(F115)フ
ェノキシストロビン(fenoxystrobin)(918162−02−4)、(F
116)フルオキサストロビン(361377−29−9)、(F117)クレソキシム
−メチル(143390−89−0)、(F118)メトミノストロビン(133408
−50−1)、(F119)オリサストロビン(189892−69−1)、(F120
)ピコキシストロビン(117428−22−5)、(F121)ピラクロストロビン(
175013−18−0)、(F122)ピラメトストリビン(pyrametostr
obin)(915410−70−7)、(F123)ピラオキシストロビン(pyra
oxystrobin)(862588−11−2)、(F124)ピリベンカルブ(7
99247−52−2)、(F125)トリクロピリカルブ(triclopyrica
rb)(902760−40−1)、(F126)トリフロキシストロビン(14151
7−21−7)、(F127)(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチル
フェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキ
シイミノ)−N−メチルエタンアミド、(F128)(2E)−2−(メトキシイミノ)
−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド、(F129)(2
E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(ト
リフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド(1
58169−73−4)、(F130)(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(
3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン
]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンア
ミド(326896−28−0)、(F131)(2E)−2−{2−[({[(2E,
3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブト−3−エン−2−イリデン]アミノ}オ
キシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(F1
32)2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン
−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド(119899−14−8)、(F133)
5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメ
チル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ
−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、(F134)(2E)−2−{2−[(
{シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]
フェニル}−3−メトキシプロプ−2−エン酸メチル(149601−03−6)、(F
135)N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミル
アミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド(226551−21−9)、(F136)2−
{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチ
ルアセトアミド(173662−97−0)、(F137)(2R)−2−{2−[(2
,5−ジメチルフェノキシオキシ)メチル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセ
トアミド(394657−24−0);
(4)有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、例えば、(F138)ベノミル(17804
−35−2)、(F139)カルベンダジム(10605−21−7)、(F140)ク
ロルフェナゾール(3574−96−7)、(F141)ジエトフェンカルブ(8713
0−20−9)、(F142)エタボキサム(162650−77−3)、(F143)
フルオピコリド(239110−15−7)、(F144)フベリダゾール(3878−
19−1)、(F145)ペンシクロン(66063−05−6)、(F146)チアベ
ンダゾール(148−79−8)、(F147)チオファネート−メチル(23564−
05−8)、(F148)チオファネート(23564−06−9)、(F149)ゾキ
サミド(156052−68−5)、(F150)5−クロロ−7−(4−メチルピペリ
ジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン(214706−53−3)、(F151)3−クロロ−5
−(6−クロロピリジン−3−イル)−6−メチル−4−(2,4,6−トリフルオロフ
ェニル)ピリダジン(1002756−87−7);
(5)多部位作用を有することができる化合物、例えば、(F152)ボルドー液(8
011−63−0)、(F153)カプタホール(2425−06−1)、(F154)
キャプタン(133−06−2)、(F155)クロロタロニル(1897−45−6)
、(F156)水酸化銅(20427−59−2)、(F157)ナフテン酸銅(133
8−02−9)、(F158)酸化銅(1317−39−1)、(F159)塩基性塩化
銅(1332−40−7)、(F160)硫酸銅(2+)(7758−98−7)、(F
161)ジクロフルアニド(1085−98−9)、(F162)ジチアノン(3347
−22−6)、(F163)ドジン(2439−10−3)、(F164)ドジン遊離塩
基、(F165)ファーバム(14484−64−1)、(F166)フルオロホルペッ
ト(719−96−0)、(F167)ホルペット(133−07−3)、(F168)
グアザチン(108173−90−6)、(F169)酢酸グアザチン、(F170)イ
ミノクタジン(13516−27−3)、(F171)イミノクタジンアルベシル酸塩(
169202−06−6)、(F172)イミノクタジン三酢酸塩(57520−17−
9)、(F173)マンカッパー(53988−93−5)、(F174)マンコゼブ(
8018−01−7)、(F175)マンネブ(12427−38−2)、(F176)
メチラム(9006−42−2)、(F177)メチラム亜鉛(9006−42−2)、
(F178)オキシン銅(10380−28−6)、(F179)プロパミジン(pro
pamidine)(104−32−5)、(F180)プロピネブ(12071−83
−9)、(F181)硫黄および多硫化カルシウムなどの硫黄剤(7704−34−9)
、(F182)チウラム(137−26−8)、(F183)トリルフルアニド(731
−27−1)、(F184)ジネブ(12122−67−7)、(F185)ジラム(1
37−30−4);
(6)宿主防御を誘発することができる化合物、例えば、(F186)アシベンゾラル
−S−メチル(135158−54−2)、(F187)イソチアニル(224049−
04−1)、(F188)プロベナゾール(27605−76−1)、(F189)チア
ジニル(223580−51−6)。
【0075】
(7)アミノ酸および/またはタンパク質生合成の阻害剤、例えば、(F190)アン
ドプリム(andoprim)(23951−85−1)、(F191)ブラストサイジ
ン−S(2079−00−7)、(F192)シプロジニル(121552−61−2)
、(F193)カスガマイシン(6980−18−3)、(F194)カスガマイシン塩
酸塩水和物(19408−46−9)、(F195)メパニピリム(110235−47
−7)、(F196)ピリメタニル(53112−28−0)、(F197)3−(5−
フルオロ−3,3,4,4−テトラメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)
キノリン(861647−32−7);
(8)ATP産生の阻害剤、例えば、(F198)酢酸トリフェニルスズ(900−9
5−8)、(F199)塩化トリフェニルスズ(639−58−7)、(F200)水酸
化トリフェニルスズ(76−87−9)、(F201)シルチオファム(175217−
20−6);
(9)細胞壁合成の阻害剤、例えば、(F202)ベンチアバリカルブ(177406
−68−7)、(F203)ジメトモルフ(110488−70−5)、(F204)フ
ルモルフ(211867−47−9)、(F205)イプロバリカルブ(140923−
17−7)、(F206)マンジプロパミド(374726−62−2)、(F207)
ポリオキシン(11113−80−7)、(F208)ポリオキソリム(22976−8
6−9)、(F209)バリダマイシンA(37248−47−8)、(F210)バリ
フェナレート(283159−94−4;283159−90−0);
(10)脂質および膜合成の阻害剤、例えば、(F211)ビフェニル(92−52−
4)、(F212)クロロネブ(2675−77−6)、(F213)ジクロラン(99
−30−9)、(F214)エジフェンホス(17109−49−8)、(F215)エ
トリジアゾール(2593−15−9)、(F216)ヨードカルブ(iodocarb
)(55406−53−6)、(F217)イプロベンホス(26087−47−8)、
(F218)イソプロチオラン(50512−35−1)、(F219)プロパモカルブ
(25606−41−1)、(F220)プロパモカルブ塩酸塩(25606−41−1
)、(F221)プロチオカルブ(19622−08−3)、(F222)ピラゾホス(
13457−18−6)、(F223)キントゼン(82−68−8)、(F224)テ
クナゼン(117−18−0)、(F225)トルクロホス−メチル(57018−04
−9);
(11)メラニン生合成の阻害剤、例えば、(F226)カルプロパミド(10403
0−54−8)、(F227)ジクロシメット(139920−32−4)、(F228
)フェノキサニル(115852−48−7)、(F229)フタリド(27355−2
2−2)、(F230)ピロキロン(57369−32−1)、(F231)トリシクラ
ゾール(41814−78−2)、(F232)2,2,2−トリフルオロエチル{3−
メチル−1−[(4−メチルベンゾイル)アミノ]ブタン−2−イル}カーバメート(8
51524−22−6);
(12)核酸合成の阻害剤、例えば、(F233)ベナラキシル(71626−11−
4)、(F234)ベナラキシル−M(キララキシル)(98243−83−5)、(F
235)ブピリメート(41483−43−6)、(F236)クロジラコン(6793
2−85−8)、(F237)ジメチリモール(5221−53−4)、(F238)エ
チリモール(23947−60−6)、(F239)フララキシル(57646−30−
7)、(F240)ヒメキサゾール(10004−44−1)、(F241)メタラキシ
ル(57837−19−1)、(F242)メタラキシル−M(メフェノキサム)(70
630−17−0)、(F243)オフラセ(58810−48−3)、(F244)オ
キサジキシル(77732−09−3)、(F245)オキソリン酸(14698−29
−4);
(13)シグナル伝達の阻害剤、例えば、(F246)クロゾリネート(84332−
86−5)、(F247)フェンピクロニル(74738−17−3)、(F248)フ
ルジオキソニル(131341−86−1)、(F249)イプロジオン(36734−
19−7)、(F250)プロシミドン(32809−16−8)、(F251)キノキ
シフェン(124495−18−7)、(F252)ビンクロゾリン(50471−44
−8);
(14)脱共役剤として作用することができる化合物、例えば、(F253)ビナパク
リル(485−31−4)、(F254)ジノカップ(131−72−6)、(F255
)フェリムゾン(89269−64−7)、(F256)フルアジナム(79622−5
9−6)、(F257)メプチルジノカップ(131−72−6);
(15)さらに別の化合物、例えば、(F258)ベンチアゾール(21564−17
−0)、(F259)ベトキサジン(163269−30−5)、(F260)カプシマ
イシン(capsimycin)(70694−08−5)、(F261)カルボン(9
9−49−0)、(F262)キノメチオネート(2439−01−2)、(F263)
ピリオフェノン(pyriofenone)(クラザフェノン(chlazafenon
e))(688046−61−9)、(F264)クフラネブ(11096−18−7)
、(F265)シフルフェナミド(180409−60−3)、(F266)シモキサニ
ル(57966−95−7)、(F267)シプロスルファミド(221667−31−
8)、(F268)ダゾメット(533−74−4)、(F269)デバカルブ(627
32−91−6)、(F270)ジクロロフェン(97−23−4)、(F271)ジク
ロメジン(62865−36−5)、(F272)ジフェンゾコート(49866−87
−7)、(F273)ジフェンゾコートメチル硫酸塩(43222−48−6)、(F2
74)ジフェニルアミン(122−39−4)、(F275)エコメイト、(F276)
フェンピラザミン(fenpyrazamine)(473798−59−3)、(F2
77)フルメトベル(154025−04−4)、(F278)フルオルイミド(412
05−21−4)、(F279)フルスルファミド(106917−52−6)、(F2
80)フルチアニル(304900−25−2)、(F281)ホセチル−アルミニウム
(39148−24−8)、(F282)ホセチル−カルシウム、(F283)ホセチル
−ナトリウム(39148−16−8)、(F284)ヘキサクロロベンゼン(118−
74−1)、(F285)イルママイシン(81604−73−1)、(F286)メタ
スルホカルブ(66952−49−6)、(F287)イソチオシアン酸メチル(556
−61−6)、(F288)メトラフェノン(220899−03−6)、(F289)
ミルディオマイシン(67527−71−3)、(F290)ナタマイシン(7681−
93−8)、(F291)ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル(15521−65−0
)、(F292)ニトロタル−イソプロピル(10552−74−6)、(F293)オ
クチリノン(26530−20−1)、(F294)オキサモカルブ(oxamocar
b)(917242−12−7)、(F295)オキシフェンチイン(oxyfenth
iin)(34407−87−9)、(F296)ペンタクロロフェノールおよび塩(8
7−86−5)、(F297)フェノトリン、(F298)リン酸およびそれの塩(13
598−36−2)、(F299)プロパモカルブ−ホセチレート(propamoca
rb−fosetylate)、(F300)プロパノシン−ナトリウム(propan
osine−sodium)(88498−02−6)、(F301)プロキナジド(1
89278−12−4)、(F302)ピリモルフ(868390−90−3)、(F3
03)(2E)−3−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(2−クロロピリジン−
4−イル)−1−(モルホリン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(123177
6−28−5)、(F304)(2Z)−3−(4−tert−ブチルフェニル)−3−
(2−クロロピリジン−4−イル)−1−(モルホリン−4−イル)プロプ−2−エン−
1−オン(1231776−29−6)、(F305)ピロールニトリン(1018−7
1−9)(EP−A1559320)、(F306)テブフロキン(376645−78
−2)、(F307)テクロフタラム(76280−91−6)、(F308)トルニフ
ァニド(304911−98−6)、(F309)トリアゾキシド(72459−58−
6)、(F310)トリクラミド(70193−21−4)、(F311)ザリラミド(
84527−51−5)、(F312)2−メチルプロパン酸(3S,6S,7R,8R
)−8−ベンジル−3−[({3−[(イソブチリルオキシ)メトキシ]−4−メトキシ
ピリジン−2−イル}カルボニル)アミノ]−6−メチル−4,9−ジオキソ−1,5−
ジオキソナン−7−イル(517875−34−2)、(F313)1−(4−{4−[
(5R)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾ
ール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5
−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン(10
03319−79−6)、(F314)1−(4−{4−[(5S)−5−(2,6−ジ
フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−
チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオ
ロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノン(1003319−80−9)、(
F315)1−(4−{4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ
−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1
−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イ
ル]エタノン(1003318−67−9)、(F316)1−(4−メトキシフェノキ
シ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル−1H−イミダゾール−1−カルボキシレート
(111227−17−9)、(F317)2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチ
ルスルホニル)ピリジン(13108−52−6)、(F318)2,3−ジブチル−6
−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(221451−58−7
)、(F319)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5
,6−c′]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン、(F320)2−
[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−(4
−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イ
ル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン(100331
6−53−7)、(F321)2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−
ピラゾール−1−イル]−1−(4−{4−[(5S)−5−フェニル−4,5−ジヒド
ロ−1,2−オキサゾール−3−イル]−1,3−チアゾール−2−イル}ピペリジン−
1−イル)エタノン(1003316−54−8)、(F322)2−[5−メチル−3
−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]−1−{4−[4−(5−フ
ェニル−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾール−3−イル)−1,3−チアゾール−
2−イル]ピペリジン−1−イル}エタノン(1003316−51−5)、(F323
)2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、(F324)
2−クロロ−5−[2−クロロ−1−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−
4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン、(F325)2−フェニルフェ
ノールおよび塩(90−43−7)、(F326)3−(4,4,5−トリフルオロ−3
,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノリン(861647−
85−0)、(F327)3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル
(17824−85−0)、(F328)3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−
ジメチル−1,2−オキサゾリジン−3−イル]ピリジン、(F329)3−クロロ−5
−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジ
ン、(F330)4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−
3,6−ジメチルピリダジン、(F331)5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−
2−チオール、(F332)5−クロロ−N′−フェニル−N′−(プロパ−2−イン−
1−イル)チオフェン−2−スルホノヒドラジド(134−31−6)、(F333)5
−フルオロ−2−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ピリミジン−4−アミン(117
4376−11−4)、(F334)5−フルオロ−2−[(4−メチルベンジル)オキ
シ]ピリミジン−4−アミン(1174376−25−0)、(F335)5−メチル−
6−オクチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、(F3
36)(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロパ−2−エン酸エチル、(
F337)N′−(4−{[3−(4−クロロベンジル)−1,2,4−チアジアゾール
−5−イル]オキシ}−2,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−N−メチルイミドホ
ルムアミド、(F338)N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プ
ロパ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(F339)N−[(4
−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロパ−2−イン
−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、(F340)N−[(5−ブロモ−3−
クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド
、(F341)N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2
,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、(F342)N−[1−(5−ブロモ−
3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カ
ルボキサミド、(F343)N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6
−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセ
トアミド(221201−92−9)、(F344)N−{(Z)−[(シクロプロピル
メトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチ
ル}−2−フェニルアセトアミド(221201−92−9)、(F345)N′−{4
−[(3−tert−ブチル−4−シアノ−1,2−チアゾール−5−イル)オキシ]−
2−クロロ−5−メチルフェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、(F
346)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−
ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド(922
514−49−6)、(F347)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリ
フルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセチル}ピペリジン−4−イル)−
N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−チア
ゾール−4−カルボキサミド(922514−07−6)、(F348)N−メチル−2
−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]
アセチル}ピペリジン−4−イル)−N−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−1−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド(922514−48
−5)、(F349)ペンチル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾール−5−
イル)(フェニル)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カーバ
メート、(F350)フェナジン−1−カルボン酸、(F351)キノリン−8−オール
(134−31−6)、(F352)キノリン−8−オールサルフェート(2:1)(1
34−31−6)、(F353)tert−ブチル{6−[({[(1−メチル−1H−
テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−
2−イル}カーバメート;
(16)さらに別の化合物、例えば(F354)1−メチル−3−(トリフルオロメチ
ル)−N−[2′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール
−4−カルボキサミド、(F355)N−(4′−クロロビフェニル−2−イル)−3−
(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F35
6)N−(2′,4′−ジクロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F357)3−(ジフルオロメ
チル)−1−メチル−N−[4′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1
H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F358)N−(2′,5′−ジフルオロビフ
ェニル−2−イル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4
−カルボキサミド、(F359)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4′−
(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カル
ボキサミド、(F360)5−フルオロ−1,3−ジメチル−N−[4′−(プロプ−1
