(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181168
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】ある種の2−(ピリジン−3−イル)チアゾール類の製造方法
(51)【国際特許分類】
C07D 417/04 20060101AFI20170807BHJP
【FI】
C07D417/04
【請求項の数】19
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-516070(P2015-516070)
(86)(22)【出願日】2013年5月30日
(65)【公表番号】特表2015-523984(P2015-523984A)
(43)【公表日】2015年8月20日
(86)【国際出願番号】US2013043260
(87)【国際公開番号】WO2013184480
(87)【国際公開日】20131212
【審査請求日】2016年5月16日
(31)【優先権主張番号】61/655,089
(32)【優先日】2012年6月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】501035309
【氏名又は名称】ダウ アグロサイエンシィズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000741
【氏名又は名称】特許業務法人小田島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロス,ロナルド,ジユニア
(72)【発明者】
【氏名】デアミーチズ,カール
(72)【発明者】
【氏名】ツー,ユアンミン
(72)【発明者】
【氏名】ニヤズ,ノールモハメド・エム
(72)【発明者】
【氏名】アルント,キム・イー
(72)【発明者】
【氏名】ウエスト,スコツト・ピー
(72)【発明者】
【氏名】ロス,ゲイリー
【審査官】
齋藤 光介
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2010/0292253(US,A1)
【文献】
米国特許第05219824(US,A)
【文献】
国際公開第2008/090382(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY/CASREACT(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
【化1】
(i)化合物(I)を化合物(IIa)と反応させて化合物(IIb)を製造すること;次いで
(ii)化合物(IIb)を化合物(IIc)と反応させて化合物(III)を製造すること;次いで
(iii)脱水剤を使用して化合物(III)を環化して化合物(IV)を製造することであって、
ここで
(A)各R
1は、H、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、および置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキルから独立に選択され、ここで各置換されているR
1は、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、(C
1−C
6)アルキル、および(C
1−C
6)ハロアルキルから独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有し;
(B)R
2は、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル、置換若しくは未置換(C
2−C
6)アルケニル、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルコキシ、置換若しくは未置換(C
2−C
6)アルケニルオキシ、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルケニル、置換若しくは未置換(C
6−C
20)アリール、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル)(C
6−C
20)アリール、および置換若しくは未置換(C
1−C
20)ヘテロシクリルから選択され、ここで、各置換されているR
2は、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、(C
1−C
6)アルキル、(C
2−C
6)アルケニル、(C
1−C
6)ハロアルキル、(C
2−C
6)ハロアルケニル、(C
1−C
6)ハロアルキルオキシ、(C
2−C
6)ハロアルケニルオキシ、(C
3−C
10)シクロアルキル、(C
3−C
10)シクロアルケニル、(C
3−C
10)ハロシクロアルキル、(C
3−C
10)ハロシクロアルケニル、(C
6−C
20)アリール、および(C
1−C
20)ヘテロシクリルから独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有し;
(C)R
3は、H、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
6−C
20)アリール、および置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
6−C
20)アリールから選択され、ここで各置換されているR
3は、F、Cl、Br、およびIから独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有し;ならびに
(D)R
4は、H、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
6−C
20)アリール、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
6−C
20)アリール、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
