特許第6182357号(P6182357)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6182357
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】パネル取付具
(51)【国際特許分類】
   G09F 7/18 20060101AFI20170807BHJP
   F16B 5/02 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   G09F7/18 A
   F16B5/02 Y
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-109681(P2013-109681)
(22)【出願日】2013年5月24日
(65)【公開番号】特開2014-228773(P2014-228773A)
(43)【公開日】2014年12月8日
【審査請求日】2016年5月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】591121764
【氏名又は名称】株式会社シロクマ
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100084858
【弁理士】
【氏名又は名称】東尾 正博
(74)【代理人】
【識別番号】100112575
【弁理士】
【氏名又は名称】田川 孝由
(74)【代理人】
【識別番号】100166796
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 雅至
(72)【発明者】
【氏名】熊代 誠一
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−224073(JP,A)
【文献】 特開2005−148769(JP,A)
【文献】 実開昭53−82669(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0068210(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 7/18
F16B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面(W)に固定される固定部材(1)とこれに結合される締付部材(2)とを備え、パネル(P)を固定部材(1)と締付部材(2)との間に挟み込んで壁面(W)に取り付けるパネル取付具において、前記締付部材(2)は、パネル(P)の前面側の摘み部(21)から壁面(W)側である後方へ円筒部(22)が延びるものとされ、この円筒部(22)には、後端の開口側から前方へかけて内周に雌ねじ(23)が形成され、前記固定部材(1)には、内部から前方へ延びるねじ軸(13)が設けられると共に、ねじ軸(13)の周囲に前端で開口する嵌合凹部(14)が形成され、パネル(P)に穿設した貫通穴(h)にねじ軸(13)を挿入した状態で、締付部材(2)の円筒部(22)の内周の雌ねじ(23)をねじ軸(13)に螺合させ、締付部材(2)をねじ込むと、円筒部(22)がパネル(P)の貫通穴(h)を介して嵌合凹部(14)に嵌まり込むことを特徴とするパネル取付具。
【請求項2】
前記固定部材(1)には、外周面から嵌合凹部へ連通する横ねじ穴(15)が形成され、この横ねじ穴(15)に横ビス(16)をねじ込むと、横ビス(16)が締付部材(2)の円筒部(22)の外周に押し付けられて、締付部材(2)の回転が阻止されることを特徴とする請求項1に記載のパネル取付具。
【請求項3】
前記固定部材(1)の周壁には、壁面(W)に固定される固定部(1a)に対して周方向へ回転可能な回転部(1b)が設けられ、この回転部(1b)に前記横ねじ穴(15)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のパネル取付具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、店舗、事務所等のサインパネルや各種掲示パネルを壁面に取り付けるパネル取付具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のパネル取付具として、図12及び図13に示すように、壁面Wに固定される固定部材51とこれに螺合する締付部材52とを備え、パネルPを固定部材51と締付部材52との間に挟み込んで壁面Wに取り付けるものが使用されている。なお、パネルPとして、2枚の透明板でその間にポスター等を挟み込むものを図示している。
【0003】
このパネル取付具では、方向表記として、パネルPの前面を見る視点側を前方とし、壁面W側を後方としたとき、まず、円筒状の固定部材51の裏側からねじ軸53を前方へ突出させた状態で、固定部材51にねじ軸53を固定する。そして、円盤状の取付座61をタッピングねじ62により壁面Wに固定し、取付座61の外周の雄ねじに固定部材51の内周の雌ねじを螺合させて、固定部材51を壁面Wに固定する。
