特許第6182697号(P6182697)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6182697-傘袋の製造方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6182697
(24)【登録日】2017年7月28日
(45)【発行日】2017年8月16日
(54)【発明の名称】傘袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A45B 25/24 20060101AFI20170807BHJP
【FI】
   A45B25/24 A
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-171283(P2014-171283)
(22)【出願日】2014年8月26日
(65)【公開番号】特開2016-43163(P2016-43163A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2015年12月28日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506361731
【氏名又は名称】丸山 二三子
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】丸山二三子
【審査官】 村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−009922(JP,A)
【文献】 実開平02−019225(JP,U)
【文献】 実開昭57−162716(JP,U)
【文献】 特開2009−297485(JP,A)
【文献】 実開昭60−108213(JP,U)
【文献】 実開平06−052532(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3120917(JP,U)
【文献】 特開平09−075118(JP,A)
【文献】 実開昭58−173313(JP,U)
【文献】 特開2010−214006(JP,A)
【文献】 実開昭58−036822(JP,U)
【文献】 特開平11−000213(JP,A)
【文献】 実公昭06−003023(JP,Y1)
【文献】 米国特許第05323802(US,A)
【文献】 手作りなら、思いのママ。,日本,2010年 2月28日,http//handmade.xsrv.jp/howto/category01/recipe_13/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 25/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形状に形成された布地の表面を上に向けて配置し、布地中央において、左右方向に延びる折り線を谷として、表を中に折り、布地の表面を内部に配置し、裏面を外部に配置し、
折った布地の中央において、上下方向に延びる折り線を谷として、さらに左右合わせて二つ折りにし、左右方向に延びる折り線と逆側の上縁を、上下方向に延びる折り線よりわずかに離れた位置から他端まで下り傾斜する一本の直線状の縫線で縫合し、縫線に沿って延びる切り取り線で裁断し、縫合した布地を裏返し、表面を外部に配置した二重構造の筒を形成し、この筒の上下方向に延びる折り線側の端部において、環状に延びる縫線を縫合して通し孔を形成し、通し孔に弾性変形可能な帯状体を通し、前記筒の他端を持ち手に固定することを特徴とする傘袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は折りたたみ傘を覆う傘袋の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来傘袋は、傘を入れるものとして、傘とは別体にて作られている。防水をかねた物もあるが、一般には布地は一重に縫製されている。使用するときに外さなければならないため、紛失しやすく又使用後の収納がわずらわしい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−21006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の傘袋には、次のような問題点がある。
濡れた傘を収納するとき、傘を丁寧に折りたたまなければ、袋に収まらず、とりあえずビニール袋又は大きめの傘袋を使用する事が多い。
本発明は、傘からの傘袋の着脱をスムーズに行うことができ、防水にすぐれた二重構造の傘袋を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
傘袋の製造方法であって、四角形状に形成された布地の表面を上に向けて配置し、布地中央において、左右方向に延びる折り線を谷として、表を中に折り、布地の表面を内部に配置し、裏面を外部に配置し、折った布地の中央において、上下方向に延びる折り線を谷として、さらに左右合わせて二つ折りにし、左右方向に延びる折り線と逆側の上縁を、上下方向に延びる折り線よりわずかに離れた位置から他端まで下り傾斜する一本の直線状の縫線で縫合し、縫線に沿って延びる切り取り線で裁断し、縫合した布地を裏返し、表面を外部に配置した二重構造の筒を形成し、この筒の上下方向に延びる折り線側の端部において、環状に延びる縫線を縫合して通し孔を形成し、通し孔に弾性変形可能な帯状体を通し、前記筒の他端を持ち手に固定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の、傘袋は、傘から傘袋の着脱をスムーズに行うことができ、防水性にすぐれた二重構増の傘袋を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態に係る傘袋を説明する図である。
図2】本発明の実施形態に係る傘袋の製造方法を説明する図である。
図3】本発明の実施形態に係る傘袋の製造方法を説明する図である。
図4】本発明の実施形態に係る傘袋の製造方法を説明する図である。
図5】本発明の実施形態に係る傘袋の製造方法を説明する図である。
図6】本発明の実施形態に係る傘袋の製造方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る傘袋10の構成を説明する。
傘袋10は、折りたたみ傘を覆う傘袋10であって、折りたたまれた傘を覆い、二重構造の筒状態で形成され一端が折りたたみ傘の端部近傍に固定され、他端には、弾性変形可能な帯状体12が挿入される環状の通し孔11が形成されている。
次に、本実施形態の傘袋10の製造方法を図2から図6を参照して説明する。
【0009】
まず図2に示すように製造者は、四角形状に形成された布地100の表面を上に向けて配置する。
【0010】
次に図3に示すように製造者は、布地100中央に左右方向に延びる折り線L1を谷として、中表に折る。これより、布地100は表面が内部に配置され、裏面が外部に配置され折目(折り線L1)が下端に配置される。
【0011】
次に図4に示すように、製造者は折った布地100の中央において、上下方向に延びる折り線L2を谷として、さらに左右合わせて二つ折りにし、左右方向に延びる折り線L1と逆側の上縁を、左端15(上下方向に延びる折り線L2側の端縁)からわずかに離れた位置から右端14まで下り傾斜する一本の直線状の縫線S1で縫合する。
次に、図5に示すように、製造者は、縫線S1に沿って延びる切り取り線C1で裁断する。
【0012】
次に製造者は、縫合した布地100を裏返し、表面を外部に配置した二重構造の筒を形成し、この筒の左端15において、環状に延びる縫線S2を縫合し、通し孔11を形成する。
これより、図6に示す状態となり、二重構造の筒状体が形成される。
【0013】
次に製造者は、形成した通し孔11に、弾性変形可能な帯状体12を挿入する。これにより、傘袋が完成する。
【0014】
そして、製造者は、製造した傘袋10の端に持ち手20を取り付けることで図1に示すような傘カバー1が完成する。
【符号の説明】
【0015】
1 傘カバー
10 傘袋
11 通し孔
12 帯状体
13 吊し部
14 右端
15 左端
20 持ち手
100 布地
L1 折り線
L2 折り線
C1 切り取り線
S1 縫線
S2 縫線
図1
図2
図3
図4
図5
図6