特許第6181879号(P6181879)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6181879タイル型液晶パネル及びその組立方法並びにそれを含むタイル型テレビ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181879
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】タイル型液晶パネル及びその組立方法並びにそれを含むタイル型テレビ
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20170807BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20170807BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   G02F1/1333
   G02F1/13357
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 336G
【請求項の数】10
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-542672(P2016-542672)
(86)(22)【出願日】2014年1月28日
(65)【公表番号】特表2017-504067(P2017-504067A)
(43)【公表日】2017年2月2日
(86)【国際出願番号】CN2014071708
(87)【国際公開番号】WO2015096273
(87)【国際公開日】20150702
【審査請求日】2016年7月1日
(31)【優先権主張番号】201310737389.3
(32)【優先日】2013年12月27日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】蕭 宇均
(72)【発明者】
【氏名】張 彦学
【審査官】 佐藤 洋允
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−261162(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/150872(WO,A1)
【文献】 特開2010−169906(JP,A)
【文献】 特開平10−096911(JP,A)
【文献】 特開2009−133936(JP,A)
【文献】 特開2010−061015(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0158468(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/1333
G02F1/1335−1/13363
G09F9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
背板、前記背板の第1表面に設けられた光源ランプ、前記背板の周縁を囲む支持フレーム及び前記支持フレームと前記背板の第2表面の間に接続されている取外し部材を含むバックライトモジュールと、前記バックライトモジュールと嵌合して使用される複数の液晶部品と、を備えるタイル型液晶パネルであって、
前記取外し部材は前記支持フレームに接続される第1接続体及び前記背板に接続される第2接続体を含み、前記第1接続体と第2接続体はヒンジにより接続される
ことを特徴とするタイル型液晶パネル。
【請求項2】
前記支持フレームの周縁にはさらにゴムフレームが固定配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタイル型液晶パネル。
【請求項3】
さらに、前記ゴムフレームに接続された、前記光源ランプの外側に設置され、前記第1表面を複数の間隔に分割するフィルム支持部を含むことを特徴とする請求項2に記載のタイル型液晶パネル。
【請求項4】
前記それぞれの間隔には光学フィルムが取付けられていることを特徴とする請求項3に記載のタイル型液晶パネル。
【請求項5】
前記フィルム支持部には、液晶部品が前記光学フィルムの外側に取付けられ、前記複数の液晶部品のそれぞれは前記第1表面の対応する間隔に位置合わせられていることを特徴とする請求項4に記載のタイル型液晶パネル。
【請求項6】
前記光源ランプは平行に設置された複数のランプであることを特徴とする請求項1に記載のタイル型液晶パネル。
【請求項7】
請求項5に記載のタイル型液晶パネルを組み立てる方法であって、
前記背板の第1表面に複数の光源ランプを設置するステップ1と、
前記背板の周辺に支持フレームを設置するステップ2と、
第1接続体が前記支持フレームに接続され、第2接続体が前記背板の第2表面に接続される取外し部材を取付けるステップ3と、
前記背板の第1表面側、光源ランプの外側に、前記第1表面を複数の間隔に分割するフィルム支持部を固定配置し、前記フィルム支持部に光学フィルムを取付け、バックライトモジュールを形成するステップ4と、
前記複数の液晶部品を、前記フィルム支持部の上、光学フィルムの外側に取付け、タイル型液晶パネルを形成するステップ5と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
