(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181776
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H05B 37/02 20060101AFI20170807BHJP
【FI】
H05B37/02 D
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-557318(P2015-557318)
(86)(22)【出願日】2013年9月18日
(65)【公表番号】特表2016-514342(P2016-514342A)
(43)【公表日】2016年5月19日
(86)【国際出願番号】CN2013083800
(87)【国際公開番号】WO2014127631
(87)【国際公開日】20140828
【審査請求日】2016年8月30日
(31)【優先権主張番号】201310053546.9
(32)【優先日】2013年2月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(72)【発明者】
【氏名】チェン ジュンチェン
(72)【発明者】
【氏名】チェン ジアン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン リナ
【審査官】
山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−266559(JP,A)
【文献】
特開2002−098588(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02 − 39/10
G09F 13/00 − 13/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器の動作環境の輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の動作環境の輝度信号を取得することと、
前記輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、前記輝度信号の現在のレベル値を確定することと、
予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定することと、
確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行うこととを含む端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法。
【請求項2】
前記端末機器の周囲環境輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の周囲の環境輝度信号を取得することが、
端末機器の内部又は周囲に設けられた感光デバイスの感光特性によって、レベル値が光線強度の変化に応じて変化する前記環境輝度信号を取得することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記環境輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、環境輝度信号の現在のレベル値を確定することが、
前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出することと、
算出された変化量が予定の変化量より小さいと、取得したいずれかのレベル値を現在のレベル値として確定することとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定することが、
前記現在のレベル値を前記予定の閾値と対比することと、
前記現在のレベル値が前記予定の閾値より大きいと、前記現在のレベル値を点灯レベル値として確定することと、
前記現在のレベル値が前記予定の閾値以下であると、前記現在のレベル値を滅灯レベル値として確定することとを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記感光デバイスは、フォトレジスタ又は発光ダイオードであり、前記感光デバイスが、その感光特性によって取得した前記環境輝度信号のレベル値を前記端末機器のPCIバスに伝送する請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出することが、
予め設定したタイマーの長さにおいて、前記PCIバス上の複数のレベル値を順序に読み取ることと、
読み取られた一つのレベル値を基準レベル値とすることと、
読み取られた他のレベル値と前記基準レベル値との差又は変化率を取得し、その中の最も大きい差又は変化率を変化量とすることとを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行うことが、
端末機器の状態指示ランプの動作状態を取得することと、
取得した端末機器の状態指示ランプの動作状態が点灯状態である場合、現在のレベル値が点灯レベル値として確定されると、端末機器の状態指示ランプの点灯状態を保持し、そうでないと、端末機器の状態指示ランプの動作状態を滅灯状態に切り替えることと、
取得した端末機器の状態指示ランプの動作状態が滅灯状態である場合、現在のレベル値が点灯レベル値として確定されると、端末機器の状態指示ランプの動作状態を点灯状態に切り替え、そうでないと、端末機器の状態指示ランプの滅灯状態を保持することとを含む請求項4に記載の方法。
