(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
例えば、結婚式、結婚披露宴のイベントにおいては、予算見積もり、ゲストへの案内、ゲストからの出欠の回答集計、引き出物の選定、当日の祝儀の受取・集計まで、非常に多くのタスクが発生する。例えば祝儀については、通常、受付の者が、結婚式当日に祝儀を参加者から1つずつ手渡しで受け、のし袋を開けて金額を集計することとなる。すると、参加者の人数が多い場合は祝儀を支払った者の特定などが大きな手間となる。また、参加者も祝儀のために、銀行の営業時間内に店頭へ行く、ATMで新券が出るまで引出を行う場合があるなど、祝儀を渡すまでに時間を取られることがある。
【0003】
ここで、結婚式などの冠婚葬祭において、ご祝儀や香典を手渡しの他に、銀行振り込みやクレジットカード払いで行うシステムが存在する。
【0004】
例えば、以下の特許文献1においては、「ご祝儀お届けサービス申し込み画面」において、参加者が祝儀を「銀行振り込み」、または「クレジットカード」で振り込むことができる冠婚葬祭支援システムが開示されている。
【0005】
また、1つの口座に対して大勢の振込を行う支払人が存在する場合に、振込による支払人の特定を確実に行うシステムが存在する。
【0006】
例えば、以下の特許文献2においては、銀行が振込口座を有する企業などに振込専用口座番号を割り当て、企業が各振込専用口座番号を振込人ごとに通知し、振込人が振込専用口座にそれぞれ振込を行うことで、振込人の特定ができる振込処理システムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の冠婚葬祭支援システムにおいては、参加者から振り込まれた祝儀は、主催者である新郎または新婦の口座に直接振り込まれるか、あるいは銀行の別段預金を通して主催者の口座に振り込まれる旨が開示されているにすぎない。この場合、主催者は、結婚式場費用や引き出物といった多額のイベント用の代金を、結婚式場などにあらかじめ全額前払いしておく必要があり、主催者の大きな経済的負担となってしまう場合がある。
【0009】
また、特許文献1に記載の冠婚葬祭支援システムにおいては、参加者が特定できないような大規模パーティの場合に、複数の代表者が主催者に代わりイベント情報を入力してイベントの参加者を決定することが開示されているが、これは、複数の代表者や主催者のうちいずれかが、イベントに参加する参加者を知らなければイベント情報を通知できず、香典などのイベント用代金が受領できないことを表す。したがって、例えば募金など、どんな参加者がいるかについてイベント主催者側が全く把握できないことがある場合については、イベントの通知ができず、募金も集めることができないことになる。
【0010】
また、特許文献2に記載の振込処理システムにおいては、いわゆる冠婚葬祭などにおける祝儀や香典などのイベント用代金についてイベント参加者から集金を行って、当該集金したイベント用代金を用いて結婚式場や葬儀場などのイベントの運営者に支払を行うといった、イベント用代金の支払については開示されていない。
【0011】
本発明は上記実情に鑑みて提案されたもので、イベント用代金をイベント主催者が全額前払いすることなく、イベント参加者からの入金を用いて支払うことが出来ることでイベント主催者の経済的負担を減らし、かつ参加者を特定することができない場合であってもイベント情報を通知し、イベント代金を集めることができる、イベントキャッシュレス装置、イベントキャッシュレスシステム、イベントキャッシュレス方法、イベントキャッシュレスプログラムおよびイベントキャッシュレスプログラムが記憶されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明に係るイベントキャッシュレス装置は、イベント参加者の個人情報が記憶された参加者記憶手段に基づき、イベント用代金の支払手続方法をイベント参加者に通知するイベント案件発信部と、イベント決済日以前に、イベント参加者からの入力により作成されたイベント用代金の支払データに基づき、イベント用代金を振込口座に入金するイベント入金処理部と、イベント参加を希望するイベント参加者の個人情報が参加者記憶手段に記憶されていない場合に、前記イベントの参加の可否について判断する不特定者入金処理部とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に関わるイベントキャッシュレス装置は、イベント入金処理部は、イベント用代金の支払データの支払日がイベント決済日以前の場合において、入金記憶手段を用いて、イベント参加者のイベント用代金の入金確認を行い、イベント主催者に、イベント用代金の差額決済の依頼を行うことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