(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181319
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】ロック機構、ロック機構を有するプロペラ及び航空機
(51)【国際特許分類】
B64C 11/02 20060101AFI20170807BHJP
F16D 1/10 20060101ALI20170807BHJP
F16B 1/02 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
B64C11/02
F16D1/10 200
F16B1/02 P
【請求項の数】33
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-550739(P2016-550739)
(86)(22)【出願日】2014年11月4日
(65)【公表番号】特表2017-512695(P2017-512695A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(86)【国際出願番号】CN2014090275
(87)【国際公開番号】WO2016070334
(87)【国際公開日】20160512
【審査請求日】2016年8月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リ、ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】ザオ、シフェン
【審査官】
田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】
特開平06−281525(JP,A)
【文献】
米国特許第02353431(US,A)
【文献】
特開平07−312904(JP,A)
【文献】
英国特許出願公告第00202200(GB,A)
【文献】
特開2000−230567(JP,A)
【文献】
特開2000−234629(JP,A)
【文献】
特開平01−105018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16D 1/10
F16B 1/02
B64C 11/02
B64C 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一本体と第二本体とを相対的にロックするロック機構であって、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は、係止部及び押圧部を含み、当該押圧部は相対的に設置される押圧端と当接端を含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記第一本体に連結されており、
前記収納孔は更に、一部が当該収納孔内に挿入する前記第二本体を収納するのに用いられ、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝とを係合させるのに用いられ、前記第二本体は前記第一本体にロックされ、
前記ロック機構は、更に、第一本体に連結され、その上に前記第二本体との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する第一貫通孔とを含み、
前記第二本体の係止アームは前記第一貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入され、
前記第二本体と前記取り付け孔の間は、ねじで連結されている、ロック機構。
【請求項2】
前記係止部は第二本体の係止アームの自由端に設置されている係合溝に対応し、
前記収納孔は当該収納孔内に挿入する係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝とを係合させるのに用いられ、第二本体は第一本体にロックされる、請求項1に記載のロック機構。
【請求項3】
前記押圧部が前記第一本体に対してプリセットの位置まで摺動すると、前記当接部と係止部が離れて、当該係止部と第二本体を離させ、これにより前記第二本体と第一本体との分離を実現する、請求項1又は2に記載のロック機構。
【請求項4】
前記当接部は楔状面である、請求項1から3の何れか1つに記載のロック機構。
【請求項5】
前記収納孔の直径は深さの増加とともに徐々に大きくなり、当該収納孔の内側面には前記楔状面が形成される、請求項4に記載のロック機構。
【請求項6】
前記係止部は、金属材質の球体である、請求項1から5の何れか1つに記載のロック機構。
【請求項7】
当該ロック部は更に、前記押圧部と第一本体の間に当接する弾性部材を含み、前記第一本体には第一阻止部が設けられ、押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と第二阻止部は、第一本体に対する前記押圧部の運動を制限するのに用いられる、請求項1から6の何れか1つに記載のロック機構。
【請求項8】
第一本体と第二本体とを相対的にロックするロック機構であって、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は、係止部及び押圧部を含み、当該押圧部は相対的に設置される押圧端と当接端を含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記第一本体に連結されており、
