(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ボールを打つように構成された打撃面、打撃面の下部から後方に延伸するソール面、ヒール面、およびトウ面を有するアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディであって、ヒール面における孔を含む接続構造を有するゴルフクラブヘッドボディ、および
該ゴルフクラブヘッドボディの該接続構造に係合したシャフト係合部材であって、該シャフト係合部材は、ゴルフクラブシャフトを該ゴルフクラブヘッドボディに接続するために該シャフトに係合するように構成された第一の部分と、該ゴルフクラブヘッドボディの該接続構造に係合する第二の部分とを含み、第二の部分は、該孔に隣接するヒール面に係合するショルダー領域と、該ショルダー領域から該孔中に延伸する突起とを含み、該ショルダー領域は、該クラブヘッドボディのソール面と整列する下面を有する、前記シャフト係合部材を含み、
該ゴルフクラブヘッドボディの重心よりも完全に下の場所において該シャフト係合部材が該接続構造に係合しており、
該孔が、該ゴルフクラブヘッドボディの重心よりも下に位置し、かつ該突起が、ヒール−トウ方向に該ゴルフクラブヘッドボディ中に延伸し、該突起が該ゴルフクラブヘッドボディの重心よりも完全に下に配置され、
該突起が長さを有し、かつ該突起の密度が該突起の長さに沿って変動する、
ゴルフクラブヘッド。
第一の部分および第二の部分が、互いに対して傾斜し、該第一の部分がゴルフクラブヘッドボディから離れて上方に延伸し、かつ該第二の部分の突起が接続構造に受けられかつヒール−トウ方向に該ゴルフクラブヘッドボディ中に延伸する、請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
ボールを打つように構成された打撃面、打撃面の下部から後方に延伸するソール面、ヒール面、およびトウ面を有するゴルフクラブヘッドボディであって、ヒール面に位置し、該ゴルフクラブヘッドボディ中に延伸し、かつ該ゴルフクラブヘッドボディの重心よりも下に位置する孔を含む、接続構造を有する、ゴルフクラブヘッドボディ、ならびに
ゴルフクラブシャフトを該ゴルフクラブヘッドボディに接続するために該シャフトに係合するように構成された第一の部分、および該ゴルフクラブヘッドボディの該接続構造に係合した第二の部分を含む、シャフト係合部材であって、該第二の部分が、該孔に隣接するヒール面に係合するショルダー領域と、該ショルダー領域から延伸し、該孔に受けられ、かつヒール−トウ方向に該ゴルフクラブヘッドボディ中に延伸する突起とを含み、該ショルダー領域が、該クラブヘッドボディのソール面と整列する下面を有し、該突起が該ゴルフクラブヘッドボディの重心よりも完全に下に配置され、かつ該第一の部分が該第二の部分に対して傾斜しかつ該ゴルフクラブヘッドボディから離れて上方に延伸する、シャフト係合部材
を含み、
該突起が長さを有し、かつ該突起の密度が該突起の長さに沿って変動する、
ゴルフクラブヘッド。
シャフト係合部材の第二の部分の上部がアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディのヒール端の高さの3/4未満に延伸するように構成され、かつ間隙が該ゴルフクラブヘッドボディの該ヒール端の少なくとも上1/4と該シャフト係合部材との間に画定される、請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
シャフト係合部材の第二の部分の上部がアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディのヒール端の高さの1/2未満に延伸するように構成され、かつ間隙が該ゴルフクラブヘッドボディの該ヒール端の少なくとも上1/2と該シャフト係合部材との間に画定される、請求項12記載のゴルフクラブヘッド。
ボールを打つように構成された打撃面、打撃面の下部から後方に延伸するソール面、ヒール面、およびトウ面を有するゴルフクラブヘッドボディであって、ヒール面に位置し、該ゴルフクラブヘッドボディ中に延伸し、かつ該打撃面の幾何学的中心よりも下に位置する孔を含む、接続構造を有する、ゴルフクラブヘッドボディ、ならびに
ゴルフクラブシャフトを該ゴルフクラブヘッドボディに接続するために該シャフトに係合するように構成された第一の部分、および該ゴルフクラブヘッドボディの該接続構造に係合した第二の部分を含む、シャフト係合部材であって、該第二の部分が、該孔に隣接するヒール面に係合するショルダー領域と、該ショルダー領域から延伸し、該孔に受けられ、かつヒール−トウ方向に該ゴルフクラブヘッドボディ中に延伸する、突起とを含み、該ショルダー領域が、該クラブヘッドボディのソール面と整列する下面を有し、該突起が該打撃面の該幾何学的中心よりも完全に下に配置され、かつ該第一の部分が該第二の部分に対して傾斜しかつ該ゴルフクラブヘッドボディから離れて上方に延伸する、シャフト係合部材
を含み、
該突起が長さを有し、かつ該突起の密度が該突起の該長さに沿って変動する、
ゴルフクラブヘッド。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
以下の説明および添付図面は、本開示の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブの特徴を開示する。
【0015】
I. 本開示の例示的ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよび方法の一般的説明
本開示の局面はアイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびアイアンタイプゴルフクラブに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のアイアンタイプゴルフクラブヘッドは、(a)アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディ、(b)打球面、および(c)アイアンタイプゴルフクラブヘッドをアイアンタイプゴルフクラブのシャフトに係合させるように構成されたシャフト係合部材を含みうる。
【0016】
本開示の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材は、一体に形成されてもよく、かつ/または互いに係合するように構成された別々のパーツであってもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材は、接続全体がアイアンタイプゴルフクラブヘッドの重心および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディの重心よりも完全に下にある、アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続を設けるように構成されうる。さらに、本開示の局面にしたがって、アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材は、アイアンタイプゴルフクラブヘッドの打撃面の中心よりも完全に下、またはゴルフボールとアイアンタイプゴルフクラブヘッドの打撃面との間の他の好ましいインパクト位置よりも完全に下に、アイアンタイプゴルフクラブヘッドボディとシャフト接続部材との間の接続全体を設けるように構成されうる。
【0017】
本開示のさらなる局面はウッドタイプゴルフクラブヘッドおよびウッドタイプゴルフクラブに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のウッドタイプゴルフクラブヘッドは、(a)ウッドタイプゴルフクラブヘッドボディ、(b)打球面、および(c)ウッドタイプゴルフクラブヘッドをウッドタイプゴルフクラブのシャフトに係合させるように構成されたシャフト係合部材を含みうる。
【0018】
本開示の局面にしたがって、ウッドタイプゴルフクラブヘッドは、ウッドタイプゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続全体がウッドタイプゴルフクラブヘッドの重心および/またはウッドタイプゴルフクラブヘッドボディの重心よりも完全に下にあるように構成されうる。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、ウッドタイプゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続全体がウッドタイプゴルフクラブヘッドの打球面の中心よりも完全に下、またはゴルフボールとウッドタイプゴルフクラブヘッドの打球面との間の他の好ましいインパクト位置よりも完全に下にあるように構成されうる。
【0019】
