特許第6182764号(P6182764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6182764
(24)【登録日】2017年8月4日
(45)【発行日】2017年8月23日
(54)【発明の名称】ガス腐食試験機
(51)【国際特許分類】
   G01N 17/00 20060101AFI20170814BHJP
【FI】
   G01N17/00
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-71174(P2016-71174)
(22)【出願日】2016年3月31日
【審査請求日】2017年2月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000107583
【氏名又は名称】スガ試験機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】特許業務法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須賀 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 公平
【審査官】 山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−021899(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3120304(JP,U)
【文献】 特開平07−204524(JP,A)
【文献】 特開昭61−062840(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 17/00 − 17/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験槽と、
腐食性ガスを収容する1以上の腐食性ガス容器と前記試験槽内への前記腐食性ガスの供給流量を制御する腐食性ガス供給流量制御部とを有する腐食性ガス供給部と、
前記試験槽内に空気を供給する空気供給機と前記試験槽内への前記空気の供給流量を制御する空気供給流量制御部とを有する空気供給部と、
前記試験槽内の試験雰囲気を排出する排出部と、
前記試験槽内の圧力を一定に保持するように、前記腐食性ガスの供給流量と前記空気の供給流量との和および前記試験槽内の試験雰囲気の換気回数目標値に応じて前記排出部による排出能力を制御する排出能力制御部と
を備えたガス腐食試験機。
【請求項2】
前記排出能力制御部は、前記試験槽内の気圧が前記試験槽外の気圧よりも低くなるように前記排出部による排出能力を制御する
請求項1に記載のガス腐食試験機。
【請求項3】
前記試験槽内の試験雰囲気における腐食性ガス濃度目標値と前記換気回数目標値と前記腐食性ガス容器内の容器内腐食性ガス濃度とが入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記腐食性ガス濃度目標値と前記換気回数目標値と前記容器内腐食性ガス濃度とに基づき、前記腐食性ガス供給部により前記試験槽内に供給されるべき前記腐食性ガスの供給流量の目標値および前記空気供給部により前記試験槽内に供給されるべき前記空気の供給流量の目標値をそれぞれ算出する全体制御部とをさらに備え、
前記腐食性ガス供給流量制御部は、前記全体制御部からの指令に基づき、前記試験槽内への前記腐食性ガスの供給流量を前記腐食性ガスの供給流量の目標値と一致させるように制御し、
前記空気供給流量制御部は、前記全体制御部からの指令に基づき、前記試験槽内への前記空気の供給流量を前記空気の供給流量の目標値と一致させるように制御する
請求項1または請求項2に記載のガス腐食試験機。
【請求項4】
前記全体制御部は、運転時において前記腐食性ガスの供給流量および前記空気の供給流量のうちの少なくとも一方がそれぞれ予め設定された許容範囲から外れた場合に、前記腐食性ガスの供給を停止させる
請求項3記載のガス腐食試験機。
【請求項5】
前記全体制御部は、自ら算出した前記腐食性ガスの供給流量の目標値が前記腐食性ガス供給流量制御部の制御可能範囲外であったときに警報を発すると共に適用可能な前記容器内腐食性ガス濃度の範囲を出力する
請求項3または請求項4に記載のガス腐食試験機。
【請求項6】
前記全体制御部は、第1の気体総量として前記腐食性ガスの供給流量と前記空気の供給流量との和を算出したのち、前記第1の気体総量に基づいて前記腐食性ガスの供給流量の補正値を算出し、
前記腐食性ガス供給流量制御部は、前記腐食性ガスの供給流量を前記腐食性ガスの供給流量の補正値と一致させるように制御する