【請求項8】
端末機器の動作環境の輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の動作環境の輝度信号を取得する輝度信号取得モジュールと、
前記輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、前記輝度信号の現在のレベル値を確定する輝度信号現在レベル値確定モジュールと、
予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定する点灯/滅灯レベル値確定モジュールと、
確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行う指示ランプ制御モジュールと、を備える端末機器の状態指示ランプを自動制御する装置。
【請求項9】
前記輝度信号取得モジュールが、前記端末機器の内部又は周囲に設けられた感光デバイスであり、その感光特性によって、レベル値が光線強度の変化に応じて変化する環境輝度信号を取得する請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記輝度信号現在レベル値確定モジュールが、
前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出する算出ユニットと、
算出された変化量が予定の変化量未満である場合、取得したいずれかのレベル値を現在のレベル値として確定する確定ユニットと、を含む請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末通信技術に関し、具体的に、端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークアクセス技術の発展に伴って、ホーム端末機器の応用がますます普及されていて、その機能の需要もますます広くなっていて、各機能を制御する状態指示ランプ例えばUSB指示ランプ、WAN指示ランプ、DSL指示ランプ、LAN指示ランプ、VoIP指示ランプ、WLAN指示ランプ、power指示ランプ等も多くなっている。各機能モジュールを表示する指示ランプが多いほど、単位時間で消費される電気エネルギーも多く、また、当該指示ランプは機能モジュールが運行されている限りずっと動作し、例えば、夜にユーザが休んでいるが端末機器を用いてデータをダウンロードしていると、状態指示ランプの長時間にわたる点滅は必ず部屋環境に影響を与え、ユーザの休みを干渉してしまう。
【0003】
現在、公開された端末機器の指示ランプの制御に関する特許技術は主に、スイッチを用いて手動で状態指示ランプを制御する方法であって、スイッチがハードウェイ回路スイッチ制御又はソフトウェイロジックスイッチ制御によって実現されるので、ユーザの操作習慣との関係が深く、未だに真正の智能効果は実現できず、ただ、ユーザに主観感覚を改善できる方法を提供していて、また、ホームネットワーク構成要素での利用に限られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、環境輝度に応じて指示ランプを制御して対応する点灯又は滅灯操作を行うことで、端末機器の状態指示ランプによるユーザへの邪魔を避けることができる端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法及び装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例の第1の態様によると、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法は以下のステップを含む。
端末機器の動作環境の輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の動作環境の輝度信号を取得することと、
前記輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、前記輝度信号の現在のレベル値を確定することと、
予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定することと、
確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行うこと。
【0006】
前記端末機器の周囲環境輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の周囲の環境輝度信号を取得することが、
端末機器の内部又は周囲に設けられた感光デバイスの感光特性によって、レベル値が光線強度の変化に応じて変化する前記環境輝度信号を取得することを含むことが好ましい。
【0007】
前記環境輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、環境輝度信号の現在のレベル値を確定することが、
前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出することと、
算出された変化量が予定の変化量より小さいと、取得したいずれかのレベル値を現在のレベル値として確定することとを含むことが好ましい。
【0008】
前記予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定することが、
前記現在のレベル値を前記予定の閾値と対比することと、
前記現在のレベル値が前記予定の閾値より大きいと、前記現在のレベル値を点灯レベル値として確定することと、
