特許第6181309号(P6181309)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181309
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】皮膚洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/46 20060101AFI20170807BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 8/894 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 8/898 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20170807BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   A61K8/46
   A61K8/41
   A61K8/44
   A61K8/894
   A61K8/898
   A61K8/60
   A61Q19/10
   A61K8/86
【請求項の数】2
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-531259(P2016-531259)
(86)(22)【出願日】2015年6月17日
(86)【国際出願番号】JP2015067501
(87)【国際公開番号】WO2016002524
(87)【国際公開日】20160107
【審査請求日】2017年6月7日
(31)【優先権主張番号】特願2014-135373(P2014-135373)
(32)【優先日】2014年6月30日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】岩井 崇郎
【審査官】 木原 啓一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−076975(JP,A)
【文献】 特開2002−284627(JP,A)
【文献】 特開2000−129300(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
A61Q 1/00−90/00
C11D 1/00−19/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩5質量%〜30質量%と、
(B)アルキルジメチルアミンオキシド0.5質量%〜3質量%と、
(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤1.5質量%〜5質量%と、
(D)ポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーン1質量%〜3質量%と、
(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種0.02質量%〜0.1質量%と、を含有し、
前記(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種の含有量(質量%)との質量比(C/E)が20〜200であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
【請求項2】
(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩がエチレンオキサイドの平均付加モル数が2である請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚洗浄剤組成物において、使用性の点から、泡の性能は重要な因子である。前記泡の性能は、洗浄時の泡立ちやすさ、泡の持続性、泡質、泡の保形性などが挙げられる。これらの中でも、洗浄時の泡立ちやすさ、及び泡の持続性に乏しいと、使用者の満足感が低くなることがある。前記泡立ちやすさに優れる皮膚洗浄剤組成物としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ベタイン型両性界面活性剤を含有するパーソナルクレンジング組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、前記提案は、泡の持続性、及び皮膚上での伸ばしやすさの点で劣るという問題がある。また、使用性、及び泡質に優れた皮膚洗浄剤組成物としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミンオキシドを含有する皮膚洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、前記提案の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ちやすさ、及び泡の持続性において十分満足できるものではなかった。
【0003】
さらに、皮膚洗浄剤の使用感に関しては、皮膚上での伸ばしやすさも重要である。これまでにポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ベタイン型両性界面活性剤、及び特定のノニオン性界面活性剤を含有することで皮膚上での伸ばしやすさに優れる皮膚洗浄剤組成物が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、前記提案は、皮膚洗浄剤組成物が泡立ちにくく、さらに洗浄後の乾きぎわに皮膚にべたつきが生じるという問題がある。
【0004】
したがって、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が良好であり、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさに優れる皮膚洗浄剤組成物の提供が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2007−527921号公報
【特許文献2】特開2014−76975号公報
