【文献】
Texas Instruments,On multiplexing of ePDCCH with PDSCH, 3GPP TSG-RAN WG1♯67 R1-113792,2011年11月 8日,pp.1-4
【文献】
DMRS scrambling sequence for ePDCCH,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #69 R1-122707,2012年 5月12日,pp.1-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
DCI及びCRCビットを含むビット系列を生成し、前記DCIの対象の受信者であるユーザ装置のRNTI(radio network temporary identity)に基づいて前記ビット系列をマスキングする巡回冗長検査(CRC)生成及びマスキング回路を更に有する、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0006】
実施例は、添付図面と共に以下の詳細な説明により容易に理解できる。説明を容易にするために、同様の参照符号は同様の構成要素を示す。実施例は、添付図面において限定ではなく、例示により示されている。
【0007】
この開示の例示的な実施例は、拡張された物理下りリンク制御チャネルのスクランブリング及び復調用参照信号系列の生成のための方法、システム、コンピュータ読み取り可能媒体及び装置を含むが、これらに限定されない。
【0008】
例示的な実施例の様々な態様について、研究の内容を他の当業者に伝えるために当業者により一般的に使用される用語を使用して説明する。しかし、記載の態様のいくつかのみを用いて別の実施例が実施されてもよいことは、当業者に明らかである。例示的な実施例の完全な理解を提供するために、説明の目的で特定の番号、素材及び構成が示されている。しかし、特定の詳細なしに別の実施例が実施されてもよいことは、当業者に明らかである。他にも、例示的な実施例を曖昧にしないように、周知の特徴は省略又は簡略化されている。
【0009】
更に、様々な動作は、例示的な実施例を理解するのに最も有用な方法で、順に複数の別個の動作として記載されている。しかし、記載の順序は、これらの動作が必ずしも順序に依存することを意味するように解釈されるべきではない。特に、これらの動作は、提示の順序で実行される必要はない。
【0010】
“或る実施例では”という語句が繰り返し使用される。この語句は、一般的に同じ実施例を示しているものではないが、示してもよい。文脈が他のものを示さない限り、“有する”、“持つ”及び“含む”という用語は同義語である。
【0011】
“A及び/又はB”という語句は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。“A/B”及び“A又はB”という語句は、“A及び/又はB”という語句と同様に、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。
【0012】
ここで使用される“回路”という用語は、記載の機能を提供するように構成された特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)のようなハードウェアコンポーネントを示し、或いはハードウェアコンポーネントの一部であり、或いはハードウェアコンポーネントを含む。或る実施例では、回路は、記載の機能の少なくともいくつかを提供するために1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行してもよい。
【0013】
図1は、様々な実施例によるネットワーク環境100を概略的に示している。ネットワーク環境100は、無線(OTA:over-the-air)インタフェースを介して無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)のevolved Node B(eNB)108に無線で結合されたユーザ装置(UE:user equipment)104を含む。RANは、3GPP LTE Advanced(LTE-A)ネットワークの一部でもよく、EUTRAN(evolved universal terrestrial radio access network)と呼ばれてもよい。他の実施例では、他の無線アクセスネットワーク技術が利用されてもよい。
【0014】
UE104は、eNB108との通信を実現するために様々な通信プロトコルを実装する通信デバイス112を含んでもよい。通信デバイス112は、チップ、チップセット、又はプログラムされた回路及び/又は予め構成された回路の他の集合でもよい。或る実施例では、通信デバイス112は、ベースバンド回路、無線周波数回路等を含んでもよく、これらの一部でもよい。
【0015】
通信デバイス112は、RANでの通信に関する様々な制御動作を実行する制御回路114を含んでもよい。これらの制御動作は、上りリンク制御情報の決定、リソース割り当て等を含んでもよい。制御回路114は、無線リソース制御レイヤ116を含んでもよく、送受信回路120に結合され、送受信回路120の動作を制御してもよい。送受信回路120は、次に1つ以上のアンテナ124に結合される。
【0016】
eNB108は、通信デバイス122、制御回路126、RRCレイヤ128、送受信回路132及び1つ以上のアンテナ136のような同様の構成要素を有してもよい。制御回路124はまた、参照信号(RS:reference signal)生成器140を含んでもよい。
【0017】
図2は、Tx回路200及びRx回路204を示している。或る実施例によれば、Tx回路200及びRx回路204は、それぞれ送受信回路132及び120に含まれてもよい。Tx回路200及びRx回路204は、拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH:enhanced physical downlink control channel)送信を送受信するために使用されてもよい。EPDCCH送信は、UE又はUEのグループのリソース割り当て及び他の制御情報を含む下りリンク制御情報を伝達してもよい。各EPDCCH送信は、1つ以上の拡張された制御チャネル要素(ECCE:enhanced control channel element)を含んでもよい。