2−C
6)アルケニル、および置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
2−C
6)アルキニルから選択され、ここで置換されている各前記R
4は、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)ハロアルキル、(C
1−C
6)アルキルオキシ、(C
1−C
6)ハロアルキルオキシ、(C
3−C
10)シクロアルキル、(C
3−C
10)ハロシクロアルキル、(C
6−C
20)アリール、および(C
1−C
20)ヘテロシクリルから選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有する、
を含んでなる方法。
【請求項2】
各R1がH、FおよびClから独立に選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各R1がHである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
R3が、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)ハロアルキルおよび(C6−C20)アリールから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
R3がH、CF3、CH2F、CHF2、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2およびフェニルから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
R3がHおよびCH3から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
R4が(C1−C6)アルキル(C3−C10)シクロハロアルキルである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
R4が、H、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルキル(C6−C20)アリール、(C1−C6)ハロアルキル、(C1−C6)アルキル(C3−C10)シクロアルキル、(C3−C10)シクロアルキル−O−(C1−C6)アルキル、および(C3−C10)シクロハロアルキルから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
R4が、H、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2、CH2CH(CH3)2、シクロプロピル、(C6−C20)アリール、CH2−フェニル、CH2−フェニル−OCH3、CH2OCH2−フェニル、CH2CH2CH3、CH2CH2F、CH2CH2OCH3、CH2シクロプロピル、およびシクロプロピル−O−CH2CH3から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
R4が、H、CH3、CH2CH3、CH(CH3)2、CH2CH(CH3)2、CH2CH2CH3、シクロプロピル、CH2シクロプロピル、およびCH2CH=CH2、CH2C≡CHから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
段階aが、ギ酸、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸、水若しくはそれらの混合物中で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
段階aがメタノール中で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
段階b化合物(III)が、POCl3、H2SO4、SOCl2、P2O5、ポリリン酸、p−トルエンスルホン酸、無水トリフルオロ酢酸およびそれらの混合物から選択される脱水剤を使用して環化される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
段階bが60℃から120℃までの温度で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
段階bがアセトニトリル中で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
化合物(IV)のR3がHであり、前記方法が前記R3をF、Cl、Br若しくはIにハロゲン化することをさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ハロゲン化することが、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルおよびジメチルスルホキシドから選択される溶媒中で実施される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記溶媒がジクロロメタンである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
R3がClである、請求項16、17および18のいずれか1つに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の交差引用
本出願は、2012年6月4日に出願された米国仮出願第61/655,089号からの優先権およびその利益を主張する。この仮出願の全部の内容は本明細書に引用することによりここに組み込まれる。
【0002】
開示の分野
本文書に開示される本発明は、殺虫性チアゾールアミドの合成のための中間体としてのある種の2−(ピリジン−3−イル)チアゾール類の製造方法の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
