【課題を解決するための手段】
【0007】
<発明の要約>
本発明にかかる実施例は、腹腔鏡過程で特に適切な電気技術装置に関するもので、シャフトとエンドエフェクタ(end effector)を有するその遠位端挿入可能部分は約5mm以下の直径を持つことができる。この5mmの挿入可能プロファイルは、装置が従来の5mmの套管針を通過することができるようにする。通常「5mm」で言及される商業的に利用される套管針は、一般的にインチ単位で表現される内鏡を有するが、5mmは0.197インチであるが、実際には約0.230インチないし約0.260インチの間の範囲で変動する。よって、本発明で、閉じた構造にて装置の挿入可能プロファイル、シャフト、またはジョーの直径を参照する時、「5mm」または「約5mm」は、利用される「5mm」の套管針に収容される直径に関連するものである。更に具体的には、ここで代表的に開示されるシャフトと、閉じたジョーの実施例は、約0.215インチないし約0.222インチの範囲の直径を有する。
【0008】
本発明にかかる電気手術装置の実施例は、ジョーの結合表面に形成された一つまたはこれより多い電極対を含む対応する一組(一対)のジョーまたは鉗子と同じエンドエフェクタを有し、装置は組織を密封して切断するのに適合する。いくつかの実施例において、装置は一つの電極が各ジョーに形成された単一の両極性電極対を含む。このような実施例において、電極は単一高周波チャネルと共に動作する発電機により動力をもらうことが普通である。装置の他の実施例は、多数の両極性電極対と、多数の高周波チャネルによる作動を備えることができる。本発明にかかるいくつかの特定実施例は、機械的側面及び大きさの側面において長所を提供する非電気的手術装置の形態を持つことができる。
【0009】
本発明にかかる電気手術装置の実施例は、ジョーが閉じる時、その縦軸に対して自己整合するジョーを有することができるであろう。ここで使用される自己整合(self alignment)は、縦方向に整列するジョーが閉じる時、その側面または組織結合面が 近位端から遠位端まで互いに完全に合致する側面整列を含むことが理解されるであろう。ジョーのこのような相互整列は、組織片の周囲においてジョーが閉じる際に特に難しいことがあるが、組織の存在は、ジョーが整列を外れて側面に曲がり、相互対抗して合わないようにすることができる。よって、このようなジョーの組の実施例において、対向するジョーの各組織結合面は、各々相互補完的な縦方向に配向された自己整合構造を含み、この構造は閉じたジョーの間の空間に手術上組織の適当な量が存在する時、充分な頑丈さを提供することができる。自己整合が可能なジョーの実施例について、後で詳しく説明する。
【0010】
ジョーに対する実施例は、ジョーを連結するジョーの回転可能相互連結機構により作動するピンなし回転構造によって、互いに対して回転することができる。ジョーを結合することに加え、このピンなし回転可能構造は、ジョーが開いた位置と閉じた位置の間で回転するように許容する。ジョーの組に対する実施例は、全体的にシャフトに対して回転する一つのジョーにより、開いた位置と閉じた位置の間で回転することができ、この時他のジョーはシャフトに固定された状態で維持される。このようなピンなし回転システムの回転中心は、シャフトの中心縦軸に対応するライン上の一つの位置に必ずしも位置していない。ピンなし回転構造の特定の実施例はこのラインから外れる。このような回転構造の長所は、アクチュエータワイヤから構造に伝達される力がシャフトの縦軸からの回転中心の移動距離、または特にシャフト内のアクチュエータワイヤの軸線と回転中心の間の距離により提供される各モーメントにより増えるということである。
【0011】
いくつかの実施例において、ジョーのピンなし構造の回転可能に相互作用する機構は、第1弓形(arcuate)トラック(track)を有する近位端部分が形成された第1ジョーと、第2弓形トラックを有する近位端部分が形成された第2ジョーを備え、第1弓形トラックと第2弓型トラックは相互補完的でスライド可能に互いに結合する。このような回転可能な構成の一回の配置において、第1ジョーの弓形トラックは、第2ジョーの弓形トラックに対して一般的に外形または収容部である。よって、第1ジョーのトラックは、第2ジョーのトラック部分を収容して一般的に囲み、 第2ジョーは第1ジョーによって提供される空間内で回転可能である。第1及び第2ジョーの補完的な回転部分は、向かい合う表面が互いに容易にスライド可能に移動するように構成される。これらいくつかの実施例において、第2弓型トラックは第1弓型トラックにより形成された収容部内に実質的に収容される。たとえいくつかの実施例において近位端に位置する弓型トラックが互いに対して回転可能とはいえ、第1ジョーの近位端部分の少なくとも一部は、シャフトに対して固定され、第2ジョーはシャフトに対して回転可能である。