【0018】
Tx回路200は、ビット(例えば、下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)ビット)を受信し、CRCビットを生成し、CRCビットをDCIビットに追加し、DCI+CRCビット系列をマスキングする巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)生成及びマスキング回路220を含んでもよい。DCI+CRCビット系列のマスキングは、ePDCCH送信の対象の受信者であるユーザ装置のRNTI(radio network temporary identity)に基づいてもよい。一実施例では、CRCビットは、DCIビットに追加されてもよく、結果の系列は、UE
1に関連するRNTI
1に基づいてマスキングされてもよい。
【0019】
Tx回路200は、マスキングされたビット系列を受信し、系列を選択されたチャネル符号化方式で符号化する符号化回路212を更に含んでもよい。チャネル符号化方式は、リードマラー(RM:Reed Muller)符号、デュアルRM符号、4倍(quad)RM符号、テールバイティング畳み込み符号(TBCC:tail-biting convolutional code)、ターボ符号等でもよい。符号化回路212はまた、レートマッチング(例えば、バーチャルサーキュラーバッファ(virtual circular buffer)レートマッチング)を実行してもよい。56個のDCIビット、16個のCRCビット及び1/2の符号化レートが与えられた場合、符号化回路212は、144ビットの符号化系列を出力してもよい。
【0020】
Tx回路200は、符号化ビット系列を受信及びスクランブリングし、スクランブリングされたビット系列を提供するスクランブリング回路216を更に含んでもよい。スクランブリング回路のスクランブリングはセル識別子に基づいてもよい。
【0021】
符号化されたビットストリームは、
【数1】
に従ってスクランブリングされてもよい。ただし、
【数2】
はスクランブリングされたビット系列であり、b(i)は符号化されたビット系列であり、c(i)はスクランブリング系列(例えば、擬似乱数系列(例えば、Gold系列、擬似雑音(PN:pseudo-noise)系列、Kasami系列等))である。
【0022】
スクランブリング回路216は、スクランブリング系列を提供するスクランブリング系列生成器を含んでもよい。スクランブリング系列生成器は、スクランブリング系列c(i)を生成するために、各サブフレームの開始のときに初期化シードc
intで初期化されてもよい。初期化シードは、
【数3】
により与えられるセル特有のシードでもよい。ただし、n
sは0から19まで変化する無線フレーム内のスロット番号であり、N
IDcellはセル識別子のような初期化シードパラメータでもよい。
【0023】
協調マルチポイント(CoMP:coordinated multipoint)のシナリオでは、初期化シードパラメータは、仮想セル識別子(例えば、N
IDePDCCH)でもよく、上位レイヤにより割り当てられてもよい。例えば、RRCレイヤ128は、仮想セル識別子によってスクランブリング回路215を構成してもよい。1つより多くのEPDCCHセット(例えば、2つのEPDCCHセット)が使用される実施例では、構成された仮想セル識別子は、EPDCCHセットiにおけるEPDCCH送信についてN
ID,iePDCCHとして与えられてもよい。従って、初期化シードパラメータは、EPDCCHセットに対応する。或る実施例では、EPDCCHセットiの仮想セルIDは、EPDCCHに関連するUE特有のRS初期化に使用されるものと同じでもよい。
【0024】
或る実施例では、仮想セルIDが構成されない場合、初期化シードパラメータは、物理セル識別子でもよい。
【0025】
スクランブリングされたビット
【数4】
は、例えばQPSK変調を使用して、変調回路220により変調されてもよい。これは、複素数値のシンボルd(0),...,d(M
symb-1)のブロックを生じてもよい。ただし、M
symb=M
bit/2=2
scRBであり、N
scRBはリソースブロックのサブキャリア数であり、12に等しくてもよい。複素数値のシンボルは、チャネル222でRx回路204に送信されてもよい。
【0026】
複素数値のシンボルのブロックは、Rx回路204の復調回路224により受信されてもよい。復調回路224は、複素数値のシンボルのブロックを復調し、スクランブリングされたビットのブロックを提供してもよい。
【0027】
Rx回路204は、スクランブリングされたビットのブロックを受信及びスクランブリング解除し、符号化されたビット系列を提供するために、復調回路224に結合されたスクランブリング解除回路228を更に含んでもよい。スクランブリング解除回路228は、セルIDに基づいてスクランブリングされたビットのブロックをスクランブリング解除してもよい。セルIDが仮想セルIDである場合、これは予め決められてもよく、RRCレイヤ116によりスクランブリング解除回路228に提供されてもよい。セルIDが物理セルIDである場合、制御回路114は、eNB108によりブロードキャストされたプライマリ及びセカンダリ同期信号に基づいてこの値を導出してもよい。スクランブリング解除回路228により使用されるセルIDがスクランブリング回路216により使用されるセルIDと一致した場合、ビットは正しくスクランブリング解除される。
【0028】
Rx回路204は、符号化されたビット系列を受信及び復号化し、DCI+CRCビット系列を提供するために、スクランブリング解除回路228に結合された復号化回路232を更に含んでもよい。
【0029】
