特許第6182549号(P6182549)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6182549選択的サイクリン依存性キナーゼ阻害剤としてのピラゾロ−トリアジン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6182549
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】選択的サイクリン依存性キナーゼ阻害剤としてのピラゾロ−トリアジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20170807BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 33/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 31/10 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 19/10 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 31/53 20060101ALI20170807BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20170807BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 37/00 20060101ALI20170807BHJP
   A61P 21/04 20060101ALI20170807BHJP
【FI】
   C07D487/04 141
   C07D487/04CSP
   A61P31/04
   A61P37/06
   A61P35/00
   A61P9/00
   A61P29/00
   A61P33/00
   A61P31/12
   A61P27/02
   A61P31/10
   A61P3/10
   A61P11/06
   A61P29/00 101
   A61P31/18
   A61P11/00
   A61P11/02
   A61P19/10
   A61P1/04
   A61P17/00
   A61P25/00
   A61P17/14
   A61P7/06
   A61P1/16
   A61P9/10 101
   A61P9/10 103
   A61P9/12
   A61P9/10
   A61P35/02
   A61K31/53
   A61K31/5377
   C07D519/00 301
   A61P37/00
   A61P21/04
【請求項の数】15
【全頁数】303
(21)【出願番号】特願2014-559259(P2014-559259)
(86)(22)【出願日】2013年3月1日
(65)【公表番号】特表2015-511952(P2015-511952A)
(43)【公表日】2015年4月23日
(86)【国際出願番号】EP2013054224
(87)【国際公開番号】WO2013128028
(87)【国際公開日】20130906
【審査請求日】2016年1月28日
(31)【優先権主張番号】12157751.4
(32)【優先日】2012年3月1日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】513050132
【氏名又は名称】リード ディスカバリー センター ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】アイクホフ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジスキンスキー ガンサー
(72)【発明者】
【氏名】コッホ ウーヴェ
【審査官】 伊藤 幸司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−523953(JP,A)
【文献】 特表2007−522220(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/103486(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/139289(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/085924(WO,A1)
【文献】 特表2002−535405(JP,A)
【文献】 J. Med. Chem.,2009年,52(3),pp.655-663
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I
【化1】
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は、−Hまたは−CHを示し、
は、−R、−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−R、−SO−R、−(CH−NR10−R、−(CH−NR10−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、−Q−R10、−Q−CH(COOR10)−R、−Q−CH(R10)−R、−(CH−OH、−CHO、−OHを示し、
は、
i)−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−O11、−CO−O−R11、−NR11−CO−OR12、−NHR11、−NR1112、−CONR1112、−O−CO−NR1112、−O−CO−OR11、−CH、−NR11−CO−NR1213、−SONR1112、−C(=NR11)−NR1213、−C(R12)=NR11、−N=CR1112、−N=S(=O)R1112、−CR111213、−CR11=CR1213、−C≡CR11、−NR11−C(=NR12)−NR1314、−SR11、−S(=O)R11、−NR11−S(=O)R12、−O−S(=O)R11、−SO−R11、−NR11−SO−R12、−O−SO−R11、−SO(=NR11)−R12、−CO−R11、−O−CO−R11、−NR11−CO−R12、−CHF、−CHF、−CF
ii)、直鎖状または分枝鎖状のC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−複素環、直鎖または分枝鎖状のC−C−アルケニル、直鎖状または分枝鎖状のC−C−アルキニル、C−C14−アリール、C−C10−ヘテロアリール、ただしこれらの化合物において、前述した残基はZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができ、または
iii)三員複素環、四員複素環、五員複素環、六員複素環、モノ不飽和四員複素環、モノ不飽和五員複素環、モノ不飽和六員複素環、三員炭素環、四員炭素環、五員炭素環、六員炭素環、六員アリール、五員ヘテロアリール、六員ヘテロアリールを示し、
全ての前述した環構造は、Z、Z、Z、およびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができ、
およびZは同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができ、そして
はRと共に、Rおよび結合されるベンゾ環における2個の炭素原子を有する四、五、六、または七員環の炭素環又は複素環を形成することができ、かつ四、五、六、または七員環は部分的に飽和されるか不飽和とすることができ、Z、Z、Z、およびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができ、
およびZは同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができ、さらに、
−Rは、互いに独立して、−H、−F、−Cl、−CHを示し、
は、−(CH−NH、−(CH−N(R1617)、炭素環、複素環、スピロ炭素環、スピロ複素環を示し、この場合には、前記の炭素環、複素環、スピロ炭素環、スピロ複素環残基が環炭素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができ、
およびZ、同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと示すことができ、
は、−R、窒素複素環、スピロ窒素複素環を示し、この場合には、前記した窒素複素環およびスピロ窒素複素環残基は環窒素原子を介して結合され、Z、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができ、
およびZは、同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと示すことができ、
11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、−H、直鎖状または分枝鎖状のC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−複素環直鎖または分枝鎖状のC−C−アルケニル、直鎖状または分枝鎖状のC−C−アルキニル、C−C14−アリール、C−C10−ヘテロアリールを示し、これらの化合物において、前述した残基はZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができ、さらに、
11はR12とともに四、五または六員環の炭素環または複素環を形成することができ、また四、五または六員環は、飽和または不飽和とすることができ、かつZ、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14およびZ15から選ばれた1つから8つの置換基で置換することができ、
およびZ、同じ炭素原子と結合される場合に、およびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができ、
10、R16およびR17互いに独立して、−H、−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【化2】
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シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−C−CH=C、−CH−CH=CH−CH、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−C(CH)=CH−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡C、−CH−C≡C−CH、−C−OCF、−C−OC−C−OCH、−C−OCH、−C−OC、−C−OCのいずれかを示し、
Q、G、G互いに独立して、−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−NR15−SO−、−SO−NR15−、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−SO−NR15−、−NR15−SO−、−O−CO−、−O−CO−O−、−CO−、−CO−NR15−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−、−O−CO−NR15−、−CO−O−、−(CH−NR15−、架橋炭素環−、架橋複素環−、架橋スピロ炭素環−、架橋スピロ複素環−のいずれかを示し、
−Z15互いに独立して
【化3】
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シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13−H、−OH、−OCH、−OC、−OC、−O−シクロ−C、−OCH(CH、−OC(CH、−OC、−OPh、−OCH−Ph、−OCPh、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、−C−OC、−CH−OC、−C−OC、−COC−CH−O−シクロ−C、−C−O−シクロ−C−C−O−シクロ−C、−CH−OCH(CH、−C−OCH(CH、−C−OCH(CH、−CH−OC(CH、−C−OC(CH、−C−OC(CH、−CH−OC、−C−OC、−C−OC、−CH−OPh、−C−OPh、−C−OPh、−CH−OCH−Ph、−C−OCH−Ph、−C−OCH−Ph、−SH、−SCH、−SC、−SC、−S−シクロ−C、−SCH(CH、−SC(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−COCH、−COC、−COC、−CO−シクロ−C、−COCH(CH、−COC(CH、−COOH、−COOCH、−COOC、−COOC、−COO−シクロ−C、−COOCH(CH、−COOC(CH、−OOC−CH、−OOC−C、−OOC−C、−OOC−シクロ−C、−OOC−CH(CH、−OOC−C(CH、−CONH、−CONHCH、−CONHC、−CONHC、−CONH−シクロ−C、−CONH[CH(CH]、−CONH[C(CH]、−CON(CH、−CON(C、−CON(C、−CON(シクロ−C、−CON[CH(CH、−CON[C(CH、−NHCOCH、−NHCOC、−NHCOC、−NHCO−シクロ−C、−NHCO−CH(CH、−NHCO−C(CH、−NHCO−OCH、−NHCO−OC、−NHCO−OC、−NHCO−O−シクロ−C、−NHCO−OCH(CH、−NHCO−OC(CH、−NH、−NHCH、−NHC、−NHC、−NH−シクロ−C−NHCH(CH、−NHC(CH、−N(CH、−N(C、−N(C、−N(シクロ−C、−N[CH(CH、−N[C(CH、−SOCH、−SOC、−SOC、−SO−シクロ−C、−SOCH(CH、−SOC(CH、−SOCH、−SO、−SO、−SO−シクロ−C、−SOCH(CH、−SOC(CH、−SOH、−SOCH、−SO、−SO、−SO−シクロ−C、−SOCH(CH、−SOC(CH、−SONH、−SONHCH、−SONHC、−SONHC、−SONH−シクロ−C、−SONHCH(CH、−SONHC(CH、−SON(CH、−SON(C、−SON(C、−SON(シクロ−C、−SON[CH(CH、−SON[C(CH、−O−S(=O)CH、−O−S(=O)C、−O−S(=O)C、−O−S(=O)−シクロ−C、−O−S(=O)CH(CH、−O−S(=O)C(CH、−S(=O)(=NH)CH、−S(=O)(=NH)C、−S(=O)(=NH)C、−S(=O)(=NH)−シクロ−C、−S(=O)(=NH)CH(CH−S(=O)(=NH)C(CH、−NH−SO−CH−NH−SO−C、−NH−SO−C、−NH−SO−シクロ−C、−NH−SO−CH(CH、−NH−SO−C(CH、−O−SO−CH、−O−SO−C、−O−SO−C、−O−SO−シクロ−C、−O−SO−CH(CH、−O−SO−C(CH−OCHF、−OCHF2、−OCF、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−OC、−CH−OC、−C−OC、−C−OC、−O−COOCH−O−COOC、−O−COOC、−O−COO−シクロ−C、−O−COOCH(CH、−O−COOC(CH、−NH−CO−NH、−NH−CO−NHCH−NH−CO−NHC、−NH−CO−NHC、−NH−CO−N(C、−NH−CO−NH[CH(CH]、−NH−CO−NH[C(CH]、−NH−CO−N(CH、−NH−CO−N(C、−NH−CO−NH−シクロ−C、−NH−CO−N(シクロ−C、−NH−CO−N[CH(CH−NH−C(=NH)−NH−NH−C(=NH)−NHCH、−NH−C(=NH)−NHC、−NH−C(=NH)−NHC

、−O−CO−NH−シクロ−C、−NH−C(=NH)−NH−シクロ−C、−NH−C(=NH)−NH[CH(CH]、−O−CO−NH[CH(CH]、−NH−C(=NH)−NH[C(CH]、−NH−C(=NH)−N(CH、−NH−C(=NH)−N(C、−NH−C(=NH)−N(C、−NH−C(=NH)−N(シクロ−C、−O−CO−NHC、−NH−C(=NH)−N[CH(CH−NH−C(=NH)−N[C(CH、−O−CO−NH、−O−CO−NHCH、−O−CO−NHC、−O−CO−NH[C(CH]、−O−CO−N(CH、−O−CO−N(C、−O−CO−N(C、−O−CO−N(シクロ−C、−O−CO−N[CH(CH、−O−CO−N[C(CH、−O−CO−OCH、−O−CO−OC、−O−CO−OC、−O−CO−O−シクロ−C、−O−CO−OCH(CH、−O−CO−OC(CH、−CHF、−CHF、−CF、−CH−CHF、−CH−CHF、−CH−CF、シクロ−C15、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CPh、−CH、−C、−C、−CH(CH、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−C−CH(CH、−C−CH(CH)−C、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH(CH、−CH−C(CH−C、−C(CH−C、−C(CH−CH(CH、−C−C(CH、−CH(CH)−C(CH、−CH=CH−CH−CH=CH2、−C(CH)=CH−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH−CH(CH)−CH=CH−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−CH=CH−CH=CH、−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−C、−CH=CH−C、−CH=CH−CH=CH−CH、−C−C(CH)=CH、−CH−CH(CH)−CH=CH、−CH(CH)−CH−CH=CH、−CH−CH=C(CH、−CH−C(CH)=CH−CH、−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH=CH−CH(CH、−CH=C(CH)−C、−C(CH)=CH−C、−C(CH)=C(CH、−C(CH−CH=CH、−CH(CH)−C(CH)=CH、−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−C−CH=CH−C、−CH−CH=CH−C、−CH=CH−C、−C−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH=CH、−CH−CH(CH)−CH−CH=CH、−C−CH=C(CH、−CH(CH)−C−CH=CH、−C−C(CH)=CH−CH、−CH−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH(CH)−CH−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−CH(CH、−CH−CH=C(CH)−C、−CH−C(CH)=CH−C、−CH(CH)−CH=CH−C、−CH=CH−CH−CH(CH、−CH=CH−CH(CH)−C、−CH=C(CH)−C、−C(CH)=CH−C、−CH−CH(CH)−C(CH)=CH、−C[C(CH]=CH、−CH(CH)−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH(CH)−CH=CH、−CH=CH−C−CH=CH、−C(CH−CH−CH=CH2、−CH−C(CH)=C(CH、−CH(CH)−CH=C(CH、−C(CH−CH=CH−CH、−CH=CH−CH−CH=CH−CH、−CH(CH)−C(CH)=CH−CH、−CH=C(CH)−CH(CH、−C(CH)=CH−CH(CH、−C(CH)=C(CH)−C、−CH=CH−C(CH、−C(CH−C(CH)=CH、−CH(C)−C(CH)=CH−C(CH)(C)−CH=CH−CH(CH)−C(C)=CH、−CH−C(C)=CH、−CH−C(C)=CH−CH、−CH(C)−CH=CH−CH、−C(C)=CH、−C(C)=CH−CH、−C(C)=CH−C、−C(C)=C(CH、−C[CH(CH)(C)]=CH、−C[CH−CH(CH]=CH、−C−CH=CH−CH=CH、−CH−CH=CH−CH−CH=CH、−C−C≡C−CH、−CH−CH=CH−CH=CH−CH−CH=CH−CH=CH−C−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH(CH)−C≡C−CH、−C−CH(CH)−C≡CH、−CH=CH−CH=C(CH、−CH−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH=CH−C(CH

)=CH−CH、−CH=C(CH)−CH=CH−CH、−CH−CH(CH)−C≡CH、−C(CH)=CH−CH=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−C−C≡CH、−C−C≡C−CH、−CH−C≡C−C、−C≡C−C、−CH(CH)−C≡CH、−C−C≡CH、−C−C≡C−C、−CH−C≡C−C、−C≡C−C、−C≡C−CH−CH(CH、−CH(CH)−C−C≡CH、−CH−CH(CH)−C≡C−CH、−C(CH)(C)−C≡CH、−CH(CH)−CH−C≡C−CH、−CH(CH)−C≡C−C、−CH−C≡C−CH(CH、−C≡C−CH(CH)−C、−CH−C≡C−C≡C−CH、−CH(C)−C≡C−CH、−C(CH−C≡C−CH、−CH(C)−CH−C≡CH、−CH−CH(C)−C≡CH、−C(CH−CH−C≡CH、−CH−C(CH−C≡CH、−CH(CH)−CH(CH)−C≡CH、−CH(C)−C≡CH、−CH−CH(C≡CH)、−C≡C−C≡CH、−CH−C≡C−C≡CH、−C≡C−C≡C−CH、−CH(C≡CH)、−C−C≡C−C≡CH、−CH−C≡C−CH−C≡CH、−C≡C−C−C≡CH、−C≡C−C(CH、−C≡C−CH−C≡C−CH、−C≡C−C≡C−Cを示し、
a、c、e、gは、互いに独立して0、1、2、3から選択され、
b、d、fは、互いに独立して0または1であり、
nは、1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数値であり、
mは、0、1、2、3、4、5または6から選ばれた整数値であり、
pは1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数値である
一般式(I)の化合物、および上記化合物の鏡像異性体、立体異性形成体、鏡像異性体の混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、水化物、溶媒化合物、酸塩形成体、互変異性体、ラセミ化合物および医薬に使用可能なこれらの塩。
【請求項2】
は、−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−OR11、−CO−O−R11、−NR11−CO−OR12、−NHR11、−NR1112、−CONR1112、−O−CO−NR1112、−O−CO−OR11、−CH、−NR11−CO−NR1213、−SONR1112、−C(=NR11)−NR1213、−C(R12)=NR11、−N=CR1112、−N=S(=O)R1112、−CR111213−CR11=CR1213、−C≡CR11、−NR11−C(=NR12)−NR1314、−SR11、−S(=O)R11、−NR11−S(=O)R12、−O−S(=O)R11、−SO−R11、−NR11−SO−R12、−O−SO−R11、−SO(=NR11)−R12、−CO−R11、−O−CO−R11、−NR11−CO−R12、−CHF、−CHF、−CF、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イミダゾリル、フューリル、ジヒドロフューリル、テトラヒドロフューリル、チエニル、ジヒドロチエニル、テトラヒドロチエニル、1,3−オキゾリル、ジヒドロ−1,3−オキゾリル、1,3−オキゾリジニル、イソオキサゾリル、ジヒドロ−イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ジヒドロイミダゾリル、イミダゾリジニル、トリアゾリル、ジヒドロトリアゾリル、トリアゾリジニル、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル、ピラゾリジニル、オキジアゾリル、ジヒドロオキジアゾリル、オキジアゾリジニル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、チアジアゾリジニル、1,3−チアゾリル、ジヒドロ−1,3−チアゾリル、1,3−チアゾリジニル、イソチアゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、イソチアゾリジニル、テトラゾリル、ジヒドロテトラゾリル、テトラゾリジニル、アジリジニル、アジレニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オセタニル、チエタニル、シクロペンタノニル、シクロヘキサノニル、ピロリジノニル、ピロリジンジオニル、ピペリジンオニル、ピペリジンジオニル、1−オキシド−チオピラニル、1,1−ジオキシド−チオピラニル、ジヒドロ−1−オキシド−チオピラニル、ジヒドロ−1,1−ジオキシド−チオピラニル、テトラヒドロ−1−オキシド−チオピラニル、テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−チオピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,2−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、1,2−ジオキソラニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキソラニル、ピペラジニル、2−オキソ−アゼチジニル、2−オキソ−ピロリジニル、2−オキソ−ピペリジニル、2−オキソ−オキゾリジニル、2−オキソ−イミダゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキニル、または2−オキソ−テトラヒドロピリミジニルを示し、この場合上記環構造は、Z、Z、ZおよびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができ、さらに、
は、四員複素環、五員複素環、六員複素環、四員炭素環、五員炭素環、六員炭素環、アザスピロ[3,3]ヘプチル、アザスピロ[3,4]オクチル、アザスピロ[3,5]ノニル、アザスピロ[3,6]デシル、アザスピロ[4,4]ノニル、アザスピロ[4,5]デシル、アザスピロ[4,6]ウンデシル、アザスピロ[5,5]ウンデシル、アザスピロ[5,6]ドデシル、アザスピロ[6,6]トリデシル、ジアザスピロ[3,3]ヘプチル、ジアザスピロ[3,4]オクチル、ジアザスピロ[3,5]ノニル、ジアザスピロ[3,6]デシル、ジアザスピロ[4,4]ノニル、ジアザスピロ[4,5]デシル、ジアザスピロ[4,6]ウンデシル、ジアザスピロ[5,5]ウンデシル、ジアザスピロ[5,6]ドデシル、ジアザスピロ[6,6]トリデシル、トリアザスピロ[3,5]ノニル、トリアザスピロ[3,6]デシル、トリアザスピロ[4,5]デシル、トリアザスピロ[4,6]ウンデシル、トリアザスピロ[5,5]ウンデシル、トリアザスピロ[5,6]ドデシル、トリアザスピロ[6,6]トリデシル、オキサザスピロ[3,3]ヘプチル、オキサザスピロ[3,4]オクチル、オキサザスピロ[3,5]ノニル、オキサザスピロ[3,6]デシルオキサザスピロ[4,4]ノニル、オキサザスピロ[4,5]デシル、オキサザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサザスピロ[5,5]ウンデシル、オキサザスピロ[5,6]ドデシル、オキサザスピロ[6,6]トリデシル、オキサジアザスピロ[3,5]ノニル、オキサジアザスピロ[3,6]デシルオキサジアザスピロ[4,5]デシル、オキサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、オキサジアザスピロ[5,6]ドデシルまたはオキサジアザスピロ[6,6]トリデシルを示し、この場合、前記の炭素環、複素環、アザスピロ、ジアザスピロ、トリアザスピロ、オキサザスピロ、オキサジアザスピロ残基が環炭素原子を介して結合され、かつ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換され、さらに、
およびZは、同じ炭素原子に結合される場合におよびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oを示し、
は、四員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、スピロ[2,3]ヘテロヘキシル、スピロ[2,4]ヘテロヘプチル、スピロ[2,5]ヘテロオクチル、スピロ[2,7]ヘテロノニル、スピロ[3,3]ヘテロヘプチル、スピロ[3,4]ヘテロオクチル、スピロ[3,5]ヘテロノニル、スピロ[3,6]ヘテロデシル、スピロ[4,4]ヘテロノニル、スピロ[4,5]ヘテロデシル、スピロ[4,6]ヘテロウンデシル、スピロ[5,5]ヘテロウンデシル、スピロ[5,6]ヘテロドデシル、スピロ[6,6]ヘテロトリデシルで示され、この場合には、上述の窒素複素環、二窒素複素環およびスピロ残基は、環窒素原子を介して結合され、またこの場合には、上述の窒素複素環、窒素複素環およびスピロ残基は、Z、ZおよびZら選ばれた1つから3つの置換基で置換され、
およびZは、同じ炭素原子に結合される場合に、ZおよびZ結合される前記炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oを示
前記残基R、R、R−R、R10−R17、a、b、c、d、e、f、g、m、n、p、Q、G、GおよびZ−Z15は、請求項1に定義されている意味を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は、−R、−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−CO−R、−SO−R、−Q−R10、−(CH−NR10−R、−(CH−NR10−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−Q−CH(COOR10)−Rまたは−Q−CH(R10)−Rを示し、
Qは、−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−SO−、−(CH−NR15−、架橋炭素環、架橋複素環、架橋スピロ炭素環、または、架橋スピロ複素環を示し、
−Rは、互いに独立して−Hまたは−Fを示し、
前記残基R、R−R17、a、b、c、d、e、f、g、m、n、p、G、GおよびZ−Z15は、請求項1または2に定義されている意味を有する
請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の化合物であって、前記化合物は:
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−(1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−3−イルオキシ)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(1−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)エチル)−8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−([1,1′−ビフェニル]−2−イルメチル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−([1,1′−ビフェニル]−2−イルメチル)−8−イソプロピル−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−([1,1′−ビフェニル]−2−イルメチル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−((S)−1−(2−メトキシフェニル)エチル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−((S)−1−(2−メトキシフェニル)エチル)−2−((R)−ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(チオフェン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(チオフェン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ)[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)−N−(2−(チオフェン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(S)−8−イソプロピル−N−(1−(2−メトキシフェニル)エチル)−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−イソプロポキシベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−イソプロポキシベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−イソプロポキシベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]−トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピロリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−((S)−1−(2−クロロフェニル)エチル)−8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−5−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)キノリン1−オキシド
(R)−8−イソプロピル−N−(イソキノリン−8−イルメチル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)イソキノリン2−オキシド
(R)−8−イソプロピル−N−((1−メチル−1H−インダゾール−4−イル)メチル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピリジン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(キノリン−8−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−((1H−インダゾール−4−イル)メチル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−2−オン
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アゼチジン−2−オン
(R)−N−(5−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(3−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(4−フルオロ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−フルオロ−6−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(2−(ピリジン−3−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピリジン−3−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(2−フェノキシベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−フェノキシベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(オキサゾール−2−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(フラン−2−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アセトアミド
(R)−N−(2−(4−クロロ−1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−メチルベンジル)−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(ジメチルアミノ)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンゾニトリル
N−(2−フルオロベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−([1,1′−ビフェニル]−2−イルメチル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(2−モルホリノベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(ナフタレン−1−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−クロロ−6−メチルベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2,6−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2,6−ジフルオロベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(2−(チオフェン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−イソプロポキシベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(S)−8−イソプロピル−N−(1−(2−メトキシフェニル)エチル)−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−クロロベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(S)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(1−(ナフタレン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−エトキシベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−メトキシベンジル)−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(ジフルオロメトキシ)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
メチル2−(((2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンゾエート
2−((6−アミノスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)オキシ)−8−イソプロピル−N−(キノリン−5−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−(2−(ピペリジン−4−イル)エトキシ)−N−(キノリン−5−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−アミノベンジル)−2−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
tert−ブチル(2−(((8−イソプロピル−2−(2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバメート
N−(2−(((2−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)エトキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
N−(2−(((2−(2−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)エトキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピペリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,6−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,8−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,7−ジアザスピロ[4.4]ノナン−7−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)ベンジル)−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)ベンジル)−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(4−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N4−((S)−1−(2−メトキシフェニル)エチル)−N2−((R)−ピペリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
(R)−N4−(2−イソプロポキシベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピペリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
(R)−N4−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピペリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(1,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−(((8−イソプロピル−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
N−(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−4−イルメチル)−8−イソプロピル−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
1−(2−(((8−イソプロピル−2−(1,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−2−オン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルフィニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルフィニル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−([1,1′−ビフェニル]−2−イルメチル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルフィニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルフィニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−4−イルスルフィニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−N−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−(ピロリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−(ピペリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−N−(4−アミノブチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
(R)−N−(4−クロロ−2−メチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−ブロモベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−モルホリノスルホニル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピリジン−2−イルオキシ)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロブトキシベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド
(R)−N−(2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2,4−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(4−メチル−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン
N−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−((1,4−オキサゼパン−6−イル)オキシ)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−(1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−3−イルオキシ)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(シクロペンチルチオ)ベンジル)8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(メチルチオ)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−((2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−((3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−6−イル)メチル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−イソブトキシ−4−メチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−1−エチル−3−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ウレア
(R)−1−ベンジル−3−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ウレア
(R)−1−シクロヘキシル−3−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ウレア
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−フェニルウレア
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−プロピルウレア
N−(3−ブチン−2−イル)−2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N−メチルベンズアミド
(R)−8−イソプロピル−N−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−イソプロピル−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンゼンスルホンアミド
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
(R)−N−(2,3−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−ヨードベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
(R)−イソブチル(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバメート
(R)−N−(2−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2,5−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピロリジン−1−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(ピペリジン−1−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
アゼチジン−3−イル(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
N−(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−(ジメチルアミノ)−N−メチルプロパン−1−スルホンアミド
N−(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル)−N−メチルピペリジン−4−スルホンアミド
2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチルアゼチジン−3−イルカルバメート
2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)−N−(ピロリジン−3−イル)エタンスルホンアミド
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−5−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((4−アミノシクロヘキシル)オキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロブチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロペンチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−シクロプロピルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロヘキシルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルアセテート
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルエチルカルバメート
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルメタンスルホネート
2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル2−メチルプロパン−2−スルフィネート
(R)−イソブチル(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルボネート
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノール
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(メチルスルホニル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(メチルスルフィニル)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(シクロペンチルスルフィニル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(3−アミノプロピル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピロリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(3−モルホリノプロピル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
1−(1−(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)ピロリジン−2−オン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(2−(2−アミノエトキシ)エチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(2−アミノエチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピロリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(3−アミノピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(3−アミノピロリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
