(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6182327
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】移動通信端末の認証方法、それを行うサービスサーバ、移動通信端末及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 21/44 20130101AFI20170807BHJP
H04M 3/42 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
G06F21/44
H04M3/42 J
【請求項の数】12
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-36685(P2013-36685)
(22)【出願日】2013年2月27日
(65)【公開番号】特開2014-16980(P2014-16980A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2016年1月22日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0075417
(32)【優先日】2012年7月11日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513171312
【氏名又は名称】キャンプ モバイル コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】金 大 成
【審査官】
金沢 史明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−225685(JP,A)
【文献】
特開2005−322070(JP,A)
【文献】
特開2010−287047(JP,A)
【文献】
特開2010−146452(JP,A)
【文献】
特開2008−269477(JP,A)
【文献】
特開2003−030101(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0228922(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/30−21/46
H04M 3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスサーバにより行われる移動通信端末の認証方法であって、
サービスサーバにおいて、
招待者の移動通信端末から送信された招待情報に応じて招待メッセージを生成し、前記招待メッセージ中に含まれる招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報のログを格納し、
生成された前記招待メッセージを前記招待対象者の移動通信端末に送信し、
前記招待対象者の移動通信端末からの認証要請を受信し、
前記サービスサーバにおいて前記サービスサーバに格納された招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報のログと、前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスに格納された前記招待メッセージから抽出された招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報を含む前記認証要請とが一致する場合には、受信された認証要請に含まれた識別情報を含む招待メッセージが受信された認証要請に含まれた招待対象者の移動通信端末に送信されたと判断して自動認証処理を行うことを含み、
前記認証要請は、前記招待対象者の移動通信端末のアプリケーションによって前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスが確認され、前記招待メッセージが格納されている場合には前記招待メッセージ中の招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報を抽出して生成され前記サービスサーバへ送信される、
ことを特徴とする移動通信端末の認証方法。
【請求項2】
前記認証要請は、
前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスに格納されたメッセージのうち少なくとも一つから抽出された情報及び前記招待対象者の移動通信端末の固有識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末の認証方法。
【請求項3】
前記招待情報は、前記招待対象者の移動通信端末の固有識別情報を含み、前記固有識別情報は、電話番号、MACアドレス、PIN情報のうち少なくとも一つ以上であることを特徴とする請求項2に記載の移動通信端末の認証方法。
【請求項4】
前記認証用識別情報は、
サービスアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができるサイトのURLアドレス情報の少なくとも一部及び前記招待者の電話番号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載の移動通信端末の認証方法。
【請求項5】
前記認証用識別情報は、予め設定された時間のみ有効であることを特徴とする請求項4に記載の移動通信端末の認証方法。
【請求項6】
請求項1から5の何れか一項に記載の移動通信端末の認証方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項7】
移動通信端末の認証を行うサービスサーバであって、
招待者の移動通信端末から送信された招待情報に応じて招待メッセージを生成し、前記招待メッセージ中に含まれる招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報のログを格納した後、生成された前記招待メッセージを招待対象者の移動通信端末に送信する招待要請処理部と、
前記招待対象者の移動通信端末からの認証要請を受信し、前記サービスサーバに格納された招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報のログと、前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスに格納された前記招待メッセージから抽出された招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報を含む前記認証要請とが一致する場合には、受信された認証要請に含まれた識別情報を含む招待メッセージが受信された認証要請に含まれた招待対象者の移動通信端末に送信されたと判断して自動認証処理を行う認証要請処理部と、を含み、
前記認証要請とは、前記招待対象者の移動通信端末のアプリケーションによって前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスが確認され、前記招待メッセージが格納されている場合には前記招待メッセージ中の招待者の移動通信端末の識別情報及び招待対象者の移動通信端末の識別情報を抽出して生成され前記サービスサーバへ送信されるものである
