【文献】
MediaTek Inc,HARQ Feedback Mechanism in CA with Different TDD Configurations, 3GPP TSG-RAN WG1#66 R1-112349,2011年 8月26日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_66/Docs/R1-112349.zip>
【文献】
Qualcomm Incorporated,On ACK/NAK codebook size determination with respect to special subframes in TDD, 3GPP TSG-RAN WG1#64 R1-110913,2011年 2月25日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_64/Docs/R1-110913.zip>
【文献】
LG Electronics,Overall structure for full-duplex operation based TDD CA with different UL-DL configurations, 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120420,2012年 2月10日,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120420.zip>
【文献】
Intel Corporation,Discussion on HARQ feedback of TDD Inter-band Carrier Aggregation[online], 3GPP TSG-RAN WG1#67 R1-113951,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_67/Docs/R1-113951.zip>,2011年11月 8日
【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Applicable scenarios for TDD CA of different UL-DL configurations[online], 3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-113532,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_66b/Docs/R1-113532.zip>,2011年10月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(前記第1のTDD UL−DL構成、前記第2のTDD UL−DL構成)が(#1、#3)又は(#3、#1)に対応するとき、前記第3のTDD UL−DL構成はTDD UL−DL構成#4であり、
(前記第1のTDD UL−DL構成、前記第2のTDD UL−DL構成)が(#2、#3)、(#3、#2)、(#2、#4)又は(#4、#2)に対応するとき、前記第3のTDD UL−DL構成はTDD UL−DL構成#5である、請求項1に記載の方法。
(前記第1のTDD UL−DL構成、前記第2のTDD UL−DL構成)が(#1、#3)又は(#3、#1)に対応するとき、前記第3のTDD UL−DL構成はTDD UL−DL構成#4であり、
(前記第1のTDD UL−DL構成、前記第2のTDD UL−DL構成)が(#2、#3)、(#3、#2)、(#2、#4)又は(#4、#2)に対応するとき、前記第3のTDD UL−DL構成はTDD UL−DL構成#5である、請求項7に記載の通信装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC−FDMAなどのような様々な無線接続システムに使用することができる。CDMAは、はん用地上無線接続(UTRA)又はCDMA2000のような無線技術で具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)/一般パケット無線サービス(GPRS)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)のような無線技術で具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、進化UTRA(E−UTRA)などのような無線技術で具現することができる。UTRAは、はん用移動体通信システム(UMTS)の一部である。第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)長期進化システム(LTE)は、E−UTRAを使用する進化UMTS(E−UMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。高度LTE(LTE−A)は、3GPP LTEの進展したバージョンである。
【0021】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。また、以下の説明で使用される特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されるものであり、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更可能である。
【0022】
図1は、無線フレームの構造を例示する。
【0023】
図1を参照すると、3GPP LTE(−A)で用いられる無線フレームは、10ms(307200Ts)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレームで構成される。無線フレーム内の10個のサブフレームにはそれぞれ番号を付与することができる。ここで、Tsはサンプリング時間を示し、Ts=1/(2048*15kHz)で表示される。それぞれのサブフレームは、1msの長さを有し、2個のスロットで構成される。無線フレーム内で20個のスロットは、0から19まで順次に番号付けすることができる。それぞれのスロットは、0.5msの長さを有する。サブフレームを送信するための時間は、送信時間間隔(TTI)で規定される。時間リソースは、無線フレーム番号(又は無線フレームインデクスともいう)、サブフレーム番号(又はサブフレーム番号ともいう)と、スロット番号(又はスロットインデクス)などによって区分できる。
【0024】
無線フレームは、2重通信モードに応じて異なるように構成することができる。周波数分割2重通信(FDD)モードにおいては、ダウンリンク送信及びアップリンク送信は周波数によって区分されるため、無線フレームは、特定周波数帯域においてダウンリンクサブフレーム又はアップリンクサブフレームのいずれか一つだけを含む。TDDモードにおいては、ダウンリンク送信及びアップリンク送信は時間によって区分されるため、無線フレームは、特定周波数帯域に対してダウンリンクサブフレーム及びアップリンクサブフレームの両方を含む。
【0025】
特に、
図1は、3GPP LTE(−A)で用いられるTDD用無線フレーム構造を示す。表1は、TDDモードにおいて、無線フレーム内のサブフレームのUL−DL構成(UD−cfg)を例示する。
【0027】
表1で、Dはダウンリンクサブフレームを、Uはアップリンクサブフレームを、Sは特別サブフレームを示す。特別サブフレームは、ダウンリンクパイロット時間スロット(DwPTS)、ガード期間(GP)、アップリンクパイロット時間スロット(UpPTS)を含む。DwPTSは、ダウンリンク送信用に留保された時間区間であり、UpPTSは、アップリンク送信用に留保された時間区間である。表2は、特別サブフレームの構成を例示する。
【0029】
図2は、ダウンリンクスロットのリソースグリッドを例示する。
【0030】
図2を参照すると、ダウンリンクスロットは、時間ドメインにおいて複数のOFDMシンボルを含む。1ダウンリンクスロットは、7(6)個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックは、周波数ドメインにおいて12個の副搬送波を含むことができる。リソースグリッド上の各要素は、リソース要素(RE)と呼ばれる。1個のRBは、12×7(6)個のREを含む。ダウンリンクスロットに含まれるRBの個数N
RBは、ダウンリンク送信帯域に依存する。アップリンクスロットの構造は、ダウンリンクスロットの構造と同一であり、OFDMシンボルがSC−FDMAシンボルに代替される。
【0031】
図3は、ダウンリンクサブフレームの構造を例示する。
【0032】
図3を参照すると、サブフレームの1番目のスロットにおいて前部に位置した最大3(4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に対応する。残りのOFDMシンボルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が割り当てられるデータ領域に該当する。PDSCHは、伝送ブロック(Transport Block、TB)、又はそれに対応する符号語(CW)を搬送するために使用される。伝送ブロックは、伝送チャネルを介して媒体接続制御(MAC)層から物理(PHY)層に伝達されたデータブロックを意味する。符号語は、伝送ブロックの符号化されたバージョンに該当する。伝送ブロックと符号語との対応関係は、スワップによって異なってよい。本明細書において、PDSCH、伝送ブロック、符号語は互いに混用される。LTE(−A)で用いられるダウンリンク制御チャネルの例は、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)指示子チャネル(PHICH)などを含む。PCFICHは、サブフレームの1番目OFDMシンボルで送信され、サブフレーム内において制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの個数に関する情報を搬送する。PHICHは、アップリンク送信に対する応答としてHARQ応答(HARQ−ACK)信号を搬送する。HARQ−ACKは、肯定ACK(簡単に、ACK)、否定ACK(NACK)、不連続送信(DTX)、又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ−ACKは、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。
【0033】
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(DCI)と呼ぶ。DCIは、端末又は端末グループのためのリソース割当情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、アップリンク/ダウンリンクスケジュール情報、アップリンク送信(Tx)電力制御命令などを含む。複数アンテナ技術を構成するための送信モード及びDCIフォーマットの情報コンテンツは、次のとおりである。
【0035】
・送信モード1:Transmission from a single base station antenna port
【0036】
・送信モード2:Transmit diversity
【0037】
・送信モード3:Open−loop spatial Multiplexing
【0038】
・送信モード4:Closed−loop spatial Multiplexing
【0039】
・送信モード5:Multi−user MIMO(Multiple Input Multiple Output)
【0040】
・送信モード6:Closed−loop rank−1 precoding
【0041】
・送信モード7:Transmission using UE−specific reference signals
【0043】
・フォーマット0:Resource grants for the PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)transmissions(uplink)
【0044】
・フォーマット1:Resource assignments for single codeword PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)transmissions(transmission modes 1、2 and 7)
【0045】
・フォーマット1A:Compact signaling of resource assignments for single codeword PDSCH(all modes)
【0046】
