(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記個別のアイコンが前記第1の領域から前記第2の領域内に再配置されることに応じて、前記第2の複数のアイコンの中の前記1つ又はそれ以上のアイコンが、前記第2の領域内において再配置されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子装置。
前記個別のアイコンが前記第1の領域から前記第2の領域内に再配置されることに応じて、前記第2の複数のアイコンの中の前記1つ又はそれ以上のアイコンが、前記第2の領域内において再配置されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
前記アプリケーションのアイコンについての第2の所定のユーザ・アクションを検出する工程であって、前記第2の所定のユーザ・アクションは、所定の期間未満、前記個別のアイコン上に指を接触することを含む工程と、
前記第2の所定のユーザ・アクションを検出するのに応じて、前記個別のアイコンに関連するアプリケーションを動作させる工程と
をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
前記個別のアイコンが前記第1の領域から前記第2の領域内に再配置されることに応じて、前記第2の複数のアイコンの中の前記1つ又はそれ以上のアイコンが、前記第2の領域内において再配置されることを特徴とする請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上述された本発明の実施形態及びその付加的な実施形態をより良く理解するために、図
面全体にわたって同様の参照番号が対応する部品を指す以下の図面と併せて、下記の実施
形態の説明を参照すべきである。
ここで、添付図面内にその例を示す実施形態を詳細に参照する。以下の詳細な説明にお
いて、本発明の完全な理解を提供するために、多数の特定の細部を説明する。しかしなが
ら、これらの特定の細部なしで本発明を実施し得ることが、当業者には明らかであろう。
他の例においては、実施形態の態様を不必要に分かりにくくしないように、周知の方法、
手順、コンポーネント、及び回路を詳細には説明しなかった。
【0015】
インターフェース再構成モードの概要
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を有する、携帯通信用装置を含む
携帯用電子装置の実施形態に注意が向けられる。携帯用装置は、インターフェース再構成
モードを含む。ユーザがインターフェース再構成モードを開始するのに応答して、携帯用
装置上に表示された1つ又はそれ以上のアイコンの位置を、それぞれの平均的位置を中心
として変化させることができる。1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させることは
、1つ又はそれ以上のアイコンをアニメーション表示し、携帯用装置内のディスプレイ面
に対応する表面において1つ又はそれ以上のアイコンの浮動をシミュレートすることを含
むことができる。ディスプレイは、1つ又はそれ以上の接触点における、スタイラス或い
は1又はそれ以上の指による物理的接触に応答するタッチセンシティブ・ディスプレイと
することができる。以下の実施形態を他のタイプのディスプレイに等しく適用することが
できるが、説明に役立つ実例として、タッチセンシティブ・ディスプレイが用いられる。
【0016】
1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させることは、ユーザに対して、1つ又はそ
れ以上のアイコンの位置をユーザにより再構成できることを直感的に示すことができる。
ユーザは、1つ又はそれ以上のアイコンの位置を修正し、適合させ、及び/又は再構成す
ることができる。携帯用装置がタッチセンシティブ・ディスプレイを含む実施形態におい
て、ユーザは、第1の位置において、それぞれのアイコンに最も近いタッチセンシティブ
・ディスプレイに接触することができる。タッチセンシティブ・ディスプレイと接触する
と、それぞれのアイコンは、その位置を変化させるのを中止する。ユーザは、それぞれの
アイコンを第2の位置にドラッグすることができる。タッチセンシティブ・ディスプレイ
との接触を断つと同時に、それぞれのアイコンは位置の変化を再開することができる。幾