前記収納孔は更に、一部が当該収納孔内に挿入する前記第二本体を収納するのに用いられ、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝とを係合させるのに用いられ、前記第二本体は前記第一本体にロックされ、
前記係止部は第二本体の係止アームの自由端に設置されている係合溝に対応し、
前記収納孔は当該収納孔内に挿入される係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝とを係合させるのに用いられ、第二本体は第一本体にロックされ、
前記係止部が第二本体に係止すると、当該係止部における前記第二本体から離れる頂部と前記収納孔の底面との間の距離は係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する、ロック機構。
【請求項9】
ブレード及びロック機構を含み、当該ロック機構は前記ブレードと駆動軸を相対的にロックさせるプロペラであって、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は係止部と押圧部とを含み、当該押圧部は、相対的に設置される押圧端と当接端とを含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記ブレードに連結され、
そのうち、前記駆動軸の一部は前記収納孔内に挿入し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記駆動軸を係合させるのに用いられ、前記駆動軸は前記ブレードにロックされ、
前記係止部は、前記駆動軸の係止アームの自由端に設置されている係合溝に対応し、
前記収納孔は当該収納孔内に挿入される係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記係合溝を係合するのに用いられ、前記駆動軸は前記プロペラにロックされ、
前記プロペラは更に、前記ブレードに連結され、その上に前記駆動軸との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する貫通孔とを含み、
前記駆動軸の係止アームは前記貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入され、
前記駆動軸と前記取り付け孔との間は、ねじで連結されている、プロペラ。
【請求項10】
前記押圧部が前記ブレードに対してプリセットの位置まで摺動すると、前記当接部と前記係止部が離れて、前記係止部と前記駆動軸を離させ、これにより前記駆動軸と前記ブレードとの分離を実現する、請求項9に記載のプロペラ。
【請求項11】
前記当接部は、楔状面である、請求項9または10に記載のプロペラ。
【請求項12】
前記収納孔の直径は深さの増加とともに徐々に大きくなり、当該収納孔の内側面には前記楔状面が形成される、請求項11に記載のプロペラ。
【請求項13】
前記係止部は、金属材質の球体である、請求項9から12の何れか1つに記載のプロペラ。
【請求項14】
前記球体の数量は、1〜4個である、請求項13に記載のプロペラ。
【請求項15】
前記プロペラは更に、前記ブレードに連結され、その上に前記駆動軸との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、前記取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する貫通孔とを含み、
前記駆動軸の係止アームは前記貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入される、請求項9から14の何れか1つに記載のプロペラ。
【請求項16】
前記駆動軸と前記取り付け孔との間は、ねじで連結されている、請求項14に記載のプロペラ。
【請求項17】
前記ブレードには第二貫通孔が設けられ、前記取り付けベースは前記第二貫通孔に固定され、前記押圧部は摺動可能に前記第二貫通孔内に設置されている、請求項15又は16に記載のプロペラ。
【請求項18】
当該ロック部は更に、前記押圧部と前記取り付けベースの間に当接する弾性部材を含み、前記第二貫通孔の内側壁には第一阻止部が設けられ、前記押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と前記第二阻止部は、前記押圧部の前記第二貫通孔内での運動を制限する、請求項17に記載のプロペラ。
【請求項19】
前記係止部が前記駆動軸に係止すると、当該係止部における前記駆動軸から離れる頂部と前記収納孔の底面との間の距離は前記係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する、請求項18に記載のプロペラ。
【請求項20】
ブレード及びロック機構を含み、当該ロック機構は前記ブレードと駆動軸を相対的にロックさせるプロペラであって、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は係止部と押圧部とを含み、当該押圧部は、相対的に設置される押圧端と当接端とを含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記ブレードに連結され、
