特許第6181796号(P6181796)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6181796無線通信システムにおいてリソース特定送信モードを決定する方法、及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181796
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてリソース特定送信モードを決定する方法、及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20170807BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20170807BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W16/28 130
【請求項の数】6
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2016-57998(P2016-57998)
(22)【出願日】2016年3月23日
(62)【分割の表示】特願2015-84146(P2015-84146)の分割
【原出願日】2012年3月27日
(65)【公開番号】特開2016-136768(P2016-136768A)
(43)【公開日】2016年7月28日
【審査請求日】2016年3月23日
(31)【優先権主張番号】61/469,079
(32)【優先日】2011年3月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/479,413
(32)【優先日】2011年4月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ソ ハンビュル
【審査官】 藤江 大望
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−138753(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/050689(WO,A2)
【文献】 CATT,Further considerations on scenario 3 and 4,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #64 R1-110720,2011年 2月25日
【文献】 ZTE,Further consideration for CoMP scenarios,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #64 R1-110814,2011年 2月25日
【文献】 Huawei, HiSilicon,Codebook Subset Restriction for 8Tx, 3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-105842,2010年11月 9日
【文献】 Texas Instruments,Remaining Details of SU-MIMO for E-UTRA, 3GPP TSG-RAN WG1#50 R1-073845,2007年 8月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B1/69−1/719
7/24−7/26
H04J1/00−1/20
4/00−13/22
99/00
H04L5/00−5/12
H04W4/00−8/24
8/26−16/32
24/00−28/00
28/02−72/02
72/04−74/02
74/04−74/06
74/08−84/10
84/12−88/06
88/08−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末であって、
基地局と信号を送受信するよう構成されたRFモジュールと、
前記信号を処理するよう構成されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記基地局から、二つ以上のサブフレーム集合に対する符号表サブセット制限フィールドを受信するよう前記RFモジュールを制御し、前記二つ以上のサブフレーム集合のうちの一つのサブフレーム集合に対する一つの符号表サブセット制限フィールドによって規定される符号表サブセットから、特定サブフレーム内のプリコーディング行列インデクスを選択し、前記プリコーディング行列インデクスを前記基地局に送信するよう前記RFモジュールを制御し、
前記二つ以上のサブフレーム集合は、無線リソース制御(RRC)層シグナリングにより構成され、
前記特定サブフレームは、前記二つ以上のサブフレーム集合のうちの一つのサブフレーム集合に属する、端末。
【請求項2】
前記二つ以上のサブフレーム集合のそれぞれは、隣接基地局によって発生し得る干渉レベルが異なる、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記符号表サブセット制限フィールドのそれぞれは、対応する符号表サブセットに含まれる少なくとも一つのプリコーディング行列インデクスを示し、
前記少なくとも一つのプリコーディング行列インデクスは、所定の符号表から選択される、請求項1に記載の端末。
【請求項4】
無線通信システムにおける基地局であって、
端末と信号を送受信するよう構成されたRFモジュールと、
前記信号を処理するよう構成されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記端末に、二つ以上のサブフレーム集合に対する符号表サブセット制限フィールドを送信し、前記端末からプリコーディング行列インデクスを受信するよう前記RFモジュールを制御し、
前記二つ以上のサブフレーム集合は、無線リソース制御(RRC)層シグナリングにより構成され、
前記プリコーディング行列インデクスは、前記二つ以上のサブフレーム集合のうちの一つのサブフレーム集合に対する一つの符号表サブセット制限フィールドによって規定される符号表サブセットから、特定サブフレーム内で前記端末により選択され、
前記特定サブフレームは、前記二つ以上のサブフレーム集合のうちの一つのサブフレーム集合に属する、基地局。
【請求項5】
前記二つ以上のサブフレーム集合のそれぞれは、隣接基地局によって発生し得る干渉レベルが異なる、請求項4に記載の基地局。
【請求項6】
前記符号表サブセット制限フィールドのそれぞれは、対応する符号表サブセットに含まれる少なくとも一つのプリコーディング行列インデクスを示し、
前記少なくとも一つのプリコーディング行列インデクスは、所定の符号表から選択される、請求項4に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに係り、より詳細には、無線通信システムにおいてリソース特定送信モードを決定する方法、及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明を適用できる無線通信システムの一例として、第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化通信システム(以下、“LTE”という)について概略的に説明する。
【0003】
図1は、無線通信システムの一例として、進化はん用移動体通信システム(E−UMTS)のネットワーク構造を概略的に示す図である。E−UMTSは、既存のはん用移動体通信システム(UMTS)から進化したシステムであって、現在、3GPPにおいて基礎的な標準化作業が進行している。一般に、E−UMTSは、LTEとも呼ばれている。UMTS及びE−UMTSの技術規格の詳細な内容は、それぞれ、“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network”のRelease 7及びRelease 8を参照されたい。