【0012】
ピンなし回転構造のいくつかの実施例において、第1弓形トラックは互いに向かい合う二個の同心の表面を有するが、一つはより小さく、他の一つはより大きく、第2弓型トラックは互いに向かい合う二個の同心の表面を有するが、一つはより小さく、他の一つはより大きい。二つのトラックの同心の表面は、トラックの間の合わせ面である。更に具体的には、第1及び第2トラックの小さい方の同心表面が各々互いに対して相互補完的である。第1トラック及び第2トラックの大きい方の同心表面は各々互いに相互補完的である。第2弓形トラックは、第1弓形トラックによって形成された収容部に実質的に収容される。特定の実施例において、第1ジョーは第1弓形トラックの小さい方の同心表面を背向き、第2ジョーの小さい方の同心表面を覆い保護するハウジングの一部内で、第1ジョーのハウジングの表面を側面に横切って位置する維持ストラップ(strap)を備える。このストラップは第2ジョーの近位端の一部が第1弓形トラックにより提供される収容部内で維持されるように構成される。
【0013】
一般的に、シャフトとジョーがハンドル部分に対して自由に回転することができる装置の実施例において、一つのジョーを下部ジョーにして、他の一つのジョーを上部ジョーにすることは大きな意味がない。それにも関わらず、装置のいくつかの実施例において、通常的なこと、または説明されることにより、一つのジョーを下部ジョーとして他の一つのジョーを上部ジョーに特定されたジョーのデフォルト回転位置があることがある。よって、本装置の特定実施例及びここで図示された装置実施例の例で、装置の作動から、そしてジョーがデフォルト作動位置にあるとき、言及された第1ジョーは下部ジョーであり、言及された第2ジョーは上部ジョーである。
【0014】
ここで説明される電気手術装置の代表的な実施例は、シャフトに対して回転可能な一つのジョーと、シャフトに対して固定された少なくとも一つの基礎部を有する第2ジョーを有する。このような実施例はここで詳しく説明され、図面で例として図示される。しかし、装置の他の実施例においては、二つのジョーが全てシャフトに対して回転可能に構成されることもできる。
【0015】
ここで説明される装置の代表的な実施例は、一つのジョーが近位端基礎ピース(proximal base piece)と近位端基礎ピースに対して回転可能な遠位端ピース(distal base piece)とを有する二ピースのジョーとなるように構成されることができ、第2ジョーは一体となる。このような実施例は、ここで図面を通して詳しく説明される。しかし、装置の他の実施例は、二つのジョーが全て近位端基礎部に対して回転可能な遠位端を有する二ピースを有するように構成されることもできる。
【0016】
ここで提供される電気手術装置の実施例は、第1ジョーと第2ジョーの間の構造の分布において変形されることができる。よって、装置のいくつかの実施例(実施例A)で、第1ジョー(実施例において下部ジョー)はシャフトに対して固定された近位端ピースと、近位端ピースに対して回転可能な遠位端ジョーピースと、近位端ピースと遠位端ジョーピースを連結する回転可能なアセンブリを含む二個のピースであり、第2ジョー(実施例において上部ジョー)は一体に形成されシャフトに対して回転可能である。
【0017】
本装置の他の実施例(実施例B)で、第1ジョー(実施例において下部ジョー)は一体に形成されてシャフトに対して固定され、第2ジョー(実施例において上部ジョー)はシャフトに対して回転可能な近位端ジョーピースと、近位端ピースに対して回転可能な遠位端ジョーピースと、近位端ジョーピースと遠位端ジョーピースを連結する回転可能なアセンブリを含む二個のピースのジョーである。実施例A及び実施例B全ては図面を通して例として図示される。
【0018】
他の側面において、本装置の実施例Aは、二個のジョーを有するものとして説明されることができるが、第1ジョーはシャフトに対して固定され、その内部に位置する回転可能な電極トレイを有し、第2ジョーはシャフトに対して回転可能で、その内に位置する固定された電極トレイを有する。本装置の実施例Bは、二個のジョーを有するものとして説明されることができるが、第1ジョーはシャフトに対して固定され、その内に位置する固定された電極トレイを有し、第2ジョーはシャフトに対して回転可能で、その内に位置する回転可能な電極トレイを有する。実施例Aと実施例Bの間のジョーの特徴と関連した変形以外に、実施例Aと実施例B装置の他の特徴は実質的に類似する。ここで含まれた図面に図示された特徴の大部分は、実施例Aに適合したり実施例AとB全てに共通的に適合する。
図5Aないし
図5Cは特に実施例Bを図示する。
