特許第6181837号(P6181837)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シチズンホールディングス株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000002
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000003
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000004
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000005
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000006
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000007
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000008
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000009
  • 特許6181837-携帯型電波時計 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181837
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】携帯型電波時計
(51)【国際特許分類】
   G04C 3/00 20060101AFI20170807BHJP
   G04R 60/12 20130101ALI20170807BHJP
   G04G 17/00 20130101ALI20170807BHJP
   G04G 21/04 20130101ALI20170807BHJP
【FI】
   G04C3/00 K
   G04R60/12
   G04G17/00 H
   G04G21/04
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-206308(P2016-206308)
(22)【出願日】2016年10月20日
(62)【分割の表示】特願2013-59804(P2013-59804)の分割
【原出願日】2013年3月22日
(65)【公開番号】特開2017-21054(P2017-21054A)
(43)【公開日】2017年1月26日
【審査請求日】2016年10月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澄田 達夫
(72)【発明者】
【氏名】山下 元
【審査官】 藤田 憲二
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−039595(JP,U)
【文献】 特開2003−240879(JP,A)
【文献】 実開昭55−042170(JP,U)
【文献】 特開2010−048605(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102009044651(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04C 3/00
G04G 17/00,21/04
G04R 60/12
G04B 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の胴と金属製の裏蓋とを互いに絶縁するように固定したケースと、
前記ケースに収容されるムーブメントと、
前記胴と前記裏蓋を電気的に接続する導電性の接続部材と、を有し、
前記ムーブメントは前記裏蓋と短絡する接地端子を有し、
前記接続部材は前記ムーブメントの中心位置に対し、前記接地端子と反対側に設けられる
携帯型電波時計。
【請求項2】
前記接地端子は、前記ムーブメントの周縁近くに配置される請求項1に記載の携帯型電波時計。
【請求項3】
前記接続部材は、前記ムーブメントと別部材であり、
前記接続部材は、前記胴と前記ムーブメントの間に挿入される
請求項1又は2に記載の携帯型電波時計。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型電波時計に関する。
【背景技術】
【0002】
長波帯を使用する標準電波や、極超短波帯を使用する衛星電波(GPS等)を受信して時刻を修正する電波腕時計又は電波懐中時計(以降、両者を含め携帯型電波時計という。)において、胴と裏蓋が共に金属製のケースを使用する場合には、アンテナ近傍のケース内部に渦電流が発生することによる受信感度の低下を避けるため、ケースを構成する胴と裏蓋を絶縁することが知られている。しかしながら、胴と裏蓋を完全に絶縁すると、静電気などにより両者の間に瞬間的な高電位差が発生した際に、発生した電流がムーブメントに流れ込んでしまい、誤動作等を誘因する場合がある。
【0003】