【0004】
図1を参照すると、E−UMTSは、端末(UE)、基地局(進化ノードB、eNB)、及びネットワーク(E−UTRAN)の終端に位置して外部ネットワークと接続される接続ゲートウェイ(Access Gateway、AG)を含む。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0005】
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.25,2.5,5,10,15,20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定されて、複数の端末にダウンリンク又はアップリンク送信サービスを提供する。別個のセルは、別個の帯域幅を提供するように設定してもよい。基地局は、複数の端末に対するデータ送受信を制御する。ダウンリンク(DL)データに関して、基地局は、ダウンリンクスケジュール情報を送信して、該当の端末に、データが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)関連情報などを知らせる。また、アップリンク(UL)データに関して、基地局は、アップリンクスケジュール情報を該当の端末に送信して、該当の端末が使用できる時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。基地局間には、ユーザ情報又は制御情報送信のためのインタフェースを用いることができる。コアネットワーク(CN)は、AG、及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成することができる。AGは、複数のセルで構成される位置登録エリア(TA)単位で端末の移動性を管理する。
【0006】
無線通信技術は、WCDMAに基づいてLTEまで開発されてきたが、ユーザ及び事業者の要求及び期待は持続的に増加している。また、他の無線接続技術の開発が続いているため、今後、競争力を持つためには新しい技術進化が必要である。ビット当たりのコスト削減、サービス可用性の増大、融通性のある周波数帯域の使用、単純構造及び開放型インタフェース、端末の適度な電力消耗などが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような論議に基づいて、以降、無線通信システムにおいてリソース特定送信モードを決定する方法、及びそのための装置を提案する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施例によれば、端末は、リソース特定測定方式を効果的に実行することができる。
【0009】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下記の記載から、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】無線通信システムの一例としてE−UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。
図2】3GPP無線接続ネットワーク規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御プレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。
図3】3GPPシステムに用いられる物理チャネル、及びこれらを用いた一般的な信号送信方法を説明するための図である。
図4】LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
図5】LTEシステムで用いられるダウンリンク無線フレームの構造を例示する図である。
図6】LTEシステムで用いられるアップリンクサブフレームの構造を示す図である。
図7】一般的な複数アンテナ(MIMO)通信システムの構成図である。
図8】本発明の実施例によってリソース特定送信モードを適用した例を示す図である。
図9】本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下で添付の図面を参照して説明された本発明の実施例によって、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以降説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0012】
本明細書は、LTEシステム及びLTE−Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上記の定義に該当するいかなる通信システムにも適用することができる。また、本明細書は、FDD方式を基準にして本発明の実施例について説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、H−FDD方式又はTDD方式にも容易に変形して適用することができる。
【0013】
図2は、3GPP無線接続ネットワーク規格に基づく端末とE−UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御プレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。制御プレーンは、端末(UE)及びネットワークが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路を意味する。ユーザプレーンは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される経路を意味する。
【0014】
第1層である物理層は、物理チャネルを用いて上位層に情報転送サービスを提供する。物理層は、上位にある媒体接続制御(MAC)層とは転送チャネルを通じて接続されている。転送チャネルを通じて媒体接続制御層と物理層との間でデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間は、物理チャネルを通じてデータが移動する。物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的には、物理チャネルは、ダウンリンクでは直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式で変調され、アップリンクでは単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)方式で変調される。
【0015】
第2層の媒体接続制御(MAC)層は、論理チャネルを通じて上位層である無線リンク制御(RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼性のあるデータ送信をサポートする。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックで具現してもよい。第2層のパケットデータ融合プロトコル(PDCP)層は、帯域幅の狭い無線インタフェースにおいてIPv4又はIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、不要な制御情報を減らすヘッダ圧縮機能を有する。
【0016】
第3層の最下部に位置した無線リソース制御(RRC)層は、制御プレーンでだけ定義される。RRC層は、無線ベアラ(RB)の設定(Configuration)、再設定(Re−configuration)及び解除と関連して論理チャネル、転送チャネル及び物理チャネルの制御を行う。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末及びネットワークのRRC層は、RRCメッセージを交換する。端末RRC層とネットワークのRRC層との間にRRC接続(RRC Connected)がある場合、端末は、RRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合、RRC休止状態(Idle Mode)にある。RRC層の上位にある非接続層(Non−Access Stratum、NAS)は、セッション管理及び移動性管理などの機能を有する。