前記現在のレベル値が前記予定の閾値以下であると、前記現在のレベル値を滅灯レベル値として確定することとを含むことが好ましい。
【0009】
前記感光デバイスはフォトレジスタ又は発光ダイオードであり、前記感光デバイスが、その感光特性によって取得した前記環境輝度信号のレベル値を前記端末機器のPCIバスに伝送することが好ましい。
【0010】
前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出することが、
予め設定したタイマーの長さにおいて、前記PCIバス上の複数のレベル値を順序に読み取ることと、
読み取られた一つのレベル値を基準レベル値とすることと、
読み取られた他のレベル値と前記基準レベル値との差又は変化率を取得し、その中の最も大きい差又は変化率を変化量とすることを含むことが好ましい。
【0011】
前記確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行うことが、
端末機器の状態指示ランプの動作状態を取得することと、
取得した端末機器の状態指示ランプの動作状態が点灯状態である場合、現在のレベル値が点灯レベル値として確定されると、端末機器の状態指示ランプの点灯状態を保持し、そうでないと、端末機器の状態指示ランプの動作状態を滅灯状態に切り替えることと、
取得した端末機器の状態指示ランプの動作状態が滅灯状態である場合、現在のレベル値が点灯レベル値として確定されると、端末機器の状態指示ランプの動作状態を点灯状態に切り替え、そうでないと、端末機器の状態指示ランプの滅灯状態を保持することとを含むことが好ましい。
【0012】
本発明の実施例の第2の態様によると、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する装置は、
端末機器の動作環境の輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の動作環境の輝度信号を取得する輝度信号取得モジュールと、
前記輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、前記輝度信号の現在のレベル値を確定する輝度信号現在レベル値確定モジュールと、
予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定する点灯/滅灯レベル値確定モジュールと、
確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行う指示ランプ制御モジュールと、を備える。
【0013】
前記輝度信号取得モジュールが、前記端末機器の内部又は周囲に設けられた感光デバイスであり、その感光特性によって、レベル値が光線強度の変化に応じて変化する前記環境輝度信号を取得することが好ましい。
【0014】
前記輝度信号現在レベル値確定モジュールが、
前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出する算出ユニットと、
算出された変化量が予定の変化量未満である場合、取得したいずれかのレベル値を現在のレベル値として確定する確定ユニットと、を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
既存技術に比べ、本発明の実施例によると以下の有益な技術効果を実現できる。端末機器の動作環境輝度に基づいて、端末機器の状態指示ランプの点灯又は滅灯操作を自動制御することによって、状態指示ランプによるユーザへの邪魔を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する装置の第1の実施例の原理を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する装置の第2の実施例の原理を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例に係わるPCIバス制御スイッチで端末機器の状態指示ランプを自動制御することを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を結合して本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプの自動で邪魔防止する方法及び装置を説明する。
図1は、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する装置の第1の実施例の原理を示す図であり、
図1に示すように、当該実施例の装置は、
端末機器の動作環境の輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の動作環境の輝度信号を取得するように設置される輝度信号取得モジュールと、
前記輝度信号の(複数の)レベル値の予定の持続時間での変化量(即ち、当該持続時間内の複数のレベル値の基準レベル値に対する変化量、当該変化量が輝度信号レベル値の基準レベル値に対する差であることができれば、輝度信号レベル値の基準レベル値に対する変化率であることもできる)に基づいて、前記輝度信号の現在のレベル値を確定するように設置される輝度信号現在レベル値確定モジュールと、
予定の閾値を用いて、前記現在レベル値を点灯レベル値(例えば、ハイレベル)又は滅灯レベル値(例えば、ローレベル)として確定するように設置される点灯/滅灯レベル値確定モジュールと、