つかの実施形態において、それぞれのアイコンを「スローする(throw)」ことがで
きるので、それぞれのアイコンの最終位置は、そのアイコンがリリースされた地点とは異
なる。この実施形態において、最終位置は、「スロー」の速度、「スロー」に関するシミ
ュレートされた運動方程式において用いられるパラメータ(例えば、摩擦係数)、及び/
又はシミュレートされた引力を有するレイアウト・グリッドの存在といった、種々の要因
によって決まり得る。幾つかの実施形態においては、ディスプレイは、2つの領域を含む
ことができる。インターフェース再構成モードの際、第1の領域内に表示された1つ又は
それ以上のアイコンの位置を変化させる一方、第2の領域内に表示された1つ又はそれ以
上のアイコンの位置を固定したままにすることができる。
【0017】
インターフェース再構成モードの際、ユーザは、付加的なアイコンの位置を修正し、適
合させ、及び/又は再構成することができる。ユーザがこのような変更を完了したとき(
少なくとも当面の間)、ユーザは、インターフェース再構成モードを終了することができ
る。このユーザ・アクションに応答して、携帯用装置は、通常の操作モードに戻ることが
でき、表示された1つ又はそれ以上のアイコンの位置を変化させるのを中止する。
【0018】
携帯用装置上の1つ又はそれ以上の適切な物理的ボタンを選択することによって、ジェ
スチャ(タッチセンシティブ・ディスプレイを横切って1つ又はそれ以上の指を接触し、
強打(swipe)し、或いは、接触して所定の期間より長く保持するなど)によって、
及び/又は、1つ又はそれ以上のソフト・ボタン(タッチセンシティブ・ディスプレイ上
に表示された1つ又はそれ以上のアイコンのような)を選択することによって、ユーザは
、インターフェース再構成プロセスを開始又は終了することができる。ここで用いられる
ジェスチャとは、タッチスクリーンの表示面に接触するオブジェクト/アペンデージ(a
ppendage)の動きである。幾つかの実施形態においては、インターフェース再構
成プロセスは、インターフェース再構成プロセスが開始された後、所定の時間で終了する
、即ち時間制限が存在する。
【0019】
携帯用装置上に表示された1つ又はそれ以上のアイコンは、グラフィカル・オブジェク
トとすることができる。幾つかの実施形態においては、1つ又はそれ以上のアイコンは、
バー、ボタン、及びテキスト・ボックスといった、ユーザにより操作することができる制
御の画面上での表示を構成する状態及び手続きの組み合わせであるウィジェットとするこ
とができる。例示的な実施形態において、1つ又はそれ以上のアイコンは、関心あるアイ
コンに最も近いタッチセンシティブ・ディスプレイに接触することによって、ユーザによ
り選択することができるアプリケーション・プログラム(電子メール、ブラウザ、アドレ
ス帳等)に対応する。
【0020】
図1は、携帯用電子装置のための位置調整プロセス100の一実施形態のフロー図であ
る。下記に説明される位置調整プロセス100は、特定の順序で行なわれるように見える
多数の操作を含むが、プロセス100は、連続的に又は並行して(例えば、並列プロセッ
サ又はマルチスレッド環境を用いて)実行することができるより多くの又はより少ない操
作を含むことができ、2つ又はそれ以上の操作の順序を変えてもよく、及び/又は、2つ
又はそれ以上の操作を組み合わせて単一の操作にしてもよいことが明らかである。
【0021】
位置調整プロセス100において、タッチセンシティブ・ディスプレイのGUI内に複
数のアイコンが表示される(110)。インターフェース再構成プロセスを開始する第1
の所定のユーザ・アクションが検知される(112)。例示的な所定のユーザ・アクショ
ンは、携帯用装置上の物理的ボタンを選択すること、タッチスクリーンの表示面上で所定
のジェスチャを行うこと、又はソフト・ボタンを選択することを含む。複数の表示された
アイコンの1つ又はそれ以上の位置が変えられる(114)。それぞれのアイコンの第1
の位置におけるタッチセンシティブ・ディスプレイとの接触点が検知される(116)。
第2の位置への接触点の移動が検知される(118)。第2の位置へのそれぞれのアイコ
ンの移動が表示され、第2の位置においてそれぞれのアイコンが表示される(120)。
【0022】
インターフェース再構成プロセスを終了させる第2の所定のユーザ・アクションが検知
された場合には(122のイエス)、1つ又はそれ以上のアイコンの位置が固定される(