【0017】
基地局(eNB)を構成する一つのセルは、1.25,2.5,5,10,15,20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定されて、複数の端末にダウンリンク又はアップリンク送信サービスを提供する。別個のセルは、別個の帯域幅を提供するように設定することができる。
【0018】
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンク転送チャネルには、システム情報を送信するブロードキャストチャネル(BCH)、呼出しメッセージを送信する呼び出しチャネル(PCH)、ユーザ情報や制御メッセージを送信するダウンリンク共有チャネル(SCH)などがある。ダウンリンクマルチキャスト又はブロードキャストサービスの情報又は制御メッセージは、ダウンリンクSCHを通じて送信してもよいし、別途のダウンリンクマルチキャストチャネル(MCH)を通じて送信してもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンク転送チャネルには、初期制御メッセージを送信するランダムアクセスチャネル(RACH)、ユーザ情報又は制御メッセージを送信するアップリンクSCHがある。転送チャネルの上位にあり、転送チャネルに対応付けられる論理チャネルには、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)、呼出し制御チャネル(PCCH)、共通制御チャネル(CCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)、マルチキャスト情報チャネル(MTCH)などがある。
【0019】
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル、及びこれらを用いた一般的な信号送信方法を説明するための図である。
【0020】
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合、基地局と同期を取るなどの初期セル探索作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局から主同期チャネル(P−SCH)及び副同期チャネル(S−SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得することができる。その後、端末は、基地局から物理ブロードキャストチャネルを受信して、セル内の同報情報を取得することができる。一方、端末は、初期セル探索段階においてダウンリンク参照信号(DL RS)を受信して、ダウンリンクチャネル状態を確認することができる。
【0021】
初期セル探索を終えた端末は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を取得することができる(S302)。
【0022】
一方、基地局に最初に接続したか、又は信号送信のための無線リソースがない場合、端末は、基地局に対してランダムアクセス手順(RACH)を行うことができる(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を通じて特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを通じてプリアンブルに対する応答メッセージを受信することができる(S304及びS306)。競合ベースのRACHの場合、衝突解決手順を更に実行することができる。
【0023】
上述したような手順を行った端末は、以降、一般的なアップ/ダウンリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信(S308)を行うことができる。特に、端末は、PDCCHを通じてダウンリンク制御情報(DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的に応じてフォーマットが異なる。
【0024】
一方、端末がアップリンクを通じて基地局に送信する、又は端末が基地局から受信する制御情報は、ダウンリンク/アップリンクACK/NACK信号、チャネル品質指示子(CQI)、プリコーディング行列インデクス(PMI)、ランク指示子(RI)などを含む。3GPP LTEシステムの場合、端末は、上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報を、PUSCH及び/又はPUCCHを通じて送信することができる。
【0025】
図4は、LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【0026】
図4を参照すると、無線フレームは、10ms(327200×Ts)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレームで構成されている。それぞれのサブフレームは、1msの長さを有し、2個のスロットで構成されている。それぞれのスロットは、0.5ms(15360×Ts)の長さを有する。ここで、Tsは、サンプリング時間を示し、Ts=1/(15kHz×2048)=3.2552×10-8(約33ns)で表される。スロットは、時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(RB)を含む。LTEシステムにおいて一つのリソースブロックは、12個の副搬送波×7(6)個のOFDMシンボルを含む。データが送信される単位時間である送信時間間隔(TTI)は、一つ以上のサブフレーム単位で定めてもよい。上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの数は多様に変更可能である。
【0027】
図5は、ダウンリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【0028】
図5を参照すると、サブフレームは、14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって、先頭の1〜3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残りの13〜11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。図中、R1〜R4は、アンテナ0〜3に対する基準信号(RS)(又はパイロット信号)を示す。RSは、制御領域及びデータ領域に関係なく、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSが割り当てられていないリソースに割り当てられ、情報チャネルも、データ領域においてRSが割り当てられていないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルとしては、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、物理HARQ指示子チャネル(PHICH)、PDCCHなどがある。
【0029】
PCFICHは、物理制御フォーマット指示子チャネルであって、サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、1番目のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは4個のリソース要素グループ(REG)で構成され、それぞれのREGは、セルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。一つのREGは4個のリソース要素(RE)で構成される。REは、一つの副搬送波×一つのOFDMシンボルで定義される最小物理リソースのことを指す。PCFICH値は、帯域幅によって1乃至3又は2乃至4の値を指示し、4相位相偏移変調(QPSK)で変調される。