【0019】
本装置の追加実施例(実施例C)は、二個のジョーを有するものとして説明されることができるが、第1ジョーはシャフトに対して固定され、その内に位置する回転可能な電極を含み、第2のジョーはシャフトに対して回転可能で、その内に位置する回転可能な電極を含む。他の実施例は、シャフトに対して回転可能な二個のジョーを有する。よって、実施例Dは、シャフトに対して回転可能な二個のジョーを有するが、第1ジョーはその内に位置する回転可能な電極トレイを有し、その内に位置する固定された電極トレイを有する。実施例Eは、シャフトに対して回転可能な二個のジョーを有するが、二つのジョー全て、その内に位置する回転可能な電極トレイを有する。
【0020】
本発明にかかる側面によると、本装置の一実施例は、ここで説明される通りの一組のジョーを有するが、シャフトが必要なかったり、ハンドルが必要なかったり、シャフト及びハンドル全てが必要ない。本実施例による一組のジョーは、シャフトがない装置に適切に固定されたり、ロボット装置に適切に固定されることができる。このような実施例は、電気手術用に構成されることもあり、構成されないこともある。いくつかの実施例は両極性電極を含むが、いくつかの実施例は高周波エネルギーを伝達することなく機械的機能のために構成されことができる。このような実施例は、約5mm以下の直径を持つもの、ジョーを開いて閉じるピンなし回転構造を有するもの、またはジョーが縦方向に沿って整列された自己整合を有するものと同様の、ここで開示された特徴の多様な側面を含むことができる。
【0021】
電気手術装置のいくつかの実施例は、高周波密封された組織を二つに分けることができるブレードを含む。前記ブレードの実施例は、縦方向に沿って位置するブレードトラックに位置することができ、前記ブレードは前記トラックの近位端、前記トラックの遠位端、または前記トラックの遠位端と近位端の間のある一点にあるホームポジションに位置することができる。本装置の多様な実施例において、ジョーが開いた状態である時、前記ブレードの近位端ホームポジションは、ブレードが遠位端に移動することを防止するように構成される。いくつかの実施例において、遠位端移動は遠位端がブレードに位置する防止構造により物理的に防止さることができ、他の実施例においては遠位端移動が近位端がブレードに位置するロック構造により防止されることができる。
【0022】
反面、ジョーが閉じた状態である時、ブレードの近位端ホームポジションはブレードの遠位端移動が可能なように構成されることができ、第1ジョーと第2ジョーは全体的にブレードトラックの遠位端への確実な貫通経路を形成する。このような貫通経路用空間の有効性は、少なくとも部分的に前記回転構造のピンなし側面に起因し、ピンを基にしたジョー回転構造で、ピンの存在は空間を占める経路を阻むことができる。前記ブレードの貫通経路はスロットと多くの構造を貫通する隙間を含むが、これは図面を通して説明する。説明されるブレード構造の代表的な実施例において、ブレードの遠位端には、遠位端に移動する時、組織を伝達するV−形態のリーディング切欠(leading notch)が形成される。その近位端において、ブレードはハンドルに備えられた機械的連結部に連結されるが、この連結部はブレードを近位端に偏向された位置を維持させる。
【0023】
前記した通り、電気手術装置の実施例の大きさは、本記述の側面で重要であり、本装置の実施例は前記した通り、一般的にまたは商業的側面で約5mmの内鏡を有する套管針に適合する。よって、特定の実施例において、一組のジョーは閉じて、装置が挿入可能な構造である時、約5mm以下の直径を有する。開くことが可能なジョーを有する装置のための挿入可能な構造は、例えば、一組のジョーが閉じた構造での一つのジョーであり、前記装置のジョーはシャフトの縦軸に対して整列する。よって、説明された本発明にかかる特定実施例において、シャフトは約5mm以下の直径を持ち、閉じた時前記ジョーの組は約5mmの最大直径を提供する。
【0024】
本発明にかかる他の大きさ及び構造的特徴は、5mmの最大直径のための要件により発生する制約に対応する。例えば、特定の実施例において、ジョーは少なくとも約2.5cmの長さを有する。また、少なくとも約2.5cmの長さを有するジョーを備える5mmの直径に制限された装置のいくつかの実施例は、ジョーのチップで約14lbsないし約28lbsの範囲の圧力を加えることができ、特定の実施例において、ジョーはそのチップで少なくとも16lbsの圧力を加えることができる。
【0025】