さらに、本開示の局面にしたがって、アイアンタイプまたはウッドタイプゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材が、互いに係合するように構成された別々のピースであってもよいことに留意されたい。さらに、本開示の他の局面にしたがって、アイアンタイプまたはウッドタイプゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材は単体1ピース構成として一体に形成されてもよい。
【0020】
本開示のさらなる局面は、たとえば上記の種類のゴルフクラブヘッドを含むアイアンタイプおよびウッドタイプゴルフクラブ構造に関する。そのようなアイアンタイプおよびウッドタイプゴルフクラブ構造は、(任意に、別個のシャフト係合部材、またはクラブヘッドおよび/もしくはシャフトの一つもしくは複数における一部分として設けられるシャフト係合部材によって)ゴルフクラブヘッドに取り付けられたシャフト;シャフトに取り付けられたグリップまたはハンドル;などの一つまたは複数をさらに含みうる。
【0021】
本開示のなおさらなる局面は、本開示の例のアイアンタイプおよびウッドタイプゴルフクラブヘッドならびにアイアンタイプおよびウッドタイプゴルフクラブ構造を生成するための方法に関する。そのような方法は、たとえば以下の一つまたは複数の工程を任意の所望の順序および/または組み合わせで含みうる。(a)たとえば上記の様々な種類のゴルフクラブヘッド(上記の様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)を、たとえばゴルフクラブヘッドボディを製造するかまたは他のやり方で構築すること、第三者の供給源から得ることなどにより設ける工程、(b)(たとえばシャフト係合部材によって)シャフトをゴルフクラブヘッドに係合させる工程、ならびに(c)グリップをシャフトに係合させる工程。
【0022】
上記で示した本開示の様々な例示的局面の一般的説明を前提として、本開示のゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造の様々な具体例のより詳細な説明を以下に示す。
【0023】
II. 本開示の例示的ゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ構造および方法の詳細な説明
以下の考察および添付図面は、本開示の様々な例示的ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造を記述する。一つを超える図面で同じ参照番号が見られる場合、その参照番号は、本明細書および図面を通して同じまたは類似パーツを指すために一貫して使用される。
【0024】
本開示のアイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のより具体的な例および特徴を、
図1〜
図5Aおよび
図6〜
図10Aに示す例示的ゴルフクラブ構造に関連して以下で詳細に説明する。
【0025】
図1は、本開示の局面のアイアンタイプゴルフクラブ100の一例を一般的に示す。
図1に見られるように、アイアンタイプゴルフクラブは本開示のアイアンタイプゴルフクラブヘッド101を含みうる。
【0026】
ゴルフクラブ構造100全体は、ゴルフクラブヘッド101以外にも、シャフト103、およびシャフト103に取り付けられたグリップまたはハンドル105を含みうる。シャフト103は、たとえば、クラブヘッド101中に延伸するシャフト受けスリーブもしくは要素(たとえば以下で説明するシャフト係合部材)を通じて、ホーゼル(たとえば以下で説明するシャフト係合部材に含まれるホーゼル)によって、かつ/または以下でさらに詳細に説明する他のやり方でゴルフクラブヘッド101に受け、係合しおよび/または取り付け得る。接続は接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保定要素などの)などによりうる。望むならば、ヘッド上での一つのシャフトの別のシャフトへの容易な交替、および/またはヘッドに対するシャフトの調節を可能にする機械的コネクタを使用して、解除可能および/または調節可能にシャフト103をゴルフクラブヘッド101に接続することができる。
【0027】
シャフト103は、グラファイト系材料、複合材料または他の非金属材料、鋼材(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、ポリマー材料、様々な材料の組み合わせなどの、当技術分野において公知であり、使用される従来の材料を含む任意の好適なまたは所望の材料から作製することができる。また、当技術分野において公知であり、使用される従来のやり方を含む任意の好適なまたは所望のやり方で、たとえば接着剤またはセメント、機械的コネクタなどを使用して、グリップまたはハンドル105をシャフト103に取り付け、係合させ、かつ/またはそこから延伸させることができる。別の例としては、望むならば、グリップまたはハンドル105を単体1ピース構成としてシャフト103と一体に形成することができる。さらには、本開示を逸脱することなく、ゴム材料、革材料、その中に埋め込まれるひも材料または他の布材料を含むゴム材料または他の材料、ポリマー材料などをたとえば含む任意の所望のグリップまたはハンドル用材料を使用することができる。
【0028】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド101はゴルフクラブヘッドボディ107およびシャフト係合部材109を含みうる。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ101は打球面111も含みうる。いくつかの例示的構造において、打球面111は単体1ピース構成としてゴルフクラブヘッドボディ107と一体に形成されうる。他の例にしたがって、打球面111は、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合するように構成されたフェースプレートなどの別個の要素を構成しうる。たとえば、ゴルフクラブヘッドボディ107は、フェースプレートを受けるための陥凹、切欠、フレームまたは他の構成などの構造を含みうる。本開示の局面にしたがって、フェースプレートはゴルフクラブヘッドボディ107に多様なやり方で係合しうる。たとえば、フェースプレートはプレス嵌め;接着剤またはセメントによる接着;溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術;機械的コネクタ;などによってゴルフクラブヘッドボディ107に係合しうる。
【0029】
本開示の局面にしたがって、打球面111は概して台形の形状を有しうる。この形状はゴルフクラブヘッドボディ107の上部とソールとの間に延伸し、実質的にゴルフクラブヘッドボディ107のトウとヒールとの間にさらに延伸する。当然、打球面111は他の構成を同様に有してもよい。
【0030】
本開示のさらなる局面にしたがって、打球面111は一つまたは複数の材料で構成されうる。打球面の材料は、ゴルフボールとのインパクトの繰り返しに耐えるだけの相対的に耐久性のあるものであるべきである。いくつかのより具体的な例として、打球面111は高強度チタン鋼もしくは他の金属、または他の合金を同様に含みうる。
【0031】
さらに、本開示の局面にしたがって、打球面111は、(クラブがボールアドレス向きに向く際に)打球面111にわたって概して水平に延伸する一つもしくは複数のスコアラインすなわち溝を含みうる。スコアラインは、(たとえばゴルフスイング中の)ゴルフクラブヘッド101とゴルフボールとのインパクト中にゴルフボールのディンプル面と相互作用してゴルフショット中のゴルフボールの空気力学に影響しうる。たとえば、スコアラインはゴルフショット中にゴルフボールのスピン(たとえばバックスピン)を引き起こしうる。
【0032】
本開示の局面は、ゴルフクラブヘッドボディ107およびシャフト係合部材109の特定の構造に関する。本発明のいくつかの例にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107およびシャフト係合部材109は、互いに係合するように構成された別々のピースでありうる。
図2〜
図3は、本開示のそのような態様のゴルフクラブヘッド101の様々な図を示す。具体的には、
図2は、本開示の局面のゴルフクラブヘッド101の例示的態様の正面図であり、
図3は、
図2に示すゴルフクラブヘッド101の態様の分解図である。