前記駆動軸の一部は前記収納孔内に挿入し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記駆動軸を係合させるのに用いられ、前記駆動軸は前記ブレードにロックされ、
前記係止部は、前記駆動軸の係止アームの自由端に設置されている係合溝に対応し、
前記収納孔は当該収納孔内に挿入される係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記係合溝を係合するのに用いられ、前記駆動軸は前記プロペラにロックされ、
前記プロペラは更に、前記ブレードに連結され、その上に前記駆動軸との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、前記取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する貫通孔とを含み、
前記駆動軸の係止アームは前記貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入され、
前記ブレードには第二貫通孔が設けられ、前記取り付けベースは前記第二貫通孔に固定され、前記押圧部は摺動可能に前記第二貫通孔内に設置され、
当該ロック部は更に、前記押圧部と前記取り付けベースの間に当接する弾性部材を含み、前記第二貫通孔の内側壁には第一阻止部が設けられ、前記押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と前記第二阻止部は、前記押圧部の前記第二貫通孔内での運動を制限し、
前記係止部が前記駆動軸に係止すると、当該係止部における前記駆動軸から離れる頂部と前記収納孔の底面との間の距離は前記係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する、プロペラ。
【請求項21】
航空機本体と、プロペラと、前記航空機本体に設置されるモーターとを含む航空機であって、前記プロペラは、当該モーターの駆動軸に連結され、ブレードとロック機構とを含み、当該ロック機構は前記ブレードを前記駆動軸に相対的にロックさせる航空機において、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は係止部と押圧部とを含み、当該押圧部は相対的に設置される押圧端と当接端とを含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記ブレードに連結され、
前記駆動軸の一部は前記収納孔内に挿入し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記駆動軸を係合させるのに用いられ、前記駆動軸は前記プロペラにロックされ、
前記プロペラは更に、前記ブレードに連結され、その上に前記駆動軸との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、前記取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する貫通孔とを含み、
前記駆動軸の係止アームは前記貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入され、
前記駆動軸と前記取り付け孔との間は、ねじで連結されている、航空機。
【請求項22】
前記係止部は、駆動軸の係止アームの自由端に設置される係合溝に対応し、
前記収納孔は当該収納孔内に挿入する係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝を係合するのに用いられ、駆動軸はプロペラにロックされる、請求項21に記載の航空機。
【請求項23】
前記押圧部が前記ブレードに対してプリセットの位置まで摺動すると、前記当接部と前記係止部が離れて、当該係止部と前記係合溝を離させ、これにより前記駆動軸と前記ブレードとの分離を実現する、請求項22に記載の航空機。
【請求項24】
前記当接部は、楔状面である、請求項21から23の何れか1つに記載の航空機。
【請求項25】
前記収納孔の直径は深さの増加とともに徐々に大きくなり、当該収納孔の内側面には前記楔状面が形成される、請求項24に記載の航空機。
【請求項26】
前記係止部は、金属材質の球体である、請求項21から25の何れか1つに記載の航空機。
【請求項27】
前記球体の数量は、1〜4個である、請求項26に記載の航空機。
【請求項28】
前記係合溝は、前記係止アームの自由端の外側面から内の方向へ
凹んで凹溝を形成する、請求項22に記載の航空機。
【請求項29】
前記凹溝は、リング状凹溝である、請求項28に記載の航空機。
【請求項30】
前記ブレードには第二貫通孔が設けられ、前記取り付けベースは前記第二貫通孔に固定され、前記押圧部は摺動可能に前記第二貫通孔内に設置されている、請求項21から29の何れか1つに記載の航空機。
【請求項31】
当該ロック部は更に、前記押圧部と前記取り付けベースの間に当接する弾性部材を含み、前記第二貫通孔の内側壁には第一阻止部が設けられ、押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と前記第二阻止部は、前記押圧部の前記第二貫通孔内での運動を制限する、請求項30に記載の航空機。
【請求項32】
前記係止部が駆動軸に係止すると、当該係止部における前記駆動軸から離れる頂部と前記収納孔の底面との間の距離は係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する、請求項22に記載の航空機。
