特許第6182236号(P6182236)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6182236
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 29/11 20060101AFI20170807BHJP
   G01N 29/48 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   G01N29/11
   G01N29/48
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-86847(P2016-86847)
(22)【出願日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年6月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000235532
【氏名又は名称】非破壊検査株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102048
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 光司
(74)【代理人】
【識別番号】100146503
【弁理士】
【氏名又は名称】高尾 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171435
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 尚子
(73)【特許権者】
【識別番号】000176752
【氏名又は名称】三菱化工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102048
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 光司
(74)【代理人】
【識別番号】100146503
【弁理士】
【氏名又は名称】高尾 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】城下 悟
(72)【発明者】
【氏名】田中 隆介
(72)【発明者】
【氏名】森 雅司
【審査官】 田中 秀直
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−276032(JP,A)
【文献】 特開2008−164394(JP,A)
【文献】 特許第5624250(JP,B1)
【文献】 特開昭58−160865(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0239769(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 29/00−29/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部材が積層した積層体の一側に配置したセンサから超音波を入射させると共に前記積層体内を伝搬した超音波を受信し、受信した超音波を評価することにより層間剥離の有無を検査する積層体の剥離検査方法であって、
前記センサは、前記超音波を前記積層体に所定の屈折角で入射させる送信探触子と、前記複数の部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子と、前記送信探触子と前記受信探触子とを所定の間隔をおいて保持する探触子保持手段を備え、
前記送信探触子及び前記受信探触子を設定した探触子間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の健全部に配置して、前記健全部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さとして求め、
前記送信探触子及び前記受信探触子を前記設定した探触子間隔と同一間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の検査対象部を挟んで配置して、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを計測し、
計測した検知長さと前記基準検知長さを比較することにより前記検査対象部における前記層間剥離の有無を検査する積層体の剥離検査方法。
【請求項2】
前記送信探触子及び前記受信探触子は、前記積層体上に設けられた他の部材を挟んで配置される請求項1記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項3】
前記送信探触子及び前記受信探触子は、縦波斜角探触子である請求項1又は2記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項4】