−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
(F361)2−クロロ−N−[4′−(プロプ−1−イン−1−イル)ビフェニル−2
−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(F362)3−(ジフルオロメチル)−N−
[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1−
メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F363)N−[4′−(3,3−
ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−5−フルオロ−1,3−
ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F364)3−(ジフルオロメチ
ル)−N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾール−
4−カルボキサミド、(F365)N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)−5−
フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F366)2
−クロロ−N−(4′−エチニルビフェニル−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミド
、(F367)2−クロロ−N−[4′−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル
)ビフェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(F368)4−(ジフルオ
ロメチル)−2−メチル−N−[4′−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]
−1,3−チアゾール−5−カルボキサミド、(F369)5−フルオロ−N−[4′−
(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1
,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F370)2−クロロ−N
−[4′−(3−ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−
イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(F371)3−(ジフルオロメチル)−N−[
4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]
−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F372)5−フルオロ−N
−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イ
ル]−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F373)2−ク
ロロ−N−[4′−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル
−2−イル]ピリジン−3−カルボキサミド、(F374)(5−ブロモ−2−メトキシ
−4−メチルピリジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)
メタノン、(F375)N−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−
イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N2−(メチルスルホニ
ル)バリンアミド(220706−93−4)、(F376)4−オキソ−4−[(2−
フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、(F377)ブト−3−イン−1−イル{6−[(
{[(Z)−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)(フェニル)メチレン]ア
ミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル}カーバメート、(F378)4−アミノ−
5−フルオロピリミジン−2−オール(メソメリー型:6−アミノ−5−フルオロピリミ
ジン−2(1H)−オン)、(F379)3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸プロピル
および(F380)オリザストロビンからなる群から選択される。
【0076】
分類(1)から(16)の全ての言及された殺菌剤(すなわちF1からF380)は、
それの官能基によって可能であるならば、好適な塩基または酸と塩を形成しても良い。
【0077】
本発明の好ましい実施形態において、前記少なくともの殺菌剤は合成殺菌剤である。
【0078】
本発明の1実施形態において、前記組成物は2以上の殺菌剤を含む。好ましい実施形態
において、当該組成物は、上記好ましい殺菌剤のうちの2以上を含む。
【0079】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記殺菌剤は、
(1)エルゴステロール生合成の阻害剤、例えば(F3)ビテルタノール(55179
−31−2)、(F4)ブロムコナゾール(116255−48−2)、(F5)シプロ
コナゾール(113096−99−4)、(F7)ジフェノコナゾール(119446−
68−3)、(F12)エポキシコナゾール(106325−08−0)、(F16)フ
ェンヘキサミド(126833−17−8)、(F17)フェンプロピジン(67306
−00−7)、(F19)フルキンコナゾール(136426−54−5)、(F22)
フルトリアホール、(F26)イマザリル、(F29)イプコナゾール(125225−
28−7)、(F30)メトコナゾール(125116−23−6)、(F31)ミクロ
ブタニル(88671−89−0)、(F37)ペンコナゾール(66246−88−6
)、(F40)プロピコナゾール(60207−90−1)、(F41)プロチオコナゾ
ール(178928−70−6)、(F44)キンコナゾール(103970−75−8
)、(F46)スピロキサミン(118134−30−8)、(F47)テブコナゾール
(107534−96−3)、(F51)トリアジメノール(89482−17−7)、
(F55)トリチコナゾール(131983−72−7)、
(2)複合体IまたはIIでの呼吸鎖の阻害剤、例えば、(F65)ビキサフェン(5
81809−46−3)、(F66)ボスカリド(188425−85−6)、(F67
)カルボキシン(5234−68−4)、(F70)フルオピラム(658066−35
−4)、(F71)フルトラニル(66332−96−5)、(F72)フルキサピロキ
サド(fluxapyroxad)(907204−31−3)、(F73)フラメトピ
ル(123572−88−3)、(F75)イソピラザム(シン−エピマー性ラセミ化合
物(1RS,4SR,9RS)とアンチ−エピマー性ラセミ化合物(1RS,4SR,9
SR)の混合物)(881685−58−1)、(F76)イソピラザム(アンチ−エピ
マー性ラセミ化合物1RS,4SR,9SR)、(F77)イソピラザム(アンチ−エピ
マー性エナンチオマー1R,4S,9S)、(F78)イソピラザム(アンチ−エピマー
性エナンチオマー1S,4R,9R)、(F79)イソピラザム(シン−エピマー性ラセ
ミ化合物1RS,4SR,9RS)、(F80)イソピラザム(シン−エピマー性エナン
チオマー1R,4S,9R)、(F81)イソピラザム(シン−エピマー性エナンチオマ
ー1S,4R,9S)、(F84)ペンフルフェン(494793−67−8)、(F8
5)ペンチオピラド(183675−82−3)、(F86)セダキサン(874967
−67−6)、(F87)チフルザミド(130000−40−7)、(F91)N−[
1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]−3−(ジフル
オロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(1092400−
95−7)、(F98)1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−(1,3,3−
トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−
カルボキサミド、(F99)1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−N−[(1S)
−1,3,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル]−1H−ピ
ラゾール−4−カルボキサミド、(F100)1−メチル−3−(トリフルオロメチル)
−N−[(1R)−1,3,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−
イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F101)3−(ジフルオロメチル
)−1−メチル−N−[(3S)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−
インデン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(F102)3−(ジ
フルオロメチル)−1−メチル−N−[(3R)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジ
ヒドロ−1H−インデン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
(3)複合体IIIでの呼吸鎖の阻害薬剤、例えば、(F105)アメトクトラジン(
865318−97−4)、(F106)アミスルブロム(348635−87−0)、
(F107)アゾキシストロビン(131860−33−8)、(F108)シアゾファ
ミド(120116−88−3)、(F111)ジモキシストロビン(141600−5
2−4)、(F112)エネストロブリン(enestroburin)(238410
−11−2)、(F113)ファモキサドン(131807−57−3)、(F114)
フェンアミドン(161326−34−7)、(F116)フルオキサストロビン(36
1377−29−9)、(F117)クレソキシム−メチル(143390−89−0)
、(F118)メトミノストロビン(133408−50−1)、(F119)オリサス
トロビン(189892−69−1)、(F120)ピコキシストロビン(117428
−22−5)、(F121)ピラクロストロビン(175013−18−0)、(F12
4)ピリベンカルブ(799247−52−2)、(F126)トリフロキシストロビン
(141517−21−7);
(4)有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、例えば、(F139)カルベンダジム(10
605−21−7)、(F140)クロルフェナゾール(3574−96−7)、(F1
41)ジエトフェンカルブ(87130−20−9)、(F142)エタボキサム(16
2650−77−3)、(F143)フルオピコリド(239110−15−7)、(F
144)フベリダゾール(3878−19−1)、(F145)ペンシクロン(6606
3−05−6)、(F147)チオファネート−メチル(23564−05−8)、(F
149)ゾキサミド(156052−68−5);
(5)多部位作用を有することができる化合物、例えば、(F154)キャプタン(1
33−06−2)、(F155)クロロタロニル(1897−45−6)、(F156)
水酸化銅(20427−59−2)、(F159)塩基性塩化銅(1332−40−7)
、(F162)ジチアノン(3347−22−6)、(F163)ドジン(2439−1
0−3)、(F167)ホルペット(133−07−3)、(F168)グアザチン(1
08173−90−6)、(F172)イミノクタジン三酢酸塩(57520−17−9
)、(F174)マンコゼブ(8018−01−7)、(F180)プロピネブ(120
71−83−9)、(F181)硫黄および多硫化カルシウムなどの硫黄剤(7704−
34−9)、(F182)チウラム(137−26−8);
(6)宿主防御を誘発することができる化合物、例えば、(F186)アシベンゾラル
−S−メチル(135158−54−2)、(F187)イソチアニル(224049−
04−1)、(F189)チアジニル(223580−51−6)。
【0080】
(7)アミノ酸および/またはタンパク質生合成の阻害剤、例えば、(F192)シプ
ロジニル(121552−61−2)、(F196)ピリメタニル(53112−28−
0);
(9)細胞壁合成の阻害剤、例えば、(F202)ベンチアバリカルブ(177406
−68−7)、(F203)ジメトモルフ(110488−70−5)、(F205)イ
プロバリカルブ(140923−17−7)、(F206)マンジプロパミド(3747
26−62−2)、(F210)バリフェナレート(283159−94−4;2831
59−90−0);
(10)脂質および膜合成の阻害剤、例えば、(F216)ヨードカルブ(iodoc
arb)(55406−53−6)、(F217)イプロベンホス(26087−47−
8)、(F220)プロパモカルブ塩酸塩(25606−41−1)、(F225)トル
クロホス−メチル(57018−04−9);
(11)メラニン生合成の阻害剤、例えば、(F226)カルプロパミド(10403
0−54−8);
(12)核酸合成の阻害剤、例えば、(F233)ベナラキシル(71626−11−
4)、(F234)ベナラキシル−M(キララキシル)(98243−83−5)、(F
239)フララキシル(57646−30−7)、(F240)ヒメキサゾール(100
04−44−1)、(F241)メタラキシル(57837−19−1)、(F242)
メタラキシル−M(メフェノキサム)(70630−17−0)、(F244)オキサジ
キシル(77732−09−3);
(13)シグナル伝達の阻害剤、例えば、(F247)フェンピクロニル(74738
−17−3)、(F248)フルジオキソニル(131341−86−1)、(F249
)イプロジオン(36734−19−7)、(F251)キノキシフェン(124495
−18−7)、(F252)ビンクロゾリン(50471−44−8);
(14)脱共役剤として作用することができる化合物、例えば、(F256)フルアジ
ナム(79622−59−6);
(15)さらに別の化合物、例えば、(F266)シモキサニル(57966−95−
7)、(F280)フルチアニル(304900−25−2)、(F281)ホセチル−
アルミニウム(39148−24−8)、(F286)メタスルホカルブ(66952−
49−6)、(F287)イソチオシアン酸メチル(556−61−6)、(F288)
メトラフェノン(220899−03−6)、(F298)リン酸およびそれの塩(13
598−36−2)、(F301)プロキナジド(189278−12−4)、(F30
9)トリアゾキシド(72459−58−6)および(F319)2,6−ジメチル−1
H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c′]ジピロール−1,3,5,
7(2H,6H)−テトロンからなる群から選択される。
【0081】
本発明の1実施形態において、殺菌剤(fungizide)、例えば種子処理に使用
される殺菌剤(fungizide)は、カルベンダジム(F139)、カルボキシン(
F67)、ジフェノコナゾール(F7)、フルジオキソニル(F248)、フルキンコナ
ゾール(F19)、フルキサピロキサド(F72)、イプコナゾール(F29)、イソチ
アニル(F187)、メフェノキサム(F242)、メタラキシル(F241)、ペンシ
クロン(F145)、ペンフルフェン(F84)、プロチオコナゾール(F41)、プロ
クロラズ(F39)、ピラクロストロビン(F121)、セダキサン(F86)、シルチ
オファム(F201)、テブコナゾール(F47)、チウラム(F182)、トリフロキ
シストロビン(F126)、およびトリチコナゾール(F55)からなる群から選択され
る。
【0082】
別の添加剤
本発明の1態様は、増量剤、溶媒、自発性促進剤、担体、乳化剤、分散剤、凍結保護剤
、増粘剤およびアジュバントからなる群から選択される少なくとも一つの補助剤をさらに
含む上記の組成物を提供することにある。それらの組成物は、製剤と称される。
【0083】
従って、本発明の1態様において、そのような製剤およびそれから調製される施用形態
が、本発明の組成物を含む水薬、滴剤および噴霧液などの作物保護剤および/または農薬
として提供される。その施用形態は、さらなる作物保護剤および/または農薬、および/
または浸透剤、例としては、例えば菜種油、ヒマワリ油などの植物油、例えば液体パラフ
ィンなどの鉱油、菜種油もしくは大豆油メチルエステルもしくはアルカノールアルコキシ
レートなどの植物脂肪酸のアルキルエステル類などの活性促進補助剤、および/または例
えばアルキルシロキサン類および/または塩などの展着剤、例としては有機もしくは無機
アンモニウムもしくはホスホニウム塩、例としては硫酸アンのニウムもしくはリン酸水素
ジアンモニウム、および/またはスルホコハク酸ジオクチルもしくはヒドロキシプロピル
グアーポリマー類などの保持促進剤および/またはグリセロールなどの保湿剤および/ま
たは例えばアンモニウム系、カリウム系もしくはリン系肥料などの肥料を含むことができ
る。
【0084】
代表的な製剤の例には、水溶性液(SL)、乳剤(EC)、水系乳濁液(EW)、フロ
アブル剤(SC、SE、FS、OD)、水分散性粒剤(WG)、粒剤(GR)およびカプ
セル濃厚剤(CS)であり、これらおよび他の可能な種類の製剤は、例えばFAO/WH
O Joint Meeting on Pesticide Specificati
ons, 2004, ISBN:9251048576作製のCrop Life I
nternational and in Pesticide Specificat
ions, Manual on development and use of F
AO and WHO specifications for Pesticides
, FAO Plant Production and Protection Pa
pers−173によって記載されている。製剤は、1以上の本発明の活性化合物以外の
農薬活性化合物を含んでいても良い。
【0085】
対象の製剤もしくは施用形態は好ましくは、補助剤、例えば増量剤、溶媒、自発性促進
剤、担体、乳化剤、分散剤、凍結防止剤、殺生物剤、増粘剤および/または他の補助剤、
例えばアジュバントを含む。この文脈でのアジュバントは、製剤の生理効果を高める成分
であり、その成分自体は生理効果を持たない。アジュバントの例は、葉表面への保持、展
着、付着または浸透を促進する薬剤である。
【0086】
これらの製剤は、公知の方法で、例えば補助剤、例えば増量剤、溶媒および/または固
体担体および/またはさらなる補助剤、例えば界面活性剤と活性化合物を混合することで
製造される。製剤は、好適な工場で、または施用前もしくは施用時に調製する。
【0087】
補助剤としての使用に好適なものは、活性化合物の製剤、またはその製剤から調製され
る施用形態(例えば、噴霧液または種子粉衣剤などの使用可能な作物保護剤)にある種の
物理的および/または生物学的特性などの特定の特性を付与する上で好適な物質であるこ
とができる。
【0088】
好適な増量剤は、例えば水、極性および非極性有機化学液体、例えば芳香族および非芳
香族炭化水素(パラフィン類、アルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類、クロロベン
ゼン類など)、アルコール類および多価アルコール類(適切な場合には、置換、エーテル
化および/またはエステル化されていても良い)、ケトン類(アセトン、シクロヘキサノ
ンなど)、エステル類(脂肪およびオイル類など)および(ポリ)エーテル類、置換され
ていないおよび置換されているアミン類、アミド類、ラクタム類(N−アルキルピロリド
ン類など)およびラクトン類、スルホン類およびスルホキシド(ジメチルスルホキシドな
ど)の種類からのものである。
【0089】
使用される増量剤が水である場合、補助溶媒として例えば有機溶媒を用いることも可能
である。実質的に、好適な液体溶媒は、トルエン、トルエンまたはアルキルナフタレン類
などの芳香族類、クロロベンゼン類、クロロエチレン類または塩化メチレンなどの塩素化
芳香族類および塩素化脂肪族炭化水素類、シクロヘキサンまたはパラフィン類などの脂肪
族炭化水素類、例えば石油留分、鉱油および植物油、ブタノールまたはグリコールなどの
アルコール類およびそれらのエーテル類およびエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムア
ミドおよびジメチルスルホキシドなどの強極性溶媒、および水である。好ましい補助溶媒
は、アセトンおよびN,N′−ジメチルホルムアミドからなる群から選択される。
【0090】
基本的に、全ての好適な溶媒を用いることが可能である。好適な溶媒は、例えば、芳香
族炭化水素、例えばキシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン類、例えば塩素化芳香
族もしくは脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレンまたはメチレンクロ
ライド、例えば脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン、例えばパラフィン類、石油留分
、鉱油および植物油、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール
、ブタノールまたはグリコール、例えばさらには、それらのエーテルおよびエステル、ケ
トン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘ
キサノン、例えば強極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、そしてさらには水である。
【0091】
基本的に、全ての好適な担体を用いることができる。好適な担体には、特には、例えば
アンモニウム塩およびカオリン類、クレー類、タルク、チョーク、石英、アタパルガイト
、モンモリロナイトまたは珪藻土などの粉砕天然鉱物、および微粉砕シリカ、アルミナな
どの粉砕合成鉱物ならびに天然もしくは合成ケイ酸塩、樹脂、ロウ類および/または固体
肥料がある。そのような担体の混合物も同様に用いることができる。粒剤に好適な担体に
は、次のもの、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石などの粉砕および分別天然
鉱物、そして無機および有機ミールの合成顆粒、そしておが屑、紙、ヤシ殻、トウモロコ
シ穂軸およびタバコ茎などの有機材料の顆粒などがある。
【0092】
液化ガス増量剤または溶媒も用いることができる。特に好適なものは、標準的な温度で
および標準的な圧力下で気体である増量剤または担体であり、例としてはエアロゾル噴射
剤、例えばハロゲン化炭化水素、さらにはブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素があ
る。
【0093】
イオン特性またはノニオン特性を有する乳化剤および/または発泡剤、分散剤または湿
展剤またはこれら界面活性物質の混合物の例には、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン
酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキサイドと
脂肪アルコールとのまたは脂肪酸とのまたは脂肪アミンとの、置換フェノール(好ましく
はアルキルフェノール類またはアリールフェノール類)との重縮合物、スルホコハク酸エ
ステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは酒石酸アルキル類)、ポリエトキシル化アルコ
ール類もしくはフェノール類のリン酸エステル類、多価アルコールの脂肪酸エステル類、
および硫酸エステル類、スルホン酸エステル類およびリン酸エステル類を含む化合物の誘
導体、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホン酸エステル
類、アルキル硫酸エステル類、アリールスルホン酸エステル類、タンパク質加水分解物、
リグノサルファイト廃液およびメチルセルロースがある。界面活性物質の存在は、活性化
合物のうちの一つおよび/または不活性担体のうちの一つが水に不溶であり、施用を水で
行う場合に有利である。好ましい乳化剤は、アルキルアリールポリグリコールエーテル類
である。
【0094】
製剤およびそれから誘導される使用形態中に存在しても良いさらなる補助剤には、無機
顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー、ならびにアリザリン染料、アゾ染
料および金属フタロシアニン染料などの有機染料のような着色剤、ならびに栄養素および
鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などの微量栄養素を用
いることができる。
【0095】
低温安定剤、保存剤、酸化防止剤、光安定剤、または化学的および/または物理的安定
性を高める他の薬剤などの安定剤も存在することができる。さらに、発泡剤または消泡剤
を存在させても良い。
【0096】
さらに、製剤およびそれから誘導される施用形態は、別の補助剤として、カルボキシメ
チルセルロースなどの粘着剤、粉末、顆粒またはラテックスの形態での天然および合成ポ
リマー、例えばアラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、さらにはセファ
リン類およびレシチン類などの天然リン脂質、ならびに合成リン脂質を含むこともできる
。さらなる可能な補助剤には、鉱油および植物油などがある。
【0097】
製剤およびそれから誘導される施用形態には、さらに別の補助剤が存在することが可能
である。そのような添加剤の例には、香料、保護コロイド、結合、接着剤、増粘剤、チキ
ソトロピー物質、浸透剤、保持促進剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤、保湿剤およ
び展着剤などがある。概して、活性化合物は、製剤に一般に用いられる固体および液体添
加剤と組み合わせることができる。
【0098】
好適な保持促進剤には、動的表面張力を低減する全ての物質、例えばスルホコハク酸ジ
オクチル、または粘弾性を高める全ての物質、例えばヒドロキシプロピルグアーポリマー
などがある。
【0099】
本発明の文脈で好適な浸透剤には、代表的には活性農薬化合物の植物への浸透を高める
のに用いられる全ての物質などがある。この文脈での浸透剤は、(通常は水系)施用液か
らおよび/または噴霧コーティングから、植物のクチクルに浸透することができ、それに
よってクチクルにおける活性化合物の移動性を高めることができるものと定義される。こ
の特性は、文献(Baur et al., 1997, Pesticide Sci
ence 51, 131−152)に記載の方法を用いて確認することができる。例と
しては、ココナツ脂肪エトキシレート(10)またはイソトリデシルエトキシレート(1
2)などのアルコールアルコキシレート類、脂肪酸エステル類、例えば菜種油もしくは大
豆油メチルエステル、脂肪アミンアルコキシレート類、例えば獣脂アミンエトキシレート
(15)、またはアンモニウムおよび/またはホスホニウム塩、例えば硫酸アンモニウム
またはリン酸水素ジアンモニウムなどがある。
【0100】
その製剤は好ましくは、製剤の重量に基づいて0.00000001重量%から98重
量%の活性化合物、または特に好ましくは0.01重量%から95重量%の活性化合物、
より好ましくは0.5重量%から90重量%の活性化合物を含む。活性化合物の含有量は
、前記少なくとも一つの指定された生物農薬および前記少なくとも一つの指定された殺虫
