(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
【0009】
まず、
図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【0010】
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
【0011】
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
【0012】
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置450(詳細は後述。例えば、
図6参照)へと遊技球を案内する扉側球通路ユニット350(詳細は後述。例えば、
図6参照)が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。なお、扉側球通路ユニット350と発射装置450の詳細な構造については、後述の<扉側球通路ユニットと発射装置の構造>において説明する。
【0013】
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
【0014】
図2は、
図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
【0015】
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
【0016】
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
【0017】
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
【0018】
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
【0019】
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
【0020】
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
【0021】
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
【0022】
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
【0023】
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
【0024】
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
【0025】
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
【0026】
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0027】
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0028】
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0029】
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
【0030】
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
【0031】
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
【0032】
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
【0033】
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
【0034】
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
【0035】
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<扉側球通路ユニットと発射装置の構造>
【0036】
次に、扉側球通路ユニット350と発射装置450の構造について詳細に説明する。
図4は、パチンコ機100の前面枠扉106を開放してパチンコ機100の内部構造を示した外観斜視図であり、
図5は、
図4において符号Aで示した、扉側球通路ユニット350近傍の部分拡大図である。
【0037】
上述のとおり、パチンコ機100の前面扉106の下方には、上皿126が備える扉側球通路ユニット350が配置され、本体104には、扉側球通路ユニット350に対向する位置に、発射装置450が配置されている。パチンコ機100では、前面扉106が閉鎖されている場合に、該前面扉106に設けられた扉側球通路ユニット350の遊技球が発射装置450に供給されるように構成されている。
<扉側球通路ユニットの構造>
【0038】
図6は、前面枠扉106の一部を透過させて上皿126、扉側球通路ユニット350などの部材を示すとともに、本体104から発射装置450のみを抜き出して示した斜視図である。また、
図7(a)は、扉側球通路ユニット350のストッパ354を正面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、扉側球通路ユニット350のストッパ354を背面側から見た外観斜視図である。
【0039】
扉側球通路ユニット350は、上皿126に貯留された遊技球を発射装置450に案内するための筒状の球通路352と、この球通路352の排出口近傍に配置されて当該排出口から遊技球が排出されるのを許可または禁止することが可能なストッパ354と、を有して構成されている。ストッパ354は、
図7に拡大して示すように、中央に矩形状の開口部を有するベース354aと、このベース354aの長手方向にスライド可能な板状のシャッタ354bと、ベース354aとシャッタ354bとの間に縮設されたバネ354cと、シャッタ354bの一端側に固定されるとともにベース354aの開口部から突出された平面視が直角三角形形状の操作部354dと、を有して構成されている。
【0040】
シャッタ354bは、操作部354dをベース354aの開口部に沿ってスライドさせることによって、球通路352の排出口から遊技球が排出されるのを許可する球通過許可位置(例えば、
図9(c)に示す位置)と、球通路352の排出口から遊技球が排出されるのを禁止する球通過禁止位置(例えば、
図9(a)に示す位置)との間をスライド可能に構成されている。なお、球通過許可位置は、少なくとも1個の遊技球を球通路352の排出口から排出することができる位置であればよく、シャッタ354bが完全に開いた状態でなくてもよい。また、球通過禁止位置は、遊技球を球通路352の排出口から排出することができない位置であればよく、シャッタ354bが完全に閉まった状態でなくてもよい。
<扉側球通路ユニットの動作>
【0041】
図8(a)は、前面枠扉106が本体104に対して第一の量だけ開放されているときの扉側球通路ユニット350と発射装置450の位置関係を示した図であり、同図(b)は、前面枠扉106が本体104に対して同図(a)に示す第一の量よりも小さい第二の量だけ開放されているときの扉側球通路ユニット350と発射装置450の位置関係を示した図であり、同図(c)は、前面枠扉106が本体104に対して閉鎖されているときの扉側球通路ユニット350と発射装置450の位置関係を示した図である。また、
図9(a)〜(c)は、
図8(a)〜(c)に示す各々の状態を上方から見た図である。
【0042】
本体104に対して開放されている前面枠扉106が閉鎖方向に移動されると、前面枠扉106側の扉側球通路ユニット350が、本体104側の発射装置450に徐々に近づき、
図8(a)、
図9(a)に示すように、前面枠扉106が本体104に対して第一の量だけ開放された状態となる。このとき、扉側球通路ユニット350のストッパ354の操作部354dは、発射装置450から扉側球通路ユニット350側に突出形成された突出部450aに接触するが、シャッタ354dを球通過禁止位置から球通過許可位置までスライドさせることはない。このため、この状態では、扉側球通路ユニット350の球通路352に残存している遊技球は、球通過禁止位置にあるシャッタ354dによって移動が規制され、球通路352の排出口から排出されることはない。
【0043】
続いて、前面枠扉106がさらに閉鎖方向に移動されると、扉側球通路ユニット350が発射装置450にさらに近づき、
図8(b)、
図9(b)に示すように、前面枠扉106が、本体104に対して
図8(a)、
図9(a)に示す第一の量よりも小さい第二の量だけ開放された状態となる。このとき、ストッパ354の操作部354dは、突出部450aからの反力を受けて突出部450aの傾斜面に沿って移動する。このため、シャッタ354bがバネ354cの付勢力に逆らって、球通過禁止位置から球通過許可位置に向かってスライドされるとともに、扉側球通路ユニット350の球通路352と、発射装置450の球通路450bが連通状態(扉側球通路ユニット350の球通路352から発射装置450の球通路450bに遊技球が移動可能な状態)となる。これにより、扉側球通路ユニット350の球通路352に残存している遊技球は、前面枠扉106が開放状態から閉鎖状態に移動する際に、球通路352の排出口から排出不可能な状態から、球通路352の排出口から排出されて発射装置450の球通路450bに移動可能な状態に移行する。
【0044】
続いて、前面枠扉106がさらに閉められると、扉側球通路ユニット350が発射装置450にさらに近づき、
図8(c)、
図9(c)に示すように、前面枠扉106が本体104に対して閉鎖された状態となる。このとき、シャッタ354bは球通路許可位置に移動するため、球通路352の排出口から排出された遊技球は、発射装置450の球通路450bに移動可能な状態となる。
<球排出装置>
【0045】
次に、上皿126に貯留された球を排出するための球排出装置500について説明する。
図10は、パチンコ機100から上皿126近傍の部材のみを抜き出した側面図であり、
図11(a)、(b)は、
図10においてA−A線で示す側断面図である。
【0046】
球排出装置500は、上皿126に貯留された球技球を、扉側球通路ユニット350に排出させるための装置であり、上述の球排出レバー132と、この球排出レバー132に駆動されて回動可能な棒状の第1レバー502と、この第1レバー502と扉側球通路ユニット350との間に縮設されたバネ504と、第1レバー502の回動に伴って揺動可能な棒状の第2レバー506と、この第2レバー506の揺動に伴ってスライド可能な板状のシャッタ508と、を有して構成されている。
【0047】
第1レバー502は、支点502aを回動中心として回動可能に構成されるとともに、下端部にギア502bが形成されている。また、一端が扉側球通路ユニット350に固定されたバネ504の他端が固定されており、バネ504の付勢力によって上方に付勢されて球排出レバー132を上方に押し上げるように構成されている。また、第2レバー506は、支点506aを回動中心として揺動可能に構成されるとともに、上端部に、第1レバー502の第1ギア502bと噛合可能な第2ギア506bが形成されている。
【0048】
シャッタ508は、第2レバー506の下端部に配設され、球通路352内から退出することによって遊技球が球通路352を通過することを許可する球通過許可位置(
図11(a)に示す位置)と、球通路352に形成された開口部352aから球通路352内に突出することによって遊技球が球通路352を通過することを禁止する球通過禁止位置(
図11(b)に示す位置)との間をスライド可能に構成されている。
【0049】