に関わるイベントキャッシュレス装置は、不特定者入金処理部は、イベントの参加の可否について可である場合に、イベント参加を希望するイベント参加者に振込口座番号を通知することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に関わるイベントキャッシュレスシステムは、端末と、端末にネットワークを介して接続されるイベントキャッシュレス装置とを備えたイベントキャッシュレスシステムであって、イベントキャッシュレス装置は、イベント参加者の個人情報が記憶された参加者記憶手段に基づき、イベント用代金の支払手続方法をイベント参加者に通知するイベント案件発信部と、イベント決済日以前に、イベント参加者からのイベント用代金の支払データに基づき、イベント用代金を振込口座に入金するイベント入金処理部と、イベント参加を希望するイベント参加者の個人情報が参加者記憶手段に記憶されていない場合に、イベントの参加の可否について判断する不特定者入金処理部とを備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に関わるイベントキャッシュレス方法は、端末と、端末にネットワークを介して接続されるイベントキャッシュレス装置におけるイベントキャッシュレス方法であって、イベント参加者の個人情報が記憶された参加者記憶手段に基づき、イベント用代金の支払手続方法をイベント参加者に通知するステップと、イベント決済日以前に、イベント参加者からのイベント用代金の支払データに基づき、イベント用代金を振込口座に入金するステップと、イベント参加を希望するイベント参加者の個人情報が参加者記憶手段に記憶されていない場合にイベントの参加の可否について判断するステップとを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に関わるイベントキャッシュレスプログラムは、ネットワークを介して、端末と接続されるイベントキャッシュレス装置のコンピュータに、イベント参加者の個人情報が記憶された参加者記憶手段に基づき、イベント用代金の支払手続方法をイベント参加者に通知するステップと、イベント決済日以前に、イベント参加者からのイベント用代金の前記支払データに基づき、イベント用代金を振込口座に入金するステップと、イベント参加を希望する前記イベント参加者の個人情報が参加者記憶手段に記憶されていない場合に、イベントの参加の可否について判断するステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、イベント用代金をイベント主催者が全額前払いすることなく、イベント参加者からの入金を用いて支払うことが出来ることでイベント主催者の経済的負担を減らし、かつ、イベント参加者を特定することができない場合であってもイベント情報を通知し、イベント代金を集めることができることで、イベント参加者と資金をより多く集めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る実施形態を図面とともに説明する。
【0021】
まず、
図1を参照して、本発明に係る実施形態における、イベントキャッシュレス装置10とイベントキャッシュレスシステム1について説明する。イベントキャッシュレスシステム1は、イベント参加者用のユーザ端末30aと、イベント主催者用のユーザ端末30bと、運営者端末30cと、及び金融機関端末30dとを有する。なお、以下において、各端末30a、30b、30c、30dを特に区別して記載する必要がない場合には、端末30と記載する。
【0022】
イベント参加者用のユーザ端末30aは、サービス事業者が運営するポータルサイトのユーザであるイベント参加者が用いる端末であり、イベント主催者用のユーザ端末30bは、同じユーザであるイベント主催者が用いる端末である。ここでイベントとは、冠婚葬祭や、飲み会、政治献金、旅行、募金、ふるさと納税、クラウドファンディングなど、支払いを伴うあらゆる催し物を表す。
【0023】
運営者端末30cは、サービス事業者のポータルサイトの運営者が用いる端末である。ここでサービス事業者のポータルサイトとは、例えば、ブライダルサービス事業者が運営する、結婚式情報の記載されたポータルサイトなどが挙げられる。結婚式情報の記載されたポータルサイトのユーザ(新郎新婦・親族など)は、イベントである結婚式の主催者として、当該ポータルサイトを用いて結婚式場の下見の予約などができる。また、金融機関端末30dは、銀行などの金融機関で用いられる端末であり、入金業務など通常の銀行業務を行うことができる端末である。
【0024】
ここで、端末30は、キーボードやタッチパネルなどのヒューマンインターフェースを持つものであり、具体的には、スマートフォン、タブレット型またはノート型のパーソナル・コンピュータ、またはPDA(Personal Digital Assistant)のようなモバイル型の情報処理端末や、デスクトップ型のパーソナル・コンピュータなどがあげられる。