・フォーマット1B:Compact resource assignments for PDSCH using rank−1 closed loop precoding(mode 6)
【0047】
・フォーマット1C:Very compactre source assignments for PDSCH(e.g.paging/broadcast system information)
【0048】
・フォーマット1D:Compact resource assignments for PDSCH using multi−user MIMO(mode 5)
【0049】
・フォーマット2:Resource assignments for PDSCH for closed−loop MIMO operation(mode 4)
【0050】
・フォーマット2A:Resource assignments for PDSCH for open−loop MIMO operation(mode 3)
【0051】
・フォーマット3/3A:Power control commands for PUCCH(Physical Uplink Control Channel)and PUSCH with2−bit/1−bit power adjustments
【0052】
上述したように、PDCCHは、ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、アップリンク共有チャネル(UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割当情報、呼出しチャネル(PCH)上の呼出し情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当情報、端末グループ内の個別端末に対するTx電力制御命令セット、Tx電力制御命令、IP電話(VoIP)の活性化指示情報などを搬送する。複数のPDCCHが制御領域内で送信することができる。端末は、複数のPDCCHを監視することができる。PDCCHは、一つ又は複数の連続した制御チャネル要素(CCE)の集合(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに、無線チャネル状態に基づく符号化速度を提供するために使用される論理的割当ユニットである。CCEは、複数のリソース要素グループ(REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビットの個数は、CCEの個数によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査ビット(CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は使用目的によって識別子(例えば、無線ネットワーク一時識別子(RNTI))でマスクされる。例えば、PDCCHが特定端末のためのものである場合、該当の端末の識別子(例えば、セルRNTI(C−RNTI))をCRCにマスクすることができる。PDCCHが呼出しメッセージのためのものである場合、呼出し識別子(例えば、呼出しRNTI(P−RNTI))をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的には、システム情報ブロック(SIC))のためのものである場合、システム情報RNTI(SI−RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがランダムアクセス応答のためのものである場合、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
【0053】
図4は、LTEで用いられるアップリンクサブフレームの構造を例示する。
【0054】
図4を参照すると、アップリンクサブフレームは、複数(例えば、2個)のスロットを含む。スロットは、循環プレフィクス(CP)長に応じて異なる数のSC−FDMAシンボルを含むことができる。アップリンクサブフレームは、周波数領域においてデータ領域と制御領域とに区分される。データ領域は、PUSCHを含み、音声などのデータ信号を送信するために使用される。制御領域は、PUCCHを含み、アップリンク制御情報(UCI)を送信するために使用される。PUCCHは、周波数軸においてデータ領域の両端部に位置したRB対(RB pair)を含み、スロットを境界にしてホップする。
【0055】
PUCCHは、次の制御情報を送信するために使用することができる。
【0056】
−スケジュール要求(SR):アップリンクUL−SCHリソースを要求するために使用される情報である。オンオフ変調(OOK)方式を用いて送信される。
【0057】
−HARQ−ACK:PDSCH上のダウンリンクデータパケット(例えば、符号語)に対した応答である。ダウンリンクデータパケットが成功裏に受信されたか否かを示す。単一ダウンリンク符号語に対する応答として、HARQ−ACK 1ビットが送信され、二つのダウンリンク符号語に対する応答として、HARQ−ACK 2ビットが送信される。HARQ−ACKは、肯定ACK(簡単に、ACK)、否定ACK(NACK)、DTX又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ−ACKは、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。
【0058】
−チャネル状態情報(CSI):ダウンリンクチャネルに関するフィードバック情報である。多入力多出力(MIMO)関連フィードバック情報は、ランク指示子(RI)及びプリコーディング行列指示子(PMI)を含む。サブフレーム当たり20ビットが使用される。
【0059】
端末がサブフレームで送信することができる制御情報(UCI)の量は、制御情報の送信に利用可能なSC−FDMAの個数に依存する。制御情報の送信に利用可能なSC−FDMAは、サブフレームにおいて参照信号送信のためのSC−FDMAシンボルを除いた残りのSC−FDMAシンボルを意味し、測定基準信号(SRS)が設定されたサブフレームの場合、サブフレームの最後のSC−FDMAシンボルも除外される。参照信号は、PUCCHのコヒーレント検出に使用される。PUCCHは、送信される情報に応じて様々なフォーマットをサポートする。
【0060】
表3は、LTE(−A)でPUCCHフォーマットとUCIとのマップ関係を示す。
【0062】
以下、
図5乃至
図11を参照して、単一搬送波(又はセル)状況でTDD信号送信タイミングについて説明する。
【0063】
図5及び
図6は、PDSCH−UL ACK/NACKタイミングを示す。ここで、UL ACK/NACKは、DLデータ(例えば、PDSCH)に対する応答であって、アップリンクで送信されるACK/NACKを意味する。
【0064】
図5を参照すると、端末は、M個のDLサブフレーム(Subframe、SF)上で一つ以上のPDSCH信号を受信することができる(S502_0〜S502_M−1)。それぞれのPDSCH信号は、送信モードに応じて、一つ又は複数(例えば、二つ)の送信ブロック(TB)を送信するために使用される。また、図示してはいないが、ステップS502_0〜S502_M−1で半永続スケジュール解除(SPS解除)を指示するPDCCH信号も受信され得る。M個のDLサブフレームにPDSCH信号及び/又はSPS解除PDCCH信号が存在すると、端末は、ACK/NACKを送信するための過程(例えば、ACK/NACK(ペイロード)生成、ACK/NACKリソース割当など)を経て、M個のDLサブフレームに対応する一つのULサブフレームを通じてACK/NACKを送信する(S504)。ACK/NACKは、ステップS502_0〜S502_M−1のPDSCH信号及び/又はSPS解除PDCCH信号に関する受信応答情報を含む。ACK/NACKは、基本的にPUCCHを介して送信されるが、ACK/NACK送信時点にPUSCH送信がある場合、ACK/NACKはPUSCHを介して送信される。ACK/NACK送信のために、表3の様々なPUCCHフォーマットを用いることができる。また、PUCCHフォーマットを通じて送信されるACK/NACKビット数を減らすために、ACK/NACKバンドル、ACK/NACKチャネル選択のような様々な方法を用いることができる。
【0065】
上述したように、TDDでは、M個のDLサブフレームで受信したデータに対するACK/NACKが、一つのULサブフレームを通じて送信され(すなわち、M DL SF(s):1 UL SF)、これらの関係は、ダウンリンクアソシエーションセットインデクス(DASI)によって与えられる。
【0066】
表4は、LTE(−A)に規定されたDASI(K:{k
0,k
1,...,k
M-1})を示す。表4は、ACK/NACKを送信するULサブフレームの立場で、自身と関連するDLサブフレームとの間隔を示す。具体的に、サブフレームn−k(k∈K)にPDSCH送信及び/又はSPS解除を指示するPDCCHがある場合、端末は、サブフレームnでACK/NACKを送信する。
【0068】
図6は、UL−DL構成#1が設定された場合のUL ACK/NACK送信タイミングを例示する。同図で、SF#0〜#9及びSF#10〜#19は、それぞれ無線フレームに対応する。同図で、ボックス内の数字は、DLサブフレームの観点で、自身と関連するULサブフレームを示す。例えば、SF#5のPDSCHに対するACK/NACKは、SF#5+7(=SF#12)で送信され、SF#6のPDSCHに対するACK/NACKはSF#6+6(=SF#12)で送信される。したがって、SF#5/SF#6のダウンリンク信号に対するACK/NACKは、すべてSF#12で送信される。同様に、SF#14のPDSCHに対するACK/NACKは、SF#14+4(=SF#18)で送信される。
【0069】
図7及び
図8は、PHICH/UL許可(UG)−PUSCHタイミングを示す。PUSCHは、PDCCH(UL許可)及び/又はPHICH(NACK)に対応して送信することができる。
【0070】
図7を参照すると、端末は、PDCCH(UL許可)及び/又はPHICH(NACK)を受信することができる(S702)。ここで、NACKは、前のPUSCH送信に対するACK/NACK応答に該当する。この場合、端末は、PUSCH送信のための過程(例えば、TB符号化、TB−CWスワップ、PUSCHリソース割当など)を経て、kサブフレームの後にPUSCHを介して一つ又は複数の送信ブロック(TB)を初期/再送信することができる(S704)。本例は、PUSCHが一回送信される普通(normal)のHARQ動作を仮定する。この場合、PUSCH送信に対応するPHICH/UL許可は、同一のサブフレームに存在する。ただし、PUSCHが、複数のサブフレームを通じて複数回送信されるサブフレームバンドルの場合、PUSCH送信に対応するPHICH/UL許可は、別個のサブフレームに存在することができる。
【0071】
表5は、LTE(−A)にPUSCH送信のためのアップリンクアソシエーションインデクス(UAI)(k)を示す。表5は、PHICH/UL許可が検出されたDLサブフレームの立場で、自身と関連するULサブフレームとの間隔を示す。具体的に、サブフレームnでPHICH/UL許可が検出されると、端末は、サブフレームn+kでPUSCHを送信することができる。
【0073】
図8は、UL−DL構成#1が設定された場合のPUSCH送信タイミングを例示する。同図で、SF#0〜#9及びSF#10〜#19は、それぞれ無線フレームに対応する。同図で、ボックス内の数字は、DLサブフレームの観点で、自身と関連するULサブフレームを示す。例えば、SF#6のPHICH/UL許可に対するPUSCHはSF#6+6(=SF#12)で送信され、SF#14のPHICH/UL許可に対するPUSCHはSF#14+4(=SF#18)で送信される。
【0074】
図9及び
図10は、PUSCH−PHICH/UL許可タイミングを示す。PHICHは、DL ACK/NACKを送信するために使用される。ここで、DL ACK/NACKは、ULデータ(例えば、PUSCH)に対する応答であって、ダウンリンクで送信されるACK/NACKを意味する。
【0075】
図9を参照すると、端末は、基地局にPUSCH信号を送信する(S902)。ここで、PUSCH信号は、送信モードに応じて、一つ又は複数(例えば、二つ)の送信ブロック(TB)を送信するために使用される。PUSCH送信に対する応答として、基地局は、ACK/NACKを送信するための過程(例えば、ACK/NACK生成、ACK/NACKリソース割当など)を経て、kサブフレームの後にPHICHを介してACK/NACKを端末に送信することができる(S904)。ACK/NACKは、ステップS902のPUSCH信号に関する受信応答情報を含む。また、PUSCH送信に対する応答がNACKである場合、基地局は、kサブフレームの後にPUSCH再送信のためのUL許可PDCCHを端末に送信することができる(S904)。本例は、PUSCHが一回送信される普通のHARQ動作を仮定する。この場合、PUSCH送信に対応するPHICH/UL許可は、同一のサブフレームで送信され得る。ただし、サブフレームバンドルの場合、PUSCH送信に対応するPHICH/UL許可は、互いに異なるサブフレームで送信され得る。