ことを特徴とするサービスサーバ。
【請求項8】
前記認証要請処理部は、前記サービスサーバに格納された前記招待メッセージのログと前記招待対象者の端末に格納された前記招待メッセージとを比較して、特定の認証用識別情報がマッチングする場合には認証処理することを特徴とする請求項7に記載のサービスサーバ。
【請求項9】
前記認証要請は、
前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスに格納されたメッセージのうち少なくとも一つから抽出された情報及び前記招待対象者の移動通信端末の固有識別情報を含むことを特徴とする請求項7に記載のサービスサーバ。
【請求項10】
前記招待情報は、前記招待対象者の移動通信端末の固有識別情報を含み、前記固有識別情報は、電話番号、MACアドレス、PIN情報のうち少なくとも一つ以上であることを特徴とする請求項9に記載のサービスサーバ。
【請求項11】
前記認証用識別情報は、
サービスアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができるサイトのURLアドレス情報の少なくとも一部及び前記招待者の電話番号のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項10に記載のサービスサーバ。
【請求項12】
前記認証用識別情報は、予め設定された時間のみ有効であることを特徴とする請求項11に記載のサービスサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末の認証方法、それを行うサービスサーバ、移動通信端末及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関し、より詳細には、移動通信端末のメールボックスに格納された招待メッセージが存在するか否かを判断し、招待メッセージが存在する場合には、認証要求サービスを利用するために必要な移動通信端末の認証手順を、格納された招待メッセージを用いて自動的に行うことにより、移動通信端末の認証を容易に行うことができる、移動通信端末の認証方法、それを行うサービスサーバ、移動通信端末及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術の発達により、移動通信端末の活用範囲及び使用回数が著しく増加している。特に、移動通信端末にインターネットなどのネットワーク通信機能及び情報検索機能を備えたスマートフォンの普及により、スマートフォンにインストールして活用できる様々なサービスアプリケーションの利用が急速に増加している。一方、このようなサービスアプリケーションにより提供されるサービスの中には、このようなサービスアプリケーションに係わるサービスの全部または一部を移動通信端末上で利用するために、移動通信端末の持ち主を確認するための移動通信端末の認証が必須的に先行されなければならないサービス(以下、「認証要求サービス」という)がある。
【0003】
図1は上述のような認証要求サービスを利用するための従来技術による移動通信端末の認証手順を図示したフローチャートである。
図1を参照すると、まず、ユーザは、特定の認証要求サービス(例えば、モバイルメッセンジャー)を利用するために、特定の認証要求サービスを提供するサービスアプリケーションを移動通信端末にダウンロードしてインストール及び実行する(S100)。サービスアプリケーションが実行されると、サービスアプリケーションは、該当移動通信端末が移動通信端末の認証手順を完了して認証された移動通信端末であるか否かを判断し、該当移動通信端末が認証手順を完了していない未認証の移動通信端末である場合には、移動通信端末の認証手順を開始する。認証要求サービスを提供するサービスアプリケーションは、該当移動通信端末の認証のために、端末認証要請をサービスサーバに送信する(S102)。
【0004】
サービスサーバは、移動通信端末にインストールされたサービスアプリケーションから送信される端末認証要請を受信/格納し(S104)、移動通信端末の持ち主を認証するための認証情報を生成/格納する(S106)。この際、生成される認証情報は、使い捨てパスワード方式の数字と文字が組み合わされた一連のテキストにしても良い。生成された認証情報はサービスサーバから移動通信端末のサービスアプリケーションに送信され(S108)、サービスアプリケーションは、送信された認証情報を受信してディスプレイ部を介して出力する(S110)。
【0005】
ユーザがディスプレイ部を介して出力される認証情報を確認して入力すると、サービスアプリケーションは、ユーザの操作によって入力された認証情報をサービスサーバに送信し(S112)、サービスサーバは、サービスアプリケーションから送信された認証情報と既に格納されている認証情報とを比較して、移動通信端末に対する認証を行う(S114)。サービスサーバは、比較結果、移動通信端末の認証に失敗した場合には、移動通信端末のサービスアプリケーションにエラーメッセージを送信し(S116)、認証に成功した場合には、サービスアプリケーションに認証成功情報を送信して該当移動通信端末の認証を完了させ、これにより、ユーザが該当サービスアプリケーションを用いて認証要求サービスの提供を受けられるようにする(S118)。
【0006】
一方、上述のような認証要求サービスの場合、ユーザが他のユーザと一緒にコミュニティ活動を行うことができる様々な種類のサービス(例えば、ソーシャルネットワークサービス、モバイルメッセンジャーサービス、ゲームサービスなど)がある。このようなサービスの場合、ユーザは、認証手順を経て該当認証要求サービスを既に利用していた他のユーザから招待メッセージを受信した後、受信された招待メッセージを選択/実行することにより該当サービスアプリケーションをインストールし、移動通信端末の認証を行う。そのため、認証要求サービスを利用頻度が高い。しかし、
図1を参照して説明したような従来技術によると、このような招待メッセージを受信/実行することでサービスアプリケーションをインストールした後移動通信端末の認証を行う場合にも、同一の移動通信端末の認証手順を行わなければならない。従って、サービスアプリケーションのインストール及び移動通信端末の認証後にも認証要求サービスの招待メッセージが自動的に処理されないため、別の操作を行って招待メッセージに係わる機能をさらに実行しなければならないという不便さがあった。即ち、従来技術によると、移動通信端末及びサービスサーバに該当移動通信端末を識別することができる情報が格納されている場合にも、前記格納された情報を活用して自動的に認証を行うことができず、ユーザが手動で移動通信端末の認証手順を途中で行わなければならないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許第2010-0106471号
【特許文献2】韓国公開特許第2009-0005340号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上述の従来技術の問題点を解決することにある。
【0009】