【特許文献3】特開平5−117138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が良好であり、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさに優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩5質量%〜30質量%と、(B)アルキルジメチルアミンオキシド0.5質量%〜3質量%と、(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤1.5質量%〜5質量%と、(D)ポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーン1質量%〜3質量%と、(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種0.02質量%〜0.1質量%と、を含有し、前記(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種の含有量(質量%)との質量比(C/E)が20〜200である皮膚洗浄剤組成物が、これらの相乗効果によって、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が良好であり、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさに優れることを知見した。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が良好であり、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさに優れる皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(皮膚洗浄剤組成物)
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、(B)アルキルジメチルアミンオキシド、(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、(D)ポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーン、及び(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種を含有してなり、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
【0010】
<(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩>
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩は、泡立ちやすさ、泡の持続性、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさを向上させるために含有されている。
【0011】
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、泡立ちやすさの点から、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩のアルキル基部分の炭素数が10〜14が好ましく、12がより好ましい。前記炭素数が、10未満又は14を超えると、泡立ちやすさが不十分となることがある。
【0012】
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩のエチレンオキサイドの平均付加モル数としては、泡の持続性の点から、1〜5が好ましく、2がより好ましい。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数が、1未満又は5を超えると、泡の持続性が不十分となることがある。
【0013】
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩の対イオンとしては、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属のイオン;アンモニウムイオン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンの錯イオンなどが挙げられる。これらの中でも、泡立ちやすさの点から、アルカリ金属のイオンが好ましく、ナトリウムイオンがより好ましい。
【0014】
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えば、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(別名:ラウレス硫酸ナトリウム(2)、BASFジャパン社製)、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(別名:ラウレス硫酸ナトリウム(3)、ライオン株式会社製)、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡立ちやすさ、及び泡の持続性の点から、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムが好ましい。なお、( )内の数字は、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩のエチレンオキサイドの平均付加モル数を表す。
【0015】
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩の含有量としては、泡立ちやすさ、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、5質量%〜30質量%であり、10質量%〜15質量%が好ましい。前記含有量が、5質量%未満であると、泡立ちやすさ、及び皮膚上での伸ばしやすさが不十分となり、30質量%を超えると、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさが不十分となる。
【0016】
<(B)アルキルジメチルアミンオキシド>
前記(B)成分のアルキルジメチルアミンオキシドは、泡立ちやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさを向上させるために含有されている。
【0017】
前記(B)成分のアルキルジメチルアミンオキシドとしては、下記一般式(B1)で表される化合物が好ましい。
[一般式(B1)]
R−N(CH
前記一般式(B1)中、Rは、アルキル基を示す。前記アルキル基の炭素数は、泡立ちやすさの点から、12〜18が好ましく、12がより好ましい。前記炭素数が、12未満又は18を超えると、泡立ちやすさが不十分となることがある。
【0018】
前記(B)成分のアルキルジメチルアミンオキシドとしては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡立ちやすさの点から、ラウリルジメチルアミンオキシドが好ましい。
【0019】
前記(B)成分のアルキルジメチルアミンオキシドの含有量としては、泡立ちやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.5質量%〜3質量%であり、0.8質量%〜1.5質量%が好ましい。前記含有量が、0.5質量%未満であると、泡立ちやすさが不十分となり、3質量%を超えると、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさが不十分となる。
【0020】
<(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性>