【0076】
表6は、LTE(−A)にPHICH/UL許可送信のためのUAI(k)を示す。表6は、PHICH/UL許可が存在するDLサブフレームの立場で、自身と関連するULサブフレームとの間隔を示す。具体的に、サブフレームiのPHICH/UL許可は、サブフレームi−kのPUSCH送信に対応する。
【0078】
図10は、UL−DL構成#1が設定された場合のPHICH/UL許可送信タイミングを例示する。同図で、SF#0〜#9及びSF#10〜#19は、それぞれ無線フレームに対応する。同図で、ボックス内の数字は、ULサブフレームの観点で、自身と関連するDLサブフレームを示す。例えば、SF#2のPUSCHに対するPHICH/UL許可は、SF#2+4(=SF#6)で送信され、SF#8のPUSCHに対するPHICH/UL許可は、SF#8+6(=SF#14)で送信される。
【0079】
次に、PHICHリソース割当について説明する。サブフレーム#nでPUSCH送信があると、端末は、サブフレーム#(n+k
PHICH)で、対応するPCHIHリソースを決定する。FDDにおいてk
PHICHは、固定された値(例えば、4)を有する。TDDにおいてk
PHICHは、UL−DL構成に応じて異なる値を有する。表7は、TDDのためのk
PHICH値を示し、表6と等価である。
【0081】
PHICHリソースは、[PHICHグループインデクス、直交シーケンスインデクス]によって与えられる。PHICHグループインデクス及び直交シーケンスインデクスは、(i)PUSCH送信に用いられる最も小さいPRBインデクスと、(ii)復調基準信号(DMRS)の循環シフトのための3ビットフィールドの値を用いて決定される。(i)(ii)は、UL許可PDCCHによって指示される。
【0082】
次に、HARQプロセスについて説明する。端末には、UL送信のために、複数の並列HARQプロセスが存在する。複数の並列HARQプロセスは、以前のUL送信に対する成功又は失敗の受信に対するHARQフィードバックを待つ間に、UL送信が連続的に行われるようにする。それぞれのHARQプロセスは、MAC層のHARQバッファと関連する。それぞれのHARQプロセスは、バッファ内のMAC PDU(物理データブロック)の送信回数、バッファ内のMAC PDUに対するHARQフィードバック、現在の冗長バージョンなどに関する状態変数を管理する。
【0083】
LTE(−A) FDDの場合、非サブフレームバンドル動作(すなわち、普通のHARQ動作)のためのUL HARQプロセスの個数は8個である。一方、LTE(−A) TDDの場合には、UL−DL構成に応じてULサブフレームの個数が異なるため、UL HARQプロセスの個数及びHARQ往復時間(RTT)もUL−DL構成ごとに異なるように設定される。ここで、HARQ RTTは、UL許可を受信した時点から(これに対応する)、PUSCH送信を経て(これに対応する)、PHICHが受信される時点までの時間間隔(例えば、SF又はms単位)、又はPUSCH送信時点から、これに対応する再送信時点までの時間間隔を意味することができる。
【0084】
UL HARQプロセスの個数が変わる。サブフレームバンドルが適用されると、FDD及びTDDにおいて4個の連続するULサブフレームで構成された一束のPUSCH送信がなされる。したがって、サブフレームバンドルが適用される場合のHARQ動作/プロセスは、上述した普通のHARQ動作/プロセスとは異なる。
【0085】
表8は、TDDにおいて同期式UL HARQプロセスの個数及びHARQ RTTを示す。UL HARQ RTTが10[SFs又はms]である場合(UL−DL構成#1、#2、#3、#4、#5)、一つのUL HARQプロセスは、一つの固定されたUL SFタイミングを使用する。反面、UL HARQ RTTが10[SFs又はms]ではない場合(UL−DL構成#0、#6)、一つのUL HARQプロセスは(一つの固定されたUL SFタイミングではない)、複数のUL SFタイミングを(ホップしながら)使用する。例えば、UL−DL構成#6の場合、一つのUL HARQプロセスにおいてPUSCH送信タイミングは、次のとおりである:SF#2:PUSCH⇒SF#13:PUSCH(RTT:11SFs)⇒SF#24:PUSCH(RTT:11SFs)⇒SF#37:PUSCH(RTT:13SFs)⇒SF#48:PUSCH(RTT:11SFs)⇒SF#52:PUSCH(RTT:14SFs)。
【0087】
TDD UL−DL構成が#1〜6であり、普通のHARQ動作時、UL許可PDCCH及び/又はPHICHがサブフレームnで検出されると、端末は、PDCCH及び/又はPHICH情報によって、サブフレームn+k(表5参照)で、対応するPUSCH信号を送信する。
【0088】
TDD UL−DL構成が#0であり、普通のHARQ動作時、UL DCI許可PDCCH及び/又はPHICHがサブフレームnで検出される場合、端末のPUSCH送信タイミングは条件によって変わる。まず、DCI内のULインデクスのMSB(Most Significant Bit)が1であったり、又はPHICHがサブフレーム#0又は#5でI
PHICH=0に対応するリソースを通じて受信されたりした場合に、端末は、サブフレームn+k(表5参照)で、対応するPUSCH信号を送信する。次に、DCI内のULインデクスの最小ビット(LSB)が1であったり、又はPHICHがサブフレーム#0又は#5でI
PHICH=1に対応するリソースを通じて受信されたり、又はPHICHがサブフレーム#1又は#6で受信されたりした場合に、端末は、サブフレームn+7で、対応するPUSCH信号を送信する。次に、DCI内のMSBとLSBがすべてセッティングされた場合、端末は、サブフレームn+k(表5参照)及びサブフレームn+7で、対応するPUSCH信号を送信する。
【0089】
図11は、UL−DL構成#1が設定された場合の同期式UL HARQプロセスを例示する。ボックス内の数字はUL HARQプロセス番号を例示する。本例は、普通のUL HARQプロセスを示す。
図11を参照すると、HARQプロセス#1は、SF#2、SF#6、SF#12、SF#16に関与する。例えば、初期PUSCH信号(例えば、RV=0)がSF#2で送信された場合、対応するUL許可PDCCH及び/又はPHICHはSF#6で受信され、対応する(再送信)PUSCH信号(例えば、RV=2)がSF#12で送信することができる。したがって、UL−DL構成#1の場合、RTTが10SFs(又は10ms)である4個のUL HARQプロセスが存在する。
【0090】
図12は、搬送波集約(CA)通信システムを例示する。LTE−Aシステムは、より広い周波数帯域のために複数のアップ/ダウンリンク周波数ブロックを束ねて、より大きいアップ/ダウンリンク帯域幅を使用する搬送波集約(又は帯域幅集約)技術を用いる。各周波数ブロックは、成分搬送波(CC)を用いて送信される。成分搬送波は、該当の周波数ブロックのための搬送波周波数(又は中心搬送波、中心周波数)と理解してもよい。
【0091】
図12を参照すると、複数のアップ/ダウンリンク成分搬送波を束ねて、より広いアップ/ダウンリンク帯域幅をサポートすることができる。それぞれのCCは、周波数領域において互いに隣接してもよいし、隣接しなくてもよい。各成分搬送波の帯域幅は、独立して定めてもよい。UL CCの個数とDL CCの個数とが異なる非対称搬送波集約も可能である。例えば、2個のDL CC、1個のUL CCの場合には、2:1で対応するように構成することができる。DL CC/UL CCリンクは、システムに固定されていてもよく、半静的に構成されてもよい。また、システム全体帯域がN個のCCで構成されていても、特定端末が監視/受信することができる周波数帯域をM(<N)個のCCに限定し得る。搬送波集約に関する様々なパラメータは、セル特定(cell−specific)、端末グループ特定(UE group−specific)又は端末特定(UE−specific)方式で設定することができる。一方、制御情報は、特定CCを通じてだけ送受信されるように設定することができる。このような特定CCを1次CC(Primary CC、PCC)と称し、残りのCCを2次CC(Secondary CC、SCC)と称することができる。
【0092】
LTE−Aは、無線リソースを管理するためにセルの概念を使用する。セルは、ダウンリンクリソースとアップリンクリソースとの組合せで規定され、アップリンクリソースは必修要素ではない。したがって、セルは、ダウンリンクリソース単独で、又はダウンリンクリソースとアップリンクリソースとで構成してもよい。搬送波集約がサポートされる場合に、ダウンリンクリソースの搬送波周波数(又は、DL CC)とアップリンクリソースの搬送波周波数(又は、UL CC)との間の結合(linkage)はシステム情報によって指示可能である。1次周波数(又はPCC)上で動作するセルを1次セル(PCell)と称し、2次周波数(又はSCC)上で動作するセルを2次セル(SCell)と称することができる。PCellは、端末が初期接続設定過程を行ったり、接続再設定過程を行ったりするために使用される。PCellは、制御信号が送信されるUL CCとSIB2リンクされたDL CC上で動作するセルを意味することがある。また、PCellは、ハンドオーバ過程で指示されたセルを意味することもある。SCellは、RRC接続が設定された後に構成可能であり、追加の無線リソースを提供するために使用することができる。PCell及びSCellは、サービス提供セルと総称することができる。したがって、RRC_CONNECTED状態にあるが、搬送波集約が設定されていないか、搬送波集約をサポートしない端末の場合は、PCellだけで構成されたサービス提供セルが一つだけ存在する。反面、RRC_CONNECTED状態にあり、搬送波集約が設定された端末の場合は、一つ以上のサービス提供セルが存在し、全体サービス提供セルにはPCell及び全体SCellが含まれる。搬送波集約のために、ネットワークは、初期保安活性化(initial security activation)過程が開始された後、接続設定過程で初期に構成されるPCellに加えて、一つ以上のSCellを、搬送波集約をサポートする端末のために構成することができる。
【0093】
図13は、複数の搬送波が集約された場合のスケジュールを例示する。3個のDL CCが集約されたと仮定する。DL CC AがPDCCH CCに設定されたと仮定する。DL CCA〜Cは、サービス提供CC、サービス提供搬送波、サービス提供セルなどと呼ぶことができる。搬送波指示子フィールド(CIF)が無効化されると、それぞれのDL CCは、LTE PDCCH規則に従ってCIFなしに自身のPDSCHをスケジュールするPDCCHだけを送信することができる(非相互CCスケジュール)。反面、端末特定(又は端末グループ特定、又はセル特定)上位層信号通知によってCIFが有効化されると、特定CC(例えば、DL CC A)は、CIFを用いて、DL CC AのPDSCHをスケジュールするPDCCHだけでなく、他のCCのPDSCHをスケジュールするPDCCHも送信することができる(クロスCCスケジュール)。反面、DL CC B/CではPDCCHが送信されない。
【0094】
PDCCH送信に使用される特定CC(又はセル)をスケジュールCC(又はセル)と呼ぶ。スケジュールCC(又はセル)は、監視CC(MCC)(又はセル)と混用することができる。逆に、他のCCのPDCCHによってPDSCH/PUSCHがスケジュールされるCC(又は、セル)を、被スケジュール(scheduled)CC(又はセル)と呼ぶ。一つの端末に一つ以上のスケジュールCCを設定することができ、このうち一つのスケジュールCCがDL制御信号通知及びUL PUCCH送信を専担するように設定することができる。すなわち、スケジュールCCはPCCを含み、スケジュールCCが一つだけ存在する場合、スケジュールCCはPCCと等価である。便宜上、以下、スケジュールCC/被スケジュールCCは、MCC/SCCと呼ぶことがある。
【0095】
現在、クロスCCスケジュールが設定された場合、信号が送信されるCCは、信号の種類によって、次のように規定されている。
【0096】
−PDCCH(UL/DL許可):スケジュールCC(又はMCC)
【0097】
−PDSCH/PUSCH:スケジュールCCで検出されたPDCCHのCIFが指示するCC
【0098】