ステップ5において、それぞれの前記複数の液晶部品をそれぞれ前記ステップ4における間隔に取付けることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ステップ5において、先ず前記複数の液晶部品を1つの集合体に継ぎ合わせ、その後前記バックライトモジュールと一体に組み立てることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載のタイル型液晶パネルを含むことを特徴とするタイル型テレビ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶デバイスに関し、特にタイル型液晶パネルに関する。本発明はさらにこのようなタイル型液晶パネルの組立方法及びそれを含むテレビに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶技術の発展に伴い、多くの場所で複数の液晶テレビを1つの大型サイズのテレビに継ぎ合わせ使用し始めている。一般的に、これらの大型サイズの液晶テレビは複数の独立したテレビモジュールが継合わせられてなる。このようなタイル型テレビの各モジュールは互いに独立し、全体的に製造コストが高く、さらに、複数のテレビを大型サイズのテレビに継ぎ合わせた後、1つのテレビが破損した場合、修理するためにその他の破損していない多くのテレビを同時に取外さなければならず、これは大型サイズテレビのメンテナンスに不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術に存在する上記技術的問題に対して、本発明はタイル型液晶パネルを提供し、このようなタイル型液晶パネルのバックライトモジュールは1つの集合体であり、取外しやすく、タイル型液晶パネルのメンテナンスに便利である。また、本発明はさらにこのようなタイル型液晶パネルの組立方法及びそれを含むテレビに関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1)本発明の第1態様によれば、背板及び背板の第1表面に設けられた光源ランプ、背板の周縁を囲む支持フレーム及び支持フレームと背板の第2表面の間に接続されている取外し部材を含むバックライトモジュールと、バックライトモジュールと嵌合して使用される複数の液晶部品とを含むタイル型液晶パネルを提供し、取外し部材は支持フレームに接続される第1接続体及び背板に接続される第2接続体を含み、第1接続体と前記第2接続体はヒンジにより接続される。

【0005】
本発明によるタイル型液晶パネルは、複数の液晶部品に1枚のバックライトモジュールが共用され、製造コストを低下させる。
【0006】
2)本発明の第1)項の実施形態において、支持フレームの周縁にはさらにゴムフレームが固定配置されている。さらに、ゴムフレームに接続された、光源ランプの外側に設置され第1表面を複数の間隔に分割するフィルム支持部を含む。各間隔には光学フィルムが取付けられている。フィルム支持部には、液晶部品が光学フィルムの外側に取付けられ、複数の液晶部品のそれぞれは第1表面の対応する間隔に位置合せられる。このように、バックライトモジュールと液晶部品は独立したモジュールとなり、上記ヒンジ型取外し部材を介して、タイル型液晶パネルの全体を取外さずにバックライトモジュールを検出することができる。さらに、取外し部材を取外すことにより背板だけを取外し液晶部品を取外さなくてもよいので、タイル型液晶パネルのメンテナンスに便利である。
【0007】
3)本発明の第1)項または第2)項の実施形態において、光源ランプは平行に設置された複数のランプである。このような光源ランプはコストが低く、取付けも簡単である。
【0008】
4)本発明の第2態様によれば、
背板の第1表面に複数の光源ランプを設置するステップ1と、
背板の周辺に支持フレームを設置するステップ2と、
第1接続体が支持フレームに接続され、第2接続体が背板の第2表面に接続される取外し部材を取付けるステップ3と、
背板の第1表面側において、光源ランプの外側に第1表面を複数の間隔に分割するフィルム支持部を固定配置し、フィルム支持部に光学フィルムを取付け、バックライトモジュールを形成するステップ4と、
複数の液晶部品をフィルム支持部の上、光学フィルムの外側に取り付け、タイル型液晶パネルを形成するステップ5と、
を含む前記タイル型液晶パネルの組立方法を提供する。
【0009】
5)本発明の第4)項の実施形態において、ステップ5では、それぞれの複数の液晶部品をそれぞれステップ4における間隔に取付ける。もう一つの実施形態において、ステップ5では、先ず複数の液晶部品を1つの集合体に継ぎ合わせ、それからバックライトモジュールと一体に組み立てる。
【0010】
6)本発明の第3態様によれば、上記タイル型液晶パネルを含むタイル型テレビを提供する。
【0011】
本願において、用語「外側」は光源ランプの逆方向に向かう方向を指す。
【発明の効果】
【0012】
従来技術と比べて、本発明の利点は、本発明のタイル型液晶パネルにおいて、複数の液晶部品に1枚のバックライトモジュールを共用させることにより、製造コストを低下させることである。本発明のタイル型液晶パネルにおいて、バックライトモジュール及び液晶部品は独立したモジュールであり、ヒンジ型取外し部材を介して、タイル型液晶パネルの全体を取外さずにバックライトモジュールを検出することができ、さらに取外し部材を取外すことにより背板だけを取外し液晶部品を取外さなくてもよく、タイル型液晶パネルのメンテナンスに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明によるバックライトモジュールの第1表面を示す図である。
図2】本発明によるバックライトモジュールの第2表面を示す図である。
図3図2におけるI部分の拡大図である。
図4】本発明による取外し部材の構造を示す図である。
図5】フィルム支持部が組立てられたバックライトモジュールを示す図である。
図6】光学フィルムが組立てられたバックライトモジュールの構造を示す図である。
図7】フィルム支持部に液晶部品を組み立てることを示す図である。
図8】フィルム支持部に液晶部品を組み立てることを示すもう一つの図である。
図9】本発明によるタイル型液晶パネルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例に基づき、図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
図面において、同じ部材には同じ図面符号を使用する。図面は実際の比率に合わせて描いたものではない。
【0015】
以下、図面に合わせて本発明をさらに説明する。
図1に示すように、バックライトモジュール10は背板11を含む。背板11の第1表面には光源ランプ12が設置されている。一実施例において、光源ランプ12は通常の蛍光灯、冷陰極蛍光ランプまたは発光ダイオード(即ち、LED)であることが好ましい。光源ランプ12と背板11の間の接続は、当業者が熟知しているものであり、ここで説明を繰り返さない。