【0030】
PHICHは、物理HARQ指示子チャネルであって、アップリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶために用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルのことを指す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell−specific)にスクランブルされる。ACK/NACKは、1ビットで指示され、2相位相偏移変調(BPSK)で変調される。変調されたACK/NACKは、拡散係数(SF)=2又は4で拡散される。同じリソースに対応付けられる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散符号の個数によって決定される。PHICH(グループ)は、周波数領域及び/又は時間領域でダイバシチ利得を得るために3回反復される。
【0031】
PDCCHは、物理ダウンリンク制御チャネルであって、サブフレームの先頭n個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは、1以上の整数で、PCFICHによって指示される。PDCCHは、一つ以上のCCEで構成される。PDCCHは、転送チャネルであるPCH及びDL−SCHのリソース割り当てに関連した情報、アップリンクスケジュール許可、HARQ情報などを各端末又は端末グループに知らせる。PCH及びDL−SCHは、PDSCHを通じて送信される。したがって、基地局及び端末は、一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外は、PDSCHを通じてデータをそれぞれ送信及び受信する。
【0032】
PDSCHのデータがどの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるのか、端末がどのようにPDSCHデータを受信し、復号をしなければならないかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが“A”という無線ネットワーク一時識別情報(RNTI)でCRCマスクされており、“B”という無線リソース(例えば、周波数位置)及び“C”というDCIフォーマット、すなわち、送信形式情報(例えば、送信ブロックサイズ、変調方式、符号化情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が、特定サブフレームを通じて送信されると仮定する。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いて、検索領域でPDCCHを監視、すなわち、ブラインド復号し、“A”RNTIを持っている一つ以上の端末があれば、該端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を通じて“B”と“C”によって指示されるPDSCHを受信する。
【0033】
図6は、LTEシステムで用いられるアップリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0034】
図6を参照すると、アップリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCHが割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCHが割り当てられる領域とに分けることができる。サブフレームの中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部分がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上に送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI、MIMOのためのランク指示子(RI)、アップリンクリソース割り当て要求であるスケジュール要求(SR)などがある。一つの端末に対するPUCCHは、サブフレーム内の各スロットにおいて別個の周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックは、スロット境界で周波数ホップされる。特に、図6は、m=0であるPUCCH、m=1であるPUCCH、m=2であるPUCCH、m=3であるPUCCHがサブフレームに割り当てられる例を示している。
【0035】
以下、多入力多出力(MIMO)システムについて説明する。MIMOは、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナを使用する方法であって、この方法によりデータの送受信効率を向上させることができる。すなわち、無線通信システムの送信端又は受信端において複数のアンテナを使用することによって、容量を増大させ、性能を向上させることができる。以下、本明細書においてはMIMOを「複数アンテナ」と呼ぶことがある。
【0036】
複数アンテナ技術では、一つの全体メッセージを受信するために、単一のアンテナ経路に依存しない。その代わりに、複数アンテナ技術では、複数のアンテナから受信したデータ断片(fragment)を一つに併合することによって、データを完成する。複数アンテナ技術を用いると、特定のサイズのセル領域内でデータ送信速度を向上させ、又は特定データ送信速度を保証しつつシステム提供範囲(coverage)を増加させることができる。また、この技術は移動通信端末及び中継器などに幅広く用いることができる。複数アンテナ技術によれば、単一アンテナを用いた従来技術による移動通信での送信量の限界を克服することができる。
【0037】
一般的な複数アンテナ(MIMO)通信システムの構成図が、図7に示されている。送信端には送信アンテナがNT個設置されており、受信端には受信アンテナがNR個設置されている。このように送信端及び受信端の両方とも複数のアンテナを用いる場合には、送信端又は受信端のいずれか一方でだけ複数のアンテナを用いる場合よりも理論的なチャネル送信容量が増加する。チャネル送信容量の増加はアンテナの数に比例する。したがって、送信速度が向上し、周波数効率が向上する。一つのアンテナを用いる場合の最大送信速度をRoとすると、複数アンテナを用いる時の送信速度は、理論的に、次の式1のように、最大送信速度Roに速度増加率Riを乗じた分だけ増加することができる。ここで、Riは、NTとNRのうち小さい値である。
【0038】
【数1】
【0039】
例えば、4個の送信アンテナ及び4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一アンテナシステムに比べて、理論上、4倍の送信速度を取得することができる。このような複数アンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、実質的にデータ送信率を向上させるための様々な技術が現在まで活発に研究されており、これらのうちいくつかの技術は、既に3世代移動通信及び次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
【0040】
現在までの複数アンテナ関連研究動向を見ると、様々なチャネル環境及び多重接続環境での複数アンテナ通信容量計算などに関連した情報理論面の研究、複数アンテナシステムの無線チャネル測定及びモデル導出の研究、そして送信信頼度向上及び送信速度向上のための時空間信号処理技術の研究など、様々な観点で活発な研究が進んでいる。
【0041】
複数アンテナシステムにおける通信方法をより具体的な方法で説明するために、これを数学的にモデル化する場合、次のように示すことができる。図7に示すように、NT個の送信アンテナ及びNR個の受信アンテナが存在すると仮定する。まず、送信信号に対して説明すると、NT個の送信アンテナがある場合、最大送信可能な情報はNT個であるため、送信情報を次の式2のようなベクトルで表すことができる。
