(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6181880
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】折り畳み式ベビーカー及び装置
(51)【国際特許分類】
B62B 7/08 20060101AFI20170807BHJP
【FI】
B62B7/08
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-543293(P2016-543293)
(86)(22)【出願日】2014年4月16日
(65)【公表番号】特表2016-533969(P2016-533969A)
(43)【公表日】2016年11月4日
(86)【国際出願番号】CN2014075448
(87)【国際公開番号】WO2015039431
(87)【国際公開日】20150326
【審査請求日】2016年5月6日
(31)【優先権主張番号】201310425388.5
(32)【優先日】2013年9月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516119379
【氏名又は名称】穏正企業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】鄭玉珠
【審査官】
森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3167132(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0049485(US,A1)
【文献】
中国実用新案第202463877(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上架体、下架体及び後架体を含み、前記上架体の下端と前記下架体の上端はそれぞれ前記後架体に枢接される折り畳み式ベビーカーにおいて、前記折り畳み式ベビーカーは更に連動機構と係合機構とを含み、前記連動機構はスライダー、牽引棒及び支持棒を備え、前記スライダーは前記後架体に摺接され、前記スライダーと前記上架体、前記下架体との間にはそれぞれ一つの牽引棒が連結され、2つの前記支持棒の中央部はお互いに枢接され、前記各支持棒の両端はそれぞれ2つの後架体に連結され、前記スライダーは前記支持棒に連結されて2つの前記支持棒がお互いに枢転するようにし、前記係合機構は前記後架体に前記スライダーが前記後架体に対する相対的に摺動を制限するように設けられ、前記連動機構は連結棒を含み、前記連結棒は前記スライダーと前記支持棒との間に枢接されることを特徴とする折り畳み式ベビーカー。
【請求項2】
前記支持棒の一端は前記後架体に枢接され、前記支持棒の他端と前記後架体との間には一つの転動棒が枢接され、前記転動棒と前記連結棒は2つの前記支持棒の中央部の枢接点に対して対称的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式ベビーカー。
【請求項3】
前記係合機構は固定具と係合具とを含み、前記固定具は前記後架体に固定され、前記係合具は前記固定具に枢接され、前記係合具は前記固定具に対して相対的に枢転することにより前記スライダーを掛止することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式ベビーカー。
【請求項4】
前記固定具と前記係合具との間には弾性具が設けられ、前記弾性具は前記係合具が常に前記スライダーを掛止するようにすることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式ベビーカー。
【請求項5】
前記固定具は前記スライダーの上方に位置し、前記係合具の上端は前記固定具に枢接され、前記係合具の下端に引掛け部を有し、前記引掛け部は前記スライダーを掛止することにより前記スライダーが前記後架体に対しての相対的な摺動を制限することを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式ベビーカー。
【請求項6】
操作部を含み、前記操作部の両端はそれぞれ前記係合具に連結されることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み式ベビーカー。
【請求項7】
折り畳み式ベビーカーに応用される折畳式装置において、前記折り畳み式ベビーカーは上架体、下架体及び後架体を含み、前記上架体の下端と前記下架体の上端はそれぞれ前記後架体に枢接され、前記折畳式装置は連動機構と係合機構とを含み、前記連動機構はスライダー、牽引棒及び支持棒を備え、前記スライダーは前記後架体に摺接され、前記スライダーと前記上架体、前記下架体との間にはそれぞれ一つの牽引棒が連結され、2つの前記支持棒の中央部はお互いに枢接され、前記支持棒毎の両端はそれぞれ2つの後架体に連結され、前記スライダーは前記支持棒に連結されて2つの前記支持棒がお互いに枢転するようにし、前記係合機構は前記後架体に前記スライダーが前記後架体に対する相対的に摺動を制限するように設けられ、前記連動機構は連結棒を含み、前記連結棒は前記スライダーと前記支持棒との間に枢接されることを特徴とする折り畳み式の装置。
【請求項8】