前記(C)成分のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤は、泡立ちやすさ、泡の持続性、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさを向上させるために含有されている。
【0021】
前記(C)成分のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡立ちやすさ、及び泡の持続性の点から、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましい。
【0022】
前記アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。
前記アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタインとしては、例えば、ステアリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。
これらの中でも、泡の持続性の点から、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましく、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインがより好ましい。
【0023】
前記(C)成分のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の含有量としては、泡立ちやすさ、泡の持続性、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、1.5質量%〜5質量%であり、1.8質量%〜2.5質量%が好ましい。前記含有量が、1.5質量%未満であると、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が不十分となり、5質量%を超えると、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさが不十分となる。
【0024】
<(D)ポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーン>
前記(D)成分のポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーンは、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさを向上するために含有されている。
【0025】
前記(D)成分のポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーンとしては、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、ポリオキシエチレン変性シリコーンが好ましい。
【0026】
−ポリオキシエチレン変性シリコーン−
前記ポリオキシエチレン変性シリコーンのポリオキシエチレン平均重合度としては、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、9〜12が好ましい。前記平均重合度が、9未満又は12を超えると、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさが不十分となることがある。
【0027】
前記ポリオキシエチレン変性シリコーンとしては、ジメチルシリコーンとポリオキシアルキレンとからなる共重合体であり、例えば、下記一般式(D1)で表される化合物などが挙げられる。
【0028】
<一般式(D1)>
【化1】
ただし、前記一般式(D1)中、m及びnは、それぞれ独立した整数であり、mは1〜20,000、nは1〜20,000を表す。aは独立した整数であり、9〜12を表す。Rは、炭素数1〜10のアルキレン基、R’は、炭素数1〜10のアルキル基を表す。
【0029】
前記ポリオキシエチレン変性シリコーンとしては、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が好ましい。
【0030】
前記ポリオキシエチレン変性シリコーンとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、PEG−12ジメチコン(製品名:SH3771M、東レ・ダウコーニング株式会社製、又は製品名:KF−6017、信越化学工業株式会社製)、PEG−10ジメチコン(製品名:ES−5612 Formulation Aid、東レ・ダウコーニング株式会社製)、PEG−9ジメチコン(製品名:KF−6013、信越化学工業株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0031】
−アミノ変性シリコーン−
前記アミノ変性シリコーンは、1分子中に少なくとも1個のアミノアルキル基を有するオルガノシロキサンの重合体である。
前記アミノ変性シリコーン重合体を形成するオルガノシロキサン中には、アミノアルキル基以外の官能基としてメチル基を含むものが一般に用いられる。また、エチル基、プロピル基等のアルキル基;ビニル基;アリル基等のアルケニル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基;シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ヒドロキシ基;ヒドロキシアルキル基なども含むことができる。
【0032】
前記アミノ変性シリコーンとしては、例えば、下記一般式(D2)で表される高重合ジメチルシロキサン・メチルアミノプロピルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、下記一般式(D3)で表されるアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコンの名称で、CTFA辞典(米国Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載)、下記一般式(D4)で表されるアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(トリメチルシリルアモジメチコン)、又はこれらにメチルポリシロキサン及び水の少なくともいずれかを加え、界面活性剤で乳化したアミノ変性シリコーンエマルションなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、オイルの形態でも良ければ、界面活性剤で乳化したエマルジョンの形態でも良い。
【0033】
<一般式(D2)>
【化2】
ただし、前記一般式(D2)中、m及びnは、それぞれ独立した整数であり、mは1〜20,000、nは1〜20,000を表す。
【0034】
<一般式(D3)>
【化3】
ただし、前記一般式(D3)中、m及びnは、それぞれ独立した整数であり、mは1〜20,000、nは1〜20,000を表す。a及びbは、それぞれ独立した整数であり、aは1〜10、bは1〜10を表す。