124)。例示的な所定のユーザ・アクションは、携帯用装置上の物理的ボタンを選択又
は選択解除すること、タッチスクリーンの表示面上で別の所定のジェスチャを行うこと、
或いはソフト・ボタンを選択又は選択解除することを含む。固定された位置は、1つ又は
それ以上のアイコンに関するそれぞれの平均的位置に対応することができる。インターフ
ェース再構成プロセスを終了させる第2の所定のユーザ・アクションが検知されなかった
場合には(122のNo)、プロセスは、同じ又は別のアイコンに最も近い接触点が検知
されたときに継続することができる(116)。
【0023】
図2Aは、1つ又はそれ以上のアイコンの位置を調整するためのタッチ入力に応答する
携帯用電子装置200の一実施形態の図である。携帯用電子装置200は、GUI210
を有するタッチセンシティブ・ディスプレイを含む。ユーザに種々のグラフィカル・オブ
ジェクト(例えば、ウィジェット)を表示できるように、ディスプレイ面は透明である。
幾つかの実施形態において、GUI210は、多数のセクション又はウィンドウに分割さ
れる。例えば、GUI210の領域212は、ユーザが頻繁に使用する機能(例えば、ビ
デオ、天気、スケジュール、ゲーム、音楽等)を表すアイコン即ちグラフィカル・オブジ
ェクト222を保持するためのトレイ216と、ユーザがあまり頻繁に使用しない機能(
例えば、電子メール、アドレス帳、ブラウザ等)を表すアイコン即ちグラフィカル・オブ
ジェクト220を保持するためのトレイ214とを含むことができる。GUI210はま
た、携帯用電子装置200の高レベルの機能に対応するグラフィカル・オブジェクトを含
むこともできる。例えば、メニューボタン240を押すことにより、GUI210内に種
々のオブジェクト及び/又は画像を提示し、変更することができる。携帯電話を含む実施
形態においては、GUI210内に専用のグラフィカル・オブジェクトを提示し、通常の
音声データ・サービス操作(例えば、保留、クリア等)を表すことができる。
【0024】
ユーザは、スタイラス、指218(
図2では縮尺通りに描かれていない)、又は1本よ
り多い指を用いて、GUI210を有するディスプレイ面に接触することによって、携帯
用通信装置200と対話することができる。例えば、ユーザは、アイコン222の1つの
位置においてディスプレイ面に接触し(直接的な接触)、これにより、そのアイコンに対
応する機能又はアプリケーション・プログラムを作動させることができる。幾つかの実施
形態においては、ユーザが、アイコンの位置で接触し、次いで、接触を断つ(例えば、軽
く叩く(tapping)ジェスチャ)とき、アイコン222が作動される。幾つかの実
施形態においては、アイコンを作動させるために用いられるディスプレイ面との接触は、
アイコン222の位置での接触でなくてもよい。代わりに、アイコン222のすぐ近くで
接触してもよい(間接的な接触)。後者の技術は、ウェブページ及び他のコンピュータ・
ユーザ・インターフェースと共に用いられる「ホット・スポット」に類似している。
【0025】
図2B−
図2Dは、インターフェース再構成モード中の携帯用電子装置200を示す。
インターフェース再構成モードを開始した後、トレイ216内のアイコン222の1つ又
はそれ以上の表示が、前の静止位置から、時間変動(time−varying)位置に
修正される。前述のように、表示は、アイコン222の1つ又はそれ以上をアニメーショ
ン表示し、ディスプレイ面に対応する面上のアイコン222の1つ又はそれ以上の浮動を
シミュレートすることを含むことができる。例えば、インターフェース再構成モード中の
、アイコン222の1つ又はそれ以上の位置のアニメーション表示された変化は、エアホ
ッケー・ゲームにおけるホッケー・パックに似ている。アイコン222内のそれぞれのア
イコンの表示位置は、それぞれのアイコンの平均的位置を中心として領域224内で変化
させることができる。
【0026】
図2B−
図2Dは、トレイ216内のアイコン222の1つ又はそれ以上の移動を示す
が、他の実施形態においては、トレイ214のような、GUI210の別の領域内のアイ
コン220の1つ又はそれ以上の位置を、トレイ216内の1つ又はそれ以上の位置とは
別個に、又はこれに加えて変化させることができる。
【0027】
アイコン222の1つ又はそれ以上の時間変動位置は、アイコン222の1つ又はそれ