【請求項33】
航空機本体と、プロペラと、前記航空機本体に設置されるモーターとを含む航空機であって、前記プロペラは、当該モーターの駆動軸に連結され、ブレードとロック機構とを含み、当該ロック機構は前記ブレードを前記駆動軸に相対的にロックさせる航空機において、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は係止部と押圧部とを含み、当該押圧部は相対的に設置される押圧端と当接端とを含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記ブレードに連結され、
前記駆動軸の一部は前記収納孔内に挿入し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記駆動軸を係合させるのに用いられ、前記駆動軸は前記プロペラにロックされ、
前記係止部は、前記駆動軸の係止アームの自由端に設置される係合溝に対応し、
前記収納孔は当該収納孔内に挿入する係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と前記係合溝を係合するのに用いられ、前記駆動軸は前記プロペラにロックされ、
前記係止部が前記駆動軸に係止すると、当該係止部における前記駆動軸から離れる頂部と前記収納孔の底面との間の距離は前記係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する、航空機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロペラに関し、特にプロペラのロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
普通、プロペラは動力推進器として航空機又は汽船等の装置に用いられる。プロペラは一般的にブレード、ベース本体を含み、ブレードは前記ベース本体に取り付けられ、同時に駆動軸と前記ベース本体が連結されている。当該駆動軸はモーターの作用下で回転してブレードを引いて一緒に回転する。現在、ベース本体と駆動軸の固定連結方式は一般的に噛み合い方式を用いるか、又はベース本体と駆動軸にねじ穴を開けて、再びねじでベース本体を駆動軸に固定取り付ける方式で固定接続される。
【0003】
ベース本体と回転軸が上記の噛み合い方式を用いて固定されると、ベース本体の締め付け方向とブレードの動作過程での回転方向が同じく、起動と動作過程でブレードと回転軸との連結が良好であるが、ブレードが突然減速するか又は加速度の変化が比較的に大きい場合、加速度の作用下で、ベース本体と駆動軸が緩め易い。また、振動の幅が比較的に大きい場合、前記ベース本体と駆動軸は緩め易く、ブレードの離れの発生を引き起こす。しかしながら、上記のねじ方式で固定されるベース本体と駆動軸は取り外し難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに基づいて、本発明は、取り外し易く且つロック機構を有するプロペラと、当該プロペラを有する航空機と、ロック機構とを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一本体と第二本体とを相対的にロックするロック機構であって、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は、係止部及び押圧部を含み、当該押圧部は相対的に設置される押圧端と当接端を含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記第一本体に連結されており、
そのうち、前記収納孔は更に、一部が当該収納孔内に挿入する第二本体を収納するのに用いられ、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝とを係合させるのに用いられ、第二本体は第一本体にロックされる。
【0006】
また、前記係止部は第二本体の係止アームの自由端に設置されている係合溝に対応し、前記収納孔は当該収納孔内に挿入する係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝とを係合させるのに用いられ、第二本体は第一本体にロックされる。
【0007】
また、前記押圧部が前記第一本体に対してプリセットの位置まで摺動すると、前記当接部と係止部が離れて、当該係止部と第二本体を離させ、これにより前記第二本体と第一本体との分離を実現する。
【0008】
また、前記当接部は、楔状面である。
【0009】
また、前記収納孔の直径は深さの増加とともに徐々に大きくなり、当該収納孔の内側面には前記楔状面が形成される。
【0010】
また、前記係止部は、金属材質の球体である。
【0011】
また、前記ロック機構は更に、第一本体に連結され、その上に前記第二本体との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する第一貫通孔とを含み、前記第二本体の係止アームは前記第一貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入する。
【0012】
また、前記第二本体と取り付け孔の間は、ねじで連結されている。
【0013】