【0033】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107を、本開示を逸脱することなく、任意の好適なもしくは望ましいやり方でおよび/または任意の好適なもしくは望ましい材料から、たとえば、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の材料からおよび/または従来のやり方で、構築することができる。たとえば、クラブヘッドボディ107および/またはその様々なパーツを、鍛造、鋳造、成形により、かつ/または、当技術分野において従来公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作製することができる。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107はブレードタイプアイアンゴルフクラブヘッドでありうる。他の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107は周辺重量配分および/もしくはキャビティバックタイプゴルフクラブヘッド、ハーフキャビティアイアンタイプゴルフクラブヘッド、または他のアイアンタイプゴルフクラブヘッド構造でありうる。
【0034】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107は上部107a、ソール107b、トウ端107cおよびヒール端107dを含みうる。さらに、
図2および
図3に見られるように、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107は概して台形の形状で構成されうる。
【0035】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dの少なくとも一部分は実質的に平坦でありうる。たとえば、ゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dの少なくとも一部分は、ゴルフクラブヘッドボディ107のソール107bに実質的に垂直な平面内に延伸する相対的に平坦な表面として形成されうる(たとえば、ゴルフクラブヘッド101がボールアドレス位置にある際に、ヒール端107dは実質的に垂直な平面内に延伸しうる)。さらに、
図3に見られるように、本開示の局面にしたがって、ヒール端107dは、ヒール端107dがソール107bから垂直に延伸するに従って狭くなるという先細り状の構成を有しうる。したがって、ヒール端107dの下部分はヒール端107dの上部分よりも幅広い。
【0036】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107はシャフト係合部材109に係合するように構成されうる。たとえば、
図3に示すように、ゴルフクラブヘッドボディ107は、シャフト係合部材109の一部分を受けるように構成された、孔108などの構造を含みうる。本開示の局面にしたがって、孔108はゴルフクラブヘッドボディ107に多様なやり方で設けることができる。たとえば、孔108は穿孔されてもよく、押出法によって他のやり方で作り出されてもよい。また、孔108は、製造中に、たとえばゴルフクラブヘッドボディ107が鍛造、鋳造、成形、ならびに/または他の技術およびプロセスによって作り出される際に、ゴルフクラブヘッドボディ107に形成されてもよい。
【0037】
本開示の局面にしたがって、孔108は、シャフト係合部材109に係合するように構成されたゴルフクラブヘッドボディ107の側面に形成されうる。たとえば、孔108はゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dに配置されうる。そのような例示的態様を
図2〜
図3に示す。
図2〜
図3に見られるように、孔108は、ゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dに形成される平面からゴルフクラブヘッドボディ107中に延伸する。本開示の局面にしたがって、孔108はゴルフクラブヘッドボディ107中0.2〜1.0インチ、0.4〜0.8インチまたは0.5〜0.6インチに延伸しうる。望むならば、孔108は、直径がゴルフクラブヘッドボディ107中に深く延伸するに従って狭くなるように先細り状であってもよい。シャフト係合部材109およびゴルフクラブヘッドボディ107がしっかりと係合している限り、孔108がゴルフクラブヘッドボディ107中に延伸する距離または深さは所望により変動しうる。たとえば、本開示のいくつかの態様において、孔108は、実質的にゴルフクラブヘッドボディ107の全長またはゴルフクラブヘッドボディ107のソールの全長にわたってゴルフクラブヘッドボディ107中に延伸しうる。言い換えれば、孔108は、ゴルフクラブヘッドボディ107の長さの60%、70%、80%、90%もしくは95%、またはゴルフクラブヘッドボディ107のソールの長さの60%、70%、80%、90%もしくは95%にわたってゴルフクラブヘッドボディ107中に延伸しうる。
【0038】
本開示の局面にしたがって、孔108の開口における幅(たとえば直径)は所望により変動しうる。本開示のいくつかの局面にしたがって、孔108の開口は0.25〜0.75インチ、0.4〜0.6インチまたは0.5〜0.55インチの幅を有しうる。さらに、孔108の開口はゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dの総表面積の20〜70%、30〜60%または40〜50%の範囲でありうる。本開示の局面にしたがって、孔108の開口の形状は所望により構成されうる。たとえば、孔108の開口の形状は円形、三角形、正方形もしくは長方形、他の多角形、鋸歯形などでありうる。さらに、図示される態様には単一の孔のみが示されているが、望むならば複数の孔を設け、使用してもよい。
【0039】
本開示の局面にしたがって、孔108は、(クラブヘッド101がボールアドレス向きにある際に)水平または相対的に水平なゴルフクラブヘッドボディ107中の孔として構成されうる。たとえば、図示される態様に見られるように、孔108はゴルフクラブヘッドボディ107のトウ−ヒール方向に水平に延伸する。しかし、望むならば、孔108は、ゴルフクラブヘッドボディ107中に傾斜孔を作り出すように構成してもよい。たとえば、孔108はゴルフクラブヘッド107のヒール−トウ方向に対して上方または下方に傾斜しうる。
【0040】
本開示の局面にしたがって、孔108は、クラブヘッド101がボールアドレス向きにある際にゴルフクラブヘッドボディ107において相対的に低く配置されうる。たとえば、孔108はゴルフクラブヘッドボディ107の上部107aよりもゴルフクラブヘッドボディ107のソール107bの方により近く配置されうる。いくつかのより具体的な例として、孔108は、(たとえばクラブヘッド101がボールアドレス向きにある際にゴルフクラブヘッドボディ107のソールから最高点まで測定される場合の)ゴルフクラブヘッドボディ107の高さ全体の下半分、下三分の一または下四分の一にあるように配置されうる。さらに、本開示の局面にしたがって、孔108はクラブヘッドボディ107のソール107bのすぐ上にあるように配置されうる(たとえば、孔108の下縁はゴルフクラブヘッドボディ107のソール107bよりも約0.125〜0.25インチ上の範囲内でありうる)。
【0041】
上記で説明したように、ゴルフクラブヘッド101はシャフト係合部材109を含みうる。シャフト係合部材109は、シャフト103を受けさらにゴルフクラブヘッドボディ107を係合させるように構成されうる。本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109を、本開示を逸脱することなく、任意の好適なもしくは望ましいやり方でおよび/または任意の好適なもしくは望ましい材料から、たとえば、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブヘッドのパーツを作製するための当技術分野において公知でありかつ使用される従来の材料からおよび/または従来のやり方で、構築することができる。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107と同様に、シャフト係合部材109を鍛造、鋳造、成形、ならびに/または他の技術およびプロセスなどの多様なやり方で形成することができ、金属(たとえば鋼、合金など)、プラスチック、ポリマーなどの耐久性のある材料から作製することができる。さらに、
図2〜
図3に見られるように、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109は、ゴルフクラブのシャフト103に係合するように構成された第一の部分109a、およびクラブヘッドボディ107に係合するように構成された第二の部分109bを含みうる。
【0042】