Rx回路204は、ビット系列をマスキング解除し、CRCビットを除去及び検査するために、復号化回路232に結合されたマスキング解除及びCRC検査回路236を更に含んでもよい。マスキング解除は、受信デバイス(例えば、UE104)のRNTIに基づいてもよい。RNTIがマスキング動作で使用されるものと一致した場合、ビット系列は正しく見なされてもよい。DCIビットは、例えば制御回路114の高レイヤに送信されてもよい。
【0030】
RNTIのようなUE識別子ではなくセルIDを初期化シードとして使用することは、対象でないUEが正しくDCIをスクランブリング解除及び復号化することを生じ得る誤った警報を余り生じない可能性がある。
【0031】
この説明は、EPDCCHにおけるDCI送信について詳述しているが、セル識別子に基づくスクランブリングを含む同様の送信処理は、EPDCCHに関連するユーザ特有の復調用参照信号(UE-RS)の送信のような他の送信にも使用されてもよく、これに限定されない。
【0032】
RS生成器140は、UE104がアンテナポートにより送信されたデータのチャネル推定を導出することを可能にするために、eNB108のアンテナポートから送信され得るUE-RSを生成してもよい。アンテナポートは、1つ以上の物理送信アンテナに対応してもよい。しかし、アンテナポートにより送信される信号は、受信機により更に分解されないように設計されてもよい。
【0033】
或る状況では、UE-RSから測定される干渉は、同じアンテナポートにより後に送信されるEPDCCHリソースエレメント(RE:resource element)により受ける干渉に一致しなくてもよい。これは、完全に重複したFDM/CDMのUE-RSに関連する周波数分割多重(FDM)/符号分割多重(CDM)のECCEのためでもよい。
【0034】
セル間干渉の不一致は、以下のように説明され得る。セルAがECCE0をUE1に送信するためにUE-RSアンテナポート7を使用し、周辺セルBがeCCE1をUE2に送信するためにUE-RSアンテナポート8を使用することを仮定する。2の長さ(OCC-2)REを有する一対の直交カバーコードからの受信信号は、以下のように記載される。
【数5】
ただし、x
0及びx
1はセルAについての第1及び第2のUE-RSのREにおける参照信号系列であり、x
2及びx
3はセルBについての第1及び第2のUE-RSのREにおける参照信号系列であり、H
0及びH
1はセルA及びセルBからUE1へのチャネルであり、y
0及びy
1は第1及び第2のUE-RSのRSにおける受信信号である。
【0035】
潜在的に不一致のセル間干渉を除去するために、UE1は、まず、例えばスクランブリング解除回路228を使用してスクランブリング解除し、例えば、
【数6】
を使用することにより、復号化回路232を使用してOOC-2復号化を行ってもよい。
【0036】
実施例によるセルA及びセルBのサブフレームを示す
図3及び式4に基づいて、DCIは、セル間干渉を受けないことがあるが、式4のUE-RSは、項“(x
2*x
0T-x
3*x
1T)H
1”により表されるセル間干渉を含む。これは、干渉の不一致を生じ、性能を劣化させる可能性がある。
【0037】
潜在的に不一致のセル間干渉は、以下の式が満たされた場合に除去され得る。
【数7】
【0038】
式5は、共通スクランブリング系列がOCC-2 UE-RSのREの対の双方のREに使用される場合に満たされてもよい。これは、x
0=x
1及びx
2=x
3を生じてもよい。
【0039】
関連するEPDCCHについて割り当てられた物理リソースブロックn
PRBにおいてアンテナポートpについてOOC-2 UE-RSのREの対の双方のREに同じスクランブリング系列を使用する場合、変調回路220は、
【数8】
に従って通常のサイクリックプレフィクスを使用して、参照信号系列r(m)の少なくとも一部をサブフレームの複素数値の変調シンボルa
k,l(p)にマッピングしてもよい。ただし、N
RBmax,DLはシステム帯域幅が与えられたときの下りリンクリソースブロックの最大数である。
【数9】
※特別なサブフレーム構成については、3GPP TS 36.211 v10.5.0(2012年6月)のTable 4.2-1を参照のこと。
【0040】
通常のサイクリックプレフィクスの系列
【数10】
は、表1により与えられてもよい。
【表1】
【0041】
式6がOOC-2 UE-RSのREの対について同じスクランブリング系列を使用することを仮定すると、UE-RSのREにおけるセル間干渉のランダム化に何らかの影響が存在する可能性がある。これは、何個のUE-RSアンテナポートn
pが使用されるかに応じてUE-RSポート特有のスクランブリング系列を適用することにより克服されてもよい。これは、式6が
【数11】
に変更されることを生じてもよい。
【0042】
最大の擬似乱数系列の長さは、UE-RSについて12*n
p*N
RBmax,DLとして規定されてもよい点に留意すべきである。式7において8個のUE-RSのアンテナポートのアンテナポート特有の長さを満たすために、一実施例の最大の系列の長さは、12*n
p*N
RBmax,DLになってもよい。すなわち、UE-RS系列r(m)は、以下のように8個までのアンテナポート(例えば、n
p=8)をカバーするように一般化されてもよい。
【数12】
【0043】
擬似乱数系列c(i)は前述のように規定されてもよく、或る実施例では、スクランブリング回路216のスクランブリング系列生成器は、
【数13】
で初期化されてもよい。ただし、N
IDcellは物理セルID又は仮想セルIDであり、CoMPのシナリオで使用される場合には複数の送信ポイントのうち1つを示してもよい。例えば、EPDCCHセット0は、セル#0からN
IDcell#0で送信されてもよく、EPDCCHセット1は、セル#1からN
IDcell#1で送信されてもよい。他の例では、EPDCCHセット0及びEPDCCHセット1は、セル#0(又はセル#1)からN
IDcell#0(又はN
IDcell#1)で送信されてもよい。n