メチル2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−アミノプロパノエート
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(2−アミノ−1−フェニルエチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−イソプロピル−N2−メチルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((R)−((R)−ピペリジン−3−イル)スルフィニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)メタノン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−N−(3−アミノプロピル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(4−アミノピペリジン−1−イル)メタノン
N1−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)エタン−1,2−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(((3−モルホリノプロピル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((メチル(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(((2−モルホリノエチル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((メチル(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)メチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
1−(1−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)−アゼチジン−3−イル)ピロリジン−2−オン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((ピロリジン−3−イルアミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペラジン−1−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(((アゼチジン−3−イルメチル)(メチル)アミノ)メチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(2−(((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)アミノ)エトキシ)エチル)−2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((4−アミノピペリジン−1−イル)メチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
1−メチルピロリジン−3−イル 4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシレート
8−イソプロピル−N−(2−(S−メチルスルホンイミドイル)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−オール
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)エトキシ)エチル)−2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(アゼチジン−3−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
を含む化合物群から選択される、
請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
薬学的に活性のある薬剤として使用するための、請求項1−4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
日和見性疾患、免疫性疾患、自己免疫性疾患、心臓血管病、細胞増殖性疾患、炎症、異常な幹細胞生存によって引き起こされる病気、増殖の分化、および発作を含む感染性疾患の予防および/または治療のための医薬品組成物を調製するための、請求項1−5のいずれか1項に記載の化合物のうちの少なくとも1つの使用。
【請求項7】
日和見性疾患を含む前記感染性疾患が、AIDS、アデノウイルス感染症、多房性包虫病(AHD、エキノコックス症)、アメーバ症(赤痢アメーバ感染)、アンギオスロンギルス感染症、アニサキス症、炭疽病、バイリアサスカリス感染、ビロブラズマ症(バベシア症)、バランチジウム感染、バランチジウム症、アライグマ回虫症、ビルハルジア(住血吸虫症)、ブラストシスチス・ホミニス症(ブラストミセス症)、ボレリア症、ポツリヌス中毒症、ブレーナード下痢、ブルセラ症、BSE(ウシ海綿状脳症)、カンジダ症、カピラリア症、カピラリア感染、CFS(慢性疲労症候群)、シャガス病(アメリカントリバノソーマ症)、水ぼうそう(水痘帯状疱疹ウィルス)、クラミジア・ニューモニア感染症、コレラ、慢性疲労症候群、CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)、肝吸虫症(肝吸虫感染症)、CLM(皮膚幼虫移行症)、コクシオイデス症、結膜炎、コクサッキーウィルスA16(手足口病)、クリプトコッカス症、クリプトスポリジウム感染症(クリプトスポリジウム症)、ネッタイイエ蚊(西ナイルウィルスのベクター)、皮膚幼虫移行症(CLM)、シクロスポラ症(シクロスポラ感染症)、C嚢虫症(神経嚢虫症)、サイトメガロウィルス症、デング熱、ディビリジウム症(イヌおよびネコのノミ条虫)、エボラウィルス出血性熱、エキノコックス病(多包虫症)、脳炎、大腸菌感染症、逆平均感染症、エントアメーバ・ハルトマンニ感染症、エントアメーバ・ヒストリチカ症(アメーバ赤痢)、エントアメーバ・ポレッキ感染症、蟯虫症(ギョウチュウ感染症)、エンテロウィルス感染症(非ポリオ)、エプステイン−バール・ウィルス感染症、E大腸菌感染症、食物性感染、足および口の疾患、真菌性皮膚炎、真菌性感染症、胃腸炎、グループA連鎖球菌病、グループB連鎖球菌病、ハンセン病(らい)、ハンタウィルス肺症候群、アタマジラミ感染症(シラミ寄生症)、ヘリコバクター・ピロリ感染症、血液疾患、ヘンドラ・ウィルス感染症、肝炎(HCV、HBV)、帯状ヘルペス(帯状疱疹)、HIV感染、ヒト・エーリキア症、ヒト・パラインフルエンザ・ウィルス感染症、インフルエンザ、イソスポラ症(イソスポラ感染症)、ラッサ熱、リーシュマニア症、カラアザール(カラアザール、リーシュマニア感染症)、らい、シラミ(カラダシラミ、アタマシラミ、毛ジラミ)、ライム病、マラリア、マールブルグ出血性熱、はしか、髄膜炎、ミコバクテリア誘発髄膜炎、蚊が媒介する疾病、非定型抗酸菌(MAC)感染症、ネグレリア属感染症、院内感染症、非病原性腸アメーバ感染症、糸状虫症(河川盲目症)、オピストルキス症(オピストルキス感染症)、パピロマウイルス感染症、パルボウィルス感染症、疫病、PCP(カリニ肺炎)、ポリオ、ポリオマウイルス感染症、Q熱、狂犬病、呼吸系発疹ウィルス(RSV)感染症、リウマチ熱、リフトバレー熱、河川盲目症(オンコセルカ症)、ロタウィルス感染症、回虫感染症、サルモネラ症、腸炎菌、かいせん、細菌性赤痢、帯状疱疹、睡眠病、天然痘、連鎖球菌感染症、連鎖菌感染(条虫感染症)、破傷風、毒素ショック症候群、結核、潰瘍(消化性潰瘍性疾患)、バレー熱、腸炎ビブリオ感染症、ビブリオ・バルニカス感染症、ウィルス性出血熱、いぼ、水系感染性伝染病、西ナイルウィルス感染症(西ナイル脳炎)、水痘帯状疱疹ウィルス感染症、百日咳、および黄熱病を含む、または、から成る群から選択される
請求項6に記載の使用。
【請求項8】
前記免疫性疾患および/または自己免疫性疾患が、喘息、糖尿病、リューマチ性疾患、AIDS、移植器官および組織に対する拒絶反応、鼻炎、慢性閉塞性肺疾患、骨粗しょう症、潰瘍性大腸炎、副鼻腔炎、エリテマトーデス、回帰感染、アトピー性皮膚炎/湿疹および職業性アレルギー、食物アレルギー、薬品アレルギー、重篤なアナフィラキシー性反応、過敏症、アレルギー性疾患の発現、原発性免疫不全症、抗体欠損、細胞媒介免疫不全、重症複合免疫不全、ディジョージ症候群、高IgE症候群、ウィスコット・オールドリッチ症候群、血管拡張性失調症、免疫媒介癌、白血球欠損原発性免疫不全症、全身性エリマトーデス、リューマチ性関節炎(RA)、多発性硬化症(MS)、免疫媒介またはタイプ1糖尿病、免疫媒介糸球体腎炎、皮膚硬化症、悪性貧血、脱毛症、天疱瘡、尋常性天疱瘡、重症筋無力症、炎症性腸疾患、クローン病、乾癬、自己免疫性甲状腺疾患、橋本病、皮膚筋炎、グッドバスチャー症候群、重症偽麻痺性筋無力症、同所性眼炎、ブドウ膜炎、慢性進行性肝炎、原発性胆汁肝硬変、自己免疫性溶血性貧血、ウェルホーフ病を含む、または、から成る群から選択される
請求項6に記載の使用。
【請求項9】
前記心臓血管病が、心臓肥大、成人先天性心疾患、動脈瘤、安定狭心症、不安定狭心症、狭心症、血管神経性水腫、大動脈弁狭窄症、大動脈瘤、不整脈、不整脈原右室異形成、動脈硬化症、動静脈奇形、心房細動、ベーチェット病、徐脈、心臓タンポナーゼ、心臓肥大、うっ血性心筋症、肥大性心筋症、拘束性心筋症、心臓血管予防、頸動脈狭窄、脳溢血、チャーグ・ストラウス症候群、糖尿病、エプスタイン奇形、アイゼメンガー複合、コレステロール塞栓症、バクテリア性心内幕炎、繊維筋性過形成症、先天性心疾患、心臓病、うっ血性心不全、心臓弁病、心臓発作、硬膜外血腫、血腫、硬膜下、ヒッペル−リンダウ病、うっ血、高血圧症、肺高血圧症、肥大成長、左室肥大、右室肥大、左心低形成症候群、低血圧症、間欠跛行、虚血性疾患、クリッペル・トレナウナイ・ウェーバー症候群、外側髄症候群、長いQT症候群僧帽弁脱出、もやもや病、皮膚粘膜リンパ節症候群、心筋梗塞、心筋虚血症、心筋炎、心膜炎、末梢血行障害、静脈炎、結節性多発性動脈炎、肺動脈弁閉鎖、レイノー病、再狭窄、スネドン症候群、狭窄症、上大静脈、閉塞症候群、X症候群、頻脈、高安動脈炎、遺伝性出血性毛細管拡張、毛細血管拡張症、側頭動脈炎、ファロー四徴症、閉塞性血栓性血管炎、血栓症、血栓塞栓症、三尖弁閉鎖、渦状静脈、血管疾患、管脈炎、血管攣縮、心室細動、ウィリアムズ症候群、末梢血管疾患、渦静脈および下肢潰瘍、深部静脈血栓、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群を含む、または、から成る群から選択される
請求項6に記載の使用。
【請求項10】
前記増殖性疾患が、腺癌、脈絡膜悪性黒色腫、急性白血病、聴神経鞘腫、乳頭部癌、肛門癌、星状細胞腫、基底細胞癌、膵臓癌、類腱腫、膀胱癌、気管支癌、エストロゲン依存または不依存乳癌、バーキットリンパ腫、子宮癌、CUP−(不明の病原による癌腫)、大腸癌、小腸癌、小腸腫瘍、卵巣癌、子宮内膜癌、上衣腫、上皮癌タイプ、ユーイング肉腫、胃腸腫瘍、胃癌、胆嚢癌、胆嚢腫瘍、子宮癌、子宮頚部癌、頚部癌、神経病尼膠芽腫、婦人科腫瘍、耳・鼻および喉の腫瘍、血液腫瘍症、有毛状細胞性白血病、尿道癌、皮膚癌、皮膚精巣癌、脳腫瘍(神経膠腫)、腫瘍の脳転移、精巣癌、脳下腫瘍、カルチノイド、カポジ肉腫、喉頭癌、生殖細胞癌、骨癌、結腸直腸癌、頭部および首の腫瘍(耳・鼻・喉部の腫瘍)、結腸癌、頭蓋咽頭腫、口腔癌(口領域と唇上の癌)、中枢神経系の癌、肝臓癌、腫瘍の肝臓転移、白血病、眼瞼腫瘍、肺癌、リンパ腺癌(ホジキンス性および非ホジキンス性リンパ腫)、リンパ腫、胃癌、悪性黒色腫、悪性新形成、悪性腫瘍消化管、乳癌、肛門癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、ホジキンス病、菌状息肉腫、鼻癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、腎臓癌、腎細胞癌、非ホジキン・リンパ腫、希突起神経膠腫、食道癌、溶骨性腫瘍および骨形成性癌、骨肉腫、卵巣癌、膵臓癌、陰茎癌、形質細胞腫、前立腺癌、咽頭癌、直腸癌、網膜芽細胞腫、膣癌、甲状腺癌、シュネーベルガー病、食道癌、棘細胞腫、T細胞リンパ腫(菌状息肉腫)、胸腺種、チューブ癌、眼腫瘍、尿道癌、必尿器腫瘍、尿路上皮癌、外陰癌、いぼの出現、軟部腫瘍、軟部組織肉腫、ウイルムス腫瘍、子宮頚癌、舌癌、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌、非浸潤性小葉癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、気管支腺腫、胸膜肺芽腫、中皮腫、脳幹グリオーマ、神経膠グリオーマ、小脳性星状細胞腫、小脳性アストログリオーマ、神経外胚様腫瘍、松果体腫瘍、子宮肉腫、唾液腺癌、肛門腺腺癌、肥満細胞腫、骨盤腫瘍、尿管腫瘍、遺伝乳頭腎臓癌、散発的乳頭腎臓癌、眼内黒色腫、原発性肝細胞癌(線維層板の変形を伴うおよび伴わない肝細胞癌)、胆管癌(胆管細胞癌)、まちまちの肝細胞性胆管癌、扁平上皮癌、悪性黒色腫、メルケル皮膚細胞癌、非黒色腫皮膚癌、下咽頭癌、鼻咽頭癌、口腔咽頭癌、口腔癌、扁平上皮癌、口腔黒色腫、AIDS−関連リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、中枢神経系のリンパ腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、横紋筋肉腫、悪性組織球症、線維肉腫、血管肉腫、血管外皮細胞腫、平滑筋肉腫、イヌの乳癌、およびネコの乳癌を含む、または、から成る群から選択される
請求項6に記載の使用。
【請求項11】
前記炎症がサイトカインTNF−α、IL−1β、GM−CSF、IL−6および/またはIL−8によって媒介される
請求項6に記載の使用。
【請求項12】
前記炎症性疾患が、細菌、ウィルス、プリオン、寄生虫、真菌類で惹起・誘発・開始および/または促進されるか、および/または刺激性、外傷性、代謝性、アレルギー性、自己免疫性、または突発的な理由で惹起される
請求項6または請求項11に記載の使用。
【請求項13】
前記炎症性疾患が、中枢神経系(CNS)の炎症性疾患、炎症性リューマチ性疾患、血管の炎症性疾患、中耳の炎症性疾患、炎症性咽頭疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性疾患ブドウ膜炎、および咽頭の炎症性疾患を含む、または、から成る群から選択される
請求項6、請求項11または請求項12に記載の使用。
【請求項14】
中枢神経系(CNS)の炎症性疾患、炎症性リューマチ性疾患、血管の炎症性疾患、中耳の炎症性疾患、炎症性腸疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性疾患ブドウ膜炎、および咽頭の炎症性疾患は、膿瘍、アカントアメーバ症、アカントアメーバ感性症、尋常性坐瘡、放線菌症、急性炎症性皮膚病、成人の咽頭感染症、急性多病巣性色素性上皮症、急性(熱性)傷害、急性網膜壊死、急性化膿性中耳炎、藻類障害、アレルギー性接触性皮膚炎、皮膚アミロイド症、強直性脊椎炎、アスペルギルス症、アトピー性皮膚炎、オーエスキー病、脈管炎における自己抗体、ビブロプラズマ症、細菌性不全、細菌性喉頭炎、細菌性髄膜炎、ベーチェット病、バードショット脈絡膜症、ブラストミセス病、ボルナ病、ブルセラ病、水疱性鼓膜炎、滑液包炎、カンジダシス症、イヌのジステンバー脳髄膜炎、幼犬におけるジステンバー脳髄膜炎、イヌのエールリーヒア症、イヌのヘルペスウィルス脳脊髄炎、コレステリン腫、慢性(肉芽腫性)疾患、慢性炎症性皮膚疾患、慢性再発性脳髄膜炎、慢性化膿性中耳炎、良性根粘膜類天疱瘡、コクシジウム症、コクシジオイド症、一般の上気道炎、接触潰瘍および肉芽腫、コーン病、クリプトコッカス症、蓑虫症、皮膚筋炎、ジフテリア、円板状紅斑性狼瘡、薬品誘発脈管炎、薬品または過敏反応、エンセファリトゾーン症、好酸球性髄膜脳炎、多形性紅斑(EMマイナー)、ネコ白血病ウィルス、ネコ免疫不全ウィルス、ネコ感染性腹膜炎、ネコ胚白脳脊髄炎、ネコ海綿状脳症、線維筋炎、フックス虹彩異色性毛様体炎、胃食道逆流疾患、巨細胞動脈炎、鼻疽病、緑内障毛様体発症、淋病粒状鼓膜炎、肉芽腫髄膜脳脊髄炎、単純疱疹、ヒストブラズマ症、突発性疾患、突発性炎症性不全、免疫および突発性不全、免疫不全宿主の感染、感染性イヌ肝炎、吸入喉頭炎、間質性腎炎、刺激性接触皮膚炎、若年性関節リュウマチ、川崎病、ラクロスウィルス脳炎、喉頭潰瘍、喉頭気管支炎(クループ)、リーシュマニア症、水晶体原性ブドウ膜炎、ハンセン病、レプトスピラ症、白血病、扁平紅色苔癬、狼瘡、ライム病、リンパ腫、髄膜炎、グレイハウンドにおける髄膜脳炎、種々の髄膜炎/髄膜脳炎、顕微鏡的多発血管炎、多病巣性脈絡膜炎、成犬における多病巣性ジステンパー、脳脊髄炎、多発性硬化症、筋無力症、真菌性疾患、中枢神経系真菌性疾患、壊死性脳炎、ネオスポラ症、老犬の脳炎、糸状虫症、寄生性脳脊髄炎、寄生性感染症、扁平部炎、パルボウィルス脳炎、小児性喉頭炎症、大気汚染および吸入アレルギー、多発筋炎、種痘後のイヌのジステンパー脳炎、種痘後の狂犬病、プリオン蛋白質誘発疾患、プロトテコーシス症、原虫性脳炎狂犬病頭脊髄炎、乾癬、乾癬性関節炎、パグ犬脳炎、膿肉芽腫髄膜脳脊髄炎、狂犬病、放射線障害、放射線喉頭炎、放射線壊死、再発性多発性軟骨炎、ライター症候群、網膜色素変性、網膜芽腫、リューマチ性関節炎、リケッチア不全、ロッキー山紅斑熱、サケ中毒、肉胞子虫症、類肉腫症、住血吸虫症、皮膚硬化症、硬腫、匍行性脈絡膜炎、シェーカー犬病、シェーグレン症候群、痙攣性クループ、スピロヘータ病、海綿皮膚炎、スポロトリクム症、ステロイド反応性髄膜炎、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS、EMメジャー)、声門上炎(喉頭蓋炎)、交感性眼炎、齧歯類シンガムス、梅毒、全身性エリマトーデス、類肉腫症における全身性血管炎、高安動脈炎、腱炎、閉塞性血栓性血管炎(ブルガー病)、イヌにおけるダニ媒介脳炎、中毒性表皮壊死症(TEN)、トキソカラ症、トキソプラスマ症、外傷、外傷性喉頭炎、旋毛虫病、トリパノソーマ病、結核、野兎病、潰瘍性大腸炎、蕁麻疹、脈管炎、脈管炎およびその悪化、真菌性およびリューマチ性関節炎、全身性エリマトーデスにおける脈管炎、突発性炎症性筋疾患における脈管炎、中枢神経系における脈管炎、細菌性・真菌性および寄生虫感染に伴う脈管炎、ウィルス性不全、ウィルス性喉頭炎、白斑、喉濫用、声帯出血、フォークト・小柳・原田症候群ウイップル病、ヴェゲナー肉芽腫症およびウイップル病を含む、または、から成る群から選択される
請求項6または請求項13に記載の使用。
【請求項15】
請求項1から請求項のいずれ一項に記載の少なくとも1つの化合物を、少なくとも1つの医薬に使用可能な担体、賦形剤および/または希釈剤と共に含む医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン誘導体および/または医薬に使用可能なそれらの塩、医薬的に活性な薬剤、特に細胞増殖性疾患、炎症性および心血管疾患、免疫性疾患および感染症の予防/または治療のためのこれらの誘導体の使用に関する。さらにまた本発明は、少なくとも1種の、ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン誘導体および/または該誘導体による医薬に使用可能な塩を含む薬品組成物に関する。
【0002】
細胞サイクルの誘発的経路であるサイクリン−依存キナーゼ(CDK)族は、特に癌の格好の治療標的であると考えられている。転写およびRNA処理(プロセッシング)のような他の処理を制御するCDK族は、異なる病理学的処理においてこれらに関する実験的な証拠が出現しているのにも拘わらず、これまで十分な注意が払われてこなかった。CDK活性化キナーゼ、またはCAK複合体は、CDK7、サイクリンH、およびMAT1からなる。CAKの一部としてCDK7をリン酸化させることは、これらの活性化にとって必要なことである。そのためCDK7は、細胞サイクルの進行に必要であり、それはCDK7が、癌治療にのための目標物であることを示唆している。TFIIHのキナーゼサブユニットとして、CDK7は、RNAポリメラーIIの最大のサブユニットであるカルボニル端末領域のリン酸化をすることにより基本的な転写に関与する。一般的な転写の調節機能として、CDK7は、炎症、HIV、EBV、およびHCVのようなウイルスの複製、癌、心血管肥大のような疾病治療のための治療の標的となる。
【0003】
HIV−1遺伝子の発現は、HIV−1の長い縦列反復の転写延長を誘導するウイルス転写促進プロテイン(Tat)により制御される。この誘導には、RNAポリメラーIIのC−端末領域のハイパーリン酸化の反復が要求される。前記ハイパーリン酸化を達成するために、Tatは、促進複合体、特にTFIIHに関連するCDK7の一般的転写因子に関係を持つCTDキナーゼを刺激する。(Nekhaiら、Biochem.J、(2002)364、649−657)。また米国特許第615968号の発明者は、TatをCDK7に結合させると、この相互作用でCAKのCTDリン酸化の能力を促進すると記載している。さらに米国特許第615968号の著者らは、Tatによる転写活動はCDK07のキナーゼ活性に基づくことを記載している。さらにまた、Young Kyeung Kimらは、TFIIHの補充および活性化はHIVの潜伏からの出現に対する律速段階を示すと結論付けている(Young Kyeung Kim、EMBO I(2006)25、3596−3604)。
【0004】
CDK7およびCDK9、または他のキナーゼ複合体、MAT−1/サイクリンの濃度水準は、ヒトのサイトメガロウイルス感染の際には高く調整される。加えて、キナーゼにおいては、CDK7およびCDK9の活性が増加する(Tamurakarら、Jounalof Virology、2005、79;15477−15493)。
【0005】
多くの抗ウイルス薬品は、ウイルスプロテインを標的としている。これらは、ウイルスがしばしばこれらの薬品に対する抗生を生ずるという欠点がある。CDK7のようにウイルス処理に必要な細胞プロテインを標的とした抗ウイルス薬品はこのような欠点を回避している。これらの薬品は、さらにいくつかの無関係なウイルスの治療に有効であり、これらの効果は従来の抗ウイルス薬品に付加される。CDK−活性化キナーゼと転写制御と二重の機能を持つCDK7の阻害剤は、いくつかのウイルス処理に著しく効果がある。
【0006】
本発明の目的は、特に細胞増殖性疾患、炎症性疾患、免疫性疾患、心血管疾患、感染症の予防および/または治療のための医薬的に活性な薬品として使用できる化合物および/または医薬に使用可能なこれらの塩、および少なくともこれらの化合物の少なくとも1種および/または医薬的に活性な含有物として医薬に使用可能なこれらの塩からなる組成物を提供するものである。
【0007】
この目的は、独立請求項1による化合物および/または医薬に使用可能なこれらの塩、医薬的に活性のある薬品として使用するための本発明の化合物、独立請求項6による感染性疾患、誘導性の日和的的疾患、免疫性疾患、自己免疫疾患、心血管疾患、細胞増殖性疾患、勃起不全症、脳卒中の予防/または治療のための薬品組成物を作成するにあたっての本発明の組成物の使用、蛋白キナーゼCDK7に対する阻害剤として本発明による化合物の使用などにより達成される。
【0008】
本発明のさらに有利な特徴、様相および詳細については従属請求項、明細書本文および図面により明確にされる。
本発明によるピラゾロトリアジン化合物は下記の一般式(I)で定義される。
【0009】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0010】
上式において、Rは、−Hまたは−CHを示す。
は、以下を示す。
−R、−Q−R、−R、−Q−(CH、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−R、−SO−R、−(CH−NR10−R、−(CH−NR10−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、−Q−R10、−Q−CH(COOR10)−R、−Q−CH(R10)−R、−(CH−OH、−CHO、−OH。
【0011】
は、以下を示す。
−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−OR11、−R11、−CO−O−R11、−NR11−CO−OR12、−NHR11、−NR1112、−CONR1112、−O−CO−NR1112、−O−CO−OR11、−CH、−NR11−CO−NR1213、−SONR1112、−C(=NR11)−NR1213、−C(R12)=NR11、−N=CR1112、−N=S(=O)R1112、−CR111213、−CR11=CR1213、−C≡CR11、−NR11−C(=NR12)−NR1314、−SR11、−S(=O)R11、−NR11−S(=O)R12、−O−S(=O)R11、−SO−R11、−NR11−SO−R12、−O−SO−R11、−SO(=NR11)−R12、−CO−R11、−O−CO−R11、−NR11−CO−R12、−CHF、−CHF、−CF、三員複素環、四員複素環、五員複素環、六員複素環、モノ不飽和四員複素環、モノ不飽和五員複素環、モノ不飽和六員複素環、三員炭素環、四員炭素環、五員炭素環、六員炭素環、六員アリール、五員ヘテロアリール、六員ヘテロアリール、また、
この場合、全ての前述した環構造は、Z、Z、Z、およびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができる。
【0012】
およびZは同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができる。
はRと共に、Rおよび結合されるベンゾ環の2個の炭素原子を有する四、五、六、または七員環炭素環または複素環を形成することができ、かつ四、五、六、または七員環は部分的に飽和されるか不飽和とすることができ、Z、Z、Z、およびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができる。
【0013】
およびZは同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができる。
【0014】
−Rは、互いに独立して、−H、−F、−Cl、−CHを示す。
は、−(CH−NH、−(CH−N(R1617)、炭素環、複素環、スピロ炭素環、スピロ複素環を示し、この場合には、前記の炭素環、複素環、スピロ炭素環、スピロ複素環残基が環炭素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる。
【0015】
およびZ、同じ炭素原子に結合される場合には、および結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと示すことができる。
【0016】
は、−R、窒素複素環、スピロ窒素複素環を示し、この場合には、前記した窒素複素環およびスピロ窒素複素環残基は環窒素原子を介して結合され、Z、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる。
【0017】
およびZは同じ炭素原子に結合される場合には、および結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと示すことができる。
【0018】
11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、−H、直鎖状または分枝鎖状のC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−複素環直鎖または分枝鎖状のC−C−アルケニル、直鎖状または分枝鎖状のC−C−アルキニル、C−C14−アリール、C−C10−ヘテロアリールを示す。
【0019】
これらの化合物において、前述した残基はZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。
11はR12とともに四、五または六員環の炭素環または複素環を形成することができ、また四、五または六員環は、飽和または不飽和とすることができ、かつZ、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14およびZ15から選ばれた1つから8つの置換基で置換することができ、ZおよびZ、同じ炭素原子と結合される場合には、ZおよびZ結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができる。
【0020】
10、R16およびR17互いに独立して、−H、−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【0021】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0022】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−C(CH)=CH−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C−OCF、−C−OCF3、−C−OCH、−C−OCH、−C−OC、−C−OCのいずれかを示している。
【0023】
Q、G、G、互いに独立して、−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−NR15−SO−、−SO−NR15−、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−SO−NR15−、−NR15−SO−、−O−CO−、−O−CO−O−、−CO−、−CO−NR15−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−、−O−CO−NR15−、−CO−O−、−(CH−NR15−、架橋炭素環−、架橋複素環−、架橋スピロ炭素環−、架橋スピロ複素環−のいずれかを示している。
【0024】
−Z15はそれぞれ個々に以下を示す。
【0025】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0026】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−H、−OH、−OCH、−OC、−OC、−O−シクロ−C、−OCH(CH、−OC(CH、−OC、−OPh、−OCH−Ph、−OCPh、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、−C−OC、−CH−OC、−C−OC、−C−OC7、−CH−O−シクロ−C、−C−O−シクロ−C、−C−O−シクロ−C、−CH−OCH(CH、−C−OCH(CH、−C−OCH(CH、−CH−OC(CH、−C−OC(CH、−C−OC(CH、−CH−OC、−C−OC、−C−OC、−CH−OPh、−C−OPh、−C−OPh、−CH−OCH−Ph、−C−OCH−Ph、−C−OCH−Ph、−SH、−SCH、−SC、−SC、−S−シクロ−C、−SCH(CH、−SC(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−COCH、−COC、−COC、−CO−シクロ−C、−COCH(CH、−COC(CH、−COOH、−COOCH、−COOC、−COOC、−COO−シクロ−C、−COOCH(CH、−COOC(CH、−OOC−CH、−OOC−C、−OOC−C、−OOC−シクロ−C、−OOC−CH(CH、−OOC−C(CH、−CONH、−CONHCH、−CONHC、−CONHC、−CONH−シクロ−C、−CONH[CH(CH]、−CONH[C(CH]、−CON(CH、−CON(C、−CON(C、−CON(シクロ−C、−CON[CH(CH、−CON[C(CH、−NHCOCH、−NHCOC、−NHCOC、−NHCO−シクロ−C、−NHCO−CH(CH、−NHCO−C(CH、−NHCO−OCH、−NHCO−OC、−NHCO−OC、−NHCO−O−シクロ−C、−NHCO−OCH(CH、−NHCO−OC(CH、−NH、−NHCH、−NHC、−NHC、−NH−シクロ−C、−NHCH(CH2、−NHC(CH、−N(CH、−N(C、−N(C、−N(シクロ−C、−N[CH(CH、−N[C(CH、−SOCH、−SOC、−SOC、−SO−シクロ−C、−SOCH(CH、−SOC(CH、−SOCH、−SO、−SO、−SO−シクロ−C、−SOCH(CH、−SOC(CH、−SOH、−SOCH、−SO5、−SO、−SO−シクロ−C、−SOCH(CH、−SOC(CH、−SONH、−SONHCH、−SONHC、−SONHC、−SONH−シクロ−C、−SONHCH(CH、−SONHC(CH、−SON(CH、−SON(C、−SON(C、−SON(シクロ−C、−SON[CH(CH、−SON[C(CH、−O−S(=O)CH、−O−S(=O)C、−O−S(=O)C、−O−S(=O)−シクロ−C、−O−S(=O)CH(CH、−O−S(=O)C(CH、−S(=O)(=NH)CH、−S(=O)(=NH)C、−S(=O)(=NH)C、−S(=O)(=NH−シクロ−C、−S(=O)(=NH)CH(CH、−S(=O)(=NH)C(CH、−NH−SO−CH、−NH−SO−C、−NH−SO−C、−NH−SO−シクロ−C、−NH−SO−CH(CH、−NH−SO−C(CH、−O−SO−CH、−O−SO−C、−O−SO−C、−O−SO−シクロ−C、−O−SO−CH(CH、−O−SO−C(CH、−OCHF、−OCHF、−OCF、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−OC、−CH−OC、−C−OC、−C−OC、−O−COOCH、−O−COOC、−O−COOC、−O−COO−シクロ−C、−O−COOCH(CH、−O−COOC(CH、−NH−CO−NH、−NH−CO−NHCH、−NH−CO−NHC、−NH−CO−NHC、−NH−C(=NH)−NH、−NH−CO−N(C、−NH−CO−NH[CH(CH]、−NH−CO−NH[C(CH]、−NH−CO−N(CH、−NH−CO−N(C、−NH−CO−NH−シクロ−C、−NH−CO−N(シクロ−C、−NH−CO−N[CH(CH、−NH−C(=NH)−NHCH、−NH−C(=NH)−NHC、−NH−C(=NH)−NHC、−O−CO−NH−シクロ−C、−NH−C(=NH)−NH−シクロ−C、−NH−C(=NH)−NH[CH(CH]、−O−CO−NH[CH(CH]、−NH−C(=NH)−NH[C(CH]、−NH−C(=NH)−N(CH、−NH−C(=NH)−N(C、−NH−C(=NH)−N(C、−N

H−C(=NH)−N(シクロ−C、−O−CO−NHC、−NH−C(=NH)−N[CH(CH、−NH−C(=NH)−N[C(CH、−O−CO−NH、−O−CO−NHCH、−O−CO−NHC、−O−CO−NH[C(CH]、−O−CO−N(CH、−O−CO−N(C、−O−CO−N(C、−O−CO−N(シクロ−C、−O−CO−N[CH(CH、−O−CO−N[C(CH、−O−CO−OCH、−O−CO−OC、−O−CO−OC、−O−CO−O−シクロ−C、−O−CO−OCH(CH、−O−CO−OC(CH、−CHF、−CHF、−CF、−CH−CHF、−CH−CHF、−CH−CF、シクロ−C15、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CPh、−CH、−C、−C、−CH(CH、−C、−CH−CH(CH2、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−C−CH(CH、−C−CH(CH)−C、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH(CH、−CH−C(CH−C、−C(CH−C、−C(CH−CH(CH、−C−C(CH、−CH(CH)−C(CH、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH2、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−CH=CH−CH=CH、−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−C、−CH=CH−C、−CH=CH−CH=CH−CH、−C−C(CH)=CH、−CH−CH(CH)−CH=CH、−CH(CH)−CH−CH=CH、−CH−CH=C(CH、−CH−C(CH)=CH−CH、−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH=CH−CH(CH、−CH=C(CH)−C、−C(CH)=CH−C、−C(CH)=C(CH、−C(CH−CH=CH、−CH(CH)−C(CH)=CH、−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−C−CH=CH−C、−CH−CH=CH−C、−CH=CH−C、−C−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH=CH、−CH−CH(CH)−CH−CH=CH、−C−CH=C(CH、−CH(CH)−C−CH=CH、−C−C(CH)=CH−CH、−CH−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH(CH)−CH−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−CH(CH、−CH−CH=C(CH)−C、−CH−C(CH)=CH−C、−CH(CH)−CH=CH−C、−CH=CH−CH−CH(CH、−CH=CH−CH(CH)−C、−CH=C(CH)−C、−C(CH)=CH−C、−CH−CH(CH)−(CH)=CH、−C[C(CH]=CH、−CH(CH)−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH(CH)−CH=CH、−CH=CH−C−CH=CH、−C(CH−CH−CH=CH2、−CH−C(CH)=C(CH、−CH(CH)−CH=C(CH、−C(CH−CH=CH−CH、−CH=CH−CH−CH=CH−CH、−CH(CH)−C(CH)=CH−CH、−CH=C(CH)−CH(CH、−C(CH)=CH−CH(CH、−C(CH)=C(CH)−C、−CH=CH−C(CH、−C(CH−C(CH)=CH、−CH(C)−C(CH)=CH、−C(CH)(C)−CH=CH2、−CH(CH)−C(C)=CH、−CH−C(C)=CH、−CH−C(C)=CH−CH、−CH(C)−CH=CH−CH、−C(C)=CH、−C(C)=CH−CH、−C(C)=CH−C、−C(C)=C(CH、−C[CH(CH)(C)]=CH、−C[CH−CH(CH]=CH2、−C−CH=CH−CH=CH、−CH−CH=CH−CH−CH=CH、−C−C≡C−CH、−CH−CH=CH−CH=CH−CH、−CH=CH−CH=CH−C、−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH(CH)−C≡C−CH、−C−CH(CH)−C≡CH、−CH=CH−CH=C(CH、−CH−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH=CH−C(CH)=CH−CH、−CH=C(CH)−CH=CH−CH、−CH−CH(CH)−C≡CH、−C(CH)=CH−CH=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−C−C≡CH、−C−C≡C−CH、−CH−C≡C−C、−C≡C−C、−CH(CH)−C≡CH、−C−C≡CH、−C−C≡C−C、−CH

−C≡C−C、−C≡C−C、−C≡C−CH−CH(CH、−CH(CH)−C−C≡CH、−CH−CH(CH)−C≡C−CH、−C(CH)(C)−C≡CH、−CH(CH)−CH−C≡C−CH、−CH(CH)−C≡C−C、−CH−C≡C−CH(CH、−C≡C−CH(CH)−C、−CH−C≡C−C≡C−CH、−CH(C)−C≡C−CH、−C(CH−C≡C−CH、−CH(C)−CH−C≡CH、−CH−CH(C)−C≡CH、−C(CH−CH−C≡CH、−CH−C(CH−C≡CH、−CH(CH)−CH(CH)−C≡CH、−CH(C)−C≡CH、−CH−CH(C≡CH)、−C≡C−C≡CH、−CH−C≡C−C≡CH、−C≡C−C≡C−CH、−CH(C≡CH)、−C−C≡C−C≡CH、−CH−C≡C−CH−C≡CH、−C≡C−C−C≡CH、−C≡C−C(CH、−C≡C−CH−C≡C−CH、−C≡C−C≡C−C
a、c、e、gは、互いに独立して0、1、2、3から選択される。
【0027】
b、d、fは、互いに独立して0または1である。
nは、1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数値である。
mは、0、1、2、3、4、5または6から選ばれた整数値である。
【0028】
pは1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数値である。
および、上述の化合物の鏡像異性体、立体異性形成体、鏡像異性体の混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、水化物、溶媒化合物、酸塩形成体、互変異性体、ラセミ化合物および医薬に使用可能なこれらの塩。
【0029】
式(I)についての化合物のプロドラッグもまた本発明の範囲に入る。これらの誘導体はそれ自体薬理的活性が僅かであるか全くない。本明細書中で使われている「プロドラック」なる用語は一般式(I)による活性含有物の前駆体を指すものであり、この場合において前記前駆体は、式(I)の活性薬品が形成されるように、生理的条件下で推進させることができる。プロドラッグの使用法についての情報は、例えば、Pro−drugs as Novel Drug Delivery Systems、T.Higuchi および W.Stella、ACS Symposium Series 第14巻、1975(ISBN13:9780841202917)に記載されている。
【0030】
当業者は、例えば、式(I)による化合物における官能基をある部分で置換することにより合成することができる。一次または二次アミノ官能基を含む式(I)による化合物のプロドラッグは、以下に限定されないが、アミド、カルバミン酸またはそれらのアルキル誘導体のような部分を含む。アミンのためのプロドラッグの使用法についてのさらなる情報は、例えば、Molecules 2008、13、519−547(A.L.Simplicioら)またはProdrugs of Amines、J.P.Kriseおよび R.Oliyai(Biotechnology:Pharmaceutical Aspects、2007、第V巻、パートIII、801−831)中に見られる。
【0031】
互換異性体なる表現は、互換異性化と呼ばれる化学反応により相互交換される有機化合物と定義される。互換異性体化には、好ましくは他の適切な化合物の塩基または酸で触媒作用を行わせることができる。
【0032】
一般式(I)における好ましい化合物は以下の通りである。
この場合、Rは以下を示す。
−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−OR11−CO−O−R11、−NR11−CO−OR12、−NHR11、−NR1112、−CONR1112、−O−CO−NR1112、−O−CO−OR11、−CH、−NR11−CO−NR1213、−SONR1112、−C(=NR11)−NR1213、−C(R12)=NR11、−N=CR1112、−N=S(=O)R1112、−CR111213、、−CR11=CR1213、−C≡CR11、−NR11−C(=NR12)−NR1314、−SR11、−S(=O)R11、−NR11−S(=O)R12、−O−S(=O)R11、−SO−R11、−NR11−SO−R12、−O−SO−R11、−SO(=NR11)−R12、−CO−R11、−O−CO−R11、−NR11−CO−R12、−CHF、−CHF、−CF、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イミダゾリル、フリル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、チエニル、ジヒドロチエニル、テトラヒドロチエニル、1,3−オキサゾリル、ジヒドロ−1,3−オキサゾリル、1,3−オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、ジヒドロ−イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ジヒドロイミダゾリル、イミダゾリジニル、トリアゾリル、ジヒドロトリアゾリル、トリアゾリジニル、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル、ピラゾリジニル、オキサジアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、オキサジアゾリジニル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、チアジアゾリジニル、1,3−チアゾリル、ジヒドロ−1,3−チアゾリル、1,3−チアゾリジニル、イソチアゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、イソチアゾリジニル、テトラゾリル、ジヒドロテトラゾリル、テトラゾリジニル、アジリジニル、アジレニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オセタニル、チエタニル、シクロペンタノニル、シクロヘキサノニル、ピロリジノニル、ピロリジンジオニル、ピペリジンオニル、ピペリジンジオニル、1−オキシド−チオピラニル、1,1−ジオキシド−チオピラニル、ジヒドロ−1−オキシド−チオピラニル、ジヒドロ−1,1−ジオキシド−チオピラニル、テトラヒドロ−1−オキシド−チオピラニル、テトラヒドロ−1,1−オキシド−チオピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,2−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、1,2−ジオキソラニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキソラニル、ピペラジニル、2−オキソ−アゼチジニル、2−オキソ−ピロリジニル、2−オキソ−ピペリジニル、2−オキソ−オキゾリジニル、2−オキソ−イミダゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキニル、または2−オキソ−テトラヒドロピリミジニルであり、この場合上記した環構造は、Z、Z、ZおよびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができる。
【0033】
は、四員複素環、五員複素環、六員複素環、四員炭素環、五員炭素環、六員炭素環、アザスピロ[3,3]ヘプチル、アザスピロ[3,4]オクチル、アザスピロ[3,5]ノニル、アザスピロ[3,6]デシル、アザスピロ[4,4]ノニル、アザスピロ[4,5]デシル、アザスピロ[4,6]ウンデシル、アザスピロ[5,5]ウンデシル、アザスピロ[5,6]ドデシル、アザスピロ[6,6]トリデシル、ジアザスピロ[3,3]ヘプチル、ジアザスピロ[3,4]オクチル、ジアザスピロ[3,5]ノニル、ジアザスピロ[3,6]デシル、ジアザスピロ[4,4]ノニル、ジアザスピロ[4,5]デシル、ジアザスピロ[4,6]ウンデシル、ジアザスピロ[5,5]ウンデシル、ジアザスピロ[5,6]ドデシル、ジアザスピロ[6,6]トリデシル、トリアザスピロ[3,5]ノニル、トリアザスピロ[3,6]デシル、トリアザスピロ[4,5]デシル、トリアザスピロ[4,6]ウンデシル、トリアザスピロ[5,5]ウンデシル、トリアザスピロ[5,6]ドデシル、トリアザスピロ[6,6]トリデシル、オキサザスピロ[3,3]ヘプチル、オキサザスピロ[3,4]オクチル、オキサザスピロ[3,5]ノニル、オキサザスピロ[3,6]デシル、オキサザスピロ[4,4]ノニル、オキサザスピロ[4,5]デシル、オキサザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサザスピロ[5,5]ウンデシル、オキサザスピロ[5,6]ドデシル、オキサザスピロ[6,6]トリデシル、オキサジアザスピロ[3,5]ノニル、オキサジアザスピロ[3,6]デシル、オキサジアザスピロ[4,5]デシル、オキサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、オキジアザスピロ[5,6]ドデシルまたはオキサジアザスピロ[6,6]トリデシルを示し、この場合、前記の炭素環、複素環、アザスピロ、ジアザスピロ、トリアザスピロ、オキサザスピロ、オキサジアザスピロ残基は環炭素原子を介して結合され、かつ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換される。
およびZ、同じ炭素原子に結合される場合にZおよびZ結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oで示される。
【0034】
は、四員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、スピロ[2,3]ヘテロヘキシル、スピロ[2,4]ヘテロヘプチル、スピロ[2,5]ヘテロオクチル、スピロ[2,7]ヘテロノニル、スピロ[3,3]ヘテロヘプチル、スピロ[3,4]ヘテロオクチル、スピロ[3,5]ヘテロノニル、スピロ[3,6]ヘテロデシル、スピロ[4,4]ヘテロノニル、スピロ[4,5]ヘテロデシル、スピロ[4,6]ヘテロウンデシル、スピロ[5,5]ヘテロウンデシル、スピロ[5,6]ヘテロデシルまたはスピロ[6,6]ヘテロトリデシルで示され、この場合には、上述の窒素複素環、窒素複素環およびスピロ残基は、環窒素原子を介して結合され、またこの場合には、前記した窒素複素環、窒素複素環およびスピロ残基は、Z、ZおよびZら選ばれた1つから3つの置換基で置換される。
【0035】
およびZは、同じ炭素原子に結合される場合に、ZおよびZ結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oで示される。
残基R、R、R−R、R10−R17、a、b、c、d、e、f、g、m、n、p、Q、G、GおよびZ−Z15は本明細書中で定義した意味を有する
【0036】
さらに、一般式(I)の好ましい化合物は以下の通りであり、この場合、Rは、以下を示す。
−R、−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−CO−R、−SO−R、−Q−R10、−(CH−NR10−R、−(CH−NR10−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−(Q)−(CH−(G−(CH−R、−Q−CH(COOR10)−Rまたは−Q−CH(R10)−R
Qは、以下を示す。
−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−SO−、−(CH−NR15−、架橋炭素環、架橋複素環、架橋スピロ炭素環、または、架橋スピロ複素環。
【0037】
また、R−Rは、互いに独立して−Hまたは−Fを示す。また残基R、R、R−R17、a、b、c、d、e、f、g、m、n、p、G、GおよびZ−Z15は本明細書中で定義した意味を有する
【0038】
水素とは異なる残基である置換基Rは、一般式(I)の化合物の望まれる活性と選択性を得るために必須であることは驚くべき発見である。結局Rが水素である可能性は本発明の範囲から除外される。他の置換基R−Rは、水素またはこれらの基のために本明細書で定義された他の置換基であり得る。さらに、Rは、本発明の化合物の驚異的な効果を最高に得るためには水素またはメチルに限られる。
【0039】
さらに、もしRが水素を示すならば、特に好ましい。
は、−NHまたは二次、もしくは三次のアミノ基[例えば、−NH−(炭素架橋置換基)、−N(炭素架橋置換基1)(炭素架橋置換基2)、−NH−(硫黄架橋置換基)または−N(硫黄架橋置換基1)(炭素架橋置換基2)のような]水素架橋を形成することができる基を含む部分を示し、この場合において、炭素または硫黄架橋置換基は、C−C−アルキルアミン、炭素環、複素環、窒素複素環、スピロ炭素環、スピロ複素環、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−フルオロアルキル、C−C14−アリール、C−C20−アルキルアリール、C−C20−アルケニルアリール、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−アルコキシアルキル、CO−C−C−アルキル、SO−C−C−アルキル、SO−C−C−アルキルおよびC−C−フルオロアルコキシアルキルの残基であり、本明細書では、R、R、R10およびR15置換基として規定される。さらに、水素架橋を形成することができる基は、リンカーを介してピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアゾン系に架橋することが好ましい。
【0040】
また、水素架橋を形成することができる基は、環の一部であってもよく、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサハイドロピリミジニル、モルフォリニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾールジニル、1,3−オキサゾールジニル、イソオキサゾールジニルにおける窒素のような複素環窒素が好ましく、または、スピロ残基の一部であってもよく、アザスピロ、ジアザスピロ、トリアザスピロ、オキソアザスピロ、あるいは、オキサジアザスピロ残基における窒素のようなスピロ残基窒素が好ましい。
【0041】
さらにまた、水素架橋を形成することができる基、それが特にアミノ基である場合には、炭素環の環また複素環の環に結合することが好ましい。このような残基の例としては、アミノシクロヘキシル、アミノシクロペンチル、アミノシクロブチル、アミノピペジニル、またはアミノスピロ残基、アミノアザスピロ残基、アミノジアザスピロ残基、アミノトリアザスピロ残基、アミノオキサザスピロ残基またはアミノオキサジアザスピロ残基などが挙げられる。