【0042】
【数2】
【0043】
一方、それぞれの送信情報S,S,・・・,SNTにおいて送信電力を異ならせることができ、このとき、それぞれの送信電力をP,P,・・・,PNTとすると、送信電力が調整された送信情報をベクトルで表すと、次の式3のようになる。
【0044】
【数3】
【0045】
また、hat−Sを送信電力の対角行列Pを用いて表すと、次の式4ののようになる。
【0046】
【数4】
【0047】
一方、送信電力が調整された情報ベクトルhat−Sに重み行列Wが適用されて、実際に送信されるNT個の送信信号x,x,・・・,xNTが構成される場合を考慮してみよう。ここで、重み行列は、転送チャネルの状況などによって、送信情報を各アンテナに適切に分配する役割を果たす。このような送信信号x,x,・・・,xNTは、ベクトルXを用いて次の式5のように表すことができる。ここで、Wijは、i番目の送信アンテナとj番目の情報との間の重み値を意味する。Wは、重み行列又はプリコーディング行列と呼ばれる。
【0048】
【数5】
【0049】
一般に、チャネル行列のランク(rank)の物理的な意味は、与えられたチャネルで別個の情報を送ることができる最大数といえる。したがって、チャネル行列のランクは、互いに独立した行又は列の個数のうち、最小個数と定義されるため、行列のランクは、行又は列の個数よりも大きくなることはない。数式的に例を挙げると、チャネル行列Hのランク(rank(H))は、式6のように制限される。
【0050】
【数6】
【0051】
また、複数アンテナ技術を用いて送る別個の情報のそれぞれを、「送信ストリーム」、又は簡単に「ストリーム」と定義する。このような「ストリーム」は、「レイヤ」とも呼ぶこともある。すると、送信ストリームの個数は、当然に別個の情報を送ることができる最大数であるチャネルのランクより大きくなることはない。したがって、チャネル行列Hは、次の式7のように表すことができる。
【0052】
【数7】
【0053】
ここで、“#of streams”は、ストリームの数を示す。一方、ここで、1個のストリームは1個以上のアンテナを通じて送信され得ることに注意しなければならない。
【0054】
1個以上のストリームを複数のアンテナに対応させる様々な方法が存在し得る。この方法を、複数アンテナ技術の種類に応じて次のように説明できる。1個のストリームが複数のアンテナを経て送信される場合は、空間ダイバシチ方式と見なすことができ、複数のストリームが複数のアンテナを経て送信される場合は、空間多重化方式と見なすことができる。勿論、その中間である、空間ダイバシチと空間多重化とが混合(Hybrid)された形態も可能である。
【0055】
一方、次世代移動通信システムの標準であるLTE−Aシステムでは、データ送信率の向上のために、既存の標準ではサポートされなかった多地点協調送受信(CoMP)方式をサポートすると予想される。ここで、CoMP方式は、陰影地域にある端末及び基地局(セル又はセクタ)間の通信性能を向上させるために、2個以上の基地局又はセルが互いに協調して端末と通信するための送受信方式のことをいう。
【0056】
CoMP方式は、データ共有を通じた協調MIMO形態の合同処理(CoMP−JP)と、協調スケジュール/ビーム形成(CoMP−CS/CB)方式とに区分することができる。
【0057】
ダウンリンクの場合、合同処理(CoMP−JP)方式において、端末は、CoMP送信方式を行う各基地局からデータを瞬間的に同時に受信することができ、各基地局から受信した信号を結合して受信性能を向上させることができる(合同送信(JT))。また、CoMP方式を行う基地局のうち一つが特定時点で端末にデータを送信する方法も考慮することができる(動的点選択、DPS)。これとは異なり、協調スケジュール/ビーム形成方式(CoMP−CS/CB)において、端末は、ビーム形成を通じてデータを瞬間的に一つの基地局、すなわち、サービス提供基地局を通じて受信することができる。
【0058】
アップリンクの場合、合同処理(CoMP−JP)方式において、各基地局は、端末からPUSCH信号を同時に受信することができる(合同受信(JR))。これとは異なり、協調スケジュール/ビーム形成方式(CoMP−CS/CB)において、一つの基地局だけがPUSCHを受信し、このとき、協調スケジュール/ビーム形成方式を用いることにする決定は、協調セル(又は基地局)によって決定される。
【0059】
以下では、チャネル状態情報(CSI)報告に関して説明する。現在のLTE標準では、チャネル情報なしに運用される開ループMIMOと、チャネル情報に基づいて運用される閉ループMIMOとの2種類の送信方式が存在する。特に、閉ループMIMOでは、MIMOアンテナの多重化利得を得るために、基地局及び端末はそれぞれ、チャネル状態情報に基づいてビーム形成を行うことができる。基地局は、チャネル状態情報を端末から得るために、端末に参照信号を送信し、これに基づいて測定したチャネル状態情報を、PUCCH又はPUSCHを通じてフィードバックするように命令する。
【0060】
CSIは、RI、PMI、CQIの3種類の情報に大別される。まず、RIは、上述したように、チャネルのランク情報を示し、端末が同一の周波数−時間リソースを通じて受信することができるストリームの個数を意味する。また、RIは、チャネルの長期フェージングによって決定されるため、通常、PMI、CQI値よりも更に長い周期で基地局にフィードバックされる。
【0061】
次に、PMIは、チャネルの空間特性を反映した値で、SINRなどのメトリックを基準にして端末が好む基地局のプリコーディング行列インデクスを示す。最後に、CQIは、チャネルの強度を示す値で、通常、基地局がPMIを用いたときに得ることができる受信SINRを意味する。
【0062】
LTE−A標準のようなより進歩した通信システムでは、複数ユーザMIMO(MU−MIMO)を用いた追加的な複数ユーザダイバシチを得ることが追加された。MU−MIMOでは、アンテナドメインで多重化される端末同士間の干渉が存在するため、CSIの正確性は、CSIを報告した端末だけでなく、多重化される他の端末の干渉にも大きな影響を及ぼすことがある。したがって、MU−MIMOでは、SU−MIMOに比べてより正確なCSI報告が必要である。
【0063】
これに、LTE−A標準では、最終PMIを、長期及び/又は広帯域PMIであるW1と、短期及び/又はサブバンドPMIであるW2とに分けて設計することが決定された。
【0064】
W1及びW2情報から一つの最終PMIを構成する階層型符号表変換方式の例示として、次の式8のように、チャネルの長期共分散行列を用いることができる。
【0065】
【数8】
【0066】
上記の式1において、W2は、短期PMIであって、短期チャネル情報を反映するために構成された符号表の符号語であり、Wは、最終符号表の符号語であり、norm(A)は、行列Aの各列のノルムが1に正規化された行列を意味する。
【0067】
既存のW1及びW2の具体的な構造は、次の式9の通りである。
【0068】
【数9】
【0069】
式9において、符号語の構造は、交差偏波アンテナを用い、アンテナ間の間隔が稠密な場合、例えば、通常、隣接アンテナ間の距離が信号波長の半分以下である場合、発生するチャネルの相関特性を反映して設計した構造である。交差偏波アンテナの場合、アンテナを水平アンテナグループと垂直アンテナグループとに区分することができ、各アンテナグループは、均一線形配列(uniform linear array、ULA)アンテナの特性を有し、2つのアンテナグループは共存(co−located)する。
【0070】
したがって、各グループのアンテナ間の相関関係は同一の線形位相増加特性を有し、アンテナグループ間の相関関係は位相回転された特性を有する。結局、符号表は、チャネルを量子化した値であるため、チャネルの特性をそのまま反映して符号表を設計することが必要である。説明の便宜のために、上述した構造で作ったランク1符号語を、次の式10のように例示できる。