SCIDの値は、定数値(例えば、0,1,2,...)でもよい。アンテナポート7又は8におけるPDSCH送信では、n
SCIDはPDSCH送信に関連するDCIフォーマット2B又は2Cにより与えられてもよい。DCIフォーマット2Bの場合には、n
SCIDはスクランブリング・アイデンティティ・フィールドにより示されてもよい。
【0044】
アンテナポートの数が2まで(例えば、アンテナポート7及び8)の場合(例えば、n
p=2)、UE-RS系列r(m)は式8により与えられてもよい。ただし、以下の通りである。
【数14】
【0045】
図4は、或る実施例によるRx回路400を示している。Rx回路400は、チャネル推定回路404と、補償回路408とを含んでもよく、UEがOCCからの拡散解除(de-spreading)動作によりアンテナポートのチャネルを推定することを試みるときに、残留干渉によって観測され得る直交性の問題に対処するように構成されてもよい。以下に記載する実施例は、残留干渉を低減し得る。
【0046】
図5〜8は、或る実施例による通常のCPを使用したEPDCCHの例示的なUE-RSパターンを示している。特に、
図5は、特別のサブフレーム構成1、2、6又は7を用いたアンテナポート7のUE-RSパターン504と、特別のサブフレーム構成3、4又は8を用いたアンテナポート7のUE-RSパターン508と、全ての他の下りリンクサブフレームを用いたアンテナポート7のUE-RSパターン512とを示している。
図6は、特別のサブフレーム構成1、2、6又は7を用いたアンテナポート8のUE-RSパターン604と、特別のサブフレーム構成3、4又は8を用いたアンテナポート8のUE-RSパターン608と、全ての他の下りリンクサブフレームを用いたアンテナポート8のUE-RSパターン612とを示している。
図7は、特別のサブフレーム構成1、2、6又は7を用いたアンテナポート9のUE-RSパターン704と、特別のサブフレーム構成3、4又は8を用いたアンテナポート9のUE-RSパターン708と、全ての他の下りリンクサブフレームを用いたアンテナポート9のUE-RSパターン712とを示している。
図8は、特別のサブフレーム構成1、2、6又は7を用いたアンテナポート10のUE-RSパターン804と、特別のサブフレーム構成3、4又は8を用いたアンテナポート10のUE-RSパターン808と、全ての他の下りリンクサブフレームを用いたアンテナポート10のUE-RSパターン812とを示している。
【0047】
対応するPDSCH送信に割り当てられた周波数領域のインデックスn
PRBでのPRBにおけるアンテナポートp=7、p=8又はp=7、8,...,v+6について、RS系列r(m)の一部は、式6、式7又は式10に従って通常のCPを用いたサブフレームにおける複素数値の変調シンボルa
k,l(p)にマッピングされてもよい。
【数15】
【0048】
ローカライズEPDCCHの場合、マルチユーザ(MU:multiple-user)MIMOは、2つのUEが同じPRBを共有することを可能にし得る。この場合、CDMにより区別される2つの異なるアンテナポート(例えば、アンテナポート7及び8)は、UE毎のチャネル推定に使用されてもよい。例えば、それぞれのチャネルを推定するために、アンテナポート7は、UE#0のチャネル推定回路により使用されてもよく、アンテナポート8は、UE#1のチャネル推定回路により使用されてもよい。同じリソースを共有するがCDMにより区別されるOFDMシンボルの対(例えば、OFDMシンボル0)は、CDMグループと呼ばれてもよい。チャネル推定回路は、直交カバーコードに基づいて拡散解除を実行することにより、CDMグループのどのシンボルがそれぞれのUEに指示されているかを決定してもよい。
【0049】
或る実施例では、スクランブリング回路216のスクランブリング系列生成器は、例えば、
【数16】
によりアンテナポート7-10のEPDCCHのUE-RSを生成してもよい。ただし、XはEPDCCHセットの0-503の範囲でUE特有のRRCパラメータとして提供された仮想セルIDでもよい。チャネル推定回路404は、DCIをスクランブリング解除するスクランブリング解除回路228に関して前述したものと同様に、仮想セルIDを使用してUE-RSをスクランブリング解除してもよい。
【0050】
UE#0がX=X0でアンテナポート7を使用し、UE#1がX=X1でアンテナポート8を使用する場合、2つの隣接するOFDMシンボルの受信信号は以下のように表されてもよい。
【数17】
【数18】
ただし、R
0はOFDMシンボル0の受信信号であり、R
1はOFDMシンボル1の受信信号であり、C
0UE#0はUE#0についてのOFDMシンボル0の参照信号系列であり(X=X0により初期化されている)、C
1UE#0はUE#0についてのOFDMシンボル1の参照信号系列であり(X=X0により初期化されている)、C
0UE#1はUE#1についてのOFDMシンボル0の参照信号系列であり(X=X1により初期化されている)、C
1UE#1はUE#1についてのOFDMシンボル1の参照信号系列であり(X=X1により初期化されている)、W
7(0)はOFDMシンボル0のアンテナポート7についてのWalsh符号であり(W
7(0)=+1)、W
7(1)はOFDMシンボル1のアンテナポート7についてのWalsh符号であり(W
7(1)=+1)、W
8(0)はOFDMシンボル0のアンテナポート8についてのWalsh符号であり(W
8(0)=+1)、W
8(1)はOFDMシンボル1のアンテナポート8についてのWalsh符号であり(W
8(1)=-1)、H
UE#0はアンテナポート7で受けるUE#0のチャネルであり、H
UE#1はアンテナポート8で受けるUE#1のチャネルである。
【0051】
説明を容易にするために、隣接するOFDMシンボルのUEについてのチャネルが同じであり、雑音/干渉の項が省略されることを仮定し得る。或る実施例では、チャネル推定回路(例えば、チャネル推定回路404)は、以下の受信処理を使用することにより、UE#0のアンテナポート7においてH
UE#0を推定してもよい。
【数19】
ただし、(.)