-DL ACK/NACK(例えば、PHICH):スケジュールCC(又はMCC)(例えば、DL PCC)
【0099】
-UL ACK/NACK(例えば、PUCCH):UL PCC
【0100】
従来のCA TDDシステムでは、集約されたCCがすべて同一のUL−DL構成を有する場合だけを考慮している。この場合、すべてのCCにおいてDL/ULサブフレームタイミングが同一であるので、
図5乃至
図10を参照して説明した単一セル状況でのTDD信号送信タイミングをそのまま活用することができる。しかし、最近、CC別UL/DL負荷の違い及びCC別チャネル状態の違いを考慮して、CC別にUL−DL構成を独立して設定する方法が議論中にある。しかし、クロスCCスケジュールが適用される状況で、複数のCCが互いに異なるUL−DL構成を有する場合、CCごとに利用可能なDL/ULサブフレームの位置が異なるため、信号送受信において問題が生じ得る。また、そのため、未だ規定されていない新しいUL/DL ACK/NACKタイミング及び/又はUL/DL許可タイミングなどを規定しなければならないことがある。
【0101】
上述した問題を解決するために、以下、図面を参照して、CA及びTDDをサポートするシステムにおいて信号送信タイミング(例えば、UL ACK/NACK送信タイミング、UL許可送信タイミング、DL ACK/NACK送信タイミング)の設定方法について提案する。また、信号送信タイミングの設定によるUL HARQプロセスの構成方法について提案する。便宜上、以下、UL ACK/NACKを簡単にACK/NACKと呼び、UL許可をUGと呼び、DL ACK/NACKをPHICHと呼ぶことがある。
【0102】
ここで、ACK/NACKタイミングは、特定Dを通じて受信されたDLデータ(例えば、PDSCH)に対するACK/NACKを送信できるように設定されたUを意味したり、DLデータが受信されたDとACK/NACKが送信されるUとの間の時間間隔を意味したりすることができる。UGタイミングは、特定Uを通じて送信されるULデータ(例えば、PUSCH)をスケジュールするUGが受信され得るように設定されたDを意味したり、UGが受信されたDとULデータが送信されるUとの間の時間間隔を意味したりすることができる。PHICHタイミングは、特定Uを通じて送信されたULデータ(例えば、PUSCH)に対するACK/NACK(例えば、PHICH)を受信できるように設定されたDを意味したり、ULデータが送信されたUとACK/NACKが受信されるDとの間の時間間隔を意味したりすることができる。また、特定CC又は特定UD−cfgに設定されたACK/NACKタイミングは、例えば、表4のタイミングを意味する。特定CC又は特定UD−cfgに設定されたUGタイミングは、例えば、表5のタイミングを意味する。特定CC又は特定UD−cfgに設定されたPHICHタイミングは、例えば、表6〜7のタイミングを意味する。
【0103】
ACK/NACKの場合、以下の提案方法を、非クロスCCスケジュール及びクロスCCにかかわらず適用することができる。反面、UG又はPHICHの場合、以下の提案方法は、クロスCCスケジュールモードが設定された場合、又は実際にクロスCCスケジュールが行われる場合に限って適用することができる。例えば、クロスCCスケジュールモードが設定されても、スケジュールCCが自身だけをスケジュールしている場合(すなわち、非クロスCCスケジュール)には、以下の提案方法が適用されないことがある。この場合、スケジュールCCに設定された既存のTDD信号送信タイミングを適用することができる。
【0104】
以下では、発明の理解を助けるために、ACK/NACKタイミング設定の場合には、互いに異なるUL−DL構成を有する1個のPCCと1個のSCCとの搬送波集約を仮定する。また、UG又はPHICHタイミング設定の場合には、互いに異なるUL−DL構成を有する1個のMCCと1個のSCCとの搬送波集約を仮定する。しかし、下記の提案方法は、互いに異なるUL−DL構成を有する複数のSCCのそれぞれを対象として適用可能である。例えば、PCC(ACK/NACKタイミング設定の場合)又はMCC(UG又はPHICHタイミング設定の場合)と異なるUL−DL構成を有する複数のSCCがある場合、各SCC及びPCC、又は各SCC及びMCCに対して個別的に下記の提案方式を適用することができる。
【0105】
以下では、DはDL SF、Sは特別SF、UはUL SFを意味する。Sは、D又はUとして使用され、別に言及しない限りDとして使用されると仮定する。また、SF又はms単位は、送信時間間隔(TTI)と総称することができる。また、CCはセル(又はサービス提供セル)と混用し、PCCはPCellと混用し、SCCはSCellと混用できる。
【0106】
以下の説明で、信号送受信過程は、実施主体が端末である場合を中心に記述する。実施主体が基地局(又はリレー)として与えられる場合には、以下の説明で、信号送受信の方向だけが変わるだけで、同一の内容を適用することができる。
【0108】
ACK/NACKタイミング−方法1−1
【0109】
異なるUL−DL構成を有するPCCとSCCとが集約された場合、ACK/NACKタイミング設定規則を次のように考慮することができる。本方法は、クロスCCスケジュール時に、クロスSFスケジュール動作を含むことができる。ここで、クロスSFスケジュールは、DL SF#nで、DL SF#(n+k)(k>0)を通じて送信されるDLデータをスケジュールすることを意味する。
【0110】
・PCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0111】
PCCのACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0112】
−複数CC⇒単一CCへの(又は、逆に)再設定(reconfiguration)のときに、少なくともPCCのACK/NACKタイミングに対しては基地局と端末との間の不一致(misalignment)を防止することができる。
【0113】
・SCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0114】
まず、全体UL−DL構成(例えば、表1)のうち、PCC及びSCCがすべてUであるSF(s)がすべてUに設定されたUL−DL構成を選択することができる。次に、該当のUL−DL構成のうち、Uの個数が最も少ない(等価的に、Dの個数が最も多い)UL−DL構成を選択し、ここに、設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる。等価的に、全体UL−DL構成のうち、PCC又はSCCがDであるSF(s)がすべてDに設定されたUL−DL構成を選択することができる。次に、該当のUL−DL構成のうち、Dの個数が最も少ない(等価的に、Uの個数が最も多い)UL−DL構成(以下、“DLユニオン”)を選択し、ここに、設定されたACK/NACKタイミング(以下、“共通のACK/NACKタイミング”)を適用することができる。
【0115】
−DLユニオンの場合、SCCのすべてのDに対するACK/NACKタイミングが、PCCのUに設定され得るようにD/Uが設定されている。
【0116】
−好ましくは、DLユニオンにおいて、SCCのDとSFタイミングが一致するDに対するACK/NACKタイミングだけを選んで適用することができる。
【0117】
・PCC及びSCCを通じて受信されるすべてのDLデータに対して共通のACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0118】
図14及び
図15は、本実施例に係るACK/NACKタイミングの設定方法を例示する。便宜上、PCCとMCCが同一のCCであると仮定し、これらをすべてPCCと表示する。また、UL−DL構成をUD−cfgと表示する。
【0119】
図14は、PCCとSCCがそれぞれUD−cfg#3,#6である場合を示す。この場合、方法1−1を適用すると、次のとおりである。
【0120】
・CCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0121】
PCC(すなわち、UD−cfg#3)のACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0122】
・SCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0123】
PCCとSCCがすべてUであるSF(すなわち、SF#2、3、4)がすべてUに設定されているUD−cfg(すなわち、UD−cfg#0、#3、#6)のうち、Uの個数が最も少ないUD−cfg(すなわち、UD−cfg#3)(*)に設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる(
図14(a))。等価で、PCC又はSCCがDであるSF(s)(すなわち、SF#0、1、5、6、7、8、9)がすべてDに設定されているUD−cfg(すなわち、UD−cfg#3、#4、#5)のうち、Dの個数が最も少ないUD−cfg(すなわち、UD−cfg#3)(*)に設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる(
図14(b))。
【0124】
図15は、PCCとSCCがそれぞれUD−cfg#2,#4である場合を示し、この場合、方法1−1を適用すると、次のとおりである。
【0125】
・PCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0126】
PCC(すなわち、UD−cfg#2)のACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0127】
・SCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0128】
PCCとSCCがすべてUであるSF(s)(すなわち、SF#2)がすべてUに設定されたUD−cfg(すなわち、UD−cfg#0〜6)のうち、Uの個数が最も少ないUD−cfg(すなわち、UD−cfg#5)(*)に設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる(
図15(a))。等価で、PCC又はSCCがDであるSF(s)(すなわち、SF#0、1、3〜9)がすべてDに設定されているUD−cfg(すなわち、UD−cfg#5)のうち、Dの個数が最も少ないUD−cfg(すなわち、UD−cfg#5)(*)に設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる(
図15(b))。
【0129】
ACK/NACKタイミング−方法1−2
【0130】
互いに異なるTDD UL−DL構成を有する複数のCC(例えば、PCC、MCC、SCC、PCC(=MCC)、SCC)が集約された場合、クロスCCスケジュール時に、追加のクロスSFスケジュール動作を導入しないために、次のようなACK/NACKタイミング設定規則を考慮することができる。
【0132】
・PCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0133】
PCCのACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0134】
・SCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0135】
非クロスCCスケジュール:PCCとSCCのDLユニオン(方法1−1)に設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0136】
クロスCCスケジュール:SCC又は該当のSCCをクロス−CCスケジュールするように設定されたMCCがUに設定されたSFがすべてUであり、これを除いた残りのSF(すなわち、該当の2個のCCがすべてDに設定されたSF)がすべてDに設定される仮想のUL−DL構成を“ULU−cfg”と定義する。最終的に、PCCと該当のULU−cfgのDLユニオンに設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0137】
・SCCをクロス−CCスケジュールするように設定されたMCCがUで、該当のSCCがDであるSF(以下、衝突SF)では、該当のSCCのDに対するスケジュールをあきらめることができる。この場合、端末は、衝突SFでSCCに対するDL許可DCIフォーマットを受信するための過程(例えば、探索空間監視、PDCCH候補に対するブラインド復号)を省略できる。
【0139】
・PCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0140】
PCCのACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0141】
・SCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0142】
非クロスCCスケジュール:PCCとSCCのDLユニオンに設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0143】
クロスCCスケジュール:SCCをクロスCCスケジュールするように設定されたMCCとPCCのDLユニオンに設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0144】
・該当のSCCをクロスCCスケジュールするように設定されたMCCがUで、該当のSCCがDである衝突SFで、該当のSCCのDに対するスケジュールをあきらめることができる。この場合、端末は、衝突SFで、SCCに対するDL許可DCIフォーマットを受信するための過程(例えば、探索空間監視、PDCCH候補に対するブラインド復号)を省略できる。
【0146】
・PCCを通じて送信されるDLデータに対するACK/NACK
【0147】
PCCのACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0148】
・SCCを通じて送信されるDLデータに対するACK/NACK
【0149】
非クロスCCスケジュール:PCCとSCCのDLユニオンに設定されたACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0150】
クロスCCスケジュール:PCCのACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0151】
・PCC又はSCCをクロス−CCスケジュールするように設定されたMCCがUで、該当のSCCがDである衝突SFで、該当のSCCのDに対するスケジュールをあきらめることができる。この場合、端末は、衝突SFで、SCCに対するDL許可DCIフォーマットを受信するための過程(例えば、探索空間監視、PDCCH候補に対するブラインド復号)を省略できる。
【0152】
上述した方法1−1、1−2(又は、その他の方式)を適用してACK/NACKタイミングを設定する場合、送信対象になるACK/NACKビット/数がPCCのU別に互いに異なるように設定され得る。この場合、効率的なACK/NACK送信リソースの使用のために、PCCの各Uを通じて送信されるACK/NACKに対して、互いに異なるPUCCHリソース/フォーマット(例えば、PUCCHフォーマット1a/1b、PUCCHフォーマット3)及び/又は互いに異なる送信方式(例えば、マルチ−ビットACK/NACK符号化、ACK/NACK選択)を設定/適用することを考慮することができる。
【0153】
例えば、PCCの特定U(例えば、PCC−U1)を通じてはPCC及びSCCの両方に対するACK/NACKが同時に送信されるように設定される一方、PCCの他の特定U(例えば、PCC−U2)を通じてはPCCに対するACK/NACKだけが送信されるように設定され得る。このとき、PCC-U1及びPCC-U2を通じて送信されるACK/NACKに対して、互いに異なるPUCCHリソース及び/又は互いに異なる送信方式(例えば、PUCCHフォーマット)を適用することを考慮することができる。具体的には、PCC−U1を通じて送信されるACK/NACKに対しては、明示的PUCCHリソース(例えば、PUCCHフォーマット3)を使用するマルチ−ビットACK/NACK符号化方式を適用し、PCC−U2を通じて送信されるACK/NACKに対しては、暗黙PUCCHリソース(例えば、PUCCHフォーマット1a/1b)を使用するACK/NACK選択方式を適用することができる。すなわち、PCCの特定Uを通じてN個(例えば、N=2)以上のCCに対するACK/NACKが送信されるように設定される場合と、N個未満のCCに対するACK/NACKが送信されるように設定される場合とに分けて、ACK/NACKの送信のためのPUCCHフォーマット、リソース割当方式を変更することができる。
【0154】
図16は、上記の提案方式によるACK/NACKを送信する過程を例示する。
図16を参照すると、端末は、DLデータ(例えば、PDSCH)を受信した後に、ACK/NACK情報を生成する(S1602)。その後、端末は、サブフレーム#nでACK/NACK情報を送信するためにPUCCHリソース割当過程を行う(S1604)。ここで、PUCCHリソース割当過程は、サブフレーム#nで何個(N)のCCに対するACK/NACK情報が送信されるように設定されているかを考慮して決定される。例えば、Nが1である場合、ACK/NACK情報は、PUCCHフォーマット1a/1b(暗黙的リソース)を通じて送信できる(S1606)。一方、Nが2以上である場合、ACK/NACK情報は、PUCCHフォーマット3(明示的リソース)を通じて送信できる(S1606)。
【0155】
UL許可(UG)又はPHICHタイミング−方法1−3
【0156】
互いに異なるUL−DL構成を有するMCCとSCCとが集約された場合、UG又はPHICHタイミングの設定規則を、次のように考慮することができる。
【0157】
・MCCを通じて送信されるULデータに対するUG又はPHICH
【0158】
MCCのUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0159】
クロスCCスケジュールモードから非クロスCCスケジュールモードへの(又は、逆に)再設定時に、少なくともMCCのUG又はPHICHタイミングに対しては基地局と端末間に不一致を防止することができる。
【0160】
・SCCを通じて送信されるULデータに対するUG又はPHICH
【0161】
まず、全体UL−DL構成のうち、MCC又はSCCがUであるSF(s)がすべてUに設定されたUL−DL構成を選択することができる。次に、該当のUL−DL構成のうち、Uの個数が最も少ない(等価的に、Dの個数が最も多い)UL−DL構成(以下、“ULユニオン”)を選択し、ここに、設定されたUG又はPHICHタイミング(以下、“共通UG又はPHICHタイミング”)を適用することができる。
【0162】
−ULユニオンの場合、SCCのすべてのUに対するUG又はPHICHタイミングがMCCのDに設定可能なようににD/Uが設定されている。
【0163】
−好ましくは、ULユニオンにおいて、SCCのUとSFタイミングが一致するUに対するUG又はPHICHタイミングだけを選んで適用することができる。
【0164】
・MCC及びSCCを通じて送信されるすべてのULデータに対して、共通のUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0165】
方法1−3(又は、その他の方式)を適用してUG又はPHICHタイミングを設定する場合、MCC単独で動作するときにはUG又はPHICHを送信できるように設定されていないMCCの特定D(例えば、MCC−D1)を、MCC/SCCの特定UでのPUSCH送信に対するUG又はPHICHタイミングに設定することができる。便宜上、MCC−D1にUG又はPHICHタイミングが設定されたMCC/SCCのUを、孤児Uと呼ぶ。ここで、MCC−D1は、表1、表6及び表7を参照して確認することができる。この場合、孤児U(又は、孤児Uを含むCCに設定されたすべてのU)は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わずに)一時的なUGにだけ依存する一過性のPUSCHスケジュール/送信の用途に使用することができる。ここで、一過性のPUSCH送信は、PHICHはいなくてもHARQプロセスは伴われるが、非適応的再送信なしに、UL許可ベースの(適応的)再送信だけを運用することを意味する。例えば、一過性のPUSCH送信は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わない)ULデータ、及び/又はUCI(例えば、ACK/NACK及び/又はCQI/PMI/RIなど)を搬送するために使用することができる。又は、孤児U(又は、孤児Uを含むCCに設定されたすべてのU)に対してはPUSCHスケジュール/送信を制限し、他の用途(例えば、PUCCH及び/又はSRS及び/又はPRACH送信だけ許容)に使用する方法を考慮することができる。この場合、端末は、孤児Uに対応するMCCのD(すなわち、MCC−D1)でUL許可DCIフォーマットを受信するための過程(例えば、探索空間監視、PDCCH候補に対するブラインド復号)を省略できる。
【0166】
図17及び
図18は、本実施例に係るUG/PHICHタイミングの設定方法を例示する。便宜上、PCCとMCCが同一のCCであると仮定し、これらをすべてPCCと表示する。また、UL−DL構成をUD−cfgと表示する。
【0167】
図17は、PCCとSCCがそれぞれUD−cfg#3、#6である場合を示す。この場合、前記提案方法を適用すると、次のとおりである。
【0168】
・PCCを通じて送信されるULデータに対するUG又はPHICH
【0169】
PCC(すなわち、UD−cfg#3)のUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0170】
・SCCを通じて送信されるULデータに対するUG又はPHICH
【0171】
PCC又はSCCがUであるSF(s)(すなわち、SF#2、#3、#4、#7、#8)がすべてUに設定されたUD−cfg(すなわち、UD−cfg#0、#6)のうち、Uの個数が最も少ないUD−cfg(すなわち、UD−cfg#6)(*)に設定されたUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0172】
図18は、PCCとSCCがそれぞれUD−cfg#2、#4である場合を示し、この場合、上記の提案方法を適用すると、次のとおりである。
【0173】
・PCCを通じて送信されるULデータに対するUG又はPHICH
【0174】
PCC(すなわち、UD−cfg#2)のUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0175】
・SCCを通じて送信されるULデータに対するUG又はPHICH
【0176】
PCC又はSCCがUであるSF(s)(すなわち、SF#2、3、7)がすべてUに設定されたUD−cfg(すなわち、UD−cfg#0、#1、#6)のうち、Uの個数が最も少ないUD−cfg(すなわち、UD−cfg#1)(*)に設定されたUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0178】
実施例1の方法を適用すると、ACK/NACKタイミング、UGタイミング、PHICHタイミングは、集約されたCC(例えば、PCC及びSCC)に設定されていない他のUD−cfgによって決定可能である。しかし、D又はUを基準に、PCCのUD−cfgとSCCのUD−cfgのいずれか一方が他方に含まれる場合(すなわち、入れ子(nested)構造)に、実施例1の方法を適用すると、ACK/NACKタイミング、UGタイミング、PHICHタイミングは、PCC又はSCCのUD−cfgに設定されたタイミングに従うようになる。したがって、複数のCCが集約され、これらのUD−cfgが入れ子関係にある場合、実施例1のタイミング設定過程をより単純化することができる。
【0179】
具体的に、
図19で陰影部分に該当するCA組合せ(UD−cfg#1と#3のCA、UD−cfg#2と#3のCA、UD−cfg#2と#4のCA)に対してだけ実施例1を適用し、残りのCA組合せに対しては、下記の提案方法を適用することができる。
【0180】
ACK/NACKタイミング−方法2−1
【0181】
・PCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0182】
PCCに設定されているACK/NACKタイミングをそのまま適用することができる。
【0183】
・SCCを通じて受信されるDLデータに対するACK/NACK
【0184】
PCCとSCCのうち、Uの個数が更に少ない(等価的に、Dの個数が更に多い)CCに設定されたACK/NACKタイミング(すなわち、“共通のACK/NACKタイミング”)を適用することができる。
【0185】
−好ましくは、前記選択されたCCのUD−cfgにおいて、SCCのDとSFタイミングが一致するDに対するACK/NACKタイミングだけを選んで適用することができる。
【0186】
・PCC及びSCCを通じて受信されるすべてのDLデータに共通して、前記決定された共通のACK/NACKタイミングを適用することができる。
【0187】
UG又はPHICHタイミング−方法2−2