図11(a)に示すように、球排出レバー132が押下操作により下方に押し下げられると、球排出レバー132に当接する第1レバー502がバネ504の付勢力に逆らって下方に回動され、この第1レバー502の駆動力が第1ギア502b、第2ギア506bを介して第2レバー506に伝達され、第2レバー506が、シャッタ508を球通路352から退出させる方向に回動され、球通過許可位置に移動する。これにより、上皿126から球通路352に流入した遊技球は、球通路352を真っ直ぐ通過して下皿128(
図1参照)に排出される。
【0050】
一方、
図11(b)に示すように、球排出レバー132の押下操作が解除されると、第1レバー502がバネ504の付勢力によって上方に回動され、この第1レバー502の駆動力が第1ギア502b、第2ギア506bを介して第2レバー506に伝達され、第2レバー506が、シャッタ508を球通路352に突出させる方向に回動され、球通過禁止位置に移動する。これにより、上皿126から球通路352に流入した遊技球は、シャッタ508によって方向が変えられ、球通路352の排出口から、発射装置450に向けて排出される。
<扉側球通路ユニットの他の実施形態>
【0051】
次に、上述の扉側球通路ユニット350の他の実施形態について説明する。
図12(a)は、実施形態2に係る扉側球通路ユニット370においてシャッタ370bを閉じた状態を示した外観斜視図であり、同図(b)は同扉側球通路ユニット370においてシャッタ370bを開いた状態を示した外観斜視図である。
【0052】
本実施形態2に係る扉側球通路ユニット370は、ベース部370aに対して垂直方向に回動可能に支持された板状のシャッタ370bと、ベース部370aとシャッタ370bとの間に配置されてシャッタ370bを所定の方向(この例では、反時計回り)に付勢する、ねじりバネ370cと、第一の部材(例えば、上皿126)から第二の部材(例えば、発射装置450)に遊技球を案内するための球通路370dと、を有して構成されている。また、シャッタ370bの一端部には、短手方向一方に突出された板状の操作部370eが一体成形されている。
【0053】
この扉側球通路ユニット370は、操作部370eが操作されていない状態(本体104側に配設された本体側部材370fによって押圧されていない状態)では、ねじりバネ352cの付勢力によってシャッタ370bが球通路370dの排出口の少なくとも一部を塞ぐことによって、球通路370dから球技球が外部に流出しないように構成されている。一方、操作部370eが操作されている状態(本体側部材370fによって押圧されている状態)では、ねじりバネ370cの付勢力に逆らってシャッタ370bが反時計回りに回動され、シャッタ370bが球通路370dの排出口の前面から退出することによって、遊技球を球通路370dを通じて第一の部材から第二の部材に案内可能に構成されている。
【0054】
また、
図13(a)は、実施形態3に係る扉側球通路ユニット380においてシャッタ380bを閉じた状態を示した外観斜視図であり、同図(b)は同扉側球通路ユニット380においてシャッタ380bを開いた状態を示した外観斜視図である。また、
図14(a)、(b)は、
図13(a)、(b)の各々を背面から見た外観斜視図であり、
図15(a)、(b)は、
図13(a)、(b)の各々の主要部のみを上方から見た部分拡大図である。
【0055】
本実施形態3に係る扉側球通路ユニット380は、ベース部380aに対して水平方向に回動可能に支持された平面視が(平仮名の)くの字形状のレバー380bと、このレバー380bに駆動されて水平方向にスライド可能なシャッタ380cと、第一の部材(例えば、上皿126)から第二の部材(例えば、発射装置450)に遊技球を案内するための球通路380d(
図15参照)と、を有して構成されている。また、シャッタ380bの一端部には、長手方向一方に突出された板状の操作部380eが一体成形されている。
【0056】
この扉側球通路ユニット380は、操作部380eが操作されていない状態(本体104側に配設された本体側部材380fによって押圧されていない状態)では、不図示のねじりバネの付勢力によってレバー380bが所定の方向(この例では、図の手前側)に回動され、レバー380bの他端に係止されたシャッタ380cが球通路380dの排出口の少なくとも一部を塞ぐことによって、球通路380dから球技球が外部に流出しないように構成されている。一方、操作部380eが操作されている状態(本体側部材380fによって押圧されている状態)では、不図示のねじりバネの付勢力に逆らってレバー380bが奥側に回動され、レバー380bの他端に係止されたシャッタ380cが球通路380dの排出口の前面から退出することによって、遊技球を球通路380dを通じて第一の部材から第二の部材に案内可能に構成されている。
<発射装置>
【0057】
次に、上述の発射装置450について説明する。
図16は、発射装置450の外観斜視図であり、
図17は、発射装置450の一部を透過して示す外観斜視図である。また、
図18は、発射装置450の分解斜視図である。
<発射装置の構造>
【0058】
発射装置450は、板状のベース部472と、このベース部472に対向配置される箱状のカバー部474によって構成されるケース470(472、444)を備え、このケース470の内部空間に各種部品が収容される構造となっている。ベース部472とカバー部474との係合、あるいはその係合の解除は、長手方向にスライド可能な第1操作部476と回動可能な第2操作部478によって操作される。これらの第1操作部476および第2操作部478を操作して係合が解除されると、ベース部472とカバー部474とが開放可能となる。
【0059】
図16や
図17に示されるように、カバー部474には、上述の扉側球通路ユニット350から排出される遊技球をカバー部474の内部に案内するための球通路474aが形成されている。この球通路474aに案内された遊技球は、後述する球送りレバー488によって所定の位置まで送り出された後、後述する発射槌484によって発射装置400内に形成された球レール474bに沿って遊技盤200の遊技領域124に向けて打ち出される。
【0060】
図18に示すように、ケース470(472、444)の内部空間には、第1操作部476を係合方向へと付勢する弾性部材480と、第2操作部478を係合方向へと付勢する弾性部材482と、遊技球を打ち出す発射槌484と、発射槌484をベース部472に回動可能に固定する固定部材486と、遊技球を発射槌484が打ち出し可能な位置まで送り出す球送りレバー488と、球送りレバー488が遊技球を送り出した後に所定位置まで戻すよう付勢する弾性部材490と、球送りレバー488を回動可能に支持する棒状の回転軸489と、球送りレバー488が収容される球送り部ベース492と、発射槌484の動作時に球送りレバー488を動かすとともに球送りレバー488を所定位置に停止させる伝達部材494と、を有して構成されている。また、ベース部472の外側には、発射槌484を駆動する駆動手段496(例えば、ソレノイドやモータなど)を取り付けている。
<発射装置の動作>
【0061】
図19(a)は、カバー部474を取り除いた状態の発射装置450において、発射槌484が初期位置にあるときの平面図であり、同図(b)は、カバー部474を取り除いた状態の発射装置450において、発射槌484が作動位置にあるときの平面図である。また、
図20(a)は、
図19(a)から球送りレバー488や球送り部ベース492などの部材を取り除いた平面図であり、
図20(b)は、
図19(b)から球送りレバー488や球送り部ベース492などの部材を取り除いた平面図である。
【0062】
球送りレバー488は、弾性部材490によって回転軸489を中心として平面視で反時計回りに回動するように付勢されているが、
図19(a)や
図20(a)に示すように、発射槌484が初期位置に移動している場合、発射槌484の中央に配設された伝達部材494が、球送りレバー488に当接して球送りレバー488を押圧するように構成されており、球送りレバー488は、弾性部材490の付勢力に逆らって回転軸489を中心として平面視で所定の方向(この例では、時計回り)に回動されている状態となる。
【0063】
また、球送りレバー488には、遊技球を一時的に貯留可能な御椀状の第1凹部488aと第2凹部488bが隣接して形成されている。発射槌484が初期位置に移動している場合、球送りレバー488の第1凹部488aと第2凹部488bには、それぞれ最大で1個の遊技球が貯留可能であることに加えて、第1凹部488aに隣接する球送り部ベース492の突出部492aにも最大で1個の遊技球が貯留可能であり、球送りレバー488と球送り部ベース492で囲まれた空間内には、最大で3個の遊技球が貯留可能である。
【0064】
一方、
図19(b)や
図20(b)に示すように、モータ496によって回転駆動された発射槌484が初期位置から作動位置に移動した場合、球送りレバー488を時計回りに回動させていた伝達部材494が、発射槌484の回動に伴って球送りレバー488から離反する方向に移動するため、球送りレバー488は、弾性部材490の付勢力によって回転軸489を中心として反時計回りに回動された状態となる。
【0065】
このように、球送りレバー488は、発射槌484が、
図19(a)や
図20(a)に示す初期位置から、
図19(b)や
図20(b)に示す作動位置に移動すると、回転軸489を中心として反時計周りに回動するように構成されている。この球送りレバー488の反時計周りの回動により、球送りレバー488の第2凹部488bに貯留された遊技球は、球送りレバー488の奥側に形成された球通路を通って、
図19(b)に示すように、手前側の球送りレバー488から、奥側の球レール474bへと排出される。
【0066】
また、このとき、球送りレバー488の第1凹部488aに貯留された遊技球は、球送りレバー488の傾きが増大することにより、隣接する第2凹部488bの方向にわずかに送られるが(自重によって移動するが)、球送り部ベース492の内壁に形成された第1凸部492bと、球送りレバー488の第1凹部488bおよび第2凹部488bを仕切る第1凸部488cと、に挟まれて移動が規制される。また、球送り部ベース492の突出部492aに貯留された遊技球は、第1凹部488aに貯留された遊技球が第2凹部488bの方向に送られて空間ができることにより、隣接する第1凹部488aの方向に送られるが(自重によって移動するが)、球送り部ベース492の内壁に形成された第2凸部492cと、球送り部ベース492の第1凹部488bの隣に形成された第2凸部488dと、に挟まれて移動が規制される。
【0067】
一方、発射槌484が、
図19(b)や
図20(b)に示す作動位置から、
図19(a)や
図20(a)に示す初期位置に移動すると、上述のとおり、伝達部材494に押圧された球送りレバー488は、回転軸489を中心として時計周りに回動するように構成されている。この球送りレバー488の時計周りの回動により、球送り部ベース492の第1凸部492bと球送りレバー488の第1凸部488cに挟まれて移動が規制されていた遊技球は、球送りレバー488の第2凹部488bに送られて貯留され、球送り部ベース492の第2凸部492cと、球送りレバー488の第2凸部488dと、に挟まれて移動が規制されていた遊技球は、球送りレバー488の第1凹部488aに送られて貯留される。
【0068】
このように、発射槌484の初期位置と作動位置の一方から他方への移動に伴って、移動球送りレバー488が反時計周りの回動と時計周りの回動を繰り返すことにより、球送りレバー488の第2凹部488bに貯留されていた遊技球が、球レール474bに排出され、球送りレバー488の第1凹部488aに貯留されていた遊技球が、隣接する第2凹部488bに移動し、球送り部ベース492の突出部492aに貯留された遊技球が、隣接する第1凹部488aに移動することにより、球送り部ベース492の突出部492aに新たな遊技球が貯留可能な状態となる。
<タンクレールと払出装置の係合構造>
【0069】
次に、上述のタンクレール154と払出装置152の係合構造について説明する。
図21は、パチンコ機100からタンクレール154と払出装置152だけを抜き出して示した外観斜視図であり、
図22(a)は、