本発明の一目的は、移動通信端末及びサービスサーバに該当移動通信端末を識別することができる情報が格納されている場合、前記格納された情報を用いて移動通信端末の認証手順を自動的に行うことができる、移動通信端末の認証方法、それを行うサービスサーバ、移動通信端末及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、招待情報に基づいて生成/受信された招待メッセージを介してサービスアプリケーションをインストールした後、認証要求サービスを利用するために必要な移動通信端末の認証手順を行う場合、認証が完了された後、インストールされたサービスアプリケーションによって自動的に招待情報を処理することができる、移動通信端末の認証方法、それを行うサービスサーバ、移動通信端末及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の本発明の目的を果たし、後述する本発明の特有の効果を果たすための、本発明の特徴的な構成は下記のとおりである。
【0012】
本発明の一態様によると、サービスサーバにより行われる移動通信端末の認証方法であって、招待情報を含む招待者の要請に応じて招待メッセージを生成し、前記招待メッセージのログを格納し、生成された前記招待メッセージを招待対象者の移動通信端末に送信し、前記招待対象者の移動通信端末からの認証要請を受信し、前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスを確認し、前記招待メッセージが格納されている場合には自動認証手順によって前記認証が実行されること、を含むことを特徴とする移動通信端末の認証方法が提供される。
【0013】
本発明の他の一態様によると、移動通信端末により行われる移動通信端末の認証方法であって、サービスサーバから招待メッセージを受信し、受信された前記招待メッセージを用いてサービスアプリケーションをインストールし、前記サービスサーバに認証要請を送信し、メールボックスに前記招待メッセージが格納されている場合には自動認証手順によって認証されるようにすること、を含むことを特徴とする移動通信端末の認証方法が提供される。
【0014】
本発明のさらに他の一態様によると、移動通信端末の認証を行うサービスサーバであって、招待情報を含む招待者の要請に応じて招待メッセージを生成し、前記招待メッセージのログを格納した後、生成された前記招待メッセージを招待対象者の移動通信端末に送信する招待要請処理部と、前記招待対象者の移動通信端末からの認証要請を受信し、前記招待対象者の移動通信端末のメールボックスを確認して、前記招待メッセージが格納されている場合には自動認証手順によって認証を行う認証要請処理部と、を含むことを特徴とするサービスサーバが提供される。
【0015】
本発明のさらに他の一態様によると、移動通信端末の認証を行う移動通信端末であって、サービスサーバから招待メッセージを受信し、受信された前記招待メッセージを用いてサービスアプリケーションをインストールして、前記サービスアプリケーションのインストール後、前記サービスサーバに認証要請を送信し、メールボックスに前記招待メッセージが格納されている場合には自動認証手順によって認証されることを特徴とする移動通信端末が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の好ましい一実施形態によると、移動通信端末及びサービスサーバに該当移動通信端末を識別することができる情報が格納されている場合、格納されている識別情報を用いて移動通信端末の自動認証手順を行うことにより、認証要求サービスの利用に必要な移動通信端末の認証手順を簡素化するとともに、ユーザの容易性及び便宜性を向上させることができる効果を期待することができる。
【0017】
また、本発明によると、招待情報に基づいて生成された招待メッセージを介してサービスアプリケーションをインストールした後認証要求サービスに加入する場合、インストールされたサービスアプリケーションによって招待情報を自動的に処理することにより、ユーザの便宜性を向上させることができる効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】従来技術による移動通信端末の認証手順を図示するフローチャートである。
【
図2】本発明の一実施形態による移動通信端末の認証システムの概略的な構成ブロック図である。
【
図3】(a)は本発明の一実施形態によるサービスサーバの構成ブロック図であり、(b)は本発明の一実施形態によるサービスアプリケーションの構成ブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態による移動通信端末の認証過程を図示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明が実施できる特定実施形態を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分に実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互排他的な必要はないことを理解すべきである。例えば、ここに記載されている特定形状、構造及び特徴は、一実施形態に関連して本発明の思想及び範囲を外れずに他の実施形態に具現されることができる。また、それぞれの開示された実施形態内の個別構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を外れずに変更されることができることを理解すべきである。従って、後述する詳細な説明は限定的な意味で扱うものでなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その請求範囲が主張するものと均等な全ての範囲と一緒に、添付した請求範囲によってのみ限定される。図面において、類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一または類似の機能を示す。
【0020】
以下、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
[本発明の好ましい実施形態]
本発明の実施形態において、メモリ手段及びマイクロプロセッサを搭載して演算能力を備えており、移動通信ネットワークまたは無線ネットワークを介したデータ通信機能を支援し、ネットワーク上で固有に識別されることができる固有識別情報を有しているデジタル機器であれば、その種類に関らず本発明による「移動通信端末」として用いることができる。但し、以下では、説明及び理解の便宜のために、移動通信端末としてスマートフォンを用いた実施形態を基準に説明するが、本発明がこれに限定されないということは当業者において自明である。
【0022】
また、「認証要求サービス」という用語は、ユーザの移動通信端末にインストールされたサービスアプリケーションが実行されて所定のサービスの全部または一部を提供するために、移動通信端末の持ち主に対する認証(移動通信端末の認証)が必須的に先行されなければならないサービスを意味する。例示的に、メッセンジャーサービス、ゲームサービス、ソーシャルネットワークサービスなどが挙げられるが、本発明における認証要求サービスはこれに限定されず、サービスを利用するために移動通信端末の認証が求められるサービスを総称する概念である。
【0023】