腕時計における静電気対策としては、次のようなものが知られている。特許文献1には、操作ボタンから流入する帯電電荷をケースを通じてボタン型電池の電極へと流すため、ムーブメントを収容する金属製の環状中枠を設け、該環状中枠はケース周側壁の内周面と電池押え金具と接触するようにした電波修正時計が記載されている。また、特許文献2には、腕時計の静電気対策構造として、金属製の上胴と下胴との間にコイルスプリングを配置して両者を導通させ、風防に発生した静電気を下胴を通じて人体に放出するものが記載されている。さらに、特許文献3には、電波腕時計の胴部材と裏蓋部材との接合部の一部に例えば銀ペーストを配置させ相互間の導通をとり静電気対策を施すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−215043号公報
【特許文献2】特開平11−109055号公報
【特許文献3】特許第4695088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、胴と裏蓋が共に金属製の携帯型電波時計において、受信感度の低下を避けつつ、静電気による誤動作等の発生を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく本出願において開示される発明は種々の側面を有しており、それら側面の代表的なものの概要は以下のとおりである。
【0007】
(1)金属製の胴と金属製の裏蓋とを互いに絶縁するように固定したケースと、前記ケースに収容されるムーブメントと、前記胴と前記裏蓋を電気的に接続する導電性の接続部材と、を有し、前記ムーブメントは前記裏蓋と短絡する接地端子を有し、前記接続部材は前記ムーブメントの中心位置に対し、前記接地端子と反対側に設けられる携帯型電波時計。
【0008】
(2)(1)前記接地端子は、前記ムーブメントの周縁近くに配置される携帯型電波時計。
【0009】
(3)(1)又は(2)において、前記接続部材は、前記ムーブメントと別部材であり、前記接続部材は、前記胴と前記ムーブメントの間に挿入される携帯型電波時計。
【発明の効果】
【0010】
上記本発明の(1)の側面によれば、胴と裏蓋が共に金属製の携帯型電波時計において、胴と裏蓋とで、離れた位置で接地するため、安定した接地電位を得ることができ、それにより受信感度の低下を避けつつ、静電気による誤動作等の発生を低減することができる。
【0011】
また、上記本発明の(2)の側面によれば、接地端子と接続部材との距離を容易に大きくとることができる。
【0012】
また、上記本発明の(3)の側面によれば、ムーブメントを胴に挿入してから、接続部材を挿入することができ、携帯型電波時計の組立作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る携帯型電波時計を背面から見た斜視図である。
図2】携帯型電波時計の内部構造を示す分解斜視図である。
図3】接続片の形状を示す外観斜視図である。
図4A図3のIVA−IVA線における接続片の断面図である。
図4B図3のIVBに示した矢印方向からみた接続片である。
図5】裏蓋の取り付け前において、接続片を含む位置における携帯型電波時計の厚さ方向の部分断面図である。
図6】裏蓋の取り付け後において、接続片を含む位置における携帯型電波時計の厚さ方向の部分断面図である。
図7】先の実施形態の変形例を示す図である。
図8】変形例における接続片の外観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯型電波時計1を背面から見た斜視図である。本実施形態では、携帯型電波時計1は腕時計であり、長波帯を使用するいわゆる標準電波を受信してその時刻を自動的に修正する機能を有している。もちろん、携帯型電波時計1は極超短波帯を使用するGPS衛星から送信される衛星電波を受信し、航法データに含まれる時刻情報に基づいてその時刻を修正するものであってもよい。
【0016】
携帯型電波時計1のケース2は、金属製の胴3と金属製の裏蓋4からなっており、胴3には、バンドを固定するためのバンド固定部3aが設けられている。また、胴3の3時方向側面には、竜頭5、押しボタン6が取り付けられている。
【0017】
図2は、携帯型電波時計1の内部構造を示す分解斜視図である。なお、同図では、本発明と直接の関係の薄い文字板や指針についてはその表示を省略している。携帯型電波時計1は、胴3の内部にムーブメント7を収容し、裏蓋4により密閉する構造となっている。胴3の表側にはガラスやサファイア等の透明材料で形成された風防8が装着されている。なお、本明細書では、風防8が向く側(ユーザが時刻を視認する側)を表側、裏蓋4が向く側を裏側と呼び習わす。
【0018】
ムーブメント7の平面視における外形は概ね円形であり、その構造は、地板70と呼ばれる絶縁性の枠に、電子基板、各種モータ及び歯車、アンテナ、電池等の各種部品を一体に組みつけたものとなっている。図2では、地板70の裏面に取り付けられた電池71と、電池71を裏側から押え固定する電池押え72が見えている。
【0019】
ここで、地板70の材質は、適宜の合成樹脂であり、本実施形態の場合、地板70は熱可塑性樹脂を射出成形することにより製造される。また、電池71は好ましくは二次電池であり、本実施形態では、ボタン型のリチウムイオン電池である。そして、電池71は図示しない太陽電池やその他の適宜の発電機構により充電されるようになっている。電池押え72は、本実施形態では、電池71を裏側から押える金属板であり、ビス73により地板70に固定されている。また、電池押え72の一部分には、裏側に向かって突き出す接地端子72aが設けられており、裏蓋4によりムーブメント7が密閉された際に、電池押え72の弾性力により接地端子72aが裏蓋4の内側面(表側に向く面)に押し付けられ電気的に接続する。これにより、電池71の裏側に向く面(本実施形態では、正極)の電位と裏蓋4の電位が等しくされ、この電位は接地電位として取り扱われる。接地端子72aの位置は、図示したように、ムーブメント7の周縁近くとされている。