【0025】
端末30は、ネットワーク20を介してイベントキャッシュレス装置10と接続されている。端末30は、無線通信や有線によりネットワーク20に接続される。ここでネットワーク20は、インターネットであっても、LAN(Local Area Network)やWAN(WideArea Network)であってもよい。
【0026】
図2を用いて、実施形態における、本発明に係るイベントキャッシュレス装置10の構成について説明する。ここでは、
図3乃至
図5のフローチャートを参照して説明する。
図2に示すように、イベントキャッシュレス装置10は、送受信部11と、制御部12と、記憶部19とを備えており、記憶部19には、入金データベース17と、参加者データベース18とを備えている。
【0027】
まず、イベントキャッシュレス装置10における記憶部19の有するデータベースについて説明する。
【0028】
入金データベース17は、金融機関コードと、金融機関名と、入金元口座と、入金先口座と、入金金額と、入金日などとが、入金データごとに割り振られた入金データIDに対応付けられて格納されており、端末30からアクセスすることでそれぞれ入金状況を確認することができる。
【0029】
参加者データベース18は、後述する、イベント主催者による参加者リストをもとに作成されている。参加者データベース18には、イベント参加者の氏名と、性別と、住所と、電話番号と、メールアドレスと、職業などとが、イベント参加者ごとに割り振られた参加者IDに対応付けられて格納されている。
【0030】
次に、送受信部11は、ネットワーク20を介してイベントの案内や出欠可否などの情報を、端末30と送受信する。記憶部19は、端末30から受信した情報や、入金データベース17、参加者データベース18などの情報を記憶する。制御部12は、記憶部19に対する情報の出力や受け取りなどを制御する。
【0031】
ここで、イベントキャッシュレス装置10の制御部12の詳細な構成について説明する。
【0032】
制御部12は、イベント発信部13と、イベント入金処理部14と、不特定者入金処理部15と、イベント返金処理部16とから構成される。
【0033】
制御部12のイベント発信部13の処理を、
図3を参照しながら以下に記載する。まず、例えば、イベントである結婚式のイベント主催者であるユーザは、ユーザ端末30bから、ブライダルサービス事業者の運営するポータルサイトを利用して結婚式を行いたい旨の利用申込を送信する(ステップS301)。
【0034】
利用申込送信をされたポータルサイトの運営者は、運営者端末30cを介して、イベントに参加する予定のイベント参加者について、イベント主催者に参加者リストの作成依頼を送信する(ステップS302)。ポータルサイトの運営者は、この参加者リストに基づいて作成された参加者データベース18を用いて、イベント情報の発送などを行う。
【0035】
ここで、参加者リストの作成依頼を送信されたイベント主催者は、イベントに招くイベント参加者について参加者リストを作成し、ユーザ端末30bから運営者に送信する(ステップS303)。
【0036】
参加者リストが送信されたポータルサイトの運営者は、イベント用代金の振込に用いる金融機関の振込口座の利用申込を、運営者端末30cから金融機関に送信する(ステップS304)。
【0037】
振込口座の利用申込が送信された金融機関は、被振込専用の口座である仮想口座の採番をイベント参加者の人数分について金融機関端末30dより行い、ポータルサイトの運営者に仮想口座の口座番号を通知する(ステップS305)。ここで、特許文献2に開示されているように、仮想口座の口座番号と、例えばポータルサイトの運営者の振込口座番号といった実際の振込口座番号とは関連づけられており、金融機関端末30dは、仮想口座に宛てられた振込を実際の振込口座に振り替えることができる。なお、ポータルサイトの運営者によって通知された仮想口座の口座番号は、イベント参加者のそれぞれに関連付けられて参加者データベース18に記憶されてもよい。また、ここで実際の振込口座は、ポータルサイトの運営者の振込口座だけでなく、イベント主催者の振込口座であってもよい。なお、金融機関は、仮想口座の割り当てについて、イベントの性質などによっては、上記したイベント参加者の人数分などに限定せず自由に行うことができる。また、金融機関は、イベントの参加人数などによっては、必ずしも仮想口座を割り当てる必要はない。
【0038】
例えば金融機関は、上記ステップS305において、イベント参加者の人数を募金などイベントの性質上正確に把握できない場合は、開催するイベントごとに仮想口座を割り振ってもよい。例えば、募金という1つのイベントに対して10000口座を割り振るといった方式でもよい。