前記係合機構は固定具と係合具とを含み、前記固定具は前記後架体に固定され、前記係合具は前記固定具に枢接され、前記係合具は前記固定具に対して相対的に枢転することにより前記スライダーを掛止することを特徴とする請求項7に記載の折り畳み式の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式ベビーカー及び装置に関し、特に折り畳みが便利なベビーカー及びその折り畳み装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、家庭では幼児を車に乗せて外出する場合が多いが、ベビーカーの体積は大きいので携帯が難しいのが現状である。現在、市販されている多数のベビーカーは改良により折り畳みが可能になって、使用する際にはベビーカーを展開して乳児を乗せ、不使用の際にはベビーカーを折り畳むことにより体積を小さくして携帯し易くしている。
【0003】
しかし、現在の折り畳み式ベビーカーは折り畳む時に両手での操作が必要であるため、複数回の折り畳み等で操作が不便である。特に、一人で子供を連れて外出した時に一方の手で幼児を抱きながら他方の手でベビーカーを折り畳む操作をすることができないため不便である。また、ベビーカーを折りたたむには比較的に強い力が必要となり、一人で折り畳めない場合もあるため、折り畳み式ベビーカーの使用に困難があった。
【0004】
これに鑑み、使用が便利な折り畳み式ベビーカーが必要となった。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、ベビーカーの構造を改良することにより片手で折り畳み操作を完成することが可能であり、操作が簡単で、便利で、強い力を必要としない折り畳み式ベビーカーを提供することである。
【0006】
上述の目的を達成するための本発明の折り畳み式ベビーカーは上架体、下架体及び後架体を含み、前記上架体の下端と前記下架体の上端はそれぞれ前記後架体に枢接され、連動機構と係合機構とを含み、前記連動機構はスライダー、牽引棒及び支持棒を備え、前記スライダーは前記後架体に摺接され、前記スライダーと前記上架体、前記下架体との間にはそれぞれ一つの前記牽引棒が連結され、2つの前記支持棒の中央部はお互いに枢接され、各前記支持棒の両端はそれぞれ2つの後架体に連結され、前記スライダーは前記支持棒に連結されて2つの前記支持棒がお互いに枢転するようにし、前記係合機構は前記後架体に前記スライダーが前記後架体に対する相対的な摺動を制限するように設けられる、ことを特徴とする。
【0007】
従来の技術に比べて、本発明の折り畳み式ベビーカーは、係合機構がスライダーの後架体に対しての摺動を制限することにより、折り畳み式ベビーカーが展開状態を維持し、折り畳み式ベビーカーを収束する際には、係合機構がスライダーに対する定位を解放し、上架体と下架体は重力により後架体に対して相対的に枢転して折り畳み式ベビーカーが縦向きに収束すると同時に、2つの牽引棒の駆動によりスライダーが下架体に沿って下に向かって摺動する。スライダーの摺動により2つの牽引棒は枢転して収束し、折り畳み式ベビーカーが横向きに収束する。構造が簡単で、操作が便利で、係合機構を操作するだけで上架体及び下架体の重力により折り畳み式ベビーカーの収束を駆動することができるので強い力を必要としない。
【0008】
好ましくは、前記連動機構は連結棒を更に含み、前記連結棒は前記スライダーと前記支持棒との間に枢接され、前記連結棒はスライダーの駆動により枢転し、交差に設けられた2つの支持棒が中心に向かって枢転するように駆動する。
【0009】
具体的に、前記支持棒の一端は前記後架体に枢接され、前記支持棒の他端と前記後架体との間には一つの転動棒が枢接され、前記転動棒と前期連結棒は2つの前記支持棒の中央部の枢接点に対して対称的に設けられ、2つの転動棒と2つの連結棒はお互いの対称的により2つの支持棒の枢転過程が安定的になる。
【0010】
好ましくは、前記係合機構は固定具と係合具を含み、前記固定具は前記後架体に固定され、前記係合具は前記固定具に枢接され、前記係合具は前記固定具に対して相対的に枢転することにより前記スライダーを押し当てる。係合具がスライダーの限位を解放するように駆動して枢転し、スライダーが後架体に対して相対的に摺動すると操作が簡単で便利に折り畳み式ベビーカーを収束することができる。
【0011】
具体的に、前記固定具と前記係合具との間には弾性具が設けられ、前記弾性具は前記係合具が常に前記スライダーを掛止するようにする。弾性具は係合具が常に前記スライダーを掛止するようにすることにより折り畳み式ベビーカーの展開状態を維持する。
【0012】
具体的に、前記固定具は前記スライダーの上方に位置し、前記係合具の上端は前記固定具に枢接され、前記係合具の下端に引掛け部を有し、前記引掛け部は前記スライダーを押し当てることにより前記スライダーが前記後架体に対しての相対的な摺動を制限する。
【0013】
好ましくは、前記折り畳み式ベビーカーは操作具を更に含み、前記操作具の両端はそれぞれ前記係合具に連結されてユーザーが操作具を操作することにより2つの係合具が同時に動いてスライダーを解放またはロックする。
【0014】
上記の目的を達成するため本発明の折り畳み式の装置は、ベビーカーに応用し、前記折り畳み式ベビーカーは上架体、下架体及び後架体とを含み、前記上架体の下端と前記下架体の上端はそれぞれ前記後架体に枢接され、連動機構と係合機構とを含み、前記連動機構はスライダー、牽引棒及び支持棒を備え、前記スライダーは前記後架体に(直接)摺接され、前記スライダーと前記上架体、前記下架体との間にはそれぞれ一つの牽引棒が(直接)連結され、2つの前記支持棒の中央部はお互いに枢接され、前記支持棒毎の両端はそれぞれ2つの後架体に連結され、前記スライダーは前記支持棒に連結されて2つの前記支持棒がお互いに枢転するようにし、前記係合機構は前記後架体に前記スライダーが前記後架体に対する相対的に摺動を制限するように設けられることを特徴とする。