【0020】
ところで、前述したように、共に金属製の胴3と裏蓋4が接触する部分全域にわたって互いに導通する状態で固定されると、ムーブメント7に含まれるアンテナの近傍において渦電流が発生するなどし、アンテナの受信感度の低下がみられる。そこで、本実施形態においても、裏蓋4は、胴3に適宜のパッキン或いはコーキング剤を間に挟むようにして嵌めこまれ固定されるようになっており、胴3と裏蓋4とは概ね絶縁されている。このとき、前述したように、裏蓋4は接地端子72aと接触することにより電池71の正極と同じ接地電位に保たれるが、何らかの工夫をしなければ、胴3の電位は必ずしも裏蓋4の電位と同じにはならない。その場合、静電気等により胴3の電位が一時的に裏蓋4の電位と著しく異なるものとなると、かかる電位差により発生した電流がムーブメント7内部を通過して裏蓋4へと流れノイズとなる結果、ムーブメント7が誤動作を起こしたり、ムーブメント7に含まれるICが損傷したりすることが起こり得る。
【0021】
そのような事態を避けるため、本実施形態では、接続片9がムーブメント7の地板70の外周上の1ヶ所に設けられている。
【0022】
図3は、接続片9の形状を示す外観斜視図である。接続片9は、導電性の材料、本実施形態では適宜の金属製であり、ムーブメント7の外周と胴3の内周との間に差し込まれるべく舌状に延びる挿入部90と、挿入部90の一端に鈍角に折れ曲がって連続し、挿入部90の延伸方向と直交する方向に延びる頭部91とを有している。頭部91の両端は、軽く反り返るように折り曲げられた翼部92となっている。
【0023】
図4Aは、図3のIVA−IVA線における接続片9の断面図である。なお、図3のIVA−IVA線は接続片9の中心線をとおる平面である。同図に示すように、挿入部90に対し、頭部91は、その両者が作る角θが鈍角となるように設けられている。θの大きさは、本実施形態では120°であるが、後述する組み立ての際に取り扱いの容易な角度とすることが好ましく、概ね、105°から135°程度とすることが望ましい。図4Bは、図3のIVBに示した矢印からみた接続片9である。同図には、頭部91の両端が折り曲げられて翼部92となっている構造が表れている。
【0024】
なお、接続片92は、本実施形態では金属板を概ねT字の形状に打ち抜き、その後折り曲げ加工を施すことにより製造されている。折り曲げ加工による製造は簡便でそのコストも低い。
【0025】
図2に示すように、接続片9は、その挿入部90がムーブメント7の外周と胴3の内周との間に裏面側から差し込まれるように配置される。ムーブメント7の地板70の外周の一部分には、挿入部90が差し込まれる挿入溝70aと、頭部91を収容するザグリ70bからなる挿入位置表示70cが設けられている。挿入位置表示70cは、第1義的には、携帯型電波時計1を組み立てる際に、接続片9の位置を明示するためのものである。そのため、挿入位置表示70cは、ここで示したような挿入溝70aとザグリ70bを有するものでなくとも、ムーブメント7の外周上のある位置を示す何らかの目印であればどのようなものであってもよい。しかしながら、本実施形態のように挿入溝70aとザグリ70bを設けると、接続片9をムーブメント7の外周と胴3の内周との間に差し込んだ際に、挿入部90は挿入溝70aに、また頭部91はザグリ70bにそれぞれ収容されて位置決めがなされるため、携帯型電波時計1の組立の過程において接続片9の位置が移動して、予定された位置と異なる位置となることが防止される。なお、挿入溝70aは、地板70の外周の一部が地板70の中心に向かって凹となる段差であり、ザグリ70bは、地板70の裏側に向く面の外周に沿った一部が凹となる段差である。挿入位置表示70cは、ここで示したように、挿入溝70aとザグリ70bの両方を備えていてもよいし、いずれか片方のみを備えていても、あるいは別の目印による表示であってもよい。
【0026】
また、挿入位置表示70cにより明示される接続片9の位置は、ムーブメント7の中心位置Oに対し、接地端子72aと反対側とされている。
【0027】
図5は、裏蓋4の取り付け前において、接続片9を含む位置における携帯型電波時計1の厚さ方向の部分断面図である。同図に示される断面の位置は、図1のV−V線で示す位置となっている。
【0028】
同図に示すように、裏蓋4が取り付けられる前は、接続片9は、挿入部90がムーブメント7の外周と胴3の内周との間に差し込まれ、また頭部91がザグリ70bの裏面側に引っ掛かるようになっている。この状態で、裏蓋4を胴3に取り付けた様子を示すのが次の図6である。
【0029】
図6は、裏蓋4の取り付け後において、接続片9を含む位置における携帯型電波時計1の厚さ方向の部分断面図である。同図に示すように、接続片9の頭部91は、裏蓋4の凸部40と接触し、ムーブメント7に押し付けられ挟み込まれる。これにより、頭部91は、図中矢印Aに示す方向に押され、接続片9は弾性変形する。その結果、挿入部90は図中矢印Bに示す方向に変形し、胴3の内周に押し付けられる。このようにして、接続片9は、頭部91が裏蓋4と、挿入部90が胴3とそれぞれ接触して導通し、胴3と裏蓋4とを部分的に電気的に接続させる。ここで、部分的にとは、胴3と裏蓋4とが互いにかみ合う領域(本実施形態では、裏蓋4の概ね外周に沿った円形の領域)の一部分において、ということを意味しており、この例では、胴3と裏蓋4はほとんどの部分については互いに絶縁されているが、接続片9と接触する部分についてはこの両者が導通することになる。