【0042】
従って、Rは好ましくは以下の化合物を示す。
−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−R、−CO−R、−(CH−NR15−R、−(CH−NR15−(CH−R、−CO−NR15−R、−CO−NR15−(CH−N(R16)(R17)、または−CO−NR15−(CH−R、さらにより好ましいRは以下を示す。−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−R、−CO−R、−(CH−NR15−R、または−(CH−NR15−(CH−R、さらに最も好ましいRは以下を示す。−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、または−CO−NH−R
この場合、
nは、1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数である。
mは、0、1、2、3、4、5または6から選ばれた整数である。
【0043】
Qは、好ましくは、以下を示す。
−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−NR15−SO−、−SO−NR15−、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−SO−NR15−、−NR15−SO−、−O−CO−、−O−CO−O−、−CO−、−CO−NR15−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−、−O−CO−NR15−、−CO−O−、−(CH−NR15−、架橋炭素環、架橋複素環、架橋スピロ炭素環、架橋スピロ複素環。
【0044】
この場合、
nは、1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数である。
mは、0、1、2、3、4、5または6から選ばれた整数である。
【0045】
Qは、−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−SO−、−O−CO−、−CO−、−CO−NR15−、−NR15−CO−、−CO−O−、−(CH−NR15を示すことがより好ましく、またQは、−O−、−S−、−NR15−、−SO−、−SO−、−(CH−NR15−を示すことがさらに好ましく、またQは、−O−、−NH−、−SO−、−CO−NR15−または−(CH−NR15−を示すことが最も好ましい。
【0046】
置換基−Q−R10は、好ましくは−S−R10で示される。より好ましくは、−S−R10中の−R10は以下から選択される。−CH3、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【0047】
【化4】
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【0048】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−C−CH=CH、または−CH−CH=CH−CH
本発明の化合物の1つの実施例では、Rは、本明細書中で定義するようなRおよびR有する架橋部分−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、または−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH示し、またQは本明細書に記述されたように定義されており、またGおよびGは、互いに独立して以下を示す。
【0049】
二官能の四、五、六または七員環炭素環または複素環であって、この場合に、「二官能」なる用語は、この環が鎖または炭素鎖内にあり、結局2個の環原子を介して結合され、従って「ジイル」残基である事実を指す。好ましいQ、Gおよび/またはGの残基、特にGおよび/またはGの好ましい残基は、
ピぺリジンジイル、ピぺラジンジイル、ピリミジンジイル、モルホリンジイル、ピロリジンジイル、ピラゾリジニルであり、さらにGまたはG互いに独立して好ましいものは以下に示す架橋構造の1つであり、ラインはメチル基でなく、以下の架橋結合を示す。
【0050】
【化5】
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【0051】
a、c、e、gは、互いに独立して0、1、2、3から選択される。
b、d、fは、互いに独立して0または1である。
nは、1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数である。
mは、0、1、2、3、4、5または6から選ばれた整数である。
pは、1、2、3、4、5、6、7または8から選ばれた整数である。
【0052】
以下に示す。
−OH、−NH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−OR11、−CO−O−R11、−NR11−CO−OR12、−NHR11、−NR1112、−CONR1112、−O−CO−NR1112、−O−CO−OR11、−NR11−CO−NR1213、−SONR1112、−C(=NR11)−NR1213、−C(R12)=NR11、−N=CR1112、−CR111213、−CR11=CR1213、−C≡CR11、−NR11−C(=NR12)−NR1314、−SR11、−S(=O)R11、−N=S(=O)R1112、−NR11−S(=O)R12、−O−S(=O)R11、−SO−R11、−NR11−SO−R12、−O−SO−R11、−SO(=NR11)−R12、−CO−R11、−O−CO−R11、−NR11−CO−R12、三員複素環、四員複素環、五員複素環、六員複素環、モノ不飽和四員複素環、モノ不飽和五員複素環、モノ不飽和六員複素環、三員炭素環、四員炭素環、五員炭素環、六員炭素環、六員アリール、五員ヘテロアリール六員ヘテロアリール、
また、
この場合には、上記環構造は、Z、Z、ZおよびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができ、その場合、ZおよびZ、同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZ結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができる。これは、上述した環構造がその中にカルボニル基を含むことができる、すなわち、共にカルボニル基として定義されない2つのさらなる置換基ZおよびZ加えて、およびZが同じ炭素原子に結合される場合に共に酸素(=O)を形成するカルボニル基を含むことができることを意味する。同じ定義が、共にカルボニル基を形成し得るZおよびZ並びにZおよびZにも適用される。
【0053】
残基は、好ましくは、互いに独立して以下で示される。−OR11、−F、−Cl、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリジニル、トリジニル、イミダゾリル、フリル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、チエニル、ジヒドロチエニル、テトラヒドロチエニル、1,3−オキサゾリル、ジヒドロ−1,3−オキサゾリル、1,3−オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、ジヒドロ−イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、ピロリル、ジヒドロピロリル、ピロリジニル、イミダゾリル、ジヒドロイミダゾリル、イミダゾリジニル、トリアゾリル、ジヒドロトリアゾリル、トリアゾリジニル、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル、ピラロリジニル、オキサジアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、オキサジアゾリジニル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、チアジアゾリジニル、1,3−チアゾリル、ジヒドロ−1,3−チアゾリル、1,3−チアゾリジニル、イソチアゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、イソチアゾリジニル、テトラゾリル、ジヒドロテトラゾリル、テトラゾリジニル、アジリジニル、アジレニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チタニル、シクロペンタノニル、シクロヘキサノニル、ピロリジノニル、ピロリジンジオニル、ピペリジンオニル、ピペリジニル、1−オキシド−チオピラニル、1,1−ジオキシド−チオピラニル、ジヒドロ−1−オキシド−チオピラニル、ジヒドロ−1,1−ジオキシド−チオピラニル、テトラヒドロ−1−オキシド−チオピラニル、テトラヒドロ−1,1−ジオキシド−チオピラニル、モルホリニリル、チオモルホリニル、1,2−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、1,4−ジオキサニル、1,2−ジオキソラニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキソラニル、ピぺラジニル、2−オキソ−アゼチニル、2−オキソ−ピロリジニル、2−オキソ−ピペリジニリル2−オキソ−オキサゾリジニル、2−オキソ−イミダゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキジナニル、2−オキソ−テトラヒドロピリミジニル。
【0054】
この場合には、前記環構造は、Z、Z、ZおよびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換することができる。さらに好ましくは、前記環構造は、Z、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができ、最も好ましくは、前記環構造は、ZおよびZから選ばれた1つまたは2つの置換基で置換することができる。
【0055】
OR11は、−OCH、−OC、およびOCFから選ばれることが好ましい。
さらに、置換基Rは、以下に示す窒素ヘテロ芳香族残基であることが好ましい。
【0056】
【化6】
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【0057】
さらにまた、置換基R11およびR12は、単独の置換基ではなく、R11はR12とともに炭素環または複素環、好ましくは四、五、または六員環、さらに好ましくは、五、六員複素環を形成し、また四、五、または六員環は飽和または不飽和とすることができ、さらにまた、Z、Z、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14およびZ15から選ばれた1つから8つの置換基置換することができ、この場合、ZおよびZ、同じ炭素原子に結合される場合には、およびZが結合される炭素原子を有するカルボニルを形成するために共に=Oを示すこれは、上述した環構造がその中にカルボニル基を含むことができる、すなわち、共にカルボニル基として定義されない6つのさらなる置換基Z10、Z11、Z12、Z13、Z14およびZ15に加えて、ZおよびZが同じ炭素原子に結合される場合に共に酸素(=O)を形成するカルボニル基を含むことができることを意味する
【0058】
特に、好ましい1実施態様においては、置換基11およびR12は、異なる原子と結合し、また、Rは、残基−C(R12)=NR11、CR11=C1213、NR11−S(=O)R12、−NR11―SO−R12、−SO(=NR11)−R12または、−NR11−CO−R12のうちの1つを示す。
【0059】
置換基R11およびR12は結合して以下の環状片のうちの1種で示される。
−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ=CZ−CZ10=CZ11−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CZ1415−、−CZ−CZ10=CZ11−、−CZ=CZ−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CZ12=CZ13−、−CZ−CZ10=CZ11−CZ1213−、−CZ=CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−O−CZ1011−、−CZ−CZ1011−O−CZ1213−、−CZ−O−CZ1011−CZ1213−、−CZ=CZ−O−CZ1011−、−CZ−O−CZ10=CZ11−、−O−CZ−CZ1011−、−CZ−CZ1011−O−、−O−CZ=CZ−、−CZ=CZ−O−、−O−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CZ1011−CZ1213−O−、−O−CZ=CZ−CZ1011−、−O−CZ−CZ10=CZ11−、−CZ−CZ10=CZ11−O−、−CZ=CZ−CZ1011−O−、−CO−CZ−CZ1011−、−CZ−CO−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CO−、−CO−CZ=CZ−、−CZ=CZ−CO−、−CO−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CO−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CZ1011−CO−CZ1213−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CO−、−CO−CZ=CZ−CZ1011−、−CZ−CO−CZ10=CZ11−、−CZ=CZ−CO−CZ1011−、−CZ=CZ−CZ1011−CO−、−CZ−CZ10=CZ11−CO−、−CO−O−CZ−、−CZ−CO−O−、−CO−O−CZ−CZ1011−、−CZ−CO−O−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CO−O−、−CO−O−CZ=CZ−、−CZ=CZ−CO−O−、−O−CO−CZ−、−CZ−O−CO−、−O−CO−CZ−CZ1011−、−CZ−O−CO−CZ1011−、−C−CZ1011−O−CO−、−O−CO−CZ=CZ−、−CZ=CZ−O−CO−、−CO−NR14−CZ10−、−CO−CZ−NR14−、−CO−N=CZ−、−CO−CZ=N−、−CO−NZ−CZ10−CZ1112−、−CO−CZ−NR14−CZ1112−、−CO−CZ−CZ1011−NR14−、−CO−NR14−CZ=CZ10−、−CO−CZ=CZ−NR14−、−CO−N=CZ−CZ10−、−CO−CZ=N−CZ10−、−CO−CZ−N=CZ10−、−CO−CZ−CZ10=N−、−NR14−CO−CZ10−、−NR14−CZ10−CO−、−N=CZ−CO−、−NR14−CO−CZ10−CZ1112−、−NR14−CZ10−CO−CZ1112−、−NR14−CZ10−CZ1112−CO−、−NR14−CO−CZ=CZ10−、−NR14−CZ=CZ10−CO−、−N=CZ−CO−CZ10−、−N=CZ−CZ1011−CO−、−NR14−CO−O−CZ10−、−NR14−CZ10−CO−O−、−CO−O−NR14−CZ10−、−N=CZ−CO−O−、−CO−O−N=CZ−、−NR14−O−CO−CZ10−、−NR14−CZ10−O−CO−、−O−CO−NR14−CZ10−、−NR14−O−CZ10−CO−、−N=CZ−O−CO−、−O−CO−N=CZ、−NR14−CZ10−CZ1112−、−CZ−NR14−CZ1112−、−CZ−CZ1011−NR14−、−NR14−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−NR14−、−N=CZ−CZ10−、−CZ−N=CZ10−、−CZ−CZ10=N−、−NR14−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−NR14−、−NR14−CZ10−CZ1112−CZ1314−、−CZ−NR14−CZ1112−CZ1314−、−CZ−CZ1011−NR14−CZ1314−、−CZ−CZ1011−CZ1213−NR14−、−NR14―CZ=CZ10−CZ1112−、−CZ−NR14−CZ11=CZ12−、−CZ=CZ−NR14−CZ1112−、−CZ=CZ−CZ1011−NR14−、−CZ−CZ10=CZ1112−NR14−、−N=CZ−CZ10−CZ1112−、−CZ−N=CZ10−CZ1112−、−CZ−CZ1011−N=CZ12−、−CZ−CZ1011−CZ12=N−、−CZ=N−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−N=CZ10−、−CZ=CZ−CZ10=N−、−NR13−CO−NR14−、−NR13−CO−NR14−CZ1011−、−CZ−NR13−CO−NR14−、−NR14−CO−N=CZ−、−CZ=N−CO−NR14−、−NR13−CZ10−CO−NR14−、−NR13−CO−CZ10−NR14−、−N=CZ−CO−NR14−、−O−CO−NR14−、−CO−O−NR14−、−NR14−O−CO−、−NR14−CO−O−、−CO−NR14−O−、−O−CO−NR14−CZ10−、−O−CO−CZ−NR14−、−CO−O−NR14−CZ10−、−CO−O−CZ−NR

14−、−CZ−NR14−O−CO−、−CZ−NR14−CO−O−、−NH−C(=NR13)−NR14−、または、−O−CO−N=CZ−。
【0060】
また、他の好ましい実施態様においては、置換基R11およびR12は、異なる原子に結合され、また、Rは、置換基−NR11−CO−OR12、−NR11−CO−NR1213、−C(=NR11)−NR1213またはNR11C(=NR12)−NR1314の1つを示し、置換基R11およびR12は結合して以下に示す環状片のうちの1つで示すことができる。
−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CZ10=CZ11−、−CZ=CZ−CZ1011−、−CZ−CZ1011−、−CZ=CZ−、−CZ−O−CZ1011−、−O−CZ−CZ1011−、−CZ−CZ1011−O−、−O−CZ=CZ−、−CZ=CZ−O、−O−CZ−、−CZ−O−、−CO−CZ−CZ1011−、−CZ−CO−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CO−、−CO−CZ=CZ−、−CZ=CZ−CO−、−CO−CZ−、−CZ−CO−、−CO−O−CZ−、−CZ−CO−O−、−CO−O−、−O−CO−CZ−、−CZ−O−CO−、−O−CO−、−CO−NR14−CZ10−、−CO−CZ−NR14−、−CO−N=CZ−、−CO−CZ=N−、−CO−NR14−、−NR14−CO−CZ10−、−NR14−CZ10−CO−、−N=CZ−CO−、−NR14−CO−、−NR14−CZ10−CZ1112−、−CZ−NR14−CZ1112−、−CZ−CZ1011−NR14−、−NR14−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−NR14−、−N=CZ−CZ10−、−CZ−N=CZ10−、−CZ−CZ10=N−、−NR14−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−NR14−、−NR14−CZ10−、−CZ−NR14−、−N=CZ−、−N=CZ−、−NR14−CO−NR14−、−O−CO−NR14−、−NR14−CO−O−、または−NH−C(=NR14)−NR14
特に、好ましい1実施態様においては、置換基R11およびR12は、同じ原子に結合され、その中でRは、残基−NR1112、−CONR1112、−O−CO−NR1112、−SONR1112、―N=CR1112、―N=S(=O)R1112または―CR111213などの残基のうちの1つを示し、置換基R11およびR12は結合して以下に示す環状片のうちの1つで示される。
−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ=CZ−CZ10=CZ11−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CZ1415−、−CZ−CZ10=CZ11−、−CZ=CZ−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CZ12=CZ13−、−CZ−CZ10=CZ11−CZ1213−、−CZ=CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−O−CZ1011−、−CZ−CZ1011−O−CZ1213−、−CZ−O−CZ1011−CZ1213−、−CZ=CZ−O−CZ1011−、−CZ−O−CZ10=CZ11−、−O−CZ−CZ1011−、−CZ−CZ1011−O−、−O−CZ=CZ−、−CZ=CZ−O−、−O−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CZ1011−CZ1213−O−、−O−CZ=CZ−CZ1011−、−O−CZ−CZ10=CZ11−、−CZ−CZ10=CZ11−O−、−CZ=CZ−CZ1011−O−、−CO−CZ−CZ1011−、−CZ−CO−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CO−、−CO−CZ=CZ−、−CZ=CZ−CO−、−CO−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CO−CZ1011−CZ1213−、−CZ−CZ1011−CO−CZ1213−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CO−、−CO−CZ=CZ−CZ1011−、−CZ−CO−CZ10=CZ11−、−CZ=CZ−CO−CZ1011−、−CZ=CZ−CZ1011−CO−、−CZ−CZ10=CZ11−CO−、−CO−O−CZ−、−CZ−CO−O−、−CO−O−CZ−CZ1011−、−CZ−CO−O−CZ1011−、−CZ−CZ1011−CO−O−、−CO−O−CZ=CZ−、−CZ=CZ−CO−O−、−O−CO−CZ−、−CZ−O−CO−、−O−CO−CZ−CZ1011−、−CZ−O−CO−CZ1011−、−CZ−CZ1011−O−CO−、−O−CO−CZ=CZ−、−CZ=CZ−O−CO−、−CO−NR14−CZ10−、−CO−CZ−NR14−、−CO−N=CZ−、−CO−CZ=N−、−CO−NZ−CZ10−CZ1112−、−CO−CZ−NR14−CZ1112−、−CO−CZ−CZ1011−NR14−、−CO−NR14−CZ=CZ10−、−CO−CZ=CZ−NR14−、−CO−N=CZ−CZ10−、−CO−CZ=N−CZ10−、−CO−CZ−N=CZ10−、−CO−CZ−CZ10=N−、−NR14−CO−CZ10−、−NR14−CZ10−CO−、−N=CZ−CO−、−NR14−CO−CZ10−CZ1112−、−NR14−CZ10−CO−CZ1112−、−NR14−CZ10−CZ1112−CO−、−NR14−CO−CZ=CZ10−、−NR14−CZ=CZ10−CO−、−N=CZ−CO−CZ10−、−N=CZ−CZ1011−CO−、−NR14−CO−O−CZ10−、−NR14−CZ10−CO−O−、−CO−O−NR14−CZ10−、−N=CZ−CO−O−、−CO−O−N=CZ−、−NR14−O−CO−CZ10−、−NR14−CZ10−O−CO−、−O−CO−NR14−CZ10−、−NR14−O−CZ10−CO−、−N=CZ−O−CO−、−O−CO−N=CZ−、−NR14−CZ10−CZ1112−、−CZ−NR14−CZ1112−、−CZ−CZ1011−NR14−、−NR14−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−NR14−、−N=CZ−CZ10−、−CZ−N=CZ10−、−CZ−CZ10=N−、−NR14−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−NR14−、−NR14−CZ10−CZ1112−CZ1314−、−CZ−NR14−CZ1112−CZ1314−、−CZ−CZ1011−NR14−CZ1314−、−CZ−CZ1011−CZ1213−NR14−、−NR14−CZ=CZ10−CZ1112−、−CZ−NR14−CZ11=CZ12−、−CZ=CZ−NR14−CZ1112−、−CZ=CZ−CZ1011−NR14−、−CZ−CZ10=CZ1112−NR14−、−N=CZ−CZ10−CZ1112−、−CZ−N=CZ10−CZ1112−、−CZ−CZ1011−N=CZ12−、−CZ−CZ1011−CZ12=N−、−CZ=N−CZ=CZ10−、−CZ=CZ−N=CZ10−、−CZ=CZ−CZ10=N−、−NR13−CO−NR14−、−NR13−CO−NR14−CZ1011−、−CZ−NR13−CO−NR14−、−NR14−CO−N=CZ−、−CZ=N−CO−NR14−、−NR13−CZ10−CO−NR14−、−NR13−CO−CZ10−NR14−、−N=CZ−CO−NR14−、−O−CO−NR14−、−CO−O−NR14−、−NR14−O−CO−、−NR14−CO−O−、−CO−NR14−O−、−O−CO−NR14−CZ10−、−O−CO−CZ−NR14−、−CO−O−NR14−CZ10−、−CO−O−CZ−NR14−、−CZ−NR14−O−CO−、−CZ−NR14−CO−O−、−

NH−C(=NR13)−NR14−、−O−CO−N=CZ−、−CH−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CH−CZ=CZ−CZ10=CZ11−、−CH−CZ−CZ1011−CZ1213−CZ1415−、−CH−CZ−CZ10=CZ11−、−CH−CZ=CZ−CZ1011−、−CH−CZ−CZ1011−CZ12=CZ13−、−CH−CZ−CZ10=CZ11−CZ1213−、−CH−CZ=CZ−CZ1011−CZ1213−、−CH−CZ−O−CZ1011−、−CH−CZ−CZ1011−O−CZ1213−、−CH−CZ−O−CZ1011−CZ1213−、−CH−CZ=CZ−O−CZ1011−、−CH−CZ−O−CZ10=CZ11−、−CH−O−CZ−CZ1011−、−CH−CZ−CZ1011−O−、−CH−O−CZ=CZ−、−CH−CZ=CZ−O−、−CH−O−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CH−CZ−CZ1011−CZ1213−O−、−CH−O−CZ=CZ−CZ1011−、−CH−O−CZ−CZ10=CZ11−、−CH−CZ−CZ10=CZ11−O−、−CH−CZ=CZ−CZ1011−O−、−CH−CO−CZ−CZ1011−、−CH−CZ−CO−CZ1011−、−CH−CZ−CZ1011−CO−、−CH−CO−CZ=CZ−、−CH−CZ=CZ−CO−、−CH−CO−CZ−CZ1011−CZ1213−、−CH−CZ−CO−CZ1011−CZ1213−、−CH−CZ−CZ1011−CO−CZ1213−、−CH−CZ−CZ1011−CZ1213−CO−、−CH−CO−CZ=CZ−CZ1011−、−CH−CZ−CO−CZ10=CZ11−、−CH−CZ=CZ−CO−CZ1011−、−CH−CZ=CZ−CZ1011−CO−、−CH−CZ−CZ10=CZ11−CO−、−CH−CO−O−CZ−、−CH−CZ−CO−O−、−CH−CO−O−CZ−CZ1011−、−CH−CZ−CO−O−CZ1011−、−CH−CZ−CZ1011−CO−O−、−CH−CO−O−CZ=CZ−、−CH−CZ=CZ−CO−O−、−CH−O−CO−CZ−、−CH−CZ−O−CO−、−CH−O−CO−CZ−CZ1011−、−CH−CZ−O−CO−CZ1011−、−CH−CO−N=CZ−、−CH−CZ−CZ1011−O−CO−、−CH−O−CO−CZ=CZ−、−CH−CZ=CZ−O−CO−、−CH−CO−NR14−CZ10−、−CH−CO−CZ−NR14−、−CH−CO−CZ=N−、−CH−CO−NZ−CZ10−CZ1112−、−CH−CO−CZ−NR14−CZ1112−、−CH−CO−CZ−CZ1011−NR14−、−CH−CO−NR14−CZ=CZ10−、−CH−NR14−CO−CZ=CZ10−、−CH−NR14−CZ=CZ10−CO−、−CH−CO−CZ=CZ−NR14−、−CH−CO−N=CZ−CZ10−、−CH−CO−CZ=N−CZ10−、−CH−CO−CZ−N=CZ10−、−CH−CO−CZ−CZ10=N−、−CH−NR14−CO−CZ10−、−CH−NR14−CZ10−CO−、−CH−N=CZ−CO−、−CH−NR14−CO−CZ10−CZ1112−、−CH−NR14−CZ10−CO−CZ1112−、−CH−NR14−CZ10−CZ1112−CO−、−CH−N=CZ−CO−CZ10−、−CH−N=CZ−CZ1011−CO−、−CH−NR14−CO−O−CZ10−、−CH−NR14−CZ10−CO−O−、−CH−CO−O−NR14−CZ10−、−CH−N=CZ−CO−O−、−CH−CO−O−N=CZ−、−CH−NR14−O−CO−CZ10−、−CH−NR14−CZ10−O−CO−、−CH−O−CO−NR14−CZ10−、−CH−NR14−O−CZ10−CO−、−CH−N=CZ−O−CO−、−CH−O−CO−N=CZ−、−CH−NR14−CZ10−CZ1112−、−CH−CZ−NR14−CZ1112−、−CH−CZ−CZ1011−NR14−、−CH−NR14−CZ=CZ10−、−CH−CZ=CZ−NR14−、−CH−N=CZ−CZ10−、−CH−CZ−N=CZ10−、−CH−CZ−CZ10=N−、−CH−NR14−CZ=CZ10−、−CH−CZ=CZ−NR14−、−CH−NR14−CZ10−CZ1112−CZ1314−、−CH−CZ−NR14−CZ1112−CZ1314−、−CH−CZ−CZ1011−NR14−CZ1314−、−CH−CZ−CZ1011−CZ1213−NR14−、−CH−NR14−CZ=CZ10−CZ1112−、−CH−CZ−NR14−CZ11=CZ12−、−CH−CZ=CZ−NR14

−CZ1112−、−CH−CZ=CZ−CZ1011−NR14−、−CH−CZ−CZ10=CZ1112−NR14−、−CH−N=CZ−CZ10−CZ1112−、−CH−CZ−N=CZ10−CZ1112−、−CH−N=CZ−CO−NR14−、−CH−CZ−CZ1011−N=CZ12−、−CH−CZ−CZ1011−CZ12=N−、−CH−CZ=N−CZ=CZ10−、−CH−CZ=CZ−N=CZ10−、−CH−CZ=CZ−CZ10=N−、−CH−NR13−CO−NR14−、−CH−NR13−CO−NR14−CZ1011−、−CH−CZ−NR13−CO−NR14−、−CH−NR14−CO−N=CZ−、−CH−CZ=N−CO−NR14−、−CH−NR13−CZ10−CO−NR14−、−CH−O−CO−NR14−、−CH−NR13−CO−CZ10−NR14−、−CH−CO−O−NR14−、−CH−NR14−O−CO−、−CH−NR14−CO−O−、−CH−CO−NR14−O−、−CH−O−CO−NR14−CZ10−、−CH−O−CO−CZ−NR14−、−CH−CO−O−NR14−CZ10−、−CH−CO−O−CZ−NR14−、−CH−CZ−NR14−O−CO−、−CH−CZ−NR14−CO−O−、−CH−NH−C(=NR13)−NR14−、−CH−O−CO−N=CZ−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CH−、−CZ=CZ−CZ10=CZ11−CH−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CZ1415−CH−、−CZ−CZ10=CZ11−CH−、−CZ=CZ−CZ1011−CH−、−CZ−CZ1011−CZ12=CZ13−CH−、−CZ−CZ10=CZ11−CZ1213−CH−、−CZ=CZ−CZ1011−CZ1213−CH−、−CZ−O−CZ1011−CH−、−CZ−CZ1011−O−CZ1213−CH−、−CZ−O−CZ1011−CZ1213−CH−、−CZ=CZ−O−CH−、−CZ=CZ−O−CZ1011−CH−、−CZ−O−CZ10=CZ11−CH−、−O−CZ−CZ1011−CH−、−CZ−CZ1011−O−CH−、−O−CZ=CZ−CH−、−O−CZ−CZ1011−CZ1213−CH−、−CZ−CZ1011−CZ1213−O−CH−、−O−CZ=CZ−CZ1011−CH−、−O−CZ−CZ10=CZ11−CH−、−CZ−CZ10=CZ11−O−CH−、−CZ−CZ1011−CO−CH−、−CO−CZ=CZ−CH−、−CZ=CZ−CZ1011−O−CH−、−CO−CZ−CZ1011−CH−、−CZ−CO−CZ1011−CH−、−CZ=CZ−CO−CH−、−CO−CZ−CZ1011−CZ1213−CH−、−CZ−CO−CZ1011−CZ1213−CH−、−CZ−CZ1011−CO−CZ1213−CH−、−CZ−CZ1011−CZ1213−CO−CH−、−CO−CZ=CZ−CZ1011−CH−、−CZ−CO−CZ10=CZ11−CH−、−CZ=CZ−CO−CZ1011−CH−、−CZ=CZ−CZ1011−CO−CH−、−CZ−CZ10=CZ11−CO−CH−、−CO−O−CZ−CH−、−CZ−CO−O−CH−、−CO−O−CZ−CZ1011−CH−、−CZ−CO−O−CZ1011−CH−、−CZ−O−CO−CH−、−O−CO−CZ−CZ1011−CH−、−CZ−CZ1011−CO−O−CH−、−CO−O−CZ=CZ−CH−、−CZ=CZ−CO−O−CH−、−O−CO−CZ−CH−、−CZ−O−CO−CZ1011−CH−、−CZ−CZ1011−O−CO−CH−、−O−CO−CZ=CZ−CH−、−CZ=CZ−O−CO−CH−、−CO−NR14−CZ10−CH−、−CO−CZ−NR14−CH−、−CO−N=CZ−CH−、−CO−CZ=N−CH−、−CO−NZ−CZ10−CZ1112−CH−、−CO−CZ−NR14−CZ1112−CH−、−CO−CZ−CZ1011−NR14−CH−、−NR14−CZ10−CO−CZ1112−CH−、−CO−NR14−CZ=CZ10−CH−、−CO−CZ=CZ−NR14−CH−、−CO−N=CZ−CZ10−CH−、−CO−CZ=N−CZ10−CH−、−CO−CZ−N=CZ10−CH−、−CO−CZ−CZ10=N−CH−、−NR14−CO−CZ10−CH−、−NR14−CZ10−CO−CH−、−N=CZ−CO−CH−、−NR14−CO−CZ10−CZ1112−CH−、−NR14−CZ10−CZ1112−CO−CH−、−NR14−CO−CZ=CZ10−CH−、−NR14−CZ=CZ10−CO−CH−、−N=CZ−CO−CZ10−CH−、−N=CZ−CZ1011−CO−CH−、−NR14−CO−O−CZ10−CH−、−NR14
−CZ10−CO−O−CH−、−CO−O−NR14−CZ10−CH−、−N=CZ−CO−O−CH−、−CO−O−N=CZ−CH−、−NR14−O−CO−CZ10−CH−、−NR14−CZ10−O−CO−CH−、−CZ=CZ−NR14−CH−、−NR14−CZ10−CZ1112−CZ1314−CH−、−O−CO−NR14−CZ10−CH−、−NR14−O−CZ10−CO−CH−、−N=CZ−O−CO−CH−、−O−CO−N=CZ−CH−、−NR14−CZ10−CZ1112−CH−、−CZ−NR14−CZ1112−CH−、−CZ−CZ1011−NR14−CH−、−NR14−CZ=CZ10−CH−、−CZ=CZ−NR14−CH−、−N=CZ−CZ10−CH−、−CZ−N=CZ10−CH−、−CZ−CZ10=N−CH−、−NR14−CZ=CZ10−CH−、−CZ−NR14−CZ1112−CZ1314−CH−、−CZ−CZ1011−NR14−CZ1314−CH−、−CZ−CZ1011−CZ1213−NR14−CH−、−NR14−CZ=CZ10−CZ1112−CH−、−CZ−NR14−CZ11=CZ12−CH−、−CZ=CZ−NR14−CZ1112−CH−、−CZ=CZ−CZ1011−NR14−CH−、−CZ−CZ10=CZ1112−NR14−CH−、−N=CZ−CZ10−CZ1112−CH−、−CZ−N=CZ10−CZ1112−CH−、−CZ−CZ1011−N=CZ12−CH−、−NR13−CO−CZ10−NR14−CH−、−CZ−CZ1011−CZ12=N−CH−、−CZ=N−CZ=CZ10−CH−、−CZ=CZ−N=CZ10−CH−、−CZ=CZ−CZ10=N−CH−、−NR13−CO−NR14−CH−、−NR14−CO−O−CH−、−NR13−CO−NR14−CZ1011−CH−、−CZ−NR13−CO−NR14−CH−、−NR14−CO−N=CZ−CH−、−CZ=N−CO−NR14−CH−、−NR13−CZ10−CO−NR14−CH−、−N=CZ−CO−NR14−CH−、−O−CO−NR14−CH−、−CO−O−NR14−CH−、−NR14−O−CO−CH−、−CO−NR14−O−CH−、−O−CO−NR14−CZ10−CH−、−O−CO−CZ−NR14−CH−、−CO−O−NR14−CZ10−CH−、−CO−O−CZ−NR14−CH−、−CZ−NR14−O−CO−CH−、−CZ−NR14−CO−O−CH−、−NH−C(=NR13)−NR14−CH−、または−O−CO−N=CZ−CH
もしR11およびR12が相互に結合するならば、それらは環構造、特にそれらが結合した原子を有する四員、五員または六員の環構造を形成する。好ましい環構造は五員シクロカルバミン酸、五員環状尿素、五員環状グアニジン、六員シクロカルバミン酸、六員環状尿素、六員環状グアニジン、ピロリドン、ピリドン、ピペリジノン、イミダゾル、イミダゾリンピロリン、イミダゾリン−2−オンである。
【0061】
はRと共に、RおよびRが結合されたベンゾ環の2個の炭素原子を有するに四、五、六または七員環炭素環または複素環を形成することができ、この場合四、五、六または七員環は、部分的に飽和、または不飽和とすることができ、かつ、Z、Z、ZおよびZから選ばれた1つから4つの置換基で置換ることができる。ZおよびZは、同じ炭素原子に結合される場合には、ZおよびZが結合される炭素原子を有するカルボニル基を形成するために共に=Oと表すことができ、従って環は1つのカルボニル基を有し、また共にカルボニル基を形成することができない1つまたは2つのさらなる残基を含むことができる。
【0062】
本明細書中に記載される部分的に飽和したとは、RがRに結合されることにより追加的に形成された環構造が、単独で取り込まれた場合、RおよびRが取り付けられたフェニル環に由来する1つの二重結合をすでに持つことを意味する。従ってRおよびRは、RおよびRをそれぞれ持った2個の炭素原子間に二重結合が等しく存在するフェニル環に結合される。そのため、当業者は、RおよびRが結合される場合に形成された環構造は、飽和された環構造ではなく、一部が少なくとも1個の飽和原子または2つの連続した飽和結合を導入した場合に部分的に飽和された環構造であることが判るであろう。
好ましくは、R10、R16およびR17は、以下の置換基から選ばれる。−H、−CH、−C、−C、−CF
【0063】
【化7】
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【0064】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−CH(CH、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−C(CH)=CH−CH、−CH―C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C−OCF、−C−OCF、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC
また、好ましくは、以下の置換基から選ばれる。
−C
【0065】
【化8】
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【0066】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、−C、−CF、−CH(CH、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−CH=CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−C(CH)=CH−CH、−CH―C≡CH
また、より好ましくは下記の置換基から選ばれる。
−C、−C、−CH(CH、−C、−CH(CH5、−C(CH
【0067】
【化9】
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【0068】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−C(CH)=CH−CH、−CH―C≡CH
また、さらに好ましくは、以下の置換基から選ばれる。
−C、−C、−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11
【0069】
【化10】
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【0070】
−C(CH−C、−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−C(CH)=CH−CH
また、なおさらに好ましくは、以下の置換基から選ばれる。
【0071】
−C、−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、−C(CH−C
また、最も好ましくは、以下の置換基から選ばれる。
−CH(CH、シクロ−C、シクロ−C
からRは、互いに独立して、−H、−F、−Cl、−CH、好ましくは、−Hまたは−Fから選ばれる。
【0072】
は好ましくは、−(CH−NH、−(CH−N(R1617)、C−C−シクロアルキル、C−C16−スピロアルキル、C―C−複素環、C―C14−スピロ複素環のいずれかを示し、この場合、前記の残基は環炭素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる
【0073】
はさらに好ましくは、C―C−シクロアルキル、置換C―C−シクロアルキル、―C16−スピロアルキル、置換C―C16−スピロアルキル、C―C−複素環、置換C―C−複素環、C―C14−スピロ複素環、置換C―C14−スピロ複素環のいずれかを示し、この場合、前記の置換残基は環炭素原子を介して結合されかつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる
【0074】
は最も好ましくは、ピぺジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピラニル、ピロリジニル、イミノプロピレニル、ピリジルおよびシクロヘキシルのいずれかであり、前述の置換残基は環炭素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる。
は、好ましくは、−R、C―C−窒素複素環、C―C14−スピロ窒素複素環のいずれかを示し、この場合、前記した窒素複素環およびスピロ窒素環残基は環窒素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる
【0075】
は、さらに好ましくは、C―C−窒素複素環、置換C―C−窒素複素環、C―C14−スピロ窒素複素環、置換14−スピロ窒素複素環のいずれかを示し、前記の窒素複素環およびスピロ窒素環残基は環窒素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる
【0076】
は最も好ましくは、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、およびイミノプロピレニルのいずれかであり、前記の窒素複素環およびスピロ窒素環残基は環窒素原子を介して結合され、かつZ、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換される。
【0077】
本発明の他の好ましい実施態様では、置換基Rは、以下に示される。
−Q−(CH−R、−(CH−NH−(CH−R、−(CH−NH−(CH−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−CO−NH−(CH−R、−(CH−NR10−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−R、−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−R、−SO−R、−(CH−NR10−R、−(CH−NR10−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−R
またさらに好ましくは、Rは、以下に示される。
−Q−(CH−R、−(CH−NH−(CH−R、−(CH−NH−(CH−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−CO−NH−(CH−R、−(CH−NR10−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−R、−Q−R、−R、−Q−(CH−R、−(CH−R、−(CH−NH−R、−(CH−NH−(CH−R、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−R、−SO−R、−(CH−NR10−R、−(CH−NR10−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R
これは、特に置換基Rが、置換基Rを含まないような場合である。
【0078】
11、R12、R13、R14およびR15は、互いに独立して、−H、直鎖状または分枝鎖状C―C−アルキル、C―C−シクロアルキル、C―C複素環、直鎖状または分枝鎖状C―C−アルケニル、直鎖状または分枝鎖状C―C−アルキニル、C―C14−アリール、C―C10−ヘテロアリールのいずれかを示し、この場合、前記の残基はZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる
【0079】
11、R12、R13、R14およびR15は、好ましくは、互いに独立して、−H、メチル、イソプロピルおよびピロリジニルを示す。
本明細書中で用いられる直鎖状―C−アルキルは、―CH、−C、−C、−C、−C11、−C13、−C15、―C17―CH−Ph、―CH―CH−Phを示し、この場合、これらの残基はZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」なる語句は、Z、Z、Z10、Z11またはZ12の何れか1つによる水素原子の置換を指すものであることは明白であろう。さらに、当業者にとっては、残基に存在するこれらの水素原子のみがZ、Z、Z10、Z11およびZ12により置換できることは明白であろう。このため、メチル基が3つの水素原子のみを有しているため、3つの水素原子のみをZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選択される3つの置換基で置換することができる。本明細書で使用される定義に関し、アルキルアリール基 ―CH−Ph(ベンジル基)および―CH―CH−Ph基は、「直鎖状C―C−アルキル」の定義に入るものとする。
【0080】
明細書中で用いられる「置換」という用語は、「置換直鎖状C―C−アルキル」のような置換残基が確実に少なくとも1個の置換基(少なくとも1つのZ置換基)を有していることを示すが、一方で「直鎖状C―C−アルキル」のような「置換」なる語句を持たない残は、少なくとも1つの置換基を有することができる。従って、残に関して「置換」なる語句が用いられていないとしても、このことがこの残が置換されないことを示すものではない。
【0081】
好ましい置換直鎖状C―C−アルキル残基の例を示すと、−CH−OH、−CH−O―CH、−CH−OCF、−CF、−CHCl、−CHCHCl、−CHCHOCFおよび−CH−Phである。
【0082】
本明細書中で用いられる分枝鎖状C―C−アルキル、または好ましくは分枝鎖状C―C−アルキルは、以下に示す通りである。
−CH(CH、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C−CH(CH、−C−CH(CH)−C、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH(CH、−CH−C(CH−C、−C(CH−C、−C(CH−CH(CH、−C−C(CH、−CH(CH)−C(CH、−C−CH(CH、−C−CH(CH)−C、−C−CH(CH)−C、−C−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−C11、−CH(C)−C、−C−CH(CH)−C、−CH−CH(C)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH(C)−CH−CH(CH、−CH(CH)−C−CH(CH、−CH(CH)−CH−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(C)−C、−CH(C)−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH)−C、−C−CH(CH)−CH(CH、−CH−CH(C)−CH(CH、−CH−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH−CH(CH)−CH(CH)−C、−C−C(CH−C、−CH−C(CH)(C、−CH−C(CH−C、−CH−C(CH−C、−C(CH)(C)−C、−C(CH−C、−CH−C(CH−CH(CH、−C(CH)(C)−CH(CH、−C(CH−CH−CH(CH、−C(CH−C(CH、−C(CH−CH(CH)−C、−C−C(CH、−C−C(CH−C、−CH−CH(CH)−C(CH、−CH(C)−C(CH、−CH(CH)−CH−C(CH、−CH(CH)−C(CH−C、−C10−CH(CH、−C−C(CH、−C−CH(CH)−C、−C−CH(CH)−C、−C−C(CH−C、−C−CH(C)−C、−C−CH(CH)−C、−C−C(CH−C、−C−CH(C)−C、−C−CH(CH)−C、−CH−C(CH−C、−CH−CH(C)−C、−CH−CH(CH)−C11、−C(CH−C11、−CH(CH)−C13、−CH(C)−C、−CH(C)−C11、−CH−C(CH)(C)−C、−C−CH(CH)−CH−CH(CH、−CH−C(CH−CH−CH(CH、−CH−CH(C)−CH−CH(CH、−CH−CH(CH)−C−CH(CH、−CH−CH(CH)−CH−C(CH、−CH−CH(CH)−CH−CH(CH)−C、−C(CH)(C)−CH−CH(CH、−CH(C)−CH−CH(CH、−CH(C)−C−CH(CH、−CH(C)−CH−C(CH、−CH(C)−CH−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C−CH(CH、−C(CH−C−CH(CH、−CH(C)−C−CH(CH、−CH(CH)−C−CH(CH、−CH(CH)−C−C(CH、−CH(CH)−C−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH−CH(CH)−C、−C(CH−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−C−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH−C(CH−C、−CH(CH)−CH−CH(CH)−C、−C−CH(CH)−CH(CH)−C、−CH−C(CH−CH(CH)−C、−CH−CH(C)−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−CH−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C(CH−C、−CH−CH(CH)−CH(C、−C−CH(CH)−CH(C
、−C−C(CH−CH(CH、−C−CH(C)−CH(CH、−C−CH(CH)−C(CH、−C−CH(CH)−CH(CH)−C、−C−C(CH−C、−C−C(CH−C、−CH−C(CH)(C、−C−C(C、−C−C(CH−C、−CH−C(CH−C、−C(C−C、−C(CH)(C)−C、−C(CH)(C)−C、−(CH)()−C、−C(CH−C11、−C−C(CH−CH(CH、−CH−C(CH−C(CH、−C(C−CH(CH、−C(CH)(C)−CH(CH、−C(CH)(C)−C(CH、−CH−C(CH−CH−CH(CH、−C(CH−C−CH(CH、−C(CH−CH−C(CH、−CH−C(CH−C(CH、−C−C(CH、−C−C(CH−C、−C−C(CH−C、−C−CH(CH)−C(CH、−CH−C(CH−C(CH
この場合、これらの残基はZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」なる語句は、Z、Z、Z10、Z11またはZ12の何れか1つによる水素原子の置換を指すものであることは明白であろう。―Cの炭素原子数は、アルキル残基の炭素原子のみに関わり、ZからZ12までの置換基の炭素原子を含ない。
【0083】
好ましい置換分枝鎖状C―C−アルキル、または好ましい分枝鎖状C―C−アルキル残基の例を以下示す。
−CH(CHCl)、−CH(CH)−C−OCF3、−C(CH−CF3、−COCH(CH−、−CHCHCl、−CH−CHCHNH、−CClCH−C5、−C(CHOH、−CClCH−C、−CH−C(OH)(CH)−C、−CH(CH)−CHCHCl、−C(CH−CNH、−CH−C(CHOH、−CNH(C、−C−COH(CH、−C−COH(CH