また、「招待メッセージ」という用語は、認証要求サービスを提供するサービスサーバにより生成され、認証要求サービスを利用するためのサービスアプリケーションがインストールされていない未認証の移動通信端末に送信される、サービスの利用を誘引する内容を有する情報を総称する概念であり、例示的に、サービス利用に関する案内文及びサービスアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができるURLアドレスを含んでも良い。
【0024】
[本発明の全体的な概念]
本発明は、サービスの利用のために移動通信端末の認証が必要な認証要求サービスを新しいユーザが利用しようとする場合、必要な移動通信端末の認証手順を自動化するためになされたものである。即ち、本発明は、特定の認証要求サービスの利用を所望するユーザの移動通信端末と特定の認証要求サービスを提供するサービスサーバの両方に、該当ユーザの移動通信端末の認証に必要な情報が格納されている場合であれば、サービスを利用するための移動通信端末を認証する時に、移動通信端末の認証手順がユーザの介入なしに自動的に行われることができるという技術的な発想に基づいたものである。例えば、サービスサーバにより生成され、特定の電話番号を有する移動通信端末に送信された招待メッセージが、サービスサーバ及び該当移動通信端末のメールボックスに格納されて存在する場合、サービスサーバに格納された招待メッセージが移動通信端末に格納された招待メッセージとマッチングするか否かを判断するだけで移動通信端末の認証を行うことができるため、上述の移動通信端末の認証手順を自動的に行うことが可能となる。以下では、添付図面を参照して、上記のような本発明の概念を具体化した好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0025】
[サービスサーバを含む全体システムの構成と機能]
図2は本発明の一実施形態による移動通信端末の認証システムの概略的な構成ブロック図である。
図2を参照して、本発明による移動通信端末の認証システムの構成及び機能について詳細に説明する。まず、
図2に図示されたように、本発明による移動通信端末の認証システムは、招待対象者の移動通信端末200と、招待者の移動通信端末210と、ネットワーク220と、ダウンロードサーバ230と、サービスサーバ240と、を含むことができる。
【0026】
まず、招待対象者の移動通信端末200、招待者の移動通信端末210、ダウンロードサーバ230及びサービスサーバ240を連結するネットワーク220は、有線及び無線等の通信形態を問わず構成することができ、パーソナルエリアネットワーク(PAN;Personal Area Network)、ローカルエリアネットワーク(LAN;Local Area Network)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN;Metropolitan Area Network)、広域ネットワーク(WAN;Wide Area Network)など、様々な通信網で構成することができる。
【0027】
本発明による招待者の移動通信端末210は、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスを利用するためのサービスアプリケーション202がインストールされており、認証要求サービスを利用するために必要な認証手順を完了した移動通信端末を意味する。招待者の移動通信端末210は、招待者の操作に従って、特定ユーザの移動通信端末の識別情報を含む招待情報をサービスサーバ240に送信する機能を実行するように構成される。一方、移動通信端末の識別情報は、移動通信ネットワーク及び/または無線ネットワークにおいて該当移動通信端末を識別し、識別された移動通信端末に所定の情報を送信するために活用できる電話番号、PIN(personal identification number)、MACアドレスなどの各種固有識別情報のうちいずれかであっても良い。また、サービスサーバ240が他のサービスを提供する別のサービスサーバと連動し、或いは複数のサービスを提供するように構成された実施形態において、招待対象者の移動通信端末が他のサービスに既に加入されており、加入されたサービスで使用しているニックネームなどを用いて上述のような移動通信端末の識別情報を抽出可能な場合、招待情報に含まれる識別情報は、招待しようとするユーザのニックネームなどの連動サービスで使用している識別情報であっても良い。これについてより詳細に説明すると、例えば、メッセンジャーサービスを提供するサービスサーバ240がゲームサービスを提供する別のサービスサーバと連動し、前記ゲームサービスにはユーザAの移動通信端末とユーザBの移動通信端末が加入されており、メッセンジャーサービスにはユーザAの移動通信端末のみが加入されていると仮定する。この場合、ユーザAは、ユーザBがゲームサービス内で使用しているゲームサービス内の識別情報(例えば、ニックネームなど)を用いて、メッセンジャーサービスを提供するサービスサーバ240にBユーザの移動通信端末に対する招待要請を送信するように構成されていても良い。この場合、メッセンジャーサービスを提供するサービスサーバ240は、受信された招待要請に含まれたユーザBのゲームサービス内の識別情報に基づいて、ユーザBの移動通信端末に対する識別情報をゲームサービスを提供するサービスサーバに問い合わせ、問い合わせの結果として取得されたユーザBの移動通信端末に対する識別情報を用いて招待手順を行う。但し、以下では、説明と理解の便宜のために、移動通信端末の固有識別情報として電話番号を用いるように構成された実施形態を基準に説明する。
【0028】
一方、この際に送信される招待情報は、単純なテキスト情報で構成された招待要請のみを含んでいてもよく、または、サービスアプリケーション202の実行によって所定の効果をもたらすことができるサービスアプリケーションに関する情報を含んでいてもよい。サービスアプリケーションに関する情報の例としては、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスがソーシャルネットワークサービスである場合、特定コンテンツ(特定掲示物)の共有要請情報、友達申請情報などが挙げられ、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスがメッセンジャーサービスである場合、チャット申請情報、知り合い関係要請情報などが挙げられ、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスがネットワークゲームサービスである場合、対戦申請情報、ゲーム参加要請情報、協同ゲーム進行要請情報などが挙げられるが、これに限定されるものではなく、様々な形態のサービスアプリケーションに関する情報が必要に応じて用いることができるということは当業者において自明である。
【0029】
本発明によるサービスサーバ240は、移動通信端末にインストールされたサービスアプリケーション202と互いに連動して特定サービスをユーザに提供する通常の機能を実行し、これとともに、認証要求サービスを利用するための移動通信端末の認証処理及び招待要請処理を行うように構成される。
【0030】