病害虫集団を防除することは現代の農業、食品貯蔵および衛生に不可欠である。農業における損害を引き起こす1万種以上の病害虫が存在する。世界の農業の損害は毎年合計数十億米ドルに達する。シロアリ類のような病害虫は、全部の種類の民間および公的建造物に対する被害を引き起こして毎年数十億米ドルの損害をもたらすこともまた知られている。病害虫はまた貯蔵食品も食べかつ質を落として、毎年数十億米ドルの損害ならびに人々に必要とされる食物の剥奪をもたらす。
【0004】
ある種の病害虫は現在使用中の農薬に対する耐性を有するか若しくは発生させている。数百の病害虫種が1種若しくはそれ以上の農薬に対し耐性である。従って、新たな農薬およびこうした農薬の形成方法に対する継続的な必要性が存在する。
【0005】
特許文献1(その開示全体は本明細書に組み込まれる)はある種の農薬を開示する。しかしながら、こうした農薬の作成方法は高価かつ非能率の双方でありうる。従って、こうした農薬の効率的な形成方法に対する必要性が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】第WO 2010/129497号明細書
【発明の概要】
【0007】
定義
定義に示される例は、全般に網羅的でなく、そして本文書に開示される本発明を制限すると解釈されてはならない。置換基は、それが結合されている特定の分子に関する化学結合則および立体適合性の制約に従うはずであることが理解される。
【0008】
「アルケニル」は、炭素および水素よりなる非環式、不飽和(最低1個の炭素−炭素二重結合)、分枝状若しくは非分枝状置換基、例えばビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニルおよびデセニルを意味している。
【0009】
「アルケニルオキシ」は、炭素−酸素単結合よりさらになるアルケニル、例えばアリルオキシ、ブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ、ヘプテニルオキシ、オクテニルオキシ、ノネニルオキシおよびデセニルオキシを意味している。
【0010】
「アルコキシ」は炭素−酸素単結合よりさらになるアルキル、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、1−ブトキシ、2−ブトキシ、イソブトキシ、ter
t−ブトキシ、ペントキシ、2−メチルブトキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシ、オクトキシ、ノノキシおよびデコキシを意味している。
【0011】
「アルキル」は、炭素および水素よりなる非環式、飽和、分枝状若しくは非分枝状置換基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルおよびデシルを意味している。
【0012】
「アルキニル」は、炭素および水素よりなる非環式、不飽和(最低1個の炭素−炭素三重結合およびいずれかの二重結合)、分枝状若しくは非分枝状置換基、例えばエチニル、プロパルギル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニルおよびデシニルを意味している。
【0013】
「アルキニルオキシ」は、炭素−酸素単結合よりさらになるアルキニル、例えばペンチニルオキシ、ヘキシニルオキシ、ヘプチニルオキシ、オクチニルオキシ、ノニニルオキシおよびデシニルオキシを意味している。
【0014】
「アリール」は水素および炭素よりなる環状芳香族置換基、例えばフェニル、ナフチルおよびビフェニルを意味している。
【0015】
「シクロアルケニル」は、炭素および水素よりなる単環若しくは多環、不飽和(最低1個の炭素−炭素二重結合)置換基、例えばシクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロデセニル、ノルボルネニル、ビシクロ[2.2.2]オクテニル、テトラヒドロナフチル、ヘキサヒドロナフチルおよびオクタヒドロナフチルを意味している。
【0016】
「シクロアルケニルオキシ」は、炭素−酸素単結合よりさらになるシクロアルケニル、例えばシクロブテニルオキシ、シクロペンテニルオキシ、シクロヘキセニルオキシ、シクロヘプテニルオキシ、シクロオクテニルオキシ、シクロデセニルオキシ、ノルボルネニルオキシおよびビシクロ[2.2.2]オクテニルオキシを意味している。
【0017】
「シクロアルキル」は、炭素および水素よりなる単環若しくは多環飽和置換基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、ノルボルニル、ビシクロ[2.2.2]オクチルおよびデカヒドロナフチルを意味している。
【0018】
「シクロアルコキシ」は、炭素−酸素単結合よりさらになるシクロアルキル、例えばシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ、シクロデシルオキシ、ノルボルニルオキシおよびビシクロ[2.2.2]オクチルオキシを意味している。
【0019】
「シクロハロアルキル」は、炭素 ハロおよび水素よりなる単環若しくは多環飽和置換基、例えば1−クロロシクロプロピル、1−クロロシクロブチルおよび1−ジクロロシクロペンチルを意味している。
【0020】
「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを意味している。
【0021】
「ハロアルキル」は、1から最大の可能な数までの同一若しくは異なるハロよりさらになるアルキル、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、クロロメチル、
トリクロロメチルおよび1,1,2,2−テトラフルオロエチルを意味している。
【0022】