【0071】
【数10】
【0072】
上記の式10において、符号語は、送信アンテナの個数N×1のベクトルで表現され、上位ベクトルX(k)及び下位ベクトルα(k)で構造化されており、それぞれは、水平アンテナグループと垂直アンテナグループとの相関特性を示す。X(k)は、各アンテナグループのアンテナ間の相関特性を反映して線形位相増加特性を有するベクトルで表現することが有利であり、代表的な例として、離散フーリエ変換(DFT)行列を用いることができる。
【0073】
LTE−A標準のようなより進歩した通信システムでは、MU−MIMOを用いた追加的な複数ユーザダイバシチを得ることが追加された。MU−MIMOでは、アンテナドメインで多重化される端末同士の干渉が存在するため、CSIの正確性は、CSIを報告した端末だけでなく、多重化される他の端末の干渉にも大きな影響を及ぼすことがある。したがって、MU−MIMOでは、SU−MIMOに比べてより正確なCSI報告が必要である。
【0074】
また、CoMP JTの場合、複数の基地局が特定端末に同一のデータを協調送信するため、理論的に、アンテナが地理的に分散されているMIMOシステムと見なすことができる。すなわち、JTでMU−MIMOを行う場合も、単一セル−MU−MIMOと同様に、協調スケジュールされる端末間の干渉を避けるために、高い正確性のチャネル状態情報が必要である。CoMP CBの場合にもまた、隣接セルがサービス提供セルに与える干渉を回避するために、正確なチャネル状態情報が必要である。
【0075】
以下、リソース特定測定方式に関して説明する。
【0076】
セル間の干渉を減少させるための一つの方法として、干渉セルが一部の物理チャネルの送信電力を減らし、又はチャネル自体を送信しない沈黙サブフレーム(almost blank subframe、以下、ABSと記す)を用い、被干渉セルがこれを考慮してUEをスケジュールする、時間ドメインでのセル間干渉緩和方式が提案された。ここで、ABSとして指定されたサブフレームでは、CRSだけを送信できるように設定されることが一般的である。
【0077】
この場合、被干渉セルのUEの立場では、干渉の程度がサブフレームによって大きく変化し、各サブフレームでのより正確な無線リンク監視(RLM)動作又は基準信号受信電力(RSRP)/基準信号受信品質(RSRQ)などを測定する無線リソース管理(RRM)動作を行い、又はCSIを測定するために、RLM動作/RRM動作が均一な干渉特性を有するサブフレームの集合で行われるように制限されなければならない。したがって、現在の3GPP LTE標準文書では、リソース特定測定のために、2個のCSIサブフレームセットを定義している。
【0078】
以下、送信モードに関して例示する。
【0079】
現在の3GPP LTE標準文書、具体的に3GPP TS 36.213文書では、下記の表1及び表2のようにダウンリンク送信モードに関して定義している。また、下記の送信モードは、上位層信号通知、すなわち、RRC信号通知を通じて端末に設定される。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
現在の3GPP LTE標準文書では、PDCCHをマスクしたRNTIの種類によるDCIフォーマットが示されており、特に、C−RNTI及びSPS C−RNTIの場合、送信モード及びこれに対応するDCIフォーマット、すなわち、送信モードベースのDCIフォーマットを示している。また、それぞれの送信モードに関係なく適用できるDCIフォーマット1Aが定義されている。上記の表1は、PDCCHをマスクしたRNTIの種類がC−RNTIである場合を例示したものであり、上記の表2は、PDCCHをマスクしたRNTIの種類がSPS C−RNTIである場合を例示したものである。
【0083】
例えば、表1において、C−RNTIでマスクされたPDCCHを、端末特定検索領域でブラインド復号した結果、DCIフォーマット1Bが検出されると、単一レイヤを用いた閉ループ空間多重化方式でPDSCHが送信されたと仮定して、PDSCHを復号する。
【0084】
一方、チャネル品質指示子(CQI)を基地局に報告するために、端末は、基地局が下記の表3のような送信モードで参照信号を送信するという仮定の下でチャネルを測定して、CQI情報を生成する。すなわち、下記の表3は、端末がCQI測定のために仮定する基地局のPDSCH送信モードを示す。
【0085】
【表3】
【0086】
例えば、表3において、送信モード7はビーム形成送信モードと呼ばれ、単一データストリーム、すなわち、ランク1の送信をサポートする。PBCHアンテナポートが複数である場合、CQI測定のために、基地局のPDSCH送信モードは送信ダイバシチであると仮定される。また、CQIは、下記の表4のようにインデクスの形態で基地局にフィードバックされ、基地局は、フィードバックされたCQIに対応する変調方式及び符号化速度のような送信フォーマットを決定して、端末にダウンリンク送信を行う。
【0087】
【表4】
【0088】
本発明では、基地局が、アップリンクリソース(例えば、アップリンクサブフレーム)又はダウンリンクリソース(例えば、ダウンリンクサブフレーム)を二つ以上の集合に区分した状態で、ダウンリンクデータを受信し、又はアップリンクデータを送信するときに用いる送信モードを集合ごとに別途に設定して、別個のサブフレーム集合では、別個の送信モードで動作するようにすることを提案する。
【0089】
具体的には、基地局は、事前に端末にRRC信号通知のような上位層信号を通じて、アップリンクリソース又はダウンリンクリソースを複数の集合に区分することができる。例えば、基地局は、全体ダウンリンクサブフレームをサブフレーム集合1及びサブフレーム集合2に区分し、端末がそれぞれのサブフレーム集合に対するCSIをフィードバックするように指示することができる。このようなリソース分類の理由の一つは、セル間干渉に関して、リソース集合ごとに端末が経験する干渉の水準が異なるためである。すなわち、隣接した干渉セルが特定のサブフレーム集合をABSとして設定すると、被干渉セルの端末の立場では、干渉セルがABSを送信するか否かによってチャネルの品質が変わるようになる。したがって、サブフレームごとに正確なCSIを測定するためには、サブフレーム集合に適した、すなわち、サブフレーム集合特定測定方式を適用しなければならない。言い換えると、別個のサブフレーム集合では、別個の干渉が存在するという仮定の下で測定が行わなければならない。
【0090】
したがって、本発明では、端末のアップリンク送信モード又はダウンリンク送信モードを、別途に区分されたリソース集合、すなわち、サブフレーム集合ごとに別途に設定することを提案する。このようなリソース集合特定送信モードの設定は、下記のような長所がある。
【0091】
リソース集合ごとに端末が経験する干渉の水準が異なるため、リソース集合ごとの干渉の水準に合わせて最適の送信モードを個別に設定してもよい。例えば、隣接セルではABSを送信するように設定されて非常に低い干渉が発生するサブフレーム集合では、より安定したCSI測定及びフィードバックが可能である。したがって、送信モード9のように、高い送信ランクをサポートできる方式が適している。表1を参照すると、送信モード9は、アンテナポート7〜14(ここで、アンテナポート7〜14は、端末特定参照信号であるDM−RSのアンテナポートを称する)に基づいて最大8レイヤの送信をサポートすることがわかる。
【0092】
反面、隣接セルでABSが送信されないように設定されて干渉が高まるサブフレーム集合では、隣接セルのプリコーディング方式などによって発生可能な干渉の水準が予測しにくい程度に変化することがある。このような状況でも、信頼性のあるパケット送信が可能な、例えば、送信モード2の送信ダイバシチ方式が適している。表1で、送信モード2は送信ダイバシチをサポートすることがわかる。
【0093】
以下、図面を参照して、より詳細に説明する。
【0094】