請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のガス腐食試験機。
【請求項7】
前記全体制御部は、第2の気体総量として前記腐食性ガスの供給流量の補正値と前記空気の供給流量との和を算出したのち、前記第2の気体総量と前記腐食性ガスの供給流量の補正値とに基づいて試験雰囲気濃度を求め、前記試験雰囲気濃度と前記腐食性ガス濃度目標値とを比較し、
前記腐食性ガス供給流量制御部は、
前記試験雰囲気濃度が前記腐食性ガス濃度目標値よりも高い場合は、前記補正値と等しい第1の流量での前記腐食性ガスの供給と前記補正値よりも低い第2の流量での前記腐食性ガスの供給とを交互に行い、
前記試験雰囲気濃度が前記腐食性ガス濃度目標値よりも低い場合は、前記第1の流量での前記腐食性ガスの供給と前記補正値よりも高い第3の流量での前記腐食性ガスの供給とを交互に行う
請求項6記載のガス腐食試験機。
【請求項8】
前記全体制御部は、
前記腐食性ガス容器に収容された前記腐食性ガスの残量を前記腐食性ガス容器の容積および残圧に基づき算出したのち、前記残量に基づいて試験可能時間を算出する
請求項3から請求項7のいずれか1項に記載のガス腐食試験機。
【請求項9】
前記腐食性ガス供給部は、同種の前記腐食性ガスを各々収容する、前記1以上の腐食性ガス容器としての第1の容器および第2の容器と、前記第1の容器から前記試験槽へ至る前記腐食性ガスの第1の供給経路と前記第2の容器から前記試験槽へ至る前記腐食性ガスの第2の供給経路との切り替えを行う切り替え部とを有し、
前記全体制御部は、前記第1の容器に収容された前記腐食性ガスの第1の残量と前記第2の容器に収容された前記腐食性ガスの第2の残量とに基づいて前記第1の供給経路と前記第2の供給経路との切り替えを行う
請求項3から請求項8のいずれか1項に記載のガス腐食試験機。
【請求項10】
前記入力部は、試験時間データおよび腐食性ガス導入開始時刻データもしくは試験終了時刻データが入力されるものであり、
前記全体制御部は、前記入力部に入力された前記試験時間データおよび前記腐食性ガス導入開始時刻データもしくは前記試験終了時刻データに基づき、前記腐食性ガスの導入を行うよう制御する
請求項3から請求項9のいずれか1項に記載のガス腐食試験機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1以上の腐食性ガスが導入される試験槽を備えたガス腐食試験機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ガス腐食試験機(例えば特許文献1参照)では、電子部品等の試料を載置した試験槽の内部に1種以上の腐食性ガスが導入され、その試料の耐腐食性が評価される。ここで、腐食性ガスとしては、例えばH2S(硫化水素ガス),NO2(二酸化窒素ガス),Cl2(塩素ガス)およびSO2(二酸化硫黄ガス)などが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−21899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガス腐食試験機では、試験槽内の腐食性ガス濃度が設定値となるように、腐食性ガスの供給流量と空気の供給流量とを各々制御するとともに試験槽内の圧力が常に一定状態であることが求められる。従来、試験槽内の試験雰囲気の排出は換気回数に関わらず排気送風機を一定の回転数で駆動させて行っていた。
【0005】
しかしながら、そのような方法では、試験槽換気回数によって試験槽内の圧力が異なるおそれがあった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、利便性を確保しつつ安全なガス腐食試験の実施に好適であるガス腐食試験機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のガス腐食試験機は、試験槽と、腐食性ガス供給部と、空気供給部と、入力部と、全体制御部と、排出部と、排出能力制御部とを備える。腐食性ガス供給部は、腐食性ガスを収容する1以上の腐食性ガス容器と試験槽内への腐食性ガスの供給流量を制御する腐食性ガス供給流量制御部とを有する。空気供給部は、試験槽内に空気を供給する空気供給機と試験槽内への空気の供給流量を制御する空気供給流量制御部とを有する。排出部は、試験槽内の試験雰囲気を排出する。排出能力制御部は、試験槽内の圧力を一定に保持するように、腐食性ガスの供給流量と空気の供給流量との和および換気回数目標値に応じて排出部による排出能力を制御する。
【0008】
本発明のガス腐食試験機では、排出能力制御部により、試験槽内の圧力を一定に保持するように、腐食性ガスの供給流量と空気の供給流量との和および換気回数目標値に応じて排出部による排出能力が制御される。このため、換気回数目標値が異なる試験を行った際に、試験槽内の圧力を一定に保つことができ、試験槽内環境を同一にすることができるので再現性の良いガス腐食試験を行うことができる。