「ヘテロシクリル」は、完全に飽和、部分的に不飽和若しくは完全に不飽和でありうる環状置換基であって、該環状構造が最低1個の炭素および最低1個のヘテロ原子を含有し、前記ヘテロ原子が窒素、イオウ若しくは酸素であり、例えばベンゾフラニル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、シンノリニル、フラニル、インダゾリル、インドリル、イミダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリル、フタラジニル、ピラジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノキサリニル、1,2,3,4−テトラゾリル、チアゾリニル、チアゾリル、チエニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,3−トリアゾリルおよび1,2,4−トリアゾリルを意味している。
【0023】
発明の詳細な記述
本発明の一態様はスキーム1
【0025】
に具体的に説明され、
ここで
(A)各R
1は、H、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、および置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキルから独立に選択され、ここで各置換されているR
1は、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、(C
1−C
6)アルキル、および(C
1−C
6)ハロアルキルから独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有し;
(B)R
2は、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル、置換若しくは未置換(C
2−C
6)アルケニル、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルコキシ、置換若しくは未置換(C
2−C
6)アルケニルオキシ、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルケニル、置換若しくは未置換(C
6−C
20)アリール、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル)(C
6−C
20)アリール、および置換若しくは未置換(C
1−C
20)ヘテロシクリルから選択され、ここで、各置換されているR
2は、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、(C
1−C
6)アルキル、(C
2−C
6)アルケニル、(C
1−C
6)ハロアルキル、(C
2−C
6)ハロアルケニル、(C
1−C
6)ハロアルキルオキシ、(C
2−C
6)ハロアルケニルオキシ、(C
3−C
10)シクロアルキル、(C
3−C
10)シクロアルケニル、(C
3−C
10)ハロシクロアルキル、(C
3−C
10)ハロシクロアルケニル、(C
6−C
20)アリール、および(C
1−C
20)ヘテロシクリルから独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有し;
(C)R
3は、H、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
6−C
20)アリール、および置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
6−C
20)アリールから選択され、ここで各置換されているR
3は、F、Cl、Br、およびIから独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有し;ならびに
(D)R
4は、H、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル、置換若しくは未置換(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
3−C
10)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C
6−C
20)アリール、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
6−C
20)アリール、置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
2−C
6)アルケニル、および置換若しくは未置換(C
1−C
6)アルキル(C
2−C
6)アルキニルから選択され、ここで置換されている各前記R
4は、F、Cl、Br、I、CN、NO
2、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)ハロアルキル、(C
1−C
6)アルキルオキシ、(C
1−C
6)ハロアルキルオキシ、(C
3−C
10)シクロアルキル、(C
3−C
10)ハロシクロアルキル、(C
6−C
20)アリール、および(C
1−C
20)ヘテロシクリルから選択される1個若しくはそれ以上の置換基を有する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の別の態様において、各R
1はH、FおよびClから独立に選択される。
【0027】
本発明の別の態様において、R
1はHである。
【0028】
本発明の別の態様において、R
3は、H、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)ハロアルキルおよび(C
6−C
20)アリールから選択される。
【0029】
本発明の別の態様において、R
3はH、CF
3、CH
2F、CHF
2、CH
3、CH
2CH
3、CH(CH
3)
2およびフェニルから選択される。
【0030】
本発明の別の態様において、R
3はHおよびCH
3から選択される。
【0031】
本発明の別の態様において、R
4は(C
1−C
6)アルキル(C
3−C
10)シクロハロアルキルである。
【0032】
本発明の別の態様において、R
4は、H、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルキル(C