図21において符号Aで示す丸で囲った部分を拡大して示した部分拡大図であり、同図(b)は、(a)に示すタンクレールと払出装置を離間した状態においてタンクレールの一部を透過して示す図である。また、
図23は、
図22に示す払出装置152から第一カバー部材152aを取り外した状態を示した部分拡大図である。
【0070】
図22(a)に拡大して示すように、払出装置152は、長板状の第一カバー部材152aと略同形状の第二カバー部材152bを対向配置して構成されている。また、
図23に拡大して示すように、第一カバー部材152aおよび第二カバー部材152bの内面には、タンクレール154から排出される遊技球を払出装置152の上方から下方に導くための球レール152a1、152b1(第一カバー部材152aの球レール152a1は図示省略)が長手方向全域に亘って立設されており、第一カバー部材152aと第二カバー部材152bが内面を向けて対向配置されて互いの球レール152a1、152b1が当接することで、遊技球が通過する球通路152cが払出装置152の長手方向に沿って形成されている。
【0071】
また、
図22(b)に拡大して示すように、タンクレール154の先端部上方には、タンクレール154の短手方向下側に向かって突出し、かつタンクレール154の短手方向(図の上下方向)にスライド自在な板状の2つのシャッター154dが配設されており、各々のシャッター154dは、タンクレール154内に取り付けられた板バネ154eによって下方向(タンクレール154から突出する方向)に付勢されている。また、
図23に拡大して示すように、タンクレール154の払出装置152側の下部には、タンクレール154の長手方向に向かって突出する板状の球受け部材154aが固定されている。この球受け部材154aの先端部には、第一カバー部材152aおよび第二カバー部材152bの球レール152a1、152b1との間に縮設される2本のバネ154bの一端が固定されている。
【0072】
図24(a)は、連通状態のタンクレール154と払出装置152を示した図であり、同図(b)は、連通状態が解除されたタンクレール154と払出装置152を示した図である。
【0073】
同図(a)に示すように、タンクレール154と払出装置152が連通された状態(タンクレール154の球通路154cから払出装置152の球通路152cに遊技球が移動可能な状態)では、タンクレール154の球受け部材154aの一部が、第一カバー部材152aおよび第二カバー部材152bの球レール152a1、152b1の下方に収容されるとともに、球受け部材154aのバネ154bは、球受け部材154aの先端部と球レール152a1、152b1との間で縮められて第一の長さとなっている。また、シャッター154dは、払出装置152に当接することによって、板バネ154eの付勢力に逆らって上方向に押圧され、タンクレール154の球通路154cの排出口を塞がない位置まで上昇する。これにより、タンクレール154の球通路154cから遊技球が排出可能な状態となる。
【0074】
一方、同図(b)に示すように、タンクレール154と払出装置152の連通状態が解除された状態(タンクレール154と払出装置152が離間された状態)では、球レール152a1、152b1の下方に収容されていた球受け部材154aが、タンクレール154と払出装置152の間に形成される隙間に位置(出現)するとともに、バネ154bは、球受け部材154aの先端部と球レール152a1、152b1との間で、第1の長さよりも長い第2の長さに伸ばされた状態となっている。また、シャッター154dは、払出装置152と離間することによって、板バネ154eの付勢力によって下方向に押圧され、タンクレール154の球通路154cの排出口の一部を塞ぐ位置(この例では、遊技球の中心位置とほぼ同じ高さ)まで下降する。これにより、タンクレール154の球通路154cから遊技球が排出不可能な状態となる。なお、シャッター154dは、タンクレール154の球通路154cから遊技球が排出不可能な位置まで下降するように構成されていればよく、例えば、球通路154cの排出口全体を塞ぐようにしてもよい。
【0075】
同図(a)に示す連通状態では、タンクレール154の球通路154cを通過してタンクレール154外部に排出された遊技球は、(球レール152a1、152b1の下方に収容されている球受け部材154aに接触することなく)払出通路152の球レール152a1、152b1上を転動し、払出通路152の球通路152cを通過して払出装置152の下方に案内される。なお、タンクレール154の球通路154cは、払出装置152側に向かって徐々に下降する傾斜面とされており、球通路154c上の遊技球は重力によってタンクレール154の排出口に向かって自然に転動するように構成されている。
【0076】
一方、同図(b)に示す連通状態が解除された状態では、タンクレール154の球通路154cに残存している遊技球は、シャッター154dによって排出が防止され、タンクレール154の球通路154cに留まるが、シャッター154dを通過してタンクレール154の排出口から外部に排出された遊技球は、球受け部材154a上に保持される。
【0077】
このような構成とすれば、タンクレール154や払出装置152に遊技球が残存した状態でタンクレール154と払出装置152の連通が解除されても、球受け部材154aによってタンクレール154と払出装置152の外に流出した遊技球を一時的に保持することが可能となる。このため、残存している遊技球がタンクレール154や払出装置152の外に流出したりタンクレール154と払出装置152から落下したりするような事態を防止することができ、タンクレール154と払出装置152のメンテナンス作業(例えば、清掃や部品交換)を行う場合に、従来よりもメンテナンス性を高めることができる場合がある。しかも、タンクレール154の球通路154cの排出口を塞ぐように構成されたシャッタ−154dを備えているため、タンクレール154に残存した遊技球が外部に流出することもない。
<払出通路ユニットと排出口ユニットの係合構造>
【0078】
次に、上述の払出通路ユニット300と排出口ユニット400の係合構造について説明する。
図25は、パチンコ機100の前面枠扉106を開放してパチンコ機100の内部構造を示した外観斜視図であり、
図26(a)は、
図25において符号Bで示す丸で囲った部分を拡大して示した部分拡大図であり、同図(b)は、同図(a)に示す払出通路ユニット300と排出口ユニット400をさらに拡大して示した部分拡大図である。
【0079】
本体104の前面側には、上述の払出装置152と、この払出装置152の球通路152cに連通可能な払出通路ユニット300が取り付けられ、前面枠扉106の背面側には、前面枠扉106を閉鎖したときに一方側が本体104側の払出通路ユニット300と連通可能で、かつ他方側が上皿126に連通された、排出口ユニット400が取り付けられている。すなわち、払出装置152から排出された遊技球は、払出通路ユニット300と排出口ユニット400を通過して本体104側から前面枠扉106側に移動し、上皿126に到達して上皿126に貯留されるように構成されている。
【0080】
図26(b)に拡大して示すように、払出通路ユニット300は、本体104の背面側から前面側に向かって延びる複数(この例では2つ)の筒状の球通路302a、302bを有して構成され、これらの球通路302a、302bの排出口近傍には、前面枠扉106の開放に連動して排出口の一部を塞ぎ、遊技球が球通路302a、302bの排出口から流出することを防ぐための板状のシャッター304が設けられている。なお、払出通路ユニット300の球通路302a、302bは、排出口ユニット400側に向かって徐々に下降する傾斜面とされており、球通路302a、302b上の遊技球は重力によって払出通路ユニット300の排出口に向かって自然に転動するように構成されている。
【0081】
一方、排出口ユニット400は、払出通路ユニット300の球通路302aに連通可能な筒状の球通路402を有して構成され、下方には、板状のスライダ404(詳細は後述)を備えている。なお、排出口ユニット400の球通路402は、上皿126側に向かって徐々に下降する傾斜面とされており、球通路402上の遊技球は重力によって排出口ユニット400の排出口に向かって自然に転動するように構成されている。
【0082】
なお、シャッター304は、球通路302a、302bの排出口の一部を塞ぐように構成されていればよいが、遊技球の排出を確実に防止するためには排出口を通過する遊技球の中心位置よりも高い位置まで上昇するように構成されていることが好ましく、さらには、排出口全てを塞ぐように構成されていることがより好ましい。また、本実施形態では、球通路302a、302bを円滑に通過させるとともに排出口から球を確実に排出させるために、球通路302a、302bの短手方向の最大幅を、球2個分の直径の長さよりも長く、球3個分の直径の長さよりも短く設定し、球が排出口から2個ずつ排出されるように構成している。
<排出口ユニットの構造>
【0083】
次に、上述の排出口ユニット400の構造について説明する。
図27は、排出口ユニット400の分解斜視図であり、
図28(a)は、スライダ404が収容されているときの排出口ユニット400の外観斜視図であり、同図(b)は、スライダ404が突出しているときの排出口ユニット400の外観斜視図である。また、
図29(a)は、
図28(a)に示す排出口ユニット400を裏から見た外観斜視図であり、
図29(b)は、
図28(b)に示す排出口ユニット400を裏から外観斜視図である。また、
図30(a)は、スライダ404がベース408の外側に最大量突出しているときの排出口ユニット400の外観斜視図である。
【0084】
排出口ユニット400は、上皿126に連通される球通路402および下皿128に連通される下皿球通路414を有するベース408と、このベース408の上部を覆うよう取り付けられる板状のカバー410と、ベース408に対してネジ410の軸心O1(
図30参照)を中心として回動可能に配設されるスライダ404と、ベース408に設けたバネ止め412とスライダ404との間に縮設され、スライダ404がベース408から突出する方向に付勢するスライダバネ406と、を有して構成されている。また、
図28(b)および
図30(a)に示すように、球通路402には、スライダ404上に保持された遊技球を排出口ユニット400の球通路402に導き易くするためにスライダ404側から球通路402側に向かって下降する傾斜面とされた傾斜部402aが形成されている。
【0085】
また、
図27および
図28(a)に示すように、スライダ404は、平面状のベース部404aと、このベース部404aの長手方向一端側に形成されたバネ止め404bと、ベース部404aの長手方向他端側に突出形成された第1突出部404cと、ベース部404aの短手方向一端側に突出形成され第2突出部404dと、を有して構成されている。第1突出部404cは、
図28(a)に示すように、スライダ404が収容されているときは、球通路402と下皿球通路414との仕切り壁の一部として機能し、
図30(a)に示すように、スライダ404が最大量突出しているときは、ベース部404a上に保持された遊技球がベース部404aから落下しないように防止する保持部材としても機能する。
【0086】
また、
図30(a)に示すように、第1突出部404cの最大高さh1と第2突出部404dの最大高さh2は、ベース部404a上に保持された遊技球の落下を防止すべく、遊技球の中心位置よりも高くなるような高さに設定されているとともに、第1突出部404cの最大高さh1は、スライダ404が軸心O1を中心に回動したときに遊技球が遠心力によって落下しないように、第2突出部404dの最大高さh2よりも高く設定されている(h1>h2)。
【0087】
図30(b)は、