*は複素共役演算である。
【0052】
チャネル推定回路404は、以下の受信処理を使用することにより、UE#1のアンテナポート8においてH
UE#1を推定してもよい。
【数20】
【0053】
式12及び13から、式14及び15はそれぞれ式16及び17になる。
【数21】
【数22】
【0054】
各UEによる各チャネルを推定するために、干渉の項を取り消すために以下の条件のいずれかが満たされるべきである。
-条件1)C
0UE#0=C
0UE#1且つC
1UE#0=C
1UE#1
-条件2)C
0UE#0=C
1UE#0且つC
0UE#1=C
1UE#1
【0055】
従って、条件1は、第1のアンテナポートを使用した第1のUEについての第1のOFDMシンボルにおける参照信号系列が第2のアンテナポートを使用した第2のUEについての第1のOFDMシンボルにおける参照信号系列と同じであり、第1のUEについての第2のOFDMシンボルにおける参照信号系列が第2のUEについての第2のOFDMシンボルにおける参照信号系列と同じであることを提供する。条件1により、式16及び17はそれぞれ式18及び19になる。
【数23】
【数24】
【0056】
式10により実現され得る条件2は、第1のアンテナポートを使用した第1のUEについての第1のOFDMシンボルにおける参照信号系列が第1のUEについての第2のOFDMシンボルにおける参照信号系列と同じであり、第2のアンテナポートを使用した第2のUEについての第1のOFDMシンボルにおける参照信号系列が第2のUEについての第2のOFDMシンボルにおける参照信号系列と同じであることを提供する。条件2により、式19及び20はそれぞれ式20及び21になる。
【数25】
【数26】
【0057】
このように、チャネル推定回路(例えば、チャネル推定回路404)は、UEの対のそれぞれについてチャネルを直交的に推定してもよい。補償回路408は、チャネル推定回路404からチャネルの推定を受信し、受信信号(チャネル推定回路404から受信したもの又は他のどこか(例えば、アンテナ)から受信したもの)を補償してもよい。補償された信号は、復調回路224のような他のRx回路に送信されてもよい。
【0058】
条件1が実現される場合、eNB108は、同じRS系列を有する2つのUEについてMU-MIMOを対にしてもよい。チャネル推定回路404は、同じRS系列がアンテナポートの対(例えば、アンテナポート7及びアンテナポート8)に使用されることを仮定してもよく、CDMグループの所望のシンボルを受信するために、仮定に基づいて受信したMU-MIMO信号で拡散解除動作を実行してもよい。
【0059】
或る実施例では、UE104は、同じ参照信号系列r(m)がCDMグループ(例えば、アンテナポート7及び8、9及び10、11及び13、又は12及び14)内のREで使用されているという仮定に基づいてEPDCCHのブラインド復号化を実行してもよい。ブラインド復号化は、どのECCEがUEに指示されたEPDCCHを伝達するかを決定する試みとしてUEにより実行されてもよい。
【0060】
図9は、実施例によるブライド復号化の方法900を示している。
【0061】
904において、方法900は、参照信号系列がアンテナポートの対について同じであることを仮定することを含んでもよい。従って、UEとeNBとの間の通信について第1のアンテナポートで受信された参照信号系列はまた、第2のアンテナポートの通信にも使用されてもよい。第2のアンテナポートの通信は、eNBと他のUEとの間でもよい。
【0062】
908において、方法900は、チャネルを推定することを含んでもよい。チャネルの推定は、904の仮定に基づいてもよい。
【0063】
912において、方法900は、チャネルを補償することを含んでもよい。チャネルの補償は、908の推定に基づいてもよい。
【0064】
916において、方法900は、補償されたチャネルに基づいて(従って、参照信号系列が第1及び第2のアンテナポートで同じであるという仮定に基づいて)ブラインド復号化を実行することを含んでもよい。ブラインド復号化の実行は、アンテナポートの対の1つ以上に関連するEPDCCHの候補を監視することを含んでもよい。
【0065】
ここに記載するUE104及びeNB108は、所望のように構成されるいずれか適切なハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステムに実装されてもよい。
図10は、一実施例について、1つ以上のプロセッサ1004と、少なくとも1つのプロセッサ1004に結合されたシステム制御ロジック1008と、システム制御ロジック1008に結合されたシステムメモリ1012と、システム制御ロジック1008に結合された不揮発性メモリ(NVM)/記憶措置1016と、システム制御ロジック1008に結合されたネットワークインタフェース1020と、システム制御ロジック1008に結合された入出力(I/O)デバイス1032とを有する例示的なシステム1000を示している。
【0066】
プロセッサ1004は、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサを含んでもよい。プロセッサ1004は、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ等)のいずれかの組み合わせを含んでもよい。
【0067】
一実施例のシステム制御ロジック1008は、少なくとも1つのプロセッサ1004及び/又はシステム制御ロジック1008と通信するいずれか適切なデバイス又は構成要素へのいずれか適切なインタフェースを提供するいずれか適切なインタフェースコントローラを含んでもよい。
【0068】