【0039】
また、例えば金融機関は、上記ステップS305において、イベントの参加者が少ない場合などは、ポータルサイトの運営者に仮想口座を割り振らず、直接ポータルサイトの運営者、あるいはイベント主催者などの振込口座に振り込むようにしてもよい。
【0040】
仮想口座番号が通知されたポータルサイトの運営者は、イベント費用の概算見積、及び支払プランをイベント主催者に案内する(ステップS306)。ここで、支払プランには、イベント参加者から集めたイベント代金によって、イベント主催者が全額前払いすることなく、イベント費用をポータルサイトの運営者に支払うことができる旨が記載されている。なお、支払プランは、通常のように、イベント主催者がイベント費用の前払いにより立替払いを行って、後で祝儀などにより前払い分を回収することもできる。
【0041】
イベント費用の概算見積、及び支払プランを案内されたイベント主催者は、概算見積や支払プランを受け入れる場合は、ポータルサイトの運営者に仮予約を行う旨、及びイベント参加者に案内状を送付する旨の指示を送付する(ステップS307)
【0042】
仮予約及び案内状を送付する旨の指示を送信されたポータルサイトの運営者は、参加者データベース18に基づき、イベント参加者に案内状を送付する(ステップS308)。案内状には、ポータルサイトのURLを記載したり、QRコード(登録商標)などの二次元コードを記載して、案内状を受領したイベント参加者が、参加情報を登録するためのポータルサイトの入力フォームにアクセスできるようにする(ステップS309)。
【0043】
上記した参加情報を登録するための入力フォームには、イベント参加者の「参加の可否」、「住所」、イベント代金の「支払手続」などについて記載する項目が設けられている。さらに、ステップS305で取得した、各イベント参加者に割り当てられた振込用の仮想口座番号も入力フォームに記載されている。「支払手続」では、イベント代金を銀行振込する手続、クレジットカードで支払う手続、祝儀のように当日現金をイベント会場の受付まで持参する手続などが選択できる。なお、案内状は、メールやSNSなど電子媒体で発信しても、書面で送付してもどちらでもよい。
【0044】
また、ポータルサイトの運営者は、入力フォームに、祝電などを送るための「慶弔電報サービス」や、イベント主催者に贈り物を贈るための「ギフトサービス」、イベント主催者にメッセージを送るための「メッセージサービス」、引出物をイベント参加者に郵送するための「引出物郵送サービス」などの案内を加えてもよい。
【0045】
次に、制御部12のイベント入金処理部14の処理を、
図4を参照しながら以下に記載する。まず、イベント発信部13のステップS309で、ポータルサイトの運営者から案内状を受領したイベント参加者は、入力フォームから、イベントへの出席ができるか否かについての「参加可否」の項目や、「住所」、「支払手続」などの参加情報の項目について登録し、ユーザ端末30aからポータルサイトの運営者の運営者端末30cへ送信する(ステップS401)。イベント参加者は、入力フォーム上から、イベント発信部13のステップS309で記載した、「慶弔電報サービス」や、「ギフトサービス」や、「メッセージサービス」や、「引出物郵送サービス」などの申込を利用することもできる。
【0046】
ステップS401で参加情報を送信されたポータルサイトの運営者は、イベント参加者の参加情報を受け付けて登録する(ステップS402)。ここで、イベント参加者が、ステップS401の「支払手続」の手続を行うことにより発生した、イベント用代金の支払データに基づき、すでに祝儀などの支払いがクレジットカードなどで行われた場合、仮想口座にイベント代金、すなわち祝儀などの振込みが行われ、ポータルサイトの運営者、あるいはイベント主催者などの振込口座に即時振替が行われる(ステップS403)。イベント用代金の支払データには、イベント参加者が支払を行った日である支払日がシステム上、付与される。なお、イベント発信部13のステップS305において、ポータルサイトの運営者に仮想口座を割り振らず、直接ポータルサイトの運営者、あるいはイベント主催者などの振込口座に振り込むようにした場合は、当該振込口座にイベント代金が振り込まれる。
【0047】
ポータルサイトの運営者は、運営者端末30cからイベント主催者のユーザ端末30bに、イベント参加者の車代や、イベント参加者に渡す引出物といった、付帯サービスの利用状況の有無を確認する通知を送信する(ステップS404)。この付帯サービスの利用の有無を確認する通知には、例えばイベント参加者に渡す引出物のカタログの一覧など、付帯サービスに関する情報が含まれる。イベント主催者は、付帯サービスの利用を確認した後に、ユーザ端末30bから、運営者端末30cに付帯サービスの利用状況の有無について送信する。
【0048】