図30(a)の状態においてスライダ404近傍だけを抜き出して上方から見た図である。スライダ404が最大量突出した状態では、スライダ404のベース部404a上に遊技球を最大2個保持することが可能となっている。また、スライダ404aは軸心O1を中心として回動する構造とされているため、軸心O1から遠い側の遊技球は遠心力による影響を受けやすくベース部404aから外に流出しやすいが、第1突出部404cの存在により、遊技球の流出が防止されている。また、前面枠扉106を開放することによってスライダ404が本体104から離間された場合、ベース部404aに保持されている遊技球は、本体104側に向かうため、ベース部404aから外に流出しやすいが、第2突出部404dの存在により、遊技球の本体104側への流出が防止されている。
【0088】
さらに、払出通路ユニット300や排出口ユニット400のメンテナンスを行う場合、作業者は前面枠扉106を開放してメンテナンス作業を行うことになるが、スライダ404は軸心O1(前面枠扉106のヒンジ部112と同じ軸心)を中心に回動する構造とされており、スライダ404の突出量は、軸心O1に近い側の端部の距離h4よりも軸心O1に遠い側の端部の距離h3が長いため、作業者からは、ベース部404aに保持された遊技球や払出通路ユニット300に残存する遊技球が確認しやすく、メンテナンス性が高められている。
<排出口ユニットの動き>
【0089】
次に、
図31および
図32を併せて参照して、上述の排出口ユニット400の動きについて説明する。なお、
図31(a)は、前面枠扉106を完全に閉鎖したときの排出口ユニット400の様子をパチンコ機100上方から見た図であり、同図(b)は、同図(a)に示す状態から前面枠扉106を少量だけ開放したときの排出口ユニット400の様子を示した図であり、同図(c)は、同図(b)に示す状態から前面枠扉106をさらに少量だけ開放したときの排出口ユニット400の様子を示した図である。また、
図32(a)〜(c)は、
図31(a)〜(c)に示す様子をパチンコ機100側方から見た図である。
【0090】
図31(a)および
図32(a)に示すように、前面枠扉106が閉鎖された状態では、排出口ユニット400と払出通路ユニット300が当接され、排出口ユニット400の球通路402と払出通路ユニット300の球通路302aが連通状態(払出通路ユニット300の球通路302aから排出口ユニット400の球通路402に遊技球が移動可能な状態)となる。このとき、スライダ404は、スライダバネ406によって、ベース408の下方から外側に突出する方向に付勢されているが、払出通路ユニット300によって突出方向への移動が規制されるため、突出することができず、
図28(a)や
図29(a)に示すように、ベース408の下方に収容された状態となる。
【0091】
次に、
図31(a)および
図32(a)から
図31(b)および
図32(b)に示す状態まで前面枠扉106が開放された場合には、前面枠扉106の回動とともに、上述のシャッター304が徐々に上昇し、払出通路ユニット300の球通路302aの排出口の一部が塞がれる。これにより、払出通路ユニット300の球通路302aに残存している球は、球通路302aに貯留される。また、前面枠扉106の回動とともに、払出口ユニット400のベース408およびカバー410は、払出通路ユニット300から遠ざかる方向に回動され、排出口ユニット400の球通路402と払出通路ユニット300の球通路302aが離間される。このとき、スライダ404は、スライダバネ406によって、ベース408の下方から外側に突出する方向に付勢されているため、ベース408とカバー410だけがスライダ404を残す形で回動され、
図28(b)や
図29(b)に示すように、スライダ404はベース408の下方から外側に突出した状態となる。これにより、ベース408およびカバー410は払出通路ユニット300の球通路302aから離間するが、スライダ404が払出通路ユニット300の球通路302aに連通された状態が継続する。したがって、払出通路ユニット300の球通路302aを通過している遊技球が、たとえシャッター304を乗り越えて外部に流出したとしても、遊技球をスライダ404によって保持することが可能である。
【0092】
このような構成とすれば、払出通路ユニット300の球通路302や排出口ユニット400の球通路402に遊技球が残存した状態で払出通路ユニット300の球通路302と排出口ユニット400の球通路402が解除されても、スライダ404によって払出通路ユニット300の球通路302や排出口ユニット400の球通路402の外に流出した遊技球を一時的に保持することが可能となる。このため、残存している遊技球が払出通路ユニット300の球通路302や排出口ユニット400の球通路402の外に流出したり払出通路ユニット300の球通路302や排出口ユニット400の球通路402から落下したりするような事態を防止することができ、払出通路ユニット300の球通路302や排出口ユニット400の球通路402のメンテナンス作業(例えば、清掃や部品交換)を行う場合に、従来よりもメンテナンス性を高めることができる場合がある。
【0093】
次に、
図31(b)および
図32(b)から
図31(c)および
図32(c)に示す状態まで前面枠扉106が開放された場合には、前面枠扉106の回動とともに、払出口ユニット400のベース408およびカバー410は、払出通路ユニット300からさらに遠ざかる方向に回動され、排出口ユニット400の球通路402と払出通路ユニット300の球通路302aがさらに離間される。このとき、スライダ404は、スライダバネ406によって、ベース408の下方から外側に突出する方向に付勢されているため、ベース408とカバー410だけがスライダ404を残す形で回動され、スライダ404は、最終的に、
図30(a)に示すように、ベース408の下方から外側に最大量突出した状態となり、より多くの遊技球を保持することが可能となる。また、払出通路ユニット300の球通路302と排出口ユニット400の球通路402が所定の距離を超えて離反されても、第1突出部404c、第2突出部404dを備えることによって、スライダ404に保持された遊技球がスライダ404の外に流出したり、スライダ404から落下したりするような事態を防ぐことができる場合がある。
<実施形態2>
【0094】
次に、実施形態2に係る排出口ユニット500について説明する。なお、以降、上記実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0095】
図33(a)は、実施形態2に係るスライダ504が収容されているときの排出口ユニット500の外観斜視図であり、同図(b)は、スライダ504が突出しているときの排出口ユニット500の外観斜視図である。また、
図34(a)は、
図33(a)に示す排出口ユニット500を裏から見た外観斜視図であり、
図34(b)は、
図33(b)に示す排出口ユニット500を裏から外観斜視図である。
【0096】
排出口ユニット500は、上記実施形態1に係るスライダ404と、コイルバネによって構成されるスライダバネ406に替えて、スライダ504と、ねじりバネによって構成されるスライダバネ506を備えている。スライダ504は、スライダバネ506によって、ベース408の下方から外側に突出する方向に付勢されているが、上述のとおり、前面枠扉106が閉鎖された状態では、払出通路ユニット300によって突出方向への移動が規制され、
図33(a)や
図34(a)に示すように、ベース408の下方に収容された状態となる。
【0097】
一方、前面枠扉106が開放された状態では、上述のとおり、排出口ユニット500と払出通路ユニット300が離間されるとともに、スライダ504は、スライダバネ506によってベース408の下方から外側に突出する方向に付勢されているため、ベース408とカバー410だけがスライダ504を残して回動され、
図33(b)や
図34(b)に示すように、スライダ504はベース408の下方から外側に突出した状態となる。
【0098】
このような構成とすれば、上記実施形態1に係る排出口ユニット400に比べ、省スペース化を図ることができ、配置場所のバリエーションを増やすことができる場合がある。
<実施形態3>
【0099】
次に、実施形態3に係る排出口ユニット550について説明する。
図35(a)は、実施形態3に係るスライダ554が収容されているときの排出口ユニット550の外観斜視図であり、同図(b)は、スライダ554が突出しているときの排出口ユニット550の外観斜視図である。また、
図36(a)は、
図35(a)に示す排出口ユニット550を裏から見た外観斜視図であり、
図36(b)は、
図35(b)に示す排出口ユニット550を裏から外観斜視図である。
【0100】
排出口ユニット550は、上記実施形態1に係るスライダ404とスライダバネ406に替えて、スライダ554を備えている。スライダ554は、払出通路ユニット300の方向にスライド可能に構成されているとともに、スライダ554の先端には、払出通路ユニット300に形成された係止部(図示省略)に係止される係止部554aが形成されている。本実施形態3では、スライダ554は、前面枠扉106が閉鎖された状態では、
図35(a)や
図36(a)に示すように、ベース558の下方に収容された状態となり、前面枠扉106が開放された状態では、係止部554aが払出通路ユニット300の係止部に係止されてスライダ554が外部に引き出され、
図35(b)や
図36(b)に示すように、ベース558の下方から外側に突出した状態となる。
【0101】
このような構成とすれば、上記実施形態1に係る排出口ユニット400に比べ、部品点数の削減や低コスト化が図れる場合がある。また、スライダ554が直線的にスライドされるため、払出通路ユニット300から溢れた球を保持するためのスペースを広く取ることができ、上記実施形態1に係る排出口ユニット400に比べ、多くの球を保持できる場合がある。なお、ここでは、スライダ544の係止部554を他の部材に係止させることによってスライダ544をスライドさせる例を示したが、上記実施形態のように、弾性体(バネ)を用いてスライドさせる構成を採用してもよい。
<実施形態4>
【0102】
次に、実施形態4に係る排出口ユニット600について説明する。
図37(a)は、実施形態4に係るスライダ604が収容されているときの排出口ユニット600の外観斜視図であり、同図(b)は、スライダ604が突出しているときの排出口ユニット600の外観斜視図である。また、
図38(a)は、
図37(a)に示す排出口ユニット600を裏から見た外観斜視図であり、
図38(b)は、
図37(b)に示す排出口ユニット600を裏から外観斜視図である。
【0103】
排出口ユニット600は、上記実施形態1に係るスライダ404とスライダバネ406に替えて、上下方向に回動可能なスライダ604を備えている。スライダ604は、図示しない回転軸を中心としてスライダ604の厚み方向に回動可能に構成されているとともに、スライダ604の先端には、球の落下を防止するための突出部604aが形成されている。本実施形態4では、スライダ604は、前面枠扉106が閉鎖された状態では、
図37(a)や
図38(a)に示すように、下方向に回動され、ベース508の下方に収容された状態となり、前面枠扉106が開放された状態では、回転軸に設けられた図示しない弾性体(バネ)の付勢力によって上方向に回動され、
図37(b)や
図38(b)に示すように、ベース608の下方から外側に突出した状態となる。
【0104】
このような構成とすれば、上記実施形態1に係る排出口ユニット400に比べ、省スペース化を図ることができ、配置場所のバリエーションを増やすことができる場合がある。
<本発明の基本思想>
【0105】
次に、
図39〜
図41を用いて、本発明の基本思想について説明する。なお、
図39(a)は、扉体Dが本体に対して第一の量だけ開放されているときの扉側通路D1と球送装置Bの位置関係を示した図であり、同図(b)は、同図(a)に示す状態を上方から見た図である。また、
図40(a)は、扉体Dが本体に対して
図39(a)に示す第一の量よりも小さい第二の量だけ開放されているときの扉側通路D1と球送装置Bの位置関係を示した図であり、同図(b)は、同図(a)に示す状態を上方から見た図である。また、
図41(a)は、扉体Dが本体に対して閉鎖されているときの扉側通路D1と球送装置Bの位置関係を示した図であり、同図(b)は、同図(a)に示す状態を上方から見た図である。
【0106】