前記センサは、前記送信探触子及び前記受信探触子を前記積層体上を走査させる走査手段をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項5】
前記センサは、前記送信探触子及び前記受信探触子を第一の走査方向に沿って走査させる第一の走査手段と、前記第一の走査方向と交差する第二の走査方向に沿って走査する第二の走査手段をさらに備え、前記第一の走査手段及び前記第二の走査手段による走査によって前記層間剥離の位置を特定する請求項1〜3のいずれかに記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項6】
前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波に基づいて走査画像を生成する請求項4又は5記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項7】
前記送信探触子及び前記受信探触子は、前記積層体の湾曲した表面に配置される請求項1〜6のいずれかに記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項8】
少なくとも前記送信探触子は垂直探触子であり、前記垂直探触子を前記湾曲した表面の頂部に固定し、前記受信探触子を前記送信探触子に対し周方向に走査させる請求項7記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項9】
前記積層体は、容器の鏡板部である請求項7又は8記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項10】
前記積層体は、管状体である請求項7記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項11】
前記複数の部材は、前記一側に位置する第一の部材と、この第一の部材に設けられる第二の部材と、これら部材を密着させる接着層とを少なくとも含む請求項1〜10のいずれかに記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項12】
前記第一の部材は鋼材であり、前記第二の部材はライニング材である請求項11記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項13】
前記第一の部材はライニング材であり、前記第二の部材は鋼材である請求項11記載の積層体の剥離検査方法。
【請求項14】
複数の部材が積層した積層体の一側に配置したセンサから超音波を入射させると共に前記積層体内を伝搬した超音波を受信し、受信した超音波を評価する信号処理装置を備え、受信した超音波を評価することにより層間剥離の有無を検査する積層体の剥離検査装置であって、
前記センサは、前記超音波を前記積層体に所定の屈折角で入射させる送信探触子と、前記複数の部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子と、前記送信探触子と前記受信探触子とを所定の間隔をおいて保持する探触子保持手段を備え、
前記信号処理装置は、予め、前記送信探触子及び前記受信探触子を設定した探触子間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の健全部に配置して、前記健全部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さとして求め、
前記送信探触子及び前記受信探触子を前記設定した探触子間隔と同一間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の検査対象部を挟んで配置して、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを計測し、
計測した検知長さと前記基準検知長さを比較することにより前記検査対象部における前記層間剥離の有無を検査する積層体の剥離検査装置。
【請求項15】
前記信号処理装置は、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波に基づいて走査画像を生成する請求項14記載の積層体の剥離検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置に関する。さらに詳しくは、複数の部材が積層した積層体の一側に配置したセンサから超音波を入射させると共に前記積層体内を伝搬した超音波を受信し、受信した超音波を評価することにより層間剥離の有無を検査する積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、積層体の剥離検査対象は、管、容器等が多く、検査時には管、容器等の内部に人間が入り、内部からの目視検査、打音検査、ピンホール検査等行うのが通常であった。そのため、検査時には、操業を停止しなければならず、検査に多大な時間を要していた。