【0016】
図2に示すように、バックライトモジュール10は、さらに背板11の周縁を囲む支持フレーム13及び支持フレーム13と背板11の第2表面の間に接続される取外し部材20を含む。図2に示す実施例において、全部で4つの取外し部材20が設置され、2対に分けられており、そのうちの1対は背板11の1側辺に位置し、もう1対は背板11の対向する側辺に位置する。図3及び図4に示すように、取外し部材20は、支持フレーム13に接続される第1接続体21及び背板11に接続される第2接続体22を含み、第1接続体21と第2接続体22はヒンジにより接続され、全体的に見て、取外し部材20はヒンジ状である。一実施例において、取外しやすくするために、第1接続体21と第2接続体22は全てネジを介して支持フレーム13または背板11に接続される。このようなヒンジ状の取外し部材20の利点は以下に詳細に説明する。
【0017】
図5に示すように、バックライトモジュール10は、さらに支持フレームの周縁に固定配置されたゴムフレーム70を含む。背板11の第1表面において、ゴムフレーム70に固定接続されたフィルム支持部30を組み立てる。フィルム支持部30は縦横交互に配置された支持ロッド31、32により形成され、よってフィルム支持部30が背板11の第1表面に組立てられた後、背板11の第1表面を複数の間隔33に分割する。これらの間隔33は液晶部品を取付けるのに用いられるが、これは以下に詳細に説明する。さらに、注意すべきことは、フィルム支持部30と背板11が接触する部分には溝(図示せず)が設置され、ランプ式の光源ランプ12はこれらの溝を貫通することができるため、フィルム支持部30の組立てに便利である。
【0018】
図6に示すように、バックライトモジュール10は、さらに各間隔33に組立てられた光学フィルム40を含む。一実施例において、光学フィルム40は、拡散シート、プリズムシート、光学補償膜などを含み、これらの素子はいずれも当業者が熟知しているものであり、ここで繰り返し説明を省略する。全体的に言えば、バックライトモジュール10の背板11は、取外し部材20を介して支持フレーム13に接続し、支持フレーム13はゴムフレーム70に固定接続され、フィルム支持部30はゴムフレーム70に固定接続され、光学部材40はフィルム支持部30に組立てられる。
【0019】
最後に、フィルム支持部30の上、光学部材40の外側には複数の液晶部品50が取付けられている。注意すべきことは、複数の液晶部品50のそれぞれは第1表面の対応する間隔33に位置合せられる。図9に示すように、このように、バックライトモジュール10及び液晶部品50を含むタイル型液晶パネル60を形成する。このように、複数の液晶モジュールに1枚のバックライトモジュール10を共有させることを実現し、製造コストを低下させている。一実施例において、液晶部品50とバックライトモジュール10が固定接続されるように、さらにフロントフレーム61を用いて液晶部品50とバックライトモジュール10を固定している。
【0020】
このようなタイル型液晶パネル60において、液晶部品50は背板11と直接接続されておらず、フィルム支持部30に設置され、背板11と一定の距離を保ち、即ち、液晶部品50及びバックライトモジュール10は独立したモジュールを形成する。背板11が故障した場合、そのうち1対の取外し部材を取外すことができ、取外し部材20がヒンジ状であるため、ドアを開くように背板11を開け検査することができ、液晶部品50を取外す必要が無い。背板11を修理又は交換しなければならない時、全ての取外し部材20を取外せば背板11を取外すことができ、液晶部品50を取外す必要が無い。これはタイル型液晶パネル60のメンテナンスが非常に便利である。
【0021】
以下、図1から図9に基づきタイル型液晶パネル60の組立て過程を説明する。
先ず、図1に示すように、背板11の第1表面に複数の光源ランプ12を設置する。それから、背板11の周辺に支持フレーム13を設置する。その後、図2に示すように、第1続体21が支持フレーム13に接続され、第2接続体22が背板11の第2表面に接続される取外し部材20を取付ける。図5に示すように、背板11の第1表面側において、光源ランプ12の外側にフィルム支持部30を固定配置し、フィルム支持部30は背板11の第1表面側を複数の間隔33に分割する。図6に示すように、フィルム支持部30には光学部材40が固定配置され、よって1枚のバックライトモジュール10を形成する。最後に、図9に示すように、複数の液晶部品50をフィルム支持部30の上、光学フィルム40の外側に取り付け、タイル型液晶パネル60を形成する。
【0022】
図7に示すように、一実施例において、それぞれの液晶部品50をそれぞれ間隔33に取付けることができる。もう一つの実施例において、先ず複数の液晶部品を1つの集合体51に継ぎ合わせ、その後、バックライトモジュール10と組立てることもできる。液晶部品50とバックライトモジュール10とが固定接続されるように、さらにフロントフレーム61を用いて液晶部品50とバックライトモジュール10を固定している。
【0023】
図示されていないが、本発明によるタイル型液晶パネル60は、さらにタイル型テレビに用いられることができる。このようなタイル型テレビは同様にコストが低く、メンテナンスしやすい利点を有する。
【0024】
既に好ましい実施例を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、それに対して様々な改良を行うことができ、等価物によりそのうちの部材を置き換えることもできる。特に、構造的な対立がない限り、各実施例において言及された各技術的な特徴は全て任意の方式によって組み合わせることができる。本発明は文言により開示された特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲に含まれている全ての技術的解決手段を含む。
図1
図2
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