【実施例】
【0020】
本実施例の卓上カレンダー1は、
図1〜
図4に示すように、カバー本体2の左右の下端部に設けた枢支軸3a、3bを中心にカレンダー用紙4を回動することによって、各カレンダー用紙4の上部に突出形成したインデックス5を指先で操作して各カレンダー用紙4をカバー本体2の左右の側方へ起立した状態に表示可能としたものである。
【0021】
このような本実施例の卓上カレンダー1について詳細に述べると、カバー本体2は、
図5に示す展開形状のように、カバー本体2の素材となる厚紙を用いて、所定幅の底面部2cと該底面部2cの前後に形成した折曲線6a、6bに沿って折り曲げ可能に設けた前面部2aと背面部2bとを形成してある。また、カバー本体2の背面部2bに該カバー本体2を起立した状態に支持するスタンド7が形成されている。
【0022】
なお、本実施例の卓上カレンダー1を1年分のカレンダーとし、各月を1枚ごとのカレンダー用紙4で表示する場合、全部で12枚のカレンダー用紙4を使用するものとなる。このカレンダー用紙4の合計厚さは、カレンダー用紙4の使用枚数によって異なるものであり、カレンダー用紙4の合計枚数を収納すべき前面部2aと背面部2bの間隔、即ち底面部2cの幅は、カレンダー用紙4の使用枚数によって決定すべきものである。
【0023】
また、上記の構成において、カバー本体2の形状は、主に前面部2aと背面部2bの形状によって決定される。本実施例の場合、三角屋根を有する家屋のような形状にした前面部2aと背面部2bとを帯状の底面部2cを挟んで対称に形成した構成としている。このように、カバー本体2は、前面部2aと背面部2bとを底面部2cで連結した構成を有し、組立て後は、カバー本体2の両側部及び上方部が開放した形状を有するものとなる。
【0024】
また、
図5に示すように、カバー本体2の前面部2aと背面部2bの下端の左右の端部において、切込線8a、8bと折曲線8c、8dを形成することによって、
図7に示すように、前面部2a側に凹部9aを形成する一方、カバー本体2の背面部2b側に凹部9bを形成している。さらに、
図5に示すように、左右の各凹部9a、9bとその対面に形成した穴部10に、
図7に示すように、枢支軸3a、3bを設けた構成としている。
【0025】
上記の卓上カレンダー1は、各カレンダー用紙4に月ごとの日付を表示すると共に、
図4に示すように、各カレンダー用紙4をカバー本体2の側方へ起立状態にしたとき、各月に応じたイラストの外形が突出形状4aとして突出するように形成している。
【0026】
また、各月ごとに1枚のカレンダー用紙4を用いる場合、1年間で12枚のカレンダー用紙4を必要とする。本実施例では、1年間のカレンダー用紙4を左右に配分してあり、例えば、
図1に示すように、左側の6枚のカレンダー用紙4に奇数月を表す「1、3、5、7、9、11」の数字を記したインデックス5を突出形成し、右側の6枚のカレンダー用紙4に偶数月を表す「2、4、6、8、10、12」の数字を記したインデックス5を突出形成するようにしている。
【0027】
なお、左右の各カレンダー用紙4に形成されたインデックス5は、夫々の奇数月を表す「1、3、5、7、9、11」の数字を記したインデックス5と、右側の6枚のカレンダー用紙4に偶数月を表す「2、4、6、8、10、12」の数字を記したインデックス5の形成位置を順次ずらすことによって重ならないように形成するようにしている。
【0028】
上記の構成において、
図7に示すように、カバー本体2を組み立て、左右に配分したカレンダー用紙4A、4Bの各穴部4bに左右の枢支軸3a、3bを挿通することによって、カバー本体2の前面部2aと背面部2bとの間において、左右に配分したカレンダー用紙4A、4Bを前後に配分し、重ねた状態で収納することが可能となる。
【0029】
また、上記のように、本実施例では、1年分を全部で12枚のカレンダー用紙4で構成する場合、それを2分して左右に6枚ずつ配分し、各枢支軸3a、3bで奇数月の6ケ月分のカレンダー用紙4Aと偶数月の6ケ月分のカレンダー用紙4Bを回転可能に保持することが可能となる。
【0030】
一方、上記の構成において、カバー本体2の背面部2bに設けたスタンド7は、
図5に示す1枚の厚紙に形成した構成によって、
図10に示す組み立て形状に形成することが可能である。即ち、スタンド7は、
図8に示すように、左右に所定幅を開けて一対の縦状の折曲線11a、11bを形成すると共に、各折曲線11a、11bから左右に遠ざかる方向へ三角形のような二辺をなす切抜き線12a、12bを形成し、各切抜き線12a、12bで切抜き形成したスタンド片13a、13bを各折曲線11a、11bで起立可能としたものである。
【0031】
さらに、これらの左右のスタンド片13a、13bの間に横方向起立片14を形成し、その一辺に形成した折曲げ線14aで折り曲げると共に、横方向起立片14の左右の端部に形成した凹部16a、16bを各スタンド片13a、13bに形成した凹部15a、15bに嵌め合わすことによって、左右のスタンド片13a、13bを起立した状態に固定することができる。このようなスタンド7の構成により、
図10に示すように、カバー本体2をやや斜めに起立した状態に立てることが可能となる。
【0032】
本実施例は、上記のように構成されているため、
図7に示すように、左右の枢支軸3a、3bに回動自在に設けた各カレンダー用紙4A、4Bを前面部2aと背面部2bとの間に収納することによって、左右の各カレンダー用紙4A、4Bが前後に整理されると共に重なった状態で収納することが可能となる。
【0033】
また、
図2〜
図4に示すように、所望のカレンダー用紙4のインデックス5を指先で操作し、回動することによって、
図4に示すように、カバー本体2の左右の側方へ起立状態にすることができる。このようにして、2ヶ月連続のカレンダー用紙4をカバー本体2の左右の側方へ起立させることができ、各カレンダー用紙4のイラストが切り抜かれた突出形状4aを上方に表示した意匠性で表示することが可能となる。