【0003】
一方、上述の如き検査方法として例えば特許文献1に記載の如く、操業を停止せずにライニングの剥離を検査する方法が提唱されている。特許文献1の方法は、配管や容器の外部から超音波パルスを入射させ、健全部における多重反射の反射回数ごとの変動範囲と模擬剥離部における多重反射の反射回数ごとの変動範囲が重複しない領域を求め、求めた領域における最小の反射回数より大で且つ領域の高さが所定値以上となる反射波の反射回数を求め、積層体の検査部において多重反射波を受信し、予め求めた健全部の所定値以上となる反射波のエコー高さと比較することにより層間剥離の有無を検査している。
【0004】
ところが、上記方法では、検査部に補強板などの障害物がある場合には試験体の表面に探触子を配置することができず、検査の不可範囲が生じる。また、広い面積の試験範囲を検査する場合、探触子を試験範囲全面に走査する必要があり、検査時間が多くかかり、検査のための費用も高くなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5624250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、検査部位に補強板などの障害物があっても、積層体の層間剥離を簡便且つ明瞭に検出可能で、広い検査範囲も短時間に検査可能な剥離検査方法及び剥離検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る剥離検査方法の特徴は、複数の部材が積層した積層体の一側に配置したセンサから超音波を入射させると共に前記積層体内を伝搬した超音波を受信し、受信した超音波を評価することにより層間剥離の有無を検査する方法において、前記センサは、前記超音波を前記積層体に所定の屈折角で入射させる送信探触子と、前記複数の部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子と、前記送信探触子と前記受信探触子とを所定の間隔をおいて保持する探触子保持手段を備え、前記送信探触子及び前記受信探触子を設定した探触子間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の健全部に配置して、前記健全部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さとして求め、前記送信探触子及び前記受信探触子を前記設定した探触子間隔と同一間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の検査対象部を挟んで配置して、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを計測し、計測した検知長さと前記基準検知長さを比較することにより前記検査対象部における前記層間剥離の有無を検査することにある。
【0008】
上記構成によれば、センサは、超音波を積層体に所定の屈折角で入射させる送信探触子と複数の部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子を所定の間隔をおいて保持する探触子保持手段を備えるので、送信探触子と受信探触子との間(探触子間隔)が検査領域となり、広範囲を一度に検査対象とすることが可能となる。そして、送信探触子及び受信探触子を設定した探触子間隔と同一間隔で探触子保持手段により積層体の検査対象部を挟んで配置して、検査対象部を伝搬した伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを計測し、計測した検知長さと健全部において予め求めた基準検知長さとを比較する。ここで、隣接する部材が互いに密着(密接)している健全部の境界面の音圧反射率は空気の音圧反射率より小さいので、超音波(伝搬波)は、当該界面での反射や透過等により減衰する。他方、検査対象部に剥離部が存在する場合、超音波(伝搬波)は、剥離部(空気)で透過することはなく、反射による減衰もほぼ生じない。そのため、探触子間を伝搬する伝搬波は、同一の探触子間隔であれば、健全部よりも剥離部の方が伝搬波の減衰の程度が少ないので、剥離部での受信波形は、健全部での受信波形よりも所定のエコー高さ以上となる範囲が長くなる。従って、予め求めた健全部における伝搬波のエコー高さが所定値以上となる基準検知長さと検査対象部において測定した検知長さとを比較することで検査対象部における層間剥離の有無を簡便且つ明瞭に検出することができる。
【0009】
前記送信探触子及び前記受信探触子は、前記積層体上に設けられた他の部材を挟んで配置されることが望ましい。これにより、他の部材の直下の剥離の有無も容易に検査することができる。
【0010】