【0030】
また、図3に示したように、接続片9の頭部91は、その両端に裏蓋4側又はムーブメント7側(本実施形態では、裏蓋4側)に折れ曲がる翼部92を有している。これにより、裏蓋4の凸部40とムーブメント7とで頭部91を挟み込んだ際に、翼部92が弾性変形して頭部91を凸部40に押し付けるから、頭部91と裏蓋4との導通が確実になされる。
【0031】
図2に戻り、接続片9を設けることによる作用効果について説明する。外部からの静電気により一時的に胴3と裏蓋4との間に電位差が発生した場合を考えると、かかる電位差により電荷が放出される経路としては、巻真74からムーブメント7内部を経由して接地端子72aを通じて裏蓋4へと放出される経路と、接続片9を経由して直ちに裏蓋4へと放出される経路が存在することになる。このとき、その経路長の短さと抵抗の低さから、大半の電荷は接続片9を経由する経路を通過すると考えられる。さらに、接続片9の位置は、ムーブメント7の中心位置Oに対し接地端子72aの反対に位置していることから、かかる電荷が接地端子72aを経由してムーブメント7に流入することはほとんどない。これにより、ほとんどの電荷はムーブメント7に流れ込むことなく直接裏蓋4へと放出され、携帯型電波時計1の誤動作等を誘起することが無い。また、胴3と裏蓋4とは、ほとんどの位置において絶縁されており、接続片9においてのみ部分的に電気的に接続されるため、渦電流を発生させず、アンテナの受信感度をほとんど低下させない。
【0032】
なお、本実施形態のように、接続片9の弾性変形による押しつけ力により胴3と裏蓋4との電気的接続を行う方法は、その接続が確実である点に加え、携帯型電波時計1のメンテナンス(例えば、電池71の交換)のために裏蓋4を外すなどした際にも、再び裏蓋4を取り付けるだけで再接続がなされるため、メンテナンス性もよい。これに対し、例えば、導電性ペーストを部分的に塗布して胴3と裏蓋4との電気的接続を行うなどすると、ペースト塗布量の管理が難しく、また、メンテナンス時に再塗布が必要となる。
【0033】
図7は、先の実施形態の変形例を示す図である。同図は、ムーブメント7に、接続片9を取り付けた状態を示す外観斜視図である。本変形例では、接続片9の形状が若干異なる点と、挿入位置表示70cの構造が異なる点が先の実施形態と相違している。
【0034】
本変形例では、挿入位置表示70cとして、先の挿入溝70aとザグリ70bに換えて、ピン70dと抜け止め70eからなる構造が採用されている。そして、ピン70dは、接続片9に設けられた係合穴に差し込まれることにより係合穴と係合し、抜け止め70eは、接続片9が脱落しないように設けられるワッシャ様のリングである。
【0035】
図8は、変形例における接続片9の外観を示す斜視図である。接続片9は、挿入部90、挿入部90と鈍角に連続する頭部91、さらに頭部91の両端に設けられた翼部92を有している点に関しては先の実施形態と同じである。本変形では、さらに、頭部91に係合穴93が設けられている。係合穴93は、ムーブメント7の地板70に設けられたピン70dが挿入される穴である。係合穴93の大きさはピン70dの外形より大きく、ピン70dを係合穴93に挿入した際に、接続片9が多少自由に動くようなものとされている。
【0036】
このように、ムーブメント7と接続片9にそれぞれ互いに係合する係合構造を設け、接続片9がムーブメント7から容易に脱落することが無いように適宜の方法により支持すると、携帯型電波時計1を組み立てる際に、ムーブメント7と接続片9を一体のものとして取り扱うことができる。そのため、細かな部品である接続片9を取り落とす等することが無く、組立の作業効率が飛躍的に向上する。もちろん、ここで示した係合穴93とピン70d及び抜け止め70eは、ムーブメント7と接続片9を一体のものとして取り扱うための係合構造の一例であり、スナップ止め機構など他の適宜の構造を採用しても差し支えない。
【0037】
以上説明した実施形態及びその変形例は、本発明を実施する上での一例であり、本発明をここで示した具体的構成に限定するものではない。当業者は、これら実施形態及びその変形例に、適宜の変形を加え、その形状や配置、数、材質等の変更を行ってもよい。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載に基づいて定められ、これら実施形態及びその変形例に適宜の変形を加えたものをも含みうる。
【符号の説明】
【0038】
1 携帯型電波時計、2 ケース、3 胴、3a バンド固定部、4 裏蓋、5 竜頭、6 押しボタン、7 ムーブメント、8 風防、9 接続片、70 地板、70a 挿入溝、70b ザグリ、70c 挿入位置表示、70d ピン、70e 抜け止め、71
【0039】
電池、72 電池押え、72a 接地端子、73 ビス、74 巻真、90 挿入部、91 頭部、92 翼部、93 係合穴。

図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8