【0004】
次に、パッキン54を固定部材51の前端面に沿うようにねじ軸53に嵌め、パネルPに予め穿設した貫通穴hにねじ軸53を挿通し、さらに、パッキン55をパネルPの貫通穴hの周囲前面に沿うようにねじ軸53に嵌め、締付部材52の裏面に形成されたねじ穴56にねじ軸53を螺合させて、締付部材52を締め付ける。
【0005】
上記施工に際しては、パネルPの貫通穴hにねじ軸53を挿通すると、パネルPが支持されるので、締付部材52を締め付ける際、パネルPが落下しないように支えておく必要がなく、一人でもパネルPの取付作業を行うことができる。
【0006】
ところで、上記パネル取付具では、ねじ軸53と締付部材52のねじ穴56との螺合長さを確保するため、パネルPの厚さに応じて、異なる長さの複数のねじ軸53を用意しなければならないという不便があり、このような不便を解消すべく、下記特許文献1においては、固定部材からのねじ軸の突出長さを任意に変化させて、調整リングをねじ軸に螺合させ、いわゆるダブルナット構造により、ねじ軸をその位置に固定できるようにしたパネル取付具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3364179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のようにねじ軸の突出長さを調整できるようにしたパネル取付具では、施工に際し、固定部材の端面に没入させた調整リングを、専用の工具を使用して締め付ける等の作業が必要となり、多大な手間を要するという問題がある。
【0009】
また、ねじ軸の突出長さが不十分な場合、締付部材とねじ軸とが十分に螺合しない場合もあり、締付部材が少し緩むと外れてしまうおそれがある。
【0010】
そこで、この発明は、パネル取付具を使用して壁面にパネルを取り付ける際、現場で容易に施工でき、かつ、堅固に取り付けられるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、この発明は、壁面に固定される固定部材とこれに結合される締付部材とを備え、パネルを固定部材と締付部材との間に挟み込んで壁面に取り付けるパネル取付具において、前記締付部材は、パネルの前面側の摘み部から壁面側である後方へ円筒部が延びるものとされ、この円筒部には、後端の開口側から前方へかけて内周に雌ねじが形成され、前記固定部材には、内部から前方へ延びるねじ軸が設けられると共に、ねじ軸の周囲に前端で開口する嵌合凹部が形成され、パネルに穿設した貫通穴にねじ軸を挿入した状態で、締付部材の円筒部の内周の雌ねじをねじ軸に螺合させ、締付部材をねじ込むと、円筒部がパネルの貫通穴を介して嵌合凹部に嵌まり込む構成を採用したのである。
【0012】
また、前記固定部材には、外周面から嵌合凹部へ連通する横ねじ穴が形成され、この横ねじ穴に横ビスをねじ込むと、横ビスが締付部材の円筒部の外周に押し付けられて、締付部材の回転が阻止される構成を採用したのである。
【0013】
また、前記固定部材の周壁には、壁面に固定される固定部に対して周方向へ回転可能な回転部が設けられ、この回転部に前記横ねじ穴が設けられた構成を採用したのである。
【発明の効果】
【0014】
この発明に係るパネル取付具では、壁面に固定される固定部材側のねじ軸に締付部材をねじ込むと、締付部材の円筒部がねじ軸に対して螺進し、円筒部がパネルの貫通穴を介して嵌合凹部に嵌まり込むことから、ねじ軸と締付部材との螺合長さを十分に確保することができ、様々な厚さのパネルを、長さの異なる複数のねじ軸を用意したり、特殊な工具を使用したりすることなく、壁面に確実かつ容易に取り付けることができる。
【0015】
また、固定部材に形成した横ねじ穴に横ビスをねじ込んで、横ビスを締付部材の円筒部の外周に押し付け、締付部材の回転を阻止することにより、パネル取付状態において、締付部材の緩みを防止し、締付部材を取り去るいたずらを防止することができる。
【0016】
また、横ビスをねじ込む横ねじ穴を、固定部材の周方向に回転可能な回転部に設けることにより、現場での施工に際し、横ビスを工具で回しやすい方向へ向けることができ、施工の容易性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明の第1実施形態に係るパネル取付具による壁面へのパネル取付状態を示す全体斜視図
図2】同上の分解斜視図
図3】同上の(a)固定部材の壁面への固定状態を示す縦断側面図、(b)パネルの貫通穴を介して締付部材の円筒部を嵌合凹部に嵌める過程を示す縦断側面図
図4】同上のパネルの壁面への取付状態を示す斜視図
図5】同上の(a)2枚とも標準の厚さのパネルの壁面への取付状態を示す縦断側面図、(b)前面側が厚いパネルの壁面への取付状態を示す縦断側面図