本開示の局面にしたがって、第一の部分109aは、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合しかつゴルフクラブ100がボールアドレス位置にある際に、ゴルフクラブヘッドボディ107から離れて上方に延伸するように向きうる。さらに、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第一の部分109aは、シャフトを係合させるためのホーゼルまたは他の構造を含みうる。本開示の局面にしたがって、シャフト103はホーゼルに受けられうるし、かつ/またはホーゼルにおよび/もしくはホーゼルを通じて挿入されうる。
【0043】
望むならば、シャフト係合部材109の第一の部分109aは、ヘッド上での一つのシャフトの別のシャフトへの容易な交替を可能にしかつ/またはゴルフクラブヘッド107に対するシャフト103の向きの調節を可能にする機械的コネクタを使用して、解除可能および/または調節可能にシャフト103をシャフト係合部材109の第一の部分109aに係合させることができるように構成してもよい。たとえば、ねじ、ロック機構などをシャフト係合部材109の第一の部分109aに組み込むことができ、シャフト係合部材109の第一の部分109aに係合すべきシャフト103の端部を対応する構成で構成することができる。あるいは、接着剤またはセメントによる接着、溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などによって、シャフト103をシャフト接続部材109に固定してもよい。
【0044】
さらに、場合によっては、望むならば、ホーゼルを除去してもよく、シャフト103をゴルフクラブヘッド101のシャフト係合部材109の第一の部分109aを通じて他のやり方でゴルフクラブヘッド101に取り付けてもよい。たとえば、突合せ溶接、レーザー溶接、他の種類の溶接;接着剤またはセメントによる接着、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術;などによって、シャフト103を他のやり方でシャフト係合部材109の第一の部分109aに係合させることができる。
【0045】
上記で説明したように、本開示の局面にしたがって、シャフト係合機構109は、クラブヘッドボディ107に係合するように構成された第二の部分109bを含みうる。
図2に見られるように、本開示の局面にしたがって、第二の部分109bは、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合しかつゴルフクラブ100がボールアドレス位置にある際に、水平にまたは相対的に水平に延伸するように向きうる。望むならば、シャフト係合部材109は、シャフト係合部材109の第一の部分109aとシャフト係合部材109の第二の部分109bとの間に鈍角が画定されるように構成されうる。シャフト接続部材の第二の部分109bとシャフト接続部材の第一の部分109aとの間に形成される角は、シャフト接続部材の第二の部分109bの上部を画定しうる。そのような態様において、シャフト接続部材の第二の部分109bは、シャフト接続部材の第二の部分109bとシャフト接続部材の第一の部分109aとの間に形成される角を部分的に画定する、(クラブヘッド101がボールアドレス位置にある際に)水平なまたは相対的に水平な線を超えて延伸しないと考えられる。
図3はそのような線を破線形式で示す。
【0046】
さらに、
図2に示すように、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bは、ゴルフクラブヘッドボディ107の対応する外面に整列する外面を伴って構成されうる。たとえば、シャフト係合部材109の第二の部分109bはショルダー区域109dを伴って構成されうる。ここで、シャフト係合部材109がゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、ショルダー区域109dの前面はゴルフクラブヘッド101の前面、または打球面111に整列する。同様に、シャフト係合部材109の第二の部分109bは、シャフト係合部材109がゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、ショルダー区域109dの下面および後面がゴルフクラブヘッドボディ107のソール面および後面にそれぞれ整列するように構成されうる。こうして、シャフト係合部材109がゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、シャフト係合部材109とゴルフクラブヘッドボディ107との間に相対的に継ぎ目のない係合が存在しうる(係合面の少なくとも一部分または大部分に沿って)。場合によっては、ゴルフクラブボディ107とシャフト係合部材109との間の継ぎ目をたとえば塗料、クロム処理もしくは電気めっき、コーティング、または何らかの他のやり方で覆い隠してもよい。
【0047】
本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bは、第二の部分109bの上部がゴルフクラブヘッドボディ107の上部に係合しないように構成されうる。たとえば、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bのショルダー区域109dの上部は、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、ゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dの高さの3/4未満またはゴルフクラブヘッドボディ107全体の高さの3/4未満の位置に存在しうる。さらに、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bのショルダー区域109dの上部は、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、ゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dの高さの1/2または1/4未満の位置に存在しうる。
【0048】
したがって、
図2に見られるように、そのような構成において、ゴルフクラブヘッドボディ107のヒール端107dとシャフト係合部材109との間に空間または間隙が設けられる。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ107およびシャフト係合部材109は、シャフト係合部材109がクラブヘッドボディ107に係合する際に、クラブヘッドボディ107のヒール端107dの上部分(たとえば上3/4、1/2、1/4など)(またはクラブヘッドボディ107dの上部分(たとえば上3/4、1/2、1/4など))とシャフト係合部材109との間に空間または間隙を設けるように構成されうる。
図2に見られるように、この構成において、ヒール端107dの平面の下部分がシャフト係合部材109に係合しうる一方、ヒール端107dの垂直面の上部分(たとえば上3/4、1/2、1/4など)は露出し、シャフト係合部材109に係合しない。
【0049】
本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bは、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、シャフト係合部材109とゴルフクラブヘッドボディ107との間の接続(たとえばシャフト係合部材109の第二の部分109b)がアイアンタイプゴルフクラブヘッド101の重心よりも下、および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディ107の重心よりも下、および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドの打球面の中心よりも下にあるように構成されうる。たとえば、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bは、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合する際に、シャフト係合部材109の第二の部分109b全体がアイアンタイプゴルフクラブヘッド101の重心よりも下、および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディ107の重心よりも下、および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドの打球面の中心よりも下にあるように構成されうる。
【0050】
本開示の局面にしたがって、第二の部分109bは、第二の部分109bから延伸する突起109cを含みうる。本開示の局面にしたがって、突起109cはシャフト係合部材109の第二の部分109bの側面から延伸しうる。
図3に見られるように、突起109cは、シャフト係合部材109の第二の部分109bの側面に形成される相対的に垂直な平面から外方に延伸しうる。