【0009】
本発明のガス腐食試験機では、排出能力制御部は、試験槽内の気圧が試験槽外の気圧よりも低くなるように排出部による排出能力を制御するとよい。例えば試験槽内を常に負圧とするように制御すれば、腐食性ガスが試験槽内から外部へ漏れるおそれがなく、安全にガス腐食試験を実施できるからである。
【0010】
本発明のガス腐食試験機では、入力部と、全体制御部とをさらに備えるようにしてもよい。入力部は、試験槽内の試験雰囲気における腐食性ガス濃度目標値と試験槽内の試験雰囲気の換気回数目標値と腐食性ガス容器内の容器内腐食性ガス濃度とが入力されるものである。全体制御部は、入力部に入力された腐食性ガス濃度目標値と換気回数目標値と容器内腐食性ガス濃度とに基づき、腐食性ガス供給部により試験槽内に供給されるべき腐食性ガスの供給流量の目標値および空気供給部により試験槽内に供給されるべき空気の供給流量の目標値をそれぞれ算出する。腐食性ガス供給流量制御部は、全体制御部からの指令に基づき、試験槽内への腐食性ガスの供給流量を腐食性ガスの供給流量の目標値と一致させるように制御し、空気供給流量制御部は、全体制御部からの指令に基づき、試験槽内への空気の供給流量を空気の供給流量の目標値と一致させるように制御するとよい。その場合、全体制御部は、運転時において腐食性ガスの供給流量および空気の供給流量のうちの少なくとも一方がそれぞれ予め設定された許容範囲から外れた場合に、腐食性ガスの供給を停止させるようにするとよい。
【0011】
本発明のガス腐食試験機では、全体制御部は、自ら算出した腐食性ガスの供給流量の目標値が腐食性ガス供給流量制御部の制御可能範囲外であったときに警報を発すると共に適用可能な容器内腐食性ガス濃度の範囲を出力するものとしてもよい。
【0012】
本発明のガス腐食試験機では、全体制御部は、第1の気体総量として腐食性ガスの供給流量と空気の供給流量との和を算出したのち、第1の気体総量に基づいて腐食性ガスの供給流量の補正値を算出するものであり、腐食性ガス供給流量制御部は、腐食性ガスの供給流量を腐食性ガスの供給流量の補正値と一致させるように制御するものであるとよい。さらにその場合、全体制御部は、第2の気体総量として腐食性ガスの供給流量の補正値と空気の供給流量との和を算出したのち、その第2の気体総量と腐食性ガスの供給流量の補正値とに基づいて試験雰囲気濃度を求め、試験雰囲気濃度と腐食性ガス濃度目標値とを比較するものであるとよい。腐食性ガス供給流量制御部は、試験雰囲気濃度が腐食性ガス濃度目標値よりも高い場合は、補正値と等しい第1の流量での腐食性ガスの供給と補正値よりも低い第2の流量での腐食性ガスの供給とを交互に行うとよい。一方、試験雰囲気濃度が腐食性ガス濃度目標値よりも低い場合は、第1の流量での腐食性ガスの供給と補正値よりも高い第3の流量での腐食性ガスの供給とを交互に行うとよい。
【0013】
本発明のガス腐食試験機では、全体制御部は、腐食性ガス容器に収容された腐食性ガスの残量を腐食性ガス容器の容積および残圧に基づき算出したのち、残量に基づいて試験可能時間を算出するものであってもよい。
【0014】
本発明のガス腐食試験機では、腐食性ガス供給部は、同種の腐食性ガスを各々収容する、1以上の腐食性ガス容器としての第1の容器および第2の容器と、第1の容器から試験槽へ至る腐食性ガスの第1の供給経路と第2の容器から試験槽へ至る腐食性ガスの第2の供給経路との切り替えを行う切り替え部とを有し、全体制御部は、第1の容器に収容された腐食性ガスの第1の残量と第2の容器に収容された腐食性ガスの第2の残量とに基づいて第1の供給経路と第2の供給経路との切り替えを行うようにするとよい。
【0015】
本発明のガス腐食試験機では、入力部は、試験時間データおよび腐食性ガス導入開始時刻データもしくは試験終了時刻データが入力されるものであり、全体制御部は、入力部に入力された試験時間データおよび腐食性ガス導入開始時刻データもしくは試験終了時刻データに基づき、腐食性ガスの導入を行うよう制御するものであってもよい。その場合、ユーザの希望時刻に試験を開始または終了させるように腐食性ガスの導入が始まるため装置の利便性が向上する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のガス腐食試験機によれば、排出能力制御部により、腐食性ガスの供給流量と空気の供給流量との和および換気回数目標値に応じて試験槽内の試験雰囲気の排出能力を制御し、試験槽内の圧力を一定に保持する。よって、利便性を確保しつつ安全で再現性の良いガス腐食試験の実施に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施の形態に係るガス腐食試験機の構成を表す概略図である。