5mmの直径の制限を有する電気手術装置から高い手術性能を伝える方法の一つは、遠位端から突出したり隣接したジョーの構造的支持を提供しない部品、または材料が占める断面積を最小化すること、特に十分な閉鎖力を伝達する能力を占めることである。この領域に位置することができる材料または部品は、遠位端に突出した支持部を含まなかったり、装置の断面積の一部で縦方向構造的連続を阻むことがいくつかの実施例として開示される。ジョーの近位端部分の一部を直交し横切るピンは、他の構造が旋回又は回転することができる構造として使用されることができる。ジョーが腹腔鏡手術空間内で構体(body structure)により提供される抵抗を受ける時、ピンは作動役割を行うが、圧縮力を加えるジョーの能力を強化させたり、その位置を維持させるジョーの能力を向上させることはない。提供される装置の典型的な実施例はピンを有しない。ジョーを支持する遠位端に突出した構造的支持部を提供しない断面積を占める部品の他の例は、アクチュエータ部材と電気伝導性の部材に関する。提供される装置のいくつかの実施例は、物理的駆動機能と、電気的に連結される機能を全て行う連結部材を含み、構造的断面積を維持する。このような本装置の実施例の多様な側面により、遠位端に突出された構造的支持部を提供しない装置の断面の一部は最小化されることができる。
【0026】
よって、本装置のいくつかの実施例において、ピンなし回転構造を有する装置の一部に対する断面部と関連し、装置の全体断面積でジョーの組を支持に寄与する構造的材料の比率は少なくとも82%である。遠位端に向かった構造的支持部に対する類似した分析が体積基盤制限を利用することができる。例えば、装置の遠位端の中心部、ジョーの組の少なくとも近位端部分は、近位端と遠位端の境界内でシャフト及び/またはジョーの与えられた長さを含むことができる。万が一、与えられた長さが一組の遠位端及び近位端境界内の断面積と掛けられれば(multiplied)、構造的材料の測定がその体積として構造的材料を説明し、その境界内で装置部分の全体体積に対する百分率として表現されることができることを理解することができる。
【0027】
上で要約された通り、ジョーの組のいくつかの実施例は、ジョーが閉じようと接近する時、その縦方向側に対して自己整合される方式で構成される。それにより、このようなジョーの組の実施例において、各対向するジョーの組織結合面各々は、閉じる時ジョーの側面へのスライドを防止する、縦方向に整列された相互補完的な自己整合構造を有する。ジョーが閉じる時、このような構造が初期側方向のスライドを防止したり訂正するため、このような構造は組織結合面の縦方向整列及び横方向の安定化特性として特徴付けることができる。
【0028】
自己整合ジョー構造の実施例は、ジョーの実質的に縦方向全体に及んで形成されることができる。他の側面で、自己整合ジョー構造の実施例は、実質的にジョーの利用可能組織結合面を占めることができる。他の実施例において、自己整合構造は、全体的に、またはジョーの組織結合面の長さを実質的に占める事ができ、他の実施例において、自己整合構造は、ジョーの組織結合面の長さの一部だけを占める事ができる。ジョーを縦方向に沿って整列するこのような方式と関連した構造的構造は、ジョーが閉じる時、二つのジョーの同一線上整列の保障のために必要な製造公差の達成と関連する材料、費用または大きさを一般的に一定に維持させる。
【0029】
特定の実施例において、ジョーの組織結合面の自己整合構造は、一つのジョーに形成された縦方向に沿って整列したV字形の突出表面と、他の一つのジョーに形成された補完的な縦方向に沿って整列したV字形の溝である表面または溝を備える。いくつかの実施例において、V字形の突出部は下部ジョーに形成され、V字形の溝は上部ジョーに形成される。一つのジョーに形成された縦方向に整列したV字形の突出表面と、他のジョーに形成された補完的な縦方向に整列したV字形の溝である表面は、ジョーの組が閉じた時、約90度ないし約175度の範囲で内部角度を有するV字形の共通インターフェイス(interface)を形成する。特定の実施例において、V字形の共通インターフェイスは約150度の内部角度を有する。
【0030】
更に一般的な側面で、ジョーの実施例による組織結合面の自己整合構造は、側断面で単一直線断面線の組織接触により、より多い組織接触の領域またはインターフェイスを形成する。非扇形の方式により、閉じたジョーとつかまれた組織の間の接触領域の幅は、扇形組織接触領域の組織幅の場合より大きい。よって、ジョーの組織結合面のV字形構造により形成された組織密封の幅は、扁平な組織結合面により形成された組織密封の表面より大きい。ジョーにより接触する組織のV字形領域を形成する補完的V字形の突出部とV字形の溝の構造は、自己整合組織結合面の一つの例である。
【0031】