【0015】
従来の技術に比べて、本発明の折り畳み式の装置は、係合機構がスライダーの後架体に対しての摺動を制限することにより、折り畳み式ベビーカーが展開状態を維持し、折り畳み式ベビーカーを収束する際には、係合機構がスライダーに対する定位を解放し、上架体と下架体は重力により後架体に対して相対的に枢転して折り畳み式ベビーカーが縦向きに収束し、牽引棒の駆動によりスライダーが下架体に沿って下に向かって摺動する。スライダーの摺動により2つの牽引棒は枢転して収束し、折り畳み式ベビーカーが横向きに収束する。構造が簡単で、操作が便利で、係合機構を操作するだけで上架体及び下架体の重力により折り畳み式ベビーカーの収束を駆動することができるので強い力を必要としない。
【0016】
好ましくは、前記連動機構は連結棒を含み、前記連結棒は前記スライダーと前記支持棒との間に枢接され、前記連結棒はスライダーの駆動によりスライダーと支持棒に対して相対的に枢転し、交差に設けられた2つの支持棒が中心に向かって枢転するように駆動する。
【0017】
前記係合機構は固定具と係合具とを含み、前記固定具は前記後架体に固定され、前記係合具は前記固定具に枢接され、前記係合具は前記固定具に対して相対的に枢転することにより前記スライダーを押し当てる。係合具を駆動して係合具がスライダーの限位を解放するように駆動して枢転し、スライダーが後架体に対して相対的に摺動すると操作が簡単で便利に折り畳み式ベビーカーを収束することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの構成を示す斜視図である。
【
図2】本発明のスライダーの構造を示す斜視図である。
【
図3】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの展開状態の正面の一部を示す図である。
【
図5】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの展開状態の側面の一部を示す図である。
【
図6】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの収束時の構成を示す斜視図である。
【
図7】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの収束時の正面の一部を示す図である。
【
図9】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの収束過程での側面の一部を示す図である。
【
図10】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの収束状態の構成を示す斜視図である。
【
図11】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの収束状態の正面の一部を示す図である。
【
図12】本発明の実施例の折り畳み式ベビーカーの収束状態の側面の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の技術内容、構造特徴、目的及び効果を詳しく説明するために、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1に示したような折り畳み式ベビーカーは、上架体100、下架体200、後架体300、収束ジョイント400、及び折畳装置500を含む。上架体100は左上架体110、右上架体120を備え、左上架体110と右上架体120はお互いに対称する反転L状を呈し、且つ左上架体110と右上架体120の上端はお互いに枢接する。下架体200は左下架体210、右下架体220を備え、左下架体210と右下架体220はお互いに対称するL状を呈し、且つ左下架体210と右下架体220との下端はお互いに枢接する。後架体300は左後架体310、右後架体320を備え、左後架体310と右後架体320は上架体100と下架体200の一側に位置し、左上架体110と左下架体210は収束ジョイント400を介して左後架体310に連結され、右上架体120と右下架体220は収束ジョイント400を介して右後架体320に連結されることにより上架体100と下架体200が後架体300に対して相対的に枢転する。折畳装置500は左後架体310と右後架体320との間に位置し、上架体100と下架体200の後架体300に対しての相対的な枢転を制限する。
【0021】
図面2〜図面12を参照しながらより具体的に説明すると、折畳装置500は連結機構510、係合機構520及び操作具530を含む。連結機構510は牽引棒512、支持棒513、連結棒514及び転動棒515を備え、係合機構520は固定具521、係合具522及び弾性具523を備える。
【0022】
図面2に示したように、スライダー511の中央部には穿孔511aを有し、穿孔511aにより摺動自在に後架体300に接続すされる。スライダー511の両側は外に向いて突出して第一連結部511bを形成し、2つの第一連結部511bは上架体100、下架体200との間にそれぞれ一つの牽引棒512を枢接する。上架体100と下架体200が後架体300に対して相対的に枢転する時に、牽引棒512を連動してスライダー511が後架体300に沿って摺動するように駆動することによって折り畳み式ベビーカーの縦方向での収束または展開を実現する。更に、図面2に示したように、2つの第一連結部511bの間にはスライダー511の外側壁の限位ブロック511cが形成される。