【0051】
さらに、突起109cは、クラブヘッドボディ部材107の孔108中に延伸しかつそれに係合するように構成されうる。たとえば、突起109cは管状突起でありうるし、クラブヘッドボディ部材107の孔108中に嵌合する。さらに、突起109cは、孔108に係合する際に、シャフト係合部材109の第二の部分109bの外面(すなわち
図3に示すショルダー区域109d)がゴルフクラブヘッドボディ107の対応する外面に適合および一致する(たとえば上記のような相対的に継ぎ目のない様式で)ようにサイズ決めおよび構成されうる。したがって、突起109cおよび孔108は様々な対応または協調する形状を有しうる。
【0052】
本開示の局面にしたがって、突起109cは多様なやり方で構成されうる。たとえば、突起109cは、製造中に、たとえばシャフト係合部材109が鍛造、鋳造、成形、ならびに/または他の技術およびプロセスによって作り出される際に、シャフト係合部材109に形成されてもよい。また、突起109cは、シャフト係合部材109の製造後にシャフト係合部材109に取り付けられてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、突起109cは、(たとえば溶接、セメントなどによって)シャフト係合部材109に係合する別個のペグ(peg)またはダウエル(dowel)でありうる。
【0053】
本開示の局面にしたがって、突起109cはシャフト係合部材109の第二の部分109bのショルダー区域109dから0.2〜1.0インチ、0.4〜0.8インチまたは0.5〜0.6インチ延伸しうる。シャフト係合部材109およびゴルフクラブヘッドボディ107がしっかりと係合している限り、突起109cがシャフト係合部材109から延伸する距離または深さは所望により変動しうる。たとえば、本開示のいくつかの態様において、突起109cは、ゴルフクラブヘッドボディ107の実質的に全長である長さにわたってシャフト係合部材109から延伸しうる。言い換えれば、突起109cは、ゴルフクラブヘッドボディ107の長さの60%、70%、80%、90%もしくは95%、またはゴルフクラブヘッドボディ107のソールの長さの60%、70%、80%、90%もしくは95%にわたってシャフト係合部材109から延伸しうる。こうして突起109cは、同一または同様の寸法でゴルフクラブヘッドボディ107中に延伸する対応する孔108に係合しうるし、それを満たしうる。
【0054】
図3Aおよび
図3Bは、本開示の例示的態様を示し、ここで孔108および突起109cは、ゴルフクラブヘッドボディ107の実質的に全長に延伸する長さを有する。そのような態様において、ゴルフクラブヘッド101の重量がより中心に存在しうることに留意されたい。さらに、突起109cは、ゴルフクラブヘッド101の特定部分(たとえば重量配分されたヒールまたはトウ)に該突起がさらなる重量を与えるように、その長さに沿って変動する密度を伴って形成されうる。
【0055】
本開示のさらなる局面にしたがって、突起109cの幅(たとえば直径)は所望により変動しうる。本開示のいくつかの局面にしたがって、突起109cは0.25〜0.75インチ、0.4〜0.6インチまたは0.5〜0.55インチの幅を有しうる。本開示の局面にしたがって、突起109cの形状は所望により構成されうる。たとえば、突起109cの形状は、ゴルフクラブヘッドボディ107中の孔108の形状に対応するように円形、三角形、正方形または長方形などでありうる。図示される態様には単一の突起109cのみが示されているが、望むならば複数の突起を使用してもよいことに留意されたい。
【0056】
本開示の局面にしたがって、突起109cはシャフト係合機構109のショルダー区域109dから水平にまたは相対的に水平に延伸するように構成されうる。たとえば、図示される態様に見られるように、突起109cはゴルフクラブヘッド101のトウ−ヒール方向に水平に延伸する。しかし、望むならば、突起109cはある角度でシャフト係合部材109から延伸するように構成してもよい。たとえば、突起109cはシャフト係合部材109のヒール−トウ方向に対して上方または下方に傾斜しうる。
【0057】
本開示の局面にしたがって、突起109cはシャフト係合部材109において相対的に低く配置されうる。たとえば、突起109cはシャフト係合部材109の上部よりもシャフト係合部材109の下部の方により近く配置されうる。いくつかのより具体的な例として、突起109cはシャフト係合部材109の下半分または下四分の一にあるように配置されうる。さらに、本開示の局面にしたがって、突起109cはシャフト係合部材109の第二の部分109bの中心から延伸するように配置されうる(たとえば、突起109cの下縁はシャフト係合部材109の下部から約0.125〜0.25インチの範囲内にありうる)。
【0058】
上記の図示される態様において、シャフト係合部材109は、突起109cを孔108に挿入することでゴルフクラブヘッドボディ107に係合しうる。さらに、望むならば、ゴルフクラブヘッド101は、シャフト係合部材109とゴルフクラブヘッドボディ107との係合を固定する上で役立つ、一つもしくは複数の固定特徴または保定特徴を含みうる。
【0059】
たとえば、本開示の局面にしたがって、突起109cは、孔108の開口またはクラブヘッドボディ107の内側における一つもしくは複数の各切欠に対応する一つもしくは複数の楔または隆起を含みうる。突起109c上のそのような楔または隆起は、シャフト係合部材109によってクラブヘッドボディ107を係合させるかまたはロックするために(たとえばこれらのパーツの互いに対する捩れを防止する目的で)、孔108中の対応する切欠または溝に係合するように構成されうる。たとえば、突起109cの楔または隆起は、突起109cを孔108中に摺動させるように孔108中の切欠に整列しうる。さらに、孔108は、第一の位置から第二の位置まで突起109cを回転させる溝を伴って構成されうる。第一の位置において、楔または隆起は孔108中への突起109cの進入を可能にするように切欠に整列し、第二の位置において、突起109cの楔または隆起は孔108の切欠にもはや整列しない。こうして、シャフト係合部材109はゴルフクラブヘッドボディ107内に固定またはロックされうる。当然、他の固定特徴または保定特徴を同様に設けてもよい(たとえば、ねじ、陥凹、スナップ嵌合特徴など)。たとえば、孔108の端部(たとえばゴルフクラブヘッド101のトウに近い孔の端部)は固定部材、保定部材またはロック部材(たとえば機械的コネクタ)を含みうる。これらの部材は、突起109cが孔108に挿入される際には、突起109c上の対応する部材(たとえば突起109cの尖端上の拡張可能/収縮可能な部材)を受けるし、突起109cの尖端上の拡張可能/収縮可能な部材が孔108の端部の固定部材、保定部材またはロック部材に受けられて拡張した時点で、これらの部材が機械的コネクタから解放されるように収縮するまでは、突起109cが孔108から係合解除されることを防止する。
【0060】
本開示の例示的態様にしたがって、孔108はゴルフクラブヘッドボディ107全体を通じて延伸しうる。そのような態様において、ゴルフクラブヘッドボディ107のトウ端107cおよびヒール端107dのいずれにも開口が存在する。さらに、そのような態様において、突起109は機械的コネクタによって固定されうるし、ゴルフクラブヘッドボディ107のトウ端107cにおける開口から延伸する。
【0061】
したがって、シャフト係合部材109が機械的コネクタを使用して解除可能にゴルフクラブヘッドボディ107に係合するように構成されうることが理解されよう。そのような構成において、望むならば、一つのシャフトの別のシャフトへの容易な交替(たとえばシャフト103がシャフト係合部材109に永久に取り付けられている場合)を実現してもよいことに留意されたい。さらに、シャフト係合部材109とゴルフクラブヘッドボディ107との間の係合を、上記の機械的コネクタ以外にも、接着剤またはセメントによる接着、溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などの他の固定手段によって補うことができることに留意されたい。
【0062】
さらに、上では孔および突起が具体的に記載されているが、任意の所望のやり方でシャフト係合部材109がゴルフクラブヘッドボディ107に係合しうることに留意されたい。たとえば、本開示の他の態様にしたがって、突起および孔は使用されない。たとえば、シャフト係合部材109は、上記の突起および孔を含まない機械的コネクタ(たとえば、ねじ、陥凹、スナップ嵌合特徴など)によってゴルフクラブヘッドボディ107に係合しうる。また、望むならば、シャフト係合部材109とゴルフクラブヘッドボディ107との間の係合を、そのような他の機械的コネクタ以外にも、接着剤またはセメントによる接着、溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などの他の固定手段によって補うことができる。