確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行うように設置される指示ランプ制御モジュールと、を含む。
【0018】
上記輝度信号取得モジュールは、フォトレジスタ又は発光ダイオードのような前記端末機器の内部又は周囲に設けられた感光デバイスであって、その感光特性によって、レベル値が光線強度の変化に応じて変化する環境輝度信号を取得する。
【0019】
フォトレジスタ及び発光ダイオードの感光特性とは、通常、暗い環境で、その抵抗値はかなり高く、光が照射されて、光子エネルギーが半導体材料の価電子帯幅を超えると、価電子帯中の電子が一つの光子のエネルギーを吸収して伝導帯に遷移し、価電子帯で正の電荷付きの孔が発生され、このように光を照射することで発生される電子―孔対によって、半導体材料中の担体の数量が増加され、その抵抗率を低下し、抵抗値を低減させる。照射される光の強度が強いほど、抵抗値はさらに低い。入射される光が消えた後、光子によって励起された電子―孔対は次第に複合され、その抵抗値も次第に元の値に回復される。
【0020】
本発明の実施例において、フォトレジスタ又は発光ダイオードによって、外部の光線強度を感知してその電流を変化させることで、動作環境の輝度信号を取得することができる。
【0021】
上記輝度信号現在レベル値確定モジュールは、前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出するように設置される算出ユニット(未図示)と、算出された変化量が予定の変化量未満である場合、取得したいずれかのレベル値を現在のレベル値として確定するように設置される現在レベル値確定ユニット(未図示)と、を含む。
【0022】
上記点灯/滅灯レベル値確定モジュールは、前記現在のレベル値を前記予定の閾値と対比するように設置される対比ユニット(未図示)と、現在のレベル値が前記予定の閾値より大きい場合、前記現在のレベル値を点灯レベル値として確定し、現在のレベル値が前記予定の閾値以下である場合、現在のレベル値を滅灯レベル値として確定するように設置される点灯/滅灯レベル値確定ユニット(未図示)と、を含む。
【0023】
図2は、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法を示す図で、
図2に示すように、以下のステップを含む。
端末機器の動作環境の輝度をリアルタイムに検出することによって、端末機器の動作環境の輝度信号を取得する(ステップA)。
前記輝度信号のレベル値の予定の持続時間内での変化量に基づいて、前記輝度信号の現在のレベル値を確定する(ステップB)。
予定の閾値を用いて、前記現在のレベル値を点灯レベル値又は滅灯レベル値として確定する(ステップC)。
確定された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、前記端末機器の状態指示ランプを制御して点灯又は滅灯操作を行う(ステップD)。
【0024】
上記ステップAは、端末機器の内部又は周囲に設けられた感光デバイスの感光特性によって、レベル値が光線強度の変化に応じて変化する前記環境輝度信号を取得することを含む。
【0025】
上記ステップBは、前記感光デバイスが予定の持続時間内で取得した環境輝度信号の複数のレベル値の変化量を算出するステップB1と、算出された変化量が予定の変化量より小さいと、取得したいずれかのレベル値を現在のレベル値として確定するステップB2を含む。
【0026】
上記ステップCは、前記現在のレベル値を前記予定の閾値と対比するステップC1と、前記現在のレベル値が前記予定の閾値より大きいと、前記現在のレベル値を点灯レベル値として確定するステップC2と、前記現在のレベル値が前記予定の閾値以下であると、前記現在のレベル値を滅灯レベル値として確定するステップC3とを含む。
【0027】
具体的な実施例において、上記感光デバイスはフォトレジスタ又は発光ダイオードであって、当該感光デバイスは、その感光特性によって取得した環境輝度信号のレベル値を端末機器の外部の制御装置(Peripheral Component Interconnect、PCIと略称)バスに伝送する。
【0028】
上記ステップB1は、予め設定したタイマーの長さにおいて、前記PCIバス上の複数のレベル値を順序に読み取ることと、読み取られた一つのレベル値を基準レベル値とすることと、読み取られた他のレベル値と前記基準レベル値との差又は変化率を取得し、その中の最も大きい差又は変化率を変化量とすることとを含む。
【0029】
上記ステップDは、端末機器の状態指示ランプの動作状態を取得するステップD1と、取得した端末機器の状態指示ランプの動作状態が点灯状態である場合、現在のレベル値が点灯レベル値として確定されていると、端末機器の状態指示ランプの点灯状態を保持し、そうでないと、端末機器の状態指示ランプの動作状態を滅灯状態に切り替えるステップD2と、取得した端末機器の状態指示ランプの動作状態が滅灯状態である場合、現在のレベル値が点灯レベル値として確定されると、端末機器の状態指示ランプの動作状態を点灯状態に切り替え、そうでないと、端末機器の状態指示ランプの滅灯状態を保持するステップD3と、を含む。
【0030】
図3は、本発明の実施例に係わる端末機器の状態指示ランプを自動制御する装置の第2の実施例の原理を示す図で、
図3に示すように、PCIレベル読み書きモジュールとスイッチ制御モジュールとを含む。