剤の合計として定義される。
【0101】
製剤から調製される施用形態(作物保護剤)の活性化合物含有量は、広い範囲内で変動
させることができる。その施用形態の活性化合物濃度は代表的には、施用形態の重量に基
づいて0.00000001重量%から95重量%の活性化合物、好ましくは0.000
01重量%から1重量%とすることができる。施用は、その施用形態に適合させた一般的
な方法で行う。
【0102】
パーツのキット
さらに、本発明の1態様において、空間的に分離された配置で、バチルス・キチノスポ
ルス(Bacillus chitinosporus)AQ746(NRRL受託番号
B−21618)、バチルス・ミコイデス(Bacillus mycoides)AQ
726(NRRL受託番号B−21664)、バチルス・プミルス(Bacillus
pumilus)(NRRL受託番号B−30087)、バチルス・プミルス(Baci
llus pumilus)AQ717(NRRL受託番号B−21662)、バチルス
属AQ175(ATCC受託番号55608)、バチルス属AQ177(ATCC受託番
号55609)、バチルス属AQ178(ATCC受託番号53522)、枯草菌(Ba
cillus subtilis)AQ743(NRRL受託番号B−21665)、枯
草菌(Bacillus subtilis)AQ713(NRRL受託番号B−216
61)、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ153(ATCC受託番号
55614)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringie
nsis)BD#32(NRRL受託番号B−21530)、バチルス・チューリンゲン
シス(Bacillus thuringiensis)AQ52(NRRL受託番号B
−21619)、ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)620(NR
RL受託番号30547)、ムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)
A3−5(NRRL受託番号30548)、ロドコックス・グロベルルス(Rhodoc
occus globerulus)AQ719(NRRL受託番号B−21663)、
ストレプトミセス・ガルブス(Streptomyces galbus)(NRRL受
託番号30232)、ストレプトミセス属(NRRL受託番号B−30145)、バチル
ス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)亜種クルス
タキ(kurstaki)BMP123、枯草菌(Bacillus subtilis
)AQ30002(NRRL受託番号B−50421)、および枯草菌(Bacillu
s subtilis)AQ30004(NRRL受託番号B−50455)および/ま
たは個々の菌株の全ての識別特性を有するこれら菌株の突然変異体、および/または昆虫
、ダニ、線虫および/または植物病原体に対する活性を示す個々の菌株によって産生され
る代謝物からなる群から選択される少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺
虫剤(ただし前記生物農薬と前記殺虫剤は同一ではない。)を相乗的に有効な量で含むパ
ーツのキットが提供される。
【0103】
本発明のさらに別の実施形態において、上記パーツのキットはさらに、少なくとも一つ
の殺菌剤を含むが、ただし前記生物農薬および前記殺菌剤は同一ではない。前記殺菌剤は
、パーツのキットの生物農薬コンポーネントに、もしくは空間的に分離されたパーツのキ
ットの殺虫剤コンポーネントに、またはこれらコンポーネントの両方に存在することがで
きる。好ましくは、殺菌剤は殺虫剤コンポーネントに存在する。
【0104】
さらに、本発明によるパーツのキットはさらに、下記で言及される増量剤、溶媒、自発
性促進剤、担体、乳化剤、分散剤、凍結保護剤、増粘剤およびアジュバントからなる群か
ら選択される少なくとも一つの補助剤を含むことができる。この少なくとも一つの補助剤
は、パーツのキットの生物農薬コンポーネントに、もしくは空間的に分離されたパーツの
キットの殺虫剤コンポーネントに、またはこれらコンポーネントの両方に存在することが
できる。
【0105】
組成物の使用
本発明の別の態様において、上記の組成物は、昆虫、線虫および/または植物病原体に
よって生じる植物および植物部分の全体的な損傷ならびに収穫された果実もしくは野菜の
損失を減らすのに用いられる。
【0106】
さらに、本発明の別の態様において、上記の組成物は全体的な植物の健康を増進させる
【0107】
「植物の健康」という用語は一般に、病害生物の防除に関係ない植物の各種改善を含む
ものである。例えば、挙げることができる有利な性質には、発芽、作物収量、タンパク質
含有量、オイル含有量、デンプン含有量、根系の発達増加、根の成長増進、根の大きさ維
持の向上、根の有効性の向上、ストレス耐性の向上(例えば、干魃、熱、塩、UV、水、
低温)、エチレン低減(産生減少および/または受容の阻害)、分げつの増加、植物高さ
の増加、葉身の拡大、枯れた根出葉の減少、分げつ枝の強化、葉の緑色強化、色素含有量
、光合成活性、必要投入量の低下(肥料または水など)、必要な種子の減少、分げつの生
産性向上、開花の早期化、結実の早期化、植物倒伏(verse)(倒伏)の減少、苗条
成長の増加、植物活力の強化、立った植物の増加ならびに早期およびより良好な発芽など
の改善された作物特性がある。
【0108】
本発明による使用に関しては、改善された植物の健康は好ましくは、作物収量、根系の
発達増加(根の成長増進)、根の大きさ維持の向上、根の有効性の向上、分げつの増加、
植物高さの増加、葉身の拡大、枯れた根出葉の減少、分げつ枝の強化、葉の緑色強化、光
合成活性、分げつの生産性向上、植物活力の強化および立った植物の増加などの改善され
た植物特性を指す。
【0109】
本発明に関して、改善された植物の健康は、好ましくは特には、作物収量、根系の発達
増加、根の成長増進、根の大きさ維持の向上、根の有効性の向上、分げつの増加および植
物高さの増加から選択される改善された植物の性質を指す。
【0110】
本明細書で定義の植物の健康に対する本発明による組成物の効果は、前記植物のある部
分を本発明による組成物によって処理し、当該植物の別の部分を本発明による組成物で処
理せずに、同じ環境条件下で成長する植物を比較することで確認することができる。代わ
りに、前記の他の部分は、全く処理しないか、プラシーボ(すなわち、全ての有効成分を
含まない施用(すなわち、本明細書に記載の生物農薬を含まず、本明細書に記載の殺虫剤
を含まない)、または本明細書に記載の生物農薬を含まない施用、または本明細書に記載
の殺虫剤を含まない施用などの本発明による組成物を用いない施用)で処理される。
【0111】
本発明による組成物は、任意の望ましい方法で、例えば、種子粉衣、土壌潅注の形態で
、および/または、畝間に直接的に、および/または茎葉散布として施用することができ
、そして、発芽前、発芽後またはその両方のいずれかで施用することができる。すなわち
、当該組成物は、種子、植物もしくは収穫された果実および野菜に施用することができる
か、植物がそこで成育している土壌もしくは成育させるのが望ましい土壌(植物の成長場
所)に施用することができる。
【0112】
植物および植物部分の全体的な損傷を低減することで、植物の健康が増進され、および
/または植物の活力および収量の増加が生じる。
【0113】
好ましくは、本発明による組成物は、従来の植物もしくはトランスジェニック植物また
はそれらの種子を処理するのに使用される。
【0114】
本発明の別の態様において、植物、植物部分、収穫された果実、野菜および/または植
物の成長場所に、バチルス・キチノスポルス(Bacillus chitinospo
rus)AQ746(NRRL受託番号B−21618)、バチルス・ミコイデス(Ba
cillus mycoides)AQ726(NRRL受託番号B−21664)、バ
チルス・プミルス(Bacillus pumilus)(NRRL受託番号B−300
87)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)AQ717(NRR
L受託番号B−21662)、バチルス属AQ175(ATCC受託番号55608)、
バチルス属AQ177(ATCC受託番号55609)、バチルス属AQ178(ATC
C受託番号53522)、枯草菌(Bacillus subtilis)AQ743(
NRRL受託番号B−21665)、枯草菌(Bacillus subtilis)A
Q713(NRRL受託番号B−21661)、枯草菌(Bacillus subti
lis)AQ153(ATCC受託番号55614)、バチルス・チューリンゲンシス(
Bacillus thuringiensis)BD#32(NRRL受託番号B−2
1530)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringien
sis)AQ52(NRRL受託番号B−21619)、ムスコドル・アルブス(Mus
codor albus)620(NRRL受託番号30547)、ムスコドル・ロセウ
ス(Muscodor roseus)A3−5(NRRL受託番号30548)、ロド
コックス・グロベルルス(Rhodococcus globerulus)AQ719
(NRRL受託番号B−21663)、ストレプトミセス・ガルブス(Streptom
yces galbus)(NRRL受託番号30232)、ストレプトミセス属(NR
RL受託番号B−30145)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus t
huringiensis)亜種クルスタキ(kurstaki)BMP123、枯草菌
(Bacillus subtilis)AQ30002(NRRL受託番号B−504
21)、および枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30004(NRR
L受託番号B−50455)および/または個々の菌株の全ての識別特性を有するこれら
菌株の突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線虫および/または植物病原体に対する
活性を示す個々の菌株によって産生される代謝物からなる群から選択される少なくとも一
つの生物農薬、および少なくとも一つの殺虫剤、および適宜に少なくとも一つの殺菌剤(
ただし、前記生物農薬と前記殺虫剤、そして前記生物農薬と前記殺菌剤は同一ではない。
)を、相乗的に効果的な量で、同時または順次に施用する段階を含む昆虫、線虫および/
または植物病原体によって生じる植物および植物部分の全体的損傷ならびに収穫された果
実もしくは植物における損失の低減方法が提供される。
【0115】
本発明の別の好ましい実施形態において、前記少なくとも一つの殺菌剤は合成殺菌剤で
ある。
【0116】
本発明の方法は、次の施用方法を含む。すなわち、前記の少なくとも一つの生物農薬お
よび少なくとも一つの殺虫剤の両方を、農業上許容される貯蔵寿命を有する単一の安定な
組成物(いわゆる「単一製剤」)に製剤することができるか、使用の前または使用時に組
み合わせる(いわゆる「組み合わせ製剤」)。
【0117】
別段の断りがない限り、「組み合わせ」という表現は、単一製剤中の、単一の「レディ
ーミックス」形態中の、単一製剤で構成されている組み合わせ噴霧混合物(例えば、「タ
ンクミックス」)中の、特には順次で(すなわち、適度に短い期間(例えば、数時間また
は数日間、例えば2時間から7日間)の範囲内で順次に)施用される場合の単一の有効成
分の組合せ使用における、前記少なくとも一つの生物農薬および前記少なくとも一つの殺
虫剤および適宜に前記少なくとも一つの殺菌剤の各種組み合せを意味する。本発明による
組成物を施用する順序は、本発明の作用に関してはあまり重要ではない。従って、「組み
合わせ」という用語は、例えば、前記少なくとも一つの生物農薬および前記少なくとも一
つの殺虫剤および適宜に前記少なくとも一つの殺菌剤を同時にまたは連続して植物、それ
の周囲、生息環境または貯蔵空間に施用した後における、前記少なくとも一つの生物農薬
および前記少なくとも一つの殺虫剤および適宜に前記少なくとも一つの殺菌剤の処理され
る植物の表面上もしくは内部または処理される植物の周囲、生息環境または貯蔵空間にお
ける存在も包含するものである。
【0118】
前記少なくとも一つの生物農薬および前記少なくとも一つの殺虫剤、および適宜に前記
少なくとも一つの殺菌剤を順次で利用または使用する場合、次の方法、すなわち第1に前
記少なくとも一つの殺虫剤および適宜に前記少なくとも一つの殺菌剤を植物または植物部
分に施用し、第2に生物農薬を同じ植物または植物部分に施用する方法に従って植物もし
くは植物部分(種子および種子から発芽する植物を含む)、収穫された果実および野菜を
処理することが好ましい。(作物)成長サイクル内での第1の施用と第2の施用の間の時
間間隔は変動することができ、達成されるべき効果によって決まる。例えば、第1の施用
は、昆虫、線虫および/または植物病原体による植物または植物部分への侵入を防止し(
これは特に、種子処理の場合である。)、または昆虫、線虫および/または植物病原体に
よる侵入と戦う(これは特に、植物および植物部分の処理の場合である。)ために行い、
第2の施用は昆虫、線虫および/または植物病原体による侵入を予防または抑制するため
に行う。この文脈での抑制は、生物農薬が病害生物や植物病原性真菌を完全に死滅させる
ことができるのではなく侵入を許容されるレベルに維持できることを意味する。
【0119】
前記の段階後に、処理された植物、植物部分、ならびに収穫された果実および野菜表面
での少なくとも一つの指定された殺虫剤、および適宜に少なくとも一つの殺菌剤の残留は
非常に低レベルであることができる。
【0120】
別段の言及がなければ、植物または植物部分(種子および種子から発芽した植物を含む
)、収穫された果実および野菜の本発明による組成物による処理は、一般的な処理方法、
例えば浸漬、散布、噴霧、潅漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(s
preading−on)、潅水(潅注(drenching))、点滴潅漑などによっ
て、直接的に行うか、または、それらの周囲、生息環境もしくは貯蔵空間に作用させるこ
とにより行う。さらに、前記少なくとも一つの生物農薬、前記少なくとも一つの殺虫剤、
および適宜に前記少なくとも一つの殺菌剤を単一製剤もしくは組み合わさ製剤として超微
量散布法によって施用することも可能であり、または本発明による組成物を組成物として
、または単一製剤として土壌中(畝間)に注入することが可能である。
【0121】
用語「処理対象の植物」は、植物の全ての部分(これは、その根系を包含する)、およ
び、それぞれ、処理対象植物の茎もしくは幹の周囲の少なくとも10cm、20cm、3
0cmの半径内にある材料物質(例えば、土壌または栄養媒体)または処理対象のその植
物の根系の周囲の少なくとも10cm、20cm、30cmの半径内にある材料物質を包
含する。
【0122】
適宜に殺菌剤存在下に、指定の殺虫剤と組み合わせて使用もしくは利用される生物農薬
の量は、最終製剤ならびに処理される植物、植物部分、種子、収穫された果実および野菜
の大きさもしくは種類によって決まる。通常、本発明に従って利用もしくは使用される生
物農薬は、それの単一製剤または少なくとも一つの殺虫剤および適宜に殺菌剤との組み合
わせ製剤の約2%から約80重量%、好ましくは約5%から約75重量%、より好ましく
は約10%から約70重量%で存在する。
【0123】
好ましい実施形態において、生物農薬または例えばそれの胞子が、植物または種子、果
実もしくは野菜などの植物部分に生物農薬を施用する時点で少なくとも10コロニー形
成単位/g製剤(例えば、細胞数/g製剤、胞子数/g製剤)、例えば10から10
cfu/g、好ましくは10から1011cfu/g、より好ましくは10から1
10cfu/g、最も好ましくは10から1010cfu/gの濃度で、単一製剤ま
たは組み合わせ製剤中に存在する。植物または種子、果実もしくは野菜などの植物部分に
施用する場合の時間点を考慮すると、例えば胞子もしくは細胞の形態での生物農薬の濃度
についての言及(少なくとも一つの生物農薬の製剤の量と指定の殺虫剤の量の間の比につ
いて議論する場合)も行う。
【0124】
適宜に殺菌剤存在下に、指定の生物農薬と組み合わせて使用もしくは利用される殺虫剤
の量は、最終製剤ならびに処理される植物、植物部分、種子、収穫された果実および野菜
の大きさもしくは種類によって決まる。通常、本発明に従って利用もしくは使用される殺
虫剤は、それの単一製剤または生物農薬および適宜に殺菌剤との組み合わせ製剤の約0.
1%から約80重量%、好ましくは1%から約60重量%、より好ましくは約10%から
約50重量%で存在する。
【0125】
少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺虫剤、および存在する場合には殺
菌剤も、相乗的重量比で使用または利用される。当業者であれば、通常の方法によって本
発明における相乗的重量比を見出すことができる。当業者には、これらの比が、組み合わ
せ製剤内の比率ならびに両方の成分を処理対象植物に単一製剤として施用した場合の本明
細書に記載の少なくとも一つの生物農薬および指定の殺虫剤の計算上の比率を指すことは
明らかである。単一製剤中の生物農薬および殺虫剤のそれぞれの体積および量は当業者に
は既知であることから、当業者は簡単な数学によってこの比を計算することができる。
【0126】
その比は、本発明による組み合わせの殺虫剤成分を植物もしくは植物部分に施用した時
点での少なくとも一つの殺虫剤の量および本発明による組み合わせの前記成分を植物もし
くは植物部分に施用する少し前(例えば、48時間、24時間、12時間、6時間、2時
間、1時間)またはその時点での生物農薬の量に基づいて計算することができる。
【0127】
植物もしくは植物部分への本発明による少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一
つの殺虫剤の施用は、両方の成分が施用後に植物表面もしくは植物体内に存在する限り、
同時にまたは異なった時点で行うことができる。生物農薬および殺虫剤を異なる時点で施
用し、殺虫剤を明瞭に生物農薬より前に施用する場合、当業者は、生物農薬施用の時点ま
たはその時点の少し前に当業界で公知の化学分析によって、植物表面/植物体内における
指定の殺虫剤の濃度を求めることができる。逆も同様に、生物農薬を最初に植物に施用す
る場合、生物農薬の濃度は、殺虫剤施用の時点またはその時点より少し前に、やはり当業
界で公知である試験を用いて求めることができる。
【0128】
特に、1実施形態において、少なくとも一つの生物農薬/胞子製剤および少なくとも一
つの殺虫剤の相乗的重量比は、1:500から1000:1の範囲、好ましくは1:50
0から500:1の範囲、より好ましくは1:500から300:1の範囲にある。留意
すべき点として、これらの比の範囲は、前記細胞/胞子の製剤1g当たり約1010細胞
/胞子の生物農薬/胞子製剤(少なくとも一つの殺虫剤または少なくとも一つの殺虫剤の
製剤と組み合わせるもの)を指す。例えば、比率100:1は、製剤1g当たり1010
細胞/胞子の細胞/胞子濃度を有する生物農薬/胞子製剤100重量部および殺虫剤1重
量部を組み合わせること(単一製剤、組み合わせ製剤として、または植物表面で組み合わ
せが形成されるようにする植物への別個の施用による)を意味する。
【0129】
別の実施形態において、少なくとも一つの生物農薬/胞子製剤の殺虫剤に対する相乗的
重量比は、1:100から20.000:1の範囲、好ましくは1:50から10.00
0:1の範囲、またはさらには1:50から1000:1の範囲である。やはり、言及し
た比の範囲は、前記生物農薬の製剤1g当たり約1010細胞もしくは胞子の生物農薬の
生物農薬/胞子製剤を指す。特に、この実施形態において、生物農薬は好ましくは、ムス
コドル・アルブス(Muscodor albus)620(NRRL受託番号3054
7)およびムスコドル・ロセウス(Muscodor roseus)A3−5(NRR
L受託番号30548)からなる群から選択される。
【0130】
さらに、別の実施形態において、少なくとも一つの生物農薬/胞子製剤の殺虫剤に対す
る相乗的重量比は、1:10から20000:1の範囲、好ましくは1:5から1500
0:1の範囲、またはさらには1:1から13000:1の範囲である。やはり、言及し
た比の範囲は、前記生物農薬の製剤1g当たり約1010細胞もしくは胞子の生物農薬の
生物農薬/胞子製剤を指す。特に、この実施形態において、生物農薬は好ましくは、上記
でB16として挙げたストレプトミセス・ガルブス(Streptomyces gal
bus)である。最も好ましくは、B16をBCAとして用いる場合、少なくともB16
の殺虫剤に対する相乗的重量比は、30:1、150:1、200:1および12500
:1から選択される。
【0131】
さらに、別の実施形態において、少なくとも一つの生物農薬/胞子製剤の殺虫剤に対す
る相乗的重量比は、1:10から1000:1の範囲、好ましくは1:5から750:1
の範囲、またはさらには1:1から700:1の範囲である。やはり、言及した比の範囲
は、前記生物農薬の製剤1g当たり約1010細胞もしくは胞子の生物農薬の生物農薬/
胞子製剤を指す。特に、この実施形態において、生物農薬は好ましくは、上記でB19と
して挙げた枯草菌(Bacillus subtilis)AQ30002である。最も
好ましくは、B19をBCAとして用いる場合、少なくともB19の殺虫剤に対する相乗
的重量比は、1:1、25:1、625:1から選択される。
【0132】
製剤の細胞/胞子濃度は、当業界で公知の方法を用いることで求めることができる。生
物農薬/胞子製剤の殺虫剤に対する重量比を比較するため、当業者は、細胞/胞子製剤1
g当たり1010細胞/胞子とは異なる生物農薬/胞子濃度を有する製剤と製剤1g当た
り1010細胞/胞子の生物農薬/胞子を有する製剤との間の係数を容易に求めて、生物
農薬/胞子製剤の殺虫剤に対する比が上記の比の範囲内であるか否かを計算することがで
きる。
【0133】
本発明の1実施形態において、散布後の生物農薬の濃度は、少なくとも50g/ha、
例えば50から7500g/ha、50から2500g/ha、50から1500g/h
a;少なくとも250g/ha(ヘクタール)、少なくとも500g/haまたは少なく
とも800g/haである。
【0134】
本発明に従って利用もしくは使用される組成物の施用量は、変動し得るものである。当
業者は、通常の実験によって、適切な施用量を見出すことができる。
【0135】
種子処理
本発明の別の態様において、上記の組成物で処理された種子が提供される。
【0136】
植物の種子を処理することによる昆虫、線虫および/または植物病原体の防除は、かな
り以前から知られており、常に改良すべきテーマである。そうではあっても、種子の処理
は、常に満足な形で解決されるとは限らない一連の問題を伴う。従って、植物の貯蔵中、
播種後または発芽後における作物保護組成物の追加使用の必要性を取り除く、または少な
くとも大幅に減らす、種子および発芽植物の保護方法を開発することが望ましい。さらに
、種子および発芽植物に対して昆虫、線虫および/または植物病原体による攻撃から可能
な最も良好な保護を提供するが、植物自体に対する使用有効成分による損傷を起こさない
ような形で使用される有効成分の量を至適化することが望ましい。特に、種子処理の方法
の場合も、病害生物抵抗性もしくは病害生物耐性のトランスジェニック植物の固有の殺虫
特性および/または殺線虫特性を考慮して、作物保護組成物の使用を最小限としながら種
子および発芽植物の至適な保護を達成すべきである。
【0137】
従って本発明は特に、本発明の個々の菌株の全ての識別特性を有する少なくとも一つの
上記で定義の生物農薬および/またはそれの突然変異体、および/または昆虫、ダニ、線
虫および/または植物病原体に対する活性を示す個々の菌株によって産生される代謝物お
よび少なくとも一つの上記で定義の殺虫剤および適宜に少なくとも一つの殺菌剤によって
種子を処理することによって、種子および発芽植物を病害生物による攻撃から保護する方
法に関するものでもある。種子および発芽植物を病害生物による攻撃から保護する本発明
の方法は、種子を少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺虫剤、および適宜
に少なくとも一つの殺菌剤により1回の操作で同時に処理する方法を包含する。それは、
種子を少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺虫剤、および適宜に少なくと
も一つの殺菌剤によって異なる時点で処理する方法も包含する。
【0138】
本発明は、種子および結果的に得られた植物を昆虫、ダニ、線虫および/または植物病
原体に対して保護する目的で種子を処理するための本発明の組成物の使用に関する。
【0139】
本発明はさらに、本発明による少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺虫
剤、および適宜に少なくとも一つの殺菌剤で同時に処理された種子に関する。本発明はさ
らに、少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺虫剤、および適宜に少なくと
も一つの殺菌剤で異なった時点で処理された種子に関する。少なくとも一つの生物農薬お
よび少なくとも一つの殺虫剤、および適宜に少なくとも一つの殺菌剤によって異なった時
点で処理された種子の場合、本発明の組成物中の個々の有効成分は、種子の異なった層に
存在する可能性がある。
【0140】
さらに、本発明は、本発明の組成物による処理後に、フィルムコーティング処理を受け
て、種子の埃による摩耗が防止された種子に関する。
【0141】
本発明の利点の一つは、本発明の組成物の特定の全身特性のため、これらの組成物によ
る種子の処理によって、種子自体だけでなく種子が発芽した後の種子から発生した植物に
も、昆虫、線虫および/または植物病原体からの保護が提供されるという点である。この
ようにして、播種時やその少し後に作物を直接処理する必要がなくなる可能性がある。
【0142】
別の利点は、本発明の組成物による種子の処理によって、処理された種子の発芽および
発生を促進できるということに認められる。
【0143】
本発明の組成物を特にトランスジェニック種子にも用いることが可能であることも、有
利であると考えられる。
【0144】
本発明の組成物をシグナル伝達技術の薬剤と併用し、その結果として、例えば、根粒菌
、菌根菌および/または内部寄生菌などの共生生物によるコロニー形成を改善、例えば促
進し、および/または窒素固定を至適化することができることも挙げられる。
【0145】
本発明の組成物は、農業において、温室内で、森林でまたは園芸において使用される全
ての植物品種の種子を保護するのに適している。詳細には、対象となる種子は、禾穀類(
例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクおよびアワ)、トウモロコシ、ワタ、ダ
イズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、コーヒー、タバコ、キャノーラ、アブラナ、ビート
(例えば、テンサイ、および、飼料用ビート)、落花生、野菜(例えば、トマト、キュウ
リ、エンドウマメ、タマネギ、アブラナ科およびレタス)、果樹、芝生および観賞植物の
種子である。禾穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギおよびエンバク)、トウモロ
コシ、大豆、棉、キャノーラ、アブラナおよびイネの種子を処理することが、特に重要で
ある。
【0146】
上記ですでに言及したように、本発明の組成物でトランスジェニック種子を処理するこ
とが、特に重要である。ここで対象となる種子は、特には殺虫特性および/または殺線虫
特性を有するポリペプチドの発現を制御する少なくとも1種類の異種遺伝子を含む植物の
種子である。トランスジェニック種子でのこれら異種遺伝子は、例えば、バシルス(Ba
cillus)種、リゾビウム(Rhizobium)種、シュードモナス(Pseud
omonas)種、セラチア(Serratia)種、トリコデルマ(Trichode