また、当該ロック部は更に、前記押圧部と第一本体の間に当接する弾性部材を含み、前記第一本体には第一阻止部が設けられ、押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と第二阻止部は、第一本体に対する前記押圧部の運動を制限するのに用いられる。
【0014】
また、前記係止部が係合構に係止すると、当該係止部における前記第二本体から離れる頂部と前記第二収納孔の底面との間の距離は係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する。
【0015】
ブレード及びロック機構を含み、当該ロック機構はブレードと駆動軸を相対的にロックさせる、ロック機構を有するプロペラであって、当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は係止部と押圧部とを含み、当該押圧部は、相対的に設置される押圧端と当接端とを含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記ブレードに連結され、
そのうち、前記駆動軸の一部は前記収納孔内に挿入し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と駆動軸を係合させるのに用いられ、駆動軸はブレードにロックされる。
【0016】
また、前記係止部は、駆動軸の係止アームの自由端に設置されている係合溝に対応し、前記収納孔は当該収納孔内に挿入する係止アームに収納され、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝を係合するのに用いられ、駆動軸はプロペラにロックされる。
【0017】
また、前記押圧部が前記第一本体に対してプリセットの位置まで摺動すると、前記当接部と係止部が離れて、係止部と第二本体を離させ、これにより前記第二本体と第一本体との分離を実現する。
【0018】
また、前記当接部は、楔状面である。
【0019】
また、前記収納孔の直径は深さの増加とともに徐々に大きくなり、当該収納孔の内側面には前記楔状面が形成される。
【0020】
また、前記係止部は、金属材質の球体である。
【0021】
また、前記球体の数量は、1〜4個である。
【0022】
また、前記プロペラは更に、ブレードに連結され、その上に前記駆動軸との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する貫通孔とを含み、前記駆動軸の係止アームは前記貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入する。
【0023】
また、前記駆動軸と取り付け孔との間は、ねじで連結されている。
【0024】
また、前記ブレードには第二貫通孔が設けられ、前記取り付けベースは前記第二貫通孔に固定され、前記押圧部は摺動可能に前記第二貫通孔内に設置されている。
【0025】
また、当該ロック部は更に前記押圧部と取り付けベースの間に当接する弾性部材を含み、前記第二貫通孔の内側壁には第一阻止部が設けられ、押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と第二阻止部は、前記押圧部の第二貫通孔内での運動を制限する。
【0026】
また、前記係止部が駆動軸に係止すると、当該係止部における前記駆動軸から離れる頂部と前記第二収納孔の底面との間の距離は係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する。
【0027】
航空機本体と、プロペラと、航空機本体に設置されるモーターとを含む航空機であって、前記プロペラは、当該モーターの駆動軸に連結され、ブレードとロック機構とを含み、当該ロック機構はブレードを駆動軸に相対的にロックさせる航空機において、
当該ロック機構はロック部を含み、当該ロック部は係止部と押圧部とを含み、当該押圧部は相対的に設置される押圧端と当接端とを含み、前記当接端には収納孔が設けられ、前記収納孔内には前記係止部に当接する当接部が設けられ、前記係止部は前記収納孔内に収納され、前記押圧部は摺動可能に前記ブレードに連結され、
そのうち、前記駆動軸の一部は前記収納孔内に挿入し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と駆動軸を係合させるのに用いられ、駆動軸はプロペラにロックされる。
【0028】
また、前記係止部は、駆動軸の係止アームの自由端に設置される係合溝に対応し、前記収納孔は当該収納孔内に挿入する係止アームを収納し、当該当接部は、前記係止部に当接して、前記係止部と係合溝を係合するのに用いられ、駆動軸はプロペラにロックされる。
【0029】
また、前記押圧部が前記第一本体に対してプリセットの位置まで摺動すると、前記当接部と係止部が離れて、当該係止部と係合溝を離させ、これにより前記第二本体と第一本体との分離を実現する。
【0030】
また、前記当接部は、楔状面である。
【0031】
また、前記収納孔の直径は深さの増加とともに徐々に大きくなり、当該収納孔の内側面には前記楔状面が形成される。
【0032】
また、前記係止部は、金属材質の球体である。
【0033】
また、前記球体の数量は、1〜4個である。
【0034】
また、前記係合溝は、前記係止アームの自由端の外側面から内の方向へ凹んで凹溝を形成する。
【0035】
また、前記凹溝は、リング状凹溝である。