【0023】
2つの支持棒513の中央部はお互いにP点で枢接し、各支持棒513の両端はそれぞれ左後架体310と右後架体320に連結され、スライダー511が支持棒513に連結されることにより2つの支持棒513が相対的に枢転するように駆動する。更に具体的には、各支持棒513の上端はそれぞれ左後架体310または右後架体320に連結され、各支持棒513の下端と、左後架体310または右後架体320との間には一つの転動棒515が枢接され、各支持棒513とスライダー511との間の2つの支持棒513の中央部枢接点Pの上側には連結棒514が枢接され、連結棒514と転動棒515は中央部枢接点Pに対して対称的に設けられる。更に、
図2に示したように、スライダー511から前記支持棒513に向いて第三連結部511dを突出して形成し、第三連結部511dは連結棒514を連結するのに用いられる。スライダー511が後架体300に対して相対的に摺動する際に、スライダー511に枢接されている連結棒514を連動して2つの支持棒513が相対的に枢転するように駆動し、連結棒514と転動棒515が相対的に枢転することにより左後架体310と右後架体320が接近または遠離して折り畳み式ベビーカーの収束または展開を実現する。
【0024】
固定具521は後架体300に固定的に連結され、且つ固定具521はスライダー511の上方に位置し、係合具522は相対的に左後架体310と右後架体320の内側に位置し、且つ係合具522の上端は固定具521に枢接され、係合具522の下端に引掛け部522aを有し、折り畳み式ベビーカーが展開状態の時に、係合具522はスライダー511に接近し、引掛け部522aは限位ブロック511cの下側面を掛止し、固定具521の下側面はスライダー511の上側面に押し当てられ、スライダー511が後架体300に対する相対的な摺動を制限することにより折り畳み式ベビーカーが展開状態を維持することができる。係合具522と固定具521との間の係合具522と固定具521の枢接処の下方には弾性具523が設けられ、弾性具523は係合具522が常に限位ブロック511cを押し当てるようにすることにより引掛け部522aが常に限位ブロック511cを押し当てる状態を維持して折り畳み式ベビーカーの展開状態を維持する。
【0025】
操作具530は柔軟性連結具であり、操作具530の両端はそれぞれ係合具522に連結されている。具体的に、操作具530と係合具522との連結処は係合具522と固定具521の枢接処の下方に位置する。
【0026】
図1〜
図12を参照しながら本発明の折り畳み式ベビーカーの収束過程について更に説明する。折り畳み式ベビーカーが展開状態の際に、
図3〜
図5に示したように、上架体100と下架体200は後架体300に対して相対的に展開され、上架体100と下架体200は展開すると同一の直線に位置し、固定具521の下側面はスライダー511の上側面に押し当てられ、弾性具523が係合具522を引っ張ることにより引掛け部522aが限位ブロック511cの下側面に掛止されてスライダー511の位置を制限して折り畳み式ベビーカーの展開状態を維持する。
【0027】
折り畳み式ベビーカーを収束する際には、
図3に示したようにF1方向に操作具530を引っ張ると、係合具522は力を受けて枢転してスライダー511から遠離し、弾性具523は弾性変形し、引掛け部522aは限位ブロック511cに対する掛止作用を解放する。
図6〜
図9に示すように、上架体100と下架体200は重力の作用により後架体300に対して相対的に枢転して収束して折り畳み式ベビーカーの縦方向の収束を実現する。上架体100と下架体200は、牽引棒512がスライダー511を駆動して後架体300に対して相対的に下に向いて摺動し、スライダー511は牽引棒514を連動して動かせ、牽引棒514はスライダー511と支持棒513に対して相対的に枢転して2つの支持棒513が後架体300に接近するように引っ張ることにより2つの支持棒513が相対的に枢転して収束して折り畳み式ベビーカーが横方向に収束される。折り畳み式ベビーカーは同時に横方向の収束と縦方向に収束し、収束が完成した後の折り畳み式ベビーカーは
図10〜
図12に示す。
【0028】
従来の技術に比べると、本発明の折り畳み式ベビーカーは、係合機構520がスライダー511の後架体300に対しての相対的な摺動を制限することにより折り畳み式ベビーカーの展開状態を維持し、折り畳み式ベビーカーを収束する際には、係合機構520を操作してスライダー511に対する限位を解放し、上架体100と下架体200は重力の作用により後架体300に対して相対的に枢転して収束することにより折り畳み式ベビーカーが縦方向に収束し、同時に2つの牽引棒512がスライダー511を駆動して後架体300に沿って下に向いて摺動し、スライダー511の摺動は2つの支持棒513が枢転して収束するように連動することにより折り畳み式ベビーカーが横方向に収束する。構造が簡単で、操作が便利で、係合機構520を操作するだけで上架体100及び下架体200の重力により折り畳み式ベビーカーの収束を駆動することができるので強い力を必要としない。
【0029】
上述したのは、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を如何なる形態で限定するものではない。よって、上記の技術内容に基づいて行う変更、同等な変化は本発明の技術方案を逸脱しない限り、いずれも本発明の技術方案の範囲内に属するものである。