一実施例のシステム制御ロジック1008は、システムメモリ1012へのインタフェースを提供する1つ以上のメモリコントローラを含んでもよい。システムメモリ1012は、データ及び/又は命令(例えば、通信ロジック1024)をロード及び格納するために使用されてもよい。一実施例のシステムメモリ1012は、例えば、適切なダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)のようないずれか適切な揮発性メモリを含んでもよい。
【0069】
NVM/記憶装置1016は、データ及び/又は命令(例えば、通信ロジック1024)を格納するために使用される1つ以上の有形の過渡的でないコンピュータ読み取り可能媒体を含んでもよい。NVM/記憶装置1016は、例えば、フラッシュメモリのようないずれか適切な不揮発性メモリを含んでもよく、及び/又は、例えば、1つ以上のハードディスクドライブ(HDD)、1つ以上のコンパクトディスク(CD)ドライブ及び/又は1つ以上のデジタル多目的ディスク(DVD)ドライブのようないずれか適切な不揮発性記憶デバイスを含んでもよい。
【0070】
NVM/記憶装置1016は、システム1000がインストールされたデバイスの物理的な一部である記憶リソースを含んでもよく、デバイスの一部によりアクセスされてもよいが、必ずしも必要であるとは限らない。例えば、NVM/記憶装置1016は、ネットワークインタフェース1020及び/又は入出力(I/O)デバイス1032を介してネットワークでアクセスされてもよい。
【0071】
通信ロジック1024は、1つ以上のプロセッサ1004により実行された場合、システム1000に対して前述の実施例に関して説明した通信デバイス112又は122の構成要素に関連する動作を実行させる命令を含んでもよい。様々な実施例では、通信ロジック1024は、システム1000に明示的に示されていてもよく、示されていなくてもよいハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェアコンポーネントを含んでもよい。
【0072】
ネットワークインタフェース1020は、1つ以上のネットワークで通信するために、及び/又は他の適切なデバイスと通信するために、システム1000の無線インタフェースを提供する送受信機1022を有してもよい。様々な実施例では、送受信機1022は、システム1000の他の構成要素と統合されてもよい。例えば、送受信機1022は、プロセッサ1004のうちのプロセッサ、システムメモリ1012のメモリ、NVM/記憶装置1016のうちのNVM/記憶装置を含んでもよい。ネットワークインタフェース1020は、いずれか適切なハードウェア及び/又はファームウェアを含んでもよい。ネットワークインタフェース1020は、複数のMIMO(multiple input, multiple output)無線インタフェースを提供する複数のアンテナを含んでもよい。一実施例のネットワークインタフェース1020は、例えば、有線ネットワークアダプタ、無線ネットワークアダプタ、電話モデム及び/又は無線モデムを含んでもよい。
【0073】
一実施例では、少なくとも1つのプロセッサ1004は、システム制御ロジック108の1つ以上のコントローラのロジックと共にパッケージ化されてもよい。一実施例では、少なくとも1つのプロセッサ1004は、SiP(System in Package)を形成するようにシステム制御ロジック1008の1つ以上のコントローラのロジックと共にパッケージ化されてもよい。一実施例では、少なくとも1つのプロセッサ1004は、システム制御ロジック1008の1つ以上のコントローラのロジックと同じダイに集積されてもよい。一実施例では、少なくとも1つのプロセッサ1004は、SoC(System on Chip)を形成するようにシステム制御ロジック1008の1つ以上のコントローラのロジックと同じダイに集積されてもよい。
【0074】
様々な実施例では、I/Oデバイス1032は、システム1000とのユーザ相互作用を可能にするように設計されたユーザインタフェース、システム1000との周辺機器コンポーネントの相互作用を可能にするように構成された周辺機器コンポーネントインタフェース、及び/又はシステム1000に関係する環境条件及び/又は位置情報を決定するように設計されたセンサを含んでもよい。
【0075】
様々な実施例では、ユーザインタフェースは、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等)、スピーカ、マイクロフォン、1つ以上のカメラ(例えば、静止画カメラ及び/又はビデオカメラ)、フラッシュライト(例えば、発光ダイオードのフラッシュ)及びキーボードを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0076】
様々な実施例では、周辺機器コンポーネントインタフェースは、不揮発性メモリポート、USB(universal serial bus)ポート、オーディオジャック、及び電源インタフェースを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0077】
様々な実施例では、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ、及び測位ユニットを含んでもよいが、これらに限定されない。測位ユニットはまた、測位ネットワーク(例えば、GPS(global positioning system)衛星)の構成要素と通信するためにネットワークインタフェース1020の一部でもよく、ネットワークインタフェース1020と相互作用してもよい。
【0078】
様々な実施例では、システム1000は、ラップトップコンピュータデバイス、タブレットコンピュータデバイス、ネットブック、スマートフォン等のようなモバイルコンピュータデバイスでもよい。様々な実施例では、システム1000は、より多くの構成要素又はより少ない構成要素を有してもよく、及び/又は異なるアーキテクチャを有してもよい。
【0079】