前記送信探触子及び前記受信探触子は、縦波斜角探触子であるとよい。縦波斜角探触子を使用した場合、縦波のみならず横波も同時に検査対象部に存在することとなるので、検査対象部を様々なモードの超音波が伝搬することとなり、信号の差異がより鮮明となる。
【0011】
前記センサは、前記送信探触子及び前記受信探触子を前記積層体上を走査させる走査手段をさらに備えることが望ましい。これにより、さらに広範囲の検査対象部をより迅速に検査することができる。なお、走査する方向は、例えば図6に示す如き送信探触子と受信探触子の対向方向(超音波の伝搬方向)に交差(直交)する方向Vaの他、例えば図10に示す如き探触子の対向方向(超音波の伝搬方向)に一致する方向Vbのいずれでもよい。
【0012】
前記センサは、前記送信探触子及び前記受信探触子を第一の走査方向に沿って走査させる第一の走査手段と、前記第一の走査方向と交差する第二の走査方向に沿って走査する第二の走査手段を有し、前記第一の走査手段及び前記第二の走査手段による走査によって前記層間剥離の位置を特定するとよい。一方向のみならず、異なる2方向への走査を可能とすることで、例えば図16に示す如く、重複する走査領域において、送信探触子と受信探触子の間の検査対象部に存在する層間剥離の位置を算出することができる。
【0013】
さらに上記いずれかの構成において、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波に基づいて走査画像を生成するとよい。これにより、信号の差異の識別(層間剥離の有無)がより容易となる。
【0014】
前記送信探触子及び前記受信探触子は、前記積層体の湾曲した表面に配置されるようにしてもよい。係る場合、少なくとも前記送信探触子は垂直探触子であり、前記送信探触子は前記積層体の湾曲した表面に配置されるとよい。そして、前記送信探触子を前記湾曲した表面の頂部に固定し、前記受信探触子を前記送信探触子に対し周方向に走査させるとよい。これにより、簡素な構造で効率よく湾曲面の検査対象部の検査が可能となる。上記いずれかの構成において、前記積層体は、容器の鏡板部であってよい。また、前記積層体は、管状体であってもよい。
【0015】
前記複数の部材は、前記一側に位置する第一の部材と、この第一の部材に設けられる第二の部材と、これら部材を密着させる接着層とを少なくとも含むものでもよい。係る場合、前記第一の部材は鋼材であり、前記第二の部材はライニング材であってもよく、前記第一の部材はライニング材であり、前記第二の部材は鋼材であってもよい。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る積層体の剥離検査装置の特徴は、複数の部材が積層した積層体の一側に配置したセンサから超音波を入射させると共に前記積層体内を伝搬した超音波を受信し、受信した超音波を評価する信号処理装置を備え、受信した超音波を評価することにより層間剥離の有無を検査する構成において、前記センサは、前記超音波を前記積層体に所定の屈折角で入射させる送信探触子と、前記複数の部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子と、前記送信探触子と前記受信探触子とを所定の間隔をおいて保持する探触子保持手段を備え、前記信号処理装置は、予め、前記送信探触子及び前記受信探触子を設定した探触子間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の健全部に配置して、前記健全部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さとして求め、前記送信探触子及び前記受信探触子を前記設定した探触子間隔と同一間隔で前記探触子保持手段により前記積層体の検査対象部を挟んで配置して、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを計測し、計測した検知長さと前記基準検知長さを比較することにより前記検査対象部における前記層間剥離の有無を検査することにある。
【0017】
前記信号処理装置は、前記検査対象部を伝搬した前記伝搬波に基づいて走査画像を生成するようにしても構わない。走査画像としては、例えば、Bスコープ画像やCスコープ画像が挙げられる。
【発明の効果】
【0018】
上記本発明に係る積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置の特徴によれば、検査部位に補強板などの障害物があっても、積層体の層間剥離を簡便且つ明瞭に検出可能で、広い検査範囲も短時間に検査することが可能となった。
【0019】
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る剥離検査装置の概略図である。
図2】超音波の挙動を説明するための図である。
図3】健全部(剥離部無し)における繰り返し反射を伴う伝搬距離と相対エコー高さの関係を模式的に示すグラフである。
図4】剥離部を有する部分における図3相当図である。