PCIレベル読み書きモジュールは、定時的にPCIバスを介して現在のフォトレジスタ又は発光ダイオードのリードのレベル変化を読み取ってユーザの動作環境を判定し、動作状態指示ランプのオン又はオフを確定し、即ち、レベルの変化に応じて、輝度信号の現在のレベル値を確定し、その後、予定の閾値と対比してユーザの動作環境を判定する。例えば、予定の閾値を越える現在のレベル値を点灯レベル値として確定し、同時に、ユーザの動作環境が指示ランプオン可能な環境であると判定し、又は、予定の閾値以下の現在のレベル値を滅灯レベル値として確定し、同時に、ユーザの動作環境が指示ランプオフ環境であると判定する。
【0031】
スイッチ制御モジュールは、現在の全ての状態指示ランプの動作状態を読み取り、PCIレベル読み書きモジュールから出力された点灯レベル値又は滅灯レベル値に基づいて、
図3に示す指示ランプ機能モジュールが対応する指示ランプの制御を行うように制御する。
【0032】
図4は、本発明の実施例に係わるPCIバス制御スイッチで端末機器の状態指示ランプを自動制御する方法を示すフローチャートで、
図4に示すように、以下のプロセスを含む。
端末機器が、PCIバス上のフォトレジスタ又は発光ダイオードのレベルを読み取るタイマーの長さを設定し、通常のデフォルト値は5s程度で、10msごとにタイマーが超えているか否かを走査し、超えていると、プロセス401を実行する(プロセス401)。
PCIバス上のフォトレジスタ又は発光ダイオードのレベル値を読み取って、持続する幾つかの周期にわたるレベル値の変化を観察し、例えばその変化範囲が0.2(規定のレベル値の0.2倍)範囲内であると、レベル値が安定的であることを表し、タイマーの長さ時間内でレベル値が当該読み取り値に変化することがないと認めることができ、例えば、0.5(規定のレベル値の0.5倍)を超えると、ハイレベルとして記録し、そうでないと、ローレベルとして記録し(プロセス402)、ここでの持続時間は、例えば100ミリ秒に設定することができる。
【0033】
プロセス402での判定の結果、電圧レベル値がハイレベルであると、ユーザの動作環境が光線のある環境であることを示し、端末機器を利用して動作している可能性があり、動作モジュールの状態指示ランプの状態を読み取る(プロセス403)。
【0034】
プロセス402での判定の結果、電圧レベル値がローレベルであると、ユーザの動作環境が光線のない真っ暗の環境であることを示し、ユーザが休み中であるか又は機器を利用していなく、続いて動作モジュールの状態指示ランプの状態を読み取る(プロセス404)。
【0035】
プロセス403での判定の結果、関連する動作モジュールの状態指示ランプの状態がオフ状態であると、状態指示ランプ機能モジュールを活性化させて状態指示ランプをオンして、当該プロセスを終了して、次のタイマーを開始する(プロセス405)。
【0036】
プロセス403での判定の結果、関連する動作モジュールの状態指示ランプの状態がオン状態であり、プロセス404での判定の結果、関連する動作モジュールの指示ランプの状態がオフ状態であると、システムは現在の動作モジュールの状態指示ランプに何の操作も行わず、当該プロセスを終了して、次のタイマーを開示する(プロセス406)。
【0037】
プロセス404での判定の結果、関連する動作モジュールの状態指示ランプの状態がオン状態であると、状態指示ランプ機能モジュールを活性化させて状態指示ランプを閉めて、当該プロセスを終了して、次のタイマーを開始する(プロセス407)。
【0038】
当該プロセスの動作原理を総括すると、フォトレジスタ又は発光ダイオードによって、外部の光線強度を感知してその電流を変化させ、PCIバスによって、その実際のレベル変化を読み取って、0〜1(即ち、規定のレベル値)で遷移し、連続する時間内(例えば、200ミリ秒内)でのレベル値の変化範囲が0.2(即ち、規定のレベル値の0.2倍)内であると、プログラムはタイマーの時間(PCIバス上のレベル変化を読み取る時間間隔)内でレベル値が変化しないと判定し、その値が0.5(即ち、規定のレベル値の0.5倍)を超えると、ハイレベルであると判定し、そうでないと、ローレベルであると判定し、その後、状態指示ランプに対応するモジュールの動作状態に基づいて、状態指示ランプをオン又はオフする。また、この状態指示ランプを制御する装置の構成は、PCI読み書きモジュールと、スイッチ制御モジュールと、指示ランプ機能モジュールとである。システムは、定時的にPCI読み書きモジュールによってフォトレジスタ又は発光ダイオードのレベル変化を読み取って、フォトレジスタ又は発光ダイオードの外部の状態を把握してスイッチ制御モジュールに通知し、その後、スイッチ制御モジュールによって、指示ランプ機能モジュールに作用して滅灯又は点灯機能を実現するか否かを処理する。
【0039】
なお、本発明の実施例に記載の端末機器は、PON(Passive Optical Network)端末、ホームネットワーク構成要素、ホームプラグ(HomePlug)、セットトップボックス等の家庭で使用される機器を含む。
【0040】
上述のように、本発明の実施例によると、端末機器の動作環境輝度に応じて、端末機器の状態指示ランプの点灯又は滅灯操作を自動制御することによって、状態指示ランプによるユーザへの邪魔を防止できる。
【0041】
以上は、本発明を詳しく説明したが、本発明はこれらの限定されない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良などは本発明の保護範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の実施例の技術案は、端末機器分野に応用することができ、状態指示ランプによるユーザへの邪魔を防止できる。