説明の目的で特定の実施例について図示及び説明したが、この開示の範囲を逸脱することなく、同じ目的を実現するように計算された広範囲の代替及び/又は等価の実施例又は実装が、図示及び記載の実施例について置換されてもよい。この出願は、ここで説明した実施例のいずれかの適応又は変更をカバーすることを意図する。従って、ここに記載の実施例は、特許請求の範囲及びその均等物のみにより限定されることを明らかに意図する。
【0080】
fいくつかの非限定的な例が以下に提供される。
【0081】
例1はeNB(enhanced node B)において使用される装置を含み、この装置は、拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)で送信される下りリンク制御情報(DCI)を含むビット系列を受信し、セル識別子に基づいてビット系列をスクランブリングし、スクランブリングされたビット系列を提供するスクランブリング回路と、スクランブリング回路に結合され、スクランブリングされたビットを受信し、四相位相シフトキーイング変調方式でスクランブリングされたビットを変調し、複素数値の変調シンボルのブロックを提供する変調回路とを有する。
【0082】
例2は例1の装置を含み、スクランブリング初期化シードは、セル識別子を含み、スクランブリング回路は、スクランブリング初期化シードに基づいてDCIビットをスクランブリングする。
【0083】
例3は例1の装置を含み、セル識別子は、無線リソース制御レイヤによりスクランブリング回路に提供された仮想セル識別子である。
【0084】
例4は例3の装置を含み、DCIは、第1のEPDCCHセットで送信され、仮想セル識別子は、第1のEPDCCHセットに対応する。
【0085】
例5は例3の装置を含み、仮想セル識別子に基づいてEPDCCHに関連する復調用参照信号を生成する参照信号(RS)生成器を更に有する。
【0086】
例6は例1の装置を含み、セル識別子は、物理セル識別子である。
【0087】
例7は例1ないし6のいずれかの装置を含み、DCI及びCRCビットを含むビット系列を生成し、DCIの対象の受信者であるユーザ装置のRNTI(radio network temporary identity)に基づいてビット系列をマスキングする巡回冗長検査(CRC)生成及びマスキング回路を更に有する。
【0088】
例8は例1ないし5のいずれかの装置を含み、セル識別子は、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより構成される。
【0089】
例9は、ユーザ装置において使用される装置を含み、この装置は、下りリンク制御情報(DCI)を含む拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)セットの複素数値の変調シンボルを受信し、複素数値の変調シンボルを復調し、ビット系列を提供する復調回路と、復調回路に結合され、EPDCCHセットに対応する初期化シードパラメータに基づいてビット系列をスクランブリング解除し、スクランブリング解除されたビット系列を提供するスクランブリング解除回路とを有する。
【0090】
例10は例9の装置を含み、初期化シードパラメータは、仮想セル識別子であり、スクランブリング解除回路は、無線リソース制御レイヤから仮想セル識別子を受信するように構成される。
【0091】
例11は例10の装置を含み、復調回路は、他のEPDCCHセットの複素数値の変調シンボルを受信し、複素数値の変調シンボルを復調し、他のビット系列を提供し、スクランブリング解除回路は、他のEPDCCHセットに対応する初期化シードパラメータに基づいて他のビット系列をスクランブリング解除し、他のスクランブリング解除されたビット系列を提供する。
【0092】
例12は例9の装置を含み、セル識別子は、物理セル識別子であり、ユーザ装置は、eNB(evolved Node B)からプライマリ及びセカンダリ同期信号を受信し、プライマリ及びセカンダリ同期信号に基づいて物理セル識別子を決定し、物理セル識別子をスクランブリング解除回路に提供する制御回路を更に有する。
【0093】
図13は
図9ないし11のいずれかの装置を含み、セル識別子は、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより構成される。
【0094】
例14は、eNB(enhanced node B)において使用される装置を含み、この装置は、直交カバーコード(OCC)のユーザ装置参照信号(UE-RS)のリソースエレメント(RE)の対で送信されるRS系列を生成する参照信号(RS)生成器と、双方のREについて共通のスクランブリング系列を使用するスクランブリング回路とを有する。
【0095】
例15は例14の装置を含み、RS系列はr(m)であり、
【数27】
により与えられる。
【0096】
例16は例14の装置を含み、RS系列はr(m)であり、2つのアンテナポートにより送信され、
【数28】
により与えられる。
【0097】
例17は例14の装置を含み、
【数29】
に従って、通常のサイクリックプレフィクスを使用して参照信号系列r(m)の少なくとも一部をサブフレームにおける複素数値の変調シンボルa
k,l(p)にマッピングし、ただし、N
RBmax,DLはリソースブロックにおける下りリンクリソースエレメントの最大数であり、
【数30】
である。
【0098】
例18は、例14ないし17のいずれかの装置を含み、共通のスクランブリング系列は、仮想セル識別子に基づく。
【0099】
例19は例18の装置を含み、仮想セル識別子をスクランブリング回路に提供する無線リソース制御レイヤを更に有する。
【0100】