rma)種、クラビバクテル(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)
種またはグリオクラジウム(Gliocladium)種の微生物由来であることができ
る。本発明は、バシルス(Bacillus)種由来の少なくとも1種類の異種遺伝子を
含むトランスジェニック種子の処理に特に好適である。特に好ましくは、対象となる異種
遺伝子は、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillusthuringiensis
)に由来するものである。
【0147】
本発明に関連して、本発明の組成物は、種子に対して、単独で施用するか、好適な製剤
で施用する。好ましくは、種子は、処理の途中で損傷が引き起こらないように安定である
条件で処理する。一般に、種子は、収穫と播種の間の任意の時点で処理することができる
。代表的には、植物から分離されていて、穂軸、殻、茎、皮、被毛または髄が除去されて
いる種子を用いる。そこで、例えば、収穫され、不純物が取り除かれ、含水量が15重量
%未満となるまで乾燥された種子を使用することができる。あるいは、乾燥後に例えば水
で処理され、その後再度乾燥された種子を使用することもできる。
【0148】
種子を処理する場合には、概して、種子の発芽が悪影響を受けないように、および/ま
たは種子から生じた植物が損傷を受けないように、種子に施用する本発明の組成物の量お
よび/または他の添加剤の量が選択されるようにする必要がある。このことは、特に、特
定の施用量で薬害作用を示し得る有効成分の場合に当てはまる。
【0149】
本発明の組成物は、直接施用することができる。すなわち、さらに別の成分を含ませる
ことなく、そして希釈することなく施用することが可能である。一般に、その組成物は、
好適な製剤の形態で種子に施用するのが好ましい。種子処理のための好適な製剤および方
法は、当業者には公知であり、例えば、次の文献:US4,272,417A、US4,
245,432A、US4,808,430A、US5,876,739A、US200
3/0176428A1、WO2002/080675A1、WO2002/02818
6A2に記載されている。
【0150】
本発明に従って使用することが可能な組み合わせは、一般的な種子粉衣製剤、例えば、
液剤、乳濁液、懸濁液、粉剤、泡剤、スラリーその他の種子用のコーティング組成物、お
よび、さらに、ULV製剤などに変換することができる。
【0151】
これらの製剤は、既知の方法で、その組成物を、一般的な補助剤、例えば、一般的な増
量剤、さらには、溶媒または希釈剤、着色剤、湿展剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤
、二次増粘剤、粘着剤、ジベレリン類などと混合させ、さらには水と混合させることによ
って調製される。
【0152】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる着色剤
には、そのような目的に関して一般的な全ての着色剤などがある。この文脈では、水中で
の溶解性が乏しい顔料だけでなく、水溶性染料も使用することができる。例としては、「
Rhodamin B」、「C.I.Pigment Red 112」、および、「C
.I.Solvent Red 1」の名称で知られている着色剤などがある。
【0153】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる湿展剤
には、湿潤を促進し、農薬成分の製剤において一般的な慣習的な全ての物質が包含される
。好ましくは、アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピルナフタレン
スルホネートまたはジイソブチル−ナフタレンスルホネートなどを使用することができる
【0154】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる分散剤
および/または乳化剤には、農薬活性成分の製剤において一般的な非イオン性、アニオン
性およびカチオン性の全ての分散剤などがある。好ましくは、非イオン性もしくはアニオ
ン性の分散剤または非イオン性もしくはアニオン性の分散剤の混合物を使用することがで
きる。好適な非イオン性分散剤は特には、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロッ
クポリマー類、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類およびトリスチリルフェノ
ールポリグリコールエーテル類、ならびに、それらのリン酸化誘導体または硫酸化誘導体
である。好適なアニオン性分散剤は特には、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類
およびアリールスルホネート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0155】
本発明に従って使用される種子粉衣製剤中に存在させることができる消泡剤には、農薬
活性成分の製剤において一般的な全ての泡抑制剤などがある。好ましくは、シリコーン系
消泡剤およびステアリン酸マグネシウムを使用する。
【0156】
本発明に従って使用される種子粉衣製剤中に存在させることができる防腐剤には、農芸
化学組成物中でそのような目的のために使用することが可能な全ての物質などがある。例
として、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールなどがある。
【0157】
本発明に従って使用される種子粉衣製剤中に存在させることができる二次増粘剤には、
農芸化学組成物中でそのような目的のために使用することが可能な全ての物質などがある
。好ましいものと想到されるものには、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタ
ン、変性クレーおよび高分散シリカなどがある。
【0158】
本発明に従って使用される種子粉衣製剤中に存在させることができる粘着剤には、種子
粉衣製品中で使用可能な全ての一般的な結合剤などがある。ポリビニルピロリドン、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびチロースを好ましいものとして挙げることがで
きる。
【0159】
本発明に従って使用される種子粉衣製剤中に存在させることができるジベレリン類には
、好ましくは、ジベレリンA1、ジベレリンA3(=ジベレリン酸)、ジベレリンA4お
よびジベレリンA7などがあり、ジベレリン酸を使用するのが特に好ましい。ジベレリン
類は公知である(R. Wegler ″Chemie der Pflanzensc
hutz− und Schadlingsbekampfungsmittel″,
Vol.2, Springer Verlag, 1970, pp.401−412
参照)。
【0160】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤は、非常に多様な種類の種子を処理
するために、直接使用することができるか、予め水で希釈した後に使用することができる
。従って、濃厚物または水による希釈によってそれから得ることができる製剤を用いて、
コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクおよびライコムギなどの穀物の種子、さらにはト
ウモロコシ、イネ、アブラナ、エンドウマメ、マメ類、ワタ、ヒマワリおよびビートの種
子、あるいは非常に多様な野菜の種子を粉衣することができる。本発明に従って使用する
ことが可能な種子粉衣製剤またはそれらの希釈された調製物は、トランスジェニック植物
の種子を粉衣するのに使用することもできる。その場合、発現により形成された物質との
相互作用において、さらなる相乗効果が生じることがあり得る。
【0161】
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤または水を添加することによってそ
の種子粉衣製剤から調製される調製物を用いて種子を処理する場合に、好適な混合装置に
は、種子粉衣するために一般的に使用することができる全ての装置が包含される。より詳
細には、種子粉衣を実行する際の手順は、種子を混合機の中に入れること、特定の所望量
の種子粉衣製剤を、そのままで添加するかまたは予め水で希釈した後に添加すること、お
よび、種子表面でのその製剤の分布が均一となるまで混合を実施することを含む。その後
に乾燥操作を行っても良い。
【0162】
本発明に従って使用可能な種子粉衣製剤の施用量は、比較的広い範囲内で変動し得る。
それは、製剤中の少なくとも一つの生物農薬および少なくとも一つの殺虫剤の特定の量に
よって、そして種子によって決まる。当該組成物の場合の施用量は、通常は種子1kg当
たり0.001から50gであり、好ましくは種子1kg当たり0.01から15gにあ
る。
【0163】
良好な植物耐性および温血動物に対する良好な毒性および環境による良好な耐用性を併
せ持つ本発明による組成物は、植物および植物器官を保護し、収穫量を増加させ、収穫物
の品質を向上させ、有害動物、特に農業、園芸、畜産、森林、庭園およびレジャー施設、
貯蔵製品および材料の保護、そして衛生部門で遭遇する昆虫、クモ類、蠕虫および軟体動
物を防除するのに好適である。それらは好ましくは、植物保護剤として用いることができ
る。特に、本発明は、殺虫剤および/または殺菌剤としての本発明による組成物の使用に
関する。
【0164】
本発明の組成物は好ましくは、普通に感受性および抵抗性の生物種に対して、そして全
てのもしくは一部の発達段階に対して活性である。上記の病害生物には下記のものなどが
ある。
【0165】
節足動物門、特に、クモ綱(Arachnida)からの病害生物、例えば、アカルス
属種(Acarus spp.)、アケリア・シェルドニ(Aceria sheldo
ni)、アキュロプス属種(Aculops spp.)、アカルス属種(Aculus
spp.)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、アムピテトラニ
ュクス・ビエネンシス(Amphitetranychus viennensis)、
アルガス属種(Argas spp.)、ブーフィラス属種(Boophilus sp
p.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)、ブリオビア・グラ
ミナム(Bryobia graminum)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryob
ia praetiosa)、セントルロイデス属種(Centruroides sp
p.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、デルマニサス・ガリナ
エ(Dermanyssus gallinae)、デルマトファゴイデス・プテロニッ
シナス(Dermatophagoides pteronyssinus)、デルマト
ファゴイデス・ファリナエ(Dermatophagoides farinae)、デ
ルマセントル属種(Dermacentor spp.)、エオテトラニカス属種(Eo
tetranychus spp.)、エピトリメルス ピリ(Epitrimerus
pyri)、エウテトラニクス属種(Eutetranychus spp.)、エリ
オフィエス属種(Eriophyes spp.)、グリシファグス・ドメスチクス(G
lycyphagus domesticus)、ハロチデウス・ デストルクトル(H
alotydeus destructor)、ヘミタルソネムス属種(Hemitar
sonemus spp.)、イボマダニ属(Hyalomma spp.)、イキソデ
ス属種(Ixodes spp.)、ラトロデクタス属種(Latrodectus s
pp.)、ロキソセレス属種(Loxosceles spp.)、メタテトラニカス属
種(Metatetranychus spp.)、ネウトロムビクラ・アウツムナリス
(Neutrombicula autumnalis)、ヌフェルサ属種(Nuphe
rsa spp.)、オリゴニクス属種(Oligonychus spp.)、オルニ
トドロス属種(Ornithodorus spp.)、オルニトニスス属種(Orni
thonyssus spp.)、パノニクス属種(Panonychus spp.)
、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)
、ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus lat
us)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、リピセファルス属種(R
hipicephalus spp.)、リゾグリフス属種(Rhizoglyphus
spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、スコルピオ・マウ
ルス(Scorpio maurus)、ステネオタルソネムス属種(Steneota
rsonemus spp.)、ステネオタルソネムス・スピンキ(Steneotar
sonemus spinki)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.
)、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)、トロムビクラ・アルフレ
ズゲシ(Trombicula alfreddugesi)、バエジョビス属種(Va
ejovis spp.)、バサテス・リコペルシシ(Vasates lycoper
sici);
唇脚綱(Chilopoda)からの病害生物、例えば、ゲオフィルス属種(Geop
hilus spp.)、スクチゲラ属種(Scutigera spp.);
トビムシ目(Collembola)の、例えば、オニキウルス・アルマツス(Ony
chiurus armatus);
倍脚綱(Diplopoda)からの病害生物、例えば、ブラニウルス・グツラツス(
Blaniulus guttulatus);
昆虫綱(Insecta)からの病害生物、例えば、ゴキブリ目(Blattodea
)の、例えば、ブラッテラ・アサヒナイ(Blattella asahinai)、ブ
ラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、ブラッタ・オリエ
ンタリス(Blatta orientalis)、レウコファエア・マデラエ(Leu
cophaea maderae)、パンクロラ属種(Panchlora spp.)
、パルコブラタ属種(Parcoblatta spp.)、ペリプラネタ属種(Per
iplaneta spp.)、スペラ・ロンギパルパ(Supella longip
alpa);
鞘翅目(Coleoptera)からの病害生物、例えば、アカリマ・ビタツム(Ac
alymma vittatum)、アカントセリデス・オブテクツス(Acantho
scelides obtectus)、アドレツス属種(Adoretus spp.
)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、アグリオテス属種(A
griotes spp.)、アルフィトビウス・ジアペリヌス(Alphitobiu
s diaperinus)、アンフィマロン・ソルチチアリス(Amphimallo
n solstitialis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium pun
ctatum)、アノプロホラ属種(Anoplophora spp.)、アントノム
ス属種(Anthonomus spp.)、アントレヌス属種(Anthrenus
spp.)、アピオン属種(Apion spp.)、アポゴニア属種(Apogoni
a spp.)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、アタゲヌス属種(A
ttagenus spp.)、ブルキジウス・オブテクツス(Bruchidius
obtectus)、ブルクス属種(Bruchus spp.)、カッシダ属種(Ca
ssida spp.)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurc
ata)、セウトリンクス属種(Ceutorrhynchus spp.)、カエトク
ネマ属種(Chaetocnema spp.)、クレオヌス・メンジクス(Cleon
us mendicus)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、コスモ
ポリテス属種(Cosmopolites spp.)、コステリトラ・ゼアランジカ(
Costelytra zealandica)、クウテニセラ属種(Ctenicer
a spp.)、クルクリオ属種(Curculio spp.)、クリプトレステス・
フェルギネウス(Cryptolestes ferrugineus)、クリプトリン
クス・ラパチ(Cryptorhynchus lapathi)、シリンドロコプツル
ス属種(Cylindrocopturus spp.)、デルメステス属種(Derm
estes spp.)、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)、ジコ
クロキス属種(Dichocrocis spp.)、ディクラディスパアルミジェラ(
Dicladispa armigera)、ジロボデルス属種(Diloboderu
s spp.)、エピラクナ属種(Epilachna spp.)、エピトリックス属
種(Epitrix spp.)、ファウスチヌス属種(Faustinus spp.
)、ジビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、グナトセルス
・コルヌトゥス(Gnathocerus cornutus)、ヘルラウンダリス(H
ellula undalis)、ヘテロニュクス・アラトル(Heteronychu
s arator)、ヘテロニュクス属種(Heteronyx spp.)、ヒラモル
ファ・エレガンス(Hylamorpha elegans)、ヒロトルペス・バジュル
ス(Hylotrupes bajulus)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera po
stica)、ヒポメセススクアモスス(Hypomeces squamosus)、
ヒポテネムス属種(Hypothenemus spp.)、ラクノステルナ・コンサン
グイネア(Lachnosterna consanguinea)、ラシオデルマ・セ
リコルネ(Lasioderma serricorne)、ラテチクス・オリザエ(L
atheticus oryzae)、ラトリジウス属種(Lathridius sp
p.)、レマ属種(Lema spp.)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Lept
inotarsa decemlineata)、ロイコプテラ属種(Leucopte
ra spp.)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus o
ryzophilus)、リキスス属種(Lixus spp.)、ルペロデス属種(L
uperodes spp.)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メガセリス
属種(Megascelis spp.)、メラノツス属種(Melanotus sp
p.)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ
属種(Melolontha spp.)、ミゴドルス属種(Migdolus spp
.)、モノカムス属種(Monochamus spp.)、ナウパクツス・キサントグ
ラフス(Naupactus xanthographus)、ネクロビア属種(Nec
robia spp.)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucu
s)、オリクテス・リノセロス(Oryctes rhinoceros)、オリザエフ
ィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、オ
リザファグス・オリザエ(Oryzaphagus oryzae)、オチオリンクス属
種(Otiorrhynchus spp.)、オキシセトニア・ジュクンダ(Oxyc
etonia jucunda)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon co
chleariae)、フィロファガ属種(Phyllophaga spp.)、フィ
ロファガ・ヘレリー(Phyllophaga helleri)、フィロトレタ属種(
Phyllotreta spp.)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia ja
ponica)、プレムノトリペス属種(Premnotrypes spp.)、プロ
ステファヌス・トランカタス(Prostephanus truncatus)、プシ
リオデス属種(Psylliodes spp.)、プチヌス属種(Ptinus sp
p.)、リゾビウス・ベントラリス(Rhizobius ventralis)、リゾ
ペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、シトフィルス属種(
Sitophilus spp.)、シトフィルス・オリザエ(Sitophilus
oryzae)、スフェノホルス属種(Sphenophorus spp.)、ステゴ
ビウム・パセニウム(Stegobium paniceum)、ステルネクス属種(S
ternechus spp.)、シンフィレテス属種(Symphyletes sp
p.)、タニメクス属種(Tanymecus spp.)、テネブリオ・モリトル(T
enebrio molitor)、テネブリオイデス・マウレタニカス(Tenebr
ioides mauretanicus)、トリボリウム属種(Tribolium
spp.)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、チキウス属種(T
ychius spp.)、キシロトレクス属種(Xylotrechus spp.)
、ザブルス属種(Zabrus spp.);
双翅目(Diptera)からの病害生物、例えば、アエデス属種(Aedes sp
p.)、アグロミザ属種(Agromyza spp.)、アナストレファ属種(Ana
strepha spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、ア
スポンジュリア属種(Asphondylia spp.)、バクトロケラ属種(Bac
trocera spp.)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanu
s)、カリホラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocepha
la)、カリフォラ・ビシナ(Calliphora vicina)、セラチチス・カ
ピタタ(Ceratitis capitata)、キロノムス属種(Chironom
us spp.)、クリソミイア属種(Chrysomyia spp.)、クリソプス
属種(Chrysops spp.)、クリソゾナ・プルビアリス(Chrysozon
a pluvialis)、コクリオミイア属種(Cochliomyia spp.)
、コンタリニア属種(Contarinia spp.)、コルジオビア・アントロポフ
ァガ(Cordylobia anthropophaga)、クリコトプス・シルベス
トリス(Cricotopus sylvestris)、クレクス属種(Culex
spp.)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリセタ属種(C
uliseta spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ダク
ス・オレアエ(Dacus oleae)、ダシネウラ属種(Dasyneura sp
p.)、デリア属種(Delia spp.)、デルマトビア・ホミニス(Dermat
obia hominis)、ドロソフィラ属種(Drosophila spp.)、
エキノクネムス属種(Echinocnemus spp.)、ファンニア属種(Fan
nia spp.)、ガステロフィルス属種(Gasterophilus spp.)
、グロッシナ属種(Glossina spp.)、ハエマトポタ属種(Haemato
pota spp.)、ヒドレリア属種(Hydrellia spp.)、ヒドレリア
グリセオラ(Hydrellia griseola)、ハイレミア属種(Hylemy
a spp.)、ヒポボスカ属種(Hippobosca spp.)、ヒポデルマ属種
(Hypoderma spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.)
、ルシリア属種(Lucilia spp.)、ルトゾミイア属種(Lutzomyia
spp.)、マンソニア属種(Mansonia spp.)、ムスカ属種(Musc
a spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、オシネラ・フリト(
Oscinella frit)、パラタニタルスス属種(Paratanytarsu
s spp.)、パラロイテルボルニエラ・スブチンクタ(Paralauterbor
niella subcincta)、ペゴマイヤ属種(Pegomyia spp.)
、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、ホルビア属種(Phorb
ia spp.)、ホルミア属種(Phormia spp.)、ピオフィラ・カゼイ(
Piophila casei)、プロジプロシス属種(Prodiplosis sp
p.)、プシラ・ロサエ(Psila rosae)、ラゴレチス属種(Rhagole
tis spp.)、サルコファガ属種(Sarcophaga spp.)、シムリウ
ム属種(Simulium spp.)、ストモキス属種(Stomoxys spp.
)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、テタノプス属種(Tetanops
spp.)、チプラ属種(Tipula spp.);
ヘテロプテラ目(Heteroptera)からの病害生物、例えば、アナサ・トリス
チス(Anasa tristis)、アンテスチオプチス属種(Antestiops
is spp.)、ボイセア属種(Boisea spp.)、ブリスス属種(Blis
sus spp.)、カロコリス属種(Calocoris spp.)、カムピロンマ
・リビダ(Campylomma livida)、カベレリウス属種(Caveler
ius spp.)、シメックス属種(Cimex spp.)、コラリア属種(Col
laria spp.)、クレオンチアデス・ジルツス(Creontiades di
lutus)、ダシヌス・ペピリス(Dasynus piperis)、ジケロプス・
フルカツス(Dichelops furcatus)、ジコノコリス・ヘウェチ(Di
conocoris hewetti)、ジスデルクス属種(Dysdercus sp
p.)、エウシスツス属種(Euschistus spp.)、エウリガステル属種(
Eurygaster spp.)、ヘリオペルチス属種(Heliopeltis s
pp.)、ホルシアス・ノビレルス(Horcias nobilellus)、レプト
コリサ属種(Leptocorisa spp.)、レプトコリサ・ヴァリコルニス(L
eptocorisa varicornis)、レプトグロスス・フィロプス(Lep
toglossus phyllopus)、リグス属種(Lygus spp.)、マ
クロペス・イクスカバツス(Macropes excavatus)、ミリダエ(Mi
ridae)、モナロニオン・アトラツム(Monalonion atratum)、
ネザラ属種(Nezara spp.)、オエバルス属種(Oebalus spp.)