図2図1に示したガス腐食試験機によるガス腐食試験の流れを表すフロー図である。
図3】本発明の変形例としてのガス腐食試験機の構成を表す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(試験槽内の雰囲気の湿度調節を、加湿器からの飽和空気により直接的に行う例)
2.実施の形態の変形例(変形例1〜5)
【0019】
<1.実施の形態>
[ガス腐食試験機1の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るガス腐食試験機1の概略構成例を模式的に表したものである。
【0020】
図1に示したように、このガス腐食試験機1は、試験槽10と、その試験槽10を収容して保持する調温槽20とを備える。ガス腐食試験機1は、試験槽10内の試験片支持部材16に支持された試験片Sに腐食性ガスを接触させ、その試験片Sのガスに対する耐腐食性を調査するものである。
【0021】
試験槽10は、側壁11,上板12および底板13などからなる例えば直方体状の箱であり、その周囲は調温槽20の側壁21,上板22および底板23によって取り囲まれている。試験槽10の側壁11,上板12および底板13は、いずれも調温槽20の側壁21,上板22および底板23とは接することなく離間しており、それらの間に空間30が生じている。空間30には、温度調節および湿度調節がなされた空気が満たされて、循環している。試験槽10には、例えば底板13を貫通するガス導入管14と、上板12を貫通するガス排出管15とが設けられている。試験槽10は、調温槽20の底板23上の架台31に設置され、例えば図示しない留め具によって固定されている。なお、試験槽10および調温槽20はそれぞれ扉を有しているが、図1ではその図示を省略している。
【0022】
ガス腐食試験機1は、腐食性ガス供給部40と、空気供給部41と、ガス排出部50と、入力部70と、制御部71とをさらに備えている。
【0023】
腐食性ガス供給部40は、試験槽10の内部へ腐食性ガスを供給するものである。腐食性ガス供給部40は、試験槽10の底板13を貫通するガス導入管14の一端と接続されたガス混合器43と、配管44(44A〜44D)と、流量調節器45(45A〜45D)と、ボンベ46(46A〜46D)とを順に有する。なお、図1では、4系統のガス供給ラインが1つのガス混合器43に接続される例を示しているが、この系統の数はこれに限定されるものではない。ボンベ46A〜46Dは、それぞれ異なる種類の腐食性ガスを貯蔵するものであり、例えばボンベ46AはCl2(塩素ガス)を貯蔵し、ボンベ46BはH2S(硫化水素ガス)を貯蔵し、ボンベ46CはNO2(二酸化窒素ガス)を貯蔵し、ボンベ46DはSO2(二酸化硫黄ガス)を貯蔵する。流量調節器45A〜45Dは、それぞれボンベ46A〜46Dからの腐食性ガスの流量を調整し、配管44A〜44Dを通じてガス混合器43へ送るものである。流量調節器45A〜45Dは、制御部71からの制御信号に基づき自動で、ボンベ46A〜46Dからの腐食性ガスを設定された流量にそれぞれ調節し、配管44A〜44Dを通じてガス混合器43へ送る。
【0024】
流量調節器45A〜45Dは、本発明の「腐食性ガス供給流量制御部」に対応する一具体例であり、ボンベ46A〜46Dは、本発明の「腐食性ガス容器」に対応する一具体例である。配管44(44A〜44D)、流量調節器45(45A〜45D)、およびボンベ46(46A〜46D)が本発明の「腐食性ガス供給部」に相当する。
【0025】
空気供給部41は、試験槽10の内部へ空気を供給するものである。空気供給部41は、試験槽10の底板13を貫通するガス導入管14の一端と接続されたガス混合器43と、ガス混合器43に設けられた吸気口43Kと、調温槽20と、調温槽20の底板23を貫通する配管44Eと、流量調節器45Eと、空気供給機47とを順に有する。空気供給機47は、腐食性ガスを希釈するために用いる空気を供給するものである。流量調節器45Eは、空気供給機47からの空気の流量を調整し、44Eを通じて空気を調温槽20へ送るものである。調温槽20へ送られた空気は流量調節器45Eにより送られる空気の流量に基づいて吸気口43Kからガス混合器43内に流入する。流量調節器45Eは、制御部71からの制御信号に基づき自動で、空気供給機47から空気を設定された流量に調節し、配管44Eを通じて調温槽20に送り、調温槽20内で空気の調温および調湿を行ったのち、吸気口43Kを通じてガス混合器43へ送る。
【0026】
流量調節器45Eは本発明の「空気供給流量制御部」に対応する一具体例である。空気供給機47、流量調節器45E、配管44Eが、本発明の「空気供給部」に相当する。