付帯サービスの利用状況が送信されたポータルサイトの運営者は、例えば、式場代などに、ステップS404で述べた付帯サービスの代金を加えたイベント用代金の詳細な見積を作成して、運営者端末30cからイベント主催者のユーザ端末30bに送信する(ステップS405)。
【0049】
イベント用代金の詳細な見積データを送信されたイベント主催者は、ステップS403においてすでに振込がされている振込口座を用いてイベント用代金の支払いを行いたい場合は、イベント用代金支払依頼データを、ユーザ端末30bから運営者端末30cに送信する(ステップS406)。
【0050】
イベント用代金支払依頼データを受信したポータルサイトの運営者は、運営者端末30cを用いて、イベント参加者によるイベント用代金の支払データの支払日が、イベント用代金の決済日以前か否か、例えば、イベント用代金を支払った日がイベント用代金の決済日である結婚式の前日以前か否かを判断する(ステップS407)。
【0051】
イベント参加者によるイベント用代金の支払データの支払日が、イベント用代金の決済日以前である場合、ポータルサイトの運営者は、運営者端末30cを用いて金融機関に入金確認依頼情報を送信することにより金融機関の入金データベース17を確認する。さらにポータルサイトの運営者は、ステップS403でイベント参加者より振込口座に振り込まれた総額を、入金データベース17を用いて計算する(ステップS408)。
【0052】
そして、ポータルサイトの運営者は、イベント用代金の総額から、ステップS408で計算された振込口座に振り込まれた総額を減じることによって、イベント主催者が支払う差額決済分を算出する。さらにポータルサイトの運営者は、差額決済分が記載された差額決済依頼データについて、運営者端末30cから、イベント主催者のユーザ端末30bに送信し、イベント主催者は差額決済依頼データについて受領する(ステップS409)。また、ステップS407で、イベント用代金の支払データの支払日が、イベント用代金の決済日以前でない場合、すなわち決済日より後の場合も同様に差額決済の処理を行う。
【0053】
ステップS409で差額決済依頼データを受領したイベント主催者は、ポータルサイトの運営者に差額決済の依頼を行い、ステップS408で計算された差額決済分について支払いが行われる(ステップS410)。このイベント主催者によって支払われた差額決済分については、ステップS403で即時振替が行われたポータルサイトの運営者の振込口座に振り込まれることができる(ステップS411)。
【0054】
また、イベントの当日にイベント参加者から受領したイベント用代金は、当日入金として、イベント主催者が、ステップS403で即時振替が行われたポータルサイトの運営者、あるいはイベント主催者などの振込口座に振り込むことができる(ステップS412)。なお、イベントの当日にイベント参加者から受領したイベント用代金とは、式場で受領したご祝儀や、葬儀場で受領した香典などが上げられる。ここでイベント主催者は、ユーザ端末30bを用いて金融機関に入金確認依頼情報を送信して入金データベース17を確認することにより、イベントの当日より前に振込口座に振り込まれた金額と、イベントの当日にイベント参加者から受領したイベント用代金の振込状況とを確認することができる。
【0055】
次に、制御部12の不特定者入金処理部15の処理を、
図5を参照しながら以下に記載する。まず、イベント発信部13のステップS309で案内状を受け取っていない、すなわち参加者データベース18に記憶されていないイベント参加者が、イベントの参加を希望した場合(ステップS501)、イベント参加希望データが、ポータルサイトの入力フォームにより、ユーザ端末30aからポータルサイトの運営者の運営者端末30cに対して送信される。イベント参加希望データには、氏名と、性別と、住所と、電話番号などの連絡先が記載されている。
【0056】
ここで、ステップS501で、案内状を受け取っていないにもかかわらず、イベントの参加を希望する場合について以下に説明する。例えば、募金などといった、イベントの全参加者を完全に把握することが難しい場合や、葬儀など不特定多数の者であってもよりたくさんの者にイベントに参加してもらった方が良い場合に、ポータルサイトの運営者が、自己のポータルサイトにイベント情報を掲載して不特定多数の者に知らせることにより、参加を希望する者が出る場合が挙げられる。
【0057】
ステップS501で、ユーザ端末30aからイベント参加希望データが送信されたポータルサイトの運営者は、イベント参加希望データの内容に基づき、イベント参加希望のイベント参加者がイベントに参加可能か否かを判断する(ステップS502)。なお、イベントに参加可能か否かを判断する際、イベントの性質に応じ、運転免許書や保険証のコピーなど本人確認資料の提出を求めることができる。
【0058】