図6】この発明の第2実施形態に係るパネル取付具による壁面へのパネル取付状態を示す斜視図
図7】この発明の第3実施形態に係るパネル取付具による壁面へのパネル取付状態を示す全体斜視図
図8】同上の分解斜視図
図9】同上の(a)固定部材の壁面への固定状態を示す縦断側面図、(b)パネルの貫通穴を介して締付部材の円筒部を嵌合凹部に嵌める過程を示す縦断側面図
図10】同上のパネルの壁面への取付状態を示す斜視図
図11】同上の(a)2枚とも標準の厚さのパネルの壁面への取付状態を示す縦断側面図、(b)前面側が厚いパネルの壁面への取付状態を示す縦断側面図
図12】従来のパネル取付具による壁面へのパネル取付過程を示す斜視図
図13】同上のパネル取付状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明に係るパネル取付具の第1実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0019】
図1に示すように、このパネル取付具は、パネルPを壁面Wに取り付けるために使用するものであり、亜鉛ダイキャストや真鍮等の金属製の固定部材1と締付部材2とを備えたものとされている。パネルPの壁面Wへの取り付けに際しては、通常、四隅部分を壁面Wに固定するため、4個のパネル取付具が使用される。なお、以下の方向表記は、パネルPの前面を見る視点側を前方とし、壁面W側を後方とする。
【0020】
図2に示すように、固定部材1は、外形が円筒状で、その後端で開口する内部空間に大径の雌ねじ11が形成され、この雌ねじ11には、壁面Wにタッピングねじ32により固定される円盤状の取付座31の外周の雄ねじが螺合する。
【0021】
固定部材1の内部には、小径の雌ねじ12が形成され、この雌ねじ12には、ねじ軸13が後方から前方へ突出するようにねじ込まれる。ねじ軸13は、固定部材1と別体のボルトを例示しているが、固定部材1に一体化されたものとしてもよい。
【0022】
固定部材1の前側部分には、雌ねじ12に連通して前端で開口する嵌合凹部14が形成され、この嵌合凹部14は、雌ねじ12よりも大径とされている。また、固定部材1の前面側には、パネルPの後面との間に挟まれるパッキン33が設けられている。
【0023】
締付部材2は、固定部材1との間にパネルPを挟み込む際、パネルPの前面側に位置する摘み部21から後方へ向けて円筒部22が延びるものとされ、円筒部22には、後端の開口側から前方へかけて内周に雌ねじ23が形成されている。円筒部22は、パネルPに穿設された貫通穴hよりも若干小径で、貫通穴hを介して固定部材1の嵌合凹部14に嵌まり込むようになっている。
【0024】
また、摘み部21の後面において円筒部22と段差をなす部分には、パネルPの前面との間に挟まれるパッキン34が設けられている。
【0025】
このようなパネル取付具を使用して、パネルPを壁面Wへ取り付けるには、図3(a)に示すように、固定部材1において、ねじ軸13を、雌ねじ12の後方から前方へねじ込んで突出させる。これにより、ねじ軸13の周囲に前端で開口する嵌合凹部14が形成された状態となる。なお、ねじ軸13は、固定部材1に対して回転しないように、接着剤やビスで固定しておくとよい。
【0026】
そして、壁面Wの所定の位置に、取付座31をタッピングねじ32で固定し、取付座31の外周の雄ねじに固定部材1の内周の雌ねじ11を螺合させ、このねじの締付により、固定部材1を壁面Wに固定する。
【0027】
次に、図3(b)に示すように、パネルPに予め穿設した貫通穴hにねじ軸13を挿通する。この状態では、パネルPがねじ軸13により支持されるので、締付部材2を締め付けるまでの間、パネルPが落下しないように支えておく必要がない。
【0028】
その後、締付部材2の円筒部22の内周の雌ねじ23をねじ軸13に螺合させ、図4及び図5に示すように、締付部材2をねじ込むと、円筒部22がパネルPの貫通穴hを介して嵌合凹部14に嵌まり込み、締付部材2を締め付けることにより、パネルPが固定部材1と締付部材2との間に挟み込まれて、壁面Wに固定される。
【0029】
上記パネル取付具では、壁面Wに固定される固定部材1側のねじ軸13に締付部材2をねじ込むと、締付部材2の円筒部22がねじ軸13に対して螺進し、円筒部22がパネルPの貫通穴hを介して嵌合凹部14に嵌まり込むことから、ねじ軸13と締付部材2との螺合長さを十分に確保することができ、様々な厚さのパネルPを、長さの異なる複数のねじ軸13を用意したり、特殊な工具を使用したりすることなく、壁面Wに確実かつ容易に取り付けることができる。
【0030】
また、図6に示す第2実施形態のように、固定部材1に、外周面から嵌合凹部へ連通する横ねじ穴15を形成し、横ねじ穴15に横ビス16をねじ込み、横ビス16が締付部材2の円筒部22の外周に押し付けられて、締付部材2の回転が阻止されるようにしておくと、パネルPの取付状態において、締付部材2の緩みを防止し、締付部材2を手で緩めて取り外したり、パネルPを持ち去ったりするいたずらを防止することができる。