6−C
20)アリール、(C
1−C
6)ハロアルキル、(C
1−C
6)アルキル(C
3−C
10)シクロアルキル、(C
3−C
10)シクロアルキル−O−(C
1−C
6)アルキル、および(C
3−C
10)シクロハロアルキルから選択される。
【0033】
本発明の別の態様において、R
4は、H、CH
3、CH
2CH
3、CH(CH
3)
2、CH
2CH(CH
3)
2、シクロプロピル、(C
6−C
20)アリール、CH
2−フェニル、CH
2−フェニル−OCH
3、CH
2OCH
2−フェニル、CH
2CH
2CH
3、CH
2CH
2F、CH
2CH
2OCH
3、CH
2シクロプロピル、およびシクロプロピル−O−CH
2CH
3から選択される。
【0034】
本発明の別の態様において、R
4は、H、CH
3、CH
2CH
3、CH(CH
3)
2、CH
2CH(CH
3)
2、CH
2CH
2CH
3、シクロプロピル、CH
2シクロプロピル、およびCH
2CH=CH
2、CH
2C≡CHから選択される。
【0035】
本発明の別の態様において、化合物(III)の構造を有する分子が、殺虫性チアゾールアミドの合成に有用な中間体として開示される。
【0036】
一般に、S−R
2は脱離基であり、ここでR
2は所望の反応に実質的にかつ有害に影響を及ぼさない脱離基の部分である。R
2が該反応のチオ副生成物の揮発性に有益に影響を及ぼす基であることが望ましい。
【0037】
段階a1において、化合物(I)および(IIa)を反応させて化合物(IIb)を製造する。該反応は周囲温度でおよび周囲圧下で実施し得るが、しかしより高い若しくはより低い温度および圧力を所望の場合は使用し得る。化合物(IIa)および(IIb)は塩若しくは遊離塩基の形態にあり得る。該反応は、化合物(IIa)が塩である場合はトリエチルアミンのような塩基の存在下で実施する。該反応は極性プロトン性溶媒中で実施する。こうした溶媒の例は、限定されるものでないが、ギ酸、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノール、メタノール、酢酸および水を挙げることができる。現在メタノールが好ましい。
【0038】
段階a2において、化合物(IIb)および(IIc)を反応させて化合物(III)を製造する。該反応は周囲温度でおよび周囲圧下で実施し得るが、しかし所望の場合は約50℃から約70℃までの温度のようなより高い若しくはより低い温度および圧力を使用し得る。該反応はエーテル若しくはアルコールのような極性溶媒中で実施する。こうした溶媒の例は、限定されるものでないがジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ならびにジメチルスルホキシド、n−ブタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、エタノールおよびメタノールを挙げることができる。現在メタノールが好ましい。約25:1の(IIc):(IIb)のような(IIb)に対し過剰モル量の化合物(IIc)を使用することもまた有用であるが、しかしながら約3:1から約20:1までのモル比を使用することができ、そして好ましくは10:1から15:1までのモル比を使用する。
【0039】
段階bにおいて、化合物(III)を脱水剤を使用して環化する。こうした脱水剤の例は、限定されるものでないがPOCl
3、H
2SO
4、SOCl
2、P
2O
5、ポリリン酸、p−トルエンスルホン酸および無水トリフルオロ酢酸を挙げることができる。該反応は周囲温度でおよび周囲圧下で実施し得るが、しかしより高い若しくはより低い温度および圧力を所望の場合は使用し得る。現在、周囲温度より高い温度を使用する場合は、好ましくは溶液の沸点までおよびそれを包含する、例えば約60℃から約120℃までの温度を使用し得ることが好ましい。該反応は極性非プロトン性溶媒中で実施する。現在アセトニトリ
ルが好ましい。
【0040】
これらの方法での一利点は、化合物(IV)において、R
3がHである場合にそれがハロゲン化され得ることである。結果、この点でR
3は付加的に今やF、Cl、BrおよびIを包含する(スキーム2を参照されたい)。
【0042】
段階cにおいて、いかなるハロゲン化剤、例えば1−クロロピロリジン−2,5−ジオン、N−ブロモスクシンイミド、および1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)も使用し得る。ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルおよびジメチルスルホキシドのような極性溶媒を使用し得る。現在ジクロロメタンが好ましい。該反応は実施し得るは周囲温度および圧であるが、しかしより高い若しくはより低い温度および圧力を所望の場合は使用し得る。現在、約0℃から約周囲までの温度が好ましい。
【0043】
本発明の別の態様においてR
3は好ましくはClである。
【0044】
化合物(IV)若しくは化合物(V)は、さらに反応させて、第WO 2010/129497号明細書(その開示全体は引用することにより本明細書に組み込まれる)に開示されるある種の農薬を形成し得る。
【実施例】
【0045】
実施例は具体的説明の目的上であり、そして本文書に開示される本発明をこれら実施例に開示される態様のみに制限すると解釈されるべきでない。
【0046】
商業的供給源から得た出発原料、試薬および溶媒はさらなる精製なしに使用した。無水溶媒はSure/Seal
TMとしてAldrichから購入し、そして受領されたとおり使用した。融点は、Thomas Hoover Unimeltキャピラリー融点装置、若しくはStanford Research SystemsからのOptiMelt自動融点装置で得、そして未補正である。分子は、ISIS Draw、ChemDraw若しくはACD Name Pro内の命名プログラムに従って命名されたそれらの既知の名称を与えられる。こうしたプログラムが分子に命名することが不可能である場合は、該分子は慣習的命名規則を使用して命名する。別の方法で述べられない限り、全部のNMRはppm(δ)でありかつ300、400若しくは600MHzで記録した。