先に定義されたように、「置換分枝鎖状C―C−アルキル」における「置換」なる用語は、確実に少なくとも1つの置換基が存在し、その一方で、用語「分枝鎖状C―C−アルキル」は単に炭素鎖は分枝をするが、しかしさらなる置換を排除することにはならないと定義される。結局、上記は「枝鎖状C―C−アルキル」残基は、Z、Z、Z10、Z11および12から選ばれた1つから5つの置換基により置換することができることを述べたものである。従って、例えば、「置換分枝鎖状C―C−アルキル」残基は、「分枝鎖状C―C−アルキル」残基の下位群である。同じことが用語「置換」により言及され、また用語「置換」なしで言及された他の残基にも適用される。
【0084】
本明細書中で用いられるように、C―C−シクロアルキルは、シクロ、シクロ、シクロ、シクロ11、シクロ13およびシクロ15を示し、この場合には、これらの残基は、Z、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」ということは、置換基Z、Z、Z10、Z11およびZ12のうちのいずれか1つで水素原子を置換すことを意味することは明白であろう。C―Cの炭素原子数は、シクロアルキル残基の炭素原子のみに関わり、置換基Z―Z12の炭素原子は含まれない。
【0085】
好ましい置換C―C−シクロアルキル残基の例を以下に示す。
【0086】
【化11】
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【0087】
【化12】
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【0088】
本明細書中で用いられる「直鎖または分枝鎖状C―C−アルケニル」という用語は、以下のものを指す。
−CH=CH−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−CH=CH−CH=CH、−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−C、−CH=CH−C、−CH−CH=CH−CH=CH、−CH=CH−CH=CH−CH、−CH=CH−CH−CH=CH、−C(CH)=CH−CH=CH、−CH=C(CH)−CH=CH、−CH=CH−C(CH)=CH、−C−C(CH)=CH、−CH−CH(CH)−CH=CH、−CH(CH)−CH−CH=CH、−CH−CH=C(CH、−CH−C(CH)=CH−CH、−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH=CH−CH(CH、−CH=C(CH)−C、−C(CH)=CH−C、−C(CH)=C(CH、−C(CH−CH=CH、−CH(CH)−C(CH)=CH、−C(CH)=CH−CH=CH、−CH=C(CH)−CH=CH、−CH=CH−C(CH)=CH、−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−C−CH=CH−C、−CH−CH=CH−C、−CH=CH−C、−C−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH=CH、−CH−CH(CH)−CH−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH(CH)−C−CH=CH、−C−CH=C(CH、−C−C(CH)=CH−CH、−CH−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH(CH)−CH−CH=CH−CH、−C(C)=CH、−CH−CH=CH−CH(CH、−CH−CH=C(CH)−C、−CH−C(CH)=CH−C、−CH(CH)−CH=CH−C、−CH=CH−CH−CH(CH、−CH=CH−CH(CH)−C、−CH=C(CH)−C、−C(CH)=CH−C、−CH−CH(CH)−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH(CH)−CH=CH、−CH−C(CH−CH=CH、−C(CH−CH−CH=CH、−CH−C(CH)=C(CH、−CH(CH)−CH=C(CH、−C(CH−CH=CH−CH、−CH(CH)−C(CH)=CH−CH、−CH=C(CH)−CH(CH、−C(CH)=CH−CH(CH、−C(CH)=C(CH)−C、−CH=CH−C(CH、−C(CH−C(CH)=CH、−CH(C)−C(CH)=CH、−C(CH)(C)−CH=CH、−CH(CH)−C(C)=CH、−CH−C(C)=CH、−CH−C(C)=CH−CH、−CH(C)−CH=CH−CH、−C(C)=CH−CH、−C(C)=CH−C、−C(C)=C(CH、−C[C(CH]=CH、−C[CH(CH)(C)]=CH、−C[CH−CH(CH]=CH、−C−CH=CH−CH=CH、−CH−CH=CH−CH−CH=CH、−CH=CH−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH=CH−CH、−CH=CH−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−CH=CH−C、−CH−CH=CH−C(CH)=CH、−CH−CH=C(CH)−CH=CH、−CH−C(CH)=CH−CH=CH、−CH(CH)−CH=CH−CH=CH、−CH=CH−CH−C(CH)=CH、−CH=CH−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH)−CH−CH=CH、−C(CH)=CH−CH−CH=CH、−CH=CH−CH=C(CH、−CH=CH−C(CH)=CH−CH、−CH=C(CH)−CH=CH−CH、−C(CH)=CH−CH=CH−CH、−CH=C(CH)−C(CH)=CH、−C(CH)=CH−C(CH)=CH、−C(CH)=C(CH)−CH=CH、−CH=CH−CH=CH−CH=CH、−C10−CH=CH、−C−CH=CH−CH、−C−CH=CH−C、−C−CH=CH−C、−CH−CH=CH−C、−C−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH=CH、−C−CH(CH)−CH−CH=CH、−CH−CH(CH)−C−CH=CH、−C−CH=C(CH、−C−C(CH)=CH−CH、−C−CH(CH)−CH=CH−CH、−CH−CH(CH)−CH−CH=CH−CH、−C−CH=CH−CH(CH、−C−CH=C(CH)−C、−C−C(CH)=CH−C、−CH−CH(CH)−CH=CH−C、−CH−CH=CH−CH−CH(CH、−CH−CH=CH−CH(CH)−C、−CH−CH=C(CH)−C、−CH−C(CH)=CH−C、−C−CH(CH)−C(CH)=CH、−CH−CH(CH)−CH−C(CH)=CH、−CH−CH(CH)−CH(CH)−CH=CH、−C−C(CH−CH=CH、−CH−C(CH−CH−CH=CH、−C−C(CH)=C(CH、−CH−CH(CH)−CH=C(CH、−CH−C(CH−CH=CH−CH、−CH−CH(CH)−C(CH)=CH−CH、−CH−CH=C(CH)−CH(CH、−CH−C(CH)=CH−CH(CH、−CH−C(CH
)=C(CH)−C、−CH−CH=CH−C(CH、−CH−C(CH−C(CH)=CH、−CH−CH(C)−C(CH)=CH、−CH−C(CH)(C)−CH=CH、−CH−CH(CH)−C(C)=CH、−C−C(C)=CH、−C−C(C)=CH−CH、−CH−CH(C)−CH=CH−CH、−CH−C(CCH、−CH−C(C)=CH−CH、−CH−C(C)=CH−C、−CH−C(C)=C(CH、−CH−C[C(CH]=CH、−CH−C[CH(CH)(C)]=CH、−CH−C[CH−CH(CH]=CH、−C−CH=CH−CH=CH、−C−CH=CH−CH−CH=CH、−CH−CH=CH−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−CH−CH=CH−CH、−CH−CH=CH−CH=CH−C、−C−CH=CH−C(CH)=CH、−C−CH=C(CH)−CH=CH、−C−C(CH)=CH−CH=CH、−CH−CH(CH)−CH=CH−CH=CH、−CH−CH=CH−CH−C(CH)=CH、−CH−CH=CH−CH(CH)−CH=CH、−CH−CH=C(CH)−CH−CH=CH、−CH−C(CH)=CH−CH−CH=CH、−CH−CH=CH−CH=C(CH、−CH−CH=CH−C(CH)=CH−CH、−CH−CH=C(CH)−CH=CH−CH、−CH−C(CH)=CH−CH=CH−CH、−CH−CH=C(CH)−C(CH)=CH、−CH−C(CH)=CH−C(CH)=CH、−CH−C(CH)=C(CH)−CH=CH、−CH−CH=CH−CH=CH−CH=CH、−C12−CH=CH、−C10−CH=CH−CH、−C−CH=CH−C、−C−CH=CH−C、−C−CH=CH−C、−C10−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH=CH、−C−CH(CH)−CH−CH=CH、−C−CH(CH)−C−CH=CH、−C−CH=C(CH、−C−C(CH)=CH−CH、−C−CH(CH)−CH=CH−CH、−C−CH(CH)−CH−CH=CH−CH、−C−CH=CH−CH(CH、−C−CH=C(CH)−C、−C−C(CH)=CH−C、−C−CH(CH)−CH=CH−C、−C−CH=CH−CH−CH(CH、−C−CH=CH−CH(CH)−C、−C−CH=C(CH)−C、−C−C(CH)=CH−C、−C−CH(CH)−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH−C(CH)=CH、−C−CH(CH)−CH(CH)−CH=CH、−C−C(CH−CH=CH、−C−C(CH−CH−CH=CH、−C−C(CH)=C(CH、−C−CH(CH)−CH=C(CH、−C−C(CH−CH=CH−CH、−C−CH(CH)−C(CH)=CH−CH、−C−CH=C(CH)−CH(CH、−C−C(CH)=CH−CH(CH、−C−C(CH)=C(CH)−C、−C−CH=CH−C(CH、−C−C(CH−C(CH)=CH、−C−CH(C)−C(CH)=CH、−C−C(CH)(C)−CH=CH、−C−CH(CH)−C(C)=CH、−C−C(C)=CH、−C−C(C)=CH−CH、−C−CH(C)−CH=CH−CH、−C−C(C)=CH、−C−C(C)=CH−CH、−C−C(C)=CH−C、−C−C(C)=C(CH、−C−C[C(CH]=CH、−C−C[CH(CH)(C)]=CH、−C−C[CH−CH(CH]=CH、−C−CH=CH−CH=CH、−C−CH=CH−CH−CH=CH、−C−CH=CH−C−CH=CH、−C−CH=CH−CH=CH−CH、−C−CH=CH−CH−CH=CH−CH、−C−CH=CH−CH=CH−C、−C−CH=CH−C(CH)=CH、−C−CH=C(CH)−CH=CH、−C−C(CH)=CH−CH=CH、−C−CH(CH)−CH=CH−CH=CH、−C−CH=CH−CH−C(CH)=CH、−C−CH=CH−CH(CH)−CH=CH、−C−CH=C(CH)−CH−CH=CH、−C−C(CH)=CH−CH−CH=CH、−C−CH=CH−CH=C(CH、−C−CH=CH−C(CH)=CH−CH、−C−CH=C(CH)−CH=CH−CH、−C−C(CH)=CH−CH=CH−CH、−C−CH=C(CH)−C(CH)=CH、−C−C(CH)=CH−C(CH)=CH、−C−C(CH)=C(CH)−CH=CH、−CH=CH−P
hおよび−C−CH=CH−CH=CH−CH=CH
この場合において、これらの残基は、Z、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」ということは、置換基Z、Z、Z10、Z11または12のうちのいずれか1つで水素原子を置換することを意味するものであることは明白であろう。さらに、当業者にとって、残基中に存在するこれらの水素原子のみがZ、Z、Z10、Z11および12によって置換されることも明白であろう。従って、ビニル基は僅か3個の水素原子を有するのみであるので、わずか3つの水素原子がZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた3つの置換基で置換することができる。C―Cの炭素原子数は、アルケニル残基の炭素原子のみに関わり、置換基Z―Z12の炭素原子は含まれない。本明細書中で用いられる定義では、−CH=CH−Ph基は、「直鎖状または分枝鎖状C―C−アルケニル」に該当する。
【0089】
好ましいのは、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CHであり、特に好ましいのは、−CH=CH、−CH−CH=CHおよび−CH=CH−CHである。
【0090】
好ましい置換直鎖または分枝鎖状C―C−アルケニル残基の例は以下の通りである。
−CF=CF、−CCl=Cl、−CH=CH−OH、−CH=CH−NH、−CH=CH−Cl、−CH=CH−CF、−C(CH)=CH−NH2、−C(CH)=CH−OH、−C(CH)=CH−CF3、−C(CH)=CH−Cl、−CH−CH=CF−CF−CH=CH2、−CH(OH)−CH=CH、−CH(NH)−CH=CH2、−CHCl−CH=CH、−CH(CF)−CH=CH2、−CH=CCl−CH、−CH=C(OH)−CH、−CH=C(NH)−CH、−CH=C(CF)−CH、−C(OH)=CH−CH、−CCl=CH−CH、−C(NH)=CH−CH、−C(CF)=CH−CH、−C−CH=CH−OH、−C−CH=CH−NH、−C−CH=CHCl、−C−CH=CH−CF、−C−C(OH)=CH、−C−CCl=CH、−C−C(NH)=CH、−C−C(CF)=CH、−C−CH=CF、−C−CF=CF、−C−CCl=CH、−C−CCl=CCl、−CH−COH=CH−CH、−CH−CCl=CH−CH、−CH−C(NH)=CH−CH、−CH−C(CF)=CH−CH、−CH−CH=C(OH)−CH、−CH−CH=CCl−CH、−CH−CH=C(NH)−CH、および−CH−CH=C(CF)−CH
本明細書中で用いられる「直鎖状または分枝鎖状C―C−アルキニル」という用語は、以下の通りである。
−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−C−C≡C−CH、−CH−C≡C−C、−C≡C−C、−CH(CH)−C≡CH、−CH−CH(CH)−C≡CH、−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH(CH)−C≡C−CH、−C−C≡CH、−C−C≡C−CH、−C−C≡C−C、−CH−C≡C−C、−C≡C−C、−C−CH(CH)−C≡CH、−CH−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH(CH)−C−C≡CH、−CH−CH(CH)−C≡C−CH、−CH(CH)−CH−C≡C−CH、−CH(CH)−C≡C−C、−CH−C≡C−CH(CH、−C≡C−CH(CH)−C、−C≡C−CH−CH(CH、−C≡C−C(CH、−C−C≡CH、−CH(C)−C≡C−CH、−(CH−C≡C−CH、−CH(C)−CH−C≡CH、−CH−CH(C)−C≡CH、−C(CH−CH−C≡CH、−CH−C(CH−C≡CH、−CH(CH)−CH(CH)−C≡CH、−CH(C)−C≡CH、−C(CH)(C)−C≡CH、−C≡C−C≡CH、−CH−C≡C−C≡CH、−C≡C−C≡C−CH、−CH(C≡CH)、−C−C≡C−C≡CH、−CH−C≡C−CH−C≡CH、−C≡C−C−C≡CH、−CH−C≡C−C≡C−CH、−C≡C−CH−C≡C−CH、−C≡C−C≡C−C、−C≡C−CH(CH)−C≡CH、−CH(CH)−C≡C−C≡CH、−CH(C≡CH)−CH−C≡CH、−C(C≡CH)−CH、−CH−CH(C≡CH)、−CH(C≡CH)−C≡C−CH、−C10−C≡CH、−C−C≡C−CH、−C−C≡C−C、−C−C≡C−C、−CH−C≡C−C、−C−CH(CH)−C≡CH、−C−CH(CH)−CH−C≡CH、−CH−CH(CH)−C−C≡CH、−C−CH(CH)−C≡C−CH、−CH−CH(CH)−CH−C≡C−CH、−CH−CH(CH)−C≡C−C、−C−C≡C−CH(CH、−CH−C≡C−CH(CH)−C、−CH−C≡C−CH−CH(CH、−CH−C≡C−C(CH、−CH−CH(C)−C≡C−CH、−CH−C(CH−C≡C−CH、−CH−CH(C)−CH−C≡CH、−C−CH(C)−C≡CH、−CH−C(CH−CH−C≡CH、−C−C(CH−C≡CH、−CH−CH(CH)−CH(CH)−C≡CH、−CH−CH(C)−C≡CH、−CH−C(CH)(C)−C≡CH、−C−C≡C−C≡CH、−C−C≡C−CH−C≡CH、−CH−C≡C−C−C≡CH、−C−C≡C−C≡C−、−CH−C≡C−CH−C≡C−CH、−CH−C≡C−C≡C−C、−CH−C≡C−CH(CH)−C≡CH、−CH−CH(CH)−C≡C−C≡CH、−CH−CH(C≡CH)−CH−C≡CH、−CH−C(C≡CH)−CH、−C−CH(C≡CH)、−CH−CH(C≡CH)−C≡C−CH、−C12−C≡CH、−C10−C≡C−CH、−C−C≡C−C、−C−C≡C−C、−C−C≡C−C、−C−CH(CH)−C≡CH、−C−CH(CH)−CH−C≡CH、−C−CH(CH)−C−C≡CH、−C−CH(CH)−C≡C−CH、−C−CH(CH)−CH−C≡C−CH、−C−CH(CH)−C≡C−C、−C−C≡C−CH(CH、−C−C≡C−CH(CH)−C、−C−C≡C−CH−CH(CH、−C−C≡C−C(CH、−C−CH(C)−C≡C−CH、−C−C(CH−C≡C−CH、−C−CH(C)−CH−C≡CH、−C−CH(C)−C≡CH、−C−C(CH−CH−C≡CH、−C−C(CH−C≡CH、−C−CH(CH)−CH(CH)−C≡CH、−C−CH(C)−C≡CH、−C−C(CH)(C)−C≡CH、−C−C≡C−C≡CH、−C−C≡C−CH−C≡CH、−C−C≡C−C−C≡CH、−C−C≡C−C≡C−CH、−C−C≡C−CH−C≡C−CH、−C−C≡C−C≡C−C、−C−C≡C−CH(CH)−C≡CH、−C≡C−Ph、−C−CH(CH)−C≡C−C≡CH、−C−CH(C≡CH)−CH−C≡CH、−C−C(C≡CH)−CH、−C−CH(C≡CH)、−C−CH(C≡CH)−C≡C−CH
この場合には、これらの残基は、Z、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」という用語は、置換基Z、Z、Z10、Z11または12のうちのいずれか1つで水素原子を置換することを意味することは明白であろう。さらに当業者にとって、残基中に存在するこれらの水素原子のみが置換基、Z、Z10、Z11および12によって置換されることも明白であろう。従って、アセチレニル基は僅か1個の水素原子を有するのみであるので、わずか1個の水素原子がZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つの置換基で置換することができるのである。C―Cの炭素原子数は、アルニル残基の炭素原子のみに関わり、置換基Z―Z12の炭素原子は含まれない。本明細書中で用いられる定義によれば、−C≡C−Ph基は、「直鎖状または分枝鎖状C―C−アルキニル」に分類すべきである。
【0091】
好ましいのは、−C≡CH、−C≡C−CHである。
好ましい置換直鎖状または分枝鎖状C―Cアルキニル残の例を以下に示す。−C≡C−OH、−C≡C−Cl、−C≡C−NH、−C≡C−CF、−C≡C−CHCl、−C≡C−CHCl、−C≡C−CCl、−C≡C−CF、−CH−C≡C−CO−CH
本明細書中で用いられる「C―C複素環」という用語は、1個から9個の環炭素原子を有する飽和または部分的に不飽和の複素環残基を対象とするが、芳香族残を対象とせず、また1個から9個の環炭素原子を有する二環式の飽和または部分的に不飽和の残基をも対象とするが、好ましくは、二環式構造のあらゆる箇所において芳香族である完全な芳香族残基ではなく、二環式構造の一環が芳香環である、部分的に芳香環構造を含んでいてもよい。好ましいC―C複素環を以下に示す。
【0092】
【化13】
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【0093】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0094】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
【化16】
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【0096】
【化17】
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【0097】
【化18】
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【0098】
この場合には、これらの残基は、Z、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」という用語は、置換基Z、Z、Z10、Z11または12のうちのいずれか1つで水素原子を置換することを意味することは明白であろう。さらに、当業者にとって、残基中に存在するこれらの水素原子のみが置換基、Z、Z10、Z11および12によって置換されることも明白であろう。従って、オキシラン基(または酸化エチレン基とも称される)は、僅か3個の水素原子を有するのみであるので、僅か3個の水素原子がZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた3つの置換基で置換することができる。C―Cの炭素原子数は、複素環構造(複素環化合物)の炭素原子のみを指し、置換基Z―Z12の炭素原子は含まれない。
【0099】
本明細書中で用いられる「複素環」という用語は、C―C複素環、三員複素環、四員複素環、五員複素環、六員複素環モノ不飽和四員複素環、モノ不飽和五員複素環、モノ不飽和六員複素環を指す。
【0100】
好ましい置換C―C複素環残基は次の通りである。
【0101】
【化19】
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【0102】
【化20】
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【0103】
本明細書中で用いられる用語「C―C10ヘテロアリール」は1個またはそれ以上のO、S、N特にのようなヘテロ原子を有する芳香族残基を指し、好ましいものを以下に示す。
【0104】
【化21】
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【0105】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0107】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0108】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
この場合には、これらの残基は、Z、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」という用語は、置換基Z、Z、Z10、Z11または12のうちのいずれか1つで水素原子を置換することを意味することは明白であろう。さらに、当業者にとって、残基中に存在するこれらの水素原子のみが置換基、Z、Z10、Z11および12によって置換されることも明白であろう。従って、オキサジアゾール基は、僅か1個の水素原子を有するのみであるので、僅か1個の水素原子がZ、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つの置換基で置換することができる。炭素原子数―C10は、ヘテロ芳香族環構造(ヘテロアリール)の炭素原子のみを指し、置換基Z―Z12の炭素原子は含まれない。
【0110】
好ましい置換C―C10ヘテロアリール残基は以下の通りである。
【0111】
【化26】
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【0112】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0113】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0114】
本明細書中で用いられる「C―Cリール」という用語は芳香族残基、さらに具体的には1つ、2つまたは3つの芳香族環を有する芳香炭素環残基、好ましくはフェニルまたはナフチルを指し、この場合において、これらのフェニルおよびナフチル残基は、Z、Z、Z10、Z11およびZ12から選ばれた1つから5つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては「置換することができる」という用語は置換基Z、Z、Z10、Z11または12のうちのいずれか1つで水素原子を置換することを意味することは明白であろう。―C14の炭素原子数は、芳香族環構造(アリール)の炭素原子のみに関わり、置換基ZからZ12の炭素原子は含まれない。
【0115】
好ましいC―C14アリール基および置換C―C14アリール基を以下に示す。
【0116】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0117】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
本明細書中で用いられる「C―C16スピロアルキル」という用語はスピロ炭素環残基を指し、この場合、これらのスピロ炭素環残基は、Z、ZおよびZから選ばれた1つから3つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとっては、「置換することができる」という用語は置換基Z、ZおよびZのうちのいずれか1つで水素原子を置換することを意味することは明白であろう。また置換基Z、ZおよびZのうちの2つが共に酸素原子を表し、また共に両者がカルボニル部分を結合するスピロアルキル残基の炭素原子と共に形成することができる。―C16の炭素原子数は、スピロ構造の炭素原子のみに関わり、置換基の炭素原子は含まれない。従って、スピロ[45]デシル残基は、このスピロ残が5つのペンチル置換基を伴うかどうかにかかわらず10スピロアルキルとみなされる。
【0119】
好ましいC−C16−スピロアルキル基及び置換C−C16−スピロアルキル基の例は以下の通りである。
【0120】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
好ましい置換基Z、ZおよびZは、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、−OCFである。
【0123】
本明細書中で用いられる「C−C14−スピロ複素環」という用語は、スピロ環構造内にO、S、Nなどの1、2、または3個のヘテロ原子を有するスピロ残基を意味しており、これらのスピロ複素環残基はZ、ZおよびZから選択される1−3個の置換基置換することができる。しかしながら、当業者であれば、「置換することができる」ということが置換基、ZおよびZのうちの1つによる水素原子の置換を意味していることは明らかであろう。C−C14の炭素原子数はスピロ環構造内の炭素原子のみに関わり、上記置換基内の炭素原子は含んでいない。従って、アザスピロ[45]デシル残基は、そのアザスピロ[45]デシル残基が5個のイソプロピル置換基を含んでいるかどうかには関係なくC−スピロアルキルとみなされる。
【0124】
好ましいC−C14−スピロ複素環基および置換C−C14−スピロ複素環基の例は以下の通りである。
【0125】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0127】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0128】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
この場合、YとXは互いに独立して、−O−、−NH−、−NR11−、−SO−、または−SO−のいずれか、好ましくは−NH−および−NR11−を示しており、そしてZおよびZは、互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、または−OCFのいずれかを示している。
【0131】
本明細書中で用いられる「三員複素環」という用語は、O、S、SO、SO、N、NOなどの少なくとも1個のヘテロ原子を含む3つの原子の置換または非置換環構造を意味しており、この場合にこれら三員複素環残基をZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。しかしながら、当業者にとって、「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによる水素原子の置換を意味していることは明らかであろう。さらに、当業者には、上記三員複素環基内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換することができることは明らかであろう。従って、ジアジレン基はただ1個の水素原子を有しているから、1個の水素原子だけがZ、Z、ZおよびZから選択される1つによって置換することができる。換基Z、Z、ZおよびZのうちの2つが1個の酸素原子を示し、それらが結合される複素環の環炭素原子と共にカルボニル部分を、あるいはそれらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド部分を形成していてもよく、あるいは、両方のZ置換基が酸素を示し、それらが結合され環硫黄原子と共にスルホン部分を形成していてもよい員複素環残基が窒素原子を含んでいて、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、Z置換基はR11を示している。員複素環残基が2つの窒素原子を含んでいて、それらの窒素原子が共に置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示している。
【0132】
好ましい三員複素環基及び置換三員複素環基は以下の通りである。
【0133】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0134】
好ましくは、ZからZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、または−OCFのいずれかを示している。
【0135】
好ましいR11は、以下の通りである。
−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【0136】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、または−C−OC
本明細書中で置換基Rに関して用いられる「四員複素環」という用語は、O、S、SO、SO、N、NOなどの少なくとも1個のヘテロ原子をを含む4つの原子による置換または非置換環構造を意味しており、この場合、これら四員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。換基Z、Z、ZおよびZうちの2つが共に1個の酸素原子を示し、それらが結合される複素環の環炭素原子と共にカルボニル部分を、あるいはそれらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド部分を形成していてもよく、あるいは両方のZ残基が酸素を示し、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホン部分を形成していてもよい。上記四員複素環残基が1個の窒素原子を含んでいて、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、そのZ置換基はR11を示す。上記四員複素環残基が2個の窒素原子を含んでいて、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。同じ定義は置換基Rにも適用されるが、上記四員複素環残基のうちの選択可能な置換基がZからZではなく、からZであることが唯一の相違点である。従って、Rの場合、選択可能な置換基ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられ、Zは水素である。
【0138】
のための好ましい四員複素環基及び置換四員複素環基の例としては以下のものがある。
【0139】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0140】
好ましくは、ZからZ互いに独立して、以下のうちのいずれか1つを示す。
−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCF
11のための好ましい置換基は、以下の通りである。
−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【0141】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0142】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、および−C−OC
好ましい四員複素環基は
【0143】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
である。
本明細書中で用いられる「五員複素環」という用語は、O、S、SO、SO、N,NOなどのヘテロ原子を少なくとも1つ含む5つの原子により構成される置換または非置換環構造を意味しており、この場合これらの五員複素環残基はZ、Z、Z及びZから選択される1つから4つの置換基で置換することできる。これらの置換基Z、Z、ZおよびZのうちの2つが共に1つの酸素原子を示し、それらが結合される複素環の環炭素原子と共にカルボニル部分を、あるいは、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド部分を形成してもよく、あるいは、両方のZ置換基が酸素を示し、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホン部分を形成してもよい。上記五員複素環残基が1つの窒素原子を含んでおり、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、そのZ置換基はR11を示す。上記五員複素環残基が2の窒素原子を含んでおり、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。同じ定義は置換基Rにも適用され、その五員複素環残基の選択可能な置換基がZからZではなく、ZからZであることが唯一の相違点である。従って、Rの場合、選択可能な置換基ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられ、Zは水素である。
【0145】
のための好ましい五員複素環基及び置換五員複素環基の例は以下の通りであり、
【0146】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
この場合、上述の五員複素環基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。
本明細書中で用いられる「六員複素環」という用語はO、S、SO、SO、N、NOなどのヘテロ原子を少なくとも1個含む6個の原子により構成される置換または非置換環構造を意味しており、この場合、これらの六員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。これら置換基Z、Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示し、それらが両方とも結合される複素環の環炭素原子と共にカルボニル部を、あるいは、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド置換基を形成していてもよく、あるいは、両方のZ置換基が酸素を示し、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホン部分を形成してもよい。上記六員複素環残基が1個の窒素原子を含んでおり、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZの1つと置換されている場合、そのZ置換基はR11を示す。上記六員複素環残基が2個の窒素原子を含んでおり、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、Z、ZおよびZの1つと置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。同じ定義は置換基Rにも適用されるが、上記六員複素環残基の選択可能な置換基が、ZからZではなくてZからZであることが唯一の相違点である。従って、Rに関しては、選択可能な置換基ZがZと置き換えられ、ZがZと置き換えられ、ZがZと置き換えられ、Zは水素である。
【0149】
のための好ましい六員複素環基および置換六員複素環基の例は以下の通りであり、
【0150】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
この場合、上述の六員複素環基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。置換基Z−Zのために好ましい残基についてはすでに開示した。
本明細書中で用いられる「モノ不飽和四員複素環」という用語はO、S、SO、SO、N、NOなどのヘテロ原子を少なくとも1つと1つの二重結合を含む4個の原子により構成される置換または非置換環構造を意味しており、この場合、これらのモノ不飽和四員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。しかしながら、「置換できる」という表現これら置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによる水素原子の置換を意味していることは当業者には自明であろう。さらに、このモノ不飽和四員複素環残基内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることも当業者には自明であろう。これら置換基Z、Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示し、それらが共に結合される複素環炭素原子と共にカルボニル部分を、あるいは、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド部分を形成してもよく、あるいは両方のZ置換基が酸素を示し、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホン部分を形成していてもよいノ不飽和四員複素環残基が1個の窒素原子を含んでいて、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、置換基はR11を示す。ノ不飽和四員複素環残基が2個の窒素原子を含んでいて、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。
【0153】
のための好ましいモノ不飽和四員複素環基および置換モノ不飽和四員複素環基の例は以下の通りである。
【0154】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
好ましくは、ZからZまでは互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHFおよび−OCFを示す。
11のための好ましい置換基は、−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF
【0156】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
−CF、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、および−C−OCである。
【0158】
本明細書中で使われる場合、「モノ不飽和五員複素環」という用語はO、S、SO、SO、N、NOなどのヘテロ原子を少なくとも1つと1つの二重結合を含む5個の原子により構成される置換または非置換環構造を意味しており、この場合、これらのモノ不飽和五員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。置換基Z、Z、ZおよびZのうちの2つがともに1個の酸素原子を示し、それらが結合される複素環の環炭素原子と共にカルボニル部分を、あるいは、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド部分を形成していてもよく、あるいは、両方のZ置換基が酸素を示し、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホン部分を形成していてもよいモノ不飽和五員複素環残基が1個の窒素原子を含んでいて、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、Z置換基はR11を示す。モノ不飽和五員複素環残基が2個の窒素原子を含んでいて、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。
【0159】
のための好ましいモノ不飽和五員複素環基および置換モノ不飽和五員複素環基の例は以下の通りであり、
【0160】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
この場合に、上述のモノ不飽和五員複素環基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することできる。
好ましくは、ZからZまでは互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示している。
【0164】
本明細書中で用いられる「モノ不飽和六員複素環」という用語はO、S、SO、SO、N、NOなどのヘテロ原子を少なくとも1つと1つの二重結合を含む6個の原子により構成される置換または非置換環構造を意味しており、この場合、これらのモノ不飽和六員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。置換基Z、Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示しており、それらが両方とも結合される複素環の環炭素原子と共にカルボニル部分を、あるいは、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホキシド部分を形成していてもよく、あるいは、両方のZ置換基が酸素を示し、それらが結合される環硫黄原子と共にスルホン部分を形成していてもよいモノ不飽和六員複素環残基が1個の窒素原子を含んでいて、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、Z置換基はR11を示す。モノ不飽和六員複素環残基が2個の窒素原子を含んでいて、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。
【0165】
のための好ましいモノ不飽和六員複素環基および置換モノ不飽和六員複素環基の例は以下の通りであり、
【0166】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0168】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0169】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0170】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
この場合、上述のモノ不飽和六員複素環基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することもできる。
好ましくは、ZからZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示す。
11のための好ましい置換基は、−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF
【0173】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
−CF、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、および−C−OCである。
【0175】
本明細書中で用いられる「炭素環」という用語は、C−C−シクロアルキル、三員炭素環、四員炭素環、五員炭素環、および六員炭素環を意味している。
置換基Rに関して本明細書で用いられる「三員炭素環」という用語は、のものを意味する。
【0176】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
置換基Rに関して本明細書中で用いられる「四員炭素環」という用語は、のものを意味する。
【0178】
【化60】
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【0179】
同じ定義は置換基Rにも適用されるが、四員炭素環残基の選択可能な置換基がZからZではなく、ZからZである点が唯一の相違点である。従って、の場合、選択可能な置換基ZはZで置き換えられ、ZはZで置き換えられ、ZはZで置き換えられ、そして、Zは水素である。
置換基Rに関して本明細書中で用いられ「五員炭素環」という用語はのものを意味する。
【0180】
【化61】
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【0181】
同じ定義は置換基Rにも適用されるが、五員炭素環残基の選択可能な置換基がZからZではなく、ZからZである点が唯一の相違点である。従って、Rの場合、選択可能な置換基ZはZで置き換えられ、ZはZで置き換えられ、ZはZで置き換えられ、そして、Zは水素である。
【0182】
置換基Rに関して本明細書中で用いられる「員炭素環」という用語は、のものを意味する。
【0183】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
同じ定義は置換基Rにも適用されるが、六員炭素環残基の選択可能な置換基がZからZではなく、ZからZである点が唯一の相違点である。従って、Rの場合、選択可能な置換基ZはZで置き換えられ、ZはZで置き換えられ、ZはZで置き換えられ、そして、Zは水素である。
【0185】
本明細書中で用いられる「六員アリール」という用語は、フェニル、置換フェニル、およびベンゾジオキソルなどの非芳香族環がベンゾ環に縮合されている以下のようなベンゾ残基を意味し
【0186】
【化63】
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【0187】
この場合、上述の六員アリール基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。
本明細書中で用いられる「ナフチル」と言う用語は、のものを意味する。
【0188】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
本明細書中で用いられる「五員ヘテロアリール」という用語は、O、S、SO、SO、N、NOなど少なくとも1個のヘテロ原子を含む5個の原子により構成される置換または非置換芳香族環構造を意味しており、これらの芳香族五員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。しかしながら、「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによる水素原子の置換であることを意味していることは当業者にとっては自明であろう。さらに、香族五員複素環基内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることは当業者には自明であろう。従って、テトラゾール基は1個だけの水素原子を有しているのであるから、1個の水素原子だけがZ、Z、ZおよびZから選択される1つの置換基によって置換可能である。芳香族五員複素環残基が1個の窒素原子を含んでいて、その窒素原子が置換基Z、Z、ZおよびZのうちの1つによって置換される場合、そのZ置換基はR11を示す。
【0190】
好ましい芳香族五員複素環基および置換芳香族五員複素環基の例は以下のとおりであり
【0191】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0192】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0194】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
この場合、上述の員ヘテロアリール基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。
好ましくはZからZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示す。
【0196】
本明細書中で用いられる「六員ヘテロアリール」という用語は、O、S、SO、SO、N、NOなど少なくとも1個のヘテロ原子を含む6つの原子で構成される置換または非置換芳香族環構造を意味しており、これらの芳香族六員複素環残基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。しかしながら「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、Z、またはZのうちの1つによる水素原子の置換を意味していることは当業者にとっては自明であろう。さらに、この芳香族複素環基内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることも当業者には自明であろう。従って、トリアジン基は2個だけの水素原子を有しているのであるから、それら2個の水素原子だけがZ、Z、ZおよびZから選択される2つの置換基によって置換可能である。
【0197】
好ましい芳香族六員複素環基および置換芳香族六員複素環基は以下の通りであり、
【0198】
【化69】
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【0199】
この場合、上述の六員ヘテロアリール基はZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。
置換基RとRが単一の置換基ではなく、RがRと一緒になって、それらRおよびR結合されるベンゾ環の2つの炭素原子と共に炭素環または複素環四員、五員、六員または七員環を形成することもできるし、また四員、五員、六員または七員環が芳香性または非芳香性であったり、あるいは、Z、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基で置換することも可能である。
【0200】
「炭素環式四員環」という用語は「四員炭素環」という用語と同じ意味で用いられる。R11およびR12が、それらが結合される原子と共に「炭素環式四員環」を示す場合、選択可能な置換基ZからZは、選択可能な置換基であるZからZ13と置き換えられる。
【0201】
「炭素環式五員環」という用語は「五員炭素環」という用語と同じ意味で用いられる。R11およびR12が、それらが結合される原子と共に「炭素環式五員環」を示す場合、選択可能な置換基ZからZは、選択可能な置換基であるZからZ15と置き換えられる。
【0202】
「炭素環式六員環」という用語は「六員炭素環」という用語と同じ意味で用いられる。R11およびR12が、それらが結合される原子と共に「炭素環式六員環」を示す場合、選択可能な置換基ZからZは、選択可能な置換基であるZからZ15と置き換えられる。
【0203】
「炭素環式七員環」という用語は「七員炭素環」という用語と同じ意味で用いられる。
「複素環式四員環」という用語は「四員複素環」という用語と同じ意味で用いられる。R11およびR12が、それらが結合される原子と共に「複素環式四員環」を示す場合、選択可能な置換基ZからZは、選択可能な置換基であるZからZ13と置き換えられる。
【0204】
「複素環式五員環」という用語は「五員複素環」という用語と同じ意味で用いられる。R11およびR12が、それらが結合される原子と共に「複素環式五員環」を示す場合、選択可能な置換基ZからZは、選択可能な置換基であるZからZ15と置き換えられる。
【0205】
「複素環式六員環」という用語は「六員複素環」という用語と同じ意味で用いられる。R11およびR12が、それらが結合される原子と共に「複素環式六員環」を示す場合、選択可能な置換基ZからZは、選択可能な置換基であるZからZ15と置き換えられる。
【0206】
「複素環式七員環」という用語は「七員複素環」という用語と同じ意味で用いられる。
従って、RとRは、それらが結合されるフェニル基の2つの炭素原子と共に融合された環構造を形成し、従って
【0207】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
の部分が二環部分を示している場合は、以下の環フラグメントが好ましく、
【0209】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
この場合は、上述の五員または六員部分、あるいは3つか4つの環フラグメント原子で構成されている上述の環フラグメントを置換基Z、Z、ZおよびZから選択された1つから4つの置換基で置換することができる。しかしながら、「置換することができる」という表現がこれら置換基Z、Z、ZまたはZの1つによる水素原子の置換を示していることは当業者にとっては明らかであろう。さらに、上述の炭素環または複素環四、五、六または七員環内あるいは上述の環フラグメント内に存在している水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることも明らかであろう。従って、環フラグメント=N−O−N=は水素原子を有しておらず、この3つの原子で構成される環フラグメントでは置換は不可能である。