扉体Dは、本体に取付可能な扉体であり、例えば、上述の前面枠扉106が該当する。また、扉側通路D1は、扉体Dに設けられた扉側通路であり、例えば、上述の扉側球通路ユニット350が該当し、球送装置Bは、遊技球を発射位置側へ移動させる球送装置であり、例えば、上述の発射装置450が該当する。
【0107】
本発明に係る遊技台では、
図41に示すように、扉体Dが閉鎖されている場合に、該扉体Dに設けられた扉側通路D1の遊技球が球送装置B側に供給されるように構成される。また、
図39、
図40に示すように、扉体Dが開放されている場合に、所定の部材Pによって、扉側通路D1の遊技球を球送装置B側に供給されることが防止されている。
【0108】
また、所定の部材Pは、該所定の部材Pを開閉可能な操作部P1を備え、球送装置Bは、扉体D側に突出し、かつ該球送装置Bに固定された係合部B1を備える。そして、
図41に示すように、扉体Dが閉鎖された場合に、操作部P1と係合部B1が当接し、所定の部材Pが所定の位置まで移動することにより、扉側通路D1の遊技球を球送装置B側に供給可能である。
【0109】
以上説明したように、本実施形態に係るぱちんこ機100は、排出手段(例えば、球排出レバー132)と、発射手段(例えば、発射槌484およびベース部472および球レール474b、発射装置450)と、
扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)と、本体(例えば、本体104)と、を備えた遊技台であって、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に、排出口(例えば、
図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路の直下の下皿128との連通部分)から遊技球が排出されるように構成されており、前記発射手段は、発射位置にある遊技球を発射可能な手段であり、遊技球が発射されるまで、前記発射位置に遊技球が保持されるように構成されており、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合であっても、遊技球が発射されるまで前記発射位置に遊技球が保持されるように構成されて
おり、前記扉体は、前記排出手段が設けられたものであり、前記扉体は、第一の球通路(例えば、球通路352)が設けられたものであり、前記扉体は、第三の球通路(例えば、図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路)が設けられたものであり、前記扉体は、上皿(例えば、上皿126)が設けられたものであり、前記扉体は、下皿(例えば、下皿128)が設けられたものであり、前記扉体は、前記排出口が設けられたものであり、前記本体は、前記発射手段が設けられたものであり、前記本体は、球送手段(例えば、ケース474の一部(図17の球送りレバー488が収納される突出部分)、球送装置B、球送りレバー488、球送りベース492)が設けられたものであり、前記本体は、第二の球通路(例えば、球通路474a)が設けられたものであり、前記第三の球通路を通過した遊技球が前記排出口から排出されるように構成されており、前記排出口から排出された遊技球が前記下皿へ貯留可能に構成されており、前記第二の球通路と前記発射手段の間に前記球送手段が位置するように構成されており、前記球送手段によって、前記第二の球通路を通過した遊技球を前記発射位置へ移動させるように構成されており、前記球送手段と前記第三の球通路が連通しない位置関係で構成されており、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合であっても、前記球送手段が動作しないように構成されており、前記上皿を流下した遊技球が前記第一の球通路へ誘導されるように構成されており、前記扉体の状態を閉鎖状態から開放状態へ変化可能に構成されており、前記扉体が前記閉鎖状態であって、前記排出手段によって遊技球の排出が行われなかった場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路へ誘導されるように構成されており、前記第一の球通路から前記第二の球通路へ進入した遊技球が、前記球送手段によって保持されるように構成されており、前記扉体が前記閉鎖状態であって、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路へ誘導されないように構成されており、前記扉体が前記閉鎖状態であって、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第三の球通路へ誘導されるように構成されており、前記扉体が前記開放状態において、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路へ誘導されないように構成されており、前記扉体が前記開放状態であって、前記排出手段によって遊技球の排出が行われなかった場合に、前記第一の球通路の内部に遊技球が保持されるように構成されており、前記扉体が前記開放状態であって、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第三の球通路を介して前記下皿へ誘導されるように構成されており、前記球送手段は、前記扉体に向かって突出した凸部(例えば、突出部450a)が設けられた手段であり、前記扉体は、遮蔽手段(例えば、シャッタ354b、ストッパ354、操作部354d)が設けられたものであり、前記遮蔽手段が操作される(例えば、操作部354dが操作される)ことで、前記遮蔽手段(例えば、シャッタ354b)が第一の位置(例えば、遊技球を球通路352の排出口から排出することができないようにする球通過禁止位置)から第二の位置(例えば、遊技球を球通路352の排出口から排出することができるようにする球通過許可位置)へ移動するように構成され、前記扉体が閉鎖された際に、前記凸部により前記遮蔽手段(例えば、操作部354d)が操作され、前記第一の位置とは、前記第一の球通路と前記第二の球通路を遮断する位置であり、前記第二の位置とは、前記第一の球通路を通過した遊技球が前記第二の球通路へ進入可能となる位置である、ことを特徴とする遊技台である。
【0110】
このような構成によれば、排出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。すなわち、排出手段(排出操作手段)が操作されると、遊技球が排出口から排出されるが、排出手段(排出操作手段)が操作された場合であっても遊技球が発射されるまでは、発射手段の発射位置に遊技球を保持することが可能となる。従って例えば、遊技球を排出口から排出させたメンテナンス後などに、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
また、排出手段を操作する(球抜き操作をする)と下皿に球抜きした遊技球が貯留されるが、球送段内の遊技球はそのまま球送手段内に保持されるため、仮に、扉開放中に球抜き操作が必要となっても、扉を閉鎖することなく球抜き操作を行うことができる場合がある。これにより、メンテナンスを効率的に行うことができ、メンテナンスの時間を短縮することができる場合がある。また、下皿へ球を抜いた後も、既に本体側の球送手段に遊技球が保持されているため、上皿への遊技球の補給をしつつも球を発射することができるので、メンテナンスが開始されてから遊技へ復帰をするまでの時間を短縮することができる場合がある。
【0111】
また、前記排出手段は、排出操作手段であり、請求項1に記載の「前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合」とは、「前記排出操作手段の操作があった場合」のことであってもよい。
【0113】
また、前記扉体が開放状態であっても、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に前記排出口から遊技球が排出されるように構成されている、ものであってもよい。
【0114】
また、前記扉体が閉鎖状態である場合において、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に前記排出口から遊技球が排出されるように構成されている、ものであってもよい。
【0115】
また、前記扉体が閉鎖状態である場合に、前記発射手段は前記発射位置にある遊技球を発射可能であってもよい。
【0116】
また、皿体(例えば、上皿126または下皿128)を備え、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に、前記皿体の遊技球が前記排出口から排出されるように構成されている、ものであってもよい。
【0117】
このような構成によれば、排出手段(排出操作手段)が操作されると、皿体の遊技球が排出口から排出される(例えば、上皿126から球通路352に流入した遊技球が球通路352を真っ直ぐ通過して下皿128に排出される)が、排出手段(排出操作手段)が操作された場合であっても遊技球が発射されるまでは、発射手段の発射位置に遊技球を保持することが可能となる。従って例えば、遊技球を排出口から排出させたメンテナンス後などに、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
【0118】
また、前記排出手段によって遊技球の排出が行われた場合に、前記上皿の遊技球が前記排出口から前記下皿へ排出されるように構成されている、ものであってもよい。
【0119】
このような構成によれば、排出手段(排出操作手段)が操作されると、上皿126から球通路352に流入した遊技球が例えば、球通路352を真っ直ぐ通過して下皿128に排出されるが、排出手段(排出操作手段)が操作された場合であっても遊技球が発射されるまでは、発射手段の発射位置に遊技球を保持することが可能となる。従って例えば、遊技球を排出口から排出させたメンテナンス後などに、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
【0123】
また、前記発射手段は、発射手段ユニット(例えば、発射装置450)のことであり、前記発射手段ユニットは、前記球送手段を含んで構成されたユニットであってもよい。
【0126】
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
【0127】
また、従来の遊技台では、メンテナンス作業などで複数の通路の連通状態を解除した場合に、通路に残存している遊技球が通路の外に流出してしまうことがあり、メンテナンス性が悪いといった問題点があった。
【0128】
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、従来よりもメンテナンス性を向上させることができる遊技台を提供することを目的とし、本発明に係る遊技台によれば、従来よりもメンテナンス性を向上させることができる。
【0129】
また、従来、遊技球が通過可能な複数の通路を備え、該複数の通路を互いに連通させることによって遊技球を所定の場所まで案内するように構成された遊技台が提案されているが、従来の遊技台は、遊技球の保持手段について改良の余地があった。
【0130】
本発明に係る遊技台によれば、遊技球の保持手段に特徴がある遊技台を提供することができる。
【0131】
すなわち、上記実施形態に係るパチンコ機100は、本体(例えば、本体104)と、前記本体に取付可能な扉体(例えば、前面枠扉106)と、を備えた遊技台であって、前記扉体は、遊技球が通過可能な球通路(例えば、球通路352)が少なくとも設けられており、前記本体は、発射手段(例えば、発射槌484、ベース部472および球レール474b、または発射装置450)が少なくとも設けられており、前記発射手段は、発射位置(例えば、
図20(b)に示す遊技球の位置)の遊技球を少なくとも発射可能なものであり、前記本体は、保持手段(例えば、球送手段(ケース474の一部(
図17の球送りレバー488が収納される突出部分)、球送りベース492および球送りレバー488)および発射装置450)が少なくとも設けられたものであり、前記保持手段は、前記球通路を通過した遊技球を少なくとも保持可能なものであり、前記保持手段は、前記球通路と前記発射位置の間に設けられているものである、ことを特徴とする遊技台である。