図5】従来の垂直法における検査(走査)を説明する図である。
図6】本発明に係る剥離検査(走査)を説明する図である。
図7】ポリエチレンライニング試験体における測定結果を示す図であり、(a)は剥離幅0mm(健全部)、(b)は剥離幅20mm、(c)は剥離幅50mm、(d)は剥離幅100mmを示す。
図8】当て板ありのポリエチレンライニング試験体における図7相当図である。
図9】縦波斜角探触子により入射された超音波の伝搬を模式的に示す図である。
図10】センサ位置と測定結果の一例を示す図であり、(a)はセンサ位置及び走査方向を示す図、(b)はBスコープ画像例、(c)は各センサ位置におけるAスコープ画像例を示す。
図11】T継手に対する探触子配置の例を示す図である。
図12】補強板部に対する探触子配置の例を示す図である。
図13】容器の鏡板における探触子配置の一例を示す図である。
図14図14の他の例を示す図である。
図15】管状体における剥離検査方法を示す図であり、(a)は軸方向測定、(b)は周方向測定、(c)(d)は斜め方向測定を示す。
図16】2方向走査による剥離部の位置の特定を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、図1〜6を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本発明に係る剥離検査装置1は、大略、後述する積層体10の一側11(表面)上を走査するセンサ2と、センサ2を制御すると共に受信した超音波を処理し評価する信号処理装置3とを備える。この信号処理装置3は、例えば、パーソナルコンピューターにより構成される。
【0022】
センサ2は、超音波を積層体10に所定の屈折角で入射させる送信探触子2aと、積層体10内の各部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子2bと、送信探触子2a及び受信探触子2bを所定の間隔をおいて保持する探触子保持手段2cからなる。また、センサ2には、走査位置を検出するエンコーダ等の位置検出器を含む走査手段4が取り付けられると共に信号処理装置3に接続されている。本発明においては、送信探触子2a及び受信探触子2bで挟まれた領域(探触子間隔L)を検査対象部Eとすることができる。
【0023】
送信探触子2a及び受信探触子2bには、例えば縦波斜角探触子が用いられる。また、探触子保持手段2cは、例えば図1に示す如き棒状体や板状体等によるものの他、エンコーダ等を介した同期制御等により実質的に探触子間隔Lを保持する態様のものも含む。走査手段4は、送信探触子2a及び受信探触子2bの探触子間隔Lを保持して同一方向(走査方向)に移動可能であればよい。
【0024】
信号処理装置3は、パルサー5を制御して送信探触子2aから超音波パルスを発生させる。送信された超音波パルスは、積層体10の各部材20,30,40内を通過(若しくは透過)及び各界面で反射し、受信探触子2bにて受信される。受信した超音波(伝搬波)は、レシーバー6及び/又はプリアンプ6aにより増幅され、フィルター7によりノイズが除去された状態でA/D変換器8によりデジタル信号に変換される。そして、信号処理装置3にて信号処理がなされ、表示器9に表示される。
【0025】
また、信号処理装置3は、走査手段4の位置検出器が検出したセンサ2の走査位置データと共に受信信号を処理し、Bスコープ画像やCスコープ画像等の走査画像を生成して、表示器9に表示させる。さらに、信号処理装置3は、剥離の存在を警告する警告手段3aを備えることも可能である。
【0026】
検査対象となる積層体10は、図1,2に示すように、例えば第一の部材20としての板材と、この板材20に接着剤よりなる接着層40を介して板材20に接着された第二の部材30としてのライニング材とからなる。この積層体10は、例えば、管やタンク等である。積層体10の各部材としては、例えば板材20としてステンレス鋼板(SUS板)、ライニング材30としてフッ素樹脂ライニング(PTFE)、接着層40としてエポキシ樹脂系接着剤がそれぞれ挙げられるが、これら材料に限定されるものではない。また、板材20の表面側11には塗装膜50が形成されているが、塗装膜50の有無によらず本発明を適用できる。
【0027】
次に、積層体10に入射した超音波の挙動(伝搬)について説明する。
図2に示すように、送信探触子2aと受信探触子2bとの探触子間隔Lにおいて、板材20、ライニング材30及び接着層40が互いに密着し剥離が存在しない健全部分では、屈折角θで入射した超音波の多くは界面F1で反射し板材20を伝搬していく。しかし、一部はライニング材30へ入射し、ライニング材30を伝搬する。また、板材20と接着層40により構成される界面F1の音圧反射率は1より小さいため、界面F1での反射によって減衰する。
【0028】