【0212】
従って、上記フェニル基がRおよびRと共に以下の二環構造を形成し、それらの二環構造がさらに、およびRによって形成される環上のZ、Z、ZおよびZから選択される1つから4つの置換基によって、また、上記二環リング内のベンゾ基であるフェニル基上のR、RおよびRによって置換されることが好ましい
1H−インドリル、2H−イソインドリル、1−ベンゾ−チオフェニル、1−ベンゾフラニル、2−ベンゾフラニル、2−ベンゾチオフェニル、1H−インダゾリル、1H−ベンズ−イミダゾリル、1,3−ベンゾオキサゾリル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイオキサゾリル、2,1−ベンゾイソオキサゾリル、2,1,3−ベンゾオキサジアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、2,1−ベンゾイチアゾリル、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル、2H−インダゾリル、1H−1,2,3−ベンゾトリアゾリル、1,2,3−ベンゾオキサジアゾリル、1,2,3−ベンゾチアジアゾリル、ナフチル、キノリル、イソキノリル、シンリニル、フタジニル、キナゾリニル、キノサリニル、インドリニル、イソインドリニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチフェニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロフタジニル、および3,4−ジヒドロキナゾリン−2(1H)−オニル。
【0213】
本明細書中で用いられる「炭素環」という用語は、好ましくは上にも示したようなC−C−シクロアルキルを示している。さらに、素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。従って、上述のC−C−シクロアルキル残基はZ、ZおよびZから選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換できる炭素環残基の例である。さらに、「置換することができる」という表現が置換基Z、ZおよびZの1つによる水素原子の置換であることは当業者にとっては自明であろう。さらに、炭素環内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、ZおよびZによって置換できることも当業者には自明である。さらに、本明細書中で用いられる「炭素環」という用語は3つから8つの環炭素原子を有する炭素環残基であり、これらの炭素環残基は部分的には不飽和であってもよいが、それ程の芳香性を示すものでなくてもよい。従って、「炭素環」という用語は例えばシクロヘキシジエニル(−C)を示すが、フェニル(−C)は示さない。
【0214】
好ましい炭素環残基は以下の通りであり、
【0215】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
この場合、これらの残基は、置換基Z、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換できる。
好ましくは、Z、ZおよびZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示す。
【0217】
好ましい置換炭素環残基の例は以下の通りである。
【0218】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
「架橋炭素環」という用語は本明細書中に開示されているような炭素環残基を意味しており、これはさらに、置換基Z、Z、ZまたはZとの任意の選択可能な置換とは無関係に第2の置換基に結合されている。従って、「架橋炭素環」においては、2つの水素原子が残基によって置換され、「架橋炭素環』にジイル部分をもたらしている。さらに、架橋炭素環」は2つの異なった炭素原子によってつの異なった残基を結合、それによって、2つの残基が同じ炭素原子に結合されているような置換パターンとなるのを防いでいる。「架橋炭素環」はZ、Z、ZまたはZから選択される1つから4つの置換基によって置換することができる。「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは当業者には自明であろう。さらに、「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは当業者には自明であろう。さらに、「架橋炭素環」基内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換できることは当業者には自明である。
【0221】
が−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rであって、例えば、Qが「架橋炭素環」(b=1)を示している場合、この「架橋炭素環」は、の第1の部分、例えばa=1の場合なら−CH−と、Rの第2の部分、例えば=1でd、e、fおよびgが0であれば−CH−R結合されることが当業者であれば理解されよう。このように、「架橋炭素環」は2つの異なった残基に結合され架橋炭素環にジイル残基をもたらしている
【0222】
本明細書中で用いられる、「複素環」という用語は好ましくは上に開示してあるようなC−C−複素環を意味する。さらに、これらの複素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。従って、上述のC−C−複素環残基は、例えば、Z、ZおよびZから選択される1つ、2つまたは3つの置換基で置換することができる複素環残基である。1から9までの炭素原子の数(C−C)は環を構成している炭素原子の数を意味しており、ZからZの置換基に存在しているかもしれない炭素原子は含まない。
【0223】
本明細書中で用いられる場合、「C−C−窒素複素環」という用語は、1個から9個までの炭素原子と少なくとも1個の窒素原子を、さらに任意でN、S、O、S=O、SOなどのヘテロ原子を周期に含む環式置換基を意味しており、好ましくは、上に開示してあるようなC−C−複素環残基を意味し、この場合、1個のヘテロ原子は窒素である。C−C−窒素複素環残基は少なくとも1つの窒素環原子介して分子の残りの部分に結合されている。さらに、C−C−窒素複素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。
【0224】
「架橋複素環」という用語は上に開示されているような複素環残基を意味しており、これはさらに置換基Z、Z、ZまたはZによる任意の選択可能な置換に関係なく、第2の置換基と結合されている。従って、「架橋複素環」においては、2つの水素原子が残基と置換されて、その「架橋複素環」にジイル部分をもたらす。さらに、この「架橋複素環」がその複素環骨格の2つの異なった原子により2つの異なった残基を結合させて、それによってそれら2つの残基が同じ原子に結合される置換パターンを防いでいる。この「架橋複素環」はZ、Z、ZまたはZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZの1つによる1個の水素原子の置換であることは当業者には自明であろう。さらに、「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZの1つによる1個の水素原子の置換であることは当業者には自明であろう。さらに、この「架橋複素環」内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることは、当業者には自明である。
【0225】
が−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rであり、例えばGが「架橋複素環」(d=1)を示している場合、この「架橋複素環」がRの第の残基、例えば、a=3でb=c=0であるならばC−と、Rの第の残基、例えば、e=f=g=1でGが−O−であるならば、−CH−O−CH−R結合されていることは、当業者であれば分かるであろう。従って、「架橋複素環」は2つの異なった残基に結合されており、これが「架橋複素環」にジイル残基をもたらす
【0226】
本明細書中で用いられる、「スピロ炭素環」という用語は上に開示されているようなC−C16−スピロアルキル残基も意味しているが、これらのC−C16−スピロアルキル残基に限定されるものではない。さらにこれらのスピロ炭素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。従って、上述のC−C16−スピロアルキル残基は、Z、ZおよびZから選択される1つ、2つ、または3つの置換基で置換することができるスピロ炭素環残基の例である。しかしながら、「置換することができる」という表現が置換基Z、ZまたはZの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは、当業者には自明である。置換基Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示し、それらが両方とも結合されるスピロ炭素環残基の炭素原子と共にカルボニル部分を形成する場合もある。C−C16の炭素原子数は、スピロ残基(スピロアルキル)の炭素原子だけを示しており、置換基ZからZまでの炭素原子は含んでいない。
【0227】
は好ましくは以下のスピロ炭素環残基:スピロ[2,3]ヘキシル、スピロ[2,4]ヘプチル、スピロ[2,5]オクチル、スピロ[2,7]ノニル、スピロ[3,3]ヘプチル、スピロ[3,4]オクチル、スピロ[3,5]ノニル、スピロ[3,6]デシル、スピロ[4,4]ノニル、スピロ[4,5]デシル、スピロ[4,6]ウンデシル、スピロ[5,5]ウンデシル、スピロ[5,6]ドデシル、スピロ[6,6]トリデシルを示しており、この場合、上述のスピロ炭素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。
【0228】
「架橋スピロ炭素環」という用語は、上に開示されているようなスピロ炭素環残基を意味し、これはさらに置換基Z、Z、ZまたはZによる任意の選択可能な置換に関係なく、第2の置換基に結合されている。従って、「架橋スピロ炭素環」は2つの水素原子が残基で置換されて、架橋スピロ炭素環」にジイル部分をもたらす。さらに「架橋スピロ炭素環」はスピロ炭素環骨格の2個の異なった原子により2つの異なった残基を結合しており、それによって、それら2つの残基が同じ原子に結合され置換パターンを防いでいる。架橋スピロ炭素環」はZ、Z、ZまたはZから選択される1つから4つの置換基で置換することができる。「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは当業者には自明である。さらに、「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは当業者には自明であろう。さらに、この「架橋スピロ炭素環」内に存在するこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることは当業者には自明であろう。
が−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rであり、例えばGが「架橋スピロ炭素環」(f=1)を示している場合、この「架橋スピロ炭素環」は、第1の部分、例えば、a=b=c=e=1、d=0、Q=−CO−の場合であれば−CH−CO−C−と、Rの第2の残基、例えば、g=2の場合であれば−C−Rに結合されていることは、当業者であれば分かるであろう。このように、「架橋スピロ炭素環」は2つの異なった残基に結合されて「架橋スピロ炭素環」にジイル残基をもたらす。
【0229】
本明細書中で用いられる場合、「スピロ複素環」という用語は、上に開示されているようなC−C14−スピロ複素環残基で構成されている、あるいは含んでいるC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基を意味している。さらに、このC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基、あるいはC−C14スピロ複素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。従って、上述のC−C14−スピロ複素環残基は、Z、ZおよびZから選択される1つ、2つ、または3つの残基で置換することができる−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基の例であ。しかしながら、「置換することができる」という表現は置換基Z、ZまたはZの1つによる1個の水素原子の置換を意味することは当業者には自明である。置換基Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示し、それらが両方とも結合されるスピロ複素環残基の炭素原子と共にカルボニル部分を形成している場合もあり得る。さらに、C−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基はこのスピロ複素環残基がヘテロ原子、つまりスピロ環構造の窒素原子を介してではなく、スピロ環構造の炭素原子を介して結合されていることを特徴としている。ピロ複素環残基が1個の窒素原子を含んでおり、その窒素原子が置換基Z、ZおよびZのうちの1つで置換されている場合、そのZ置換基はR12を示す。従って、Nという表示はスピロ環構造の
【0230】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
を示している。ピロ複素環残基が2個の窒素原子を含んでおり、それらの窒素原子が両方とも置換基Z、ZおよびZのうちの1つで置換されている場合、第1のZ置換基はR11を示し、第2のZ置換基はR12を示す。Nという表示はそのスピロ環構造の
【0232】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
を示す。Sという表示はそのスピロ環構造の基−S−あるいは−SO−あるいは−SO−を意味している。Sという表示は、そのスピロ複素環残基内に硫黄が存在しないことを意味している。Oという表示は、基−O−を示し、Oという表示は、互いに対して直接結合されてはいない2つの基−O−を示し、Oはそのスピロ環構造内に酸素が存在していないことを示している。従って、C−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は最大2個の窒素原子と最大2個の酸素原子、そして、1個の硫黄原子を含むことができ、スピロ環構造内に全体で3個以下のヘテロ原子が存在する。さらに、スピロ環構造内のヘテロ原子は、互い対して直接には結合されていないことが好ましい。C−C14/N−N/O−O/S−S原子数は置換基ZからZからのC、N、Oおよび/またはS原子を含んではいない。
スピロ環構造内には1個の窒素原子か2つの窒素原子、または1個の硫黄原子か1つのスルホキシド部分1つのスルホン部分、または1個の酸素原子かまたは2個の酸素原子、または1個の酸素原子と1個の窒素原子が存在することが好ましい。
【0234】
本明細書中で用いられる、「C−C14−スピロ窒素複素環」という用語は、5個から14個の炭素原子と、少なくとも1個の窒素原子と、任意でさらにN、S、O、S=O、SOなどのヘテロ原子をそのスピロ周期内に有するスピロ置換基を意味しており、好ましくは、1個のヘテロ原子が窒素である上に開示してあるようなC−C14−スピロ複素環残基を示す。−C14−スピロ窒素複素環残基は少なくとも1つの窒素スピロ周期を介して分子の残りの部分に結合されている。さらに、−C14−スピロ窒素複素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。
【0235】
「架橋スピロ複素環」という用語は、上に開示されているようなスピロ複素環残基を意味しており、これはさらに置換基Z、Z、ZまたはZによる任意の選択可能な置換に関係なく、第2の置換基に結合されている。従って、「架橋スピロ複素環」内においては、2個の水素原子が残基によって置換され、「架橋スピロ複素環」にジイル部分をもたらす。さらに、この「架橋スピロ複素環」はそのスピロ複素環骨格の2つの異なった原子によって2つの異なった残基を結合させており、それによって、それら2つの残基が同じ原子に結合される置換パターンを阻止している。架橋スピロ複素環」はZ、Z、ZまたはZから選択される1つから4つの置換基によって置換することができる。「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは当業者には自明である。さらに、「置換することができる」という表現が置換基Z、Z、ZまたはZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味していることは当業者には自明である。さらに、架橋スピロ複素環」内に存在しているこれらの水素原子だけが置換基Z、Z、ZおよびZによって置換可能であることは、当業者には自明である。
【0236】
が−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rであり、例えば、Gが「架橋スピロ複素環」(d=1)を示す場合、この「架橋スピロ複素環」は、Rの第1の部分、例えば、a=0、b=C1、Q=−NR15−の場合であれば−NR15−CHと、Rの第2の部分、例えば、f=0かつe=3の場合であれば−−Rに結合されている。このように、「架橋スピロ複素環」は2つの異なった残基に結合されて、「架橋スピロ複素環」にジイル残基をもたらす
【0237】
は好ましくは以下に示すようなスピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基を示す:スピロ[2,3]ヘテロヘキシル、スピロ[2,4]ヘテロヘプチル、スピロ[25]ヘテロオクチル、スピロ[2,7]ヘテロノニル、スピロ[3,3]ヘテロヘプチル、スピロ[3,4]ヘテロオクチル、スピロ[3,5]ヘテロノニル、スピロ[3,6]ヘテロデシル、スピロ[4,4]ヘテロノニル、スピロ[4,5]ヘテロデシル、スピロ[4,6]ヘテロウンデシル、スピロ[5,5]ヘテロウンデシ、スピロ[5,6]ヘテロドデシル、スピロ[6,6]ヘテロトリデシル。これらの場合、上述のスピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は1個の環炭素原子を介して分子の残りの部分に結合されており、述のスピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は、任意で、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基によって置換される。上述のスピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基内のヘテロ原子は好ましくは−O−、−NH−、−NR11−、−SO−、および−SO−から選択される。
【0238】
はより好ましくは以下に示すようなスピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基を示す:アザスピロ[3,3]ヘプチル、アザスピロ[3,4]オクチル、アザスピロ[3,5]ノニル、アザスピロ[3,6]デシル、アザスピロ[4,4]ノニル、アザスピロ[4,5]デシル、アザスピロ[4,6]ウンデシル、アザスピロ[5,5]ウンデシル、アザスピロ[5,6]ドデシル、アザスピロ[6,6]トリデシル、ジアザスピロ[3,3]ヘプチル、ジアザスピロ[3,4]オクチル、ジアザスピロ[3,5]ノニル、ジアザスピロ[36]デシル、ジアザスピロ[44]ノニル、ジアザスピロ[45]デシル、ジアザスピロ[4,6]ウンデシル、ジアザスピロ[5,5]ウンデシル、ジアザスピロ[5,6]ドデシル、ジアザスピロ[6,6]トリデシル、トリアザスピロ[3,5]ノニル、トリアザスピロ[3,6]デシル、トリアザスピロ[4,5]デシル、トリアザスピロ[4,6]ウンデシル、トリアザスピロ[5,5]ウンデシル、トリアザスピロ[5,6]ドデシル、トリアザスピロ[6,6]トリデシル、オキサザスピロ[3,3]ヘプチル、オキサザスピロ[3,4]オクチル、オキサザスピロ[3,5]ノニル、オキサザスピロ[3,6]デシル、オキサザスピロ[4,4]ノニル、オキサザスピロ[4,5]デシル、オキサザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサザスピロ[5,5]ウンデシル、オキサザスピロ[5,6]ドデシル、オキサザスピロ[66]トリデシル、オサジアザスピロ[3,5]ノニル、オサジアザスピロ[3,6]デシル、オサジアザスピロ[4,5]デシル、オサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、オサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、オサジアザスピロ[5,6]ドデシル、オサジアザスピロ[6,6]トリデシル。この場合、上述のスピロ複素環あるいは14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は1個の環炭素原子を介して分子の残りの部分と結合されており、上述のスピロ複素環あるいは14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は、任意で、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することもできる。
【0239】
また、Rはより好ましくは以下の残基を示す:−(CH−NH、−(CH−NR1617、置換または非置換四員炭素環、置換または非置換五員炭素環、置換または非置六員炭素環、四員複素環、五員複素環、六員複素環、置換四員複素環、置換五員複素環、置換六員複素環、四員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、置換四員窒素複素環、置換五員窒素複素環、置換六員窒素複素環、スピロ[2,3]ヘテロヘキシル、スピロ[2,4]ヘテロヘプチル、スピロ[2,5]ヘテロオクチル、スピロ[2,7]ヘテロノニル、スピロ[3,3]ヘテロヘプチル、スピロ[3,4]ヘテロオクチル、スピロ[3,5]ヘテロノニル、スピロ[3,6]ヘテロデシル、スピロ[4,4]ヘテロノニル、スピロ[4,5]ヘテロデシル、スピロ[4,6]ヘテロウンデシル、スピロ[5,5]ヘテロウンデシル、スピロ[5,6]ヘテロドデシル、スピロ[6,6]ヘテロトリデシル、置換スピロ[2,3]ヘテロヘキシル、置換スピロ[2,4]ヘテロヘプチル、置換スピロ[25]ヘテロオクチル、置換スピロ[27]ヘテロノニル、置換スピロ[3,3]ヘテロヘプチル、置換スピロ[3,4]ヘテロオクチル、置換スピロ[3,5]ヘテロノニル、置換スピロ[3,6]ヘテロデシル、置換スピロ[4,4]ヘテロノニル、置換スピロ[4,5]ヘテロデシル、置換スピロ[4,6]ヘテロウンデシル、置換スピロ[5,5]ヘテロウンデシル、置換スピロ[5,6]ヘテロドデシル、置換スピロ[6,6]ヘテロトリデシル、アザスピロ[3,3]ヘプチル、アザスピロ[3,4]オクチル、アザスピロ[3,5]ノニル、アザスピロ[3,6]デシル、アザスピロ[4,4]ノニル、アザスピロ[4,5]デシル、アザスピロ[4,6]ウンデシル、アザスピロ[5,5]ウンデシル、アザスピロ[5,6]ドデシル、アザスピロ[6,6]トリデシル、置換アザスピロ[3,3]ヘプチル、置換アザスピロ[3,4]オクチル、置換アザスピロ[35]ノニル、置換アザスピロ[3,6]デシル、置換アザスピロ[4,4]ノニル、置換アザスピロ[4,5]デシル、置換アザスピロ[4,6]ウンデシル、置換アザスピロ[5,5]ウンデシル、置換アザスピロ[5,6]ドデシル、置換アザスピロ[6,6]トリデシル、ジアザスピロ[3,3]ヘプチル、ジアザスピロ[3,4]オクチル、ジアザスピロ[3,5]ノニル、ジアザスピロ[3,6]デシル、ジアザスピロ[4,4]ノニル、ジアザスピロ[45]デシル、ジアザスピロ[4,6]ウンデシル、ジアザスピロ[5,5]ウンデシル、ジアザスピロ[5,6]ドデシル、ジアザスピロ[6,6]トリデシル、置換ジアザスピロ[3,3]ヘプチル、置換ジアザスピロ[3,4]オクチル、置換ジアザスピロ[3,5]ノニル、置換ジアザスピロ[3,6]デシル、置換ジアザスピロ[4,4]ノニル、置換ジアザスピロ[4,5]デシル、置換ジアザスピロ[4,6]ウンデシル、置換ジアザスピロ[5,5]ウンデシル、置換ジアザスピロ[5,6]ドデシル、置換アザスピロ[66]トリデシル、トリアザスピロ[3,5]ノニル、トリアザスピロ[36]デシル、トリアザスピロ[4,5]デシル、トリアザスピロ[4,6]ウンデシル、トリアザスピロ[5,5]ウンデシル、トリアザスピロ[5,6]ドデシル、トリアザスピロ[6,6]トリデシル、置換トリアザスピロ[3,5]ノニル、置換トリアザスピロ[3,6]デシル、置換トリアザスピロ[4,5]デシル、置換トリアザスピロ[4,6]ウンデシル、置換トリアザスピロ[5,5]ウンデシル、置換リアザスピロ[5,6]ドデシルまたは置換トリアザスピロ[6,6]トリデシル、オキサザスピロ[3,3]ヘプチル、オキサザスピロ[3,4]オクチル、オキサザスピロ[3,5]ノニル、オキサザスピロ[3,6]デシル、オキサザスピロ[4,4]ノニル、オキサザスピロ[4,5]デシル、オキサザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサザスピロ[5,5]ウンデシル、オキサザスピロ[5,6]ドデシル、オキサザスピロ[6,6]トリデシル、置換オキサザスピロ[3,3]ヘプチル、置換オキサザスピロ[3,4]オクチル、置換オキサザスピロ[3,5]ノニル、置換オサザスピロ[36]デシル、置換オキサザスピロ[4,4]ノニル、置換オキサザスピロ[4,5]デシル、置換オキサザスピロ[4,6]ウンデシル、置換オキサザスピロ[5,5]ウンデシル、置換オキサザスピロ[5,6]ドデシル、置換オキサザスピロ[6,6]トリデシル、オキサジアザスピロ[3,5]ノニル、オキサジアザスピロ[3,6]デシル、オキサジアザスピロ[4,5]デシル、オキサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、オキサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、オキサジアザスピ[5,6]ドデシル、オキサジアザスピ[6,6]トリデシル、置換オキサジアザスピロ[3,5]ノニル、置換オキサジアザスピロ[3,6]デシル、置換オキサジアザスピロ[4,5]デシル、置換オキサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、置換オキサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、置換オキサジアザスピロ[5,]ドデシル、または置換オキサジアザスピ[6,6]トリデシル。この場合において、上述の置換または非置換スピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は1個の環炭素原子を介して分子の他の部分と結合されており、そして、上述の置換または非置換スピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基は、任意で、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基によって置換される。上述の置換または非置換スピロ複素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−スピロ複素環残基内のヘテロ原子は好ましくはO−、−NH−、−NR11−、−SO−、および−SO−から選択される。
【0240】
好ましくは、Z、ZおよびZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示す。
【0241】
11のための好ましい置換基は以下のものである。−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF
【0242】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
−CF、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、および−C−OCである。
【0244】
「四員窒素複素環」という用語は上に開示してあるような残基「四員複素環」を意味し、この残基では、少なくとも1個のヘテロ原子は窒素原子であり、基はその少なくとも1個の窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されており、ZはZによって置き換えらえ、ZはZによって置き換えらえ、そして、ZはZによって置き換えらえており、そして、Zは水素である。
【0245】
「五員窒素複素環」という用語は上に開示してあるような残基「五員複素環」を意味し、この残基では、少なくとも1個のヘテロ原子は窒素原子であり、基はその少なくとも1個の窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されており、ZはZによって置き換えらえ、ZはZによって置き換えらえ、そしてZはZによって置き換えらえており、そして、Zは水素である。
【0246】
「六員窒素複素環」という用語は上に開示してあるような残基「六員複素環」を意味し、この残基では、少なくとも1個のヘテロ原子は窒素原子であり、基はその少なくとも1個の窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されており、ZはZによって置き換えらえ、ZはZによって置き換えらえ、そして、ZはZによって置き換えらえており、そして、Zは水素である。
【0247】
さらに好ましくは、Rは以下の残基を示す。−(CH−NH、−(CH−N(R1617)、
【0248】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
これらの残基においては、Yは−O−、−NH−、−NR11−、−SO−、あるいは−SO−、好ましくは−NH−および−NR11−を示し、置換基Z、ZおよびZは本明細書中で定義されているような意味を有している。
【0259】
本明細書中で用いられる、「スピロ窒素環」という用語は、ヘテロ原子が窒素である、すなわちYがNHまたはNR11である、上に開示してあるようなC−Cスピロ複素環残基で構成される、あるいはそれを含むC−C14/N−N−スピロ窒素環を意味している。「C−C14/N−N」という用語は5個から14個の炭素原子と1個から3個の窒素原子で構成されるスピロ環構造を意味する。さらに、スピロ窒素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換することができる。しかしながら、「置換することができる」という表現がZ、ZおよびZのうちの1つによる1個の水素原子の置換を意味することは当業者には自明であろう。置換基Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示しており、それらが共に結合されるスピロ窒素環残基の炭素原子と共にカルボニル部分を形成している場合もあり得る。さらに、C−C14/N−N−スピロ窒素環残基は、スピロ窒素環残基がそのスピロ環構造の炭素原子を介してではなく、そのスピロ環構造の窒素原子を介して結合されていることを特徴としている。このことは、上述のC−C14−スピロ複素環残基に関しては、ヘテロ原子Yが窒素であり、このC−C14−スピロ複素環残基がこの窒素原子(つまりY)を介して分子の残りの部分に結合されていることを意味する。C−C14/N−N−スピロ窒素環残基が第2の窒素原子を含んでいてそれが残基Z、ZおよびZの1つによって置換されている場合には、そのZ残基はR12を示す。従って、「N」という表示第1の窒素原子を意味し該第1の窒素原子を介してスピロ窒素環残基がスピロ環構造の基
【0260】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
に結合されている。スピロ窒素環残基が第3の窒素原子を含んでいて、両方の窒素原子が置換基、ZおよびZのうちのつによって置換されているのであれば、第2の窒素原子上の第1のZ残基はR12を示し、第3の窒素原子上の第2のZ残基はR11を示す。さらに、「N」という表示第1の窒素原子を意味し、該第1の窒素原子を介して、スピロ窒素環残基がスピロ環構造
【0262】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
に結合されている。従って、C−C14/N−N−スピロ窒素環残基はそのスピ環構造内に1つ、2つ、または3つの窒素原子を含むことができる。「C−C14/N−N」の原子数は置換基ZからZまでのCおよびN原子は含まない。
【0264】
本明細書中で用いられる、「窒素複素環」という用語は上に開示したようなC−C14−スピロ複素環残基で構成される、あるいはそれを含むC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基を意味しており、この場合、そのヘテロ原子は窒素、つまり、YはNHまたはNR11である。「C−C14/N−N/O−O/S−S」という用語は、そのスピロ環構造が5個から14個の炭素原子と、1個から3個の窒素原子、0個から2の酸素原子、および0個か1個の硫黄原子で構成されることを意味している。さらに、窒素複素環残基はZ、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基によって置換することができる。しかしながら、「置換することができる」という表現が置換基Z、ZまたはZの1つによる1個の水素原子の置換を意味することは当業者には自明である。置換基Z、ZおよびZのうちの2つが共に1個の酸素原子を示し、それらが共に結合される窒素複素環の炭素原子と共にカルボニル部分を形成する場合もあり得る。さらに−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基は、窒素複素環残基が、そのスピロ環構造の炭素原子を介してではなく、そのスピロ環構造の窒素原子を介して結合されていることを特徴としている。このことは、上述のC−C14−スピロ複素環残基に関しては、ヘテロ原子が窒素であり、そして、このC−C14−スピロ複素環残基がこの窒素原子(つまりY)を介して分子の他の部分に結合されていることを意味する。C−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基が第2の窒素原子を含んでいて、それが置換基Z、ZおよびZの1つと置換される場合、そのZ置換基12を示す
従って、「N」の表示第1の窒素原子を意味し、該第1の窒素原子を介して窒素複素環残基がスピロ環構造の基
【0265】
【化91】
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【0266】
に結合されている。窒素複素環が第3の窒素原子を含んでいて、両方の窒素原子が置換基Z、ZおよびZの1つによって置換される場合、第2の窒素原子上の第1のZ置換基はR12を示し、第3の窒素原子上の第2のZ置換基はR11を示す。従って、表示「N」は第1の窒素原子を意味し、該第1の窒素原子を介して窒素複素環残基がスピロ環構造の基
【0267】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
に結合されている。表示「S」は、スピロ環構造の基−S−あるいは−SO−あるいは−SO−を示す。表示「S」はその窒素複素環残基内に硫黄が存在しないことを示す。表示「O」は基−O−を示し、表示「O」は互いに対しては直接結合されていない2つの基−O−を示し、一方、符号「O」はそのスピロ環構造内に酸素が存在していないことを示す。このように、C−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基は全部で6個のヘテロ原子を含むことができるが、全部で3個以下のヘテロ原子がそのスピロ環構造内に存在すべきである。さらに、このスピロ環構造内のヘテロ原子は、互いに対して直接結合されていないことが好ましい。「C−C14/N−N/O−O/S−S」の原子の数は置換基ZからZまでのC、O、SおよびN原子は含んでいない。
好ましいのは、1個の窒素原子か、あるいは2個の窒素原子か、あるいは1個の窒素原子と1個の硫黄原子か、あるいは1個の窒素原子と1つのスルホキシド部分か、あるいは1個の窒素原子と1つのスルホン部分か、あるいは1個の窒素原子と1個の酸素原子か、あるいは1個の窒素原子と2個の酸素原子か、あるいは1個の酸素原子と2個の窒素原子がそのスピロ環構造内に存在していることである。
【0269】
は好ましくは以下のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基を示す:四員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、五員窒素複素環、六員窒素複素環、スピロ[2,3]ヘテロキシル、スピロ[2,4]ヘテロヘプチル、スピロ[2,5]ヘテロオクチル、スピロ[2,7]ヘテロノニル、スピロ[33]ヘテロヘプチル、スピロ[3,4]ヘテロオクチル、スピロ[3,5]ヘテロノニル、スピロ[3,6]ヘテロデシル、スピロ[4,4]ヘテロノニル、スピロ[4,5]ヘテロデシル、スピロ[4,6]ヘテロウンデシル、スピロ[5,5]ヘテロウンデシル、スピロ[5,6]ヘテロドデシル、スピロ[6,6]ヘテロトリデシル。これらの場合においては上述のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基が、環窒素原子を介して分子の残りの部分に結合され、上述のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基は、任意で、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換される
【0270】
「五員窒素複素環」という用語は、上に開示してあるような「五員複素環」を意味しており、この場合、2つのヘテロ原子が窒素原子であり、残基が1つの環窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されており、さらに、ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられており、Zは水素である。
【0271】
「六員窒素複素環」という用語は、上に開示してあるような「六員複素環」を意味しており、この場合、2つのヘテロ原子が窒素原子であり、残基が1つの環窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されており、さらに、ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられ、ZはZによって置き換えられており、Zは水素である
【0272】
さらに、上述のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環、あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基は少なくとも1個の窒素原子を含んでいて、これらの残基は、該少なくとも1個の窒素原子を介して子の残りの部分と結合されているが、酸素(−O−)、スルホキシド(−SO−)、スルホン(−SO−)、カルボニル(−CO−)および窒素(−NR11−)から選択される1つまたは2つの更なる部分を含んでいてもよい。
好ましい置換基Z、ZおよびZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH、−NHCH、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示している。
存在しているのであれば、R11とR12は、好ましくは、−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【0273】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、および−C−OCから選択される。
【0275】
より好ましくは、Rは以下のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基を示す:窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されている四員窒素複素環、窒素原子を介して分子の残りの部分と結合されている五員窒素複素環、窒素原子を介して結合されている六員窒素複素環、窒素原子を介して結合されている置換四員窒素複素環、窒素原子を介して結合されている置換五員窒素複素環、窒素原子を介して結合されている置換六員窒素複素環、1個の窒素原子を介して結合されている五員窒素複素環、1個の窒素原子を介して結合されている六員窒素複素環、1個の窒素原子を介して結合されている置換五員窒素複素環、1個の窒素原子を介して分子の残りの部分に結合されている置換六員窒素複素環。そして、これらにおいて、上述のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基は、任意で、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基で置換されている。
【0276】
さらにより好ましくは、Rは以下のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基を示す。
窒素原子を介して結合されているアザスピロ[3,3]ヘプチル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[3,4]オクチル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[3,5]ノニル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[3,6]デシル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[4,4]ノニル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[4,5]デシル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[4,6]ウンデシル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[5,5]ウンデシル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[5,6]ドデシル、窒素原子を介して結合されているアザスピロ[6,6]トリデシル、
窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[3,3]ヘプチル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[3,4]オクチル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[3,5]ノニル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[3,6]デシル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[4,4]ノニル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[4,5]デシル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[4,6]ウンデシル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[5,5]ウンデシル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[5,6]ドデシル、窒素原子を介して結合されている置換アザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[3,3]ヘプチル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[3,4]オクチル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[4,4]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[4,5]デシル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[56]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合されているジアザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[3,3]ヘプチル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[3,4]オクチル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[4,4]ノニル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[4,5]デシル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[46]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[55]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[56]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合される置換ジアザスピロ[66]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[4,5]デシル、1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[5,6]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合されるトリアザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[45]デシル、1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[5,6]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合される置換トリアザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[33]ヘプチル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[3,4]オクチル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[4,4]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[45]デシル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[5,6]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合されているオキサザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[3,3]ヘプチル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[3,4]オクチル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[4,4]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[4,5]デシル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[5,6]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合されている置換オキサザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[4,5]デシル、1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[5,6]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合されたオキサジアザスピロ[6,6]トリデシル、
1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[3,5]ノニル、1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[3,6]デシル、1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[4,5]デシル、1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[4,6]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[5,5]ウンデシル、1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[5,6]ドデシル、1個の窒素原子を介して結合された置換オキサジアザスピロ[6,6]トリデシル。
これらの場合に、上述の置換スピロ窒素環、置換窒素複素環、置換C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいは置換C−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素残基は、任意で、ZおよびZから選択される1つから3つの置換基によって置換される。さらに、上述の置換あるいは非置換スピロ窒素環、置換あるいは非置換窒素複素環、置換あるいは非置換C−C14/N−N−スピロ窒素環、あるいは置換または非置換C−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基は少なくとも1つの窒素原子を含んでおり、該少なくとも1つの窒素原子を介して、これらの残基が分子の残りの部分に結合されており、また、酸素(−O−)、スルホキシド(−SO−)、スルホン(−SO−)、カルボニル(−CO−)および窒素(−NR12−)から選択される1つか2つの更なる部分を含んでいてもよい
【0277】
さらに好ましくは、Rは以下のスピロ窒素環、窒素複素環、C−C14/N−N−スピロ窒素環あるいはC−C14/N−N/O−O/S−S−窒素複素環残基を示す。
【0278】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
これらにおいて、Yは−O−、−NH−、−NR11−、−SO−、あるいは−SO2、好ましくは−NH−および−NR11−を示し、置換基Z、ZおよびZは本明細書中で定義してあるような意味を有する。
【0284】
好ましくは、Z、ZおよびZ互いに独立して、−CH、−C、−C、−CH(CH、−OH、−OCH、−OC、−OC、−NH−NH(CH)、−N(CH、−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−CHF、−CHF、−CF、−OCHF、および−OCFを示し、より好ましくは−NH、−NH(CH)、−N(CHを示す。
【0285】
もし存在しているのであれば、R11とR12は好ましくは−CH、−C、−C、−CH(CH、−CHF、−CHF、−CF
【0286】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C、シクロ−C11、シクロ−C13、−C、−CH−CH(CH、−CH(CH)−C5、−C(CH、−C11、−CH(CH)−C、−CH−CH(CH)−C、−CH(CH)−CH(CH、−C(CH−C、−CH−C(CH、−CH(C、−C−CH(CH、−C13、−C15、−C17、−Ph、−CH−Ph、−CH−CH−Ph、−CH=CH−Ph、−CH=CH、−CH−CH=CH、−C(CH)=CH、−CH=CH−CH、−C−CH=CH、−CH−CH=CH−CH、−CH=CH−C、−CH−C(CH)=CH、−CH(CH)−CH=CH、−CH=C(CH、−C(CH)=CH−CH、−C≡CH、−C≡C−CH、−CH−C≡CH、−C−C≡CH、−CH−C≡C−CH、−C≡C−C、−CH−OCF、−C−OCF、−C−OCF、−CH−OCH、−C−OCH、−C−OCH、−CH−OC、−C−OC、および−C−OCから選択される。
【0288】
本発明の別の態様では、一般式(I)で示される本発明による新規化合物はキラル化合物である。一般式(I)で示される新規化合物はラセメート、あるいはSまたはRエナンチオマー、あるいはアイソマーの混合物を示す。
本発明のさらに別の好ましい実施の形態においては、一般式(I)で示される本発明による化合物は以下の表1に示される化合物のから選択される。
【0289】
【表1-1】
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【0290】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
【表1-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
【表1-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
(R)−N−(4−クロロ−2−メチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−ブロモベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−モルホリノスルホニル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピリジン−2−イルオキシ)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロブトキシベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド
(R)−N−(2−(シクロペンチルオキシ)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2,4−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(4−メチル−2−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンジル)ピロリジン−2−オン
N−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
4−(ベンジルオキシ)−8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((1R,5S)−3−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−((1,4−オキサゼパン−6−イル)オキシ)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
2−(1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−3−イルオキシ)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(シクロペンチルチオ)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(メチルチオ)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−((2′,3′,4′,5′−テトラヒドロ−[1,1′−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−((3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−6−イル)メチル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−イソブトキシ−4−メチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−1−エチル−3−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ウレア
(R)−1−ベンジル−3−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ウレア
(R)−1−シクロヘキシル−3−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ウレア
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−フェニルウレア
(R)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−プロピルウレア
N−(3−ブチン−2−イル)−2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N−メチルベンズアミド
(R)−8−イソプロピル−N−(2−((4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピロリジン−1−イルスルホニル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−イソプロピル−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンゼンスルホンアミド
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
(R)−N−(2,3−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−ヨードベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
(R)−イソブチル(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバメート
(R)−N−(2−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2,5−ジクロロベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)−N−(2−(ピロリジン−1−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(ピペリジン−1−イル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
アゼチジン−3−イル(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
N−(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−(ジメチルアミノ)−N−メチルプロパン−1−スルホンアミド
N−(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル)−N−メチルピペリジン−4−スルホンアミド
2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)エチル アゼチジン−3−イルカルバメート
2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)−N−(ピロリジン−3−イル)エタンスルホンアミド
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−5−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((4−アミノシクロヘキシル)オキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロブチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロペンチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−シクロプロピルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−シクロヘキシルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルアセテート
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルエチルカルバメート
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルメタンスルホネート
2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル2−メチルプロパン−2−スルフィネート
(R)−イソブチル(2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルボネート
(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノール
(R)−8−イソプロピル−N−(2−(メチルスルホニル)ベンジル)−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
8−イソプロピル−N−(2−(メチルスルフィニル)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(シクロペンチルスルフィニル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(3−アミノプロピル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピロリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(3−モルホリノプロピル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
1−(1−(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アゼチジン−3−イル)ピロリジン−2−オン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(2−(2−アミノエトキシ)エチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−5(1H)−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(2−アミノエチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(ピロリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(3−アミノピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(3−アミノピロリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
メチル2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−アミノプロパノエート
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(2−アミノ−1−フェニルエチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(アゼチジン−3−イルメチル)−8−イソプロピル−N2−メチルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((R)−((R)−ピペリジン−3−イル)スルフィニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(R)−N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)メタノン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−メチル−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(ピペラジン−1−イル)メタノン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−N−(3−アミノプロピル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(4−アミノピペリジン−1−イル)メタノン
N1−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)エタン−1,2−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(((3−モルホリノプロピル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((メチル(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(((2−(ピロリジン−1−イル)エチル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(((2−モルホリノエチル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((メチル(3−(ピペリジン−1−イル)プロピル)アミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((3−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)アゼチジン−1−イル)メチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
1−(1−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)アゼチジン−3−イル)ピロリジン−2−オン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−((ピロリジン−3−イルアミノ)メチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペラジン−1−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(((アゼチジン−3−イルメチル)(メチル)アミノ)メチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N−(2−(2−(((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)アミノ)エトキシ)エチル)−2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−((4−アミノピペリジン−1−イル)メチル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
1−メチルピロリジン−3−イル 4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシレート
8−イソプロピル−N−(2−(S−メチルスルホンイミドイル)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−オール
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−ブロモ−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
tert−ブチル2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル(2−ブロモ−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)カルバメート
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル−8−イソプロピル−N2−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−N2−(4−アミノシクロヘキシル)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(2−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)エトキシ)エチル)−2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド
N4−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−N2−(2−(ピペラジン−1−イル)エチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−(アゼチジン−3−イルオキシ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
本発明による化合物は有機または無機酸または塩基と共に塩を形成することができる。そうした酸付加塩形成のために適している酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、p−アミノサリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、こはく酸、アスコルビン酸、マレイン酸、スルホン酸、ホスホン酸、過塩素酸、硝酸、蟻酸、プロピオン酸、グルコン酸、乳酸、タルタル酸、ヒドロキシマレイン酸、ビルビン酸、フェニル酢酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、亜硝酸、ヒドロキシエタンスルホン酸、エチレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフチルスルホン酸、スルファニル酸、カンファースルホン酸、チャイナ酸、マンデル酸、o−メチルマンデル酸、水素ベンゼンスルホン酸、ピクリン酸、アジピン酸、d−o−トリルタルタル酸、タルトロン酸、(o、m、p)トルイル酸、ナフチルアミンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、およびその他の当業者に良く知られている鉱酸またはカルボン酸である。これらの塩類は遊離塩基を十分な量の望ましい酸と接触させて、通常の方法で塩をつくりだす。
【0301】
上記の本発明による化合物が酸性基を有している場合は、無機または有機塩基を用いて塩を形成することもできる。適切な無機または有機塩基の例は、例えば、NaOH、KOH、NHOH、水酸化テトラアルキルアンモニウム、リシン、またはアルギニンなどである。塩は、例えば、一般式(I)の化合物の溶液を上述のから選択した酸の溶液で処理するなど、当業者に良く知られた方法を用いて従来のように調製することができる。
化合物の合成
本発明による独創的なピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンについては当業者公知の方法で調製することができる。合成は以下のスキーム3および4に示されている一般的な合成手順で行われるのが好ましい。これにより、当業者であれば、中間体(IV)に、市販されている、あるいは文献に示されている手順かあるいはそれに類似した手順で合成された、適切なアミンR−NH導入することができる。さらに、(V)のチオ原子を酸化することでメチルスルホキシド離脱基を導入すると、この形成されたスルホキシド基を有する化合物は、市販されているかあるいは合成手段で入手できる多くの種類のC−、S−、N−あるいはO−求核剤と反応する基剤を提供する。従って、スキーム3および4に示されている合成方式を用いることで、本発明に開示されているいずれのピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンでも合成できる。しかしながら、当業者であれば、これらの化合物をの合成手順で調製することも出来る。
【0302】
以下のスキームで用いられる略語はそれぞれ以下の意味を有している。DCM(ジクロロメタン);DIPEA(N−エチル−NN−ジイソプロピルアミン);DMF(ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);EtOAc(酢酸エチル);EtOH(エタノール);mCPBA(3−クロロベンゾペルオキ酸);MeOH(メタノール);MeCN(アセトニトリル);TFA(トリフルオロ酢酸)、PhNEt(ジメチルフェニルアミン)、Boc(tert−ブチルオキシカルボニル)、Ph(フェニル)、Ts(トシレート、p−トルエンスルホニル基)、Mes(メシレート、メタンスルホニル基)。
【0303】
【化100】
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【0304】
スキーム1
スキーム1に述べられるように、最初のステップで、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンとエトキシカルボニルイソチオシアネートとを反応させて、2−メルカプトピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オル(II)に環化されたチオウレア誘導体が得られた。次いで、チオール(II)を標準的な方法でメチル化して、中間体メチルチオエーテル(III)を生じさせた。
【0305】
【化101】
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【0306】
スキーム2
スキーム2で述べるように、(III)から始めて、さらに2つの中間体化合物を得ることができる。最初に、(II)のメルカプト基を前述のようにメチル化することで、NN−ジチルアニリンの存在下でホスホリル三塩化物を用いて(III)を塩素化することによって、4−クロロ−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(IV)が得られた。次に、(III)の酸化により、スルホン誘導体(XVII)を合成することができる。両中間体(IV)および(XVII)は、さまざまな合成ルートにより一般式(I)の本発明の化合物の合成のために使用することができる。
【0307】
【化102】
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【0308】
スキーム3
残基A、スキーム3に示すように、式A1NH2のアミンおよび4−アミノ−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(V)をつくりだす基剤としてのDIPEAを用いた(VI)の求核置換反応によって導入することができる。この場合、Aは一般式(I)の化合物の上部ベンジル構成ブロックを示している。
【0309】
【化103】
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【0310】
ここで、R、RからRは本明細書で定義されているような残基を示す。
次に、化合物(V)は3−クロロベンゾペルオキソ酸を用いて4−アミノ−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(VI)に酸化され、この物質は、一般式(I)で示される本発明の化合物をつくりだす一般式R−Hの化合物との反応によって置換することができる。ここでは、RとAは本明細書中に定義されているような残基を示す。
【0311】
【化104】
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【0312】
スキーム4
スキーム3で概要を述べたルートに替わる別の合成法を、中間体(XVII)で始まるスキーム4で述べる。1つの合成オプションとして、残基Rを導入するために求核(R−H)の反応が、アミンANHの組み込み(上の経路)の前に行われる。さらに、第2の合成オプションとして、塩素(XX)を得た後に、スルホンがRによって置換される前にその塩素を置換することも可能である。スキーム4による一般式(I)の化合物を得るためのこの合成方法の利点は、チオエーテルからスルホンを発生させるための酸化ステップ(ここでは(III)が(XVII)に変わる)がアミンANHとの反応による上部構成ブロックAの導入の前に行われることである。従って、酸化反応状態に敏感に反応する部分Aも導入することができ、それによって、本発明の化合物の範囲がかなり広がる。
【0313】
都合の良いことに、多くのオルト置換ベンジルアミンANHは、これらのものが一般式(I)で示される化合物の合成のための有益な開始物質であるところから、市場で入手できる。追加的な誘導体も、特許または非特許文献に開示されている公知の合成手順に従って、当業者が調製できる。
【0314】
原理的には、一般式A−NHで示される化合物の調製とそれによる一般式化合物(I)を有する本発明の化合物を調製するためには、2つの側面を考慮に入れる必要がある。第1はANH内でのベンジル性アミノ基の発生であり、第2はR−Rで示されるような望ましい置換パターンの導入である。
【0315】
前記のアミノメチルフェニル誘導体のために一般的に用いられている合成をスキーム5に示す。適切な開始物質はアリルハロゲン化物、スルホン酸塩、ニトリル、オキシム、ハロゲン化メタンおよび関連する前駆体などが含まれる。
【0316】
(R−Rで示されるような)特定の置換パターンを有する目標分子に応じて、有機化学分野の当業者であればそれぞれのベンジルアミン(XIII)に対する合成方法を個別的に決めて、どのポイントでアミノメチル基とそれらの関連前駆体が合成されるかについて決めることができよう。また、スキーム5は部分Aの具体的な実施例に過ぎない化合物(XIII)調製の例示的な合成方法を示しているだけで、これらの化合物においてRは水素である。当業者であれば、以下の合成ルートが本明細書中に定義されているようないずれかの残基Rを有するアミンA−NHの調製にも適していることは理解できよう。
【0317】
【化105】
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【0318】
スキーム5
一般式(I)で示される化合物におけるオルト置換基Rは水素とは異なっている。市販されている広い範囲の物質から開始して、その部分を該当する箇所に導入して請求項1に定義されているような化合物をつくりだすために多くの合成方法を適用することができ、それらの方法は合成分野の当業者には良く知られている。
【0319】
例えば、式(I)のR求核剤から誘導することができる。そうした場合、それは例えば2−フルオロベンゾニトリル誘導体(XIV、スキーム6)との反応を経由して導入することができる。その後で、対応するニトリル(XV)の還元によってオルト置換ベンジルアミン(XVI)を得ることができる。NuHによって示される求核剤の例は、アルコール、アミン類、チオル、またはピラゾールまたはトリアゾル誘導体などの五員ヘテロアロメートである。必要であれば、式(XV)または(XVI)で示される化合物を、スキーム3および4によって構成ブロック(A−NH)として使用する前に、あるいは使用した後に種々の位置で修正することができる。
【0320】
【化106】
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【0321】
スキーム6
アリルハロゲン化物、トリフレート、ボロン酸の芳香族置換のその他の例はN−、O−またはS−求核剤との銅媒介ウルマンまたはパラジウム触媒型ブッフバルト−ハートウィッグ反応である。
さらに、有機化学分野の当業者一般式(I)の化合物内に炭素−炭素結合を介してR結合できる反応も非常に多数ある。これらの反応には、アルキル、アリまたはヘテロアリホウ試薬、亜鉛試薬、マグネシウム試薬、錫試薬、または珪素試薬による適切なアリールハロゲン化物またはスルホン酸塩の(例えば、パラジウム、ニッケル、銅、または鉄種による)触媒クロスカップリング反応などが含まれるが、これらの例だけには限定されない。あるいはまた、置換基Rを導入するために、例えば、アルキル、アリール、ヘテロアリルハロゲン化物R−Xとのクロスカップリング反応で用いることができる上記の金属種の1つにアリルハロゲン化物やスルホン酸塩(例えば、トリフート)を変換することも可能である。さらに、スキーム3に関して、残基Rの一般的な導入スキームとは異なる合成オプションについて、以下のスキーム7−9において示してある。
【0322】
【化107】
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【0323】
スキーム7
例えば、中間体(VI)をスキーム3で異なった求核と反応させてすべて異なった残基AからAを(I)のR位置に有している誘導体(VII)−(IX)を得ることも可能である。
本発明の化合物の合成における1つの実施例で、式(XII)のアミドをシア基の導入を介して合成し、得られたニトリルをイミドエステル(XI)に変えて、次に一次または二次アミNHを用いて求核攻撃し、加水分解をすることで前記の関連アミド類を得た(スキーム7)。こうした実施例においては、残基Rはアミ基−CO−NAで示されている。例えば、AがR15でAがRの場合、Rが−Q−RでQ=−CO−NR15である状態が実現される。Rで示される残基−CO−NAの例は、−Q−Rであり、−Q=−CO−、−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−R、−CO−NR10−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、でこれらはスキーム7で述べる合成ルートに従って合成することができる。
より具体的には、R=−Q−RそしてQ=−CO−NR15−の場合、A=R15でAはRを示す。R=−CO−NH−(CH−NH、−CO−NH−(CH−Rの場合、A=HでAは(CH−NH、または(CH−Rを示す。R=−CO−NR10−(CH−Rの場合、A=R10でAは(CH−Rを示す。R=−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rでa=0、b=1、そしてQ=−CO−NR15−の場合、A=R15で、Aは(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rを示し、この場合、G、G、c、d、e、f、g、n、RおよびRは、本明細書中に定義されている通りである。
【0324】
=−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、a=0、b=1、そしてQ=−CO−NR15−の場合、A=R15でAは(CH−(G−(CH−(G−CH−Rを示す。この場合G、G、c、d、e、f、g、n、RおよびR本明細書中に定義されている通りである。
【0325】
【化108】
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【0326】
スキーム8
別の実施の形態で、メルカプタンASHを用いてスルホン(例えば(VI))を変換することで部分Aを導入することが可能で、この変換により、スキーム8で示されているようにオプションとしてはスルホキシド(X)に酸化することができるチオエーテル(IX)が得られる。ASH、例えばRによって示されている−S−Aあるいは−SO−Aとの反応を介してを導入することにより、Q=−S−あるいは−SO−である−Q−R、Q=−S−あるいは−SO−である−Q−(CH−R、Q=−S−あるいは−SO−である−Q−(CH−R、−SO−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rを得ることができ、この場合、Qは−S−でも−SO−であってもよく、a=0、b=1で、G、c、d、e、f、g、n、RおよびRは本明細書中に定義してある通りである。従って、Aは−R、−(CH−R、−(CH−R、−R、−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rおよび−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rで構成されるから選択することができ、この場合、G、c、d、e、f、g、n、RおよびRはスキーム8に関して上で示してあるように、Rのそれぞれの例に関して定義してある通りである。
【0327】
【化109】
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【0328】
スキーム9
別の実施の形態で、アルコールAOHを用いてスルホン(例えば(VI))を転換することで部分Aを導入して、エーテル(VII)を得ることができる。AOHとの反応を介してAを導入することによりにより示される−O−Aの例は、−Q=−O−である−Q−R、Q=−O−である−Q−(CH−RQ=−O−である−Q−(CH−R−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(C−(G−CH−Rを得ることができ、ここでQは−O−であってもよく、a=0、b=1そしてG、c、d、e、f、g、n、RおよびRは本明細書中に定義してある通りである。従って、Aは−R、−(CH−R、−(CH−R、−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rおよび−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rで構成されるから選択することができ、G、c、d、e、f、g、n、RおよびRはスキーム9で指定してあるようなRに関してそれぞれの例に関して定義されている通りである。
【0329】
さらに別の実施形態では、スルホン(例えば(VI))をHNAで示されるアミンを用いて転換することで部分NAを導入し、化合物(VIII)を得ることができる。HNAとの反応を介して−NAを導入することでで示されている−NAの例は、−Q=−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−であるQ−R、Q=−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−である−Q−(CH−R、−Q=−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−である−Q−(CH−R、−(CH−NH−(CH−R、−(CH−NR10−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rなどが得られる。
【0330】
具体的には、Rが−Q−Rである場合、Qは−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−およびm=0である−(CH−NR15で構成されるから選択することができ、この場合、AはR15を示し、Aは−R、−SO−R、−CO−R、−CO−NR15−Rおよび−CO−O−Rで構成される群から選択され、この場合、Rは本明細書中に定義してある通りである。
【0331】
が−Q−(CH−Rの場合、Qは−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−、そしてm=0である−(CH−NR15−で構成される群から選択することができ、はR15を示し、Aは−(CH−R、−SO−(CH−R、−CO−(CH−R、−CO−NR15−(CH−Rおよび−CO−O−(CH−Rで構成される群から選択され、は本明細書中に定義してある通りである。
【0332】
が−Q−(CH−Rの場合、Qは−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−およびm=0である−(CH−NR15で構成される群から選択することができ、AはR15を示し、Aは−(CH−R、−SO−(CH−R、−CO−(CH−R、−CO−NR15−(CH−Rおよび−CO−O−(CH−Rで構成される群から選択され、Rは本明細書中に定義する通りである。
【0333】
が−(CH−NH−(CH−Rの場合、mは0で、AはHを示し、Aは−(CH−Rで構成される群から選択され、この場合、Rは本明細書中に定義する通りである。
【0334】
が−(CH−NR10−(CH−Rの場合、m=0で、AはR10を示し、Aは−(CH−Rで構成される群から選択され、この場合、RとR10は本明細書中に定義する通りである。
【0335】
が、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rの場合、a=0およびb=1で、Qは−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−および−(CH−NR15−(m=0)で構成される群から選択することができ、その場合、AはR15を示し、そしてAは−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−SO−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−CO−(CH−(G−(CH−(G−(CH−R、−CO−NR15−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rおよび−CO−O−(CH−(G−(CH−(G−(CH−Rで構成される群から選択され、この場合、c、d、e、f、g、G、GおよびRは本明細書中に定義してある通りである。
【0336】
が、−(CH−(Q)−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rの場合、a=0およびb=1で、Qは−NR15−、−NR15−SO−、−NR15−SO−、−NR15−CO−、−NR15−CO−NR15−、−NR15−CO−O−および−(CH−NR15−(m=0)で構成される群から選択することができ、この場合はAはR15を示し、そしてAは、−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、−SO−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、−CO−(CH−(G−(CH−(G−CH−R、−CO−NR15−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rおよび−CO−O−(CH−(G−(CH−(G−CH−Rで構成される群から選択され、この場合、c、d、e、f、g、G、GおよびRは本明細書中に定義する通りである。
【0337】
式(I)で示されるいくつかの化合物は、当業者に公知の標準的な反応を用いて、任意の位置に結合することができる置換基を変えることによって誘導体化することができる。例えば、ニトロ基をアミノ基に還元して、そうしたアミノ基を塩化スルホニルを用いた反応でスルホンアミドに変換したり、カルボニル塩化物またはカルボン酸のその他の活性化された誘導体を用いた反応でカルボキシアミドに変換したり、イソシアネートを用いた反応で尿素に変換することができる。カルバメート置換基はトリフルオロ酢酸や塩酸などの酸との反応で、アミノ基、特に、tertーブチルカルバメートに開裂することができる。ルミル基は還元アミノ化の条件下での第一級アミンを用いた反応で、アミノメチル基に変換することができる。
教示
本発明のさらに別の態様で、一般式(I)による新規化合物は薬学的に活性のある薬剤として用いられる。
【0338】
本発明のさらに別の態様は日和見性疾患、免疫性疾患、自己免疫性疾患、心臓血管病、細胞増殖性疾患、感染症、勃起不全および発作を含む感染性疾患の予防および/または治療に有益な組成物を調製するための一般式(I)で示す化合物の使用に関係している。
日和見性感染を含む感染性疾患
本発明のさらに別の態様で、一般式(I)で示される化合物は日和見性疾患および日和見性感染を含む感染性疾患の予防および/または措置のための医薬品組成物の調製のためのものである。「感染性疾患」と言う用語は、ウィルス、細菌、プリオン、真菌類、および/または寄生虫によって引き起こされる感染症を含んでいる。
【0339】
特に、日和見性疾患を含むウィルスによって誘発される感染性疾患が対象となる。この態様の1つの好ましい実施の形態では、日和見性疾患を含むウィルスによって誘発される感染性疾患はレトロウィルス、ヒト内因性レトロウィルス(HERV)、ヘパドナウィルス、ヘルペスウィルス、フラビウィルス、およびアデノウィルスによって引き起こされるものである。好ましくは、上記レトロウィルスはレンチウゥルス類またはオンコレトロウィルス類から選択されるものであり、この場合、レンチウィルスは好ましくは、HIV−1、HIV−2、ネコに免疫不全を起こさせるウィルス(FIV)、ウシに免疫不全を起こさせるウィルス(BIV)、サルに免疫不全を起こさせるウィルス(SIVs)、HIVおよびSIV(SHIV)のキメラ、ヤギ関節過敏症ウィルス(CAEV)、ヒツジ脱髄性レンチウィルス(VMV)またはウマ伝染性貧血ウィルス(EIAV)で構成される群から選択され、好ましくはHIV−1およびHIV−2で、オンコレトロウィルスは好ましくは、HTLV−I、HTLV−IIまたはウシ白血病ウィルス(BLV)から選択され、好ましくはHTLV−IおよびHTLV−IIである。
【0340】
ヘパドナウィルスはHBV、地リス肝炎ウィルス(GSHV)またはウッドチャック肝炎ウィルス(WHV)から選択され、好ましくはHBVであり、ヘルペスウィルスは単純ヘルペスウィルスI(HSV−I)、単純ヘルペスウィルスII(HSV−II)、エプステイン−バール・ウィルス(EBV)、水痘帯状疱疹ウィルス(VZV)、ヒトサイトメガロウィルス(HCMV)またはヒト・ヘルペスウィルス8(HHV−8)で構成される群から選択され、HCMVが好ましく、そして、フラビウィルスはHCV、西ナイル、または黄熱病から選択される。
【0341】
上述のウィルスが薬剤抵抗性ウィルス系統を含んでいることは理解されよう。感染性疾患の例は以下の通りである。AIDS、多房性包虫病(AHD、エキノコックス症)、アメーバ症(赤痢アメーバ感染)、アンギオスロンギルス感染症、アニサキス症、炭疽病、バイリアサスカリス感染、ビブロブラズマ症(バベシア症)、バランチジウム感染、バランチジウム症、アライグマ回虫症、ビルハルジア(住血吸虫症)、ブラストシスチス・ホミニス症(ブラストミセス症)、ボレリア症、ポツリヌス中毒症、ブレーナード下痢、ブルセラ症、BSE(ウシ海綿状脳症)、カンジダ症、カピラリア症、カピラリア感染、CFS(慢性疲労症候群)、シャガス病(アメリカントリバノソーマ症)、水ぼうそう(水痘帯状疱疹ウィルス)、クラミジア・ニューモニア感染症、コレラ、慢性疲労症候群、CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)、肝吸虫症(肝吸虫感染症)、CLM(皮膚幼虫移行症)、コクシオイデス症、結膜炎、コクサッキーウィルスA16(手足口病)、クリプトコッカス症、クリプトスポリジウム感染症(クリプトスポリジウム症)、ネッタイイエ蚊(西ナイルウィルスのベクター)、皮膚幼虫移行症(CLM)、シクロスポラ症(シクロスポラ感染症)、C嚢虫症(神経嚢虫症)、サイトメガロウィルス症、デング熱、ディビリジウム症(イヌおよびネコのノミ条虫)、エボラウィルス出血性熱、エキノコックス病(多包虫症)、脳炎、大腸菌感染症、逆平均感染症、エントアメーバ・ハルトマンニ感染症、エントアメーバ・ヒストリチカ症(アメーバ赤痢)、エントアメーバ・ポレッキ感染症、蟯虫症(ギョウチュウ感染症)、エンテロウィルス感染症(非ポリオ)、エプステイン−バール・ウィルス感染症、E大腸菌感染症、食物性感染、足および口の疾患、真菌性皮膚炎、胃腸炎、グループA連鎖球菌病、グループB連鎖球菌病、ハンセン病(らい)、ハンタウィルス肺症候群、アタマジラミ感染症(シラミ寄生症)、ヘリコバクター・ピロリ感染症、血液疾患、ヘンドラ・ウィルス感染症、肝炎(HCV、HBV)、帯状ヘルペス(帯状疱疹)、HIV感染、ヒト・エーリキア症、ヒト・パラインフルエンザ・ウィルス感染症、インフルエンザ、イソスポラ症(イソスポラ感染症)、ラッサ熱、リーシュマニア症、カラアザール(カラアザール、リーシュマニア感染症)、らい、シラミ(カラダシラミ、アタマシラミ、毛ジラミ)、ライム病、マラリア、マールブルグ出血性熱、はしか、髄膜炎、ミコバクテリア誘発髄膜炎、蚊が媒介する疾病、非定型抗酸菌(MAC)感染症、ネグレリア属感染症、院内感染症、非病原性腸アメーバ感染症、糸状虫症(河川盲目症)、オピストルキス症(オピストルキス感染症)、パルボウィルス感染症、疫病、PCP(カリニ肺炎)、ポリオ、Q熱、狂犬病、呼吸系発疹ウィルス(RSV)感染症、リウマチ熱、リフトバレー熱、河川盲目症(オンコセルカ症)、ロタウィルス感染症、回虫感染症、サルモネラ症、腸炎菌、かいせん、細菌性赤痢、帯状疱疹、睡眠病、天然痘、連鎖球菌感染症、連鎖菌感染(条虫感染症)、破傷風、毒素ショック症候群、結核、潰瘍(消化性潰瘍性疾患)、バレー熱、腸炎ビブリオ感染症、ビブリオ・バルニカス感染症、ウィルス性出血熱、いぼ、水系感染性伝染病、西ナイルウィルス感染症(西ナイル脳炎)、百日咳、黄熱病。
免疫性疾患
本発明の別の態様は免疫性疾患、神経免疫性疾患、および自己免疫疾患の予防および治療のために一般式(I)で示される少なくとも1つの化合物と医薬に使用可能なその塩を使用することに向けられている。
【0342】
免疫性疾患とは、例えば、喘息および糖尿病、リューマチ性および自己免疫疾患、AIDS、移植器官および組織に対する拒絶反応(以下参照、鼻炎、慢性閉塞性肺疾患、骨粗しょう症、潰瘍性大腸炎、副鼻腔炎、エリテマトーデス、回帰感染、アトピー性皮膚炎/湿疹および職業性アレルギー、食物アレルギー、薬品アレルギー、重篤なアナフィラキシー性反応、過敏症、およびその他のアレルギー性疾患の発現、さらに抗体欠損、細胞媒介免疫不全(重症複合免疫不全、ディジョージ症候群、高IgE症候群、ウィスコット・オールドリッチ症候群、血管拡張性失調症など)、免疫媒介癌そして白血球欠損などを含む原発性免疫不全症などの非日常的な問題などである。
【0343】
全身性エリマトーデス、リューマチ性関節炎(RA)、多発性硬化症(MS)、免疫媒介またはタイプ1糖尿病、免疫媒介糸球体腎炎、皮膚硬化症、悪性貧血、脱毛症、天疱瘡、尋常性天疱瘡、重症筋無力症、炎症性腸疾患、クローン病、乾癬、自己免疫性甲状腺疾患、および橋本病、皮膚筋炎、グッドバスチャー症候群、重症偽麻痺性筋無力症、同所性眼炎、ブドウ膜炎、慢性進行性肝炎、原発性胆汁肝硬変、自己免疫性溶血性貧血、ウェルホーフ病、などの自己免疫疾患においては、特定の細胞が制御不能な状態で身体自身の組織や器官を攻撃し(自己免疫)、炎症反応およびその他の重大な症状や疾患をつくりだす。
【0344】
橋本甲状腺炎は最も一般的に見られる自己免疫疾患である。「自己免疫疾患」とは80以上の慢性的な病気を意味しており、これらの病気は甲状腺などの内分泌腺から腎臓などの器官、そして消化系に至るまですべてのものに影響を及ぼす場合がある。
【0345】
多くの異なった自己免疫疾患があり、それらの疾患はそれぞれ異なった方法で身体に影響を及ぼす場合がある。例えば、自己免疫反応では複数の硬化症では脳に、そしてクローン病では消化管に影響を及ぼす。全身性エリマトーデス(狼瘡)などその他の自己免疫疾患においては、影響を受けた組織や器官の変化は同じ病気でも個人差がある可能性がある。狼瘡にかかったある人は皮膚や関節に影響を受けるかもしれないし、他の人は皮膚、腎臓、そして肺に影響を受けるかも知れない。最終的に言えば、免疫系による特定の組織に対する損傷は、タイプ1糖尿病における膵臓内のインシュリン生産細胞の破壊の場合のように、永久的なものになる可能性がある。
心臓血管病
本発明による新しい化合物は以下のような心臓血管病の予防と治療にも有益である。
心臓肥大、成人先天性心疾患、動脈瘤、安定狭心症、不安定狭心症、狭心症、血管神経性水腫、大動脈弁狭窄症、大動脈瘤、不整脈、不整脈原右室異形成、動脈硬化症、動静脈奇形、心房細動、ベーチェット病、徐脈、心臓タンポナーゼ、心臓肥大、うっ血性心筋症、肥大性心筋症、拘束性心筋症、心臓血管予防、頸動脈狭窄、脳溢血、チャーグ・ストラウス症候群、糖尿病、エプスタイン奇形、アイゼメンガー複合、コレステロール塞栓症、バクテリア性心内幕炎、繊維筋性過形成症、先天性心疾患、心臓病、うっ血性心不全、心臓弁病、心臓発作、硬膜外血腫、血腫、硬膜下、ヒッペル−リンダウ病、うっ血、高血圧症、肺高血圧症、肥大成長、左室肥大、右室肥大、左心低形成症候群、低血圧症、間欠跛行、虚血性疾患、クリッペル・トレナウナイ・ウェーバー症候群、外側髄症候群、長いQT症候群僧帽弁脱出、もやもや病、皮膚粘膜リンパ節症候群、心筋梗塞、心筋虚血症、心筋炎、心膜炎、末梢血行障害、静脈炎、結節性多発性動脈炎、肺動脈弁閉鎖、レイノー病、再狭窄、スネドン症候群、狭窄症、上大静脈、閉塞症候群、X症候群、頻脈、高安動脈炎、遺伝性出血性毛細管拡張、毛細血管拡張症、側頭動脈炎、ファロー四徴症、閉塞性血栓性血管炎、血栓症、血栓塞栓症、三尖弁閉鎖、渦状静脈、血管疾患、管脈炎、血管攣縮、心室細動、ウィリアムズ症候群、末梢血管疾患、渦静脈および下肢潰瘍、深部静脈血栓、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群。
【0346】
好ましいのは、心臓肥大、成人先天性心臓疾患、静脈瘤、扁桃炎、狭心症、不整脈、心臓血管疾患防止、心筋症、うっ血性心不全、心筋梗塞、肺高血圧症、肥大成長、再狭窄、狭窄症、血栓、および動脈硬化症である。
増殖性疾患
本明細書中で使われる、「増殖性疾患」とは腫瘍、癌、悪性腫瘍およびその転移を意味する。さらに、それは「マス効果」(重要な器官の圧縮や血管などの狭い器官の閉塞をもたらして)有害となる可能性のある良性の増殖性疾患、あるいはある種のホルモンを過剰生産してしまう可能性がある内分泌組織の良性腫瘍も意味している。
【0347】
この増殖性不全および癌は好ましくは以下の疾病で構成される群から選択される。腺癌、脈絡膜悪性黒色腫、急性白血病、聴神経鞘腫、乳頭部癌、肛門癌、星状細胞腫、基底細胞癌、膵臓癌、類腱腫、膀胱癌、気管支癌、エストロゲン依存または不依存乳癌、バーキットリンパ腫、子宮癌、CUP−(不明の病原による癌腫)、大腸癌、小腸癌、小腸腫瘍、卵巣癌、子宮内膜癌、上衣腫、上皮癌タイプ、ユーイング肉腫、胃腸腫瘍、胃癌、胆嚢癌、胆嚢腫瘍、子宮癌、子宮頚部癌、頚部癌、神経病尼膠芽腫、婦人科腫瘍、耳・鼻および喉の腫瘍、血液腫瘍症、有毛状細胞性白血病、尿道癌、皮膚癌、皮膚精巣癌、脳腫瘍(神経膠腫)、腫瘍の脳転移、精巣癌、脳下腫瘍、カルチノイド、カポジ肉腫、喉頭癌、生殖細胞癌、骨癌、結腸直腸癌、頭部および首の腫瘍(耳・鼻・喉部の腫瘍)、結腸癌、頭蓋咽頭腫、口腔癌(口領域と唇上の癌)、中枢神経系の癌、肝臓癌、腫瘍の肝臓転移、白血病、眼瞼腫瘍、肺癌、リンパ腺癌(ホジキンス性および非ホジキンス性リンパ腫)、リンパ腫、胃癌、悪性黒色腫、悪性新形成、悪性腫瘍消化管、乳癌、肛門癌、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、ホジキンス病、菌状息肉腫、鼻癌、神経鞘腫、神経芽細胞腫、腎臓癌、腎細胞癌、非ホジキン・リンパ腫、希突起神経膠腫、食道癌、溶骨性腫瘍および骨形成性癌、骨肉腫、卵巣癌、膵臓癌、陰茎癌、形質細胞腫、前立腺癌、咽頭癌、直腸癌、網膜芽細胞腫、膣癌、甲状腺癌、シュネーベルガー病、食道癌、棘細胞腫、T細胞リンパ腫(菌状息肉腫)、胸腺種、チューブ癌、眼腫瘍、尿道癌、必尿器腫瘍、尿路上皮癌、外陰癌、いぼの出現、軟部腫瘍、軟部組織肉腫、ウイルムス腫瘍、子宮頚癌、舌癌、浸潤性乳管癌、浸潤性小葉癌、非浸潤性乳管癌、非浸潤性小葉癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、気管支腺腫、胸膜肺芽腫、中皮腫、脳幹グリオーマ、神経膠グリオーマ、小脳性星状細胞腫、小脳性アストログリオーマ、神経外胚様腫瘍、松果体腫瘍、子宮肉腫、唾液腺癌、肛門腺腺癌、肥満細胞腫、骨盤腫瘍、尿管腫瘍、遺伝乳頭腎臓癌、散発的乳頭腎臓癌、眼内黒色腫、原発性肝細胞癌(線維層板の変形を伴うおよび伴わない肝細胞癌)、胆管癌(胆管細胞癌)、まちまちの肝細胞性胆管癌、扁平上皮癌、悪性黒色腫、メルケル皮膚細胞癌、非黒色腫皮膚癌、下咽頭癌、鼻咽頭癌、口腔咽頭癌、口腔癌、扁平上皮癌、口腔黒色腫、AIDS−関連リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、中枢神経系のリンパ腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、横紋筋肉腫、悪性組織球症、線維肉腫、血管肉腫、血管外皮細胞腫、平滑筋肉腫、イヌの乳癌、およびネコの乳癌。
【0348】
さらに別の好ましい実施の形態においては、細胞増殖性疾患は癌である。好ましいのは以下の癌タイプである。慢性リンパ性白血病、慢性骨髄白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、まちまちの血統白血病などを含む白血病、膀胱癌、乳癌、乳房悪性腫瘍、中枢神経系の癌、結腸癌、胃癌、肺癌、腎臓癌、黒色腫、頭部および首の腫瘍(耳・鼻および喉の腫瘍)、卵巣癌、卵巣悪性腫瘍、子宮頸癌、頚部癌、頚部悪性腫瘍、神経膠芽腫、膵臓癌、膵臓悪性腫瘍、前立腺癌、胃癌、皮膚癌、皮膚精巣癌、ホジキン・リンパ腫、肝臓癌、肝臓への転移、および腎細胞癌。
炎症
さらに好ましい実施の形態で、前記炎症は、好ましくはサイトカインTNF−a、IL−1s、GM−CSF、IL−6および/またはIL−8によって媒介される。
【0349】
上に述べたように、一般式(I)による化合物は炎症性疾患の予防およびまたは治療のための薬学的に活性のある薬剤である。従って、これらの化合物はヒトを含む哺乳動物における炎症および炎症性疾患の予防および/または治療のための医薬品組成物を製造するために用いられる。
【0350】
炎症性疾患は炎症性および非炎症性の状態から発出する場合があり、これらの状態は以下のリストに示すような侵入生物、あるいは刺激性、外傷性、代謝性、アレルギー性、あるいは突発性の原因によってもたらされる可能性がある。
I. 急性感染
A.ウィルス性 B.細菌性
II. 非感染性の原因
III.慢性的(肉芽腫性)疾患
A.細菌性 B.スピロヘータ性
C.真菌性(菌によるもの) D.突発性
IV. アレルギー性、免疫性、および突発性不全
A.過敏反応
B.免疫および突発性不全
V. 種々の炎症状態
A.寄生虫による感染
B.吸入が原因 急性(熱的)障害
汚染および吸入アレルギー
発がん性の物質
C.放射線障害 放射線壊死
このように、ここに開示されている化合物は、ウィルス、細菌、プリオンおよび寄生虫などの侵入生物によって起こされる炎症の予防および/または治療と、刺激性、外傷性、代謝性、アレルギー性、自己免疫性、あるいは突発性の理由により起こされる炎症の予防および/または治療のために用いることができる。
【0351】
従って、ここに開示されている化合物は、炎症に関係あるいは関与するウィルス、寄生虫、および細菌によって開始される、あるいは起こされる炎症性疾患の予防および/または治療に有益である。
【0352】
以下の細菌は炎症性疾患を引き起こすことが知られている。マイコプラズマ・プルモニス(例えば、慢性肺疾患(CLD)、ネズミの慢性呼吸器系疾患を引き起こす)、ウレアプラズマ−ウレアリチカム(新生児で肺炎を引き起こす)、マイコプラズマ・ニューモニアエおよびクラミジア・ニューモニアエ(慢性喘息を引き起こす)、C.ニューモニアエ(アテローム性動脈硬化、咽頭炎から蓄膿症を伴う肺炎、ヒトの冠動脈疾患を引き起こす)、ヘリコバクター・ピロリ(ヒトの冠動脈疾患、胃潰瘍を)引き起こす。
【0353】
以下のウィルスは炎症性疾患を起こすことが知られている。ヘルペスウィルス、特にサイトメガロウィルス(ヒトの冠動脈疾患を引き起こす)。
ここに開示されている化合物は上述の細菌やウィルスによって起こされるおよび/または誘発および/または開始および/または強化される炎症性疾患の予防および/または治療に有用である。
【0354】