【0132】
このような構成とすることにより、扉を開放した場合でも本体側に遊技球を保持することが可能なので、例えばメンテナンス後などに扉を閉鎖した後に、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技への復帰をしやすくすることができる場合がある。
【0133】
また、前記本体は、前記球通路(以下、「第一の球通路」という)とは別の第二の球通路(例えば、球通路450b)が設けられたものであり、前記第二の球通路は、前記第一の球通路(例えば、球通路352)を通過した遊技球が少なくとも通過可能なものであり、前記保持手段(例えば、球送手段(ケース474の一部(
図17の球送りレバー488が収納される突出部分)、球送りベース492および球送りレバー488)および発射装置450)は、前記第二の球通路と前記発射位置(例えば、
図20(b)に示す遊技球の位置)の間に設けられているものである、ものとしてもよい。
【0134】
このような構成とすることにより、扉を開放した場合でも本体側に遊技球を保持することが可能なので、例えばメンテナンス後などに扉を閉鎖した後に、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技への復帰をしやすくすることができる場合がある。
【0135】
また、前記保持手段(例えば、球送手段(ケース474の一部(
図17の球送りレバー488が収納される突出部分)、球送りベース492および球送りレバー488)および発射装置450)は、複数の遊技球を保持可能である、ものとしてもよい。
【0136】
このような構成とすることにより、扉を開放した場合でも本体側に複数の遊技球を保持することが可能なので、扉を閉鎖した後に、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技球が途切れること防いで遊技への復帰をしやすくすることができる場合がある。
【0137】
また、前記保持手段は、球送手段(例えば、ケース474の一部(突出部分)、球送りベース492および球送りレバー488)であり、前記球送手段は、遊技球を前記発射位置(例えば、
図20(b)に示す遊技球の位置)へ少なくとも移動可能なものである、ものとしてもよい。
【0138】
このような構成とすることにより、扉を開放した場合でも本体側に遊技球を保持することが可能なので、メンテナンス後など扉を閉鎖した後に遊技球をスムーズに発射位置側へ移動させ、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
【0139】
また、前記扉体(例えば、前面枠扉106)は、遊技者が少なくとも操作可能な位置に操作手段(例えば、球排出レバー132)が設けられたものであり、前記扉体は、遊技球が貯留可能な球貯留皿(例えば、上皿126、下皿128)が少なくとも設けられたものであり、前記操作手段は、該操作手段が操作された場合に、前記球通路の遊技球を前記球貯留皿へ誘導可能なものであり、前記操作手段は、前記扉体が開放された場合であっても、前記球通路(例えば、球通路352)の遊技球を前記球貯留皿へ少なくとも誘導可能なものである、ものとしてもよい。
【0140】
このような構成とすることにより、扉体が開放中であっても、遊技球を球貯留皿に排出することができる場合がある。
【0141】
また、前記保持手段(例えば、球送手段(ケース474の一部(
図17の球送りレバー488が収納される突出部分)、球送りベース492および球送りレバー488)および発射装置450)は、前記球通路(例えば、球通路352)を通過した遊技球が待機可能な待機位置(例えば、球通路450b、球送り部ベース492の突出部492a)が設けられたものであり、前記保持手段は、前記待機位置よりも下流に遊技球を少なくとも保持可能なものである、ものとしてもよい。
【0142】
球送手段と扉側の通路が直接連結されていると、扉開放時に球送手段に保持されている遊技球しか保持することができないが、扉側通路と球送手段の間に待機位置を設けることにより、次に球送手段へ送られる遊技球を待機させることができ、メンテナンス後はよりスムーズに遊技へ復帰させることができる場合がある。
【0143】
また、前記扉体(例えば、前面枠扉106)は、遊技球を前記球通路(例えば、球通路352)へ誘導可能な上皿(例えば、上皿126)が設けられたものであり、前記扉体は、前記上皿よりも下側に下皿が設けられたものであり、前記球貯留皿は、前記下皿である、ものとしてもよい。
【0144】
このような構成とすることにより、上皿126から球通路352に流入した遊技球は、球通路352を真っ直ぐ通過して下皿128(
図1参照)に排出される経路において、扉を開放した場合でも本体側に遊技球を保持することが可能なので、例えばメンテナンス後などに扉を閉鎖した後に、直ちに遊技球を発射位置側へ移動させて、遊技への復帰をしやすくすることができる場合がある。
【0145】
また、上記実施形態に係るパチンコ機100は、本体(例えば、本体104)と、前記本体に取付可能な扉体(例えば、前面枠扉106)と、を備えた遊技台であって、前記本体は、該本体から取り外し可能な発射手段(例えば、発射装置450)が少なくとも設けられたものであり、前記発射手段は、遊技球を発射位置側へ移動させる球送手段(例えば、球送装置B、球送りレバー488など)が少なくとも設けられたものであり、前記発射手段は、遊技球を遊技領域に向けて発射する発射槌(例えば、発射槌484)が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、第一の部品(例えば、シャッタ354b)が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、遊技球を貯留可能な球貯留皿(例えば、下皿128)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の部品は、該第一の部品に設けられた第一の操作部(例えば、操作部354d)が操作された場合に、第一の位置(例えば、球通過禁止位置)から第二の位置(例えば、球通過許可位置)へ少なくとも移動可能なものであり、前記球送手段は、当接部(例えば、係合部B1、突出部450a)が少なくとも設けられたものであり、前記当接部は、前記扉体側に少なくとも突出したものであり、前記当接部は、前記第一の操作部が有する傾斜面と相補的形状である傾斜面を少なくとも有するものであり、前記扉体は、第一の通路が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、第二の通路が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、前記第一の通路から前記第二の通路に遊技球を排出させる第二の操作部が少なくとも設けられたものであり、
【0146】
前記扉体は、前記第二の操作部が操作された場合に、前記第一の通路と前記第二の通路を連通状態にさせる第二の部品(例えば、球排出レバー132)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の通路は、前記扉体が少なくとも閉鎖されている場合に、遊技球を前記球送手段側に少なくとも供給可能な通路であり、前記第二の通路は、遊技球を前記第一の通路から前記球貯留皿へ少なくとも排出させる通路であり、前記第二の通路は、前記第二の部品よりも下流側に設けられた通路であり、前記当接部は、前記扉体が少なくとも閉鎖されている場合に、前記第一の操作部と少なくとも当接するものであり、前記第一の部品は、前記扉体が少なくとも閉鎖されている場合に、前記第二の位置に少なくとも配置されているものであり、前記第一の部品は、前記扉体が少なくとも開放された場合に、前記第二の位置から前記第一の位置へ少なくとも移動可能なものであり、前記第一の位置は、前記第一の通路の遊技球を前記球送手段側へ供給することを少なくとも阻止可能な位置であり、前記第二の位置は、前記第一の通路の遊技球を前記球送手段側へ少なくとも供給可能な位置であり、前記第一の通路と第二の通路は、前記第一の部品が前記第一の位置に配置されている状態で前記第二の操作部が操作されることにより、少なくとも連通可能なものである、ものとしてもよい。
【0147】
このような構成とすることにより、メンテナンス後に遊技球をスムーズに発射位置側へ移動させ、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。また、扉側通路に残った遊技球を通路外に流出させることなく、確実に第二の通路へ排出させることができる場合がある。また、前記所定の部材を備えることなく、前記扉体が開放されている場合に、前記扉側通路の遊技球を前記球送装置側に供給されることが防止されていれば、部品点数を減らすことができる上に、本体側に遊技球を保持することが可能なので、メンテナンス後に遊技球をスムーズに発射位置へ移動させ、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。また、前記扉を開放する場合に、上述の払出通路ユニット300と排出口ユニット400との連通状態が解除されるよりも前に、前記扉側通路と前記球送装置との連通状態が解除されるように構成すれば、扉を開放した場合に、球送装置へ送られる遊技球を先に遮断することができるため、不正行為を防止できる場合がある。また、払い出し通路が連通している間は、扉が開放していても払い出しだけは行われるので、遊技者の不安を解消できる場合がある。また、前記排出操作部と前記第二の部材が前記扉側に設けられ、前記第二の部材によって前記第二の通路への遊技球の供給が不可能な状態を解除する第三の部材が前記本体側に設けられていれば、店員の目の届きにくい扉が開放されている間は、ドル箱に遊技球を入れにくくなるので、不正に払い出された遊技球を入れるなどの不正行為を防ぐことができる場合がある。
【0148】
また、前記扉体(例えば、前面枠扉106)は、遊技球を前記第一の通路へ誘導可能な上皿(例えば、上皿126)が設けられたものであり、前記扉体は、前記上皿よりも下側に下皿(例えば、下皿128)が設けられたものであり、前記球貯留皿は、前記下皿である、ものとしてもよい。
【0149】
また、前記第一の部品(例えば、シャッタ354b)は、横方向にスライドさせることで前記第一の位置から前記第二の位置に少なくとも移動可能なものであり、前記横方向は、前記扉体の回動方向に対して垂直方向である、ものとしてもよい。
【0150】
このような構成にすることにより、操作部に加わる力が分散され、必要以上の力が操作部に加わることを防止できる場合がある。
【0151】
また、前記第一の操作部は、第一の傾斜面を有するものであり、前記当接部は、第二の傾斜面を有するものであり、前記当接部は、第三の傾斜面を有するものであり、前記第二の傾斜面は、突出方向に対して傾斜するものであり、前記第三の傾斜面は、突出方向に対して傾斜するものであり、前記第二の傾斜面は、前記第一の傾斜面と当接可能なものであり、前記第三の傾斜面は、前記第一の傾斜面と当接可能なものであり、前記第三の傾斜面は、前記第二の傾斜面よりも小さい傾斜角を有するものである、ものとしてもよい。
【0152】
このような構成とすることにより、操作部の傾斜面と接触する係合部の傾斜面を第二の傾斜面と、当該第二の傾斜面より傾斜角の小さい第三の傾斜面で構成することにより操作部との接触面積を少なくできるため、引っ掛かりを防ぎ、よりスムーズに操作部を移動させることができる場合がある。
【0153】
また、前記相補的形状とは、前記第一の操作部が有する傾斜面の傾斜と当接可能に対向する傾斜を示すものである、ものとしてもよい。
【0154】
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、本体(例えば、本体104)と、前記本体に取付可能な扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)と、を備えた遊技台であって、前記扉体は、第一の球通路(例えば、球通路352)が設けられたものであり、前記扉体は、第三の球通路(例えば、