【0063】
さらに、シャフト係合部材109をゴルフクラブヘッドボディ107に固定するために、上記のような機械的コネクタの代替として、接着剤またはセメントによる接着、溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などの固定手段を使用することができることに留意されたい。たとえば、本開示のいくつかの局面にしたがって、シャフト係合部材109の第二の部分109bはゴルフクラブヘッドボディ107に直接係合しうる。たとえば、シャフト係合部材109の第二の部分109bの外面(たとえばシャフト係合部材109のトウ端における相対的に垂直な平面)は、クラブヘッドボディ107の対応する外面(たとえばクラブヘッドボディ107のヒール端107dにおける相対的に垂直な平面)に直接係合しうる。たとえば、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材109およびクラブヘッドボディ107のそのような部分は突合せ溶接プロセスによって係合しうる。
【0064】
シャフト係合部材109およびクラブヘッドボディ107が、図示される態様に示される以外の構成を有しうることに留意されたい。たとえば、ゴルフクラブヘッドボディ107およびシャフト係合部材109は、対応する切欠および陥凹、対応する階段状構成などの対応する構成を有しうる。
【0065】
さらに、望むならば、本開示の他の局面にしたがって、シャフト係合部材109がシャフト103と一体であってもよいことにも留意されたい。たとえば、上記のようにシャフト103がシャフト係合部材109から容易に取り外し可能である代わりに、シャフト103がシャフト係合部材109に相対的に永久に係合してもよい。
【0066】
さらに、望むならば、本開示の他の局面にしたがって、シャフト係合部材109が必要でないことにも留意されたい。たとえば、シャフト103をゴルフクラブヘッドボディ109またはゴルフクラブヘッド101に直接取り付けることができる。たとえば、シャフト103は、グリップ105とは反対側のその端部において、ゴルフクラブヘッドボディ109またはゴルフクラブヘッド101と直接係合する構成を伴って構成されうる。たとえば、シャフト103は厚肉部を含みうるが、この厚肉部は、機械的コネクタ、接着剤またはセメントによる接着、溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などによってゴルフクラブヘッドボディ109またはゴルフクラブヘッド101に接合される(たとえば、接続全体がゴルフクラブヘッドの重心、および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディの重心、および/またはゴルフクラブヘッドのフェースの中心よりも完全に下にあるように接合される)。
【0067】
さらに、上記の態様では、ゴルフクラブヘッドボディ107に係合するように構成された別個の要素であるシャフト係合部材109に言及しているが、本開示の他の局面にしたがって、シャフト係合部材109がゴルフクラブヘッドボディ107と一体であってもよいことに留意されたい。たとえば、ゴルフクラブヘッド101は単一の一体ピースとして形成されうる。本開示のそのような局面のそのようなゴルフクラブヘッド201の例示的態様を
図4に示す。ゴルフクラブヘッド201の特徴は上記の態様と同様であり、したがって簡潔にするためにここではさらに詳細には説明しない。
【0068】
しかし、ゴルフクラブヘッド201が、主にまたは単に、ゴルフクラブヘッドボディ207およびシャフト係合部材209を含む単一の一体ピースでありうることに留意されたい。たとえば、クラブヘッド201は、鍛造、鋳造、成形により、かつ/または、当技術分野において慣習的であり、公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作製することができる。また、ゴルフクラブヘッド201は、本開示を逸脱することなく、任意の他の好適なもしくは所望のやり方で、かつ/または任意の好適なもしくは所望の材料から、たとえば、当技術分野において公知であり、使用される従来の材料から、かつ/または従来のやり方で、構築することができる。
【0069】
さらに、
図4に示す態様において、
図1〜
図3Bの態様と同様に、ゴルフクラブヘッドボディ207とシャフト係合部材209との間の接続全体がアイアンタイプゴルフクラブヘッド201の重心よりも下、および/またはアイアンタイプゴルフクラブヘッドボディ207の重心よりも下に位置することに留意されたい。さらに、
図4に示す態様は、ゴルフクラブヘッドボディ207とシャフト係合部材209との間の接続全体がアイアンタイプゴルフクラブヘッド201の打球面の中心よりも下にあることを可能にしうる。
【0070】
たとえば、
図5Aはゴルフクラブヘッド101を示し、ここでゴルフクラブヘッド101の重心が参照番号113で記号的に示される。さらに、ゴルフクラブヘッドボディ107およびシャフト係合部材109がそれに沿って接続される軸が参照番号115で記号的に示される。
図5Aに見られるように、ゴルフクラブヘッドボディ107とシャフト係合部材109との間の接続全体が、(クラブヘッドがボールアドレス位置に向く際に)アイアンタイプゴルフクラブヘッド101の重心113よりも下にある。
【0071】
対照的に、
図5Bは従来のアイアンタイプゴルフクラブヘッド301を示す。
図5Bに見られるように、ゴルフクラブヘッド301は単一の一体ピースであり、ここでゴルフクラブヘッド301のホーゼル部はゴルフクラブヘッド301のヒール部全体に沿ってゴルフクラブヘッド301の残りと一体である。したがって、
図1〜
図4に示す例示的ゴルフクラブヘッド101構成とは対照的に、ゴルフクラブヘッド301は、ゴルフクラブヘッドの重心よりも下に、ゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続全体を有さない。
【0072】
本開示の局面にしたがって構成されたアイアンタイプゴルフクラブヘッドは特に有利でありうる。たとえば、以下で詳細に説明するように、ゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続をゴルフクラブヘッドの重心および/またはゴルフクラブヘッドボディの重心よりも下、ならびにゴルフボールと打球面との間の好ましいインパクト位置よりも下に配置することは、エネルギー移動を増大させるように作用しうる。
【0073】
さらに、以下で詳細に説明するように、ゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続をゴルフクラブヘッドの重心および/またはゴルフクラブヘッドボディの重心よりも下、ならびにゴルフボールと打球面との間の好ましいインパクト位置よりも下に配置することは、ゴルフクラブの「感触」を増大させるかまたはゴルファーへの感触の頻度を高めるように作用しうる。
【0074】
多種多様なクラブヘッド構造全体が、本開示を逸脱することなく可能である。たとえば、本開示の例のゴルフクラブヘッド101および201の寸法および/または他の特性が、本開示を逸脱することなく著しく変動しうることに留意されたい。たとえば、上記の特徴および構成を、ウェッジ(たとえばピッチングウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジなど)、アイアンタイプハイブリッドクラブ、ドライビングアイアン、0番〜10番アイアンなどをたとえば含む任意のアイアンタイプクラブヘッドに組み込むことができる。
【0075】
さらに、本開示の局面における上記の特徴および構成を、ブレードタイプゴルフクラブヘッド、周辺重量配分および/もしくはキャビティバックタイプゴルフクラブヘッド、または他のアイアンタイプゴルフクラブヘッド構造に組み込むことができる。たとえば、本開示の局面のゴルフクラブヘッドボディ107を含む周辺重量配分および/またはキャビティバックアイアンタイプゴルフクラブヘッドは、打球面111とは反対側の後面を含みうる。この後面は、打球面から後方にかつゴルフクラブヘッドボディの外周区域の少なくとも一部分に沿って延伸する周辺重量配分用部材を含む。
【0076】
アイアンタイプゴルフクラブおよびアイアンタイプゴルフクラブヘッドを上で詳細に説明してきたが、本開示の他の局面はウッドタイプゴルフクラブおよびウッドタイプゴルフクラブヘッドに関する。たとえば、
図6は、本開示の局面のウッドタイプゴルフクラブ400の一例を一般的に示す。
図6に見られるように、ウッドタイプゴルフクラブは本開示のウッドタイプゴルフクラブヘッド401を含みうる。
【0077】