【0188】
・MCCを通じて送信されたULデータに対するUG又はPHICH
【0189】
MCCのUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0190】
・SCCを通じて送信されたULデータに対するUG又はPHICH
【0191】
MCC及びSCCのうち、Uの個数が更に多い(等価的に、Dの個数が更に少ない)CCに設定されたUG又はPHICHタイミング(すなわち、“共通のUG又はPHICHタイミング”)を適用することができる。
【0192】
−好ましくは、前記選択されたCCのUD−cfgにおいて、SCCのUとSFタイミングが一致するUに対するUG又はPHICHタイミングだけを選んで適用することができる。
【0193】
・MCC及びSCCでのすべてのULデータ送信に共通して、前記決定された共通のUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0194】
実施例3:信号送受信タイミング及びUL HARQプロセス
【0195】
表8を参照して説明したように、TDDの場合、UL−DL構成別にUL SFの数が異なるように規定されており、これに基づくUL HARQプロセスの個数及びUL HARQ RTTもUL−DL構成によって異なるように設定可能である。
【0196】
一方、実施例1、2のUG又はPHICHタイミング割当方式を適用する場合、特定MCC/SCCの組合せでは、MCC/SCC自体に設定されているUL HARQ RTTとは異なるUL HARQ RTTを有するUD−cfgのUG又はPHICHタイミングを適用する場合が発生し得る。例えば、MCCがUD−cfg#6で、SCCが(10SFs又は10msのUL HARQ RTTを有する)UD−cfg#1であると仮定する。この場合、実施例1、2の提案方式を適用すると、SCC Uに対して、UD−cfg#6に設定されたUG又はPHICHタイミング及び(10SFs又は10msではない)UL HARQ RTTが適用されるので、全体UL HARQタイミング設定に問題が発生することがある。
【0197】
図20は、実施例1、2のUG又はPHICHタイミング割当方式を適用するときに、UL HARQタイミング設定に問題が発生するCA組合せを例示する。同図において陰影部分がUL HARQタイミング設定に問題が発生するCA組合せを示す。便宜上、陰影に該当するMCC/SCCの組合せを適用不能MSコーム(non−applicable MCC/SCC−comb)と呼び、残りのMCC/SCCの組合せを適用可能MSコームと呼ぶ。
図20(a)は、MCCにMCCのUG又はPHICHタイミングを適用し、SCCに共通のUG又はPHICHタイミングを適用する場合を示す。
図20(b)は、MCCとSCCの両方に共通のUG又はPHICHタイミングを適用する場合を示す。
【0198】
したがって、適用可能MSコームに対しては、前記提案のUG又はPHICHタイミング設定方法をそのまま適用し、適用不能MSコームに対して、次の方法を考慮することができる。
【0199】
0)実施例1、2のUG又はPHICHタイミング設定方法を適用し、共通のUG又はPHICHタイミングが適用されるCCに限って、下記の方法3−0又は方法3−0−1に基づいてUL HARQ RTTをN*10SFs又はN*10ms(Nは1以上の整数で、好ましくは、1又は2である)に転換して運営したり、
【0200】
1)(DL/ULの両方に対して、又はULに対してだけ)クロス−CCスケジュール設定を許容しなかったり、
【0201】
2)(DL/ULの両方に対して、又はULに対してだけ)搬送波集約を許容しなかったり、
【0202】
3)クロス−CCスケジュールが設定された場合、該当のSCCに対するULデータスケジュール/送信をあきらめたり、
【0203】
4)下記の方法3−1に基づくUG又はPHICHタイミング設定方法を適用したり、
【0204】
5)下記の方法3−2に基づくUG又はPHICHタイミング設定方法を適用したりすることができる。
【0206】
・UG/PHICH⇒PUSCHタイミング関係(便宜上、これらの時間差をK SFs又はK msと呼ぶ)は、実施例1、2の共通のUG又はPHICHタイミングを順守することができる。
【0207】
・PUSCH⇒PHICH/UG間のタイミング関係(便宜上、これらの時間差をL SFs又はL msと呼ぶ)は、UG/PHICH⇒PUSCH⇒UG/PHICHの所要時間がN*10SFs又はN*10msになるように設定することができる。Nは1以上の整数で、好ましくは、1又は2である。
【0208】
すなわち、L=N*10−Kになるように設定することができる。
【0209】
HARQプロセス構成−方法3−0−1
【0210】
・SF#nでのPUSCH送信に対して、実施例1、2の共通のUG又はPHICHタイミングを適用して、UG⇒PUSCHタイミング関係(便宜上、これらの時間差をK SFs又はK msと呼ぶ)を設定することができる。
【0211】
・SF#nでのPUSCH送信に対して、実施例1、2の共通のUG又はPHICHタイミングを適用して、PUSCH⇒PHICHタイミング関係(便宜上、これらの時間差をL SFs又はL msと呼ぶ)を設定することができる。
【0212】
・最終的に、N*10SFs又はN*10ms間隔のPUSCH送信が同一のPUSCH HARQプロセスを構成するように、PHICH⇒UG間のタイミング関係を設定することができる。すなわち、PHICHとUGの時間差を(0ではない)H=N*10−K−Lに設定することができる。
【0213】
例えば、SF#nでのPUSCH、SF#(n+L)でのPHICH、SF#(n+L+(N*10−K−L))=SF#(n+N*10−K)でのUG、SF#(n+N*10−K+K)=SF#(n+N*10)でのPUSCHが同一の一つのPUSCH HARQプロセスを構成するように割り当て可能である。
【0214】
したがって、PUSCH送信の観点から見ると、端末は、SF#(n−K−(N*10−K−L))=#(n−K−H)=#(n−L)=#(n−(N*10−L))のMCCでPHICHを受信したり/受信し、SF#(n−K)のMCCでUL許可を受信したりした場合、SF#nのSCCでPUSCHを送信することができる。PUSCHが初期送信であるか、再送信であるかは、PHICHが受信されたか否か、UL許可の内容(例えば、新規データ指示子(NDI)がトグルされたか否か)によって定められる。
【0215】
参考に、提案方法3−0−1を適用した例を挙げると、次のとおりである。実施例1、2ベースのUG又はPHICHタイミング設定方式によってULユニオンがDU−cfg#6に決定された状況で、SF#3でのPUSCH送信に対する20[TTI]UL HARQ RTTベースのUL許可/PHICHタイミングは、表5、6、7を参照して、下記のように設定することができる。TTI単位はSF又はmsであってもよい。
【0216】
・SF#3でのPUSCH送信に対してULユニオンタイミング、すなわち、UD−cfg#6に設定されているUL許可/PHICHタイミングを適用して、UL許可⇒PUSCH間のタイミング関係、すなわち、時間間隔K[TTI]を決定することができる。
【0217】
表5を参照すると、SF#6でのUL許可⇒SF#(10+3)でのPUSCH間のタイミングの差は、K=7[TTI]となる。
【0218】
・SF#3でのPUSCH送信に対してULユニオンタイミング、すなわち、UD−cfg#6に設定されているUL許可/PHICHタイミングを適用して、PUSCH⇒PHICH間のタイミング関係、すなわち、時間間隔L[TTI]を決定することができる。
【0219】
表7を参照すると、SF#3でのPHICH⇒SF#9でのPHICH間のタイミングの差は、L=6[TTI]となる。
【0220】
・20[TTI]間隔を有するSF#3でのPUSCH送信が同一の一つのPUSCH HARQプロセスを構成するように、PHICH⇒UL許可間のタイミング関係、すなわち、時間間隔20−K−L[TTI]を決定することができる。
【0221】
上記の結果を適用すると、PHICH⇒UL許可間のタイミングの差は、20−K−L=20−7−6=7[TTI]となる。
【0222】
・結果的に、SF#3でのPUSCH、SF#(3+L)=SF#9でのPHICH、SF#(9+(20−K−L))=SF#16でのUL許可、SF#(16+K)=SF#23でのPUSCHが同一の一つのPUSCH HARQプロセスを構成するように割り当て可能である。
【0224】
・MCC UでのPUSCH送信に対するUG又はPHICH
【0225】
MCCのUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0226】
・SCC U(すなわち、SF#n)でのPUSCH送信に対するUG又はPHICH
【0227】
UGタイミング(以下、SF#UG):SF#(n−p)又はその前に存在する、SF#nと最も近いMCCのDに設定することができる。ここで、pは1以上の整数で、好ましくは、4である。
【0228】
PHICHタイミング(以下、SF#PH):UGタイミングでN*10SFs又はN*10msの後の時点、すなわち、SF#(UG+N*10)でのMCCのDに設定することができる。
【0229】
n−UG>10−p(例えば、6)の場合:PH−n<p(例えば、4)になるので、SF#nのSCC Uに対しては、10SFs又は10msのHARQ RTTを有する同期式HARQをサポートできない。したがって、該当のSCC Uに対して、次のような方法を考慮することができる。
【0230】
Alt 0)方法3−0、3−0−1又は3−2を適用することができる。
【0231】
Alt 1)UG及びPHICHタイミングをそれぞれSF#UG、SF#(UG+20)に設定して、20SFs又は20msのHARQ RTTを有する同期式HARQをサポートすることができる。
【0232】
Alt 2)UGタイミングだけをSF#UGに設定し(すなわち、PHICHタイミング設定なし)、SF#nは(PHICHベースのHARQプロセスを伴わずに)一時的なUGにだけ依存する一過性のPUSCHスケジュール/送信の用途に使用することができる。ここで、一過性のPUSCH送信は、PHICHはなくても、HARQプロセスは伴うが、非適応的再送信なしに、UL許可ベースの(適応的)再送信だけを運用することを意味する。例えば、一過性のPUSCH送信は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わない)ULデータ、及び/又はUCI(例えば、ACK/NACK及び/又はCQI/PMI/RIなど)を搬送するために使用することができる。
【0233】
Alt 3)SF#nのSCC Uに対するPUSCHスケジュール/送信を制限し、SF#nのSCC Uを他の用途(例えば、PUCCH及び/又はSRS及び/又はPRACH送信だけ許容)に使用することができる。
【0235】
実施例1、2のUG又はPHICHタイミング設定方法(例えば、ULユニオン)を適用し、共通のUG又はPHICHタイミングが適用されるCC(例えば、SCC)に限って、一つのUL HARQプロセスが(ホップしながら)使用する複数のUL SFタイミングにSCC D又はSが含まれる場合に、該当のSCC D又はSでULデータ送信をスキップすることができる。そのために、該当のSCC D又はSに対応する(すなわち、該当のSFタイミングでのPUSCHをスケジュールするUG、及び該当のSFタイミングでのPUSCHに対するACK/NACK(PHICH)を送信する)MCC DL SFで、ULデータ送信のためのUG(及び/又はPHICH)スケジュール/受信を省略できる。
【0236】
すなわち、ULユニオンタイミングに基づいて、一つのUL HARQプロセスが(ホップしながら)使用する複数のSCC ULタイミングを連結し、SCCにいないULタイミングでのデータ(例えば、PUSCH)送信及びこれに関連する制御情報(例えば、PHICH/UG)の送受信は(ULユニオンタイミング上で)スキップすることができる。制御情報のスキップの時に、UL HARQプロセス内でSCC UL間の連結は、先行SCC ULに対応するULユニオンPHICHタイミング、後行SCC ULに対応するULユニオンUGタイミングを用いて行うことができる(ここで、該当の先後行ULは、ULユニオン(HARQ)タイミング上で隣接していないULであってもよい)。例えば、先行SCC ULでSCC PUSCH送信⇒先行SCC ULに対応するULユニオンPHICHタイミングでPHICH受信(MCC)⇒後行SCC ULに対応するULユニオンUL許可タイミングでUL許可受信(MCC)⇒後行SCC ULでSCC PUSCH送信の順にHARQプロセスを連結することができる(ここで、先行SCC UL及び後行SCC UL間にあるULユニオン上のULに対するPHICH/UL許可スケジュール/受信は省略される)。その他の場合(すなわち、上記のようなスキップがない場合)、UL HARQプロセス内でSCC UL間の連結は、ULユニオン上の先行ULに対するPHICHタイミング、ULユニオン上の後行ULをスケジュールするUGタイミングを用いて行うことができ、このとき、該当の先行後行ULは、ULユニオン(HARQ)タイミング上で隣接しているULであってもよい。例えば、ULユニオン上の先行ULでSCC PUSCH送信⇒ULユニオン上の先行ULに対するPHICHタイミングでPHICH受信(MCC)⇒ULユニオン上の後行ULに対するUL許可タイミングでUL許可受信(MCC)⇒ULユニオン上の後行ULでSCC PUSCH送信の順にHARQプロセスを連結することができ、ここで、該当の先後行SCC ULは、ULユニオン(HARQ)タイミング上で隣接したUL関係にあるため、これに関連するPHICH/UL許可スケジュール/受信に対する省略はない。