【0036】
また、前記プロペラは更に、ブレードに連結され、その上に前記駆動軸との連結に用いられる取り付け孔が設けられている取り付けベースと、取り付け孔の底面から前記取り付けベースを貫通する貫通孔とを含み、前記駆動軸の係止アームは前記貫通孔を貫通して、前記収納孔内に挿入する。
【0037】
また、前記駆動軸と取り付け孔との間は、ねじで連結されている。
【0038】
また、前記ブレードには第二貫通孔が設けられ、前記取り付けベースは前記第二貫通孔に固定され、前記押圧部は摺動可能に前記第二貫通孔内に設置されている。
【0039】
また、当該ロック部は更に前記押圧部と取り付けベースの間に当接する弾性部材を含み、前記第二貫通孔の内側壁には第一阻止部が設けられ、押圧部には前記第一阻止部に対応する第二阻止部が設けられ、当該第一阻止部と第二阻止部は、前記押圧部の第二貫通孔内での運動を制限する。
【0040】
また、前記係止部が駆動軸に係止すると、当該係止部における前記駆動軸から離れる頂部と前記第二収納孔の底面との間の距離は係止部の直径より小さく、前記係止部を前記係止アームの外周に位置するように制限する。
【0041】
本発明のロック装置のプロペラを用いると、プロペラが比較的に大きい振動幅を発生するか又は加速度の変化が比較的に大きい場合でも、前記駆動軸が緩め難く、且つ、当該ロック装置を使用したプロペラは取り外し構造がシンプルで、交換し易い。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】
図1は、本発明の一つの実施形態のプロペラの構造概略図である。
【0043】
【
図2】
図2は、
図1におけるプロペラの爆発構造概略図である。
【0044】
【
図3】
図3は、
図2におけるプロペラのIII−IIIに沿う断面概略図である。
【0045】
【
図4】
図4は、
図1における駆動軸と取り付けベースの構造概略図である。
【0046】
【
図5】
図5は、
図1におけるプロペラのロック状態下の断面概略図である。
【0047】
【
図6】
図6は、
図1におけるプロペラのロック解除状態下の断面概略図である。
【符号の説明】
【0048】
100 プロペラ
10 駆動軸 10
11 第一端部
111 外ねじ山
12 第二端部
13係止アーム
14 係合溝
20 ブレード
21 ブレードベース
22 羽根
23 第一貫通孔
231 第一開口
232 第二開口
24 第一阻止部
30 取り付けベース
31 第三端部
32 第四端部
33 取り付け孔
331 内ねじ山
34 第一収納孔
35 第二貫通孔
36 凸起部
37 底面
38 凹溝
40 ロック部
41 押圧部
411 押圧端
412 当接端
413 第二阻止部
414 第二収納孔
415 当接部
416 底面
42 係止部
43 弾性部材
【0049】
以下の具体的な実施形態では、上記の図面と合わせて本発明を更に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0050】
図1を参照すると、本発明の一つの実施形態におけるプロペラ100の構造概略図である。当該プロペラ100は一般的にブレード20を含み、当該ブレード20は駆動軸10に連結され、駆動軸10は更に電気モーター(未図示)に連結され、前記電気モーターは当該駆動軸10を駆動して回転させて、前記ブレード20を引いて回転させる。当該プロペラ100は無人航空機、リモート飛行機等の航空機に用いられる。
【0051】
図2と
図3を参照すると、当該プロペラ100は更に、取り付けベース30及びロック部40を含む。当該ロック部40は押圧部41及び係止部42を含む。本実施形態において、前記ロック部40は更に弾性部材43を含む。
【0052】
前記ブレード20はブレードベース21及び羽根22を含み、前記ブレードベース21には第一貫通孔23か開設されている。前記第一貫通孔23は相対的に設置される第一開口231と第二開口232とを含む。当該第一貫通孔23の内側壁の前記第二開口232に接近する位置には更に、第一阻止部24が設けられている。本実施形態において、前記第一阻止部24は第一貫通孔23の内側壁から凸起するリング状阻止壁である。
【0053】
本実施形態において、ブレード20のブレードベース21と羽根22は射出成形の一体化によるものであり、前記取り付けベース30の外側壁には内の方向へ凹んで凹溝38を形成し、ブレード20が射出成形されると、先ず当該取り付けベース30をモールドのキャビティ内の応じる位置に入れ、次に溶融したプラスチックを注入して、溶融したプラスチックが射出成形過程で前記凹溝38内に充填され、モールドを離させた後に前記取り付けベース30を直接的に前記ブレード20のブレードベース21内に固定させる。当該凹溝38は当該取り付けベース30とブレードベース21との間の結合力を増加するのに用いられ、当該凹溝38は前記取り付けベース30の外側壁から内の方向へ凹んで形成されるリング状溝又は複数の凹孔である。他の一つの実施形態において、取り付けベース30の外側壁に凸起部を設置することにより、射出成形中で、プラスチックが当該凸起部を囲むようにして、当該取り付けベース30とブレードベース21の間の結合力を増加させる。
【0054】