ゴルフクラブ構造400全体は、ゴルフクラブヘッド401以外にも、シャフト403、およびシャフト403に取り付けられたグリップまたはハンドル405を含みうる。シャフト103は、たとえば、クラブヘッド401中に延伸するシャフト受けスリーブもしくは要素(たとえば以下で説明するシャフト係合部材)を通じて、ホーゼル(たとえば以下で説明するシャフト係合部材に含まれるホーゼル)によって、ゴルフクラブヘッド401に受け、係合しおよび/または取り付け得るし、かつ/あるいは、たとえば接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保定要素などの)によってクラブヘッド構造401に直接取り付け可能である。望むならば、ヘッド上での一つのシャフトの別のシャフトへの容易な交替を可能にする機械的コネクタを使用して解除可能にシャフト403をゴルフクラブヘッド401および/またはシャフト係合部材に接続してもよい。
【0078】
シャフト403およびハンドル405は、当技術分野において公知であり、使用される従来の特徴、材料および/または特性を含む、上記のシャフト103およびハンドル105の特徴、材料および/または特性のいずれかを有しうる。
【0079】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド401はゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409を含みうる。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ401は打球面411も含みうる。いくつかの例示的構造において、打球面411は単体1ピース構成としてゴルフクラブヘッドボディ407の少なくとも何らかの部分と一体に形成されうる。他の例にしたがって、打球面411は、ゴルフクラブヘッドボディ407に係合するように構成されたフェースプレートなどの別個の要素を含みうる。たとえば、ゴルフクラブヘッドボディ407は、フェースプレートを受けるための陥凹、切欠、フレームまたは他の構成などの構造を含みうる。本開示の局面にしたがって、フェースプレートはゴルフクラブヘッドボディ407に多様なやり方で係合しうる。たとえば、フェースプレートはプレス嵌め;接着剤またはセメントによる接着;溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術;機械的コネクタ;などによってゴルフクラブヘッドボディ407に係合しうる。
【0080】
本開示の局面にしたがって、打球面411は一つまたは複数の材料で構成されうる。打球面の材料は、ゴルフボールとのインパクトの繰り返しに耐えるだけの相対的に耐久性のあるものであるべきである。本開示の局面にしたがって、打球面411は高強度鋼を含みうる。さらに、チタンまたは他の金属もしくは合金などの他の材料を同様に使用してもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、打球面411は、(クラブヘッドがボールアドレス位置に向く際に)打球面411にわたって概して水平に延伸する一つもしくは複数のスコアラインすなわち溝を含みうる。
【0081】
上記のように、ゴルフクラブヘッド401はゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409を含みうる。本開示の局面は、ゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409の特定の構造に関する。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409は一体でありうる。
図7は、ゴルフクラブヘッド401の拡大図を示し、ここでゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409は単体1ピース構成として一体に形成される。
【0082】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407を、本開示を逸脱することなく、任意の好適なもしくは望ましいやり方でおよび/または任意の好適なもしくは望ましい材料から、たとえば、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の材料からおよび/または従来のやり方で、構築することができる。実際、多種多様なクラブヘッド構成全体が本開示を逸脱することなく可能であることに留意されたい。たとえば、望むならば、上記のクラブヘッドボディの様々な個々のパーツの一部または全部を、(たとえば接着剤またはセメント;溶接、はんだ付け、ろう付け、または他の融着技術;機械的コネクタなどによって)一緒に接続される複数のピースから作製することができる。様々なパーツ(たとえばクラウン、ソール、フェースなど)を、軽量金属材料(たとえばチタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)を含む金属材料、複合材料、ポリマー材料などの、当技術分野において従来公知であり、使用される材料を含む任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせから作製することができる。クラブヘッド401および/またはその様々なパーツを、鍛造、鋳造、成形、機械加工、スタンピングにより、かつ/または、当技術分野において従来公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作製することができる。
【0083】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407はクラウン407a、ソール407b、トウ端407cおよびヒール端407dを含みうる。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407のヒール端407dは相対的に曲線形でありうる。たとえば、ゴルフクラブヘッドボディ407のヒール端407dは、ゴルフクラブヘッドボディ407のソール407bから延伸する相対的に弓形の表面として形成されうる(たとえば、ゴルフクラブヘッド401がボールアドレス位置にある際に、ヒール端407dは弓形で実質的に上方に延伸しうる)。
【0084】
上記で説明したように、ゴルフクラブヘッド401はシャフト係合部材409を含みうる。シャフト係合部材409はシャフト403を受けるように構成されうる。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409は一体でありうる。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド401を(たとえば上記の方法の一つを通じて)形成する際に、製造プロセス中にゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409がゴルフクラブヘッド401の一部として形成される。
【0085】
図7に示すように、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド401は、シャフト係合部材409がゴルフクラブヘッドボディ407のソール407bまたはヒール端407dから延伸するように構成されうる。たとえば、シャフト係合部材409はゴルフクラブヘッドボディ407のソール407b、またはゴルフクラブヘッドボディ407のヒール端407dの下部分(たとえば下1/2、1/3もしくは1/4)、またはゴルフクラブヘッドボディ407全体の下部分(たとえば下1/2、1/3もしくは1/4)から延伸しうる。たとえば、シャフト係合部材409は、シャフト係合部材409の少なくとも一部分がゴルフクラブヘッドボディ407のソール407b、またはゴルフクラブヘッドボディ407のヒール端407dの下部分(たとえば下1/2、1/3もしくは1/4)、またはゴルフクラブヘッドボディ407全体の下部分(たとえば下1/2、1/3もしくは1/4)から水平にまたは相対的に水平に延伸するように向きうる。さらに、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材409は、ゴルフクラブ400がボールアドレス位置にある際にシャフト係合部材409の少なくとも一部分がゴルフクラブヘッドボディ407から相対的に上方に延伸するように湾曲または屈曲しうる。
【0086】