【0027】
ガス混合器43において配管44A〜44Eからの腐食性ガスおよび空気が所定の混合比で混合されたのち、ガス導入管14を経由して試験槽10内に混合された腐食性ガスが供給される。
【0028】
ガス排出部50は、試験槽10の内部に導入された腐食性ガスを外部へ排出するように機能する。ガス排出部50は、ガス排出管15と、排気送風機51と、排気モータ52と、インバータ53と、排気処理装置54とを有している。排気送風機51は、試験槽10内から外部へ腐食性ガスを排出するものである。排気送風機51は、制御部71からの指令に基づき、例えば排気モータ52により駆動され、試験槽10内の雰囲気(腐食性ガスおよび空気)を吸引する。排気処理装置54は、試験槽10内のガス排出管15から排出された腐食性ガスを無害化処理し、外部へ排出するものである。制御部71は試験条件で設定された置換回数に応じてインバータ53に信号を送り、インバータ53は制御部からの信号に基づき排気送風機51の排気モータ52の回転数を制御することで、試験槽10内の気圧を一定に保持し、試験槽内の気圧が試験槽10外の気圧よりも低くなるようにガス排出部50による排出能力を制御する。
【0029】
入力部70は、使用者が試験条件等の情報を入力する部分であり、例えば操作部と表示部とが一体化されたタッチパネルを有する。なお、入力部70は、キーボードなどの操作部と、その操作内容やガス腐食試験機1の状態等を表示する表示部とを有するものであってもよい。
【0030】
入力部70には、例えば試験槽10内の試験雰囲気における腐食性ガス濃度目標値と、試験槽10内の試験雰囲気の換気回数目標値と、ボンベ46A〜46Dに収容された腐食性ガス濃度(容器内腐食性ガス濃度)とが入力される。また、入力部70には、例えば試験時間データ、および腐食性ガス導入開始時刻データもしくは試験終了時刻データが入力されてもよい。
【0031】
制御部71は、ガス腐食試験機1の全体制御を行うものである。制御部71は、例えばマイクロコンピュータ等を用いて構成されている。 制御部71は、乾湿球温度センサ18(後出)、加湿器32(後出)、攪拌モータ63(後出)、流量調節器45(45A〜45E)、冷凍機35、ヒータ36、循環モータ39およびインバータ53とそれぞれ接続され、それらの動作制御を行うものである。なお、この制御部71による制御動作の詳細については、後述する。
【0032】
試験槽10内には、底板13を貫通する攪拌軸62の一端に取り付けられた攪拌翼61がさらに設けられている。攪拌軸62の他端は、例えば調温槽20の外部に設けられた攪拌モータ63と連結している。ここで、攪拌モータ63の動力が攪拌軸62へ伝達されるようになっている。攪拌翼61は、攪拌モータ63によって駆動される攪拌軸62と一体となって所定の回転数で回転することで、試験槽10内の雰囲気を攪拌し、均質化するものである。攪拌モータ63の動作は制御部71からの指令により制御される。
【0033】
加湿器32は、調温槽20内に配置され、後述する乾湿球温度センサ18の検出データに基づく制御部71からの制御信号により、調温槽20内の湿度を制御する。これにより、試験槽10内の湿度が制御される。本実施の形態では、乾湿球温度センサ18を用いたが、温度および相対湿度を測定するものであれば他を用いてもよい。
【0034】
試験槽10内には、ガス採取管19がさらに設けられている。ガス採取管19は、例えば側壁11および側壁21を貫通する管であり、試験槽10内の腐食性ガスの成分等を適宜確認するために使用され得る。
【0035】
試験槽10内には、乾湿球温度センサ18がさらに設けられている。乾湿球温度センサ18は乾球温度センサおよび湿球温度センサ(いずれも図示せず)を有し、試験槽10内の乾球温度および湿球温度を検出し、検出データを制御部71に送信するものである。乾湿球温度センサ18は制御部71と信号線18Sにより接続されている。
【0036】
さらに、調温槽20内の空間30には、冷却器34、ヒータ36および循環送風機38が設けられている。冷却器34および循環送風機38は、それぞれ、外部に設置された冷凍機35および循環モータ39と接続されており、制御部71によって駆動される。また、ヒータ36に送られる電力も制御部71によって駆動される。すなわち、乾湿球温度センサ18からの検出データに基づく制御部71からの指令により、空間30の空気は、冷却器34により冷却され、あるいはヒータ36によって加熱されることで、試験槽10内の雰囲気が所定の設定温度となるよう制御される。冷凍機35は設定温湿度により任意に停止でき、省エネルギー運転が可能であってもよい。また、制御部71からの指令に基づく循環送風機38の送風動作により空間30を占める空気は循環され、より均質化される。また、図1に示したように、調温槽20内の空間30において、例えば試験槽10の側壁11に沿って隔壁24を設けることが望ましい。空間30を占める空気の循環を安定化させ、均質化を促すからである。