【0035】
<一般式(D4)>
【化4】
ただし、前記一般式(D4)中、m及びnは、それぞれ独立した整数であり、mは1〜20,000、nは1〜20,000を表す。a及びbは、それぞれ独立した整数であり、aは1〜10、bは1〜10を表す。
【0036】
前記一般式(D2)で表される高重合ジメチルシロキサン・メチルアミノプロピルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)としては、例えば、KF−8020、X−52−2362(いずれも信越化学工業株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0037】
前記一般式(D3)で表されるアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコンの名称でCTFA辞典(米国Cosmetic Ingredient Dictionary)第3版中に記載)としては、例えば、SM−8904C(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)、XF42−B892、XF42−C0330、XS65−C0032、XS65−C0726、SILSOFT 200 EF(いずれもモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0038】
前記一般式(D4)で表されるアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(トリメチルシリルアモジメチコン)としては、例えば、FZ−4671、FZ−4672、BY22−079、SF8452C、SS−3551(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製);KF−8004、KF−8015、KF−867S(いずれも信越化学工業株式会社製);ADM1650、ADM−8101E、ADM−6057E(いずれも旭化成ワッカーシリコーン株式会社製);KS65−B4280、XS65−C1539、XS65−6413、XS65−B8124、KF42B1989(いずれもモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0039】
これらの中でも、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、前記一般式(D2)で表される高重合ジメチルシロキサン・メチルアミノプロピルシロキサン共重合体に相当するKF−8020、X−52−2362、前記一般式(D3)で表されるアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体のエマルションに相当するSM−8904C、前記一般式(D4)で表されるアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体のエマルションに相当するKF−8004が好ましい。
【0040】
前記(D)成分のポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーンの含有量としては、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさの点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、シリコーン分として1質量%〜3質量%であり、1.5質量%〜2.5質量%が好ましい。前記含有量が、1質量%未満であると、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさが不十分となり、3質量%を超えると、皮膚上での伸ばしやすさが不十分となる。
【0041】
<(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種>
前記(E)成分のジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種は、皮膚上での伸ばしやすさ、及び泡の持続性を向上させるために含有されている。
【0042】
前記(E)成分のジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種としては、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、泡の持続性の点から、トリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドが好ましい。
【0043】
前記ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドとしては、例えば、オレイン酸とメチルグルコースとのジエステルからなるポリエチレングリコールエーテルなどが挙げられる。
前記ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドとしては、例えば、ジオレイン酸PEG−120メチルグルコースなどが挙げられる。なお、前記ジオレイン酸PEG−120メチルグルコースは、日本化粧品工業連合会が定める表示名称である。
【0044】
前記トリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドとしては、例えば、オレイン酸とメチルグルコシドとのトリエステルからなるポリエチレングリコールエーテルなどが挙げられる。
前記トリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドとしては、例えば、トリオレイン酸PEG−120メチルグルコースなどが挙げられる。なお、前記トリオレイン酸PEG−120メチルグルコースは、日本化粧品工業連合会が定める表示名称である。
【0045】
前記の(E)成分のジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種の含有量としては、皮膚上での伸ばしやすさ、及び泡の持続性の点から、皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.02質量%〜0.1質量%であり、0.05質量%〜0.08質量%が好ましい。前記含有量が、0.02質量%未満であると、泡の持続性が不十分となり、0.1質量%を超えると、皮膚上での伸ばしやすさが不十分となる。
【0046】
<質量比(C/E)>
前記(C)成分のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(E)成分のジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種の含有量(質量%)との質量比(C/E)は、皮膚上での伸ばしやすさ、及び泡の持続性の点から、20〜200であり、25〜40が好ましい。前記質量比(C/E)が、20未満であると、皮膚上での伸ばしやすさが不十分となり、200を超えると、泡の持続性が不十分となる。