本発明にかかるいくつかの実施例において、電気手術装置は、対向するジョーの少なくとも一つの一側上に塗布された絶縁層を含み、前記絶縁層は、その間で直接電気的に連結されることを防止する上部ジョーと下部ジョーの間の移動された隙間を形成する。多様な実施例において、ジョーチップ各々は、組織結合面上又は内部に形成された電気伝導性の表面を有し、前記絶縁層の一側面は、前記鉗子チップの少なくとも一つの電気伝導性表面を横切り整列したストリップ(strip)を有する。前記ストリップは、ジョーが閉じた時、二つのジョーの電気伝導性表面の間に隙間を形成する。このような隙間は、代表的に約0.006インチ、更に一般的には、約0.0045インチないし約0.0075インチの範囲を持つことができる。前記絶縁層の多様な実施例において、ポリエーテルエーテルケトン(polyether ether ketone)(PEEK)と同じポリマーを含むことができる。他の実施例において、前記絶縁層は、アルミナ(alumina)またはアルミナチタニア(alumina-titania)中一つと同じセラミック材料を含むことができる。セラミック組成物は、相対的な強度、非圧縮性及び/または一般耐久性において長所を持つことができる。ある実施例において、セラミック材料が磨耗性及び/または圧縮製ストレイスを受ける装置の表面上に一つまたはこれより多い位置に形成される。
【0032】
本発明にかかるいくつかの実施例において、装置はシャフトの近位端に位置するハンドル部分と、ハンドル部分と連結されてジョーの機械的能力を駆動させるように構成されたジョーアクチュエータ構造と、近位端でアクチュエータ構造に連結され遠位端でジョーの組と連結されるジョーアクチュエータワイヤと、を含む。多様な実施例において、ジョーは、ジョーの組の開閉動作能力を有する。いくつかの実施例において、アクチュエータワイヤは、第2ジョーを第1ジョーの少なくとも一つの近位端ピースに対して回転させて、開閉を駆動させるように構成され、前記第1ジョーの近位端ピースはシャフトに対して固定される。
【0033】
また、ある実施例において、力を伝達する機械的アクチュエータとして機能する同一のワイヤは、RFエネルギーをジョーに伝達するように構成されることもできる。他の観点で、本装置の実施例はハンドル部分からジョーの組に向かって遠位端に延長されるエネルギー伝達ワイヤを含む。これらエネルギー伝達ワイヤのある実施例において、エネルギー伝達ワイヤは、ジョーを開いて閉じることと同じ機械的能力のアクチュエータとしても機能するように構成されることができる。
【0034】
ジョーアクチュエータワイヤのある実施例は、ループ(looped)形態の単一ワイヤを含み、これは結果的にアクチュエータ構造とジョーの少なくとも一つに形成された付着部位の間の二重ワイヤ連結部を形成する。このような実施例において、ループワイヤは、ジョーの付着部位の周囲でループ最遠位端のターミナルまたは旋回部分を有する。実施例において、少なくとも第1ジョーの近位端ピースは、シャフトに対して固定され、第2ジョーはシャフトに対して回転可能で、アクチュエータワイヤは第2ジョーの近位端部分に付着される。
【0035】
ある実施例において、アクチュエータワイヤは、プッシュアンドプル(push and pull)構造で構成され、ワイヤが遠位端に向いて押されればジョーが開き、ワイヤが近位端に向いて引かれればジョーが閉じる。これら実施例において、アクチュエータワイヤは偏向されて、ジョーが開いた状態を維持しようとするが、これはアクチュエータワイヤがジョーアクチュエータと連結されたスプリングによって近位端に引かれることで行われる。
【0036】
ある実施例において、ジョーアクチュエータは、アクチュエータワイヤのプッシュを維持する偏向部材を含み、このようなプッシュによりジョーが開いた状態がデフォルト状態になる。また、ある実施例において、ジョーアクチュエータは、ジョーが閉じるように作業者が近位端に引くことができる手動レバーを含む。また、これら実施例において、アクチュエータワイヤ及びワイヤの近位端及び遠位端付着部と連結された連結部は、全体的に約80ないし約120lbsの張力を耐えるように構成されるが、特定の実施例においては、アクチュエータワイヤとその連結部は少なくとも約100lbsの張力を耐えることができるように構成される。
【0037】
本装置のいくつかの実施例において、上部ジョーと下部ジョー各々は金属部分を含み、これら金属部分各々は電極を形成する。つまり、ある実施例において、ジョーで電極ではない部分では金属部分がない。ある実施例において、装置は単一両極性電極対を含み、各ジョーに一つの電極が備えられる。このような両極性対の実施例において、電極は単一高周波チャネルを作るジェネレータ(generator)により動力をもらう。本装置の他の実施例は、多数の両極性電極対を含み、このような多数の両極性電極対は多数の高周波チャネルにより制御されることができる。
【0038】