【0037】
[ガス腐食試験機1の動作]
(基本動作)
ガス腐食試験機1においてガス腐食試験を行うにあたっては、まず、調温槽20に収容された試験槽10内の試験片支持部材16に試験片Sを取り付けたのち、試験槽10および調温槽20の扉(図示せず)を閉める。次に、試験槽10内の雰囲気が所定温度となるように、冷却器34、ヒータ36および循環送風機38を制御する。併せて、加湿器32を用いて試験槽10内の湿度の調節を行う。続いて、腐食性ガス供給部40および空気供給部41から、ガス混合器43により所定の組成となるように混合された腐食性ガスを試験槽10内に導入する。その際、攪拌翼61を作動させ、試験槽10内に導入された腐食性ガスを攪拌し、所定の風速で循環するように調整する。サイクル試験の場合は温湿度、試験時間、腐食性ガスの流量等の条件を変化させ、単独試験の場合は温湿度、試験時間、腐食性ガスの流量等の条件を維持しながらガス腐食試験を実施する。
【0038】
(腐食性ガス濃度の制御動作)
次に、ガス腐食試験時における腐食性ガス濃度の制御動作について、図1に加えて図2の流れ図を参照して詳細に説明する。
【0039】
まず使用者は、入力部70に、ボンベ濃度(容器内腐食性ガス濃度)Fと、腐食性ガス濃度目標値Aと、1時間あたりの試験槽換気回数Eとを試験条件情報として入力する(ステップS101)。
【0040】
次に、制御部71は、入力部70に入力された上記試験条件情報および試験槽10内の容積Vに基づき、腐食性ガス供給部40により試験槽10内に供給されるべき腐食性ガスの供給流量の目標値B(以下、腐食性ガス流量目標値B)および空気供給部41により試験槽10内に供給されるべき空気の供給流量の目標値C(以下、空気流量目標値C)をそれぞれ算出する(ステップS102)。
【0041】
流量調節器45A〜45Dは、制御部71からの指令に基づき、試験槽10内への各腐食性ガスの供給流量(各腐食性ガス供給流量B1)が各腐食性ガス流量目標値Bとそれぞれ一致するように制御する(ステップS103)。同様に、流量調節器45Eは、制御部71からの指令に基づき、試験槽10内への空気の供給流量(空気供給流量C1)が空気流量目標値Cと一致するように制御する(ステップS104)。
【0042】
このように、本実施の形態のガス腐食試験機1では、制御部71により腐食性ガス流量目標値Bおよび空気流量目標値Cを算出し、流量調節器45A〜45Dにより各腐食性ガス供給流量B1を各腐食性ガス流量目標値Bとそれぞれ一致させるように制御を行うと共に、流量調節器45Eにより空気供給流量C1を空気流量目標値Cと一致させるように制御を行うようにした。このため、使用者は入力部に情報を入力するのみで足り、腐食性ガスの供給流量および空気の供給流量を求める計算が不要になる。すなわち煩雑な操作を要せず、人的ミスが排除される。また、入力部70がタッチパネルのような表示部を有する場合は、試験条件を入力部70により確認することができる。したがって、誤った試験条件でのガス腐食試験を防ぐことができる。よって、ガス腐食試験機1によれば、利便性を確保しつつ適切な試験条件でのガス腐食試験を実施することができる。
【0043】
また、インバータ53により、試験槽10内の圧力を一定に保持するように、腐食性ガス供給流量B1と空気供給流量C1との和および換気回数目標値に応じて排気送風機51の排気モータ52の回転数を制御することで排出能力を制御することができる。換気回数が異なる試験を行っても試験槽内の圧力が異なってしまうことがなく、試験槽内の環境を同一に保つことができ、再現性の良い試験を行うことができるので好ましい。さらに、試験槽10内の気圧が試験槽10外の気圧よりも低くなるように制御部71からの信号でインバータ53により排気送風機51の排気モータ52の回転数を制御することで排出能力を制御すれば、試験槽10内が負圧となり、腐食性ガスが試験槽10内から外部へ漏れるおそれがなく、安全にガス腐食試験を実施できるので好ましい。
【0044】
<2.実施の形態の変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例(変形例1〜5)について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0045】
[変形例1]
変形例1は、制御部71が、運転時において腐食性ガスの供給流量(腐食性ガス供給流量B1)および空気の供給流量(空気供給流量C1)のうちの少なくとも一方が、それぞれ予め設定された許容範囲から外れた場合に、腐食性ガス供給部40から試験槽10への腐食性ガスの供給を停止させるようにしたものである。このような制御を行うことにより、誤った試験条件によるガス腐食試験を未然に防止することができる。