さらに、式(I)の化合物は、中枢神経系(CNS)の炎症性疾患、炎症性リューマチ性疾患、血管の炎症性疾患、中耳の炎症性疾患、炎症性腸疾患、皮膚の炎症性疾患、炎症性疾患によるぶどう膜炎、咽頭の炎症性疾患の予防および/または治療に有用である。
【0355】
中枢神経系(CNS)の炎症性疾患の例は以下の通りである。藻類による不全、プロトテコーシス、細菌性不全、腫れ物、細菌性髄膜炎、突発性炎症性不全、好酸球性髄脳膜炎、ネコの灰白脳炎、肉芽腫髄膜脳脊髄炎、髄膜炎、ステロイドに反応する髄膜炎動脈炎、種々の髄膜炎/髄膜脳炎、グレーハウンド犬での髄膜脳炎、壊死性脳炎、膿肉芽腫髄膜膿脊髄炎、シェーカー犬病、CNSの糸状菌疾患、寄生性脳脊髄炎、プリオン蛋白質誘発疾患、ネコの海綿状脳症、原虫性脳炎、脳脊髄炎、トキソプラズマ病、ネオスポラ症、肉胞子虫病、エンセファリトゾーン病、トリパノソーマ病、アカントアメーバ病、ビロブラスマ病、リーシュマニア病、リケッチア性障害、ロッキー山紅斑熱、イヌのエールリヒア症、サケ中毒、ウィルス性不全、オーエスキー病、ボルナ病、イヌのヘルペス・ウィルス脳脊髄炎、イヌの脳脊髄膜炎、イヌの幼年期におけるジステンバー性脳脊髄膜炎、慢性再発性脳脊髄膜炎、ワクチン後のイヌのジステンバー性脳炎、ネコの免疫欠損ウィルス、ネコの感染性腹膜炎、ネコの白血病ウィルス、イヌの感染性肝炎、ラクロス・ウィルス脳炎、パルボウィルス脳炎、狂犬病、ワクチン後の狂犬病。
【0356】
炎症性リューマチ性疾患の例は、リューマチ性関節炎、皮膚硬化症、狼瘡、多発性筋炎、皮膚筋炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、ライター症候群、若年性リューマチ性関節炎関節炎などである。
【0357】
血管の炎症性疾患の例は脈管炎、脈管炎における自己抗体、顕微鏡的多発血管炎、巨細胞動脈炎、高安動脈炎、中枢神経系の脈管炎、閉塞性血栓性血管炎(ビュルガー病)、細菌、菌類、および寄生虫感染に伴う脈管炎、脈管炎性およびリューマチ性脈管炎、全身性エリマトーデスにおける脈管炎、突発性炎症性筋障害における脈管炎、再発性多発性軟骨炎、類肉腫症における全身性脈管炎、脈管炎と悪性腫瘍、および薬品に誘発される脈管炎である。
【0358】
中耳の炎症性疾患の例は、急性化膿性中耳炎、水疱性鼓膜炎、および慢性化膿性中耳炎で、これらは粘膜病、コレステリン腫、あるいは両方の結果として発現する場合もある。
炎症性腸疾患の例は、潰瘍性大腸炎とクローン病である。
【0359】
皮膚の炎症性疾患の例は、急性炎症性皮膚疾患、じんましん(蕁麻疹)、海面皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、刺激物質接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、多形紅斑(EMマイナー)、スチーブン−ジョンソン症候群(SJS、EMメジャー)、中毒性表皮壊死症(TEN)、慢性炎症性皮膚疾患、乾癬、扁平苔癬、円板状紅斑狼瘡、および尋常性坐瘡である。
【0360】
ぶどう膜炎は眼の中および/または上にある炎症で、身体のいずれかの箇所の炎症と関係している場合がある。ほとんどの場合、身体のどこかの箇所の疾患の一部としてぶどう膜炎をもっている患者は、その病気に気づいている。ぶどう膜炎を有している患者の過半数はそれに関連した外から見える全身性の病気は持っていない。ぶどう膜炎の原因は感染性の原因、マスカレード症候群、免疫媒介が疑われる疾病、および/または主として眼に限定される症候群である。
【0361】
以下のウィルスが感染症と関係している。ヒト免疫不全ウィルス、ヘルペス・シンプレックス・ウィルス、およびサイトメガロウィルス。
細菌あるいはスピロヘータが惹起・誘発・開始および/または亢進させる炎症は結核、ハンセン病、プロプリオンバクテリア、梅毒、ウィップル病、レプトスピラ症、ブルセラ症、それにライム病である。
【0362】
寄生虫(動物または寄生虫洋のもの)が惹起・誘発・開始および/または亢進させる炎症はトキソプラズマ病、アカントアメーバ病、トキソカラ症、蓑虫症、糸状虫症である。
真菌類によって惹起・誘発・開始および/または亢進される炎症性疾患の例はヒストプラズマ症、コクシジオイデス症、カンジダ症、アスペルギルス症、スポロトリクム症、酵母菌症およびクリプトコックス症である。
【0363】
マスカレード症候群は、例えば、白血病、リンパ腫、網膜色素変性、および網膜芽腫である。
免疫媒介が疑われる疾病は以下の疾患で構成される群から選択することができる:
強直性せきつい炎、ベーチェット病、クローン病、薬品あるいは過敏反応、間質性腎炎、若年層のリューマチ性関節炎、川崎病、多発性硬化症、乾癬性関節炎、ライター症候群、再発性多発性軟骨炎、類肉腫症、シェーグレン症候群、全身性エリマトーデス、潰瘍性大腸炎、脈管炎、白斑性皮膚炎、フォークト・コヤナギ・ハラダ症候群。
【0364】
主に眼に限定されている症候群は、例えば、急性多病巣性色素上皮症、急性網膜壊死、バードショット脈絡膜症、フックス虹彩異色性毛様体炎、緑内障毛様体炎の発症、レンズ誘発ぶどう膜炎、多病巣性脈絡膜炎、扁平部炎、葡行性脈絡膜腺、交感性眼炎、および外傷である。
【0365】
咽頭の炎症性疾患の例は胃食道逆流(咽喉頭)疾患、小児性咽頭炎、成人の急性咽頭感染、慢性(肉芽腫性)疾患、アレルギー、免疫、および突発性不全および種々の炎症状態である。
【0366】
小児性咽頭炎は咽頭気管炎(クループ)、呼吸器疾患(咽頭蓋炎)、ジフテリアなどの急性(ウィルス性または細菌性)感染症として知られており、非感染性の行源は、例えば、偽性クループおよび外傷性咽頭炎である。
【0367】
成人の急性咽頭感染症は、例えば、ウィルス性咽頭炎、通常の上部呼吸器感染、咽頭気管炎、ヘルペス・シンプレックス、細菌性咽頭炎、声問上炎、咽頭膿瘍、および淋病である。
【0368】
慢性(肉芽腫性)疾患は、細菌性疾患、結核、ハンセン病、硬腫、放線菌症、野兎病、鼻疽病、スピロヘータ性(梅毒性)疾患、真菌性(菌性)疾患、カンジダ症、酵母菌症、ヒストプラズマ症、コクシジウム症、アスペルギルス病、突発性疾患、類肉芽腫症、およびウェゲナー肉芽腫症で構成される群から選択される。
【0369】
アレルギー性、免疫性、および突発性不全とは、例えば、過敏反応、血管性浮腫、スティーブンス−ジョンソン症候群、免疫性および突発性不全、免疫無防備状態宿主の感染、リューマチ性関節炎、全身性エリマトーデス、良性粘膜類天疱瘡、再発性多発性軟骨炎、ショーグレン症候群、およびアミロイドである。
【0370】
雑多な炎症性状態とは、例えば、寄生虫感染、旋毛虫病、リーシュマニア症、住血吸虫症、齧歯類シンガムス、吸入咽頭炎、急性(熱性)傷害、汚染および吸入アレルギー、発癌性物質、放射線傷害、放射線咽頭炎、放射線壊死、声帯乱用、声帯出血、筋肉緊張発生困難、および接触潰瘍と肉芽腫である。
発作
一般式(I)による新規の化合物は医薬に使用可能なその塩と同様に発作の治療にも有用である。本発明の別の態様で、一般式(I)で示される化合物は、医薬に使用可能なその塩と同様に、蛋白質キナーゼに対する阻害剤、好ましくは細胞性蛋白質キナーゼに対する阻害剤として用いられる。
【0371】
この態様の1つの好ましい実施の形態で、前記の細胞性蛋白質キナーゼはサイクリン依存蛋白質キナーゼ(CDK)で構成されている。このサイクリン依存蛋白質キナーゼは、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6、CDK7、CDK8、CDK9、CDK10、CDK11、CrkRS(Crk7、CDC2−関連蛋白質キナーゼ 7)、CDKL1(サイクリン依存蛋白質キナーゼ状のもの 1)、KKIALRE、CDKL2(サイクリン依存蛋白質キナーゼ状のもの 2)、KKIAMRE、CDKL3(サイクリン依存蛋白質キナーゼ状のもの 3)、NKIAMRE、CDKL4、サイクリン依存蛋白質キナーゼ状のもの1に類似している、CDC2L1(細胞分裂サイクル2状のもの 1)、PITSLRE B、CDC2L1(細胞分裂サイクル2状のもの 1)、PITSLRE A、CDC2L5(細胞分裂サイクル2状のもの 5)、PCTK1(PCTAIRE 蛋白質キナーゼ 1)、PCTK2(PCTAIRE 蛋白質キナーゼ2)、PCTK3(PCTAIRE 蛋白質キナーゼ 3)またはPFTK1(PFTAIRE 蛋白質キナーゼ 1)で構成される群から選択することができる。
【0372】
さらに好ましい実施の形態で、前記サイクリン依存蛋白質キナーゼはCDK7である。従って、一般式(I)の化合物および医薬に使用可能なその塩はCDK7に対する阻害剤として用いられる。
【0373】
驚くべきことに、一般式(I)による化合物と医薬に使用可能なその塩は他の蛋白質キナーゼと比較し、さらに、他のサイクリン依存蛋白質キナーゼと比較して、CDK7を選択的に阻害することが分かった。従って、一般式(I)による化合物と医薬に使用可能なその塩はCDK7に対する選択的な阻害剤として用いられる。
【0374】
本明細書中で用いられる場合、キナーゼ「阻害剤」とはキナーゼの量および/または活性を下方制御、減少、阻害あるいはその他の形で制御できるすべての化合物を意味している。これらのキナーゼの阻害は、この技術分野で知られている種々のメカニズムのいずれかによって達成することができ、それらのメカニズムにはキナーゼにポリペプチドを直接結合させること、キナーゼを変性するかその他の方法で不活性化させること、あるいはキナーゼをコードする遺伝子(例えば、mRNへの転写、初期のポリペプチドへの翻訳、および/または成熟した蛋白質への最終的なポリペプチドを修飾するなど)のメカニズムが含まれる。一般的には、キナーゼ阻害剤は蛋白質、ポリペプチド、核酸、小さな分子、あるいはその他の化学的構成部分であってもよい。
【0375】
本明細書中で用いられる場合、「阻害する」または「阻害」という用語は、1つの化合物の能力を下方制御する、低下させる、減少させる、抑える、不活性化させること、あるいは1つの酵素の活性や、酵素や蛋白質および/またはウィルス複製を少なくとも部分的に阻害することを意味する。
【0376】
本発明のさらに別の態様において、哺乳動物、特にヒトにおいては、日和見的な疾病も含めて感染性の疾病を防ぐおよび/または治療する方法が提供され、その方法は一般式(I)で示され前記の日和見的な疾病を含む感染性の疾病を防ぐおよび/または治療するのに効果的な少なくとも1つの化合物を一定量その哺乳動物に投与するステップを含んでいる。この方法の1つの好ましい実施形態においては、日和見的は疾病を含むその感染性の疾病とはウィルスによって誘発される感染性の疾病である。日和見的な疾病を含むそのウィルスによって誘発される感染性の疾病はレトロウィルス、ヘパドナウィルス、ヘルペスウィルス、フラビウィルスおよび/またはアデノウィルスによって惹起される。この方法のさらに好ましい1つの実施形態では、上記のレトロウィルスはレンチウィルスあるいはオンコレトロウィルスから選択され、この場合、そのレンチウィルスはHIV−1、HIV−2、FIV、BIV、SIVs、SHIV、CAEV、VMVあるいはEIAVで構成される群から選択され、HIV−あるいはHIV−2であることが好ましく、そして、そのオンコレトロウィルスはHTLV−I、HTLV−IIあるいはBLVで構成される群から選択される。この方法のさらに別の好ましい実施形態においては、上記のヘパドナウィルスはHBV、GSHVまたはWHVから選択され、HBVであることが好ましく、上記のヘルペスウィルスはHSV−I、HSV−II、EBV、VZV、HCMVあるいはHHV8で構成される群から選択され、HCMVであることが好ましく、そして上記のフラビウィルスはHCV、西ナイルまたは黄熱病ウィルスから選択される。
【0377】
本発明のさらに別の態様では、哺乳動物、特にヒトにおける日和見的な疾病、プリオン病、免疫性疾病、自己免疫性疾病、心臓血管の疾病、細胞増殖性疾病、炎症、勃起不全、および発作を含む感染性の疾病を予防および/または治療するための方法が提供され、その方法は、上記の日和見的な疾病、プリオン病、免疫性疾病、自己免疫性疾病、心臓血管の疾病、細胞増殖性疾病、炎症、勃起不全、および発作を含む感染性の疾病を予防および/または治療するのに効果的な少なくとも1つの一般式(I)で示される化合物あるいは医薬に使用可能なその塩を一定量その哺乳動物に投与するステップを含んでいる。
【0378】
さらに別の好ましいいくつかの実施形態では、日和見的な疾病、プリオン病、免疫性疾病、自己免疫性疾病、心臓血管の疾病、細胞増殖性疾病、炎症、勃起不全、および発作を含む感染性の疾病として治療の対象となる具体的な疾病は、上に開示した群から選択される。
【0379】
ここに開示されている上記の方法や指示においては、表1に明確に表示してある化合物を用いるのが好ましい。本発明の別の態様は、薬学的活性剤として用いられる上記一般式(I)で示される少なくとも1つの化合物を別の治療剤との組み合わせで投与してもよいことである。
【0380】
上記指示のために、一般式(I)で示されるHIV化合物を以下のクラスから選択される抗レトロウィルス剤との組み合わせで投与してもよい。
1)ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTIs)
2)非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤 (NNRTIs)、
3)プロテアーゼ阻害剤(PIs)、
4)溶解阻害剤あるいは
5)免疫刺激剤
従って、本発明の別の態様は一般式(I)で示される少なくとも1つの新規化合物および/または医薬に使用可能なその塩で構成されると少なくとも1つの抗レトロウィルス剤、特に上に述べた薬剤のうちの少なくとも1つとの薬剤組み合わせに関係している。
【0381】
従って、本発明による化合物は、日和見的な疾病、プリオン病、免疫性疾病、自己免疫性疾病、心臓血管の疾病、細胞増殖性疾病、炎症、勃起不全、および発作を含む感染性の疾病を予防および/または治療するための医薬製剤を製造するために使用される。
【0382】
本発明による上記医薬組成物あるいは製剤は活性成分としての本発明による少なくとも1つの化合物を少なくとも1つの医薬に使用可能な(つまり、毒性のない)基剤、賦形剤および/または希釈剤と共に含んでいる。本発明による上記医薬組成物は、公知の方法で、通常の固体あるいは液体基質あるいは希釈剤と適切な適用量レベルでの特定の通常の薬学的につくられた補助剤内で調製することができる。好ましい調剤は経口投与に適している。これらの投与形態は、例えば、丸薬、錠剤、フィルム錠剤、コーティングされた錠剤、カプセル、粉末、および座薬などである。
【0383】
さらに、本発明は皮膚、皮内、胃内、皮膚内、血管内、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、膣内、口内、経皮、直腸内、舌下、などを含む非経口投与のための医薬製剤を含んでおり、この製剤は、典型的な媒体および/または希釈剤に加えて、少なくとも本発明による1つの化合物および/または活性成分として医薬に使用可能なその塩を活性成分として含んでいる。
【0384】
少なくとも1つの本発明による化合物および/または医薬に使用可能なその塩を活性成分として含む本発明による医薬製剤は、通常は、意図された投与形態、つまり経口投与に関連して選択された適切な基剤と共に、錠剤、カプセル(固体か半固体か液体が充填されている)、粉末、ゲル、エリキシル、分散性顆粒、シロップ、懸濁液などの形状で、そして、通常の医薬品規範に従って投与される。例えば、錠剤かカプセルの形状で経口投与をするためには、上記の活性薬品成分はいずれかの経口性の非毒性で医薬に使用可能な担体、好ましくは、ラクトース、澱粉、サクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マニトール、エチルアルコール(液体充填カプセル)などの不活性基剤と共に組み合わせることができる。さらに、適切な結合剤、潤滑剤、崩壊剤、およびコーティング剤もその錠剤やカプセルに組み入れることができる。粉末および錠剤は約5−約95重量%の一般式(I)で示されるピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン誘導体あるいはそれに類似した化合物、あるいはそのそれぞれの医薬に使用可能なその塩を活性成分として含んでいてよい。
【0385】
適切な結合剤には澱粉、ゼラチン、天然の砂糖、コーン甘味料、それにアカシア、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン・グリコールおよびワックス類などの天然および人工のゴムが含まれる。適切な潤滑剤にはホウ酸、ナトリウムベンゾエート、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどがある。適切な崩壊剤には澱粉、メチルセルロース、グアーガムなどがある。甘味料、芳香剤、および適切な場合には保存剤を用いてもよい。崩壊剤、希釈剤、潤滑剤、結合剤については、以下により詳しく述べる。
【0386】
さらに、本発明による医薬品組成物はその治療効果、例えば、抗ヒスタミン活性などを最大にするため、いずれか1つ、あるいは複数の成分あるいは活性成分量を調節しながら放出できるように抑制放出形態で製剤化することができる。抑制放出のために適した剤形には、異なった崩壊速度の複数の層を有する錠剤、活性成分が充填され錠剤状に成型された放出制御ポリマー性マトリックス、あるいはそうした充填あるいはカプセル化多孔性ポリマーマトリックスを含んだカプセルなどである。
【0387】
液体形式の製剤には溶液、懸濁液、および乳剤などがある。1つの例として、非経口注入のための水あるいは水/プロピレングルコール溶液、経口用溶液のための甘味料あるいは不透明化剤の添加、懸濁液、および乳剤があってもよい。液体形式の製剤は鼻腔を通じての投与のための溶液が含まれる。
【0388】
吸入に適したエアゾール製剤には溶液と粉末形態の固体が含まれていてもよく、それらは、不活性物や圧縮ガス、例えば窒素などの医薬に使用可能な基剤との組み合わせで存在していてもよい。
【0389】
座薬をつくるためには、ココアバターなどの脂肪酸グリセリドの混合物などの低融点ワックスを最初に溶かし、次に、例えば撹拌などの方法で活性成分を均一に拡散させる。そして、この溶融された均一の混合物を適切なサイズの型に注入して、冷やして、それによって固化させる。
【0390】
固体形態の製剤も含まれ、これは使用の少し前に経口または非経口投与のための液体形態の製剤に変えることを意図したものである。こうした液体形態には溶液、懸濁液、および乳剤などがある。
【0391】
本発明による化合物は経皮的に投与されてもよい。経皮的に投与される組成物はクリーム、ローション、エアゾールおよび/または乳剤の形状を持っていてもよく、この目的のためにこの技術分野で知られているような基材や貯水タイプの経皮投与用パッチ内に含めることもできる。
【0392】
本明細書中で用いられている「カプセル」という用語は、活性成分で構成される組成物を保持あるいは含むための、例えば、メチルセルロース、ポリビニルアルコールあるいは変性ゼラチンや澱粉などでつくれた特殊な容器あるいは封入用の器を意味する。固い殻を有するカプセルは通常は骨や豚皮からつくられる比較的高いゲル強度のゼラチンでつくられる。このカプセル自体が少量の染料、不透明化剤、可塑剤および/または保存剤を含んでいる場合もある。
【0393】
錠剤の下に、活性成分を含む圧縮あるいは成形された固体剤形が適切な希釈剤と共に埋め込まれている。この錠剤は湿式造粒法あるいは乾燥造粒法によって得られた混合物あるは粒状物の圧縮、あるいはこの技術分野でよく知られている圧縮によって調製することができる。
【0394】
経口ゲルとは親水性半固体基質内に分散あるいは溶液化された活性成分を意味する。
構成用粉末とは、活性成分と、例えば、水や果汁内に懸濁させることができる適切な希釈剤を含む粉末ブレンドのことである。
【0395】
通常その組成物あるいは剤形の主要部分を構成する適切な希釈剤はラクトース、サクロース、マニトール、およびソルビトール、小麦、コーンライスおよびポテトから得られる澱粉、そして、微小結晶性セルロースなどのセルロースである。組成物内での希釈剤の量は組成物総量の約5から約95重量%、好ましくは約25から約75重量%、そしてより好ましくは約30から約60重量%である。
【0396】
崩壊剤という用語は1つの薬品を分解させて薬学的活性成分の放出(崩壊)を支持するためにその組成物に加えられる物質を意味している。適切な崩壊剤は、澱粉、ナトリウム・カルボキシルメチル澱粉などのような「冷水可溶性」修正澱粉、ロカスト・ビー、カラヤ、グアール、トラガントそして寒天などの天然および合成ゴム、メチルセルロースおよびナトリウム・カルボキシルメチル・セルロースや微小結晶性セルロースなどのようなセルロース誘導体、そして、ナトリウム・クロスカラメロースなどのような架橋微小結晶性セルロース、アルギン酸およびアルギン酸ナトリウムなどのようなアルギネート、ベントネートなどのような粘土類、そして、発泡性混合物などである。組成物内での崩壊剤の量はその組成物の約2−約20重量%、より好ましくは約5から約10重量%の範囲である。
【0397】
結合剤は粉末粒子を結合あるいは「糊付け」して微粒をつくることによってそれらの凝集性を強め、それによってその製剤内での「接着剤」として機能する物質である。結合剤は希釈剤や増量剤内にすでにある凝集力を増大させる。適切な結合剤にはサクロースなどの砂糖類、小麦やコーンライスおよびポテトから得られる澱粉、アカシア、ゼラチンおよびトラガントなどのような天然ゴム、アルギン酸塩やアルギン酸ナトリウムおよびアンモニウムカルシウムアルギン酸塩などのような海草からの誘導体、メチルセルロースやポリビニルピロリドンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのようなセルロース物質、そして、マグネシウムアルミニウムシリケートなどのような無機化合物である。その組成物内での結合剤の量はその組成物の約2から約20重量%、好ましくは約3から約10重量%、そしてより好ましくは約3から約6重量%である。
【0398】
潤滑剤とは、摩擦とか摩耗を減らすことによって、圧縮後に錠剤顆粒などを型あるいは鋳型から取り出すせるようにするために剤形に加えられる一連の物質を意味している。適切な潤滑剤にはステアリン酸マグネシウムやステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸カリウムなどの金属ステアリン酸化物、ステアリン酸、高融点ワックス、および塩化ナトリウム、ナトリウムベンゾエート、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールおよびD、L−ロイシンなどのその他の水溶性潤滑剤などがある。潤滑剤は通常は圧縮前の最後のステップで加えられるが、それはそれらが細粒の表面に存在していなければならないからである。組成物内での潤滑剤の量はその組成物の約0.2から約5重量%、好ましくは約0.5から約2重量%、そしてより好ましくは約0.3から約1.5重量%である。
【0399】
滑り剤とは医薬品の成分の凝結を防ぎ、流動が円滑で均一に行われるように細粒の流動特性を改善する物質である。適切な滑り剤には二酸化珪素およびタルクがある。組成物内での滑り剤の量はその組成物の約0.1から約5重量%であり、好ましくは約0.5から約2重量%の範囲である。
【0400】
発色剤とは組成物あるいは剤形の発色をもたらす添加剤のことである。そうした発色剤には粘土あるいは酸化アルミニウムなどの適切な吸収材上に吸収される食品グレードの染料を含むことができる。発色剤の量はその組成物の約0.1から約5重量%、好ましくは約0.1から約1重量%の範囲である。
実施例
化合物の調整
本明細書の記述において用いられている略号は以下の意味を有している。
CDCl(重水素化クロロホルム);cHex(シクロヘキサン);DCM(ジクロロメタン);DIPEA(N−ethylエチル−N、N−ジソプロピルアミン);DMF(ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);eq(同等);ES(電子スプレイ);EtOAc(酢酸エチル);EtOH(エタノール);mCPBA(3−クロロベンゼンペルオキソ酸);MeOH(メタノール);MeCN(アセトニトリル);MS(質量分析);NMR(核磁気共鳴);Pd(dppf)Cl(ジクロロメタンとの[1、1’−bisビス(ジクロロホスフィノ)フェロセネ]ジクロロパラジウム(II)複合体);iPrOH(イソプロパノール);RT(室温);sat.aq.(飽和水性);SiO(シリカゲル);TFA(トリフルオロ酢酸);THF(テトラヒドロフラン)、KHMDS(カリウムヘキサメチルシラジド)、FRET−信号(蛍光共鳴エネルギー移動)、MBP substrat(ミエリン塩基性蛋白質)、ATP(アデノシントリホスファーゼ)、HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)、EGTA(エチレングリコールテトラ酢酸)、EDTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)、DTT(ジチオトレイトール)、CycH(サイクリン−H).CycA(サイクリン−A)、MAT1(交配型遺伝子1)、PYBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート)、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)、Pd−PEPPSI−IPent(ジクロロ[1,3−ビス(2、6−ジ−3−ペンチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II))。
調製例
中間体(II):8−イソプロピル−2−チオキソ−23−ジヒドロピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(1H)−オン
【0401】
【化110】
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【0402】
20mlのDCMに4−イソプロピル−1H−ピラゾール5−アミン(2.5g、20mmol)を溶かした冷却溶液に、10mlのDCMにエトキシカルボニルイソチシアネート(2.6g、20mmol)を溶かしたものを滴下して加えた。得られた懸濁液を30mlのDCMでさらに希釈して、そして2時間撹拌した。生成物を集めてDCMで洗浄し、そして乾燥させた。2.0g(7.8mmol)のこの原物質を3.2g(23.4mmol)と共に15mlのMeCN内で2時間還流させた。酢酸で慎重に中和させた後、溶を真空中で除去した。残った固形物を水に懸濁させた。この生成物を集めて水で洗浄して乾燥させたところ、標題の化合物(II)が無色の粉末として得られた。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.14(d、J=6.8Hz、6H)、3.12(h、J=6.8Hz、1H)、7.88(s、1H)、12.60(s、ブロード、1H)、13.34(s、ブロード、1H);MS(ES)C8H10N4OSは、210.06を必要とし、211.3(M+H)と認められた。
中間体(III):8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−オン
【0403】
【化111】
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【0404】
4.0g(19.1mmol)の開始物質(II)を60mlのエタノールおよび19.1mlの2MNaOHに溶解した。その溶液を氷槽で冷却して、MeI(0.67g、4.76mmol)を20分以内で滴下して加えた。一晩中撹拌した後、この溶液6MHClで酸性化させ、その溶を減圧下で取り除いた。残った固形物を水に懸濁させた。生成物を集めて水で洗浄し乾燥させたところ、標題の化合物(III)が無色の粉末として得られた。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.27(d、J=7.0Hz、6H)、2.55(s、3H)、3.02(h、J=7.0Hz、1H)、7.92(s、1H)、12.73(s、ブロード、1H);MS(ES)C9H12N4OSは、224.07を必要とし、225.1(M+H)が認められた。
中間体(IV):4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]−トリアジン
【0405】
【化112】
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【0406】
25.0g(0.111mol)の中間体(III)と53ml(0.334mol)のNN−ジエチルアニリンを300mlのPOClに溶かしたものを90℃で3時間撹拌した。揮発物を減圧下で取り除いて、残った油分をさらに精製することなく用いた。
MS(ES)C9H11ClN4Sは、242.04を必要とし、243.0(M+H)が認められた。
中間体(XXI):4−(ベンジルオキシ)−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【0407】
【化113】
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【0408】
中間体(IV)(原液15gの中間体(III)から調製)の溶液に、10.5ml(0.101mol)のベンジルアルコール、20mlのMeCN、および46.7molのDIPEA(0.268mmol)を加えて、その反応混合物を一晩中撹拌した。反応が終了しなかったので、さらに7.0mlのアルコールと23.4mlのDIPEAを加えた。この反応混合物をさらに4時間撹拌してから、酢酸エチルで希釈して2MNaOHで洗浄した。水相を酢酸エチルで二度抽出させた。結合した有機相を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させた。生成物を330gのシリカゲルとシクロヘキサン/酢酸エチルのグラジエントを用いたカラムクロマトグラフィーで精製したところ、所望の生成物が赤っぽい油分として得られた。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.25(d、J=6.92Hz、6H)、2.52(s、3H)、3.05(h、J=6.92Hz、1H)、5.63(s、2H)、7.37−7.42(m、3H)、7.50−7.53(m、2H)、8.01(s、1H);MS(ES)C16H18N4OSは、314.12を必要とし、314.9(M+H)が認められた。
中間体(XXII):4−(ベンズイルオキシ)−8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【0409】
【化114】
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【0410】
8.9g(28.3mmol)のチオエーテル(XXI)を200mlのDCMに溶解して、8.9gのmCPBA(51mmol)を加えた。1時間後に、4.5gのmCPBAを加えた。この反応混合物をさらに1時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈して2MNaOHで洗浄した。水相は酢酸エチルを用いて二度抽出させた。結合した有機相を塩水で洗浄して、MgSO上で乾燥させて、濾過し蒸発させた。この生成物を330gのシリカゲルとシクロヘキサン/酢酸エチルのグラジエントを用いたカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を赤っぽい油分として得た。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.29(d、J=6.92Hz,6H)、3.18(h、J=6.92Hz、1H)、3.41(s、3H)、5.79(s、2H)、7.41−7.46(m、3H)、7.57−7.59(m、2H)、8.35(s、1H);
MS(ES)C16H18N4O3Sは、346.11を必要とし、347.3(M+H)が認められた。
方法A:アミンA−NHによる塩化物(IV)の芳香族求核置換反応
中間物(V−a):N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0411】
【化115】
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【0412】
47mlの(520mmol)POClと27.1ml(179mmol)のPhNEtに13.4g(60mmol)の中間体(III)を溶解した溶液を90℃の温度で1.5時間撹拌した。揮発物を減圧加熱で取り除いた。残った油分(粗中間体(IV))をアセトニトリルに25g(120mmol)の(2−(1H−ピラゾール−1−イル)フェニル)メタンアミンと52mlのDIPEAを溶解した溶液に加えて、50℃の温度で一晩中撹拌した。この溶液を濃縮し、酢酸エチルで希釈してから2N NaOHと塩水で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥させてから、濾過し、蒸発させた。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ、クロロヘキサン/酢酸エチルで溶出)を使って精製した。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.27(d、J=7.2Hz、6H)、2.40(s、3H)、3.04(h、J=7.2Hz、1H)、4.66(d、J=4.8Hz、2H)、6.56(m、1H)、7.37−7.46(m、4H)、7.81(m、1H)、7.96(s、1H)、8.18(m、1H)、9.09(ブロード、1H);MS(ES)C19H21N7Sは、379.48を必要とし、379.9(M+H)が認められた。
中間体(V−b)−(V−ae)
標記の化合物(V−b)−(V−ae)を1mmolスケールで方法Aと同様に調製した。
【0413】
【表2-1】
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【0414】
【表2-2】
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【0415】
【表2-3】
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【0416】
【表2-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0417】
【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
【表2-6】
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【0419】
方法B:チオエーテル(V)の酸化
中間体(VI−a):N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0420】
【化116】
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【0421】
チオエーテル(V−a)(17.4g;45.9mmol)を300mlのDCMに溶解して、23.9g(138mmol)mCPBAを少しずつ加えて、温度を30℃に維持した。4時間後に、反応混合物を2N NaOHと塩水で洗浄し、乾燥して(MgSO)完全な乾燥状態になるまで蒸発させた。得られた生成物を酢酸エチルとシクロヘキサンを用いてシリカ上でクロマトグラフィーにかけた。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.30(d、J=7.2Hz、6H)、3.15(h、J=7.2Hz、1H)、3.24(s、3H)、4.75(s、2H)、6.55(m、1H)、7.41−7.56(m、4H)、7.80(m、1H)、8.21(m、1H)、8.28(s、ブロード、1H)、9.73(ブロード、1H);MS(ES)C19H21N7O2Sは、411.2を必要とし、412.3(M+H)が認められた。
方法H:アミンANHによる塩素(XX)の置換
中間体(VI−ag):N−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
【0422】
【化117】
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【0423】
1.2g(4.69mmol)の中間体(XVII)を12.8ml(141mmol)のPOClと2.1ml(14.1mmol)のNN−ジエチルアニリン内で100℃の温度下で1.5時間撹拌した。揮発物を減圧下で取り除いた。残った油分をアセトニトリルに溶解させて3回蒸発させた。粗塩素(XX)をアセトニトリルで9mlに希釈して1.5ml(0.782mmol)に等分して用いた。この溶液の1つの等分部を233mg(0.938mmol)のN−(2−(アミノメチル)フェニル)塩酸メタンスルホンアミドと409μl(2.35mmol)のDIPEAを2mlのアセトニトリルに溶かしたものに加えた。この反応混合物を室温下で一晩中撹拌し、酢酸エチルで希釈して、飽和水性NaHCO溶液で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させて、真空で濃縮させた。酢酸エチルとシクロヘキサンのグラジエントを用いたシリカ上でのクロマトグラフィーで標題の化合物(VI−ag)を得た。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.31(d、J=6.9Hz、6H)、3.06(s、3H)、3.15(h、J=6.9Hz、1H)、3.28(s、3H)、4.89(d、J=6.2Hz、2H)、7.21−7.45(m、4H)、8.29(s、1H)、9.3(s、1H)、9.73(t、J=6.2Hz、1H);MS(ES)C17H22N6O4S2は、438.11を必要とし、439.4(M+H)が認められた。
方法I:エーテル(XII)のアミンANHによる置換
中間体(VI−ak):N−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)メタンスルホンアミド
【0424】
【化118】
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【0425】
30.0mg(0.087mmol)の中間体(XXII)と15.3mg(0.087mmol)の(24−ジクロロフェニル)メタンアミンを0.5mlのNMP内で120℃の温度下で40分間加熱した。酢酸エチルを加えて、その反応混合物を2M水性NaOH溶液と塩水で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥して、減圧で濃縮させた。酢酸エチルおよびシクロヘキサンのグラジエントを用いて12gシリカゲル上でクロマトグラフィーを行って、標題の化合物(VI−ak)を得た。
MS(ES)C16H17Cl2N5O2Sは、413.05を必要とし、414.2(M+H)が認められた。
中間体(VI−b−VI−bs)
標題の化合物(VI−b)−(VI−af)は、約0.1−1mmolスケールで、方法Bと同様に、関連するチオエーテル類から調製した。化合物(VI−ag)−(VI−aj)方法Hと同様に合成した。化合物(VI−al)−(VI−bs)を方法Iと同様に合成した(塩酸塩としてNHを用いた場合には、DIEPAを添加した)。
【0426】
【表3-1】
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【0427】
【表3-2】
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【0428】
【表3-3】
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【0429】
【表3-4】
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【0430】
【表3-5】
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【0431】
【表3-6】
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【0432】
【表3-7】
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【0433】
【表3-8】
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【0434】
【表3-9】
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【0435】
【表3-10】
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【0436】
【表3-11】
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【0437】
【表3-12】
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【0438】
【表3-13】
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【0439】
【表3-14】
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【0440】
方法C:O−求核剤によるスルホン(VI)の求核置換
化合物(VII−1):N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0441】
【化119】
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【0442】
25mg(0.061mmol)のメチルスルホン(VI−a)をtert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(37mg、0.183mmol)およびKHMDS(0.183mmol)をDMFに溶かした溶液に加えて、70℃の温度で一晩中撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈して、10%水性NaHCOと塩水で洗浄して、MgSOで乾燥させ、濾過して、真空中で濃縮させた。TFA内でBoc−保護基を取り除いて、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いてRP−HPLCを行い、純粋な化合物(VII−1)を得た。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.26(d、J=6.8Hz、6H)、1.84(m、ブロード、2H)、2.07(m、ブロード、2H)、2.98(h、J=6.8Hz、1H)、3.10(m、ブロード、2H)、3.20(m、ブロード、2H)、4.66(d、J=6.4Hz、2H)、5.06(m、1H)、6.57(dd、J=J=2.4Hz、1H)、7.43(m、4H)、7.81(d、J=2.4Hz、1H)、7.96(s、1H)、8.20(d、J=2.4Hz、1H)、9.15(t、J=6.4Hz、1H);MS(ES)C23H28N8Oは、43224を必要とし、433.2(M+H)が認められた。
中間体(XVII):8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オ
【0443】
【化120】
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【0444】
7.3g(42.7mmol)のmCPBAを3.0g(13.4mmol)のチオエーテル(III)を300mlのDCMに溶かしたものに少しずつ加えた。スルホンへの転換が完了した段階で、反応混合物を2Mの水性NaOH/塩水(1:1)を用いて抽出させた。水相のpHを1に調整して、酢酸エチルで抽出させた。結合有機相を乾燥させ(MgSO、濾過し、減圧下で濃縮させた。この粗生成物をシリカカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチルを用いたグラジエント溶離)によって精製した。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.25(d、J=6.9Hz、6H)、3.02(h、J=6.9Hz、1H)、3.19(s、3H)、7.73(s、1H);MS(ES)C9H12N4O3Sは、256.06を必要とし、257.1(M+H)が認められた。
中間体(XVII):8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[15−a[1,3,5]トリアジン−4−オ
【0445】
【化121】
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【0446】
2.7g(10.6mmol)のメチルスルホン(XVII)を10mlのDMFに溶かしたものを3.6g(31.6mmol)の1−メチルピペジン−4−オールと0.76g(31.6mmol)のNaHを5mlのDMFに溶かした溶液に加えた。この反応混合物を30分かけて60℃加熱し、メタノールで希釈し、2M水性HClで中和して、シリカゲルに吸着させた。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチルを用いたグラジエント溶離)で精製して、標題の化合物(XVIII)を得た。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.23(d、J=6.9Hz、6H)、2.00−2.10(m、ブロード、2H)、2.17−2.27(m、ブロード、2H)、2.67(s、3H)、2.89 (h、J=6.9Hz、1H)、3.10−3.26(m、ブロード、4H)、5.13(m、ブロード、1H)、7.75(s、1H);MS(ES)C14H21N5O2は、291.17を必要とし、292.1(M+H)が認められた。
中間体(XIX):4−クロロ−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【0447】
【化122】
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【0448】
0.30g(1.03mmol)の中間体(XVIII)、4.7g(30.9mmol)のPOClおよび0.46g(3.09mmol)のNN−ジエチルアニリンを混合して、80℃の温度下で2時間撹拌した。減圧下で揮発物を取り除いて、粗生成物を等分して用いた。
MS(ES)C14H20ClN5Oは、309.14を必要とし、310.3(M+H)が認められた。
方法G:アミンANHによる塩化物(XIX)の求核性置換
化合物(VII−56):N−(2−フルオロベンル)−8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0449】
【化123】
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【0450】
0.103mmolの中間体(XIX)を0.5mlのアセトニトリルに溶かしたものに、0℃にて、66μlのDIPEAと24mg(0.19mmol)の(2−フルオロフェニル)メタンアミンを加えた。この混合物を40℃の温度で1時間撹拌し、RP−HPLC(0.1%のTFAを含んでいる水/アセトニトリルを用いたグラジエント)によって精製したところ、化合物(VII−56)が得られた。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.25 (d、J=6.8Hz、6H)、1.71−2.2(m、4H)、2.79(m、3H)、2.97(h、J=6.8Hz、1H)、3.11(m、ブロード、2H)、3.29−3.48(m、ブロード、2H)、4.70(m、2H)、5.00(m、1H)、7.12−7.20(m、4H)、7.96(s、1H)、9.29(m、1H);MS(ES)C21H27FN6Oは、398.22を必要とし、399.5(M+H)が認められた。
化合物(VII−01)−(VII−141)
標題の化合物(VII−2)−(VII−52)、(VII−77)−(VII−126)と(VII−129)−(VII−141)を方法Cと同様に関連するメチルスルホ(VI)から調製した(いくつかの例では、KHMDSの代わりにNaHを塩基として用いた)。化合物(VII−53)−(VII−76)と(VII−127)−(VII−128)は方法と同様に合成した。
【0451】
【表4-1】
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【0452】
【表4-2】
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【0453】
【表4-3】
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【0454】
【表4-4】
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【0455】
【表4-5】
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【0456】
【表4-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0457】
【表4-7】
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【0458】
【表4-8】
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【0459】
【表4-9】
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【0460】
【表4-10】
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【0461】
【表4-11】
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【0462】
【表4-12】
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【0463】
【表4-13】
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【0464】
【表4-14】
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【0465】
【表4-15】
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【0466】
【表4-16】
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【0467】
【表4-17】
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【0468】
【表4-18】
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【0469】
【表4-19】
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【0470】
【表4-20】
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【0471】
【表4-21】
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【0472】
【表4-22】
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【0473】
【表4-23】
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【0474】
【表4-24】
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【0475】
【表4-25】
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【0476】
【表4-26】
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【0477】
【表4-27】
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【0478】
【表4-28】
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【0479】
【表4-29】
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【0480】
【表4-30】
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【0481】
【表4-31】
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【0482】
【表4-32】
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【0483】
【表4-33】
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【0484】
【表4-34】
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【0485】
方法J:中間体(XXIII)を用いたC−Cクロスカップリング
化合物 (VII−141):N−(2−シクロブチルベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0486】
【化124】
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【0487】