一方、板材20と接着層40との間に剥離部Dが存在する場合、板材20内を反射して伝搬した超音波は、剥離部D内の空気との界面F2で反射する。ここで、剥離部Dの空気の音圧反射率はほぼ1であり、反射を繰り返してもほぼ減衰しない。
【0029】
ここで、図3,4に、垂直入射における各種材質の音圧反射率の変化を模式的に示す。縦軸は相対エコー高さ(dB)、横軸は繰り返し反射を伴う伝搬距離(図中横軸及び以下の記載において、単に「伝搬距離」と称する。)である。材質によって音圧反射率は異なるが、いずれも空気の音圧反射率1よりも小さく、反射回数の増加に伴い伝搬距離が長くなるに従ってその差は大きくなる。剥離部Dがない場合(健全部)、隣接する部材との界面F1での反射や透過によって減衰する。一方、剥離部Dが存在する場合、健全部における界面F1での反射が剥離部Dの空気との界面F2での反射に置き換えられるため、剥離部Dにおいて反射による減衰はほぼ生じない。また、剥離部Dでは透過が生じないため、透過による減衰の影響を受けない。よって、図3,4に示すように、剥離部よりも健全部の方が、反射回数の増加に伴い伝搬距離が長くなるに従ってエコー高さの差は大きくなる。しかも、剥離部Dでは空気の反射となるので、剥離部Dではエコー高さは低下しない。そのため、剥離部Dが存在する場合、エコーの出現範囲は健全部より長くなると考えられる。さらに、超音波の屈折角θが小さい程、伝搬経路における界面F1での反射回数は増加するので、剥離部Dの空気との界面F2での反射回数も増加することとなり、健全部と剥離部との信号の差異がより明瞭となる。
【0030】
このように、超音波の伝搬距離となる探触子間隔Lを一定とし、健全部と剥離部を有する部分とで各伝搬波の信号を比較すると、所定のエコー高さ(信号強度)以上で出現する長さ(範囲)は、減衰がより多い健全部の方が短く(小さく)なる。従って、健全部における伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さとして求めておき、検査対象部Eにおける伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さと比較することで剥離部Dの検出が可能となる。なお、検知長さとは、受信した伝搬波のエコー高さが最初に所定値以上となった伝搬位置(時刻)から最後に所定値以上となった伝搬位置(時刻)までの距離や時間として表される。
【0031】
次に、積層体10を例に剥離検査方法の手順について説明する。
まず、送信探触子2a及び受信探触子2bを設定した探触子間隔Lで探触子保持手段2cにより板材20、ライニング材30及び接着層40が密着した積層体10の健全部に配置して、板材20の表面から超音波を屈折角θで入射すると共に探触子間隔Lを伝搬した伝搬波を受信する。そして、例えば図7(a)に示すように、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さNとして求め、信号処理装置3に記憶する。なお、探触子間隔Lは、予め任意に設定した距離(長さ)である。また、エコー高さの所定値も、予め任意に基準値として設定される。図7の例では、信号のエコー高さが表示器9上に出現する100%振幅表示の20%以上の強度を基準とする。
【0032】
ここで、基準検知長さNの決定では、上述の如く、積層体10の健全部上にセンサ2を載置した。しかし、これに限らず、積層体10とは別体の健全試験体や、健全試験体に相当する他の装置や他の部材を用いることもできる。このように、「健全部」は「部」であるから、これらには「検査対象となる積層体10の任意の箇所」及び「積層体10とは別体の試験体(片)及びこれに相当する他の装置や部材」の双方が含まれる。
【0033】
次に、送信探触子2a及び受信探触子2bを先と同じ探触子間隔Lで探触子保持手段2cにより積層体10の検査対象部Eを挟んで配置して、検査対象部Eを伝搬した伝搬波を受信し、例えば図7(a)に示すように、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さnを計測する。なお、この場合の所定値は先の健全部での測定時に設定した所定値(基準値)と同じ値である。そして、計測した検知長さnと先に求めた基準検知長さNを比較し、検知長さnが基準検知長さNよりも長い場合に、送信探触子2a及び受信探触子2bの間(検査対象部E)に層間剥離Dが存在すると判定する。
【0034】
ここで、送信探触子2a及び受信探触子2bを設定した探触子間隔Lで探触子保持手段2cにより保持して検査するので、送信探触子2aと受信探触子2bとの間に障害物があっても、その障害物直下の剥離の有無の検査が可能である。しかも、従来の垂直法では、検査対象部全面を検査するために方形走査(図5)が必要であるが、本発明は、探触子保持手段2cにより探触子間隔Lを保持して走査させるので、図6に示すように、1方向走査ですみ、検査時間も大幅に短縮でき、検査効率がよい。
【0035】