図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路)が設けられたものであり、前記扉体は、操作手段(例えば、球排出レバー132)が設けられたものであり、前記扉体は、上皿(例えば、上皿126)が設けられたものであり、前記扉体は、下皿(例えば、下皿128)が設けられたものであり、前記扉体は、排出口(例えば、
図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路の直下の下皿128との連通部分)が設けられたものであり、前記本体は、発射手段(例えば、発射槌484およびベース部472および球レール474b、発射装置450)が設けられたものであり、前記発射手段とは、発射位置にある遊技球を発射可能な手段であり、前記本体は、球送手段(例えば、ケース474の一部(
図17の球送りレバー488が収納される突出部分)、球送装置B、球送りレバー488、球送りベース492)が設けられたものであり、前記本体は、第二の球通路(例えば、球通路474a)が設けられたものであり、前記第三の球通路を通過した遊技球が前記排出口から排出されるように構成されており、前記排出口から排出された遊技球が前記下皿へ貯留可能に構成されており、前記第二の球通路と前記発射手段の間に前記球送手段が位置するように構成されており、前記球送手段によって、前記第二の球通路を通過した遊技球を前記発射位置へ移動させるように構成されており、前記球送手段と前記第三の球通路が連通しない位置関係で構成されており、前記操作手段の操作があっても、前記球送手段が動作しないように構成されており、前記上皿を流下した遊技球が前記第一の球通路へ誘導されるように構成されており、前記扉体の状態を第一の状態から第二の状態へ変化可能に構成されており、前記第一の状態とは、前記扉体が閉鎖されている状態のことであり、前記第二の状態とは、前記扉体が開放されている状態のことであり、前記扉体が前記第一の状態であって、前記操作手段の操作がなかった場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路へ誘導されるように構成されており、前記第一の球通路から前記第二の球通路へ進入した遊技球が、前記球送手段によって保持されるように構成されており、前記扉体が前記第一の状態であって、前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路へ誘導されないように構成されており、前記扉体が前記第一の状態であって、前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第三の球通路へ誘導されるように構成されており、前記扉体が前記第二の状態において、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路へ誘導されないように構成されており、前記扉体が前記第二の状態であって、前記操作手段の操作がなかった場合に、前記第一の球通路の内部に遊技球が保持されるように構成されており、前記扉体が前記第二の状態であって、前記操作手段の操作があった場合に、前記第一の球通路の遊技球が前記第三の球通路を介して前記下皿へ誘導されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
【0155】
また、前記本体(例えば、本体106)は、ケース体(例えば、カバー部474)が設けられたものであり、前記球送手段は、前記ケース体の一部(例えば、カバー部474の一部(突出部分))を含んで構成された手段であり、前記球送手段は、前記第二の球通路が設けられた手段であり、前記第二の球通路の一部が、前記ケース体における前記扉体側の壁部よりも突出するように構成されている、ものであってもよい。
【0156】
また、前記球送手段は、前記扉体側へ突出した凸部(例えば、突出部450)が設けられた手段であり、前記操作手段とは、第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)のことであり、前記扉体は、第一の部品(例えば、ストッパ354)が設けられたものであり、前記第一の部品は、第一の操作手段(例えば、操作部354d)が設けられた部品であり、前記第一の部品は、第一の遮蔽手段(例えば、シャッタ354b)が設けられた部品であり、前記第一の操作手段が操作されることで、前記第一の遮蔽手段が第一の位置(例えば、シャッタ354bの 球通過禁止位置)から第二の位置(例えば、シャッタ354bの球通過許可位置)へ移動するように構成され、前記扉体が閉鎖された際に、前記凸部により前記第一の操作手段が操作され、前記第一の位置とは、前記第一の球通路と前記第二の球通路を遮断する位置であり、前記第二の位置とは、前記第一の球通路を通過した遊技球が前記第二の球通路へ進入可能となる位置であってもよい。
【0157】
また、前記扉体は、第二の部品(例えば、球排出装置500)が少なくとも設けられたものであり、前記第二の部品は、第二の遮蔽手段(例えば、シャッタ508)を含んで構成された部品であり、前記第二の遮蔽手段は、前記第一の球通路と前記第三の球通路の間に設けられた手段であり、前記第二の遮蔽手段は、前記操作手段の操作があった場合に、第三の位置(例えば、
図11(b)に示す球通過禁止位置)から第四の位置(例えば、
図11(a)に示す球通過許可位置)へ移動可能な手段であり、前記第三の位置とは、前記第一の球通路と前記第三の球通路を遮断する位置であり、前記第四の位置とは、前記第一の球通路を通過した遊技球が前記第三の球通路へ進入可能となる位置であってもよい。
【0158】
また、上記実施形態に係るパチンコ機100は、本体(例えば、本体104)と、前記本体に取付可能な扉体(例えば、前面枠扉106)と、を備えた遊技台であって、前記本体は、遊技球を発射位置側へ移動させる球送装置(例えば、発射装置450)を備え、前記扉体が少なくとも閉鎖されている場合に、該扉体に設けられた扉側通路(例えば、扉側球通路ユニット350)の遊技球が前記球送装置側に供給されるように構成され、前記扉体が開放されている場合に、所定の部材(例えば、シャッタ354b、370b、380c)によって、前記扉側通路の遊技球を前記球送装置側に供給されることが防止されている(前記扉側通路の遊技球の前記球送装置側への供給が阻止されている)、ことを特徴とする遊技台である。
【0159】
ここで、本発明に係る「扉体」は、扉側通路が設けられていればよく、例えば、透明板(例えば、無色透明のガラス板や無色透明のプラスチック板など)を少なくとも支持するガラス枠であってもよいし、遊技球を貯留可能な貯留皿(例えば、上皿)が設けられていてもよいし、遊技球を貯留可能な皿体から溢れた球を貯留可能な余剰球貯留皿(例えば、下皿)が設けられていてもよい。
【0160】
また、本発明に係る「扉体」は、扉側通路が設けられていればよく、例えば、貯留皿が設けられていなくてもよいし、余剰球貯留皿が設けられていなくてもよいし、貯留皿および余剰球貯留皿のうちの少なくとも一方が設けられていてもよいし、貯留皿および余剰球貯留皿のうちの貯留皿のみ設けられていてもよい。また、例えば、遊技球発射用の操作手段(例えば、球発射ハンドル)が設けられていてもよいし、スピーカが設けられていてもよいし、装飾用部材が設けられていてもよいし、所定の報知(例えば、扉開放の報知や払出の報知、電波や磁石などを使用したゴトが検知された場合の報知など)を行う報知手段(例えば、枠ランプ)が設けられていてもよい。
【0161】
また、本発明に係る「扉側通路」は、貯留皿および余剰球貯留皿のうちの少なくとも一方に貯留されている球を発射装置側や球送装置側に供給可能なものであってもよい。
【0162】
また、本発明に係る「球送装置」は、扉体に設けられていてもよく、その場合、扉側通路は、球送装置により送り出された遊技球を本体に設けられた発射装置側に案内するものとしてもよい。
【0163】
また、本発明においては、本体に本体側通路を設け、該本体側通路は、扉側通路により案内された遊技球を発射装置および球送装置のうち少なくとも一方に送り出すものでもよい。
【0164】
上記実施形態に係るパチンコ機100によれば、扉を開放した場合でも本体側に遊技球を保持することが可能なので、メンテナンス後に遊技球をスムーズに発射位置側へ移動させ、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
【0165】
また、前記扉体は、前記所定の部材を備え、前記所定の部材は、該所定の部材を開閉可能な操作部(例えば、操作部354d、370e、380e)を備え、前記球送装置は、前記扉体側に突出し、該球送装置に固定された係合部(例えば、突出部450a、本体側部材370f、本体側部材380f)があり、前記扉体が閉鎖された場合に、前記操作部と前記係合部が当接し、前記所定の部材が所定の位置まで移動することにより、前記扉側通路の遊技球を前記球送装置側に供給可能であってもよい。
【0166】
このような構成とすれば、扉の開放と閉鎖によって、扉側通路の遊技球を球送装置側に供給することが不可能な供給不能状態と、供給することが可能な供給可能状態を容易に切り替えることができ、利便性を高めることができる上に、扉の開放時に遊技球を通路の外へ流出させるのを防ぐことができる場合がある。
【0167】
また、前記係合部は、前記操作部が有する傾斜面と相補的形状である傾斜面を有してもよい。
【0168】
このような構成とすれば、扉の開放と閉鎖に伴って、係合部により操作部をスムーズに操作することができ、扉側通路の遊技球を球送装置側に供給することが不可能な供給不能状態と、供給することが可能な供給可能状態を確実に切り替えることができる場合がある。
【0169】
また、前記本体は、遊技球を遊技領域へ発射する発射槌(例えば、発射槌484)と、前記球送装置(例えば、球送りレバー488)と、を含む発射装置(例えば、発射装置450)を備え、前記発射装置は、前記本体から取り外し可能であってもよい。
【0170】
このような構成とすれば、メンテナンス後に遊技球をスムーズに発射位置側へ移動させ、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
【0171】
また、本発明に係る「係合部」は、上記実施形態で例示した係合部に限定されず、例えば、発射装置における所定の面に設けられ、所定の位置に固定されていてもよいし、発射装置における所定の面に設けられ、球送装置(例えば、
図17に示す球送りレバー488)の近傍に配置されていてもよい。また、発射装置における球送装置の突出量は、係合部の突出量と同じでもよいし、長くてもよい。
【0172】
また、前記扉体は、第一の通路と、第二の通路と、前記第一の通路から前記第二の通路に遊技球を排出させる排出操作部(例えば、球排出レバー132)と、第一の部材と、前記排出操作部が操作された場合に前記第一の通路と前記第二の通路を連通状態にさせる第二の部材(例えば、シャッタ508)と、を備え、前記第一の部材は、前記所定の部材であり、前記第一の通路は、前記扉側通路であり、前記所定の部材によって、前記扉側通路の遊技球を前記球送装置側に供給されることが防止されている場合、前記排出操作部により前記扉側通路と前記第二の通路を連通可能であってもよい。
【0173】
このような構成とすれば、扉側通路に残った遊技球を通路外に流出させることなく、確実に第二の通路へ排出させることができる場合がある。
【0174】
また、前記所定の部材を備えることなく、前記扉体が開放されている場合に、前記扉側通路の遊技球を前記球送装置側に供給されることが防止されていれば、部品点数を減らすことができる上に、本体側に遊技球を保持することが可能なので、メンテナンス後に遊技球をスムーズに発射位置へ移動させ、遊技への復帰をスムーズに行うことができる場合がある。
【0175】
また、前記扉を開放する場合に、上述の払出通路ユニット300と排出口ユニット400との連通状態が解除されるよりも前に、前記扉側通路と前記球送装置との連通状態が解除されるように構成すれば、扉を開放した場合に、球送装置へ送られる遊技球を先に遮断することができるため、不正行為を防止できる場合がある。また、払い出し通路が連通している間は、扉が開放していても払い出しだけは行われるので、遊技者の不安を解消できる場合がある。