以上の位置を修正できることを、ユーザに直感的に示す。これは、インターフェース再構
成モード中の携帯用電子装置200を示す
図2C−
図2Dに示されている。ユーザは、位
置226で移動しているアイコンの1つに、直接的又は間接的に接触し、GUI210を
有する表示面にわたって接触点を移動させる。この接触と運動は、携帯用電子装置200
によって検知される。その結果、この例ではゲームに対応する表示されたアイコンは、そ
れに応じて移動させられる。
【0028】
図2Dに示されるように、ユーザは、ゲーム・アイコンを位置228に移動させ、表示
面との接触を断つ。ゲーム・アイコンは、今や位置228に表示される。
図2Dにおいて
、ゲーム・アイコンの表示された位置は、静止したものとして示されるが、幾つかの実施
形態においては、ユーザが表示面との接触を断つと同時に、ゲーム・アイコンの位置を変
化させることができる。幾つかの実施形態においては、インターフェース再構成モード中
、GUI210の1つ又はそれ以上のサブセクション内に表示されたアイコンのみが、位
置が変化する状態で表示される。従って、ゲーム・アイコンがトレイ222内の別の位置
にドラッグされた場合、ユーザが表示との接触を断った後、位置変化状態でゲーム・アイ
コンを表示することができる。幾つかの実施形態においては、アイコンが新しい位置に移
動されたとき、装置が、可聴チャイム及び/又は振動のような音声及び/又は触知による
フィードバックを与えることができる。
【0029】
図2Dはまた、ブラウザ・アイコンを随意的に位置230に移動させることも示す。ゲ
ーム・アイコンと少なくとも部分的に重なるために、ブラウザ・アイコンが、初期位置2
28から新しい位置230に移動された、即ち、ユーザがブラウザ・アイコンの上にゲー
ム・アイコンを配置したと携帯用電子装置200が判断したとき、ブラウザ・アイコンの
表示される位置が変えられた。
【0030】
他の実施形態においては、音楽アイコンなどの付加的なアイコンがトレイ214に付加
されたとき、1つのアイコンをトレイ214から追い出すか又は除去することができる。
例えば、トレイ214は、4つのアイコンといった有限数のアイコンを収容するように構
成することができる。付加的なアイコンがトレイ214に付加された場合、付加的なアイ
コンに最も近いアイコン、又は付加的なアイコンに少なくとも部分的に重なるアイコンを
、トレイ214から追い出す又は除去することができる。幾つかの実施形態においては、
追い出されたアイコンは、トレイ214内の位置からトレイ216内の新しい位置に浮動
するか又は素早く動き、そこでソートされたアイコン・リストに加わることができる。幾
つかの実施形態においては、追い出しプロセスが完了しなかった場合(例えば、付加的な
アイコンがトレイ214に付加されない)、追い出されたアイコンは、トレイ216内の
新しい位置に向かって進むのを中止し、トレイ214内の位置に戻ることができる。
【0031】
図2Eは、インターフェース再構成モードが終了された後、又は(時間切れにより)終
了した後の携帯用電子装置200を示す。GUI210内のアイコンは、静止した位置に
ある。ゲーム・アイコン及びブラウザ・アイコンは、トレイ214内の新しい位置に表示
されている。
【0032】
アイコン222の1つ又はそれ以上の位置変化のような、インターフェース再構成モー
ド中のアニメーション表示された効果は、GUI210を有する表示面と実質的に一致す
る面内のアイコンの1つ又はそれ以上についての対応する運動方程式に従ったものにする
ことができる。運動方程式は、閾値より小さい摩擦係数を有することができ、アイコンの
1つ又はそれ以上の浮動又は摺動のシミュレーション及び/又はアニメーション表示を可
能にする。それぞれのアイコンについての運動方程式は、ゼロでない初期速度、ゼロでな
い角速度、及び/又は、それぞれのアイコンのそれぞれの平均的位置の周りの復元力を有
することができ、それぞれのアイコンの位置は、それぞれのアイコンのそれぞれの平均的
位置をほぼ中心にして、領域224(
図2D)内で振動する。
【0033】
幾つかの実施形態においては、GUI210及び携帯用電子装置200に対して一定の
配向を維持しながら、それぞれのアイコンが、該それぞれのアイコンのそれぞれの平均的
位置を中心として回転するように、インターフェース再構成モード中、それぞれのアイコ
ンの位置を変化させることができる。これは、インターフェース再構成モード中の携帯用