なお、層間剥離Dが存在すると判定した場合に警告手段3aにより警告するようにしてもよい。もちろん、走査手段4の位置検出器の走査位置データと共に伝搬波を処理し、例えばグラフと共に、又は、独立にBスコープ画像やCスコープ画像等の走査画像を生成、表示してもよい。これら画像に剥離の有無を表示させてもよい。
【0036】
ここで、発明者らは、本発明に係る検査方法及び装置の有用性を検証するために実験を行った。その結果を図7,8に示す。各図は、Bスコープ画像及びAスコープ画像を一体に表示させてある。図7,8の試験体には、板状の鋼材とポリエチレンとを積層させたライニング試験体を用いた。その境界面には、剥離幅(長さ)の異なる模擬剥離部をそれぞれ形成した。また、探触子には、5MHzの振動子で鋼中で縦波10度の屈折角を有することとなる斜角探触子を使用し、図7の例では探触子間隔を100mm、図8の例では探触子間隔を300mmとした。
【0037】
図7(a)に示す健全部(剥離部0mm)の場合、受信波形のエコー高さが表示感度の20%(基準値、図中符号B)を超える範囲(基準検知長さN)は、258mmとなった。他方、同図(b)に示す剥離幅20mmでの同範囲(検知長さn1)は311mm、同図(c)に示す剥離幅50mmでの同範囲(検知長さn2)は331mm、同図(d)に示す剥離幅100mmでの同範囲(検知長さn3)は417mmとなった。このように、全ての剥離試験体で基準値を超える範囲(検知長さn1〜n3)が健全試験体の基準値を超える範囲(基準検知長さN)よりも長くなり、剥離幅が長くなるに従い出現範囲も長くなった。
【0038】
また、図8は、さらに模擬剥離部の上部に当て板を設けた試験体の結果である。図8(a)に示す健全部(剥離部0mm)の場合、受信波形のエコー高さが表示感度の20%(基準値、図中符号B)を超える範囲(基準検知長さN)は、730mmとなった。他方、同図(b)に示す剥離幅20mmでの同範囲(検知長さn1)は1222mm、同図(c)に示す剥離幅50mmでの同範囲(検知長さn2)は1557mm、同図(d)に示す剥離幅300mmでの同範囲(検知長さn3)は1600mm以上となった。この例においても同様に、全ての剥離試験体で健全試験体よりも基準値を超える範囲(長さ)が長くなり、剥離幅が長くなるに従い出現範囲も長くなった。このように、出現範囲(検知長さn)が健全部のもの(基準検知長さN)よりも長い場合、剥離部が存在すると判定可能であることが裏付けられた。なお、発明者らは、探触子間隔100mmの他、25,50,200,300mmでも同様の実験を行ったが、剥離を検出することができた。さらに、ポリエチレンに代えてフッ素樹脂やエポキシ樹脂のライニング試験体でも同様の実験を行ったが、剥離を検出することができた。
【0039】
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。
上記実施形態において、図7,8に示すように、Aスコープ画像及びBスコープ画像を使用した検査例を例示した。しかし、表示画像の表示形式は、これに限られるものではなく、例えばAスコープ画像、Bスコープ画像それぞれ単独で表示してもよく、それぞれ切替可能にしても構わない。
【0040】
上記実施形態において、送信探触子2a及び受信探触子2bに縦波斜角探触子を用いた。図9に示すように、縦波斜角探触子を使用した場合、縦波Pa(図中実線)のみならず横波Pb(図中破線)も同時に積層体10中に存在する。縦波Paの鋼試験体中での臨界角を超えない場合、鋼試験体中に縦波Paと横波Pbが存在し、表面及び底面で反射を繰り返すごとに縦波Pa及び横波Pbへモード変換して伝搬する。そのため、モード変換した波と、モード変換をしないで元の縦波及び横波伝搬する波が存在する。よって、積層体10中を様々なモードの超音波が伝搬するので、健全部と剥離部との信号の差異が明瞭となる。
【0041】
また、上記実施例では縦波の屈折角θが10度のものを例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば5度や2度の探触子でも適用が可能である。図9に示す如く、屈折角θaの超音波(伝搬波)Paと屈折角θa’の超音波(伝搬波)Pa’とを比較すると、屈折角が小さいθaの超音波Pa方が第一部材20と第二部材30との界面F1での反射回数が多くなるので、剥離部Dの空気との界面F2での反射回数も増加する。従って、屈折角θが小さい程、健全部と剥離部Dとの信号の差異がより明瞭となる。ここで、探触子から送信される超音波は拡がりをもったビームであるので、垂直探触子から送信される超音波ビームに屈折角が0°を超える超音波は存在する。よって、そのような超音波が観測可能であれば、垂直探触子にも本発明を適用可能である。
【0042】
上記実施形態において、走査手段4によるセンサ2の走査方向は、図6に示す如く、超音波の伝搬方向(送信探触子2aと受信探触子2bとが対向する方向)に直交する方向Vaとした。しかし、図10に示すように、伝搬方向と同一の方向Vbに走査しても構わない。
【0043】