図8は、本発明の実施例によってリソース特定送信モードを適用した例を示す。
【0095】
図8を参照すると、基地局が地理的に離れた位置に遠隔無線基地局(remote radio head、RRH)を有している場合には、基地局とRRHとの協調送信方式及び/又は参照信号設定によって、各リソース集合の属性に適した送信モードを個別に設定することができる。
【0096】
例えば、図8の(a)のように、基地局及びRRHが同一のセル識別子を有し、CRSを共に送信する場合に、第1サブフレーム集合が、CRSをデータ領域にも含むサブフレームで構成されているとき、第1サブフレーム集合では、基地局及びRRHが共に送信するCRSに基づいて、PDSCHもまた基地局とRRHが同時に送信するように動作(これを2つの送信ポイントからの協調送信と見なすことができる)することが好ましい。具体的には、図8の(a)のような場合には、基地局及びRRHはすべて、第1サブフレーム集合では送信モード4のようにCRSベースのPDSCH送信を行うことが好ましい。
【0097】
反面、図8の(b)のように、第2サブフレーム集合が、CRSをデータ領域に含まないMBSFNサブフレームで構成されているとき、第2サブフレーム集合では、端末特定参照信号に基づいてPDSCHが送信されなければならない。この場合、基地局及びRRHがそれぞれの近くに位置する別個の端末を適切なビーム形成などの処理を通じて送信することが、時間/周波数リソースを空間的に再利用するセル分割利得(cell splitting gain)を得ることができるという点で好ましい。具体的には、図8の(b)のような場合には、端末特定参照信号送信をサポートする送信モード9でダウンリンク送信を行うことが好ましい。
【0098】
一方、リソース集合特定送信モードを適用するためには、次のような動作が必要である。
【0099】
1)CSI測定及びCQI算出
【0100】
端末は、各リソース集合に対するCSIを測定し、フィードバックする場合、該当のリソース集合に対して設定された送信モードを仮定し、それによるCQI算出を行わなければならない。ここには、端末特定参照信号のオーバヘッド又は基地局のプリコーディング方式などが含まれてもよい。端末は、毎CSI報告時点でのCSI参照リソースを含むリソース集合に設定された送信モードを仮定し、CSIを測定するように具現される。
【0101】
例えば、非周期的CSI報告動作の場合、CSI報告を起動したPDCCHが特定サブフレームで送信された場合、前記特定サブフレームが含まれたサブフレーム集合に設定された送信モードを仮定し、CSIを測定するように具現される。
【0102】
2)設定されたリソース集合以外のリソースでの送信モード
【0103】
基地局が設定したリソース集合が、すべてのアップリンクリソース又はダウンリンクリソースを含まない場合が発生し得る。このような場合にも、該当のリソースに対する送信モードが決定されなければならず、基地局が、どのリソース集合にも属していないリソースのために、送信モードを別途にRRC信号通知のような上位層信号を通じて知らせることができる。又は、特定リソース集合、例えば、1番目のインデクスのリソース集合の送信モードと同一であると仮定する方法も考慮することができる。
【0104】
他の例として、特定送信モードを基本送信モードとして設定し、特定リソース集合に適用され得る送信モードを、該当のリソース集合情報(例えば、サブフレームパターン情報)と共に信号通知してもよい。このような場合であれば、基地局が設定したリソース集合に、すべてのアップリンクリソース又はダウンリンクリソースが含まれない場合は発生しない。
【0105】
3)アップリンク送信モードの決定
【0106】
アップリンク送信モードは、ダウンリンクサブフレームのリソース集合区分によって決定され得る。サブフレーム#nでアップリンクスケジュール情報であるUL許可を受信する場合、これを用いたPUSCHをサブフレーム#n+kで送信すると仮定するとき、PUSCHの送信モードは、該当のサブフレームに対するUL許可を送信するダウンリンクサブフレームがどのサブフレーム集合、すなわち、リソース集合に含まれるか否かによって決定され得る。
【0107】
例えば、サブフレーム#nが第1リソース集合に属していれば、サブフレーム#n+kでは、第1リソース集合に対して設定されたアップリンク送信モードを用いることができる。第1リソース集合が、干渉セルがABSとして設定するサブフレームであるときは、サブフレーム#n+kでは、隣接セルではアップリンク送信がないはずであるため、干渉に対する考慮なしにUL MIMOを使用する送信モードを用いることができる。
【0108】
反面、サブフレーム#nが第2リソース集合に属していれば、サブフレーム#n+kでは、第2リソース集合に対して設定されたアップリンク送信モードを用いることができ、第2リソース集合が、干渉セルがABSとして設定しない一般のサブフレームであるときは、一定水準以上の干渉が予想されるため、サブフレーム#n+kではMIMO送信を使用しない送信モードが好ましい。
【0109】
上述した本発明の変形の一つとして、基地局及び端末は、各サブフレームがMBSFNサブフレームとして設定されているか否かによって、各サブフレームの送信モードを設定することができる。基地局は、二つの送信モードを端末に設定し、非−MBSFNサブフレーム、例えば、一般のサブフレームでは1番目の送信モード(例えば、CRSに基づく送信モード)を、MBSFNサブフレームでは2番目の送信モード(例えば、端末特定参照信号に基づく送信モード)を用いることを指示してもよい。
【0110】
上述したように、最適の送信モードがサブフレーム集合、すなわち、リソース集合別に異なる場合、送信モード設定及びCSI報告設定に関連した各種パラメータ、例えば、符号表サブセット制限フィールドもリソース集合別に異なるように設定する必要がある。
【0111】
端末は、基地局のダウンリンクデータ送信に適用されるプリコーディングに関する情報を提供するための目的で、チャネルの空間特性(又は複数アンテナ特性)をフィードバックする際に、事前に定義された符号表を用いる。ここで、符号表を用いるということは、基地局及び端末は、有限な個数の符号語が定義された符号表を事前に定義し、毎チャネル情報報告時点において基地局と端末との間のチャネルを効果的に表現できる符号語に対するインデクスをフィードバックするという意味である。参考に、一つの符号語は一つチャネル特性を表現することができる。
【0112】
ここで、符号表サブセット制限とは、基地局は一連の符号語で構成された符号表サブセットを端末に送信し、端末が該当の符号表サブセットに含まれた符号語だけを用いてチャネル報告動作を行うことを指示する動作を意味する。このような符号表サブセット制限によれば、基地局は、特定の方向の符号語だけをプリコーディングに活用しながら、このような事実を端末に知らせて、適切なチャネル報告を行うようにすることができる。
【0113】
上述した符号表サブセット制限において、基地局は、リソース集合別に異なる符号表サブセットを知らせる動作が助けになり得る。一例として、第1基地局が、第1サブフレーム集合では第2基地局とセル間干渉緩和動作を行い、第2サブフレーム集合では第3基地局とセル間干渉緩和動作を行う場合を仮定する。このような仮定の下で、第1基地局が、第2基地局及び第3基地局のような協調基地局のそれぞれに干渉を及ぼすプリコーディング行列が異なるため、両サブフレーム集合で使用可能な符号表サブセットは異なることがある。したがって、より効果的なチャネル測定報告のために、基地局は、複数の符号表サブセット制限フィールドを端末に送信し、端末は、リソース(又はサブフレーム)集合別に異なる符号表サブセットを使用するように動作することが好ましい。
【0114】
具現例として、基地局は、各リソース(又はサブフレーム)集合で活用される符号表サブセット制限フィールドを送信し、このようなリソース集合及び符号表サブセット制限フィールドを複数送信できるように許容する方法がある。
【0115】