電気手術装置のある実施例は、シャフトが近位端に位置するシャフト回転アクチュエータを含み、シャフトロテータ(rotator)の実施例は、一般的に装置のハンドル部分と連結される。ある実施例において、シャフト回転アクチュエータは、回転方向と反時計回り方向両側全てに自由に回転できるように構成され、このようなアクチュエータの回転は、シャフトの回転により直接転換され、ジョーの組はその縦軸を中心に回転する。本発明にかかる実施例による自由回転は、それがシャフトロテータ、シャフトまたはジョーに関することでも停止せず、方向の変化がなく、いずれの方向か不定に発生する回転である。また、本発明にかかる実施例により、回転は、電気手術装置の実施例の機械的または電気的な、どんな能力とも関連して妥協なしに自由に発生することができる。
【0039】
電気手術装置のある実施例において、(第1ジョーと第2ジョーを有する)二個の対応ジョーは、ジョーが約30度ないし約40度の範囲で開くように構成される。二個の対応ジョーは、開いた状態で閉じた状態になるとき、二つのジョーの間の最初の接触点が各ジョーの遠位端に位置するように構成される。ジョーの組は、最初の接触が発生した後に組が閉じた位置に更に移動しながら、第1ジョーの遠位端回転可能ピースが縦軸の面内で回転して第1ジョーの近位端が第2ジョーの近位端と接触するように構成されることができる。
【0040】
ある実施例において、二個の対応ジョーは、ジョーの組が開いた状態から閉じた状態に移動している時、二個のジョーの間に初めて接触する位置が各ジョーの遠位端になるように構成される。これら実施例において、最初の接触が発生してジョーの組が閉じた位置で更に移動した後、第1ジョーの遠位端回転可能ピースはその縦軸の面内で回転し、第1ジョーの近位端は第2ジョーの近位端と接触するようになる。
【0041】
本装置とその閉じる動作のいくつかの実施例は、閉じるジョー内でつかまれる目標組織の存在の可否によることができる。ある実施例において、例えばジョーの組は、組が閉じるように移動して目標組織と初めて接触する時、第1ジョーの回転可能ピースが、目標組織の存在に対応して回転してジョーが組織をつかむように閉じた位置に向かい更に移動するように構成されることができる。回転可能ジョーピースの回転により、目標組織の把持部に沿って、実質的に同一な分布の圧力が発生することができ、このような内部ジョーの回転可能性がない場合には、不均一な圧力分布が発生するようになる。装置の関連した側面で、回転可能ジョーピースは第2ジョーと平行になるように回転することができる。
【0042】
多様な実施例において、回転可能ジョーピースは、約2度ないし約8度の間で変動する回転範囲を有する円弧内で、その回転連結部に対して回転するように構成されることができる。特定の実施例において、回転可能ジョーピースは、約6度の回転可能範囲を有する円弧内で、その回転可能連結部に対して回転するように構成されることができる。他の側面で、回転可能ジョーピースは、与えられた回転可能範囲の円弧を持ち、偏向され、第1ジョーの遠位端チップは回転可能範囲の円弧内で第2ジョーに向かって傾く。
【0043】
ある実施例において、第1ジョーは、シャフトに対して固定された近位端ジョーピース、回転可能遠位端ジョーピース、及び近位端ジョーピースと遠位端ジョーピースを連結する回転可能アセンブリと、を含む。多様なこれら実施例において、回転可能アセンブリは、遠位端ピースの実質的な縦方向中心部に位置することができる。このような実施例において、組織結合面は、第1ジョーの遠位端及び回転可能ジョーの実質全体に形成される。それにより、ジョーの遠位端ジョーの中心位置は、ジョーの組織結合面に対する中心位置を示したりもする。他の側面によれば、第1ジョーの遠位端ピースの組織結合面の実質全体は、電極を形成することができる。よって、第1ジョーの遠位端ピースの中心部分は、電極の中心部分を示す。遠位端及び回転可能ジョーピース上の回転可能アセンブリが中心に位置することは、ジョーが組織上で閉じる時、目標組織の表面を横切る圧力が均一に分布されるように遠位端ピースを回転させる能力と関連する。これら実施例において、回転可能アセンブリは、遠位端回転可能ジョーピースの両側各々に側面に突出したボスと、近位端固定ジョーピースの両側各々に形成された内部的に接近可能なレセプタクル(receptacle)を有することができ、前記側面に突出したボスと内部的に接近可能なレセプタクルは相互作用する。ここで説明されて図示されたことと同じ回転能力を支持する他の配置と構成がこの分野で知られていて、本発明にかかる範囲に含まれると認識される。
【0044】