ところで、本発明では、送信探触子2aと受信探触子2bとの間を検査対象部Eとして設定することができるので、これら探触子の間で超音波が伝搬し得る態様であれば、積層体10を含む検査対象物は、特に限定されるものではない。
【0044】
例えば図11に示す溶接部61のあるT継手60に対して、探触子配置の組み合わせはAとB、AとC、AとD、AとEのいずれの組み合わせも本手法での適用が可能である。また、探触子2a,2bをライニング材30側に配置して、AとGあるいはFとGの組み合わせでの適用も可能である。さらに、溶接のある継ぎ手はT継手60に限られず、図12に示す如き補強板71のある継手部70にも適用が可能である。
【0045】
さらに、図13に示すように、例えば各種化学薬品等の液体を収容するコンテナタンク等の容器80の半球状の鏡板81の頂点に送信探触子2aとして垂直探触子を設置し、もう1つの探触子2bのみを周方向に走査するだけでも検査可能である。係る場合、探触子2bは垂直探触子であっても斜角探触子であってもよい。なお、送信受信が逆となってもよい。また、図14に示すように、鏡板81上に送信探触子2a及び受信探触子2bを対向させて配置し、探触子間距離Lを保持したまま同一の周方向に走査してもよい。
【0046】
さらに、湾曲する表面を有する積層体10としては、容器80の鏡板81に限られるものではなく、管状体90も挙げられる。係る場合、図15(a)に示す如く、管90の管軸方向Aに超音波を伝搬させて剥離部Dを検出してもよく、同図(b)に示す如く、周方向に超音波を伝搬させて剥離部Dを検出してもよい。さらに、同図(c)(d)に示すように、管軸方向Aに交差する方向(斜め方向)に超音波Pを伝搬させて剥離部Dを検出することも可能である。
【0047】
上記実施形態において、センサ2は、対をなす送信探触子2a及び受信探触子2bを有し、その間に存在する剥離の有無を検出するものである。そのため、1方向からの測定(走査)では探触子2a,2b間のどの位置に剥離が特定することができない。そこで、剥離部Dの位置を求める場合、例えば図16に示すように、第一送信探触子2a1と第一受信探触子2b1を第一走査方向V1へ走査することで剥離指示範囲S1が特定されると共に、第二送信探触子2a2と第二受信探触子2b2を第一走査方向V1と直交する第二走査方向V2へ走査することで剥離指示範囲S2が特定される。そして、示された剥離指示範囲S1,S2の重複範囲から剥離部Dの位置を特定することが可能となる。なお、異なる2方向(第一走査方向V1及び第二走査方向V2)への走査は、同図の如く走査方向毎にそれぞれセンサ2を用いて行う他、単一のセンサ2を用いて走査方向を変えて行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、例えば、複数の部材を積層させた積層体としての貯蔵容器や配管等における部材間に介在する薄層の各界面における剥離を検査する積層体の剥離検査方法及び剥離検査装置として利用することができる。例えば、CFRP材とアルミニウムとの接着、アルミニウムと銅との接着等の異材積層体における層間剥離の検出等にも適用可能である。
【符号の説明】
【0049】
1:剥離検査装置、2:センサ、2a:送信探触子、2b:受信探触子、2c:探触子保持手段、3:信号処理装置、3a:警告手段、4:走査手段、5:パルサー、6:レシーバー、6a:プリアンプ、7:フィルター、8:A/D変換器、9:表示器、10:積層体、11:一側(表面)、20:第一の部材(板材)、30:第二の部材(ライニング材)、40:接着層、50:塗装膜、60:T継手、61:溶接部、70:継手部、71:補強板、72:溶接部、80:容器、81:鏡板、90:管状体、A:管軸方向、B:基準値、D:剥離部、d:剥離幅(長さ)、E:検査対象部、F1,F2:界面、N:基準検知長さ、n:検知長さ、P:超音波(伝搬波)、V,V1,V2,Va,Vb:走査方向、S1,S2:剥離指示範囲、θ:屈折角
【要約】
【課題】 検査部位に補強板などの障害物があっても、積層体の層間剥離を簡便且つ明瞭に検出可能で、広い検査範囲も短時間に検査可能な剥離検査方法及び剥離検査装置を提供すること。
【解決手段】 超音波を積層体10に所定の屈折角θで入射させる送信探触子2aと、複数の部材の界面での反射を繰り返して伝搬した伝搬波を受信する受信探触子2bと、送信探触子2aと受信探触子2bとを所定の間隔Lをおいて保持する探触子保持手段を備える。健全部を伝搬した伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを基準検知長さとして求める。検査対象部Eを伝搬した伝搬波を受信し、受信した伝搬波のエコー高さが所定値以上で検知される検知長さを計測し、計測した検知長さと基準検知長さを比較することにより検査対象部Eにおける層間剥離Dの有無を検査する。
【選択図】 図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16