、ペントミダエ(Pentomidae)、ピエスマ・クワドラタ(Piesma qu
adrata)、ピエゾドルス属種(Piezodorus spp.)、プサルス属種
(Psallus spp.)、プセウドアシスタ・ペルセア(Pseudacysta
persea)、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)、サールベンゲラ・
シングラリス(Sahlbergella singularis)、スカプトコリス・
カスタネア(Scaptocoris castanea)、スコチノホラ属種(Sco
tinophora spp.)、ステファニチス・ナシ(Stephanitis n
ashi)、チブラカ属種(Tibraca spp.)、トリアトマ属種(Triat
oma spp.);
ホモプテラ目(Homoptera)からの病害生物、例えば、アシッツィア・アカシ
アバイレヤナエ(Acizzia acaciaebaileyanae)、アシッツィ
ア・ドドナエアエ(Acizzia dodonaeae)、アシッツィア・ウンカトイ
デス(Acizzia uncatoides)、アクリダ・ツリタ(Acrida t
urrita)、アシルトシポン属種(Acyrthosipon spp.)、アクロ
ゴニア属種(Acrogonia spp.)、アエネオラミア属種(Aeneolam
ia spp.)、アゴノセナ属種(Agonoscena spp.)、アレイローデ
ス・プロレッテラ(Aleyrodes proletella)、アレウロロブス・バ
ロデンシス(Aleurolobus barodensis)、アレウロトリクス・フ
ロコスス(Aleurothrixus floccosus)、アロカリダラ・マライ
エンシス(Allocaridara malayensis)、アムラスカ属種(Am
rasca spp.)、アヌラフィス・カルズィ(Anuraphis cardui
)、アオニジエラ属種(Aonidiella spp.)、アファノスチグマ・ピリ(
Aphanostigma piri)、アフィス属種(Aphis spp.)、アル
ボリジア・アピカリス(Arboridia apicalis)、アリタイニラ属種(
Arytainilla spp.)、アスピジエラ属種(Aspidiella sp
p.)、アスピジオツス属種(Aspidiotus spp.)、アタヌス属種(At
anus spp.)、アウラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solan
i)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、ブラストプシラ・オクシデ
ンタリス(Blastopsylla occidentalis)、ボレイオグリカス
ピス・メラロイカエ(Boreioglycaspis melaleucae)、ブラ
キカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi)、ブラキ
コルス属種(Brachycolus spp.)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Bre
vicoryne brassicae)、カコプシラ属種(Cacopsylla s
pp.)、カリジポナ・マルギナタ(Calligypona marginata)、
カルネオセファラ・フルギダ(Carneocephala fulgida)、セラト
バクナ・ラニゲラ(Ceratovacuna lanigera)、セルコピダエ(C
ercopidae)、セロプラステス属種(Ceroplastes spp.)、カ
エトシホン・フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、
キオナスピス・テガレンシス(Chionaspis tegalensis)、クロリ
タ・オヌキイ(Chlorita onukii)、コンドラクリスロセ(Chondr
acris rosea)、クロマフィス・ジュグランジコラ(Chromaphis
juglandicola)、クリソムファルス・フィクス(Chrysomphalu
s ficus)、シカズリナ・ムビラ(Cicadulina mbila)、コッコ
ミチルス・ハリイ(Coccomytilus halli)、コックス属種(Cocc
us spp.)、クリストミズル・リビス(Cryptomyzus ribis)、
クリプトネオッサ属種(Cryptoneossa spp.)、クテノナリタイナ属種
(Ctenarytaina spp.)、ダルブルス属種(Dalbulus spp
.)、ジアロイロデス・シトリ(Dialeurodes citri)、ジアホリナ・
シトリ(Diaphorina citri)、ジアスピス属種(Diaspis sp
p.)、ドロシカ属種(Drosicha spp.)、ジサフィス属種(Dysaph
is spp.)、ジスミコックス属種(Dysmicoccus spp.)、エンポ
アスカ属種(Empoasca spp.)、エリオソマ属種(Eriosoma sp
p.)、エリトロネウラ属種(Erythroneura spp.)、ユーカリプトリ
マ属種(Eucalyptolyma spp.)、ユーフィルラ属種(Euphyll
ura spp.)、エウセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus
)、フェリシア属種(Ferrisia spp.)、ゲオコックス・コフェアエ(Ge
ococcus coffeae)、グリカスピス属種(Glycaspis spp.
)、ヘテロプシラ クバナ(Heteropsylla cubana)、ヘテロプシラ
・スピヌロサ(Heteropsylla spinulosa)、ホマロジスカ・コア
グラタ(Homalodisca coagulata)、ヒアロプテルス・アルンジニ
ス(Hyalopterus arundinis)、イセリア属種(Icerya s
pp.)、イジオセルス属種(Idiocerus spp.)、イジオスコプス属種(
Idioscopus spp.)、ラオデルファクス・ストリアテルス(Laodel
phax striatellus)、レカニウム属種(Lecanium spp.)
、レピドサフェス属種(Lepidosaphes spp.)、リパフィス・エリシミ
(Lipaphis erysimi)、マクロシフム属種(Macrosiphum
spp.)、マクロステレス・ファシフロン(Macrosteles facifro
ns)、マハナルバ属種(Mahanarva spp.)、メラナフィス・サッカリ(
Melanaphis sacchari)、メトカルフィエラ属種(Metcalfi
ella spp.)、メトポロフィウム・ジロズム(Metopolophium d
irhodum)、モネリア・コスタリス(Monellia costalis)、モ
ネリオプシス・ペカニス(Monelliopsis pecanis)、ミズス属種(
Myzus spp.)、ナソノビア・ニビスニグリ(Nasonovia ribis
nigri)、ネホテッチキス属種(Nephotettix spp.)、ネッチゴニ
クラ・スペクトラ(Nettigoniclla spectra)、ニラパルバタ・ル
ゲンス(Nilaparvata lugens)、オンコメトピア属種(Oncome
topia spp.)、オルテジア・プラテロンガ(Orthezia praelo
nga)、オクシアチネンシス(Oxya chinensis)、パチプシラ属種(P
achypsylla spp.)、パラベムシア・ミリカエ(Parabemisia
myricae)、パラトリオザ属種(Paratrioza spp.)、パルラト
リア属種(Parlatoria spp.)、ペムフィグス属種(Pemphigus
spp.)、ペレグリヌス・マイジス(Peregrinus maidis)、フェ
ナコックス属種(Phenacoccus spp.)、フロエオミズス・パセリニイ(
Phloeomyzus passerinii)、ホロドン・フムリ(Phorodo
n humuli)、フィロキセラ属種(Phylloxera spp.)、ピンナス
ピス・アスピジストラエ(Pinnaspis aspidistrae)、プラノコッ
クス属種(Planococcus spp.)、プロソピドプシラ・フラバ(Pros
opidopsylla flava)、プロトプルビナリア・ピリホルミス(Prot
opulvinaria pyriformis)、プセウダウラカスピス・ペンタゴナ
(Pseudaulacaspis pentagona)、プセウドコックス属種(P
seudococcus spp.)、プシロプシス属種(Psyllopsis sp
p.)、プシラ属種(Psylla spp.)、プテロマルス属種(Pteromal
us spp.)、ピリラ属種(Pyrilla spp.)、クアドラスピジオツス属
種(Quadraspidiotus spp.)、クエサダ・ギガス(Quesada
gigas)、ラストロコックス属種(Rastrococcus spp.)、ロパ
ロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)、サイセチア属種(Saiss
etia spp.)、スカフォイデウス チタヌス(Scaphoideus tit
anus)、シザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum)、セ
レナスピズス・アルチクラツス(Selenaspidus articulatus)
、ソガタ属種(Sogata spp.)、ソガテラ・フルシフェラ(Sogatell
a furcifera)、ソガトデス属種(Sogatodes spp.)、スチク
トセファラ・フェスチナ(Stictocephala festina)、シフォニヌ
ス・フィリレアエ(Siphoninus phillyreae)、テナラファラ・マ
ラエンシス(Tenalaphara malayensis)、テトラゴノセフェラ属
種(Tetragonocephela spp.)、チノカリス・カリアエホリアエ(
Tinocallis caryaefoliae)、トマスピス属種(Tomaspi
s spp.)、トキソプテラ属種(Toxoptera spp.)、トリアエウロデ
ス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トリオ
ザ属種(Trioza spp.)、チフロシバ属種(Typhlocyba spp.
)、ウナスピス属種(Unaspis spp.)、ビテウス・ビチホリイ(Viteu
s vitifolii)、ジギナ属種(Zygina spp.);
膜翅目(ハチ目)(Hymenoptera)からの病害生物、例えば、アクロミルメ
ックス属種(Acromyrmex spp.)、アタリア属種(Athalia sp
p.)、アッタ属種(Atta spp.)、ジプリオン属種(Diprion spp
.)、ホプロカンパ属種(Hoplocampa spp.)、ラシウス属種(Lasi
us spp.)、モノモイウム・ファラオニス(Monomorium pharao
nis)、シレクス属種(Sirex spp.)、ソレノプシスインビクタ(Sole
nopsis invicta)、タピノマ属種(Tapinoma spp.)、ウロ
セルス属種(Urocerus spp.)、ベスパ属種(Vespa spp.)、キ
セリス属種(Xeris spp.);
等脚目(Isopoda)からの病害生物、例えば、アルマジリジウム・ブルガレ(A
rmadillidium vulgare)、オニスクス・アセルス(Oniscus
asellus)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber);
等翅目(Isoptera)からの病害生物、例えば、コプトテルメス属種(Copt
otermes spp.)、コルニテルメス・クムランス(Cornitermes
cumulans)、クリプトテルメス属種(Cryptotermes spp.)、
インシシテルメス属種(Incisitermes spp.)、ミクロテルメス・オベ
シ(Microtermes obesi)、オドントテルメス属種(Odontote
rmes spp.)、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp
.);
チョウ目(Lepidoptera)からの病害生物、例えば、アクロイア・グリセラ
(Achroia grisella)、アクロニクタ・マジョル(Acronicta
major)、アドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)、アエジア
・レウコメラス(Aedia leucomelas)、アグロチス属種(Agroti
s spp.)、アラバマ属種(Alabama spp.)、アミエロイス・トランシ
テッラ(Amyelois transitella)、アナルシア属種(Anarsi
a spp.)、アンチカルシア属種(Anticarsia spp.)、アルギロプ
ロス属種(Argyroploce spp.)、バラトラ・ブラシカエ(Barath
ra brassicae)、ボルボ・シンナラ(Borbo cinnara)、ブッ
クラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、
ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ブッセオラ属種(B
usseola spp.)、カコエキア属種(Cacoecia spp.)、カロプ
チリア・ティボラ(Caloptilia theivora)、カプラ・レチクラナ(
Capua reticulana)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa
pomonella)、カルポシナ・ニポメンシス(Carposina nipon
ensis)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、
キロ属種(Chilo spp.)、コリストネウラ属種(Choristoneura
spp.)、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、クナ
ファロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、クナファロクロチス・メ
ジナリス(Cnaphalocrocis medinalis)、クネファシア属種(
Cnephasia spp.)、コノポモルファ属種(Conopomorpha s
pp.)、コノトラケルス属種(Conotrachelus spp.)、コピタルシ
ア属種(Copitarsia spp.)、シディア属種(Cydia spp.)、
ダラカ・ノクツイデス(Dalaca noctuides)、ジアファニア属種(Di
aphania spp.)、ジアトラエア・サッカラリス(Diatraea sac
charalis)、エアリアス属種(Earias spp.)、エクデュトロパ・ア
ウランティウム(Ecdytolopha aurantium)、エラスモパルプス・
リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、エルダナ・サッ
カリナ(Eldana saccharina)、エフェスチア属種(Ephestia
spp.)、エピノチア属種(Epinotia spp.)、エピフィアス・ポステ
ィフィッタナ(Epiphyas postvittana)、エチエッラ属種(Eti
ella spp.)、エウリア属種(Eulia spp.)、ユーポエシリア・アン
ビグエラ(Eupoecilia ambiguella)、エウプロクチス属種(Eu
proctis spp.)、エウキソア属種(Euxoa spp.)、フェルチア属
種(Feltia spp.)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellon
ella)、グラシラリア属種(Gracillaria spp.)、グラホリタ属種
(Grapholitha spp.)、ヘジレプタ属種(Hedylepta spp
.)、ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)、ヘリオチス属種(He
liothis spp.)、ホフマノフィラ・プセウドスプレテア(Hofmanno
phila pseudospretella)、ホモエオソマ属種(Homoeoso
ma spp.)、ホモナ属種(Homona spp.)、ヒピノメウタ・パデラ(H
yponomeuta padella)、カキボリア・フラボファシアタ(Kakiv
oria flavofasciata)、ラフィグマ属種(Laphygma spp
.)、ラスペイレシア・モレスタ(Laspeyresia molesta)、ロイシ
ノデス・オルボナリス(Leucinodes orbonalis)、ロイコプテラ属
種(Leucoptera spp.)、リトコレチス属種(Lithocolleti
s spp.)、リトファネ・アンテンナタ(Lithophane antennat
a)、ロベシア属種(Lobesia spp.)、ロキサグロチス・アルビコスタ(L
oxagrotis albicosta)、リマントリア属種(Lymantria
spp.)、リオネチア属種(Lyonetia spp.)、マラコソマ・ネウストリ
ア(Malacosoma neustria)、マルカ・テスツラリス(Maruca
testulalis)、マメストラ・ブラシカエ(Mamstra brassic
ae)、メラニチス・レダ(Melanitis leda)、モキス属種(Mocis
spp.)、モノピス・オブビエラ(Monopis obviella)、ミチムナ
・セパラタ(Mythimna separata)、ネマポゴン・コロアセルス(Ne
mapogon cloacellus)、ニュムプラ属種(Nymphula spp
.)、オイケチクス属種(Oiketicus spp.)、オリア属種(Oria s
pp.)、オルタガ属種(Orthaga spp.)、オストリニア属種(Ostri
nia spp.)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae)、パノリス・
フランメア(Panolis flammea)、パルナラ属種(Parnara sp
p.)、ペクチノホラ属種(Pectinophora spp.)、ペリロイコプテラ
属種(Perileucoptera spp.)、フソリマエア属種(Phthori
maea spp.)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis c
itrella)、フィロノリクテル属種(Phyllonorycter spp.)
、ピエリス属種(Pieris spp.)、プラチノタ・スツルタナ(Platyno
ta stultana)、プロジア・インテルプンクテラ(Plodia inter
punctella)、プルシア属種(Plusia spp.)、プルテラ・キシロス
テラ(Plutella xylostella)、プラユス属種(Prays spp
.)、プロデニア属種(Prodenia spp.)、プロトパルセ属種(Proto
parce spp.)、プセウダレチア属種(Pseudaletia spp.)、
シューダレティア ユニプンクタ(Pseudaletia unipuncta)、プ
セウドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、
ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、ラキプルシア・ヌ
(Rachiplusia nu)、スコエノビウス属種(Schoenobius s
pp.)、スキルポファガ属種(Scirpophaga spp.)、スキルポファガ
・イノタタ(Scirpophaga innotata)、スコチア・セゲツム(Sc
otia segetum)、セサミア属種(Sesamia spp.)、セサミアイ
ンフェレンス(Sesamia inferens)、スパルガノチス属種(Sparg
anothis spp.)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、
スポドプテラ・プラエフィカ(Spodoptera praefica)、スタトモポ
ダ属種(Stathmopoda spp.)、ストモプテリクス・サブセシヴェラ(S
tomopteryx subsecivella)、シナンテドン属種(Synant
hedon spp.)、テシア・ソラニボラ(Tecia solanivora)、
テルメシア・ゲンマタリス(Thermesia gemmatalis)、チネア・ク
ロアセラ(Tinea cloacella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pe
llionella)、チネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliel
la)、トルトリクス属種(Tortrix spp.)、トリコパガ・タペトゼッラ(
Trichophaga tapetzella)、トリコプルシア属種(Tricho
plusia spp.)、トリポリザ・インセルツラス(Tryporyza inc
ertulas)、ツタ・アブソルタ(Tuta absoluta)、ビラコラ属種(
Virachola spp.);
直翅目(Orthoptera)またはサルタトリア目(Saltatoria)から
の病害生物、例えば、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、
ジクロプルス属種(Dichroplus spp.)、グリロタルパ属種(Gryll
otalpa spp.)、ヒエログリフス属種(Hieroglyphus spp.
)、ロクスタ属種(Locusta spp.)、メラノプルス属種(Melanopl
us spp.)、シストセルカ・グレガリア(Schistocerca grega
ria);
シラミ目(Phthiraptera)からの病害生物、例えば、ダマリニア属(Da
malinia spp.)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp
.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.)、ペジクルス属種(Pe
diculus spp.)、プチルス・プビス(Ptirus pubis)、トリコ
デクテス属種(Trichodectes spp.);
チャタテムシ目(Psocoptera)からの病害生物、例えば、レピナツス属種(
Lepinatus spp.)、リポセリス属種(Liposcelis spp.)

ノミ目(Siphonaptera)からの病害生物、例えば、セラトフィルス属種(
Ceratophyllus spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocep
halides spp.)、プレクス・イリタンス(Pulex irritans)
、ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans)、ゼノプシラ・ケオプス(
Xenopsylla cheopsis);
総翅目(Thysanoptera)からの病害生物、例えば、アナフォトリプス・オ
ブスクルス(Anaphothrips obscurus)、バリオトリプス・ビホル
ミス(Baliothrips biformis)、ドレパノトリプス・ロイテリ(D
repanothrips reuteri)、エンネオトリプス・フラベンス(Enn
eothrips flavens)、フランクリニエラ属種(Frankliniel
la spp.)、ヘリオトリプス属種(Heliothrips spp.)、ヘルチ
ノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、リピ
ホロトリプス・クルエンタツス(Rhipiphorothrips cruentat
us)、シルトトリプス属種(Scirtothrips spp.)、タエニオトリプ
ス・カルダモミ(Taeniothrips cardamomi)、トリプス属種(T
hrips spp.);
シミ目(Zygentoma)(=Thysanura)からの病害生物、例えば、ク
テノレピスマ属種(Ctenolepisma spp.)、レピスマ・サカリナ(Le
pisma saccharina)、レスピモデス・インクイリヌス(Lepismo
des inquilinus)、テルモビア・ドメスチカ(Thermobia do
mestica);
コムカデ類(Symphyla)からの病害生物、例えば、スクチゲラ属種(Scut
igerella spp.);
軟体動物門(Mollusca)、特に、双殻綱(Bivalvia)からの病害生物
、例えば、ドレイセナ属種(Dreissena spp.)、および、腹足綱(Gas
tropoda)の、例えば、アリオン属種(Arion spp.)、ビオムファラリ
ア属種(Biomphalaria spp.)、ブリヌス属種(Bulinus sp
p.)、デロセラス属種(Deroceras spp.)、ガルバ属種(Galba
spp.)、リムナエア属種(Lymnaea spp.)、オンコメラニア属種(On
comelania spp.)、ポマケア属種(Pomacea spp.)、スクネ
シア属種(Succinea spp.);
へん形動物門(Plathelminthes)および線形動物門(Nematoda
)からの動物有害生物、例えば、アンシロストマ・ズオデナレ(Ancylostoma
duodenale)、アンシロストマ・セイラニクム(Ancylostoma c
eylanicum)、アシロストマ・ブラジリエンシス(Acylostoma br
aziliensis)、アンシロストマ属種(Ancylostoma spp.)、
アスカリス属種(Ascaris spp.)、ブルギア・マライ(Brugia ma
layi)、ブルギア・チモリ(Brugia timori)、ブノストムム属種(B
unostomum spp.)、カベルチア属種(Chabertia spp.)、
クロノルキス属種(Clonorchis spp.)、コオペリア属種(Cooper
ia spp.)、ジクロコエリウム属(Dicrocoelium spp.)、ジク
チオカウルス・フィラリア(Dictyocaulus filaria)、ジフィロボ
トリウム・ラツム(Diphyllobothrium latum)、ドラクンクルス
・メジネンシス(Dracunculus medinensis)、エキノコックス・
グラヌロスス(Echinococcus granulosus)、エキノコックス・
ムルチロクラリス(Echinococcus multilocularis)、エン
テロビウス・ベルミクラリス(Enterobius vermicularis)、フ
ァシオラ属種(Faciola spp.)、ハエモンクス属種(Haemonchus
spp.)、ヘテラキス属種(Heterakis spp.)、ヒメノレピス・ナナ
(Hymenolepis nana)、ヒオストロングルス属種(Hyostrong
ulus spp.)、ロア・ロア(Loa Loa)、ネマトジルス属種(Nemat
odirus spp.)、オエソファゴストムム属種(Oesophagostomu
m spp.)、オピストルキス属種(Opisthorchis spp.)、オンコ
セルカ・ボルブルス(Onchocerca volvulus)、オステルタギア属種
(Ostertagia spp.)、パラゴニムス属種(Paragonimus s
pp.)、シストソメン属種(Schistosomen spp.)、ストロンギロイ
デス・フエレボルニ(Strongyloides fuelleborni)、ストロ
ンギロイデス・ステルコラリス(Strongyloides stercoralis
)、ストロニロイデス属種(Stronyloides spp.)、タエニア・サギナ
タ(Taenia saginata)、タエニア・ソリウム(Taenia soli
um)、トリキネラ・スピラリス(Trichinella spiralis)、トリ
キネラ・ナチバ(Trichinella nativa)、トリキネラ・ブリトビ(T
richinella britovi)、トリキネラ・ネルソニ(Trichinel
la nelsoni)、トリキネラ・プセウドプシラリス(Trichinella
pseudopsiralis)、トリコストロングルス属種(Trichostron
gulus spp.)、トリクリス・トリクリア(Trichuris trichu
ria)、ウケレリア・バンクロフチ(Wuchereria bancrofti);
線形動物門(Nematoda)からの植物寄生性病害生物、例えば、アフェレンコイ
デス属種(Aphelenchoides spp.)、ブルサフェレンクス属種(Bu
rsaphelenchus spp.)、ジチレンクス属種(Ditylenchus
spp.)、グロボデラ属種(Globodera spp.)、ヘテロデラ属種(H
eterodera spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.