招待要請処理に関連して、本発明によるサービスサーバ240は、招待者の移動通信端末210から送信される招待情報を受信及び格納する。また、サービスサーバ240は、受信された招待情報に基づいて、即ち、招待者の電話番号と招待対象となる移動通信端末の電話番号などに基づいて、認証要求サービスの利用を誘引する招待メッセージを生成/格納し、生成された招待メッセージを、招待情報に含まれた識別情報(例えば、電話番号)を有する招待対象者の移動通信端末200に送信する機能を実行する。この際、招待対象者の移動通信端末200に送信される招待メッセージには、該当サービスを利用するためにインストールしなければならないサービスアプリケーションがダウンロードされるダウンロードサーバ230のURLアドレスまたはダウンロードサーバ230が運営するダウンロードサイトのURLアドレス、招待要請を送信した招待者または招待者の移動通信端末の識別情報(電話番号など)、移動通信端末の自動認証のために必要な認証用識別情報などが含まれるようにしても良い。このような招待メッセージは、短文メッセージの形態に生成されて招待対象者の移動通信端末200に送信されることがより好ましいが、短文メッセージに限定されるものではない。但し、以下では、説明と理解の便宜のために、サービス加入案内情報が、メッセージの受信後に接続要請を介して直ちにダウンロードサイトに接続できるコールバックURL形式の短文メッセージとして実施される実施形態を説明する。一方、招待メッセージに含まれる認証用識別情報は、後で招待対象者の移動通信端末200にサービスアプリケーション202がインストールされる場合、招待対象者の移動通信端末200の格納部204内のメールボックスに格納されているメッセージの中に招待メッセージが存在するか否かを判断して前記招待メッセージを抽出するために用いられる情報である。招待メッセージの発信者(即ち、サービスサーバ)の電話番号などの固有識別情報、サービスアプリケーションをダウンロードしてインストールできるURLアドレス(短縮URLアドレス)情報の少なくとも一部、予め設定された特定テキスト構文などの識別情報のうち少なくとも一つの情報が、必要に応じて認証用識別情報として招待メッセージに含まれても良い。
【0031】
また、認証処理に係わって、本発明によるサービスサーバ240は、
図1を参照して説明した従来技術による認証情報の送信及び再入力の手順を含む通常の移動通信端末の受動認証手順を行うとともに、招待メッセージの送信及び選択に基づいて、招待対象者の移動通信端末200にインストールされたサービスアプリケーション202から送信される招待メッセージに含まれた認証用識別情報及び該当招待対象者の移動通信端末200の電話番号を含む認証要請を受信する場合、移動通信端末の認証を自動的に行うことができるように構成される。これについて詳細に説明すると、本発明によるサービスサーバ240は、受信された認証要請に含まれた認証用識別情報及び招待対象者の移動通信端末200の電話番号に基づいて、受信された認証要請とマッチングする招待情報及び招待メッセージが存在するか否かを判断する。即ち、サービスサーバ240は、受信された認証要請を、招待情報に含まれている招待対象の移動通信端末の電話番号及び招待情報に基づいて生成された招待メッセージと比較して、受信された認証要請及び生成された招待メッセージが一致する場合、受信された認証要請に含まれた認証用識別情報を含む招待メッセージが、受信された認証要請に含まれた招待対象者の移動通信端末200に送信されたと判断するように構成される。従って、サービスサーバ240は、認証要請とマッチングされる招待情報及び招待メッセージが存在すると判断される場合、認証要求サービスを利用するための移動通信端末の認証を要請した招待対象者の移動通信端末200が、招待者の移動通信端末210からの招待要請に基づいて、サービスサーバ240が招待メッセージを生成/送信した招待対象者の移動通信端末200であることを確認し、該当移動通信端末に対する自動認証手順を行うように構成される。認証要請を用いて移動通信端末の認証に成功すると、即ち、認証要請にマッチングする招待情報及び招待メッセージが存在する場合、サービスサーバ240は、認証成功情報をサービスアプリケーション202に送信して、移動通信端末の認証手順が自動的に行われて移動通信端末が認証されたことをサービスアプリケーション202が認識できるようにする。この際、サービスアプリケーション202に送信される認証成功情報には、認証要請にマッチングする招待情報が含まれることが好ましく、含まれた招待情報は自動認証の完了後にサービスアプリケーション202によって活用されるように構成されても良い。
【0032】
また、サービスサーバ240が認証サーバの機能も実行するように構成されている場合は、
図2の実施形態に図示されているが、サービスサーバ240と認証サーバが物理的及び/または論理的に分離されている状態でインストール及び操作されても良いということは当業者において自明である。
【0033】
ダウンロードサーバ230は、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスを利用するために必要なサービスアプリケーション202を格納しており、前記ダウンロードサーバ230に接続された移動通信端末の要請に応じて、特定のサービスアプリケーション202を移動通信端末に送信する機能を実行する。
図2に図示された実施形態の場合、サービスサーバ240とダウンロードサーバ230が物理的に分離されて図示されているが、サービスサーバ240とダウンロードサーバ230が物理的に統合されていてもよい。
【0034】
本発明による招待対象者の移動通信端末200は、サービスアプリケーション202のインストール及び認証手順を行う前にはサービスサーバ240により提供される認証要求サービスを利用しておらず、招待者の移動通信端末210からの招待要請に基づいて認証要求サービスの利用の勧誘を受け、それに応じて認証要求サービスを利用するためのサービスアプリケーション202をインストールした後、サービスサーバ240による移動通信端末の認証を自動的に受ける移動通信端末を意味する。招待対象者の移動通信端末200は、サービスサーバ240から短文メッセージ形式の招待メッセージを受信して、前記招待メッセージを格納及び出力し、ユーザが短文メッセージを介して案内されたサービスアプリケーション202をインストールしようとする場合、ダウンロードサーバ230に接続して該当サービスアプリケーション202をダウンロードしてインストールした後に実行させる機能を実行するように構成される。この過程までは招待対象者の移動通信端末200にインストールされた基本オペレーティングシステムにより行われ、以後の過程は招待対象者の移動通信端末200で実行されるサービスアプリケーション202により行われる。
【0035】
サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200で最初に実行される時に、該当招待対象者の移動通信端末200が認証要求サービスを利用するための認証を受けた端末であるか否かを判断するように構成されており、認証を受けていない未認証の移動通信端末である場合には、移動通信端末の認証手順を開始する。まず、サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200のメールボックス内に格納されているメッセージの中に、予め設定された認証用識別情報(例えば、短縮URL情報の一部、発信者の電話番号など)のうち少なくとも一つを含んでいるメッセージが存在するか否かを判断することにより、サービスアプリケーション202がユーザの選択によって任意にインストールされたか、或いは招待メッセージの受信及び操作によってインストールされたかを判断するように構成される。これは、招待対象者の移動通信端末200の認証を受動認証手順によって行うかまたは自動認証手順によって行うかを判断するためである。一方、この際、予め設定された認証用識別情報のうち少なくとも一つを含んでいるメッセージの存否を判断するにあたり、様々なマッチング条件が設定されていても良い。即ち、実施形態の構成によって、サービスアプリケーション202は、メッセージの受信時刻に関わらず、予め設定された認証用識別情報のうち少なくとも一つを含んでいるメッセージが存在するかを判断するように構成されても良く、或いはサービスアプリケーション202は、メッセージの存否を検索する時点から一定時刻(例えば、24時間)以内に受信されたメッセージの中に、予め設定された認証用識別情報の少なくとも一つを含んでいるメッセージが存在するか否かを判断するように構成されてもよい。上述のようなマッチング条件の設定は、必要に応じて様々な形態に設定され得るということは当業者において自明であり、このような変形及び置換に関わらず、本発明の要旨を含んでいる限り、本発明の権利範囲に属するということも当業者において自明である。
【0036】
一方、判断結果、認証用識別情報を含んでいるメッセージが存在する場合、サービスアプリケーション202は、自動認証手順を行うために、格納されたメッセージに含まれた認証用識別情報及び該当招待対象者の移動通信端末200の電話番号を抽出して認証要請を生成した後、生成された認証要請をサービスサーバ240に送信するように構成される。また、判断結果、認証用識別情報を含むメッセージが存在しない場合、サービスアプリケーション202は、
図1を参照して説明された従来技術による通常の認証手順、即ち、受動認証手順を行うように構成される。
【0037】
認証要請をサービスサーバ240に送信した後、サービスアプリケーション202は、サービスサーバ240から送信される認証成功情報が受信されると、認証要求サービスの利用のための端末認証が自動的に処理されて、該当移動通信端末に対する認証が成功したと扱うように構成される。また、ユーザの選択に応じて、または認証要求サービスの性格に応じて、追加的な会員加入手順(例えば、該当サービスを利用するために設定しなければならない個人情報などの入力、環境設定など)が必要な場合、サービスアプリケーション202は、ユーザの操作によって入力される会員加入情報をサービスサーバ240に送信することで、追加的な会員加入手順をさらに行うように構成されても良い。この際、認証手順を行った後にサービスの利用のための会員加入手順などの追加手順が行われると説明したが、これに限定されず、認証手順の前に会員加入手順などの所定の手順が行われてもよく、または、認証手順と会員加入手順が同時に行われるように構成されてもよい。例えば、サービスサーバ240により提供されるサービスのうち一部のサービスのみが認証要求サービスである場合、サービスサーバ240に会員加入して認証が不要なサービスの提供を受ける処理中に、認証要求サービスを利用するための認証手順が行われても良い。また、例えば、サービス加入アプリケーションプログラムインターフェース(application program interface)(API)呼出パラメータに全ての認証情報が含まれて、サービスサーバ240の内部で認証を先に行った後、会員加入手順が直ちに行われるように構成されて、認証手順と会員加入手順が同時に行われても良い。従って、本発明の実施形態による認証手順と他の追加的な手順を行う順序は必要に応じて多様に変形/置換することができ、このような変形/置換に関わらず、本発明による技術的要旨を含んでいる限り、本発明の権利範囲に属するということは当業者において自明である。
【0038】
一方、上述のように、サービスサーバ240から送信される認証成功情報には、招待者の移動通信端末210からサービスサーバ240に送信された招待情報を含めることができ、また、このような招待情報は、サービスアプリケーション202の実行によって所定の効果をもたらすことができるサービスアプリケーションに関する情報を含んでも良い。この場合、サービスアプリケーション202は、認証要求サービスを利用するための移動通信端末の認証完了後、招待情報に対して自動的に実行され、招待者が所望する所定の結果物をユーザ(招待対象者)に提供するように構成されても良い。例えば、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスがソーシャルネットワークサービスであり、招待情報が特定コンテンツ(特定掲示物)の共有要請を含んでいる場合、サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200の認証完了後、受信された招待情報に含まれて(またはリンクされて)いる特定コンテンツを自動的に出力/再生するように構成されても良い。また、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスがメッセンジャーサービスであり、招待情報がチャット申請情報を含んでいる場合、サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200の認証完了後、受信された招待情報に含まれているチャット申請情報に応じて、サービスサーバ240を介して招待者の移動通信端末210とのチャットサービスを自動的に提供するように構成されても良い。また、サービスサーバ240により提供される認証要求サービスがゲームサービスであり、招待情報が対戦申請情報を含んでいる場合、サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200の認証完了後、受信された招待情報に含まれている対戦申請情報に応じて、サービスサーバ240を介して招待者の移動通信端末210に対戦ゲームサービスを自動的に提供するように構成しても良い。
【0039】
[本発明によるサービスサーバの構成と機能]
図3(a)は本発明の一実施形態によるサービスサーバの構成ブロック図である。以下、
図3(a)を参照して、本発明によるサービスサーバ240の構成と機能について詳細に説明する。
図3(a)に図示されたように、本発明によるサービスサーバ240は、サービス処理部300と、招待情報処理部302と、認証要請処理部304と、を含むことができる。
【0040】
サービス処理部300は、移動通信端末にインストールされたサービスアプリケーション202と連動してメッセンジャー、ゲームなどの認証要求サービスを提供するように構成され、提供するサービスの種類によって既に公知にされた技術を用いるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0041】