ポータルサイトの運営者は、イベント参加希望のイベント参加者がイベントに参加しても良いと判断した場合、運営者端末30cからユーザ端末30cに、イベント参加許可の旨と、イベント発信部13のステップS305で取得した振込用の仮想口座番号とを送信する(ステップS503)。ここで、送信された仮想口座番号は、支払人特定の観点からイベント参加者のそれぞれに対して割り当てられた固有の番号であってよい。
【0059】
一方、ポータルサイトの運営者は、例えば住所不特定といった形式不備などの理由で、イベント参加希望のイベント参加者がイベントに参加するのが適切でないと判断した場合、運営者端末30cからユーザ端末30aに、イベント参加不可の旨を送信する(ステップS504)。また、ポータルサイトの運営者は、イベント発信部13のステップS309で案内状を受け取っていない、すなわち参加者データベース18に記憶されていないイベント参加者が、イベントの参加を希望した場合は全て参加不可にし、参加者データベース18に記憶されたイベント参加者のみから入金を受け付けるようにすることもできる。
【0060】
次に、制御部12のイベント返金処理部16の処理を以下に記載する。イベント参加者が当初参加できる予定であってイベント用代金の入金をしたが、参加できなくなり、キャンセルを望む場合、ポータルサイト運営者の入力フォームから欠席の登録を行い、返金口座を入力フォーム上で指定して、ユーザ端末30aから運営者端末30cに送信する(ステップS601)。この際、イベント発信部13のステップS309の処理で記載したように、イベント参加者は、「慶弔電報サービス」や、「ギフトサービス」や、「メッセージサービス」などを利用することもできる。したがって、イベント参加者は、イベントには参加できなくても、イベント主催者に祝電などの電報やプレゼントやメッセージを送付することができる。
【0061】
ポータルサイトの運営者は、運営者端末30cにて欠席の登録を受け付けた後(ステップS602)に返金金額を確認して、金融機関に返金を依頼する(ステップS603)。返金の依頼を受けた金融機関では、返金金額について逆の振込、すなわち振込元口座と振込先口座を逆にした振込を実施して返金処理を行う。クレジットカードでの振込の場合は、マイナスの売上を計上して返金処理を行う(ステップS604)。
【0062】
金融機関での返金処理が完了した後、ポータルサイトの運営者は、返金希望のイベント参加者の返金口座に入金し、返金した旨を運営者端末30cからユーザ端末30aに送信する。(ステップS605)。返金を受けたイベント参加者は返金内容を確認する(ステップS606)。
【0063】
ポータルサイトの運営者は、ステップS605で返金した後に、イベント入金処理部14のステップS405で記載した、イベント主催者に送信する詳細見積に当該返金分を反映させる(ステップS607)。
【0064】
以上のとおり、本実施形態に係るイベントキャッシュレス装置10が構成されている。次に、イベントキャッシュレス装置10の効果を説明する。
【0065】
本実施形態によれば、イベント用代金の支払データの支払日がイベント決済日以前の場合において、イベント入金処理部14が入金データベース17を用いて、イベント参加者のイベント用代金の入金確認を行い、イベント主催者にイベント用代金の差額決済の依頼を行うことができるため、差額決済分をイベント主催者などが計算することなく即座に算定することができ、イベント当日に祝儀を全て計算して差額を計算するなどといったイベント主催者側の手間を省くことができる。
【0066】
本実施形態によれば、不特定者入金処理部は、イベントの参加の可否について可である場合に、イベント参加を希望するイベント参加者に振込口座番号である仮想口座番号を通知するため、身元不明の者からはイベント用代金の入金を受け付けないなど、入金に透明性を持たせることができる。
【0067】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。例えば、イベントキャッシュレス装置10の役割は、上述の例に限定されない。
【課題】イベント用の代金を主催者が全額前払いしなくてよいようにすることで主催者の経済的負担を減らし、また、参加者を特定することができない場合であってもイベント情報を通知しイベント代金を集めることができる、イベントキャッシュレス装置、イベントキャッシュレスシステム、イベントキャッシュレス方法、およびイベントキャッシュレスプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】イベント発信部13と、イベント決済日以前にイベント用代金を振込口座に入金するイベント入金処理部14と、不特定者入金処理部15とを備えるイベントキャッシュレス装置10によりイベント参加者からの入金を用いてイベント代金を支払うことができると共に参加者が特定されない場合でもイベント代金を集めることができる。