【0176】
また、前記排出操作部と前記第二の部材が前記扉側に設けられ、前記第二の部材によって前記第二の通路への遊技球の供給が不可能な状態を解除する第三の部材が前記本体側に設けられていれば、店員の目の届きにくい扉が開放されている間は、ドル箱に遊技球を入れにくくなるので、不正に払い出された遊技球を入れるなどの不正行為を防ぐことができる場合がある。
【0177】
なお、前記扉が閉鎖されている場合に、前記排出操作部に設けられた係合部と前記第三の部材の係合部が係合状態となり、前記排出操作部を操作すると、該排出操作部に設けられた係合部と連動して前記第三の部材が動き、前記扉側通路と前記第二の通路が連通状態となる一方で、前記扉が開放されている場合に、前記排出操作部に設けられた係合部と前記第三の部材の係合部の係合状態が解除されたときに前記排出操作部を操作すると、該排出操作部は動作するが、前記第三の部材は連動せずに前記第二の部材による通路の遮断が解除されないように構成してもよい。
【0178】
また、前記本体は、遊技球を下皿へ移動させる球送装置を備え、前記扉体が閉鎖されている場合に、該扉体に設けられた扉側通路の遊技球が前記球送装置側に供給されるように構成され、前記扉体が開放されている場合に、所定の部材によって、前記扉側通路の遊技球を前記球送装置側に供給されることが防止されるように構成してもよい。
【0179】
ここで、球タンク150から排出された遊技球が上皿126(または下皿128)に到達するまでのルートについて上記
図4を用いて説明する。球タンク150から排出された遊技球は、タンクレール154を通過して払出装置152に導かれる。また、払出装置152の排出口152aから排出された遊技球は、払出通路ユニット300を通過して排出口ユニット400に移動する。
【0180】
この際、上皿126に遊技球が貯留可能な場合には、遊技球は払出通路ユニット300の第1の遊技通路301aを通過して排出口ユニット400の第1の遊技通路401aに移動して上皿126の方向に導かれるが、上皿126に遊技球が貯留不可能な場合(上皿126が満タンの場合)には、遊技球は払出通路ユニット300の第2の遊技通路301bを通過して排出口ユニット400の第2の遊技通路402aに移動した後に、下皿用通路401aを通過して下皿128の方向に導かれるように構成されている。
【0181】
また、発射装置によって打ち出された遊技球のうち、遊技盤まで到達しなかったり、発射槌で打ち損じた遊技球は、遊技盤の裏側に配置された遊技盤側通路401bを通過して本体106側に移動し、該本体106側に設けられた凹形状の本体側通路401cに当たって遊技盤側に移動し、該遊技盤の裏側に配置された下皿開口部401dを通過して下皿128に導かれるように構成されている。
【0182】
下皿の容量を超えて遊技球が入っているときに扉を開けた場合、遊技球が逆流し、通路外に流出してしまう可能性があるが、本発明に係る所定の部材を、上述の遊技盤側通路401b、本体側通路401c、下皿開口部401などに設け、当該所定の部材によって、遊技球の供給(移動)を防止するように構成すれば、扉の開放時に扉側または本体側に遊技球を保持させることができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
【0183】
また、本発明に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、本体(例えば、本体106)と、前記本体に取付可能な扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)と、を備えた遊技台であって、前記扉体は、第一の球通路(例えば、球通路352)が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、第三の球通路(例えば、
図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路)が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、操作手段(例えば、球排出レバー132)が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、皿体(例えば、上皿126)が少なくとも設けられたものであり、前記扉体は、排出口(例えば、下皿128)が少なくとも設けられたものであり、前記本体は、発射手段(例えば、発射槌484およびベース部472および球レール474b、発射装置450)が少なくとも設けられたものであり、前記発射手段とは、発射位置(例えば、
図20(b)に示す遊技球の位置)の遊技球を発射可能な手段であり、前記本体は、保持手段(例えば、球送手段(カバー部474の一部(突出部分)および球送りベース492および球送りレバー488(および駆動手段496))、発射装置450)が少なくとも設けられたものであり、前記本体は、第二の球通路(例えば、球通路474a)が少なくとも設けられたものであり、前記皿体は、前記第一の球通路へ遊技球を誘導可能なものであり、前記操作手段の操作がなかった際に、前記第一の球通路の遊技球が前記第二の球通路に誘導可能であり、前記操作手段の操作があった際に、前記第一の球通路の遊技球が前記第三の球通路に誘導され、前記排出口は、前記第三の球通路を通過した遊技球が排出されるものであり、前記保持手段は、前記第一の球通路を通過した遊技球が保持される手段であり、前記保持手段は、前記第二の球通路と前記発射位置の間にある手段であり、前記保持手段は、前記第三の球通路に連通していない手段であり、前記操作手段は、前記保持手段を動作させない手段である、ものであってもよい。
【0184】
また、前記本体(例えば、本体106)は、ケース体(例えば、カバー部474)が少なくとも設けられたものであり、前記保持手段(例えば、球送手段(カバー部474の一部(突出部分)および球送りベース492および球送りレバー488(および駆動手段496))、発射装置450)は、前記ケース体を含んで構成された手段であり、前記保持手段は、前記第二の球通路(例えば、球通路474a)が少なくとも設けられた手段であり、前記第二の球通路の一部は、前記ケース体における前記扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)側の壁部よりも突出した通路であってもよい。
【0185】
また、前記保持手段(例えば、球送手段(カバー部474の一部(突出部分)および球送りベース492および球送りレバー488(および駆動手段496))、発射装置450)は、前記扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)側へ突出した凸部(例えば、突出部450)が設けられた手段であり、前記操作手段とは、第二の操作手段(例えば、球排出レバー132)のことであり、前記扉体は、第一の部品(例えば、ストッパ354)が少なくとも設けられたものであり、前記第一の部品は、第一の操作手段(例えば、操作部354d)が少なくとも設けられた部品であり、前記第一の部品は、第一の遮蔽手段(例えば、シャッタ354b)が少なくとも設けられた部品であり、前記第一の遮蔽手段は、前記第一の操作手段が操作された場合に、第一の位置(例えば、シャッタ354bの 球通過禁止位置)から第二の位置(例えば、シャッタ354bの球通過許可位置)へ移動される手段であり、前記第一の操作手段は、前記扉体が閉鎖された際に、前記凸部により前記第一の操作手段が操作され、前記第一の位置とは、前記第一の球通路(例えば、球通路352)と前記第二の球通路(例えば、球通路474a)を遮断する位置のことであり、前記第二の位置とは、前記第一の球通路を通過した遊技球が前記第二の球通路へ進入可能となる位置であってもよい。
【0186】
また、前記第一の球通路(例えば、球通路352)は、前記扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)が開放されている場合に、前記第二の球通路(例えば、球通路474a)へ遊技球を誘導しない通路であり、前記第一の球通路(例えば、球通路352)は、前記扉体が開放されている場合に、該第一の球通路の内部に遊技球を保持可能な通路であってもよい。
【0187】
また、前記第三の球通路(例えば、
図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路)は、前記扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)の開放中において前記操作手段(例えば、球排出レバー132)が操作された場合に、前記第一の球通路(例えば、球通路352)を通過した遊技球を前記排出口(例えば、下皿128)へ誘導する通路であってもよい。
【0188】
また、前記扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)は、第二の部品(例えば、球排出装置500)が少なくとも設けられたものであり、前記第二の部品は、第二の遮蔽手段(例えば、シャッタ508)を含んで構成された部品であり、前記第二の遮蔽手段は、前記第一の球通路(例えば、球通路352)と前記第三の球通路(例えば、
図11(a)に示す球通路352のシャッタ508よりも下の通路)の間に設けられた手段であり、前記第二の遮蔽手段は、前記操作手段(例えば、球排出レバー132)の操作があった場合に、第三の位置(例えば、
図11(b)に示す球通過禁止位置)から第四の位置(例えば、
図11(a)に示す球通過許可位置)へ移動可能な手段であり、前記第三の位置とは、前記第一の球通路と前記第三の球通路を遮断する位置であり、前記第四の位置とは、前記第一の球通路を通過した遊技球が前記第三の球通路へ進入可能となる位置であってもよい。
【0189】
また、前記保持手段は、球送手段(例えば、カバー部474の一部(突出部分)および球送りベース492および球送りレバー488(および駆動手段496))が少なくとも設けられた手段であり、前記球送手段とは、遊技球を前記発射位置へ移動させる手段であってもよい。
【0190】
また、前記扉体(例えば、前面枠扉106、扉体D)は、下皿(例えば、下皿128)が少なくとも設けられたものであり、前記皿体とは、上皿(例えば、上皿126)のことであり、前記排出口は、前記下皿に設けられたものである、ものとしてもよい。
【0191】
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ遊技機に限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたスロットマシン(いわゆるパチロット)や等にも適用可能であり、また、封入式遊技機にも適用可能である。
【0192】
ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものであり、当該封入式遊技機において、遊技盤から回収された遊技球を球送装置に案内する扉側通路が扉体に設けられていてもよい。
【0193】
また、封入式遊技機において、遊技盤から回収された遊技球を循環させる遊技球循環経路を通過した遊技球が球送装置に送られるようにしてもよい。また、封入式遊技機において、遊技盤から回収された遊技球の研磨を行う玉磨き装置を通過した遊技球が球送装置に送られるようにしてもよい。
【0194】
また、封入式遊技機において、発射杆の発射強度が不足した場合に遊技球が誘導されるファール球通路が球送り装置の近傍に設けられていてもよい。また、封入式遊技機において、球送装置から送られた遊技球が発射位置に送られたことを検知する発射検知手段を発射位置の直前に設けてもよい。また、発射検知手段は、球送装置の排出口と連通する通路に設けられていてもよい。
【0195】
なお、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。また、本発明は、異なる実施例に記載された構成を組み合わせることによっても実現可能である。