例20はユーザ装置において使用される装置を含み、この装置は、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにおいて第1のアンテナポートについての参照信号系列を受信し、参照信号系列が第2のアンテナポートで他のUEに送信されるという仮定及び受信した参照信号系列に基づいてUEの第1のアンテナポートについてチャネルを推定するチャネル推定回路と、チャネル推定回路に結合され、チャネルの推定を受信し、受信した信号を補償するチャネル補償回路とを有する。
【0101】
例21は例20の装置を含み、チャネル推定回路は、仮定に基づいて受信信号で拡散解除動作を実行する。
【0102】
例22は例21の装置を含み、拡散解除動作は、直交カバーコードに基づく。
【0103】
例23は実行された場合、ユーザ装置に対して、UEとenhanced node Bとの間の通信のために第1のアンテナポートで受信された参照信号系列が第2のアンテナポートの通信にも使用されることを仮定させ、この仮定に基づいて拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)のブラインド復号化動作を実行させる命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体を含む。
【0104】
例24は例23の1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、命令は、実行された場合、ユーザ装置に対して、更に、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにおいて第1のアンテナポートについての参照信号系列を処理させ、参照信号系列が第2のアンテナポートの通信にも使用されるという仮定及び参照信号系列に基づいてUEの第1のアンテナポートについてチャネルを推定させる。
【0105】
例25は例24の1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、命令は、実行された場合、ユーザ装置に対して、更に、チャネルの推定に基づいて受信信号を補償させる。
【0106】
例26はユーザ装置において使用される装置を含み、この装置は、UEとenhanced node Bとの間の通信のために第1のアンテナポートで受信された参照信号系列が第2のアンテナポートの通信にも使用されることを仮定し、この仮定に基づいて拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)のブラインド復号化動作を実行する手段を有する。
【0107】
例27は例26の装置を含み、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにおいて第1のアンテナポートについての参照信号系列を処理する手段と、参照信号系列が第2のアンテナポートの通信にも使用されるという仮定及び参照信号系列に基づいてUEの第1のアンテナポートについてチャネルを推定する手段とを更に有する。
【0108】
例28は例26の装置を含み、チャネルの推定に基づいて受信信号を補償する手段を更に有する。
【0109】
例29は方法であり、下りリンク制御情報(DCI)を含む拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)セットの複素数値の変調シンボルを受信し、複素数値の変調シンボルを復調し、ビット系列を提供し、EPDCCHセットに対応する初期化シードパラメータに基づいてビット系列をスクランブリング解除し、スクランブリング解除されたビット系列を提供することを有する。
【0110】
例30は例29の方法を含み、初期化シードパラメータは、仮想セル識別子であり、この方法は、無線リソース制御レイヤから仮想セル識別子を受信することを更に有する。
【0111】
例31は例29ないし30のいずれかの方法を含み、セル識別子は、無線リソース制御(RRC)シグナリングにより構成される。
【0112】
例32はeNB(enhanced node B)において使用される装置を含み、この装置は、直交カバーコード(OCC)のユーザ装置参照信号(UE-RS)のリソースエレメント(RE)の対で送信されるRS系列を生成する手段と、共通のスクランブリング系列を使用して双方のREをスクランブリングする手段とを有する。
【0113】
例33は例32の装置を含み、RS系列はr(m)であり、
【数31】
又は
【数32】
により与えられる。
【0114】
例34は例32の装置を含み、
【数33】
に従って、通常のサイクリックプレフィクスを使用して参照信号系列r(m)の少なくとも一部をサブフレームにおける複素数値の変調シンボルa
k,l(p)にマッピングし、ただし、N
RBmax,DLはリソースブロックにおける下りリンクリソースエレメントの最大数であり、
【数34】
である。
【0115】
例35は例32ないし34のいずれかの装置を含み、共通のスクランブリング系列は、仮想セル識別子に基づく。
【0116】
例36は方法を含み、ユーザ装置により、UEとenhanced node Bとの間の通信のために第1のアンテナポートで受信された参照信号系列が第2のアンテナポートの通信にも使用されることを仮定し、この仮定に基づいて拡張された物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH)のブラインド復号化動作を実行することを有する。
【0117】
例37は例36の方法を含み、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにおいて第1のアンテナポートについての参照信号系列を受信し、参照信号系列が第2のアンテナポートの通信にも使用されるという仮定及び参照信号系列の受信に基づいてUEの第1のアンテナポートについてチャネルを推定することを更に有する。
【0118】
例38は例37の方法を含み、チャネルの推定に基づいて受信信号を補償することを更に有する。