)、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、プラチレンクス属種(P
ratylenchus spp.)、ラドフォラス属種(Radopholus sp
p.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)、チレンクルス属種(
Tylenchulus spp.)、キシフィネマ属種(Xiphinema spp
.)、ヘリコティレンクス属種(Helicotylenchus spp.)、チレン
コリンクス属種(Tylenchorhynchus spp.)、スクテロネマ属種(
Scutellonema spp.)、パラトリコドルス属種(Paratricho
dorus spp.)、メロイネマ属種(Meloinema spp.)、パラフェ
レンクス属種(Paraphelenchus spp.)、アグレンクス属種(Agl
enchus spp.)、ベロノライムス属種(Belonolaimus spp.
)、ナコブス属種(Nacobbus spp.)、ロチレンクルス属種(Rotyle
nchulus spp.)、ロチレンクス属種(Rotylenchus spp.)
、ネオチレンクス属種(Neotylenchus spp.)、パラフェレンクス属種
(Paraphelenchus spp.)、ドリコドルス属種(Dolichodo
rus spp.)、ホプロライムス属種(Hoplolaimus spp.)、プン
クトデラ属種(Punctodera spp.)、クリコネメラ属種(Cricone
mella spp.)、キニスルシウス(Quinisulcius spp.)、ヘ
ミシクロフォラ属種(Hemicycliophora spp.)、アングイナ属種(
Anguina spp.)、スバングイナ属種(Subanguina spp.)、
ヘミクリコネモイデス属種(Hemicriconemoides spp.)、プシレ
ンクス科(Psilenchus spp.)、スードハレンクス属種(Pseudoh
alenchus spp.)、クリコネモイデス属種(Criconemoides
spp.)、カコパウルス属種(Cacopaurus spp.)、ヒルシュマニエァ
属種(Hirschmaniella spp.)、テチレンクス属種(Tetylen
chus spp.)。
【0166】
さらに、原虫亜門からの生物、特にはコクシジウム目、例えばアイメリア属種(Eim
eria)からの生物を防除することができる。
【0167】
本発明の組成物は好ましくは、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)
、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、フェドン・コクレアリアエ
(Phaedon cochleariae)および/またはヨトウガ(Spodopt
era frugiperda)に対して活性である。
【0168】
さらに、生物農薬が殺真菌活性を示し、および/または組成物がさらに殺菌剤を含む場
合、本発明による組成物は強力な殺細菌活性を有し、作物保護および材料保護において真
菌および細菌などの望ましくない微生物を防除するのに用いることができる。
【0169】
本発明はさらに、本発明の組成物を植物病原性真菌、植物病原性細菌および/またはそ
れらの生息場所に施用することを特徴とする望ましくない微生物の防除方法に関するもの
である。
【0170】
作物保護において、植物病原性真菌の防除のために殺菌剤を用いることができる。それ
らは広いスペクトラムの植物病原性真菌、例えば特にネコブカビ類、ペロノスポロマイセ
テス(Peronosporomycetes)類(同義語:卵菌類)、ツボカビ類、接
合菌類、子嚢菌類、担子菌類および不完全菌類(同義語、フンギ・インペルフェクチ(F
ungi imperfecti))の構成員である土壌病原体に対する顕著な効力を特
徴とする。一部の殺菌剤は全身活性であり、茎葉処理剤として、種子粉衣剤として、また
は土壌処理殺菌剤として作物保護に使用することができる。さらに、それらは、特に木材
または植物の根に侵入する真菌と戦う上で好適である。
【0171】
殺細菌剤は、作物保護でシュードモナス科(Pseudomonadaceae)、リ
ゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enterobacteria
ceae)、コリネバクテリウム科(Corynebacteriaceae)およびス
トレプトマイセス科(Streptomycetaceae)の防除に用いることができ
る。
【0172】
本発明に従って処置可能な真菌疾患の例としては、下記のものなどがあるが、これらに
限定されるものではない。
【0173】
ウドンコ病の病原体、例えばブルメリア・グラミニス(Blumeria grami
nis)などのブルメリア(Blumeria)種;ポドスファエラ・ロイコトリカ(P
odosphaera leucotricha)などのポドスファエラ(Podosp
haera)種;スファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fulig
inea)などのスファエロセカ(Sphaerotheca)種;ウンシヌラ・ネケー
タ(Uncinula necator)などのウンシヌラ(Uncinula)種によ
って引き起こされる病害;
さび病病原体、例えばギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangi
um sabinae)などのギムノスポランギウム(Gymnosporangium
)種;ヘミレイア・バスタトリックス(Hemileia vastatrix)などの
ヘミレイア(Hemileia)種;ファコプソラ・パチライジ(Phakopsora
pachyrhizi)およびファコプソラ・マイボミアエ(Phakopsora
meibomiae)などのファコスプソラ(Phakopsora)種;プクシニア・
レコンディテ(Puccinia recondite)、P.トリチシナ(P. tr
iticina)、P.グラミニス(P. graminis)またはP.ストリフォル
ニス(P. striiformis)などのプクシニア(Puccinia)種;ウロ
ミセス・アッペンディキュラタス(Uromyces appendiculatus)
などのウロミセス(Uromyces)種によって引き起こされる病害;
卵菌類(Oomycetes)群の病原体、例えばアルブゴ・カンジダ(Algubo
candida)などのアルブゴ(Albugo)種;ブレミア・ラクチュカエ(Br
emia lactucae)などのブレミア(Bremia)種;ペロノスポラ・ピシ
(Peronospora pisi)またはP.ブラッシカエ(P. brassic
ae)などのペロノスポラ(Peronospora)種;フィトフソラ・インフェスタ
ンス(Phytophthora infestans)などのフィトフソラ(Phyt
ophthora)種;プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara vitico
la)などのプラスモパラ(Plasmopara)種;シュードペロノスポラ・フムリ
(Pseudoperonospora humuli)またはシュードペロノスポラ・
キュベンシス(Pseudoperonospora cubensis)などのシュー
ドペロノスポラ(Pseudoperonospora)種;ピチウム・ウルティマム(
Pythium ultimum)などのピチウム(Pythium)種によって引き起
こされる病害;
例えばアルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)などのアルテ
ルナリア(Altemaria)種;セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora
beticola)などのセルコスポラ(Cercospora)種;クラジオスポリウ
ム・キュキュメリナム(Cladiosporium cucumerinum)などの
クラジオスポリウム(Cladiosporum)種;コクリオボラス・サティブス(C
ochliobolus sativus)(分生子型:ドレクスレラ(Drechsl
era)、同義語:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium))、コ
クリオボラス・ミヨビーナス(Cochliobolus miyobeanus)など
のコクリオボラス(Cochliobolus)種;コレトトリカム・リンデムサニウム
(Colletotrichum lindemuthanium)などのコレトトリカ
ム(Colletotrichum)種;シクロコニウム・オレアギナム(Cycloc
onium oleaginum)などのシクロコニウム(Cycloconium)種
;ディアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)などのディアポルテ(Di
aporthe)種;エルシノエ・フォーセッティイ(Elsinoe fawcett
ii)などのエルシノエ(Elsinoe)種;グレオスポリウム・ラエティカラー(G
loeosporium laeticolor)などのグレオスポリウム種(Gloe
osporium);グロメレラ・シンギュラータ(Glomerella cingu
lata)などのグロメレラ(Glomerella)種;ギニャルディア・ビドウェリ
(Guignardia bidwelli)などのギニャルディア(Guignard
ia)種;レプトスファエリア・マキュランス(Leptosphaeria macu
lans)、レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodor
um)などのレプトスファエリア(Leptosphaeria)種;マグナポルテ・グ
リージー(Magnaporthe grisea)などのマグナポルテ(Magnap
orthe)種;ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale)
などのミクロドキウム(Microdochium)種;マイコスファエレラ・グラミニ
コラ(Mycosphaerella graminicola)、M.アラキジコラ(
M. arachidicola)およびM.フィジエンシス(M. fijiensi
s)などのマイコスファエレラ(Mycosphaerella)種;フェオスファエリ
ア・ノドラム(Phaeosphaeria nodorum)などのフェオスファエリ
ア(Phaeosphaeria)種;ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora
teres)、ピレノフォラ・トリチシ・レペンチス(Pyrenophora tr
itici repentis)などのピレノフォラ(Pyrenophora)種;ラ
ムラリア・コロシグニ(Ramularia collo−cygni)、ラムラリア・
アレオラ(Ramularia areola)などのラムラリア(Ramularia
)種;リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)
などのリンコスポリウム(Rhynchosporium)種;セプトリア・アピイ(S
eptoria apii)、セプトリア・リコペルシイ(Septoria lyco
persii)などのセプトリア(Septoria)種;チフラ・インカルナータ(T
yphula incarnata)などのチフラ(Typhula)種;ベンチュリア
・イナエキュアリス(Venturia inaequalis)などのベンチュリア(
Venturia)種によって引き起こされる葉枯病(leaf blotch dis
eases)および葉萎凋病(leaf wilt diseases);
例えば、コルチシウム・グラミネアラム(Corticium graminearu
m)などのコルチシウム(Corticium)種;フサリウム・オキシスポラム(Fu
sarium oxysporum)などのフサリウム(Fusarium)種;ゲウマ
ノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)などのゲウ
マノミセス(Gaeumannomyces)種;リゾクトニア・ソラニ(Rhizoc
tonia solani)などのリゾクトニア(Rhizoctonia)種;サロク
ラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)などによって引き起こさ
れるサロクラジウム(Sarocladium)病;サロクラジウム・オリザエ(Sar
ocladium oryzae)などによって引き起こされるサロクラジウム(Sar
ocladium)病;タペシア・アキュフォルミス(Tapesia acuform
is)などのタペシア(Tapesia)種;チエラビオプシス・バシコラ(Thiel
aviopsis basicola)などのチエラビオプシス(Thielaviop
sis)種によって引き起こされる根および茎の病害;
例えばアルテルナリア属(Alternaria spp.)などのアルテルナリア(
Alternaria)種;アスペルギルス・フラバス(Aspergillus fl
avus)などのアスペルギルス(Aspergillus)種;クラドスポリウム・ク
ラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)な
どのクラドスポリウム(Cladosporium)種;クラビセプス・パープレア(C
laviceps purpurea)などのクラビセプス(Claviceps)種;
フサリウム・クルモラム(Fusarium culmorum)などのフサリウム(F
usarium)種;ギッベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)などのギ
ッベレラ(Gibberella)種;モノグラフェラ・ニバリス(Monograph
ella nivalis)などのモノグラフェラ(Monographella)種;
セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)などのセプトリア(Sep
toria)種によって引き起こされる穂および円錐花序の病害(トウモロコシ穂軸など
);
黒穂菌(smut fungi)、例えばスファセロセカ・ライリアナ(Sphace
lotheca reiliana)などのスファセロセカ(Sphacelothec
a)種;ティレチア・カリエス(Tilletia caries)、T.コントロベル
サ(T. controversa)などのティレチア(Tilletia)種;ウロシ
スティス・オキュラータ(Urocystis occulta)などのウロシスティス
(Urocystis)種;ウスティラゴ・ヌーダ(Ustilago nuda)、U
.ヌーダ・トリチシ(U. nuda tritici)などのウスティラゴ(Usti
lago)種によって引き起こされる病害;
例えばアスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus)などのア
スペルギルス(Aspergillus)種;ボトリティス・シネレア(Botryti
s cinerea)などのボトリティス(Botrytis)種;ペニシリウム・エク
スパンサム(Penicillium expansum)およびP.プルプロゲナム(
P. purpurogenum)などのペニシリウム(Penicillium)種;
スクレロティニア・スクレロティオラム(Sclerotinia sclerotio
rum)などのスクレロティニア(Sclerotinia)種;ベルティシリウム・ア
ルボアトラム(Verticilium alboatrum)などのベルティシリウム
(Verticilium)種によって引き起こされる果実腐敗;
例えばアルタナリア(Alternaria)種によって引き起こされる、例えばアル
タナリア・ブラシシコラ(Alternaria brassicicola)によって
引き起こされる;アファノミセス(Aphanomyces)種、例えばアファノミセス
・ユーテイケス(Aphanomyces euteiches)によって引き起こされ
る;アスコチタ(Ascochyta)種、例えばアスコチタ・レンティス(Ascoc
hyta lentis)によって引き起こされる;アスペルギルス(Aspergil
lus)種、例えばアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus
)によって引き起こされる;クラドスポリウム(Cladosporium)種、例えば
クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)によっ
て引き起こされる;コクリオボラス(Cochliobolus)種、例えばコクリオボ
ラス・サティブス(Cochliobolus sativus)(分生子型:ドレクス
レラ(Drechslera)、ビポラリス(Bipolaris)同義語:ヘルミント
スポリウム(Helminthosporium))によって引き起こされる;コレトト
リカム(Colletotrichum)種、例えばコレトトリカム・ココデス(Col
letotrichum coccodes)によって引き起こされる;フサリウム(F
usarium)種、例えばフサリウム・カルモラム(Fusarium culmor
um)によって引き起こされる;ギッベレラ(Gibberella)種、例えばギッベ
レラ・ゼアエ(Gibberella zeae)によって引き起こされる;マクロホミ
ナ(Macrophomina)種、例えばマクロホミナ・ファセオリナ(Macrop
homina phaseolina)によって引き起こされる;モノグラフェラ(Mo
nographella)種、例えばモノグラフェラ・ニバリス(Monographe
lla nivalis)によって引き起こされる;ペニシリウム(Penicilli
um)種、例えばペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expan
sum)によって引き起こされる;ホマ(Phoma)種、例えばホマ・リンガム(Ph
oma lingam)によって引き起こされる;ホモプシス(Phomopsis)種
、例えばホモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae)によって引き起こさ
れる;フィトフソラ(Phytophthora)種、例えばフィトフソラ・カクトラム
(Phytophthora cactorum)によって引き起こされる;ピレノホラ
(Pyrenophora)種、例えばピレノホラ・グラミネア(Pyrenophor
a graminea)によって引き起こされる;ピリクラリア(Pyriculari
a)種、例えばピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)によ
って引き起こされる;ピチウム(Pythium)種、例えばピチウム・ウルティマム(
Pythium ultimum)によって引き起こされる;リゾクトニア(Rhizo
ctonia)種、例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solan
i)によって引き起こされる;リゾプス(Rhizopus)種、例えばリゾプス・オリ
ザエ(Rhizopus oryzae)によって引き起こされる;スクレロティウム(
Sclerotium)種、例えばスクレロティウム・ロルフシイ(Sclerotiu
m rolfsii)によって引き起こされる;セプトリア(Septoria)種、例
えばセプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)によって引き起こされ
る;チフラ(Typhula)種、例えばチフラ・インカルナタ(Typhula in
carnata)によって引き起こされる;ベルチシリウム(Verticillium
)種、例えばベルチシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae
)によって引き起こされる種子および土壌伝染性の腐敗、カビ、しおれ、腐敗病および立
ち枯れ病;
例えばネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)などのネクトリ
ア(Nectria)種よって引き起こされる癌、こぶ病およびてんぐ巣病;
例えばモニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)などのモニリニア(Mo
nilinia)種によって引き起こされる枯れ病;
例えばエキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans)など
のエキソバシジウム(Exobasidium)種;タフリナ・デフォルマンス(Tap
hrina deformans)などのタフリナ(Taphrina)種によって引き
起こされる葉ぶくれ病または葉巻病;
例えばファエモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydo
spora)、ファエオアクレモニウム・アレオフィラム(Phaeoacremoni
um aleophilum)およびフォミチポリタ・メジテラネア(Fomitipo
ria mediterranea)によって引き起こされるエスカ(Esca)病;例
えばユーチパ・ラタ(Eutypa lata)によって引き起こされるユーチパ(Eu
typa)枝枯れ病;例えばガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma bonin
ense)によって引き起こされるガノダーマ(Ganoderma)病;例えばリジド
ポルス・リグノスス(Rigidoporus lignosus)によって引き起こさ
れるリジドポルス(Rigidoporus)病によって引き起こされる木材植物におけ
る衰退(decline)病;
例えばボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)などのボトリテ
ィス(Botrytis)種によって引き起こされる花および種子の病害;
リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア
(Rhizoctonia)種;ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthos
porium solani)などのヘルミントスポリウム(Helminthospo
rium)種によって引き起こされる植物塊茎の病害;
例えばプラモジオフォラ・ブラッシカエ(Plamodiophora brassi
cae)などのプラモジオフォラ(Plamodiophora)種によって引き起こさ
れる根こぶ病;
細菌性病原体、例えばキサントモナス・キャンペストリスpv.オリザエ(Xanth
omonas campestris pv. oryzae)などのキサントモナス(
Xanthomonas)種;シュードモナス・シリンガエpv.ラクリマンス(Pse
udomonas syringae pv. lachrymans)などのシュード
モナス(Pseudomonas)種;エルウィニア・アミロボラ(Erwinia a
mylovora)などのエルウィニア(Erwinia)種によって引き起こされる病
害。
【0174】
下記の大豆病害を好ましく防除することができる。
【0175】
例えばアルテルナリア葉斑点病(alternaria leaf spot)(アル
テルナリア属種アトランス・テニュイッシマ(Alternaria spec. at
rans tenuissima))、炭疽病(コレトトリカム・グロエオスポロイデス
・デマティウム亜種トランケイタム(Colletotrichum gloeospo
roides dematium var. truncatum))、褐斑病(bro
wn spot)(セプトリア・グリシネス(Septoria glycines))
、セルコスポラ葉斑点病(cercospora leaf spot)および焼枯れ病
(blight)(セクロスポラ・キクチイ(Cercospora kikuchii
))、コアネフォラ葉焼枯れ病(choanephora leaf blight)(
コアネフォラ・インファンディブリフェラ・トリスポラ(Choanephora in
fundibulifera trispora)(同義))、ダクチュリオフォラ葉斑
点病(dactuliophora leaf spot)(ダクチュリオフォラ・グリ
シネス(Dactuliophora glycines))、べと病(downy m
ildew)(ペロノスポラ・マンシュリカ(Peronospora manshur
ica))、ドレクスレラ焼枯れ病(drechslera blight)(ドレクス
レラ・グリシニ(Drechslera glycini))、葉輪紋病(frogey
e leaf spot)(セルコスポラ・ソジナ(Cercospora sojin
a))、レプトスファエルリナ葉斑点病(leptosphaerulina leaf
spot)(レプトスファエルリナ・トリフォリイ(Leptosphaerulin
a trifolii))、フィロスティカ葉斑点病(phyllostica lea
f spot)(フィロスティカ・ソジャエコラ(Phyllosticta soja
ecola))、鞘および茎の焼枯れ病(フォモプシス・ソジャエ(Phomopsis
sojae))、うどんこ病(powdery 、mildew)(ミクロスファエラ
・ディフューザ(Microsphaera diffusa))、ピレノチャエタ葉斑
点病(pyrenochaeta leaf spot)(ピレノチャエタ・グリシネス
(Pyrenochaeta glycines))、リゾクトニア・エリアル(rhi
zoctonia aerial)、葉および膜の焼枯れ病(リゾクトニア・ソラニ(R
hizoctonia solani))、さび病(ファコプソラ・パチライジ(Pha
kopsora pachyrhizi)、ファコプソラ・メイボミアエ(Phakop
sora meibomiae))、黒星病(スファセロマ・グリシネス(Sphace
loma glycines))、ステムフィリウム葉焼枯れ病(stemphyliu
m leaf blight)(ステムフィリウム・ボトリオサム(Stemphyli
um botryosum))、輪紋病(コリネスポラ・カッシイコラ(Corynes
pora cassiicola))によって引き起こされる葉、茎、鞘および種子に対
する真菌病害。
【0176】
例えば黒根腐病(black root rot)(カロネクトリア・クロタラリアエ
(Calonectria crotalariae))、炭腐病(マクロフォミナ・フ
ァセオリナ(Macrophomina phaseolina))、フザリウム焼枯病
(fusarium blight)または萎凋病(wilt)、根腐れ病ならびに鞘お
よび頸部腐れ病(rot)(フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxys
porum)、フザリウム・オルトセラス(Fusarium orthoceras)
、フザリウム・セミテクタム(Fusarium semitectum)、フザリウム
・エクイセチ(Fusarium equiseti)、マイコレプトディスカス根腐れ
病(mycoleptodiscus root rot)(マイコレプトディスカス・
テレストリス(Mycoleptodiscus terrestris))、ネオコス
モスポラ(neocosmospora)(ネオコスモスポラ・バスインフェクタ(Ne
ocosmopspora vasinfecta))、鞘および茎の焼枯病(blig
ht)(ディアポルセ・ファセオロラム(Diaporthe phaseolorum
))、枝枯れ病(ディアポルセ・ファセオロラム亜種カウリボラ(Diaporthe
phaseolorum var. caulivora))、フィトフトラ腐れ病(p
hytophthora rot)(フィトフトラ・メガスペルマ(Phytophth
ora megasperma))、褐色茎腐れ病(brown stem rot)(
フィアロフォラ・グレガータ(Phialophora gregata))、ピチウム
腐れ病(pythium rot)(ピチウム・アファニデルマタム(Pythium
aphanidermatum)、ピチウム・イレギュラーレ(Pythium irr
egulaere)、ピチウム・デバリアナム(Pythium debaryanum
)、ピチウム・ミリオチラム(Pythium myriotylum)、ピチウム・ウ
ルティマム(Pythium ultimum))、リゾクトニア根腐れ病(rhizo