本発明による招待情報処理部302は、招待者の操作に従って招待者の移動通信端末210(より正確には、招待者の移動通信端末210にインストールされたサービスアプリケーション202)から送信される招待情報(招待対象者の移動通信端末200の電話番号を含む)を受信し、受信された招待情報に基づいて招待メッセージを生成して、前記生成された招待メッセージを招待対象者の移動通信端末200に送信する機能を実行するように構成される。上述のように、招待情報処理部302は、受信された招待情報及びこの招待情報に基づいて生成された招待メッセージを、後で招待対象者の移動通信端末200の自動認証手順を行うために格納するように構成される。また、上述のように、招待対象者の移動通信端末200に送信される招待メッセージには、予め設定された認証用識別情報が含まれる。上述のように、発信者の電話番号、特定サーバまたはサイトのURLアドレス(または短縮URLアドレス)情報の少なくとも一部、予め設定された特定テキスト構文のうち少なくとも一つ以上が必要に応じて認証用識別情報として設定されても良い。また、このような認証用識別情報は、予め設定された所定の有効時間を有するように構成されて、認証用識別情報を含む招待メッセージが発行された後予め設定された時間が経過すると、有効性を喪失するように構成されても良い。
【0042】
本発明による認証要請処理部304は、招待対象者の移動通信端末200にインストールされたサービスアプリケーション202と互いに連動して招待対象者の移動通信端末200の自動認証手順を行うように構成された構成要素である。より詳細には、本発明による認証要請処理部304は、招待メッセージを用いて招待対象者の移動通信端末200にインストールされたサービスアプリケーション202から送信される認証要請を受信し、認証要請に含まれた認証用識別情報及び招待対象者の移動通信端末200の電話番号とマッチングする招待情報及びこの招待情報に基づいて生成された招待メッセージが存在するか否かを判断して、判断結果、マッチングする招待情報及び電話番号が存在する場合、サービス加入を申請した招待対象者の移動通信端末200に対して移動通信端末の持ち主の認証が成功したと判断することで、ユーザの介入なしに自動認証手順を行うように構成される。勿論、上述のように、認証要請処理部304は、サービスアプリケーション202から別の認証要請が受信されない場合、即ち、サービスアプリケーション202がインストールされた招待対象者の移動通信端末200のメールボックスに認証用識別情報を含んでいるメッセージが存在しない場合、
図1を参照して説明した従来技術による移動通信端末の受動認証手順を行うように構成される。サービスアプリケーション202からの認証要請を受信した後、認証過程を経て認証に成功した場合、認証要請処理部304は、格納された招待情報を含む認証成功情報をサービスアプリケーション202に送信して、サービスサーバ240によって行われた自動認証の結果をサービスアプリケーション202が認識できるようにする。
【0043】
[本発明によるサービスアプリケーションの構成と機能]
図3(b)は本発明の一実施形態によるサービスアプリケーションの構成ブロック図である。以下、
図3(b)を参照して、本発明によるサービスアプリケーション202の構成と機能について詳細に説明する。
図3(b)に図示されたように、本発明によるサービスアプリケーション202は、サービス処理部310と、招待処理部312と、認証処理部314と、を含むことができる。
【0044】
本発明によるサービス処理部310は、サービスサーバ240と連動してメッセンジャー、ゲームなどの認証要求サービスを提供するように構成され、提供するサービスの種類によって既に公知された技術を用いるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0045】
本発明による招待処理部312は、サービスアプリケーション202がインストールされた移動通信端末が
図2に図示された招待者の移動通信端末210として機能する場合に動作する構成要素であって、招待者の操作に従って招待対象者の移動通信端末200の電話番号を含む招待情報を生成し、サービスサーバ240に送信する機能を実行する。この際、招待情報の生成は、招待者がサービスアプリケーション202により提供される別の招待要請機能を選択する場合に行われてもよく、または、招待者がサービスサーバ240により提供されるサービスを利用する際に他のユーザとの相互作用が必要な機能を選択する場合に招待情報が生成/送信されてもよい。例えば、サービスサーバ240が提供するサービスがゲームサービスである場合、招待者がゲームサービスを利用する際に特定相手を指定して対戦を要請する際に、招待者がゲームサービスに加入していない相手を指定するために相手の移動通信端末の電話番号を入力することができる。この場合、サービスアプリケーション202の招待処理部312は、招待者が入力した相手の移動通信端末の電話番号と対戦要請を含む招待情報を生成し、生成された前記招待情報をサービスサーバ240に送信するように構成することもできる。同様の方式で、メッセンジャーサービスでのチャット要請、ソーシャルネットワークサービスでのコンテンツ共有要請などの他人との相互作用を行うための認証要求サービスに係わる要請が、招待情報の生成に活用することができる。
【0046】
一方、本発明による認証処理部314は、未認証の移動通信端末200の認証手順を行うように機能し、より具体的には、通常の受動認証手順または本発明による招待メッセージの受信による自動認証手順を行うように構成される。通常の受動認証手順(即ち、ユーザが受け身的に認証情報を入力する方式の認証手順)を行うための構成及び機能は既に公知された技術を用いるため、これ以上の説明は省略する。一方、本発明による認証処理部314は、自動認証手順を行うか否かを判断するために、メールボックスに格納されているメッセージの中に、予め設定された認証用識別情報を含んでいるメッセージが存在するか否かを判断するように構成される。予め設定された認証用識別情報を含んでいるメッセージがメールボックスに存在しない場合、認証処理部314は通常の受動認証手順を行うように構成される。一方、特定サーバまたはサイトのURLアドレスの少なくとも一部など、予め設定された認証用識別情報を含んでいるメッセージが存在する場合、認証処理部314は、サービスアプリケーション202のインストールが、サービスサーバ240から提供された招待メッセージの受信に基づいたものであると判断し、移動通信端末の自動認証手順を行うための招待対象者の移動通信端末の電話番号及び検索された認証用識別情報を含む認証要請を生成してサービスサーバ240に送信する。
【0047】
認証処理部314は認証要請を送信した後、認証要請の送信によるサービスサーバ240からの応答を待つ。サービスサーバ240から認証成功情報を受信する場合、認証処理部314は、サービスサーバ240で招待対象者の移動通信端末200に対する自動認証が行われ、その結果、招待対象者の移動通信端末200が認証されたことを認識して、認証要求サービスを提供するように構成される。また、サービスサーバ240から認証失敗情報を受信した場合、または予め設定された時間以内に認証成功情報が受信されない場合には、認証処理部314は通常の受動認証手順を行うように構成される。上述のように、この際にサービスサーバ240から送信される認証成功情報には、招待者の移動通信端末210からサービスサーバ240に送信された招待情報が含まれることができ、この場合、認証処理部314は、招待対象者の移動通信端末200の認証成功後にサービス処理部310を制御して、サービスアプリケーション202に係わる招待情報に対する追加的な処理、即ち、招待情報に基づいたサービスアプリケーション202の特定動作をさらに行うように構成されても良い。
【0048】
[本発明による認証処理過程の一例]
図4は本発明の一実施形態による移動通信端末の認証過程を図示したフローチャートである。以下、