【実施例1】
【0047】
N−エチル−2−(ピリジン−3−カルボチオアミド)アセトアミドの製造:
【0048】
【化3】
【0049】
段階1:メチル2−ピリジン−3−カルボチオアミドアセテートの製造:
【0050】
【化4】
【0051】
磁気攪拌子、窒素入口、漂白剤スクラバー、温度計および滴下ロートを装備された乾燥50ml丸底フラスコに、メチルピリジン−3−カルボジチオエート(2.0g、11.82mmol)、2−アミノ酢酸メチル塩酸塩(1.48g;11.82mmol)および20mlのメタノールを充填した。メタノール(5ml)中のトリエチルアミン(1.20g、11.82mmol)を一滴ずつ添加した。該混合物を周囲温度で16時間攪拌した。該反応混合物を200mlの水中に注ぎそして水性混合物を3×50mlの酢酸エチルで抽出した。合わせられた有機抽出液を水および塩水で洗浄し、無水MgSO
4で乾燥し、濾過しかつロータリーエバポレーターで減圧下に濃縮した。粗生成物をその後ジクロロメタンに溶解し、そして20分にわたる100%ヘキサンないし100%酢酸エチルの勾配を用いシリカゲル(80g ISCOカートリッジ)でクロマトグラフィー分離した。純粋な画分を合わせ、そしてその後溶媒を真空下に蒸発させて、表題化合物を粘稠な黄色油状物(1.6g、64%):
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.96(dd、J=2.4、0.8Hz、1H)、8.68(dd、J=4.8、1.7Hz、1H)、8.47(bs、1H)、8.16(ddd、J=8.0、2.4、1.7Hz、1H)、7.35(ddd、J=8.0、4.8、0.9Hz、1H)、4.59(d、J=4.7Hz、2H)、3.86(s、3H);ESIMS m/z 209.17([M−H]
-)として提供した。
【0052】
段階2:N−エチル−2−(ピリジン−3−カルボチオアミド)アセトアミドの製造:
45mlのParr反応装置中の20ml中の2−(ピリジン−3−カルボチオアミド)酢酸メチル(2.5g、11.89mmol)の冷却された(−40℃)溶液にエチルアミン(6.6g、146.00mmol)を添加した。Parr反応装置を封止しかつ60℃に5時間加熱した。この溶液に5gのシリカゲルを添加しそして該混合物を乾固まで蒸発させた。サンプルを、酢酸エチルおよびジクロロメタン、次いで100%酢酸エチルの勾配を使用してISCOでクロマトグラフィー分離した。溶媒を真空中で除去して表題化合物を黄色固形物(1.8g;68%);mp 136−138℃;
1H NMR(400MHz、d
6−DMSO)δ 10.62(s、1H)、8.94(dd、J=2.4、0.7Hz、1H)、8.68(ddd、J=13.4、4.8、1.7Hz、1H)、8.15−7.94(m、2H)、7.49(tdd、J=8.0、4.8、0.8Hz、1H)、4.34(s、2H)、3.21−3.03(m、2H)、1.03(
t、J=7.2Hz、3H);
13C NMR(101MHz、DMSO−d
6)δ 195.74(s)、166.34(s)、151.87(s)、151.29(s)、148.66(s)、147.70(s)、136.20(s)、135.02(d、J=18.7Hz)、123.37(s)、123.00(s)、48.79(s)、40.13(s)、39.93(s)、39.72(s)、39.51(s)、39.30(s)、39.09(s)、38.88(s)、33.51(s)、14.71(s)として提供した。
【実施例2】
【0053】
N−(4−クロロ−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−イル)−N,2−ジメチル−3−(メチルチオ)プロパンアミドの製造:
【0054】
【化5】
【0055】
段階1:N−メチル−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−アミンの製造:
【0056】
【化6】
【0057】
機械的攪拌装置、滴下ロートおよび還流冷却器を装備された乾燥2L丸底フラスコにN−メチル−2−(ピリジン−3−カルボチオアミド)アセトアミド(100g、478mmol)およびアセトニトリル(1L)を充填した。この混合物にオキシ塩化リン(256g、1672mmol)を10分にわたり一部分ずつ添加した。該反応混合物を周囲温度で10分間攪拌し、その時間の間にわずかな発熱が22℃から34℃まで発生した。該反応混合物を85℃に加熱した(穏やかに還流する)。3時間後に固形物の全部が溶解しており、暗黄褐色溶液を生じた。4時間後のTLC(70%酢酸エチル:30%ヘキサン)によるアリコートの分析は、該反応が本質的に完了したことを示した。該反応混合物を25℃に冷まさせ、そして溶媒をロータリー蒸発により除去した。残渣を水に溶解しかつ固体重炭酸ナトリウムで継続的攪拌を伴いわずかに塩基性(pH約8)まで処理した。褐色沈殿物が数分後に生じることを開始した。該混合物を25℃で16時間攪拌することを継続した。褐色固形物を真空濾過により収集しそして水で洗浄した。これが黄褐色固形湿ケーキ(91g)を生じ、これをその後真空中40℃で一定重量まで乾燥した。これがN−メチル−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−アミンを砂色固形物(68.5g、75%収率):mp 140−141℃;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ
8.98(dd、J=2.3、0.7Hz、1H)、8.53(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)、8.07(ddd、J=8.0、2.2、1.7Hz、1H)、7.40−7.21(m、1H)、6.96(s、1H)、4.18(s、1H)、2.96(s、3H);
13C NMR(101MHz、CDCl
3)δ 153.23、149.