ctonia root rot)、茎腐敗および立枯病(リゾクトニア・ソラニ(Rh
izoctonia solani))、スクレロティニア茎腐敗病(scleroti
nia stem decay)(スクレロティニア・スクレロティオラム(Scler
otinia sclerotiorum))、スクレロティニア白絹病(sclero
tinia Southern blight)(スクレロティニア・ロルフシイ(Sc
lerotinia rolfsii))、チエラビオプシス根腐れ病(thielav
iopsis root rot)(チエラビオプシス・バシコラ(Thielavio
psis basicola))によって引き起こされる根および茎基部の真菌病。
【0177】
本発明の組成物は、植物病原性真菌の治療的もしくは保護/予防的防除に用いることが
できる。従って本発明は、種子、植物もしくは植物部分、果実または植物が成長する土壌
に施用される本発明の組成物の使用による植物病原性真菌の治療的および保護的防除方法
に関するものでもある。
【0178】
植物病害を防除するのに必要な濃度で、当該組成物が植物によって良好に耐容されるこ
とで、植物の地上部分、栄養繁殖器官および種子、ならびに土壌の処理が可能となる。
【0179】
本発明によれば、全ての植物および植物部分を処理することができる。植物とは、望ま
しいおよび望ましくない野生植物、作物および植物変種のような全ての植物および植物集
団を意味する(植物品種および植物育種家の権利によって保護され得るか否かを問わず)
。栽培品種及び植物変種は、1種類以上の生物工学的方法で(例えば、倍加半数体、原形
質融合、ランダム突然変異誘発および定方向突然変異誘発、分子マーカーまたは遺伝的マ
ーカーなどを用いることによって)補助または補足することが可能な従来の繁殖方法およ
び育種方法によって得られる植物であることができるか、生物工学的方法と遺伝子工学的
方法によって得られる植物であることができる。植物部分とは、枝条、葉、花および根な
どの植物の地上部および地下部の全ての部分及び器官を意味し、例えば、葉、針状葉、茎
、枝、花、子実体、果実及び種子、ならびに根、球茎および根茎などが挙げられる。作物
、ならびに栄養繁殖器官(vegetative propagating mater
ial)および生殖繁殖器官(generative propagating mat
erial)、例えば、挿し穂、球茎、根茎、匍匐茎および種子なども、植物部分に属す
る。
【0180】
本発明の組成物は、それが植物によって良好に耐容され、好ましい恒温動物毒性を有し
、環境によって良好に耐容される場合、植物および植物器官を保護し、収穫量を高め、収
穫物の品質を向上させる上で好適である。それは好ましくは、作物保護組成物として用い
ることができる。それは、通常のように感受性で抵抗性の植物種ならびに全てもしくは一
部の発達段階に対して活性である。
【0181】
本発明に従って処理することができる植物には、次の主要作物植物:トウモロコシ、ダ
イズ、アルファルファ、ワタ、ヒマワリ、アブラナ属油料種子(Brassica oi
lseeds)、例えば、セイヨウアブラナ(Brassica napus)(例えば
、カノラ、アブラナ)、カブ(Brassica rapa)、カラシナ(B.junc
ea)(例えば、(菜の花)マスタード)およびアビシニアガラシ(Brassica
carinata)、ヤシ(Arecaceae)属種(例えば、油やし、ココナッツ)
、イネ、コムギ、テンサイ、サトウキビ、エンバク、ライムギ、オオムギ、アワおよびモ
ロコシ、ライコムギ、アマ、ナッツ、ブドウおよびブドウの木、ならびに、種々の植物学
的分類群からの各種果実および野菜、例えば、バラ属種(Rosaceae sp.)(
例えば、ナシ状果、例えば、リンゴおよびナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、サクラ
ンボ、アーモンド、プラムおよびモモ、ならびに液果(berry fruits)、例
えば、イチゴ、ラズベリー、アカフサスグリおよびクロフサスグリならびにグーズベリー
)、リベシオイダエ属種(Ribesioidae sp.)、クルミ属種(Jugla
ndaceae sp.)、カバノキ属種(Betulaceae sp.)、ウルシ属
種(Anacardiaceae sp.)、ブナ属種(Fagaceae sp.)、
クワ属種(Moraceae sp.)、モクセイ属種(Oleaceae sp.)(
例えば、オリーブの木)、マタタビ属種(Actinidaceae sp.)、クスノ
キ属種(Lauraceae sp.)(例えば、アボカド、シナモン、樟脳)、バショ
ウ属種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木およびバナナ園(banan
a trees and plantations))、アカネ属種(Rubiacea
e sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ属種(Theaceae sp.)(例えば
、チャ)、アオギリ属種(Sterculiceae sp.)、ミカン属種(Ruta
ceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ、ミカンおよびグレープフルーツ);ナ
ス属種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト、ジャガイモ、コショウ、ト
ウガラシ、ナス、タバコ)、ユリ属種(Liliaceae sp.)、キク属種(Co
mpositae sp.)(例えば、レタス、チョウセンアザミおよびチコリー(これ
は、ルートチコリー(root chicory)、エンダイブまたはキクニガナを包含
する))、セリ属種(Umbelliferae sp.)(例えば、ニンジン、パセリ
、セロリおよびセロリアック)、ウリ属種(Cucurbitaceae sp.)(例
えば、キュウリ(これは、ガーキン、カボチャ、スイカ、ヒョウタンおよびメロン)、ネ
ギ属種(Alliaceae sp.)(例えば、リーキおよびタマネギ)、アブラナ属
種(Cruciferae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー
、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、セイヨウワサビ、
コショウソウおよびハクサイ)、マメ属種(Leguminosae sp.)(例えば
、ラッカセイ、エンドウ、レンズマメおよびマメ(例えば、インゲンマメおよびソラマメ
))、アカザ属種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、フダンソウ、飼
料用ビート、ホウレンソウ、ビートの根(beetroots))、アマ(Linace
ae)属種(例えばアサ)、タイマ(Cannabeacea)属種(例えば、大麻)、
アオイ(Malvaceae)属種(例えば、オクラ、カカオ)、ケシ科(例えば、ケシ
)、クサスギカズラ科(Asparagaceae)(例えば、アスパラガス);有用植
物および庭の観賞植物ならびに芝生、芝地、イネ科草本およびステビア・レバウディアナ
(Stevia rebaudiana);および各場合でこれらの遺伝子組み換え型な
どがある。
【0182】
好ましくは、本発明に従って処理できる植物は、種々の植物学的分類群からの果実およ
び野菜、例えば、バラ属種(Rosaceae sp.)(例えば、ナシ状果、例えば、
リンゴおよびナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、サクランボ、アーモンド、プラムお
よびモモ、ならびに液果(berry fruits)、例えば、イチゴ、ラズベリー、
アカフサスグリおよびクロフサスグリならびにグーズベリー)、リベシオイダエ属種(R
ibesioidae sp.)、クルミ属種(Juglandaceae sp.)、
カバノキ属種(Betulaceae sp.)、ウルシ属種(Anacardiace
ae sp.)、ブナ属種(Fagaceae sp.)、クワ属種(Moraceae
sp.)、モクセイ属種(Oleaceae sp.)(例えば、オリーブの木)、マ
タタビ属種(Actinidaceae sp.)、クスノキ属種(Lauraceae
sp.)(例えば、アボカド、シナモン、樟脳)、バショウ属種(Musaceae
sp.)(例えば、バナナの木およびバナナ園(banana trees and p
lantations))、アカネ属種(Rubiaceae sp.)(例えば、コー
ヒー)、ツバキ属種(Theaceae sp.)(例えば、チャ)、アオギリ属種(S
terculiceae sp.)、ミカン属種(Rutaceae sp.)(例えば
、レモン、オレンジ、ミカンおよびグレープフルーツ);ナス属種(Solanacea
e sp.)(例えば、トマト、ジャガイモ、コショウ、トウガラシ、ナス、タバコ)、
ユリ属種(Liliaceae sp.)、キク属種(Compositae sp.)
(例えば、レタス、チョウセンアザミおよびチコリー(これは、ルートチコリー(roo
t chicory)、エンダイブまたはキクニガナを包含する))、セリ属種(Umb
elliferae sp.)(例えば、ニンジン、パセリ、セロリおよびセロリアック
)、ウリ属種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ(これは、ガ
ーキン、カボチャ、スイカ、ヒョウタンおよびメロン)、ネギ属種(Alliaceae
sp.)(例えば、リーキおよびタマネギ)、アブラナ属種(Cruciferae
sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ
、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、セイヨウワサビ、コショウソウおよびハクサイ
)、マメ属種(Leguminosae sp.)(例えば、ラッカセイ、エンドウ、レ
ンズマメおよびマメ(例えば、インゲンマメおよびソラマメ))、アカザ属種(Chen
opodiaceae sp.)(例えば、フダンソウ、飼料用ビート、ホウレンソウ、
ビートの根(beetroots))、アマ(Linaceae)属種(例えばアサ)、
タイマ(Cannabeacea)属種(例えば、大麻)、アオイ(Malvaceae
)属種(例えば、オクラ、カカオ)、ケシ科(例えば、ケシ)、クサスギカズラ科(As
paragaceae)(例えば、アスパラガス);有用植物および庭の観賞植物ならび
に芝生、芝地、イネ科草本およびステビア・レバウディアナ(Stevia rebau
diana);および各場合でこれらの遺伝子組み換え型からなる群から選択される。
【0183】
より好ましくは、本発明に従って処理可能な植物は、ハクサイ(Brassica p
ekinensis)、サヤインゲン(Phaseolus vulgaris)および
トウモロコシ(Zea mais)からなる群から選択される。
【0184】
植物種または植物品種、それらの生育場所および生育条件(土壌、気候、生育期、養分
(diet))に応じて、本発明による組成物を使用または利用して、本発明による処理
により、優加法的(「相乗的」)効果も生じ得る。従って、例えば、本発明による処理に
おいて本発明の組成物を使用もしくは利用することで、施用量の低減および/または活性
スペクトルの拡大および/または活性の増強、植物の生育の向上、高温または低温に対す
る耐性の向上、渇水または水中もしくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花
能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、果実の大きさの増大
、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物の品質の向上お
よび/または栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上
および/または加工性の向上などが可能であり、これらは、実際に予期された効果を超え
るものである。
【0185】
本発明による処理における本発明の組成物の特定の施用量において、植物において強化
効果も示し得る。望ましくない植物病原性真菌および/または微生物類および/またはウ
ィルスによる攻撃に対する防御システムが動員される。本発明に関連して、植物を強化す
る(抵抗性を誘導する)物質は、処理された植物が、その後で望ましくない植物病原性真
菌および/または微生物類および/またはウィルスを接種されたときに、それらの望まし
くない植物病原性真菌および/または微生物類および/またはウィルスに対して実質的な
程度の抵抗性を示すように、植物の防御システムを刺激することができる物質または物質
の組合せを意味するものと理解される。そうして、本発明による処理において本発明によ
る組成物を使用もしくは利用することで、処理後特定の期間内で、上記病原体による攻撃
から植物を保護することができる。保護が達成される期間は、植物が該活性化合物で処理
されてから、一般に、1から10日間、好ましくは、1から7日間である。
【0186】
本発明に従って処理するのが同様に好ましい植物および植物品種は、1以上の生物的ス
トレスに対して抵抗性を示す。即ち、そのような植物は、害虫および有害微生物に対して
、例えば、線虫類、昆虫類、ダニ類、植物病原性の菌類、細菌類、ウイルス類および/ま
たはウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。
【0187】
本発明に従って同様に処理し得る植物および植物品種は、1以上の非生物的ストレスに
対して抵抗性である植物、すなわちストレス耐性に関して、すでに増進された植物の健康
を示す植物である。非生物的なストレス状態としては、例えば、渇水、低温に晒されるこ
と、熱に晒されること、浸透ストレス、湛水、土壌中の塩分濃度の上昇、より多くの鉱物
に晒されること、オゾンに晒されること、強い光に晒されること、利用可能な窒素養分が
限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げること
ができる。好ましくは、これらの植物および栽培品種の本発明の組成物による処理はさら
に、全体的な植物の健康(上記参照)を高めるものである。
【0188】
本発明に従って同様に処理し得る植物および植物品種は、増大した収量特性を特徴とす
る植物、すなわちこの特徴に関して、すでに増進された植物の健康を示す植物である。そ
のような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能、生長および
発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素
同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率および促進された成熟などの結果であり
得る。収量は、さらに、改善された植物の構成によっても影響され得る(ストレス条件下
および非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、限定するもので
はないが、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、
節間の数および距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢または穂の数、
1つの莢または穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子
分散、低減された莢の裂開および耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質とし
ては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量および油の組
成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性ならびに向上した貯蔵安定性などが
ある。好ましくは、これらの植物および栽培品種の本発明の組成物による処理はさらに、
全体的な植物の健康(上記参照)を高めるものである。
【0189】
本発明により処理され得る植物は、既にヘテロシスまたはハイブリッド活力の特徴を発
現するハイブリッド植物であり、それによって、収量、活力、健康および生物ストレス因
子および非生物ストレス因子に対する抵抗性がより高くなる。そのような植物は代表的に
は、同系交配雄性不稔親株(雌親)と別の同系交配雄性稔性親株(雄親)を交雑させるこ
とにより作られる。ハイブリッド種子は代表的には、雄性不稔植物から収穫され、栽培者
に販売される。雄性不稔植物は、(例えばトウモロコシでは)、雄穂除去、すなわち雄性
生殖器(または雄花)の物理的除去により作ることができる場合があるが、より代表的に
は、雄性不稔性は、植物ゲノムにおける遺伝的決定基の結果である。この場合、そして特
には種子がハイブリッド植物から収穫するのが望まれる産物である場合に、ハイブリッド
植物での雄性不稔性が十分に回復されるようにすることが有用であるのが普通である。こ
れは、雄性不稔性を担う遺伝的決定基を含むハイブリッド植物で雄性稔性を回復すること
ができる適切な稔性回復遺伝子を雄親が有するようにすることで達成される。雄性不稔性
の遺伝的決定基は細胞質に局在化していることができる。細胞質雄性不稔性(CMS)の
例としては、例えばアブラナ種に記載されていた。しかしながら、雄性不稔性の遺伝的決
定基は、細胞核ゲノムに局在化していることもできる。雄性不稔性植物は、遺伝子工学な
どの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る上で
特に好ましい手段は、WO89/10396に記載されており、そこでは、例えば、バル
ナーゼなどのリボヌクレアーゼが、雄しべにあるタペータム細胞で選択的に発現される。
次に稔性は、バルスターなどのリボヌクレアーゼ阻害剤のタペータム細胞での発現によっ
て回復することができる。
【0190】
本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植物バイ
オテクノロジー法によって得られる)は、除草剤耐性植物、すなわち、1以上の所定の除
草剤に対して耐性とされた植物である。そのような植物は、形質転換により、またはその
ような除草剤耐性を付与する突然変異を含む植物の選択によって得ることができる。
【0191】
除草剤耐性植物は、例えばグリホセート耐性植物、すなわち除草剤であるグリホセート
またはその塩に対して耐性とされた植物である。植物は、各種手段によってグリホセート
に対して耐性とすることができる。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノール
ピルビルシキマート−3−ホスファート合成酵素(EPSPS)をコードする遺伝子で植
物を形質転換することで得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、細菌サ
ルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAro
A遺伝子(突然変異CT7)、細菌アグロバクテリウム属種(Agrobacteriu
m sp)のCP4遺伝子、ペチュニアEPSPS、トマトEPSPSもしくはオヒシバ
(Eleusine)EPSPSをコードする遺伝子である。それは、変異EPSPSで
あることもできる。グリホセート耐性植物は、グリホセートオキシド−レダクターゼ酵素
をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物
は、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させること
によって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、上述の遺伝子の天然突然変異を含
む植物を選択することによっても得ることができる。
【0192】
他の除草剤耐性植物は、例えば酵素であるグルタミン合成酵素を阻害する除草剤、例え
ばビアラホス、ホスフィノトリシンまたはグルホシネートに対して耐性とされた植物であ
る。そのような植物は、除草剤を解毒する酵素または阻害に対して耐性である酵素グルタ
ミン合成酵素の突然変異体を発現させることによって得ることができる。そのような有効
な解毒性酵素は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(例えば、ストレプト
ミセス(Streptomyces)種からのbarまたはpatタンパク質)をコード
する酵素である。外来ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物も
報告されている。
【0193】
さらに別の除草剤耐性植物は、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(
HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物でもある。ヒドロキシフェニ
ルピルビン酸ジオキシゲナーゼは、パラヒドロキシフェニルピルビン酸(HPP)がホモ
ゲンチジン酸に変換される反応を触媒する酵素である。天然の耐性HPPD酵素をコード
する遺伝子または突然変異HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、HPPD阻害剤に
対して耐性の植物を形質転換することができる。HPPD阻害剤に対する耐性はまた、H
PPD阻害剤による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチジン酸の形成を可
能にする、ある種の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換することによっても
得ることができる。HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて、酵素プレフェン酸デ
ヒドロゲナーゼ活性を有する酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換することに
よって、HPPD阻害剤に対する植物の耐性を改善させることもできる。
【0194】
さらに別の除草剤抵抗性植物は、アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤に対して耐性と
された植物である。公知のALS阻害剤には、例えばスルホニル尿素、イミダゾリノン、
トリアゾロピリミジン類、ピリミジニルオキシ(チオ)安息香酸化合物および/またはス
ルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(アセトヒド
ロキシ酸合成酵素、AHASとも称される)における各種突然変異が、各種の除草剤また
は除草剤群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物および
イミダゾリノン耐性植物の製造が、WO96/033270に記載されている。他のイミ
ダゾリノン耐性植物も報告されている。さらに別のスルホニル尿素およびイミダゾリノン
耐性植物も、例えばWO2007/024782に記載されている。
【0195】
イミダゾリノンおよび/またはスルホニル尿素に対して耐性である他の植物は、突然変
異誘発、除草剤存在下での細胞培地での選別または例えば大豆、イネ、甜菜、レタスまた
はヒマワリに関して記載の突然変異育種によって得ることができる。
【0196】
やはり本発明に従って処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植
物バイオテクノロジー法によって得られる)は、昆虫耐性トランスジェニック植物、すな
わち、ある種の標的昆虫による攻撃に対して耐性とした植物である。そのような植物は、
形質転換によってまたはそのような昆虫耐性を付与する突然変異を含む植物の選択によっ
て得ることができる。
【0197】
本明細書で使用される場合の「昆虫耐性トランスジェニック植物」には、次のものをコ
ードするコード配列を含む少なくとも一つのトランス遺伝子を含む植物などがある。
【0198】
1)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis
)由来の殺虫性結晶タンパク質またはその殺虫性部分、例えばhttp://www.l
ifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/
Bt/にオンラインで挙げられた殺虫性結晶タンパク質またはそれの殺虫性部分、例えば
Cryタンパク質分類Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry
3AaまたはCry3Bbのタンパク質またはそれらの殺虫性部分;または
2)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis
)由来の結晶タンパク質またはバチルス・チューリンゲンシス由来の第二の他の結晶タン
パク質またはそれの部分の存在下で殺虫性であるそれの部分、例えばCry34およびC
ry35結晶タンパク質から構成される二元毒素;または
3)バチルス・チューリンゲンシス由来の2つの各種殺虫性結晶タンパク質の部分を含
むハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば、上記1)のタンパク質のハイブリッドまたは
上記2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、コーン・事象(corn event)
MON98034により産生されるCry1A.105タンパク質(WO2007/02
7777);または
4)標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るために、および/または、影響を受け
る標的昆虫種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換時
にコードDNAに導入される変化のために、いくつか、特に1から10のアミノ酸が別の
アミノ酸により置換されている上記1)から3)のいずれか一つのタンパク質、例えばコ
ーン・事象MON863またはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質また
はコーン・事象MIR604におけるCry3Aタンパク質;
5)バチルス・チューリンゲンシスまたはバチルス・セレウス(Bacillus c
ereus)由来の殺虫性分泌タンパク質またはそれの殺虫性部分、例えばhttp:/
/www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Cric
kmore/Bt/vip.htmlで列挙される植物殺虫性(VIP)タンパク質、例
えば、VIP3Aaタンパク質分類からのタンパク質;または
6)バチルス・チューリンゲンシスまたはB.セレウス由来の第二の分泌タンパク質存
在下で殺虫性であるバチルス・チューリンゲンシスまたはバチルス・セレウス由来の分泌
タンパク質、例えば、VIP1AおよびVIP2Aタンパク質から構成される二元毒素;
または
7)バチルス・チューリンゲンシスまたはバチルス・セレウス由来の異なる分泌タンパ
ク質からの部分を含むハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば上記1)におけるタンパク
質のハイブリッドまたは上記2)におけるタンパク質のハイブリッド;または
8)標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るために、および/または、影響を受け
る標的昆虫種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換時
にコードDNAに導入される変化のために、いくつか、特に1から10のアミノ酸が別の
アミノ酸により置換されている上記1)から3)のいずれかのタンパク質(なおも殺虫性
タンパク質をコードしている)、例えば、コットン・事象COT102におけるVIP3
Aaタンパク質。
【0199】
当然のことながら、本明細書で使用される場合の昆虫耐性トランスジェニック植物には
、上記の分類1から8のいずれか一つのタンパク質をコードする遺伝子の組み合わせを含
む植物が含まれる。1実施態様において、昆虫耐性植物は、異なる標的昆虫種に対する異
なるタンパク質を使用した場合に影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するため、または
同じ標的昆虫種に対して殺虫性があるが異なる作用機序(例えば、昆虫での異なる受容体
結合部位に結合する等)を有する異なるタンパク質を使用することによって植物に対する