40mg(0.068mmol)のヨウ素(XXIII)(最後のBoc脱保護ステップは行わずに、方法Cと同様に中間体(VI−bo)から調製したもの)を0.5mlのトルエン5.4mg(0.0068mmol)に溶かした溶液に、ジクロロ[13−ビス(26−ジ−3−ペンチルフェニル)イミダゾール−2−イルイデン](3−クロロ−ピリジル)−パラジウム(II)を加えた。この反応混合物を窒素で脱気して、0.544ml(0.272mmol)の臭化シクロブチル亜鉛溶液(THF中0.5M)を0℃にて滴下して加えた。氷槽を取り除いて、この反応混合物を室温で90分間撹拌した。中間生成物をカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製した。20%TFA/DCMでBoc−保護基を取り除いて、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCによって純粋な生成物を得た。
MS(ES)C24H32N6Oは、420.26を必要とし、421.2(M+H)が認められた。
化合物(VII−141)−(VII−144)
化合物(VII−142)−(VII−144)を方法Jと同様に合成した。
【0488】
【表5】
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【0489】
中間体(XXV):(R)−tert−ブチル3−((4−((tert−ブトキシカルボニル)(2−ヒドロキシ−ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート
【0490】
【化125】
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【0491】
483mg(0.83mmol)の中間体(XXIV)(最後のBoc脱保護ステップは行わずに、方法Cと同様に中間体(VI−bn)から調製)を10mlのDCMに溶かした溶液に543mg(2.49mmol)のBocOと20.3mg(0.083mmol)のDMAPを加えた。この混合物を室温で2時間撹拌して、同じ量のBocOとDMAPを加えた。1時間後に、溶を減圧下で取り除いて、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製した。
MS(ES)C37H48N6O6は、672.36を必要とし、673.6(M+H)が認められた。
【0492】
577mg(0.86mmol)の中間体ベンジルエーテルを25mlのエタノール/酢酸エチル(1:1)(H−Cube:流量1ml/min;10%Pd/C;60℃°)内で水素化した。この粗生成物をカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製した。
MS(ES)C25H34N6O4は、582.32を必要とし、583.6(M+H)が認められた。
方法K:中間体(XXV)の誘導体
化合物(VII−145):(R)−2−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)酢酸フェニル
【0493】
【化126】
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【0494】
3μlの塩化アセチルを0℃の温度で、20mgの中間体(XXV)と14.2μlのトリエチルアミンを0.4mlのDCMに溶かした溶液に加えた。この混合物を0℃の温度で反応が完了するまで撹拌した。この反応混合物をカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製した。20 %のTFA/DCMを用いてBoc保護基を取り除き、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCを行って、純粋な化合物を得た。
MS(ES)C22H28N6O3は、424.22を必要とし、425.4(M+H)が認められた。
化合物(VII−145)−(VII−150)
化合物(VII−146)−(VII−150)を中間体(XXV)から、方法Kと同様に合成した。関係する求電子の性質に応じて、反応も室温で行われた。
【0495】
【表6-1】
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【0496】
【表6-2】
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【0497】
方法N:中間体(XXIII)から得られるスルホキシイミン
化合物(VII−151):N−(2−(((8−イソプロピル−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−SS−ジメチルスルホキシイミン
【0498】
【化127】
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【0499】
20mg(0.034mmol)のヨウ素(XXIII)(最後のBoc脱保護ステップは行わずに、方法Cと同様に中間体(VII−bo)から調製)、3.7μlの(ジメチルスルフィニルイデン)アミン、1.6mgのCuIおよび27.7mgのCs2CO3を0.5mlのトルエン内で110℃の温度で一晩中撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈して、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させて、真空中で濾過、濃縮した。この粗生成物を酢酸エチル/シクロヘキサンのグラジエントを用いてシリカゲル上で精製した。
【0500】
得られた中間体を20%のTFA/DCMに溶解した。Boc基が開裂された後、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCを行って、標題の化合物を得た。
MS(ES)C22H31N7O2Sは、457.23を必要とし、458.1(M+H)が認められた。
方法O:チオエーテル類の酸化
化合物(VII−152):8−イソプロピル−N−(2−(メチルスルフィニル)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0501】
【化128】
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【0502】
脱保護ステップは行わずに、(VII−118)に関して述べたのと同じ方法で、Boc保護基(VII−118)を得た。そして、223mg(0.436mmol)のチオエーテルを83mg(0.48mmol)のmCPBAを用いて、0℃の温度下で10mlのDCM内で酸化した。1時間後に、この反応混合物を酢酸エチルで希釈して、2MNaOH溶液と塩水で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥させて、減圧で濃縮させ、酢酸エチル/シクロヘキサンのグラジエントを用いてシリカゲル上で精製した。得られた中間体を20%のTFA/DCM内に溶解した。Boc基が開裂された後、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCを行って標題の化合物が得られた。
MS(ES)C21H28N6O2Sは、428.20を必要とし、429.2(M+H)が認められた。
化合物(VII−152)−(VII−154)
化合物(VII−152)−(VII−154)を方法Oと同様に合成した。スルフィニルの代わりに関連するスルホニルが望ましい場合は、温度を上昇させて、追加等量のmCPBAを用いた。
【0503】
【表7】
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【0504】
方法D:N−求核剤によるメチルスルホン類(VI)の置換
化合物(VIII−16)
【0505】
【化129】
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【0506】
25mg(0.061mmol)のメチルスルホン(VI−a)をtert−ブチル27−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボキシレート(28mg、0.122mmol)をNMPに溶かした溶液に加えて、120℃の温度で18時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈して、10%の水性NaHCOと塩水で洗浄して、MgSOで乾燥させ、過し、真空中で濃縮した。残ったBoc保護基をTFA内で取り除いて、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCを行って、純粋な化合物(VIII−16)を得た。
H−NMR(400MHz、CDCl、300K)δ1.18(d、J=6.8Hz、6H)、2.09(m、ブロード、4H)、3.23(h、J=6.8Hz、1H)、3.95−4.05(m、ブロード、8H)、4.72(d、J=6.0Hz、2H)、6.55(m、1H)、7.26−7.42(m、4H)、7.54(s、1H)、7.81(m、1H)、7.87(m、1H)、9.26(t、J=6.0Hz、1H)、9.85(s、ブロード、2H);MS(ES)C25H31N9は、457.27を必要とし、458.4(M+H)が認められた。
化合物(VIII−1)−(VIII−62)
化合物(VIII−1)−(VIII−62)を方法Dに従って、化合物(VIII−16)に述べたのと同様に、関連するメチルスルホン(VI)から調製した。いくつかの例で、DMFを溶媒として用い、4等量NEtを追加的な塩基として用いた。
【0507】
【表8-1】
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【0508】
【表8-2】
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【0509】
【表8-3】
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【0510】
【表8-4】
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【0511】
【表8-5】
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【0512】
【表8-6】
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【0513】
【表8-7】
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【0514】
【表8-8】
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【0515】
【表8-9】
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【0516】
【表8-10】
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【0517】
【表8-11】
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【0518】
【表8-12】
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【0519】
【表8-13】
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【0520】
【表8-14】
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【0521】
【表8-15】
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【0522】
方法E:メチルスルホン(VI)のS−求核剤による置換
化合物(X−2):8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルスルフィニル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)ベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0523】
【化130】
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【0524】
30mg(0.07mmol)のメチルスルホン(VI−d)をtert−ブチル 4−メルカプトピペリジン−1−カルボキシレート(46mg、0.21mmol)とKHMDS(29mg、0.15mmol)をDMFに溶かした溶液に加えた。この反応混合物を室温で一晩中撹拌して、酢酸エチルで希釈し、10%の水性NaHCOおよび塩水で洗浄し、MgSOを用いて乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮させた。この粗生成物をDCMに溶解させて、氷槽内で冷却した。14mgのmCPBA(0.081mmol)を3つの部分に分けて、2時間かけて加えた。この反応混合物を2Mの水性NaOHの溶液に注いで、DCMで抽出させた。有機層を分離し、2Mの水性NaOHおよび塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させて濾過し、真空中で濃縮させた。TFA内で保護基を取り除き、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCを行って、標題の純粋な化合物(X−2)を得た。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.30(d、J=6.8Hz、3H)、1.31(d、J=6.8Hz、3H)、1.47(d、ブロード、J=12.3Hz、1H)、1.76(m、ブロード、2H)、2.07(d、ブロード、J=12.3Hz、1H)、2.62(m、ブロード、1H)、2.80(m、ブロード、1H)、2.99(m、1H)、3.14(h、J=6.8Hz、1H)、3.24(d、ブロード、1H)、3.32(d、ブロード、1H)、4.80(m、2H)、7.18−7.42(m、6H)、7.66(m、1H)、8.22(m、ブロード、1H)、8.23(s、1H)、8.56(m、ブロード、1H)、9.85(t、J=5.9Hz、1H)。MS(ES)C24H28N6OS2は、480.18を必要とし、481.7(M+H)が認められた。
化合物(X−1)−(X−9)
標題の化合物(X−1)−(X−6)を方法Eに従って関連するメチルスルホン(VI)から調製した。スルホン(X−7)は追加等量のmCPBAを用いて、温度を高めた状態で(X−1)と同様に調製した。チオエーテル(X−8)と(X−9)は、Boc保護基を取り除くためにTFAを用いて関連する中間体(IX)から調製した。
【0525】
【表9-1】
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【0526】
【表9-2】
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【0527】
中間体(XI):エチル4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル-ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルブイミデート
【0528】
【化131】
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【0529】
200mg(0.49mmol)の(VI−a)と63mg(0.97mmol)のKCNを1mlのNMPを溶かしたものを4時間80℃の温度で加熱した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈して、シリカ(シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製して、中間体ニトリルを無色の固体として発生させた。
H−NMR(400MHz、d−DMSO、300K)δ1.30(d、J=6.8Hz、6H)、3.13(h、J=6.8Hz、1H)、4.73(s、2H)、6.55(m、1H)、7.39−7.45(m、4H)、7.80(m、1H)、8.19(m、1H)、8.28(s、1H)、9.67(s、ブロード、1H);MS(ES)C19H18N8は、358.17を必要とし、359.1(M+H)が認められた。
この中間体を3.2mlの1.25MHCl/エタノールに溶解させて、60℃の温度で一晩中撹拌した。減圧で蒸発物を除去して、標題の化合物(XI)を乾燥させた。それをさらに精製することなく用いた。
MS(ES)C21H24N8Oは、404.21を必要とし、406.1(エステル、M+H)が認められた。
方法F:エチルカルブイミデート(XI)から得たアミド(XII)
化合物(XII−1):4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシアミド
【0530】
【化132】
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【0531】
20mg(0.045mmol)の中間(XI)と0.23mmolのtert−ブチル 4−(アミノメチル)ピペジン−1−カルボキシレートを200μlのエタノールに溶かしたものを密閉管内において120℃の温度下で一晩中加熱した。この反応混合物を冷却して、酢酸エチルと塩水で分けた。有機相を乾燥させて(MgSO)、濾過し、乾燥状態にまで蒸発させた。次に、Boc保護基−をTFA内で室温にて取り除いた。水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いたRP−HPLCを行って、純粋な標題の化合物(XII−1)を得た。
MS(ES)C25H31N9Oは、473.27を必要とし、474.1(M+H)が認められた。
中間体(XXVI):エチル4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシレート
【0532】
【化133】
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【0533】
13.16g(29.85mmol)の中間体(XI)を121mlのエタノールおよび97.0mlの3MのHClに溶解した。この反応混合物を室温で一晩中撹拌した。この混合物を水に注いで、ジクロロメタンで三回抽出させた。有機相を炭酸水素ナトリウムと塩水で洗浄したその有機相を乾燥し蒸発させた。8.8gの標題の生成物が得られた。
MS(ES)C21H23N7O2は、405.19を必要とし、406.1(M+H)が認められた。
H−NMR(300MHz、CDCl3)、δ(ppm):1.31(d、J=6.9Hz、6H)、1.50(t、J=7.1Hz、3H)、3.35(m、1H)、4.51(q、J=7.0Hz、2H)、4.82(d、J=6.4Hz、2H)、6.53(t、J=2.2Hz、1H)、7.30−7.43(m、3H)、7.80(d、J=2.0Hz、1H)、7.84−7.90(m、2H)、7.94(s、1H)、8.54(t、J=6.4Hz、1H)。
中間体(XXVII):4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボン酸
【0534】
【化134】
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【0535】
2.5g(6.17mmol)の中間体(XXII)を43mlのTHFと25.6mlの0.5MNaOHに溶かした。この混合物を室温で5時間撹拌した。水を加えて、その混合物をBMEで3回抽出させた。水相をクエン酸でpH5に調節してから酢酸エチルで抽出させた。第2の有機相を乾燥させて、蒸発させた。1.72g(4.56mmol)の標題の生成物が得られた。
MS(ES)C19H19N7O2は、377.16を必要とし、378.1(M+H)が認められた。
H−NMR(300MHz、CDCl3)、δ(ppm):1.27(d、J=6.9Hz、6H)、3.13−3−27(m、1H)、4.78(d、J=6.6Hz、2H)、6.48(t、J=2.1Hz、1H)、7.25−7.40(m、3H)、7.73(dd、J=5.7/2.3Hz、2H)、7.83(d、J=1.4Hz、1H)、7.91(s、1H)、8.82(t、J=6.0Hz、1H)。
方法L:酸(XXVII)から得たアミド(XII)
化合物(XII−7):(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)(26−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)メタノン
【0536】
【化135】
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【0537】
50mg(132μmol)の8−イソプロピル−4−(2−ピラゾール−1−イル−ベンジルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボン酸、20mg(141μmol、1.07eq)の6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザ−2−アゾニアスピロ[3.3]ヘプタンオキレートおよび64mg(168μmol、1.28eq)のHATUを1.8mlのDMFに溶解して0℃に冷却した。52mg(512μmol、3.89eq)のトリエチルアミンを加えた。この反応混合物を一晩中撹拌してから、室温まで温度を上昇させた。この混合物を酢酸エチルに溶かして、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および塩水で洗浄した。有機相を乾燥し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上で精製して、10/30のシクロヘキサン/酢酸エチルで溶出させたところ、(XII−7)のBoc保護中間体を得た。
MS(ES)C29H35N9O3は、557.29を必要とし、558(M+H)+および580(M+Na)が認められた。
【0538】
45mg(80.7μmol)の(XII−7)のBoc保護中間体を1mlのジクロロメタン内に0℃で溶かした。92mg(807μmol、10eq)のトリフルオロ酢酸を加えた。この反応混合物を一晩中撹拌した。反応混合物を蒸発させて、残留物をシリカゲル上で精製して、90/10のクロロホルム/メタノールで溶出させた。34mgの標題の生成物が得られた。
MS(ES)C24H27N9Oは、457.23を必要とし、458(M+H)+および480(M+Na)が認められた。
化合物(XII−1)−(XII−11)
化合物(XII−1)−(XII−5)を方法Fと同様に合成した。化合物(XII−6)−(XII−11)は方法Lと同様に合成した。
【0539】
【表10-1】
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【0540】
【表10-2】
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【0541】
【表10-3】
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【0542】
中間体(XXVIII):(4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メタノール
【0543】
【化136】
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【0544】
6.0g(14.8mmol)のエステル(XXVI)を126mlのTHFに溶解して、0 ℃に冷却した。1.12gの(29.6mmol)LiAlHを30mlのTHFに懸濁させた懸濁液を滴下して加えた。その混合物を0℃の温度で1時間撹拌した。その後、飽和塩化アンモニウムを加えて、酢酸エチルで抽出させた。有機相を乾燥し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上で90/10のシクロヘキサン/酢酸チルを用いて溶出させた。2.7g(7.43mmol)の標題の生成物が得られた。
MS(ES)C19H21N7Oは、363.18を必要とし、364.2(M+H)が認められた。
H−NMR(300MHz、CDCl3)、δ(ppm):1.32(d、J=6.7Hz、1H)、1.61(br、1H)、3.10−3.26(m、1H)、3.82(t、J=4.5Hz、1H)、4.65(d、J=4.3Hz、2H)、4.75(d、J=6.5Hz、2H)、6.53(t、J=2.1Hz、1H)、7.30−7.45(m、3H)、7.69(dd、J=7.1/1.6Hz、1H)、7.78(d、J=2.0Hz、1H)、7.83(s、1H)、7.89(dd、J=1.4Hz、1H)、8.34(t、J=6.3Hz、1H)。
中間体(XXIX):4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルバルデヒド
【0545】
【化137】
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【0546】
385mg(908μmol)のデス−マルティンペリオジナンを1.5mlのジクロロメタンに溶解して、0℃に冷却した。300mg(0.825mmol)の中間体(XXVIII)を1.5mlのジクロロメタンに溶かしたものを滴下して加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムで中和させて、ジクロロタンで抽出させた。有機相を乾燥し、蒸発させた。300mgの標題の生成物が粗生成物として得られ、それをさらに精製することなく、次のステップで用いた。MS(ES)C19H19N7Oは、361.17を必要とし、362.2(M+H)が認められた。
H−NMR(300MHz、CDCl3)、δ(ppm):1.29(d、J=6.9Hz、6H)、3.16−3.32(m、1H)、4.77(d、J=6.6Hz、1H)、6.47(t、J=2.1Hz、1H)、7.23−7.37(m、3H)、8.6(t、J=6.4Hz、1H)、9.85(s、1H)。
方法M:アルデヒド(XXIX)による還元的アミノ化
化合物(XXX−1):N1−((4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)メチル)エタン−12−ジアミン
【0547】
【化138】
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【0548】
21mg(133μmol、1.2eq)のN−Boc−エチレンジアミン、1mg(1mol%)のクロロ−(ペンタメチル−シクロペンタジエル)−{5−メトキシ−2−{1−[(4−メトキシフェニル)イミノ−N]エチル}フェニル−C}−イリジウム(III)および40mg(111μmol)の8−イソプロピル−4−(2−ピラゾール−1−イル−ベンジルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルバルデヒドを1mlのMeOHに溶かした。111μlのルミン酸−トリメチルアミン−複合体(5:2)を加えて、その反応混合物を80℃の温度で1時間撹拌した。水を加えて、酢酸エチルでその混合物を抽出させた。有機相を水で3回洗浄して、次に塩水で洗浄した。この有機相を乾燥させて、溶を蒸発させた。残留物をシリカゲル上で精製し、99/1のジクロロタン/メタノールで出させた。25mgのBoc−保護中間体が得られた。
MS(ES C26H35N9O2は、505.29必要とし、506(M+H)および528(M+Na)が認められた。
この中間体21mg(42μmol)を360μlのジクロロメタン内に0℃ で溶解させた。48mg(416μmol、10eq)のトリフルオロ酢酸を加えた。この反応混合物を一晩中撹拌した。反応混合物を蒸発させて、残留物をシリカゲル上で精製し、90/10のクロロホルム/メタノールで溶出させた。
MS(ES)C21H27N9は、405.24を必要とし、406(M+H)および428(M+Na)が認められた。
化合物(XXX−1)−(XXX−14)
化合物(XXX−2)−(XXX−14)を、方法Mと同様に合成した。
【0549】
【表11-1】
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【0550】
【表11-2】
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【0551】
【表11-3】
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【0552】
【表11-4】
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【0553】
方法P:酸(XXVII)から得たエステル(XXXI)
化合物(XXXI−1):1−メチルピロリジン−3−イル 4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボキシレート
【0554】
【化139】
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【0555】
50mg(132μmol)の8−イソプロピル−4−(2−ピラゾール−1−イル−ベンジルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−カルボン酸を3mlのメタノールに溶解した。13mg(132μmol)のトリメチルアミンを加えて、その反応混合物を室温で撹拌した。30分後に、この混合物を乾燥状態にまで蒸発させた。残留物を3mlのジクロロメタンに溶解させた。16mg(159μmol)の3−ヒドロキシ−1−メチルピロリジンと76mg(146μmol)のベントリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートを加えて、この反応混合物を室温で一晩中撹拌した。この混合物を酢酸エチルに溶かして、飽和炭酸水素ナトリウム溶液と塩水で洗浄した。有機相を乾燥蒸発させた。残留物をシリカゲル上で精製して、95/5のクロロホルム/メタノールで溶出させた。
MS(ES)C24H28N8O2は、460.23を必要とし、461(M+H)および483(M+Na)が認められた。
方法Q:チオエーテルから得たスルホキシイミン
化合物(XXXII−1):8−イソプロピル−N−(2−(S−メチルスルホンイミドイル)ベンジル)−2−((R)−ピペリジン−3−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0556】
【化140】
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【0557】
12mg(0.023mmol)の中間体Boc−(VII−152)、5.2mg(0.046mmol)のFCCONH、6.4mg(0.09mmol)のMnO、1.0mg(0.0023mmol)の酢酸ロジウム(II)および11.1mg(0.035mmol)の(ジアセキシヨード)ベンゼンを0.5mlのDCM内で40℃の温度で撹拌した。24時間後にこの混合物をシリカゲル上で精製して、シクロヘキサン/酢酸エチルのグラジエントを用いて溶出させた。得られた中間体をメタノールに溶かして、20mgのKCOを用いて40℃の温度で1時間撹拌した。この混合物を濾過し、減圧下で溶媒を取り除いた。Boc保護基のTFA開裂後、粗生成物を、水/アセトニトリル(0.1%TFA)のグラジエントを用いてRP−HPLCを行い、精製した。
MS(ES)C21H29N7O2Sは、443.21を必要とし、444.32(M+H)が認められた。
中間体(XXXIII):4−((2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−オ
【0558】
【化141】
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【0559】
14.6g(35.5mmol)の(8−イソプロピル−2−メタンスルホニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−(2−ピラゾール−1−イル−ベンジル)−アミンと水酸化リチウム(2.55g、106.4mmol)を300mLの水性14−ジオキサン(10:1)に溶解した。この混合物を開始物質が完全に消費されるまで60℃の温度で撹拌して、その後に水で希釈した。6Mの塩酸を加えてpHを7に調整して、得られた混合物をジクロロメタンで抽出させた。結合した有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮させた。11.5g(32.9mmol)の標題の化合物が得られた。
H−NMR(300MHz、CDCl3)δ(ppm):1.26(d、J=6.9Hz、6H)、3.00−3.14(m、1H)、4.73(d、J=6.0Hz、2H)、6.52(t、J=2.1Hz、1H)、7.33−7.44(m、3H)、7.60(s、1H)、7.76−7.83(m、2H)、7.86(d、J=1.7Hz、1H)、8.61(t、J=5.6Hz、1H)、11.20(brs、1H);MS(ES)C18H19N7Oは、349.17を必要とし、350.1(M+H)が認められた。
中間体(XXXIV):N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−2−ブロモ−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0560】
【化142】
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【0561】
100mg(286μmol)の8−イソプロピル−4−(2−ピラゾールー1−イル−ベンジルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−オルを1mlのトルエンに溶解した。123mg(429μmol)のオキシ臭化リンと85mg(566μmol)のN,N−ジエチルアニリンを加えた。この反応混合物を100℃の温度で一中撹拌した。その混合物を氷上に注いだ。得られた溶液を1M塩酸塩溶液を用いてpH3に調整してから、酢酸エチルで3回抽出させた。有機相を乾燥し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上で精製し、40/10のシクロヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。64mgの標題の生成物が得られた。MS(ES)C18H18BrN7は、411.08を必要とし、411.9/414.4(M+H)が認められた。
中間体(XXXV):tert−ブチル 2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル(2−ブロモ−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)カルバメート
【0562】
【化143】
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【0563】
225mg(546μmol)の中間体(XXXIV)を3.5mlのTHFに溶解させた。14mg(105μmol)のDMAPと155mg(708μmol)のジ−tert−ブチルジカボネートを加えて、その混合物を室温で一中撹拌した。その反応混合物を酢酸エチル内に溶解して、水と塩水で洗浄した。有機相を乾燥し蒸発させた。残留物をシリカゲル上で精製して、クロロホルムで溶出させた。83mgの標題の生成物が得られた。
MS(ES)C23H26BrN7O2は、511.13を必要とし、512.1/514.0(M+H)が認められた。
方法R:臭化物(XXXV)を用いたクロスカップリング反応
化合物(XXXVI−1):N−(2−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンジル)−8−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イルメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン
【0564】
【化144】
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【0565】
12mg(61μmol)のN−Boc−3−メチレンピペジンと120μlの9−ボラビシクロ[31]−ノナンをフラスコに入れて、7時間流させた。30mg(59μmol)の中間体(XXXV)を1mlのDMFおよび50μlの水に溶かした。5mg(3μmol)の1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロン−パラジウム(II)二塩化物と11mg(77μmol)の炭酸カリウムを加えた。この溶液に上記調製溶液を加えて、その混合物を60℃の温度で2.5時間撹拌した。この反応混合物で急冷して、1NのNaOHでpHを11に調節した。酢酸エチルで3回抽出を行った。有機相を水で3回洗浄し、さらに塩水で1回洗浄した。有機相を乾燥させ、蒸発させた。残留物をシリカゲル上で精製して、50/50のシクロヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。21mgの標題の化合物(XXXVI−1)が得られた。
MS(ES)C34H46N8O4は、630.36を必要とし、631.2(M+H)が認められた。
【0566】
21mgのBoc保護中間体を500μlのジクロロメタン内に0℃の温度で溶解した。10等分のトリフルオロ酢酸を加えた。反応混合物を一晩中撹拌した。この反応混合物を蒸発させ、残留物をシリカゲル上で精製して、19/1のクロロホルム/メタノールで溶出させた。
MS(ES)C24H30N8は、430.26を必要とし、431.3(M+H)と認められる。
結果
1.CDKに対する結合親和性の測定
以下の手順は一般式(I)で示される化合物のCDK/サイクリン複合体に対するIC50値を判定するためランスキナーゼ活性検査をどのように行ったかを述べるものである。この酵素検査の背後にある原理は、ユーライトペプチド基(サブストレイト)のリン酸反応に基づいている。それは特定のEU標識リン酸化ペプチド抗体を用いて検出される。このEu標識リン酸化ペプチド抗体のリン酸化ユーライト(ULight)(登録商標)標識ペプチドに対する結合はFRET信号を増加させる。
キナーゼに対する阻害剤の結合はユーライト−MBP基リン酸化を防ぎ、FRETの喪失をもたらす。
CDK2酵素活性検査
表2
表2:試薬、原液濃度、および最終検査濃度
【0567】
【表12】
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【0568】
表1に要約的に例示した一般式(I)で示される化合物を10mMのDMSO原液から総体積15μlのDMSOに1:10の割合で希釈した。この化合物前希釈体を、次にDMSO内において8段階で1:3に段階希釈して、短時間遠心沈殿させた。各化合物溶液を次に酵素緩衝液(HEPES:50mM、pH:7.5;MgCl:10mM;EGTA:1mM;DTT:2mM;Tween−20:0.01%)内で1:20の割合で希釈させて、徹底的に混合してから、遠心沈殿させた。
【0569】
全てのサンプルに関して、2μlの希釈した当該化合物を小体積384ウェルプレート(コーニング社製(Corning Incorporated、コーニング、ニューヨーク州、米国(Corning、NY、USA;製造番号3673))の1つのウェル内で6μlのCDK2/CycA/基作業溶液(酵素緩衝液内に8.33nMのCDK2/CycA;83.33nMユーライトMBP基を溶かしたもの)および2μlのATP作業溶液(酵素緩衝液内に15μMATPを溶かしたもの)とを混合した。ネガティブコントロールのために、各ウェル内で、2μlのDMSO作業溶液(5%DMSOを酵素緩衝液内に希釈したもの)を6μlの基作業溶液(83.33nMのユーライトMBP基を酵素緩衝液に溶かしたもの)および2μlのATP作業溶液と混合させた。ポジティブコントロールのためには、2μlのDMSO作業液を6μlのCDK2/CycA/基作業液および2μlのATP作業溶液と混合した。ポジティブおよびネガティブコントロールは少なくとも8つの異なったウェルから計算された。384ウェルプレートをテレシェイカー(Teleshaker)プレートミキサー(ベックマン コールター、ブレア、カリフォルニア州、米国(Beckman Coulter、Brea、CA、USA))で2000rpmの回転速度で40秒間撹拌し、10μlのLANCE検出緩衝液(LANCE Detection Buffer)(EDTA:20nM;Eu−抗リン酸化−MBP:4nM)をそれぞれのウェルに加える前に室温で1時間培養させた。プレートをテレシェイカー(Teleshaker)プレートミキサー(ベックマン コールター、ブレア、カリフォルニア州、米国)内で2000rpmの回転速度で40秒間かき回してから、前記の検出緩衝液で1時間培養させてから、読み取りを行った。FRET信号は340nm励起、665nmおよび615nm放出で(ユーライトMBP基とLanthaScreen Eu−AB、に関してそれぞれ)、エンビジョン(Envision)分光光度計(パーキンエルマー社製、ウォルサム、マサチューセッツ州、米国(Perkin Elmer、Waltham、MA、USA))を用いて90μs遅延および20μs積分時間刻みで測定した。IC50値はソフトウエア、クワトロワークフロー(Quattro Workflow)(クワトロ社製、ミュンヘン、ドイツ)(Quattro GmbH、Munich、Germany))を用いて、S字状用量反応曲線から判定した。阻害剤がCDK2/CycAにしっかり結合している場合、最終検査濃度を025nM Eu−−MBP AB、2nM CDK2/CycAおよび30μM ATPに調整し、IC50値はチェンプロソフ式(Cheng Prusoff)に従って、当初のATP濃度でのIC50値に変換した。
【0570】
結果を表5、6および7に示す。
CDK7酵素活性検査
表3
表3:試薬、溶液濃度、および最終検査濃度
【0571】
【表13】
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【0572】
表1に要約的に例示してある一般式(I)で示される化合物を10mMDMSO原溶液から総体積15μlのDMSO内に1:10の割合で希釈させた。この化合物前希釈体を次に8段階で1:3の割合でDMSO内に段階希釈て、短時間遠心沈殿させた。各化合物溶液を次に1:20の割合で酵素緩衝液(HEPES:50mM、pH:7.5;MgCl:10mM;EGTA:1mM;DTT:2mM;Tween−20:0.01%)に希釈させて、完全に混合させ、遠心沈殿させた。
各サンプルに関して、2μlの上記希釈化合物を、小体積384ウェルプレート(コーニング社製(Corning Incorporated)、コーニング、ニューヨーク州、米国(Corning、NY、USA);製造番号3673)の1つのウェル内で、6μlのCDK7/CycH/Mat1/基作業溶液(16.66nMCDK7/CycH/Mat1;83.33nMユーライトMBP基を酵素緩衝液内に溶かしたもの)および2μlATP作業溶液(125μMATPを酵素緩衝液に溶かしたもの)と混合させた。ネガティブコントロールのために、各ウェル内で2μlのDMSO作業溶液(5%のDMSOを酵素緩衝液に希釈させたもの)を6μl作業溶液(83.33nMユーライトMBP基を酵素緩衝液内に溶かしたもの)および2μlATP作業溶液と混合させた。ポジティブコントロールのためには、2μlのDMSO作業溶液を6μlのCDK7/CycH/Mat1/基作業溶液および2μlのATP作業溶液と混合させた。ポジティブおよびネガティブコントロールは少なくとも8つの異なったウェルから計算した。これらの384ウェルプレートをテレシェイカー(Teleshaker)プレートミキサー(ベックマン コールター、ブレア、カリフォルニア州、米国(Beckman Coulter、Brea、CA、USA))で2000rpmの回転速度で40秒間かき混ぜ、室温で1時間培養してから、1つのウェルあたり10μlのランス検出緩衝液(LANCE Detection Buffer)(1X;EDTA:20nM;Eu−Anti−P−MBP:4nM)を加した。プレートをテレシェイカープレートミキサー(ベックマン コールター、ブレア、カリフォルニア州、米国)内で2000rpmの回転速度で40秒間撹拌してから、前記の検出緩衝液で1時間培養させて、読み取りを行った。FRET信号を、340nm励起、665nmおよび615nm放出でユーライトMBP基およびランタスクリーン(LanthaScreen)Eu−ABに対してそれぞれ)、エンビジョン(Envision)分光光度計(パーキンエルマー社製、ウォルサム、マサチューセッツ州、米国(Perkin Elmer、Waltham、MA、USA))を用いて、90μs遅延および20μs積分時間刻みで測定した。IC50値はS字状の用量応答曲線からソフトウエア、クワトロワークフロー(Quattro Workflow)(クワトロ社製、ミュンヘン、ドイツ)(Quattro GmbH、Munich、Germany))を用いて、判定した。阻害剤のCDK7/CycH/Mat1に対する結合が強い場合は、最終検査濃度を0.25nMEu−-MBP AB、10nMCDK7/CycH/Mat1および250μMATP;あるいは2nMEu−−MBP AB、3nMCDK7/CycH/Mat1および2500μMATPに調節し、IC50値は、チェンプロソフ(Cheng Prusoff)式に従って、最初のATP濃度でのIC50値に変換した。
結果を表5、6および7に示す。
CDK9酵素活性検査
表4
表4:試薬、原液濃度、および最終検査濃度
【0573】
【表14】
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【0574】
表1に要約的に例示してある一般式(I)の化合物を10mMのDMSO原液溶液から1:10の割合で総体積15μlのDMSOに希釈した。この化合物前希釈体を次に8段階で1:3の割合でDMSO内に段階希釈して、短時間遠心沈殿させた。各化合物溶液を次に1:20の割合で酵素緩衝液(HEPES:50mM、pH:7.5;MgCl:10mM;EGTA:1mM;DTT:2mM;Tween−20:0.01%)内に希釈させて、完全に混合し、遠心沈殿させた。
【0575】
各サンプルについて、小容積384ウェルプレート(コーニング社製(Corning Incorporated)、コーニング、ニューヨーク州、米国(Corning、NY、USA);製造番号3673))のウェル内で、2μlの希釈した化合物を6μlのCDK9/サイクリンT1/基作業溶液(16.66nMCDK9/サイクリンT1;83.33nMユーライトMBP基を酵素緩衝液内に溶かしたもの)および2μlのATP作業溶液(125μMATPを酵素緩衝液内に溶かしたもの)と混合させた。ネガティブコントロールのために、各ウェル内で、2μlのDMSO作業溶液(5%のDMSOを酵素緩衝液内で希釈したもの)を6μlの基作業溶液(83.33nMユーライトMBP基を酵素緩衝液内に溶かしたもの)および2μlのATP作業溶液と混合させた。ポジティブコントロールのためには、2μlのDMSO作業溶液を6μlのCDK9/サイクリンT1/基作業溶液および2μlのATP作業溶液と混合させた。ポジティブおよびネガティブコントロールは少なくとも8つの異なったウェルから計算された。これらの384ウェルプレートをテレシェイカー(Teleshaker)プレートミキサー(ベックマン コールター、ブレア、カリフォルニア州、米国(Beckman
Coulter、 Brea、 CA、 USA))内で2000rpmの回転速度で40秒間かき混ぜて、室温で1時間培養してから、1ウェルにつき10μlのランス検出緩衝液(LANCE Detection Buffer)(1X;EDTA:20nM;Eu−抗リン酸化−MBP:4nM)を加した。プレートをテレシェイカー(Teleshaker)プレートミキサー(ベックマン コールター、ブレア、カリフォルニア州、米国(Beckman Coulter、Brea、CA、USA))内で2000rpmの回転速度で40秒間かき混ぜてから、前記の検出緩衝液で1時間培養して、読み取りを行った。FRET信号を340nm励起、665nmおよび615nm放出(ユーライトMBP基およびランタスクリーン(LanthaScreen)Eu−ABに対してそれぞれ)、エンビジョン(Envision)分光光度計(パーキンエルマー社製、ウォルサム、マサチューセッツ州、米国(Perkin Elmer、Waltham、MA、USA))を用いて、90μs遅延および20μs積分時間刻みで測定した。IC50値をS字状用量応答曲線からソフトウエア、クワトロワークフロー(Quattro Workflow)(クワトロ社製、ミュンヘン、ドイツ)(Quattro
GmbH、Munich、Germany))を用いて、判定した。
【0576】
結果は表5A、5B、6および7に示す。
本発明による化合物のCDK7阻害活性を評価するために、IC50[nM]に対して以下の範囲を適用した。
【0577】

IC50 ≦ 5nM +++
5nM < IC50 ≦ 10nM ++
10nM < IC50 ≦ 25nM +
IC50 > 25nM
表5A
表5A:一般式(I)の化合物のCDK7阻害活性
【0578】
【表15-1】
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【0579】
【表15-2】
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【0580】
【表15-3】
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【0581】
Comp.:化合物
CDK7:CDK7阻害にするIC50[nM](上に定義した範囲を適用)
従って、同時CDK2およびCDK9選択性の評価に関しては、IC50[nM]に対して以下の範囲が適用された。
【0582】
IC50 ≦ 50nM o
50nM < IC50 ≦ 500nM +
500nM < IC50 ≦ 2500nM ++
IC50 > 2500nM +++
表5B
表5B:一般式(I)の化合物のCDK7選択
【0583】
【表16-1】
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【0584】
【表16-2】
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【0585】
【表16-3】
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【0586】
【表16-4】
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【0587】
Comp.:化合物
CDK2:CDK2阻害に対するCDK7阻害選択性(倍)
CDK9:CDK9阻害に対するCDK7阻害選択性(倍)
比較例
本発明による化合物の驚くべき効果を示すために、一般式(I)R=Hの化合式を用いた比較例C−IおよびC−IIについて、CDK2、CDK7およびCDK9に関して上に述べたような酵素活性検査で試験した。
C−IとC−IIは以下の構造式を有している。
【0588】
【化145】
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【0589】
表5に要約してあるように、比較例C−IおよびC−IIの選択性結果本発明の化合物と直接比較できる。全ての化合物がCDK−7に対する能力を示しているが、本発明の化合物だけがCDK−2とCDK−9に対して著しい阻害効果を示していない。従って、本発明の化合物は、CDK−7を選択的に阻害できる。選択性の程度は表6でCDK7活性と比較してCDK2およびCDK9活性がはるかに高いことによって明確に示されている。例えば、C−IはCDK2に関してはCDK7活性の9倍そしてCDK9に関してはCDK7活性の14倍を示しており、このことは、C−I3つのCDK阻害剤全てを抑制することを示唆している。これに対し、本発明の化合物はCDK7だけ選択的に阻害し、CDK2とCDK9にする活性は著しく高い(CDK7活性の9000倍以上)。
【0590】
また、CDKファミリーのメンバーは癌と炎症性疾患、さらにHIV−1治療における標的として認められている。しかしながら、第一世代のCDK阻害剤(フラボピリドル、ロスコビチン、SNS−032)は通常CDKファミリーの複数のメンバーを阻害する。そうした非特異性CDK阻害剤はその毒性が知られており、臨床実験においては治療濃度域が小さい。実際、数のCDKノックダウンは種々のモデル生物では致命的であり、単一のCDKのノックダウンであれば許容されることが多いので、単一のCDKの阻害の方は毒性が低いことを示している。従って、CDK阻害の分野における主な達成課題は、小分子を用いた選択的なCDK阻害剤のための最適化である。
【0591】
以下の表7で明らかに示されているように、第一世代のCDK阻害剤は一般的には本発明の化合物と比較して満足すべきCDK7阻害を示さないし、CDK2またはCDK9が同時には阻害されないという有効な効果もまったく示さない。これは、せいぜいBS−181に対しては認められるであろうが、相対的なCDK7阻害は貧弱であり、CDK2およびCDK9阻害はCDK7活性に対する倍の活性よりはるかに低い。SNS−032およびフラボピリドルの場合、CDK2およびCDK9活性は CDK7活性よりさらに低い。
【0592】
表6
表6:活性と選択性の実施例C−IおよびC−IIとの比較
【0593】
【表17】
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【0594】
表7
表7:従来のCDK阻害剤に対する活性および選択の比較
【0595】
【表18】
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【0596】
ここでテストされた従来の化合物は以下の構造式を有している。
【0597】
【化146】
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