さらに、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材409はホーゼルを含みうる。本開示の局面にしたがって、シャフト403はホーゼルに受けられうるし、かつ/またはホーゼルにおよび/もしくはホーゼルを通じて挿入されうる。望むならば、シャフト係合部材409は、ヘッド上での一つのシャフトの別のシャフトへの容易な交替を可能にしかつ/またはゴルフクラブヘッド407に対するシャフト403の向きの調節を可能にする機械的コネクタを使用して、解除可能および/または調節可能にシャフト403をシャフト係合部材409に係合させることができるように構成してもよい。たとえば、ねじ、ロック機構などをシャフト係合部材409に組み込むことができ、シャフト係合部材409に係合すべきシャフト403の端部を対応する構成で構成することができる。また、接着剤またはセメントによる接着、溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などによって、シャフト403をシャフト接続部材409に固定してもよい。
【0087】
さらに、場合によっては、望むならば、ホーゼルを除去してもよく、シャフト403をゴルフクラブヘッド401のシャフト係合部材409を通じて他のやり方でゴルフクラブヘッド401に取り付けてもよい。たとえば、接着剤またはセメントによる接着;溶接(たとえばレーザー溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術;などによって、シャフト403を他のやり方でシャフト係合部材409に係合させてもよい。
【0088】
本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材409は、ゴルフクラブヘッドボディ407から概して水平に延伸するシャフト係合部材409の下部分がゴルフクラブヘッドボディ407のクラウンに係合しないように構成されうる。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407から延伸するシャフト係合部材409の下部分は、ゴルフクラブヘッドボディ407の高さ全体の3/4、1/2もしくは1/4未満、またはゴルフクラブヘッドボディ407のヒール端の高さ全体の3/4、1/2もしくは1/4未満の位置に存在しうる。
【0089】
したがって、
図7に見られるように、そのような構成において、ゴルフクラブヘッドボディ407のヒール端407dとシャフト係合部材409との間に空間または間隙を設けることができる。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディ407およびシャフト係合部材409は、クラブヘッドボディ407dのヒールの上部分(たとえば上3/4、1/2、1/4など)とシャフト係合部材409との間に空間または間隙を設けるように構成されうる。
図7に見られるように、この構成において、ヒール端の上部分(たとえば上3/4、1/2、1/4など)は露出しており、シャフト係合部材409には接触しない。
【0090】
本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材409は、シャフト係合部材409がゴルフクラブヘッドボディ407から延伸する個所(またはシャフト係合部材409とゴルフクラブヘッドボディ407との間の接続全体)がウッドタイプゴルフクラブヘッド401の重心よりも下、および/またはウッドタイプゴルフクラブヘッドボディ407の重心よりも下、および/またはウッドタイプゴルフクラブヘッドの打球面の中心よりも下にあるように構成されうる。たとえば、本開示の局面にしたがって、シャフト係合部材409は、ゴルフクラブヘッドボディ409と直接接触するシャフト係合部材409の部分全体がウッドタイプゴルフクラブヘッド401の重心よりも下、および/またはウッドタイプゴルフクラブヘッドボディ407の重心よりも下、および/またはウッドタイプゴルフクラブヘッドの打球面の中心よりも下にあるように構成されうる。
【0091】
さらに、上記の態様では、ゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材が一体であるゴルフクラブヘッドに言及しているが、本開示の他の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドボディおよびシャフト係合部材が、互いに係合するように構成された別々のピースであってもよいことに留意されたい。
図8および
図9は、本開示のそのような態様のゴルフクラブヘッド501の様々な図を示す。具体的には、
図8は、本開示の局面のゴルフクラブヘッド501の例示的態様の正面図であり、
図9は、
図8に示すゴルフクラブヘッド501の態様の分解図である。
【0092】
図8および
図9に見られるように、ゴルフクラブヘッドボディ507およびシャフト係合部材509は、互いに係合するように構成された別々のピースとして形成されうる。たとえば、シャフト係合部材509は、ゴルフクラブヘッドボディ507中の孔に係合するように構成された突起509cを含みうる。さらに、上記のような任意の他の接続手段および接続方法をここで同様に使用することができる。実際、ゴルフクラブヘッド501の特徴が上記の態様と同様であり、したがって簡潔にするためにここではさらに詳細には再度説明しないことに留意されたい。
【0093】
しかし、
図8および
図9に示す態様において、
図6および
図7の態様と同様に、ゴルフクラブヘッドボディ507とシャフト係合部材509との間の接続全体がウッドタイプゴルフクラブヘッドの重心よりも下に位置しうることに留意されたい。
【0094】
ゴルフクラブヘッド401の上記の構成が、ウッドタイプゴルフクラブヘッド401の重心よりも下の個所においてシャフト係合部材409がゴルフクラブヘッドボディ407から延伸することを可能にしうることに留意されたい。さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド401の上記の構成は、ゴルフクラブヘッドボディ407とシャフト係合部材409との間の接続全体がウッドタイプゴルフクラブヘッド401の重心よりも下にあることを可能にしうる。
【0095】
たとえば、
図10Aはゴルフクラブヘッド401を示し、ここでゴルフクラブヘッド401の重心が参照番号413で記号的に示される。
図10Aに見られるように、ゴルフクラブヘッドボディ407とシャフト係合部材409との間の接続全体がウッドタイプゴルフクラブヘッド401の重心413よりも下にある。
【0096】
対照的に、
図10Bは従来のゴルフクラブヘッド601を示す。
図10Bに見られるように、ゴルフクラブヘッドは単一の一体ピースであり、ここでゴルフクラブヘッド601のホーゼル部はゴルフクラブヘッド601の上部分においてゴルフクラブヘッド601の残りと一体である。したがって、本開示のゴルフクラブヘッド401構成とは対照的に、ゴルフクラブヘッド601は、ゴルフクラブヘッドの重心よりも下に、ゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続全体を有さない。
【0097】
本開示の局面にしたがって構成されたウッドタイプゴルフクラブヘッドは特に有利でありうる。たとえば、以下で詳細に説明するように、ゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続をゴルフクラブヘッドの重心および/またはゴルフクラブヘッドボディの重心よりも下、ならびにゴルフボールと打球面との間の好ましいインパクト位置よりも下に配置することは、エネルギー移動を増大させるように作用しうる。
【0098】
さらに、以下で詳細に説明するように、ゴルフクラブヘッドボディとシャフト係合部材との間の接続をゴルフクラブヘッドの重心および/またはゴルフクラブヘッドボディの重心よりも下、ならびにゴルフボールと打球面との間の好ましいインパクト位置よりも下に配置することは、ゴルフクラブの「感触」を増大させるかまたはゴルファーへの感触の頻度を高めるように作用しうる。
【0099】
多種多様なクラブヘッド構造全体が、本開示を逸脱することなく可能である。たとえば、本開示の例のゴルフクラブヘッド401および501の寸法および/または他の特性が、本開示を逸脱することなく著しく変動しうることに留意されたい。たとえば、上記の特徴および構成を、ウッドタイプハイブリッドクラブ、フェアウェイウッド、ドライバなどをたとえば含む任意のウッドタイプクラブヘッドに組み込むことができる。
【0100】
III. 結語
本開示は、多様な例示的構造、特徴、要素、ならびに構造、特徴および要素の組み合わせに関して上記および添付図面の通りである。しかし、本開示の目的は、本開示に関連する様々な特徴および概念の例を示すことであり、本開示の範囲を限定することではない。関連技術分野の当業者は、添付される特許請求の範囲が定義する本開示の範囲を逸脱することなく、数多くの変形および修正を上記の態様に加えることができると認識するであろう。たとえば、
図1〜
図10に関連して先に記載の様々な特徴および概念を、本開示を逸脱することなく、独立してかつ/または任意の組み合わせもしくは部分組み合わせで使用することができる。