図4を参照して、上述のように構成される認証システムを利用した移動通信端末の認証過程の一実施形態について詳細に説明する。
【0049】
まず、招待者の操作に従って、招待者の移動通信端末210は、招待者が招待しようとする招待対象者の移動通信端末200の電話番号及び招待情報をサービスサーバ240に送信する(S400)。
【0050】
サービスサーバ240は、招待者の移動通信端末210から送信される招待対象者の移動通信端末200の電話番号を含む招待情報を受信して格納し(S402)、受信した招待情報に基づいて、招待者が指定したユーザのサービス加入を誘引する招待メッセージを生成して格納(S404)した後、前記招待情報に含まれた電話番号を用いて招待対象者の移動通信端末200に前記招待メッセージを送信する(S406)。
【0051】
招待対象者の移動通信端末200は、サービスサーバ240から送信される招待メッセージを受信して格納及び出力する。また、ユーザが受信された招待メッセージを確認した後、該当サービスアプリケーションのインストールを選択すると、招待対象者の移動通信端末200は、招待メッセージに含まれたURL情報を利用してダウンロードサーバに接続し、サービスアプリケーション202をダウンロードしてインストール及び実行する(S408)。
【0052】
招待対象者の移動通信端末200でサービスアプリケーション202がインストール及び実行されると、サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200の自動認証手順を行うために、招待対象者の移動通信端末200のメールボックスに格納されているメッセージの中で招待メッセージを検索する(S410)。上述のように、このような招待メッセージの検索は、格納されているメッセージの中で予め設定された検索条件にマッチングするメッセージを検索する方式で行われる。この際、検索条件は、メッセージの受信時点(検索時点から予め設定された時間(例えば、24時間)以内に受信されたメッセージ)、予め設定された認証用識別情報を含んでいるか否かなど、単一の条件または複合的な条件として設定することができる。例えば、招待メッセージを検索するための条件が、24時間以内に受信されたメッセージのうち「me2.do」という短縮URL情報を含んでいるメッセージに設定されている場合、サービスアプリケーション202は、招待対象者の移動通信端末200のメールボックスに格納されているメッセージの中で、24時間以内に受信されたメッセージを対象とし、「me2.do」という短縮URL情報を含んでいるメッセージが存在するかを検索する。
【0053】
サービスアプリケーション202は、検索条件にマッチングする招待メッセージが存在するか否かを判断し(S412)、検索結果、メッセージが存在しない場合には上述の通常の受動認証手順を行う(S428)。一方、検索条件にマッチングするメッセージが存在する場合、サービスアプリケーション202は、自動認証手順を行うために招待対象者の移動通信端末200の電話番号を抽出し、検索されたメッセージに含まれた認証用識別情報を抽出した後、抽出された電話番号及び認証用識別情報を含む認証要請を生成して、前記認証要請をサービスサーバ240に送信する(S414)。
【0054】
サービスアプリケーション202から送信される認証要請を受信したサービスサーバ240は、ステップS402及びステップS404で格納された情報と認証要請に含まれた電話番号及び認証用識別情報とマッチングされる情報の有無を判断することにより、招待対象者の移動通信端末200に対する自動認証を行う(S416)。即ち、サービスサーバ240は、認証要請に含まれた電話番号に、認証要請に含まれた認証用識別情報を含んでいる招待メッセージが送信されたことがあるか否かを判断することにより自動認証を行う。認証の成否に応じて(S418)、即ち、サービスサーバ240は、マッチングされる情報が存在する場合には、招待情報を含む認証成功情報をサービスアプリケーション202に送信し(S420)、マッチングされる情報が存在しないかまたは認証用識別情報の有効期間が満了した場合には、認証失敗情報をサービスアプリケーション202に送信する(S426)。
【0055】
サービスアプリケーション202は、サービスサーバ240から認証失敗情報が受信される場合には通常の受動認証手順を行い(S428)、認証成功情報が受信される場合には、該当招待対象者の移動通信端末200に対する自動認証が成功したと判断し、認証手順を完了する(S422)。
【0056】
また、実施形態の構成によって、サービスアプリケーション202は、端末認証の完了後、認証成功情報に含まれたサービスアプリケーション202に係わる招待情報に対する追加的な処理、即ち、招待情報に基づいたサービスアプリケーション202の特定動作を行う(S424)。上述のように、このような招待情報の処理は、例示的に、コンテンツ共有、友達関係設定、チャット実行、知り合い関係設定、対戦ゲーム進行、協同ゲーム進行など、様々な認証要求サービスに関わるアクションであっても良い。
【0057】
本発明による実施形態は、多様なコンピュータ手段によって実行されるプログラム命令の形態に具現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独に、または組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計及び構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気−光媒体(magneto−optical media)及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令を格納及び実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラーによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを用いてコンピュータによって実行されることができる高級言語コードも含まれる。前記ハードウェア装置は、本発明の動作を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様である。
【0058】
以上、本発明を具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面を参照して説明したが、これは本発明のより全体的な理解を容易にするために提供されたものにすぎず、本発明は前記実施例によって限定されず、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0059】
従って、本発明の思想は前記実施例に限定されて決まってはならず、添付する特許請求範囲だけでなく、特許請求範囲と均等または等価的に変形された全ては、本発明の思想の範疇に属するとするべきであろう。
【符号の説明】
【0060】
200 招待対象者の移動通信端末
202 サービスアプリケーション
204 格納部
210 招待者の移動通信端末
220 ネットワーク
230 ダウンロードサーバ
240 サービスサーバ
300 サーバ側のサービス処理部
302 招待情報処理部
304 認証要請処理部
310 端末側のサービス処理部
312 招待処理部
314 認証処理部