電子装置200を示す
図3A及び
図3Bに示されている。この例では、領域224におい
て一定の配向を維持するように、トレイ216内のビデオ・アイコン222の位置が変化
される。このことにより、インターフェース再構成モード中、ユーザが、それぞれのアイ
コンの機能を判断することがより容易になる。
【0034】
携帯用電子装置アーキテクチャ
ここで、携帯用電子装置アーキテクチャの実施形態に注意が向けられる。
図4は、携帯
用電子装置の一実施形態のブロック図である。携帯用電子装置400は、一般に、1つ又
はそれ以上のコンピュータ可読媒体402と、処理システム404と、入力/出力(I/
O)サブシステム406と、無線周波数(RF)回路408と、音声回路410とを含む
。これらのコンポーネントは、1つ又はそれ以上の通信バス即ち信号ライン403によっ
て、結合させることができる。装置400は、これらに限られるものではないが、手持ち
式コンピュータ、タブレット・コンピュータ、携帯電話、メディア・プレイヤー、携帯情
報端末(PDA)、及びこれらの品目の2つ又はそれ以上の組み合わせを含むその他同種
類のもの等などの、何らかの携帯用電子装置とすることができる。
【0035】
図4に示されるアーキテクチャは携帯用電子装置400に関するアーキテクチャの一例
にすぎないこと、及び、装置400は示されたものよりも多い又は少ないコンポーネント
、或いは異なるコンポーネント構成を持ち得ることが明らかである。
図4に示される種々
のコンポーネントは、1つ又はそれ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路
を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方の組み
合わせにおいて実装することができる。RF回路408は、無線リンク又はネットワーク
によって、1つ又はそれ以上の他の装置との間で情報を送受信するために用いられ、これ
らに限られるものではないが、アンテナ・システム、RF送受信機、1つ又はそれ以上の
増幅器、チューナ、1つ又はそれ以上のオシレータ、デジタル信号プロセッサ、CODE
Cチップセット、メモリ等を含む、この機能を実行するための周知の回路を含む。幾つか
の実施形態においては、RF回路408は、これらに限られるものではないが、時分割多
元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、global system f
or mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced D
ata GSM(登録商標) Environment(EDGE)、広域符号分割多元接続(W−C
DMA)、Wi−Fi(IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE8
02.11g、及び/又はIEEE802.11nのような)、Bluetooth(登録商標)、W
i−MAX、voice over Internet Protocol(VoIP)
、電子メールのためのプロトコル、インスタント・メッセージング、及び/又はショート
・メッセージ・サービス(SMS)、或いは、本文書の出願日においてまだ開発されてい
ない通信プロトコルを含む他の何らかの適切な通信プロトコルを含む、1つ又はそれ以上
の通信プロトコルを用いて、他の装置との通信を確立し、維持することができる。
【0036】
RF回路408及び音声回路410は、周辺機器インターフェース416を介して処理
システム404に結合される。インターフェース416は、周辺機器と処理システム40
4との間の通信を確立し、維持するための種々の周知のコンポーネントを含む。音声回路
410は、音声スピーカ450及びマイクロフォン452に結合され、インターフェース
416から受け取った音声信号を処理し、ユーザが他のユーザとリアルタイムで通信する
のを可能にするための周知の回路を含む。幾つかの実施形態においては、音声回路410
は、ヘッドフォン・ジャック(図示せず)を含む。RF回路408及び音声回路410が
受け取った音声データ情報(例えば、音声認識又はボイス・コマンド・アプリケーション
における)は、周辺機器インターフェース416を介して、1つ又はそれ以上のプロセッ
サ418に送られる。1つ又はそれ以上のプロセッサ418は、媒体402上に格納され