本装置のある実施例において、製造方法と関連して、2ピースのジョーの近位端及び遠位端ピースがスナップフィット(snap fit)方式で組み立てられることができる。更に具体的には、このような実施例において、固定された近位端ジョーピースは、十分に柔軟であり、スナップフィット方式で遠位端回転可能ジョーピースの側面に突出したボスの挿入を許容するように変形されることができる。
【0045】
2ピースのジョーで遠位端回転可能ジョーピースの回転偏向の他の側面は、回転可能ピースをデフォルト回転に維持させる偏向部材と関連する。ある実施例において、例えば、第1ジョーの遠位端回転機能ピースは、近位端ジョーピースの棚を加圧するように構成された偏向部材を含み、このような第1ジョーの遠位端回転可能ピースに対した加圧偏向により、遠位端回転可能ピースの遠位端チップは第2ジョーに向かって傾く。更に具体的には、これら実施例において、偏向部材は第1ジョーの固定された近位端ピースと向かい合う遠位端回転可能ピースの一側上で遠位端回転可能ピース内の溝に位置する板ばね形態(leaf spring)を持つ。
【0046】
他の側面によれば、本発明はシャフトの遠位端に位置する対向するジョーの組を備える手術装置を提供するが、前記ジョーの組は第1ジョーと第2ジョーを含む。対向するジョー各々は、縦軸と組織結合面を有し、各ジョーの組織結合面は、他のジョーの縦方向に対して自己整合された補完的構成を含むことができる。提供された手術技術のある実施例において、ジョーの組は閉じた時に約5mm以下の直径を持ち、シャフトは約5mm以下の直径を有する。手術装置の実施例は、第1ジョーと第2ジョーの回転可能相互作用構造から形成されたピンなし回転構造を更に含むことができる。このようなピンなし回転構造は、一組のジョーが開いた位置と閉じた位置の間で回転するようにする。ピンなし回転構造は、シャフトの中心縦軸に対応するライン上の一点に必ずしも位置しない共通した回転中心を作るように構成される。
【0047】
本発明にかかる実施例は、腹腔鏡環境での電気手術密封方法に関することである。その方法は電気手術道具の一組のジョーを目標組織の近位に移動させる移動ステップを含み、前記ジョーの組は、第1ジョーと第2ジョーを含む。更に具体的には、電気手術場所に向かって移動させる移動ステップは、電気手術装置の遠位端部分を約5mmの内鏡を有する正確に位置した套管針を通して患者に挿入するステップを含むことができる。このような環境で、電気手術装置の遠位端部分は、シャフトの遠位端部分とシャフトの遠位端に位置する第1ジョーと第2ジョーを備える一組のジョーを有する。本方法の実施例は、ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップを含む。ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップは、第1ジョーと第2ジョーの相互作用構造を回転させるステップを含み、前記第1ジョーと第2ジョーはピンで連結されない。前記ジョーを閉じた位置に移動させるステップは、目標組織をジョーにつかむステップを更に含むことができる。前記方法は高周波エネルギーをジョーを通して目標組織に伝達するステップを更に含むことができる。
【0048】
本方法のある実施例において、一組のジョーを目標組織の近位に移動させる移動ステップは、前記ジョーをその中心縦軸を中心に回転させるステップを更に含むことができる。前記ジョーを回転させるステップは、装置のシャフトをその中心縦軸を中心に回転させることにより行われることができる。装置のシャフトを回転させるステップは、シャフトの近位端に位置するシャフト回転アクチュエータを回転させることから行われることができる。本方法の多様な実施例において、シャフト回転アクチュエータ、シャフト及びジョーの実施例は、停止または反対方向への回転なく時計回り方向及び反時計回り方向全てに自由に回転することができる。
【0049】
本方法のある実施例において、ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップは、第1ジョーと第2ジョーの相互作用構造を各近位端で回転させるステップを含み、前記第1ジョーと第2ジョーはピンで連結されない。ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップは、前記ジョーを互いに対してシャフトの中心縦軸に対応するライン上に必ずしも位置しない回転中心を基準に、回転させるステップを含むことができる。ある実施例において、ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップは、前記ジョーをシャフトの中心縦軸に対応するライン上に位置しない回転中心を基準に、回転させるステップを含み、ある実施例においては、前記回転中心はシャフトの直径を超える位置に移動させることができる。
【0050】