場合によっては、基地局が設定したすべてのリソース集合が、すべてのダウンリンクリソースを含まないことがあり、このような場合には、特定のリソースがどのリソース集合にも属しないことがある。このような場合にも、該当のリソースに対する符号表サブセット制限が決定されなければならず、基地局が、どのリソース集合にも属しないリソースに対する符号表サブセットを別途にRRC信号通知のような上位層信号を通じて知らせることもできる。又は特定リソース集合(例えば、1番目のインデクスを有するリソース集合)の符号表サブセットと同一であると仮定することができる。
【0116】
他の方法には、特定の符号表サブセットを基本符号表サブセットとして設定し、特定のリソース集合で適用される符号表サブセットを、別途に該当のリソース集合情報と共に信号通知してもよい。
【0117】
リソース特定的な符号表サブセット制限を適用する場合、端末は、ダウンリンクに対するプリコーディング情報をフィードバックするとき、該当のフィードバック時点でターゲッティングするリソース集合に対して使用するように規定された符号表サブセットを使用しなければならない。例えば、端末は、毎フィードバック時点で、該当の時点のCSI参照リソースを含むリソース集合で使用するように規定された符号表サブセットを使用して、該当の符号表サブセットで許容された符号語だけをフィードバックするように動作することができる。
【0118】
上述した送信モード設定及びCSI報告設定に関連した各種パラメータの更に他の一つとして、アップリンクチャネル情報を取得するための(又は、ダウンリンクとアップリンクとの間の対称性を用いてダウンリンクチャネル情報を取得するための)測定参照信号(SRS)関連パラメータがある。
【0119】
基地局は、複数のSRSパラメータ集合(例えば、SRS送信周期、サブフレームオフセット、周波数ホップパターン、SRSコーム(comb)インデクス、SRS送信帯域幅、プリコーディング情報など)を端末に知らせ、SRSが送信されるリソース集合に応じて、別個のパラメータ集合を使用するように動作することができる。特に、PDCCHによって送信が起動される非周期的(aperiodic)SRSの場合に、SRS送信を起動するPDCCHが送信されたリソース集合に対応付けられるSRSパラメータ集合を使用する方式で、リソース特定的SRS送信を具現することができる。
【0120】
一方、本発明は、動的リソース割り当て方式にも適用することができる。具体的には、システム情報として設定されたアップリンクリソース(例えば、FDDの場合、アップリンクバンド、TDDの場合、アップリンクサブフレーム)を動的にダウンリンクリソースに変更する場合、又はシステム情報として設定されたダウンリンクリソースを動的にアップリンクリソースに変更する場合にも本発明を適用することができる。このような動的リソース変更方法は、ダウンリンクデータが瞬間的に増加した場合、又はアップリンクデータが瞬間的に増加した場合に対処することができる有用な方式である。
【0121】
アップリンクリソースを動的にダウンリンクリソースに変更する場合を例示すると、ダウンリンクリソース自体を、1)元々ダウンリンクリソースとして設定されたものと、2)元はアップリンクリソースとして設定されたが、ダウンリンクリソースに借用されるものとに区分することができる。この場合、各リソースの干渉属性などが異なるはずであるため、別個の送信モードを使用することが有利である。
【0122】
図9は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図を示す。
【0123】
図9を参照すると、通信装置900は、プロセッサ910、メモリ920、RFモジュール930、表示モジュール940、及びユーザインタフェースモジュール950を含む。
【0124】
通信装置900は、説明の便宜のために図示されたものであり、一部のモジュールは省略されていることがある。また、通信装置900は、必要なモジュールを更に含んでもよい。また、通信装置900において一部のモジュールは、より細分化したモジュールにしてもよい。プロセッサ910は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を行うように構成される。具体的には、プロセッサ910の詳細な動作は、図1乃至図8に記載された内容を参照されたい。
【0125】
メモリ920は、プロセッサ910に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを記憶する。RFモジュール930は、プロセッサ910に接続され、基底帯域信号を無線信号に変換し、又は無線信号を基底帯域信号に変換する機能を行う。そのために、RFモジュール930は、アナログ変換、増幅、ろ波及び周波数上方変換、又はこれらの逆過程を行う。表示モジュール940は、プロセッサ910に接続され、様々な情報を表示する。表示モジュール940は、これに制限されるものではないが、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)のような周知の要素を使用することができる。ユーザインタフェースモジュール950は、プロセッサ910と接続され、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインタフェースの組み合わせで構成することができる。
【0126】
以上で説明された各実施例は、本発明の構成要素及び特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合されない形態で実施することもできる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含めてもよいし、他の実施例に対応する構成又は特徴と入れ替えてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係のない請求項を結合して実施例を構成し、又は出願後の補正により新しい請求項として含めることができるということは自明である。
【0127】
本文書で基地局によって行われると説明された特定動作は、場合によっては、その上位ノードによって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークで端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって実行可能であるということは自明である。基地局は、固定局、ノードB、進化ノードB(eNB)、アクセスポイントなどの用語で代替可能である。
【0128】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア、ソフトウェア、又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0129】
ファームウエア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されて、プロセッサによって駆動され得る。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となった様々な手段によってプロセッサとデータを授受することができる。
【0130】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できるということは、当業者とっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定しなければならず、本発明の等価的範囲内でのすべての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0131】
上述したような無線通信システムにおいてリソース特定送信モードを決定する方法、及びそのための装置は、3GPP LTEシステムに適用される例を中心として説明したが、3GPP LTEシステム以外にも様々な無線通信システムに適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9