【0031】
なお、このとき、固体部材1の固定部1aの取付座31に対する締め付けを緩めて、固定部材1を壁面Wから取り外そうとしても、ねじ軸13に対して締付部材2が締め付けられることとなり、固定部材1を取り外すことはできない。
【0032】
次に、この発明に係るパネル取付具の第3実施形態を図7乃至図11に基づいて説明する。なお、ここでは、上記第1,2実施形態の各部に対応する部材に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図7及び図8に示すように、このパネル取付具の固定部材1の周壁には、壁面Wに固定される固定部1aに対して周方向へ回転可能な回転部1bが設けられている。回転部1bは、前部及び後部がそれぞれ大径部分及び小径部分とされ、後部の小径部分が固定部1aの前端で開口した内部空間に挿入されて、固定部1aと連結される。
【0034】
そして、回転部1bの小径部分のリング溝に嵌められたOリング17が固定部1aの内周に弾力的に当接することにより、固定部1aに対するがたつきが防止されると共に、回転抵抗が付与されている。
【0035】
回転部1bの内部には、前後方向に貫通して、嵌合凹部14となる空間が形成され、この嵌合凹部14が固定部1aの嵌合凹部14と連通するようになっている。回転部1bの大径部分の周壁には、外周面から嵌合凹部14に連通する横ねじ穴15が形成され、横ねじ穴15には、頭部のない六角穴付きの横ビス16がねじ込まれる。横ビス16は、締付部材2の円筒部22の外周に押し付けられるものである。
【0036】
このようなパネル取付具を使用して、パネルPを壁面Wへ取り付けるには、図9(a)に示すように、固定部材1において、ねじ軸13を雌ねじ12の後方から前方へねじ込んで、回転部1bの嵌合凹部14より前方へ突出させた状態で固定する。
【0037】
そして、壁面Wの所定の位置に、取付座31をタッピングねじ32で固定し、取付座31の外周の雄ねじに固定部材1の固定部1aの内周の雌ねじ11を螺合させ、このねじの締付により、固定部材1を壁面Wに固定する。
【0038】
次に、図9(b)に示すように、パネルPに予め穿設した貫通穴hにねじ軸13を挿通すると共に、回転部1bの前面とパネルPとの間にパッキン33を介在させる。
【0039】
その後、締付部材2の円筒部22の内周の雌ねじ23をねじ軸13に螺合させ、図10及び図11に示すように、締付部材2をねじ込むと、円筒部22がパネルPの貫通穴hを介して嵌合凹部14に嵌まり込み、締付部材2を締め付けることにより、ねじ軸13と円筒部22の内周の雌ねじ23とが十分な長さに亘って螺合した状態で、様々な厚さのパネルPを壁面Wに堅固に固定することができる。
【0040】
また、固定部材1の回転部1bに形成した横ねじ穴15に横ビス16を六角レンチでねじ込むと、横ビス16が締付部材2の円筒部22の外周に押し付けられ、締付部材2の回転が阻止されるので、パネルPを壁面Wに取り付けた状態において、締付部材2の緩みが防止され、締付部材2を手で緩めて取り外したり、パネルPを持ち去ったりするいたずらを防止することができる。
【0041】
また、横ビス16をねじ込む横ねじ穴15を、固定部材1の周方向に回転可能な回転部1bに設けたので、現場での施工に際し、横ビス16を工具で回しやすい方向へ向けることができ、施工の容易性を向上させることができる。
【0042】
ところで、上記実施形態に係る図面では、透明な2枚のパネルPの間にポスター等の掲示物を挟み込んだものを壁面Wに取り付ける場合について例示しているが、会社や店舗の名称、図柄等が印刷された1枚のパネルPを壁面Wに取り付ける場合についても同様である。また、パネルPの四隅を壁面Wに固定する場合について例示しているが、パネルPの一部のみを固定する場合についても同様である。また、壁面Wとして、建物の壁面を例示しているが、柱や建具の表面等を壁面としてパネルPを固定する場合も同様である。
【0043】
また、上記各実施形態では、固定部材1及び締付部材2の外周形状が円筒状のものについて例示したが、固定部材1及び締付部材2の外周形状は、四角筒状、六角筒状、八角筒状等、様々な形状とすることができる。また、固定部材1及び締付部材2の材質が金属であるものを例示したが、プラスチックを材料として、これらを形成することもできる。
【符号の説明】
【0044】
W 壁面
P パネル
h 貫通穴
1 固定部材
1a 固定部
1b 回転部
2 締付部材
11,12 雌ねじ
13 ねじ軸
14 嵌合凹部
15 横ねじ穴
16 横ビス
17 Oリング
21 摘み部
22 円筒部
23 雌ねじ
31 取付座
32 タッピングねじ
33,34 パッキン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13