【0046】
[変形例2]
変形例2は、制御部71が、自ら算出した腐食性ガス流量目標値Bが流量調節器45A〜45Dの制御可能範囲外であったときに警報を発すると共に適用可能なボンベ濃度(容器内腐食性ガス濃度)Fの範囲を出力(例えば表示部への文字表示を)するようにしたものである。これにより、予定されるガス腐食試験の実施が可能かどうかの判断が容易になされるので、作業ミスやガス腐食試験の中断等のトラブルを未然に回避できる。
【0047】
[変形例3]
上記実施の形態では、流量調節器45A〜45Dにより、腐食性ガス供給流量B1を腐食性ガス流量目標値Bと一致させるように制御を行うと共に、流量調節器45Eにより空気供給流量C1を空気流量目標値Cと一致させるように制御を行うようにした。しかしながら、例えば腐食性ガス流量目標値Bが流量調節器45A〜45Dの制御可能な(測定可能な)有効桁数を上回っている場合や、空気流量目標値Cが流量調節器45Eの制御可能な(測定可能な)有効桁数を上回っている場合には、腐食性ガス流量目標値Bと腐食性ガス供給流量B1との僅かなずれが生じる可能性がある。
【0048】
具体的には、例えば腐食性ガスとしてボンベ46AからCl2(塩素ガス)のみを流量調節器45Aによって制御しつつ試験槽10に供給する場合を考える。試験条件として、ボンベ濃度Fを120ppm、腐食性ガス濃度目標値Aを0.5ppm(500ppb)、試験槽換気回数Eを6回/h、試験槽10内の容積Vを140000mL(ミリリットル)とした場合、
気体送入量は、
140000mL×6回/60min=14000(mL/min)となり、
腐食性ガス流量目標値Bは
{0.5(ppm)×14000(mL/min)}/120(ppm)=58.333333…(mL/min)
となる。ここで、例えば流量調節器45Aの制御可能な有効桁数が0.1(mL/min)であるとすると、腐食性ガス供給流量B1は58.3(mL/min)となる。よって、両者には0.033333…(mL/min)のずれが生じる。
【0049】
また、流量調節器45Eにより制御される空気供給流量C1は、
14000(mL/min)−58.3(mL/min)=13941.7(mL/min)
となるべきであるが、流量調節器45Eの制御可能な有効桁数が例えば100(mL/min)であるとすると、流量調節器45Eにより制御される空気供給流量C1は、実際には13900(mL/min)となってしまう。その結果、実際の試験槽10へ導入される気体総量(=腐食性ガス供給流量B1+空気供給流量C1)は、
58.3(mL/min)+13900(mL/min)=13958.3(mL/min)
となる。よって、実際の試験槽10内の腐食性ガス濃度A1は
{58.3(mL/min)×120(ppm)}/13958.3(mL/min)=0.5012(ppm)
となり、腐食性ガス濃度目標値Aとずれてしまう。
【0050】
そこで、本変形例では、制御部71が、第1の気体総量D1として腐食性ガス供給流量B1と空気供給流量C1との和を算出したのち、第1の気体総量D1に基づいて腐食性ガス供給流量B1の補正値B2を算出する。さらに、流量調節器45Aは、腐食性ガス供給流量B1を腐食性ガスの供給流量の補正値B2と一致させるように制御する。
【0051】
具体的には、例えば上記試験条件に従えば、補正値B2は第1の気体総量D1に基づいて以下のように算出される。
{0.5ppm×13958.3(mL/min)}/120(ppm)=58.15958…(mL/min)
ここで、流量調節器45Aの制御可能な有効桁数が0.1(mL/min)であるので、流量調節器45Aにより制御される補正値B2は、実際には58.2(mL/min)となる。この補正値B2=58.2(mL/min)に基づいて補正される試験槽10内の腐食性ガス濃度A2は
{58.2(mL/min)×120(ppm)}/13958.2(mL/min)=0.5004(ppm)
となり、腐食性ガス濃度A1よりも腐食性ガス濃度目標値Aに近づくこととなる。
【0052】
本変形例では、さらに、制御部71が、第2の気体総量D2として補正値B2と空気供給流量C1との和を算出したのち、第2の気体総量D2と補正値B2とに基づいて腐食性ガス濃度A2を求め、その腐食性ガス濃度A2と腐食性ガス濃度目標値Aとを比較し、その比較情報を流量調節器45Aに送信するようにするとよい。流量調節器45Aは、腐食性ガス濃度A2が腐食性ガス濃度目標値Aよりも高い場合は、制御部71からの指令により、補正値B2と等しい第1の流量V1での腐食性ガスの供給と補正値B2よりも低い第2の流量V2での腐食性ガスの供給とを交互に行うとよい。一方、流量調節器45Aは、腐食性ガス濃度A2が腐食性ガス濃度目標値Aよりも低い場合は、制御部71からの指令により、第1の流量V1での腐食性ガスの供給と補正値B2よりも高い第3の流量V3での腐食性ガスの供給とを交互に行うようにするとよい。