た1つ又はそれ以上のアプリケーション・プログラム430についての種々のデータ形式
を処理するように構成することができる。
【0037】
「データ」という用語は、これらに限られるものではないが、媒体402上に格納され
た1つ又はそれ以上のアプリケーション・プログラム430(例えば、ウェブブラウザ、
電子メール等)により用いることができる、テキスト、グラフィックス、ウェブページ、
JAVA(登録商標)アプレット、ウィジェット、電子メール、インスタント・メッセージ、音声、デ
ジタル画像又はビデオ、MP3等を含むことに留意されたい。幾つかの実施形態において
、装置400は、無線ネットワーク又は外部ポート436を通して、インターネットから
、ファイル、歌、デジタル画像、ビデオ、電子メール、ウィジェット、インスタント・メ
ッセージ等のような、種々のデータをアップロードし、ダウンロードすることができる。
【0038】
周辺機器インターフェース416は、装置の入出力周辺機器をプロセッサ418及びコ
ンピュータ可読媒体402に結合させる。1つ又はそれ以上のプロセッサ418は、コン
トローラ420を介して、1つ又はそれ以上のコンピュータ可読媒体402と通信する。
コンピュータ可読媒体402は、1つ又はそれ以上のプロセッサ418が用いるためのコ
ード及び/又はデータを格納することができる何らかの装置又は媒体とすることができる
。媒体402は、これらに限られるものではないが、キャッシュ、メインメモリ、及び二
次メモリを含む記憶階層を含むことができる。記憶階層は、RAM(例えば、SRAM、
DRAM、DDRAM)、ROM、FLASH、ディスクドライブ、磁気テープ、CD(
コンパクトディスク)及びDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)などの磁気及び/又は
光記憶装置のいずれかの組み合わせを用いて実装することができる。媒体402はまた、
コンピュータ命令又はデータを示す情報支持信号を伝えるための伝送媒体を含むこともで
きる(信号を変調する搬送波の有無にかかわらず)。例えば、伝送媒体は、これらに限ら
れるものではないが、インターネット(ワールド・ワイド・ウェブとも呼ばれる)、イン
トラネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ローカル・エリア・ネッ
トワーク(WLAN)、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)、メトロポリタン
・エリア・ネットワーク(MAN)等を含む通信ネットワークを含むことができる。
【0039】
1つ又はそれ以上のプロセッサ418は、媒体402に格納された種々のソフトウェア
・コンポーネントを実行し、装置400に関する種々の機能を実施する。幾つかの実施形
態においては、ソフトウェア・コンポーネントは、オペレーティング・システム422、
通信モジュール(又は命令の組)424、接触/運動モジュール(又は命令の組)426
、グラフィックス・モジュール(又は命令の組)428、1つ又はそれ以上のアプリケー
ション(又は命令の組)430、タイマー・モジュール(又は命令の組)438、及び再
構成モジュール(又は命令の組)440を含む。
【0040】
オペレーティング・システム422(例えば、Darwin、RTXC、LINUX(登録商標)、
UNIX(登録商標)、OS X、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorksのような内蔵されたオペレー
ティング・システム)は、種々のプロシージャ、命令の組、ソフトウェア・コンポーネン
ト、及び/又は一般的なシステム・タスク(例えば、メモリ管理、記憶装置制御、電力管
理等)を制御し、管理するためのドライバを含み、種々のハードウェア・コンポーネント
とソフトウェア・コンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0041】
通信モジュール424は、1つ又はそれ以上の外部ポート436による、又はRF回路
408を介する他の装置との通信を容易にし、かつ、RF回路408及び/又は外部ポー
ト436から受け取ったデータを処理するための種々のソフトウェア・コンポーネントを
含む。外部ポート436(例えば、USB、FireWire(商標)等)は、他の装置