昆虫の抵抗性発達を遅延させるために、上記の分類1から8のいずれか一つのタンパク質
をコードする複数のトランス遺伝子を含む。
【0200】
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植
物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、非生物ストレスに対して耐性である。そ
のような植物は、形質転換によりまたはそのようなストレス耐性を付与する突然変異を含
む植物の選択によって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物には以下のものな
どがある。
【0201】
a.植物細胞または植物においてポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)
遺伝子の発現および/または活性を低下させることができるトランス遺伝子を含む植物、
b.植物または植物細胞のポリ(ADP−リボース)グリコヒドロラーゼ(PARG)
コード遺伝子の発現および/または活性を低下させることができるストレス耐性促進トラ
ンス遺伝子を含む植物、
c.ニコチンアミダーゼ、ニコチネートホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン
酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチ
ド合成酵素またはニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼなどのニコチンアミ
ドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素をコードするストレス
耐性促進トランス遺伝子を含む植物。
【0202】
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植
物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、収穫産物の量、品質および/または貯蔵
安定性の変化および/または収穫産物の具体的な成分の特性変化も示し、それには下記の
ものなどがある。
【0203】
1)物理化学的特性、特にアミロース含有量またはアミロース/アミロペクチン比、分
枝度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度、デンプン粒度および/またはデンプ
ン粒子形態が、野生型植物細胞または植物で合成されるデンプンと比較して変化している
ことで、特殊な用途により適したものとなる改質デンプンを合成するトランスジェニック
植物、
2)非デンプン炭水化物ポリマーを合成する、または遺伝子組み換えなしに野生型植物
と比較して特性が変わっている非デンプン炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニッ
ク植物(例としては、特にイヌリン型およびレバン型のポリフルクトースを産生する植物
、α−1,4−グルカン類を産生する植物、α−1,6分枝α−1,4−グルカン類を産
生する植物、アルテルナンを産生する植物がある。)、
3)ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物。
【0204】
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植
物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、繊維特性が変化したワタ植物などの植物
である。そのような植物は、形質転換によりまたはそのような繊維特性を変化させる突然
変異を含む植物の選択により得ることができ、それには下記のものなどがある。
【0205】
a)改変型のセルロース合成酵素遺伝子を含むワタ植物などの植物、
b)改変型のrsw2またはrsw3相同性核酸を含むワタ植物などの植物、
c)ショ糖リン酸合成酵素の発現が高くなったワタ植物などの植物、
d)ワタ植物などのショ糖合成酵素の発現が高くなった植物、
e)繊維細胞の根底での原形質連絡制御のタイミングが、例えば繊維選択的β−1,3
−グルカナーゼの低下によって変化しているワタ植物などの植物、
f)例えばnodCなどのN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子および
キチン合成酵素遺伝子の発現により、反応性が変わった繊維を有するワタ植物などの植物
【0206】
やはり本発明によって処理することができる植物または植物品種(遺伝子工学などの植
物バイオテクノロジー法によって得たもの)は、油分特性が変わったセイヨウアブラナま
たは関連するアブラナ(Brassica)植物などの植物である。そのような植物は、
形質転換によりまたはそのような油分の特徴が変える突然変異を含む植物の選択によって
得ることができ、それには下記のものなどがある。
【0207】
a)高いオレイン酸含有量を有する油を産生するセイヨウアブラナ植物などの植物;
b)低いリノレン酸含有量を有する油を産生するセイヨウアブラナ植物などの植物;
c)低レベルの飽和脂肪酸を有する油を産生するセイヨウアブラナ植物などの植物。
【0208】
本発明によって処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、1以上の
毒素をコードする1以上の遺伝子を有する植物であり、それには、商品名YIELD G
ARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録
商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコ
シ)、Bt−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録
商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucot
n(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureG
ard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)およびN
ewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)で販売されているものなどがある。挙げること
ができる除草剤耐性植物の例には、商品名Roundup Ready(登録商標)(グ
リホセート耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(
登録商標)(ホスフィノトリシン耐性、例えば、セイヨウアブラナ)、IMI(登録商標
)(イミダゾリノン類耐性)およびSTS(登録商標)(スルホニル尿素耐性、例えばト
ウモロコシ)で販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種およびダイズ品種がある。挙
げることができる除草剤耐性植物(除草剤耐性となるよう従来の方法で育種された植物)
には、Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)で販売されている品種
などがある。
【0209】
本発明に従って処理可能な特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換事象または
形質転換事象の組み合わせを含む植物であり、それは、例えば、各種の国家もしくは地域
の規制当局向けのデータベースに挙げられており、事象1143−14A(ワタ、昆虫防
除、未寄託、WO06/128569に記載);事象1143−51B(ワタ、昆虫防除
、未寄託、WO06/128570に記載);事象1445(ワタ、除草剤耐性、未寄託
、US−A2002−120964またはWO02/034946に記載);事象170
53(イネ、除草剤耐性、PTA−9843として寄託、WO10/117737に記載
);事象17314(イネ、除草剤耐性、PTA−9844として寄託、WO10/11
7735に記載);事象281−24−236(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−
6233として寄託、WO05/103266またはUS−A2005−216969に
記載);事象3006−210−23(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−6233
として寄託、US−A2007−143876またはWO05/103266に記載);
事象3272(トウモロコシ、品質形質、PTA−9972として寄託、WO06098
952またはUS−A2006−230473に記載);事象40416(トウモロコシ
、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−11508として寄託、WO11/0755
93に記載);事象43A47(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA
−11509として寄託、WO11/075595に記載);事象5307(トウモロコ
シ、昆虫防除、ATCCPTA−9561として寄託、WO10/077816に記載)
;事象ASR−368(ベントグラス、除草剤耐性、ATCCPTA−4816として寄
託、US−A2006−162007またはWO04053062に記載);事象B16
(トウモロコシ、除草剤耐性、未寄託、US−A2003−126634に記載);事象
BPS−CV127−9(大豆、除草剤耐性、NCIMB番号41603として寄託、W
O10/080829に記載);事象CE43−67B(ワタ、昆虫防除、DSMACC
2724として寄託、US−A2009−217423またはWO06/128573に
記載);事象CE44−69D(ワタ、昆虫防除、未寄託、US−A2010−0024
077に記載);事象CE44−69D(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO06/1285
71に記載);事象CE46−02A(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO06/12857
2に記載);事象COT102(ワタ、昆虫防除、未寄託、US−A2006−1301
75またはWO04039986に記載);事象COT202(ワタ、昆虫防除、未寄託
、US−A2007−067868またはWO05054479に記載);事象COT2
03(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO05/054480に記載);事象DAS4027
8(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCCPTA−10244として寄託、WO11/0
22469に記載);事象DAS−59122−7(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐
性、ATCCPTA11384として寄託、US−A2006−070139に記載);
事象DAS−59132(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、未寄託、WO09/1
00188に記載);事象DAS68416(大豆、除草剤耐性、ATCCPTA−10
442として寄託、WO11/066384またはWO11/066360に記載);事
象DP−098140−6(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCCPTA−8296とし
て寄託、US−A2009−137395またはWO08/112019に記載);事象
DP−305423−1(大豆、品質形質、未寄託、US−A2008−312082ま
たはWO08/054747に記載);事象DP−32138−1(トウモロコシ、ハイ
ブリッド形成システム、ATCCPTA−9158として寄託、US−A2009−02
10970またはWO09/103049に記載);事象DP−356043−5(大豆
、除草剤耐性、ATCCPTA−8287として寄託、US−A2010−018407
9またはWO08/002872に記載);事象EE−1(茄子、昆虫防除、未寄託、W
O07/091277に記載);事象FI117(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC
209031として寄託、US−A2006−059581またはWO98/04414
0に記載);事象GA21(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC209033として寄
託、US−A2005−086719またはWO98/044140に記載);事象GG
25(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC209032として寄託、US−A2005
−188434またはWO98/044140に記載);事象GHB119(ワタ、昆虫
防除−除草剤耐性、ATCCPTA−8398として寄託、WO08/151780に記
載);事象GHB614(ワタ、除草剤耐性、ATCCPTA−6878として寄託、U
S−A2010−050282またはWO07/017186に記載);事象GJ11(
トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC209030として寄託、US−A2005−18
8434またはWO98/044140)に記載;事象GMRZ13(甜菜、ウィルス抵
抗性、NCIMB−41601として寄託、WO10/076212に記載);事象H7
−1(甜菜、除草剤耐性、NCIMB41158またはNCIMB41159として寄託
、US−A2004−172669またはWO04/074492に記載);事象JOP
LIN1(小麦、疾患耐性、未寄託、US−A2008−064032に記載);事象L
L27(大豆、除草剤耐性、NCIMB41658として寄託、WO06/108674
またはUS−A2008−320616に記載);事象LL55(大豆、除草剤耐性、N
CIMB41660として寄託、WO06/108675またはUS−A2008−19
6127に記載);事象LLcotton25(ワタ、除草剤耐性、ATCCPTA−3
343として寄託、WO03013224またはUS−A2003−097687に記載
);事象LLRICE06(イネ、除草剤耐性、ATCC−23352として寄託、US
6,468,747またはWO00/026345に記載);事象LLRICE601(
イネ、除草剤耐性、ATCCPTA−2600として寄託、US−A2008−2289
060またはWO00/026356に記載);事象LY038(トウモロコシ、品質形
質、ATCCPTA−5623として寄託、US−A2007−028322またはWO
05061720に記載);事象MIR162(トウモロコシ、昆虫防除、PTA−81
66として寄託、US−A2009−300784またはWO07/142840に記載
);事象MIR604(トウモロコシ、昆虫防除、未寄託、US−A2008−1674
56またはWO05103301に記載);事象MON15985(ワタ、昆虫防除、A
TCCPTA−2516として寄託、US−A2004−250317またはWO02/
100163に記載);事象MON810(トウモロコシ、昆虫防除、未寄託、US−A
2002−102582に記載);事象MON863(トウモロコシ、昆虫防除、ATC
CPTA−2605として寄託、WO04/011601またはUS−A2006−09
5986に記載);事象MON87427(トウモロコシ、受粉制御、ATCCPTA−
7899として寄託、WO11/062904に記載);事象MON87460(トウモ
ロコシ、ストレス耐性、ATCCPTA−8910として寄託、WO09/111263
またはUS−A2011−0138504に記載);事象MON87701(大豆、昆虫
防除、ATCCPTA−8194として寄託、US−A2009−130071またはW
O09/064652に記載);事象MON87705(大豆、品質形質−除草剤耐性、
ATCCPTA−9241として寄託、US−A2010−0080887またはWO1
0/037016に記載);事象MON87708(大豆、除草剤耐性、ATCCPTA
9670として寄託、WO11/034704に記載);事象MON87754(大豆、
品質形質、ATCCPTA−9385として寄託、WO10/024976に記載);事
象MON87769(大豆、品質形質、ATCCPTA−8911として寄託、US−A
2011−0067141またはWO09/102873に記載);事象MON8801
7(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−5582として寄託、US
−A2008−028482またはWO05/059103に記載);事象MON889
13(ワタ、除草剤耐性、ATCCPTA−4854として寄託、WO04/07223
5またはUS−A2006−059590に記載);事象MON89034(トウモロコ
シ、昆虫防除、ATCCPTA−7455として寄託、WO07/140256またはU
S−A2008−260932に記載);事象MON89788(大豆、除草剤耐性、A
TCCPTA−6708として寄託、US−A2006−282915またはWO06/
130436に記載);事象MS11(アブラナ、受粉制御−除草剤耐性、ATCCPT
A−850またはPTA−2485として寄託、WO01/031042に記載);事象
MS8(アブラナ、受粉制御−除草剤耐性、ATCCPTA−730として寄託、WO0
1/041558またはUS−A2003−188347に記載);事象NK603(ト
ウモロコシ、除草剤耐性、ATCCPTA−2478として寄託、US−A2007−2
92854に記載);事象PE−7(イネ、昆虫防除、未寄託、WO08/114282
に記載);事象RF3(アブラナ、受粉制御−除草剤耐性、ATCCPTA−730とし
て寄託、WO01/041558またはUS−A2003−188347に記載);事象
RT73(アブラナ、除草剤耐性、未寄託、WO02/036831またはUS−A20
08−070260に記載);事象T227−1(甜菜、除草剤耐性、未寄託、WO02
/44407またはUS−A2009−265817に記載);事象T25(トウモロコ
シ、除草剤耐性、未寄託、US−A2001−029014またはWO01/05165
4に記載);事象T304−40(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−81
71として寄託、US−A2010−077501またはWO08/122406に記載
);事象T342−142(ワタ、昆虫防除、未寄託、WO06/128568に記載)
;事象TC1507(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、未寄託、US−A2005
−039226またはWO04/099447に記載);事象VIP1034(トウモロ
コシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−3925として寄託、WO03/052
073に記載)、事象32316(トウモロコシ,昆虫防除−除草剤耐性、PTA−11
507として寄託、WO11/084632に記載)、事象4114(トウモロコシ、昆
虫防除−除草剤耐性、PTA−11506として寄託、WO11/084621に記載)
などがある。
【0210】
本発明により処理することができる特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換事
象または形質転換事象の組み合わせを含む植物であり、それは例えば各種の国または地域
の規制当局からのデータベースに列記されたものである(例えば、http://gmo
info.jrc.it/gmp_browse.aspxおよびhttp://www
.agbios.com/dbase.phpを参照する)。
【0211】
実施例
全ての実施例において、少なくとも一つのBCAおよび少なくとも一つの特定の殺虫剤
を含む組成物の効率は、「コルビー式」によって求めた。二つの化合物のある組み合わせ
の予想効力は、次のように計算される(Colby, S. R., ″Calcula
ting Synergistic and antagonistic Respon
ses of Herbicide Combinations″, Weeds 15
, pp. 20−22, 1967を参照)。
【0212】
Xが、m ppmそれぞれm g/haの濃度での試験化合物Aについての未処理対照
の死亡率%で表される効力であり、
Yが、n ppmそれぞれn g/haの濃度での試験化合物Bについての未処理対照
の死亡率%で表される効力であり、
Eが、mおよびn ppmそれぞれmおよびn g/haでAおよびBの混合物を用い
た場合の未処理対照の死亡率%で表した効力である場合、
【数1】
【0213】
である。
【0214】
組み合わせの観察された殺虫効力が「E」として計算される効力より高い場合、その二
つの化合物の組み合わせは、相加的より高い効果を有しており、すなわち相乗効果がある
【0215】
下記において、次の化合物/化合物略称を用いる。
【0216】
上記でB19と称した菌株枯草菌(Bacillus subtilis)AQ300
02は、下記の表においてQST3002と称される。8.5・10CFU/g(1.
34%)の本菌株を含む溶液を用いている。
【0217】
下記の比はいずれも、生物農薬製剤1g当たり約1010細胞もしくは胞子の生物農薬
/個々の生物農薬の胞子製剤を指す(上記の比についての定義を参照)。
【0218】
上記の定義によれば、I277は、1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[(2,2
,2−トリフルオロエチル)スルフィニル]フェニル}−3−(トリフルオロメチル)−
1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(WO2006/043635から公知)
を表す。
【0219】
I309/I310は、95%のI310(主要異性体)および5%のI309(少量
異性体)の混合物を指す。
【化1】
【0220】
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチ
ルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾー
ル−1−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I309)(WO2
010/069502から公知)、および
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチ
ルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾー
ル−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I310)(WO2
010/069502)から公知。
【0221】
実施例A
モモアカアブラムシ(Myzus persicae)−噴霧試験(MYZUPE)
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.5重量部
活性化合物の好適な製剤を製造するため、活性化合物1重量部を、所定量の溶媒および
乳化剤と混合し、得られた濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。胞子懸濁
液の好適な製剤を製造するため、胞子を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。
【0222】
あらゆる段階のモモアカアブラムシ(Myzus persicae)を付けたハクサ
イ(Brassica pekinensis)の円板に、所望濃度の有効成分製剤を噴
霧する。
【0223】
所定の期間後、死亡率(%)を求める。100%は全てのアブラハムが死亡していたこ
とを意味し、0%は死亡したアブラムシがいなかったことを意味する。そうして求めた死
亡率を、コルビー式(上記参照)を用いて再計算する。
【0224】
本試験で本願によれば、例えば下記の組み合わせが、単一化合物と比較して相乗効果を
示す。
【0225】
表A1:モモアカアブラムシ(Myzus persicae)−試験
【表1】
【0226】
表A2:モモアカアブラムシ(Myzus persicae)−試験
【表2】
【0227】
実施例B
ナミハダニ(Tetranychus urticae)−噴霧試験、OP抵抗性
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.5重量部
活性化合物の好適な製剤を製造するため、活性化合物1重量部を、所定量の溶媒および
乳化剤と混合し、得られた濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。胞子懸濁
液の好適な製剤を製造するため、胞子を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。
【0228】
全ての段階のナミハダニ(Tetranychus urticae)による重度の侵
襲を受けているインゲンマメ(Phaseolus vulgaris)に、所望の濃度
の有効成分の製剤を噴霧する。
【0229】
所定の期間後、死亡率(%)を求める。100%は全てのハダニが死亡していたことを
意味し、0%は死亡したハダニがいなかったことを意味する。そうして求めた死亡率を、
コルビー式(上記参照)を用いて再計算する。
【0230】
本試験で本願によれば、例えば下記の組み合わせが、単一化合物と比較して相乗効果を
示す。
【0231】
表B1:ナミハダニ(Tetranychus urticae)−試験
【表3】
【0232】
表B2:ナミハダニ(Tetranychus urticae)−試験
【表4】
【0233】
実施例C:カラシナハムシ(Phaedon cochleariae)−噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.5重量部
活性化合物の好適な製剤を製造するため、活性化合物1重量部を、所定量の溶媒および
乳化剤と混合し、得られた濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。胞子懸濁
液の好適な製剤を製造するため、胞子を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。
【0234】
ハクサイ(Brassica pekinensis)葉の円板に所望濃度の有効成分
の製剤を噴霧する。乾燥したら、葉円板にハムシ(mustard beetle)幼虫
(カラシナハムシ(Phaedon cochleariae))を付ける。
【0235】
所定の期間後、死亡率(%)を求める。100%は全ての甲虫幼虫が死亡していたこと
を意味し、0%は死亡した甲虫幼虫がいなかったことを意味する。そうして求めた死亡率
を、コルビー式(上記参照)を用いて再計算する。
【0236】
本試験で本願によれば、例えば下記の組み合わせが、単一化合物と比較して相乗効果を
示す。
【0237】
表C:カラシナハムシ(Phaedon cochleariae)−試験
【表5】
【0238】
実施例D
ヨトウガ(Spodoptera frugiperda)−噴霧試験
溶媒:アセトン78.0重量部
ジメチルホルムアミド1.5重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.5重量部
活性化合物の好適な製剤を製造するため、活性化合物1重量部を、所定量の溶媒および
乳化剤と混合し、得られた濃厚液を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。胞子懸濁
液の好適な製剤を製造するため、胞子を乳化剤含有水で希釈して所望の濃度とする。
【0239】
トウモロコシ(Zea mais)葉切片に、所望濃度の有効成分の製剤を噴霧する。
乾燥したら、葉切片にツマジロクサヨトウ幼虫(Spodoptera frugipe
rda)を落として付ける。
【0240】
所定の期間後、死亡率(%)を求める。100%は全ての毛虫が死亡していたことを意
味し、0%は死亡した毛虫がいなかったことを意味する。そうして求めた死亡率を、コル
ビー式(上記参照)を用いて再計算する。
【0241】
本試験で本願によれば、例えば下記の組み合わせが、単一化合物と比較して相乗効果を
示す。
【0242】
表D−1:ヨトウガ(Spodoptera frugiperda)−試験
【表6】