他の実施形態において、取り付けベース30は第一開口231から当該第一貫通孔23に挿入し、且つ当該ブレードベース21に固定接続されている。前記取り付けベース30とブレードベース21の連結方式は、粘着、締まり嵌め、係止であっても良い。当該取り付けベース30とブレードベース21が固定連結されているため、電気モーターが当該駆動軸10を駆動して回転させると、取り付けベース30が前記ブレード20の羽根22を引いて回転させる。
【0055】
一つの実施形態において、前記第一貫通孔23の第一開口231の直径は取り付けベース30の最大直径より小さく、当該取り付けベース30は前記第一貫通孔23の第一開口231から出ない。前記第一貫通孔23の第二開口232の直径は取り付けベース30の最大直径より大きく、当該取り付けベース30は前記第二開口231から第一貫通孔23内に入る。ブレード21は更に、弾性材料を用いて製造され、第一貫通孔23の第二開口232の直径は取り付けベース30の最大直径と同じく又は少々小さく、弾性材料の弾性変形を用いて、取り付けベース30は前記第二開口231から第一貫通孔23に入る。
【0056】
図3と
図4とを結合すると、前記駆動軸10は相対的に設置される第一端部11と第二端部12とを含む。当該第一端部11は前記取り付けベース30との連結に用いられ、第二端部12は前記電気モーターとの連結に用いられる。前記駆動軸10は更に、前記第一端部11から凸起して当該駆動軸10に沿って軸方向に延伸する係止アーム13を含み、当該係止アーム13の自由端には前記係止部42に対応する係止溝14が設けられている。本実施形態において、前記係止溝14は、係止アーム13の自由端に接近する位置で、前記係止アーム13の外側壁から内の方向へ凹んで形成されるリング状凹溝である。他の実施形態において、前記係止溝14は、当該係止アーム13の自由端に接近する位置で、前記係止アーム13の外側壁から内の方向へ凹んで形成される一つ又は複数の凹溝である。
【0057】
前記取り付けベース30は相対的に設置される第三端部31と第四端部32とを含む。当該取り付けベース30の第四端部32には取り付け孔33が設けられている。本実施形態において、前記駆動軸10と取り付けベース30との間は、噛み合い方式で連結され、具体的に、駆動軸10の第一端部11には外ねじ山111が設けられ、前記取り付けベース30の第四端部32の取り付け孔33内には内ねじ山331が開設されている。
【0058】
当該取り付けベース30の取り付け孔33の底面には更に、前記取り付け孔33と第三端部31を貫通する第二貫通孔35が開設されている。前記駆動軸10の第一端部11と前記取り付けベース30の取り付け孔33が連結されると、前記係止アーム13は当該取り付け孔33及び第二貫通孔35を貫通して、前記第二貫通孔35から引き出される。
【0059】
本実施形態において、前記取り付けベース30の第三端部31には更に、第一収納孔34が開設され、前記第二貫通孔35は前記第一収納孔34の底部と前記取り付け孔33とを貫通する。前記駆動軸10の第一端部11と前記取り付けベース30とが連結すると、前記係止アーム13は当該取り付け孔33と第二貫通孔35とを貫通して、前記第二貫通孔35から引き出される。
【0060】
本実施形態において、前記第一収納孔34の底面37には更に、凸起部36が設けられ、当該第二貫通孔35は当該凸起部36の頂面に開設されている。
【0061】
前記ロック部40の押圧部41は、第二収納孔414と前記第二収納孔414内に設置される当接部415とを含む。本実施形態において、前記当接部415は楔状面であり、且つ前記当接部415は前記第一開口231に接近する方向に沿って徐々に収束する。他の実施形態において、前記当接部415は前記第二収納孔414の内側壁上に設置される弾性部材であっても良いし、前記弾性部材は前記第二収納孔414の径方向に沿って弾性圧縮される。
【0062】
本実施形態において、押圧部41は相対的に設置される押圧端411と当接端412とを含み、当該押圧端41の外側壁の前記押圧端411に接近する位置には更に第二阻止部413が設けられ、当該押圧部41の当接部412には前記第二収納孔414が設けられ、前記当接部415は楔状面である。第二収納孔414の直径は当接端412から前記押圧端411まで前記第二収納孔414の深さの増加に従って徐々に大きくなり、前記第二収納孔414の内側壁には当該楔状面が形成されている。他の実施形態において、前記当接部415は楔状ブロックであり、前記第二収納孔414の内側壁に固定されている。
【0063】
本実施形態において、前記第二阻止部413は当該押圧部41の外壁から凸起するリング状阻止壁である。
【0064】
押圧部41の当接端412は前記ブレード20の第一貫通孔23の第二開口232から当該第一貫通孔23に挿入する。当該押圧部41は当該第二阻止部413にての外径が前記ブレード20の第一貫通孔23の第一阻止部24にての内径より大きい。当該押圧部41はプラスチック等の一定の弾性を有する材料で製造され、押圧部41の当接端412が前記ブレード20の第一貫通孔23の第二開口232から第一貫通孔23に挿入すると、第一貫通孔23の第一阻止部24は、前記押圧端41の第二阻止部413が第一貫通孔23に入ることを阻止し、その時に当該押圧部41に比較的に大きい圧力を印加し、またブレード20と押圧部41が全て弾性材料で製造されているため、前記押圧部41の第二阻止部413は順調に前記第一貫通孔23内に取り付けられる。当該第一阻止部24は、前記押圧部41が第一貫通孔23から離れることを阻止できる。
【0065】