に直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN等)によって間接
的に連結するように適合される。
【0042】
グラフィックス・モジュール428は、タッチセンシティブ・ディスプレイ・システム
412の表示面上にグラフィカル・オブジェクトをレンダリングし、アニメーション表示
し、表示するための、種々の周知のソフトウェア・コンポーネントを含む。「グラフィカ
ル・オブジェクト」という用語は、テキスト、ウェブページ、アイコン、デジタル画像、
アニメーション等を制限なく含む、ユーザに表示することができる何れかのオブジェクト
を含むことに留意されたい。
【0043】
1つ又はそれ以上のアプリケーション430は、ブラウザ、アドレス帳、連絡先リスト
、電子メール、インスタント・メッセージング、ワード・プロセッシング、キーボード・
エミュレーション、ウィジェット、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル化
権管理、音声認識、音声複製、位置決定能力(全地球測位システム(GPS)によって提
供されるもののような)、(MP3又はAACファイルのような、1つ又はそれ以上のフ
ァイルに格納された録音された音楽を再生する)音楽プレイヤー等を制限なく含む、装置
400上にインストールされた任意のアプリケーションを含むことができる。
【0044】
幾つかの実施形態においては、装置400は、iPod(Apple Compute
r, Inc.社の商標)のような、MP3プレイヤーの機能を含むことができる。従っ
て、装置400は、iPodと両立性のある36ピン・コネクタを含むことができる。幾
つかの実施形態においては、装置400は、画像形成用途に用いるために、CMOS又は
CCDイメージ・センサのような1つ又はそれ以上の随意的な光センサ(図示せず)を含
むことができる。
【0045】
図1−
図3の実施形態に関して前述されたように、接触/運動モジュール426は、タ
ッチセンシティブ・ディスプレイ・システム412と関連した種々のタスクを行うための
種々のソフトウェア・コンポーネントを含む。
タイマー・モジュール438は、インターフェース再構成プロセス100(
図1)と共
に用いられるソフトウェア・タイマーである。タイマー・モジュール438はまた、ハー
ドウェア内に実装することもできる。
再構成モジュール440は、アイコン効果(effect)モジュール(又は命令の組
)442を含むことができる。アイコン効果モジュール442は、インターフェース再構
成モード中のアイコンについてのアニメーションを含むことができる。幾つかの実施形態
においては、アイコン効果モジュール442は、グラフィックス・モジュール428内に
含ませてもよい。
【0046】
I/Oサブシステム406は、タッチセンシティブ・ディスプレイ・システム412と
、電力制御、スピーカ音量制御、呼び出し音の音量、キーボード入力、スクローリング、
保留、メニュー、スクリーン・ロック、通信の切断及び終了等といった種々の機能を制御
し、実行するための1つ又はそれ以上の他の物理的制御装置414(例えば、プッシュボ
タン、スイッチ、ダイヤル、LED等)に連結される。タッチセンシティブ・ディスプレ
イ412は、ユーザ入力を処理するための種々のコンポーネント(例えば、走査ハードウ
ェア)を含むタッチセンシティブ・スクリーン・コントローラ432を介して、処理シス
テム404と通信する。1つ又はそれ以上の他の入力コントローラ434は、他の入力又
は制御装置414との間で電気信号を送受信する。他の入力/制御装置414は、物理的
ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカー・ボタン等)、ダイヤル、スライダー・スイ
ッチ、スティック等を含むことができる。
【0047】
タッチセンシティブ・ディスプレイ412は、GUIにおいて、ユーザに視覚的な出力
を表示する。視覚的出力は、テキスト、グラフィックス、ビデオ、及びそれらの任意の組
み合わせを含むことができる。視覚的出力の一部又は全てが、ユーザ・インターフェース
・オブジェクトに対応することができる。タッチセンシティブ・ディスプレイ412はま
た、触覚的又は触知的な接触に基づいて、ユーザからの入力を受け入れることもできる。
タッチセンシティブ・ディスプレイ412は、ユーザ入力を受け入れるタッチ感知式面を
形成する。タッチセンシティブ・ディスプレイ412及びタッチスクリーン・コントロー