【0237】
整理すると、MCCとSCCのULユニオンであるUD−cfgに規定されているUL許可又はPHICHタイミング(すなわち、ULユニオンタイミング)を適用して、SCCの特定PUSCH HARQプロセスに関連したPUSCH送信(及びPHICH/UL許可送信)を時間順に行うことができる。ただし、ULユニオンであるUD−cfgに規定された特定PUSCH送信タイミング(U1)がSCCにUL SFで規定されていない場合、U1の後の利用可能な最初のSCC UL SF(U2)を通じて、U1を通じて送信しなければならないPUSCH送信を行うことができる。ここで、該当のULユニオンタイミングに基づいて、U1直前の、PUSCH送信を行うことができる(SCCに対してUL SFである)UL SFをU0と仮定する。この場合、U0でのPUSCH送信、U0でのPUSCH送信に対する(すなわち、該当のPUSCHに対するACK/NACKが送信される)PHICHタイミング(D0)でのPHICH受信、U2でのPUSCHをスケジュールするUL許可タイミング(D2)でのUL許可受信、U2でのPUSCH送信の順にPUSCH HARQに関連する動作を行うことができる。このとき、D0及びD2は、ULユニオンタイミングによって同一又は異なるSFタイミングであってもよい。ここで、D2は、D0を含んで、D0の後にD0から最も近い(ULユニオンタイミング上の有効な(valid))D2 SFタイミング(例えば、UGタイミング)で規定することができる。
【0238】
本方法を、例を挙げて説明すると、次のとおりである。UD−cfg#6がMCCで、UD−cfg#1がSCCである場合を仮定すると、MCCの場合、SF#2、3、4、7、8がUL SFであり、SCCの場合、SF#2、3、7、8がUL SFである。ここで、ULユニオン方法を適用すると、SCCでのPUSCH HARQプロセス(すなわち、UL許可/PUSCH/PHICH送信)は、UD−cfg#6(MCC)に規定されているUL許可又はPHICHタイミングに合せて行うことができる。SCCのSF#2での初期PUSCH送信によって開始される特定PUSCH HARQプロセスに対して方法3−2を適用する場合、端末は、UD−cfg#6(MCC)に合せて、次のような動作を行うことができる。
【0239】
1)SF#2でのPUSCHをスケジュールするUL許可タイミング(D0)でUL許可受信
【0240】
2)SF#2でPUSCH送信(初期送信)
【0241】
3)SF#2でのPUSCH送信に対するPHICHタイミング(D1)でPHICH受信
【0242】
SF#13(=#2+11(RTT))でのPUSCHをスケジュールするUL許可タイミング(D2)でUL許可受信
【0243】
このとき、D1及びD2は、同一のSFタイミングであってもよい
【0244】
4)SF#13でPUSCH送信(第1の再送信)
【0245】
5)SF#13でのPUSCH送信に対するPHICHタイミング(D3)でPHICH受信
【0246】
6)SF#27(=#13+14(RTT))でのPUSCHをスケジュールするUL許可タイミング(D4)でUL許可受信
【0247】
このとき、D3とD4は、同一又は互いに異なるSFタイミングであってもよく、D4は、D3を含んで、D3の後のD3から最も近い(ULユニオンタイミング上で有効な(valid))D4 SFタイミングに設定することができる
【0248】
一方、ULユニオンであるUD−cfg#6に規定されているタイミングが適用される場合、SF#13でのPUSCHに対する再送信はSF#24で行うことができる。しかし、SF#24の場合、SCCでは、UL SFではないDL又はS SFで規定されているので、提案の方式を通じて該当のSF#24でのPUSCH送信及びこれをスケジュールするUL許可受信、これに対するPHICH受信を省略し、該当のSF#24の後に利用可能な最初のSCCのUL SFであるSF#27を通じて、SF#13でのPUSCHに対する再送信を行うように設定することができる
【0249】
7)SF#27(=#13+14(RTT))でPUSCH送信(第2の再送信)
【0250】
8)SF#27でのPUSCH送信に対するPHICHタイミング(D5)でPHICH受信
【0251】
SF#38(=#27+11(RTT))でのPUSCHをスケジュールするUL許可タイミング(D6)でUL許可受信
【0252】
このとき、D5とD6は、同一のSFタイミングであってもよい
【0253】
9)SF#38でPUSCH送信(第3の再送信)
【0254】
10)SF#38でのPUSCH送信に対するPHICHタイミング(D7)でPHICH受信
【0255】
SF#52(=#38+14(RTT))でのPUSCHをスケジュールするUL許可タイミング(D8)でUL許可受信
【0256】
このとき、D7とD8とD0は、同一のSFタイミングであってもよい
【0257】
上記の例を時間順により詳しく説明すると、次のとおりである。
【0258】
・ULユニオンであるUD−cfg#6に規定されたUL HARQタイミングをSCCに適用する場合、SCC PUSCHのために、次のようなUL HARQ過程が予想される。
【0259】
SF#2:PUSCH⇒SF#6:PHICH+UG⇒SF#13:PUSCH⇒SF#19:PHICH+UG⇒SF#24:PUSCH(invalid on SCC)⇒SF#30:PHICH+UG⇒SF#37:PUSCH⇒SF#41:PHICH+UG⇒SF#48:PUSCH⇒SF#55:PHICH+UG⇒SF#62:PUSCH
【0260】
・しかし、SF#24は、SCC(UD−cfg#1)がDLであるため、SCC PUSCH送信に使用することができない。したがって、SCCに方法3−2を適用する場合、UL HARQタイミングは、次のように与えられることができる。
【0261】
SF#2:PUSCH⇒SF#6:PHICH+UG⇒SF#13:PUSCH⇒SF#19:PHICH⇒SF#20:UG⇒SF#27:PUSCH⇒SF#31:PHICH+UG⇒SF#38:PUSCH⇒SF#45:PHICH+UG⇒SF#52:PUSCH
【0262】
図21乃至
図25は、MCCのUD−cfgとSCCのUD−cfgによって方法3−1を通じて算出された(10−SFs同期式HARQサポートが可能な)SCC Uに対するUG/PHICHタイミングを例示する。
図21乃至
図25は、それぞれ、MCCのUD−cfgが#0、#1、#2、#3、#6である場合を示す。同図で、SF#mに設定された数字kは、SF#(m+k)でSCC Uを通じて送信されるPUSCHに対するUG/PHICHタイミングが、SF#mでのMCCのDに設定されることを意味する。
【0263】
図21乃至
図25に関する説明は、同一/類似しているので、
図21及び
図24についてだけ代表的に説明する。
図21を参照すると、MCCがUD−cfg#0で、SCCがUD−cfg#6(SF#2、3、4、7、8に5個のUが存在)である場合、(SF#0、1、6のMCC DをUG又はPHICHタイミングに設定して)SF#2、4、7のSCC U(n−UG≦6)に対してだけ10SFs RTT同期式HARQをサポートし、SF#3、8のSCC U(n−UG>6)に対してはAlt 0〜3を適用することができる。また、
図24を参照すると、MCCがUD−cfg#3で、SCCがUD−cfg#1(SF#2、3、7、8に4個のUが存在)である場合、(SF#1、8、9でのMCCのDをUG又はPHICHタイミングに設定して)SF#2、3、7のSCC U(n−UG≦6)に対してだけ10SFs RTT同期式HARQをサポートし、SF#8のSCC U(n−UG>6)に対してはAlt 0〜3を適用することができる。
【0264】
上記の方法3−0、3−0−1、3−1又は3−2(又は、その他の方式)を適用して、UG又はPHICHタイミングを設定する場合、MCC単独で動作するときには、UG又はPHICHを送信できるように設定されていないMCCの特定D(例えば、MCC−D1)を、MCC/SCCの特定UでのPUSCH送信に対するUG又はPHICHタイミングに設定することができる。便宜上、MCC−D1にUG又はPHICHタイミングが設定されたMCC/SCCのUを孤児Uと呼ぶ。ここで、MCC−D1は、表1、表6及び表7を参照して確認することができる。この場合、孤児U(又は、孤児Uを含むCCに設定されたすべてのU)は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わずに)一時的なUGにだけ依存する一過性のPUSCHスケジュール/送信の用途に使用することができる。ここで、一過性のPUSCH送信は、PHICHはなくてもHARQプロセスは伴うが、非適応的(non−adaptive)再送信なしに、UL許可ベースの(適応的)再送信だけを運用することを意味する。例えば、一過性のPUSCH送信は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わない)ULデータ、及び/又はUCI(例えば、ACK/NACK及び/又はCQI/PMI/RIなど)を搬送するために使用することができる。又は、孤児U(又は、孤児Uを含むCCに設定されたすべてのU)に対してはPUSCHスケジュール/送信を制限し、他の用途(例えば、PUCCH及び/又はSRS及び/又はPRACH送信だけ許容)に使用する方法を考慮することができる。この場合、端末は、孤児Uに対応するMCCのDでUL許可DCIフォーマットを受信するための過程(例えば、探索空間監視、PDCCH候補に対するブラインド復号)を省略できる。
【0265】
実施例4:信号送受信タイミング及びUL HARQプロセス
【0266】
実施例3のUL HARQプロセスの構成方法は、実施例1、2が適用されるという前提下で、非−適用可能MS−コームに関する内容を扱っている。本実施例では、CC組合せ(すなわち、UD−cfg)にかかわらずに適用可能な一般化されたUL HARQプロセスの構成方法について説明する。次のような方法を考慮することができる。
【0268】
・MCC UでのPUSCH送信に対するUG又はPHICH
【0269】
MCCのUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0270】
・SCC U(すなわち、SF#n)でのPUSCH送信に対するUG又はPHICH
【0271】
UGタイミング(以下、SF#UG):SF#(n−p)又はその前に存在する、SF#nと最も近いMCCのDに設定することができる。ここで、pは1以上の整数で、好ましくは、4である。
【0272】
PHICHタイミング(以下、SF#PH):UGタイミングでN*10SFs又はN*10msの後の時点、すなわち、SF#(UG+N*10)でのMCCのDに設定することができる。ここで、Nは1以上の整数である。例えば、Nは1であってもよい。
【0273】
n−UG>10−p(例えば、6)の場合:PH−n<p(例えば、4)になるので、該当のSF#nのSCC Uに対しては、10SFs又は10msのHARQ RTTを有する同期式HARQをサポートできない。したがって、該当のSCC Uについて、次のような方法を考慮することができる。
【0274】
Alt 1)UG又はPHICHタイミングを、それぞれ、SF#UG、SF#(UG+20)に設定して、20SFs又は20msのHARQ RTTを有する同期式HARQをサポートすることができる。
【0275】
Alt 2)UGタイミングだけをSF#UGに設定し(すなわち、PHICHタイミング設定なし)、SF#nは(PHICHベースのHARQプロセスを伴わずに)一時的なUGにだけ依存する一過性のPUSCHスケジュール/送信の用途に使用することができる。ここで、一過性のPUSCH送信は、PHICHはなくてもHARQプロセスは伴うが、非適応的再送信なしに、UL許可ベースの(適応的)再送信だけを運用することを意味する。例えば、一過性のPUSCH送信は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わない)ULデータ、及び/又はUCI(例えば、ACK/NACK及び/又はCQI/PMI/RIなど)を搬送するために使用することができる。