【0047】
<その他の成分>
前記皮膚洗浄剤組成物としては、前記(A)〜(E)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を配合することができる。前記その他の成分としては、皮膚洗浄剤組成物に通常用いられているものの中から適宜選択することができ、例えば、前記(B)成分、及び前記(C)成分を除く両性界面活性剤、前記(E)成分を除くノニオン性界面活性剤;ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、ビタミン等の薬剤;殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物、及びその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体、水などが挙げられる。
【0048】
<pH>
前記皮膚洗浄剤組成物の25℃におけるpHとしては、泡立ちやすさの点から、4〜6が好ましい。前記pHが、4未満又は6を超えると、泡立ちやすさが不十分となることがある。前記皮膚洗浄剤組成物のpHは、すべての成分を混合した後に最後にpHを確認しながら水酸化カリウム、及びクエン酸等の少なくともいずれかを加えることで調整できる。より詳しくは、水酸化カリウム、及びクエン酸等の少なくともいずれか以外の成分の合計が約90質量%となるように精製水をバランスして混合攪拌する。必要なら加温してもよい。混合攪拌中に水酸化カリウム、及びクエン酸等の少なくともいずれかの水溶液を徐々に添加し、それぞれpHを測定しながら目標とするpHまで添加する。目標pHとなったところで、最後に残りの精製水を加えて、全体で100質量%となるように水を加え、最終pHを測定することができる。なお、前記pHは、例えば、pHメーター(商品名:「HM−30V」、東亜ディーケーケー株式会社製)などで測定することができる。
【0049】
<粘度>
前記皮膚洗浄剤組成物の25℃における粘度としては、皮膚上での伸ばしやすさの点から、500mPa・s〜10,000mPa・sが好ましく、1,000mPa・s〜5,000mPa・sがより好ましい。前記粘度が、500mPa・s未満又は10,000mPa・sを超えると、皮膚上での伸ばしやすさが不十分となることがある。
【0050】
<製造方法>
前記皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、例えば、下記の工程1〜3を含む方法などが挙げられる。
・工程1:前記(A)〜前記(E)成分、及び必要に応じて前記その他の水溶性成分と全量の約10質量%に相当する量の精製水を混合したものを均一に溶解させ、混合物1を得る。
・工程2:必要に応じて、前記その他の油溶性成分(例えば、イソプロピルメチルフェノール、香料など)を混合したものを均一に溶解させ、混合物2を得る。
・工程3:前記混合物1に、前記混合物2を撹拌しながら加え、混合する。
【0051】
前記皮膚洗浄剤組成物を作製する装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断と全体混合できるプロペラ、タービン、ディスパー等の複数の攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。なお、前記(A)〜前記(E)成分、及び前記その他の成分としては、前記皮膚洗浄剤組成物を作製するにあたり、それぞれ単独で使用してもよく、また、2種以上の成分を含む混合物の状態で使用してもよい。
【0052】
<容器>
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、使用性に優れる点で、ポンプ容器、ボトルが好ましく、ポンプディスペンサー付き容器がより好ましい。
前記容器の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組合せた複合樹脂であってもよい。
【0053】
<用途>
前記皮膚洗浄剤組成物は、例えば、ハンドソープ、ボディソープ、洗顔フォームなどの製品として好適である。前記皮膚洗浄剤組成物を、これらの用途に応じた通常の用量や通常の洗浄方法で使用すると、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が良好であり、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさに優れる点で有利である。
【実施例】
【0054】
以下に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において「%」は、いずれも「質量%」を表わし、実施例及び比較例記載の成分量は、マルベリーエキス以外、全て純分換算値である。また前記(C)成分の含有量(質量%)と、前記(E)成分の含有量(質量%)との質量比(C/E)は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで求め、記載した。
【0055】
(実施例1〜31及び比較例1〜23)
表1−1〜表1−7に示す組成に従い、実施例1〜31、及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物を常法により調製した。
具体的には、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、ジステアリン酸グリコール、安息香酸ナトリウム、及び精製水をパドル式攪拌機を用いて25℃で均一に混合し、混合物を得た。得られた混合物に、イソプロピルメチルフェノールを香料に溶解した溶解物を、攪拌しながら加えた。この時、全体の90質量%となるように精製水の量を調整した。続いて、クエン酸を用いてpHを5.2に調整した。pHが5.2となったところで最後に残りの精製水を加えて、全体で100質量%として皮膚洗浄剤組成物を得た。最終pHを測定した結果、すべての実施例及び比較例でpHは5.2であった。なお、前記pHは、pHメーター(HM−30R、東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定した。
得られた皮膚洗浄剤組成物を、ポンプディスペンサー付き容器(吐出量1mL、ノズル口径(内径)3.5mm、キャニオン社製)に充填し、各評価に供した。
【0056】
作製した実施例1〜31、及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物について、以下のようにして、「泡立ちやすさ」、「泡の持続性」、「皮膚上での伸ばしやすさ」、及び「洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさ」を評価した。結果を表1−1〜表1−7に示した。
【0057】
<泡立ちやすさ>