【0053】
上記の例では腐食性ガス濃度A2が腐食性ガス濃度目標値Aよりも高い場合(0.5004ppm>0.5000ppm)であるから、補正値B2と等しい第1の流量V1(=58.2(mL/min))での腐食性ガスの供給と、補正値B2よりも低い第2の流量V2(=58.1(mL/min))での腐食性ガスの供給とを交互に行うとよい。例えば5秒間の第1の流量V1(=58.2(mL/min))での腐食性ガスの供給と、4秒間の第2の流量V2(=58.1(mL/min))での腐食性ガスの供給とを交互に行うことにより、9秒間の平均で腐食性ガス濃度目標値Aの0.5000ppmと一致することとなる。
{0.5004ppm×5秒+0.4995ppm×4秒}/9秒=0.5000ppm
【0054】
このように、流量調節器45の有効桁数に応じて実際の腐食性ガス流量に補正を加えることで、より高精度の腐食性ガスの濃度を実現できる。
【0055】
[変形例4]
変形例4として、制御部71が、ボンベ46A〜46Dに収容された腐食性ガスの残量をそのボンベ46A〜46Dの容積および残圧に基づき算出したのち、その残量および試験条件情報に基づいて試験可能時間を算出するようにしてもよい。これにより、使用者は、必要とされる腐食性ガスの不足を未然に察知し、新たなボンベ46と交換することで、予定するガス腐食試験の中断を防止することができる。
【0056】
[変形例5]
変形例5として、図3に示したガス腐食試験機1Aのように、腐食性ガス供給部40は、例えばボンベ46Aの代わりに、各々に同種の腐食性ガスを収容する2つのボンベ46Aaおよびボンベ46Abを有するようにしてもよい。その場合、さらに、ボンベ46Aaから試験槽10へ至る供給経路としての配管44Aaと、ボンベ46Abから試験槽10へ至る供給経路としての配管44Abとの切り替えを行う切替部48をさらに有するようにするとよい。制御部71は、ボンベ46Aaにおける腐食性ガスの残量と、ボンベ46Abに収容された腐食性ガスの残量とに基づいて切替部48により配管44Aに腐食性ガスを導入するボンベ46Aaとボンベ46Abとの切り替えを行うようにするとよい。具体的には、制御部71が、内部に切替弁を設けた切替部48に対し、切替弁の切り替え動作を行うように指示するようにしてもよい。こうすることにより、長時間に亘って試験槽10へ腐食性ガスを供給することができ、対応可能なガス腐食試験の自由度が拡大する。また、1つのボンベ46における腐食性ガスを無駄なく最後まで使用できるので、コスト面でも有利である。
【0057】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態において説明した各部材の配置位置や形状、個数等は例示であって、上記実施の形態において説明したものに限定されない。また、上記実施の形態において説明した以外の部材を備えるようにしてもよいし、上記実施の形態において説明した部材の一部を備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1,1A…ガス腐食試験機、10…試験槽、14…ガス導入管、15…ガス排出管、16…試験片支持部材、18…乾湿球温度センサ、20…調温槽、30…空間、32…加湿器、34…冷却器、36…ヒータ、38…循環送風機、39…循環モータ、40,40A…腐食性ガス供給部、41…空気供給部、43…ガス混合器、44(44A〜44E)…配管、45(45A〜45E)…流量調節器、46(46A〜46D)…ボンベ、47…空気供給機、48…切替部、50…ガス排出部、51…排気送風機、52…排気モータ、53…インバータ、54…排気処理装置、61…攪拌翼、62…攪拌軸、63…攪拌モータ、70…入力部、71…制御部、S…試験片。
【要約】
【課題】利便性を確保しつつ高精度のガス腐食試験の実施に好適であるガス腐食試験機を提供する。
【解決手段】ガス腐食試験機1は、試験槽10と、ボンベ46A〜46Dおよび腐食性ガス供給流量B1を制御する流量調節器45A〜45Dを有する腐食性ガス供給部と、空気供給機47と空気供給流量C1を制御する流量調節器45Eとを有する空気供給部と、試験槽10内の試験雰囲気を排出するガス排出部50と、試験槽10内の圧力を一定に保持するように、腐食性ガスの供給流量B1と空気の供給流量C1との和および試験槽10内の試験雰囲気の換気回数目標値に応じてガス排出部50による排出能力を制御するインバータ53とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3