ラ432は(いずれかの関連したモジュール及び/又は媒体402内の命令の組と共に)
、タッチセンシティブ・ディスプレイ412における接触(及び接触の何らかの移動又は
解除)を検知し、検知された接触を、接触が生じるときにタッチスクリーン上に表示され
る、1つ又はそれ以上のソフト・キーのようなユーザ・インターフェース・オブジェクト
との対話に変換する。例示的な実施形態において、タッチセンシティブ・ディスプレイ4
12とユーザとの間の接触点は、ユーザの1又はそれ以上の指に対応する。タッチセンシ
ティブ・ディスプレイ412は、LCD(液晶ディスプレイ)技術、又はLPD(発光ポ
リマー・ディスプレイ)技術を用いることができるが、他の実施形態においては、他の表
示技術を用いることもできる。タッチセンシティブ・ディスプレイ412及びタッチスク
リーン・コントローラ432は、これらに限られるものではないが、容量技術、抵抗技術
、赤外線技術、表面音響波技術、及び他の近接センサ・アレイ、又はタッチセンシティブ
・ディスプレイ412との1又はそれ以上の接触点を判別するための他の要素を含む、複
数のタッチ感知技術のいずれかを用いて、接触と、何らかの接触の移動又は解除とを検知
することができる。
【0048】
タッチセンシティブ・ディスプレイは、その各々が引用によりここに組み入れられる米
国特許第6,323,846号(Westerman他)、米国特許第6,570,55
7号(Westerman他)、及び/又は米国特許第6,677,932号(West
erman)、及び/又は米国特許公開第2002/0015024 A1号において説
明されるマルチ・タッチセンシティブ・タブレットに類似したものにすることができる。
しかしながら、タッチスクリーン126は、携帯用装置からの視覚的出力を表示するのに
対し、タッチセンシティブ・タブレットは、視覚的出力を提供するものではない。タッチ
センシティブ・ディスプレイ412は、100dpi以上の解像度を有することができる
。例示的な実施形態においては、タッチセンシティブ・ディスプレイ412は、約168
dpiの解像度を有することができる。ユーザは、スタイラス、ペン、指等のいずれかの
適切なオブジェクト又はアペンデージを用いて、タッチセンシティブ・ディスプレイ41
2と接触することができる。
【0049】
幾つかの実施形態においては、タッチスクリーンに加えて、装置400は、特定の機能
を作動させる又は作動しないようにするためのタッチパッド(図示せず)を含むことがで
きる。幾つかの実施形態においては、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視
覚的出力を表示しない装置のタッチセンシティブ領域である。タッチパッドは、タッチセ
ンシティブ・ディスプレイ412とは分離したタッチタッチセンシティブ(タッチ感知式
)面であってもよく、又は、タッチセンシティブ・ディスプレイ412によって形成され
るタッチ感知式面の延長部であってもよい。
【0050】
装置400はまた、種々のハードウェア・コンポーネントに電力を供給するための電力
システム444を含む。電力システム444は、電力管理システム、1つ又はそれ以上の
電源(例えば、バッテリ、交流電流(AC))、充電システム、停電検知回路、電力変換
装置又は逆変換装置、電力状態表示器(例えば、発光ダイオード(LED))、及び、一
般に携帯用装置における電力の生成、管理、及び分配と関連した他の何らかのコンポーネ
ントを含むことができる。
幾つかの実施形態においては、周辺機器インターフェース416、1つ又はそれ以上の
プロセッサ418、及びメモリ・コントローラ420は、処理システム404のような単
一のチップ上に実装することができる。幾つかの他の実施形態においては、これらを別個
のチップ上に実装することができる。
【0051】
本発明の特定の実施形態の上記の説明は、図示及び説明目的のために提示される。これ
らは、網羅的であることを意図していず、又は、本発明を開示される精密な形態に制限す
ることを意図するものではない。寧ろ、上記の教示を考慮して、多数の修正及び変形が可
能であることを認識すべきである。実施形態は、本発明の原理及びその実際の適用例を最
良に説明するように選択され、述べられるものであり、これにより、当業者が、本発明及
び種々の実施形態を、想定される特定の用途に適するような種々の修正と併せて最良に用
いることを可能にする。