【0276】
Alt 3)SF#nのSCC Uに対するPUSCHスケジュール/送信を制限し、SF#nのSCC Uを他の用途(例えば、PUCCH及び/又はSRS及び/又はPRACH送信だけ許容)に使用することができる。
【0277】
一方、UD−cfg#0、#6のHARQ RTTが10SFs又は10msではない点を考慮して、上記規則について、次の例外を規定することができる。
【0278】
・MCCがUD−cfg#1〜#6で、SCCがUD−cfg#0である場合には、SCCに設定されたUG又はPHICHタイミング及びUL HARQ RTTをそのまま適用することができる。
【0279】
・MCCがUD−cfg#1〜#5で、SCCがUD−cfg#6である場合には、SCCに設定されたUG又はPHICHタイミング及びUL HARQ RTTをそのまま適用することができる。
【0280】
図26は、MCCのUD−cfgとSCCのUD−cfgによって前記方法4−1を通じて算出されたSCC Uに対するUG/PHICHタイミングを例示する。
図26で、SF#mに設定された数字kは、SF#(m+k)でSCC Uを通じて送信されるPUSCHに対するUG/PHICHタイミングが、SF#mでのMCCのDに設定されることを意味する。
図27は、
図26のUG/PHICHタイミングによる場合に、10−SFs同期式HARQのサポートが可能なSCC U(図面で、“0”で表示)を示す。
【0281】
図26及び
図27を参照すると、MCCがUD−cfg#3で、SCCがUD−cfg#1(SF#2、3、7、8に4個のUが存在)である場合、(SF#1、8、9のMCC DをUG又はPHICHタイミングに設定して)SF#2、3、7のSCC Uに対してだけ10−SFs同期式HARQをサポートし、SF#8のSCC Uに対しては前記Alt 1〜3を適用することができる。他の例として、MCCがUD−cfg#3で、SCCがUD−cfg#0又は#6である場合には、SCC Uに対して、SCCに設定されたUG又はPHICHタイミング及びUL HARQ RTTをそのまま適用することができる。更に他の例として、MCCがUD−cfg#0で、SCCがUD−cfg#6(SF#2、3、4、7、8に5個のUが存在)である場合、(SF#0、1、6のMCC DをUG又はPHICHタイミングに設定して)SF#2、4、7のSCC Uに対してだけ10−SFs同期式HARQをサポートし、SF#3、8のSCC Uに対しては前記Alt 1〜3を適用することができる。
【0283】
本方法は、MCCにかかわらずにすべてのSCCに対してUL HARQ RTTをN*10SFs又はN*10msで運営することを仮定する。ここで、Nは、1以上の整数である。したがって、SCCがUD−cfg#0、#6である場合にも、MCCにかかわらずにSCCのUL HARQ RTTをN*10SFs又はN*10msに転換して運営すると仮定する。この場合、次のような方法を考慮することができる。
【0284】
・MCC UでのPUSCH送信に対するUG又はPHICH
【0285】
MCCのUG又はPHICHタイミングを適用することができる。
【0286】
・SCC U(すなわち、SF#n)でのPUSCH送信に対するUG又はPHICH
【0287】
UGタイミング(すなわち、SF#UG):SF#(n−p)又はその前に存在する、SF#nと最も近いMCCのDに設定することができる。ここで、pは、1以上の整数で、好ましくは、4である。
【0288】
PHICHタイミング(すなわち、SF#PH):UGタイミングでN*10SFs又はN*10msの後の時点、すなわち、SF#(UG+N*10)でのMCCのDに設定することができる。ここで、Nは、1以上の整数である。例えば、Nは1であってもよい。
【0289】
n−UG>10−p(例えば、6)の場合:PH−n<p(例えば、4)になるので、該当のSF#nのSCC Uに対しては、10SFs又は10msのHARQ RTTを有する同期式HARQをサポートできない。したがって、該当のSCC Uに対して、次のような方法を考慮することができる。
【0290】
Alt 1)UG又はPHICHタイミングをそれぞれSF#UG、SF#(UG+20)に設定して、20SFs又は20msのHARQ RTTを有する同期式HARQをサポートできる。
【0291】
Alt 2)UGタイミングだけをSF#UGに設定し(すなわち、PHICHタイミング設定なし)、SF#nは(PHICHベースのHARQプロセスを伴わずに)一時的なUGにだけ依存する一過性のPUSCHスケジュール/送信の用途に使用することができる。ここで、一過性のPUSCH送信は、PHICHはなくてもHARQプロセスは伴うが、非適応的再送信なしに、UL許可ベースの(適応的)再送信だけを運用することを意味する。例えば、一過性のPUSCH送信は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わない)ULデータ、及び/又はUCI(例えば、ACK/NACK及び/又はCQI/PMI/RIなど)を搬送するために使用することができる。
【0292】
Alt 3)SF#nのSCC Uに対するPUSCHスケジュール/送信を制限し、SF#nのSCC Uを他の用途(例えば、PUCCH及び/又はSRS及び/又はPRACH送信だけを許容)に使用することができる。
【0293】
図28は、MCCのUD−cfgとSCCのUD−cfgによって前記方法4−2を通じて算出されたSCC Uに対するUG/PHICHタイミングを例示する。
図28で、SF#mに設定された数字kは、SF#(m+k)でSCC Uを通じて送信されるPUSCHに対するUG/PHICHタイミングがSF#mでのMCCのDに設定されることを意味する。
図29は、
図28のUG/PHICHタイミングによる場合に、10−SFs同期式HARQのサポートが可能なSCC U(図面で、“0”で表示)を示す。
【0294】
図28及び
図29を参照すると、MCCがUD−cfg#1で、SCCがUD−cfg#6(SF#2、3、4、7、8に5個のUが存在)である場合、(SF#0、1、4、5、6のMCC DをUG又はPHICHタイミングに設定して)すべてのSCC Uに対して10−SFs同期式HARQをサポートできる。他の例として、MCCがUD−cfg#6で、SCCがUD−cfg#0(SF#2、3、4、7、8、9に6個のUが存在)である場合、(SF#0、1、5、6、9のMCC DをUG又はPHICHタイミングに設定して)SF#2、3、4、7、9のSCC Uに対してだけ10−SFs同期式HARQをサポートし、SF#8のSCCのUに対しては前記Alt 1〜3を適用することができる。
【0295】
上記の提案方法(又は、その他の方式)を適用してUG又はPHICHタイミングを設定する場合、MCC単独で動作するときには、UG又はPHICHを送信できるように設定されていないMCCの特定D(例えば、MCC−D1)を、MCC/SCCの特定UでのPUSCH送信に対するUG又はPHICHタイミングに設定することができる。便宜上、MCC−D1にUG又はPHICHタイミングが設定されたMCC/SCCのUを孤児Uと呼ぶ。ここで、MCC−D1は、表1、表6及び表7を参照して確認することができる。この場合、孤児U(又は、孤児Uを含むCCに設定されたすべてのU)は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わずに)一時的なUGにだけ依存する一過性のPUSCHスケジュール/送信の用途に使用することができる。ここで、一過性のPUSCH送信は、PHICHはなくてもHARQプロセスは伴うが、非適応的再送信なしに、UL許可ベースの(適応的)再送信だけを運用することを意味する。例えば、一過性のPUSCH送信は(PHICHベースのHARQプロセスを伴わない)ULデータ、及び/又はUCI(例えば、ACK/NACK及び/又はCQI/PMI/RIなど)を搬送するために使用することができる。又は、孤児U(又は、孤児Uを含むCCに設定されたすべてのU)に対してはPUSCHスケジュール/送信を制限し、他の用途(例えば、PUCCH及び/又はSRS及び/又はPRACH送信だけを許容)に使用する方法を考慮することができる。この場合、端末は、孤児Uに対応するMCCのDでUL許可DCIフォーマットを受信するための過程(例えば、探索空間監視、PDCCH候補に対するブラインド復号)を省略できる。
【0296】
図30は、本発明に適用可能な基地局及び端末を例示する。無線通信システムにリレーが含まれる場合に、バックホールリンクにおいて通信は基地局とリレーとの間で行われ、アクセスリンクにおいて通信はリレーと端末との間で行われる。したがって、図面に例示された基地局又は端末は状況によってリレーに代替してもよい。
【0297】
図30を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリ114及び無線周波(RF)ユニット116を含む。プロセッサ112は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するように構成することができる。メモリ114は、プロセッサ112に接続され、プロセッサ112の動作に関連する様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112に接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリ124及びRFユニット126を含む。プロセッサ122は、本発明で提案した手順及び/又は方法を具現するように構成することができる。メモリ124は、プロセッサ122に接続され、プロセッサ122の動作に関連する様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122に接続され、無線信号を送信及び/又は受信する。基地局110及び/又は端末120は、単一アンテナ又は複数アンテナを有することができる。
【0298】
以上で説明した各実施例は、本発明の構成要素及び特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明した動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含めてもよいし、又は、他の実施例に対応する構成又は特徴と入れ替えてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係のない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めたりできることは自明である。
【0299】
本明細書においては、本発明の各実施例を主に端末と基地局との間のデータ送受信関係を中心に説明した。本明細書において基地局によって行われると説明された特定動作は、場合によっては、その上位ノードによって行ってもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて、端末との通信のために行う多様な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行えることは自明である。基地局は、固定局、ノードB、進化ノードB(eNB)、アクセスポイントなどの用語に代替可能である。また、端末は、ユーザ装置(UE)、移動機(MS)、移動加入者局(MSS)などの用語に代替可能である。
【0300】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0301】
ファームウエア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上説明した機能又は動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶されて、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となった多様な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0302】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは、当業者にとって自明である。したがって、上記の詳細な説明は、すべての面において制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定しなければならず、本発明の均等範囲内でのすべての変更は本発明の範囲に含まれる。