15、146.54、132.23、130.47、123.65、121.20、34.48;分析 C
9H
9N
3Sの計算値:C、56.52;H、4.74;N、21.97;S、16.77。実測値:C、56.31:H、4.74;N、21.81;S、16.96として生じた。
【0058】
段階2:4−クロロ−N−メチル−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−アミンの製造:
【0059】
【化7】
【0060】
磁気攪拌子、温度計および窒素入口を装備された乾燥100ml丸底フラスコにN−メチル−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−アミン(0.528g、2.76mmol)およびジクロロメタン(50ml)を充填した。生じる溶液を5℃に冷却し、次いで固体N−クロロスクシンイミド(0.312g、2.76mmol)を一部分ずつ添加した。塩素化剤の全部が添加された後に暗褐色溶液が生じた。該溶液を5℃で20分間攪拌し、その後アリコートをHPLC(YMC AQカラム 1.0ml/minで20Minにわたり5%ACN 95%水−0.05%TFAないし95%ACN 0.05%TFAを含む5%水)により分析した。HPLC分析は出発原料なしおよび1種の主生成物を示した。該反応混合物をジクロロメタン(50ml)を含有する分液ロート中に注ぎ、そして水(2×10ml)次いで飽和水性塩化ナトリウム溶液(10ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しかつロータリー蒸発させて粉末状褐色固形物(0.51g)を生じた。該固形物をISCO Combiflash Rf(シリカゲル80gカートリッジ、移動相A=ヘキサン、B=酢酸エチル、勾配 20分にわたり0%Bないし100%B)で精製した。所望の物質を含有するチューブを合わせかつロータリー蒸発させて、4−クロロ−N−メチル−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−アミンを鮮黄色固形物(0.32g、51%収率);
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.97(dd、J=2.3、0.7Hz、1H)、8.54(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)、8.07(ddd、J=8.0、2.3、1.6Hz、1H)、7.45−7.14(m、1H)、4.07(dd、J=40.5、38.0Hz、1H)、3.03(d、J=5.3Hz、3H);
13C NMR(101MHz、CDCl
3)δ149.55、146.03、145.60、145.28、131.73、129.71、123.64、117.37、35.75;分析 C
9H
8ClN
3Sの計算値:C、49.89;H、3.57;N、18.62;S、14.21。実測値:C、48.03:H、3.64;N、18.42;S、14.23として提供した。
【0061】
段階3:N−(4−クロロ−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−イル)−N,2−ジメチル−3−(メチルチオ)プロパンアミドの製造:
磁気攪拌子、温度計および窒素入口を装備された乾燥500ml丸底フラスコに4−クロロ−N−メチル−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−アミン(22g、97mmol)およびジクロロメタン(250ml)を添加した。該懸濁液を、ピリジン(8.48g、107mmol)およびDMAP(1.20g、9.75mmol)を添加しながら周囲温度で攪拌した。この懸濁液に塩化2−メチル−3−(メチルチオ)プロパノイル(17.8g、117mmol)を5分にわたり添加した。添加の間に全部の固形物が
溶液の状態になり、そして該反応は20℃から30℃まで発熱性であった。該反応を周囲温度で16h攪拌した。該混合物をHPLC(YMC AQカラム 1.0ml/minで20Minにわたり5%ACN 95%水−0.05%TFAないし95%ACN 0.05%TFAを含む5%水)により確認し、それは全部の出発原料の完全な転化を示した。該反応混合物をジクロロメタンで希釈しかつ水をその後添加した。該混合物をジクロロメタンおよび水を含む分液ロート中に注ぎかつ層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しかつロータリー蒸発させて33.6gの黒ずんだ油状物を提供した。該油状物をISCO Combiflash Rf(330gシリカゲルカートリッジ、移動相A=ヘキサン、B=酢酸エチル、勾配 20分にわたり0%Bないし100%B)で精製した。画分を25ml試験管に収集した。所望の生成物を含有するチューブを合わせ、そして溶媒をロータリー蒸発により除去した。これが22.8gの粘稠な黄色液体を68.4%の単離された収率で提供した。サンプル全体が結晶化し、そしてヘキサン(200mL)を添加してスラリーを生じた。該スラリーを真空濾過しかつ固形物を風乾させた。これが、N−(4−クロロ−2−(ピリジン−3−イル)チアゾル−5−イル)−N,2−ジメチル−3−(メチルチオ)プロパンアミドを灰白色固形物;mp 75−80℃;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 9.12(d、J=1.4Hz、1H)、8.73(d、J=3.8Hz、1H)、8.34−8.09(m、1H)、7.43(dd、J=7.9、4.9Hz、1H)、3.30(s、3H)、3.06−2.70(m、2H)、2.49(d、J=7.4Hz、1H)、2.04(s、3H)、1.21(d、J=6.4Hz、3H);
13C NMR(101MHz、DMSO−d
6)δ 175.22、162.37、151.91、146.53、136.46、134.64、133.35、127.98、124.27、37.47、36.71、36.47、17.56、15.44;分析 C
14H
16ClN
3OS
2の計算値:C、49.18;H、4.72;N、12.29;S、18.76。実測値:C、49.04:H、4.68;N、12.29;S、18.68として生じた。