作製した実施例1〜31、及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物1g(1プッシュ)を25℃の条件において、ポンプディスペンサー付き容器から吐出させ、手で泡立たせ、「泡立ちやすさ」を評価した。評価は、下記の基準に基づき専門パネラー10名で行った。
[評価基準]
◎:10名中8名以上が、泡立ちやすいと回答
○:10名中6名以上7名以下が、泡立ちやすいと回答
△:10名中4名以上5名以下が、泡立ちやすいと回答
×:10名中3名以下が、泡立ちやすいと回答
【0058】
<泡の持続性>
作製した実施例1〜31、及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物1g(1プッシュ)を25℃の条件において、ポンプディスペンサー付き容器から吐出させ、手に取り、両手を10回擦り合わせ、手を10秒間静置した後、「泡の持続性」を評価した。評価は、下記の基準に基づき専門パネラー10名で行った。
[評価基準]
◎:10名中8名以上が、泡の持続性がよいと回答
○:10名中6名以上7名以下が、泡の持続性がよいと回答
△:10名中4名以上5名以下が、泡の持続性がよいと回答
×:10名中3名以下が、泡の持続性がよいと回答
【0059】
<皮膚上での伸ばしやすさ>
作製した実施例1〜31、及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物1g(1プッシュ)を25℃の条件において、ポンプディスペンサー付き容器から吐出させ、手に取り、前腕内側部に伸ばした後、「皮膚上での伸ばしやすさ」を評価した。評価は、下記の基準に基づき専門パネラー10名で行った。
[評価基準]
◎:10名中8名以上が、皮膚上に伸ばしやすいと回答
○:10名中6名以上7名以下が、皮膚上に伸ばしやすいと回答
△:10名中4名以上5名以下が、皮膚上に伸ばしやすいと回答
×:10名中3名以下が、皮膚上に伸ばしやすいと回答
【0060】
<洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさ>
作製した実施例1〜31、及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物1g(1プッシュ)を25℃の条件において、ポンプディスペンサー付き容器から吐出させ、手を洗浄し、タオルドライ後に「洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつき」を評価した。ここでいう乾きぎわとは、タオルドライ後に水分が皮膚上に残留している状態をいう。評価は、下記の基準に基づき専門パネラー10名で行った。
[評価基準]
◎:10名中8名以上が、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきがないと回答
○:10名中6名以上7名以下が、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきがないと回答
△:10名中4名以上5名以下が、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきがないと回答
×:10名中3名以下が、洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきがないと回答
【0061】
【表1-1】
【0062】
【表1-2】
【0063】
【表1-3】
【0064】
【表1-4】
【0065】
【表1-5】
【0066】
【表1-6】
【0067】
【表1-7】
【0068】
(実施例32)
以下に示す組成、及び含有量の皮膚洗浄剤組成物を実施例1と同様の方法により作製した。
含有量(質量%)
ラウレス硫酸ナトリウム(2)((A)成分) 12.0
ラウリルジメチルアミンオキシド((B)成分) 1.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン((C)成分) 2.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体((D)成分)2.0
トリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド((E)成分)
0.07
クエン酸 適量
ジステアリン酸グリコール 0.83
イソプロピルメチルフェノール 0.1
安息香酸ナトリウム 0.9
マルベリーエキス 0.001
香料 0.6
精製水 残量
合計 100.0
質量比(C/E)=28.6
pH(25℃)は5.2であった
【0069】
実施例32の皮膚洗浄剤組成物について、実施例1と同様にして、「泡立ちやすさ」、「泡の持続性」、「皮膚上での伸ばしやすさ」、及び「洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさ」を評価した。結果を表2に示した。
【0070】
【表2】
【0071】
なお、実施例1〜32及び比較例1〜23の皮膚洗浄剤組成物で用いた原料の具体的な内容は、下記に示すとおりである。
【0072】
【表3】
*1:( )内は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。
【0073】
本発明の態様としては、例えば、以下のものなどが挙げられる。
<1> (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩5質量%〜30質量%と、
(B)アルキルジメチルアミンオキシド0.5質量%〜3質量%と、
(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤1.5質量%〜5質量%と、
(D)ポリオキシエチレン変性シリコーン又はアミノ変性シリコーン1質量%〜3質量%と、
(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種0.02質量%〜0.1質量%と、を含有し、
前記(C)アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤の含有量(質量%)と、前記(E)ジオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシド及びトリオレイン酸ポリオキシエチレンメチルグルコシドから選択される少なくとも1種の含有量(質量%)との質量比(C/E)が20〜200であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物である。
<2> (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩がエチレンオキサイドの平均付加モル数が2である前記<1>に記載の皮膚洗浄剤組成物である。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、泡立ちやすさ、及び泡の持続性が良好であり、皮膚上での伸ばしやすさ、及び洗浄後の乾きぎわの皮膚のべたつきのなさに優れるため、ハンドソープ、ボディソープ、洗顔フォームなどの製品として好適である。