他の側面によれば、ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップは、前記第1ジョーの少なくとも近位端ピースがシャフトに対して固定された状態を維持して、第2ジョーがシャフトに対して回転するようにするステップを含むことができる。これら実施例において、ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で移動させる移動ステップは、第1ジョーの遠位端ピースをジョーの近位端ピースに対して回転させてシャフトに対して回転させるステップを含むことができる。ある実施例において、第1ジョーの遠位端ピースをシャフトに対して回転させるステップは、遠位端ピースの遠位端を回転させて第2ジョーと遠くなるようにし、遠位端ピースの近位端を第2ジョーに向かい回転させるステップを含む。
【0051】
本方法のある実施例において、ジョーを閉じた位置に移動させるステップは、第1ジョーの遠位端ピースを回転させて遠位端ピースの中心点に実質的に位置する回転連結部から遠くなるようにするステップを含む。本方法のある側面によると、ジョーが目標組織周囲で閉じる時、ジョーの間に相互作用が起こる。よって、ある実施例において、第1ジョーの遠位端ピースの回転は、目標組織の把持部に沿って実質的に均一な圧力が分布されるように、ジョーの間に目標組織が存在するかという可否に対応して回転するステップを含む。また、第1ジョーの遠位端ピースを回転させて遠位端ピースの実質中心部に位置する連結部から遠くなるようにするステップは、ジョーの間の目標組織の存在可否に対応して回転するステップを含み、それにより第1ジョーの遠位端ピースが回転して第2ジョーに対して平行して配置されるようにする。
【0052】
本方法のある実施例において、ジョーを閉じた位置に移動させるステップは、第1ジョーと第2ジョー各々の中心縦方向の軸線を相互整列させるステップを含む。例えば、ジョーが移動して閉じて組織をつかんだ時、ジョーを閉じた位置に移動させるステップは、第1及び第2ジョーの各縦軸を相互整列させるステップを含むことができ、それによってジョーが閉じる時、発生しえる目標組織の誤整列を防止することができる。
【0053】
本方法のある実施例において、ジョーを閉じた状態に移動させるステップは、約14lbsないし約28lbsの範囲の力で目標組織をつかむステップを含む。また、ある実施例において、ジョーを閉じた位置に移動させるステップは、約2.5cmの長さまで目標組織の一部をつかむステップを含む。
【0054】
本方法のある実施例において、ジョーを開いて閉じるステップは、機械的アクチュエータからジョーまでアクチュエータワイヤを通して力を伝達するステップを含む。これら実施例において、ジョーを閉じるステップはアクチュエータワイヤを近位端方向に引き寄せるステップを含み、ある実施例において、ジョーを開くステップはアクチュエータワイヤを遠位端方向に押すステップを含む。本方法のある実施例において、高周波エネルギーを目標組織に伝達するステップは、エネルギーをジョーまでアクチュエータワイヤを通して伝達するステップを含む。
【0055】
本方法のある実施例において、ジョーを閉じた位置に移動させるステップは、二個のジョーの間で、最初の接触が各ジョーの遠位端で発生するように、ジョーを閉じた位置に移動させるステップを含む。これら実施例において、最初に接触した後にジョーを閉じた位置に移動させるステップは、その縦軸の面内で第1ジョーの遠位端回転可能ピースを回転させるステップを含むことから、第1ジョーの近位端が第2ジョーの近位端と接触するようになる。
【0056】
本方法のある実施例において、高周波エネルギーを目標組織に伝達するステップは、ジョーを開いた位置と閉じた位置の間で駆動させることと同じ機械的機能も行うワイヤを通してエネルギーを伝達するステップを含む。本方法の多様な実施例において、組織を電気手術的に処置するステップは、目標組織のエッジを一緒に密封するステップを含む。
【0057】
本方法のある実施例において、高周波エネルギーを目標組織に伝達した後に、新しく密封された目標組織を二個の密封された組織セグメント(segment)に分離するステップを更に含む。多様な実施例において、新しく密封された目標組織を二個の密封された組織セグメントに分離するステップは、密封された目標組織を過ぎてブレードを遠位端に前進させるステップを含む。
【0058】
本方法のある実施例は、単一過程の間、一つ以上の部位を電気手術的に処置するステップ、または長い目標部位を一連の密封操作で処置するステップを含む。よって、本方法のある実施例は、第2目標部位を確認してつかむ動作及びエネルギー伝達のステップを繰り返すステップを含み、前記ステップは第2目標部位で行われる。