前記弾性部材43は前記押圧部41に取り付けられ、且つ前記押圧部41の第二阻止部413と取り付けベース30との間に当接する。本実施形態において、前記弾性部材43は前記押圧部41の第二阻止部413と取り付けベース30の第三端部31との間に当接する。
【0066】
本実施形態において、前記係止部42は球体であり、当該球体は鋼球又は他の材質の球体である。本実施形態において、前記係止部42の数量は4個である。他の実施形態において、前記係止部42の数量は4個より多く又は少ない。前記駆動軸10の係止アーム13の係合溝14は、半径が前記係止部42と同じであるアーク状凹溝である。当該係止部42は前記押圧部41の第二収納孔414内に収納される。
【0067】
図3と
図5を結合すると、前記取り付けベース30は第一貫通孔23で固定され、且つ当該ブレード20に固定連結される。前記押圧部41はブレード20の第二開口232から当該第一貫通孔23に挿入し、弾性部材43は前記押圧部41の第二阻止部413と取り付けベース30の第三端部31との間に当接し、当該弾性部材43の作用下で、前記押圧部41の押圧端411の一部が前記ブレード20の第二開口232外から引き出され、第一阻止部24は、前記押圧端41が第一貫通孔23から離れることを阻止する。係止部42は、前記押圧部41の第二収納孔414内に収納され、前記駆動軸10の第一端部11と前記取り付けベース30が連結され、前記係止アーム13は当該取り付け孔33と第二貫通孔35とを貫通し、且つ前記押圧部41の第二収納孔414内に挿入する。
【0068】
本実施形態において、前記取り付けベース30の第三端部31上の第一収納孔34の内径は前記押圧部41の当接端412の外径に対応し、当該押圧部41の当接端412は前記第一貫通孔23に沿って第一収納孔34内に摺動して入る。前記押圧部41の第二収納孔414の開口の直径は前記取り付けベース30の第一収納孔34の底面37に位置する凸起部36のサイズに対応し、当該凸起部36の一部が前記第二収納孔414内に入る。本実施形態において、前記凸起部36は更に、前記係止部42が第二収納孔414から引き出されることを阻止するのに用いられる。
【0069】
図5に示すように、前記ロック部40はロック状態であり、弾性部材43の作用下で、前記押圧部41の第二阻止部413は、前記第一阻止部24に当接し、前記係止部42は前記押圧部41の第二収納孔414に収納され、且つ駆動軸10の係止アーム13の係合溝14に係止し、前記当接部415は前記係止部42に当接し、係止部42に対して位置制限を行って、前記係止部42が係合溝14から離れないようにしたため、駆動軸10に対するロックを実現する。
【0070】
図3と
図6を結合すると、前記ロック部40はロック解除状態であり、前記ロック部40の押圧部41は外力の印加下で、前記ブレード20の第一貫通孔23に沿って駆動軸10に接近する方向へ摺動する。前記当接部415と前記係止部42は分離状態を呈して、当該係止部42を前記係合溝14から離させる。ロック解除状態下で、前記押圧部41に印加する外力を維持して、前記取り付けベース30を駆動軸10から分離させ、例えば、本実施形態において、前記駆動軸10と取り付けベース30との間は噛み合い方式で連結され、ねじ山の締め付けの逆方向で前記ブレード20を回転させると、前記取り付けベース30と駆動軸10とを分離させる。
【0071】
本実施形態において、前記ロック部40は、ロック状態下で、前記係止部42を前記押圧部41の第二収納孔414に収納させ、且つ駆動軸10の係止アーム13の係合溝14に係止させる。当該係止部42に位置し前記駆動軸10から離れる頂部と前記第二収納孔414の底面416との間の距離は、前記係止部42の直径より小さいか又は大体同じである。当該ロック40の押圧部41が外力の印加下で、前記ブレード20の第一貫通孔23に沿って駆動軸10に接近する方向へ摺動すると、前記係止部42は前記駆動軸10の係止アーム13の外周に位置制限され、係止部42が前記駆動軸10の係止アーム13から離れない。
【0072】
前記ロック解除状態下で、押圧部41に印加した外力を解除すると、前記押圧部41は弾性部材43の作用下で前記ブレード20の第一貫通孔23に沿って駆動軸10から離れる方向へ摺動し、
図5に示すロック状態に戻る。
【0073】
一つの実施形態において、前記取り付けベース30とブレードベース21は一体的に成形される。
【0074】
他の実施形態において、前記ロック部40の押圧部41が摺動可能に前記ブレード20に設置されれば、当接部415を摺動過程で係止部42との係止状態と分離状態との間で切替できる。更に、押圧部41に設置される第二阻止部413とブレード20に設置される第一阻止部24とを対応させることにより、前記押圧部41の摺動ルートを制限する。
【0075】
本実施形態において、駆動軸10に係合溝14を有する係止アーム13を設置することと、前記ロック部40を設置することとにより、駆動軸10は取り付けベース30にロックされ、プロペラ100が比較的に大きい振動幅を発生するか又は加速度の変化が比較的に大きい場合でも、前記駆動軸10と取り付けベース30は緩め難い。且つ、本実施形態におけるプロペラ100は取り外し構造がシンプルで、交換し易い。
【0076】
上記の内容は只本発明の実施形態であって、本発明の特許範囲を制限するのではなく、本発明の実質的な要旨の範囲内であれば、上記の実施例に対して行った適応な変更及び変化は全部本発明の保護を求めている範囲内に属するのは、当業者であれば理解すべきである。